(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の梱包状態の一例を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の緩衝部材31の構成を示す正面図である。
【
図3】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の緩衝部材31の構成を示す上面図である。
【
図4】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の緩衝部材31の構成を示す側面図である。
【
図5】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の緩衝部材31の構成を示す背面図である。
【
図6】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機において、室内機本体10と室内機本体10が挿入された緩衝部材31とを斜め下方から見た状態を示す斜視図である。
【
図7】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機において、室内機本体10と室内機本体10が挿入された緩衝部材31とを斜め上方から見た状態を示す斜視図である。
【
図8】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機において、室内機本体10と室内機本体10が挿入された緩衝部材31とを室内機本体10の左右方向に沿って見た状態を示す図である。
【
図9】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の据付板20を室内機本体10側から見た構成を示す正面図である。
【
図10】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の据付板20の構成を示す側面図である。
【
図11】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の据付板20を斜め上方から見た構成を示す斜視図である。
【
図12】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の取付方法の流れの一例を示す図である。
【
図13】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機における傾斜保持構造を示す側面図である。
【
図14】本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機における傾斜保持構造をより詳細に示す図である。
【
図15】本発明の実施の形態1の比較例として、室内機本体10と据付板20との間に傾斜保持部材140が配置された状態を示す図である。
【
図16】本発明の実施の形態1の比較例として、室内機本体10と据付板20との間に傾斜保持部材140が配置された状態を示す図である。
【
図17】本発明の実施の形態1の比較例として、室内機本体10と据付板20との間に傾斜保持部材140が配置された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機について説明する。
図1は、本実施の形態の空気調和機の室内機の梱包状態の一例を示す分解斜視図である。以下の説明において、各構成部材同士の位置関係は、原則として、室内機本体10が使用可能な状態に設置されたときのものである。同様に、室内機本体10の左右方向、室内機本体10の上下方向、及び室内機本体10の前後方向は、原則として、室内機本体10が使用可能な状態に設置されたときのものである。
【0010】
図1に示すように、空気調和機の室内機は、製品として出荷される際の梱包状態において、壁掛形の室内機本体10と、室内機本体10を室内の壁面に据え付けるための据付板20(
図1では図示せず)と、室内機本体10及び据付板20を覆う梱包材と、を有している。梱包材には、室内機本体10の左右方向両端部に取り付けられる緩衝部材31、32と、室内機本体10及び緩衝部材31、32を収容する箱部材30と、が含まれる。梱包状態では、据付板20は、ネジ等を用いて室内機本体10の背面側に仮止めされている。
【0011】
室内機本体10は、室内熱交換器と、室内熱交換器に室内空気を供給するファンと、を筐体内部に有している。室内機本体10は、冷凍サイクル回路を備えた空気調和機の一部を構成する。空気調和機は、室内機本体10と、室外に設置される室外機と、室内機本体10と室外機との間を接続する2本の延長配管と、を有している。2本の延長配管は、室内機本体10側において、室内熱交換器に接続されている2本の冷媒配管にそれぞれ接続される。
【0012】
室内機本体10は、室内から空気を吸い込む吸込口11を筐体の上面に有している(
図7参照)。また、室内機本体10は、熱交換器を通過した調和空気を室内に吹き出す吹出口12を筐体の前面下部に有している(
図6参照)。冷房運転時には、室内熱交換器は、冷媒を蒸発させる蒸発器として機能する。これにより、室内熱交換器を通過する室内空気は、冷媒との熱交換によって冷却される。一方、暖房運転時には、室内熱交換器は、冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。これにより、室内熱交換器を通過する室内空気は、冷媒との熱交換によって加熱される。
【0013】
据付板20は、室内の壁面に取り付けられる板状の部材である。据付板20は、例えば板金を用いて形成されている。室内機本体10は、据付板20を介して壁面に取り付けられる。
【0014】
緩衝部材31及び緩衝部材32は、室内機本体10の左右方向両端部にそれぞれ取り付けられる一対の部材である。緩衝部材31及び緩衝部材32は、輸送の際に外部から室内機本体10に伝わる衝撃を緩和する機能を有している。緩衝部材31及び緩衝部材32のそれぞれは、例えば発泡スチロールを用いて形成されている。緩衝部材31には、室内機本体10の左端部が挿入されている。緩衝部材32には、室内機本体10の右端部が挿入されている。
【0015】
箱部材30は、室内機本体10、据付板20、緩衝部材31及び緩衝部材32を収容する筒状又は箱状の部材である。
図1に示す箱部材30は、四角筒状の形状を有している。箱部材30は、例えば段ボールを用いて形成されている。
【0016】
図2は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機の緩衝部材31の構成を示す正面図である。
図3は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機の緩衝部材31の構成を示す上面図である。
図4は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機の緩衝部材31の構成を示す側面図である。
図5は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機の緩衝部材31の構成を示す背面図である。
図6は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機において、室内機本体10と室内機本体10が挿入された緩衝部材31とを斜め下方から見た状態を示す斜視図である。
図7は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機において、室内機本体10と室内機本体10が挿入された緩衝部材31とを斜め上方から見た状態を示す斜視図である。
図8は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機において、室内機本体10と室内機本体10が挿入された緩衝部材31とを室内機本体10の左右方向に沿って見た状態を示す図である。
図2〜
図8に両矢印で示す左右方向、上下方向及び前後方向はそれぞれ、室内機本体10の左右方向、室内機本体10の上下方向、及び室内機本体10の前後方向である。図示を省略しているが、緩衝部材32は、緩衝部材31と概ね左右対称となる構成を有している。
【0017】
図2〜
図8に示すように、緩衝部材31は、室内機本体10の左端部が挿入される凹部31aと、凹部31aの外周壁となる四角筒状の側壁部31bと、凹部31aの底部となる底面部31cと、を有している。また、緩衝部材31のうち、室内機本体10の前面下部に近接する角部、すなわち吹出口12に近接する角部には、切出し部分33が設けられている。切出し部分33は、側壁部31bと底面部31cとに跨がって設けられている。緩衝部材31のうち、切出し部分33の周囲には、切出し部分33を切り出す際の切断位置を案内する切取り溝34が形成されている。切取り溝34は、切出し部分33の輪郭の一部となる。切取り溝34は、側壁部31bと底面部31cとに跨がって形成されている。底面部31cの切取り溝34は、室内機本体10の前面下部の傾斜に概ね沿うように、斜めに延びている。緩衝部材31が切取り溝34に沿って切断されると、概ね三角柱形状の切出し部分33が切り出される。切出し部分33のうち、底面部31cの切取り溝34に沿って斜めに切断された切断面は、後述する斜面44となる。緩衝部材31から切り出された切出し部分33は、後述する傾斜保持部材40として用いられる。緩衝部材31の底面部31cには、切出し部分33すなわち傾斜保持部材40の位置を表示する表示部35が設けられている。
【0018】
一般に、室内機本体10の上面は、前面側が背面側よりも低くなるように傾斜している(
図7参照)。また、一般に、室内機本体10の下面は、前面側が背面側よりも高くなるように傾斜している(
図6参照)。このため、緩衝部材31において室内機本体10の前面側に位置する側壁部31bは、室内機本体10の背面側に位置する側壁部31bよりも厚い肉厚を有している。したがって、緩衝部材31のうち室内機本体10の前面側に位置する部分に切出し部分33が設けられることにより、肉厚が厚く強度の高い傾斜保持部材40が得られる。さらに、一般に、梱包状態の室内機は、室内機本体10の前面側が上になり背面側が下になるような姿勢で輸送される。このため、緩衝部材31において室内機本体10の前面側に位置する部分は、室内機本体10の背面側に位置する部分よりも、落下等の衝撃により破損する可能性が低い。したがって、緩衝部材31のうち室内機本体10の前面側に位置する部分に切出し部分33が設けられることにより、損傷の少ない傾斜保持部材40が得られる。
【0019】
図9は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機の据付板20を室内機本体10側から見た構成を示す正面図である。
図10は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機の据付板20の構成を示す側面図である。
図11は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機の据付板20を斜め上方から見た構成を示す斜視図である。
図9〜
図11に両矢印で示す左右方向、上下方向及び前後方向はそれぞれ、室内機本体10の左右方向、室内機本体10の上下方向、及び室内機本体10の前後方向である。
【0020】
図9〜
図11に示すように、据付板20は、全体として、長方形平板状の形状を有している。据付板20は、室内の壁面に沿って取り付けられる平板部21と、平板部21の上部に設けられた少なくとも1つの引掛け部22と、平板部21の下部に設けられた突出部23と、を有している。平板部21は、概ね長方形平板状の形状を有している。引掛け部22は、平板部21の上端部に形成され、平板部21から室内機本体10側かつ上方に向かって突出している。引掛け部22の数が複数である場合、各引掛け部22は左右方向に並列している。引掛け部22の数が1つである場合、引掛け部22は左右方向に延伸している。突出部23は、平板部21の下部から室内機本体10側に向かって突出している。例えば、突出部23は、据付板20の下端部が平板部21に対して直角に折り曲げられることにより形成されている。突出部23の先端部には、係合部24が形成されている。係合部24は、室内機本体10の下部に形成されている被係合部に係合するように構成されている。
【0021】
図6〜
図8に戻り、室内機本体10は、据付板20の平板部21と対面する背面部13と、背面部13の上部に設けられた被引掛け部14と、を有している。被引掛け部14は、据付板20の引掛け部22に引っ掛けられるように構成されている。
【0022】
次に、空気調和機の室内機の取付方法について説明する。まず、室内機本体10を取り付ける際の配管接続作業について説明する。室内機本体10の2本の室内冷媒配管は、ドレン配管及び電気配線等と共にまとめられ、一方向に引き出される。2本の室内冷媒配管は、2本の延長配管を介して室外機に接続される。室内機本体10から引き出される室内冷媒配管の引出し方式としては、室内機本体10の取付け位置と壁に形成された貫通孔の位置との位置関係に応じて、右出し、右下出し、後ろ出し、左出し、又は左後ろ出しのいずれかが選択される。一般に、室内冷媒配管は、室内機本体10の右寄りに配置されている。このため、引出し方式として左出し又は左後ろ出しが選択された場合には、室内冷媒配管を室内機本体10の外部まで引き出すことはできず、室内機本体10と据付板20との間の空間で配管接続作業を行う必要がある。この場合、室内機本体10を据付板20に対して傾斜した状態に維持し、室内機本体10と据付板20との間に作業用スペースが確保されるようにすると、配管接続作業を容易に行うことができる。
【0023】
図12は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機の取付方法の流れの一例を示す図である。
図13は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機における傾斜保持構造を示す側面図である。
図14は、本実施の形態に係る空気調和機の室内機における傾斜保持構造をより詳細に示す図である。ここで、
図14では、各部材が備える接触面を明示するために、互いに接触する部材を意図的に離して図示している。
図13及び
図14は、後述するステップS5の傾斜保持部材取付け工程が行われた後の状態を示している。
【0024】
まず、
図12のステップS1では、箱部材30、緩衝部材31及び緩衝部材32等の梱包材を開梱する(開梱工程)。これにより、室内機本体10及び据付板20が梱包材から取り出される。
【0025】
ステップS2では、ネジ等を用いて据付板20を室内の壁面50に取り付ける(据付板取付け工程)。これにより、据付板20が壁面50に対して固定される。通常、据付板20は、壁面50のうち天井面51寄りの位置に取り付けられる。
【0026】
次に、ステップS3では、被引掛け部14が引掛け部22に引っ掛けられるように、室内機本体10を据付板20に引っ掛ける(室内機本体引っ掛け工程)。これにより、室内機本体10は、据付板20によって、引掛け部22を支点として前後方向に揺動可能に支持される。室内機本体10の重心が引掛け部22よりも前方に位置しているため、室内機本体10は、背面部13と据付板20の平板部21とが互いに正対する状態で安定する。
【0027】
一方、ステップS4では、緩衝部材31を切取り溝34に沿って切断し、緩衝部材31から傾斜保持部材40を切り出す(傾斜保持部材切出し工程)。必要に応じて、もう1つの緩衝部材32からも傾斜保持部材40を切り出す。これにより、少なくとも1つの傾斜保持部材40が準備される。ステップS4の傾斜保持部材切出し工程は、ステップS1の後であってステップS5の前に行われる。
【0028】
ステップS5では、引掛け部22を支点とし、室内機本体10に作用する重力に抗して室内機本体10を前方に揺動させ、室内機本体10を据付板20に対して傾斜させる。この状態で、室内機本体10と据付板20との間に、少なくとも1つの傾斜保持部材40を着脱自在に取り付ける(傾斜保持部材取付け工程)。ステップS5の傾斜保持部材取付け工程は、ステップS3及びステップS4の後に行われる。傾斜保持部材40は、斜面44が前方かつ下方を向くように取り付けられる。傾斜保持部材40が取り付けられることにより、据付板20に対する室内機本体10の傾斜が維持され、据付板20と室内機本体10との間に配管接続作業用スペースが安定して確保される。
【0029】
図13及び
図14に示すように、傾斜保持部材40は、室内機本体10と据付板20との間に取り付けられた状態において、平板部21と接触する第1接触面41と、突出部23と接触する第2接触面42と、背面部13と接触する第3接触面43と、を有する。言い換えれば、傾斜保持部材40は、第1接触面41と平板部21とが接触し、第2接触面42と突出部23とが接触し、第3接触面43と背面部13とが接触するように、室内機本体10と据付板20との間に配置される。このとき、第1接触面41と平板部21の前面21aとは、互いに平行に面接触する。第2接触面42と突出部23の上面23aとは、互いに平行に面接触する。傾斜保持部材40の下端に位置する第2接触面42と突出部23の上面23aとが接触することにより、上下方向での傾斜保持部材40の位置決めが行われる。傾斜保持部材40は、室内機本体10と据付板20とに挟まれ、室内機本体10及び据付板20の双方から押圧された状態で安定する。
【0030】
傾斜保持部材40の第1接触面41及び第2接触面42は、例えば、互いに垂直となるように形成されている。傾斜保持部材40の第1接触面41及び第3接触面43は、例えば、互いに平行となるように形成されている。第1接触面41と垂直な方向に見たとき、第1接触面41及び第3接触面43は互いに重なるように形成されている。
【0031】
室内機本体10の背面部13の一部には、傾斜保持部材40の第3接触面43と平行に面接触する被接触面13aが形成されている。被接触面13aは、室内機本体10が据付板20に対して傾斜した状態で平板部21と平行になるように、室内機本体10の上下方向に対して上向きに傾斜した傾斜面となっている。
【0032】
次に、
図12のステップS6では、据付板20と室内機本体10との間に形成された配管接続作業用スペースで配管を接続する作業を行う(配管接続工程)。配管接続工程では、室内冷媒配管と延長配管とが接続される。また、配管接続工程では、必要に応じてドレン配管及び電気配線の取り回しも行われる。
【0033】
次に、ステップS7では、据付板20と室内機本体10との間から傾斜保持部材40を取り外す(傾斜保持部材取外し工程)。これにより、据付板20に対する室内機本体10の傾斜が維持されなくなる。
【0034】
次に、ステップS8では、室内機本体10の背面部13と据付板20の平板部21とを対面させ、据付板20の係合部24を室内機本体10の被係合部に係合させて、室内機本体10を据付板20に取り付ける(室内機本体取付け工程)。以上のような工程により、室内機本体10が据付板20を介して壁面50に取り付けられる。
【0035】
図15、
図16及び
図17は、本実施の形態の比較例として、室内機本体10と据付板20との間に傾斜保持部材140が配置された状態を示す図である。
図15、
図16及び
図17のそれぞれに示す状態では、上下方向での傾斜保持部材140の配置位置が互いに異なっている。傾斜保持部材140の配置位置は、通常、配管接続作業を行う作業者の判断によって決められる。このため、傾斜保持部材140の配置位置には、
図15、
図16及び
図17に示すようなばらつきが生じ得る。
【0036】
図15に示す状態では、室内機本体10と据付板20との間に適正な作業用スペースが確保されている。これに対し、
図16に示す状態では、
図15に示す状態よりも傾斜保持部材140が下寄りに配置されているため、据付板20に対する室内機本体10の傾斜角度が小さくなっている。据付板20に対する室内機本体10の傾斜角度が小さくなると、作業用スペースが小さくなる。このため、配管接続作業が困難になる場合があった。
【0037】
一方、
図17に示す状態では、
図15に示す状態よりも傾斜保持部材140が上寄りに配置されているため、据付板20に対する室内機本体10の傾斜角度が大きくなっている。据付板20に対する室内機本体10の傾斜角度が大きくなると、作業用スペースが大きくなる。しかしながら、据付板20に対する室内機本体10の傾斜角度が大きくなると、室内機本体10と据付板20との引っ掛かりが外れやすくなってしまったり、室内機本体10が天井面51に接触してしまったりする場合があった。
【0038】
これに対し、本実施の形態では、突出部23によって傾斜保持部材40の上下方向での位置決めが行われるため、傾斜保持部材40の上下方向での配置位置にばらつきが生じるのを防ぐことができる。したがって、配管接続作業を行う際の室内機本体10の傾斜角度を適切に設定することができる。
【0039】
以上説明したように、本実施の形態に係る空気調和機の室内機は、壁面50に取り付けられる据付板20と、据付板20を介して壁面50に取り付けられる室内機本体10と、据付板20と室内機本体10との間に着脱自在に取り付けられる傾斜保持部材40と、を備えている。据付板20は、壁面50に沿って取り付けられる平板部21と、平板部21の上部に設けられた引掛け部22と、平板部21の下部に設けられ、室内機本体10側に向かって突出した突出部23と、を有している。室内機本体10は、平板部21と対面するように構成された背面部13と、背面部13の上部に設けられ、引掛け部22に引っ掛けられる被引掛け部14と、を有している。被引掛け部14が引掛け部22に引っ掛けられるとともに据付板20と室内機本体10との間に傾斜保持部材40が取り付けられた状態において、傾斜保持部材40は、平板部21と接触する第1接触面41と、突出部23と接触する第2接触面42と、背面部13と接触する第3接触面43と、を有する。
【0040】
この構成によれば、据付板20と室内機本体10との間に取り付けられる傾斜保持部材40の上下方向での位置決めを、突出部23によって行うことができる。これにより、傾斜保持部材40の上下方向の配置位置にばらつきが生じるのを防ぐことができるため、配管接続作業を行う際の室内機本体10の傾斜角度を適切に設定することができる。したがって、配管接続作業を容易に行うことができるとともに、室内機本体10と据付板20との引っ掛かりが外れやすくなってしまったり、室内機本体10が天井面51に接触してしまったりするのを防ぐことができる。
【0041】
また、本実施の形態に係る空気調和機の室内機では、被引掛け部14が引掛け部22に引っ掛けられるとともに据付板20と室内機本体10との間に傾斜保持部材40が取り付けられた状態において、背面部13は、第3接触面43と面接触する被接触面13aを有している。この構成によれば、室内機本体10が据付板20に対して傾斜した状態をより安定して維持することができる。
【0042】
また、本実施の形態に係る空気調和機の室内機において、第1接触面41と第3接触面43とは互いに平行に形成されており、被接触面13aは、室内機本体10の上下方向に対して傾斜して形成されている。この構成によれば、傾斜保持部材40が取り付けられた状態において、平板部21、第1接触面41、第3接触面43及び被接触面13aが平行になるため、室内機本体10が据付板20に対して傾斜した状態をより安定して維持することができる。
【0043】
また、本実施の形態に係る空気調和機の室内機において、傾斜保持部材40は、室内機本体10の緩衝部材31の一部である。ここで、緩衝部材31は、梱包材の一例である。この構成によれば、開梱後に廃棄される緩衝部材31を用いて傾斜保持部材40が形成されるため、室内機の部品点数の増加を防ぐことができる。したがって、上記構成によれば、室内機の製造コストを削減できる。
【0044】
また、本実施の形態に係る空気調和機の室内機において、傾斜保持部材40は、緩衝部材31のうち、室内機本体10の前面側に位置する部分である。緩衝部材31において室内機本体10の前面側に位置する部分は、室内機本体10の背面側に位置する部分よりも厚い肉厚を有している。また、梱包状態の室内機は、室内機本体10の前面側が上になり背面側が下になるような姿勢で輸送される。したがって、上記構成によれば、強度が高くかつ損傷の少ない傾斜保持部材40が得られる。
【0045】
また、本実施の形態に係る空気調和機の室内機において、緩衝部材31には、傾斜保持部材40を切り出すための切取り溝34が形成されている。この構成によれば、緩衝部材31から傾斜保持部材40を容易に切り出すことができる。