特許第6984859号(P6984859)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6984859
(24)【登録日】2021年11月29日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】物品積み替え装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/30 20060101AFI20211213BHJP
   B25J 13/00 20060101ALI20211213BHJP
   B65G 21/14 20060101ALI20211213BHJP
   B65G 47/52 20060101ALI20211213BHJP
【FI】
   B65G47/30 E
   B25J13/00 Z
   B65G21/14 A
   B65G47/52 A
【請求項の数】5
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-255167(P2016-255167)
(22)【出願日】2016年12月28日
(65)【公開番号】特開2018-104179(P2018-104179A)
(43)【公開日】2018年7月5日
【審査請求日】2019年10月17日
【審判番号】不服2021-6716(P2021-6716/J1)
【審判請求日】2021年5月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000147833
【氏名又は名称】株式会社イシダ
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 幸祐
(72)【発明者】
【氏名】岩佐 卓也
(72)【発明者】
【氏名】小松 俊幸
(72)【発明者】
【氏名】西辻 悟史
【合議体】
【審判長】 間中 耕治
【審判官】 田村 嘉章
【審判官】 内田 博之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平2−205436(JP,A)
【文献】 実開昭63−88615(JP,U)
【文献】 特開2013−23316(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/30
B65G 47/52
B65G 47/90 - 47/96
B65G 21/00 - 21/22
B25J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送方向に物品を搬送する第1コンベアと、
前記第1コンベアの前記搬送方向の下流側において前記第1コンベアと直線状に並ぶように配置され、かつ、前記搬送方向に前記物品を搬送する第2コンベアと、
前記第1コンベアによって搬送されてきた前記物品を、前記第2コンベアに積み替えるロボットと、
前記第1コンベアおよび前記第2コンベアを上面視した場合において前記搬送方向における前記第1コンベアと前記第2コンベアとの間の境界の位置と、前記ロボットとの、前記搬送方向における相対位置を変更する相対位置変更機構と、
を備え、
前記相対位置変更機構による前記相対位置の変更によって、前記第1コンベア上において前記ロボットが前記物品を把持可能な第1範囲であるピックアップ有効範囲と、前記第2コンベア上において前記ロボットが前記物品の把持を解除可能な第2範囲である集積有効範囲とを変更し、
前記ピックアップ有効範囲とは、前記ロボットが前記第1コンベアから前記物品を取り上げることができる範囲であり、
前記集積有効範囲とは、前記ロボットが前記第1コンベアから取り上げた前記物品を前記第2コンベアに載せることができる範囲である、
物品積み替え装置。
【請求項2】
前記相対位置変更機構は、前記搬送方向における前記第1コンベアの下流端、および、前記搬送方向における前記第2コンベアの上流端の少なくとも一方を、前記搬送方向に沿って移動させることで前記相対位置を変更するコンベア駆動部を有する、
請求項1に記載の物品積み替え装置。
【請求項3】
前記第1コンベアおよび前記第2コンベアの少なくとも一方は、前記搬送方向において伸縮可能である、
請求項1または2に記載の物品積み替え装置。
【請求項4】
前記物品の寸法を検知する検知部をさらに備え、
前記相対位置変更機構による前記相対位置の変更によって、前記検知部によって検知された前記物品の前記搬送方向の寸法に基づいて、前記第1範囲である前記ピックアップ有効範囲および前記第2範囲である前記集積有効範囲の前記搬送方向の寸法を変更する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の物品積み替え装置。
【請求項5】
前記相対位置変更機構は、前記ロボットを前記搬送方向に沿って移動させることで前記相対位置を変更するロボット駆動部を有する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の物品積み替え装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送方向に沿って直列に配置された2つのコンベア間で、ロボットを用いて物品を積み替える物品積み替え装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンベアによって搬送されてきた物品を、ロボットを用いて別のコンベアに積み替える物品積み替え装置が用いられている。物品積み替え装置は、例えば、製品を供給するための搬送コンベアから、製品を集積するための集積コンベアに物品を積み替えて、集積コンベアによって搬送されてきた物品を箱詰めするための箱詰め装置に用いられる。
【0003】
物品積み替え装置の例として、特許文献1(特開2011−213412号公報)に開示される容器搬送装置では、入り側コンベア(搬送コンベア)によって搬送されてきた容器が、整列ロボットによって吸着保持されて、入り側コンベアに隣接する中間コンベア(集積コンベア)に積み替えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1(特開2011−213412号公報)に開示される容器搬送装置では、入り側コンベアおよび中間コンベアが、コンベアの幅方向に並列して配置されている。このように、物品を搬送する2つのコンベアが並列に配置されている物品積み替え装置では、物品を積み替えるためにロボットが物品を移動させる距離が長くなりやすく、かつ、コンベアの幅方向の設置面積が大きくなりやすい。
【0005】
この問題点を解決するために、従来、物品の搬送方向に沿って直列に配置された2つのコンベア間で物品を積み替える物品積み替え装置が考案されている。この物品積み替え装置は、搬送コンベアの下流側の端部まで搬送されてきた物品を、別のコンベアである集積コンベアの上流側の端部に積み替える。この物品積み替え装置は、物品を積み替えるためにロボットが物品を移動させる距離、および、コンベアの幅方向の設置面積を抑えることができる。
【0006】
しかし、2つのコンベア(搬送コンベアおよび集積コンベア)が直列に配置されている物品積み替え装置では、2つのコンベアが並列に配置されている物品積み替え装置に比べて、ピックアップ有効範囲が狭くなりやすいという問題点がある。ピックアップ有効範囲とは、ロボットが搬送コンベアから物品を取り上げることができる、搬送コンベア上の範囲である。搬送コンベアによって搬送される物品のピッチ(搬送される物品間の間隔)の乱れに対応するためには、ピックアップ有効範囲をできるだけ広く確保する必要がある。しかし、物品の搬送方向におけるロボットのアーム可動範囲には限界があるため、ピックアップ有効範囲を広く確保しようとすると、集積有効範囲が狭くなる。集積有効範囲とは、ロボットが搬送コンベアから取り上げた物品を集積コンベアに載せることができる、集積コンベア上の範囲である。搬送方向において集積有効範囲が狭くなると、搬送方向の寸法が大きい物品を正常に積み替えることができないおそれがある。そのため、様々な寸法の物品の積み替えに対応するためには、集積有効範囲をできるだけ広く確保する必要がある。しかし、集積有効範囲を広く確保しようとすると、ロボットが物品を移動させる距離が長くなり装置全体の処理能力が低下し、かつ、ピックアップ有効範囲が十分に確保できなくなる。そのため、物品積み替え装置の処理能力の低下を抑制し、2つのコンベア間で物品を効率的に積み替えるためには、物品に応じて、ピックアップ有効範囲および集積有効範囲を適切に確保することが好ましい。
【0007】
本発明の目的は、搬送方向に沿って直列に配置された2つのコンベア間で、ロボットを用いて物品を効率的に積み替えることができる物品積み替え装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る物品積み替え装置は、第1コンベアと、第2コンベアと、ロボットと、相対位置変更機構とを備える。第1コンベアは、搬送方向に物品を搬送する。第2コンベアは、第1コンベアの搬送方向の下流側において第1コンベアと直線状に並ぶように配置される。第2コンベアは、搬送方向に物品を搬送する。ロボットは、第1コンベアによって搬送されてきた物品を、第2コンベアに積み替える。相対位置変更機構は、第1コンベアおよび第2コンベアを上面視した場合において搬送方向における第1コンベアと第2コンベアとの間の境界の位置と、ロボットとの、搬送方向における相対位置を変更する。
【0009】
この物品積み替え装置は、物品の搬送方向において、第1コンベアと第2コンベアとの間の境界の位置と、ロボットとの相対位置を変更することで、第1コンベア上のピックアップ有効範囲、および、第2コンベア上の集積有効範囲を変更することができる。そのため、この物品積み替え装置は、物品に応じて、ピックアップ有効範囲および集積有効範囲を適切に確保できるので、処理能力の低下を抑制することができる。従って、この物品積み替え装置は、搬送方向に沿って直列に配置された2つのコンベア間で、ロボットを用いて物品を効率的に積み替えることができる。
【0010】
また、相対位置変更機構は、コンベア駆動部を有することが好ましい。コンベア駆動部は、搬送方向における第1コンベアの下流端、および、搬送方向における第2コンベアの上流端の少なくとも一方を、搬送方向に沿って移動させることで相対位置を変更する。
【0011】
この物品積み替え装置は、第1コンベアの下流端、および、第2コンベアの上流端の少なくとも一方を移動させることで、第1コンベアと第2コンベアとの間の境界の位置を変更することができる。そのため、この物品積み替え装置は、ピックアップ有効範囲および集積有効範囲を変更するために、ロボットを移動させる必要がない。従って、この物品積み替え装置は、ピックアップ有効範囲および集積有効範囲を迅速に変更することができる。
【0012】
また、第1コンベアおよび第2コンベアの少なくとも一方は、搬送方向において伸縮可能であることが好ましい。
【0013】
この物品積み替え装置は、第1コンベアと第2コンベアとの間の境界の位置を変更するための簡便な構成を有する。
【0014】
また、物品積み替え装置は、物品の寸法を検知する検知部をさらに備えることが好ましい。この場合、相対位置変更機構は、検知部によって検知された物品の寸法に基づいて、相対位置を変更する。
【0015】
この物品積み替え装置は、検知部によって検知された物品の寸法に基づいて、第1コンベア上のピックアップ有効範囲、および、第2コンベア上の集積有効範囲を変更することができる。そのため、この物品積み替え装置は、物品の寸法に応じて、ピックアップ有効範囲および集積有効範囲を適切に確保できるので、処理能力の低下を抑制することができる。
【0016】
また、相対位置変更機構は、ロボット駆動部を有することが好ましい。ロボット駆動部は、ロボットを搬送方向に沿って移動させることで相対位置を変更する。
【0017】
この物品積み替え装置は、ロボットの位置を変更することで、第1コンベア上のピックアップ有効範囲、および、第2コンベア上の集積有効範囲を変更することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る物品積み替え装置は、搬送方向に沿って直列に配置された2つのコンベア間で、ロボットを用いて物品を効率的に積み替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態である物品積み替え装置1の平面図である。
図2】物品積み替え装置1の側面図である。
図3】ロボット30による包装物Bの積み替え動作の状態遷移図である。図3(a)、図3(b)および図3(c)の順に、積み替え動作の状態が遷移する。
図4図1と同様の上面図であって、ロボット可動範囲A1、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3を説明するための図である。
図5図2と同様の側面図であって、相対位置変更機構40を説明するための図である。
図6図4に示される状態から、コンベア境界50を搬送方向の上流側に移動させた状態を示す図である。
図7図4に示される状態から、コンベア境界50を搬送方向の下流側に移動させた状態を示す図である。
図8】比較のための参考図であって、2つのコンベア110,120が並列に配置されている物品積み替え装置101の上面図である。
図9】変形例Aにおける、物品積み替え装置201の平面図である。
図10】変形例Aにおける、物品積み替え装置201の側面図である。
図11】変形例Bにおける、物品積み替え装置201の側面図の一例である。
図12】変形例Bにおける、物品積み替え装置201の側面図の一例である。
図13】変形例Bにおける、物品積み替え装置201の側面図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明される実施形態は、本発明の具体例の一つであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0021】
(1)物品積み替え装置1の全体構成
図1は、本発明の一実施形態である物品積み替え装置1の概略的な平面図である。図2は、物品積み替え装置1の概略的な側面図である。物品積み替え装置1は、例えば、ポテトチップス等が充填された包装物Bを生産して箱詰めする食品工場のラインに設置される。物品積み替え装置1は、主として、第1コンベア10と、第2コンベア20と、ロボット30と、相対位置変更機構40(図5参照)とから構成される。
【0022】
物品積み替え装置1が設置される食品工場のラインでは、物品積み替え装置1の上流側に設置される製袋包装機(図示せず)によって包装物Bが生産され、重量検査および異物混入検査等を経て、物品積み替え装置1の第1コンベア10に載せられる。物品積み替え装置1では、第1コンベア10によって包装物Bが搬送されながら、ロボット30によって第1コンベア10から第2コンベア20へ包装物Bが積み替えられ、第2コンベア20によって包装物Bがさらに搬送される。物品積み替え装置1の下流側には、ダンボール箱の中に包装物Bを箱詰めするための箱詰め装置(図示せず)が設置されている。
【0023】
物品積み替え装置1では、第1コンベア10によって包装物Bが搬送される方向は、第2コンベア20によって包装物Bが搬送される方向と同じである。以下において、第1コンベア10および第2コンベア20によって包装物Bが搬送される方向を「搬送方向」と呼ぶ。図1および図2では、搬送方向が、白抜きの矢印で示されている。図1に示されるように、物品積み替え装置1では、第1コンベア10および第2コンベア20は、搬送方向に沿って直列に配置されている。すなわち、第2コンベア20は、搬送方向において第1コンベア10の下流側に配置され、かつ、搬送方向において第1コンベア10と一直線上に並ぶように配置されている。
【0024】
(2)物品積み替え装置1の詳細構成
(2−1)第1コンベア10
図2に示されるように、第1コンベア10は、第1駆動ローラ11および第1従動ローラ12に、第1無端ベルト13を掛け渡したベルトコンベアである。第1コンベア10によって搬送される包装物Bは、第1無端ベルト13の上面に載せられる。モータ等の駆動装置(図示せず)によって第1駆動ローラ11が回転することで、第1従動ローラ12および第1無端ベルト13が駆動し、第1無端ベルト13に載せられた包装物Bが搬送方向に搬送される。第1コンベア10は、第1無端ベルト13の上に複数の包装物Bが搬送方向に沿って一列に並んだ状態で、複数の包装物Bを搬送する。第1駆動ローラ11は、第1従動ローラ12よりも、搬送方向において上流側に位置している。
【0025】
第1コンベア10は、物品積み替え装置1の上流側から、ロボット30のピックアップ有効範囲まで包装物Bを搬送方向に搬送する。ピックアップ有効範囲とは、ロボット30が第1コンベア10から包装物Bを取り上げることができる、第1コンベア10の第1無端ベルト13上の範囲である。
【0026】
第1コンベア10は、搬送方向において最も上流の地点である第1上流端10aから、搬送方向において最も下流の地点である第1下流端10bまで、包装物Bを搬送することができる。搬送方向において、ピックアップ有効範囲は、第1下流端10bから、第1上流端10aと第1下流端10bとの間の所定の地点までの範囲である。
【0027】
(2−2)第2コンベア20
図2に示されるように、第2コンベア20は、第2駆動ローラ21および第2従動ローラ22に、第2無端ベルト23を掛け渡したベルトコンベアである。第2コンベア20によって搬送される包装物Bは、第2無端ベルト23の上面に載せられる。モータ等の駆動装置(図示せず)によって第2駆動ローラ21が回転することで、第2従動ローラ22および第2無端ベルト23が駆動し、第2無端ベルト23に載せられた包装物Bが搬送方向に搬送される。第2コンベア20は、第2無端ベルト23の上に複数の包装物Bが搬送方向に沿って一列に並んだ状態で、複数の包装物Bを搬送する。第2駆動ローラ21は、第2従動ローラ22よりも、搬送方向において下流側に位置している。
【0028】
第2コンベア20は、ロボット30の集積有効範囲から、物品積み替え装置1の下流側まで包装物Bを搬送方向に搬送する。集積有効範囲とは、ロボット30が第1コンベア10から取り上げた包装物Bを第2無端ベルト23に載せることができる、第2コンベア20の第2無端ベルト23上の範囲である。
【0029】
第2コンベア20は、搬送方向において最も上流の地点である第2上流端20aから、搬送方向において最も下流の地点である第2下流端20bまで、包装物Bを搬送することができる。搬送方向において、集積有効範囲は、第2上流端20aから、第2上流端20aと第2下流端20bとの間の所定の地点までの範囲である。
【0030】
図2に示されるように、第2コンベア20の第2無端ベルト23の載置面は、第1コンベア10の第1無端ベルト13の載置面と同じ高さ位置にある。載置面とは、包装物Bが載せられる面である。
【0031】
また、搬送方向において、第2コンベア20の第2上流端20aは、第1コンベア10の第1下流端10bに隣接している。しかし、第2コンベア20は、第1コンベア10と接触していない。以下において、第1コンベア10の第1下流端10bと、第2コンベア20の第2上流端20aとの間の部分を、コンベア境界50と呼ぶ。コンベア境界50は、物品積み替え装置1を上面視した場合における、第1コンベア10と第2コンベア20との間の境界である。後述するように、コンベア境界50の位置は、搬送方向に沿って変更可能である。
【0032】
(2−3)ロボット30
ロボット30は、第1コンベア10から第2コンベア20へ包装物Bを積み替えるための装置である。具体的には、ロボット30は、第1コンベア10の第1下流端10b付近まで搬送されてきた包装物Bを取り上げて、第2コンベア20の第2上流端20a付近に載せる積み替え動作を行う。図3は、ロボット30による包装物Bの積み替え動作の状態遷移図である。図3(a)、図3(b)および図3(c)の順に、積み替え動作の状態が遷移する。図3では、搬送方向が、白抜きの矢印で示されている。
【0033】
ロボット30は、図2に示されるように、3組のリンクを持つパラレルリンクロボットである。ロボット30は、主として、ベース32と、3個のサーボモータ33a,33b,33cと、3本のパラレルリンクアーム34a,34b,34cとを備える。
【0034】
ベース32は、図1に示されるように、コンベア境界50と重なる位置に配置される。ベース32は、物品積み替え装置1のフレーム等に固定されている。サーボモータ33a,33b,33cは、ベース32の下側に取り付けられている。パラレルリンクアーム34a,34b,34cは、それぞれ、サーボモータ33a,33b,33cによって駆動される。パラレルリンクアーム34a,34b,34cの各上端は、それぞれ、サーボモータ33a,33b,33cの各出力軸に連結されている。パラレルリンクアーム34a,34b,34cの各下端は、共通の1つの吸着把持部38に連結されている。このように、パラレルリンクアーム34a,34b,34cは、それぞれ、サーボモータ33a,33b,33cの出力軸から吸着把持部38へ延びている。
【0035】
ロボット30は、サーボモータ33a,33b,33cの各出力軸の回転量および回転の向きを制御して、パラレルリンクアーム34a,34b,34cの各下端を水平方向および鉛直方向に移動させることができる。これにより、ロボット30は、所定の三次元空間内の任意の位置に吸着把持部38を移動させることができる。
【0036】
吸着把持部38は、複数の吸着パッド(図示せず)を有している。吸着パッドは、吸着把持部38の下部に取り付けられ、真空ポンプおよび真空ブロア(図示せず)から延びている吸引チューブ36に接続されている。吸着把持部38は、吸着パッドによる包装物Bの吸着把持状態および吸着解除状態を切り替えることで、包装物Bを掴んだり離したりすることができる。
【0037】
ロボット30は、第1コンベア10上の包装物Bを吸着把持部38によって吸着して掴み、包装物Bを掴んだ吸着把持部38をパラレルリンクアーム34a,34b,34cによって持ち上げて平面移動させ、第2コンベア20の上方で吸着把持部38による包装物Bの吸着を解除して、包装物Bを第2コンベア20上に載せる。
【0038】
ロボット30のピックアップ有効範囲および集積有効範囲は、搬送方向において吸着把持部38が平面移動できる範囲であるロボット可動範囲に含まれている。図4は、図1と同様の上面図であって、ロボット可動範囲A1、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3を説明するための図である。図4では、ロボット30が省略されている。図4では、搬送方向が、白抜きの矢印で示されている。図4では、ロボット可動範囲A1、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3が、搬送方向における範囲として示されている。
【0039】
図4に示されるように、物品積み替え装置1を上面視した場合に、ピックアップ有効範囲A2は、第1コンベア10の第1無端ベルト13の載置面と、ロボット可動範囲A1とが重なる範囲であり、集積有効範囲A3は、第2コンベア20の第2無端ベルト23の載置面と、ロボット可動範囲A1とが重なる範囲である。
【0040】
ロボット30は、ロボット可動範囲A1に存在する包装物Bを掴んだり離したりすることができる。ロボット30は、第1コンベア10上のピックアップ有効範囲A2にある包装物Bを吸着把持部38によって掴むことができ、吸着把持部38によって掴んだ包装物Bを第2コンベア20上の集積有効範囲A3に載せることができる。
【0041】
(2−4)相対位置変更機構40
相対位置変更機構40は、コンベア境界50の位置と、ロボット30との、搬送方向における相対位置を変更する機構である。コンベア境界50は、第1コンベア10および第2コンベア20を上面視した場合において、搬送方向における第1コンベア10と第2コンベア20との間の境界である。図5は、図2と同様の側面図であって、相対位置変更機構40を説明するための図である。図5では、ロボット30が省略されている。図5では、搬送方向が、白抜きの矢印で示されている。図5には、図4と同様に、ロボット可動範囲A1、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3が、搬送方向における範囲として示されている。
【0042】
本実施形態の物品積み替え装置1では、ロボット30のベース32は固定されているので、ロボット30の位置を変更することはできない。そのため、相対位置変更機構40は、コンベア境界50の搬送方向における位置を変更する機構である。相対位置変更機構40は、主として、コンベア駆動部41と、制御部43とを備える。
【0043】
コンベア駆動部41は、第1コンベア10および第2コンベア20に接続されている。コンベア駆動部41は、第1コンベア10の第1下流端10b、および、第2コンベア20の第2上流端20aの搬送方向における位置を変更して、コンベア境界50の搬送方向における位置を変更する。具体的には、コンベア駆動部41は、第1コンベア10の第1従動ローラ12、および、第2コンベア20の第2従動ローラ22を搬送方向に移動させる機構を有する。コンベア駆動部41は、第1コンベア10の第1下流端10bと、第2コンベア20の第2上流端20aとの間の搬送方向における距離が変化しないように、第1従動ローラ12および第2従動ローラ22を同じ距離だけ同じ方向に移動させる。第1コンベア10の第1無端ベルト13、および、第2コンベア20の第2無端ベルト23は、搬送方向において伸縮可能な部材で成形されている。そのため、コンベア駆動部41によって、第1従動ローラ12および第2従動ローラ22を搬送方向に移動させることで、相対位置変更機構40は、第1無端ベルト13および第2無端ベルト23の搬送方向の寸法を変更することができる。
【0044】
相対位置変更機構40は、検知部60に接続されている。検知部60は、包装物Bの寸法を検知するセンサである。図5に示されるように、検知部60は、第1コンベア10の上方に設置される。検知部60は、第1コンベア10によって搬送される包装物Bの搬送方向の寸法を検知する。
【0045】
制御部43は、コンベア駆動部41および検知部60に接続されている。制御部43は、検知部60によって検知された包装物Bの寸法に基づいて、コンベア駆動部41を制御する。制御部43は、CPU、ROMおよびRAM等から構成されるコンピュータである。
【0046】
相対位置変更機構40は、制御部43によって、包装物Bの寸法に基づいて、コンベア境界50の搬送方向における位置を変更する。相対位置変更機構40がコンベア境界50を搬送方向に移動できる範囲は、第1コンベア10上のピックアップ有効範囲A2、および、第2コンベア20上の集積有効範囲A3の両方が存在できる範囲である。すなわち、相対位置変更機構40は、コンベア境界50を、ロボット可動範囲A1の外部まで移動させることはできない。しかし、実際には、コンベア境界50を搬送方向に移動できる範囲は、第1コンベア10上のピックアップ有効範囲A2にある包装物Bを吸着把持部38によって掴む動作、および、吸着把持部38によって掴んだ包装物Bを第2コンベア20上の集積有効範囲A3に載せる動作をロボット30がスムーズに行うことができる範囲に限られる。
【0047】
(3)物品積み替え装置1の動作
図3を参照しながら、物品積み替え装置1が、第1コンベア10によって1列で搬送されてきた包装物Bを、ロボット30によって第2コンベア20の上に1列に積み替える動作について説明する。
【0048】
最初に、図3(a)に示されるように、ロボット30は、第1コンベア10の第1無端ベルト13上に載せられて搬送されてきた包装物Bを、吸着把持部38によって吸着把持して持ち上げる。次に、図3(b)に示されるように、包装物Bを吸着把持したロボット30は、包装物Bを第1コンベア10から持ち上げた状態で水平方向に移動させて、第2コンベア20の上方まで移動させる。次に、図3(c)に示されるように、ロボット30は、吸着把持部38による包装物Bの吸着把持を解除して、第2コンベア20の第2無端ベルト23上に包装物Bを載置する。
【0049】
ロボット30による包装物Bの積み替え動作中、第1コンベア10は、連続的に稼動している。ロボット30による包装物Bの積み替え動作中、第2コンベア20は、第1コンベア10から包装物Bが積み替えられる度に包装物Bを所定の距離だけ搬送するように、間欠的に稼動している。
【0050】
(4)物品積み替え装置1の特徴
(4−1)
物品積み替え装置1は、第1コンベア10から第2コンベア20に包装物Bを積み替えるためのロボット30を備える。ロボット30は、第1コンベア10によって搬送されてきた包装物Bを持ち上げて、第2コンベア20の上に載せる。第2コンベア20は、包装物Bの搬送方向において、第1コンベア10の下流側に配置され、かつ、第1コンベア10と一直線上に並ぶように配置される。
【0051】
物品積み替え装置1は、包装物Bの搬送方向において、第1コンベア10と第2コンベア20との間の境界であるコンベア境界50の位置を変更するための相対位置変更機構40を備える。すなわち、物品積み替え装置1は、第1コンベア10上のピックアップ有効範囲A2、および、第2コンベア20上の集積有効範囲A3を変更することができる。
【0052】
物品積み替え装置1では、ロボット可動範囲A1の位置および大きさは不変であり、かつ、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3は、ロボット可動範囲A1に含まれる。そのため、物品積み替え装置1は、コンベア境界50を搬送方向に移動させることで、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3の搬送方向の寸法を変化させることができる。
【0053】
図6および図7は、図4に示される状態から、コンベア境界50を搬送方向に移動させた状態を示す図である。図6は、コンベア境界50を搬送方向の上流側に移動させた状態を示す。図7は、コンベア境界50を搬送方向の下流側に移動させた状態を示す。図6および図7では、搬送方向が、白抜きの矢印で示されている。
【0054】
図6では、図4に比べて、ピックアップ有効範囲A2が搬送方向に狭くなり、かつ、集積有効範囲A3が搬送方向に広くなっている。一方、図7では、図4に比べて、ピックアップ有効範囲A2が搬送方向に広くなり、かつ、集積有効範囲A3が搬送方向に狭くなっている。このように、ロボット可動範囲A1の位置および大きさは不変であるので、ピックアップ有効範囲A2の搬送方向の寸法が増加または減少すると、それぞれ、集積有効範囲A3の搬送方向の寸法は減少または増加する。
【0055】
物品積み替え装置1は、図6および図7に示されるように、第1コンベア10によって搬送される包装物Bに応じて、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3を変更できるので、積み替え動作の処理能力の低下を抑制することができる。次に、この理由について説明する。
【0056】
本実施形態の物品積み替え装置1のように、2つのコンベアが直列に配置されている物品積み替え装置では、2つのコンベアが並列に配置されている物品積み替え装置に比べて、コンベア幅方向の設置場所を小さくすることができ、積み替えのために物品を移動させる距離を短くできる利点がある一方、物品の搬送方向においてピックアップ有効範囲および集積有効範囲が狭くなりやすいという問題点がある。
【0057】
図8は、比較のための参考図であって、2つのコンベア110,120が並列に配置されている物品積み替え装置101の上面図である。図8に示される物品積み替え装置101は、ロボット(図示せず)によって第1コンベア110から第2コンベア120に物品Pを積み替える装置である。図8には、第1コンベア110および第2コンベア120による物品Pの搬送方向が白抜きの矢印で示され、ロボットのロボット可動範囲A11が、搬送方向における範囲として示されている。図8に示されるように、第1コンベア110および第2コンベア120は、搬送方向に直交する方向において並列に配置されている。そのため、第1コンベア110上のピックアップ有効範囲A12、および、第2コンベア120上の集積有効範囲A13の搬送方向の寸法は、ロボット可動範囲A11の搬送方向の寸法に等しい。また、ロボット可動範囲A11の位置および大きさが不変である場合、ピックアップ有効範囲A12および集積有効範囲A13の位置および大きさも不変である。そのため、物品積み替え装置101では、ロボット可動範囲A11を変更しない限り、ピックアップ有効範囲A12および集積有効範囲A13を変更することができない。
【0058】
一方、本実施形態の物品積み替え装置1では、図4に示されるように、ロボット可動範囲A1の位置および大きさは不変であり、かつ、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3が搬送方向に沿って直列に配置されている。そのため、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3の搬送方向の寸法は、ロボット可動範囲A1の搬送方向の寸法より短い。図4図8とを比較しても分かるように、搬送方向において、図4の物品積み替え装置1のピックアップ有効範囲A2は、図8の物品積み替え装置101のピックアップ有効範囲A12よりも狭く、図4の物品積み替え装置1の集積有効範囲A3は、図8の物品積み替え装置101の集積有効範囲A13より狭い。
【0059】
物品積み替え装置1において、ピックアップ有効範囲A2が狭すぎる場合、第1コンベア10によって搬送される包装物Bのピッチの乱れに対応しにくいという問題がある。包装物Bのピッチとは、第1コンベア10によって搬送される包装物B間の間隔である。包装物Bのピッチの乱れは、ロボット30による包装物Bの積み替え動作の効率の低下を招くおそれがある。包装物Bのピッチの乱れに対応するためには、ピックアップ有効範囲A2の搬送方向の寸法をできるだけ広く確保する必要がある。しかし、上述したように、ピックアップ有効範囲A2を搬送方向に広く確保しようとすると、集積有効範囲A3は搬送方向に狭くなる。
【0060】
そして、物品積み替え装置1において、集積有効範囲A3が搬送方向に狭すぎる場合、搬送方向の寸法が大きい包装物Bを正常に積み替えることができないおそれがある。例えば、第2コンベア20上に載せられた包装物Bが、集積有効範囲A3の上流側端部(第2上流端20a)からはみ出てしまうと、その包装物Bの一部が第1コンベア10上に載せられてしまい、包装物Bが第2コンベア20によって正常に搬送されなくなるおそれがある。そのため、様々な寸法の包装物Bの積み替えに対応するためには、集積有効範囲A3をできるだけ広く確保する必要がある。しかし、上述したように、集積有効範囲A3を搬送方向に広く確保しようとすると、ピックアップ有効範囲A2は搬送方向に狭くなる。また、集積有効範囲A3が搬送方向に広いほど、第1コンベア10から第2コンベア20に包装物Bを積み替える際にロボット30が包装物Bを移動させる距離が長くなるので、包装物Bの積み替え動作の効率が低下するおそれがある。
【0061】
以上より、物品積み替え装置1において、包装物Bの積み替え動作を効率的に行うためには、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3の搬送方向の寸法は、包装物Bの搬送方向の寸法に応じて適切に確保されることが好ましい。そして、物品積み替え装置1は、相対位置変更機構40によってコンベア境界50の位置を搬送方向に沿って変更することで、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3の搬送方向の寸法を変更することができる。そのため、物品積み替え装置1は、包装物Bの搬送方向の寸法に応じて、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3の搬送方向の寸法を適切に変更できるので、ロボット30による包装物Bの積み替え動作の処理能力の低下を抑制することができる。
【0062】
従って、物品積み替え装置1は、搬送方向に沿って直列に配置された2つのコンベア10,20間で、ロボット30を用いて物品を効率的に積み替えることができる。
【0063】
(4−2)
物品積み替え装置1は、コンベア境界50とロボット30との搬送方向における相対位置を変更するための相対位置変更機構40を備える。相対位置変更機構40は、位置が固定されたロボット30に対して、コンベア境界50を搬送方向に移動させることで、相対位置を変更する。具体的には、相対位置変更機構40は、コンベア駆動部41によって、第1コンベア10の第1下流端10b、および、第2コンベア20の第2上流端20aを搬送方向に移動させることで、コンベア境界50の位置を変更することができる。
【0064】
そのため、物品積み替え装置1は、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3を変更するために、ロボット30を移動させる必要がない。従って、物品積み替え装置1は、コンベア駆動部41を有する相対位置変更機構40によって、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3を迅速に変更することができる。
【0065】
(4−3)
物品積み替え装置1は、搬送方向において伸縮可能である第1コンベア10および第2コンベア20を備える。具体的には、相対位置変更機構40のコンベア駆動部41は、第1コンベア10の第1従動ローラ12、および、第2コンベア20の第2従動ローラ22を搬送方向に移動させることで、第1無端ベルト13および第2無端ベルト23を搬送方向に伸縮させることができる。従って、物品積み替え装置1は、コンベア境界50の位置を変更するための簡便な構成を有するので、相対位置変更機構40にかかるコストを抑えることができる。
【0066】
(4−4)
物品積み替え装置1では、相対位置変更機構40は、検知部60によって検知された包装物Bの搬送方向の寸法に応じて、コンベア境界50の搬送方向の位置を変更することができる。そのため、物品積み替え装置1は、ロボット30による積み替え動作の対象である包装物Bの搬送方向の寸法に応じて、第1コンベア10上のピックアップ有効範囲A2、および、第2コンベア20上の集積有効範囲A3を適切に確保することができる。例えば、物品積み替え装置1は、包装物Bの搬送方向の寸法が大きいほど、集積有効範囲A3の搬送方向の寸法を大きくすることで、ロボット30による包装物Bの積み替え動作の処理能力の低下を抑制することができる。
【0067】
従って、物品積み替え装置1は、検知部60によって検知された包装物Bの搬送方向の寸法に応じて、ピックアップ有効範囲A2および集積有効範囲A3の搬送方向の寸法を適切に変更できるので、様々な寸法の包装物Bの積み替え動作を自動的に効率化することができる。
【0068】
(5)変形例
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0069】
(5−1)変形例A
上記の実施形態では、図2に示されるように、第2コンベア20の第2無端ベルト23の載置面が、第1コンベア10の第1無端ベルト13の載置面と同じ高さ位置になるように、第1コンベア10および第2コンベア20が設置されている。しかし、第2コンベア20の載置面が、第1コンベア10の載置面と異なる高さ位置になるように、第1コンベア10および第2コンベア20が設置されてもよい。
【0070】
図9は、本変形例の物品積み替え装置201の概略的な上面図である。図10は、物品積み替え装置201の概略的な側面図である。物品積み替え装置201は、ロボット(図示せず)によって第1コンベア210から第2コンベア220に包装物Bを積み替える装置である。図9および図10には、包装物Bの搬送方向が白抜きの矢印で示されている。図9および図10には、ロボットのロボット可動範囲A21、第1コンベア210上のピックアップ有効範囲A22、および、第2コンベア220上の集積有効範囲A23が、搬送方向における範囲として示されている。第1コンベア210は、第1駆動ローラ211、および、第1従動ローラ212に、第1無端ベルト213を掛け渡したベルトコンベアである。第2コンベア220は、第2駆動ローラ221、および、第2従動ローラ222に、第2無端ベルト223を掛け渡したベルトコンベアである。
【0071】
図10に示されるように、第2コンベア220の載置面は、第1コンベア210の載置面の下方に位置している。また、第2コンベア220の第2上流端220aは、第1コンベア210の第1下流端210bよりも、搬送方向の上流側に位置している。すなわち、図9に示されるように、物品積み替え装置201を上面視した場合に、第1コンベア210の下流側の端部は、第2コンベア220の上流側の端部と重なっている。
【0072】
物品積み替え装置201は、コンベア境界250の搬送方向の位置を変更するための相対位置変更機構(図示せず)を備える。コンベア境界250は、搬送方向における、第1コンベア210と第2コンベア220との間の境界である。図9に示されるように、物品積み替え装置201では、コンベア境界250の位置は、第1コンベア210の第1下流端210bの位置と同じである。相対位置変更機構は、第1コンベア210の第1下流端210b、および、第2コンベア220の第2上流端220aの少なくとも一方の搬送方向の位置を変更することで、コンベア境界250の搬送方向の位置を変更する。相対位置変更機構は、コンベア境界250の搬送方向の位置を変更することで、ピックアップ有効範囲A22および集積有効範囲A23の搬送方向の寸法を変更することができる。
【0073】
従って、物品積み替え装置201は、包装物Bの搬送方向の寸法に応じて、ピックアップ有効範囲A22および集積有効範囲A23の搬送方向の寸法を適切に変更できるので、ロボット30による包装物Bの積み替え動作の処理能力の低下を抑制することができる。
【0074】
また、本変形例では、第2コンベア220の載置面が、第1コンベア210の載置面の上方に位置するように、第1コンベア210および第2コンベア220が設置されてもよい。この場合、コンベア境界250の位置は、第2コンベア220の第2上流端220aの位置と同じである。
【0075】
(5−2)変形例B
変形例Aでは、図10に示されるように、第2コンベア220の載置面は、第1コンベア210の載置面の下方に位置している。この場合、コンベア境界250の位置は、第1コンベア210の第1下流端210bの位置と同じであるので、相対位置変更機構は、第1コンベア210の第1下流端210bの位置を搬送方向に変更する機構であってもよい。図11は、そのような相対位置変更機構を備える物品積み替え装置201の概略的な側面図である。図10の物品積み替え装置201と、図11の物品積み替え装置201との違いは、第1コンベア210のみである。図11の物品積み替え装置201は、第1コンベア210から第2コンベア220に包装物Bを積み替えるロボット(図示せず)を備える。
【0076】
図11の物品積み替え装置201では、第1コンベア210は、コンベアの機長を伸び縮みさせることができる、伸縮コンベアまたはシャトルコンベアと呼ばれるタイプのベルトコンベアである。第1コンベア210は、1つの第1駆動ローラ211、2つの第1従動ローラ212、および、2つのガイドローラ214a,214bに、第1無端ベルト213を掛け渡したベルトコンベアである。ガイドローラ214a,214bは、第1コンベア210の第1下流端210bの搬送方向の位置を変更するためのローラである。
【0077】
図11に示される物品積み替え装置201の相対位置変更機構は、ガイドローラ214a,214bを搬送方向に移動させることで、第1コンベア210の機長を伸び縮みさせることができる。例えば、相対位置変更機構は、第1コンベア210の第1下流端210bの搬送方向の位置を変更することで、コンベア境界250の搬送方向の位置を変更して、ピックアップ有効範囲A22および集積有効範囲A23の搬送方向の寸法を変更する。具体的には、相対位置変更機構は、ガイドローラ214a,214bを同じ方向に同じ距離だけ移動させることで、第1コンベア210の第1下流端210bの搬送方向の位置を変更する。一方、相対位置変更機構は、第2コンベア220の第2上流端220aの搬送方向の位置を変更しなくてもよい。
【0078】
また、本変形例では、第1コンベア210の代わりに、第2コンベア220が伸縮コンベアであってもよく、第1コンベア210および第2コンベア220の両方が伸縮コンベアであってもよい。
【0079】
図12は、第1コンベア210が、実施形態の第1コンベア10と同様にコンベアの機長が固定されているベルトコンベアであり、第2コンベア220が、伸縮コンベアである、物品積み替え装置201の概略的な側面図である。第1コンベア210は、第1駆動ローラ211および第1従動ローラ212に、第1無端ベルト213を掛け渡したベルトコンベアである。第2コンベア220は、1つの第2駆動ローラ221、2つの第2従動ローラ222、および、2つのガイドローラ224a,224bに、第2無端ベルト223を掛け渡したベルトコンベアである。ガイドローラ224a,224bは、第2コンベア220の第2上流端220aの搬送方向の位置を変更するためのローラである。第2コンベア220の載置面は、第1コンベア210の載置面の上方に位置している。
【0080】
図12に示される物品積み替え装置201の相対位置変更機構は、ガイドローラ224a,224bを搬送方向に移動させることで、第2コンベア220の機長を伸び縮みさせることができる。例えば、相対位置変更機構は、第2コンベア220の第2上流端220aの搬送方向の位置を変更することで、コンベア境界250の搬送方向の位置を変更して、ピックアップ有効範囲A22および集積有効範囲A23の搬送方向の寸法を変更する。具体的には、相対位置変更機構は、ガイドローラ224a,224bを同じ方向に同じ距離だけ移動させることで、第2コンベア220の第2上流端220aの搬送方向の位置を変更する。一方、相対位置変更機構は、第1コンベア210の第1下流端210bの搬送方向の位置を変更しなくてもよい。
【0081】
図13は、第1コンベア210および第2コンベア220の両方が、伸縮コンベアである、物品積み替え装置201の概略的な側面図である。図13の第1コンベア210は、図11の第1コンベア210と同じ構成を有している。図13の第2コンベア220は、図12の第2コンベア220と同じ構成を有している。図13の物品積み替え装置201では、第2コンベア220の載置面は、第1コンベア210の載置面と同じ高さ位置にある。そのため、図13の物品積み替え装置201のロボットは、第1コンベア210から第2コンベア220に包装物Bを効率的に積み替えることができる。
【0082】
図13に示される物品積み替え装置201の相対位置変更機構は、ガイドローラ214a,214bを搬送方向に移動させることで、第1コンベア210の機長を伸び縮みさせることができ、かつ、ガイドローラ224a,224bを搬送方向に移動させることで、第2コンベア220の機長を伸び縮みさせることができる。例えば、相対位置変更機構は、第1コンベア210の第1下流端210b、および、第2コンベア220の第2上流端220aの搬送方向の位置を同じ方向に同じ距離だけ変更することで、コンベア境界250の搬送方向の位置を変更して、ピックアップ有効範囲A22および集積有効範囲A23の搬送方向の寸法を変更する。具体的には、相対位置変更機構は、ガイドローラ214a,214bを同じ方向に同じ距離だけ移動させることで、第1コンベア210の第1下流端210bの搬送方向の位置を変更する。また、相対位置変更機構は、ガイドローラ224a,224bを同じ方向に同じ距離だけ移動させることで、第2コンベア220の第2上流端220aの搬送方向の位置を変更する。
【0083】
(5−3)変形例C
上記の実施形態では、物品積み替え装置1は、包装物Bの寸法を検知するセンサである検知部60を備える。検知部60は、例えば、第1コンベア10の上方に設置され、第1コンベア10によって搬送される包装物Bの搬送方向の寸法を検知する。相対位置変更機構40は、制御部43によって、検知部60によって検知された包装物Bの寸法に基づいてコンベア駆動部41を制御して、コンベア境界50の搬送方向における位置を変更する。
【0084】
しかし、検知部60は、包装物Bの寸法を検知するセンサではなく、包装物Bの種類を検知するセンサであってもよい。この場合、相対位置変更機構40は、検知部60によって検知された包装物Bの種類に基づいて、制御部43のROM等に記憶されている包装物Bに関するデータベースを参照して、包装物Bの搬送方向の寸法を取得してもよい。この場合、相対位置変更機構40は、制御部43によって、取得した包装物Bの寸法に基づいてコンベア駆動部41を制御して、コンベア境界50の搬送方向における位置を変更することができる。
【0085】
また、検知部60は、第1コンベア10の上方に設置されていなくてもよい。例えば、検知部60は、物品積み替え装置1の上流側において第1コンベア10に包装物Bを供給するための装置に取り付けられてもよい。
【0086】
(5−4)変形例D
上記の実施形態では、物品積み替え装置1は、第1コンベア10から第2コンベア20に包装物Bを積み替えるためのロボット30を備える。ロボット30は、包装物Bの平面的な姿勢を変えずに、第1コンベア10から第2コンベア20への積み替えを行ってもよく、また、包装物Bを平面的に回転させて、第1コンベア10から第2コンベア20への積み替えを行ってもよい。
【0087】
ロボット30による積み替え動作中に包装物Bを平面的に回転させる場合であっても、積み替え動作中の包装物Bの移動方向が第1コンベア10の搬送方向Aに沿っている場合には、ロボット30による積み替え動作の処理能力は低下しにくい。
【0088】
(5−5)変形例E
上記の実施形態では、物品積み替え装置1は、第1コンベア10を常時稼動させた状態で、ロボット30による包装物Bの積み替え動作を行う。しかし、第1コンベア10の搬送速度、および、ロボット30の動作状況によっては、第1コンベア10による包装物Bの搬送中に、包装物Bが第1コンベア10の第1下流端10bから落下してしまうことも想定される。
【0089】
そのような可能性がある場合、物品積み替え装置1は、第1コンベア10の第1下流端10bの近傍において第1コンベア10の側方からジェット気流を吹き出して包装物Bを振り分けるエアジェット装置を備えることが好ましい。エアジェット装置によって、物品積み替え装置1は、ロボット30で処理されなかった包装物Bを一旦ラインの外に振り分けて、再びラインの上流側に戻すことが可能になる。
【0090】
(5−6)変形例F
上記の実施形態では、第1コンベア10は、連続的に包装物Bを搬送し、第2コンベア20は、間欠的に包装物Bを搬送する。しかし、物品積み替え装置1は、様々な条件に応じて、第1コンベア10および第2コンベア20の両方で包装物Bを間欠的に搬送してもよく、第1コンベア10および第2コンベア20の両方で包装物Bを連続的に搬送してもよい。様々な条件とは、例えば、第1コンベア10に単位時間当たりに供給される包装物Bの数である。
【0091】
(5−7)変形例G
上記の実施形態では、物品積み替え装置1は、コンベア境界50とロボット30との搬送方向における相対位置を変更するための相対位置変更機構40を備える。相対位置変更機構40は、位置が固定されたロボット30に対して、コンベア駆動部41によって、コンベア境界50を搬送方向に移動させることで、相対位置を変更する。
【0092】
しかし、物品積み替え装置1は、ロボット30を搬送方向に移動させることで、コンベア境界50とロボット30との搬送方向における相対位置を変更してもよい。この場合、相対位置変更機構40は、コンベア駆動部41の代わりに、または、コンベア駆動部41と共に、ロボット駆動部(図示せず)を有する。ロボット駆動部は、ロボット30を搬送方向に沿って移動させるための機構である。相対位置変更機構40は、コンベア境界50を搬送方向に沿って移動させずに、ロボット30を搬送方向に沿って移動させることで相対位置を変更してもよく、コンベア境界50およびロボット30の両方を搬送方向に沿って移動させることで相対位置を変更してもよい。
【0093】
本変形例では、物品積み替え装置1は、ロボット駆動部によってロボット30の位置を変更することで、第1コンベア10のピックアップ有効範囲A2、および、第2コンベア20の集積有効範囲A3を変更することができる。この場合、物品積み替え装置1は、制御部43によって、検知部60によって検知された包装物Bの寸法に基づいてロボット駆動部を制御して、コンベア境界50の搬送方向における位置を変更してもよい。
【0094】
(5−8)変形例H
上記の実施形態では、物品積み替え装置1は、包装物Bを1列で搬送する第1コンベア10と、包装物Bを1列で搬送する第2コンベア20と、第1コンベア10から第2コンベア20へ包装物Bを積み替えるロボット30とを備える。
【0095】
しかし、物品積み替え装置1は、包装物Bをm列で搬送する第1コンベア10と、包装物Bをn列で搬送する第2コンベア20と、第1コンベア10から第2コンベア20へ包装物Bを積み替えるロボット30とを備えてもよい。ここで、mおよびnは、1以上の整数であり、nは、m以上である。例えば、物品積み替え装置1は、包装物Bを2列で搬送する第1コンベア10から、包装物Bを3列で搬送する第2コンベア20へ包装物Bを積み替えるロボット30を備えてもよい。本変形例の物品積み替え装置1は、包装物Bの積み替え動作を効率化することができる。
【符号の説明】
【0096】
1 物品積み替え装置
10 第1コンベア
10b 第1下流端(第1コンベアの下流端)
20 第2コンベア
20a 第2上流端(第2コンベアの上流端)
30 ロボット
40 相対位置変更機構
41 コンベア駆動部
50 コンベア境界(境界)
60 検知部
B 包装物(物品)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0097】
【特許文献1】特開2011−213412号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13