特許第6984077号(P6984077)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6984077-ロウソク立て 図000002
  • 特許6984077-ロウソク立て 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6984077
(24)【登録日】2021年11月29日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】ロウソク立て
(51)【国際特許分類】
   E04H 13/00 20060101AFI20211206BHJP
   F21V 35/00 20060101ALI20211206BHJP
   C11C 5/00 20060101ALI20211206BHJP
【FI】
   E04H13/00 J
   F21V35/00 200
   C11C5/00 N
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2021-32063(P2021-32063)
(22)【出願日】2021年3月1日
【審査請求日】2021年3月6日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521088387
【氏名又は名称】株式会社鳴海石材
(74)【代理人】
【識別番号】100130823
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 誠一
(72)【発明者】
【氏名】鳴海 大
【審査官】 河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−025927(JP,A)
【文献】 特開2005−174890(JP,A)
【文献】 実開昭54−083599(JP,U)
【文献】 特開2011−127321(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 13/00
F21V 35/00
C11C 5/00−5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロウソクを立てる燭台部と、燭台部に立てたロウソクを中空の空間に格納する筒状のほや部と、筒状のほや部を載せて立てる筒状のほや受け部と、ほや受け部に筒状のほや部を連結し、その連結部において筒状のほや部を回動可能にするヒンジ部とを備え、ほや受け部に載せて立てる筒状のほや部を回動させて倒しまたほや受け部に立てるための、筒状のほや部の中空の空間に格納される燭台部に立てたロウソクが筒状のほや部を通過する隙間を筒状のほや部に設け、筒状のほや部を倒して燭台部に立てたロウソクに火をつけ、筒状のほや部をほや受け部に立てて火をつけたロウソクを筒状のほや部に格納することを特徴とするロウソク立て。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、墓石などに設置するロウソク(蝋燭)立てに関する。
【背景技術】
【0002】
お墓参りでは、線香をあげるため、墓石に設置されたロウソク立て(燭台)にロウソクを立てロウソクに火を灯す。屋外にある墓石の場合、お墓参りのとき風が吹くとロウソクの炎が消えてしまうことがある。
従来、ロウソクの炎が消えないようにするため、防風用のほや(火屋)を設けたロウソク立てが提供されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭58−57024号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のロウソク立ては、ほや受け部に形成される溝に嵌め込み立てられたほやを、ほや受け部に備えるスプリングを用いて固定し、ほや受け部の上に支持するものである。ほやにロウソクを格納することにより、ロウソクの炎に風が当たることを防止でき、ロウソクの炎が消えないようにすることができる。
【0005】
特許文献1に記載のロウソク立てにおいて、ほやは、ほや受け部に着脱可能に取り付けることができるものである。ロウソクに火をつける際は、ほやの上部より点火するか、ほやを取り外して点火する。しかし、ロウソクに火をつける度にほやの取り付け取り外しを行うことは不便であった。また、ほやを取り付けたままにすると、ほやが盗まれるおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するものであり、ロウソクに火をつける際にほやの取り付け取り外しが必要ないロウソク立てを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のロウソク立ては、ロウソクを立てる燭台部と、燭台部に立てたロウソクを中空の空間に格納する筒状のほや部と、筒状のほや部を載せて立てる筒状のほや受け部と、ほや受け部に筒状のほや部を連結し、その連結部において筒状のほや部を回動可能にするヒンジ部とを備え、ほや受け部に載せて立てる筒状のほや部を回動させて倒しまたほや受け部に立てるための、筒状のほや部の中空の空間に格納される燭台部に立てたロウソクが筒状のほや部を通過する隙間を筒状のほや部に設け、筒状のほや部を倒して燭台部に立てたロウソクに火をつけ、筒状のほや部をほや受け部に立てて火をつけたロウソクを筒状のほや部に格納するようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のロウソク立ては、ほや受け部とほや部のと連結部(継ぎ目)にヒンジ部を設けるとともに、ほや部を可動させてロウソクを格納するときに、ロウソクがほや部を通過する隙間をほや部に形成するものである。ヒンジ部及びほや部の隙間により、ほや部を取り付け取り外しすることなく、ロウソクに火をつけることができ、かつ、ロウソクの炎に風が当たることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明のロウソク立てのほや部を倒した状態を表わす図である。
図2図1のほや部を可動し、ほや受け部にほや部を立てた状態を表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のロウソク立ては、ロウソクの炎が消えないようにすることを実現するものである。
【実施例】
【0011】
本発明のロウソク立てについて、図に基づいて説明する。図1は、本発明のロウソク立てのほや部を倒した状態を表わす図であり、図1(a)は正面図、同図(b)は図1(a)のA−A断面図(中央縦断面図)である。図2は、図1のほや部を可動し、ほや受け部にほや部を立てた状態を表わす図であり、図2(a)は正面図、同図(b)は図2(a)のB−B断面図(中央縦断面図)である。
本発明のロウソク立て10は、燭台部12と、ほや(火屋)部14と、ほや(火屋)受け部16と、ヒンジ部18(蝶番)とを備えるものである。また、ほや部14には、ロウソク20が通過する隙間22が形成されている。
燭台部12は、ロウソク20を立てる針12aと、燭台本体12bと、針12aを燭台本体12bに固定するネジ部12cから構成される公知の燭台である。
ほや部14とほや受け部16は、いずれも筒状のものであり、断面が同じ形状に形成されたものである。図1及び図2において、ほや部14とほや受け部16は、いずれも断面が四角形に形成されている。ほや部14は、ほや受け部16の上に載せることができ、ほや受け部16の上にほや部14を立てられるようになっている(図2)。
図1及び図2において、燭台部12は、ほや受け部16の中空の空間に配置され、墓石に固定されているものとする。
【0012】
ほや部14は、燭台部12に立てたロウソク20を中空の空間14aに格納するものである(図2)。ほや部14により、ロウソク20の炎20aに風が当たることを防ぎ、炎20aが消えないようにすることができる。
なお、ほや部14は、ガラス製のものに限るものではなく、その他の素材で形成されたものでもよい。
【0013】
ヒンジ部18は、ほや受け部16にほや部14を連結し、その連結部においてほや部14を回動可能にするものである(図1(b)、図2(b))。
ヒンジ部18は蝶番あり、2枚の羽18a,18b(プレート)と1本のピン18c(回転軸)で構成されているものである(図1(b)、図2(b))。一の羽18aは、ほや部14の外側面に取り付け固定されており、他の羽18bは、ほや受け部16の外側面に取り付け固定されている(図1(b)、図2(b))。ヒンジ部18により、ほや部14をほや受け部16に立てる(ほや部14にロウソク20を格納する)ように、また、ほや部14を倒すように可動させることができる(図1(b)、図2(b))。すなわち、ほや部14は、ピン18c(ヒンジ部18の回転軸)を軸に回動し、ほや受け部16にほや部14を上げることができ、また、ほや受け部16からほや部14を下ろすことができるようになっている。
また、ヒンジ部18は、ほや受け部16とほや部14とを連結するものである。ロウソク立て10において、ほや部14は、ヒンジ部18を介して、ほや受け部16に連結し、ほや受け部16の上に支持固定されるものである(図2)。
ほや部14は、ヒンジ部18を介して、ほや受け部16と連結していることから、ほや部14の盗難を防止することができる。


【0014】
ロウソク立て10において、ほや部14には、ほや部14を可動させてロウソク20を格納するときに、ロウソク20がほや部14を通過する隙間22が形成されている(図1図2)。ほや部14の可動時に(図1(b)、図2(b)に記載の回転方向への可動時に)、ロウソク20がほや部14を通過する隙間22を設けることにより、従来のロウソク立てのように、ほや部14を取り付け取り外しすることなく、ロウソク20に火をつけることができ、ほや部14にロウソク20を格納することができる。
【0015】
(ロウソク20に火をつける場合)
ほや部14を倒した状態で(図1)、燭台部12にロウソク20を立てて、火をつける。
(ロウソク20の炎20aに風が当たらないようにする場合)
ロウソク20に火をつけた後、ほや部14をほや受け部16に立てる(図2)。これにより、ほや部14の中空の空間14aにロウソク20の炎20aを格納することができ、ロウソク20の炎20aに風が当たることを防ぐことができる。
【0016】
以上のように、本発明のロウソク立て10は、ヒンジ部18及びほや部14の隙間22により、ほや部14を取り付け取り外しすることなく、ロウソク20に火をつけることができる。また、ロウソク20の炎20aに風が当たることを防ぐことができる。
【0017】
本発明のロウソク立て10において、ほや部14にロウソク20を格納した際に、ほや部14の隙間22を閉じる隙間用蓋部24を設けてもよい(図1図2)。図1及び図2において、隙間用蓋部24は、ほや部14の隙間22に嵌め込むことができる板状の部材であり、隙間22を閉じることができるものである。隙間用蓋部24は、ほや受け部16に載せられ固定されており、ほや部14にロウソク20を格納した際に隙間22を閉じるようになっている(図2)。本発明のロウソク立て10は、ほや部14に隙間22を形成するものであることから、ほや部14にロウソク20を格納した際、隙間22からほや部14の中空の空間14aに風が入り、ロウソク20の炎20aが消えるおそれがある。隙間用蓋部24を設けることにより、隙間22からほや部14の中空の空間14aに風が入いることを防止できる。
【0018】
図1では、ほや部14を燭台部12(又はロウソク20)の後方に倒すようにロウソク立て10を設置したがこれに限るものではない。ほや部14を燭台部12の前方に倒す、また、ほや部14を燭台部12の左側又は右側に倒すようにロウソク立て10を設置してもよい。
本実施例では、墓石に燭台部12を固定した場合を例示したが、墓石以外の場所に固定してもよい。また、本発明のロウソク立て10は、燭台部12を固定しない卓上型のものであってもよい。
本発明のロウソク立て10の用途は、お墓参りに限らず、ロウソクを光源とする照明具としても利用可能なものである。
【符号の説明】
【0019】
10 ロウソク立て
12 燭台部
14 ほや部
14a 中空の空間
16 ほや受け部
18 ヒンジ部
20 ロウソク
22 隙間

【要約】
【課題】 ロウソクに火をつける際にほやの取り付け取り外しが必要ないロウソク立てを提供する。
【解決手段】 ロウソク立て10は、ロウソク20を立てる燭台部12と、燭台部12に立てたロウソク20を中空の空間14aに格納する筒状のほや部14と、ほや部14を載せる筒状のほや受け部16と、ほや受け部16にほや部14を連結し、その連結部においてほや部14を可動可能にするヒンジ部18とを備え、ほや部14を可動させてロウソク20を格納するときに、ロウソク20がほや部14を通過する隙間22をほや部14に形成するものである。これにより、ほや部14を取り付け取り外しすることなく、ロウソク20に火をつけることができ、かつ、ロウソク20の炎20aに風が当たることを防ぐことができる。
【選択図】 図1
図1
図2