特許第6984325号(P6984325)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6984325画像管理サーバ、画像管理システム及び画像管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6984325
(24)【登録日】2021年11月29日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】画像管理サーバ、画像管理システム及び画像管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20211206BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20211206BHJP
   G06F 16/535 20190101ALI20211206BHJP
   G06F 16/587 20190101ALI20211206BHJP
【FI】
   G06F13/00 540A
   G06F3/048
   G06F16/535
   G06F16/587
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-212862(P2017-212862)
(22)【出願日】2017年11月2日
(65)【公開番号】特開2019-86905(P2019-86905A)
(43)【公開日】2019年6月6日
【審査請求日】2020年9月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086911
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100144967
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 隆之
(72)【発明者】
【氏名】宮本 大輔
【審査官】 岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−151540(JP,A)
【文献】 特開2016−128958(JP,A)
【文献】 特開2003−281099(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 3/048
G06F 16/00
G06F 16/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影機器で所定の物品と共にユーザを撮影した撮影画像、撮影場所位置情報、及び前記撮影画像の識別情報を受信する受信部と、
前記撮影画像、前記撮影場所位置情報及び前記識別情報を対応付けて格納する第1記憶領域と、前記所定の物品の参照画像を格納する第2記憶領域とを有する記憶部と、
前記撮影場所位置情報に対応する所定領域内に位置する第1携帯端末へ前記撮影画像を送信する第1送信部と、
第2携帯端末から物品を撮影した画像を受信し、受信した画像と前記参照画像とを比較する比較部と、
前記比較部による比較結果が一致した場合、前記第2携帯端末から通知された識別情報に対応する撮影画像を前記記憶部から取り出し、前記第2携帯端末へ送信する第2送信部と、
を備える画像管理サーバ。
【請求項2】
前記参照画像は、角度を変えて前記所定の物品を撮影した複数の画像を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像管理サーバ。
【請求項3】
前記撮影画像にテンプレート画像を合成した合成画像を前記第2携帯端末へ送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像管理サーバ。
【請求項4】
前記第1送信部は、前記第1携帯端末へ前記撮影画像の閲覧画面を送信することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の画像管理サーバ。
【請求項5】
請求項1乃至のいずれかに記載の画像管理サーバと、
前記撮影機器から前記撮影画像を取得し、前記撮影画像に対する識別情報を生成し、前記撮影画像、前記撮影場所位置情報、及び前記識別情報を前記画像管理サーバへ送信する画像登録端末と、
を備える画像管理システム。
【請求項6】
撮影機器で所定の物品と共にユーザを撮影した撮影画像、撮影場所位置情報、及び前記撮影画像の識別情報を受信し、前記所定の物品の参照画像を格納する記憶部に、前記撮影画像、前記撮影場所位置情報及び前記識別情報を対応付けて格納する工程と、
前記撮影場所位置情報に対応する所定領域内に位置する第1携帯端末へ前記撮影画像を送信する工程と、
第2携帯端末から物品を撮影した画像を受信し、受信した画像と前記参照画像とを比較する工程と、
比較結果が一致した場合、前記第2携帯端末から通知された識別情報に対応する撮影画像を前記記憶部から取り出し、前記第2携帯端末へ送信する工程と、
を画像管理サーバが実行することを特徴とする画像管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像管理サーバ、画像管理システム及び画像管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末で撮影した画像をサーバに登録し、管理することが行われている。ユーザが、携帯端末を用いてサーバにアクセスし、登録されている画像の中から任意の画像を選択すると、サーバは、選択された画像を携帯端末に対して配信する。従来の画像管理システムでは、ユーザIDやパスワードを入力して正規ユーザであることが認証されれば、画像登録や画像閲覧を自由に行うことができた。
【0003】
サーバへの画像登録やサーバによる画像配信を利用した新たなサービス展開が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−201082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、画像の登録を受け付け、所定領域にある携帯端末へ登録画像を配信し、特定のユーザの携帯端末が所定の対象物を撮影すると、登録画像をダウンロード可能にする画像管理サーバ、画像管理システム及び画像管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像管理サーバは、撮影機器で撮影された撮影画像、撮影場所位置情報、及び前記撮影画像の識別情報を受信する受信部と、前記撮影画像、撮影場所位置情報及び前記識別情報を記憶する記憶部と、前記撮影場所位置情報に対応する所定領域内に位置する第1携帯端末へ前記撮影画像を送信する第1送信部と、第2携帯端末から識別情報が通知されると共に、前記第2携帯端末が所定の対象物を撮影した場合に、通知された識別情報に対応する撮影画像を前記記憶部から取り出し、前記第2携帯端末へ送信する第2送信部と、を備えるものである。
【0007】
本発明の一態様では、前記記憶部は参照画像を記憶し、前記第2携帯端末から所定の対象物を撮影した画像を受信し、受信した画像と前記参照画像とを比較する比較部をさらに備え、比較結果が一致した場合に、前記第2送信部は前記第2携帯端末へ前記撮影画像を送信する。
【0008】
本発明の一態様では、前記第2携帯端末から、前記第2携帯端末が二次元コードを読み込んで取得した情報を受信し、受信した情報が正規の情報である場合、前記第2携帯端末へ前記撮影画像を送信する。
【0009】
本発明の一態様では、前記撮影画像にテンプレート画像を合成した合成画像を前記第2携帯端末へ送信する。
【0010】
本発明の一態様では、前記第1送信部は、前記第1携帯端末へ前記撮影画像の閲覧画面を送信する。
【0011】
本発明の画像管理システムは、本発明の画像管理サーバと、前記撮影機器から前記撮影画像を取得し、前記撮影画像に対する識別情報を生成し、前記撮影画像、前記撮影場所位置情報、及び前記識別情報を前記画像管理サーバへ送信する画像登録端末と、を備えるものである。
【0012】
本発明の画像管理方法は、撮影機器で撮影された撮影画像、撮影場所位置情報、及び前記撮影画像の識別情報を受信し、記憶部に格納する工程と、前記撮影場所位置情報に対応する所定領域内に位置する第1携帯端末へ前記撮影画像を送信する工程と、第2携帯端末から識別情報の通知を受け取ると共に、前記第2携帯端末が所定の対象物を撮影した場合に、通知された識別情報に対応する撮影画像を前記記憶部から取り出し、前記第2携帯端末へ送信する工程と、画像管理サーバが実行するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、画像の登録を受け付け、所定領域にある携帯端末へ登録画像を配信し、特定のユーザの携帯端末が所定の対象物を撮影すると、登録画像をダウンロード可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係る画像管理システムの概略図である。
図2】画像閲覧時の状況を示す図である。
図3】画像閲覧画面の例を示す図である。
図4】対象物品の撮影の例を示す図である。
図5】画像ダウンロード画面の例を示す図である。
図6】携帯端末のハードウェア構成図である。
図7】携帯端末の機能構成を示すブロック図である。
図8】画像管理サーバのハードウェア構成図である。
図9】画像管理サーバの機能構成を示すブロック図である。
図10】同実施形態に係る画像登録方法を説明するフローチャートである。
図11】同実施形態に係る画像閲覧方法を説明するフローチャートである。
図12】同実施形態に係る画像取得方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1及び図2は本発明の実施の形態に係る画像管理システムの概略図である。画像管理システムは、携帯端末1、画像管理サーバ2、撮影機器3、画像登録端末4及びプリンタ5を備える。携帯端末1は、例えばスマートフォンやタブレット端末等である。撮影機器3は例えばデジタルカメラである。画像登録端末4は例えばコンピュータである。撮影機器3と画像登録端末4とは有線又は無線ネットワークを介して通信可能に接続されており、撮影機器3による撮影画像が画像登録端末4へ転送されるようになっている。
【0016】
画像登録端末4は、撮影機器3で撮影された画像に対し、固有の識別情報を付与し、撮影画像、識別情報、及び撮影場所の位置情報を画像管理サーバ2に登録する。撮影機器3による撮影画像がExif(登録商標)(Exchangeable Image File Format)に準拠した形式の場合、画像ファイルに含まれるGPS情報を、撮影場所の位置情報として用いることができる。Exifに準拠していない場合は、画像登録端末4が、位置情報を別途付加する。
【0017】
画像管理サーバ2は、撮影画像、識別情報及び撮影場所位置情報を対応付けて記憶する。プリンタ5は、撮影画像及び識別情報を用紙に印刷した引換票6を出力する。
【0018】
携帯端末1を所持したユーザが、画像の撮影が行われた場所へ行くと、画像管理サーバ2から、その場所で撮影された画像が配信され、閲覧できるようになる。
【0019】
引換票6を所有するユーザは、携帯端末1で専用サイトにアクセスするか、又は携帯端末1にインストールされているアプリケーションプログラムを起動し、引換票6に印刷されている識別情報を入力する。入力された識別情報は画像管理サーバ2に通知される。
【0020】
識別情報の入力後、携帯端末1で所定の物品を撮影し、撮影画像を画像管理サーバ2に送信すると、画像管理サーバ2は、受信した画像と、参照画像(見本画像)とを比較する。画像が一致した場合、画像管理サーバ2は、記憶している画像の中から、通知された識別情報に対応する画像を選択し、携帯端末1へ送信する。携帯端末1は、画像管理サーバ2から画像を取得することができる。
【0021】
画像管理システムを飲料の試飲キャンペーンに適用する例について説明する。駅前広場等で試飲キャンペーンを開催し、試飲品を配布する。キャンペーン主催者は、撮影機器3、画像登録端末4及びプリンタ5を準備し、スタッフが撮影機器3を用いて、キャンペーン会場を訪れた顧客を撮影する。
【0022】
画像登録端末4は、撮影機器3から撮影画像を取得すると、この撮影画像に対し、識別情報を付与する。画像登録端末4は、撮影画像及び識別情報を含むプリント用画像を生成し、プリンタ5へ転送する。
【0023】
プリンタ5は、画像登録端末4から受信したプリント用画像を用紙にプリントして、引換票6を作製する。引換票6は、後述する画像データのダウンロードに必要なものであり、顧客に渡される。
【0024】
画像登録端末4は、インターネット等のネットワークを介して、撮影画像、識別情報及び撮影場所位置情報を画像管理サーバ2へ送信する。
【0025】
画像管理サーバ2は、キャンペーン会場で撮影された複数の画像を、識別情報及び撮影場所位置情報と共に保存する。
【0026】
図2に示すように、キャンペーン終了後、携帯端末1を所有するユーザが、キャンペーンが行われていた場所を訪れると、携帯端末1には、この場所で撮影された画像、すなわち試飲キャンペーンで撮影された画像が画像管理サーバ2から配信される。例えば、携帯端末1に、図3に示すような閲覧画面が表示される。これにより、ユーザは、この場所で試飲キャンペーンが行われていたことを知ることができる。この閲覧画面は、画像の閲覧のみ行うことができ、画像データのダウンロードは許可されていない。携帯端末1の場所の特定には、例えばGPS(Global Positioning System)情報が用いられる。
【0027】
携帯端末1を所有するユーザが、試飲キャンペーンで撮影を行った顧客である場合、自分が写った画像データについては、任意の場所でダウンロードを行うことができる。ユーザは、携帯端末1で専用サイトにアクセスするか、又は携帯端末1にインストールされているアプリケーションプログラムを起動し、引換票6に印刷されている識別情報を入力する。携帯端末1は識別情報を画像管理サーバ2に通知する。
【0028】
画像データのダウンロードには、さらに対象物品のパッケージの撮影が条件となっている。図4に示すように、ユーザは、試飲キャンペーンで飲んだ対象物品Mを購入し、携帯端末1で撮影する。携帯端末1は、撮影画像を画像管理サーバ2へ送信する。画像管理サーバ2は、携帯端末1から受信した画像と、予め登録されている参照画像とを比較する。
【0029】
画像が一致した場合、画像管理サーバ2は、図5に示すように、通知された識別情報に対応する画像のダウンロード画面を携帯端末1へ送信する。ダウンロード画面のダウンロードボタンB1を押すことで、携帯端末1は、画像Gのデータを画像管理サーバ2から取得する。画像Gは、キャンペーン会場で撮影した画像に、特別なスタンプやフレーム等のテンプレート画像を合成したものでもよい。携帯端末1が取得した画像データは、編集等を自由に行うことができ、例えばSNSへのアップロード等が可能である。
【0030】
このように、本実施形態によれば、試飲キャンペーンに参加していないユーザは、キャンペーンが行われていた場所へ行くことで、キャンペーン中に撮影された画像を閲覧することができる。キャンペーン終了後にキャンペーン会場となった場所を訪れたユーザに対し、商品の宣伝を行うことができる。
【0031】
試飲キャンペーンに参加したユーザは、キャンペーンが行われていた場所へ行かなくても、対象物品(例えばキャンペーンで試飲した商品)を購入し、撮影することで、キャンペーンで撮影した画像を入手することができる。例えば、旅行先でキャンペーンに参加した場合、画像閲覧のためにキャンペーン会場へ再度行くことは困難であるが、対象物品を通じて画像を入手できるため、商品の認知度・愛着を高めることができる。
【0032】
次に、画像管理システムの各部の構成について説明する。
【0033】
図6は携帯端末1のハードウェア構成例を示す。携帯端末1は、CPU10(演算制御部)、記憶部11、操作表示部12、撮影部13、GPS受信部14、及び通信部15を有する。
【0034】
記憶部11は、フラッシュメモリ、ROM(Read−only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の組み合わせであり、画像閲覧・取得プログラムを記憶する。画像閲覧・取得プログラムは、例えばインターネット上のウェブサイトからダウンロードして、携帯端末1に予めインストールされている。
【0035】
操作表示部12は、各種情報を表示すると共に、ユーザからの操作を受け付ける。例えば、操作表示部12はタッチパネルである。
【0036】
撮影部13は、携帯端末1に内蔵されているデジタルカメラであり、CCD(Charged coupled devices)センサや、CMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)センサを用いたものである。
【0037】
GPS受信部14は、GPS衛星から発せられる電波を受信し、GPS情報に基づいて、携帯端末1が存在する現在地の位置情報(緯度及び経度)を取得する。
【0038】
通信部15は、インターネット等を介して、画像管理サーバ2と通信を行い、画像データの送受信を行う。
【0039】
CPU10が画像閲覧・取得プログラムを実行することで、図7に示すように、位置情報送信部101、閲覧画面取得部102、識別情報入力部103、撮影処理部104、画像送信部105及び画像取得部106が実現される。各部の処理については後述する。
【0040】
図8は、画像管理サーバ2の概略構成を示す。画像管理サーバ2は、CPU20(演算制御部)、記憶部21、及び通信部22を有するコンピュータである。記憶部21は、フラッシュメモリ、ROM、RAM、ハードディスク等の組み合わせであり、画像管理プログラムを記憶する。
【0041】
CPU20が画像管理プログラムを実行することで、図9に示すように、画像受信部201、判定部202、画像送信部203、選択部204及び画像比較部205が実現される。各部の処理については後述する。また、記憶部21に画像記憶領域211及び参照画像記憶領域212が生成される。
【0042】
画像記憶領域211には、画像登録端末4から受信した画像データ、識別情報、及び撮影場所位置情報が対応付けて格納される。参照画像記憶領域212には、画像データをダウンロードするために撮影する対象物品の参照画像が格納される。角度を変えて対象物品を撮影した複数の参照画像が格納されていてもよい。
【0043】
次に、図10に示すフローチャートを用いて、画像登録方法を説明する。
【0044】
キャンペーン会場でスタッフが顧客を撮影機器3で撮影する(ステップS11)。撮影機器3は、撮影画像を画像登録端末4へ転送する。画像登録端末4は、撮影画像に対して、固有の識別情報を生成して割り当てる(ステップS12)。識別情報は、例えば、8桁以上のアルファベットや英数字からなる文字列である。
【0045】
画像登録端末4が、撮影画像及び識別情報を含むプリント用画像を生成し、プリンタ5へ転送する。プリンタ5は、プリント用画像を用紙に印刷して、引換票6を出力する(ステップS13)。顧客は、スタッフから、撮影画像及び識別情報がプリントされた引換票6を受け取る。
【0046】
画像登録端末4は、撮影画像、識別情報、及び撮影場所位置情報を画像管理サーバ2へ送信する(ステップS14)。撮影場所位置情報は、撮影機器3が生成した画像ファイルに含まれるGPS情報でもよいし、画像登録端末4が付加してもよい。画像管理サーバ2の画像受信部201は、画像登録端末4から受信した撮影画像、識別情報、及び撮影場所位置情報を画像記憶領域211に格納する。
【0047】
これにより、キャンペーン会場で撮影した画像を画像管理サーバ2に登録すると共に、撮影画像のダウンロードに必要な引換票6を顧客に提供することができる。
【0048】
続いて、図11に示すフローチャートを用いて、画像閲覧方法を説明する。
【0049】
携帯端末1(第1携帯端末)の位置情報送信部101が、GPS受信部14が取得した現在位置情報を画像管理サーバ2へ送信する(ステップS21)。
【0050】
画像管理サーバ2の判定部202は、携帯端末1から受信した現在位置情報と、画像記憶領域211内の撮影場所位置情報とを比較し、携帯端末1の現在位置が、撮影場所(キャンペーン会場)に対応する所定領域内であるか否かを判定する(ステップS22)。
【0051】
携帯端末1が所定領域内である場合(ステップS22_Yes)、すなわちユーザがキャンペーンが行われていた場所にいる場合、画像管理サーバ2の画像送信部203(第1送信部)は、この場所で撮影された画像を画像記憶領域211から取り出し、携帯端末1へ閲覧画面を送信する(ステップS23)。
【0052】
携帯端末1の閲覧画面取得部102が閲覧画面を取得し、操作表示部12に表示する(ステップS24)。図3に示すような閲覧画面が表示され、ユーザは、現在いる場所でキャンペーン期間中に撮影された画像を閲覧することができる。
【0053】
次に、図12に示すフローチャートを用いて、画像取得方法を説明する。
【0054】
試飲キャンペーンで撮影を行い、引換票6を受け取ったユーザは、携帯端末1(第2携帯端末)を使用して専用サイトにアクセスするか、又はインストールされているアプリケーションプログラムを起動し、引換票6に印刷されている識別情報を入力する(ステップS31)。識別情報入力部103は、入力された識別情報を、通信部15を介して画像管理サーバ2に通知する。
【0055】
撮影処理部104が携帯端末1の撮影部13を起動する。図4に示すように、携帯端末1の撮影部13で、購入した対象物品Mを撮影する(ステップS32)。画像送信部105が、対象物品Mを撮影した画像を画像管理サーバ2へ送信する。
【0056】
画像管理サーバ2の画像比較部205が、携帯端末1から受信した画像と、参照画像記憶領域212に格納されている参照画像とを比較する(ステップS33)。画像が一致した場合(ステップS34_Yes)、選択部204が、画像記憶領域211から、ステップS31で通知された識別情報に対応する画像を選択して取り出し、画像データダウンロード画面を作成して、携帯端末1へ送信する。
【0057】
携帯端末1には、図5に示すようなダウンロード画面が表示される。ユーザがダウンロードボタンB1を押すと、画像送信部203(第2送信部)が画像データを携帯端末1へ送信する。携帯端末1の画像取得部106は、画像管理サーバ2から取得した画像データを記憶部11に格納する(ステップS35)。
【0058】
このように、本実施形態によれば、所定領域(例えばキャンペーン会場)で撮影した画像を、後日、同じ場所を訪れたユーザの携帯端末1へ配信し、閲覧できるようにすることができる。また、撮影された本人は、所定領域を再訪しなくても、携帯端末1に自分が写った画像を特定する識別情報を入力した上で、対象物品を撮影部13で撮影することで、自分の画像を閲覧し、画像データをダウンロードすることができる。
【0059】
携帯端末1へ画像を配信する期間を制限してもよい。例えば、キャンペーン終了後1ヶ月以内に限り、キャンペーン会場であった場所をユーザが訪れると、キャンペーン中に撮影された画像が携帯端末1に配信される。
【0060】
上記実施形態では、画像データのダウンロードにあたり、物品のパッケージを撮影していたが、携帯端末1の撮影部13を用いて、パッケージ内の二次元コードを読み取り、取得した情報を画像管理サーバ2へ送信してもよい。画像管理サーバ2は、携帯端末1から受信した情報が正規の情報であるか否か判定し、正規の情報である場合、登録画像をダウンロード可能とする。
【0061】
上記実施形態では、顧客の撮影や画像管理サーバ2への画像アップロードには、キャンペーン主催者が用意した撮影機器3及び画像登録端末4を用いていたが、顧客自身の携帯端末1を用いてもよい。
【0062】
顧客の携帯端末1を使用する場合、携帯端末1が撮影画像と共に画像管理サーバ2へ送信する識別情報は、アプリIDやメールアドレス等であってもよい。
【0063】
撮影場所位置情報や携帯端末1の現在位置情報はGPS情報に限定されず、例えば、無線LANのアクセスポイントからの発信信号に含まれるアクセスポイント識別子(例えばSSID:Service Set Identifier)を位置情報として用いてもよい。
【0064】
画像管理サーバ2は、複数のサーバ装置で構成されていてもよい。
【0065】
上記説明は本発明の一例であり、本発明は上記以外の形態とされてもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 携帯端末
2 画像管理サーバ
3 撮影機器
4 画像登録端末
5 プリンタ
6 引換票
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12