(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取得部は、前記切断に係る情報として、前記通話装置と前記接続要求元との間を接続する通信網から、前記接続が切断された際に取得される通信状態に関する情報を取得する、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0031】
以下に説明する本発明の各実施形態及び変形例は、金融機関等のコールセンタ業務において、顧客からのクレームを減少させる施策に関するものである。以下の説明においては、当該コールセンタは、電話応答によりオペレータが顧客に対して応対を行う形態で運営されているものとして説明する。しかしながら、本発明の各実施形態及び変形例はこのような形態に限定されるものではなく、テレビ電話によってオペレータが顧客に対して応対を行う形態で運営されていてもよい。さらに、本発明の各実施形態及び変形例は、上述のような金融機関等のコールセンタ等において使用されることに限定されるものではなく、例えば、通信販売等を行う商業サービス事業者等のコールセンタや公共機関のコールセンタ等においても使用することが可能である。
【0032】
<<本発明の実施形態をなすに至った経緯>>
まずは、具体的な本発明の実施形態の説明に先立ち、本発明者が本発明の実施形態をなすに至った経緯について説明する。
【0033】
先に説明したように、コールセンタは、金融機関等が顧客からの問い合わせ、取引、及びクレーム等を受け付けるための窓口として機能する。このようなコールセンタにおいては、電話網(通信網)における障害発生等の外的な切断理由により、オペレータと顧客との通話(接続)が意図せずに切断されてしまう場合がある。
【0034】
詳細には、上述の外的な切断理由としては、公衆通信網を提供する通信業者が提供する電話網(通信網)自体の回線の切断(通信網の故障)、コールセンタ側の装置の故障、顧客側の通話装置の故障等を挙げることができる。すなわち、外的な切断理由は、顧客又はオペレータが意図して通話を切断した場合以外の理由であると言える。このような場合、特に、電話網自体の故障や顧客側の通話装置の故障によって通話が切断された場合、オペレータやコールセンタの瑕疵による切断ではないといえる。
【0035】
しかしながら、オペレータやコールセンタ側の瑕疵による通話の切断ではなくても、顧客は、通話が切断された本来の切断理由を知り得ないことから、オペレータやコールセンタ側の瑕疵による通話の切断だと思い、オペレータ、コールセンタ、さらにはコールセンタを運営する金融機関に対して不信感を持つ場合がある。さらに、このような場合、不信感を募らせた顧客が、後日、コールセンタや金融機関等へ苦情(クレーム)を挙げることにもつながる。特に、顧客の財産等を顧客に代わって管理するような業務を行う金融機関においては、顧客からの信用を築くことが重要であり、たとえ小さな不信感や苦情であっても、よりこれらを低減することは重要である。
【0036】
そこで、このような状況を鑑みて、本発明者は、本発明の実施形態に係る情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを創作するに至った。本発明者が創作した本発明の実施形態によれば、コールセンタに対するクレームの発生を少なくすることを可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムが提供される。以下、このような本発明の実施形態を順次詳細に説明する。
【0037】
<<第1の実施形態>>
<情報処理システム1の概要>
まず、本発明の第1の実施形態に係る情報処理システム1の概要について
図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の概要について説明するための説明図である。
【0038】
本実施形態に係る情報処理システム1は、上述したコールセンタ業務を運営するために用いられるシステムである。情報処理システム1は、
図1に示すように、データセンタ側ユニット(情報処理装置)10と、コールセンタ側ユニット(通話装置)40との主に2つに分けることができる。データセンタ側ユニット10は、主にオペレータへの接続の割り当てや、通話に関する情報を取得するためのユニットである。また、コールセンタ側ユニット40は、オペレータが応対を行うために使用するユニットである。以下に、本実施形態に係る情報処理システム1に含まれる各装置の概要について説明する。
【0039】
(データセンタ側ユニット10)
データセンタ側ユニット10は、先に説明したように、主にオペレータへの接続の割り当てや、通話に関する情報を取得するユニットである。
図1に示すように、データセンタ側ユニット10は、コールセンタ電話制御装置100と、業務サーバ200と、記憶部300とを主に有する。以下に、本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10に含まれる各装置の概要について説明する。
【0040】
−コールセンタ電話制御装置100−
コールセンタ電話制御装置100は、顧客(接続要求元)から着信(接続要求)を受信し、接続可能状態にあるIP(Internet Protocol)電話機400に当該着信に係る接続を割り当てる機能を有する。また、コールセンタ電話制御装置100は、オペレータ端末500、業務サーバ200等からの要求に応じて、顧客の有する電話機(図示省略)へ接続を行うこともできる。さらに、コールセンタ電話制御装置100は、受信した着信の識別情報(詳細には、電話番号情報)に基づいて、後述する記憶部300に格納された当該識別情報に係る通話履歴等の情報を紹介し、紹介結果に応じて応対を変化させる機能を有する。
【0041】
−業務サーバ200−
業務サーバ200は、後述する各オペレータ端末500による、当該オペレータ端末500に対応するIP電話機400に対する接続の発着信の操作と、後述する記憶部300に格納された応対履歴DB(data base)302への応対履歴の登録や、当該応対履歴DB302の閲覧を行うためのWebアプリケーションを提供することができる。
【0042】
−記憶部300−
記憶部300は、上述した業務サーバ200から得た、オペレータの応対履歴、通話履歴や通話(接続)の切断理由等が記録された応対履歴DB302を格納する。例えば、応対履歴DB302は、通話履歴を保存する通話履歴テーブル304や、顧客に対して出力するための音声データを保存する謝罪音声テーブル306を格納する。なお、当該応対履歴DB302に格納された通話履歴テーブル304及び謝罪音声テーブル306の詳細については後述する。また、記憶部300は、顧客の属性情報のデータベースである属性情報DB(図示省略)を格納してもよい。例えば、当該属性情報DBは、例えば、顧客の電話番号に紐づけて、顧客の氏名、他の通信手段に関する情報(他の電話番号、電子メールアドレス等)等の情報を格納する。また、記憶部300は、上述したコールセンタ電話制御装置100や業務サーバ200が処理を実行するための様々なデータを格納していてもよい。
【0043】
(コールセンタ側ユニット40)
コールセンタ側ユニット40は、先に説明したように、オペレータが応対を行うために使用するユニットである。詳細には、コールセンタ側ユニット40は、IP(Internet Protocol)電話機400と、当該IP電話機400に紐づけられたオペレータ端末500とを主に有する。以下に、本実施形態に係るコールセンタ側ユニット40に含まれる各装置の概要について説明する。
【0044】
−IP電話機400−
IP電話機400は、オペレータにより使用され、顧客との通話(接続)を行う機能を持つ。また、IP電話機400は、オペレータが顧客と対話するために用いるヘッドセット(図示省略)等をさらに有していてもよい。なお、本実施形態においては、
図1に示すように、情報処理システム1は、複数のIP電話機400を含んでいてもよい。
【0045】
−オペレータ端末500−
オペレータ端末500は、オペレータが顧客と通話する際に使用する端末である。詳細には、オペレータ端末500は、デスクトップ型又はノート型のPC(Personal Computer)等で実現される。詳細には、オペレータ端末500は、キーボード、マウス等により実現される入力部(図示省略)を有し、当該入力部によってオペレータからの情報の入力を受け付ける。また、オペレータ端末500は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置等の表示装置により実現される表示部(図示省略)を有し、オペレータに対して顧客への応対に必要な情報等を表示することができる。具体的には、オペレータは、オペレータ端末500に対して操作を行い、また、オペレータ端末500から出力される情報を参照して顧客の応対を行う。なお、オペレータ端末500は、タブレット端末、スマートフォン等の携帯端末等であってもよい。また、本実施形態においては、
図1に示すように、情報処理システム1は、複数のIP電話機400に対応するように複数のオペレータ端末500を含んでいてもよい。
【0046】
(専用通信網600)
図1に示すように、データセンタ側ユニット10及びコールセンタ側ユニット40は、専用通信網600を介して接続される。当該専用通信網600は、金融機関内の情報の送受信に利用されるネットワークである。専用通信網600は、有線又は無線であることができ、例えば、インターネット、IP−VPN(Internet Protocol‐Virtual Private Network)、専用回線、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)などの任意の通信ネットワークから構成される。さらに、専用回線は、IP−VPN等から構成される。また、専用通信網600に対して、何らかのセキュリティ手段(例えば、Secure Sockets Layer(SSL)等)が施されていてもよい。
【0047】
(公衆通信網700)
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、公衆通信網700に接続されており、当該公衆通信網700を介して顧客の有する電話機(接続要求元に係る通話装置)(図示省略)に接続される。公衆通信網700は、有線又は無線であることができ、例えば、電話回線、衛星通信網等の既存の公衆回線網や、インターネット、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN又はWAN等の任意の通信ネットワークから構成される。
【0048】
なお、
図1においては、データセンタ側ユニット10に有する、コールセンタ電話制御装置100、業務サーバ200及び記憶部300は、別個の装置であるとして示しているが、本実施形態においては、これらのうちの2つ又は3つが一体の装置として構成されてもよく、特に限定されるものではない。
【0049】
<コールセンタ電話制御装置100の詳細構成>
以上、本実施形態に係る情報処理システム1の概要を説明した。次に、本実施形態に係るコールセンタ電話制御装置100の詳細について、
図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係るコールセンタ電話制御装置100の機能ブロック図である。
図2に示すように、コールセンタ電話制御装置100は、受信部102と、制御部(接続制御部)104と、取得部106と、判定部108と、出力部110とを主に有する。以下に、コールセンタ電話制御装置100の各機能部について説明する。
【0050】
(受信部102)
受信部102は、上述の公衆通信網700を介して、コールセンタ電話制御装置100と顧客の有する電話機(接続要求元に係る通話装置)(図示省略)との間を接続するインターフェースである。詳細には、受信部102は、顧客(接続要求元)からの着信(接続要求)を受信し、顧客からの着信に係る電話番号(顧客識別情報)を取得し、後述する制御部104に取得した情報等を出力する。
【0051】
(制御部104)
制御部104は、コールセンタ電話制御装置100に内蔵されるCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等のハードウェアを用いて、上述した受信部102からの情報に基づいて、接続可能状態にあるIP電話機400へ受信した着信(接続要求)に係る接続を割り当てる。
【0052】
(取得部106)
取得部106は、上述した受信部102を介して、公衆通信網700から提供される通信状態に関する情報を取得することができる。具体的には、取得部106は、IP電話機400と顧客の有する電話機(図示省略)との間の通話(接続)の切断を検出し、IP電話機400と顧客の有する電話機とを接続していた公衆通信網700から、当該接続が切断された際に取得される通信状態に関する情報(切断に係る情報(切断理由))を取得する。なお、公衆通信網700から提供される通信状態に関する情報の詳細については、後述する。
【0053】
(判定部108)
判定部108は、コールセンタ電話制御装置100に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアを用いて、上述した取得部106によって取得された切断理由に係る情報に基づき、通話の切断が所定の切断であるかを判定する。具体的には、判定部108は、上記切断が、公衆通信網700の故障、IP電話機400の故障、顧客の電話機(図示省略)の故障等といった異常事象による切断(異常切断)であったかどうかを判定する。さらに、判定部108は、当該切断が、上述の異常事象に含まれるいずれかの故障による切断であるかどうかを特定することもできる。また、判定部108が特定した切断に関する情報(切断理由)は、オペレータが操作するオペレータ端末500に出力されてもよい。なお、通話の切断に係る切断理由の詳細については、後述する。
【0054】
(出力部110)
出力部110は、コールセンタ電話制御装置100に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアを用いて、上述した判定部108の判定に基づいて、顧客の有する電話機(図示省略)へ所定の音声を出力する。例えば、出力部110は、顧客との通話が上述の異常事象により切断された後、上述の受信部102が切断に係る顧客の電話番号と同一の電話番号の電話機から着信(接続要求)を受信した場合、制御部104が当該着信(接続要求)に係る接続をいずれかのIP電話機400に接続する前に、当該電話機に対して所定の音声を出力する。また、当該所定の音声は、上述の判定部108により特定された故障(切断理由)に応じた顧客への謝罪メッセージを含んでいてもよい。なお、当該所定の音声の詳細については後述する。
【0055】
コールセンタ電話制御装置100は、上述した各機能部の他に、IP電話機400と顧客の有する電話機(図示省略)との間における通話音声を記録して、記録した通話音声(例えば、音声パターンや通話内容等)を認識する認識部(図示省略)を有していてもよい。当該認識部は、コールセンタ電話制御装置100に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアを用いて、上記通話に係る音声を記録し、記録した音声データを解析することにより、通話音声を認識することができる。さらに、当該認識部は、認識結果を上述の出力部110へ出力することもでき、この場合、出力部110は、当該認識結果に基づいて、顧客へ出力する音声を選択してもよい。
【0056】
<切断理由について>
以上、本実施形態に係るコールセンタ電話制御装置100の詳細構成を説明した。ここで、以下の説明における、通話が切断された際の切断理由について説明する。本実施形態においては、異常事象による通話の切断、すなわち、異常切断は、顧客の有する電話機(図示省略)の通話終了ボタンが押されることなく通話が終了した場合の、通話の切断を意味する。一方、本実施形態においては、顧客の有する電話機の通話終了ボタンが押されることにより通話が終了した場合の、通話の切断は、正常切断であるとする。さらに、上述のような異常切断は、公衆通信網700の故障、公衆通信網700における電波の状態の劣化、顧客の有する電話機の故障、コールセンタ側のIP電話機400等の故障等によって発生する。
【0057】
また、本実施形態においては、本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10は、公衆通信網700として、ISDN(Integrated Services Digital Network)規格に準拠したネットワークシステムを用いることにより、通話(接続)の切断が、正常切断か異常切断かを判定することができ、また、異常切断に係る切断理由を取得することができる。
【0058】
詳細には、上記ネットワークシステムは、通話の切断の検出や、切断された際の通話の状態を常に検出している。従って、上記ネットワークシステムは、ISDN規格に従って切断手続き(具体的には、顧客の有する電話機(図示省略)の通話終了ボタンが押される)が行われて通話が終了した場合を正常切断であると検出し、上述のような切断手続きが行われずに通話が終了した場合を異常切断であると検出することができる。さらには、上記ネットワークシステムは、切断された際の通話の状態を検出しており、検出した異常切断である旨を示す情報等とともに、検出結果を本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10に提供することができる。そして、当該データセンタ側ユニット10は、上記ネットワークシステムから提供された情報に基づいて、通話の切断が、正常切断であったか、異常切断であったかを判定することができる。さらには、当該データセンタ側ユニット10は、通話の切断が異常切断であった場合、異常切断に係る切断理由が、公衆通信網700の故障、公衆通信網700における電波の状態の劣化、顧客の有する電話機の故障、コールセンタ側のIP電話機400等の故障等のいずれかであるかを特定することもできる。
【0059】
なお、上記ネットワークシステムは、本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10に対して、検出結果を「切断モード」(例えば、数字やアルファベット等で示される情報)(
図3 参照)として提供する。そして、当該データセンタ側ユニット10は、所定にルールに従って示された切断モードを解析することにより、通話の切断が、正常切断であったか、異常切断であったかを判定することができる。さらには、当該データセンタ側ユニット10は、通話の切断が異常切断であった場合、異常切断に係る切断理由が、公衆通信網700の故障、公衆通信網700における電波の状態の劣化、顧客の有する電話機の故障、コールセンタ側のIP電話機400等の故障等のいずれかであるかを特定することもできる。
【0060】
<通話履歴テーブル304の詳細構成>
以上、本実施形態に係る切断理由について説明した。次に、本実施形態に係る記憶部300に格納された応対履歴DB302の通話履歴テーブル304の詳細について、
図3を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係る通話履歴テーブル304の構成の一例を示す図である。通話履歴テーブル304は、データセンタ側ユニット10が取得した、切断理由等の様々な情報が格納される。
【0061】
詳細には、通話履歴テーブル304には、
図3に示すように、当該コールセンタにおいて行われた通話ごとに、当該通話をコールセンタ側で特定、管理するための通話ID(Identification)と、当該通話に対応する顧客の電話番号(顧客識別情報)と、通話(接続)の切断が正常切断であったか、異常切断であったかを示す切断種別とが格納されている。さらに、通話履歴テーブル304には、通話が切断された、言い換えると通話が終了した終了日時及び時刻の情報と、公衆通信網700から取得された切断モードと、当該切断モードから特定された故障の発生源の情報とが格納されている。
【0062】
より具体的には、
図3に示される通話履歴テーブル304の2段目には、通話ID「001」を持つ通話において、顧客の電話番号が「03−2222−3333」であり、正常に切断され(「正常切断」)、通話終了日時及び時刻が「2017年8月31日13:01:20」であったことが示されている。
【0063】
また、
図3に示される通話履歴テーブル304の3段目には、通話ID「002」を持つ通話が、顧客の電話番号が「07−999−2222」であり、異常事象により切断され(「異常切断」)、その通話終了日時及び時刻が「2017年8月31日13:03:13」であったことが示されている。さらに、当該通話履歴テーブル304の3段目には、公衆通信網700から取得された切断モード「00C」とともに、通話ID「002」を持つ通話を異常切断した故障の発生源の情報として「電話網(公衆通信網700)」が格納されている。
【0064】
本実施形態においては、データセンタ側ユニット10は、公衆通信網700等から得た情報に基づいて上述のような通話履歴テーブル304を作成することにより、切断に係る情報(切断理由)を管理することができる。なお、本実施形態においては、通話履歴テーブル304は、
図3に示すような情報を格納することに限定されるものではなく、例えば、該当する通話に係る着信時刻や、オペレータとの通話が開始された開始時刻等を格納してもよい。また、通話履歴テーブル304に格納される顧客の電話番号等の情報は、暗号化して格納してもよく、このようにすることによって、本実施形態において顧客の個人情報のセキュリティを確保することができる。
【0065】
<謝罪音声テーブル306の詳細構成>
以上、本実施形態に係る通話履歴テーブル304の詳細を説明した。次に、本実施形態に係る記憶部300に格納された応対履歴DB302の謝罪音声テーブル306の詳細について、
図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係る謝罪音声テーブル306の構成の一例を示す図である。当該謝罪音声テーブル306には、
図4に示すように、通話(接続)を切断した切断理由に応じた謝罪メッセージの音声データ(音声内容)が格納されている。
【0066】
詳細には、謝罪音声テーブル306には、
図4に示すように、出力するための音声データをコールセンタ側で特定、管理するための音声ID(Identification)と、公衆通信網700から取得された切断モードと、当該切断モードから特定された故障の発生源の情報(切断理由)とが格納されている。さらに、謝罪音声テーブル306には、切断理由に応じた謝罪メッセージの音声データ(音声内容)が格納されている。
【0067】
具体的には、
図4に示される謝罪音声テーブル306の2段目には、顧客が有する電話機(図示省略)側の原因により(発生源「ユーザ」、切断モード「01D」)、通話が切断された場合の謝罪メッセージとして、音声ID「101」に紐づけられて、「前回の通話は、お客様の電話機からの応答がなくなったため、終了されました。恐れ入りますが、電話機の電波状況等をご確認いただき、お電話下さいますようお願い申し上げます。」との謝罪メッセージの音声データ(音声内容)が格納されている。
【0068】
また、
図4に示される謝罪音声テーブル306の3段目には、公衆通信網700(電話網)の故障によって通話が切断された場合(発生源「電話網」、切断モード「00C」)の謝罪メッセージとして、音声ID「102」に紐づけられて、「前回の通話は、電話網の故障により終了しましたことをお詫びいたします。」との謝罪メッセージの音声データ(音声内容)が格納されている。なお、本実施形態においては、謝罪音声テーブル306に格納される情報は、
図4に示されるものに限定されるものではない。例えば、謝罪音声テーブル306は、IP電話機400の故障によって通話が切断された場合の謝罪メッセージとして、「前回の通話は、弊所コールセンタ側の端末の故障により終了しましたことをお詫びいたします。」等の謝罪メッセージの音声データ(音声内容)を格納してもよい。
【0069】
本実施形態においては、データセンタ側ユニット10は、上述のような謝罪音声テーブル306を用いることにより、顧客に対して自動的に好適な謝罪メッセージを出力することができる。当該謝罪メッセージは、通話の切断に係る切断理由に応じた内容のメッセージとなっていることから、顧客は切断された切断理由を知ることができる。なお、当該謝罪音声テーブル306に格納される情報は、例えばコールセンタの管理者等が、自由に、追加、変更、削除できるようにしてもよい。このようにすることにより、データセンタ側ユニット10が謝罪音声テーブル306に基づいて出力するメッセージの内容が、よりコールセンタの運用に好適なものとすることができる。
【0070】
<情報処理方法>
以上、本実施形態に係る記憶部300に格納された応対履歴DB302の通話履歴テーブル304及び謝罪音声テーブル306の詳細について説明した。次に、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。以下の説明においては、公衆通信網700の故障により、予期せず顧客とオペレータとの通話(接続)が切断された状況における場合を例に説明する。詳細には、本実施形態の情報処理方法は、通話の切断理由(具体的には、上述の「切断モード」)を取得するまでの切断理由取得段階と、取得した切断理由に基づいて謝罪メッセージに係る音声を出力する音声出力段階との主に2つの段階に分けることができる。以下に、本実施形態に係る情報処理方法の各段階の詳細について説明する。
【0071】
(切断理由取得段階)
まずは、本実施形態に係る情報処理方法における通話(接続)の切断理由を取得するまでの切断理由取得段階について、
図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態に係る情報処理方法の通話の切断理由を取得するまでの切断理由取得段階におけるフローチャート図である。
【0072】
当該切断理由取得段階は、本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10は、顧客(接続要求元)からの着信(接続要求)に係る接続を接続可能状態にあるIP電話機400に割り当て、当該IP電話機400を介した顧客とオペレータとの間の通話が開始される。この際、当該データセンタ側ユニット10は、顧客の有する電話機(接続要求元に係る通話装置)の電話番号(顧客識別情報)も取得する。さらに、当該通話が終了した場合に、開始される。以下に説明するように、本実施形態に係る切断理由取得段階においては、本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10は、公衆通信網700から切断に係る情報(具体的には、上述の「切断モード」)を取得し、上述した応対履歴DB302の通話履歴テーブル304に取得した情報を格納する。
【0073】
詳細には、本実施形態に係る切断理由取得段階は、
図5に示すように、ステップS101からステップS103までの複数のステップが含まれている。以下に、本実施形態に係る切断理由取得段階の各ステップの詳細を説明する。
【0074】
−ステップS101−
本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10は、通話の切断を検出した場合、公衆通信網700から、通話が切断されたことに係る切断理由として、上述の「切断モード」に係る情報を取得する。例えば、当該データセンタ側ユニット10は、公衆通信網700から、「切断モード」として「00C」を取得する。さらに、当該データセンタ側ユニット10は、取得した「切断モード」を解析して、切断種別及び異常切断に係る故障の発生源の情報を取得する。例えば、当該データセンタ側ユニット10は、切断種別として「異常切断」、及び、発生源として「電話網(公衆通信網700)」を取得する。
【0075】
−ステップS103−
次に、本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10は、上述のステップS101で取得した「切断モード」、切断種別及び異常切断に係る故障の発生源の情報(切断理由)を、予め取得した該当する通話における顧客の電話番号(顧客識別情報)とともに、
図3に示すような、応対履歴DB302の通話履歴テーブル304に格納する。例えば、当該データセンタ側ユニット10は、
図3に示すように、通話IDと、顧客の電話番号(顧客識別情報)と、切断種別と、通話が終了した終了日時及び時刻の情報と、公衆通信網700から取得された切断モードと、当該切断モードから特定された故障の発生源の情報とを通話履歴テーブル304に格納する。
【0076】
(音声出力段階)
以上、本実施形態に係る情報処理方法における切断理由取得段階について説明した。次に、本実施形態に係る情報処理方法における取得した切断理由に基づいて謝罪メッセージに係る音声を出力する音声出力段階について、
図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態に係る情報処理方法の、取得した切断理由に基づいて謝罪音声を出力する音声出力段階におけるフローチャート図である。
【0077】
当該音声出力段階においては、本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10は、予期せぬ通話(接続)の切断(異常切断)に該当する顧客(接続要求元)から、切断の発生直後、もしくは、一定時間経過後に再度の着信(接続要求)があった場合には、当該顧客とオペレータとの間の前回の通話が異常切断によって切断されたか否か判定し、判定結果に応じて、当該顧客に謝罪メッセージに係る音声を出力する。
【0078】
詳細には、本実施形態に係る音声出力段階は、
図6に示すように、ステップS201からステップS205までの複数のステップが含まれている。以下に、本実施形態に係る音声出力段階の各ステップの詳細を説明する。
【0079】
−ステップS201−
本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10は、顧客(接続要求元)からの着信(接続要求)を受信した場合には、顧客の有する電話機(接続要求元に係る通話装置)の電話番号(顧客識別情報)も取得する。さらに、当該データセンタ側ユニット10は、取得した電話番号を参照して、上述のステップS103で作成した通話履歴テーブル304から、当該電話番号に対応する情報を検索、取得する。例えば、当該データセンタ側ユニット10は、取得した電話番号が「07−999−2222」であった場合には、
図3に示される通話履歴テーブル304から、切断種別として「異常切断」、発生源(切断理由)として「電話網(公衆通信網700)」を取得する。
【0080】
−ステップS203−
データセンタ側ユニット10は、電話番号に該当する前回の通話が正常切断によって切断されたか、異常切断によって切断されたかを判定する。詳細には、データセンタ側ユニット10は、上述のステップS201で取得した情報に、「異常切断」との切断種別が含まれていれば、ステップS205へ進む。一方、当該データセンタ側ユニット10は、上述のステップS201で取得した情報に、「正常切断」との切断種別が含まれていれば、もしくは、「異常切断」との切断種別が含まれていなければ、もしくは、通話履歴テーブル304に上述のステップS201で取得した電話番号に係る情報が含まれていなければ、処理を終了する。
【0081】
−ステップS205−
本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10は、上述のステップS201で取得した発生源に関する情報に応じて、
図4に示す謝罪音声テーブル306から、該当する謝罪音声メッセージの音声データを選択し、選択した音声データを用いて顧客に向けて音声を自動出力する。例えば、当該データセンタ側ユニット10は、上述のステップS201で取得した発生源が「電話網(公衆通信網700)」であった場合には、「前回の通話は、電話網の故障により終了しましたことをお詫びいたします。」等の謝罪メッセージを音声出力する。
【0082】
なお、本実施形態においては、データセンタ側ユニット10が音声出力する謝罪メッセージは、
図4に示すような謝罪メッセージに限定されるものではなく、切断理由に応じた謝罪メッセージを含むものであれば、特に限定されるものではない。そして、データセンタ側ユニット10は、選択した謝罪メッセージを音声出力した後に、接続可能状態にあるIP電話機400に当該着信に係る接続を割り当てて、処理を終了する。
【0083】
以上のように、本実施形態においては、予期しない通話の切断(異常切断)が発生した際、切断の発生直後、もしくは、一定時間経過後に同一の顧客からの着信があった場合、当該顧客に対して、通話の切断の理由に応じた謝罪メッセージを出力する。従って、本実施形態によれば、顧客は、前回の通話の切断の理由を知ることができ、前回の通話が途中で終了してしまったことに対して納得感を得ることができる。その結果、本実施形態によれば、コールセンタに対するクレームの発生が少なくなることを期待することができる。
【0084】
<変形例>
なお、上述した本発明の第1の実施形態は、以下のように各種の変形を行うことができる。以下に、本発明の第1の実施形態の各変形例を説明する。
【0085】
(変形例1)
本変形例1においては、謝罪メッセージが音声出力されるだけでなく、当該謝罪メッセージが音声出力された後に、謝罪メッセージが出力された顧客からの接続が割り当てられたIP電話機400を使用するオペレータに係るオペレータ端末500に、上述のステップS201で取得した切断種別、発生源等の情報を出力してもよい。そして、オペレータは、オペレータ端末500に出力された情報を参照して、切断理由に応じた謝罪メッセージを口頭で顧客に伝えることができる。このようにすることにより、本変形例1においては、顧客は、機械による自動的な謝罪メッセージの音声出力だけでなく、オペレータからの口頭による謝罪を受けられることから、前回の通話が途中で終了してしまったことに対してより納得感を得ることができる。
【0086】
また、本変形例においては、予期せぬ通話の切断(異常切断)に該当する顧客(接続要求元)からの再度の着信(接続要求)に係る接続を、当該顧客を待たせることなく、すぐに接続可能状態にあるIP電話機400に割り当てることができる場合には、機械による自動的な謝罪メッセージの音声出力を省略し、すぐに上記接続を上記IP電話機400に接続してもよい。このようにすることで、顧客は、機械による自動的な謝罪メッセージの音声出力ではなく、オペレータからの口頭による謝罪を受けられることから、前回の通話が途中で終了してしまったことに対してより納得感を得ることができる。
【0087】
(変形例2)
また、上述の第1の実施形態においては、データセンタ側ユニット10は、公衆通信網700から通話の切断に関する切断理由の情報(切断モード)を取得し、取得した情報から、通話は正常切断されたか、異常切断されたか等を判定及び特定していた。しかしながら、本実施形態においては、データセンタ側ユニット10は、このような方法によって判定等を行うのではなく、他の方法によって判定及び特定を行ってもよい。そこで、本実施形態の変形例2として、通話音声を利用して判定及び特定を行う方法について説明する。
【0088】
本変形例2においては、データセンタ側ユニット10は、顧客とオペレータとの通話音声を毎回録音しておくものとする。また、本変形例においては、データセンタ側ユニット10のコールセンタ電話制御装置100は、顧客とオペレータとの間の通話音声を学習及び認識する認識部(図示省略)をさらに有しているものとする。
【0089】
詳細には、上記認識部は、予め、正常切断時の通話音声のパターンを機械学習する。具体的には、上記認識部が、正常切断時の通話音声の音声データ、例えば、オペレータが通話の終了時に顧客に伝達する「他にご質問はございませんでしょうか?」、「本日は、オペレータ田中が承りました。お電話ありがとうございました。」等のフレーズの音声データを、正常切断である旨のラベル(教師信号)を付して、入力信号として入力される。そして、上記認識部は、上記教師信号と入力信号とを用いて、正常切断における通話終了時のオペレータの音声パターンを機械学習する。
【0090】
ところで、上述したようなオペレータが通話の終了時に顧客に伝達するフレーズは、通話毎に毎回オペレータがしゃべることが義務付けられている予め決められた文言であり、これらのフレーズを発する音声の抑揚に特徴がある。従って、上記認識部は、音声データから直接的に所定の文言を抽出することなく、音声の抑揚のパターンを学習するだけでの機械学習であってもよい。また、本変形例においては、上記認識部は、上述したような機械学習を行うのではなく、他の方法(例えば、所定の文言を抽出して学習する)による機械学習を行ってもよい。
【0091】
そして、上記認識部は、新たに録音された通話音声の音声データを解析し、正常切断時の音声パターン(入力信号)と類似する音声パターン(例えば、「他にご質問はございませんでしょうか?」)が含まれていると認識できた場合には、当該通話の切断は正常切断であると判定する。一方、上記認識部は、新たに録音された通話音声の音声データを解析し、正常切断時の音声パターン(入力信号)と類似する音声パターンが含まれていると認識できない場合には、当該通話の切断は異常切断であると判定する。さらに、上記認識部は、判定結果を上述の出力部110に出力する。
【0092】
以上のように、本変形例2によれば、機械学習を利用することにより、データセンタ側ユニット10は、通話の切断が正常切断であったか、異常切断であったかの判定を行うことができる。なお、本変形例2による機械学習による判定と、上述した第1の実施形態による公衆通信網700からの情報による判定とを組み合わせて用いて、判定の精度をより高めてもよい。
【0093】
(変形例3)
次に説明する変形例3は、予期せぬ通話の切断(異常切断)に該当する顧客(接続要求元)からの再度の着信(接続要求)があった場合には、当該着信に係る接続を前回の通話で応対したオペレータに優先的に割り当てるようにした変形例である。このようにすることにより、本変形例によれば、顧客は、異常切断前に通話で話した内容を再度オペレータに説明する手間が省け、オペレータ側も異常切断前の状況を顧客に対して再度確認する手間が省けることから、互いに効率的に要件を済ませることができ、その結果、顧客も納得感を得ることができる。
【0094】
詳細には、本変形例においては、データセンタ側ユニット10(詳細には、コールセンタ電話制御装置100の制御部104)は、顧客との間の通話が異常切断によって切断されたIP電話機400に対しては、当該切断の後、所定の時間(第1の所定の時間)の間、他の顧客からの着信(接続要求)に係る接続を割り当てることを停止する。この場合、データセンタ側ユニット10は、割り当てを停止する旨の情報を、該当するオペレータの使用するオペレータ端末500に出力してもよい。
【0095】
そして、データセンタ側ユニット10は、再度、上記顧客からの着信(接続要求)を受信した場合には、当該着信に係る接続をすぐに割り当てが停止されていた上記IP電話機400に割り当てる。この際、データセンタ側ユニット10は、割り当てたIP電話機400に対応するオペレータ端末500に、前回の通話に関する情報(前回通話においてオペレータが入力した情報等)を出力してもよい。
【0096】
このように、本変形例においては、予期せぬ通話の切断(異常切断)に該当する顧客からの再度の着信があった場合には、当該着信に係る接続を前回の通話で応対したオペレータに優先的にすぐに割り当てるようにする。この際、データセンタ側ユニット10は、オペレータに接続する前に、上述した第1の実施形態に係る謝罪メッセージを顧客に対して音声出力する。従って、本変形例によれば、顧客は、異常切断前に通話で話した内容を再度オペレータに説明する手間が省け、オペレータ側も異常切断前の状況を顧客に対して再度確認する手間が省けることから、互いに効率的に要件を済ませることができ、その結果、顧客も納得感を得ることができる。
【0097】
また、上述の変形例においては、前回の通話で応対したオペレータが不在であることから、上述の再度の着信に係る接続を当該オペレータにすぐに接続できない場合には、データセンタ側ユニット10は、上述した第1の実施形態に係る謝罪メッセージに加えて、「前回担当したオペレータにお繋ぎしますので、今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。」等のメッセージを音声出力してもよい。本変形例によれば、このように、前回の通話で応対したオペレータに接続する旨を事前に顧客に伝えることにより、顧客に安心感を与えることができる。さらに、本変形例においては、謝罪メッセージを顧客へ音声出力する際に、顧客に、前回の通話で応対したオペレータへの接続を希望するか否かを選択させ、選択に応じてオペレータに接続してもよい。
【0098】
(変形例4)
ところで、コールセンタにおいては、予期せぬ通話の切断(異常切断)に該当する顧客からの再度の着信があった際に、オペレータとの通話が開始されていない複数の他の顧客が、オペレータとの接続を待っている場合がある。このような場合、通常であれば、オペレータへの接続の順番は、コールセンタへの着信の順番に従ったものとなる。しかしながら、上述のルールに従って、異常切断に該当する顧客を長く接続待ちの状態にした場合、当該顧客は、コールセンタに対する不信感を募らせることになり、クレームを挙げることとなる。
【0099】
そこで、本変形例4においては、異常切断に該当する顧客については、オペレータへの接続の順番は、上述のルールに従うのではなく、他の顧客よりも優先的な順番(例えば、1番目)にする。このようにすることにより、本変形例によれば、異常切断に該当する顧客がオペレータへの接続を待つ接続待ち時間を短くすることができることから、当該顧客にコールセンタに対する不信感が生じることを避け、ひいてはクレームの発生を少なくすることができる。
【0100】
(変形例5)
以下に説明する変形例5は、予期せぬ通話の切断(異常切断)に該当する顧客からの再度の着信があった場合に、前回の通話で応対したオペレータに優先的に割り当てるか、もしくは、他のオペレータに割り当てるかを、異常切断された通話に係る通話状態に応じて判定する例である。本変形例によれば、異常切断された通話状態に応じてオペレータへの割り当てを選択することができることから、コールセンタは、より顧客の希望に沿った応対を行うことができる。
【0101】
詳細には、本変形例5に係る情報処理方法について、
図7を参照して説明する。
図7は、本変形例5に係る情報処理方法のフローチャート図である。詳細には、本変形例に係る情報処理方法は、
図5に示すように、ステップS301からステップS309までの複数のステップが含まれている。以下に、本変形例に係る情報処理方法の各ステップの詳細を説明する。
【0102】
なお、本変形例5においては、データセンタ側ユニット10は、顧客とオペレータとの通話状態に関する情報を、通話が行われるたびに、毎回、顧客の電話番号(顧客識別情報)に紐づけて取得し、格納するものとする。詳細には、通話状態に関する情報とは、通話の時間長であってもよく、通話の途中で本人確認(顧客から暗証番号を入力してもらう)を行ったか否かの情報であってもよく、本変形例においては特に限定されるものではない。
【0103】
−ステップS301−
データセンタ側ユニット10は、予期せぬ通話の切断(異常切断)に該当する顧客からの再度の着信があった場合には、当該顧客の有する電話機(図示省略)の電話番号(顧客識別情報)を参照して、異常切断に係る通話の通話状態に関する情報を取得する。
【0104】
−ステップS303−
次に、データセンタ側ユニット10は、異常切断に係る顧客からの再度の着信(接続要求)に係る接続を接続するオペレータを選択する。詳細には、データセンタ側ユニット10は、上述のステップS301で取得した情報に基づき、異常切断に係る顧客からの再度の着信(接続要求)に係る接続を、前回の通話で応対したオペレータに優先的に割り当てるか、もしくは、他のオペレータに割り当たるかを選択する。例えば、データセンタ側ユニット10は、上述のステップS301で取得した情報に基づき、異常切断に係る通話の時間長が所定の時間長よりも長い場合には、異常切断に係る顧客からの再度の着信に係る接続を、前回の通話で応対したオペレータに優先的に割り当てる。また、例えば、データセンタ側ユニット10は、上述のステップS301で取得した情報に基づき、異常切断に係る通話において、本人確認が完了していた場合には、異常切断に係る顧客からの再度の着信に係る接続を、前回の通話で応対したオペレータに優先的に割り当てる。
【0105】
すなわち、本変形例においては、データセンタ側ユニット10は、異常切断に係る通話の通話状態に応じて、再度の顧客からの着信に係る接続を、異常切断に係る通話を行ったオペレータの使用するIP電話機400、もしくは、他のオペレータの使用するIP電話機400に割り当てる。
【0106】
−ステップS305−
データセンタ側ユニット10は、上述のステップS303で選択したオペレータが接続可能な状態にあるか否かを判定する。詳細には、データセンタ側ユニット10は、選択したオペレータが通話中であることから接続できない状態にある場合には、ステップS307へ進む。一方、データセンタ側ユニット10は、選択したオペレータが通話中でないことから接続可能な状態にある場合には、ステップS309へ進む。
【0107】
−ステップS307−
図6に示される第1の実施形態のステップS205と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0108】
−ステップS309−
本変形例1と同様に、データセンタ側ユニット10は、ステップS303で選択したオペレータに使用するIP電話機400に、再度の顧客からの着信に係る接続を接続する。
【0109】
本変形例によれば、異常切断された通話状態に応じてオペレータへの割り当てを選択することができることから、コールセンタは、より顧客の希望に沿った応対を行うことができる。
【0110】
なお、本変形例においては、異常切断に該当する顧客からの再度の着信があった場合に、前回の通話で応対したオペレータに優先的に割り当てるか、もしくは、他のオペレータに割り当てるかを、異常切断された通話に係る通話状態に応じて判定することに限定されるものではなく、情報処理システム1に搭載した人工知能(図示省略)によって行ってもよい。例えば、上記人工知能は、予め取得した顧客の属性情報(年齢、性別等、これらの情報は、顧客の電話番号に紐づけて予め記憶部300に格納されているものとする)、顧客の音声の解析(再度の着信の際の顧客のつぶやき、声色等、異常切断に係る通話における顧客の音声等)等の情報に基づき、判定してもよい。
【0111】
<<第2の実施形態>>
上述した第1の実施形態においては、異常切断に該当する顧客からの再度の着信を受信した場合に、謝罪メッセージを音声出力していた。一方、以下に説明する本発明の第2の実施形態においては、上述した第1の実施形態と同様に、謝罪メッセージを音声出力するとともに、顧客に対して折り返し電話(折り返し通話接続)を行うようにする。このようにすることで、本実施形態においては、顧客の通話料金の負担を抑えることができ、顧客は、前回の通話が途中で終了してしまったことに対してより納得感を得ることができる。なお、本実施形態においては、情報処理システム1、及び、当該情報処理システム1に含まれる各装置の詳細構成は、上述した第1の実施形態と共通するため、ここではこれらの説明を省略する。
【0112】
<情報処理方法>
次に、本実施形態に係る情報処理方法について、
図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態に係る情報処理方法の、取得した切断理由に基づいて謝罪音声を出力する音声出力段階におけるフローチャート図である。詳細には、本実施形態に係る音声出力段階は、
図8に示すように、ステップS401からステップS411までの複数のステップが含まれている。以下に、本実施形態に係る音声出力段階の各ステップの詳細を説明する。
【0113】
−ステップS401−
図6に示される第1の実施形態のステップS201及びステップS203と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0114】
−ステップS403−
図6に示される第1の実施形態のステップS205と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0115】
−ステップS405−
データセンタ側ユニット10は、異常切断に該当する顧客に対して、コールセンタからの折り返しの電話接続を希望するかを尋ねる確認メッセージを音声出力する。例えば、本実施形態においては、上記確認メッセージは、「お客様はコールセンタからの折り返しのお電話をご希望なさいますでしょうか?」等、上記顧客へコールセンタからの折り返しの電話接続を希望するかを尋ねるメッセージであれば、特に限定されるものではない。さらに、データセンタ側ユニット10は、上記顧客に対して、上記確認メッセージへの回答の方法を説明する説明メッセージを音声出力する。例えば、本実施形態においては、上記説明メッセージは、「ご希望される場合には、お客様の電話機のシャープのボタンを押してください。ご希望されない場合には、お客様の電話機の米印のボタンを押してください。」等、上記顧客へコールセンタへの回答方法を説明するメッセージであれば、特に限定されるものではない。
【0116】
そして、上記顧客は、顧客の有する電話機(図示省略)のボタン等に対する操作を行い、自身の希望を、コールセンタ電話制御装置100に伝達する。
【0117】
−ステップS407−
データセンタ側ユニット10は、上記顧客が、コールセンタからの折り返しの電話接続を希望するか否かを判定する。詳細には、データセンタ側ユニット10は、上述したステップS405の確認メッセージに対して、上記顧客が、コールセンタからの折り返しの電話接続を希望する旨に回答を受けとった場合には、ステップS407へ進む。一方、データセンタ側ユニット10は、上述したステップS405の確認メッセージに対して、上記顧客が、コールセンタからの折り返しの電話接続を希望しない旨に回答を受けとった場合には、ステップS411へ進む。
【0118】
−ステップS409−
データセンタ側ユニット10は、現在の上記顧客の有する電話機(図示省略)との間の通話(接続)を正常に切断し、再度、上記顧客の有する電話機(図示省略)へ接続、すなわち、折り返しの電話接続を行い、処理を終了する。
【0119】
−ステップS411−
データセンタ側ユニット10は、現在の上記顧客の有する電話機(図示省略)との間の接続(通話)を継続し、接続可能状態にあるIP電話機400に当該接続を割り当てて、処理を終了する。
【0120】
以上のように、本実施形態においては、予期しない通話の切断(異常切断)が発生した際、切断の発生直後、もしくは、一定時間経過後に同一の顧客からの着信があった場合、当該顧客に対して、通話の切断の理由に応じた謝罪メッセージを出力するとともに、当該顧客の希望に応じて、コールセンタ側から折り返しの電話接続を行う。従って、本実施形態によれば、上記顧客は、前回の通話の切断の理由を知ることができ、且つ、コールセンタ側からの折り返し電話を受けることができることから、顧客の通話料金の負担を抑えることができ、さらに、顧客は前回の通話が途中で終了してしまったことに対してより納得感を得ることができる。
【0121】
<変形例>
なお、上述した本発明の第2の実施形態は、以下のように変形を行ってもよい。以下に、本発明の第2の実施形態の変形例を説明する。
【0122】
本変形例においては、顧客が、顧客の属性情報として、異常切断が生じた際には、コールセンタから折り返しの電話接続を希望する旨の登録を金融機関等に予め届け出をしていた場合には、当該顧客に対して、コールセンタ側から自動的に折り返しの電話接続を行う。金融機関等のコールセンタにおいては、入手した顧客の電話番号を利用して、当該顧客の許可を受けることなく、コールセンタ側から自発的に当該顧客へ電話をかけることは、コンプライアンス上、許されない場合がある。そこで、本変形例においては、顧客から事前に属性情報(例えば、氏名、生年月日、住所等)を金融機関等に届け出をしてもらう際に、コールセンタとの通話において異常切断が生じた際に、コールセンタからの折り返しの電話接続を希望するかを事前に届けてもらうようにする。そして、本変形例においては、データセンタ側ユニット10は、事前に登録された顧客の希望に基づいて、異常切断が生じた際には、当該顧客に対して、コールセンタ側から自動的に折り返しの電話接続を行う。
【0123】
本変形例によれば、事前に登録された顧客の希望に基づいて、異常切断が生じた際には、当該顧客に対して、コールセンタ側から自動的に折り返しの電話接続を行うことにより、コールセンタはコンプライアンスを順守しながら、顧客に対して応対を行うことができることから、当該顧客は、前回の通話が途中で終了してしまったことに対してより納得感を得ることができる。
【0124】
このような本変形例に係る情報処理方法について、
図9を参照して説明する。
図9は、本変形例に係る情報処理方法のフローチャート図である。詳細には、本実施形態に係る情報処理方法は、
図9に示すように、ステップS501からステップS507までの複数のステップが含まれている。以下に、本変形例に係る情報処理方法の各ステップの詳細を説明する。
【0125】
−ステップS501−
データセンタ側ユニット10は、通話の異常切断を検出する。詳細には、データセンタ側ユニット10は、通話の切断を検出した場合、
図5に示される上述の第1の実施形態のステップS101と同様に、公衆通信網700から、通話が切断された切断理由を取得するために「切断モード」に係る情報を取得する。さらに、データセンタ側ユニット10は、
図5に示される上述の第1の実施形態のステップS103と同様に、取得した「切断モード」を参照することにより、通話の切断が正常切断であったか異常切断であったか等を判定することができる。
【0126】
さらに、データセンタ側ユニット10は、上記通話の切断が異常切断であった場合には、予め取得した該当する切断された通話における顧客の電話番号(顧客識別情報)を参照して、上述の記憶部300に格納された、当該電話番号に紐づけられた属性情報を取得する。
【0127】
−ステップS503−
データセンタ側ユニット10は、該当する顧客が、コールセンタから折り返しの電話接続を希望しているかどうかを判定する。詳細には、データセンタ側ユニット10は、上述のステップS501で取得した属性情報に、異常切断が生じた際には、コールセンタから折り返しの電話接続を希望する旨の登録が含まれていた場合には、ステップS505へ進む。一方、データセンタ側ユニット10は、上述のステップS501で取得した属性情報に、異常切断が生じた際には、コールセンタから折り返しの電話接続を希望する旨の登録が含まれていない場合には、ステップS507へ進む。
【0128】
−ステップS505−
データセンタ側ユニット10は、通話の切断から、所定の時間(第2の所定の時間)の経過後、該当する顧客の有する電話機(図示省略)へ接続、すなわち、折り返しの電話接続を行い、処理を終了する。なお、この際、データセンタ側ユニット10は、第1の実施形態と同様に、顧客に対して謝罪メッセージを音声出力する。
【0129】
−ステップS507−
データセンタ側ユニット10は、該当する顧客からの着信を待つ。
【0130】
以上のように、本変形例によれば、事前に登録された顧客の希望に基づいて、異常切断が生じた際には、当該顧客に対して、コールセンタ側から自動的に折り返しの電話接続を行うことにより、コールセンタはコンプライアンスを順守しながら、顧客に対して応対を行うことができることから、当該顧客は、前回の通話が途中で終了してしまったことに対してより納得感を得ることができる。
【0131】
なお、上述の変形例においては、前回の通話における切断されたタイミングに基づいて、コールセンタ側から自動的に折り返しの電話接続を行うか否かを判定してもよい。
【0132】
詳細には、本変形例においては、データセンタ側ユニット10は、顧客とオペレータとの通話音声を毎回録音しておくものとする。また、本変形例においては、データセンタ側ユニット10のコールセンタ電話制御装置100は、顧客とオペレータとの間の通話音声を解析し、通話内容を認識する認識部(図示省略)をさらに有しているものとする。
【0133】
具体的には、上記認識部(図示省略)は、録音された通話音声を解析し、通話の途中で切断が生じていると認識された場合には、認識結果を上述の制御部104及び出力部110に出力する。さらに、上述した変形例のように、認識結果に従って、制御部104は、コールセンタ側から自動的に折り返しの電話接続を行い、出力部110は、所定の音声を出力する。例えば、上記認識部が、通話音声を解析して、顧客が商品を注文している最中に通話が切断されたと認識した場合には、出力部は、顧客に対して、「電話網の故障により通話が切断されました。大変申し訳ございません。すでに、商品AAを、住所BBにお届けする御注文を承っております。ご注文有難う御座いました。」等のメッセージを音声出力する。
【0134】
<<まとめ>>
上述の本発明の各実施形態においては、予期しない通話の切断が発生した際、当該顧客に対して、通話の切断の理由に応じた謝罪メッセージを出力する。従って、本実施形態によれば、顧客は、前回の通話の切断の理由を知ることができ、前回の通話が途中で終了してしまったことに対して納得感を得ることができる。その結果、本実施形態においては、コールセンタに対するクレームの発生が少なくなることを期待することができる。
【0135】
<<本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10のハードウェア構成>>
以上、本発明の実施形態について説明した。次に、本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10のハードウェア構成について、
図10を参照して説明する。
図10は、本発明の実施形態に係るデータセンタ側ユニット10のハードウェア構成を示したブロック図である。例えば、データセンタ側ユニット10は、コンピュータから構成される。以下に、当該コンピュータのハードウェア構成の一例における各機能部について説明する。
【0136】
図10に示すように、データセンタ側ユニット10は、CPU950、ROM952、RAM954、内部バス956、入出力インターフェース958、入力装置960、出力装置962、HDD(Hard Disk Drive)964、ネットワークインターフェース966、ドライブ970及び接続ポート974を有する。
【0137】
(CPU950)
CPU950は、マイクロプロセッサなどのプロセッサにより構成され、演算処理装置および制御装置として、各種プログラムに従ってデータセンタ側ユニット10内の動作全般を制御する。CPU950は、例えば、上述の制御部104、判定部108、出力部110等としての機能を実現する。
【0138】
(ROM952、RAM954)
ROM952は、CPU950が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。また、RAM954は、CPU950の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時格納する。例えば、ROM952及びRAM954は、上述の制御部104、判定部108、出力部110等において用いるプログラムを格納する。
【0139】
(内部バス956)
内部バス956は、CPUバスなどから構成される。この内部バス956は、CPU950、ROM952、およびRAM954を相互に接続する。
【0140】
(入出力インターフェース958)
入出力インターフェース958は、HDD964、及びネットワークインターフェース966を、内部バス956と接続する。例えばHDD964は、この入出力インターフェース958および内部バス956を介して、RAM954などとの間でデータをやり取りする。
【0141】
(入力装置960)
入力装置960は、データセンタ側ユニット10に各種情報等を予め入力するための入力部の一例として構成される。入力装置960は、例えば、ユーザがデータセンタ側ユニット10へ情報をあらかじめ入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU950に出力する入力制御回路などから構成されている。
【0142】
(出力装置962)
出力装置962は、データセンタ側ユニット10の表示部の一例として構成される。出力装置962は、表示部として、液晶ディスプレイ装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置などの表示装置を含む。この表示装置は、例えば、CPU950における処理の状況等を表示する。
【0143】
(HDD964)
HDD(Hard Disk Drive)964は、上述の記憶部300等としての機能を実現する、データ格納用の装置である。このHDD964は、CPU950が実行するプログラムや各種データを格納することもできる。
【0144】
(ネットワークインターフェース966)
ネットワークインターフェース966は、コールセンタ側ユニット40等と間で通信を行うための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。
【0145】
(ドライブ970)
ドライブ970は、磁気ディスク、光ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体972のためのリーダライタであり、データセンタ側ユニット10に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ970は、装着されているリムーバブル記録媒体972に情報を書き込むことができる。また、ドライブ970は、装着されているリムーバブル記録媒体972に記録されている情報を読み出して、RAM954に出力することもできる。
【0146】
(接続ポート974)
接続ポート974は、外部装置(図示省略)をデータセンタ側ユニット10に直接接続するためのポートである。接続ポート974は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート等である。接続ポート974は、接続ポート974に外部装置を接続することにより、データセンタ側ユニット10と外部装置との間で各種のデータが交換されうる。
【0147】
以上、本実施形態に係るデータセンタ側ユニット10のハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。かかる構成は、実施する時々の技術レベルに応じて適宜変更されうる。
【0148】
<<補足>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0149】
また、上述した本発明の実施形態の情報処理方法における各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って処理されなくてもよい。例えば、各ステップは、適宜順序が変更されて処理されてもよい。また、各ステップは、時系列的に処理される代わりに、一部並列的に又は個別的に処理されてもよい。さらに、各ステップの処理方法についても、必ずしも記載された方法に沿って処理されなくてもよく、例えば、他の機能部によって他の方法で処理されていてもよい。
【0150】
さらに、上記の実施形態に係る情報処理方法の少なくとも一部は、コンピュータを機能させる情報処理プログラムとして、ソフトウェアで構成することが可能であり、ソフトウェアで構成する場合には、これらの方法の少なくとも一部を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に収納し、データセンタ側ユニット10等、もしくは、データセンタ側ユニット10と接続された他の装置に読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。さらに、これらの方法の少なくとも一部を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。