特許第6984090号(P6984090)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6984090
(24)【登録日】2021年11月29日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】通気金具部
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/14 20060101AFI20211206BHJP
   E04D 13/143 20060101ALI20211206BHJP
【FI】
   E04D13/14 Z
   E04D13/143
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-125612(P2018-125612)
(22)【出願日】2018年6月29日
(65)【公開番号】特開2020-2737(P2020-2737A)
(43)【公開日】2020年1月9日
【審査請求日】2020年3月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000118590
【氏名又は名称】伊藤鉄工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002011
【氏名又は名称】特許業務法人井澤国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100072039
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 洵
(74)【代理人】
【識別番号】100123722
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 幹
(74)【代理人】
【識別番号】100157738
【弁理士】
【氏名又は名称】茂木 康彦
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 光男
【審査官】 前田 敏行
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−042512(JP,A)
【文献】 実開平04−006417(JP,U)
【文献】 実開昭60−195358(JP,U)
【文献】 特開平07−207904(JP,A)
【文献】 特開2011−007034(JP,A)
【文献】 米国特許第09328514(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 13/14
E04D 13/143
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦管と、防水層と、バンドとを具備し、前記縦管は前記防水層に覆われ、かつ、前記バンドは、前記縦管と前記防水層とを締め付けるように配置した当該縦管と接続するための筒状を呈する内筒部と、
前記内筒部を覆い、筒状を呈する外筒部と、を具備するカバー部と、
前記カバー部と接続し、前記縦管を通じて前記内筒部に流入した排気を、下方へ排気するドーム状の天井部本体を有する天井部と、を有し、
前記内筒部は、固定穴と、
前記外筒部は、止め孔と、を有し、
前記固定穴に固定するボルトと、
前記止め孔を、塞ぐゴムキャップと、を有し、
前記止め孔を通じて、前記ボルトを前記固定穴に固定する通気金具部。
【請求項2】
縦管と、防水層と、バンドとを具備し、前記縦管は前記防水層に覆われ、かつ、前記バンドは、前記縦管と前記防水層とを締め付けるように配置した当該縦管の内側に挿入する中空状の鞘管と、
前記鞘管と接続するために筒状を呈する内筒部と、前記内筒部を覆い、筒状を呈する外筒部と、を具備するカバー部と、
前記カバー部と接続し、前記縦管を通じて前記鞘管から内筒部に流入した排気を、下方へ排気するドーム状の天井部本体を有する天井部と、を有し、
前記内筒部は、固定穴と、
前記外筒部は、止め孔と、を有し、
前記固定穴に固定するボルトと、
前記止め孔を、塞ぐゴムキャップと、を有し、
前記止め孔を通じて、前記ボルトを前記固定穴に固定する通気金具部。
【請求項3】
前記内筒部に流入した排気は、ドーム状の天井部本体を有する前記天井部を通じて、内筒部と、前記内筒部を覆う筒状を呈する前記外筒部と、の間を通過する請求項1又は2記載の通気金具部。
【請求項4】
前記カバー部と、前記天井部は、スライド可能に接続された請求項1から3いずれか項記載の通気金具部。
【請求項5】
前記カバー部と、前記天井部との間に防虫網を配置した請求項1から4いずれか1項記載の通気金具部。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、縦管に使用する通気金具部に関するものである。
【背景技術】
【0002】
集合住宅における排水の円滑化のために、屋上を貫通する排水立管を設置して屋上から給排気することが行われる。この場合に、屋上スラブを貫通するため貫通部分には防水処理が必要となる。この部分の施工方法について、屋上スラブを貫通する縦管に、防水継手を接続し、その防水継手に、カバー部材と、調節管部材と、通気金具を接続している。この通気金具はベントキャップと呼ばれるもので、例えば屋上に設置する吸気や排気するための開口部に取り付ける蓋のようなものであり、雨水の浸入や虫の侵入を防ぐために、上部がドーム状を呈し、その縦管から上方に立ち上った通気を下方に排気するという構成を有している。
【0003】
この場合に、例えば、特開2006−124981号公報において開示されている、「屋上通気装置」を使用することができる。この「屋上通気装置」は、管連結部材と、中空円筒形を呈し上記縦管に相当する通気立上管と、立上管保護部材と、を備えるというものである。
【0004】
しかしながら、上記立上管保護部材を固定の際は、その下端が屋上スラブの上面に位置し、立上管保護部材の自重およびこれに作用する外力を屋上スラブに分散して伝達するように配置している。従って、立上管保護部材の自重を自らが支えるためには、立上管保護部屋上スラブに立設しなければならず、上記通気立上管の高さと、上記立上管保護部材との高さを一致させる必要がある。すなわち、上記縦管に相当する通気立上管の高さが、立上管保護部材に制限を受けることになる。
【0005】
一方で例えば、集合住宅によっては、下の階の天井を、上の階のバルコニーとして利用する場合がある。その場合に、下の階の排気をするために上の階のバルコニーに、上記通気立上管と、上記立上管保護部材を配置する場合がある。その場合に、「屋上通気装置」に使用する通気立上管の高さは、立上管保護部材の高さに制限されることから、通気立上管の高さをさらに高くして上方に排気することはできないという問題が生じる。すなわち立上管保護部材の臭気を防ぐために、上の階のバルコニーの上方に、通気金具部を配置することで、その立上管保護部材からの臭気をその上の階に流入しないように排出したいという要請を充足することができないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−124981号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、縦管の高さに制限のない通気金具としての通気金具部を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決する第1観点の通気金具部は、縦管と接続するために筒状を呈する内筒部と、その内筒部を覆い、筒状を呈する外筒部と、を具備するカバー部と、カバー部と接続し、その通気管を通じて内筒部に流入した排気を、下方へ排気するドーム状の天井部本体を有する天井部と、を有するというものである。
【0009】
また、第2観点の通気金具部は、縦管の内側に挿入する中空状の鞘管と、その鞘管と接続するために筒状を呈する内筒部と、その内筒部を覆い、筒状を呈する外筒部と、を具備するカバー部と、カバー部と接続し、縦管を通じて鞘管から内筒部に流入した排気を、下方へ排気するドーム状の天井部本体を有する天井部と、を有するというものである。
【0010】
また、第3観点の通気金具部は、第1観点から第2観点において、内筒部に流入した排気は、ドーム状の天井部本体を有する天井部を通じて、内筒部と、内筒部を覆う筒状を呈する外筒部と、の間を通過するというものである。
【0011】
第4観点の通気金具部は、第1観点から第3観点において、カバー部と、天井部は、スライド可能に接続されたというものである。
【0012】
第5観点の通気金具部は、第1観点から第4観点において、カバー部と、天井部との間に防虫網を配置したというものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、縦管の高さに制限のない通気金具としての通気金具部を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施例の通気金具部の断面図である。
図2】Aは、通気金具部の平面図である。Bは、通気金具部の正面図である。Cは、通気金具部の底面図である。
図3】Aは、通気金具部の左側面図である。Bは、通気金具部の右側面図である。Cは、図2Aの3C−3C線断面図である。
図4】防虫網の平面図である。
図5】通気金具部における天井部を、カバー部に対しスライド移動させた状態の平面図である。
図6】本実施例の通気金具部を鞘管に配置した状態の断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図示の実施形態を参照して本実施例について説明する。図1において建造物である集合住宅の屋上のスラブ100を貫通するように通気管としての縦管110が配置されている。この縦管110は、集合住宅における排水の円滑化のために、屋上を貫通するように設置して屋上から吸気を取り入れることが行われている。また、この縦管110に、本実施例の通気金具部10を配置する。この縦管110は、防水層130に覆われており、SUSバンド20は、縦管110と、防水層130とを締め付けるように配置されている。また、それらの端部を閉じるようにシール150を取り付け、水密性を保つようにし、雨水の浸入を防止している。
【0016】
本実施例の通気金具部10は、防水層130に覆われている上記縦管110に接続するものである。このように従来の立上管保護部材は、縦管110の高さ(長さ)と合わせる必要があったが、本実施例の通気金具部10は、縦管110の高さに制限されることなく配置することができる。
【0017】
また、上記縦管110は、給排気をするためのものであり、これに接続する通気金具として使用することができる通気金具部10は、カバー部40と天井部50とを有する。また、通気金具部10は、縦管110内の給排気をするために設けられており、さらに雨水の侵入を防ぐために設けられている。また、カバー部40は、縦管110との接続部分への雨水の侵入を防ぐものであり、この接続部分を保護するためのものである。
【0018】
上記カバー部40は、内筒部41と外筒部42と、それらを連結する上端部43とを有する。内筒部41は、文字通り、筒状を呈し、上述の、筒状を呈する縦管110と接続するためのものである。また、内筒部41は、縦管110の外周部分と接するように配置するために、その縦管110と内筒部41との径差は、嵌め合い時に抵抗を生じる径差であることが好ましく、内筒部41の径は縦管110の径よりも大であることが好ましい。また、内筒部41は、固定穴41aを有し、ボルト41bをその固定穴41aに進入するように螺子止めすることで、そのボルト41bが、縦管110に接触し、さらに、そのボルト41bがその縦管110を押し付けることで、その縦管110を内筒部41に固定することができる。
【0019】
外筒部42は、文字通り、筒状を呈し、内筒部41全体を覆うように、その径と下方における長さが、内筒部41に比べ大きく設定されており、その通気金具部10を縦管110と接続した状態においてその接続部分を覆うように垂下される構成である。いわば内側に内筒部41を配置し外側に外筒部42を配置した2重構造を呈している。
【0020】
外筒部42は、止め孔42aを有している。止め孔42aは側面視において内筒部41における固定穴41aと同じ高さに配置することが好ましく、止め孔42aを通じて、固定穴41aに対し41bを螺子止めするためのものである。なお、止め孔42aは、ゴムキャップ42bで塞ぐことができる。雨水の侵入を防止するためである。
【0021】
上端部43は、底面視において、細長い円弧状の通気孔43aを、内筒部41を囲むように複数配置している。これは、すずめなどの小鳥が侵入することを防止するためのものである(図2C参照)。
【0022】
また、上端部43は、平面視において、天井部50に対して回転するように、スライド移動可能に(図5参照)固定するための固定台座44とスライド台座45とを有する(図2、3参照)。また、固定台座44は平面視円形の外筒部42の外方に突出して配置されており、スライド台座45は、外筒部42の外方に突出して配置されており、外筒部42を挟んで、固定台座44と対向する位置に配置されている。また、固定台座44は、孔である固定台座孔44aを有している。さらに、スライド台座45は、孔であるスライド台座孔45aを有している。これらについては後述する。また、固定台座44とスライド台座45は、平坦であり平面視矩形状を呈している。
【0023】
天井部50は、その本体となる天井部本体51を有し、天井部本体51は、いわゆるベントキャップに近似しその形状はドーム状を呈している。天井部本体51は平面視円形状を呈し、上記固定台座44と螺子60を介して接続するための天井部台座52とを有している。また、天井部スライド台座53と、を有している。天井部台座52と、天井部スライド台座53は、平坦であり平面視矩形状を呈している。また、天井部50はつまみ部55を有している。このつまみ部55は、半球状であるドーム状を呈している天井部本体51の形状に沿うように設けられていて、薄板状を呈するものである。図示しない使用者は、つまみ部55を把持することにより、平面視において、上端部43が天井部50に対して回転するように、スライド移動が容易となる。
【0024】
天井部台座52と、天井部スライド台座53は、天井部本体51を挟んで対向する位置に配置されており、天井部台座52は孔である天井部台座孔52aを有している。また、天井部スライド台座53は、切り欠き状を呈する欠き部53aを有している。
【0025】
カバー部40と天井部50とを重ね、スライド台座45におけるスライド台座孔45aと、天井部台座52における天井部台座孔52aとを連通するように重ね、螺子60で止めると共に、スライド台座45におけるスライド台座孔45aと、天井部スライド台座53における欠き部53aとを重ね、蝶螺子65で止める。この蝶螺子65を取りはずすことで、その螺子60を中心に天井部50をカバー部40に対し水平に回転させることで、その天井部50に対してカバー部40をスライド移動させることができる(図5参照)。これにより、カバー部40が露出することにより、上端部43に配置した複数の細長い円弧状の通気孔43aに、詰まったごみなどを、取り除くことができる。また、屋上から配管内を高圧洗浄する、あるいは、点検するために使用することができる。なお、スライド移動させる場合において、つまみ部55を把持することができるので、天井部50に対するカバー部40のスライドが容易である。
【0026】
上記構成の本実施例の通気金具部10は、金属で作成することが好ましく、アルミニウム製であることが好ましい。また、ステンレスあるいは,ABS、塩化ビニルなどの合成樹脂でもよい。本実施例の通気金具部10を、縦管110に取り付ける。すなわち、縦管110の外部に、通気金具部10におけるカバー部40の内筒部41が接するように被せ、外筒部42における止め孔42aを通じて、固定穴41aに対しボルト41bで固定することで、本実施例の通気金具部10を縦管110に取り付けることができる。なお、防虫網70を、上端部43の上部に配置することで、さらに昆虫の侵入を防止することができる(図1、5参照)。
【0027】
本実施例の通気金具部10は、縦管110からの排気を流通させ、通気金具部10におけるカバー部40と天井部50を通じて排気を流通させる。すなわち、その排気は、カバー部40における内筒部41を通過し、さらに天井部50における天井部本体51を通じて、折り返すように下降し、カバー部40における内筒部41と、外筒部42と、の間を通過して外部に輩出される。なお外気を吸気する場合はこの逆である。このように、通気金具部10はカバー部40を有しているために、強風が吹いて、通気金具部10に対して、負圧が発生した場合においても、縦管110内へのその負圧の影響を緩和することができる。従って、縦管110に接続された図示しない、いわゆる防臭トラップへの負圧の影響を緩和することができる。
【0028】
また、本実施例の通気金具部10は、縦管110の長さ(高さ)に依存することなく取り付けることができるために、縦管110の高さに依存することなくその高さのいかんに関わらず、通気金具部10を配置することができる。
【0029】
また、本実施例の通気金具部10は、防水層130に覆われた縦管110をそのまま使用することで、工期及び工費を最小限度に止められるとともに、工事の前後において躯体構造に変化が生じないとともに、住宅の資産価値なども高められる。また、通気金具と縦管とカバーで構成された従来のものに比して、いわゆる部品点数を削減することができる。また、本実施例の通気金具部10は、従来の「立上管保護部材」より、少ないスペースで改修することができる。
【0030】
また、図6において建造物である集合住宅の屋上のスラブ100を貫通するように縦管110が配置されている。この縦管110は、集合住宅における排水の円滑化のために、屋上を貫通するように設置して屋上から吸気を取り入れることが行われている。さらに、この縦管110に、鞘管120を配置することができる。
【0031】
縦管110は、防水層130に覆われている。また、縦管110に挿入するように、筒状を呈し中空状の鞘管120が配置されている。鞘管120は、交換することでき、この鞘管120に、本実施例の通気金具部10を取り付けることができる。
【0032】
このように、本実施例の通気金具部10を鞘管120に取り付けることができる。具体的には、縦管110の内部に鞘管120を差し入れつつ、縦管110の上端部よりも、鞘管120を突出させる。この突出させた鞘管120の外部に、本実施例の通気金具部10におけるカバー部40の内筒部41が接するように被せ、外筒部42における止め孔42aを通じて、固定穴41aに対しボルト41bで固定する。このようにして、本実施例の通気金具部10を鞘管120に取り付けることができる。また、縦管110と、防水層130との端部を閉じるようにシール160を取り付け、雨水の浸入を防止している。なお、ステンレス製の第2SUSバンド26は、縦管110と、防水層130との端部を締め付けるように配置することができる。また、縦管110と、鞘管120との端部を閉じるようにシール170を取り付け、雨水の浸入を防止している。なお、ステンレス製の第3SUSバンド25は、縦管110と、鞘管120との端部を締め付けるように配置することができる。
【0033】
なお、鞘管120と内筒部41との径差は、嵌め合い時に抵抗を生じる径差であることが好ましく、内筒部41の径は鞘管120の径よりも大であることが好ましい。また、内筒部41は、固定穴41aを有し、ボルト41bをその固定穴41aに進入するように螺子止めすることで、そのボルト41bが、鞘管120に接触し、さらに、そのボルト41bがその鞘管120を押し付けることで、その縦管110を内筒部41に固定することができる。

【0034】
このように、縦管110に鞘管120を挿入し、その鞘管120に、本実施例の通気金具部10を取り付けることができるので、鞘管120と、それに取り付けられた本実施例の通気金具部10のみを交換することができる。よって、工事期間を短縮することができると共に、建築防水業者が携わることなく、配管業者のみで交換することができるので、交換コストをさらに軽減することができる。
【0035】
すなわち、本実施例の通気金具部10を鞘管120に取り付けることができるので、防水層130に覆われた縦管110については、その状態を維持したまま、鞘管120と通気金具部10とを更新することができる。この場合防水層130を更新すると、建築防水業者が行うことになり工事の長期化が懸念させるともに、更新費用もかさむことになる。また、多くの場合防水層130の劣化よりも、通気金具部10の寿命が早いので、防水層130を更新することなく、さらに、配管業者のみで通気金具部10を鞘管120の更新工事を行うことができる。よって、更新工事のコストを削減すると共に、建築防水業者と配管業者との共同作業を削減することで比較的短期間で更新工事を行うことができる。
【0036】
なお、ここで使用する通気金具部10の構成は、縦管110に取り付ける上記と同様のものであり、同様の符号を付しその説明は省略する。もっとも鞘管120が取り付けられる内筒部41の径は、鞘管120と嵌合するように適宜変更することは言うまでもない。なお、縦管110と、鞘管120の上端部は、他のシール材170で、水密性を保つようにし、雨水の浸入を防止している。このシール材170の上から、ステンレス製の第2第2SUSバンド25で締め付けることにより水密性を高めている。また、また、ステンレス製の第3SUSバンド26は、縦管110と、鞘管120と、防水層130とを締め付けるように配置されている。このように、また、上記と同様に本実施例の通気金具部10は、縦管110の長さ(高さ)に依存することなく取り付けることができるために、縦管110の高さに依存することなくその高さのいかんに関わらず、通気金具部10を配置することができる。
【0037】
通気金具部10は、縦管110から鞘管120を通じて、排気を流通させ、通気金具部10におけるカバー部40と天井部50を通じて排気を流通させる。すなわち、その排気は、カバー部40における内筒部41を通過し、さらに天井部50における天井部本体51を通じて、折り返すように下降し、カバー部40における内筒部41と、外筒部42と、の間を通過して外部に輩出される。なお外気を吸気する場合はこの逆である。このように、通気金具部10はカバー部40を有しているために、強風が吹いて、通気金具部10に対して、負圧が発生した場合においても、縦管110内へのその負圧の影響を緩和することができる。またそれにより、縦管110に接続された図示しない、いわゆる防臭トラップへの負圧の影響を緩和することができることは上記のとおりである。
【符号の説明】
【0038】
10 通気金具部
20 SUSバンド
40 カバー部
41 内筒部
42 外筒部
50 天井部
60 防虫網
100 屋上のスラブ
110 縦管
120 鞘管
130 防水層
図1
図2
図3
図4
図5
図6