技術分野
交流電力を直流電力に変換する電力変換装置
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
特許文献1では、変換回路の出力電圧をPWM等の手法で制御し、リアクトル6に印加される電圧を変え、それによって発生するdi
L /dt(電流I
L の微分値)により、電流I
L を増減して所望の値になるように制御していた。尚、電流I
L は、リアクトル6を流れる電流である。
この為、のようにACフィルタが小さいと、電流制御が不安定に成り易い。つまり、ACインダクタ103のインダクタンス値Lfが小さいと、di
L /dtすなわち制御系のゲインが大きくなり過ぎ、電流制御が不安定に成り易い。
つまり、リアクトル6のインダクタンス値をLf、リアクトル6に印加される電圧をVとすると、一般的に、下記の式により表わされる。
V=Lf×(di
L /dt)
この関係式から明らかなように、Lfの値が小さいと、Vの値の少しの変化で(di
L /dt)が大きくなり(I
L の増減の傾きが大きくなり;電流微分が大きくなり)、電流制御が不安定に成り易い。
本発明は入力の交流電圧Vinを入力とするLCフィルタ部と直列のAC/DCコンバータ部からなる制御対象の回路部に対してフィルタ内部の電流とAC/DCコンバータ出力電圧を入力とし、フィルタ内部の電流をフィードバックする制御部から構成されている。このような制御システムは、フィードバック系によって形成されるループ利得の利得(ゲイン)と位相の大きさによって不安定となる場合がある。例えば、ループ利得の複素平面での軌跡が複素平面の点(-1+jo)の左側を通る場合に不安定となる。右側を通る場合が安定、すなわちゲイン余裕および位相余裕があるとしている。本発明は、ゲイン余裕がある場合を安定、ない場合を不安定と定義する。
LCフィルタの一端は入力側に接続されるが他端はAC/DCコンバータに入力される。スイッチングによって、その他端の電圧Vr2はパルス的に変化する。LCフィルタの出力電流iLの変動成分di/dtはフィードバック制御系のループ利得に関係する変数であるからその変動成分の大きさは系の安定性に影響することになる。
本発明は系のゲイン余裕がある範囲で素子の値が小さいLCフィルタ内部の電流を選択することで系を安定させるものである。
更に、系統インピーダンス値Lsも、電流制御の安定性に影響する。すなわち、図7の回路では、の通りACインダクタ103のインダクタンス値Lfを小さくできるので、Lsの値よりもLfの値が小さくなることがあり、その場合には電流I
L を用いて電流制御すると不安定になる場合がある。
のように、マルチレベル回路とすることで、LCフィルタ(ACフィルタ)が小さくて済むようになるが、リアクトル(ACインダクタ)のインダクタンス値が小さいと、電流制御が不安定に成る場合がある。
本発明の課題は、マルチレベル回路と入力LCフィルタを有する電力変換装置において、インダクタのインダクタンス値を小さくしても入力電流制御が不安定にならないようにできる電力変換装置を提供することである。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明の電力変換装置は、下記の構成を有する。
・交流電源の正側端子と負側端子間に直列に接続され、前記交流電源からの入力電流を半導体スイッチング素子のオン/オフ制御により生成した直流出力電圧をそれぞれに接続された負荷へ出力する複数のスイッチング部。
・前記交流電源と前記複数のスイッチング部との間に並列に接続されるコンデンサと、
前記コンデンサと前記複数のスイッチング部との間であって、か・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明の電力変換装置などによれば、マルチレベル回路と入力LCフィルタを有する電力変換装置において、インダクタのインダクタンス値を小さくしても入力電流制御が不安定にならないようにできる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 実施例1の交流−直流変換装置の構成例を示す図である。
【図2】 図1に示す回路部の詳細構成例である。
【図3】 PMW変調器による制御動作の一例を示す図である。
【図4】 実施例2の交流−直流変換装置の構成例を示す図である。
【図5】 実施例3の交流−直流変換装置の構成例を示す図である。
【図6】 実施例4の交流−直流変換装置の構成例を示す図である。
【図7】 従来の交流−直流変換装置の構成例を示す図である。
1 交流−直流変換装置(電力変換装置)
2 系統インピーダンス
3 ACインダクタ(リアクトル)
4 ACフィルタコンデンサ
10 回路部
11 交流電源
12(12a,12b,12c) AC/DCコンバータ
13 ゲート駆動回路
14(14a、14b、14c) 負荷
15(15a、15b、15c) コンデンサ
16 電圧計
17 電流計
18a,18b,18c 電圧計
20 制御部
21 加算器
22 加減算器
23 加減算器
24 加減算器
25 電圧制御部(AVR)
26 乗算器
27 電流制御部(ACR)
28(28a、28b、28c) 除算器
29 PMW変調器
30 キャリア発生器
31 系統インピーダンス推定部
32 選択出力部
33 電流計
34 電流計
35 加算器
41(41a,41b,41c) 半導体スイッチング素子
42(42a,42b,42c) ダイオード
40a 第1のスイッチング部
40b 第2のスイッチング部
40c 第3のスイッチング部
DB 整流回路
D1,D2,D3,D4 ダイオード
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