(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
[包装関連装置及び操作表示システムの構成]
本発明の包装関連装置が縦ピロー包装機である場合の縦ピロー包装機(包装関連装置)及び操作表示システムの構成について説明する。
図1は、縦ピロー包装機(包装関連装置)及び操作表示システムの構成を示すブロック図である。
図1において、1は本発明の包装関連装置となる縦ピロー包装機、2は操作表示システム、10は包装関連装置本体となる縦ピロー包装機本体、20は操作パネル、30は包装関連装置制御部となる縦ピロー包装機制御部、31は演算制御部、32は記憶部、40はウェブサーバー(操作表示システム用サーバー)、41は制御情報付与部、42は運転情報作成部、43は入力表示画面作成部、44は送受信部、50は端末装置、51はウェブブラウザー、52は入力表示部、53は送受信部、L1、L2は通信回線である。
図1に示すように、縦ピロー包装機1は、縦ピロー包装機本体10、操作パネル20及び縦ピロー包装機制御部30から構成され、縦ピロー包装機制御部30は、演算制御部31、記憶部32及びウェブサーバー40を備え、操作パネル20と演算制御部31は通信回線L1により接続されている。
操作表示システム2は、ウェブサーバー40と端末装置50から構成され、ウェブサーバー40は、制御情報付与部41、運転情報作成部42、入力表示画面作成部43及び送受信部44を備え、端末装置50は、ウェブブラウザー51、入力表示部52及び送受信部53を備え、ウェブサーバー40の送受信部44と端末装置5の送受信部53は通信回線L2により接続可能になっている。
【0021】
[縦ピロー包装機本体10]
図2は、縦ピロー包装機本体10の概略構成を表した斜視図である。
図において、11は包材(包装材料)供給部、12は張力調整部、12aは搖動機構、13は印字部、13aは印字装置、14は被包装品供給部、14aはホッパー、14bは充填筒、15は製筒部、15aは製筒器(フォーマ)、15bは押さえ部材、16は包材送り部、16aはプーリー、16bは送りベルト、17は縦シール部、17a、17bは縦シールブロック、18は横シール・切断部、18a、18bは横シールブロック、19は包装体排出部、19aはベルトコンベア、Fは包材(フィルム)、grはガイドローラー、Mは巻取り包材、Pは包装体、tsは縦シール部、ysは横シール部である。
図2に示すように、縦ピロー包装機本体10は、包材(包装材料)供給部11、張力調整部12、印字部13、被包装品供給部14、製筒部15、包材送り部16、縦シール部17、横シール・切断部18、包装体排出部19等から構成される。
包材供給部11は、巻取り包材Mを繰り出す巻取り包材供給装置(図示せず)等を備え、巻取り包材Mから包材Fを繰り出す。
張力調整部12は、複数のローラーやフレーム等を搖動する搖動機構12a等を備え、包材供給部11から繰り出される包材Fに急激な張力がかからないようにその張力を調整する。
印字部13は、印字装置13a等を備え、包材Fに日付印字等を行う。
被包装品供給部14は、上部がホッパー14aとなっている充填筒14b、被包装品投入装置(図示せず)等を備え、被包装品投入装置より投入されるスナック菓子等の被包装品をホッパー14aで受けて充填筒14bに充填する。
製筒部15は、製筒器15a、押さえ部材15b等を備え、包材供給部11より繰り出されて印字部13で印字された包材Fを、製筒器15aで筒状に成形して押さえ部材15bにより充填筒14b外周面に押し付ける。
包材送り部16は、プーリー16a、送りベルト16b、モータ(図示せず)等を備えた一対の包材送り機構を充填筒14bの両側に配置し、充填筒14bの外周面を包んでいる包材Fを、一定の長さだけ下方に送る。
縦シール部17は、縦シールブロック17a、17b、ヒータ(図示せず)等を備え、充填筒14bの外周面包んで重ね合わされた包材Fの両端部分に縦シールを施し、縦シール部tsが形成された縦シール済包材を生成する。
横シール・切断部18は、横シールブロック18a、18b、ヒータ(図示せず)、切断装置(図示せず)等を備え、被包装品が充填された縦シール済包材に対して横シールを施し、横シール部ysが形成された横シール済包材を生成し、横シール部ysの中央部を切断して、被包装品が袋詰めされた包装体Pを生成する。
包装体排出部19は、ベルトコンベア19a等を備え、包装体Pをベルトコンベア19aにより排出する。
【0022】
[操作パネル20、演算制御部31、記憶部32]
図3は、操作パネル20、演算制御部31及び記憶部32の構成を示すブロック図であり、図において、21はコンピュータ、22は入力表示部、23は送受信部、31aは動作制御部、31bは測定情報管理部、31cは生産情報管理部、31dは送受信部、32aは製品パラメータテーブル、32bは生産情報テーブルである。
【0023】
[操作パネル20]
操作パネル20は、包装関連装置の機種に対応した専用のプログラムが組み込まれたコンピュータ21、タッチパネル式の表示画面を有する入力表示部22、送受信部23を備えて、縦ピロー包装機本体10の所定の位置に取付け固定され、送受信部23は、演算制御部31の送受信部31dと通信回線L1、例えば、LAN(LANケーブル)により接続されている。
コンピュータ21には、ウィンドウズ(登録商標)OS等のOSと、このOSの基で動作するアプリケーションプログラムが組み込まれている。
【0024】
[演算制御部31]
演算制御部31は、動作制御部31a、測定情報管理部31b、生産情報管理部31c、送受信部31dを備えている。
動作制御部31aは、操作パネル20で設定された製品について、記憶部32の製品パラメータテーブル32aに登録されたパラメータ、または、送受信部31dから送られてくるパラメータに基づいて、縦ピロー包装機本体10の駆動機器や調整機器、例えば、包材送り部16のモータ、縦シール部17や横シール・切断部18の各種ヒータの動作を制御する。
測定情報管理部31bは、縦ピロー包装機本体10に設けられた測定機器、例えば、縦シール部17や横シール・切断部18の各種ヒータの温度を測定する温度センサーが測定した情報を取得し、送受信部31dに送る。
生産情報管理部31cは、縦ピロー包装機本体10から、生産された包装体Pに関する情報、例えば、出来高(包装体Pの生産数量)、空袋の数量、運転時間等を取得し、送受信部31dに送ると共に記憶部32の生産情報テーブル32bに登録する。
なお、操作パネル20と演算制御部31はLAN等の通信回線L1により接続されているが、通信回線ではなく伝送線により接続してもよい。
【0025】
[記憶部32]
記憶部32は、製品パラメータテーブル32a、生産情報テーブル32bを備えている。
図4は、製品パラメータテーブル32aの構成を説明する説明図である。
製品パラメータテーブル32aには、No.(登録番号)、製品名、生産能力、袋長さ、折り径、ヒータ温度(縦、縦予熱、横前、横後)等が登録されている。但し、「No.(登録番号)」、「製品名」、「生産能力」、「袋長さ」、「折り径」、「ヒータ温度(縦、縦予熱、横前、横後)」といった項目名自体は登録されておらず、登録されているのは項目名を除いた部分である。
No.(登録番号)は、縦ピロー包装機1(縦ピロー包装機本体10)が生産を行う製品を特定する製品情報となり、01〜99まで用意されている。
No.と製品名は、操作パネル20の入力表示部22に表示される製品名登録画面(後述する)から入力され、送受信部23から通信回線L1により演算制御部31の送受信部31dに送信され、送受信部31dで受信されて記憶部32の製品パラメータテーブル32aに登録される。
生産能力、袋長さ、折り径、ヒータ温度(縦、縦予熱、横前、横後)等の数値は、縦ピロー包装機本体10の駆動機器(モータ、ヒータ等)や調整機器を動作させるための条件を示す値となるパラメータである。
例えば、「生産能力」のパラメータ「80」は「80bpm」(bpmは1分間に生産される袋の個数である)、すなわち、1分間に80個(袋)生産されることを意味し、「袋長さ」のパラメータ「250」は「250mm」、すなわち、1袋の長さが250mmであることを意味し、「ヒータ温度・縦」のパラメータ「160」は「160℃」、すなわち、縦ヒータの温度が「160℃」であることを意味している。
パラメータは、操作パネル20の入力表示部22に表示される各種パラメータ設定画面、例えば、生産能力・袋仕様設定画面、ヒータの温度設定画面(後述する)から入力され、送受信部23から通信回線L1により演算制御部31の送受信部31dに送信され、送受信部31dで受信されて記憶部32の製品パラメータテーブル32aに登録される。
そして、上述のように動作制御部31aが、製品パラメータテーブル32aに登録された01〜99までのNo.(登録番号)から指定されたNo.のパラメータに基づいて、縦ピロー包装機本体10の駆動機器や調整機器、例えば、包材送り部16のモータ、縦シール部17や横シール・切断部18の各種ヒータの動作を制御する。
図5は、生産情報テーブル32bの構成を説明する説明図である。
生産情報テーブル32bには、実際に生産された製品について、No.(登録番号)、製品名と、出来高、空袋、ロス袋、稼動率、運転時間、停止時間、待機時間等の生産実績が登録されている。但し、「No.(登録番号)」、「製品名」、「出来高」、「空袋」、「ロス袋」、「稼動率」、「運転時間」、「停止時間」、「待機時間」といった項目名自体は登録されておらず、登録されているのは項目名を除いた部分である。
例えば、「出来高」の「16000」は「16000個」、すなわち、16000個(袋)生産したことを意味し、「稼動率」の「91」は「91%」、すなわち、稼動率(運転時間と停止時間と待機時間の合計に対する運転時間の割合)が91%であることを意味する。
この生産実績は、生産情報管理部31cが、縦ピロー包装機本体10から取得し、記憶部32の生産情報テーブル32bに登録される。
【0026】
[操作パネル20の入力表示部22に表示される画面とこの画面を使用した縦ピロー包装機1の操作]
次に、操作パネル20の入力表示部22に表示される画面とこの画面を使用した縦ピロー包装機1(縦ピロー包装機本体10)の操作について説明する。
操作パネル20の入力表示部22には各種画面が表示され、この各種画面を使用して縦ピロー包装機1の操作を行うことができる。
【0027】
[基本画面]
図6は、入力表示部22に表示される基本画面(トップ画面)の構成の例を示した画面構成図であり、図において、100は基本画面、101〜103は表示部、104〜108はボタン(スイッチ)である。
図6に示すように、基本画面100の左側にある表示部101には、No.(登録番号)「01」、製品名「AAAA」、「生産能力80bpm」、「袋長さ250mm」、「出来高16000個」と、縦ピロー包装機1が生産している製品の名称等と生産能力、生産数量「出来高」等の運転状態が表示されている。この表示部101に表示されている情報は、演算制御部31から通信回線L1を介して送られてきた情報である。
基本画面100の右側にある表示部102には、「縦ヒータ 160 160」、「縦予熱ヒータ 105 105」、「横前ヒータ 160 160」、「横後ヒータ 160 160」と、縦シール部17と横シール・切断部18のヒータの設定温度と測定温度が表示されている。
これらの表示部101、102に表示されている情報は、演算制御部31から通信回線L1を介して送られてきた情報である。
基本画面100の上部にある表示部103には、例えば、「起動スイッチで調整できます。」といったメッセージが表示される。
また、基本画面100において、右上部にはボタン104が表示され、左側上部にはボタン105(105a、105b、105c)が表示され、下部にはボタン106〜107が表示されている。
ボタン104は、基本画面100に表示する製品を切り換える製品切換画面に移動するボタンであり、ボタン105(105a、105b、105c)は、表示部102に表示する内容を切り換えるボタンであり、ボタン106は、ヒータの温度設定画面に移動するボタンであり、ボタン107は、位置調整画面に移動するボタンであり、ボタン108は、目次画面に移動するボタンである。
【0028】
[製品切換画面]
図7は、入力表示部22に表示される製品切換画面の構成の例を示した画面構成図であり、図において、110は製品切換画面、111は表示部、112(112a〜112d)、113はボタン(スイッチ)である。
図6に示す基本画面100において、ボタン104にタッチすると
図7に示す製品切換画面110が入力表示部22に表示される。
製品切換画面110の表示部111には、No.(登録番号)と製品名の一覧、例えば、「01 AAAA、「02 BBBB」、「03 CCCC」が表示されている。
この表示部111に表示されている情報は、記憶部32の製品パラメータテーブル32aに登録されているNo.と製品名の情報であり、演算制御部31から通信回線L1を介して送られてきた情報である。
また、製品切換画面110の左側部には、ボタン112(112a〜112d)、113が表示されている。
ボタン112a〜112dは、表示部111に表示されるNo.と製品名の一覧をスクロールするボタンであり、ボタン112aと112bは上下のスクロールボタンであり、ボタン112cと112dは上下のページスクロールボタンであり、ボタン113は、基本画面100に移動するボタンである。
この製品切換画面110において、表示部111の左側に表示されているNo.の1つ、例えば「02」をタッチすると、品種切換作業確認画面(図示せず)が表示され、製品パラメータテーブル32aに登録されたNo.「02」の製品の特徴を表すパラメータ(例えば、袋長さや折り径等)が表示され、確認ボタン(図示せず)をタッチすると、生産する製品が、No.「02」、製品名「BBBB」の製品に切換えられ、切換えられた製品についての基本画面100が表示される。
この製品切換えにより、演算制御部31のパラメータも切り換えられ、動作制御部31aは、製品パラメータテーブル32aのNo.「02」(製品名「BBBB」)に登録されたパラメータに基づいて各駆動機器を制御する。
【0029】
[ヒータの温度設定変更画面]
図8は、入力表示部22に表示されるヒータの温度設定変更画面の構成の例を示した画面構成図であり、図において、120は第1温度設定変更画面、121は表示部、122〜126はボタン(スイッチ)、130は第2温度設定変更画面、131は表示部、132〜136はボタン(スイッチ)である。
図6に示す基本画面100において、ボタン106にタッチし、表示部102に表示されている「縦ヒータ」の文字をタッチすると、
図8(a)に示す第1温度設定変更画面120が基本画面100に重ねて表示される。
第1温度設定変更画面120の右上部の表示部121には「縦ヒータ」の文字と「160」の数値が表示されている。
また、第1温度設定変更画面120において中央から左下にかけてボタン122が表示され、右側部にボタン123〜126が表示されている。
ボタン122は、12個のテンキーからなり、0〜9の数字と、「・」「+/−」を入力するボタンであり、ボタン123はクリアボタンであり、ボタン124は第2温度設定変更画面130に切り換えるボタンであり、ボタン125は決定ボタンであり、ボタン126は第1温度設定変更画面120を閉じるボタンである。
ここで、第1温度設定変更画面120において、ボタン124をタッチすると、第1温度設変更定画面120に代えて
図8(b)に示す第2温度設定変更画面130が基本画面100に重ねて表示される。
第2温度設定変更画面130の右上部の表示部131には、第1温度設定変更画面120と同様に、「縦ヒータ」の文字と「160」の数値が表示されている。
また、第2温度設定変更画面120において中央部にはボタン132、133が表示され、右側部にボタン134〜136が表示されている。
ボタン132は、数値を「+1」変更するボタンであり、ボタン133は、数値を「−1」変更するボタンであり、ボタン134は第1温度設定変更画面120に切り換えるボタンであり、ボタン125は決定ボタンであり、ボタン126は第2温度設定変更画面130を閉じるボタンである。
【0030】
次に、第1温度設定変更画面120と第2温度設定変更画面130を使用したヒータの設定温度の変更操作について説明する。
例えば、縦ヒータ(縦シール部17のヒータ)の設定温度を160℃から170℃に大きく変更する場合は、第1温度設定変更画面120において、ボタン122の「1」、「7」、「0」の数値を順にタッチし、表示部121に「170」と表示されるのを確認して、ボタン125をタッチすると、縦ヒータ(縦シール部17のヒータ)の設定温度が160℃から170℃に変更される。
また、例えば、縦ヒータ(縦シール部17のヒータ)の設定温度を160℃から161℃と1℃ずつ変更する場合は、第2温度設定変更画面130において、ボタン132をタッチし、表示部131に「161」と表示されるのを確認して、ボタン135をタッチすると、縦ヒータ(縦シール部17のヒータ)の設定温度が160℃から161℃に変更される。
この場合、第1温度設定変更画面120と第2温度設定変更画面130を使用して変更された設定温度(例えば、「170℃」あるいは「161℃」)は、縦ヒータ温度を示すパラメータとして、送受信部23から通信回線L1により演算制御部31の送受信部31dに送信され、送受信部31dで受信されて動作制御部31aに送られ、動作制御部31aにより縦シール部17のヒータ温度が変更され、併せて、記憶部32の製品パラメータテーブル32aの「ヒータ温度・縦」のパラメータが「160」から「170」あるいは「161」に変更される。
【0031】
[目次画面]
図9は、入力表示部22に表示される目次画面の構成の例を示した画面構成図であり、図において、140は目次画面、141はボタン群、142はボタン(スイッチ)である。
図6に示す基本画面100において、ボタン108にタッチすると
図9に示す目次画面140が入力表示部22に表示される。
目次画面140には、「1.製品名登録」、「2.生産能力・袋仕様」、「3.タイミング」等の文字が付された18個のボタンからなるボタン群141が表示され、目次画面140の右下隅に、基本画面100に移動するボタン142が表示されている。
ボタン群141の1つのボタン、例えば、「1.製品名登録」の文字が付されたボタンにタッチすると、製品名登録画面(図示せず)が入力表示部22に表示される。
この製品名登録画面においては、縦ピロー包装機1で生産する製品の名称等を入力することができ、入力した製品の名称は、送受信部23から通信回線L1により演算制御部31の送受信部31dに送信され、送受信部31dで受信されて記憶部32の製品パラメータテーブル32aに登録される。
また、ボタン群141の1つのボタン、例えば、「2.生産能力・袋仕様」の文字が付されたボタンにタッチすると、生産能力・袋仕様設定画面(図示せず)が入力表示部22に表示される。
この生産能力・袋仕様設定画面においては、製品名登録画面で入力し、記憶部32の製品パラメータテーブル32aに登録されているNo.(登録番号)の製品について、生産能力と袋仕様(袋長さ、折り径)を入力することができ、入力した生産能力と袋仕様は、パラメータとして送受信部23から通信回線L1により演算制御部31の送受信部31dに送信され、送受信部31dで受信されて製品パラメータテーブル32aに登録される。
このようにボタン群141の1つのボタンにタッチすると、そのボタンに付与されている文字で表される画面が表示され、各種パタメータの入力等を行うことができる。
以上のような基本画面100、製品切換画面110、第1温度設定変更画面120、第2温度設定変更画面130、目次画面140等の表示、表示された各画面において各種ボタンがタッチされた場合の処理等は、コンピュータ21に組み込まれたアプリケーションプログラムによって実行される。
【0032】
[ウェブサーバー40]
ウェブサーバー40は、WWW(World Wide Web)サーバーソフトウエアがインストールされたサーバーである。
図1に示すように、ウェブサーバー40は、制御情報付与部41、運転情報作成部42、入力表示画面作成部43及び送受信部44を備えている。
制御情報付与部41は、縦ピロー包装機本体10が生産を行うのに必要な制御情報を端末装置50から取得し、演算制御部31に与える(送信する)機能を有する。
制御情報は、No.(登録番号)である製品情報と、製品パラメータテーブル32aに設定された多数のパラメータのうちの一部のパラメータ、例えば、生産能力・袋仕様、各種ヒータの温度のパラメータからなる。
縦ピロー包装機制御部30の演算制御部31においては、動作制御部31aが、制御情報付与部41から与えられる製品情報(No.)について、製品パラメータテーブル32aに登録されたパラメータ、あるいは、制御情報付与部41から与えられるパラメータに基づいて縦ピロー包装機本体10の各駆動機器等を制御する。
例えば、制御情報付与部41から与えられる製品情報(No.)が、「01」である場合、動作制御部31aは、
図4に示す製品パラメータテーブル32aに登録されたNo.「01」(製品名「AAAA」)のパラメータに基づいて縦ピロー包装機本体10の各駆動機器等を制御する。
また、制御情報付与部41から与えられるパラメータがヒータ温度・縦のパタメータ「160」である場合、縦ピロー包装機本体10の縦シール部17のヒータ温度が160℃となるように制御すると共に、記憶部32の製品パラメータテーブル32aにおけるNo.「01」の「ヒータ温度・縦」のパラメータを「160」に設定あるいは変更する。
運転情報作成部42は、演算制御部31の測定情報管理部31bが縦ピロー包装機本体10に設けられた測定機器から取得する情報のうち、縦ピロー包装機本体10の運転状態を表す特定の情報、例えば、各種ヒータの温度を取得し、そのHTMLドキュメントを作成して送受信部44に送る機能を有する。
入力表示画面作成部43は、HTML(またはXHTML)ドキュメントとスタイルシートと画像データ等で構成され、端末装置50の入力表示部52に表示される各画面のウェブページファイルを作成し、これを送受信部44に送る機能を有する。
送受信部44は、端末装置50の入力表示部52から入力されて通信回線L2より送信される制御情報を受信し、受信した制御情報を制御情報付与部41に送る機能を有する。
また、送受信部44は、入力表示画面作成部43から送られてくるウェブページファイルを、運転情報作成部42からHTMLドキュメント(ピロー包装機本体10の運転状態を表す特定の情報のHTMLドキュメント)が送られてくる場合は、そのHTMLドキュメントを含むウェブページファイルを通信回線L2により端末装置50の送受信部53に送る機能も有する。
なお、ウェブサーバー40は、縦ピロー包装機制御部30の中に組み込まれているが、縦ピロー包装機制御部30とは別に設け、縦ピロー包装機制御部30の演算制御部31とウェブサーバー40とを通信回線により接続してもよい。
【0033】
[端末装置50]
端末装置50は、スマートフォン、ノートパソコン、各種タブレット等で構成され、ウェブサーバー40と通信回線L2、例えば、LAN(LANケーブル)、Wi−Fi、ブルートゥース(登録商標)により接続可能なウェブクライアントとして機能し、ウェブブラウザー51、入力表示部52及び送受信部53を備えている。
ウェブブラウザー51は、WWWブラウザソフトウエアがインストールされ、送受信部53から送られてくるウェブページファイルを入力表示部52に表示し、入力表示部52から入力される特定のパラメータを送受信部53に送る機能を有する。
入力表示部52は、タッチパネル式の表示画面を有し、ウェブブラウザー51が処理したウェブページファイルの画面を表示する機能を有する。
送受信部53は、ウェブサーバー40の送受信部44から通信回線L2(LAN、Wi−Fi、ブルートゥース(登録商標)等)より送信されるウェブページファイルを受信し、これをウェブブラウザー51に送り、また、ウェブブラウザー51から送られてくる特定のパラメータを通信回線L2によりウェブサーバー40の送受信部44に送る機能を有する。
【0034】
[端末装置50の入力表示部52に表示される画面とこの画面を使用した縦ピロー包装機1の操作]
次に、端末装置50がスマートフォンである場合の入力表示部52に表示される画面とこの画面を使用した縦ピロー包装機1(縦ピロー包装機本体10)の操作について説明する。
端末装置50の入力表示部52には各種画面が表示され、操作パネル20の代替として、縦ピロー包装機本体10の近傍で、その動作等を操作者が目で確認しながら縦ピロー包装機1を操作することができる。
【0035】
[基本画面]
図10は、入力表示部52に表示される基本画面の構成の例を示した画面構成図であり、同図(a)は基本画面の上部から中央部を表し、同図(b)は基本画面の中央部から下部を表している。図において、200は基本画面、201〜205は表示部、206〜208はボタンである。
図10(a)に示すように、基本画面200の上部にある帯状の表示部201には、白抜きの文字で「現在の製品」等が表示され、その下の表示部202には、「製品名:AAAA」、「生産能力80bpm」、「袋長さ250mm」と、縦ピロー包装機1が生産している製品の製品名と生産能力と袋長さの運転状態が表示されている。
基本画面200の中央上部にある帯状の表示部203には、白抜きの文字で「温度」等が表示され、その下の表示部204には、「設定値」、「測定値」、「縦ヒータ 160 160」、「縦予熱ヒータ 105 100」、「横前ヒータ 160 160」、「横後ヒータ 160 160」と、縦シール部17と横シール・切断部18のヒータの設定温度と測定温度が表示されている。
図10(b)に示すように、基本画面200の下部にある帯状の表示部205には、白抜きの文字で「位置調整」等が表示されている。
また、表示部202と表示部203の間には、「製品切換」の文字が付されたボタン206が表示され、表示部204と表示部205の間には、「設定変更」の文字が付されたボタン207が表示され、表示部205の下には、「設定変更」の文字が付されたボタン208が表示されている。
【0036】
この基本画面200は、以下のような処理手順により入力表示部52に表示される。
まず、ウェブサーバー40において、入力表示画面作成部43が、演算制御部31で制御している製品情報(No.)や記憶部32の製品パラメータテーブル32a(ヒータ温度のパラメータ等)を参照して基本画面200のウェブページファイルを作成して、これを送受信部44に送る。
これと同時に、運転情報作成部42が、演算制御部31の測定情報取得部31bから、縦ピロー包装機1のヒータ温度等の情報を取得し、そのHTMLドキュメントを作成して、これを送受信部44に送る。
送受信部44は、入力表示画面作成部43から送られてくるウェブページファイルに、運転情報作成部42から送られてくるHTMLドキュメントを含ませて、これを通信回線L2により端末装置50の送受信部53に送信する。
そして、端末装置50において、送受信部53が受信したウェブページファイルをウェブブラウザー51に送り、ウェブブラウザー51が送られてくるウェブページファイルを基本画面200として入力表示部52に表示する。
基本画面200は、操作パネル20の入力表示部22に表示される基本画面100(
図6)に代わるものであるが、基本画面100に比べて、表示される項目等も少なく、より簡素化された画面となっている。
なお、端末装置50はスマートフォンであり、基本画面200は、画面スクロール機能を備え、
図12には図示していないが、前の画面に戻るボタン等も備えている。
【0037】
[製品切換画面]
図11は、入力表示部52に表示される製品切換画面の構成の例を示した画面構成図であり、図において、210は製品切換画面、211は表示部、212(212a〜112e)はボタンである。
図10(a)に示す基本画面200において、ボタン206にタッチすると
図11に示す製品切換画面210が入力表示部52に表示される。
製品切換画面210の上部にある帯状の表示部211には、白抜きの文字で「製品リスト」等が表示され、その下に「1」の番号が付されたボタン212a、その下に「2」の番号が付されたボタン212b、その下に「3」の番号が付されたボタン212c、その下に「4」の番号が付されたボタン212d、その下に「5」の番号が付されたボタン212eが表示され、各ボタンの右横には、「AAAA(80bpm 250mm)」、「BBBB(85bpm 200mm)」、「CCCC(90bpm 100mm)」、「・・・」、「・・・」と表示されている。
このように製品切換画面210には、No.(登録番号)と製品名の一覧が各製品に設定されたパタメータ(生産能力、袋長さ)と共に表示される。
製品切換画面210はスクロールすることができ、記憶部32の製品パラメータテーブル32aに登録されたすべてのNo.(登録番号)と製品名が製品切換画面210に表示されるようになっている。
この場合、製品切換画面210は、ウェブサーバー40の入力表示画面作成部43が、記憶部32の製品パラメータテーブル32aを参照して作成したウェブページファイルに基づいて表示される。
ここで、製品切換画面210において、番号が付されたボタン、例えば、ボタン212bをタッチすると、No.「02」、製品名「BBBB」についての基本画面が表示される。その場合、製品名「BBBB」と戻るボタンと決定ボタンを表示した確認画面(図示せず)を一旦表示して、決定ボタンがタッチされた場合に、No.「02」、製品名「BBBB」についての基本画面を表示してもよい。
このようにして切り換えられた製品情報(No.「02」)は、送受信部53から通信回線L2でウェブサーバー40に送られる。
ウェブサーバー40では、送受信部44が切換え後の製品情報を受信して、制御情報付与部41に送り、制御情報付与部41が切換え後の製品情報を演算制御部31に与える(送信する)。
演算制御部31では、動作制御部31aが、制御情報付与部41から与えられる製品情報(No.「02」)について、製品パラメータテーブル32aに登録されたパラメータに基づいて縦ピロー包装機本体10の各駆動機器等を制御する。
このように製品切換画面210等を使用して縦ピロー包装機本体10が生産する製品の切換え操作を行うことができ、製品切換画面210は、操作パネル20の入力表示部22に表示される製品切換画面110(
図7)に代わるものであるが、製品切換画面110に比べて、1つの画面に表示される製品名の数も少なく、より簡素化された画面となっている。
【0038】
[ヒータの温度設定変更画面]
図12は、入力表示部52に表示されるヒータの温度設定変更画面の構成の例を示した画面構成図であり、同図(a)は温度選択更新画面、同図(b)は温度設定変更画面である。図において、220は温度選択更新画面、221、222は表示部、223はボタン、230は温度設定変更画面、231、232は表示部、233はボタンである。
図12(a)に示す温度選択更新画面220においては、上部にある帯状の表示部221に、白抜きの文字で「温度」等が表示され、その下の表示部222には、上部に「設定」、「測定」と表示され、左側部に「縦ヒータ」、「縦予熱ヒータ」、「横前ヒータ」、「横後ヒータ」と表示され、「設定」、「測定」の下に、各ヒータの設定温度と測定温度の「160 160」、「105 100」、「160 160」、「160 160」が枠囲いで表示され、表示部211の右側部には、「更新」の文字が付されたボタン223が表示されている。
この温度選択更新画面220は、基本画面200と同様に、入力表示画面作成部43が作成したウェブページファイルと運転情報作成部42が作成したHTMLドキュメントに基づいて表示される。
図12(b)に示す温度設定変更画面230においては、上部の帯状の表示部211に白抜きの文字で「縦ヒータ」等が表示され、その下の表示部236には「165」の数値が表示され、表示部231の右側部には、「決定」の文字が付されたボタン233が表示されている。
この設定変更画面230は、入力表示画面作成部43が作成したウェブページファイルに基づいて表示される。
【0039】
ここで、温度選択更新画面220と温度設定変更画面230を使用したヒータの設定温度の変更操作、例えば、縦ヒータの温度を160℃から165℃に変更する操作について説明する。
まず、
図10(b)に示す基本画面200において、ボタン207にタッチすると
図12(a)に示す温度選択更新画面220が入力表示部52に表示される。
温度選択更新画面220の表示部222に各ヒータの設定温度として表示されている数値、例えば、「縦ヒータ」の「160」をタッチすると、温度設定変更画面230が入力表示部52に表示される(
図12(b))。
設定変更画面230において、テンキーボタン(図示せず)をタッチして変更したい温度を示す数値、例えば「165」を入力すると、表示部232に入力した数値「165」が表示される(
図12(b))。
ここで、ボタン233をタッチすると、縦ヒータの設定温度が「165」に変更された温度選択更新画面220が表示される。
温度選択更新画面220において、ボタン223をタッチすると、縦ヒータ(縦シール部17のヒータ)の設定温度が160℃から165℃に変更される。
このようにして変更された設定温度「165」は、縦ヒータ温度を示すパラメータとして、送受信部53から通信回線L2によりウェブサーバー40に送信される。
ウェブサーバー40では、送受信部44が変更後の縦ヒータ温度を示すパラメータを受信して、制御情報付与部41に送り、制御情報付与部41がそれを演算制御部31に与える(送信する)。
演算制御部31では、動作制御部31aが縦シール部17のヒータ温度を165℃に変更し、併せて、記憶部32の製品パラメータテーブル32aの「ヒータ温度・縦」のパラメータが「160」から「165」に変更される。
このように温度選択更新画面220と温度設定変更画面230等を使用して縦ピロー包装機本体10のヒータの設定温度の変更操作を行うことができ、温度設定変更画面230は、操作パネル20の入力表示部22に表示される第1温度設定変更画面120と第2温度設定変更画面130(
図8)に代わるものであるが、第1温度設定変更画面120と第2温度設定変更画面130に比べて、より簡素化された画面となっている。
また、ヒータの設定温度のパラメータの他、生産能力、袋長さ、折り径等のパラメータについても、温度選択更新画面220や温度設定変更画面230と類似の画面(図示せず)を使用して変更操作を行うことができる。
【0040】
以上のようにウェブサーバー40と端末装置50から構成される操作表示システム2においては、ウェブサーバー40(入力表示画面作成部43)で作成されるウェブページファイルに基づいて、ウェブクライアントとして機能する端末装置50の入力表示部52に各種画面が表示され、この画面から縦ピロー包装機本体10が生産を行うのに必要な制御情報(製品情報、パラメータ)を入力することにより、縦ピロー包装機本体10の近傍で、その動作等を操作者が目で確認しながら縦ピロー包装機本体10を操作してその生産を継続することができ、操作表示システム2は、操作パネル20が故障等した場合の簡易な代替手段となるものである。