(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
自動パッケージ追跡のためのコンピュータ実装方法であって、コンピュータシステムにネットワークインタフェースを介して接続された少なくとも1つのプロセッサと、前記プロセッサにネットワークインタフェースを介して接続されたデータベースとによって行われる方法であり、
注文と、第1のパッケージに関連付けられた第1のパッケージ識別子と、前記第1のパッケージ識別子を含む複数のパッケージ識別子に関連付けられたイベントデータと、を含む集約された情報を、ネットワークインタフェースを介して受信するステップであって、前記注文が、第1のグループのアイテムを含み、前記第1のパッケージが、前記第1のグループのアイテムに関連付けられ、1つまたは複数の既存のルートを介して第1の予め定められた期間内に第1の受取人に配達される、ステップと、
前記第1のパッケージ識別子に基づいて前記イベントデータを解析するステップと、
解析されたイベントデータに基づいて前記第1のパッケージが存在するかどうかを判定するステップであって、
前記第1のパッケージが存在しないと判定される場合には、前記第1のパッケージ識別子に第1の条件を満たすものとしてフラグを立て、
前記第1のパッケージが存在すると判定される場合には、リソースの不足のために第1のパッケージが配達されなかったかどうかを判定し、
前記第1のパッケージがリソースの不足のために配達されなかったと判定される場合には、前記第1の予め定められた期間が第1の閾値を超えて経過した場合に、第1のパッケージ識別子に第2の条件を満たすものとしてフラグを立てる、ステップと、
前記した一連の判定に基づいて、前記第1のパッケージを配達するか、または前記第1のパッケージを再注文するように、前記コンピュータシステムに信号を送信するステップと、
を含む方法。
前記注文は、第2のパッケージに対応する第2のグループのアイテムをさらに含み、前記複数のパッケージ識別子は、前記第2のパッケージに関連付けられた第2のパッケージ識別子をさらに含み、
前記第2のパッケージは、前記1つまたは複数の既存のルートを介して第2の予め定められた期間内に前記第1の受取人に配達されることになり、
前記解析するステップと、前記判定するステップと、前記送信するステップとは、前記第2のパッケージおよび前記第2のパッケージ識別子について繰り返される、
請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
前記新しいパッケージ識別子にフラグを立てるステップは、前記新しいパッケージ識別子に関連付けられたパラメータを更新するステップを含む、請求項5に記載のコンピュータ実装方法。
前記新しいパッケージ識別子は、前記コンピュータシステムに、前記パラメータに基づいて前記新しいパッケージをより迅速に処理させる、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
前記新しいパッケージ識別子は、デバイスに、当該デバイスを使用して前記新しいパッケージをスキャンする際に、前記新しいパッケージに関する特定の命令を含む通知を表示させる、請求項7に記載のコンピュータ実装方法。
前記新しいパッケージ識別子は、前記コンピュータシステムに、前記新しいパッケージを配達するために最適化された新しいルートを作成させる、請求項7に記載のコンピュータ実装方法。
前記第1のパッケージを再注文するステップは、前記新しいパッケージを前記第1の受取人に配達するための新しい期間を計算するステップをさらに含む、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
前記解析するステップと、前記判定するステップと、前記送信するステップとは、前記第1の予め定められた間隔よりも長い第2の予め定められた間隔で繰り返される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
前記第1のパッケージが他の理由のために配達されなかったと判定される場合には、前記第1の予め定められた期間が第2の閾値を超えて経過した場合に、前記第1のパッケージに第3の条件を満たすものとしてフラグを立てる、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
前記第1のパッケージのステータスは、倉庫に到着したこと、配達のために出発したこと、配達の試みが失敗したこと、または配達が成功したことを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
複数のパッケージの自動パッケージ追跡のためのコンピュータ実装システムであって、第1のコンピュータシステムと、モバイルデバイスと、データベースと、第2のコンピュータシステムとを備え、
前記モバイルデバイスは、
命令を記憶するメモリと、
複数のパッケージに対応するパッケージ識別子をスキャンすることによってイベントデータを生成し、生成されたイベントデータが、位置、時間、デバイス識別子、またはユーザ識別子のうちの少なくとも1つを含み、
生成されたイベントデータを前記データベースにネットワークを介して送信する、
ための前記命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
を含み、
前記第1のコンピュータシステムは、
命令を記憶するメモリと、
複数の注文と、複数のパッケージ識別子と、生成されたイベントデータと、を含む集約された情報を、ネットワークを介して前記データベースから受信するステップであって、各注文が、少なくとも1つのグループのアイテムを含み、各パッケージが、1つのグループのアイテムに関連付けられ、1つまたは複数の既存のルートを介してそれぞれの予め定められた期間内にそれぞれの受取人に配達される、ステップと、
前記複数のパッケージ識別子に基づいて前記イベントデータを解析するステップと、
解析されたイベントデータに基づいて各パッケージが存在するかどうかを判定するステップであって、
特定のパッケージが存在しないと判定される場合には、当該特定のパッケージに第1の条件を満たすものとしてフラグを立て、
特定のパッケージが存在すると判定される場合には、リソースの不足のために前記特定のパッケージが配達されなかったかどうかを判定し、
リソースの不足のために前記特定のパッケージが配達されなかったと判定される場合には、対応する予め定められた期間が閾値を超えて経過した場合に、対応するパッケージ識別子に第2の条件を満たすものとしてフラグを立てる、ステップと、
前記した一連の判定に基づいて、各パッケージの配達を引き起こすか、またはフラグが立てられたパッケージを再注文するように、ネットワークを介して前記第2のコンピュータシステムに信号を送信するステップと、
を行うための前記命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
を含む、システム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0022] 以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。可能な限り、図面および以下の説明では、同一または類似の部分を参照するために、同一の参照番号が使用される。いくつかの例示的な実施形態が本明細書で説明されるが、修正、適応、および他の実装が可能である。例えば、置換、追加、または修正が図面に示された構成要素およびステップに行われてもよく、本明細書に記載された例示的な方法は、開示された方法にステップを置換、並べ替え、除去、または追加することによって修正されてもよい。したがって、以下の詳細な説明は、開示された実施形態および実施例に限定されない。むしろ、本発明の適切な範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0013】
[0023] 本開示の実施形態は、自動パッケージ追跡および処理のために構成されたシステムおよび方法を対象とする。
【0014】
[0024]
図1Aを参照すると、出荷、輸送、および物流動作を可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを含むシステムの例示的な実施形態を示す概略ブロック
図100が示されている。
図1Aに示すように、システム100は、様々なシステムを含むことができ、その各々は、1つまたは複数のネットワークを介して互いに接続することができる。また、システムは、例えばケーブルを使用して、直接接続を介して互いに接続されてもよい。図示のシステムは、出荷権限技術(SAT)システム101、外部フロントエンドシステム103、内部フロントエンドシステム105、輸送システム107、モバイルデバイス107A、107B、および107C、販売者ポータル109、出荷および注文追跡(SOT)システム111、フルフィルメント最適化(FO)システム113、フルフィルメントメッセージングゲートウェイ(FMG)115、サプライチェーン管理(SCM)システム117、労働力管理システム119、モバイルデバイス119A、119B、および119C(フルフィルメントセンタ(FC)200の内部にあるものとして図示)、第三者フルフィルメントシステム121A、121B、および121C、フルフィルメントセンタ許可システム(FC Auth)123、ならびに労務管理システム(LMS)125を含む。
【0015】
[0025] いくつかの実施形態では、SATシステム101は、注文ステータスおよび配達ステータスを監視するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、SATシステム101は、注文がその約束配達日(PDD)を過ぎているかどうかを判定することができ、新しい注文を開始すること、未配達注文のアイテムを再出荷すること、未配達注文をキャンセルすること、注文顧客とのコンタクトを開始することなどを含む適切なアクションをとることができる。また、SATシステム101は、出力(特定の期間中に出荷されたパッケージの数など)および入力(出荷に使用するために受け取った空のボール紙箱の数など)を含む他のデータを監視することもできる。また、SATシステム101は、システム100内の異なるデバイス間のゲートウェイとして機能し、外部フロントエンドシステム103およびFOシステム113などのデバイス間の通信(例えば、ストアアンドフォワードまたは他の技術を使用する)を可能にしてもよい。
【0016】
[0026] 外部フロントエンドシステム103は、いくつかの実施形態では、外部ユーザがシステム100内の1つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、システム100がシステムのプレゼンテーションを可能にして、ユーザがアイテムの注文を行うことを可能にする実施形態では、外部フロントエンドシステム103は、検索要求を受信し、アイテムページを提示し、支払い情報を要請するウェブサーバとして実装されてもよい。例えば、外部フロントエンドシステム103は、Apache HTTPサーバ、Microsoftインターネット・インフォメーション・サービス、NGINXなどのソフトウェアを実行するコンピュータまたはコンピュータとして実現することができる。他の実施形態では、外部フロントエンドシステム103は、外部デバイス(例えば、モバイルデバイス102Aまたはコンピュータ102B)からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得された情報に基づいて受信された要求への応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。
【0017】
[0027] いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103は、ウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、または支払いシステムのうちの1つまたは複数を含むことができる。一態様では、外部フロントエンドシステム103は、これらのシステムのうちの1つまたは複数を備えることができ、別の態様では、外部フロントエンドシステム103がこれらのシステムのうちの1つまたは複数に接続されたインタフェース(たとえば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続)を備えることができる。
【0018】
[0028]
図1B、
図1C、
図1D、および
図1Eによって示される例示的な一組のステップは、外部フロントエンドシステム103のいくつかの動作を説明するのに役立つ。外部フロントエンドシステム103は、提示および/または表示のために、システム100内のシステムまたはデバイスから情報を受信することができる。例えば、外部フロントエンドシステム103は、検索結果ページ(SRP)(例えば、
図1B)、単一詳細ページ(SDP)(例えば、
図1C)、カートページ(例えば、
図1D)、または注文ページ(例えば、
図1E)を含む1つ以上のウェブページをホストまたは提供することができる。ユーザデバイス(例えば、モバイルデバイス102Aまたはコンピュータ102Bを使用する)は、外部フロントエンドシステム103にナビゲートし、検索ボックスに情報を入力することによって検索を要求することができる。外部フロントエンドシステム103は、システム100内の1つまたは複数のシステムから情報を要求することができる。例えば、外部フロントエンドシステム103は、検索要求を満たす情報をFOシステム113に要求することができる。また、外部フロントエンドシステム103は、検索結果に含まれる各製品について、約束配達日または「PDD」を要求し、(FOシステム113から)受信することができる。PDDは、いくつかの実施形態では、製品を含むパッケージがいつユーザの所望の場所に到着するか、または製品が特定の期間内に、例えば、一日の終わり(午後11:59)までに注文された場合、ユーザの所望の場所に配達されることを約束される日付の推定値を表すことができる(PDDは、FOシステム113に関して以下でさらに説明される)。
【0019】
[0029] 外部フロントエンドシステム103は、情報に基づいてSRP(例えば、
図1B)を準備することができる。SRPは、検索要求を満たす情報を含むことができる。例えば、これは、検索要求を満たす製品の写真を含むことができる。また、SRPは、各製品のそれぞれの価格、または各製品の強化された配送オプション、PDD、重量、サイズ、オファー、割引などに関する情報を含むことができる。外部フロントエンドシステム103は、(例えば、ネットワークを介して)要求側ユーザデバイスにSRPを送信することができる。
【0020】
[0030] 次いで、ユーザデバイスは、例えば、ユーザインタフェースをクリックまたはタップすることによって、または別の入力デバイスを使用して、SRP上で表される製品を選択することによって、SRPから製品を選択することができる。ユーザデバイスは、選択された製品に関する情報の要求を定式化し、それを外部フロントエンドシステム103に送ることができる。これに応答して、外部フロントエンドシステム103は、選択された製品に関する情報を要求することができる。例えば、情報は、それぞれのSRP上の製品について提示される情報を超える追加の情報を含むことができる。これは、例えば、貯蔵寿命、原産国、重量、サイズ、パッケージ内の品目の数、取扱説明書、または製品に関する他の情報を含むことができる。また、情報は(例えば、この製品および少なくとも1つの他の製品を購入した顧客のビッグデータおよび/または機械学習分析に基づく)類似の製品に対する推奨、頻繁に質問される質問に対する回答、顧客からのレビュー、製造業者情報、写真などを含むことができる。
【0021】
[0031] 外部フロントエンドシステム103は、受信した製品情報に基づいてSDP(単一詳細ページ)(例えば、
図1C)を準備することができる。SDPは、「今すぐ買う」ボタン、「カードに追加する」ボタン、数量フィールド、アイテムの写真などの他の対話型要素も含むことができる。SDPは、製品を提供する売り手のリストをさらに含むことができる。リストは各売り手が提供する価格に基づいて注文されてもよく、その結果、最低価格で製品を販売することを提案する売り手は最上位にリストされてもよい。リストは、最高ランクの売り手が最上位にリストされるように、売り手ランキングに基づいて注文されてもよい。売り手ランキングは、例えば、約束されたPDDを満たす売り手の過去の実績を含む、複数の要因に基づいて定式化されてもよい。外部フロントエンドシステム103は、(例えば、ネットワークを介して)要求側ユーザデバイスにSDPを配信することができる。
【0022】
[0032] 要求ユーザデバイスは、製品情報をリストするSDPを受信してもよい。その後、SDPを受信すると、ユーザデバイスは、SDPと対話することができる。例えば、要求ユーザデバイスのユーザは、SDP上の「カートに入れる」ボタンをクリックするか、または他の方法で対話することができる。これは、ユーザに関連付けられたショッピングカートに製品を追加する。ユーザデバイスは、ショッピングカートに製品を追加するためのこの要求を外部フロントエンドシステム103に送信することができる。
【0023】
[0033] 外部フロントエンドシステム103は、カートページ(例えば、
図1D)を生成することができる。カートページは、いくつかの実施形態では、ユーザが仮想「ショッピングカート」に追加した製品をリストし、ユーザデバイスは、SRP、SDP、または他のページ上のアイコンをクリックするか、または他の方法で対話することによって、カートページを要求してもよい。いくつかの実施形態では、カートページがユーザがショッピングカートに追加したすべての製品、ならびに各製品の数量、各製品毎の価格、関連する数量に基づく各製品の価格、PDDに関する情報、配送方法、配送コスト、ショッピングカート内の製品を修正するためのユーザインタフェース要素(例えば、数量の削除または修正)、他の製品を注文するためのオプション、または製品の定期的な配送を設定するためのオプション、利息支払いを設定するためのオプション、購入に進むためのユーザインタフェース要素などのカート内の製品に関する情報をリストすることができる。ユーザデバイスのユーザはショッピングカート内の製品の購入を開始するために、ユーザインタフェース要素(例えば、「今すぐ買う」と読むボタン)をクリックするか、さもなければユーザインタフェース要素と対話することができる。そうすると、ユーザデバイスは、購入を開始するためにこの要求を外部フロントエンドシステム103に送信することができる。
【0024】
[0034] 外部フロントエンドシステム103は、購入を開始する要求の受信に応答して、注文ページ(例えば、
図1E)を生成することができる。注文ページは、いくつかの実施形態では、ショッピングカートからアイテムを再リストし、支払いおよび出荷情報の入力を要求する。例えば、注文ページは、ショッピングカート内のアイテムの購入者に関する情報(例えば、名前、住所、電子メールアドレス、電話番号)、受取人に関する情報(例えば、名前、住所、電話番号、配達情報)、出荷情報(例えば、配達および/または集荷の速度/方法)、支払い情報(例えば、クレジットカード、銀行振込、小切手、格納クレジット)、(例えば、税務目的のための)現金領収書を要求するためのユーザインタフェース要素などを要求するセクションを含むことができる。外部フロントエンドシステム103は、注文ページをユーザデバイスに送信することができる。
【0025】
[0035] ユーザデバイスは、注文ページに情報を入力し、その情報を外部フロントエンドシステム103に送信するユーザインタフェース要素をクリックするか、または他の方法で対話することができる。そこから、外部フロントエンドシステム103は、システム100内の異なるシステムに情報を送信して、ショッピングカート内の製品を用いた新しい注文の作成および処理を可能にすることができる。
【0026】
[0036] いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103は、売り手が注文に関する情報を送受信することを可能にするようにさらに構成されてもよい。
【0027】
[0037] 内部フロントエンドシステム105は、いくつかの実施形態では、内部ユーザ(例えば、システム100を所有し、操作し、またはリースする組織の従業員)がシステム100内の1つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、ネットワーク101がシステムのプレゼンテーションを可能にして、ユーザがアイテムの注文を行うことを可能にする実施形態では、内部フロントエンドシステム105は、内部ユーザが注文に関する診断および統計情報を見ること、アイテム情報を修正すること、または注文に関する統計をレビューすることを可能にするウェブサーバとして実装されてもよい。例えば、内部フロントエンドシステム105は、Apache HTTPサーバ、Microsoftインターネット・インフォメーション・サービス、NGINXなどのソフトウェアを実行するコンピュータまたはコンピュータとして実現することができる。他の実施形態では、内部フロントエンドシステム105は、システム100に示されているシステムまたは装置(および図示されていない他の装置)からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得された情報に基づいて受信された要求に応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行してもよい。
【0028】
[0038] いくつかの実施形態では、内部フロントエンドシステム105は、ウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、支払いシステム、分析システム、注文監視システムなどのうちの1つまたは複数を含むことができる。一態様では、内部フロントエンドシステム105は、これらのシステムのうちの1つまたは複数を備えることができ、別の態様では、内部フロントエンドシステム105は、これらのシステムのうちの1つまたは複数に接続されたインタフェース(たとえば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続)を備えることができる。
【0029】
[0039] 輸送システム107は、いくつかの実施形態では、システム100内のシステムまたはデバイスとモバイルデバイス107A〜107Cとの間の通信を可能にするコンピュータシステムとして実装され得る。輸送システム107は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のモバイルデバイス107A〜107C(例えば、携帯電話、スマートフォン、PDAなど)から情報を受信することができる。例えば、いくつかの実施形態では、モバイルデバイス107A〜107Cは、配達員によって操作されるデバイスを備えてもよい。配達作業員は、正社員、一時社員、またはシフト社員であってもよく、モバイルデバイス107A〜107Cを利用して、ユーザによって注文された製品を含むパッケージの配達を行うことができる。例えば、荷物を配達するために、配達作業者は、どの荷物を配達すべきか、およびどこに配達すべきかを示す通知をモバイルデバイス上で受信することができる。配達作業者は、配達場所に到着すると、パッケージを(例えば、トラックの後ろに、またはパッケージのクレートに)配置し、モバイルデバイスを使用してパッケージ上の識別子(例えば、バーコード、画像、テキストストリング、RFIDタグなど)に関連するデータをスキャンまたは他の方法で取り込み、パッケージを(例えば、前面ドアに置いたままにし、セキュリティガードを付けたままにし、受取人に渡すなどによって)配達することができる。いくつかの実施形態では、配達作業者は、パッケージの写真(複数可)をキャプチャすることができ、および/またはモバイルデバイスを使用して署名を取得することができる。モバイルデバイスは、例えば、時間、日付、GPS位置、写真、配達作業者に関連付けられた識別子、モバイルデバイスに関連付けられた識別子などを含む、配達に関する情報を含む情報を輸送システム107に送信することができる。輸送システム107は、システム100内の他のシステムによるアクセスのために、この情報をデータベース(図示せず)に記憶することができる。輸送システム107は、いくつかの実施形態では、この情報を使用して、特定の荷物の位置を示す追跡データを準備し、他のシステムに送信することができる。
【0030】
[0040] いくつかの実施形態では、あるユーザが、1つの種類のモバイルデバイスを使用することができる(例えば、永久労働者はバーコードスキャナ、スタイラス、および他のデバイスなどのカスタムハードウェアを有する専用のPDAを使用することができる)が、他のユーザは、他の種類のモバイルデバイスを使用することができる(例えば、一時的またはシフト労働者は既製のモバイル電話および/またはスマートフォンを利用することができる)。
【0031】
[0041] いくつかの実施形態では、輸送システム107は、ユーザを各デバイスに関連付けることができる。例えば、輸送システム107は、ユーザ(例えば、ユーザ識別子、従業員識別子、または電話番号によって表される)とモバイルデバイス(例えば、国際モバイルデバイス識別子(IMEI)、国際モバイル加入識別子(IMSI)、電話番号、汎用ユニーク識別子(UUID)、またはグローバルユニーク識別子(GUID)によって表される)との間のアソシエーションを記憶することができる。輸送システム107はとりわけ、作業者の位置、作業者の効率、または作業者の速度を決定するために、この関連付けを、配達時に受信されたデータと共に使用して、データベースに格納されたデータを分析することができる。
【0032】
[0042] 売り手ポータル109は、いくつかの実施形態では、売り手または他の外部エンティティがシステム100内の1つまたは複数のシステムと電子的に通信することを可能にするコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、売り手は、コンピュータシステム(図示せず)を利用して、売り手が売り手ポータル109を使用してシステム100を通して売りたい製品について、製品情報、注文情報、連絡先情報などをアップロードまたは提供することができる。
【0033】
[0043] いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111は、(例えば、デバイス102A〜102Bを使用するユーザによって)顧客によって注文された製品を含むパッケージの位置に関する情報を受信し、格納し、転送するコンピュータシステムとして実装され得る。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111は、顧客によって注文された製品を含むパッケージを配送する出荷会社によって運営されるウェブサーバ(図示せず)からの情報を要求または格納することができる。
【0034】
[0044] いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111は、システム100に示されるシステムからの情報を要求し、記憶することができる。例えば、出荷及び注文追跡システム111は、輸送システム107から情報を要求することができる。上述のように、輸送システム107は、ユーザ(例えば、配達作業員)または車両(例えば、配達トラック)のうちの1つ以上に関連付けられた1つ以上のモバイルデバイス107A〜107C(例えば、携帯電話、スマートフォン、PDAなど)から情報を受信してもよい。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111はまた、フルフィルメントセンタ(例えば、フルフィルメントセンタ200)内の個々の製品の位置を決定するために、労働力管理システム(WMS)119からの情報を要求してもよい。出荷および注文追跡システム111は、輸送システム107またはWMS119のうちの1つまたは複数からデータを要求し、それを処理し、要求に応じてそれをデバイス(たとえば、ユーザデバイス102Aおよび102B)に提示することができる。
【0035】
[0045] いくつかの実施形態では、フルフィルメント最適化(FO)システム113は、他のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103および/または出荷および注文追跡システム111)からの顧客注文に関する情報を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。また、FOシステム113は、特定のアイテムがどこに保持または格納されるかを記述する情報を格納してもよい。たとえば、特定のアイテムは1つのフルフィルメントセンタにのみ保存され、他の特定のアイテムは複数のフルフィルメントセンタに保存される場合がある。さらに他の実施形態では、特定のフルフィルメントセンタが特定のセットのアイテム(例えば、生鮮食品または冷凍製品)のみを格納するように設計されてもよい。FOシステム113は、この情報ならびに関連する情報(例えば、数量、サイズ、受領日、有効期限など)を格納する。
【0036】
[0046] また、FOシステム113は、各製品について対応するPDD(約束配達日)を計算することができる。PDDは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の要因に基づくことができる。例えば、FOシステム113は、製品の過去の需要(例えば、その製品がある期間中に何回注文されたか)、製品の予想需要(例えば、来るべき期間中にその製品を注文するために何人の顧客が予想されるか)、ある期間中にいくつの製品が注文されたかを示すネットワーク全体の過去の需要、来るべき期間中にいくつの製品が注文されることが予想されるかを示すネットワーク全体の予想需要、各フルフィルメントセンタ200に格納された製品の1つまたは複数のカウント、その製品の予想または現在の注文などに基づいて、製品のPDDを計算することができる。
【0037】
[0047] いくつかの実施形態では、FOシステム113は、定期的に(例えば、1時間ごとに)各製品のPDDを決定し、それをデータベースに格納して、検索または他のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103、SATシステム101、出荷および注文追跡システム111)に送信することができる。他の実施形態では、FOシステム113は、1つまたは複数のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103、SATシステム101、出荷および注文追跡システム111)から電子要求を受信し、オンデマンドでPDDを計算することができる。
【0038】
[0048] フルフィルメントメッセージングゲートウェイ115は、いくつかの実施形態では、FOシステム113などのシステム100内の1つ以上のシステムから1つのフォーマットまたはプロトコルで要求または応答を受信し、それを別のフォーマットまたはプロトコルに変換し、変換されたフォーマットまたはプロトコルで、WMS119またはサードパーティのフルフィルメントシステム121A、121B、または121Cなどの他のシステムに転送するコンピュータシステムとして実装されてもよく、その逆も同様である。
【0039】
[0049] サプライチェーン管理(SCM)システム117は、いくつかの実施形態では、予測機能を実行するコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、SCMシステム117は、例えば、製品に対する過去の需要、製品に対する予想される需要、ネットワーク全体の過去の需要、ネットワーク全体の予想される需要、各フルフィルメントセンタ200に格納されたカウント製品、各製品に対する予想または現在の注文などに基づいて、特定の製品に対する需要のレベルを予測することができる。この予測されたレベルおよびすべてのフルフィルメントセンタにわたる各製品の量に応答して、SCMシステム117は、特定の製品に対する予測された需要を満たすのに十分な量を購入し、在庫するための1つまたは複数の購入注文を生成することができる。
【0040】
[0050] 労働力管理システム(WMS)119は、ある実施形態では、ワークフローを監視するコンピュータシステムとして実現されてもよい。例えば、WMS119は、個別のイベントを示すイベントデータを個々のデバイス(例えば、デバイス107A〜107Cまたは119A〜119C)から受信することができる。例えば、WMS119は、パッケージをスキャンするためにこれらのデバイスの1つの使用を示すイベントデータを受信してもよい。フルフィルメントセンタ200および
図2に関して以下で説明するように、フルフィルメントプロセス中に、パッケージ識別子(例えば、バーコードまたはRFIDタグデータ)を、特定の段階で機械によってスキャンまたは読み取ることができる(例えば、自動またはハンドヘルドバーコードスキャナ、RFIDリーダ、高速カメラ、タブレット119A、モバイルデバイス/PDA119B、コンピュータ119Cなどのデバイス)。WMS119は、パッケージ識別子、時間、日付、位置、ユーザ識別子、またはその他の情報と共に、パッケージ識別子のスキャンまたは読取りを示す各イベントを対応するデータベース(図示せず)に格納し、この情報を他のシステム(例えば、出荷および注文追跡システム111)に提供することができる。
【0041】
[0051] WMS119は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のデバイス(たとえば、デバイス107A〜107Cまたは119A〜119C)をシステム100に関連する1つまたは複数のユーザに関連付ける情報を記憶することができる。例えば、いくつかの状況では、ユーザ(パートまたはフルタイムの従業員など)は、ユーザがモバイルデバイスを所有する当該モバイルデバイス(例えば、モバイルデバイスはスマートフォンである)に関連付けられ得る。他の状況では、ユーザは、ユーザがモバイルデバイスを一時的に保管しているという点で、当該モバイルデバイスに関連付けられてもよい(例えば、ユーザはその日の開始時にモバイルデバイスをチェックアウトし、その日中にそのモバイルデバイスを使用し、その日の終わりにそのモバイルデバイスを返す)。
【0042】
[0052] WMS119は、いくつかの実施形態では、システム100に関連する各ユーザの作業ログを維持することができる。例えば、WMS119は、任意の割り当てられたプロセス(例えば、トラックのアンロード、ピックゾーンからのアイテムのピッキング、リビングウォールワーク、パッキングアイテム)、ユーザ識別子、位置(例えば、フルフィルメントセンタ200内のフロアまたはゾーン)、従業員によってシステムを通って移動されたユニットの数(例えば、ピッキングされたアイテムの数、パッキングされたアイテムの数)、デバイスに関連する識別子(例えば、デバイス119A〜119C)などを含む、各従業員に関連する情報を記憶することができる。いくつかの実施形態では、WMS119は、デバイス119A〜119C上で動作するタイムキーピングシステムなどのタイムキーピングシステムからチェックインおよびチェックアウト情報を受信することができる。
【0043】
[0053] いくつかの実施形態では、第三者フルフィルメント(3PL)システム121A〜121Cは、物流および製品の第三者プロバイダに関連するコンピュータシステムを表す。例えば、(
図2に関して以下に説明するように)いくつかの製品がフルフィルメントセンタ200に保管されている間、他の製品はオフサイトで保管されてもよく、オンデマンドで生産されてもよく、またはそうでなければフルフィルメントセンタ200に保管するために利用できなくてもよい。3PLシステム121A〜121Cは、FOシステム113から(例えば、FMG115を介して)注文を受信するように構成されてもよく、製品および/またはサービス(例えば、配送または設置)を顧客に直接提供してもよい。いくつかの実施形態では、3PLシステム121A〜121Cのうちの1つまたは複数がシステム100の一部とすることができ、他の実施形態では、3PLシステム121A〜121Cのうちの1つまたは複数がシステム100の外部(例えば、第三者プロバイダによって所有または運営される)とすることができる。
【0044】
[0054] いくつかの実施形態では、フルフィルメントセンタオースシステム(FCオース)123は、様々な機能を有するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、FC Auth123は、システム100内の1つまたは複数の他のシステムのためのシングルサインオン(SSO)サービスとして働くことができる。例えば、FC Auth123は、ユーザが内部フロントエンドシステム105を介してログインすることを可能にし、ユーザが出荷および注文追跡システム111でリソースにアクセスする同様の特権を有することを決定し、ユーザが2回目のログインプロセスを必要とせずにそれらの特権にアクセスすることを可能にする。FC Auth123は、他の実施形態では、ユーザ(例えば、従業員)が特定のタスクに自分自身を関連付けることを可能にすることができる。例えば、従業員の中には、電子デバイス(デバイス119A〜119Cなど)を持たないことがあり、代わりに、1日のコース中に、フルフィルメントセンタ200内でタスクからタスクへ、およびゾーンからゾーンへ移動することがある。FC Auth123は、それらの従業員が、彼らがどのタスクを実行しているか、および彼らが異なる時間にどのゾーンにいるかを示すことを可能にするように構成され得る。
【0045】
[0055] 労務管理システム(LMS)125は、いくつかの実施形態では、従業員(フルタイムおよびパートタイムの従業員を含む)のための出勤および残業情報を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、LMS125は、FC Auth123、WMA119、デバイス119A〜119C、輸送システム107、および/またはデバイス107A〜107Cから情報を受信することができる。
【0046】
[0056]
図1Aに示される特定の構成は単なる例である。例えば、
図1AはFOシステム113に接続されたFC Authシステム123を示すが、全ての実施形態がこの特定の構成を必要とするわけではない。実際、いくつかの実施形態では、システム100内のシステムがインターネット、イントラネット、WAN(ワイドエリアネットワーク)、MAN(メトロポリタンエリアネットワーク)、IEEE802.11a/b/g/n規格に準拠する無線ネットワーク、専用線などを含む1つまたは複数の公衆またはプライベートネットワークを介して互いに接続され得る。いくつかの実施形態では、システム100内のシステムの1つ以上がデータセンタ、サーバファームなどに実装された1つ以上の仮想サーバとして実装されてもよい。
【0047】
[0057]
図2は、フルフィルメントセンタ200を示す。フルフィルメントセンタ200は、注文時に顧客に出荷するためのアイテムを格納する物理的位置の一例である。フルフィルメントセンタ(FC)200は、複数のゾーンに分割することができ、各ゾーンは
図2に示されている。いくつかの実施形態では、これらの「ゾーン」がいくつかの実施形態ではアイテムを受け取り、アイテムを格納し、アイテムを取り出し、アイテムを出荷するプロセスの異なる段階間の仮想分割と考えることができ、したがって、「ゾーン」は
図2に示されているが、ゾーンの他の分割も可能であり、
図2のゾーンはいくつかの実施形態では省略、複製、または修正することができる。
【0048】
[0058] インバウンドゾーン203は、
図1Aのシステム100を使用して製品を販売したい売り手からアイテムが受け取られるFC200の領域を表す。例えば、売り手は、トラック201を使用してアイテム202A及び202Bを配送することができる。アイテム202Aは、それ自体の出荷パレットを占有するのに十分な大きさの単一のアイテムを表すことができ、アイテム202Bは、スペースを節約するために同じパレット上に一緒に積み重ねられたアイテムのセットを表すことができる。
【0049】
[0059] 作業者は、インバウンドゾーン203内のアイテムを受け取り、任意選択で、コンピュータシステム(図示せず)を使用してアイテムの損傷および正しさをチェックすることができる。例えば、作業者は、コンピュータシステムを使用して、アイテム202Aおよび202Bの数量をアイテムの注文数量と比較することができる。数量が一致しない場合、その作業者は、アイテム202Aまたは202Bのうちの1つまたは複数を拒否することができる。量が一致した場合、作業者はそれらのアイテム(例えば、人形、手すり、フォークリフト、または手動で使用)を、バッファゾーン205へと動かすことができる。バッファゾーン205は、例えば、予測される需要を満たすのに十分な量のアイテムがピッキングゾーン内にあるため、ピッキングゾーン内で現在必要とされていないアイテムのための一時記憶領域であってもよい。いくつかの実施形態では、フォークリフト206が物品をバッファゾーン205の周り、およびインバウンドゾーン203とドロップゾーン207との間で移動させるように動作する。ピッキングゾーンにアイテム202Aまたは202Bが必要な場合(例えば、予想される需要のため)、フォークリフトは、アイテム202Aまたは202Bをドロップゾーン207に移動させることができる。
【0050】
[0060] ドロップゾーン207は、アイテムがピッキングゾーン209に移動される前にアイテムを格納するFC200の領域であってもよい。ピッキングタスクに割り当てられた作業者(「ピッカー」)は、ピッキングゾーン内のアイテム202Aおよび202Bに接近し、ピッキングゾーンのバーコードをスキャンし、モバイルデバイス(例えば、デバイス119B)を使用してアイテム202Aおよび202Bに関連付けられたバーコードをスキャンすることができる。次いで、ピッカーは、アイテムをピッキングゾーン209に(例えば、カートの上に置くか、またはそれを運ぶことによって)取り込むことができる。
【0051】
[0061] ピッキングゾーン209は、アイテム208が記憶ユニット210に記憶されるFC200の領域であってもよい。いくつかの実施形態では、保管ユニット210は、物理的な棚、本棚、箱、運搬箱、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫などのうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実施形態では、ピッキングゾーン209は、複数のフロアに編成されてもよい。いくつかの実施形態では、作業者または機械が例えば、フォークリフト、エレベータ、コンベヤベルト、カート、ハンドトラック、ドリー、自動ロボットまたは装置、あるいは手動を含む複数の方法で、物品をピッキングゾーン209に移動させることができる。例えば、ピッカーは、アイテム202Aおよび202Bをドロップゾーン207内のハンドトラックまたはカート上に置き、アイテム202Aおよび202Bをピッキングゾーン209まで歩くことができる。
【0052】
[0062] ピッカーは、保管ユニット210上の特定のスペースのような、ピッキングゾーン209内の特定のスポットにアイテムを配置する(または「収納する」)命令を受け取ることができる。例えば、ピッカーはモバイルデバイス(例えば、デバイス119B)を使用してアイテム202Aをスキャンすることができる。デバイスは、例えば、通路、棚、および位置を示すシステムを使用して、ピッカーがアイテム202Aを収納すべき場所を示すことができる。次に、デバイスは、その位置にアイテム202Aを格納する前に、その位置でバーコードをスキャンするようにピッカーに促すことができる。デバイスは、
図1AのWMS119のようなコンピュータシステムに(例えば、無線ネットワークを介して)データを送信し、デバイス119Bを使用するユーザによってアイテム202Aがその場所に格納されたことを示すことができる。
【0053】
[0063] ユーザが注文を出すと、ピッカーは、記憶ユニット210から1つまたは複数のアイテム208を取り出すために、デバイス119B上で命令を受け取ることができる。ピッカーはアイテム208を取り出し、アイテム208上のバーコードをスキャンし、それを搬送機構214上に置くことができる。搬送機構214はスライドとして表されているが、いくつかの実施形態では搬送機構がコンベヤベルト、エレベータ、カート、フォークリフト、ハンドトラック、台車、カートなどのうちの1つまたは複数として実施することができる。次に、品目208は、パッキングゾーン211に到着することができる。
【0054】
[0064] パッキングゾーン211は、アイテムがピッキングゾーン209から受け取られ、最終的に顧客に出荷するためにボックスまたはバッグにパッキングされるFC200の領域であってもよい。パッキングゾーン211ではアイテムを受け取ることに割り当てられた作業者(「リビン作業者」)がピッキングゾーン209からアイテム208を受け取り、それが対応する注文を決定する。例えば、リビン作業者は、アイテム208上のバーコードをスキャンするために、コンピュータ119Cなどのデバイスを使用することができる。コンピュータ119Cは、どの注文アイテム208が関連付けられているかを視覚的に示すことができる。これは例えば、注文に対応する壁216上のスペースまたは「セル」を含むことができる。注文が完了すると(例えば、セルが注文のためのすべてのアイテムを含むため)、リビン作業者は、注文が完了したことをパッキング作業者(または「パッカー」)に示すことができる。パッキング業者は、セルから品目を取り出し、それらを出荷のために箱または袋に入れることができる。その後、パッカーは例えば、フォークリフト、カート、ドリー、ハンドトラック、コンベヤベルトを介して、又は他の方法で、箱又はバッグをハブゾーン213に送ることができる。
【0055】
[0065] ハブゾーン213は、パッキングゾーン211から全てのボックスまたはバッグ(「パッケージ」)を受け取るFC200の領域であってもよい。ハブゾーン213内の作業者および/または機械は、パッケージ218を取り出し、各パッケージが配達エリアのどの部分に行こうとするかを決定し、パッケージを適切なキャンプゾーン215にルーティングすることができる。例えば、配達エリアが2つのより小さなサブエリアを有する場合、パッケージは2つのキャンプゾーン215のうちの1つに行く。いくつかの実施形態では、作業者または機械が(例えば、デバイス119A〜119Cのうちの1つを使用して)パッケージをスキャンして、その最終的な宛先を決定することができる。パッケージをキャンプゾーン215にルーティングすることは、例えば、(例えば、郵便番号に基づいて)パッケージが向けられている地理的エリアの一部を決定することと、地理的エリアの一部に関連付けられたキャンプゾーン215を決定することとを含むことができる。
【0056】
[0066] キャンプゾーン215は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の建物、1つまたは複数の物理的空間、または1つまたは複数のエリアを備えることができ、ハブゾーン213から受け取られたパッケージは、ルートおよび/またはサブルートに分類される。いくつかの実施形態では、キャンプゾーン215は、FC200から物理的に分離されているが、他の実施形態では、キャンプゾーン215は、FC200の一部を形成することができる。
【0057】
[0067] キャンプゾーン215内の作業者および/または機械は、例えば、既存のルートおよび/またはサブルートに対する目的地の比較、各ルートおよび/またはサブルートに対する作業負荷の計算、時刻、出荷方法、パッケージ220を出荷するためのコスト、パッケージ220内の品目に関連付けられたPDDなどに基づいて、パッケージ220がどのルートおよび/またはサブルートに関連付けられるべきかを決定することができる。いくつかの実施形態では、作業者または機械が(例えば、デバイス119A〜119Cのうちの1つを使用して)パッケージをスキャンして、その最終的な宛先を決定することができる。パッケージ220が特定のルートおよび/またはサブルートに割り当てられると、作業者および/または機械は、出荷されるパッケージ220を移動させることができる。例示的な
図2において、キャンプゾーン215は、トラック222、自動車226、および配達作業員224Aおよび224Bを含む。いくつかの実施形態では、トラック222が配達作業員224Aによって駆動されてもよく、配達作業員224AはFC200のパッケージを配達する常勤の従業員であり、トラック222はFC200を所有、リース、または運営する同じ会社によって所有、リース、または運営される。いくつかの実施形態では、自動車226が配達作業者224Bによって駆動されてもよく、配達作業者224Bは必要に応じて(例えば、季節的に)配達している「フレックス」または時折の作業者である。自動車226は、配達員224Bによって所有され、リースされ、または操作されてもよい。
【0058】
[0068]
図1Aに戻って参照すると、個々のパッケージを識別し、追跡するためのパッケージ追跡プロセスの例示的実施形態が記載される。いくつかの実施形態では、SATシステム101がパッケージ追跡プロセスを開始し、外部フロントエンドシステム103、出荷および注文追跡(SOT)システム111、FOシステム113、FMG115、WMS119、および3PLシステム121A〜121Cなどの他のシステムから、現在保留中の注文および返品に関連する個々のパッケージに対応するパッケージ情報を電子的に要求し、集約することができる。パッケージは、一意のパッケージ識別子を使用して、電子システム(例えば、SATシステム101、FOシステム113など)のネットワークによって追跡される注文または返品に関連する1つまたは複数のアイテムを保持する物理的コンテナ(例えば、ボックス、パッケージ、封筒、または1つまたは複数のアイテムを保持するように構成された任意のパッケージ)を指すことができる。
【0059】
[0069] 情報の電子的な要求と集約は1日に1回(例えば、1日の終わりに)、一定の間隔で1日に複数回、または必要に応じて、あるいは異なるシステムが追加情報(例えば、配送状況の更新)を生成するときにリアルタイムで行われてもよい。また、異なるシステムは、それぞれ異なる時間、間隔、または頻度で、SATシステム101と情報を電子的に送受信することもできる。SATシステム101と各異なるシステムとの間の情報の通信および転送について以下に説明する。
【0060】
[0070] いくつかの実施形態では、SATシステム101は、外部フロントエンドシステム103、内部フロントエンドシステム105、または顧客返却システム(図示せず)から注文情報を電子的に要求し、集約することができる。SATシステム101、外部フロントエンドシステム103、内部フロントエンドシステム105、または顧客返却システム(図示せず)から情報を求める電子要求を受信すると、例えば、注文中のアイテム、各アイテムの数量、およびPDDを含むことができるすべての注文、返却、および/または交換データをコンパイルすることができる。次いで、収集された注文情報は、さらなる処理のためにSATシステム101に電子的に送信される。SATシステム101は、注文情報が連続的に更新されるように、外部フロントエンドシステム103、内部フロントエンドシステム105、または顧客返却システム(図示せず)と連続的に通信することができる。あるいは、システムは、外部フロントエンドシステム103、内部フロントエンドシステム105、または顧客返却システム(図示せず)で収集された新しい注文情報を用いて、SATシステム101に記憶された注文情報を時々更新しながら、所定の間隔で、または所定の時間に通信することができる。
【0061】
[0071] いくつかの実施形態では、SATシステム101は、SOTシステム111から配信ステータス情報を電子的に要求し、集約することもできる。SATシステム101は、SOTシステム111と連続的に通信することができ、その結果、配信作業者224Aまたは224Bによって、または各配信実行の終了時に、各配信試行が行われるたびに、配信ステータス情報が連続的に更新される。あるいは、システムは、事前に定義された間隔で、または事前に定義された時間に、SATシステム101に記憶された配送ステータス情報を、SOTシステム111で収集された新しい配送ステータス情報と随時、更新することによって、通信することができる。配達状況情報は、配達作業者224Aまたは224Bが上述のようにモバイルデバイスを使用して対応する配達試行の後に、各パッケージ上のパッケージ識別子をスキャンまたは読み取るときに生成されるイベントデータを含むことができる。
【0062】
[0072] イベントデータは例えば、スキャン/読取時間、日付、パッケージ識別子、配達状況、および意図された受取人を含むことができる。配達の試みが不成功であった場合、イベントデータは、キャンプゾーン215での容量超過の判定、配達中のリソース不足の判定、誤って分類されたパッケージの判定、受取人の利用不能、または損傷したパッケージなど、試みが失敗した理由も含むことができる。未配達についての他の理由は当業者に明らかであり、そして本発明の範囲内である。モバイルデバイス(例えば、
図1のデバイス107A〜107C)を使用する配達作業者224Aまたは224Bは、ユーザインタフェース上に表示されたドロップダウンリストから1つまたは複数の理由を選択することによって、未配達の理由をイベントデータに追加することができる。次に、SATシステム101は、以下に説明するように、1つ以上の対応する理由コードをイベントデータおよび/または対応するパッケージ情報に追加することができる。さらに、配達作業者224Aまたは224Bが配達作業中に顧客から返品されたパッケージを拾った場合、イベントデータは、返品されたパッケージに関する情報も含むことができる。
【0063】
[0073] いくつかの実施形態では、SATシステム101は、WMS119および3PLシステム121A〜121Cからパッケージ情報を電子的に要求し、集約することもできる。SATシステム101、WMS119、および3PLシステム121A〜121Cは、上述のように、モバイルデバイスを使用してユーザが各パッケージをスキャンまたは読み取る際に、パッケージ情報が連続的に更新されるように、互いに連続的に通信することができる。あるいは、システムは、事前に定義された間隔で、または事前に定義された時間に、SATシステム101に記憶されたパッケージ情報を、他のシステムで収集された新しいパッケージ情報と随時、更新することができる。パッケージ情報は、ユーザが各パッケージ上のパッケージ識別子をスキャンまたは読み取って、キャンプに到着する、または配達トラックに積み込まれているなどの特定のイベントを示すときのイベントデータを含むことができる。イベントデータはさらに、パッケージ識別子、時間、日付、位置、ユーザ識別子、または他の情報を含むことができる。
【0064】
[0074] WMS119及び3PLシステム121A〜121Cからのパッケージ情報の要求及び収集のために、SATシステム101は、FOシステム113に電子要求を送信することができ、それによってFMG115に電子要求を転送することができる。次いで、FMG115は、上述のように、電子要求を各システムに適した別のフォーマットまたはプロトコルに変換した後に、WMS119および3PLシステム121A〜121Cのそれぞれに電子要求を送信することができる。
【0065】
[0075] SATシステム101からの電子要求にかかわらず、WMSおよび3PLシステム121A〜121Cは、パッケージがキャンプゾーン215に到着するか、またはトラック222または自動車226上にロードされるときに、個々のデバイス(たとえば、デバイス107A〜107Cまたは119A〜119C)から収集されたイベントデータに基づいて、各パッケージに対応するパッケージ情報を連続的に収集し、更新することができる。上述したように、パッケージに対応するパッケージ情報は、パッケージ識別子に基づいて編成されてもよく、新しいイベントデータはパッケージ識別子に基づいて適切なパッケージ情報に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、パッケージ識別子が第1にキャンプゾーン215に到着するときに、第2に荷物が配達のためにトラック222または自動車226に積み込まれるときに、少なくとも2回スキャンまたは読み取られてもよい。配達作業者224Aまたは224Bは、パッケージのパッケージング(例えば、箱、封筒、またはテープ)および/またはその中の内容物が損傷していることに気付いた場合、パッケージをスキャンまたは読み取ることもできる。
【0066】
[0076] WMS119または3PLシステム121A〜121Cの各パッケージに関連するイベントデータを集計するか、または各パッケージのイベントデータが生成されると、イベントデータは、FMG115に送信され、必要に応じて標準フォーマットに変換される。次に、FMG115は、変換されたイベントデータをFOシステム113に転送し、その後、イベントデータをSATシステム101に転送する。
【0067】
[0077] WMS119または3PLシステム121A〜121Cからの情報が集約されると、SATシステム101は、集約された情報をリアルタイムで処理して、例えば、任意の所与の瞬間にシステム100を介して処理されているパッケージのデータベースを維持することができる。あるいは、このプロセスが1日に1回、規則的な間隔で1日に複数回、または必要に応じて、または追加情報が他のシステムから集約されるときにリアルタイムで実行されてもよい。処理は、標準化されたフォーマットまたはプロトコルに情報を解析することと、1つ以上のパッケージ識別子(したがって対応するパッケージ)を各注文にマッピングすることと、個々のパッケージ識別子に基づいてすべてのイベントデータを統合およびソートすることと、対応するパッケージ識別子に対応するイベントのシーケンスに基づいて個々のパッケージの履歴を判定することと、それぞれの最後のイベントに基づいて個々のパッケージの現在のステータスを判定することとを含むことができる。パッケージが取ることができるステータスは、例えば、キャンプゾーン401に到着したこと、配達のために出発したこと501、配達の試みが失敗したこと601、および配達が成功したこと701を含むことができる。
【0068】
[0078]
図3は、開示された実施形態と整合する、パッケージのステータスを決定するためにSATシステム101がフォローする例示的なコンピュータ化された開始プロセス300、およびフォローすべき適切なパッケージ追跡プロセスのフローチャートである。いくつかの実施形態では、SATシステム101は、パッケージに関連付けられた最後のイベントデータおよび/またはパッケージに関連付けられたイベントのシーケンスに基づいて、ステータス判定を行うことができる。ステップ301から始まり、SATシステム101は、いくつかの実施形態において、例えばWMS119から、対応するパッケージ識別子に関連する最後のイベントデータを要求することによって、パッケージのステータスを判定してもよい。
【0069】
[0079] 代替的に、または追加的に、最後のイベントデータが例えば、パッケージが失われたことを示す場合、SATシステム101は、以前のイベントデータ、またはユーザ識別子(例えば、ユーザ識別子および従ってユーザの割り当てられた作業領域に基づいて判定する)のような他の付随データに基づいて、最後の既知の位置を判定し、それに応じて状態を更新することができる。例えば、以前のイベントデータはパッケージが配達のために出発したことを示すことができ、この場合、SATシステム101は、ステータスを配達のために出発したもの(501)として設定する。矛盾する指示をもつパッケージ識別子について複数の事象データが存在するいくつかの実施形態では、SATシステム101は、矛盾するイベントデータの最新の1つに基づいてステータスを判定し、他を無視することを選択してもよい。いくつかの実施形態では、SATシステム101は、パッケージの現在のステータスが不正確であると判定し、ステータスを変更することもできる。
【0070】
[0080]
図3に戻ると、SATシステム101は、ステップ303において、最後のイベントが、パッケージがキャンプゾーン215に到着したことを示すかどうかを判定することができる。肯定の場合、SATシステム101は、ステップ305で、パッケージに関連付けられたパッケージ情報を更新し、そのステータスが、パッケージがキャンプゾーン215に到着したことを示すようにすることができる。次に、プロセスは、
図4のパッケージ追跡プロセス400に進むことができる。
【0071】
[0081] ステップ303からの判定が否定的である場合、SATシステム101は、ステップ307において、最後のイベントが、パッケージが配達のために出発したことを示すかどうかを判定することができる。この判定の結果が肯定的である場合、SATシステム101はステップ309において、パッケージに関連するパッケージ情報を更新し、そのステータスが、パッケージがトラック222またはかご226に積み込まれ、配達のために出発したことを示すようにすることができる。次に、プロセスは、
図5のパッケージ追跡プロセス500に進むことができる。
【0072】
[0082] ステップ307での判定が否定的である場合、SATシステム101は、ステップ311で、最後のイベントが、配信試行が行われたが失敗したことを示すかどうかを判定することができる。この判定の結果が肯定的である場合、SATシステム101は、ステップ313において、配達の試みが不成功であったことをそのステータスが示すように、パッケージに関連付けられたパッケージ情報を更新することができる。次に、プロセスは、
図6のパッケージ追跡プロセス600に進むことができる。
【0073】
[0083] ステップ311での判定が否定的である場合、SATシステム101は、ステップ315で、パッケージが正常に配達されたと判定し、そのステータスが、配達が正常に行われたことを示すように、パッケージに関連付けられたパッケージ情報を更新することができる。次いで、プロセスは、
図7のパッケージ追跡プロセス700を継続してもよい。
【0074】
[0084] 4つの異なるステータスは例としての役割を果たすことのみを意図しており、ステータスの代替セットも開示された実施形態の範囲内であり、開始プロセス300は、ステータスの代替セットを収容するために他の判定を追加または除去するように修正されてもよい。
【0075】
[0085]
図4〜
図7を参照すると、例示的なパッケージ追跡プロセス400、500、600、および700が、開示された実施形態と整合して、以下で説明される。SATシステム101は、所定の間隔(例えば、24時間)で、データベース内のすべてのパッケージを繰り返し、
図3を参照して上述した決定に基づいて、パッケージ追跡プロセス400、500、600、および700のうちの1つまたは複数を実行することができる。SATシステム101は、データベース内の各パッケージを順番に反復処理し、各パッケージに割り当てられた対応するステータスに基づいて適切なプロセスを選択しステップ実行し、それらのステータスに従ってパッケージをソートし、各プロセスをバッチで実行するか、またはその他の方法で実行することができる。
【0076】
[0086] パッケージ追跡プロセス400、500、600、および700は、パッケージがまだ配達されておらず、したがってFC200内のどこかに対応するパッケージを有するべきであることを示す各パッケージの情報が(たとえば、「キャンプゾーンに到着した」ステータスを有するパッケージ情報に対応するパッケージが実際にキャンプゾーン215に位置することを検証することによって)対応するパッケージに実際にマッピングされ得ることを検証する役割を果たす。また、パッケージ追跡プロセス400、500、600、および700は、不正確なステータスが割り当てられたパッケージ情報を識別し、修正し、必要に応じてパッケージを並べ替えることができる。4つの異なるプロセスは単に例としての役割を果たすことが意図されており、上記で使用された状態のセットに一致するプロセスの代替セットもまた、開示された実施形態の範囲内である。
【0077】
[0087] いくつかの実施形態では、SOTシステム111、FOシステム113、およびWMS119などの他のシステムは、SATシステム101がパッケージのデータベースを繰り返している間、パッケージの処理を停止し、SATシステム101が終了すると再開することができる。代替として、他の実施形態では、SOTシステム111、FOシステム113、およびWMS119などの他のシステムはそれぞれ、パッケージをそれらの通常の速度で処理し続けるか、またはそれらを低減された速度で処理することができる。SATシステム101がパッケージング追跡プロセスを実行している間に他のシステムによって生成される追加のイベントデータは一時的な場所に電子的に記憶され、SATシステム101がパッケージのデータベースを反復処理し終わった後に、データベース内のパッケージのリストと調整されてもよい。
【0078】
[0088] 出荷サイクルは、SATシステム101がデータベース内のすべてのパッケージ情報について1つまたは複数のパッケージ追跡プロセス400、500、600、および700の実行を終了した時点から、システム100がすべてのパッケージを配送しようと試みた所定の間隔(たとえば、24時間)後の時点までの期間を指すことができ、SATシステム101は、各パッケージ情報について1つまたは複数のパッケージ追跡プロセス400、500、600、および700の実行を再び開始しようとしている。出荷サイクルの開始は作業日または深夜の終わりと一致することができ、その時点で、すべてのパッケージがロードされ、少なくとも1回配達されるように試みられている。言い換えれば、各出荷サイクルは、SATシステム101がパッケージ追跡プロセス400、500、600、および700を実行する期間によって分離される。
【0079】
[0089] すべての出荷サイクル中に、システム100内のすべてのパッケージを積み込み、トラック222または自動車226を介して配達するために送出することを試みることができることに留意することが重要である(例えば、システム100内のすべてのパッケージは少なくとも毎日1回積み込み、送出する)。パッケージが出荷サイクル中に少なくとも1回積載できなかった場合、WMS119は、キャンプゾーン215での容量を超えたために荷物が配達されなかったというイベントデータを、SATシステム101内の対応する荷物情報に追加することができる(例えば、配達のための荷物の数が、FC200で処理することができる数を超えた)。また、各パッケージは、パッケージ追跡プロセス400、500、600、および700のうちの1つまたは複数が実行されている間、異なる位置(例えば、キャンプゾーン215、トラック222または自動車226上)にあってもよいことにも留意されたい。
【0080】
[0090] 出荷サイクルの終わりに(すなわち、パッケージ追跡プロセス400、500、600、および700のいずれかが開始する前に)、SATシステム101は、そのパッケージ識別子がモバイルデバイス(例えば、107A〜107Cまたは119A〜119C)によってスキャンまたは読み取られた、システム100内に現在あるパッケージのリストを生成することができる。各パッケージがスキャンまたは読み取られているとき、パッケージ追跡プロセス400、500、600、または700の間の後の再注文のための条件を満たすものとしてフラグを立てるために、損傷したパッケージをパッケージのリストから省略することができる。
【0081】
[0091]
図4は、パッケージがキャンプゾーン215に到着したと判定されたときにSATシステム101がフォローすることができるコンピュータ化パッケージ追跡プロセス400を示す。パッケージは配達のために積み込まれた後に、ハブゾーン213またはトラック222または自動車226から到着していてもよい。
【0082】
[0092] ステップ403において、SATシステム101は、対応するパッケージ識別子が以前の出荷サイクルの終わりにスキャンされたか、または読み取られたかどうかを判定することによって、特定のパッケージがシステム100内に存在するかどうかを検証することができる。
【0083】
[0093] ステップ403からの否定的な判定は、ステップ405で表されるように、パッケージが失われた(すなわち、不明)ことを示すことができ、SATシステム101は、ステップ407で、再注文の条件を満たすものとしてパッケージ識別子にフラグを立てるために、対応するパッケージ情報を更新することができる。例えば、フラグ付けは、対応するパッケージ情報を記憶するデータベース内のパラメータ(例えば、優先順位ステータス)を修正することを含んでもよい。
【0084】
[0094] 一方、ステップ403からの肯定的な判定は、物理パッケージが存在することを示すことができる。この場合、パッケージは内部遅延(例えば、キャンプゾーン215での容量を超えた)のためにキャンプゾーン215を出たことがないか、またはパッケージは直前の出荷サイクルの間に配達のために出たことがあるが、1つ以上の理由(例えば、配達トラックは作業時間内に配達を完了できなかった)のために配達されずにキャンプゾーン215に戻った。この状況では、SATシステム101は、ブロック409で、SOTシステム111からの配達状況情報に基づいて、パッケージが配達されなかった理由を判定することができる。
【0085】
[0095] ステップ411で表されるように、未配達が容量超過によるものであると判定された場合、SATシステム101は、ステップ413で、PDDから第1の所定の長さの時間(例えば、2日)を超えたかどうかを判定することができる。ステップ411で超過された容量は例えば、利用可能な配達作業員224Aまたは224Bの数、配達のための利用可能なトラック222または車両226の数、およびトラック222または車両226上のスペースの量を含むことができる。他の実施形態では、パッケージが再注文の条件を満たすとフラグ付けされるまでに経過しなければならない時間の長さは半日、3日などのように、2日より短いかそれより長いかもしれない。さらに他の実施形態では、時間の長さは不足した特定のリソースに基づいて変化し得る。
【0086】
[0096] ステップ413からの決定が肯定的である場合、SATシステム101は、上記のステップ407と同様の方法で、ステップ415で再注文のための条件を満たすものとしてパッケージ識別子にフラグを立てるように、対応するパッケージ情報を更新してもよい。そうでない場合、ステップ417で表されるように、SATシステム101は、対応するパッケージ情報を変更せずに残すことができ、その結果、パッケージは、次の出荷サイクルの間に再び配送を試みられ、データベース内の次のパッケージを処理することができる。
【0087】
[0097] ブロック409に戻って参照すると、ステップ419で表されるように、代わりに未配達が顧客の障害によるものであった場合、SATシステム101は、PDDから第2の所定の長さ(例えば、4日)を超えて経過したかどうかを判定し(ステップ421)、上述のステップ407と同様に、ステップ423で、再注文の条件を満たすものとして対応するパッケージ識別子にフラグを立てることができる。そうでない場合、ステップ425に示すように、SATシステム101は、対応するパッケージ情報を変更しないままにしてもよい。他の実施形態では、第2所定の期間が半日、5日等、4日未満またはそれ以上とすることができる。さらに他の実施形態では、時間の長さは顧客によって引き起こされる特定の遅延に基づいて変化し得る。
【0088】
[0098] ブロック409に戻って参照すると、427で表されるように、代わりに、未配達が紛失または損傷したパッケージによるものであった場合、SATシステム101は、パッケージがステップ403で存在する(すなわち、物理的に存在し、損傷していない)と以前に判定されたが、未配達の理由はパッケージが紛失または損傷していることを示すため、パッケージ情報にエラーがあると判定することができる。この場合、SATシステム101はステップ429で表されるように、パッケージ情報内の配達されていない理由を「容量超過」にオーバーライドすることができ、したがって、配達されていない未知の理由はたとえば顧客の障害とは対照的に、内部遅延に起因する。
【0089】
[0099] ステップ427における判定が否定的であり、未配達の理由が何か他のものであったことを示す場合、SATシステム101はステップ431において、対応するパッケージ情報を変更せずに残すことができ、その結果、パッケージは次の出荷サイクル中に再び配達を試みることができ、データベース内の次のパッケージを処理することができる。
【0090】
[0100]
図5は例えば、パッケージが直前の出荷サイクル中に出荷されたが、配達の試みが行われなかった場合に、パッケージが配達のために出荷されたと判定されたときに、SATシステム101がフォローすることができる、コンピュータ化された荷物追跡プロセス500を示す。
【0091】
[0101] ステップ503で、SATシステム100は、ステップ403に関して上述したように、パッケージがシステム内に依然として存在するかどうかを検証することができる。ステップ503からの否定的な判定はステップ505で表され、ステップ405に関して上述したように、パッケージが失われたことを示すことができる。次に、SATシステム101は、ステップ507において、上述のステップ407と同様の方法で、対応するパッケージ識別子に、再注文の条件を満たすものとしてフラグを立てることができる。
【0092】
[0102] 一方、ステップ503でパッケージが存在することが検証された場合、SATシステム101は、ブロック509で、SOTシステム111からの配達状況情報に基づいて、パッケージが配達されなかった理由を判定することができる。未配達が配達時間のようなリソースの不足によるものであると判定された場合、SATシステム101は、PDDから第1の所定の長さより長い時間が経過したかどうかを判定し(ステップ513)、もしそうであれば、対応するパッケージ情報に再注文の条件を満たすものとしてフラグを立てるか(ステップ515)、またはステップ413〜417に関して上述したように、対応するパッケージ情報を変更しないままにしておく(ステップ517)ことができる。
【0093】
[0103] 代わりに、ステップ519で表されるように、未配達が顧客の障害によるものであったと判定された場合、SATシステム101は、PDDから第2の所定の長さより長い時間が経過したかどうかを判定し(ステップ521)、その場合には、対応するパッケージ情報に再注文の条件を満たすものとしてフラグを立てるか(ステップ523)、またはステップ521〜525に関して上述したようにパッケージ情報を変更しないままにしておく(ステップ525)ことができる。
【0094】
[0104] それでもなお、ブロック509で、527で表されるように、未配達が代わりに紛失または損傷したパッケージによるものであったと判定された場合、SATシステム101はステップ427に関して上述したように、エラーがあると判定することができる。この場合、SATシステム101は、配達されていない理由を「ミスソート」にオーバーライドすることができ(ステップ529)、以前の判定が、パッケージが配達のために出発したことを示す(ステップ501)が何らかの理由でまだキャンプゾーン215にあることを示す(ステップ503)ので、パッケージがミスソートされた(例えば、間違った配達トラック222または自動車226にロードされた)ことを示し、パッケージは、それが予定された場所になかったことを示唆する。SATシステム101は、次の出荷サイクル中にこれらのパッケージを配達しようと試みることができる。
【0095】
[0105] ステップ527での判定が否定的であり、未配達の理由が何か他のものであったことを示す場合、SATシステム101はステップ431に関して上述したように、対応するパッケージ情報を変更しないままに保つことができる(ステップ531)。
【0096】
[0106]
図6はSATシステム101が例えば、直前の出荷サイクル中に、パッケージが配達に失敗した(例えば、配達人224Aまたは224Bが受取人の住所に到着したが、受取人がいなかったために配達を完了することができなかった)と判定したときに、SATシステム101がフォローすることができるコンピュータ化パッケージ追跡プロセス600を示す。
【0097】
[0107] ステップ603で、SATシステム101は、ステップ503に関して上述したように、パッケージがシステム内に依然として存在するかどうかを検証することができる。ステップ603からの否定判定はステップ605に示すように、パッケージが紛失したことを示すことができる。次に、SATシステム101は、ステップ607において、上述のステップ407と同様の方法で、対応するパッケージ識別子に、再注文の条件を満たすものとしてフラグを立てることができる。
【0098】
[0108] ステップ603でパッケージが存在することが検証された場合、SATシステム101は、ブロック609で、SOTシステム111からの配達状況情報に基づいて、パッケージが配達されなかった理由を判定することができる。ステップ619で表されるように、未配達が顧客の障害によるものであると判定された場合、SATシステム101は、PDDから第2の所定の長さを超える時間が経過したかどうかを判定し(ステップ621)、その場合には、対応するパッケージ情報に再注文の条件を満たすものとしてフラグを立てるか(ステップ623)、またはステップ621〜625に関して上述したようにパッケージ情報を変更しないままにする(ステップ625)ことができる。
【0099】
[0109] 代替的に、ブロック609において、627で表されるように、未配達が代わりに紛失または損傷したパッケージによるものであったと判定された場合、SATシステム101はエラーがあると判定し、ステップ527〜529に関して上述したように、未配達の理由を「ミスソート」にオーバーライドすることができる(ステップ629)。ステップ627での判定が否定的であり、未配達の理由が何か他のものであったことを示す場合、SATシステムはステップ431に関して上述したように、対応するパッケージ情報を変更しないままに保つことができる(ステップ631)。
【0100】
[0110] この場合、SATシステム101は、配達の試みが実際に行われたので、他の荷物追跡プロセス400および500で行われたように、未配達がリソースの不足によるものであったかどうかを考慮することができず、これは、例えば、配達人224Aまたは224Bが受取人の住所に到着し、配達を試みるのに十分なリソースを有していたことを意味する。
【0101】
[0111]
図7は、SATシステム101が例えば直前の出荷サイクル中にパッケージが成功裏に納入されたと判定した場合にフォローするパッケージ追跡プロセス700を示している。
【0102】
[0112] ステップ703で、SATシステム101は、ステップ503に関して上述したように、パッケージがシステム内に依然として存在するかどうかを検証することができる。否定的な判定はパッケージがシステム100内に存在しないことを正しく示し、配達されたパッケージがシステム100内に存在しない可能性があることが真であるため、ステップ705において、対応するパッケージ情報は変更されないままである。しかしながら、肯定的な判定は、SOTシステム111からの情報、従って、配達されたパッケージもはやシステム100内に存在することができないので、パッケージの現在のステータスが不適切である可能性があることを示す。この場合、SATシステム101は、ステップ711で、パッケージに関連付けられた情報をオーバーライドして、リソースの不足のためにパッケージが配達されなかったことを示すことができる。次に、SATシステム101は、ステップ713において、PDDから第1の所定の長さより長い時間が経過したかどうかを判定し、ステップ513〜517に関して上述したように、判定に基づいてステップ715または717において適切なアクションをとることができる。他の実施形態では、SATシステム101がステップ711で、対応するパッケージ情報をオーバーライドして、異なるステータスおよび/または配信失敗の理由を割り当てることができる。
【0103】
[0113] いくつかの実施形態では、ブロック409、509、609、709は、未送達のためのより多くの理由を含むように拡張してもよい。未配達の理由411、419、427、511、519、527、619、および627も、より詳細な副次的理由を含むように分割することができる。例えば、理由511は、不足している異なるリソースに基づいてサブ理由に分割されてもよく、理由519は、顧客によって引き起こされる異なるタイプの遅延に基づいてサブ理由に分割されてもよい。さらに、ステップ413、421、513、521、621、および713における第1および第2の所定の時間の長さは、ステータスおよび未配達の理由の組み合わせに基づいて、6つ以上の所定の時間の長さを含むように、互いに異なってもよい。所定の長さの時間の1つ以上のグループが等しい長さの時間を有する代替実施形態もまた、本発明の範囲内である。
【0104】
[0114] いくつかの実施形態では、SATシステム101は、上述のように、ステップ407、415、423、507、515、523、607、623、および715のうちの少なくとも1つまたは複数に基づいて再注文されるパッケージを決定すると、そのようなパッケージはパッケージを再注文し、それらをシステム100を通して迅速化させるための別の例示的なプロセスを通して処理される。さらに、いくつかの実施形態では、SATシステム101は、内部ユーザ(例えば、システム100を所有し、運営し、またはリースする組織の従業員)からの要求を受信すると、対応するパッケージ情報を更新することによって、再注文のためのパッケージを示すこともできる。いくつかの実施形態では、再注文プロセスは、その対応するパッケージ情報(すなわち、フラグ付きパッケージ)内で再注文するために示されたパッケージによって保持されたアイテムを識別することと、対応するパッケージ識別子に関連付けられた注文を識別することと、識別された注文の一部をキャンセルすることと、識別されたアイテムを用いて新しい注文を作成および処理することと、新しい注文に関連付けられたパッケージ情報を高優先順位として更新することと、新しい配信ルートおよび/またはサブルートを介して対応するパッケージを配信することと、を備えることができる。
【0105】
[0115] あいまいさを生じさせずに説明を容易にするために、再注文プロセスを、例を用いて説明する。この例では、注文が、第1のパッケージ識別子と対応する第1のパッケージ情報とを有する第1のパッケージに一緒にパッケージ化される第1のグループのアイテムと、第2のパッケージ識別子と対応する第2のパッケージ情報とを有する第2のパッケージに一緒にパッケージ化される第2のグループのアイテムと、を含む。この例では、SATシステム101は、第1のパッケージがその意図された受取人に正常に配達されたが、第2のパッケージが損傷を受けたと判定することができる。この場合、ステップ415に関して上述したように、SATシステム101は、第2のパッケージ情報を更新して、上述したパッケージ追跡プロセス400、500、600、および700のうちの1つまたは複数から決定されるように、再注文される必要があり得るデータベース内の他のパッケージ(もしあれば)と共に、再注文のための条件を満たすものとして第2のパッケージ識別子にフラグを立てることができる。
【0106】
[0116] 次いで、再注文プロセスの一部として、SATシステム101は、手動検査時のパッケージの実際の内容、および/または上述の方法で収集された注文情報およびパッケージ情報に基づいて、第2のパッケージ内のアイテム(この例では上で定義された第2のグループのアイテムである)を識別することに進むことができる。アイテムおよび注文が識別されると、SATシステム101は、再注文のために示されていない注文の他の部分に影響を及ぼすことなく、さもなければ発行することなく、アイテムに対応する注文の部分をキャンセルすることに進むことができる。次いで、SATシステム101は、FOシステム113に要求を送信して、第2のアイテムグループを含む新しい注文を作成することができる。事実上、単一のグループのアイテムを含み、したがって単一のパッケージにパッケージ化された部分的な注文が作成され、他のパッケージと共に処理されるようにシステム100内に配置される。
【0107】
[0117] いくつかの実施形態ではSATシステム101は、対応する新しいパッケージ情報を「高優先度」として示すこともでき、これは他のシステム要素(例えば、SOTシステム111およびWMS119)に通信され、内部ユーザ(例えば、システム100を所有し、操作し、またはリースする組織の従業員)および/または配達作業員224Aまたは224Bに通知として表示される。輸送システム107の1つまたは複数のモバイルデバイス107A〜107Cおよび/またはFC200の119A〜119Cは、対応するパッケージ識別子をスキャンまたは読み取るときに、「高優先度」の通知を表示することができ、その結果、内部ユーザは、パッケージを他のものの前に処理することを優先することができる。
【0108】
[0118] いくつかの実施形態では、高優先度パッケージが各システム内の内部ユーザの専用グループ(例えば、輸送システム107内の内部ユーザのグループ、またはWMS119内の内部ユーザのグループ)によって処理され、配達されて、パッケージがどれだけ多くの他の非高優先度パッケージが存在し得るかにかかわらず、可能な限り迅速にパッケージ化され、配達されることを保証することができる。さらに、いくつかの実施形態では、SOTシステム111は、高優先度パッケージの配信を最適化するように構成された新しい配信ルートおよび/またはサブルートを作成することができる。
【0109】
[0119] いくつかの状況では、SATシステム101は、新しいパッケージが元の注文時に作成された元のPDD上で、またはその前に配達できないことを判定することができる。これらの場合、SATシステムは、上述したように、1つまたは複数の要因に基づいて、更新されたPDDを求める要求をFOシステム113に送信することができる。更新されたPDDは、内部注文追跡のために使用されてもよく、または意図された受取人および/または購入者に開示されて、それらに注文ステータスを通知してもよい。
【0110】
[0120] いくつかの実施形態では、パッケージ追跡プロセス400、500、600、および700のうちの1つまたは複数に基づいて紛失したと判定されたパッケージは、上述のように再注文プロセスを介して処理されるが、内部ユーザの一部は、紛失したパッケージを見つけ出し、FC200内に位置する返却ステージングゾーン(図示せず)にそれらを転送することに専念することができる。代替的に又は追加的に、内部ユーザは、それぞれの通常の任務を遂行している間に、1つ以上の以前に紛失したパッケージを発見することができ、その時点で、内部ユーザは、パッケージを返却ステージングゾーンに転送することもできる。
【0111】
[0121] システム100は、発見されたパッケージを元の意図された受取人に再配達しようとしないことが好ましく、その理由は上記の再注文プロセスによって作成された新しい高優先度のパッケージをキャンセルし、配達するのを防止する必要があり、それによってシステム100の速度が低下する可能性があるからである。さらに、いくつかの実施形態では、パッケージ追跡プロセス400、500、600、および700のうちの1つまたは複数に基づいて損傷していると判定されたパッケージは、その中のアイテムを取り出すことができるように、返却ステージングゾーンに転送することもできる。その中のアイテムのサブセットは、依然として販売可能な状態にあり得る。
【0112】
[0122] いくつかの実施形態では、見つけられた紛失したパッケージ、損傷したパッケージ、および/または他のパッケージは再注文のための条件を満たすものとしてフラグが立てられているために、意図された受取人に到達する前にキャンセルされ、再補充のために返却ステージングゾーンに転送される。そのような実施形態では、SATシステム101は、転送されたパッケージに対応するパッケージ情報を、顧客から受け取った返品パッケージとは異なる内部返品として更新することができる。そのような転送されたパッケージ内のアイテムは、システム100を介して処理されているときに誰も開封していないので、他の顧客主導の返品よりも、密封された販売可能な状態にある可能性が比較的高い。したがって、その中にパッケージされたアイテムは、最小限の検査でピッキングゾーン209に転送され、再ルーティングされ、それによって、比較的より徹底的な検査を実行するコストが節約され、処理時間が短縮され、重複する注文のコストが節約される。
【0113】
[0123] 本開示はその特定の実施形態を参照して示され、説明されてきたが、本開示は修正なしに、他の環境において実施され得ることが理解されるのであろう。前述の説明は、例示の目的で提示されている。これは、網羅的ではなく、開示された正確な形態または実施形態に限定されない。当業者には、開示された実施形態の明細書および実施を考慮することによって、修正および適合が明らかになるのであろう。加えて、開示された実施形態の態様はメモリに格納されるものとして説明されているが、当業者はこれらの態様が例えばハードディスクまたはCD ROM、あるいは他の形態のRAMまたはROM、USB媒体、DVD、ブルーレイ、または他の光学ドライブ媒体などの二次記憶デバイスなどの他のタイプのコンピュータ可読媒体に格納され得ることを理解するのであろう。
【0114】
[0124] 記載された説明および開示された方法に基づくコンピュータプログラムは、熟練した開発者の技術の範囲内である。様々なプログラムまたはプログラムモジュールを、当業者に知られている技法のいずれかを使用して作成することができ、または既存のソフトウェアに関連して設計することができる。例えば、プログラムセクションまたはプログラムモジュールは、.Net Framework、.Net Compact Framework(およびVisual Basic、Cなどの関連言語)、Java、C++、Objective−C、HTML、HTML/AJAXの組み合わせ、XML、またはJavaアプレットを含むHTML内で、またはこれらの手段によって設計することができる。
【0115】
[0125] さらに、例示的な実施形態が本明細書で説明されてきたが、本開示に基づいて当業者によって理解されるように、同等の要素、修正、省略、組み合わせ(例えば、様々な実施形態にわたる態様の)、適応、および/または変更を有する任意のおよびすべての実施形態の範囲。クレームの限定はクレームに使用されている文言に広く基づいて解釈されるものとし、本明細書に記載されている例に限定されるものではなく、又は出願手続中に解釈されるものとする。実施例は、非排他的であると解釈されるべきである。さらに、開示された方法のステップは、ステップを並べ替えること、および/またはステップを挿入または削除することを含む、任意の方法で修正されてもよい。したがって、本明細書および実施例は単に例示的なものとみなされ、真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の全範囲によって示されることが意図される。