(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の構造では、現像カートリッジの一方の端面に、カップリングとロックリブとの双方が設けられている。このため、カップリングに回転駆動力が入力される際に、カップリングが押されて、現像カートリッジが他方の端面側へ変位すると、ロックレバーに対してロックリブも、離れる方向へ変位する。このため、ロックレバーとロックリブとが互いに安定して係合するためには、ロックレバーとロックリブとの重なりを十分に大きくする必要がある。
【0006】
本発明の目的は、ドラムカートリッジの一部に対してロックリブを、係合した状態に維持しやすい現像カートリッジの構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、現像カートリッジであって、現像剤を内部に収容する筐体と、第1方向に延びる軸について回転可能な現像ローラであって、前記第1方向と交差する第2方向における前記筐体の端部に位置する現像ローラと、前記筐体の前記第1方向の一端に位置するカップリングであって、前記第1方向に延びる軸について回転可能なカップリングと、前記カップリングと共に、前記第1方向に延びる軸について回転可能なカップリングギアと、前記筐体の前記第1方向の他端に位置する検知ギアであって、前記第1方向に延びる軸について回転可能な検知ギアと、前記筐体内の前記現像剤を撹拌するアジテータであって、前記カップリングギアから前記検知ギアへ動力を伝達可能なアジテータと、少なくとも前記カップリングギアを覆う第1ギアカバーと、少なくとも前記検知ギアの一部を覆う第2ギアカバーと、前記筐体の前記第1方向の他端に位置し、かつ、前記検知ギアに対して、前記現像ローラとは反対側に位置するロックリブであって、前記現像カートリッジがドラムカートリッジへ装着された状態において、前記ドラムカートリッジの一部分にロックされるロックリブと、を備えることを特徴とする。
【0008】
本願の第2発明は、第1発明の現像カートリッジであって、前記ロックリブは、前記第2ギアカバーから突出することを特徴とする。
【0009】
本願の第3発明は、第1発明の現像カートリッジであって、前記ロックリブは、前記筐体から突出することを特徴とする。
【0010】
本願の第4発明は、第1発明から第3発明のいずれか1発明の現像カートリッジであって、前記ロックリブは、前記第2方向に延びることを特徴とする。
【0011】
本願の第5発明は、第1発明から第4発明のいずれか1発明の現像カートリッジであって、前記筐体の前記第1方向の他端に位置し、かつ、前記第2方向において前記ロックリブと前記現像ローラとの間に位置するリフト面であって、前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジから取り外されるときに、前記ドラムカートリッジの一部分に押されるリフト面をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
本願の第6発明は、第1発明から第5発明のいずれか1発明の現像カートリッジであって、電気的接触面を有する記憶媒体であって、前記電気的接触面が前記筐体の前記第1方向の一端に位置する記憶媒体をさらに備え、前記電気的接触面は、前記カップリングに対して、前記現像ローラとは反対側に位置することを特徴とする。
【0013】
本願の第7発明は、第6発明の現像カートリッジであって、前記電気的接触面は、前記第1ギアカバーに保持されることを特徴とする。
【0014】
本願の第8発明は、第7発明の現像カートリッジであって、前記電気的接触面は、前記第1ギアカバーに固定されることを特徴とする。
【0015】
本願の第9発明は、第7発明の現像カートリッジであって、前記電気的接触面は、前記第1ギアカバーに対して、前記第1方向と交差する方向に移動可能であることを特徴とする。
【0016】
本願の第10発明は、第6発明から第9発明のいずれか1発明の現像カートリッジであって、前記筐体の前記第1方向の他端に位置する電極であって、前記現像ローラと電気的に接続するための電極をさらに有することを特徴とする。
【0017】
本願の第11発明は、第10発明の現像カートリッジであって、前記電極は、前記第1方向に突出するシャフトを有し、前記検知ギアは、前記シャフトを中心として回転することを特徴とする。
【0018】
本願の第12発明は、第1発明から第10発明のいずれか1発明の現像カートリッジであって、前記第2ギアカバーは、前記第1方向に突出するシャフトを有し、前記検知ギアは、前記シャフトを中心として回転することを特徴とする。
【0019】
本願の第13発明は、第1発明から第12発明のいずれか1発明の現像カートリッジであって、前記検知ギアは、所定の角度回転すると、前記アジテータから前記検知ギアへの動力伝達機構から切り離されることを特徴とする。
【0020】
本願の第14発明は、第1発明から第13発明のいずれか1発明の現像カートリッジであって、前記筐体の前記第1方向の一端に位置する第1アジテータギアであって、前記アジテータと共に、前記第1方向に延びる軸について回転可能な第1アジテータギアと、前記筐体の前記第1方向の他端に位置する第2アジテータギアであって、前記アジテータと共に、前記第1方向に延びる軸について回転可能な第2アジテータギアと、をさらに備え、前記カップリングギアと前記第1アジテータギアとが噛み合い、前記第2アジテータギアと前記検知ギアとが噛み合うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本願の第1発明から第14発明によれば、カップリングが押されて、現像カートリッジが第1方向の他端側へ変位した場合であっても、ドラムカートリッジの一部とロックリブとを、係合した状態に維持しやすい。
【0022】
本願の第6発明によれば、筐体の第1方向の一端に、カップリングおよび電気的接触面が配置される。そして、筐体の第1方向の他端に、検知ギアおよびロックリブが配置される。このように、カップリング、検知ギア、ロックリブ、および電気的接触面を、筐体の両端に分けて配置することによって、筐体を小型化できる。
【0023】
本願の第10発明によれば、電極を介して現像ローラにバイアス電圧をかけることができる。また、電気的接触面と電極とが、離れた位置に配置されるため、電気的接触面と電極とが電気的に短絡することを抑制できる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0026】
なお、以下では、現像ローラの回転軸が延びる方向を「第1方向」と称する。また、現像ローラおよびアジテータの配列方向を「第2方向」と称する。第1方向と第2方向とは、互いに交差(本実施形態では直交)する。
【0027】
<1.現像カートリッジの全体構成>
図1は、ドラムカートリッジ100と、ドラムカートリッジ100に装着された現像カートリッジ1と、の斜視図である。
図2は、ドラムカートリッジ100と、ドラムカートリッジ100から取り外された現像カートリッジ1と、の斜視図である。ドラムカートリッジ100および現像カートリッジ1は、電子写真方式の画像形成装置(例えば、レーザプリンタやLEDプリンタ)に用いられる。現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジ100に装着される。そして、ドラムカートリッジ100は、現像カートリッジ1が装着された状態で、画像形成装置内に収納される。ドラムカートリッジ100は、感光ドラム101を有する。現像カートリッジ1は、感光ドラム101へ、現像剤(例えば、トナー)を供給する。
【0028】
図3および
図4は、現像カートリッジ1の斜視図である。
図3および
図4に示すように、本実施形態の現像カートリッジ1は、ケーシング10、アジテータ20、現像ローラ30、第1ギア部40、および第2ギア部50を有する。
【0029】
ケーシング10は、現像剤を収容可能な筐体である。ケーシング10は、第1端面11と第2端面12との間で第1方向に延びる。第1ギア部40は、第1端面11に位置する。第2ギア部50は、第2端面12に位置する。ケーシング10の内部には、収容室13が設けられる。現像剤は、収容室13内に収容される。ケーシング10は、開口部14を有する。開口部14は、ケーシング10の第2方向の端部に位置する。収容室13と外部とは、開口部14を介して連通する。
【0030】
アジテータ20は、アジテータシャフト21と撹拌羽根22とを有する。アジテータシャフト21は、第1方向に沿って延びる。撹拌羽根22は、アジテータシャフト21から、アジテータシャフト21の径方向外側へ向けて拡がる。アジテータシャフト21の少なくとも一部と、撹拌羽根22とは、収容室13の内部に配置される。アジテータシャフト21の第1方向の両端部には、後述する第1アジテータギア43および第2アジテータギア51が、それぞれ取り付けられる。具体的には、第1アジテータギア43および第2アジテータギア51は、アジテータシャフト21に対して、相対回転不能な状態で取り付けられる。したがって、アジテータシャフト21および撹拌羽根22は、第1アジテータギア43および第2アジテータギア51と共に回転する。撹拌羽根22が回転すると、収容室13内の現像剤が撹拌される。
【0031】
現像ローラ30は、第1方向に延びる回転軸について回転可能なローラである。現像ローラ30は、ケーシング10の開口部14に配置される。本実施形態の現像ローラ30は、現像ローラ本体31と現像ローラシャフト32とを有する。現像ローラ本体31は、第1方向に延びる円筒状の部材である。現像ローラ本体31の材料には、例えば、弾性を有するゴムが用いられる。現像ローラシャフト32は、現像ローラ本体31を第1方向に貫通する円柱状の部材である。現像ローラシャフト32の材料には、金属または導電性を有する樹脂が用いられる。現像ローラ本体31は、現像ローラシャフト32に対して、相対回転不能に固定される。
【0032】
現像ローラシャフト32の第1方向の一方の端部は、第1ギア部40内のギアに接続される。したがって、第1ギア部40内のギアが回転すると、現像ローラシャフト32も回転し、現像ローラシャフト32と共に現像ローラ本体31も回転する。
【0033】
なお、現像ローラシャフト32は、現像ローラ本体31を第1方向に貫通していなくてもよい。例えば、現像ローラ本体31の第1方向の両端から、それぞれ、第1方向に現像ローラシャフト32が延びていてもよい。また、現像ローラシャフト32は、中空のシャフトであってもよい。
【0034】
また、現像カートリッジ1は、図示を省略した供給ローラを有する。供給ローラは、現像ローラ30と収容室13との間に位置する。また、供給ローラは、第1方向に延びる回転軸について回転可能である。現像カートリッジ1が駆動力を受けると、ケーシング10内の収容室13から、供給ローラを介して、現像ローラ30の外周面に、現像剤が供給される。その際、供給ローラと現像ローラ30との間において、現像剤は摩擦帯電される。一方、現像ローラ30の現像ローラシャフト32には、バイアス電圧がかけられている。このため、現像ローラシャフト32と現像剤との間の静電気力によって、現像ローラ本体31の外周面に、現像剤が引き付けられる。
【0035】
また、現像カートリッジ1は、層厚規制ブレード33を有する。層厚規制ブレード33は、現像ローラ本体31の外周面に供給された現像剤を、一定の厚みに成形する。その後、現像ローラ本体31の外周面の現像剤は、ドラムカートリッジ100に設けられた感光ドラム101へ供給される。このとき、現像剤は、感光ドラム101の外周面に形成された静電潜像に応じて、現像ローラ本体31から感光ドラム101へ移動する。これにより、感光ドラム101の外周面において、静電潜像が可視像化される。
【0036】
第1ギア部40は、ケーシング10の第1端面11に位置する。本実施形態の第1ギア部40は、カップリング41、カップリングギア42、第1アジテータギア43、および第1ギアカバー44を有する。ただし、第1ギア部40は、他のギアを有していてもよい。
【0037】
カップリング41は、画像形成装置から供給される駆動力を、最初に受ける部位である。カップリング41には、第1方向に凹む締結穴410が設けられている。現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ100が、画像形成装置内に収納されると、画像形成装置の駆動シャフトが、カップリング41の締結穴410に挿入される。これにより、駆動シャフトとカップリング41とが、相対回転不能に連結される。したがって、駆動シャフトが回転すると、カップリング41も回転する。
【0038】
カップリングギア42は、カップリング41と共に回転するギアである。カップリングギア42の外周部には、全周に亘って等間隔に複数のギア歯が設けられている。本実施形態では、カップリング41とカップリングギア42とが、樹脂により一体に形成されている。したがって、カップリング41が回転すると、カップリング41と共にカップリングギア42も、第1方向に延びる回転軸について回転する。ただし、カップリング41とカップリングギア42とは、互いに固定された別部材であってもよい。
【0039】
第1アジテータギア43は、収容室13内のアジテータ20を回転させるためのギアである。第1アジテータギア43は、第1方向に延びる回転軸について回転することが可能である。第1アジテータギア43の外周部には、全周に亘って等間隔に複数のギア歯が設けられている。カップリングギア42の複数のギア歯の一部と、第1アジテータギア43の複数のギア歯の一部とは、互いに噛み合っている。また、第1アジテータギア43は、アジテータシャフト21の第1方向の一方の端部に、相対回転不能に取り付けられている。このため、カップリングギア42が回転すると、第1アジテータギア43が回転し、第1アジテータギア43と共にアジテータ20も回転する。
【0040】
なお、カップリングギア42と第1アジテータギア43との間に、他のギアが配置されていてもよい。例えば、第1ギア部40は、カップリングギア42および第1アジテータギア43の双方と噛み合う第1アイドルギアを有していてもよい。そして、カップリングギア42の回転が、第1アイドルギアを介して、第1アジテータギア43に伝達されてもよい。
【0041】
第1ギアカバー44は、ケーシング10の第1端面11に、例えばねじ止めで、固定される。カップリングギア42および第1アジテータギア43は、第1端面11と第1ギアカバー44との間に収容される。すなわち、カップリングギア42および第1アジテータギア43は、第1ギアカバー44に覆われる。カップリング41の締結穴410は、第1ギアカバー44の外部に露出される。
【0042】
第2ギア部50は、ケーシング10の第2端面12に位置する。第2ギア部50は、第2アジテータギア51、検知ギア52、電極53、および第2ギアカバー54を有する。ただし、第2ギア部50は、他のギアを有していてもよい。
【0043】
第2アジテータギア51は、アジテータシャフト21の回転を検知ギア52に伝達するためのギアである。第2アジテータギア51の外周部には、全周に亘って等間隔に複数のギア歯が設けられている。第2アジテータギア51は、第1方向に延びる回転軸について回転することが可能である。また、第2アジテータギア51は、アジテータシャフト21の第1方向の他方の端部に、相対回転不能に取り付けられている。このため、アジテータシャフト21が回転すると、第2アジテータギア51も回転する。
【0044】
検知ギア52は、第1方向に延びる回転軸について回転することが可能である。検知ギア52は、外周部の一部分に複数のギア歯を有する。新品の現像カートリッジ1をドラムカートリッジ100に装着して、ドラムカートリッジ100を画像形成装置内に収納すると、カップリング41は、画像形成装置から駆動力を受ける。そして、カップリング41から、カップリングギア42、第1アジテータギア43、およびアジテータ20を介して伝達される駆動力により、第2アジテータギア51が回転する。検知ギア52は、第2アジテータギア51と噛み合うことによって回転する。ただし、検知ギア52は、外周面の一部分のみにギア歯を有する。このため、検知ギア52が所定の角度回転すると、第2アジテータギア51と検知ギア52との噛み合いが外れる。これにより、検知ギア52の回転が停止する。
【0045】
すなわち、この現像カートリッジ1は、カップリングギア42から検知ギア52へ動力を伝達する動力伝達機構を有する。アジテータ20は、動力伝達機構の一部である。検知ギア52は、所定の角度回転すると、動力伝達機構から切り離される。
【0046】
このように、画像形成装置において一旦使用された現像カートリッジ1では、第2アジテータギア51と検知ギア52との噛み合いが外れている。このため、一旦使用された現像カートリッジ1を、再びドラムカートリッジ100に装着して、ドラムカートリッジ100を画像形成装置内に収納した場合には、第2アジテータギア51の回転が、検知ギア52へ伝達されない。したがって、検知ギア52は回転しない。
【0047】
このように、検知ギア52が回転する場合には、現像カートリッジ1が新品であると判断でき、検知ギア52が回転しない場合には、現像カートリッジ1が旧品であると判断できる。
【0048】
なお、第2アジテータギア51と検知ギア52との間に、他のギアが配置されていてもよい。例えば、第2ギア部50は、第2アジテータギア51および検知ギア52の双方と噛み合う第2アイドルギアを有していてもよい。そして、第2アジテータギア51の回転が、第2アイドルギアを介して、検知ギア52に伝達されてもよい。
【0049】
検知ギア52は、検知突起521を有する。検知突起521は、例えば、検知ギア52から第1方向に突出する。また、検知突起521は、検知ギア52の回転軸を中心とする周方向の一部分に設けられる。検知ギア52が回転すると、検知突起521も回転する。すなわち、検知突起521の位置は、検知ギア52の回転に伴って変化する。
【0050】
検知ギア52は、検知突起521の回転により、画像形成装置に対して、現像カートリッジ1の情報を伝達する。現像カートリッジ1の情報には、現像カートリッジ1が新品(未使用)の現像カートリッジであるか、または、使用済みの現像カートリッジであるかの情報が含まれる。また、現像カートリッジ1の情報には、現像カートリッジ1の仕様が含まれる。現像カートリッジ1の仕様には、例えば、現像カートリッジ1内の現像剤の量、または、現像剤により印刷可能な印刷枚数を示すイールド情報が含まれる。
【0051】
電極53は、現像ローラシャフト32と電気的に接続される導電性の部材である。電極53の材料には、導体である金属または導電性の樹脂が用いられる。電極53は、ケーシング10の第2端面12に位置する。また、電極53は、第1方向に突出した円筒状のギアシャフト531を有する。検知ギア52は、ギアシャフト531に支持されつつ、ギアシャフト531を中心として回転する。検知突起521は、ギアシャフト531の周囲を部分的に覆う。また、電極53は、軸受部532を有する。軸受部532には、現像ローラシャフト32が挿入される。また、軸受部532は、現像ローラシャフト32に接触する。
【0052】
画像形成装置は、ギアシャフト531に接触する導電性の検知レバーと、光センサとを有する。ギアシャフト531に検知レバーが接触すると、電極53および現像ローラシャフト32が、検知レバーと電気的に導通する。画像形成装置の駆動時には、検知レバーから供給される電力により、現像ローラシャフト32が所定のバイアス電圧に維持される。
【0053】
検知突起521は、ギアシャフト531の外周面を部分的に覆う。このため、検知ギア52が回転しているときには、検知レバーとギアシャフト531との接触状態が、検知ギア52の形状に応じて変化する。すなわち、検知レバーが、ギアシャフト531から一時的に離れる。画像形成装置は、検知レバーの変位を、光センサにより検出する。そして、画像形成装置の制御部は、光センサから得られる検出信号に基づいて、装着された現像カートリッジ1が新品であるか否か、および現像カートリッジ1の仕様を識別する。
【0054】
このように、本実施形態では、光センサが、検知レバーを介して、検知突起521の移動を検出する。ただし、光センサは、第1突起の移動を直接検出してもよい。また、光センサに代えて、磁気センサあるいは接触式センサを用いてもよい。また、検知レバーとギアシャフト531との間の電気的導通の有無に基づいて、検知突起521の移動を検出してもよい。
【0055】
また、本実施形態では、ギアシャフト531が電極53の一部である。しかしながら、電極53への給電経路とは別に、ギアシャフトを設けてもよい。例えば、ケーシング10が、第2端面12を第1方向に貫通する貫通孔と、貫通孔に取り付けられたキャップとをさらに有していてもよい。貫通孔は、例えば、ケーシング10内に現像剤を供給するために用いられる。そして、キャップから第2ギアカバー54へ向けて、第1方向にギアシャフトが延びてもよい。また、第2ギアカバー54が、ケーシング10へ向けて第1方向に突出するギアシャフトを有していてもよい。
【0056】
また、検知突起521の形状は、
図4の例と異なってもよい。また、検知ギア52は、複数の検知突起521を有していてもよい。検知突起521の数、各検知突起521の周方向の位置、各検知突起521の周方向の長さ、各検知突起521の径方向の長さは、現像カートリッジ1の仕様ごとに異なっていてもよい。このように、検知突起521の数や形状にバリエーションを設けることによって、現像カートリッジ1の種々の仕様を、画像形成装置に対して示すことができる。
【0057】
また、検知ギア52は、複数の部材で構成されていてもよい。例えば、検知ギア52と検知突起521とが別体であってもよい。また、検知ギア52は、検知ギア本体と、検知ギア本体の回転に応じて位置が変化する補助部材とを有していてもよい。補助部材は、例えば、検知ギア本体の表面に接触し、検知ギア本体に押されることによって、例えば回転方向または第1方向に移動すればよい。そして、補助部材が、検知レバーの位置を変化させてもよい。また、検知ギアは、検知ギア本体と、検知ギア本体の回転に応じて回転するカムと、カムの回転によって変位する検知突起とを、有していてもよい。
【0058】
また、検知ギア52は、回転に伴って第1方向に移動する可動ギアであってもよい。そして、検知ギア52が第1方向に移動することによって、第2アジテータギア51と検知ギア52との噛み合いが外れるようになっていてもよい。その場合、検知突起521の外周部に、全周に亘って複数のギア歯が設けられていてもよい。検知ギア52は、第2端面12から離れる方向に移動してもよく、第2端面12に近づく方向に移動してもよい。
【0059】
第2ギアカバー54は、ケーシング10の第2端面12に、例えばねじ止めで、固定される。第2アジテータギア51、検知ギア52、および電極53の少なくとも一部分は、第2端面12と第2ギアカバー54との間に収容される。すなわち、第2アジテータギア51、検知ギア52、および電極53の少なくとも一部分は、第1ギアカバー44に覆われる。また、第2ギアカバー54は、開口541を有する。検知突起521の一部分およびギアシャフト531の一部分は、開口541を介して露出する。上述した検知レバーは、開口541を介して、検知ギア52またはギアシャフト531に接触する。
【0060】
<2.ロック構造について>
続いて、ドラムカートリッジ100に対して現像カートリッジ1をロックするための構造について、説明する。
【0061】
図5は、現像カートリッジ1の第1方向の他方側(第2ギアカバー54側)の側面図である。
図5に示すように、第2ギアカバー54は、ロックリブ60とリフト面70とを有する。
【0062】
ロックリブ60は、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ100へ装着された状態において、ドラムカートリッジ100の後述するロックレバー110の一端にロックされる突起である。ロックリブ60は、第2ギアカバー54から第1方向に突出する。また、ロックリブ60は、平板部61と湾曲部62とを有する。平板部61は、第2方向に延びる。湾曲部62は、平板部61の第2方向の先端において、第1方向および第2方向の双方に対して交差する第3方向へ湾曲する。ロックリブ60は、検知ギア52に対して、現像ローラ30とは反対側に位置する。すなわち、第2方向において、現像ローラ30とロックリブ60との間に、検知ギア52が位置する。本実施形態では、アジテータ20と第1方向に重なる位置に、ロックリブ60が設けられている。
【0063】
リフト面70は、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ100から取り外されるときに、ドラムカートリッジ100の後述するロックレバー110の他端に押される面である。リフト面70は、第2ギアカバー54の外表面の一部分である。リフト面70は、第1方向に拡がる。また、リフト面70は、第2方向において、ロックリブ60と現像ローラ30との間に位置する。
【0064】
図6は、現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ100の第1方向の他方側(第2ギアカバー54側)の側面図である。
図6に示すように、ドラムカートリッジ100は、ロックレバー110を有する。
【0065】
ロックレバー110は、ドラムカートリッジ100に対して現像カートリッジ1をロックするためのレバーである。ロックレバー110は、第1方向に延びる回転軸119について、回転することが可能である。
【0066】
図7は、第2ギアカバー54およびロックレバー110のみの、第1方向の他方側の側面図である。
図7に示すように、ロックレバー110は、第1腕部111と第2腕部112とを有する。第1腕部111は、回転軸119を中心とする径方向に延びる。第2腕部112は、回転軸119を中心とする径方向で、かつ、第1腕部111とは異なる方向に延びる。また、ロックレバー110は、図示を省略した弾性部材によって、回転軸119を中心とする周方向に加圧されている。具体的には、
図7中に二点鎖線で示したリフト位置から、
図7中に実線で示したロック位置へ向けて、ロックレバー110が加圧されている。弾性部材には、例えば、トーションばねが用いられる。
【0067】
第1腕部111の先端には、操作部113が設けられている。操作部113は、第1腕部111の先端から、第1方向に延びる。第2腕部112は、径方向外側の先端に、リフト接触部114を有する。ロックレバー110がリフト位置に配置されると、リフト接触部114がリフト面70に接触する。
【0068】
現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジ100に対して、装着される。ドラムカートリッジ100に現像カートリッジ1が装着されるときには、まず、操作部113がロックリブに60に押される。これにより、ロックレバー110が、
図7中の破線矢印のように、一旦リフト位置へ向けて回転する。その後、ロックリブ60が操作部113を通過すると、弾性部材の弾性力によって、ロックレバー110が再びロック位置に配置される。これにより、ロックレバー110の操作部113が、ロックリブ60の湾曲部62をロックする。具体的には、ロックレバー110の回転軸119と操作部113との間に、ロックリブ60の湾曲部62が配置される。そして、操作部113と湾曲部62とが、第3方向において、接触または僅かな隙間を介して対向する。これにより、ドラムカートリッジ100からの現像カートリッジ1の離脱が防止される。
【0069】
ドラムカートリッジ100から現像カートリッジ1を取り外すときには、ユーザが、ロックレバー110の操作部113を第3方向に押す。そうすると、
図7中の破線矢印のように、ロックレバー110が、回転軸119を中心として回転する。そして、
図7中に二点鎖線で示したリフト位置に、ロックレバー110が配置される。これにより、ロックリブ60の湾曲部62から、操作部113が外れる。また、ロックレバー110のリフト接触部114が、リフト面70に接触する。そして、リフト接触部114にリフト面70が押されることによって、ドラムカートリッジ100から現像カートリッジ1が、第3方向に浮き上がる。
【0070】
この現像カートリッジ1では、画像形成装置から駆動力を受けるカップリング41と、ドラムカートリッジ100への装着に用いられるロックリブ60とが、第1方向の反対側に位置する。このように、カップリング41とロックリブ60とを、ケーシング10の第1方向の両端に分散して配置することによって、ケーシング10の両端のスペースを有効に利用できる。
【0071】
また、駆動シャフトからカップリング41が第1方向に押されて、現像カートリッジ1が第1方向の他端側へ変位した場合であっても、ロックリブ60とロックレバー110とを、係合した状態に維持しやすい。したがって、ドラムカートリッジ100からの現像カートリッジ1の離脱を、より確実に防止できる。
【0072】
特に、本実施形態の構造では、ケーシング10の第1方向の一端に、カップリング41、カップリングギア42、および第1アジテータギア43が配置され、ケーシング10の第1方向の他端に、第2アジテータギア51、検知ギア52、電極53、ロックリブ60、およびリフト面70が配置されている。これらの要素を、ケーシング10の第1方向の両端に分散して配置することによって、ケーシング10の両端のスペースを有効に利用できる。
【0073】
また、
図6に示すように、本実施形態のドラムカートリッジ100は、壁部120を有する。壁部120は、ロックレバー110と第1方向に隣接する。すなわち、壁部120とロックレバー110とは、第1方向に並び、かつ、壁部120とロックレバー110との間には、他の部材が介在しない。ドラムカートリッジ100に現像カートリッジ1が装着されると、ロックレバー110は、第2ギアカバー54と壁部120の間に位置する。
壁部120は、ロックレバー110が第1方向の変位を制限する。したがって、ロックレバー110に第1方向の外力が加わった場合であっても、ロックレバー110が倒れたり、ロックレバー110がドラムカートリッジ100から外れたりすることが抑制される。
【0074】
なお、壁部120は、ドラムカートリッジ100への現像カートリッジ1の装着時に、現像カートリッジ1をガイドするガイド面を有していてもよい。
【0075】
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。以下では、種々の変形例について、上記の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0076】
図8は、第1変形例の現像カートリッジ1の部分斜視図である。上記の実施形態では、ロックリブ60が第2ギアカバー54から突出していた。これに対し、第1変形例では、ロックリブ60が、ケーシング10から第1方向に突出している。このような構造であっても、ロックリブ60に対してロックレバー110の操作部113を、ロックさせることができる。
【0077】
図9は、第2変形例の現像カートリッジ1の側面図である。第2変形例では、ケーシング10と、二点鎖線で示した第2ギアカバー54との間に、補助部材63が挟まれている。補助部材63は、例えば、第1方向に対して垂直に広がる板状の部材である。補助部材63は、ケーシング10または第2ギアカバー54に対して、例えばねじ止めにより、固定される。そして、補助部材63が、ロックリブ60を有している。このような構造であっても、ロックリブ60に対してロックレバー110を、ロックさせることができる。
【0078】
すなわち、ロックリブ60は、第2ギアカバー54から突出していてもよく、ケーシング10から突出していてもよく、第2ギアカバー54およびケーシング10以外の部材から突出していてもよい。
【0079】
図10は、第3変形例の第2ギアカバー54およびロックレバー110の側面図である。第3変形例では、第2ギアカバー54が、リフトリブ71を有する。リフトリブ71は、第2ギアカバー54から第1方向に突出する。そして、リフトリブ71がリフト面70を有する。このような構造であっても、ロックレバー110のリフト接触部114を、当該リフト面70に接触させることができる。
【0080】
なお、リフトリブ71も、ロックリブ60と同様に、ケーシング10から突出していてもよい。また、第2ギアカバー54およびケーシング10以外の部材から、リフトリブ71が突出していてもよい。
【0081】
図11は、第4変形例の現像カートリッジ1の部分斜視図である。第4変形例の現像カートリッジ1は、ICチップ80を有する。ICチップ80は、現像カートリッジ1に関する種々の情報を記憶可能な記憶媒体である。ICチップ80は、第1ギアカバー44の外表面に固定されている。また、ICチップ80は、電気的接触面81を有する。電気的接触面81は、導体である金属からなる。電気的接触面81は、カップリング41に対して、現像ローラ30とは反対側に位置する。現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ100が、画像形成装置内に収納されると、画像形成装置内の端子に、電気的接触面81が接触する。
【0082】
図12は、第5変形例の現像カートリッジ1の部分斜視図である。第5変形例の現像カートリッジ1は、ICチップ80を保持するホルダ82を有する。ホルダ82は、第1ギアカバー44に保持される。また、ホルダ82は、第1ギアカバー44に対して、第1方向と交差する方向に移動可能である。このように、ICチップ80を可動式にすれば、画像形成装置内の端子に対する電気的接触面81の擦れを抑制できる。
【0083】
第4変形例および第5変形例では、電気的接触面81は、ケーシング10の第1方向の一端に配置されている。すなわち、ケーシング10の第1方向の一端に、カップリング41、カップリングギア42、第1アジテータギア43、および電気的接触面81が配置され、ケーシング10の第1方向の他端に、第2アジテータギア51、検知ギア52、電極53、ロックリブ60、およびリフト面70が配置されている。これらの要素を、ケーシング10の第1方向の両端に分散して配置することによって、ケーシング10の両端のスペースを、より有効に利用できる。
【0084】
特に、第4変形例および第5変形例では、電気的接触面81と電極53とが、ケーシング10の第1方向の互いに反対側の面に配置されている。このようにすれば、電気的接触面81と電極53とが、離れた位置に配置される。したがって、電気的接触面81と電極53とが電気的に短絡することを抑制できる。
【0085】
なお、ICチップ80のメモリ等を有する本体部と、電気的接触面81とは、異なる位置に配置されていてもよい。例えば、
図11および
図12のICチップ80の位置に、電気的接触面81のみが配置され、ICチップ80の本体部は、現像カートリッジ1の他の箇所に配置されていてもよい。
【0086】
また、上記の実施形態では、第1ギア部40および第2ギア部50内の複数のギアが、互いに、ギア歯の噛み合いによって係合していた。しかしながら、第1ギア部40および第2ギア部50内の複数のギアは、摩擦力により互いに係合していてもよい。例えば、互いに係合する2つのギアの外周部に、複数のギア歯の代わりに、摩擦部材(例えばゴム)が設けられてもよい。
【0087】
また、現像カートリッジの細部の形状については、本願の各図に示された形状と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。