【実施例】
【0054】
<4.レンズの数値実施例>
次に、本実施の形態に係るズームレンズ1〜5の具体的な数値実施例について説明する。ここでは、
図1、
図5、
図9、
図13、および
図17に示した各構成例のズームレンズ1〜5に、具体的な数値を適用した数値実施例を説明する。
【0055】
なお、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。「面番号」は、物体側から像面側へ数えたi番目の面の番号を示している。「Ri」は、i番目の面の近軸の曲率半径の値(mm)を示す。「Di」はi番目の面とi+1番目の面との間の軸上面間隔(レンズの中心の厚み、または空気間隔)の値(mm)を示す。「Ndi」はi番目の面から始まるレンズ等のd線(波長587.6nm)における屈折率の値を示す。「νdi」はi番目の面から始まるレンズ等のd線におけるアッベ数の値を示す。「Ri」の値が「INF」となっている部分は平面、または絞り面(開口絞りS)を示す。「面番号」において「ASP」と記した面は非球面であることを示す。「IRIS」と記した面は開口絞りSであることを示す。「f」は無限遠合焦時における全系の焦点距離、「Fno」はFナンバー(開放F値)、「ω」は半画角を示す。「BF」はバックフォーカスを示す。
【0056】
各数値実施例には、レンズ面が非球面に形成されたものがある。非球面形状は以下の非球面の式によって定義される。以下の非球面の式において、レンズ面頂点からの光軸方向の距離を「x」、光軸方向に直交する方向における高さを「y」、レンズ頂点での近軸曲率(近軸曲率半径の逆数)を「c」とする。「K」は円錐定数(コーニック定数)、「Ai」は第i次の非球面係数を示す。なお、以下の非球面係数を示す各表において、「E−n」は10を底とする指数表現、すなわち、「10のマイナスn乗」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×(10のマイナス5乗)」を表している。
【0057】
(非球面の式)
x=y
2c
2/[1+{1−(1+K)y
2c
2}
1/2]+ΣAi・y
i【0058】
[各数値実施例に共通の構成]
以下の数値実施例1〜5が適用されるズームレンズ1〜5はいずれも、上記した<1.レンズの基本構成>を満足した構成となっている。すなわち、ズームレンズ1〜5はいずれも、物体側から像面側に向かって順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群
G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正または負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、負の屈折力を有する第5レンズ群G5とが配置された構成とされている。
【0059】
ズームレンズ1〜5はいずれも、広角端から望遠端へのズーミングに際して、光軸上で各レンズ群の間隔が変化する。第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4、および第5レンズ群G5の位置は、ズーミングに際し、広角端に比べて望遠端において物体側に位置するように移動する。第1レンズ群G1は、ズーミングに際し、広角端に比べて望遠端において像面側に位置するように移動する。
【0060】
ズームレンズ1〜5はいずれも、被写体距離が無限遠から近接に変化する際に、光軸上で、第2レンズ群G2と第4レンズ群G4とが像面側に移動することによって合焦する。
【0061】
[数値実施例1]
図1に示したズームレンズ1において、第1レンズ群G1は、第1レンズL1と、第2レンズL2と、第3レンズL3と第4レンズL4とが接合された負の屈折力を有する接合レンズとから構成されている。第1レンズL1は、物体側に凸形状で負の屈折力を有している。第2レンズL2は、物体側に凸形状で負の屈折力を有している。第3レンズL3は、両凹形状で負の屈折力を有している。第4レンズは、第3レンズL3の像面側に配置され、物体側に凸形状で正の屈折力を有している。
【0062】
第2レンズ群G2は、第5レンズL5と第6レンズL6とが接合された正の屈折力を有する接合レンズから構成されている。第5レンズL5は、物体側に凸形状で負の屈折力を有している。第6レンズL6は、第5レンズL5の像面側に配置され、両凸形状で正の屈折力を有している。
【0063】
第3レンズ群G3は、物体側に凸形状の正の屈折力を有する第7レンズL7から構成されている。
【0064】
第4レンズ群G4は、物体側に凸形状の負の屈折力を有する第8レンズL8と第8レンズL8の像面側に配置された両凸形状の正の屈折力を有する第9レンズL9とが接合された正の屈折力を有する接合レンズから構成されている。
【0065】
第5レンズ群G5は、第10レンズL10と第11レンズL11とが接合された負の屈折力を有する接合レンズと、第12レンズL12と、第13レンズL13と第14レンズL14とが接合された正の屈折力を有する接合レンズと、第15レンズL15とから構成されている。第10レンズL10は、像面側に凸形状で正の屈折力を有している。第11レンズL11は、第10レンズL10の像面側に配置され、物体側に凹形状で負の屈折力を有している。第12レンズL12は、両凸形状で正の屈折力を有している。第13レンズL13は、両凹形状で負の屈折力を有している。第14レンズL14は、第13レンズL13の像面側に配置され、両凸形状で正の屈折力を有している。第15レンズL15は、両凹形状で負の屈折力を有している。
【0066】
第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間には、開口絞りSが配置されている。第5レンズ群G5の像面側には像面IPが配置されている。第5レンズ群G5と像面IPとの間にはカバーガラスCGが配置されている。
【0067】
[表1]に、ズームレンズ1に具体的な数値を適用した数値実施例1の基本的なレンズデータを示す。[表1]において、ズーミングに際して可変する間隔はD(1),D(2),D(3),D(4),D(5)と記す。これらの可変間隔の値を[表2]に示す。
【0068】
ズームレンズ1において、第1レンズL1の物体側(第1面)および像面側の面(第2面)と、第2レンズL2の像面側の面(第4面)と、第7レンズL7の物体側(第11面)および像面側の面(第12面)とには非球面が形成されている。さらに、第11レンズL11の像面側の面(第19面)と、第15レンズL15の物体側(第25面)および像面側の面(第26面)とには非球面が形成されている。数値実施例1における非球面の4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数A4、A6、A8、A10、A12の値を、円錐係数Kと共に[表3]に示す。
【0069】
また、[表4]には、ズームレンズ1における無限遠合焦時における全系の焦点距離f、Fナンバー(Fno)、バックフォーカスBF、および半画角ωの値を示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】
図2には、数値実施例1における広角端での諸収差を示す。
図3には、数値実施例1における中間焦点距離での諸収差を示す。
図4には、数値実施例1における望遠端での諸収差を示す。
図2〜
図4には、諸収差として、球面収差、非点収差(像面湾曲)、横収差(コマ収差)および歪曲収差を示す。非点収差図において実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面における値を示す。各収差図には、d線を基準波長とした値を示す。球面収差図および横収差図には、C線(波長656.28nm)と、g線(波長435.84nm)の値も示す。横収差図においてYは像高、Aは画角を示す。以降の他の数値実施例における収差図についても同様である。
【0075】
各収差図から分かるように、数値実施例1では、広角端、中間焦点距離、および望遠端において、各収差がバランス良く良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0076】
[数値実施例2]
図5に示したズームレンズ2において、第1レンズ群G1は、第1レンズL1と、第2レンズL2と、第3レンズL3と第4レンズL4とが接合された負の屈折力を有する接合レンズとから構成されている。第1レンズL1は、物体側に凸形状で負の屈折力を有している。第2レンズL2は、物体側に凸形状で負の屈折力を有している。第3レンズL3は、両凹形状で負の屈折力を有している。第4レンズは、第3レンズL3の像面側に配置され、物体側に凸形状で正の屈折力を有している。
【0077】
第2レンズ群G2は、両凸形状の正の屈折力を有する第5レンズL5から構成されている。
【0078】
第3レンズ群G3は、像面側に凸形状の負の屈折力を有する第6レンズL6と、両凸形状の正の屈折力を有する第7レンズL7とから構成されている。
【0079】
第4レンズ群G4は、物体側に凸形状の負の屈折力を有する第8レンズL8と第8レンズL8の像面側に配置された両凸形状の正の屈折力を有する第9レンズL9とが接合された正の屈折力を有する接合レンズと、両凸形状の正の屈折力を有する第10レンズL10とから構成されている。
【0080】
第5レンズ群G5は、第11レンズL11と第12レンズL12とが接合された負の屈折力を有する接合レンズと、第13レンズL13と、第14レンズL14と第15レンズL15とが接合された負の屈折力を有する接合レンズと、第16レンズL16とから構成されている。第11レンズL11は、両凸形状で正の屈折力を有している。第12レンズL12は、第11レンズL11の像面側に配置され、両凹形状で負の屈折力を有している。第13レンズL13は、両凸形状で正の屈折力を有している。第14レンズL14は、像面側に凸形状で正の屈折力を有している。第15レンズL15は、第14レンズL14の像面側に配置され、両凹形状で負の屈折力を有している。第16レンズL16は、両凹形状で負の屈折力を有している。
【0081】
第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間には、開口絞りSが配置されている。第5レンズ群G5の像面側には像面IPが配置されている。第5レンズ群G5と像面IPとの間にはカバーガラスCGが配置されている。
【0082】
[表5]に、ズームレンズ2に具体的な数値を適用した数値実施例2の基本的なレンズデータを示す。[表5]において、ズーミングに際して可変する間隔はD(1),D(2),D(3),D(4),D(5)と記す。これらの可変間隔の値を[表6]に示す。
【0083】
ズームレンズ2において、第1レンズL1の物体側(第1面)および像面側の面(第2面)と、第2レンズL2の像面側の面(第4面)と、第7レンズL7の物体側(第12面)および像面側の面(第13面)とには非球面が形成されている。さらに、第12レンズL12の像面側の面(第22面)と、第16レンズL16の物体側(第28面)および像面側の面(第29面)とには非球面が形成されている。数値実施例2における非球面の4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数A4、A6、A8、A10、A12の値を、円錐係数Kと共に[表7]に示す。
【0084】
また、[表8]には、ズームレンズ2における無限遠合焦時における全系の焦点距離f、Fナンバー(Fno)、バックフォーカスBF、および半画角ωの値を示す。
【0085】
【表5】
【0086】
【表6】
【0087】
【表7】
【0088】
【表8】
【0089】
図6には、数値実施例2における広角端での諸収差を示す。
図7には、数値実施例2における中間焦点距離での諸収差を示す。
図8には、数値実施例2における望遠端での諸収差を示す。
【0090】
各収差図から分かるように、数値実施例2では、広角端、中間焦点距離、および望遠端において、各収差がバランス良く良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0091】
[数値実施例3]
図9に示したズームレンズ3において、第1レンズ群G1は、物体側に凸形状の負の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸形状の負の屈折力を有する第2レンズL2と、両凹形状の負の屈折力を有する第3レンズL3と、物体側に凸形状の正の屈折力を有する第4レンズL4とから構成されている。
【0092】
第2レンズ群G2は、第5レンズL5と第6レンズL6とが接合された正の屈折力を有する接合レンズから構成されている。
【0093】
第3レンズ群G3は、第7レンズL7と、第8レンズL8と第9レンズL9とが接合された正の屈折力を有する接合レンズと、第10レンズL10とから構成されている。第7レンズL7は、両凸形状で正の屈折力を有している。第8レンズL8は、物体側に凸形状で負の屈折力を有している。第9レンズL9は、第8レンズL8の像面側に配置され、両凸形状で正の屈折力を有している。第10レンズL10は、両凸形状で正の屈折力を有している。
【0094】
第4レンズ群G4は、第11レンズL11と第12レンズL12とが接合された負の屈折力を有する接合レンズから構成されている。第11レンズL11は、像面側に凸形状で正の屈折力を有している。第12レンズL12は、第11レンズL11の像面側に配置され、像面側に凸形状で負の屈折力を有している。
【0095】
第5レンズ群G5は、第13レンズL13と第14レンズL14とが接合された正の屈折力を有する接合レンズと、第15レンズL15とから構成されている。第13レンズL13は、像面側に凸形状で正の屈折力を有している。第14レンズL14は、第13レンズL13の像面側に配置され、像面側に凸形状で負の屈折力を有している。第15レンズL15は、両凹形状で負の屈折力を有している。
【0096】
第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間には、開口絞りSが配置されている。第5レンズ群G5の像面側には像面IPが配置されている。第5レンズ群G5と像面IPとの間にはカバーガラスCGが配置されている。
【0097】
[表9]に、ズームレンズ3に具体的な数値を適用した数値実施例3の基本的なレンズデータを示す。[表9]において、ズーミングに際して可変する間隔はD(1),D(2),D(3),D(4),D(5)と記す。これらの可変間隔の値を[表10]に示す。
【0098】
ズームレンズ3において、第1レンズL1の物体側(第1面)および像面側の面(第2面)と、第2レンズL2の像面側の面(第4面)と、第5レンズL5の物体側(第9面)と、第7レンズL7の物体側の面(第13面)とには非球面が形成されている。さらに、第12レンズL12の像面側の面(第22面)と、第15レンズL15の像面側の面(第27面)とには非球面が形成されている。数値実施例3における非球面の4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数A4、A6、A8、A10、A12の値を、円錐係数Kと共に[表11]に示す。
【0099】
また、[表12]には、ズームレンズ3における無限遠合焦時における全系の焦点距離f、Fナンバー(Fno)、バックフォーカスBF、および半画角ωの値を示す。
【0100】
【表9】
【0101】
【表10】
【0102】
【表11】
【0103】
【表12】
【0104】
図10には、数値実施例3における広角端での諸収差を示す。
図11には、数値実施例3における中間焦点距離での諸収差を示す。
図12には、数値実施例3における望遠端での諸収差を示す。
【0105】
各収差図から分かるように、数値実施例3では、広角端、中間焦点距離、および望遠端において、各収差がバランス良く良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0106】
[数値実施例4]
図13に示したズームレンズ4において、第1レンズ群G1は、物体側に凸形状の負の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸形状の負の屈折力を有する第2レンズL2と、両凹形状の負の屈折力を有する第3レンズL3と、物体側に凸形状の正の屈折力を有する第4レンズL4とから構成されている。
【0107】
第2レンズ群G2は、両凸形状の正の屈折力を有する第5レンズL5から構成されている。
【0108】
第3レンズ群G3は、像面側に凸形状の負の屈折力を有する第6レンズL6と、両凸形状の正の屈折力を有する第7レンズL7とから構成されている。
【0109】
第4レンズ群G4は、第8レンズL8と第9レンズL9とが接合された正の屈折力を有する接合レンズと、第10レンズL10とから構成されている。第8レンズL8は、物体側に凸形状で負の屈折力を有している。第9レンズL9は、第8レンズL8の像面側に配置され、物体側に凸形状で正の屈折力を有している。第10レンズL10は、両凸形状で正の屈折力を有している。
【0110】
第5レンズ群G5は、第11レンズL11と第12レンズL12とが接合された負の屈折力を有する接合レンズと、第13レンズL13と、第14レンズL14と第15レンズL15とが接合された負の屈折力を有する接合レンズと、第16レンズL16とから構成されている。第11レンズL11は、両凸形状で正の屈折力を有している。第12レンズL12は、第11レンズL11の像面側に配置され、両凹形状で負の屈折力を有している。第13レンズL13は、両凸形状で正の屈折力を有している。第14レンズL14は、両凸形状で正の屈折力を有している。第15レンズL15は、第14レンズL14の像面側に配置され、両凹形状で負の屈折力を有している。第16レンズL16は、両凹形状で負の屈折力を有している。
【0111】
第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間には、開口絞りSが配置されている。第5レンズ群G5の像面側には像面IPが配置されている。第5レンズ群G5と像面IPとの間にはカバーガラスCGが配置されている。
【0112】
[表13]に、ズームレンズ4に具体的な数値を適用した数値実施例4の基本的なレンズデータを示す。[表13]において、ズーミングに際して可変する間隔はD(1),D(2),D(3),D(4),D(5)と記す。これらの可変間隔の値を[表14]に示す。
【0113】
ズームレンズ4において、第1レンズL1の物体側(第1面)および像面側の面(第2面)と、第2レンズL2の像面側の面(第5面)と、第7レンズL7の物体側(第14面)および像面側の面(第15面)とには非球面が形成されている。さらに、第10レンズL10の像面側の面(第21面)と、第16レンズL16の物体側の面(第30面)とには非球面が形成されている。特に、第2レンズL2は、ハイブリッドレンズ(複合非球面)となっている。数値実施例4における非球面の4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数A4、A6、A8、A10、A12の値を、円錐係数Kと共に[表15]に示す。
【0114】
また、[表16]には、ズームレンズ4における無限遠合焦時における全系の焦点距離f、Fナンバー(Fno)、バックフォーカスBF、および半画角ωの値を示す。
【0115】
【表13】
【0116】
【表14】
【0117】
【表15】
【0118】
【表16】
【0119】
図14には、数値実施例4における広角端での諸収差を示す。
図15には、数値実施例4における中間焦点距離での諸収差を示す。
図16には、数値実施例4における望遠端での諸収差を示す。
【0120】
各収差図から分かるように、数値実施例4では、広角端、中間焦点距離、および望遠端において、各収差がバランス良く良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0121】
[数値実施例5]
図17に示したズームレンズ5において、第1レンズ群G1は、第1レンズL1と、第2レンズL2と、第3レンズL3と第4レンズL4とが接合された負の屈折力を有する接合レンズとから構成されている。第1レンズL1は、物体側に凸形状で負の屈折力を有している。第2レンズL2は、物体側に凸形状で負の屈折力を有している。第3レンズL3は、両凹形状で負の屈折力を有している。第4レンズは、第3レンズL3の像面側に配置され、物体側に凸形状で正の屈折力を有している。
【0122】
第2レンズ群G2は、両凸形状の正の屈折力を有する第5レンズL5から構成されている。
【0123】
第3レンズ群G3は、像面側に凸形状の負の屈折力を有する第6レンズL6と、両凸形状の正の屈折力を有する第7レンズL7とから構成されている。
【0124】
第4レンズ群G4は、第8レンズL8と第9レンズL9とが接合された正の屈折力を有する接合レンズと、第10レンズL10とから構成されている。第8レンズL8は、物体側に凸形状で負の屈折力を有している。第9レンズL9は、第8レンズL8の像面側に配置され、両凸形状で正の屈折力を有している。第10レンズL10は、両凸形状で正の屈折力を有している。
【0125】
第5レンズ群G5は、第11レンズL11と第12レンズL12とが接合された負の屈折力を有する接合レンズと、第13レンズL13と、第14レンズL14と第15レンズL15とが接合された負の屈折力を有する接合レンズと、第16レンズL16とから構成されている。第11レンズL11は、両凸形状で正の屈折力を有している。第12レンズL12は、第11レンズL11の像面側に配置され、両凹形状で負の屈折力を有している。第13レンズL13は、両凸形状で正の屈折力を有している。第14レンズL14は、像面側に凸形状で正の屈折力を有している。第15レンズL15は、第14レンズL14の像面側に配置され、両凹形状で負の屈折力を有している。第16レンズL16は、両凹形状で負の屈折力を有している。
【0126】
第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間には、開口絞りSが配置されている。第5レンズ群G5の像面側には像面IPが配置されている。第5レンズ群G5と像面IPとの間にはカバーガラスCGが配置されている。
【0127】
[表17]に、ズームレンズ5に具体的な数値を適用した数値実施例5の基本的なレンズデータを示す。[表17]において、ズーミングに際して可変する間隔はD(1),D(2),D(3),D(4),D(5)と記す。これらの可変間隔の値を[表18]に示す。
【0128】
ズームレンズ5において、第1レンズL1の物体側(第1面)および像面側の面(第2面)と、第2レンズL2の像面側の面(第5面)と、第7レンズL7の物体側(第13面)および像面側の面(第14面)とには非球面が形成されている。さらに、第12レンズL12の像面側の面(第23面)と、第16レンズL16の物体側の面(第29面)および像面側の面(第30面)とには非球面が形成されている。数値実施例5における非球面の4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数A4、A6、A8、A10、A12の値を、円錐係数Kと共に[表19]に示す。
【0129】
また、[表20]には、ズームレンズ5における無限遠合焦時における全系の焦点距離f、Fナンバー(Fno)、バックフォーカスBF、および半画角ωの値を示す。
【0130】
【表17】
【0131】
【表18】
【0132】
【表19】
【0133】
【表20】
【0134】
図18には、数値実施例5における広角端での諸収差を示す。
図19には、数値実施例5における中間焦点距離での諸収差を示す。
図20には、数値実施例5における望遠端での諸収差を示す。
【0135】
各収差図から分かるように、数値実施例5では、広角端、中間焦点距離、および望遠端において、各収差がバランス良く良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0136】
[各実施例のその他の数値データ]
[表21]、および[表22]には、上述の各条件式に関する値を、各数値実施例についてまとめたものを示す。[表21]から分かるように、各条件式について、各数値実施例の値がその数値範囲内となっている。
【0137】
【表21】
【0138】
【表22】
【0139】
<5.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記実施の形態および実施例の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、上記各数値実施例において示した各部の形状および数値は、いずれも本技術を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0140】
また、上記実施の形態および実施例では、実質的に5つのレンズ群からなる構成について説明したが、実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備えた構成であってもよい。
【0141】
また例えば、本技術は以下のような構成を取ることができる。
[1]
物体側から像面側に向かって順に、
負の屈折力を有する第1レンズ群と、
正の屈折力を有する第2レンズ群と、
正の屈折力を有する第3レンズ群と、
正または負の屈折力を有する第4レンズ群と、
負の屈折力を有する第5レンズ群と
から構成され、
広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記各レンズ群の間隔が変化し、
被写体距離が無限遠から近接に変化する際に、前記第2レンズ群と前記第4レンズ群とが移動することによって合焦する
ズームレンズ。
[2]
さらに以下の条件式を満足する
上記[1]に記載のズームレンズ。
0.5<|2G/4G|<2.0 ……(1)
ただし、
2G:前記第2レンズ群の焦点距離
4G:前記第4レンズ群の焦点距離
とする。
[3]
さらに以下の条件式を満足する
上記[1]または[2]に記載のズームレンズ。
−0.5<t_2β/w_2β<0.6 ……(2)
ただし、
t_2β:望遠端における前記第2レンズ群の横倍率
w_2β:広角端における前記第2レンズ群の横倍率
とする。
[4]
さらに以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[3]のいずれか1つに記載のズームレンズ。
2.1<2G/(fw・ft)
1/2<3.0 ……(3)
ただし、
2G:前記第2レンズ群の焦点距離
fw:広角端における全系の焦点距離
ft:望遠端における全系の焦点距離
とする。
[5]
さらに以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[4]のいずれか1つに記載のズームレンズ。
0.3<|4G/5G|<1.6 ……(4)
ただし、
4G:前記第4レンズ群の焦点距離
5G:前記第5レンズ群の焦点距離
とする。
[6]
前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の非球面レンズを含む
上記[1]ないし[5]のいずれか1つに記載のズームレンズ。
[7]
前記第5レンズ群は、少なくとも1つの接合レンズを含む
上記[1]ないし[6]のいずれか1つに記載のズームレンズ。
[8]
前記第2ないし第5レンズ群の位置は、ズーミングに際し、広角端に比べて望遠端において物体側に位置する
上記[1]ないし[7]のいずれか1つに記載のズームレンズ。
[9]
ズームレンズと、前記ズームレンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを含み、
前記ズームレンズは、
物体側から像面側に向かって順に、
負の屈折力を有する第1レンズ群と、
正の屈折力を有する第2レンズ群と、
正の屈折力を有する第3レンズ群と、
正または負の屈折力を有する第4レンズ群と、
負の屈折力を有する第5レンズ群と
から構成され、
広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記各レンズ群の間隔が変化し、
被写体距離が無限遠から近接に変化する際に、前記第2レンズ群と前記第4レンズ群とが移動することによって合焦する
撮像装置。
[10]
さらに以下の条件式を満足する
上記[9]に記載の撮像装置。
0.5<|2G/4G|<2.0 ……(1)
ただし、
2G:前記第2レンズ群の焦点距離
4G:前記第4レンズ群の焦点距離
とする。
[11]
さらに以下の条件式を満足する
上記[9]または[10]に記載の撮像装置。
−0.5<t_2β/w_2β<0.6 ……(2)
ただし、
t_2β:望遠端における前記第2レンズ群の横倍率
w_2β:広角端における前記第2レンズ群の横倍率
とする。
[12]
さらに以下の条件式を満足する
上記[9]ないし[11]のいずれか1つに記載の撮像装置。
2.1<2G/(fw・ft)
1/2<3.0 ……(3)
ただし、
2G:前記第2レンズ群の焦点距離
fw:広角端における全系の焦点距離
ft:望遠端における全系の焦点距離
とする。
[13]
さらに以下の条件式を満足する
上記[9]ないし[12]のいずれか1つに記載の撮像装置。
0.3<|4G/5G|<1.6 ……(4)
ただし、
4G:前記第4レンズ群の焦点距離
5G:前記第5レンズ群の焦点距離
とする。
[14]
前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の非球面レンズを含む
上記[9]ないし[13]のいずれか1つに記載の撮像装置。
[15]
前記第5レンズ群は、少なくとも1つの接合レンズを含む
上記[9]ないし[14]のいずれか1つに記載の撮像装置。
[16]
前記第2ないし第5レンズ群の位置は、ズーミングに際し、広角端に比べて望遠端において物体側に位置する
上記[9]ないし[15]のいずれか1つに記載の撮像装置。
[17]
実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備えた
上記[1]ないし[8]のいずれか1つに記載のズームレンズ。
[18]
前記ズームレンズは、実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備える
上記[9]ないし[16]のいずれか1つに記載の撮像装置。
【0142】
本出願は、日本国特許庁において2017年1月25日に出願された日本特許出願番号第2017−011423号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
【0143】
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。