(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記モーター制御装置は、前記第2保持期間において予め定められた復帰条件が成立する場合に、前記モーターへの給電を再開する前記制御信号を前記モータードライバーへ出力するとともに前記ブレーキ装置への前記作動信号の出力を停止する、請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
前記モーターが、記録材に画像を形成する画像形成装置において前記記録材を搬送する機構を駆動する記録材搬送モーター、または、原稿から画像を読み取る画像読取装置において前記原稿を搬送する機構を駆動する原稿搬送モーターの一方または両方を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0017】
[画像処理装置10の構成]
実施形態に係る画像処理装置10は、シート92に画像を形成するプリント処理、および、原稿91から画像を読み取る画像読取処理などの画像処理を実行する装置である(
図1参照)。
【0018】
図1に示されるように、画像処理装置10は、前記プリント処理を実行する画像形成装置2と、前記画像読取処理を実行する画像読取装置1と、画像形成装置2および画像読取装置1を制御する制御装置8と、を備える。
【0019】
例えば、画像処理装置10は、複写機、ファクシミリ装置または複合機などである。本実施形態において、画像形成装置2は、電子写真方式で前記プリント処理を実行するプリンターである。
【0020】
前記プリント処理の対象となる画像は、画像読取装置1によって読み取られた画像および不図示のホスト装置から受信されるプリントデータが表す画像などである。シート92は、画像の記録媒体であり、用紙または合成樹脂のシートなどである。
【0021】
制御装置8は、前記プリント処理のジョブなどに関する各種のデータ処理を実行し、さらに、各種の電気機器を制御する。
【0022】
図1に示されるように、画像読取装置1は、プラテンガラス13、イメージセンサーユニット110、可動支持装置11およびプラテンカバー12などを備える。
【0023】
プラテンカバー12は、プラテンガラス13およびプラテンガラス13上の原稿91を覆う。画像読取装置1は、プラテンカバー12に組み込まれたADF(Auto Document Feeder)14をさらに備える。
【0024】
ADF14は、複数の原稿搬送ローラー141と、原稿センサー142と、原稿搬送モーターM1とを備える。原稿センサー142は、原稿搬送路140における予め定められた位置で原稿91を検出する。
【0025】
複数の原稿搬送ローラー141は、回転駆動されることによって原稿91を原稿搬送路140に沿って搬送する機構である。原稿搬送モーターM1は、複数の原稿搬送ローラー141を駆動する駆動源である。
【0026】
制御装置8は、原稿91が原稿センサー142によって検出されるタイミングに応じて原稿搬送モーターM1の動作状態を制御する。
【0027】
原稿91は、プラテンガラス13上に載置されるか、或いはADF14によって搬送される。イメージセンサーユニット110は、プラテンガラス13上の原稿91を対象とする前記読取処理またはADF14によって搬送される原稿91を対象とする前記読取処理を実行する。
【0028】
画像形成装置2は、画像読取装置1によって原稿91から読み取られる画像に基づく前記プリント処理、または、他装置から受信されるプリントデータが表す画像に基づく前記プリント処理を実行する。
【0029】
図1に示されるように、画像形成装置2は、シート搬送装置3およびプリント処理装置4を備える。シート搬送装置3は、シート92をシート収容部20からシート搬送路30へ送り出し、さらにシート92をシート搬送路30に沿って搬送する。
【0030】
シート搬送装置3は、複数のシート搬送ローラー31と、シートセンサー32と、シート搬送モーターM2とを備える。複数のシート搬送ローラー31は、シート92を一時停止させるレジストローラー31aを含む。シートセンサー32は、シート搬送路30における予め定められた位置でシート92を検出する。
【0031】
複数のシート搬送ローラー31は、回転駆動されることによりシート92をシート搬送路30に沿って搬送する機構である。シート搬送モーターM2は、複数のシート搬送ローラー31を駆動する駆動源である。シート搬送モーターM2は、記録材搬送モーターの一例である。
【0032】
制御装置8は、シート92がシートセンサー32によって検出されるタイミングに応じてシート搬送モーターM2の動作状態を制御する。
【0033】
プリント処理装置4は、作像装置4x、レーザースキャニングユニット40、転写装置44および定着装置46を備える。
【0034】
作像装置4xにおいて、ドラム状の感光体41が回転し、帯電装置42が感光体41の表面を一様に帯電させる。さらに、レーザースキャニングユニット40が帯電した感光体41の表面に静電潜像を書き込む。
【0035】
さらに、作像装置4xの現像装置43が、前記静電潜像をトナー像へ現像する。転写装置44は、感光体41の表面の前記トナー像をシート92に転写する。続いて、定着装置46が、シート92上の前記トナー像を加熱および加圧することにより、前記トナー像をシート92に定着させる。
【0036】
図1に示される画像形成装置2は、タンデム式のプリント処理装置4を有する。そのため、プリント処理装置4は、それぞれ異なる色のトナーに対応する4つの作像装置4xを備える。さらに、転写装置44は、4つの一次転写装置441、中間転写ベルト440および二次転写装置442を含む。
【0037】
4つの作像装置4xが、それぞれ感光体41、帯電装置42および現像装置43を含む。4つの作像装置4xは、それぞれシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの前記トナー像を感光体41の表面に形成する。
【0038】
作像装置4x各々において、一次転写装置441が、前記トナー像を感光体41から中間転写ベルト440へ転写する。これにより、4色の前記トナー像からなるカラー画像が中間転写ベルト440上に形成される。
【0039】
二次転写装置442は、中間転写ベルト440上の4色の前記トナー像をシート92に転写する。
【0040】
以下の説明において、原稿搬送モーターM1およびシート搬送モーターM2のことをモーターM0と総称する。モーターM0は、前記画像処理に関連する機構を駆動する。
【0041】
本実施形態において、モーターM0は、DCモーターである。例えば,モーターM0がブラシレスDCモーターであることが考えられる。以下、モーターM0の制御に関連する構成について説明する。
【0042】
図2に示されるように、制御装置8は、モーターM0の制御に関する構成要素として、モーターコントローラー81およびモータードライバー82を備える。モーターコントローラー81は、モータードライバー82を通じてモーターM0を制御するモーター制御装置である。
【0043】
例えば、モーターコントローラー81は、MPU(Micro Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、二次記憶装置および通信装置などを備える。前記MPUはプロセッサーの一例である。前記RAMは、コンピューター読み取り可能な揮発性の記憶装置である。前記二次記憶装置は、コンピューター読み取り可能な不揮発性の記憶装置である。
【0044】
前記MPUは、前記二次記憶装置に予め記憶されたプログラムを実行することにより、モータードライバー82を制御する。その際、前記MPUは、前記プログラムを前記RAMへロードし、さらに、前記プログラムを実行する過程で生成または参照するデータを前記RAMに一時記憶させる。
【0045】
さらに、前記MPUは、前記通信装置を通じてモータードライバー82へ制御信号SC0を出力する。制御信号SC0は、モーターM0の回転方向を指示する方向制御信号、モーターM0へ電力を供給することを指示する駆動制御信号、モーターM0への給電を停止することを指示する停止制御信号、およびモーターM0への供給電力を指示する電力制御信号などを含む。
【0046】
前記電力制御信号は、モーターM0へ供給する電力を支持する信号である。例えば、前記電力制御信号がPWM(Pulse Width Modulation)信号であることが考えられる。なお、前記停止制御信号は、モーターM0への給電を停止する制御信号SC0の一例である。
【0047】
なお、モーターコントローラー81が、DSP(Digital Signal Processor)などの他のプロセッサーによって実現されてもよい。
【0048】
モータードライバー82は、例えばASIC(Application Specific integrated Circuit)などの回路によって実現される。
【0049】
モータードライバー82は、制御信号SC0に応じた電力をモーターM0へ供給する。具体的には、モータードライバー82は、モーターコントローラー81から前記駆動制御信号を受信する場合にモーターM0へ電流を供給し、モーターコントローラー81から前記停止制御信号を受信する場合にモーターM0への電流供給を停止する。
【0050】
さらに、モータードライバー82は、前記駆動制御信号を受信している場合に、前記電力制御信号に応じた大きさの電流をモーターM0へ供給する。その際、モータードライバー82は、モーターM0への電流を、前記方向制御信号に応じた方向に流れるように出力する。
【0051】
図2に示されるように、画像処理装置10は、モーターM0の回転を検出し、検出信号を出力する回転センサー80を備える。以下、回転センサー80の検出信号のことを回転検出信号SD0と称する。回転検出信号SD0は、モーターM0の回転に応じて変化する信号である。
【0052】
例えば、回転センサー80は、モーターM0の回転軸MS0または回転軸MS0に連動する回転体が予め定められた単位角度分回転するごとにパルス信号を出力するエンコーダーまたはホール素子である。この場合、前記パルス信号が回転検出信号SD0である。
【0053】
モーターコントローラー81は、回転検出信号SD0に応じた制御信号SC0をモータードライバー82へ出力する。
【0054】
モーターコントローラー81は、速度制御モードでモーターM0を制御する場合と、保持制御モードでモーターM0を制御する場合とがある。前記速度制御モードは、モーターM0の回転速度を予め設定される目標速度に近づける制御を行う動作モードである。前記保持制御モードは、モーターM0へ給電しつつモーターM0の回転位置を予め設定される一定の目標位置に保持するモーター保持制御を行う動作モードである。
【0055】
前記速度制御モードにおいて、モーターM0の回転速度と予め設定される目標速度との比較に基づくフィードバック制御がモーターコントローラー81によって実行される。一方、前記保持制御モードにおいて、モーターM0の回転位置と前記目標位置の比較に基づくフィードバック制御がモーターコントローラー81によって実行される。
【0056】
前記速度制御モードにおいて、モーターコントローラー81は、回転センサー80からの回転検出信号SD0に基づいてモーターM0の回転速度を特定し、特定した前記回転速度と予め設定される目標速度との差に応じて制御信号SC0の前記電力制御信号を調節する。
【0057】
一方、前記保持制御モードにおいて、回転センサー80からの回転検出信号SD0に基づいてモーターM0の回転位置を特定し、特定した前記回転位置と前記目標位置との差に応じて、制御信号SC0の前記方向制御信号を設定するとともに、制御信号SC0の前記電力制御信号を調節する。
【0058】
また、モータードライバー82は、前記駆動制御信号を受信している場合に、インターロック制御を実行する。モータードライバー82が前記駆動制御信号を受信している場合とは、モータードライバー82からモーターM0への給電中である。
【0059】
前記インターロック制御において、モータードライバー82は、モーターM0への給電中に制御信号SC0および回転検出信号SD0が変化しない状態が予め定められた基準時間継続するというロック条件が成立する場合に、モーターM0への給電を停止する。
【0060】
前記インターロック制御は、モーターM0がロック状態になった状況下でモーターM0への給電が長時間継続されることによるモーターM0の過剰な発熱および故障を回避するための制御である。
【0061】
モータードライバー82は、前記インターロック制御によってモーターM0への給電を停止すると、リセットされるまでモーターM0を制御することができない。
【0062】
即ち、前記速度制御モードにおいて、モーターM0への給電中に制御信号SC0および回転検出信号SD0が変化しない状態が長く継続する状態は、例えばモーターM0に過度な負荷がかかっている状態のような異常な状態である。前記インターロック制御が行われることにより、そのような異常な状態においてモーターM0が過剰に発熱する、または、故障する事態の発生を回避することができる。
【0063】
一方、前記保持制御モードにおいて、モーターM0の前記回転位置が前記目標位置と一致する場合、モーターM0への給電中に制御信号SC0および回転検出信号SD0が変化しない状態が継続することは正常である。
【0064】
従って、前記保持制御モードにおいてモーターM0が正常に制御されている場合、モータードライバー82が前記インターロック制御によってモーターM0への給電を停止する事態が発生することを回避する必要がある。
【0065】
ところで、モーターコントローラー81が、モーターM0に外力が加わった状態で前記モーター保持制御を実行している場合に、モータードライバー82がモーターM0へ電力を供給し続けると、その電力がモーターM0の温度を上げるために消費される。このような電力消費は無駄である。
【0066】
また、モーターM0に外力が加わった状態で前記モーター保持制御を実行している場合に、前記インターロック制御などによってモーターM0への給電が停止されると、モーターM0が前記外力によって回転するおそれがある。このようにモーターM0が意図せず回転することは危険である。
【0067】
前記保持制御モードにおいて、モーターコントローラー81は、
図3に示されるモーター保持制御を実行する。前記モーター保持制御は、モーターM0の回転位置を一定に保持する制御である。これにより、画像処理装置10は、前記モーター保持制御が実行される場合におけるモーターM0の消費電力を低減し、給電を停止されたモーターM0が外力によって意図せず回転してしまうことを防止できる。
【0068】
図2に示されるように、画像処理装置10は、回生ブレーキ回路83と、外部ブレーキ装置7とをさらに備える。
【0069】
回生ブレーキ回路83および外部ブレーキ装置7は、モーターコントローラー81から作動信号SC1,SC2が入力されるときにモーターM0をモーターM0の回転軸MS0に加わる外力に抗して停止状態に保持する。
【0070】
回生ブレーキ回路83は、第1作動信号SC1が入力されることによりモータードライバー82からモーターM0への給電ラインを遮断するとともにモーターM0の電力入力端子を短絡させる。これにより、回生ブレーキ回路83は、モーターM0を発電機として動作させる。
【0071】
例えば、回生ブレーキ回路83は、第1作動信号SC1が入力されることにより、モーターM0の一対の電力入力端子を接地電位または直流電源の出力端に短絡させる。なお、回生ブレーキ回路83は、回生ブレーキ装置の一例である。
【0072】
回生ブレーキ回路83は、第1作動信号SC1が入力されない状態においては、モータードライバー82からモーターM0への給電ラインを接続する。
【0073】
外部ブレーキ装置7は、第2作動信号SC2が入力されることにより、モーターM0の回転軸MS0または回転軸MS0に連動する回転体にブレーキ力を作用させる。例えば、外部ブレーキ装置7は、電磁ブレーキ装置などである。
【0074】
外部ブレーキ装置7は、第2作動信号SC2が入力されない状態においては、回転軸MS0または回転軸MS0に連動する前記回転体への前記ブレーキ力の作用を解除する。
【0075】
外部ブレーキ装置7によるモーターM0に対するブレーキ力は、回生ブレーキ回路83によるモーターM0に対するブレーキ力よりも強い。
【0076】
以下、
図3に示されるフローチャートを参照しつつ、前記モーター保持制御の手順の一例について説明する。以下の説明において、S1,S2,…は、前記モーター保持処理における複数の工程の識別符号を表す。
【0077】
<工程S1>
前記保持制御モードにおいて、モーターコントローラー81は、回転センサー80から回転検出信号SD0を随時取得する。さらに、モーターコントローラー81は、回転検出信号SD0が予め定められた目標条件を満たすか否かを判定する。
【0078】
例えば、前記目標条件は、回転検出信号SD0および前記目標位置に基づく位置誤差が予め定められた許容位置範囲内である状態が、予め定められた目標時間以上継続するという条件である。前記位置誤差は、回転検出信号SD0により特定されるモーターM0の回転位置と前記目標位置との差である。前記目標時間は、前記基準時間よりも短い時間である。
【0079】
モーターコントローラー81は、回転検出信号SD0が前記目標条件を満たすと判定する場合に、処理を工程S3へ移行させ、そうでない場合に、処理を工程S2へ移行させる。
【0080】
<工程S2>
工程S2において、モーターコントローラー81は、前記位置誤差の方向に応じた制御信号SC0の前記方向信号をモータードライバー82へ出力する。さらに、モーターコントローラー81は、前記位置誤差の大きさに応じて制御信号SC0の前記電力制御信号を調節し、調節後の前記電力制御信号をモータードライバー82へ出力する。
【0081】
モーターコントローラー81は、処理を工程S2から工程S1へ移行させる。これにより、回転検出信号SD0が前記目標条件を満たすまで、工程S1および工程S2の処理が繰り返される。
【0082】
工程S1および工程S2の処理が繰り返される状況下では、制御信号SC0の前記電力制御信号が随時変化する。そのため、モータードライバー82の前記インターロック制御によるモーターM0への給電停止は生じない。
【0083】
<工程S3>
工程S3において、モーターコントローラー81は、制御信号SC0の前記電力制御信号の内容に基づいてモーターM0の負荷の状態を判定する。
【0084】
本実施形態において、モーターコントローラー81は、前記電力制御信号に対応するモーターM0への供給電力の大きさであるモーター給電量を特定する。例えば、前記モーター給電量は、PWM信号である前記電力制御信号のデューティー比、または、前記デューティー比の移動平均値を前記モーター給電量として特定する。
【0085】
そして、モーターコントローラー81は、前記モーター給電量が予め定められた第1しきい値を下回る場合に、モーターM0の負荷が無負荷であると判定する。
【0086】
本実施形態において、前記電力制御信号に対応する前記モーター給電量が前記第1しきい値を下回るという条件は、予め定められた無負荷条件の一例である。
【0087】
同様に、モーターコントローラー81は、前記モーター給電量が前記第1しきい値を上回り、かつ、前記第1閾値およりも大きな第2しきい値を下回る場合に、モーターM0の負荷が低負荷であると判定する。
【0088】
前記第2しきい値は、前記第2しきい値に相当する電力が供給されるモーターM0が出力するトルクが、回生ブレーキ回路83によるモーターM0に対するブレーキ力と均衡する範囲内で設定される。
【0089】
さらに、モーターコントローラー81は、前記モーター給電量が前記第2しきい値を上まわる場合に、モーターM0の負荷が高負荷であると判定する。
【0090】
そして、モーターコントローラー81は、モーターM0の負荷が前記無負荷であると判定した場合に、処理を工程S6へ移行させ、モーターM0の負荷が前記低負荷であると判定した場合に、処理を工程S4へ移行させ、モーターM0の負荷が前記高負荷であると判定した場合に、処理を工程S5へ移行させる。
【0091】
<工程S4>
工程S4において、モーターコントローラー81は、回生ブレーキ回路83へ第1作動信号SC1を出力する。これにより、回生ブレーキ回路83による回生ブレーキがモーターM0に作用する。その後、モーターコントローラー81は、処理を工程S6へ移行させる。
【0092】
<工程S5>
工程S5において、モーターコントローラー81は、外部ブレーキ装置7へ第2作動信号SC2を出力する。これにより、外部ブレーキ装置7によるブレーキがモーターM0に作用する。その後、モーターコントローラー81は、処理を工程S6へ移行させる。
【0093】
<工程S6>
工程S6において、モーターコントローラー81は、モータードライバー82に対して前記停止制御信号を出力する。その後、モーターコントローラー81は、処理を工程S7へ移行させる。
【0094】
工程S6の処理により、モータードライバー82はモーターM0に対する電力供給を停止するとともに、前記インターロック制御を停止する。
【0095】
回転検出信号SD0が前記目標条件を満たす場合、工程S1から工程S6までの処理は、前記基準時間よりも短い時間で実行される。従って、モータードライバー82の前記インターロック制御によってモーターM0への給電が停止されるより前に、前記停止制御信号がモーターコントローラー81からモータードライバー82へ出力される。
【0096】
以上に示されるように、制御信号SC0の前記電力制御信号の内容が、モーターM0の負荷が前記無負荷である状況を示す場合、モーターコントローラー81は、第1作動信号SC1および第2作動信号SC2を出力せずに、前記停止制御信号をモータードライバー82へ出力する(工程S3,S6)。
【0097】
従って、前記無負荷のモーターM0が停止状態に保持されるとともに、画像処理装置10は、モーターM0を停止状態に保持するための電力を消費しない。
【0098】
また、制御信号SC0の前記電力制御信号の内容が、モーターM0の負荷が前記低負荷である状況を示す場合、モーターコントローラー81は、回生ブレーキ回路83による回生ブレーキをモーターM0に作用させつつ、モータードライバー82にモーターM0への給電を停止させる(工程S3,S4,S6)。
【0099】
従って、前記低負荷のモーターM0が回生ブレーキによって停止状態に保持されるとともに、回生ブレーキ回路83は、モーターM0を停止状態に保持するための電力をほとんど消費しない。
【0100】
回生ブレーキ回路83がモーターM0を停止状態に保持するために消費する電力は、作動中の外部ブレーキ装置7の消費電力よりも小さい。
【0101】
また、制御信号SC0の前記電力制御信号の内容が、モーターM0の負荷が前記高負荷である状況を示す場合、モーターコントローラー81は、外部ブレーキ装置7のブレーキ力をモーターM0に作用させつつ、モータードライバー82にモーターM0への給電を停止させる(工程S3,S5,S6)。
【0102】
従って、前記高負荷のモーターM0が外部ブレーキ装置7の強いブレーキ力によって停止状態に保持されるとともに、外部ブレーキ装置7は、モーターM0を停止状態に保持するために電力をごく僅かしか消費しない。
【0103】
即ち、作動中の外部ブレーキ装置7の消費電力は、作動中のモーターM0が外力と均衡するトルクを出力するために消費する電力よりも小さい。
【0104】
<工程S7>
工程S7において、モーターコントローラー81は、回転検出信号SD0が前記目標条件を満たす状態が維持されているか否かを判定する。
【0105】
そして、モーターコントローラー81は、回転検出信号SD0が前記目標条件を満たす状態が維持されていると判定する場合、工程S7の処理を繰り返し、そうでない場合、処理を工程S8へ移行させる。
【0106】
<工程S8>
工程S8において、モーターコントローラー81は、工程S2と同様に、前記位置誤差の方向に応じた制御信号SC0の前記方向信号をモータードライバー82へ出力する。
【0107】
さらに、工程S8において、モーターコントローラー81は、前記位置誤差の大きさに応じて制御信号SC0の前記電力制御信号を調節し、調節後の前記電力制御信号をモータードライバー82へ出力する。
【0108】
<工程S9>
続いて、モーターコントローラー81は、前記駆動制御信号をモータードライバー82へ出力する。これにより、モータードライバー82は、前記方向信号および前記電力制御信号に応じた電力をモーターM0へ供給する。
【0109】
<工程S10>
続いて、モーターコントローラー81は、回生ブレーキ回路83へ第1作動信号SC1を出力している場合にはその出力を停止し、外部ブレーキ装置7へ第2作動信号SC2を出力している場合にはその出力を停止する。
【0110】
その後、モーターコントローラー81は、処理を工程S1へ移行させる。これにより、モーターコントローラー81は、工程S1からの処理を繰り返す。
【0111】
以上に示されるように、モーターコントローラー81は、モーターM0の回転位置を一定に保持する前記モーター保持制御を実行する(
図3参照)。
【0112】
前記モーター保持制御において、モーターコントローラー81は、前記ロック条件が成立する前における回転検出信号SD0が予め定められた前記目標条件を満たすまでの第1保持期間において、モーターM0への給電が行われる状態で回転検出信号SD0に応じた制御信号SC0をモータードライバー82へ出力する(
図3の工程S1,S2)。
【0113】
さらに、モーターコントローラー81は、回転検出信号SD0が前記目標条件を満たした後の第2保持期間において、回生ブレーキ回路83への第1作動信号SC1の出力、または、外部ブレーキ装置7への第2作動信号SC2の出力を行う(
図3の工程S4,S5)。
【0114】
さらに、モーターコントローラー81は、前記第2保持期間において、作動信号SC1またはSC2を出力するとともにモーターM0への給電を停止する制御信号SC0である前記停止制御信号をモータードライバー82へ出力する(
図3の工程S6)。
【0115】
従って、画像処理装置10が採用されれば、モーターM0の回転位置を一定に保持する制御が実行される場合におけるモーターM0の消費電力を低減することができる。さらに、給電を停止されたモーターM0が外力によって意図せず回転してしまうことを防止することもできる。
【0116】
さらに、モーターコントローラー81は、前記第1保持期間における前記電力制御信号の内容に応じて、回生ブレーキ回路83および外部ブレーキ装置7の一方を作動信号SC1またはSC2の出力先として選択する(
図3の工程S3〜S5)。
【0117】
従って、前記第1保持期間にモーターM0に加わっている負荷に応じて、電力消費の低減およびモーターM0の確実な停止の2つの観点でより好適なブレーキ装置が選択される。
【0118】
さらに、モーターコントローラー81は、前記第1保持期間における前記電力制御信号の内容が前記無負荷条件を満たす場合に、作動信号SC1,SC2を出力せずに前記停止制御信号を出力する(
図3の工程S3,S6)。
【0119】
さらに、モーターコントローラー81は、前記第1保持期間における前記電力制御信号の内容が前記無負荷条件を満たさない場合に、作動信号SC1またはSC2と前記停止制御信号とを出力する(
図3の工程S3〜S5)。
【0120】
従って、モーターM0の負荷が、回生ブレーキ回路83および外部ブレーキ装置7を必要としない前記無負荷であれば、モーターM0の回転位置が、より電力消費の小さな状態で一定に維持される。
【0121】
また、モーターコントローラー81は、前記第2保持期間において予め定められた復帰条件が成立する場合に、前記駆動制御信号をモータードライバー82へ出力するとともに回生ブレーキ回路83および外部ブレーキ装置7への作動信号SC1,SC2の出力を停止する(
図3の工程S7,S8,S10)。
【0122】
本実施形態において、前記復帰条件は、回転検出信号SD0が前記目標条件を満たす状態が維持されない、という条件である。工程S8で出力される前記駆動制御信号は、モーターM0への給電を再開する制御信号SC0の一例である。
【0123】
工程S7〜S10の処理により、モーターM0に対する給電が停止された後に、モーターM0に加わる外力が変化するなど状況が変化した場合には、回転検出信号SD0に基づくモーターM0のフィードバック制御を速やかに開始することができる。その際、モータードライバー82のリセットは不要である。
【0124】
[応用例]
以上に示された画像処理装置10において、回転センサー80が、1つのモーターM0に対して2つのセンサーを含むことも考えられる。この場合、回転センサー80は、モータードライバー82へ回転検出信号SD0を出力する第1回転センサーと、モーターコントローラー81へ回転検出信号SD0を出力する第2回転センサーとを含む。