(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記固定バー(143)は、スライディングバー(144)に比べて、第1ヒンジ軸(130)から遠い距離に位置することを特徴とする請求項1に記載の特装車のドア開閉装置。
前記係止爪(151)は、下部胴体(120)の上面に、下部胴体(120)の長さ方向に長く、第1直線部(151−1)が接触しているが、前記第1直線部(151−1)の両端部のうち、第1ヒンジ軸(130)に近接する端部には、上向きに傾斜して傾斜部(151−2)が延長形成され、前記傾斜部(151−2)の端部には、第1直線部(151−1)と平行に、第2直線部(151−3)が形成されており、
前記第1直線部(151−1)の両端部のうち、第1ヒンジ軸(130)から遠い距離に位置した端部には、鉤状の係止部(151−4)が第1ヒンジ軸(130)に向かって開口部(151−5)が形成されるように延長形成されているが、前記第1直線部(151−1)と係止部(151−4)との連結部分には、第2ヒンジ軸(153)がブラケット(152)にヒンジ結合されていることを特徴とする請求項1に記載の特装車のドア開閉装置。
前記第1ヒンジ軸(130)と係止爪(151)との間に位置する下部胴体(120)の上面には、上部胴体(110)が接触されることを感知するセンサ(160)が装着されており、前記上部胴体(110)が回動して、下部胴体(120)に接触すれば、センサ(160)にも一緒に接触することを特徴とする請求項1に記載の特装車のドア開閉装置。
【背景技術】
【0002】
貨物車を用いた物流輸送は、物流移送における大部分を担当しており、大部分の貨物車は、荷台が開放型からなっている。近年、物品の高級化と精密化、高付加価値化により、貨物の移送中に外部から衝撃を受けて、製品の商品性が落ちてしまうという問題点と、運搬中、盗難の問題点、外部環境による製品の損傷、移送中の落下防止等を予防することができるように荷台を密閉状態に維持することができる多様な構成の蓋装置が提示されている。
【0003】
その代表例として、ウィングボディが提供されており、ウィングボディ(WING BODY)は、大きな鳥の翼のように側面ドアを開き、積載・積み降ろしするものであって、優れた作業効率、簡便な操作、優れた積載能力等を備えた装置である。
【0004】
従来技術として、大韓民国登録特許公報、登録番号第10−0718580号(上部開放型ウィングボディトラック)によれば、前記上部開放型ウィングボディトラックは、積載物の高さに応じて、ベースカバーの高さを調節して、積載物を容易に移送することができ、ベースカバーの上部を天気等の条件に応じて開閉させることにより、高さ調節による不要な動力の浪費を防止することができる上部開放型ウィングボディトラックに関し、前記上部開放型ウィングボディトラックは、車両のフレームの上部に連結されるベースフレームと、前記ベースフレームの上部を取り囲んでおり、高さ調節手段により、上・下流動されるベースカバーと、からなるウィングボディトラックにおいて、前記ベースカバーは、前面及び後面が閉鎖された四角枠状のボディフレームと、前記ボディフレームの側面に一側がヒンジ結合され、第1油圧シリンダにより回動されるウィングボディと、前記ボディフレームの上部に回動制御部材により回動されながら、前記ボディフレームの上部を開閉する開閉カバーと、で構成され、前記高さ調節手段は、前記ボディフレームの角部に下側方向に一定の長さを有して形成される多数個の結束棒と、前記結束棒の内側に挿入され、前記ベースフレームの角部に一定の高さで形成された固定棒と、前記ベースフレームに一側が固定され、他側が前記ボディフレームに固定された多数個の第2油圧シリンダと、で構成され、前記第2油圧シリンダにより、前記ベースカバーが上・下流動されながら、高さが可変するものが記載されている。
【0005】
他の従来技術として、大韓民国登録特許公報、登録番号第10−0589900号(ウィングボディの荷台)によれば、前記ウィングボディの荷台は、底面と一体で、前面と後面に固定壁体が構成され、前記前面と後面に位置した固定壁体の上部中央を連結するフレームが構成され、前記フレームに回転可能にヒンジ結合されるウィングドアが構成されたウィングボディの荷台において、前記ウィングドオを開閉するために、前面の固定壁体に駆動モータとウォームギアが設置され、前記ウォームギアのウォームホイールの一側面には、長さが短いリンクの一端が固定設置され、前記ウィングドアの底面部には、長さが長いリンクの一端がブラケットを介して一定の範囲で回動可能に設置され、前記2つのリンクは、連結部がピン結合等により、回転自在に相互連結され、駆動モータの駆動及びウォームホイールの回転により、短いリンクは、回転運動し、長いリンクは、往復運動するクランクレバー器具の原理によって作動されて、前記ウィングドアが開閉されるものが記載されている。
【0006】
しかしながら、従来の特装車は、側面ドアまたは後面ドアの開閉が不便であり、また、荷台の側面ドアまたは後面ドアの開放状態による感知機能がなく、特に、後面ドアの場合、運転者が開放状態を認知し難く、後面ドアが開放された状態で運行されることも度々発生して、車両事故の危険が大きいという短所があった。
【発明を実施するための形態】
【0011】
内部に貨物を積載することができるように、荷台11が装着された特装車のドア開閉装置において、前記開閉装置100は、特装車10の荷台11に、一端が側面ドア12の方向に固定装着される下部胴体120と、前記下部胴体120の両端部のうち、側面ドア12から遠距離側に位置した一端がヒンジ結合され、第1ヒンジ軸130を中心に回動する上部胴体110と、からなるが、前記上部胴体110の長さが下部胴体120の長さよりも長く形成されており、前記下部胴体120と上部胴体110が回動時に向かい合うそれぞれの面には、それぞれ、上部係止手段140と下部係止手段150が装着されており、前記上部胴体110が下部胴体120の方向に回動すれば、上部胴体110の上面に装着された上部係止手段140と下部胴体120の下部係止手段150が互いに締め付けられるとともに、下部胴体120よりもさらに突出する上部胴体110の端部が、荷台11へ
開き戸式の側面ドア12を押し付けることを特徴とする。
【0012】
前記下部係止手段150は、一端が下部胴体120の上面に突出形成されるブラケット152と、前記ブラケット152に第1ヒンジ軸130の方向に回動するようにヒンジ結合された係止爪151と、前記係止爪151が外部の力により回動するとき、原位置に戻るように係止爪151を支持する第2ばね154と、で構成されており、前記上部係止手段140は、上部胴体110が回動して下部胴体120に接触するとき、下部胴体120の上面に突出形成されたブラケット152と係止爪151が貫通するように、上部胴体110の長さ方向に長く形成された長孔146と、前記上部胴体110が回動して下部胴体120に接触するとき、前記長孔146を貫通したブラケット152と係止爪151が内部に位置するように内部空間が形成されたケーシング141と、前記ケーシング141の両側面に上部胴体110の長さ方向に長く形成されたガイド孔142と、前記ガイド孔142に両端が貫通するスライディングバー144と、前記スライディングバー144と平行に、ケーシング141の内側側面に両端が固定された固定バー143と、前記スライディングバー144と固定バー143との間に両端が締め付けられた第1ばね145と、で構成されており、前記上部胴体110を、第1ヒンジ軸130を基準として回動させて、下部胴体120の上面に接触させれば、下部胴体120の上面に形成された係止爪151がスライディングバー144と締め付けられることを特徴とする。
【0013】
また、前記固定バー143は、スライディングバー144に比べて、第1ヒンジ軸130から遠い距離に位置することを特徴とする。
【0014】
また、前記係止爪151は、下部胴体120の上面に、下部胴体120の長さ方向に長く、第1直線部151−1が接触しているが、前記第1直線部151−1の両端部のうち、第1ヒンジ軸130に近接する端部には、上向きに傾斜して傾斜部151−2が延長形成され、前記傾斜部151−2の端部には、第1直線部151−1と平行に、第2直線部151−3が形成されており、前記第1直線部151−1の両端部のうち、第1ヒンジ軸130から遠い距離に位置した端部には、鉤状の係止部151−2が第1ヒンジ軸130に向かって開口部151−5が形成されるように延長形成されているが、前記第1直線部151−1と係止部151−2との連結部分には、第2ヒンジ軸153がブラケット152にヒンジ結合されていることを特徴とする。
【0015】
また、前記ケーシング141の両側面に形成された長孔146は、第1ヒンジ軸130に向かって上向きに傾斜して形成されることを特徴とする。
【0016】
また、前記第1ヒンジ軸130と係止爪151との間に位置する下部胴体120の上面には、上部胴体110が接触されることを感知するセンサ160が装着されており、前記上部胴体110が回動して、下部胴体120に接触すれば、センサ160にも一緒に接触することを特徴とする。
【0017】
また、前記上部胴体120の端部には、取っ手170が上部胴体120の長さ方向に長く装着されていることを特徴とする。
【0018】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る特装車のドア開閉装置について詳述する。
【0019】
図1は、従来の特装車を示す概要図である。
【0020】
図1に示すように、ウィングボディトラックまたは特装車10は、荷台11が載せられたトラックであって、前記荷台11は、側面に開閉可能に設置された側面ドア12により、内部に貨物を積載することができるようになることが一般の構成である。
【0021】
ここに、本発明は、後述のように、荷台11の側面ドア12または後面ドア13が開放された状態では、運転者が、エンジンをかけるためにブレーキペダル370を踏めば、側面ドア12または後面ドア13が開放された状態であることを認知するように警報音を発生させることを特徴とする。
【0022】
図2は、本発明に係る特装車のドア開閉装置の締付前状態の斜視写真であり、
図3は、本発明に係る特装車のドア開閉装置の締付前状態の平面写真であり、
図4は、本発明に係る特装車のドア開閉装置の締め付けられた状態の斜視写真であり、
図5は、本発明に係る特装車のドア開閉装置の上部胴体を示す斜視写真であり、
図6は、本発明に係る特装車のドア開閉装置の上部胴体を示す平面写真であり、
図7は、本発明に係る特装車のドア開閉装置の上部胴体の一部拡大斜視写真であり、
図8及び
図9は、本発明に係る特装車のドア開閉装置の下部胴体を示す斜視写真であり、
図10及び
図11は、本発明に係る特装車のドア開閉装置の締付過程を示す側面写真であり、
図12及び
図13は、本発明に係る特装車のドア開閉装置の使用状態を示す写真である。
【0023】
図2乃至
図13に示すように、本発明に係る特装車のドア開閉装置100は、特装車10の荷台11に、一端が側面ドア12の方向に固定装着される下部胴体120と、前記下部胴体120の両端部のうち、側面ドア12から遠距離側に位置した一端がヒンジ結合され、第1ヒンジ軸130を中心に回動する上部胴体110と、からなるものである。
【0024】
前記下部胴体120には、荷台100に下部胴体120を装着することができるように複数個の貫通孔121が形成されている。
【0025】
前記上部胴体110の長さが下部胴体120の長さよりも長く形成されており、前記下部胴体120と上部胴体110が回動時に向かい合うそれぞれの面には、それぞれ、上部係止手段140と下部係止手段150が装着されている。
【0026】
ここに、前記上部胴体110が下部胴体120の方向に回動すれば、上部胴体110の上面に装着された上部係止手段140と下部胴体120の下部係止手段150が互いに締め付けられて、下部胴体120よりもさらに突出する上部胴体110の端部が、荷台11へ
開き戸式の側面ドア12を押し付けることにより、側面ドア12は、荷台11に固定される。
【0027】
特に、前記下部係止手段150は、一端が下部胴体120の上面に突出形成されるブラケット152と、前記ブラケット152に第1ヒンジ軸130の方向に回動するようにヒンジ結合された係止爪151と、前記係止爪151が外部の力により回動するとき、原位置に戻るように係止爪151を支持する第2ばね154と、で構成されている。
【0028】
また、前記上部係止手段150は、上部胴体110が回動して下部胴体120に接触するとき、下部胴体120の上面に突出形成されたブラケット152と係止爪151が貫通するように、上部胴体110の長さ方向に長く形成された長孔146と、前記上部胴体110が回動して下部胴体120に接触するとき、前記長孔146を貫通したブラケット152と係止爪151が内部に位置するように内部空間が形成されたケーシング141と、前記ケーシング141の両側面に、上部胴体110の長さ方向に長く形成されたガイド孔142と、前記ガイド孔142に両端が貫通するスライディングバー144と、前記スライディングバー144と平行に、ケーシング141の内側側面に両端が固定された固定バー143と、前記スライディングバー144と固定バー143との間に両端が締め付けられた第1ばね145と、で構成されている。
【0029】
ここに、前記上部胴体110を、第1ヒンジ軸130を基準として回動させて、下部胴体120の上面に接触させれば、下部胴体120の上面に形成された係止爪151がスライディングバー144と締め付けられるようになる。
【0030】
一方、前記固定バー143は、スライディングバー144に比べて、第1ヒンジ軸130から遠い距離に位置することを特徴とする。
【0031】
また、前記係止爪151は、下部胴体120の上面に、下部胴体120の長さ方向に長く、第1直線部151−1が接触しているが、前記第1直線部151−1の両端部のうち、第1ヒンジ軸130に近接する端部には、上向きに傾斜して傾斜部151−2が延長形成され、前記傾斜部151−2の端部には、第1直線部151−1と平行に、第2直線部151−3が形成されており、前記第1直線部151−1の両端部のうち、第1ヒンジ軸130から遠い距離に位置した端部には、鉤状の
係止部151−4が第1ヒンジ軸130に向かって開口部151−5が形成されるように延長形成されている。
【0032】
前記第1直線部151−1と
係止部151−4との連結部分には、第2ヒンジ軸153がブラケット152にヒンジ結合されている。
【0033】
したがって、取っ手170を取って、第1ヒンジ軸130を中心として上部胴体110を下部胴体120に回動させれば、下部胴体120の上面に突出形成されたブラケット152と係止爪151は、上部胴体110に形成された長孔146を貫通してケーシング141の内部に位置するようになる。
【0034】
また、上部胴体110が下部胴体120にさらに近づくと、ケーシング110の内部に装着されたスライディングバー144は、係止爪151の係止部151−4の上面に接触するようになる。
【0035】
前記係止部151−4は、鉤状に形成されているので、スライディングバー144の胴体は、上部胴体110が下部胴体120に近づくほど、係止部151−4の上面に接触したまま、係止部151−4の開口部151−5から係止部151−4の内側に位置するようになり、上部胴体110と下部胴体120は、互いに締め付けられる。
【0036】
前記スライディングバー144の両端は、ケーシング141の両側面に形成されたガイド孔142により外部に突出しており、スライディングバー144は、ガイド孔142に沿って円滑に移動することができ、係止爪151は、係止部151−4の後面が第2ばね154により第1ヒンジ軸130の方向に支持されているので、常時、係止爪151の第1直線部151−1は、外部から力を加えられない限り、下部胴体120の上面に接触しようとする。
【0037】
すなわち、スライディングバー144が係止爪151の係止部151−4の内側に位置しながら、上部胴体110と下部胴体120は、互いに堅固に締め付けられる。
【0038】
前記第2ばね154は、ねじりばねを用いる。
【0039】
このとき、第1ばね145は、一端が固定バー143に固定され、他端はスライディングバー144に固定されているので、スライディングバー144が移動すると、自然に第1ばね145の長さも増えるようになる。
【0040】
また、上部胴体110を下部胴体120から離れるように回動させようとしても、スライディングバー144は、鉤状の係止部151−4の内側に位置し、係止部151−4の後面は、第2ばね154により支持されているので、上部胴体110は、下部胴体120に締め付けられた状態を維持しようとする。
【0041】
このとき、係止爪151の第2直線部151−3を片手で取り、第2ヒンジ軸153を中心に上向きにすると、係止爪151の係止部151−4が一緒に上向きになるとともに、下部胴体120方向の開口部151−5が上向きになり、鉤状の係止部151−4の内側に位置したスライディングバー144は、第1ばね145に固定されているので、第1ばね145が元の状態に戻りながら、スライディングバー144も、係止部151−4の外側に移動するようになり、他の手で取っ手170を取り、上部胴体110を回動させると、上部胴体110は、容易に回動するようになる。
【0042】
前記ケーシング141の両側面に形成された長孔146は、第1ヒンジ軸130に向かって上向きに傾斜して形成されているので、スライディングバー144が円滑にスライドされる。
【0043】
また、前記第1ヒンジ軸130と係止爪151との間に位置する下部胴体120の上面には、上部胴体110が接触することを感知するセンサ160が装着されており、前記上部胴体120が回動して、下部胴体120に接触すれば、センサ160にも一緒に接触することにより、運転者は、側面ドア12または後面ドア13が正確に閉鎖されているかを認知することができるようになる。
【0044】
前記センサ160により、運転者が認知する過程については、後述する。
【0045】
また、前記上部胴体120の端部には、取っ手170が、上部胴体120の長さ方向に長く装着されており、開閉装置100の把持を容易にするとともに、取っ手170は、側面ドア12を押し付ける役割もする。
【0046】
図14は、本発明に係る特装車に装着されたドアの開放及び閉鎖状態を確認する感知システムを示す構成図である。
【0047】
前記センサ160は、側面ドア12と後面ドア13が閉鎖するとき、車両の荷台11に接触されるかを感知する接触センサを用いることが好ましい。
【0048】
特に、前記側面ドア12または後面ドア13のいずれでも閉鎖していない場合は、エンジンがかからないようにした。
【0049】
一方、特装車10の運行中には、荷台12の側面ドア12または後面ドア13が開放されてエンジンが止まったら、事故の恐れがあるので、エンジンは停止せずに警報音のみを発生させ、運転者が安全な場所に車両を駐車して点検するようにした。
【0050】
本発明に係る特装車のドアの開放及び閉鎖状態の報知方法をさらに詳述すれば、本発明に係る特装車のドアの開放及び閉鎖状態の報知システム300は、ブレーキペダル370を踏んだときに発生する圧力、及び側面ドア12と後面ドア13の閉鎖状態を感知して制御するMPU(micro−processing unit)310と、前記MPU310を駆動するために、車両のバッテリー340の電源をMPU310に適した電圧に変換させる電源部320と、前記MPU310から信号を伝達されると、警告音を発生する警報機330と、からなるが、前記側面ドア12と後面ドア13には、それぞれ側面ドア12と後面ドア13の閉鎖状態を感知する感知センサ360が装着されていることを特徴としている。
【0051】
すなわち、前記感知センサ360は、接触センサを用いて、側面ドア12または後面ドア13が荷台に持続的に接触しているかを感知するようにした。
【0052】
一方、前記感知センサ360のうち、前記側面ドア12に装着される感知センサは、図面符号361と、後面ドア13に装着される感知センサは、図面符号362と表記した。
【0053】
ここに、前記感知センサ361、362から、前記側面ドア12と後面ドア13が開放したことを感知した信号が、MPU310に伝達され、運転者が車両を運行するために始動ボタン350でエンジンをかける前段階として、運転者により、ブレーキペダル370に圧力が加えられれば、MPU310から警報機330に信号が伝達され、警告音が発生して、運転者に、側面ドア12または後面ドア13が開放していることを認知させ、エンジンがかからないようにする。
【0054】
すなわち、エンジンは、ブレーキペダル370を踏んだ状態でかかるので、ブレーキペダル370を踏んだ状態で、側面ドア12または後面ドア13が開放されていることを認知すれば、エンジンはかからないようになる。
【0055】
また、特装車10の運行中、ブレーキペダル370を踏んでいない状態として、外部の衝撃により、側面ドア12または後面ドア13が開放されると、感知センサ361、362から信号を伝達されたMPU310により、警報機330から警告音が鳴り、エンジンが止まらないようにすることにより、さらに大きな事故が発生することを防止することができる。
【0056】
参考として、前記MPU310は、コンピュータのCPU(中央処理装置)をLSI(Large Scale Integration)化したものであって、レジスター、演算回路、制御回路が含まれ、演算、制御動作を実行する装置であり、車両のバッテリー電源により駆動されるように、低電力MPUを用いることが好ましい。
【0057】
また、電源部320は、一般に、車両のバッテリー340が12Vであるので、MPU310の駆動に必要な電源に変換させる役割をするものであり、一般に、MPU310の駆動のためには、3.3Vの電圧が必要である。
【0058】
一方、前記警報機330の警報音を車両のリモートキーとして解除することもできる。
【0059】
さらに詳細には、側面ドア12または後面ドア13の開放状態では、警報音が発生(ブレーキペダルを踏んだ状態)し、側面ドア12または後面ドア13の閉鎖状態では、警報音が発生しない。
【0060】
すなわち、側面ドア12または後面ドア13の開放状態において、ブレーキペダル370を踏めば、警報音が発生し、ブレーキペダル370を踏んでいた外力が解除されると、警報音が作動の途中で止まるようにする。
【0061】
このような警報機330の警報音は、盗難防止の役割も行うものであって、側面ドア12または後面ドア13のロック状態で正常にキーを使わずに感知センサ360の接触状態が解除されれば、警報音が発生するようにした。
【0062】
また、盗難防止機能として、リモートキーでドアをロックした後、機能作動(方向指示灯が1回点灯)−側面ドアまたは後面ドアのロック解除時、警報音が発生する。
【0063】
リモートキーでドアのロック解除時、機能が解除(方向指示灯が2回点灯)−側面ドアまたは後面ドアのロック解除時、警報音を発生しない。
【0064】
すなわち、リモートキーで後面ドアをロックすれば、機能作動→側面ドアまたは後面ドアのロックを解除すれば、警報音が発生する(側面ドアの開放警報音と同じ)。
【0065】
警報音の持続時間:5分(持続時間変更予定)。
【0066】
警報音発生後の停止は、リモートキーでドア開放ボタンを押して停止させる(側面ドアまたは後面ドアをロックしても、警報音は持続する)。
【0067】
リモートキーで、後面ドアを開放すると、盗難警報装置が解除する。
【0068】
リモートキーの紛失時→始動キーで後面ドアを開放してエンジンをかけると、警報機能の解除、始動キーで、後面ドアのロック時、警報機能が作動しない。
【0069】
また、感知センサ360の配線を連結する方法としては、
図6に示した(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の順に配線するものであって、簡単に要約すれば、(1)ブレーキ連結、(2)感知センサのスイッチ連結、(3)方向指示灯に連結する順に配線を連結する。
【0070】
したがって、本発明に係る特装車のドア開閉装置は、特装車の側面ドアまたは後面ドアを開閉することが容易であり、また、接触センサにより、側面ドアまたは後面ドアの開放状態と閉鎖状態を、運転者が正確に認知して、安全な運行を行うことができるなどの顕著な効果がある。