【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の第1の態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して、前記水使用場所に供給するための処理後水を作る家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、前記家庭用水処理装置に用いられている使用中フィルタの情報を格納しているフィルタ情報格納部と、前記家庭用水処理装置から前記使用中フィルタの性能変化に関する情報を受信する情報受信部と、前記性能変化に関する情報および前記使用中フィルタ情報に基づき前記処理前水の水タイプを推定する水タイプ推定手段とを備え、前記使用中フィルタ情報が、複数種類の基準処理前水の各々に対する前記使用中フィルタと同一又は同種のフィルタの性能変化基準情報を含むものである。
【0008】
当該態様では、複数種類の基準処理前水の各々に対する使用中フィルタと同一又は同種のフィルタの性能変化基準情報を用い、また、実際に使用されている使用中フィルタの性能変化に関する情報も用いる。このため、家庭用水処理装置の使用状態、処理後水の用途、処理前水のタイプ等は様々であり、これらが変動することも当然あるが、様々な使用状態、処理後水の用途の各々における水タイプ推定の精度を向上することが可能である。
【0009】
つまり、通常の水処理設備は、処理後水の用途、処理前水のタイプ等が様々であると共にこれらが変動しても対応できる大掛かりなものである。換言すると、全てのタイプの処理前水に同じ水処理を行うものであり、このため、全てのタイプの処理前水に対応できる水処理工程とするために設備が大掛かりとなる傾向がある。
【0010】
これに対し、当該態様の家庭用水処理装置は、その使用状態、処理後水の用途、処理前水のタイプ等に拘わらず、処理前水の水タイプ推定の精度を向上することができるので、処理前水のタイプに応じた水処理を行う上で極めて有利であり、水処理を行う水処理部の小型化も可能となる。従って、大規模な工事を行わずに済むので、急激な人口の増減にも対応できるという利点も生ずる。そして、水資源が限られた地域における排水の処理や使用する水の供給を可能とする。
【0011】
本発明の第2の態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して、前記水使用場所に供給するための処理後水を作る家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、前記家庭用水処理装置に用いられている使用中フィルタの情報を格納しているフィルタ情報格納部と、前記家庭用水処理装置から前記使用中フィルタの性能変化に関する情報を受信する情報受信部と、前記性能変化に関する情報および前記使用中フィルタ情報に基づき前記処理前水の水タイプを推定する水タイプ推定手段とを備え、前記使用中フィルタ情報が、前記使用中フィルタの種類、仕様、品番、および名称のうち少なくとも一つを特定する使用中フィルタ種類特定情報および前記使用中フィルタの機能および性能の少なくとも1つを示す使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つを含むものである。
【0012】
当該態様では、使用中フィルタ種類特定情報および使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つを用い、また、実際に使用されている使用中フィルタの性能変化に関する情報も用いる。このため、家庭用水処理装置の使用状態、処理後水の用途、処理前水のタイプ等は様々であり、これらが変動することも当然あるが、様々な使用状態、処理後水の用途の各々における水タイプ推定の精度を向上することが可能である。
【0013】
例えば、当該使用中フィルタの様々な処理前水に対する様々な性能変化の情報が既に得られており、又は、当該性能変化の情報の的確なシミュレーションができており、当該様々な性能変化の情報や当該シミュレーションの結果に基づき当該使用中フィルタの仕様の一部又は全部を作成することができる。または、当該様々な性能変化の情報や当該シミュレーションの結果を当該使用中フィルタの種類、品番、および名称の情報と紐付けることも可能である。当該使用中フィルタの性能データが多く蓄積される程、種類、品番、名称、および仕様を用いて当該使用中フィルタの性能変化をより正確に推定できるようになり、使用中フィルタ機能特定情報の精度も向上する。
【0014】
本発明の第3の態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共にフィルタユニットを用いて処理前水を処理して、前記水使用場所に供給するための処理後水を作る家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、前記家庭用水処理装置に用いられている使用中フィルタユニットの情報を格納しているフィルタ情報格納部と、前記家庭用水処理装置から前記使用中フィルタユニットの性能変化に関する情報を受信する情報受信部と、前記性能変化に関する情報および前記使用中フィルタユニット情報に基づき前記処理前水の水タイプを推定する水タイプ推定手段とを備え、前記使用中フィルタユニット情報が、複数種類の基準処理前水の各々に対する前記使用中フィルタユニットと同一又は同種のフィルタユニットの性能変化基準情報を含むものである。
【0015】
ここで、フィルタユニットは単一の構成要素ではなく複数の構成要素から成るため、構成要素の組合せ方を異ならせることによりフィルタユニット全体の性能が変わることがよくある。例えば、フィルタユニットが2つのフィルタを有し、各フィルタの性能や性能変化の傾向が既知であったとしても、当該フィルタユニットの性能や性能変化の傾向が各フィルタの性能や性能変化の傾向から予測できない場合が多い。これに加え、家庭用水処理装置の使用状態、処理後水の用途、処理前水のタイプ等により、当該フィルタユニットの性能や性能変化の傾向も変わってくる。
【0016】
当該態様では、複数種類の基準処理前水の各々に対する使用中フィルタユニットと同一又は同種のフィルタユニットの性能変化基準情報を用い、また、実際に使用されている使用中フィルタユニットの性能変化に関する情報も用いる。このため、家庭用水処理装置の使用状態、処理後水の用途、処理前水のタイプ等は様々であり、これらが変動することも当然あるが、様々な使用状態、処理後水の用途の各々における水タイプ推定の精度を向上することが可能である。
【0017】
本発明の第4の態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共にフィルタユニットを用いて処理前水を処理して、前記水使用場所に供給するための処理後水を作る家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、前記家庭用水処理装置に用いられている使用中フィルタユニットの情報を格納しているフィルタ情報格納部と、前記家庭用水処理装置から前記使用中フィルタユニットの性能変化に関する情報を受信する情報受信部と、前記性能変化に関する情報および前記使用中フィルタユニット情報に基づき前記処理前水の水タイプを推定する水タイプ推定手段とを備え、前記使用中フィルタユニット情報が、前記使用中フィルタユニットの種類、仕様、品番、および名称のうち少なくとも一つを特定する使用中フィルタユニット種類特定情報および前記使用中フィルタユニットの機能および性能の少なくとも1つを示す使用中フィルタユニット機能特定情報のうち少なくとも1つを含むものである。
【0018】
当該態様では、使用中フィルタユニット種類特定情報および使用中フィルタユニット機能特定情報のうち少なくとも1つを用い、また、実際に使用されている使用中フィルタユニットの性能変化に関する情報も用いる。このため、家庭用水処理装置の使用状態、処理後水の用途、処理前水のタイプ等は様々であり、これらが変動することも当然あるが、様々な使用状態、処理後水の用途の各々における水タイプ推定の精度を向上することが可能である。
【0019】
前記各態様において、前記フィルタ情報格納部が、前記使用中フィルタ又は前記使用中フィルタユニットと交換可能な交換フィルタ又は交換フィルタユニットの情報である交換フィルタ情報を格納しており、前記交換フィルタ情報が、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する少なくとも1つの交換フィルタ又は交換フィルタユニットの性能変化基準情報を含み、少なくとも前記交換フィルタ情報を参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに対して前記使用中フィルタ又は前記使用中フィルタユニットよりも性能変化を改善できる交換フィルタ又は交換フィルタユニットがある場合、当該フィルタ又はフィルタユニットに関する情報を含むフィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに送信する情報供給手段をさらに備えていることが好ましい。
【0020】
当該態様では、水タイプ推定手段で推定した水タイプにおいて改善が図れる交換フィルタ又は交換フィルタユニットがある場合、当該フィルタ又はフィルタユニットの情報が家庭用水処理装置又はユーザのコンピュータに送信される。従って、情報に従ってユーザがフィルタ又はフィルタユニットの交換を行うことによりフィルタの性能変化を改善することが可能となる。
【0021】
前記各態様において、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに応じた運転方法に関する情報の前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータへの送信と、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに応じたメンテナンス情報の前記家庭用水処理装置又は前記ユーザのコンピュータへの送信のうち、少なくとも一つを行う情報供給手段をさらに備えることが好ましい。
【0022】
この場合、例えば推定された水タイプに応じた運転方法に関する情報として家庭用水処理装置を制御するための制御信号が送信され、当該制御信号に応じて家庭用水処理装置のポンプ、バルブ等の構成要素が制御されると、家庭用水処理装置が処理前水の水タイプに応じて適切な作動を行うようになる。また、家庭用水処理装置の表示装置やコンピュータの表示装置に表示される運転方法に関する情報やメンテナンス情報をユーザが見ることにより、ユーザが適切な処置を行うことが可能となる。
【0023】
前記各態様において、前記使用中フィルタの性能変化に関する情報および前記使用中フィルタユニットの性能変化に関する情報の少なくとも一つと、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプとを少なくとも蓄積し、当該蓄積情報を用いて前記使用中フィルタ性能変化基準情報、前記使用中フィルタユニット性能変化基準情報、および前記交換フィルタ情報の少なくとも一つを作成するフィルタ情報作成手段をさらに備えることが好ましい。
【0024】
この場合、家庭用水処理装置の使用状態、処理後水の用途、処理前水のタイプ等は様々であるが、使用されている家庭用水処理装置の数が多ければ、使用状況、処理後水の用途、処理前水のタイプの各々について実際に使用している状況でのデータが集まり、実際に即した使用中フィルタ性能変化基準情報、使用中フィルタユニット性能変化基準情報、および交換フィルタ情報が作成される。
【0025】
前記各態様において、該水処理装置管理システムが、前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータから、前記水利用場所における水の用途、前記処理前水の性質、および前記処理前水の供給源の少なくとも一つを含むユーザ入力情報を受付け、前記水タイプ推定手段が前記ユーザ入力情報も用いて前記水タイプを推定するように構成されていることが好ましい。ユーザ入力情報があることは水タイプ推定の精度を向上する上で有利である。
【0026】
本発明の第5の態様の家庭用水処理装置は、処理前水入口と、該処理前水入口から入った処理前水が通過するフィルタユニット又はフィルタと、前記フィルタユニット又は前記フィルタに対し上流側又は下流側に配置され、前記処理前水を前記フィルタユニット又は前記フィルタに導入するポンプと、前記フィルタユニットを通過することにより処理された処理後水が出る処理後水出口と、前記水処理装置管理システムからのフィルタ交換情報を受信する制御部とを備える。
【0027】
本発明の第6の態様の家庭用水処理装置は、処理前水入口と、該処理前水入口から入った処理前水が通過するフィルタユニット又はフィルタと、前記フィルタユニット又は前記フィルタに対し上流側又は下流側に配置され、前記処理前水を前記フィルタユニット又は前記フィルタに導入するポンプと、前記フィルタユニットを通過することにより処理された処理後水が出る処理後水出口と、少なくとも前記ポンプを制御する制御部とを備え、該制御部が、前記水処理装置管理システムから受信する運転方法に関する情報に基づき前記ポンプを制御するように構成されている。
【0028】
本発明の第7の態様は、処理前水を処理して処理後水を供給できる家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、前記家庭用水処理装置におけるフィルタ、ポンプ等の水処理用の構成要素の装着の有無や、各構成要素の種類、各構成要素の定格の機能、現在発揮している機能等の情報を受付け格納する情報格納部と、前記家庭用水処理装置により処理される水の量、水質等の検知結果又は推定結果を前記家庭用水処理装置から受信し、該検知結果又は推定結果と前記情報格納部に格納された情報に基づき前記構成要素の最適な運転を維持し、又は、最適な運転状態となるようにコントロールを行うように構成された水処理装置管理システムである。
【0029】
当該態様は、家庭用水処理装置を水処理装置管理システムによって管理するものであり、家庭用水処理装置は処理前水を処理して処理後水を供給するものである。このため、例えば各家庭、各商業施設等の各々の水使用場所が当該家庭用水処理装置を有し、当該家庭用水処理装置が水処理装置管理システムで管理されると、大規模な工事を伴うことなく、各家庭等における排水の処理や各家庭等で使用する水の供給が可能となる。大規模な工事が不要であることから、急激な人口増減にも対応でき、処理前水を処理して処理後水を供給できるので、水資源が限られた地域にも適している。
【0030】
本発明の第8の態様は、前記第7の態様に関連する。
当該態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所等の所定の場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記家庭用水処理装置に用いられている使用中フィルタの情報および当該使用中フィルタと交換可能な交換フィルタの情報を格納しているフィルタ情報格納部と、
前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに前記使用中フィルタ情報および/又は前記交換フィルタ情報に基づくフィルタ交換情報を送信する情報供給手段と、
前記家庭用水処理装置から前記使用中フィルタの性能変化に関する情報を受信する情報受信部と、
前記性能変化に関する情報および/又は前記使用中フィルタ情報に基づき前記処理前水の水タイプを推定する水タイプ推定手段とを備え、
前記使用中フィルタ情報は、複数種類の基準処理前水の各々に対する前記使用中フィルタと同一又は同種のフィルタの性能低下基準情報を含むと共に、前記交換フィルタ情報は、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する少なくとも1つの交換フィルタの性能低下基準情報を含み、
前記情報供給手段は、少なくとも前記交換フィルタの性能低下基準情報を参照し、前記使用中フィルタと同一又は同種のフィルタの性能低下基準情報および前記交換フィルタの性能低下基準情報を参照し、又は、前記性能変化に関する情報および前記交換フィルタの性能低下基準情報を参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに対して前記使用中フィルタよりも性能低下を遅延できる交換フィルタがある場合、当該フィルタに関する情報を含む前記フィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信するように構成されていることを特徴とする水処理装置管理システムである。
【0031】
当該態様は、例えば、家庭用水処理装置が処理前水としてシャワー後の水を利用し、処理後水をシャワーノズルに供給するように構成され、シャワー用の水を繰り返し家庭用水処理装置で処理している場合であって、当該ユーザが使用しているある種類の石鹸やシャンプーに対し、一部のフィルタが適していない場合、当該フィルタで処理した後の処理後水の品質が劣っている可能性がある。
【0032】
当該態様では、複数種類の基準処理前水の各々に対する前記使用中フィルタと同一又は同種のフィルタの性能低下基準情報を含むと共に、前記交換フィルタ情報として、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する少なくとも1つの交換フィルタの性能低下基準情報を参照し、又は、前記性能変化に関する情報および前記交換フィルタの性能低下基準情報を参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプにおいて改善が図れる交換フィルタがある場合、当該フィルタの情報が前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信される。従って、情報に従ってユーザがフィルタを交換することによりフィルタの性能低下を遅くすることが可能となる。
【0033】
本発明の第9の態様は、前記第7の態様に関連する。
当該態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所等の所定の場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記家庭用水処理装置に用いられている使用中フィルタの情報および当該使用中フィルタと交換可能な交換フィルタの情報を格納しているフィルタ情報格納部と、
前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに前記使用中フィルタ情報および/又は前記交換フィルタ情報に基づくフィルタ交換情報を送信する情報供給手段と、
前記家庭用水処理装置から前記使用中フィルタの性能変化に関する情報を受信する情報受信部と、
前記性能変化に関する情報および/又は前記使用中フィルタ情報に基づき前記処理前水の水タイプを推定する水タイプ推定手段とを備え、
前記使用中フィルタ情報は、フィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記使用中フィルタの種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報およびフィルタの機能や性能等を示す使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つを含むと共に、前記交換フィルタ情報は、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する少なくとも1つの交換フィルタの性能低下基準情報を含み、
前記情報供給手段は、前記使用中フィルタ種類特定情報および前記使用中フィルタ機能特定情報の何れか又は両方と、前記交換フィルタの性能低下基準情報とを参照し、又は、前記性能変化に関する情報および前記交換フィルタの性能低下基準情報を参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに対して前記使用中フィルタよりも性能低下を遅延できる交換フィルタがある場合、当該フィルタに関する情報を含む前記フィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信するように構成されていることを特徴とする水処理装置管理システムである。
【0034】
当該態様でも、前記使用中フィルタ種類特定情報および前記使用中フィルタ機能特定情報の何れか又は両方と、前記交換フィルタの性能低下基準情報を参照し、又は、前記性能変化に関する情報および前記交換フィルタの性能低下基準情報を参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプにおいて改善が図れる交換フィルタがある場合、当該フィルタの情報が前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信される。従って、情報に従ってユーザが処理前水を交換することによりフィルタの性能低下を遅くすることが可能となる。
【0035】
本発明の第10の態様は、前記第7の態様に関連する。
当該態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所等の所定の場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記家庭用水処理装置から使用中のフィルタの性能変化に関する情報を受信する情報受信部と、
前記家庭用水処理装置に用いられている使用中フィルタの情報を格納しているフィルタ情報格納部と、
前記性能変化に関する情報および/又は前記使用中フィルタ情報に基づき前記処理前水の水タイプを推定する水タイプ推定手段とを備え、
前記使用中フィルタ情報は、複数種類の基準処理前水の各々に対する前記使用中フィルタと同一又は同種のフィルタの性能低下基準情報を含み、
当該システムは、前記水タイプ推定手段の水タイプ推定結果に応じた、前記家庭用水処理装置に対する運転方法に関する情報の送信と、前記水タイプ推定手段の前記水タイプ推定結果に応じた、前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに対するメンテナンス情報の送信のうち、少なくとも1つを行う情報供給手段をさらに備えている。
【0036】
当該態様では、水タイプ推定手段の水タイプ推定結果に応じ、運転方法に関する情報の送信や、メンテナンス情報の送信が行われる。ユーザは自分が使っている水の状態を主観的にしか判断できないが、上記のように当該システムはユーザが使っている水タイプを客観的に推定し、当該推定に基づく前記各情報を送信するので、例えば運転方法の改善として、情報に従ってユーザが処理前水を交換することにより、家庭用水処理装置の性能向上や耐久性向上を図ることができるようになる。
【0037】
前記態様において、前記家庭用水処理装置は、前記使用中フィルタに水を送るポンプをさらに有しており、前記情報供給手段は、前記水タイプ推定手段の前記水タイプ推定結果に応じた前記ポンプの運転方法に関する情報を送信するように構成されている。
また、前記態様において、前記情報供給手段は、前記水タイプ推定手段の前記水タイプ推定結果において前記使用中フィルタの性能低下を遅延するのに適した前記ポンプの運転方法に関する情報を送信するように構成されている。
【0038】
各フィルタには許容できる水圧や水量、その中でも長寿命化になる水圧や水量のポイントが存在する。当該ポイントはフィルタの種類、サイズ等によっても異なるが、水タイプによっても異なる。一方、各々の家庭用水処理装置は使用場所も異なり、使用目的も異なるために、処理前水の状況が千差万別となる。このため、水タイプ推定結果に基づきながら、長寿命化を可能とする運転方法に関する情報を提供する本態様は、フィルタの寿命を延ばす上で極めて有効である。
【0039】
なお、水タイプ推定結果に基づき前記ポンプの運転方法に関する情報を送信するために、一例として、水処理装置管理システムが、複数の水タイプの各々に対する適した水圧範囲又は適した水量範囲のデータを、フィルタの種類に対応するようにメモリ装置内に有している。当該データを参照することにより、フィルタの種類ごとに、推定した水タイプに応じた運転方法に関する情報を提供することが可能となる。
【0040】
また、前記態様において、より具体的には、前記少なくとも1種類のフィルタは2つ以上のフィルタを有することにより使用中のフィルタユニットを構成しており、前記家庭用水処理装置は、前記使用中フィルタユニットに水を送るポンプをさらに有しており、前記情報供給手段は、前記水タイプ推定手段の前記水タイプ推定結果に応じた前記ポンプの運転方法に関する情報を送信するように構成されている。
また、前記態様において、前記情報供給手段は、前記水タイプ推定手段の前記水タイプ推定結果において前記使用中フィルタユニットの一部又は全部の性能低下を遅延するのに適した前記ポンプの運転方法に関する情報を送信するように構成されている。
【0041】
各フィルタには許容できる水圧や水量、その中でも長寿命化になる水圧や水量のポイントが存在すると前で述べたが、そのポイントは2以上のフィルタユニットの組合せになるとより複雑になる。つまり、当該ポイントはフィルタユニットの組合せによって異なることになり、また、水タイプによっても異なることになる。また、前に述べたように、各々の家庭用水処理装置は使用場所も異なり、使用目的も異なるために、処理前水の状況が千差万別となる。このため、水タイプ推定結果に基づきながら、長寿命化を可能とする運転方法に関する情報を提供する本態様は、フィルタユニットの一部又は全部の寿命を延ばす上で極めて有効である。
【0042】
なお、水タイプ推定結果に基づき前記ポンプの運転方法に関する情報を送信するために、一例として、水処理装置管理システムが、複数の水タイプの各々に対する適した水圧範囲又は適した水量範囲のデータを、フィルタユニットの種類に対応するようにメモリ装置内に有している。当該データを参照することにより、フィルタユニットの種類ごとに、推定した水タイプに応じた運転方法に関する情報を提供することが可能となる。
【0043】
本発明の第11の態様は、前記第7の態様に関連する。
当該態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記水使用場所の近くにおいて処理前水を供給できる少なくとも1つの水供給場所の情報を格納している水供給場所情報格納部と、
前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに前記水供給場所情報に基づく供給水関連情報を送信する情報供給手段と、
前記家庭用水処理装置から前記使用中フィルタの性能変化に関する情報を受信する情報受信部とを備え、
前記水供給場所情報は、各水供給場所の処理前水に関する前記使用中のフィルタと同一又は同種のフィルタの性能低下基準情報を含み、
前記情報供給手段は、前記水供給場所情報を参照し、現在の処理前水に対する前記性能変化に関する情報に基づき推定される前記使用中フィルタの性能低下速度よりも性能低下を遅延できる処理前水がある場合、当該処理前水に対応する前記供給水関連情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信するように構成されている。
【0044】
当該態様は、例えば、水使用場所の周辺に様々な水供給場所がある場合に特に有用である。具体的な例として、ある時点で家庭用水処理装置が処理前水としてシャワー後の水を利用し、処理後水をシャワーノズルに供給するように構成され、シャワー用の水を繰り返し家庭用水処理装置で処理している場合、水を繰り返し使うことにより当該処理前水および処理後水の質が特定の細菌の量等の点で徐々に劣化していくことが考えられる。細菌量が増えるとそれを除去するフィルタの性能低下が早くなる。
【0045】
当該態様では、現在使っている処理前水の代替水を供給できる水供給場所の情報として、当該水供給場所の処理前水に対する使用中フィルタと同一又は同種のフィルタの性能低下基準情報を有する。このため、当該情報を参照することにより、現在の処理前水に対する使用中フィルタの性能低下速度よりも性能低下を遅延できる処理前水の情報を送信することが可能になり、情報に従ってユーザが処理前水を交換することによりフィルタの性能低下を遅くすることが可能となる。
【0046】
本発明の第12の態様は、前記第7の態様に関連する。
当該態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記家庭用水処理装置に用いられている使用中フィルタの情報を格納しているフィルタ情報格納部と、
前記水使用場所の近くにおいて処理前水を供給できる少なくとも1つの水供給場所の情報を格納している水供給場所情報格納部と、
前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに前記水供給場所情報に基づく供給水関連情報を送信する情報供給手段と、
前記家庭用水処理装置から前記使用中フィルタの性能変化に関する情報を受信する情報受信部とを備え、
前記水供給場所情報は、フィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記使用中フィルタの種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報およびフィルタの機能や性能等を示す使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つと、各水処理場所の処理前水に対する評価値とを対応させた使用中フィルタ評価比較情報を含み、
前記情報供給手段は、前記水供給場所情報および前記性能変化に関する情報を参照し、現在の処理前水に対する前記使用中フィルタの性能低下速度よりも性能低下を遅延できる処理前水がある場合、当該処理前水に対応する前記供給水関連情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信するように構成されている。
【0047】
当該態様でも、上記と同様に、例えば、水使用場所の周辺に様々な水供給場所がある場合に特に有用である。
当該態様では、現在使っている処理前水の代替水を供給できる水供給場所の情報として、当該水供給場所の処理前水に対する使用中フィルタの評価値を有する。このため、当該情報を参照することにより、現在の処理前水に対する使用中フィルタの性能低下速度よりも性能低下を遅延できる処理前水の情報を送信することが可能になり、情報に従ってユーザが処理前水を交換することによりフィルタの性能低下を遅くすることが可能となる。
【0048】
本発明の第13の態様は、前記第7の態様に関連する。
当該態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記水使用場所の近くにおいて処理前水を供給できる少なくとも1つの水供給場所の情報を格納している水供給場所情報格納部と、
前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに前記水供給場所情報に基づく供給水関連情報を送信する情報供給手段と、
前記水供給場所情報は、フィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記使用中フィルタの種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報およびフィルタの機能や性能等を示す使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つと、各水処理場所の処理前水に対する評価値とを対応させた使用中フィルタ評価比較情報と、フィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記使用中フィルタと交換可能な交換フィルタの種類を特定する交換フィルタ種類特定情報およびフィルタの機能や性能等を示す交換フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つと、各水処理場所の処理前水に対する評価値とを対応させた交換フィルタ評価比較情報と、
前記情報供給手段は、前記水供給場所情報の使用中フィルタ評価比較情報および交換フィルタ評価比較情報を参照し、水供給場所と、前記交換フィルタ又は前記使用中フィルタとの組合せのうち所定の基準を満たす組合せがある場合、当該組合せに関する情報を前記供給水関連情報として送信するように構成されている。
【0049】
当該態様でも、上記と同様に、例えば、水使用場所の周辺に様々な水供給場所がある場合に特に有用である。
当該態様では、様々な水供給場所の処理前水に対する使用中フィルタや交換フィルタの機能が格納されており、所定の基準を満たす組合せがある場合に当該組合せに関する情報が家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに送信されるので、当該情報を参照したユーザが処理前水および/又はフィルタの変更を行うことにより、家庭用水処理装置の処理後水の品質の向上、水の処理速度等の向上を行うことが可能となる。
【0050】
第13の態様では、好ましくは、前記ユーザからの要求を受付ける要求受付手段をさらに備え、前記情報供給手段は、所定の基準を決定するように構成されている。
例えば、ユーザから水質を若干低下しても水処理速度を向上したいという要求があり、当該要求を満たす水供給場所と使用中フィルタの組合せ又は水供給場所と交換フィルタの組合せがある場合、当該組合せが送信される。
送信される組合せは1つである必要は無く、水供給場所1と使用中フィルタの組合せ、水供給場所1と交換フィルタ1の組合せ、水供給場所2と交換フィルタ2の組合せの3つの組合せを送信することもできる。
【0051】
さらに各組合せについて、ユーザからの要求に関連する評価用情報を付随させることも可能である。この場合、ユーザは評価用情報を比較して選択を行うことが可能となる。
評価用情報としては、各組合せにより得られる処理速度、処理後水の品質の予測データ、フィルタの性能低下速度等の機能に関する情報や、交換費用に関する情報を含めることができる。
【0052】
本発明の第14の態様は、前記第7の態様に関連する。
当該態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所等の所定の場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記家庭用水処理装置に用いられている使用中フィルタの情報および当該使用中フィルタと交換可能な交換フィルタ情報を格納しているフィルタ情報格納部と、
前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに前記使用中フィルタ情報および/又は前記交換フィルタ情報に基づくフィルタ交換情報を送信する情報供給手段と、
前記家庭用水処理装置から前記使用中フィルタの性能変化に関する情報を受信する情報受信部と、
前記性能変化に関する情報および/又は前記使用中フィルタ情報に基づき前記処理前水の水タイプを推定する水タイプ推定手段とを備え、
前記使用中フィルタ情報は、複数種類の基準処理前水の各々に対する前記使用中フィルタと同一又は同種のフィルタによる処理後水品質基準情報を含むと共に、前記交換フィルタ情報は、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する少なくとも1つの交換フィルタによる処理後水品質基準情報を含み、
前記情報供給手段は、少なくとも前記交換フィルタの処理後水品質基準情報を参照し、前記使用中フィルタと同一又は同種のフィルタの処理後水品質基準情報および前記交換フィルタの処理後水品質基準情報を参照し、又は、前記性能変化に関する情報および前記交換フィルタの処理後水品質基準情報を参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに対して前記使用中フィルタよりも処理後水の品質を向上できる交換フィルタがある場合、当該フィルタに関する情報を含む前記フィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信するように構成されている。
【0053】
当該態様は、例えば、家庭用水処理装置が処理前水としてシャワー後の水を利用し、処理後水をシャワーノズルに供給するように構成され、シャワー用の水を繰り返し家庭用水処理装置で処理している場合であって、当該ユーザが使用しているある種類の石鹸やシャンプーに対し、一部のフィルタが適していない場合、当該フィルタで処理した後の処理後水の品質が劣っている可能性がある。
【0054】
当該態様では、複数種類の基準処理前水の各々に対する使用中フィルタと同一又は同種のフィルタによる処理後水品質基準情報や、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する少なくとも1つの交換フィルタによる処理後水品質基準情報を有し、又は、家庭用水処理装置から使用中フィルタの性能変化に関する情報を受信する。そして、これらを参照すると共に、上記のように水タイプを推定し、推定した水タイプに対して前記使用中フィルタよりも処理後水の品質を向上できる交換フィルタがある場合、当該フィルタに関する情報を含む前記フィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信する。従って、情報に従ってユーザがフィルタの交換を行うと処理後水の品質を向上することが可能となる。
【0055】
本発明の第15の態様は、前記第7の態様に関連する。
当該態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記家庭用水処理装置に用いられている使用中フィルタの情報および当該使用中フィルタと交換可能な交換フィルタ情報を格納しているフィルタ情報格納部と、
前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに前記使用中フィルタ情報および/又は前記交換フィルタ情報に基づくフィルタ交換情報を送信する情報供給手段と、
前記家庭用水処理装置から前記使用中フィルタの性能変化に関する情報を受信する情報受信部と、
前記性能変化に関する情報および/又は前記使用中フィルタ情報に基づき前記処理前水の水タイプを推定する水タイプ推定手段とを備え、
前記使用中フィルタ情報は、フィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記使用中フィルタの種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報およびフィルタの機能や性能等を示す使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つを含むと共に、前記交換フィルタ情報は、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する少なくとも1つの交換フィルタによる処理後水品質基準情報を含み、
前記情報供給手段は、前記使用中フィルタ種類特定情報および前記使用中フィルタ機能特定情報の何れか又は両方と、前記交換フィルタの処理後水品質基準情報を参照し、又は、前記性能変化に関する情報および前記交換フィルタの処理後水品質基準情報を参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに対して前記使用中フィルタよりも処理後水の品質を向上できる交換フィルタがある場合、当該フィルタに関する情報を含む前記フィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信するように構成されている。
【0056】
当該態様でも、使用中フィルタ種類特定情報および使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つと、複数種類の基準処理前水の各々に対する少なくとも1つの交換フィルタによる処理後水品質基準情報を有し、又は、家庭用水処理装置から使用中フィルタの性能変化に関する情報を受信する。そして、これらを参照すると共に、上記のように水タイプを推定し、推定した水タイプに対して前記使用中フィルタよりも処理後水の品質を向上できる交換フィルタがある場合、当該フィルタに関する情報を含む前記フィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信する。従って、情報に従ってユーザがフィルタの交換を行うと処理後水の品質を向上することが可能となる。
【0057】
本発明の第16の態様は、前記第7の態様に関連する。
当該態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記家庭用水処理装置から使用中のフィルタの性能変化に関する情報を受信する情報受信部と、
前記家庭用水処理装置に用いられている使用中フィルタの情報と当該使用中フィルタと交換可能な交換フィルタの情報を格納しているフィルタ情報格納部と、
前記性能変化に関する情報および/又は前記使用中フィルタ情報に基づき前記処理前水の水タイプを推定する水タイプ推定手段とを備え、
前記使用中フィルタ情報は、複数種類の基準処理前水の各々に対する前記使用中フィルタと同一又は同種のフィルタの性能低下基準情報を含むと共に、前記交換フィルタ情報は、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する少なくとも1つの交換フィルタによる処理後水品質基準情報を含み、
前記情報供給手段は、前記交換フィルタの処理後水品質基準情報を参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに対して前記使用中フィルタよりも処理後水の品質を向上できる交換フィルタがある場合、当該フィルタに関する情報を含む前記フィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信するように構成されている。
【0058】
当該態様でも、複数種類の基準処理前水の各々に対する前記使用中フィルタと同一又は同種のフィルタの性能低下基準情報と、複数種類の基準処理前水の各々に対する少なくとも1つの交換フィルタによる処理後水品質基準情報を有し、又は、家庭用水処理装置から使用中フィルタの性能変化に関する情報を受信する。そして、前記交換フィルタの処理後水品質基準情報を参照すると共に、上記のように水タイプを推定し、推定した水タイプに対して前記使用中フィルタよりも処理後水の品質を向上できる交換フィルタがある場合、当該フィルタに関する情報を含む前記フィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信する。従って、情報に従ってユーザがフィルタの交換を行うと処理後水の品質を向上することが可能となる。
【0059】
本発明の第17の態様は、前記第7の態様に関連する。
当該態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記水使用場所の近くにおいて処理前水を供給できる少なくとも1つの水供給場所の情報を格納している水供給場所情報格納部と、
前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに前記水供給場所情報に基づく供給水関連情報を送信する情報供給手段と、
前記水供給場所情報は、各水供給場所の処理前水に対する前記使用中のフィルタと同一又は同種のフィルタによる処理後水品質基準情報を含み、
前記情報供給手段は、前記処理後水品質基準情報を参照し、前記使用中フィルタにより前記処理前水を処理した後の水質より処理後水の品質を向上できる処理前水がある場合、当該処理前水に対応する前記供給水関連情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信するように構成されている。
【0060】
当該態様は、例えば、水使用場所の周辺に様々な水供給場所がある場合に特に有用である。具体的な例として、ある時点で家庭用水処理装置が処理前水としてシャワー後の水を利用し、処理後水をシャワーノズルに供給するように構成され、シャワー用の水を繰り返し家庭用水処理装置で処理している場合、水を繰り返し使うことにより当該処理前水および処理後水の質が特定の細菌の量等の点で徐々に劣化していくことが考えられる。細菌量が増えると、フィルタの機能低下が早くなる場合や、フィルタを通過した後の処理後水の品質が低下する場合がある。
【0061】
当該態様では、現在使っている処理前水の代替水を供給できる水供給場所の情報として、当該水供給場所の処理前水に対する使用中フィルタと同一又は同種のフィルタの処理後水品質基準情報を有する。このため、当該情報を参照することにより、現在の処理前水を使用中フィルタで処理した水よりも処理後水の品質を向上できる処理前水の情報を送信することが可能になり、情報に従ってユーザが処理前水を交換することによりフィルタの機能向上や処理後水の品質向上が可能となる。
【0062】
本発明の第18の態様は、前記第7の態様に関連する。
当該態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記水使用場所の近くにおいて処理前水を供給できる少なくとも1つの水供給場所の情報を格納している水供給場所情報格納部と、
前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに前記水供給場所情報に基づく供給水関連情報を送信する情報供給手段と、
前記水供給場所情報は、フィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記使用中フィルタの種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報およびフィルタの機能や性能等を示す使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つと、各水処理場所の処理前水に対する評価値とを対応させた使用中フィルタ評価比較情報を含み、
前記情報供給手段は、前記水供給場所情報および前記性能変化に関する情報を参照し、前記使用中フィルタにより前記処理前水を処理した後の水質より処理後水の品質を向上できる処理前水がある場合、当該処理前水に対応する前記供給水関連情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信するように構成されている。
【0063】
当該態様でも、上記と同様に、例えば、水使用場所の周辺に様々な水供給場所がある場合に特に有用である。
当該態様では、現在使っている処理前水の代替水を供給できる水供給場所の情報として、当該水供給場所の処理前水に対する使用中フィルタの評価値を有する。このため、現在の処理前水を使用中フィルタで処理した水よりも処理後水の品質を向上できる処理前水の情報を送信することが可能になり、情報に従ってユーザが処理前水を交換することによりフィルタの機能向上や処理後水の品質向上が可能となる。
【0064】
本発明の第19の態様は、前記第7の態様に関連する。
当該態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記水使用場所の近くにおいて処理前水を供給できる少なくとも1つの水供給場所の情報を格納している水供給場所情報格納部と、
前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに前記水供給場所情報に基づく供給水関連情報を送信する情報供給手段と、
前記家庭用水処理装置から前記使用中フィルタの通過後水の質に関する情報を受信する情報受信部とを備え、
前記水供給場所情報は、各水供給場所の処理前水に対する前記使用中のフィルタと同一又は同種のフィルタによる処理後水品質基準情報を含み、
前記情報供給部は、前記水供給場所情報および前記通過後水の質に関する情報を参照し、前記使用中フィルタを通過した後の水質が前記通過後水の質より所定のパラメータにおいて改善される前記水供給場所がある場合、当該水供給場所に対応する前記供給水関連情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信するように構成されている。
【0065】
当該態様でも、上記と同様に、例えば、水使用場所の周辺に様々な水供給場所がある場合に特に有用である。
当該態様では、現在使っている処理前水の代替水を供給できる水供給場所の情報として、各水供給場所の処理前水に対する前記使用中のフィルタと同一又は同種のフィルタによる処理後水品質基準情報を有し、家庭用水処理装置から前記使用中フィルタの通過後水の質に関する情報を受信する。このため、現在の処理前水を使用中フィルタで処理した水よりも処理後水の品質を向上できる処理前水の情報を送信することが可能になり、情報に従ってユーザが処理前水を交換することによりフィルタの機能向上や処理後水の品質向上が可能となる。
【0066】
前記第7〜第19の態様において、より具体的には、前記少なくとも1種類のフィルタは2つ以上のフィルタを有することにより使用中のフィルタユニットを構成している。そして、好ましくは、前記第1および第2のフィルタが各々、その種類、仕様、品番、名称等の前記使用中フィルタの種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報を格納した情報素子(RFIDタグ等)又は情報表示(二次元コード等)を有しており、前記家庭用水処理装置は、当該家庭用水処理装置に装着された前記第1および第2のフィルタの前記情報素子又は情報表示から前記使用中フィルタ種類特定情報を読み取る読取手段をさらに備えている。
【0067】
一方、前記水処理装置管理システムは、前記家庭用水処理装置から使用中のフィルタが全て当該家庭用水処理装置に適合するか否かを示す適合関連データを受信し、当該受信結果が基準を満たしている場合に前記情報供給手段が前記各種情報を前記家庭用水処理装置又は前記コンピュータに送信するように構成されている。
当該適合関連データは、前記情報素子又は情報表示から読取った情報をそのままも来る場合も含まれる。この場合、前記水処理装置管理システムが当該家庭用水処理装置に適合するフィルタに関する情報をメモリ装置に格納していれば、当該情報を参照して前記基準を満たしているか否かを判定することができる。
【0068】
複数のフィルタを組み合わせたフィルタユニットの機能や耐久性は、それを構成する単体のフィルタから容易に推測できるようなものではないので、経験やデータに裏付けされたフィルタユニットの組合せとすることが望ましい。当該態様では、フィルタユニットの機能や耐久性を良好な状態に保つ上で極めて有用である。
上記態様によれば、ユーザは、独自の判断でフィルタを別の種類に交換すると、当該ユーザは前記情報供給手段が送信する前記各種情報を受取れなくなるというデメリットがあるので、そのような判断や行為が抑制され、各フィルタやフィルタユニットの機能や耐久性を良好な状態に保つ上で極めて有用である。
【0069】
第20〜第23の態様において、より具体的には、前記家庭用水処理装置は、前記少なくとも1種類のフィルタに処理前水を流すためのポンプと、当該ポンプの運転状況に関する情報を検出し当該家庭用水処理装置のメモリ装置に格納する運転状況情報の格納手段とを備えている。
ポンプの運転状況に関する情報としては、ポンプの累積稼働時間、ポンプの出力に関する情報(ポンプの消費電力量、ポンプの吐出量、ポンプの累積消費電力量、ポンプの累積吐出量、ポンプ内の水圧、ポンプから吐出された水の水圧等)、ポンプ振動関連情報(ポンプから発生する音、ポンプから発生する振動等)、ポンプ環境関連情報(ポンプの温度、ポンプが配置されている位置の雰囲気温度等)が例として挙げられる。つまり、前記家庭用水処理装置にはこれらを検出するセンサが取付けられている。
【0070】
そして、家庭用水処理装置は、前記運転状況に関する情報を前記水処理管理システムに送る。又は、家庭用水処理装置は、前記運転状況に関する情報に基づきポンプの状態に関するデータを作成し、当該状態に関するデータを前記水処理管理システムに送る。
当該状態に関するデータとしては、ポンプの累積稼働時間と当該ポンプの基準可動時間(耐久性がある一定程度保障される可動時間等)とに少なくとも基づき導出されたデータや、ポンプ振動関連情報に少なくとも基づくデータとすることができる。例えば、ポンプからの音が徐々に大きくなっている場合は、使用開始時に比べた音の大きさの変化に基づきポンプの性能低下を示すデータとなり、急激に変化した場合等は、ポンプに異常があることを示すデータとなる。
【0071】
前記各情報やデータを、前記ポンプの累積稼働時間、前記ポンプの累積消費電力量、前記ポンプの累積吐出量等と関連付けて格納され、前記水処理管理システムに送られるよう構成されているとより好ましい。
水処理管理システムでは、前記情報供給手段が、これら情報やデータに基づき、当該ポンプの性能低下や予測寿命について判断を行い、当該性能低下や予測寿命に関する情報を前記家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに送信する。
【0072】
これにより、ユーザは、ポンプが壊れて動かくなくなる前に交換ポンプを準備することが可能になり、ユーザの利便性が向上する。
なお、前記情報供給手段は、前記ポンプに関する情報やデータの他に、水タイプ推定手段の推定結果、前記使用中フィルタの性能変化に関する情報等の前記各種情報も用いて前記性能低下や予測寿命に関する情報の作成を行うことが可能である。
【0073】
また、ポンプの運転状況に関する情報の検出は、当該ポンプが交換される迄、又は、壊れるまで行われるので、その直前のデータに交換又は壊れるに至る兆候があらわれているか否かを解析することも可能となる。
【0074】
また、ポンプの運転状況に関する情報は、複数の家庭用水処理装置から受信する。このため、様々な種類のポンプについて前記情報が集まり、同一のポンプであったとしても水を送るフィルタユニットの構成が異なっている場合等についても情報が集まる。このため、これらに基づき、ポンプの種類ごとに交換やポンプの破損に至る前兆についての基準を作成し、メモリ装置に格納することができる。そして、前記情報供給手段により、ある家庭用水処理装置からそのポンプの運転状況に関する情報や状態に関するデータを受けとると、前記基準を参照して前兆の有無を判断し、その結果を当該家庭用水処理装置又はユーザが有するコンピュータに送信する。
【0075】
また、前記運転状況に関する情報の検出を行う際に、ポンプから出た水が何れのフィルタも通らないようにバルブユニットを制御することも可能である。このようにすると、フィルタの目詰まり等の影響を受けずに運転状況に関する情報を検出できるようになり、制度を上げる上で有利である。
【0076】
前記第7〜第19の態様において、より具体的には、前記少なくとも1種類のフィルタは2つ以上のフィルタを有することにより使用中のフィルタユニットを構成しており、前記使用中フィルタ情報の前記性能変化に関する情報、前記種類特定情報、および前記機能特定情報を、前記使用中フィルタユニット全体に関する前記性能変化に関する情報、前記種類特定情報(使用中フィルタユニット種類特定情報)、前記機能特定情報(使用中フィルタユニット機能特定情報)とすることも可能である。
【0077】
さらに、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する前記使用中フィルタと同一又は同種のフィルタの前記性能低下基準情報を、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する前記使用中フィルタユニットと同一又は同種のフィルタユニットの前記性能低下基準情報(使用中フィルタユニット性能低下基準情報)とし、前記各水供給場所の処理前水に関する前記使用中のフィルタと同一又は同種のフィルタの前記性能低下基準情報を、前記各水供給場所の処理前水に関する前記使用中フィルタユニットと同一又は同種のフィルタユニットの前記性能低下基準情報(使用中フィルタユニット性能低下基準情報)とすることも可能である。
【0078】
また、複数種類の基準処理前水の各々に対する使用中フィルタと同一又は同種のフィルタによる処理後水品質基準情報を、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する使用中フィルタユニットと同一又は同種のフィルタユニットによる処理後水品質基準情報(使用中フィルタユニット処理後水品質基準情報)とし、各水供給場所の処理前水に対する前記使用中のフィルタと同一又は同種のフィルタによる処理後水品質基準情報を、前記各水供給場所の処理前水に対する前記使用中のフィルタユニットと同一又は同種のフィルタユニットによる処理後水品質基準情報(使用中フィルタユニット処理後水品質基準情報)とすることも可能である。
【0079】
また、前記使用中フィルタ評価比較情報を、前記使用中フィルタユニット全体に関する前記使用中フィルタ評価比較情報(使用中フィルタユニット評価比較情報)とし、前記通過後水の質に関する情報を前記使用中フィルタユニット全体に関する前記通過後水の質に関する情報とすることも可能である。
このようにフィルタユニットに対して各種情報を受信し又は格納していることにより、家庭用水処理装置又はユーザのコンピュータに対して、フィルタユニットの全体構成を考慮した情報が提供されることになり、利便性が更に向上する。
【0080】
さらに、前記第7〜第19の態様において、より具体的には、前記交換フィルタの前記種類特定情報および前記機能特定情報を、前記使用中フィルタユニットと交換可能な交換フィルタユニット全体に関する前記種類特定情報(交換フィルタユニット種類特定情報)、前記機能特定情報(交換フィルタユニット機能特定情報)とすることも可能である。
【0081】
また、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する前記交換フィルタの前記性能低下基準情報を、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する前記交換フィルタユニットの前記性能低下基準情報(交換フィルタユニット性能低下基準情報)とし、前記各水供給場所の処理前水に関する前記交換フィルタの前記性能低下基準情報を、前記各水供給場所の処理前水に関する前記交換フィルタユニットの前記性能低下基準情報(交換フィルタユニット性能低下基準情報)とすることも可能である。
【0082】
また、複数種類の基準処理前水の各々に対する交換フィルタによる処理後水品質基準情報を、前記複数種類の基準処理前水の各々に対する交換フィルタユニットによる処理後水品質基準情報(交換フィルタユニット処理後水品質基準情報)とし、各水供給場所の処理前水に対する前記交換フィルタによる処理後水品質基準情報を、前記各水供給場所の処理前水に対する前記交換フィルタユニットによる処理後水品質基準情報(交換フィルタユニット処理後水品質基準情報)とすることも可能である。
【0083】
また、前記交換フィルタ評価比較情報を、前記交換フィルタユニット全体に関する前記交換フィルタ評価比較情報(交換フィルタユニット評価比較情報)とすることも可能である。
このように交換フィルタユニットに対して各種情報を受信し又は格納していることにより、家庭用水処理装置又はユーザのコンピュータに対して、フィルタユニットの全体構成を考慮した情報が提供されることになり、利便性が更に向上する。
この時に、現在使用中のフィルタユニットと異なる個数のフィルタを有する交換フィルタユニットの情報や、フィルタ以外にバルブユニットや中間タンク等を含む交換フィルタユニットの情報を提供することも可能である。
【0084】
例えば、使用中フィルタユニットが、処理前水中の所定の大きさ又は所定の長さ以上の異物(ここでは水以外のものを意味する)を水から除去する第1のフィルタと、第1のフィルタで処理した後の水からより細かな異物や分子を取り除く第2のフィルタとを有するものである場合に、交換フィルタユニット情報として、前記第1のフィルタと、前記第2のフィルタと、前記第1のフィルタを通過した水が貯蔵される中間タンクとを有する交換フィルタユニットについて上記情報を提供することも可能である。
【0085】
第2のフィルタは第1のフィルタに比べて水処理速度が遅い傾向があるため、前記中間タンクが存在することにより、第1のフィルタによる処理速度と第2のフィルタによる処理速度を異ならせることが可能となる。これにより、第2のフィルタの処理速度を第1のフィルタの処理速度に拘泥されずに適切な速度に設定することが可能となり、第2のフィルタによる処理後水の質の向上や第2のフィルタの性能低下を遅くすることが可能となる。なお、前記交換フィルタユニットが前記中間タンク内の水を前記第2のフィルタに通過させるための第2フィルタ用ポンプを備えるものであっても良い。
【0086】
また、交換フィルタユニット情報として、前記第1のフィルタと、前記第2のフィルタと、前記第1のフィルタで処理した水を使用側(シャワーノズル、蛇口等)又は使用側貯蔵タンク(シャワーノズル、蛇口等に水を供給するタンク)に流す第1の流路と、前記中間タンクに流す第2の流路と、前記第1のフィルタに流入する処理前水又は前記第1のフィルタを通過した水の質を検出可能な検出手段と、前記検出手段の検出結果に応じて前記第1のフィルタで処理した水の流れる先を前記第1の流路と前記第2の流路に切換える流路切替手段とを備え、前記第2のフィルタで処理した後の水も前記使用側又は前記使用側貯蔵タンクに供給されるように構成された交換フィルタユニットについて上記情報を提供することも可能である。
【0087】
これにより、例えば処理前水を電気伝導度センサで測定した結果が所定の基準値内であって処理前水の質が所定値以上であると判断される場合は、第1のフィルタで処理した水が第1の流路を介して使用側や使用側貯蔵タンクに直接流れるようになる。常に第2のフィルタが使用される訳ではなく、また、第1のフィルタは第2のフィルタより処理が速い場合が多いので、使用側に供給する水量を確保し易くなる。一方、例えば処理前水の質が一時的に所定値以下となる場合には、その間は第1のフィルタで処理した水が中間タンクに送られ、中間タンクの水が第2のフィルタにより処理されることになる。このため、処理前水の質が低下した場合でも、処理後水の質を維持することができる。
処理前水の質が一時的に変化する例として、シャワーの排水、キッチンの排水、トイレの汚水等を処理する時が考えられる。
【0088】
また、交換フィルタユニット情報として、前記第1のフィルタに対して上流側に配置されて前記処理前水から汚泥を除去する汚泥フィルタを有する交換フィルタユニットや、前記第1のフィルタに代えて前記汚泥フィルタを有する交換フィルタユニットについて上記情報を提供することも可能である。この場合、様々な汚泥フィルタを有する複数種類の交換フィルタユニットについて上記情報を有していると、ユーザの利便性が更に向上する。
【0089】
さらに、交換フィルタユニット情報として、前記第1のフィルタに対して上流側に配置されて前記処理前水を生物によって処理する生物フィルタを有する交換フィルタユニットや、前記第1のフィルタに代えて前記生物フィルタを有する交換フィルタユニットについて上記情報を提供することも可能である。この場合、様々な汚泥フィルタを有する複数種類の交換フィルタユニットについて上記情報を有していると、ユーザの利便性が更に向上する。
【0090】
前記各態様において、当該水処理装置管理システムで管理する少なくとも1つの家庭用水処理装置が、第1のフィルタと、第1のフィルタと異なる種類の第2のフィルタと、第1のフィルタのみに前記処理前水を流通させて前記処理後水を生成する第1の流通状態と、前記第1のフィルタを通過した処理前水を前記第2のフィルタも通過させて前記処理後水を生成する第2の流通状態とに流通状態を切換えるバルブユニットとを少なくとも備えたフィルタユニットと、該フィルタユニットに処理前水を流通させるポンプとを備え、当該水処理装置管理システムは、前記第1および第2のフィルタの各々についての前記使用中フィルタ種類特定情報および前記使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つ、前記第1の流通状態における処理流量情報、前記第2の流通状態における処理流量情報、およびポンプの運転状態情報とを少なくとも用いて、他の家庭用水処理装置で用いられる前記交換フィルタ情報を作成する交換フィルタ情報作成手段をさらに備えている。交換フィルタ情報作成手段が、前記使用中フィルタについて前記推定された水タイプの情報および前記使用中フィルタの性能変化に関する情報を少なくとも蓄積し、当該蓄積情報を用いて他の家庭用水処理装置でも用いられる前記交換フィルタ情報を作成するように構成してもよい。当然に、前記使用中フィルタユニットの性能変化に関する情報および前記推定された水タイプの情報を少なくとも蓄積し、当該蓄積情報を用いて他の家庭用水処理装置でも用いられる交換フィルタユニットの情報を作成するように構成してもよい。使われ方、ポンプの運転状況等と対応させて時系列に当該情報の蓄積を行うことが好ましい。
【0091】
なお、第1のフィルタ11と第2のフィルタ12はからなずしも種類を異ならせる必要はない。例えば、第1のフィルタ11と第2のフィルタ12が同一のフィルタ又は同種のフィルタであっても、前記バルブユニットを用いて第1のフィルタ11のみを通過させる第1の流通状態、第1のフィルタ11を通過した後に第2のフィルタ12を通過する第2の流通状態、第1のフィルタ11と第2のフィルタ12に並列で処理前水を流す第3の流通状態等に切換えると、各流通状態における処理能力(処理速度)、その際のポンプの出力等を変更することができ、ポンプの出力低減や、それによる省電力化や、第2フィルタ12の温存等も可能になる。フィルタは種類によっては一度使用すると最近の繁殖等によりその後使用しなくても性能が低下する場合があるが、例えば第2フィルタ12を極力温存することにより、フィルタユニットのメンテナンスタイミングを遅らせることが可能となる。
【0092】
当該態様では、家庭用水処理装置で用いられる交換フィルタ情報が、実際に使用されている他の家庭用水処理装置の運転状況に基づき作成されるので、管理している家庭用水処理装置が多くなればなる程、交換フィルタ情報の種類、質が向上し、ユーザの利便性をさらに向上することが可能となる。
【0093】
前記第7〜第19の態様の水処理管理システムが、水処理の成功や失敗の原因を後で解析するために、従来から水処理とは直接関係が無いと考えられている環境センサ(各家庭用水処理装置が有するGPS、各家庭用水処理装置内や外の音を検出する音センサ、各家庭用水処理装置外の匂いを検出する匂いセンサ、各家庭用水処理装置内や外の振動を検出する振動センサ、各家庭用水処理装置内や外の気温を検出する温度センサ等)で検出されるデータを取得し、これらデータをメモリ装置に格納しても良い。
このようにすると、これらデータと水処理の成功や失敗との関係や、これらデータと各フィルタやフィルタユニットの機能や耐久性の関係や、これらデータとポンプの機能や耐久性の関係等を導き出し、当該導き出した関係にも基づいて前記情報供給手段が前記各情報を作成し送信することも可能となる。
【0094】
前記第7〜第19の態様の水処理管理システムが、ユーザが有するコンピュータ又は家庭用水処理装置からユーザが入力するユーザ入力情報を受付け格納するように構成しても良い。当該ユーザ入力情報として、家庭用水処理装置の装置構成に関わる情報や水タイプ推定に用いられるデータをユーザが入力し、当該情報が水処理管理システムに格納されることが考えられる。例えば、水使用場所で利用する用途がシャワーであるといった情報をユーザが事前に水処理管理システムに通知することで、水タイプが時系列上どのように変化していくといった予測の精度が向上し、より最適な運転を行うことができるようになる。
【0095】
前記第8、9、10、14、15、および16の態様の水処理管理システムにおいて、前記水タイプ推定手段が前記ユーザ入力情報も用いて前記水タイプの推定を行うようにしても良い。例えば、ユーザ入力情報としてその家庭用水処理装置が処理する処理前水の性質(使用している石鹸の情報)や、処理前水の供給元(例えばシャワー室、キッチンの流し等)の情報があると、水処理管理システムは当該処理前水が短い時間の間に水質が繰り返し変化する水であるとの推定を用いつつ、例えば前記運転状態検出値である前記性能変化に関する情報に基づき、前記水タイプ推定をより的確に行うことが可能となる。
【0096】
前記ユーザが有するコンピュータ又は前記家庭用処理装置において、前記ユーザ入力情報が選択肢として提示され、ユーザが何れかの選択肢を選ぶと当該内容が前記ユーザ入力情報として水処理管理システムに送られるように構成しても良い。このようにすると、ユーザの入力の手間を省きながら、水タイプ推定の精度を向上することが可能となる。
【0097】
前記第8、9、10、11、および12の態様における「性能低下を遅延できる」に関し、当該態様の水処理管理システムが、ユーザが有するコンピュータや前記家庭用水処理装置からユーザからの要求を受付ける要求受付手段をさらに備え、前記情報供給手段が、前記ユーザからの要求に基づき、「性能低下を遅延できる」の基準を決定することも可能である。例えば、ユーザからの要求が、フィルタ通過後の水の水質がかなり悪くなっても良いが、フィルタを通過する単位時間あたりの流量を確保したいと思っている場合は、性能低下としてフィルタを通過する単位時間あたりの流量の絶対値を基準として、当該流量の絶対値を使用中フィルタよりも高く維持できる交換フィルタの情報を提供することになる。
【0098】
一方、前記第14〜18の態様における「処理後水の品質を向上できる」に関しても、同様に、当該態様の水処理管理システムが、ユーザが有するコンピュータや前記家庭用水処理装置からユーザからの要求を受付ける要求受付手段をさらに備え、前記情報供給手段が、前記ユーザからの要求に基づき、「処理後水の品質を向上できる」の基準を決定することも可能である。例えば、ユーザからの要求が、フィルタ通過後の水の透明度は下がっても良いが、当該水の臭いは改善したいと思っている場合、処理後水の品質としてその臭いを基準として、臭いを使用中フィルタよりも改善することができる供給水関連情報を提供することになる。
【0099】
また、前記第19の態様における「所定のパラメータにおいて改善される」に関しても、同様に、当該態様の水処理管理システムが、ユーザが有するコンピュータや前記家庭用水処理装置からユーザからの要求を受付ける要求受付手段をさらに備え、前記情報供給手段が、前記ユーザからの要求に基づき、「所定のパラメータにおいて改善される」の基準を決定することも可能である。例えば、ユーザからの要求が、フィルタ通過後の水の透明度に関するパラメータはある低い値を要求するが、フィルタ通過後の水に含まれる石鹸量に関するパラメータはある高い値を要求する場合、当該パラメータを基準として、所定のパラメータにおいて改善される水供給場所に対応する供給水関連情報が提供されることになる。
【0100】
前記第8、9、10、11、および12の態様において、当該態様の水処理管理システムが、ユーザが有するコンピュータや前記家庭用水処理装置からユーザが持っており、且つ、使用中ではないフィルタの情報(ストックフィルタ情報)を受付けるストックフィルタ情報受付手段をさらに備え、前記情報供給手段が、前記ストックフィルタ情報も参照して、前記フィルタ交換情報を提供するように構成しても良い。
この場合、前記情報供給手段は、ストックフィルタ情報の中だけで前記フィルタ交換情報を提供しても良いし、前記ストックフィルタ情報と前記交換フィルタ情報の中から前記フィルタ交換情報を提供しても良い。
【0101】
ここで、前記各ストックフィルタ情報が、各フィルタのID情報(シリアル番号等)と紐付けされていることが好ましい。また、前記性能変化に関する情報も対応するフィルタのID情報に紐付けられていることが好ましい。このようにすると、各ストックフィルタは現状で使用されていなくても、過去に使用されていた場合に、各ストックフィルタの使用されていた時の性能変化に関する情報も考慮されたフィルタ交換情報の提供が可能になり、その精度が向上する。
【0102】
一方、ストックフィルタや使用中のフィルタが各々RFIDタグ等の情報素子を有しており、情報素子が前回使用時の前記性能変化に関する情報を格納していても良い。この場合でも、当該情報素子から読み出された情報を前記ストックフィルタ情報受付手段が受付けると、上記と同様の処理が可能となる。
【0103】
また、前記第7〜第19の態様の水処理管理システムが、水処理不使用時の衛生管理情報を保持し、家庭用水処理装置に送信してもよい。例えば、家庭用水処理装置は、この情報を元に、塩素等を用いた消毒や装置内で水を定期的に循環させることで、装置の衛生状態を保つ、また、家庭用水処理装置で水が腐る等の事象が発生した場合には、その旨を管理システムに送信する。これにより、管理システムは、衛生管理の改善、改良を行っていくことができる。
【0104】
前記第7〜第19の態様の水処理管理システムにおいて、使用中フィルタの情報として水温、水圧、流速、水質等の運転データを格納しており、これらにはフィルタメーカー等第三者が推奨するデータと、管理システムに蓄積したデータを元に作成したデータ、の2種類がある場合がある。管理システムに蓄積したデータを元に作成したデータには、水温、水圧、流速、水質等の様々な条件、環境での運転データを保持している。水タイプの推定は、これら二種類のデータを加味し推定を行う。例えば、管理システムに蓄積したデータが少ない、フィルタの流通し始めの場合には、フィルタメーカー等第三者が推奨するデータを重視し、管理システムに蓄積したデータが多く存在し水タイプ検知の推定確度が高く得られる場合には管理システムに蓄積したデータを元に作成したデータを重視する。
【0105】
前記第7〜第19の態様の水処理管理システムは、家庭用水処理装置の運転状態情報、フィルタの性能変化情報、およびセンサの取得情報のうち1つ以上を受信し、外部の第三者に対して提供してもよい。前記運転状態情報には、稼働時期、稼働時間時間に関する情報や出力した水圧、流速の情報を含み、フィルタの性能変化情報には、フィルタ前後で計測された水質、水圧変化等の性能情報を含み、センサの取得情報には、センサ値に加え、センサが計測する水圧、流速等の環境情報を含んでいる。例えば、これらのデータを取得し、異常値等を取り除くフィルタリング処理を行った後に、メーカ側にデータ提供を行うことで実環境での使用方法とその効果を検証することができ、部材の開発を非常に有利に行うことができる。
【0106】
前記第7〜第19の態様の水処理管理システムが、家庭用水処理装置が有するポンプ、バルブ等の少なくとも1つの部品を、当該家庭用水処理装置の制御に優先して制御することも可能である。例えば、水処理管理システムが、家庭用水処理装置のポンプ、バルブを直接制御することで、家庭用水処理装置のユーザは装置の中身や具体的な運転方法を知ることなく、適切な処理後水を得ることが出来る。また、例えばフィルタ等の部材が消耗した場合には、水処理管理システムが検知し、必要部材が事前に届けられるように、所定のコンピュータ、表示装置、配送システム等に情報を送信するよう構成することが可能になる。また、管理システムは最新のデータに伴う運転方法の知見をもっているので、常に最新のデータによる運転が可能になったり、データ、性能変化に伴う故障検知、予測によるシステムのリモートでの停止が可能となる。
さらに、当該水処理管理システムが、複数の家庭用水処理装置を一度に制御することも可能である。例えば、ある種類のフィルタで異常が発生した場合や、災害が発生した場合に、当該フィルタを用いる家庭用水処理装置や、災害地域に配置されている水処理装置を、同じように制御することが可能である。
【0107】
前記第7〜第19の態様の水処理管理システムでは、水タイプの推測等のプログラムを利用したアプリケーションの実行窓口を提供するためのアプリケーションインタフェースを、外部の第三者に対して提供してもよい。例えば、シャワーシステムにおいて、各々の土地のユーザが適切だと考える水圧に変更したアプリケーションプログラムを外部の第三者が作成することができる。
【0108】
本発明の第20の態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所に供給する家庭用水処理装置であって、当該家庭用水処理装置が受付ける要求水量および要求水質や、処理前水の水質等に応じて、フィルタユニットの構成やポンプの運転を最適化するための処理を行う家庭用水処理装置である。
【0109】
当該態様では、家庭用水処理装置がフィルタユニットの構成やポンプの運転を最適化するようになっており、その最適化を要求水量、要求水質、処理前水の水質等に応じて行うようになっているので、様々な地域において使えるものである。
【0110】
本発明の第21の態様は、前記第20の態様に関連する。
当該態様に係る家庭用水処理装置は、
処理前水入口と、
該処理前水入口から入った処理前水が通過するフィルタユニットと、
該フィルタユニットに対し上流側又は下流側に配置され、前記処理前水を前記フィルタユニットに導入するポンプと、
前記フィルタユニットを通過することにより処理された処理後水が出る処理後水出口とを備え、
前記フィルタユニットが、第1のフィルタと、第2のフィルタとを有し、
前記ポンプおよび前記バルブユニットを制御する制御部をさらに備えている。
【0111】
前記態様において、前記フィルタユニットが、前記第1のフィルタのみに前記処理前水を流通させる第1の流通状態と、当該第1の流通状態と異なる経路で前記処理前水を前記フィルタユニット内で流通させる第2の流通状態とに切換え可能なバルブユニットを有していることが好ましい。
【0112】
なお、第1のフィルタ11と第2のフィルタ12は同一のフィルタ又は同種のフィルタであってもよく、異種のフィルタであっても良く、からなずしも種類を異ならせる必要はない。例えば、第1のフィルタ11と第2のフィルタ12が同一のフィルタ又は同種のフィルタであっても、前記バルブユニットを用いて第1のフィルタ11のみを通過させる第1の流通状態、第1のフィルタ11を通過した後に第2のフィルタ12を通過する第2の流通状態、第1のフィルタ11と第2のフィルタ12に並列で処理前水を流す第3の流通状態等に切換えると、各流通状態における処理能力(処理速度)、その際のポンプの出力等を変更することができ、ポンプの出力低減や、それによる省電力化や、第2フィルタ12の温存等も可能になる。フィルタは種類によっては一度使用すると最近の繁殖等によりその後使用しなくても性能が低下する場合があるが、例えば第2フィルタ12を極力温存することにより、フィルタユニットのメンテナンスタイミングを遅らせることが可能となる。
【0113】
前記態様において、好ましくは、前記第1および第2のフィルタが各々、その種類、仕様、品番、名称等の前記使用中フィルタの種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報を格納した情報素子(RFIDタグ等)又は情報表示(二次元コード等)を有しており、前記家庭用水処理装置は、当該家庭用水処理装置に装着された前記第1および第2のフィルタの前記情報素子又は情報表示から前記使用中フィルタ種類特定情報を読み取る読取手段と、当該読取手段で読み取った前記使用中フィルタ種類特定情報が当該家庭用水処理装置に適合するか否かを判定する適合判定手段とをさらに備えている。
【0114】
このため、家庭用水処理装置が使用を意図していないフィルタが第1のフィルタとして装着された場合に、当該フィルタが適合していないことを判定できる。例えば、ユーザが自分の判断で別のフィルタを取付けた場合などにこのような判断が行われる。第1のフィルタおよび第2のフィルタはそれぞれ役割があり、フィルタユニットとしての機能や耐久性を満たすために、その種類や組合せは可能な限り最適に近いものを選ぶことが好ましい。
【0115】
また、複数のフィルタを組み合わせたフィルタユニットの機能や耐久性は、それを構成する単体のフィルタから容易に推測できるようなものではないので、経験やデータに裏付けされたフィルタユニットの組合せとすることが望ましい。当該態様では、各フィルタやフィルタユニットの機能や耐久性を良好な状態に保つ上で極めて有用である。
なお、例えば装着された第1のフィルタが前記情報素子又は情報表示を持っていない場合は、前記読取りができないため、不適合であると判定される。
【0116】
第1の流通状態と第2の流通状態に切換可能なバルブユニットを備えているので、例えば、要求処理速度が速く要求水質が低い場合は、処理前水を第1のフィルタだけ通る第1の流通状態とし、要求水質が高い場合は、処理前水を第1のフィルタと第2のフィルタの両方に流通するように変更可能であり、要求処理速度や要求品質に応じて柔軟な対応が可能となる。
【0117】
第21の態様において、前記家庭用水処理装置は、好ましくは、前記フィルタユニットの全体又は一部の性能低下に関する運転状態検出値を検出する運転状態検出手段と、検出された前記運転状態検出値又は当該運転状態検出値に基づく運転状態情報を前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する運転状態情報出力手段をさらに備えている。当該外部装置は例えば前記水処理装置管理システムの情報受信部や、ユーザが有するコンピュータであり、下記の外部装置も同様である。
【0118】
第21の態様において、前記家庭用水処理装置は、より好ましくは、前記フィルタユニットの全体又は一部に基準水を流す基準水流通手段をさらに備え、当該基準水流通手段は、前記フィルタユニットの全体又は一部に前記処理後水を流すように構成され、又は、前記フィルタユニットの全体又は一部に前記家庭用水処理装置の外部から供給される外部基準水を流すように構成されて、前記運転状態検出手段は前記基準水流通手段により前記フィルタユニットの全体又は一部に前記基準水が流れている状態で前記運転状態検出値を検出するように構成されている。
【0119】
基準水を流して運転状態検出値を検出するので、定量的な検出を行うことができる。また、処理後水を基準水として用いる場合は、基準水を補充することなく何度でも定量的な測定を行うことができるという利点がある。
【0120】
第21の態様において、前記家庭用水処理装置の前記運転状態検出手段は、好ましくは、前記フィルタユニットの全体又は一部の水圧、前記フィルタユニットの全体又は一部から出る水の流量、前記フィルタユニットの全体又は一部から出る水の濁り、前記フィルタユニットの全体又は一部から出る水の臭い、および前記処理前水の電気伝導度のうち1つ又はこれらの組み合わせを前記運転状態検出値として検出するものである。つまり、運転状態検出値は、どのような水質の水を使っているのか、どのような水質の水をどの程度の圧力や流量で使っているのか、どのような流量や圧力で使っているのか等を示すものである。
【0121】
第21の態様において、前記家庭用水処理装置の前記運転状態検出手段は、より好ましくは、前記運転状態検出値を検出する際に、所定の運転状態となるように前記ポンプを制御する。
所定の運転状態で運転状態検出値を検出することができ、定量的な検出を行う上で有利である。
【0122】
第21の態様において、前記家庭用水処理装置は、好ましくは、前記運転状態検出値又は前記運転状態情報を前記フィルタユニットの全部又は一部の処理水量と対応させることにより性能変化情報を作成し、作成した性能変化情報を前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する性能変化情報出力手段をさらに備えている。
【0123】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置はそのメモリ装置に、使用中フィルタ情報として、複数種類の基準処理前水の各々に対し、前記使用されているフィルタユニットの全体又は一部が当該フィルタユニットの全部又は一部の処理水量に応じてどのように低下するかを示す使用中フィルタ性能低下基準情報を使用中フィルタ情報として格納しており、前記使用中フィルタ性能低下基準情報および/又は性能変化に関する情報(前記運転状態検出値、前記運転状態情報、又は前記前記性能変化情報)とに少なくとも基づき前記処理前水の水タイプを推定する水タイプ推定手段をさらに備えている。
【0124】
第21の態様において、水タイプ推定手段の別の例は、前記運転状態検出値として検出する前記フィルタユニットの全体又は一部の水圧、前記フィルタユニットの全体又は一部から出る水の流量、前記フィルタユニットの全体又は一部から出る水の濁り、前記フィルタユニットの全体又は一部から出る水の臭い、および前記処理前水の電気伝導度のうち1つ又はこれらの組み合わせにも基づいて前記水タイプの推定を行うように構成されている。
【0125】
第21の態様において、水タイプ推定手段のさらに別の例として、メモリ装置に、使用中フィルタ情報として、フィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記フィルタユニットの全体又は一部の種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報および前記フィルタユニットの全体又は一部の機能や性能等を示す使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つを格納しており、前記性能変化に関する情報および/又は前記使用中フィルタ情報に基づき前記処理前水の水タイプを推定する水タイプ推定手段を備える。
【0126】
第21の態様において、前記第2のフィルタは、例えば逆浸透膜(RO膜)等を用いて前記処理後水を作り出すフィルタであり、前記第1のフィルタは前記第2のフィルタよりも粗い異物(ここでは水以外のものを指す)を前記第1のフィルタに流入する水から除去するフィルタであり、前記第1のフィルタは前記第2のフィルタに流入する水を濾過するために用いられるものであり、前記基準水流通手段は、前記ポンプにより前記フィルタユニット内を流れる水が前記第1のフィルタを通らずに前記第2のフィルタのみ通るように前記バルブユニットを制御した状態で前記フィルタユニットに前記基準水を供給するように構成されている。
【0127】
第21の態様において、前記第2のフィルタは、例えば逆浸透膜(RO膜)等を用いて前記処理後水を作り出すフィルタであり、前記第1のフィルタは前記第2のフィルタよりも粗い異物(ここでは水以外のものを指す)を前記第1のフィルタに流入する水から除去するフィルタであり、前記第1のフィルタは前記第2のフィルタに流入する水を濾過するために用いられるものであり、前記基準水流通手段は、前記ポンプにより前記フィルタユニット内を流れる水が前記第1のフィルタを通った後に前記第2のフィルタを通るように前記バルブユニットを制御した状態で前記フィルタユニットに前記基準水が所定時間又は所定流量だけ供給した後に、前記ポンプにより前記フィルタユニット内を流れる水が前記第1のフィルタを通らずに前記第2のフィルタのみ通るように前記バルブユニットを制御した状態で前記フィルタユニットに前記基準水を供給するように構成されている。
【0128】
第2のフィルタのみに基準水が流れる状態を作り出すので、ポンプからの水が全て第2のフィルタに流れることになり、第2のフィルタの性能を定量的に検出する上で有利である。また、第2のフィルタのみに基準水を流す前に、所定時間だけ第1のフィルタを流通した水が第2のフィルタに流通する状態とするので、フィルタユニットの前やフィルタユニット内に第1のフィルタで処理すべき処理前水が残留している場合でも、当該残留水が直接入り込むことによる第2のフィルタの性能低下を防止することができる。
【0129】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置はそのメモリ装置に、交換フィルタ情報として、複数種類の基準処理前水の各々に対し、前記使用中フィルタユニットの全体又は一部に代用できる少なくとも1つの交換フィルタがその処理水量に応じてどのように低下するかを示す交換フィルタ性能低下基準情報を格納しており、前記使用中フィルタユニット性能低下基準情報と前記交換フィルタ性能低下基準情報とを少なくとも参照し、又は、前記性能変化に関する情報と前記交換フィルタ性能低下基準情報とを少なくとも参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに対して前記使用中フィルタユニットの全体又は一部よりも性能低下を遅延できる交換フィルタがある場合、当該フィルタに関する情報を含むフィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する情報出力手段をさらに備えている。
【0130】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置はそのメモリ装置に、使用中フィルタ情報として、フィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記フィルタユニットの全体又は一部の種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報および前記フィルタユニットの全体又は一部の機能や性能等を示す使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つを格納していると共に、交換フィルタ情報として、複数種類の基準処理前水の各々に対し、前記使用中フィルタユニットの全体又は一部に代用できる少なくとも1つの交換フィルタがその処理水量に応じてどのように低下するかを示す交換フィルタ性能低下基準情報を格納しており、前記使用中フィルタ種類特定情報および前記使用中フィルタ機能特定情報の何れか又は両方と、前記交換フィルタの性能低下基準情報を参照し、又は、前記性能変化に関する情報および前記交換フィルタの性能低下基準情報を参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに対して前記使用中フィルタユニットの全体又は一部よりも性能低下を遅延できる交換フィルタがある場合、当該フィルタに関する情報を含むフィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する情報出力手段をさらに備えている。
【0131】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置は、前記水タイプ推定手段の推定結果に基づきポンプおよび前記フィルタユニットに含まれるバルブのうち少なくとも1つを制御する構成要素制御手段を備えている。
例えば、前記運転状態検出値として処理前水の電気伝導度を検出しており、当該検出値に基づき水タイプ推定手段がリアルタイムで水タイプ推定を行っている場合であって、当該処理前水がシャワー室の排水であって石鹸やシャンプーの濃度が時間と共に変化する場合は、当該濃度の変化に応じてポンプの出力を変更することや、当該濃度の変化に応じてバルブを切換えて処理前水が通過するフィルタの組合せを変更することが可能となる。
【0132】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置はそのメモリ装置に、処理前水を供給できる少なくとも1つの水供給場所の情報を有し、当該水供給場所の情報は各水供給場所の処理前水について、前記使用されているフィルタユニットの全体又は一部が当該フィルタユニットの全部又は一部の処理水量に応じてどのように低下するかを示す使用中フィルタ性能低下基準情報を有しており、前記水供給場所情報を参照し、前記性能変化に関する情報に基づき推定される現在の処理前水に対する前記フィルタユニットの全体又は一部の性能低下速度よりも性能低下を遅延できる処理前水がある場合、当該フィルタに関する情報を含む供給水関連情報を前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する情報出力手段をさらに備えている。
【0133】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置はそのメモリ装置に、処理前水を供給できる少なくとも1つの水供給場所の情報を有し、当該水供給場所の情報はフィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記フィルタユニットの全体又は一部の種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報および前記フィルタユニットの全体又は一部の機能や性能等を示す使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つと、各水処理場所の処理前水に対する評価値とを対応させた使用中フィルタ評価比較情報を含み、前記水供給場所情報および前記性能変化に関する情報を参照し、前記性能変化に関する情報に基づき推定される現在の処理前水に対する前記フィルタユニットの全体又は一部の性能低下速度よりも性能低下を遅延できる処理前水がある場合、当該フィルタに関する情報を含む供給水関連情報を前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する情報出力手段をさらに備えている。
【0134】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置はそのメモリ装置に、処理前水を供給できる少なくとも1つの水供給場所の情報を有し、当該水供給場所の情報は、フィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記フィルタユニットの全体又は一部の種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報および前記フィルタユニットの全体又は一部の機能や性能等を示す使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つと、各水処理場所の処理前水に対する評価値とを対応させた使用中フィルタ評価比較情報と、フィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記フィルタユニットと交換可能な交換フィルタユニットの全体又は一部の種類を特定する交換フィルタ種類特定情報および当該交換フィルタユニットの全体又は一部の機能や性能等を示す交換フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つと、各水処理場所の処理前水に対する評価値とを対応させた交換フィルタ評価比較情報とを含み、前記水供給場所情報の使用中フィルタ評価比較情報および交換フィルタ評価比較情報を参照し、水供給場所と、前記交換フィルタ又は前記使用中フィルタとの組合せのうち所定の基準を満たす組合せがある場合、当該組合せに関する情報を供給水関連情報として前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する情報出力手段をさらに備えている。
【0135】
第21の態様において、当該家庭用水処理装置が、好ましくは、ユーザからの要求を受付ける要求受付手段をさらに備え、前記ユーザからの要求に基づき前記所定の基準を決定するように構成されている。
例えば、ユーザから水質を若干低下しても水処理速度を向上したいという要求があり、当該要求を満たす水供給場所と使用中フィルタの組合せ又は水供給場所と交換フィルタの組合せがある場合、当該組合せが出力される。
出力される組合せは1つである必要は無く、水供給場所1と使用中フィルタの組合せ、水供給場所1と交換フィルタ1の組合せ、水供給場所2と交換フィルタ2の組合せの3つの組合せを送信することもできる。
【0136】
前記態様において、ユーザからの要求に関連する評価用情報を付随させることも可能である。この場合、ユーザは評価用情報を比較して選択を行うことが可能となる。
評価用情報としては、各組合せにより得られる処理速度、処理後水の品質の予測データ、フィルタの性能低下速度等の機能に関する情報や、交換費用に関する情報を含めることができる。
【0137】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置はそのメモリ装置に、使用中フィルタ情報として複数種類の基準処理前水の各々に対する前記使用中フィルタユニットの全部又は一部による処理後水品質基準情報を含むと共に、交換フィルタ情報として前記複数種類の基準処理前水の各々に対する、前記使用中フィルタユニットに代替可能な交換フィルタユニットの全部又は一部による処理後水品質基準情報を含み、前記使用中フィルタ情報および前記交換フィルタ情報を参照し、又は、前記性能変化に関する情報および前記交換フィルタ情報を参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに対して前記使用中フィルタユニットの全体又は一部よりも処理後水の品質を向上できる交換フィルタユニットの全体又は一部がある場合、当該フィルタに関する情報を含むフィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する情報出力手段をさらに備えている。
【0138】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置はそのメモリ装置に、使用中フィルタ情報としてフィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記使用中フィルタユニットの全部又は一部の種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報および前記使用中フィルタユニットの全部又は一部の機能や性能等を示す使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つを含むと共に、交換フィルタ情報として複数種類の基準処理前水の各々に対する交換フィルタユニットの全部又は一部による処理後水の質予測データである処理後水品質基準情報を含み、前記使用中フィルタ種類特定情報および前記使用中フィルタ機能特定情報の何れか又は両方と、前記交換フィルタユニットの処理後水品質基準情報を参照し、又は、前記性能変化に関する情報および前記交換フィルタユニットの処理後水品質基準情報を参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに対して前記使用中フィルタユニットの全体又は一部よりも処理後水の品質を向上できる交換フィルタユニットの全体又は一部がある場合、当該フィルタに関する情報を含むフィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する情報出力手段をさらに備えている。
【0139】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置はそのメモリ装置に、交換フィルタ情報として複数種類の基準処理前水の各々に対する、前記使用中フィルタユニットに代替可能な交換フィルタユニットの全部又は一部による処理後水品質基準情報を含み、前記交換フィルタユニットの処理後水品質基準情報を参照し、前記水タイプ推定手段で推定した前記水タイプに対して前記使用中フィルタユニットの全体又は一部よりも処理後水の品質を向上できる交換フィルタユニットの全体又は一部がある場合、当該フィルタに関する情報を含むフィルタ交換情報を前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する情報出力手段をさらに備えている。
【0140】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置はそのメモリ装置に、処理前水を供給できる少なくとも1つの水供給場所の情報を有し、当該水供給場所の情報は、各水供給場所の処理前水に対する前記使用中フィルタユニットの全部又一部による処理水の質予測データである処理後水品質基準情報を含み、前記処理後水品質基準情報を参照し、前記使用中フィルタユニットの全部又は一部により前記処理前水を処理した後の水質より処理後水の品質を向上できる処理前水がある場合、当該処理前水に対応する供給水関連情報を前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する情報出力手段をさらに備えている。
【0141】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置はそのメモリ装置に、処理前水を供給できる少なくとも1つの水供給場所の情報を有し、当該水供給場所の情報は、フィルタの種類、仕様、品番、名称等の前記フィルタユニットの全体又は一部の種類を特定する使用中フィルタ種類特定情報および前記フィルタユニットの全体又は一部の機能や性能等を示す使用中フィルタ機能特定情報のうち少なくとも1つと、各水処理場所の処理前水に対する評価値とを対応させた使用中フィルタ評価比較情報を含み、前記水供給場所情報および前記性能変化に関する情報を参照し、前記使用中フィルタユニットの全部又は一部により前記処理前水を処理した後の水質より処理後水の品質を向上できる処理前水がある場合、当該処理前水に対応する供給水関連情報を前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する情報出力手段をさらに備えている。
【0142】
第21の態様において、好ましくは、前記家庭用水処理装置は、そのメモリ装置に処理前水を供給できる少なくとも1つの水供給場所の情報を有し、前記使用中フィルタの通過後水の質に関する情報を検出する検出手段を備え、前記水供給場所の情報は各水供給場所の処理前水に対する前記使用中フィルタユニットの全部又一部による処理水の質予測データである処理後水品質基準情報を含み、前記水供給場所情報および前記通過後水の質に関する情報を参照し、前記使用中フィルタユニットを通過した後の水質が前記通過後水の質より所定のパラメータにおいて改善される前記水供給場所がある場合、当該水供給場所に対応する供給水関連情報を前記家庭用水処理装置に備えられた表示装置および音声発生装置のうち少なくとも1つ、又は、外部装置に向かって出力する情報出力手段をさらに備えている。
【0143】
前記第21の態様の家庭用水処理装置が、ユーザが有するコンピュータ、当該家庭用水処理装置の入力部等からユーザが入力するユーザ入力情報を受付け格納するように構成しても良い。当該ユーザ入力情報として、当該家庭用水処理装置の装置構成に関わる情報や水タイプ推定に用いられるデータをユーザが入力し、当該情報がその家庭用水処理装置に格納されることが考えられる。例えば、水使用場所で利用する用途がシャワーであるといった情報をユーザが事前に家庭用水処理装置に通知することで、水タイプが時系列上どのように変化していくといった予測の精度が向上し、より最適な運転を行うことができるようになる。
【0144】
前記第21の態様の家庭用水処理装置において、前記水タイプ推定手段が前記ユーザ入力情報も用いて前記水タイプの推定を行うようにしても良い。
前記ユーザが有するコンピュータ又は当該家庭用処理装置の表示部や入力部において、前記ユーザ入力情報が選択肢として提示され、ユーザが何れかの選択肢を選ぶと当該内容が前記ユーザ入力情報として当該家庭用水処理装置に格納されるように構成しても良い。このようにすると、ユーザの入力の手間を省きながら、水タイプ推定の精度を向上することが可能となる。
【0145】
前記第21の態様における「性能低下を遅延できる」に関し、当該態様の家庭用水処理装置が、ユーザが有するコンピュータや当該家庭用水処理装置の入力部からユーザからの要求を受付ける要求受付手段をさらに備え、前記ユーザからの要求に基づき、「性能低下を遅延できる」の基準を決定することも可能である。
【0146】
一方、前記第21の態様における「処理後水の品質を向上できる」に関しても、同様に、当該態様の家庭用水処理装置が、ユーザが有するコンピュータや当該家庭用水処理装置の入力部からユーザからの要求を受付ける要求受付手段をさらに備え、前記ユーザからの要求に基づき、「処理後水の品質を向上できる」の基準を決定することも可能である。
【0147】
また、前記第21の態様における「所定のパラメータにおいて改善される」に関しても、同様に、当該態様の家庭用水処理装置が、ユーザが有するコンピュータや当該家庭用水処理装置の入力部からユーザからの要求を受付ける要求受付手段をさらに備え、前記ユーザからの要求に基づき、「所定のパラメータにおいて改善される」の基準を決定することも可能である。
【0148】
前記第21の態様において、当該態様の家庭用水処理装置が、ユーザが有するコンピュータや当該家庭用水処理装置の入力部からユーザが持っており、且つ、使用中ではないフィルタの情報(ストックフィルタ情報)を受付けるストックフィルタ情報受付手段をさらに備え、前記ストックフィルタ情報も参照して、前記フィルタ交換情報を提供するように構成しても良い。
【0149】
ここで、前記各ストックフィルタ情報が、各フィルタのID情報(シリアル番号等)と紐付けされていることが好ましい。また、前記性能変化に関する情報も対応するフィルタのID情報に紐付けられていることが好ましい。このようにすると、各ストックフィルタは現状で使用されていなくても、過去に使用されていた場合に、各ストックフィルタの使用されていた時の性能変化に関する情報も考慮されたフィルタ交換情報の提供が可能になり、その精度が向上する。
【0150】
一方、ストックフィルタや使用中のフィルタが各々RFIDタグ等の情報素子を有しており、情報素子が前回使用時の前記性能変化に関する情報を格納していても良い。この場合でも、当該情報素子から読み出された情報を前記ストックフィルタ情報受付手段が受付けると、上記と同様の処理が可能となる。
【0151】
前記第21の態様において、一例では、前記使用中フィルタ情報としての各情報、前記交換フィルタ情報としての各情報、前記水タイプの推定結果、および前記水供給場所の情報としての各情報のうち一部又は全部を態様1〜13の水処理装置管理システムから受信しメモリ装置に格納するように構成されている。
【0152】
様々な有用な情報を多く有する水処理装置管理システムから当該情報が家庭用水処理装置に送信され、格納されるので、水処理装置管理システムとの通信ができない環境であっても、水処理装置管理システムから情報を受取る場合と同様にユーザの利便性を向上することができる。
【0153】
前記第21の態様において、現在使用中のフィルタユニットと異なる個数のフィルタを有する交換フィルタユニットについての交換フィルタ情報や、フィルタ以外にバルブユニットや中間タンク等を含む交換フィルタユニットについての交換フィルタ情報をメモリ装置が格納しており、当該交換フィルタ情報に基づく上記情報の出力を行うように構成することも可能である。
【0154】
例えば、使用中フィルタユニットが、処理前水中の所定の大きさ又は所定の長さ以上の異物(ここでは水以外のものを意味する)を水から除去する第1のフィルタと、第1のフィルタで処理した後の水からより細かな異物や分子を取り除く第2のフィルタとを有するものである場合に、交換フィルタ情報として、前記第1のフィルタと、前記第2のフィルタと、前記第1のフィルタを通過した水が貯蔵される中間タンクとを有する交換フィルタについて上記情報を提供することも可能である。
【0155】
第2のフィルタは第1のフィルタに比べて水処理速度が遅い傾向があるため、前記中間タンクが存在することにより、第1のフィルタによる処理速度と第2のフィルタによる処理速度を異ならせることが可能となる。これにより、第2のフィルタの処理速度を第1のフィルタの処理速度に拘泥されずに適切な速度に設定することが可能となり、第2のフィルタによる処理後水の質の向上や第2のフィルタの性能低下を遅くすることが可能となる。なお、前記交換フィルタユニットが前記中間タンク内の水を前記第2のフィルタに通過させるための第2フィルタ用ポンプを備えるものであっても良い。
【0156】
また、交換フィルタ情報として、前記第1のフィルタと、前記第2のフィルタと、前記第1のフィルタで処理した水を使用側(シャワーノズル、蛇口等)又は使用側貯蔵タンク(シャワーノズル、蛇口等に水を供給するタンク)に流す第1の流路と、前記中間タンクに流す第2の流路と、前記第1のフィルタに流入する処理前水又は前記第1のフィルタを通過した水の質を検出可能な検出手段と、前記検出手段の検出結果に応じて前記第1のフィルタで処理した水の流れる先を前記第1の流路と前記第2の流路に切換える流路切替手段とを備え、前記第2のフィルタで処理した後の水も前記使用側又は前記使用側貯蔵タンクに供給されるように構成された交換フィルタユニットについて上記情報を提供することも可能である。
【0157】
これにより、例えば処理前水を電気伝導度センサで測定した結果が所定の基準値内であって処理前水の質が所定値以上であると判断される場合は、第1のフィルタで処理した水が第1の流路を介して使用側や使用側貯蔵タンクに直接流れるようになる。常に第2のフィルタが使用される訳ではなく、また、第1のフィルタは第2のフィルタより処理が速い場合が多いので、使用側に供給する水量を確保し易くなる。一方、例えば処理前水の質が一時的に所定値以下となる場合には、その間は第1のフィルタで処理した水が中間タンクに送られ、中間タンクの水が第2のフィルタにより処理されることになる。このため、処理前水の質が低下した場合でも、処理後水の質を維持することができる。
処理前水の質が一時的に変化する例として、シャワーの排水、キッチンの排水、トイレの汚水等を処理する時が考えられる。
【0158】
また、交換フィルタ情報として、前記第1のフィルタに対して上流側に配置されて前記処理前水から汚泥を除去する汚泥フィルタを有する交換フィルタユニットや、前記第1のフィルタに代えて前記汚泥フィルタを有する交換フィルタユニットについて上記情報を提供することも可能である。この場合、様々な汚泥フィルタを有する複数種類の交換フィルタユニットについて上記情報を有していると、ユーザの利便性が更に向上する。
【0159】
さらに、交換フィルタ情報として、前記第1のフィルタに対して上流側に配置されて前記処理前水を生物によって処理する生物フィルタを有する交換フィルタユニットや、前記第1のフィルタに代えて前記生物フィルタを有する交換フィルタユニットについて上記情報を提供することも可能である。この場合、様々な汚泥フィルタを有する複数種類の交換フィルタユニットについて上記情報を有していると、ユーザの利便性が更に向上する。
【0160】
また、前記第21の態様において、当該家庭用水処理装置が、1種類以上の添加物成分を収容している添加物成分収容部と、当該添加物成分収容部の添加物成分を前記処理後水に供給する添加物成分供給手段と、前記水質要求に応じて当該添加物成分供給手段を制御する添加物成分制御部とをさらに備えていても良い。例えば、ユーザによる水質要求を受付ける水質要求受付部を持つミネラル添加システムにおいては、これらにより、ユーザの好みに合わせて硬水や軟水の提供が可能になったり、ユーザの要求に応じた栄養分(ミネラル成分)を含む水の提供が可能になる。さらに、塩素、次亜塩素酸等を注入し消毒を行うことで水が腐らない保存期間を延長させることが可能である。
【0161】
また、前記第21の態様において、当該家庭用水処理装置が、ユーザによる水質要求を受付ける水質要求受付部と、1種類以上のミネラル成分を収容しているミネラル成分収容部と、当該ミネラル成分収容部のミネラル成分を前記処理後水に供給するミネラル成分供給手段と、前記水質要求に応じて当該ミネラル成分供給手段を制御するミネラル成分制御部とをさらに備えていても良い。
これにより、ユーザの好みに合わせて硬水や軟水の提供が可能になったり、ユーザの要求に応じた栄養分(ミネラル成分)を含む水の提供が可能になる。
【0162】
本発明の第22の態様は、少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水(シャワー排水、トイレ排水、洗濯排水、料理排水、食器洗浄廃水、洗面所の排水等の各種排水)を処理して処理後水を給水口(シャワーヘッド、蛇口等の各種給水口)に供給する水処理システムであって、
前記処理前水が前記第20の態様又は前記第21の態様の家庭用水処理装置を用いて処理され、その処理後水が前記給水口に供給されるように構成されている。
【0163】
第22の態様において、前記水処理システムは、好ましくは、ユーザが入って前記給水口からの処理後水を用いる処理後水使用本体部を有し、当該処理後水使用本体部内における例えばユーザから見える位置に、前記家庭用水処理装置により供給されている最中の処理後水の、又は、供給される予定の処理後水の質を表示又は通報する表示装置又は音声発生装置が設けられている。
これにより、ユーザは使用している水の状態を確認することができ、このため、ユーザは安心して水を使用することができる。また、ユーザ毎に好みが異なるため、ユーザが自分の望む水質を認識し、それがフィルタユニットの交換や改善の指標の一つになる。
【0164】
第22の態様において、前記水処理システムは、好ましくは、ユーザが入って前記給水口からの処理後水を用いる処理後水使用本体部を有し、当該処理後水使用本体部と前記家庭用水処理装置とが着脱自在に接続されるように構成されている。
当該態様では、当該処理後水使用本体部と前記家庭用水処理装置とが着脱自在に接続されるので、例えば家庭用水処理装置を取外して処理後水を他の用途に使用できるので、各家庭で必要になる家庭用水処理装置の数を任意に決定できるようになる。また、一時滞在先に家庭用水処理装置を持って行き、そこで家庭用水処理装置を使うことも可能となる。
【0165】
第22の態様において、当該水処理システムは、好ましくは、前記処理後水使用本体部の処理前水を前記家庭用水処理装置に送るための処理前水配管と、前記家庭用水処理装置から前記身体洗浄本体部に処理後水を送るための処理後水配管と、前記処理後水使用本体部と前記家庭用水処理装置とを接続する通信線とが収められた少なくとも1本の接続管を備え、当該接続管の一端が前記処理後水使用本体部に着脱自在に接続され、当該接続管の他端が前記家庭用水処理装置に着脱自在に接続されることにより、前記処理後水使用本体部と前記家庭用水処理装置とが着脱自在に接続されるように構成されている。
【0166】
当該態様では、1本の接続管の中に処理前水配管、処理後水配管、および通信線が含まれており、接続管の一端および他端を処理後水使用本体部と家庭用水処理装置に接続するだけで、処理後水使用本体部と家庭用水処理装置との接続を行うことができるので、ユーザの利便性を向上する上で有利である。
【0167】
さらに、前記1本の接続管の中に前記通信線と共に、又は、前記通信線の代わりに電力供給ケーブルが備えられていても良い。この場合、例えば家庭用水処理装置がバッテリーを有していれば、前述のように当該接続管の他端が家庭用水処理装置に着脱自在に接続されると、家庭用水処理装置がバッテリーからの電力が当該接続管の電力供給ケーブルを介して処理後水使用本体部に供給され、処理後水使用本体部がバッテリーを有していなくても処理後水使用本体部の照明や各種電気機器が作動するようになる。逆に、処理後水使用本体部がバッテリー等の電力供給源を有する場合は、家庭用水処理装置が有する電力を用いなくとも家庭用水処理装置が作動可能となる。
【0168】
また、処理後水使用本体部が、家庭用水処理装置の運転方法に関する情報や、前記水タイプ推定に用いられるデータを格納していても良い。例えば、ある処理後水使用本体部が砂漠地方等に配置されており、シャワー排水を処理前水として排水するものであり、他の地方と異なり処理前水に含まれる砂の量が多くなる場合は、当該特有の事情に応じて、運転方法に関する情報としてポンプの運転速度(出力)に関する情報や、前記水タイプ推定に用いられるデータとして砂の種類、含有割合を示すデータを格納している。例えば、前記水タイプ推定に用いられるデータとして、過去の排水に関するデータ(電気伝導度センサ等による水質に関する検出結果、臭いセンサによる検出結果、その時間的な推移等)を格納していても良い。
【0169】
また、処理後水使用本体部の稼働情報を格納していても良い。例えば、シャワーヘッドに流量センサ、水質センサ、加速度センサ等のセンサが設けられたシャワーヘッドを利用する場合、家庭用水処理装置または処理後水使用本体部でこれらの時系列データを格納することができる。シャワーヘッドの開発において、実環境における利用状況を知ることは、極めて有利である。
【0170】
また、処理後水使用本体部が、水温、水質に関連するセンサや、専用のポンプ等の部材を持ち、これらの推奨される部材の制御方法に関する情報や、前記水タイプ推定に用いられるデータを格納していても良い。例えば、前記処理後水使用本体部が、体重計、画像センサ、サーモグラフィ、シャワーヘッドから決まった流量、水圧を出力するための専用ポンプ等を備えたシャワーシステムにおける処理後水使用本体部の場合、これらのセンサやアクチュエータの個数、種類の情報とこれらの利用方法を、前記接続管により接続することにより家庭用水処理装置に通知すると、適切な部材選定、運転方法の選定等が可能となる。例えば、シャワーヘッド製造メーカから利用して欲しい流速、水圧の推奨値があり、家庭用水処理装置のポンプでこれらが実現出来ない場合、処理後水使用本体部に設置した専用ポンプでこの要件を満たすことが可能である。また画像センサにより、シャワーに入る度に身体のフォルムを出力、蓄積することができる。この情報をもとに、身体のフォルムの時系列の変化の確認や、他人のフォルムとの比較確認を行うことで、ユーザの健康度向上に貢献することができる。さらに、サーモグラフィにより身体の一部の冷えた部位を検知し、ユーザに通知することで、ユーザが集中的に身体の冷えた部位にお湯を当てることができ、ユーザの快適性を向上させることもできる。なお、冷えた部位を制御部に送り、シャワーヘッドが自動的に冷えた部位を集中してシャワーを浴びせる態様であってもよい。
【0171】
そして、前記接続管により接続することにより、前記格納している運転方法に関する情報や水タイプ推定に用いられるデータが前記家庭用水処理装置に送られる。または、前記接続管での接続の有無に拘わらず、処理後水使用本体部から家庭用水処理装置やユーザが有するコンピュータに無線で前記各情報が送られるように構成することも可能である。
これにより、前記家庭用水処理装置は当該処理後水使用本体部が抱える特有の状況に適合することができ、これはフィルタやポンプの機能や寿命を維持する上で極めて有利である。
【0172】
さらに言えば、処理後水使用本体部が前記水処理管理システムに前記運転方法に関する情報や前記水タイプ推定に用いられるデータを送信するように構成されていても良い。
この場合、水処理管理システムは当該情報やデータを加味して前記情報供給手段が前記各種情報を作成し送信することができるようになる。
【0173】
また、家庭用水処理装置や、ユーザの端末から、当該家庭用水処理装置の前記使用中フィルタ(フィルタユニット)の種類特定情報、機能特定情報、使用中ポンプの種類特定情報、機能特定情報等を水処理管理システムに送り、一時的な滞在場所に関する情報を送ることにより、前記処理後水使用本体部に対し前記情報供給手段からの前記各種情報を受取ることも可能である。
この場合、一時的な滞在場所に行く前に、当該場所に適合するように予め家庭用水処理装置のフィルタ、ポンプ等の構成を変更しておくことも可能となる。
【0174】
なお、前記処理後水使用本体部における前記接続管が接続される被接続部は、共通の形状や仕様であることが好ましい。つまり、当該処理後水使用本体部だけではなく、他の処理後水使用本体部の被接続部も同じ形状や仕様であることが好ましい。一方、前記処理後水使用本体部に接続される前記接続管の端の接続部も、前記共通の被接続部に適合するように構成されていることが好ましい。これにより、ユーザは水用配管と電力供給ケーブル又は通信線とが収められた前記接続線を用いて様々な処理後水使用本体部を利用するこができ、ユーザの利便性を向上することができる。
【0175】
本発明の第23の態様は、少なくとも1種類のフィルタを用いて処理前水(シャワー排水、トイレ排水、洗濯排水、料理排水、食器洗浄廃水、洗面所の排水等の各種排水)を処理して処理後水を給水口(シャワーヘッド、蛇口等の各種給水口)に供給する水処理システムであって、
ユーザが入って前記給水口からの処理後水を用いる少なくとも1つの処理後水使用部屋と、
前記各身体処理後水使用部屋の扉をロックするロック手段と、
ユーザのコンピュータや、当該水処理システムに備えられた入力装置から使用申込情報を受付け、少なくとも、当該使用申込情報に対応した時間帯に所定の処理後水使用部屋の扉のロックを解除するための解除用情報を該当するロック機構に送るロック解除情報提供手段とを有する。
【0176】
当該態様では、共用スペース等に配置された水処理システムを特定のユーザのみが使用できる環境を作ることができる。つまり、使用申込に対しコンピュータから許可が出なければ使用できないため、例えば登録していない者等が勝手に水処理システムを使うことができなくなり、登録した者だけで水処理システムを活用できることとなる。つまり、維持費について登録した者で分担することや、使用の度に課金するシステムとすることも可能である。
【0177】
第23の態様において、当該水処理システムは好ましくは、前記処理後水使用部屋が利用される度に、前記処理後水使用部屋の利用状況情報を格納する利用状況情報格納手段を有し、当該利用状況情報は、少なくとも利用時間および利用水量が利用したユーザと対応付けられたデータである。
当該態様では、ユーザ毎の利用状況を把握することができるので、利用状況に応じた傾斜課金、利用状況に関するユーザの注意喚起等を行うことが可能になる。
【0178】
第20〜第23の態様の家庭用水処理装置又は水処理システムは、好ましくは、第1の質の水が流れる第1の配管と、当該第1の配管に沿って配置されて第2の質の水が流れる第2の配管と、前記第1および第2の配管をまとめて収容する管本体とを備え、前記第1および第2の配管の管壁はゴム等の伸縮可能な材料から形成されている配管部材をさらに備え、前記第1および第2の配管は内部に水が流れることにより前記管本体内で膨張するように構成されている。
【0179】
当該態様では、第1および第2の配管が管本体により1本に纏められており、第1および第2の配管に水が流れても流れなくても、管本体自体の太さや形状に変化は無いので、ユーザが配管の変更等を行う際の作業を容易化することができる。
【0180】
本発明の第24の態様は、水使用場所又はその近くに配置されると共に少なくとも1つのフィルタを有するフィルタユニットと、前記使用中フィルタに水を送るポンプとを用いて、処理前水を処理して処理後水を前記水使用場所に供給する家庭用水処理装置を管理する水処理装置管理システムであって、
前記家庭用水処理装置に用いられている使用中フィルタユニットの情報を格納しているフィルタ情報格納部と、
前記フィルタ情報格納部に格納されている前記使用中フィルタユニットの情報に少なくとも基づき、前記家庭用水処理装置に対し前記ポンプの運転方法に関する情報を送信する情報供給手段とを有する。
【0181】
また、前記態様において、前記情報供給手段は、前記使用中フィルタユニットの情報に少なくとも基づき、前記使用中フィルタの性能低下を遅延するのに適した前記ポンプの運転方法に関する情報を送信するように構成されている。
【0182】
各フィルタユニットには許容できる水圧や水量、その中でも長寿命化になる水圧や水量のポイントが存在する。当該ポイントはフィルタユニットの種類、つまりフィルタユニットを構成している個々のフィルタの種類やその組合せにより異なり、サイズ等によっても異なる。一方、家庭用水処理装置は使用場所も異なり、使用目的も異なり、処理前水のタイプも異なる。このため、例えば2つの家庭用水処理装置が同じフィルタユニットを用いており、同じポンプで同じ出力でフィルタユニットの水を流しても、フィルタユニットに加わる水圧が異なることになる。この場合に、例えばフィルタユニットの全部又は一部に加わる水圧を検出する圧力センサを家庭用水処理装置に設けられていれば、当該検出される水圧が所定の範囲内となるように、前記運転方法に関する情報が送信される。
【0183】
そのため、一例では、水処理装置管理システムが、複数種類のフィルタユニットの各々に対する適した水圧範囲又は適した水量範囲のデータをメモリ装置内に有し、当該データに基づき前記運転方法に関する情報の送信を行うことができる。