特許6984716IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

耐食性改善を図ったR-TM-B系焼結磁石及び割れ低減を図ったR-TM-B系円筒状異方性焼結磁石

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

以上の様に、R-TM-B系焼結磁石においては、Coの添加によって耐食性を向上させることが可能であるものの、一方で機械的強度が低下することから、特に円筒状極異方性磁石や円筒状ラジアル異方性磁石に応用するときには、割れ、欠け、クラックが発生するという問題がある。そのため、耐食性を確保するために十分な量のCoを添加できなかったり、円筒状磁石の寸法(円筒状磁石の径方向寸法)を大きくすることによって機械的強度を確保したりする等、製造するにあたっては十分な注意が必要であった。 従って、本発明の目的は、Coを添加することなく、高い機械的強度と優れた耐食性とを両立させたR-TM-B系焼結磁石を提供することである。 本発明の他の目的は、割れ、欠け、クラックの発生が低減されたR-TM-B系円筒状異方性焼結磁石を提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは、Ga又は(Ga+Cu)を添加したR-TM-B系焼結磁石は、実質的にCoを含有しない場合でも耐食性に優れており、機械的強度の低下が発生せず、残留応力が発生しやすい円筒状異方性焼結磁石とした場合であっても、割れ、欠け、クラック等の発生が低減することを見出し、本発明に想到した。
【発明の効果】
本発明のR-TM-B系焼結磁石は、Coを含有させることによって耐食性を付与する代わりに、Ga及びCuを特定の範囲で含有させることによって耐食性を発揮させるので、高い機械的強度と優れた耐食性とを両立することができる。このため、割れ、欠け、クラック等の発生が低減されたR-TM-B系焼結磁石を提供することができ、残留応力が発生しやすい円筒状のR-TM-B系異方性焼結磁石(円筒状ラジアル異方性磁石及び円筒状極異方性磁石)にも適用できる。従って、本発明のR-TM-B系焼結磁石は回転機用の磁石として好ましく使用できる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明のR-TM-B系焼結磁石に含有するCu量及びGa量の範囲を示すグラフである。

【図2(a)】実験例3で行ったプレッシャークッカーテスト後の合金1(Ga/Cu=0.1/0.02質量%)の腐食の様子を示すSEM写真である。

【図2(b)】実験例3で行ったプレッシャークッカーテスト後の合金4(Ga/Cu=0.5/0.4質量%)の腐食の様子を示すSEM写真である。

【図3】実験例4で使用したR-TM-B系ラジアル異方性リング磁石を成形するための成形装置を示す模式図である。

【図4(a)】実験例5で使用したR-TM-B系極異方性リング磁石を成形するための成形装置を模式的に示す断面図である。

【図4(b)】図4(a)のA-A断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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