【実施例】
【0028】
次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
【0029】
比較例1(炭化ホウ素と三塩化ホウ素との接触)
図1に示すように、長さ700mm×内径φ38mmの円筒形の石英製反応管1に、炭化ホウ素45mlを充填した。窒素ガス流通下、反応管を600℃まで加熱した後、窒素ガスから三塩化ホウ素ガス(塩素濃度:検出限界未満(0.1質量ppm未満))に切り替えた。三塩化ホウ素ガスの流速は28.6sccmとした。三塩化ホウ素ガスと炭化ホウ素との接触時間は、31秒であった。
【0030】
反応管出口の塩素濃度を経時的に測定した結果、2.5時間後に三塩化ホウ素の分解に起因して生成したと考えられる塩素7.7質量ppmが確認された。
【0031】
実施例1(炭化ホウ素/活性炭と三塩化ホウ素との接触)
図2に示すように、長さ700mm×内径φ38mmの円筒形の石英製反応管1に、炭化ホウ素45ml/活性炭18ml(炭化ホウ素の体積/活性炭の体積=2.5/1)を充填した。窒素ガス流通下、反応管を600℃まで加熱した後、窒素ガスから、三塩化ホウ素ガス(塩素濃度:検出限界未満(0.1質量ppm未満))に切り替えた。三塩化ホウ素ガスの流速は28.6sccmとした。三塩化ホウ素ガスと炭化ホウ素/活性炭との接触時間は、43秒であった。
【0032】
反応管出口の塩素濃度を経時的に測定した結果、1時間後、2時間後、3時間後のいずれにおいても塩素濃度は、検出限界未満(0.1質量ppm未満)であり、三塩化ホウ素と炭化ホウ素から発生する塩素は全て除去されたことが確認された。
【0033】
比較例2(炭化ホウ素と三塩化ホウ素との接触)
図1に示すように、長さ700mm×内径φ38mmの円筒形の石英製反応管1に、炭化ホウ素45mlを充填した。窒素ガス流通下、反応管を800℃まで加熱した後、窒素ガスから三塩化ホウ素ガス(検出限界未満(0.1質量ppm未満))に切り替えた。三塩化ホウ素ガスの流速は28.6sccmとした。三塩化ホウ素ガスと炭化ホウ素との接触時間は、31秒であった。
【0034】
反応管出口の塩素濃度を経時的に測定した結果、1時間後に三塩化ホウ素の分解に起因して生成したと考えられる塩素54質量ppmの生成が確認され、更に3時間後には塩素120質量ppmが確認された。
【0035】
実施例2(炭化ホウ素/活性炭と三塩化ホウ素との接触)
図2に示すように、長さ700mm×内径φ38mmの円筒形の石英製反応管1に、炭化ホウ素45ml/活性炭18ml(炭化ホウ素の体積/活性炭の体積=2.5/1)を充填した。窒素ガス流通下、反応管を800℃まで加熱した後、窒素ガスから、三塩化ホウ素ガス(検出限界未満(0.1質量ppm未満))に切り替えた。三塩化ホウ素ガスの流速は28.6sccmとした。三塩化ホウ素ガスと炭化ホウ素/活性炭との接触時間は、43秒であった。
【0036】
反応管出口の塩素濃度を経時的に測定した結果、1時間後、2時間後、3時間後のいずれにおいても塩素濃度は、検出限界未満(0.1質量ppm未満)であり、三塩化ホウ素と炭化ホウ素から発生する塩素は全て除去されたことが確認された。
【0037】
実施例3(炭化ホウ素/活性炭と三塩化ホウ素との接触)
図2に示すように、長さ700mm×内径φ38mmの円筒形の石英製反応管1に、炭化ホウ素40ml/活性炭5ml(炭化ホウ素の体積/活性炭の体積=8/1)を充填した。窒素ガス流通下、反応管を600℃まで加熱した後、窒素ガスから、三塩化ホウ素ガス(検出限界以下(0.1質量ppm未満))に切り替えた。三塩化ホウ素ガスの流速は28.6sccmとした。三塩化ホウ素ガスと炭化ホウ素/活性炭との接触時間は、31秒であった。
【0038】
反応管出口の塩素濃度を経時的に測定した結果、1時間後、2時間後、3時間後、19時間後のいずれにおいても塩素濃度は、検出限界未満(0.1質量ppm未満)であり、三塩化ホウ素と炭化ホウ素から発生する塩素は全て除去されたことが確認された。
【0039】
実施例4(炭化ホウ素/活性炭と三塩化ホウ素との接触)
図2に示すように、長さ700mm×内径φ38mmの円筒形の石英製反応管1に、炭化ホウ素40ml/活性炭2.5ml(炭化ホウ素の体積/活性炭の体積=16/1)を充填した。窒素ガス流通下、反応管を600℃まで加熱した後、窒素ガスから、三塩化ホウ素ガス(検出限界以下(0.1質量ppm未満))に切り替えた。三塩化ホウ素ガスの流速を28.6sccmとした。三塩化ホウ素ガスと炭化ホウ素/活性炭との接触時間は、29秒であった。
【0040】
反応管出口の塩素濃度を経時的に測定した結果、1時間後、2時間後、3時間後、36時間後のいずれにおいても塩素濃度は、検出限界未満(0.1質量ppm未満)であり、三塩化ホウ素と炭化ホウ素から発生する塩素は全て除去されたことが確認された。
【0041】
実施例5(炭化ホウ素/活性炭と粗三塩化ホウ素(塩素含有)との接触)
図2に示すように、長さ700mm×内径φ38mmの円筒形の石英製反応管1に、炭化ホウ素42.5ml/活性炭2.5ml(炭化ホウ素の体積/活性炭の体積比=17/1)を充填した。窒素ガス流通下、反応管を600℃まで加熱した後、窒素ガスから、三塩化ホウ素ガス(塩素濃度:検出限界未満(0.1質量ppm未満))と50質量ppmの塩素を含む窒素ガスに切り替えた。三塩化ホウ素ガス及び50質量ppmの塩素を含む窒素ガスの流速をそれぞれ、28.6sccm、7sccmとし(混合ガス(粗三塩化ホウ素)中の塩素濃度:10質量ppm)た。粗三塩化ホウ素ガスと炭化ホウ素/活性炭との接触時間は、26秒であった。
【0042】
反応管出口の塩素濃度を経時的に測定した結果、2時間後、4時間後、6時間後、19時間後のいずれにおいても塩素濃度は、検出限界未満(0.1質量ppm未満)であり、三塩化ホウ素と炭化ホウ素から発生する塩素は全て除去されたことが確認された。
【0043】
実施例6(炭化ホウ素/活性炭と粗三塩化ホウ素(塩素含有)との接触)
図2に示すように、長さ700mm×内径φ38mmの円筒形の石英製反応管1に、炭化ホウ素18ml/活性炭27ml(炭化ホウ素/活性炭の容積比=0.67/1)を充填した。窒素ガス流通下、反応管を600℃まで加熱した後、窒素ガスから、三塩化ホウ素ガス(塩素濃度:検出限界未満(0.1質量ppm未満))と50質量ppmの塩素を含む窒素ガスに切り替えた。三塩化ホウ素ガス及び50質量ppmの塩素を含む窒素ガスの流速をそれぞれ、28.6sccm、7sccmとし(混合ガス(粗三塩化ホウ素)中の塩素濃度:10質量ppm)た。粗三塩化ホウ素ガスと炭化ホウ素/活性炭との接触時間は、26秒であった。
【0044】
反応管出口の塩素濃度を経時的に測定した結果、2時間後、4時間後、6時間後、19時間後のいずれにおいても塩素濃度は、検出限界未満(0.1質量ppm未満)であり、三塩化ホウ素と炭化ホウ素から発生する塩素は全て除去されたことが確認された。
【0045】
実施例7(炭化ホウ素/活性炭と粗三塩化ホウ素(塩素含有)との接触)
図2に示すように、長さ700mm×内径φ38mmの円筒形の石英製反応管1に、炭化ホウ素9ml/活性炭36ml(炭化ホウ素/活性炭の容積比=0.25/1)を充填した。窒素ガス流通下、反応管を600℃まで加熱した後、窒素ガスから、三塩化ホウ素ガス(塩素濃度:検出限界未満(0.1質量ppm未満))と50質量ppmの塩素を含む窒素ガスに切り替えた。三塩化ホウ素ガス及び50質量ppmの塩素を含む窒素ガスの流速をそれぞれ、28.6sccm、7sccmとし(混合ガス(粗三塩化ホウ素)中の塩素濃度:10質量ppm)た。粗三塩化ホウ素ガスと炭化ホウ素/活性炭との接触時間は、26秒であった。
【0046】
反応管出口の塩素濃度を経時的に測定した結果、2時間後、4時間後、6時間後、20時間後のいずれにおいても塩素濃度は、検出限界未満(0.1質量ppm未満)であり、三塩化ホウ素と炭化ホウ素から発生する塩素は全て除去されたことが確認された。
【0047】
比較例3(活性炭/炭化ホウ素と三塩化ホウ素との接触)
図3に示すように、長さ700mm×内径φ38mmの円筒形の石英製反応管1に、活性炭5ml/炭化ホウ素40mlを充填した。窒素ガス流通下、反応管を600℃まで加熱した後、窒素ガスから三塩化ホウ素ガス(検出限界未満(0.1質量ppm未満))に切り替えた。三塩化ホウ素ガスの流速は28.6sccmとした。三塩化ホウ素ガスと活性炭/炭化ホウ素との接触時間は、31秒であった。
【0048】
反応管出口の塩素濃度を経時的に測定した結果、2時間後に三塩化ホウ素の分解に起因して生成したと考えられる塩素1質量ppmの生成が確認され、更に3時間後には塩素18質量ppmが確認された。
【0049】
以上の結果より、炭化ホウ素のみを使用した場合、及び活性炭/炭化ホウ素を使用した場合には、出口において大量の塩素の発生が確認されたものの、炭化ホウ素/活性炭を使用した場合には、400℃〜600℃において検出限界未満(0.1質量ppm未満)の塩素しか検出されなかった。即ち、塩素の除去率は100%であった。