(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記駆動部は、前記イベント検出部からの信号の出力に応じて前記転送部を制御して、前記光電変換により得られた前記電荷を前記浮遊拡散部に転送させ、前記第1の画素からの信号の読み出しを制御する
請求項2に記載の撮像素子。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面を参照して、本技術を適用した実施の形態について説明する。
【0036】
〈第1の実施の形態〉
〈放射線計数装置の構成例〉
本技術は、放射線計数等の微弱パルス光の光量と入射タイミングを高精度で検出することができるようにしたものである。特に本技術によれば、微弱パルス光の光量と入射タイミングを検出する際に、低電圧および低消費電力で安定して駆動でき、かつ十分な時間分解能を確保することができる。
【0037】
例えば、本技術は、放射線計数器、フローサイトメトリ、PET等の核医学診断装置などの各種の電子機器に適用することができる。以下では、まず、本技術を放射線計数器に適用した場合を例として説明を行う。
【0038】
本技術を適用した放射線計数器は、放射線計数を正確に行うことができ、小型軽量で環境変動に強く、低電圧および低消費電力で安定して駆動することができる。さらに、この放射線計数器では、検出の時間分解能も十分に確保することができ、PET等の核医学診断装置の同時計数にも使用することができる。
【0039】
図1および
図2は、本技術を適用した放射線計数器である放射線計数装置の一実施の形態の構成例を示す図である。なお、
図1は、放射線計数装置11の断面図を示しており、
図2は、放射線計数装置11の斜視図を示している。また、
図1および
図2において対応する部分には同一の符号が付されている。
【0040】
放射線計数装置11は、受光部21およびデータ処理部22を有している。
【0041】
受光部21は、シンチレータ31、隔壁32、および光検出器33から構成される。なお、
図2では、隔壁32の図示は省略されている。
【0042】
シンチレータ31は、放射線が入射されると光子を生成するものである。このシンチレータ31は、例えば、LSO(Lu
2SiO
5:Ce)を含み、2ミリメートル(mm)角に柱状加工されている。
【0043】
隔壁32は、シンチレータ31を覆い、可視光を遮断するものである。但し、この隔壁32は、光検出器33に対向する面のみが開口されている。また、隔壁32は、例えば、アルミニウムなどの光を反射する反射性物質により構成されることが望ましい。これにより、シンチレータ31で発生した光子の殆どを光検出器33に入射させることができる。
【0044】
光検出器33は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの固体撮像素子からなり、シンチレータ31から入射する光を検出してデジタル信号を生成する。
【0045】
この光検出器33は、シンチレータ31と対向する受光面を有し、その受光面には、二次元格子状に複数(例えば、100×100)の画素回路41が設けられている。さらに光検出器33の受光面には、少なくとも画素回路41とは用途が異なる画素回路42が、1行分アレイ内に挿入されている。これらの画素回路41および画素回路42は、例えば非倍増型の画素とされる。
【0046】
図2に示す例では、
図2中、横方向および縦方向がそれぞれx方向およびy方向とされており、受光面上のx方向およびy方向に複数の画素回路が並べられて配置されている。なお、ここでは複数の画素回路のうちの一部のみに符号が付されているが、受光面上の四角形により表される画素回路のうち、斜線の施された画素回路が画素回路42を表しており、斜線の施されていない画素回路が画素回路41を表している。
【0047】
したがって、この例では、画素回路のアレイ内にx方向に並ぶ画素回路42からなる1行分の画素行が挿入されていることが分かる。なお、以下、画素回路41を単に画素41とも称し、画素回路42を単に画素42とも称することとする。
【0048】
光検出器33は、画素41や画素42がシンチレータ31から入射した光を受光して光電変換することで得られたデジタル信号を、信号線43を介してデータ処理部22に供給する。
【0049】
データ処理部22は、光検出器33から供給されたデジタル信号を処理して放射線計数を行う。また、データ処理部22は、シンチレータ31に入射した放射線のタイムスタンプを記録するとともに、シンチレータ31への放射線の入射に応じて発生した発光パルスの光量を評価して該放射線のエネルギ判定を行う。
【0050】
ここで、タイムスタンプは、シンチレータ31への放射線の入射時刻を示すものであり、画素42からの出力に基づいて生成される。また、発光パルスの光量の導出は、画素41からの出力に基づいて行われる。
【0051】
なお、光検出器33の受光面での画素42の挿入方法、つまり画素42の配列はどのようなものであってもよく、例えば画素42を複数行挿入するようにしてもよい。しかし、光量測定に使用される画素41が多くの光を受光できるように、光検出器33の受光面全体における画素42の占有面積を受光面の半分以下、望ましくは1/4以下とするとよい。
【0052】
また、シンチレータ31と光検出器33とは、適切な屈折率をもつ光学接着剤により接着されるのが望ましい。また、それらのシンチレータ31と光検出器33の中間にファイバガラス等によるライトガイドを挿入してもよい。
【0053】
さらに、シンチレータ31と光検出器33の組を
図2におけるx方向およびy方向にタイリング(アレイ)することで、PETやガンマカメラ等の空間分解能をもつ放射線計数器を構成することが可能である。
【0054】
ところで、放射線計数では、
図1に示すように例えば1個の放射線L11がシンチレータ31に光電吸収されることによって生じた、例えば数千個の光子L12よりなる微弱な発光パルスの測定が行われる。光検出器33では、このようにして発生した発光パルスの光子L12を複数個の画素41および画素42からなる画素アレイで受光し、各画素は受光状態に応じて独立した出力を行う。
【0055】
例えば画素41は、内部の光電変換素子が生成した電荷を画素41内に蓄積する。画素41は、複数光子の入射に対応した複数電荷を蓄積することが可能である。つまり、画素41の出力は、その画素41に入射した光子の数に応じて変化する。
【0056】
画素41の出力である、画素41の蓄積電荷に応じた信号は、必要に応じて所望のタイミングで読み出され、AD変換器で1ビットより大きな階調を持つデジタル値に変換される。また、画素41は光子入射の無い暗状態に内部をリセットする機能を有している。
【0057】
一方、画素42は、内部の光電変換素子が生成した電荷に応じて、受光した発光パルスに同期した信号を出力する。各画素42の出力は、発光パルスの検出期間中常時モニタされ、発光パルスの発光イベントとして検知される。
【0058】
ここで、画素41群の出力の一例を
図3に示す。
【0059】
図3では、各四角形が1つの画素41を表しており、それらの四角形内の数値は画素41の出力信号の値(デジタル値)を示している。
【0060】
この例では、1LSB(Least Significant Bit)を最小単位とすると、画素41が1つの光子を受光したときの出力信号の値は10LSBに対応している。各出力信号には、受光した光子に対応する信号と、読み出しノイズとが含まれており、読み出しノイズの大きさによっては、出力信号の値が負の値となることもある。
【0061】
なお、ここでは出力信号の値がそのまま負の値で記載されているが、全画素41の出力信号に対してオフセットをかけて処理するようにしてもよいし、値が負となる出力信号については、その値をゼロに切り上げるようにしてもよい。
【0062】
このように光検出器33は、各々が階調出力を持つ高感度光検出セルである画素41の集合体である。
【0063】
画素41は、APDやSiPMのような強電界による電子増倍を行わない非倍増型の画素であり、出力信号は微小である。そのため、画素41の出力信号には有意な読み出しノイズが含まれるので、個々の画素41における光子入射数は曖昧である。しかし、これらの画素41の出力信号を総合することで、放射線1個に対応する発光パルスの光量を高い精度で求めることができる。
【0064】
例えば、光電子倍増管や通常のAPDは単一の検出器で発光パルスを検出し、その光量に応じたアナログパルスを発生する。一方、SiPMは発光パルスを画素アレイで受けるが、光子入射があった画素のみが一定の電荷パルスをバイナリで出力する。そして最終的な出力強度はパルス発砲した画素数により決定される。
【0065】
すなわち、これらは何れも光検出器33の形態とは異なっている。また、これらの光電子倍増管やAPD、SiPMからなる光検出器は、発光パルスとしての光子の入射に同期して信号を出力する点において画素42に近い応答となっており、画素41とは明らかに異なっている。なお、画素41および画素42の詳細な構成例については後述する。
【0066】
〈放射線計数装置のオペレーションについて〉
続いて、放射線計数装置11のオペレーション例について説明する。
【0067】
例えば
図4に示すように光検出器33の一部と、データ処理部22の一部とから制御回路71が実現され、この制御回路71によって放射線計数時における光検出器33の動作が制御されるとする。なお、
図4において
図1における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。また、
図4では横方向は時間を示している。
【0068】
各画素41は制御回路71からのリセット信号を受けて定期的に、望ましくは一斉にリセットされる。
【0069】
図4では、制御回路71と画素41とを結ぶ点線の矢印がリセット信号を表しており、リセット信号による画素41のリセットとその次のリセットの間の期間が単位検出期間とされる。各画素41は、各単位検出期間の間、シンチレータ31から入射した光子を光電変換して得られた電荷を蓄積するとともに、リセット信号に応じてそれらの蓄積された電荷を排出し、画素41をリセットする。
【0070】
また、シンチレータ31に放射線が入射して発光パルスが発生し、光検出器33の画素42がその発光パルス、すなわち発光パルスの光子を受光すると、光検出器33は画素42からの出力信号に応じてイベント信号を出力する。
【0071】
このイベント信号は、画素42により発光パルスが受光されたときに出力され、シンチレータ31に1つの放射線が入射したことを示す信号である。
【0072】
特に、光検出器33では、継続的に、つまり常時、画素42の出力が監視されて発光パルスの画素42への入射が検出され、画素42への発光パルスの入射が検出されると、直ちにその旨のイベント信号が出力される。換言すれば、イベント信号は、発光パルスの発生と略同時に出力される信号、つまり発光パルスの画素42への入射と同期した信号ということができる。以下では、イベント信号により示される発光パルスの発生を発光イベントとも称することとする。
【0073】
光検出器33からのイベント信号の供給を受けた制御回路71は、データオブジェクトDB11を生成し、そのデータオブジェクトDB11に発光イベントのタイムスタンプを記述するとともに、画素41からの出力信号の読み出しを開始させる。
【0074】
この例では、矢印A11に示すタイミングで画素41からの出力信号の読み出しが開始されており、受光面に並ぶ複数の画素41から順次、出力信号が読み出される。
【0075】
そして、例えば制御回路71は、各画素41から読み出した出力信号の値の総和(加算値)を発光パルスの光量を示す値としてデータオブジェクトDB11に記述する。以下では、全画素41の出力信号の値の総和を出力総合値とも称することとする。
【0076】
このように画素42は常時、出力が監視されるのに対して、画素41からの信号の読み出しは、発光イベントが検出されたときのみ行われる。つまり、画素41からの信号の読み出しは間欠的に行われる。
【0077】
全画素41からの出力信号の読み出しが完了すると、その後、所定のタイミングで画素41は再びリセットされ、次の単位検出期間が開始される。このようにタイムスタンプと画素41の出力総合値とがセットとなったデータオブジェクトDB11は、外部または制御回路71内のメモリに保存される。
【0078】
なお、制御回路71は機能の全部または一部が光検出器33に内蔵されていてもよいし、データ処理部22に内蔵されているようにしてもよい。
【0079】
また、例えば放射線源が既知の場合には、制御回路71がさらに出力総合値が妥当なエネルギ範囲にあるか否かを判定して、妥当なエネルギ範囲にないと判定された、つまりエラーとみなされた出力総合値のデータオブジェクトを破棄するようにしてもよい。さらに制御回路71が妥当なエネルギ範囲にあるか否かの判定後、タイムスタンプと、いくつかのフラグのみを保存するようにしてもよい。逆にタイムスタンプが不要な場合は、制御回路71が出力総合値に関わるデータのみを保存するようにしてもよい。
【0080】
以上のようなオペレーションによる発光パルスの検出は、有意な発光信号、つまり発光パルスを受光して得られた出力信号に対してのみ読み出しが実施され、その後の処理や記録が行われるため、データ処理量や消費電力の大幅な低減が可能となる。
【0081】
したがって、光検出器33はあらゆるパルス光検出に利用できるが、特に有効なのはパルス光の発生タイミングが未知のケースである。例えばサーベイメータやPET、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)のような放射線計数、フローサイトメトリにおける蛍光や側方散乱光検出等が、そのようなケースに該当する。
【0082】
また、特にPETにおけるガンマ線の同時計数等、パルス検出にナノ秒レベルの時間分解能が必要とされる分野において、本技術は有効である。
【0083】
電荷蓄積型であり、かつ出力が発光パルスに同期しない画素41は、小型化や低電圧化、環境耐性や安定動作に有利な半面、ナノ秒レベルの時間分解能を単独で得るのは困難である。これは、画素41だけではどの時点で発光イベントが発生したかを知ることができず、画素41からなる1行分の出力信号の読み出し時間や、全画素41からの信号の1度の読み出しを1フレームとしたときのフレームレートを超える時間分解能を得ることができないからである。
【0084】
そこで、放射線計数装置11では、光検出器33に別途、発光イベント検出専用の画素42を設けることで、正確なタイムスタンプを生成可能とし、高い時間分解能の確保と、小型化かつ低電圧および低消費電力での安定駆動とを両立できるようにした。
【0085】
〈光量測定用の画素の構成例〉
次に、発光パルスの光量を測定するための画素41のより詳細な構成について説明する。
【0086】
発光パルスの光量を測定するための画素41は、例えば
図5に示すように構成される。
【0087】
すなわち、画素41は、フォトダイオード101、蓄積ノード102、転送トランジスタ103、検出ノード104、リセットトランジスタ105、増幅トランジスタ106、および選択トランジスタ107を有している。
【0088】
例えば転送トランジスタ103、リセットトランジスタ105、増幅トランジスタ106、および選択トランジスタ107としてn型のMOS(Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタが用いられる。また、フォトダイオード101は非倍増型のフォトダイオードとされる。
【0089】
フォトダイオード101は、蓄積ノード102を介して転送トランジスタ103に接続されており、シンチレータ31から入射した発光パルスの光子を受光して光電変換する。すなわち、フォトダイオード101は、画素41のシリコン基板に入射した光子から、光電変換により電子とホールのペアを発生させ、そのうちの電子(電荷)を蓄積ノード102に蓄積する。このフォトダイオード101は、リセットによる電荷排出時には完全空乏化される埋め込み型であることが望ましい。
【0090】
転送トランジスタ103は、行駆動回路111の制御に従って、蓄積ノード102から検出ノード104へと電荷を転送する。検出ノード104は、例えば浮遊拡散層からなり、転送トランジスタ103から転送されてきた電荷を蓄積して、その蓄積した電荷の量に応じたアナログの電圧を生成する。この電圧は、増幅トランジスタ106のゲートに印加される。
【0091】
リセットトランジスタ105は、蓄積ノード102や検出ノード104に蓄積された電荷を電源112に引き抜いて、すなわち蓄積された電荷を排出させて初期化するものである。このリセットトランジスタ105のゲートは行駆動回路111に接続され、ドレインは電源112に接続され、ソースは検出ノード104に接続される。
【0092】
行駆動回路111は、例えばリセットトランジスタ105を転送トランジスタ103と同時にオン状態に制御することで、蓄積ノード102に蓄積された電子(電荷)を電源112に排出させ、画素41を電荷蓄積前の暗状態、すなわちフォトダイオード101に光が未入射の状態に初期化する。換言すれば、フォトダイオード101がリセットされる。また、行駆動回路111は、リセットトランジスタ105のみをオン状態に制御することにより、検出ノード104に蓄積された電荷を電源112に排出させ、その電荷量を初期化する。
【0093】
増幅トランジスタ106は、ゲートの電圧を増幅するものである。この増幅トランジスタ106のゲートは検出ノード104に接続され、ドレインは電源112に接続され、ソースは選択トランジスタ107に接続される。増幅トランジスタ106と定電流回路113とは、ソースフォロワを形成しており、検出ノード104の電圧は、増幅トランジスタ106によって、1弱のゲインで垂直信号線114に出力される。
【0094】
増幅トランジスタ106から選択トランジスタ107を介して垂直信号線114に出力される電圧の電気信号は、画素41に入射した光子の光量を示す信号であり、図示せぬAD変換回路を含む検出回路115により取得される。
【0095】
選択トランジスタ107は、行駆動回路111の制御に従って導通状態または非導通状態となり、導通状態となっているときに、増幅トランジスタ106から出力された、検出ノード104の電圧に応じた電気信号を出力する。この選択トランジスタ107のゲートは行駆動回路111に接続され、ドレインは増幅トランジスタ106に接続され、ソースは垂直信号線114に接続される。
【0096】
画素41は、フォトダイオード101がリセットされてから、入射した光子の光量に応じた信号の読み出しが行われるまでの期間、光電変換により得られた電荷を内部に蓄積し、読み出し時に蓄積電荷に応じた信号を出力する。画素41では、このような単位期間の電荷の蓄積と読み出しが繰り返し行われ、電荷蓄積中に発光パルスの光子が画素41に入射すると、読み出し時にその結果を得ることができる。
【0097】
ところで、このような埋め込み型のフォトダイオード101の特徴は、検出ノード104とフォトダイオード101の蓄積ノード102が読み出し時に容量結合しないことである。その結果、検出ノード104の寄生容量を低減させるほど蓄積電荷の電圧信号への変換効率が向上し、1光子の入射に対する感度を向上させることができる。
【0098】
また、読み出し時に検出ノード104と蓄積ノード102が容量結合しないことから、フォトダイオード101を巨大化しても、つまりフォトダイオード101の受光面の面積を大きくしても、変換効率が悪化することはない。
【0099】
従ってフォトダイオード101を巨大化すればするほど、より多くの光子を受光することができるので、同じ光束密度に対する画素41あたりの感度は向上する。なお、同様の性質はMOS型の光電変換素子においても観察される。
【0100】
また、このような画素41は一般的にAPDや、SiPM、光電子倍増管のような電子増倍を伴わない。従ってこのような画素41の出力は増幅トランジスタ106や後段のAD変換回路に起因する読み出しノイズの影響を受けるが、上記の性質を用いて画素感度を最大化することにより、その影響は相対的に最小化される。
【0101】
すなわち、検出ノード104の寄生容量を出来る限り低減させるとともに、フォトダイオード101を1電子転送が可能な範囲で出来る限り巨大化することで、画素41の出力のSN比(Signal to Noise Ratio)は最大化される。これにより、放射線計数装置11で用いられる高感度検出器としての画素41が実現される。
【0102】
〈光量測定用の画素の駆動例1〉
続いて、放射線計数時における画素41の駆動、つまり画素41の動作について説明する。
図6は放射線計数時における画素41の駆動の一例を示すタイミングチャートである。
【0103】
なお、
図6において、横方向は時間を示している。また、
図6において、折れ線DP11乃至折れ線DP13は、それぞれ転送トランジスタ103、リセットトランジスタ105、および選択トランジスタ107のオンまたはオフの状態を示している。
【0104】
すなわち、折れ線DP11乃至折れ線DP13のそれぞれが上に突の区間は、各トランジスタがオン状態、つまり導通状態となっている区間を示しており、折れ線DP11乃至折れ線DP13のそれぞれが下に突の区間は、各トランジスタがオフ状態、つまり非導通状態となっている区間を示している。
【0105】
まず、行駆動回路111は、露光期間直前のタイミングT1において、転送トランジスタ103およびリセットトランジスタ105をともにオン状態に制御する。つまり、行駆動回路111は、それらのトランジスタのゲートに供給する駆動信号をHレベル(ハイレベル)とすることで、転送トランジスタ103およびリセットトランジスタ105をオンさせる。
【0106】
この制御により、フォトダイオード101および転送トランジスタ103の間の蓄積ノード102に蓄積された電荷が全て電源112へ排出され、フォトダイオード101がリセットされる。以下では、このような制御をPD(Photo Diode)リセットとも称する。
【0107】
PDリセットの後、行駆動回路111は転送トランジスタ103をオフ状態に制御する。この制御により蓄積ノード102は浮遊状態となって、新たな電荷蓄積が開始される。すなわち、PDリセットが解除されて画素41の露光期間が開始される。
【0108】
露光期間においては、フォトダイオード101は、シンチレータ31から入射した光(光子)を受光して光電変換する。そして、フォトダイオード101による光電変換で得られた電荷(電子)が蓄積ノード102へと蓄積されていく。
【0109】
また、行駆動回路111は、PDリセット後、より詳細には露光期間開始後、リセットトランジスタ105をオフ状態に制御する。なお、電荷蓄積中、リセットトランジスタ105はオン状態のままであってもよい。
【0110】
一方、選択トランジスタ107は、垂直信号線114に接続された他の画素41へのアクセス、つまり他の画素41からの信号の読み出しを可能とするために、オフ状態に制御される。
【0111】
次に蓄積信号の読み出し動作について説明する。読み出し動作では、まず前処理としてリセット信号のサンプリングが実施され、次に露光期間を終了させて蓄積信号のサンプリングが実施される。すなわち、2ステップのサンプリングによって実施される。
【0112】
ここで、タイミングT2は、発光イベントが検出されたタイミング、すなわち例えば
図4の矢印A11に示したタイミングである。なお、信号の読み出しが画素41の行ごとに行われる場合には、矢印A11に示したタイミング後、その行が読み出し行として指定されたタイミングがタイミングT2となる。
【0113】
そして、露光期間終了に先立つタイミングT2において、行駆動回路111は、リセットトランジスタ105および選択トランジスタ107をオン状態に制御する。
【0114】
選択トランジスタ107をオン状態とする制御によって画素41が選択状態となり、その画素41が電気的に垂直信号線114に接続される。すなわち、増幅トランジスタ106からの出力が、選択トランジスタ107および垂直信号線114を介して検出回路115により読み取り可能となる。
【0115】
また、リセットトランジスタ105をオン状態とする制御により、増幅トランジスタ106の入力である検出ノード104と電源112とが短絡される。これにより、選択された画素41に基準電位が生成される。すなわち、検出ノード104の電位が電源112の電位にリセットされる。
【0116】
タイミングT2からパルス期間、すなわち1パルス分の期間が経過すると、行駆動回路111は、リセットトランジスタ105をオフ状態に制御する。この制御により、検出ノード104の電位は、リセットトランジスタ105のゲートとのカップリングを受けて基準電位から幾分低下し、浮遊状態となる。
【0117】
さらに、この際に検出ノード104には、有意なkTCノイズが発生する。一般に検出ノード104として浮遊拡散層(Floating Diffusion)が用いられる。そこで、以下では、タイミングT2でリセットトランジスタ105をオン状態とした後、リセットトランジスタ105をオフ状態として検出ノード104をリセットする制御を、FDリセットとも称することとする。
【0118】
FDリセットが行われると、その後、露光期間の終了までの間に検出回路115は1回以上(例えば、4回)のサンプリングを行う。
【0119】
具体的には、検出回路115は垂直信号線114の電位の信号を、画素41のリセット信号としてAD変換し、デジタル信号Ds1を得る。検出回路115はこのようなサンプリングを何回か行う。
【0120】
このようなサンプリングによって、検出ノード104の電圧に応じた信号が、増幅トランジスタ106、選択トランジスタ107、および垂直信号線114を介して検出回路115に読み出され、その読み出された信号がAD変換されてデジタル信号Ds1とされる。
【0121】
検出回路115によるリセット信号のサンプリングは、相関二重サンプリングにおいて1回目の読出しとして扱われる。
【0122】
また、露光期間が終了するよりも前のタイミングT3において、行駆動回路111は、転送トランジスタ103をオン状態に制御する。
【0123】
この制御により、蓄積ノード102に蓄積された電荷が、転送トランジスタ103によって検出ノード104へと転送される。その際、検出ノード104のポテンシャルが十分に深ければ、蓄積ノード102に蓄積されていた電子(電荷)は、検出ノード104に全て転送され、蓄積ノード102は完全空乏状態になる。
【0124】
タイミングT3からパルス期間が経過すると、行駆動回路111は、転送トランジスタ103をオフ状態に制御する。
【0125】
この制御により、検出ノード104の電位は、転送トランジスタ103の駆動前と比較して、蓄積電荷量の分だけ下降する。すなわち、検出ノード104のポテンシャルが浅くなる。この電位下降分の電圧が増幅トランジスタ106によって増幅され、選択トランジスタ107を介して垂直信号線114へと出力される。
【0126】
換言すれば、検出ノード104の電圧に応じた信号が、増幅トランジスタ106、選択トランジスタ107、および垂直信号線114を介して検出回路115に供給される。
【0127】
このようにして転送トランジスタ103がオフ状態とされると、露光期間は終了する。
【0128】
露光期間が終了すると、その後、タイミングT4までの間に、検出回路115は、1回以上(例えば、4回)のサンプリングを行う。
【0129】
具体的には、検出回路115は垂直信号線114の電位の信号を、画素41の蓄積信号としてAD変換し、デジタル信号Ds2を得る。検出回路115はこのようなサンプリングを何回か行う。
【0130】
このようなサンプリングによって、検出ノード104の電圧に応じた信号が、増幅トランジスタ106、選択トランジスタ107、および垂直信号線114を介して検出回路115に読み出され、その読み出された信号がAD変換されてデジタル信号Ds2とされる。
【0131】
検出回路115による蓄積信号のサンプリングは、相関二重サンプリングにおいて2回目の読出しとして扱われる。
【0132】
検出回路115は、サンプリングした蓄積信号、すなわちデジタル信号Ds2と、リセット信号、すなわちデジタル信号Ds1とを比較して、その比較結果に基づいて画素41への入射光子量を判定する。
【0133】
例えば、検出回路115はサンプリングにより得られた複数のデジタル信号Ds1を全て加算し、その加算結果を画素41のリセットレベルを示す信号とする。
【0134】
同様に、検出回路115はサンプリングにより得られた複数のデジタル信号Ds2を全て加算し、その加算結果を画素41の信号レベルを示す信号とする。
【0135】
そして、検出回路115はデジタル信号Ds1の加算結果(加算値)と、デジタル信号Ds2の加算結果(加算値)との差分を正味の蓄積信号、つまり画素41に入射した光子の光量を示す最終的なデジタルの出力信号として算出し、後段へと出力する。
【0136】
なお、ここではデジタル信号Ds1やデジタル信号Ds2の加算値を求める例について説明したが、それらのデジタル信号Ds1やデジタル信号Ds2の平均値を算出し、それらの平均値の差分を最終的な画素41の出力信号としてもよい。
【0137】
さらに、タイミングT4において、行駆動回路111は選択トランジスタ107をオフ状態に制御して、画素41からの1単位検出期間における出力信号の読み出しが終了する。
【0138】
以上のような画素41の駆動では、FDリセットの際に生じるkTCノイズは、デジタル信号Ds1とデジタル信号Ds2の差分を正味の蓄積信号とすることにより相殺され、最終的にノイズの少ない出力信号を得ることができる。また、デジタル信号Ds1やデジタル信号Ds2のサンプリングを複数回行うことで信号が平均化されるので、ノイズの少ない出力信号を得ることができるようになる。
【0139】
上述したように、各画素41の露光期間はPDリセット動作と、蓄積信号の読み出し動作との間の期間である。より詳細には、タイミングT1直後に転送トランジスタ103がオフしてから、タイミングT3直後に転送トランジスタ103がオフするまでの期間が露光期間とされる。
【0140】
この露光期間にフォトダイオード101に光子が入射して電荷が発生すると、それはリセット信号と蓄積信号との差分となり、その差分の値が出力信号の値として上述の手順に従って検出回路115により導出される。
【0141】
なお、
図4に示したオペレーション(シーケンス)例では、発光イベントが検出されないと蓄積電荷に対応する蓄積信号の読み出しは行われない。つまり、画素41からの蓄積信号の読み出しは間欠的に行われる。そのため、発光イベントが検出されなかった場合には、PDリセットとその次のPDリセットの間の期間が露光期間となる。このような暗状態での定期的なPDリセットは、暗電流等によって蓄積されたノイズ電荷の排出が主たる目的である。
【0142】
〈光量測定用の画素の駆動例2〉
図6を参照して説明した画素41の駆動シーケンスは、蓄積型画素の駆動シーケンスの典型的一例であるが、用途に応じて異なる駆動を行うようにしてもよい。すなわち、例えば
図7に示すように画素41を駆動するようにしてもよい。
【0143】
なお、
図7において、横方向は時間を示している。また、
図7において、折れ線DP21乃至折れ線DP23は、それぞれ転送トランジスタ103、リセットトランジスタ105、および選択トランジスタ107のオンまたはオフの状態を示している。特に、それらの折れ線DP21乃至折れ線DP23が上に突の状態がオン状態を示しており、折れ線DP21乃至折れ線DP23が下に突の状態がオフ状態を示している。
【0144】
図7に示す例では、転送トランジスタ103の駆動は
図6に示した例と同じ駆動となっている。また、
図7に示す例でタイミングT11の駆動も
図6に示したタイミングT1の駆動と同じとなっており、タイミングT11でPDリセットが行われる。
【0145】
タイミングT11でPDリセットが行われて転送トランジスタ103がオフされ、露光が開始されると、リセットトランジスタ105がオフ状態に制御された後、タイミングT12において、行駆動回路111は選択トランジスタ107をオン状態に制御する。そして、露光期間の終了までの間に検出回路115は1回以上のリセット信号のサンプリングを行う。
【0146】
図6に示した例では、読み出し動作の前処理として、露光期間終了の直前にFDリセット後、リセット信号のサンプリングが行われるのに対して、
図7に示す例では露光期間開始直後にリセット信号のサンプリングのみが予め行われる。また、この際、FDリセットはPDリセットに付随して実施されている。
【0147】
タイミングT11後に行われたリセット信号のサンプリングの結果、つまり各サンプリングで得られたデジタル信号Ds1は、検出回路115で一時的に保持される。
【0148】
リセット信号のサンプリングが終了すると、その後、行駆動回路111は選択トランジスタ107をオフ状態に制御する。
【0149】
また、画素42による発光パルスの受光によって発光イベントが検出されると、タイミングT13において、行駆動回路111は、転送トランジスタ103をオン状態に制御して蓄積ノード102から検出ノード104への電荷の転送を開始させる。
【0150】
そして、その後、行駆動回路111は、転送トランジスタ103をオフ状態に制御して、電荷の転送を終了させ、これにより露光期間が終了する。
【0151】
タイミングT14において、行駆動回路111は選択トランジスタ107をオン状態に制御する。これにより、検出ノード104の電圧に応じた信号が、増幅トランジスタ106、選択トランジスタ107、および垂直信号線114を介して検出回路115に供給されるので、検出回路115は、1回以上の蓄積信号のサンプリングを行う。その結果、デジタル信号Ds2が得られる。
【0152】
蓄積信号のサンプリングが行われると、その後、行駆動回路111は選択トランジスタ107をオフ状態に制御して、画素41からの1単位検出期間における出力信号の読み出しが終了する。
【0153】
以上のような
図7に示した駆動の利点は、露光のタイミングT11およびタイミングT13と、信号のサンプリングのタイミングT12およびタイミングT14とが独立していることであり、柔軟なタイミング設定が可能になる。
【0154】
例えば複数の画素41が1つの検出回路115に接続されている場合でも、露光の開始と終了を全画素41で同時一斉に行い、信号の読み出しは画素41ごとに順次実施する、所謂グローバルシャッタを導入することが可能である。
【0155】
また、
図6を参照して説明した駆動において、タイミングT1のPDリセットを省略し、読み出し時のタイミングT3での電荷転送に伴うフォトダイオード101からの電荷排出をこれと兼用すれば、次の露光期間はその直後から開始されることになる。
【0156】
〈光量測定用の画素の駆動例3〉
また、
図7を参照して説明した駆動において、タイミングT11における転送トランジスタ103へのパルス印加、つまり転送トランジスタ103のオン、オフ制御を省略し、検出ノード104のみをリセットしてもよい。これにより、画素41に入射した光子が検知されない不感期間はほぼゼロになる。
【0157】
このような場合、画素41の駆動は
図8に示すようになる。なお、
図8において
図7における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。また、
図8において、折れ線DP31は転送トランジスタ103のオンまたはオフの状態を示している。
【0158】
図8に示す例では、タイミングT11において転送トランジスタ103は駆動されずにオフ状態のままとされ、リセットトランジスタ105のみがオン状態とされた後、オフ状態とされてFDリセットが行われる。これにより、フォトダイオード101や蓄積ノード102に蓄積されている電荷は保持されたまま検出ノード104のみがリセットされる。
【0159】
そして、タイミングT12において選択トランジスタ107がオン状態に制御された後、リセット信号のサンプリングが行われ、その後、選択トランジスタ107がオフ状態に制御される。
【0160】
さらにタイミングT13において、転送トランジスタ103がオン状態に制御され、フォトダイオード101および蓄積ノード102から検出ノード104への電荷の転送が開始される。そして、その後、転送トランジスタ103がオフ状態に制御されると露光期間は終了する。
【0161】
このとき、フォトダイオード101および蓄積ノード102から検出ノード104への電荷の転送が、同時にPDリセットとなり、フォトダイオード101での次の電荷蓄積が開始される。つまり、転送トランジスタ103がオフ状態とされて露光期間が終了すると同時に、次の露光期間が開始される。
【0162】
したがって、
図8に示す駆動では、画素41による発光パルスの光量検出の不感期間はゼロとなる。また、フォトダイオード101での電荷の蓄積時間(露光期間)は、1単位検出期間の時間、つまり1フレーム分の時間と等しくなる。
【0163】
さらに、その後のタイミングT14以降の駆動は、
図7に示した例と同様の駆動となる。
【0164】
〈発光イベント検出専用の画素の構成例〉
次に、発光パルスの発光を検出するための画素42のより詳細な構成について説明する。
【0165】
発光パルスの発生、すなわち発光イベントを検出するための発光イベント検出専用の画素42は、例えば
図9に示すように構成される。
【0166】
すなわち、画素42は、フォトダイオード141、蓄積ノード142、転送トランジスタ143、検出ノード144、リセットトランジスタ145、増幅トランジスタ146、およびリセットトランジスタ147を有している。
【0167】
この例では、製造工程の増加を極力抑えるため、画素42の構造として画素41に類似した構造が採用されている。
【0168】
すなわち、画素42に設けられた転送トランジスタ143、検出ノード144、増幅トランジスタ146、およびリセットトランジスタ145は、画素41の転送トランジスタ103、検出ノード104、増幅トランジスタ106、およびリセットトランジスタ105と同じサイズかつ同じ構造となっている。また、フォトダイオード141は非増倍型のフォトダイオードとされる。
【0169】
フォトダイオード141は、シンチレータ31から入射した発光パルスの光子を受光して光電変換し、その結果得られた電荷(電子)を蓄積ノード142に蓄積する。
【0170】
画素42では、フォトダイオード141には、蓄積ノード142を介して転送トランジスタ143およびリセットトランジスタ147が接続されており、蓄積ノード142に蓄積された電荷が転送トランジスタ143により検出ノード144へと転送される。
【0171】
検出ノード144は、例えば浮遊拡散層からなり、転送トランジスタ143から転送されてきた電荷を蓄積して、その蓄積した電荷の量に応じたアナログの電圧を生成する。
【0172】
リセットトランジスタ145のドレインは電源151に接続され、ソースは検出ノード144に接続されている。また、リセットトランジスタ147のドレインは電源151に接続され、ソースは蓄積ノード142に接続されている。これらのリセットトランジスタ145およびリセットトランジスタ147は、例えば行駆動回路111により駆動される。
【0173】
さらに、増幅トランジスタ146のゲートは検出ノード144に接続され、ドレインは電源151に接続され、ソースは垂直信号線153に接続される。画素42では、増幅トランジスタ146は定電流回路152とソースフォロアを構成しており、検出ノード144の電荷(電圧)は、増幅トランジスタ146によって増幅され、電圧信号として垂直信号線153に出力される。
【0174】
但し、画素42は発光イベント検出専用であるため、放射線計数装置11では画素42の出力、すなわち垂直信号線153の常時モニタが必要である。
【0175】
そのため、転送トランジスタ143は常時オン状態とされており、フォトダイオード141での光電変換により得られた電荷は、即座に検出ノード144に転送されて、画素42の出力に反映される。
【0176】
また、放射線計数装置11では、複数の画素42の垂直信号線153が短絡されており、これにより増幅トランジスタ146に起因する1/Fノイズや熱雑音が平均化されて低減されている。
【0177】
さらに、発光イベントの検出期間中は、常時、垂直信号線153が比較器154に電気的に接続される。そして、画素42から垂直信号線153に出力された信号と比較電位CVとが比較器154で比較されて、その比較結果が出力増幅器155を介してイベント信号として出力される。
【0178】
また、比較器154は、例えば
図10に示すような構成とされる。
【0179】
図10に示す比較器154は、一般的な比較器の回路であり、入力端子181の電位は比較電位CVとなるようにされ、入力端子182には、垂直信号線153が接続されている。また、出力端子183は、出力増幅器155に接続されている。
【0180】
このような比較器154では、駆動信号線184に接続されたPMOSのゲートをオンすることでオートゼロが実施され、オートゼロが実施されると比較器154の出力は、比較判定がなされる上下の基準値の中間電位となる。
【0181】
〈受光面における画素のレイアウト例〉
また、画素42に設けられたフォトダイオード141は、画素41に設けられたフォトダイオード101の例えば2倍のサイズに拡大されている。そのため、画素42のサイズも画素41の2倍となり、例えば画素42は画素41に対して行方向に2倍のピッチで配置される。
【0182】
これは、単一のパルス発光に対する画素あたりの平均信号量、つまり画素42の出力信号の値を高めるためである。
【0183】
発光イベント検出では、各画素42の出力信号の平均値と、比較電位CVとが比較器154で比較され、その比較結果に基づいて発光イベント、つまり放射線の入射があったかが検出される。そのため、発光イベントが発生した場合には、各出力信号の値がなるべく大きくなるように、画素42の受光部分の面積、つまりフォトダイオード141の受光面が、画素41のフォトダイオード101の受光面よりも大きくなるようになされている。
【0184】
このような場合、蓄積ノード142から検出ノード144へと転送しきれない電荷が発生し得るが、リセットによってそれらの電荷が完全に排出されるように、画素42には別途、リセットトランジスタ147が設けられている。
【0185】
ここで、
図11に光検出器33の受光面上における画素41と画素42のレイアウト例を示す。なお、
図11において、
図5または
図9における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。また、
図11においては、図中、横方向が行方向、つまり
図2におけるx方向を示しており、図中、縦方向が列方向、つまり
図2におけるy方向を示している。
【0186】
図11の例では、画素42は画素41に対して、行方向に2倍のピッチで配置されており、画素42のフォトダイオード141は、画素41のフォトダイオード101の2倍強の大きさになっている。
【0187】
それに伴って、画素42においては、画素41と同様なリセットトランジスタ145に加えて、フォトダイオード141に第二のリセットトランジスタ147が接続されている。これによってリセット時には、フォトダイオード141全体の電荷が確実に排出される。
【0188】
〈発光イベント検出専用の画素の駆動例〉
続いて、放射線計数時における画素42および比較器154の駆動、つまり画素42および比較器154の動作について説明する。
図12は放射線計数時における画素42および比較器154の駆動の一例を示すタイミングチャートである。
【0189】
なお、
図12において、横方向は時間を示している。また、
図12において、折れ線DP41はリセットトランジスタ145およびリセットトランジスタ147のオンまたはオフの状態を示している。折れ線DP41では、上に突の状態がオン状態であることを示しており、下に突の状態がオフ状態であることを示している。
【0190】
また、曲線DP42は垂直信号線153の電位を示しており、折れ線DP43は駆動信号線184の電位、すなわち駆動信号線184により比較器154に供給される駆動信号の電圧レベルを示している。さらに、折れ線DP44は比較電位CVを示しており、曲線DP45は比較器154から出力される比較結果を示す信号の電位(レベル)を示している。
【0191】
図12の例では、画素42は画素41とともに定期的にリセットされ、それらのリセットとリセットの間に蓄積された暗電流が排出される。すなわち、画素42および比較器154の動作工程は、リセット動作(リセットシーケンス)と、発光パルス受光時のイベント信号の出力とからなる。
【0192】
リセット動作では、タイミングT21において、行駆動回路111は、画素42に設けられたリセットトランジスタ145およびリセットトランジスタ147をオン状態に制御する。これにより、フォトダイオード141の電荷が残らず排出されるとともに、検出ノード144の電位が電源151の電圧にリセットされる。すなわちフォトダイオード141および検出ノード144のリセットが行われる。ここで、リセットのタイミングT21は、例えば
図6に示した画素41のリセットのタイミングT1と同時刻とされる。
【0193】
また、タイミングT21の後、行駆動回路111は、リセットトランジスタ145およびリセットトランジスタ147をオフ状態に制御し、フォトダイオード141および検出ノード144のリセットを解除する。
【0194】
検出ノード144は、リセットトランジスタ145がオフされると、そのゲートとのカップリングを受けて、電源151の供給電圧よりやや低下したレベルで安定し、それがほぼリニアに垂直信号線153に反映される。
【0195】
一方、比較器154においては、タイミングT21において、駆動信号線184を介してPMOSのゲートに供給される駆動信号がLレベル(ローレベル)とされ、これによりPMOSのゲートがオンしてオートゼロ動作が行われる。
【0196】
このオートゼロ動作によって、垂直信号線153の電位と、比較電位CVとがバランス状態となるように比較器154の入力端子181と入力端子182が短絡される。
【0197】
すると、比較器154の出力端子183から出力増幅器155へと出力される、比較器154での比較結果を示す信号は、比較判定がなされる上下の基準値の中間電位となる。その後、駆動信号線184を介してPMOSのゲートに供給される駆動信号がHレベルとされて、オートゼロ動作が完了する。
【0198】
また、オートゼロ動作が完了した後、タイミングT22において、比較電位CVに所定の負のオフセットが加えられ、画素42と比較器154のリセットが完了する。
【0199】
このとき、タイミングT22で比較電位CVに負のオフセットを加えると、比較器154の出力、すなわち比較結果を示す信号はHレベルで安定する。
【0200】
なお、ここでのオフセット量は、光入射の有無を判定するための基準となるものであり、比較器や発光イベント検出専用の画素42の特性ばらつきやノイズによる誤検出が頻発せず、かつ高い感度を得られるレベルに適切に設定されるべきものである。そのために特性ばらつきをキャンセルするキャリブレーション回路や、チップごとにレベルをプログラミングする機構を搭載してもよい。
【0201】
その後、例えばタイミングT23において、シンチレータ31から画素42に発光パルスの光子が入射すると、画素42のフォトダイオード141ではシンチレータ31から入射した光子の光電変換が行われる。フォトダイオード141における光電変換で得られた電荷は、直ちに蓄積ノード142および転送トランジスタ143を介して検出ノード144に転送される。
【0202】
すると、検出ノード144の電位は、検出ノード144に転送された電荷の分だけ下降し、その下降分の電圧が増幅トランジスタ146によって増幅されて垂直信号線153へと出力されて、垂直信号線153のレベルが低下する。
【0203】
そして、垂直信号線153と短絡された複数の画素42から出力される信号の平均値が比較電位CVよりも小さくなると、つまり比較電位CVに加えられたオフセットを超えると、比較器154の出力である比較結果を示す信号がHレベルからLレベルへと反転する。
【0204】
この比較結果は出力増幅器155により増幅され、イベント信号として出力される。すなわち、出力増幅器155からは、シンチレータ31での発光パルスの発生に同期して、その発光パルスの発生を示すイベント信号が出力される。したがって、この例では、比較結果がLレベルの信号であるときに出力増幅器155から出力されるイベント信号が、発光イベントが検出された旨のイベント信号となる。
【0205】
〈発光イベント検出専用の画素の他の構成例1〉
なお、以上においては、光検出器33の製造工程数の増加を抑えるため、発光イベント検出専用の画素42の構造として、光量測定用の画素41と類似した構造を採用する例について説明した。しかし、画素42はパルス光に同期して明確な出力を発し、画素回路や周辺回路が発するランダムノイズに対して高いSN比を確保することが望ましい。
【0206】
そのための有効な方法のひとつはフォトダイオード内部での高電界による電子増倍であり、APDのような増倍型のフォトダイオードの使用である。すなわち、画素42を倍増型の画素とすることである。また、その際、増倍率が十分高ければ、画素42内に増幅トランジスタを設けない構成とすることもできる。以下、そのような場合における画素42の構成例を
図13および
図14に示す。なお、
図13および
図14において、
図9における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0207】
図13に示す例では、画素42は、フォトダイオード141およびリセットトランジスタ147から構成され、フォトダイオード141はAPD等の増倍型のフォトダイオードとされる。
【0208】
この例では、リセットトランジスタ147がオンされた後、さらにオフされて画素42が暗状態へとリセットされる。すなわち、フォトダイオード141の電荷がリセットトランジスタ147を介して電源151に排出される。このとき、垂直信号線153は電源151に接続され、リセット後は浮遊状態に保たれる。
【0209】
また、フォトダイオード141には、その不純物プロファイルや電源151の設定によって高電界が印加される。発光パルスの光子がフォトダイオード141に入射し、フォトダイオード141に増倍電流が流れると、垂直信号線153のレベル(電位)が低下する。
【0210】
各画素42の垂直信号線153が短絡されている場合、垂直信号線153に生じる信号は各画素42の出力、すなわち各画素42のフォトダイオード141で得られた電荷に応じた信号の総和となる。このようにして垂直信号線153で得られる信号と、適切に設定された閾値(比較電位CV)とを比較器154で比較すれば、発光パルスの入射に同期した発光イベント出力、つまりイベント信号を得ることができる。
【0211】
なお、ガイガーモードで動作するAPDのようにフォトダイオードの増倍率が特に高い場合は、リセットトランジスタ147を高抵抗素子に替えてもよい。そのような場合、発光パルスで発砲した画素42は一定の時間を経て自律的に暗状態にリセットされる。
【0212】
〈発光イベント検出専用の画素の他の構成例2〉
また、
図14に示す画素42の構成例では、画素42はフォトダイオード141、リセットトランジスタ147、および容量素子211から構成され、フォトダイオード141はAPD等の増倍型のフォトダイオードとされる。
【0213】
この例では、フォトダイオード141とリセットトランジスタ147との間にあるノード212に容量素子211が付加されており、垂直信号線153はフォトダイオード141のアノード側に接続されている。
【0214】
この画素42では、リセットトランジスタ147がオンされた後、さらにオフされて画素42が暗状態へとリセットされ、これにより容量素子211が電源151のレベルにチャージされる。つまり、容量素子211に電荷が蓄積される。このとき垂直信号線153の電位は、例えばグランドレベル近辺に設定されており、フォトダイオード141には高電界が印加されてガイガーモードでの増倍動作となる。
【0215】
フォトダイオード141に発光パルスの光子が入射してフォトダイオード141が導通すると、容量素子211にチャージされていた電荷が垂直信号線153に流れ込み、フォトダイオード141への光(光子)の入射量に関わらず画素42ごとに一定の信号が出力される。すなわち、各フォトダイオード141への光子の入射の有無に応じて、その有無を示す1または0のバイナリの信号が各画素42から垂直信号線153へと出力される。
【0216】
各画素42の垂直信号線153が短絡されている場合、垂直信号線153に生じる信号は、光入射で発砲した画素42の数の総和に比例する。このようにして垂直信号線153で得られる信号と、適切に設定された閾値(比較電位CV)とを比較器154で比較すれば、発光パルスの入射に同期した発光イベント出力、つまりイベント信号を得ることができる。
【0217】
なお、
図14に示した画素42においても、リセットトランジスタ147を高抵抗素子に替えてもよい。そのような場合、発光パルスで発砲した画素42は一定の時間を経て自律的に暗状態にリセットされる。
【0218】
以上のような増倍型の画素42は高電界を用いるので、各素子の電気的分離のために大面積を占有し、高い開口率を確保することが困難である。しかし、その一方で僅かな光子入射でも強い信号を画素42の出力として得ることができる。
【0219】
画素の開口率は通常、光量測定の精度に直結するが、画素42のように発光イベント検出専用の画素42であれば特に不都合は生じない。これは、開口率の高い非増幅型の画素41により、別途、高精度に発光パルスの光量を得ることができるからである。
【0220】
〈光検出器の構成例〉
次に、
図15を参照して、以上において説明した光検出器33のより具体的な構成例について説明する。光検出器33は、例えば
図15に示すように構成される。なお、
図15において、
図5または
図9における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0221】
なお、この例においては、複数の画素41および画素42のうちの一部の画素にのみ符号が付されており、
図15中、横方向が行方向であり、縦方向が列方向である。つまり行方向に直交する方向が列方向である。
【0222】
図15に示す光検出器33は、画素アレイ部241、検出回路115、検出回路242、スイッチ243、スイッチ244、参照電圧生成回路245、行駆動回路111、タイミング制御回路246、出力回路247、イベント検出回路248、および出力増幅器155を有しており、これらの回路は1つのチップに設けられている。
【0223】
画素アレイ部241には、二次元格子状に複数の画素41が設けられている。以下では、行方向に並ぶ画素を画素行とも称することとし、列方向に並ぶ画素を画素列とも称することとする。
【0224】
この例では、検出回路115、検出回路242、スイッチ243、およびスイッチ244は、画素列ごとに設けられており、図を見やすくするため、一部の検出回路やスイッチにのみ符号が付されている。
【0225】
画素アレイ部241では、1つの検出回路115には1つの画素列を構成する複数の画素41が接続されており、同様に1つの検出回路242には1つの画素列を構成する複数の画素41が接続されている。
【0226】
また、
図15では、各画素行を識別するために画素行の図中、左側に、それらの画素行を示す数値「0」乃至「3」が記されており、以下では、各画素行を、例えば第0行といったように、適宜それらの数値を用いて記すこととする。
【0227】
例えば、第0行の画素41は垂直信号線114を介して検出回路115に接続され、第1行の画素41は、垂直信号線114に対応する垂直信号線251を介して検出回路242に接続されている。
【0228】
また、画素41のそれぞれは、制御線252を介して行駆動回路111に接続されている。より詳細には、制御線252は、複数の制御線からなり、それらの制御線は、それぞれ
図5に示した画素41の転送トランジスタ103のゲート、リセットトランジスタ105のゲート、および選択トランジスタ107のゲートに接続されている。
【0229】
さらに、画素アレイ部241には、複数の画素42が行方向に並べられて設けられている。各画素42は垂直信号線153を介して、
図9に示した比較器154を含むイベント検出回路248に接続されている。
【0230】
イベント検出回路248の出力は出力増幅器155によって低インピーダンス化され、イベント信号として出力される。また、画素42のそれぞれは、制御線253を介して行駆動回路111に接続される。例えば画素42が
図9に示した構成とされる場合には、制御線253は、
図9に示したリセットトランジスタ145のゲートおよびリセットトランジスタ147のゲートに接続されることになる。
【0231】
行駆動回路111は、タイミング制御回路246の制御に従って画素41のそれぞれを制御する。この行駆動回路111は、画素41の全てを一括でPDリセットし、新たな露光蓄積を開始させる。この制御は、例えば
図6を参照して説明したタイミングT1の制御に対応する。
【0232】
さらに行駆動回路111は、読み出し時においては、列方向において2行を同時選択してそれらの行を構成する画素41にアナログの電気信号を出力させる。この電気信号は、検出回路115および検出回路242により読み出されてデジタル信号に変換され、各画素41の出力信号が生成される。
【0233】
このとき選択される2つの画素行は、例えば列方向に隣接している、検出回路115に接続されている画素41からなる画素行、および検出回路242に接続されている画素41からなる画素行である。この制御は、例えば
図6を参照して説明したタイミングT2からタイミングT4までの制御に対応する。
【0234】
行駆動回路111は、選択した2行分の読出しが完了すると、次の2行を選択し、同様の制御を行う。このように2行ごとに読み出しを行っていくのは、各検出回路115および検出回路242が、列方向に並ぶ複数の画素41で共有となっているためである。
【0235】
さらに、行駆動回路111は、タイミング制御回路246の制御に従って画素42のリセットを実施する。
【0236】
画素41からなる画素行全てについて読み出しが完了すると、1フレーム分、すなわちパルス検出の1単位(1単位検出期間)に相当する画像データが出力されることになる。
【0237】
例えば画素アレイ部241に、100行×100列の画素41が設けられ、2行の処理のそれぞれに16マイクロ秒(μs)を要する場合、1フレームの読み出し出力には、50回の処理を要し、全体として約0.8ミリ秒(ms)を要することになる。
【0238】
このとき、例えば検出回路115は、タイミング制御回路246の制御に従って第0行の画素41からの電気信号をデジタル信号に変換し、その結果得られたデジタル信号をスイッチ243を介して出力回路247に供給する。
【0239】
一方、検出回路242は、タイミング制御回路246の制御に従って第1行の画素41からの電気信号をデジタル信号に変換し、その結果得られたデジタル信号をスイッチ244を介して出力回路247に供給する。
【0240】
より詳細には、検出回路115および検出回路242は、例えば
図6を参照して説明したように画素41から電気信号を読み出してAD変換し、その結果得られたデジタル信号から出力信号を生成し、その出力信号をスイッチ243やスイッチ244を介して出力回路247に供給する。
【0241】
スイッチ243は、対応する検出回路115と出力回路247との間の経路を開閉するものである。画素列ごとに設けられた各スイッチ243は、画素列を順番に選択する列駆動回路(不図示)の制御に従って順番にオン、オフし、検出回路115から供給された出力信号を出力回路247に供給する。
【0242】
スイッチ244は、対応する検出回路242と出力回路247との間の経路を開閉するものである。画素列ごとに設けられた各スイッチ244も、スイッチ243と同様に、列駆動回路の制御に従って順番にオン、オフし、検出回路242から供給された出力信号を出力回路247に供給する。
【0243】
出力回路247は、画像処理装置などにデジタル信号を出力するものである。例えば出力回路247は、スイッチ244から供給された各画素41の出力信号と、スイッチ243から供給された各画素41の出力信号とから、1フレーム期間(単位検出期間)における全画素41の出力信号の値の総和を発光パルスの光量を示す出力総合値として算出し、信号線43を介してデータ処理部22に供給する。この出力総合値は、シンチレータ31から画素アレイ部241へと入射した発光パルスの光量を示す値である。
【0244】
タイミング制御回路246は、行駆動回路111、参照電圧生成回路245、検出回路115、検出回路242、およびイベント検出回路248の動作タイミングを制御する。
【0245】
タイミング制御回路246は、例えば画素行の走査タイミングを示すタイミング制御信号を生成して行駆動回路111に供給する。また、タイミング制御回路246は、参照電圧の供給動作を制御するDAC(Digital to Analog)制御信号を生成して参照電圧生成回路245に供給する。
【0246】
さらに、タイミング制御回路246は、検出回路115および検出回路242の動作を制御する検出制御信号を検出回路115および検出回路242に供給する。その他、タイミング制御回路246は、イベント検出回路248のリセットを所定の手順で実施する。
【0247】
参照電圧生成回路245は、DAC制御信号に従って、AD変換に用いる参照電圧Vrefを生成して検出回路115および検出回路242のそれぞれに供給する。さらに参照電圧生成回路245は第二のDAC制御信号に従って比較電位CVをイベント検出回路248に供給する。
【0248】
例えば
図15に示す例では、各単位検出期間においては、PDリセットが行われた後、画素41の露光が開始される。また、イベント検出回路248により常時画素42の出力が監視(モニタ)され、画素42の出力に応じて垂直信号線153から、イベント検出回路248内の比較器154に入力される信号と、比較電位CVとが比較される。
【0249】
そして、比較器154からの比較結果が出力増幅器155により増幅されてイベント信号とされ、そのイベント信号が信号線43を介してデータ処理部22に供給される。
【0250】
データ処理部22は、出力増幅器155からのイベント信号に基づいて発光イベントを検出し、発光イベントが検出されると、データオブジェクトを生成して保持する。
【0251】
すなわち、データ処理部22は、発光イベントが検出されると、その発光イベントの発生時刻を示すタイムスタンプを生成してデータオブジェクトに格納するとともに、光検出器33、より詳細には光検出器33のタイミング制御回路246等に信号の読み出しを指示する。
【0252】
すると、光検出器33の各部は読み出し動作を行う。このとき、出力回路247は、スイッチ244から供給された出力信号と、スイッチ243から供給された出力信号とから、1単位検出期間における出力総合値を算出し、データ処理部22に供給する。データ処理部22は、このようにして出力回路247から供給された出力総合値をデータオブジェクトに格納する。
【0253】
なお、ここでは出力回路247が各画素41の出力信号から出力総合値を算出すると説明したが、データ処理部22が出力総合値を算出するようにしてもよい。そのような場合、出力回路247は、各画素41の出力信号をデータ処理部22に供給する。
【0254】
また、
図15に示した光検出器33の構成例では、複数の画素41が検出回路115や検出回路242に接続されて、それらの検出回路が複数の画素41で共有されていた。しかし、画素41のサイズが大型化し、さらに光検出器33が後述するような積層構成とされる場合、1つの画素41の直下に検出回路をそれぞれ配置して画素41と検出回路を一対一で対応させることも可能である。この場合、例えば1フレームは16μ秒とされ、全画素41一括に読み出しが行われる。
【0255】
以上のように、本技術を適用した放射線計数装置11によれば、放射線計数を正確に行うことができるとともに、小型軽量で環境変動に強く、低電圧および低消費電力で安定して駆動することのできる放射線計数装置を得ることができる。さらに、放射線計数装置11では、光検出器33に光量測定用の画素41とは別に発光イベント検出専用の画素42を設けたので、放射線検出時に十分な時間分解能を確保することもできる。したがって、放射線計数装置11を、例えば同時計数を行うPET等の核医学診断装置にも適用することができる。
【0256】
〈第2の実施の形態〉
〈放射線計数装置の構成例〉
また、第1の実施の形態では、光検出器33に1つのシンチレータ31を対応させており、シンチレーション光は光検出器33の開口部全面に拡散されていた。一方、同様の光検出器にシンチレータアレイを対応させることで、検出面(受光面)で空間分解能を確保することも可能である。
【0257】
そのような場合、放射線計数装置は、例えば
図16に示すように構成される。なお、
図16において
図1における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0258】
図16に示す放射線計数装置281は、受光部291およびデータ処理部22を有している。また、受光部291は光検出器301およびシンチレータアレイ302から構成されている。
【0259】
シンチレータアレイ302は、図示せぬ隔壁により互いに光学的に分離された4つのシンチレータ部311−1乃至シンチレータ部311−4からなり、各シンチレータ部は、
図1に示したシンチレータ31に対応する。なお、以下、シンチレータ部311−1乃至シンチレータ部311−4を特に区別する必要のない場合、単にシンチレータ部311とも称する。
【0260】
光検出器301は、
図1の光検出器33に対応し、光検出器301の開口部、すなわち受光面は、分割された各シンチレータ部311に対応して4つの領域C11−1乃至領域C11−4に分かれている。なお、以下、領域C11−1乃至領域C11−4を特に区別する必要のない場合、単に領域C11とも称することとする。
【0261】
各領域C11には、画素41および画素42が設けられており、各シンチレータ部311で発生した発光パルスの光量測定は、シンチレータ部311に対応する領域C11内の画素41が用いられて行われる。すなわち、この例では領域C11ごとに光量測定が行われる。
【0262】
また、各領域C11に画素42が設けられており、発光パルスの発生タイミングの検出、すなわち発光イベントの検出も領域C11ごとに行われる。
【0263】
領域C11−1乃至領域C11−4の何れかで発光イベントが発生すると、その発光イベントの発生区域である領域C11内の画素41に対して、選択的に読み出し動作が実施されて発光パルスの光量を示す出力総合値が算出される。そして、その出力総合値とタイムスタンプとからなるデータオブジェクトが記録される。
【0264】
なお、この例では画素41や画素42のリセットについては、全領域C11の画素41や画素42で一括してリセットが実施されるようにしてもよい。
【0265】
また、光検出器301では、受光面に設けられた領域C11−1乃至領域C11−4は、遮光部312によって分離されており、これにより非対応のシンチレータ部311からの光の漏れ込みが防止されている。
【0266】
このような構成とすることで、例えばシンチレータ部311−1に入射したガンマ線により生じた発光パルスの光子は、対応する領域C11−1内の画素アレイ部にしか到達しない。これにより、1つの光検出器301に空間分解能をもたせることが可能となり、さらに光検出器301とシンチレータアレイ302をタイリングすることで、空間分解能を向上させたガンマカメラやPETを構成することができる。
【0267】
なお、ここでは遮光部312により光検出器301の受光面を各領域C11に分割する例について説明したが、遮光部312は必ずしも設けられていなくてもよい。
【0268】
〈第3の実施の形態〉
〈光検出器の構成例〉
また、
図1に示した光検出器33や
図16に示した光検出器301は、積層構成とされるようにしてもよい。例えば光検出器33が積層構成とされる場合、光検出器33は
図17に示すように構成される。なお、
図17において
図15における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0269】
図17に示す光検出器33は、上側基板341および下側基板342を積層して得られた1つのチップにより構成されている。
【0270】
上側基板341には、画素アレイ部241が設けられており、画素アレイ部241内には、
図15を参照して説明したように、画素41および画素42が並べられて配置されている。
【0271】
また、下側基板342には、検出回路115、検出回路242、イベント検出回路248、行駆動回路111、参照電圧生成回路245、タイミング制御回路246、および出力回路247などが設けられている。なお、ここでは一部の検出回路115および検出回路242のみに符号が付されているが、下側基板342には、複数の検出回路115および検出回路242が設けられている。
【0272】
例えば上側基板341と下側基板342とは、シリコンウエハの張り合わせ等のシリコン積層技術により積層されている。
【0273】
この例では、画素アレイ部241の画素41や画素42に対して図中、上側にシンチレータ31が位置しており、それらの画素41や画素42には図中、上側から発光パルスの光子が入射する。このように画素アレイ部241における光の入射側とは反対側に各回路が設けられた下側基板342を積層することで、受光面、すなわち画素アレイ部241の各画素の開口率を向上させることができる。
【0274】
その結果、光検出器33に対して、放射線感度を上げるために大型のシンチレータ31を接続しても、シンチレータ31で発生した発光パルスの多くを受光することができる。
【0275】
特に、
図16に示した例のようにタイリングを行う場合、つまり受光面をいくつかの領域に分割し、各領域で独立して放射線計数を行う場合には、発光パルスの収率を向上させることができる。
図17に示した使用例においても、画素41や画素42からなる開口部以外のフリンジ部を最小化することは、
図16の遮光部312に対応する遮光部の幅を狭めつつ均一な開口でのタイリングを可能にする。
【0276】
このような大型の半導体画素の量子効率は100%に近いので、多くの用途においてエネルギ分解能は光電子倍増管に匹敵するものになる。また、半導体光検出器は市販のCMOSイメージセンサと同じ製造ラインで、同様の製造プロセスにより量産することができる。
【0277】
このようにして製造した光検出器33を有する放射線計数装置11は小型軽量となり、環境変動にも強く、特性も安定しておりメンテナンスも容易である。また、光検出器33の出力はデジタル信号であるため、後段の回路もデジタル信号の処理のみでよく、周囲からの雑音の影響も受けにくいだけでなく、多数の受光部から出力されたデータを容易に処理することができる。
【0278】
以上のように画素41や画素42と、検出回路115や検出回路242等の回路とを異なる基板に設けて積層することで、光検出器33の受光面における画素アレイ部241の面積の割合(開口率)をより高くすることができ、エネルギ分解能を向上させることができる。
【0279】
〈第4の実施の形態〉
〈フローサイトメトリへの適用例について〉
ところで、本技術を適用した光検出器33は、放射線計数以外にも用いることが可能である。例えば、光検出器33による放射線計数以外での微弱な蛍光パルス等の取得例としては、フローサイトメトリが挙げられる。
【0280】
以下、
図18を参照して、本技術をフローサイトメトリに適用した例について説明する。なお、
図18において
図1における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0281】
図18に示す例では、サンプルチューブ371から流される細胞等の検体372はサンプル流373の中で一列に並び、そこに光源374から発せられたレーザ光が照射される。レーザー光の照射スポット375内を検体372が通過すると、散乱光や蛍光マーカ等から励起された蛍光が発生する。
【0282】
すると、光量の大きい前方散乱光はフォトダイオード376によって受光され、検体372の大きさが検出される。
【0283】
一方、側方散乱光または検体372に付着した蛍光マーカが発する蛍光は、微弱なパルス光となってパルス光検出器として機能する光検出器33により検知される。蛍光や側方散乱光によって検体372の種類や内部構造についての情報が取得される。
【0284】
ここで、微弱パルス検出の様子を
図19に示す。なお、
図19において図中、横方向は時間方向を示している。また、矢印W11に示す曲線は、各時刻における検体372から光検出器33へと入射する光、すなわち側方散乱光または蛍光の強度を示している。さらに、矢印W12に示す曲線は、各時刻における検体372から光検出器33の1つの画素42へと入射する光、すなわち側方散乱光または蛍光の強度を示している。
【0285】
側方散乱光または蛍光の強度は、レーザ光の照射スポット375における検体372の通過に伴って、矢印W11に示す曲線のうちの矢印W13に示す部分のようなパルス形状となる。矢印W11に示す曲線の各パルス部分が、1個の検体372の照射スポット375の通過に対応する。
【0286】
光検出器33に含まれる発光イベント検出専用の画素42は、矢印W13に示す部分の側方散乱光または蛍光のなかで画素42に入射したパルス光W14の積分信号から、タイミングT31において、検体372の通過タイミングにほぼ同期したイベント信号EV11を出力する。
【0287】
ここで、光検出器33における光量測定用の画素41の露光の完了と出力の読み出しは、検体372の照射スポット375の通過に伴うイベント信号に同期して実施される。
【0288】
具体的には、光検出器33は、
図8を参照して説明した駆動、すなわち側方散乱光または蛍光の不感期間が殆どないグローバルシャッタ駆動を行う。
【0289】
このとき、検体通過のイベント信号EV11に同期して画素41内での電荷転送が行われ、露光期間が終了して読み出しが開始される。さらに次の露光期間が全画素41で一斉に開始される。
【0290】
すなわち、光検出器33は、イベント信号EV11が取得された後、検体372の流速と大きさを考慮した一定のディレイを経たタイミングT32において、光量測定用の各画素41における露光(蓄積)を完了するとともに、画素41からの蓄積信号の読み出しを開始する。
【0291】
ここで、タイミングT32は
図8におけるタイミングT13に対応する。イベント信号EV11が取得されてから、つまり発光イベントが検出されてから、一定時間後に露光期間を終了させることで、検体372から発せられた光、つまり矢印W13に示す部分の光を全て画素41で受光することが可能となる。
【0292】
また、光検出器33は、蓄積信号の読み出しを開始すると同時に、画素41の次の露光(蓄積)を開始する。なお、リセット信号の読み出し(サンプリング)は、直前の蓄積信号の読み出し終了時から、露光期間の終了前の間に行っておけばよい。
【0293】
各読み出しシーケンスにおける画素41の出力の合計値、すなわち画素41の出力信号の総和である出力総合値は、側方散乱光または蛍光であるパルス光ごとに光検出器33が受光した光子の総量に相当する。これにより検体372ごとの側方散乱光や蛍光の強度が導出される。
【0294】
なお、フローサイトメータのように間隔はゆらぎながらもほぼ間断なく検体が流動し、光パルスが100μ秒以下の間隔で発生し続ける場合には、
図4で示した定期的リセットは殆ど発生する余地がない。したがって、検出のシーケンスから画素の定期的なリセットを省略するようにしてもよい。
【0295】
以上のように本技術をフローサイトメトリにおける蛍光検出等に用いる場合においても、装置を小型化することができ、かつ環境変動に強い安定した操作を実現することができる。また、発光イベント検出について十分な時間分解能を確保することができる。
【0296】
〈第5の実施の形態〉
〈光検出器の構成例〉
ところで、発光イベント検出に用いる画素の配置方法には様々なバリエーションがあり、例えば上述した画素41などの光量測定用の画素からなる画素アレイとは分離して、その周辺に独立に、画素42のような発光イベント検出用の画素を配置してもよい。
【0297】
また、通常は光量測定用に使用する画素をスイッチ機構によってイベント検出用画素に切り替えて使ってもよい。そのような場合、光検出器33は、例えば
図20に示すように構成される。なお、
図20において
図15における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0298】
図20に示す光検出器33では、画素アレイ部241には、複数の画素41が行方向および列方向にアレイとして並べられており、列方向に並ぶ複数の画素41が1つの垂直信号線114に接続されている。なお、これらの画素41は、例えば
図5に示した回路構成とされる。
【0299】
垂直信号線114には、スイッチ401の入力端子が接続されており、スイッチ401は、必要に応じてその出力先を検出回路115とイベント検出回路248の何れか一方に切り替える。すなわち、スイッチ401の入力端子は垂直信号線114に接続されており、スイッチ401の一方の出力端子には検出回路115が接続されており、スイッチ401の他方の出力端子にはイベント検出回路248が接続されている。
【0300】
例えば発光イベントのモニタの必要がない場合、つまり発光イベントの検出を行う必要のない場合、スイッチ401は検出回路115側の出力端子に接続されたまま固定され、各画素41の出力は、垂直信号線114およびスイッチ401を介して検出回路115に供給される。そして、検出回路115によって画素行ごとに画素41からの蓄積電荷の読み出しが定期的に実施される。
【0301】
一方、光入射を検出してから読み出しを実施したい場合、すなわち、発光イベントのモニタを行う場合には、以下のようなスイッチ401の切り替え動作が実施される。
【0302】
この場合、例えば画素41からなる1つの画素行402によって発光イベントの検出が行われる。すなわち、画素行402を構成する画素41が発光イベント検出用の画素として機能する。
【0303】
まず、各画素41のフォトダイオード101が一斉にリセットされ、発光パルスの入射の有無がモニタされている間、特定の画素行402を構成する全画素41が、発光イベント検出用に用いる画素として常時選択される。つまり、画素行402の各画素41の転送トランジスタ103および選択トランジスタ107が、行駆動回路111によりオン状態に制御される。
【0304】
また、これと同時にスイッチ401はイベント検出回路248側の出力端子に接続され、画素行402の各画素41の出力は、垂直信号線114およびスイッチ401を介してイベントモニタ用コンパレータ、すなわちイベント検出回路248に供給される。そして、それらの画素41の出力がイベント検出回路248によって継続的にモニタされる。
【0305】
イベント検出回路248によって、発光イベントが検出されると、光検出器33は、スイッチ401を制御して、スイッチ401を検出回路115側の出力端子に接続し、各画素41の出力が垂直信号線114およびスイッチ401を介して検出回路115に供給されるようにする。
【0306】
そして、行駆動回路111は、発光イベントの検出に使用した画素行402を除く他の全ての画素行を順次選択し、それらの選択状態とされた画素行の画素41からの出力が検出回路115に供給されるようにする。
【0307】
検出回路115は、各画素41から読み出された信号をAD変換し、その結果得られた、画素41に入射した光子の光量を示すデジタルの出力信号を、図示せぬ出力回路247に供給する。さらに、出力回路247は、検出回路115から供給された各画素41の出力信号に基づいて発光パルスの光量を示す出力総合値を算出する。
【0308】
このような
図20に示す光検出器33の構成の利点は、同一のチップを用途によって通常の撮像にも、発光イベント検出にも使用できることである。
【0309】
さらに、スイッチ401と行駆動回路111の選択によって、所望の場所の画素41を発光イベント検出用画素として使用できる利点もある。これによって暗電流が非常に大きい不良画素を避けて発光イベントの検出を実施することもできるので、不良画素に伴う発光イベントの誤検出を低減できる利点もある。
【0310】
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0311】
さらに、本技術は、以下の構成とすることも可能である。
【0312】
(1)
入射した光を光電変換する第1の光電変換部と、
前記光電変換により得られた電荷の量に応じた電圧を生成する浮遊拡散部と、
前記第1の光電変換部から前記浮遊拡散部へと前記電荷を転送する転送部と
を有し、間欠的に前記電圧に応じた信号の読み出しが行われる複数の第1の画素と、
継続的に出力が監視される、光の入射を検出する第2の画素と
を有する画素アレイ部を備える
撮像素子。
(2)
前記第2の画素の前記出力に基づいて、前記第2の画素への光の入射と同期した信号を出力するイベント検出部をさらに備える
(1)に記載の撮像素子。
(3)
前記イベント検出部からの信号の出力に応じて、前記第1の画素からの信号の読み出しを制御する駆動部をさらに備える
(2)に記載の撮像素子。
(4)
前記駆動部は、前記イベント検出部からの信号の出力に応じて前記転送部を制御して、前記光電変換により得られた前記電荷を前記浮遊拡散部に転送させ、前記第1の画素からの信号の読み出しを制御する
(3)に記載の撮像素子。
(5)
前記第1の画素から読み出された信号に基づいて、前記第1の画素へと入射した光の光量を示すデジタル信号を生成する検出部をさらに備える
(1)乃至(4)の何れか一項に記載の撮像素子。
(6)
複数の前記第1の画素ごとに得られた前記デジタル信号に基づいて、前記画素アレイ部に入射した光の光量を算出する出力部をさらに備える
(5)に記載の撮像素子。
(7)
前記第1の画素は、
前記浮遊拡散部により生成された前記電圧に応じた信号を出力する第1の増幅部と、
制御に応じて導通状態または非導通状態となり、前記導通状態となったときに前記第1の増幅部から出力された信号を前記検出部に出力する選択部と
をさらに有する(5)または(6)に記載の撮像素子。
(8)
前記第2の画素は、
入射した光を光電変換する第2の光電変換部と、
前記第2の光電変換部による前記光電変換により得られた電荷に応じた信号を出力する第2の増幅部と
を有する(1)乃至(7)の何れか一項に記載の撮像素子。
(9)
前記第1の画素は非倍増型の画素であり、前記第2の画素は倍増型の画素である
(1)乃至(7)の何れか一項に記載の撮像素子。
(10)
前記第2の画素の受光面は、前記第1の画素の受光面よりも大きい
(1)乃至(9)の何れか一項に記載の撮像素子。
(11)
入射した光を光電変換する光電変換部と、
前記光電変換により得られた電荷の量に応じた電圧を生成する浮遊拡散部と、
前記光電変換部から前記浮遊拡散部へと前記電荷を転送する転送部と
を有する複数の第1の画素と、
光の入射を検出する第2の画素と
を有する画素アレイ部を備える撮像素子の駆動方法であって、
継続的に前記第2の画素の出力を監視して、前記第2の画素の前記出力に基づいて前記第2の画素への光の入射を検出し、
前記第1の画素を定期的にリセットするとともに、前記第2の画素への光の入射の検出に応じて、前記第1の画素からの前記電圧に応じた信号の読み出しを制御する
ステップを含む駆動方法。
(12)
入射した光を光電変換する光電変換部と、
前記光電変換により得られた電荷の量に応じた電圧を生成する浮遊拡散部と、
前記光電変換部から前記浮遊拡散部へと前記電荷を転送する転送部と
を有し、間欠的に前記電圧に応じた信号の読み出しが行われる複数の第1の画素と、
継続的に出力が監視される、光の入射を検出する第2の画素と
を有する画素アレイ部を備える
電子機器。