(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6984627
(24)【登録日】2021年11月29日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】鋼帯の切断設備
(51)【国際特許分類】
B23D 33/00 20060101AFI20211213BHJP
B23D 15/04 20060101ALI20211213BHJP
B23D 15/02 20060101ALI20211213BHJP
【FI】
B23D33/00 H
B23D15/04
B23D15/02
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-33590(P2019-33590)
(22)【出願日】2019年2月27日
(65)【公開番号】特開2020-138248(P2020-138248A)
(43)【公開日】2020年9月3日
【審査請求日】2020年9月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001258
【氏名又は名称】JFEスチール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100184859
【弁理士】
【氏名又は名称】磯村 哲朗
(74)【代理人】
【識別番号】100123386
【弁理士】
【氏名又は名称】熊坂 晃
(74)【代理人】
【識別番号】100196667
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100130834
【弁理士】
【氏名又は名称】森 和弘
(72)【発明者】
【氏名】松浦 寿幸
【審査官】
小川 真
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭57−015620(JP,A)
【文献】
特開昭51−069280(JP,A)
【文献】
特開2012−111002(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23D 33/00
B23D 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被切断材が挿入される挿入口を有するフレームと、
前記挿入口の入口側に配置され、前記挿入口から挿入された前記被切断材を切断するシャーと、
前記挿入口の出口側から前記被切断材の挿入方向に向かって下方に傾斜しており、前記シャーにより前記被切断材を切断したときに生じる切断屑の落下をガイドするスクラップガイドと、
前記スクラップガイド上の一部の領域に設けられ、水平方向に対する傾斜角度が前記スクラップガイドの傾斜角度より小さくなるように下方に傾斜した下ガイド部と、
前記スクラップガイド上であって前記下ガイド部の下側に設置され、前記下ガイド部の下端に隣接する回転ロールを備えた回転ロールユニットと、
を有し、
前記回転ロールユニットは、前記回転ロールを上下動可能に保持していることを特徴とする鋼帯の切断設備。
【請求項2】
前記下ガイド部は、前記スクラップガイドの幅方向の中央に設けられている請求項1に記載の鋼帯の切断設備。
【請求項3】
前記下ガイド部は、傾斜角度が調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼帯の切断設備。
【請求項4】
前記フレームにおける前記スクラップガイドに対向する位置に配置され、上方に向かって傾斜した上ガイド部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の鋼帯の切断設備。
【請求項5】
前記上ガイド部は、前記フレームに対し着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の切断設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼帯を切断した際に生じる切断屑をスクラップバックに収容する鋼帯の切断設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、鋼帯の酸洗を連続して行う連続式酸洗ライン等において、先行材の後端部と後行材の先端部とが溶接機により溶接される。鋼帯の端部同士を接続するときには、端部の形状不良を除去するために、切断設備を用いて鋼帯の端部がシャーにより切断される。この切断設備の一例として、例えば特許文献1〜3のような切断設備が用いられる。特許文献1〜3の切断設備は、圧延ラインに組み込まれたアップカットシャー設備であって、下刃を固定させ上刃を上下動させて鋼帯を切断する。
【0003】
上述した切断設備において、鋼帯を切断することによって切断屑が発生する。通常、切断屑は、ベルトコンベア上に落下して排出される他、スクラップバック内へ落下して排出されるようになっている。スクラップバックを用いる場合、切断屑は、スクラップガイドを滑り落ちてスクラップバック内へ落下し、スクラップバック内において積み重ねて溜め込まれる。
【0004】
ここで、切断屑がスクラップガイド上から滑り落ちずにシャーの近傍に滞留すると、鋼帯を連続的に処理することができない。そこで、切断屑をスムーズにスクラップバックへ導くために、切断屑が滑り落ちる面に複数のロールを設けることが提案されている(例えば特許文献4参照)。特許文献4には、切断屑をスクラップバックへ滑り落とすための昇降テーブルの表面に複数のロールを設けたアップカットシャー設備が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特公昭48−20074号公報
【特許文献2】実開昭60−4318号公報
【特許文献3】実開平6−3522号公報
【特許文献4】特開2016−64464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、切断屑の形状は一様ではなく種々の形状を有する。例えば切断屑の尾端部は各鋼板コイル毎に不規則な曲線形状を有している。また、鋼板コイルから引き出した鋼帯が平坦形状を有するものもあれば、上側もしくは下側に反った形状を有する場合もある。このような種々の形状を有する切断屑の切断に対し、特許文献4のようなスクラップガイドを用いた場合、切断屑の形状によっては、切断屑がロールに引っ掛かってしまい、切断屑がスクラップバックまで滑り落ちず、切断屑詰まりが発生してしまう場合がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、切断屑の形状がどのような形状であっても切断屑詰まりの発生を抑制することができる鋼帯の切断設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、これら課題を解決するために以下の構成を有する。
[1] 被切断材が挿入される挿入口を有するフレームと、
前記挿入口の入口側に配置され、前記挿入口から挿入された前記被切断材を切断するシャーと、
前記挿入口の出口側から前記被切断材の挿入方向に向かって下方に傾斜しており、前記シャーにより前記被切断材を切断したときに生じる切断屑の落下をガイドするスクラップガイドと、
前記スクラップガイド上の一部の領域に設けられ、水平方向に対する傾斜角度が前記スクラップガイドの傾斜角度より小さくなるように下方に傾斜した下ガイド部と、
前記スクラップガイド上であって前記下ガイド部の下側に設置され、前記下ガイド部の下端に隣接する回転ロールを備えた回転ロールユニットと、
を有することを特徴とする鋼帯の切断設備。
[2]前記回転ロールユニットは、前記回転ロールを上下動可能に保持していることを特徴とする[1]に記載の鋼帯の切断設備。
[3] 前記下ガイド部は、前記スクラップガイドの幅方向の中央に設けられている[1]または[2]に記載の鋼帯の切断設備。
[4] 前記下ガイド部は、傾斜角度が調整可能に取り付けられていることを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載の鋼帯の切断設備。
[5] 前記フレームにおける前記スクラップガイドに対向する位置に配置され、上方に向かって傾斜した上ガイド部をさらに備えたことを特徴とする[1]から[4]のいずれかに記載の鋼帯の切断設備。
[6] 前記上ガイド部は、前記フレームに対し着脱可能に取り付けられていることを特徴とする[5]に記載の切断設備。
【発明の効果】
【0009】
本発明の鋼帯の切断設備によれば、スクラップガイド上に下ガイド部及び回転ロールユニットが設けられていることにより、切断屑の尾端部が不規則な形状であっても反り形状を有していても、スクラップガイドに切断屑詰まりが発生するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の切断設備の好ましい実施形態を示す斜視図である。
【
図2】本発明の切断設備の好ましい実施形態を示す模式図である。
【
図3】
図1の切断装置における下ガイド部及び回転ロールユニットの一例を示す模式図である。
【
図4】
図1の切断装置における下ガイド部及び回転ロールユニットの一例を示す模式図である。
【
図5】
図1の切断装置における下ガイド部及び回転ロールユニットの一例を示す模式図である。
【
図6】熱間圧延後の鋼板をコイル状に巻いた鋼板コイルの尾端部(コイルエンド)の形状を示す模式図である。
【
図7】従来の切断設備において、上反り形状もしくは下反り形状の切断屑が発生した様子を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の切断設備の好ましい実施形態を示す斜視図であり、
図2は本発明の切断設備の好ましい実施形態を示す模式図である。
図1及び
図2の切断設備1は、例えば連続式酸洗ラインもしくは圧延ライン等において、鋼板コイルCの端部を切断するものであって、フレーム2、シャーの上刃10a、シャーの下刃10b、スクラップガイド20、下ガイド部30、回転ロールユニット40等を備える。
【0012】
フレーム2は、被切断材Kが挿入される挿入口2aを有し、鋼板コイルCから延びる被切断材Kが挿入口2aに挿入される。シャー10a、10bは、挿入口2aの入口側に配置されており、挿入口2aから所定の長さだけ挿入された被切断材Kを切断する。シャー10a、10bにより切断された被切断材Kは切断屑となる。なお、シャー10a、10bの構造は、被切断材Kを切断するものであればどのような構造でもよく、例えばシャーの下刃10bが固定されシャーの上刃10aが上下動するアップカットシャーでもよいし、シャーの下刃10b及びシャーの上刃10aの双方が上下動するアップアンドダウンカットシャーであってもよい。
【0013】
スクラップガイド20は、例えば上面が平坦状に形成されており、挿入口2aと同じ幅を有する板状の部材からなっている。スクラップガイド20は、挿入口2aから被切断材Kの挿入方向(矢印X1方向)に向かって下方に傾斜している。つまり、スクラップガイド20において、上端20X側が挿入口2a側に位置しており、下端20Y側が挿入口2aよりも低い位置に位置している。スクラップガイド20は、シャー10a、10bにより被切断材Kを切断したときに生じる切断屑の移動をガイドする。スクラップガイド20の下側には、切断屑を収容するためのスクラップバックSBが配置されており、スクラップガイド20によりガイドされた切断屑がスクラップバックSB内に収容される。
【0014】
図3〜
図5は、
図1の切断装置における下ガイド部及び回転ロールユニットの一例を示す模式図である。なお、
図3はX−Z平面から見た図を示し、
図4はY−Z平面から見た図を示し、
図5はX−Y平面から見た図をそれぞれ示している。
図1〜
図5の下ガイド部30は、例えば板状の部材からなり、スクラップガイド上の一部の領域に設けられている。
【0015】
なお、被切断材Kの中央が挿入口2a及びスクラップガイド20の中央と一致するように、被切断材Kが挿入口2aから挿入される。そこで、
図1〜
図5においては、下ガイド部30は、例えばスクラップガイド20及び挿入口2aの幅方向(矢印Y方向)の中央部分に設けられている。これにより、下ガイド部30も中央部分に位置していると、滑り落ちる切断屑が幅方向(矢印Y方向)に傾いても、スクラップガイド20の両端に引っ掛かるのを最小限に抑えることができる。
【0016】
この下ガイド部30において、上端30Xはスクラップガイド20と接触しており、下端30Yはスクラップガイド20から浮くように、被切断材Kの挿入方向(矢印X1方向)に向かって下方に傾斜している。このため、下ガイド部30の水平方向(矢印X方向)に対する傾斜角度θ1は、スクラップガイド20の傾斜角度θ2よりも小さくなっている。下ガイド部30は、ガイド保持部31により傾斜角度が調整可能に支持されており、傾斜角度θ1及び下端30Yの高さ位置を調整できるようになっている。なお、下ガイド部30は、スクラップガイド20に固定されていてもよい。
【0017】
回転ロールユニット40は、例えばスクラップガイド20の下端20Y側であって、下ガイド部30の下側に例えば2つ設置されている。回転ロールユニット40は、下ガイド部30の下端に隣接する回転ロール43を上部に備えている。具体的には、回転ロールユニット40は、スクラップガイド20上に固定されたユニット本体41と、ユニット本体41に対し上下動可能に取り付けられたロール支持部42と、ロール支持部42に回転可能に保持された回転ロール43と、ユニット本体41とロール支持部42とを固定する固定部材44とを備える。
【0018】
ユニット本体41は、スクラップガイド20の下端20Y側に固定された中空部を有する部材であって、スクラップガイド20から上方(矢印α方向)へ延びている。ロール支持部42は、下部がユニット本体41の中空部内に収容されており、ボルト等の固定部材44によって上下動可能に接続される。このように、ユニット本体41とロール支持部42とが上下動に移動可能に設置されていることにより、回転ロール43のスクラップガイド20からの高さ位置を調整することができる。
【0019】
ロール支持部42は、上部において回転ロール43を回転可能に支持しており、回転ロール43は下ガイド部30の下端30Yに隣接した位置に位置決めされる。そして、切断屑が下ガイド部30上をスライドして移動してきたとき、回転ロール43は被切断材Kの挿入方向(矢印X1方向)に沿って回転する。なお、回転ロール43は、下ガイド部30の下端30Yの高さ位置から突出するように、ユニット本体41及びロール支持部42に支持されることが好ましい。これにより、切断屑が下ガイド部30の下端30Yと接触して引っ掛かるのを確実に防止することができる。
【0020】
さらに、鋼帯の切断設備1は、スクラップガイド20に対向する位置に配置され、上方に向かって傾斜した上ガイド部50を備える。上ガイド部50は、被切断材が上反り形状であるときに、被切断材Kがフレーム2に接触するのを防止するものである。上ガイド部50は、鋼帯の切断設備1のメンテナンス性を損なわない為に、ワンタッチで取り外せる構造が望ましい。
【0021】
次に、
図1〜
図5を参照して切断設備1の動作例について説明する。まず、鋼板コイルCの端部(コイルエンド)が挿入口2aから挿入され、所定の長さまで挿入された後にシャー10a、10bが作動して切断される。すると、切断屑がスクラップガイド20及び下ガイド部30上に落下し、スクラップガイド20及び下ガイド部30にガイドされながら下方に滑り落ちていく。この際、下ガイド部30がスクラップガイド20上から突出していることにより、切断屑の尾端部はスクラップガイド20から浮いた状態で滑り落ちていく。よって、鋼板コイル毎に尾端部の形状が不規則になる場合でも、切断屑は、異なる尾端部の形状毎に異なる挙動をすることなく、スクラップガイド20の途中で止まらずに、スムーズに滑り落ちていくことになる。
【0022】
その後、切断屑が下ガイド部30の下端まで来たとき、切断屑は回転ロール43の回転によってスムーズにスクラップバックSB内へ落下していき、スクラップバックSB内において横倒しの状態で収容される。言い換えれば、回転ロール43によって、切断屑が下ガイド部30の下端を支点にして倒れ込むように落ちていくのを防止し、切断屑がスクラップバックSB内において立った状態で収容させるのを抑制することができる。特に、切断屑が下反り形状になっている場合、切断屑が下端30Yにおいて巻き込むように鉛直下向き(矢印Z方向)に落ちていくのを防止し、挿入方向(矢印X1方向)に向かって滑り落とすことができる。
【0023】
上記実施の形態によれば、下ガイド部30の下端30Y側に、回転ロールユニット40が設置されている。すると、種々の不規則な尾端形状の被切断材をカットした際にも、切断屑が詰まることなく、切断作業のトラブルの発生を抑制することができる。
【0024】
図6は、熱間圧延後の鋼板をコイル状に巻いた鋼板コイルの尾端部(コイルエンド)の形状を示す模式図である。
図7は、従来の切断設備において、上反り形状もしくは下反り形状の切断屑が発生した様子を示す模式図である。
図6において、各鋼板コイルC1〜C3は、それぞれ異なる形状の尾端部E1〜E3になっている。例えば、鋼板コイルC2の尾端部E2の場合、従来のような、スクラップガイド20のみを設けた構造でも、スクラップガイド20の表面に複数のロールを設けた構造でも、切断屑をスクラップバックSBへうまく落下させることができる。
【0025】
しかしながら、被切断材Kの形状は、鋼板コイルC1の尾端部E1もしくは鋼板コイルC3の尾端部E3のように不規則な尾端形状である場合が少なくない。この尾端部E2、E3の場合、スクラップガイド20の表面のロールに引っ掛り、切断屑がスクラップガイド20上に停滞してしまう場合がある。特に、下反り形状の切断屑の場合(
図7のK20参照)、スクラップガイド20の表面に鋼板コイルの尾端が押し付けられながら落下していくため、特に停滞しやすい傾向がある。
【0026】
ここで、回転ロールユニット40を取り付けずに下ガイド部30のみを設けることも考えられる。この場合、不規則な尾端形状の被切断材のスクラップガイド20上の停滞を低減することができる。しかしながら、
図7の下反り形状の切断屑K20のように、スクラップバックSB内において切断屑が立ち、うまくスクラップバックSBに収まらないケースが発生する。
【0027】
そこで、下ガイド部30のみならず、下ガイド部30の下端30Y側に回転ロールユニット40が設けられている。すると、不規則な尾端部の形状の被切断材Kが切断された際にも、スクラップバックSB内において切断屑が鉛直方向(矢印Z方向)に立つことがなく、水平方向に寝かせた状態で収容させることができる。その結果、切断屑が途中で詰まることなく、切断作業のトラブルの発生を抑制することができる。
【0028】
さらに、下ガイド部30及び回転ロールユニット40は高さ方向(矢印α方向)の調整が可能になっている。これにより、切断屑のスクラップバックSBへの落下角度を容易に調整することができる。すなわち、高さ調整機能によらず落下角度の調整を行う場合、スクラップガイド20を取り外し、取り付け器具等の改造を行い、再設置が必要である。一方、下ガイド部30及び回転ロールユニット40において簡単な機構を用いて高さ方向(矢印α方向)の調整することで、落下角度の調整を行うことができる。
【0029】
さらに、切断設備1が、挿入口2aから上方に向かって傾斜した上ガイド部50を備えるとき、被切断材Kの形状が上反り形状である場合(
図7の切断屑K10参照)、切断設備1の上部に被切断材Kが接触するのを防止することができる。
【0030】
本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されず、種々の変更を加えることができる。例えば下ガイド部30は、スクラップガイド20の幅方向の略中央部分に1つ設けられた場合について例示しているが、例えば所定のピッチで複数設けられていても良い。この場合、各下ガイド部30の下端30Yにそれぞれ回転ロールユニット40が配置されることになる。このとき、下ガイド部30の幅は、適宜変更させることができる。また、上記実施の形態において、回転ロールユニット40が2つ設置されている場合について例示しているが、幅の広い1つの回転ロールユニット40が設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1 鋼帯の切断設備
2 フレーム
2a 挿入口
10a シャーの上刃
10b シャーの下刃
20 スクラップガイド
20X スクラップガイドの上端
20Y スクラップガイドの下端
30 下ガイド部
30X 下ガイド部の上端
30Y 下ガイド部の下端
31 ガイド保持部
40 回転ロールユニット
41 ユニット本体
42 ロール支持部
43 回転ロール
44 固定部材
50 上ガイド部
C、C1〜C3 鋼板コイル
E1〜E3 尾端部
K 被切断材
SB スクラップバック