特許第6984948号(P6984948)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6984948通信中継機器、システム、方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6984948
(24)【登録日】2021年11月29日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】通信中継機器、システム、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 12/40 20210101AFI20211213BHJP
   H04W 12/06 20210101ALI20211213BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20211213BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20211213BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20211213BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20211213BHJP
【FI】
   H04W12/40
   H04W12/06
   H04W84/10 110
   H04W84/12
   H04W88/04
   H04W88/06
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-6787(P2019-6787)
(22)【出願日】2019年1月18日
(65)【公開番号】特開2020-115629(P2020-115629A)
(43)【公開日】2020年7月30日
【審査請求日】2020年5月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】市来 亮
【審査官】 齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−165580(JP,A)
【文献】 特開2017−005705(JP,A)
【文献】 特開2016−158002(JP,A)
【文献】 特開2003−110579(JP,A)
【文献】 特開2016−052059(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線信号を受信する第1無線通信部と、
特定機器の第2特定無線通信部と通信する第2無線通信部と、
前記第2特定無線通信部との通信を外部ネットワークに中継する第3無線通信部と、
前記無線信号内に前記無線信号の送信元が前記特定機器であることを示す特定情報を含む特定無線信号が存在した場合、前記第2無線通信部と前記第2特定無線通信部との通信を開通すると共に前記第3無線通信部を通信待機状態にする通信制御部と、
を備え、
前記第3無線通信部は、前記通信待機状態にした後、前記特定機器の認証部から認証を受けた場合、前記外部ネットワークとの通信を開通する、
通信中継機器。
【請求項2】
前記通信制御部は、前記特定無線信号が存在しない時間が所定時間以上となった場合、前記第2無線通信部と前記第3無線通信部の動作を停止する、
請求項1に記載の通信中継機器。
【請求項3】
前記第3無線通信部は、前記認証がSIM(Subscriber Identity Module)のPIN(Personal identification number)認証である場合、前記外部ネットワークとの通信を開通する、
請求項1又は2に記載の通信中継機器。
【請求項4】
前記第2無線通信部は、前記第2特定無線通信部との通信を開通する前に、前記特定機器からの通信の接続要求に対する接続応答を前記特定機器に送信する、
請求項1乃至3のいずれか1つに記載の通信中継機器。
【請求項5】
前記特定情報は、前記特定機器のMACアドレス(Media Access Control Address)を含む、
請求項1乃至4のいずれか1つに記載の通信中継機器。
【請求項6】
前記無線信号はビーコン信号である、
請求項1乃至5のいずれか1つに記載の通信中継機器。
【請求項7】
特定機器と、前記特定機器との通信を中継する通信中継機器と、を備え、
前記特定機器は、
無線信号を送信する第1特定無線通信部と、
前記通信中継機器の中継により、外部ネットワークと通信する第2特定無線通信部と、
前記第2特定無線通信部が通信を開通した後、前記第2特定無線通信部の接続先情報を取得し、前記接続先情報が前記通信中継機器である場合、前記通信中継機器に対して認証を行う認証部と、を有し、
前記通信中継機器は、
前記無線信号を受信する第1無線通信部と、
前記第2特定無線通信部と通信する第2無線通信部と、
前記第2特定無線通信部との通信を前記外部ネットワークに中継する第3無線通信部と、
前記無線信号内に前記無線信号の送信元が前記特定機器であることを示す特定情報を含む特定無線信号が存在した場合、前記第2無線通信部と前記第2特定無線通信部との通信を開通すると共に前記第3無線通信部を通信待機状態にする通信制御部と、を有し、
前記第3無線通信部は、前記通信待機状態にした後、前記特定機器の前記認証部から前記認証を受けた場合、前記外部ネットワークとの通信を開通する、
システム。
【請求項8】
前記通信制御部は、前記特定無線信号が存在しない時間が所定時間以上となった場合、前記第2無線通信部と前記第3無線通信部の動作を停止する、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
無線信号を受信することと、
特定機器と通信することと、
前記特定機器との通信を外部ネットワークに中継することと、
前記無線信号内に前記無線信号の送信元が前記特定機器であることを示す特定情報を含む特定無線信号が存在した場合、前記特定機器との通信を開通すると共に前記外部ネットワークとの通信を通信待機状態にすることと、
前記通信待機状態にした後、前記特定機器から認証を受けた場合、前記外部ネットワークとの通信を開通することと、
を備える方法。
【請求項10】
無線信号を受信することと、
特定機器と通信することと、
前記特定機器との通信を外部ネットワークに中継することと、
前記無線信号内に前記無線信号の送信元が前記特定機器であることを示す特定情報を含む特定無線信号が存在した場合、前記特定機器との通信を開通すると共に前記外部ネットワークとの通信を通信待機状態にすることと、
前記通信待機状態にした後、前記特定機器から認証を受けた場合、前記外部ネットワークとの通信を開通することと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信中継機器、システム、方法及びプログラムに関するものであり、特に、通信中継機器が使用可能な範囲を特定機器の周辺に限定することが可能な通信中継機器、システム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、製品(機器)を販売する際、製品を単体で販売するのではなく、製品に何らかの付加価値を付けて販売するようになってきており、今後、付加価値を付けて販売することが増々増えることが予想される。例えば、カーナビ等の車載機器(特定機器)は、単独で外部ネットワークとの通信手段を持たないので、車載機器だけでは外部ネットワークとの通信を行うことができないという課題があった。そこで、車載機器を販売する際、外部ネットワークとの通信を行うことが可能な車載機器専用のモバイルルータを付けて販売する。車載機器専用のモバイルルータは、車載機器及び車載機器を使用するユーザが所有する子機端末(スマートフォンやタブレット等)を、外部ネットワークに接続することができる。このようにして、車載機器でも外部ネットワークとの通信を行うことができるという付加価値を付ける。この場合、ユーザに車載機器及び車載機器専用のモバイルルータをセットで使用させるため、モバイルルータが使用可能な範囲を車載機器の周辺に限定し、ユーザが車載機器専用のモバイルルータのみを切り離して使用することができないようにすることが望ましい。
【0003】
特許文献1には、所定の周波数の微弱電波を使ってコンテンツ管理装置から転送されてきたコンテンツを送信し、内部発振器やシンセサイザを制御することによって微弱電波の周波数を適宜変えてコンテンツを送信する送信装置と、送信装置からの微弱電波の到達範囲であるエリア内の異なる位置に設置される2つの中継装置と、を備え、2つの中継装置は、送信装置が送信する周波数の微弱電波を受信する機能と、322MHzを超えるUHF帯の周波数の微弱電波を送信する機能と、3メートル離れた位置における電界強度が常に35μV/m以下となるように電波の出力レベルを調整する機能とを有する、システムが開示されている。特許文献1には、使用可能な範囲を特定機器の周辺に限定することが可能な通信中継機器は、開示されていない。
【0004】
特許文献2には、FM変調した電波を送信する送信機と、送信機から所定の距離だけ隔たり、送信機が送信した電波が到達する最も遠い地点に設けられた電波中継装置及び受信機と、を備え、電波中継装置が予め設定されたハウスコードを含む電波のみを中継する、セキュリティシステムが開示されている。特許文献2には、特許文献1には、使用可能な範囲を特定機器の周辺に限定することが可能な通信中継機器は、開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−093542号公報
【特許文献2】特開平01−058084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のとおり、モバイルルータが使用可能な範囲を車載機器の周辺に限定し、ユーザが車載機器専用のモバイルルータのみを切り離して使用することができないようにするという課題があった。
【0007】
本開示の目的は、上述した課題のいずれかを解決する通信中継機器、方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る通信中継機器は、
無線信号を受信する第1無線通信部と、
特定機器の第2特定無線通信部と通信する第2無線通信部と、
前記第2特定無線通信部との通信を外部ネットワークに中継する第3無線通信部と、
前記無線信号内に前記無線信号の送信元が前記特定機器であることを示す特定情報を含む特定無線信号が存在した場合、前記第2無線通信部と前記第2特定無線通信部との通信を開通すると共に前記第3無線通信部を通信待機状態にする通信制御部と、
を備え、
前記第3無線通信部は、前記通信待機状態にした後、前記特定機器の認証部から認証を受けた場合、前記外部ネットワークとの通信を開通する。
【0009】
本開示に係るシステムは、
特定機器と、前記特定機器との通信を中継する通信中継機器と、を備え、
前記特定機器は、
無線信号を送信する第1特定無線通信部と、
前記通信中継機器の中継により、外部ネットワークと通信する第2特定無線通信部と、
前記第2特定無線通信部が通信を開通した後、前記第2特定無線通信部の接続先情報を取得し、前記接続先情報が前記通信中継機器である場合、前記通信中継機器に対して認証を行う認証部と、を有し、
前記通信中継機器は、
前記無線信号を受信する第1無線通信部と、
前記第2特定無線通信部と通信する第2無線通信部と、
前記第2特定無線通信部との通信を前記外部ネットワークに中継する第3無線通信部と、
前記無線信号内に前記無線信号の送信元が前記特定機器であることを示す特定情報を含む特定無線信号が存在した場合、前記第2無線通信部と前記第2特定無線通信部との通信を開通すると共に前記第3無線通信部を通信待機状態にする通信制御部と、を有し、
前記第3無線通信部は、前記通信待機状態にした後、前記特定機器の前記認証部から前記認証を受けた場合、前記外部ネットワークとの通信を開通する。
【0010】
本開示に係る方法は、
無線信号を受信することと、
特定機器と通信することと、
前記特定機器との通信を外部ネットワークに中継することと、
前記無線信号内に前記無線信号の送信元が前記特定機器であることを示す特定情報を含む特定無線信号が存在した場合、前記特定機器との通信を開通すると共に前記外部ネットワークとの通信を通信待機状態にすることと、
前記通信待機状態にした後、前記特定機器から認証を受けた場合、前記外部ネットワークとの通信を開通することと、
を備える。
【0011】
本開示に係るプログラムは、
無線信号を受信することと、
特定機器と通信することと、
前記特定機器との通信を外部ネットワークに中継することと、
前記無線信号内に前記無線信号の送信元が前記特定機器であることを示す特定情報を含む特定無線信号が存在した場合、前記特定機器との通信を開通すると共に前記外部ネットワークとの通信を通信待機状態にすることと、
前記通信待機状態にした後、前記特定機器から認証を受けた場合、前記外部ネットワークとの通信を開通することと、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、通信中継機器が使用可能な範囲を特定機器の周辺に限定することが可能な通信中継機器、システム、方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施の形態に係る通信中継機器を例示するブロック図である。
図2】実施の形態に係るシステムを例示する図である。
図3】実施の形態に係るシステムの動作を例示するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明を省略する。
【0015】
[実施の形態]
先ず、実施の形態に係る通信中継機器及びシステムの構成を説明する。
【0016】
図1は、実施の形態に係る通信中継機器を例示するブロック図である。
図2は、実施の形態に係るシステムを例示する図である。
【0017】
図1及び図2に示すように、実施の形態に係るシステム10は、特定機器12と、特定機器12との通信を中継する通信中継機器11と、を備える。
【0018】
特定機器12は、第1特定無線通信部121と、第2特定無線通信部122と、認証部123と、を有する。特定機器12は、例えば、カーナビのような車載機器であり、単独で外部ネットワークとの通信手段を持たない機器である。
【0019】
第1特定無線通信部121は、無線信号を送信する。無線信号は、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)のアドバタイズのような、ビーコン(電波)信号である。無線信号は、例えば、ビーコン信号であるので第1特定無線通信部121を、ビーコン送信部と称することもある。
【0020】
第1特定無線通信部121から送信する無線信号の送信電力は、通信中継機器11の使用する範囲内に調整する。特定機器12が、例えばカーナビの場合、車内で使用することを想定し無線信号の送信電力は、受信可能範囲が約10m(メートル)となるような送信電力とする。
【0021】
第2特定無線通信部122は、通信中継機器11の中継により、外部ネットワークと通信する。第2特定無線通信部122が有する通信手段は、例えば、無線LAN(Local Area Network)のような通信手段である。
【0022】
認証部123は、第2特定無線通信部122が通信を開通した後、第2特定無線通信部122の接続先情報を取得する。認証部123は、接続先情報が通信中継機器11である場合、通信中継機器11に対して認証を行う。認証部を自動PIN(Personal identification number)認証システムと称することもある。
【0023】
通信中継機器11は、第1無線通信部111と第2無線通信部112と第3無線通信部113と通信制御部114とを有する。通信中継機器11は、通信の中継を行うことが可能な機器であれば良く、例えば、特定機器12の専用のルータ又はモバイルルータである。
【0024】
通信中継機器11の第1無線通信部111は、無線信号を受信する。無線信号は、例えば、ビーコン信号であるので第1無線通信部111をビーコン受信部と称することもある。
【0025】
第2無線通信部112は、特定機器12の第2特定無線通信部122と通信する。第2無線通信部112が有する通信手段は、例えば、無線LANである。
【0026】
第3無線通信部113は、第2特定無線通信部122との通信を外部ネットワークに中継する。第3無線通信部113が有する通信手段は、例えば、4GLTE(4Generation Long Term Evolution)のSIM(Subscriber Identity Module)認証を必要とする通信手段であり、SIM認証を用いて外部ネットワークと接続する通信手段である。
【0027】
通信制御部114は、無線信号内に該無線信号の送信元が特定機器12であることを示す特定情報を含む特定無線信号が存在した場合、第2無線通信部112と第2特定無線通信部122との通信を開通する。通信制御部114は、該通信を開通すると共に第3無線通信部113を起動して通信待機状態に移行する。通信待機状態とは、通信は未だ開通しておらず、例えば、認証等を受けることにより通信が開通する状態を示す。
【0028】
特定情報は、特定機器12のMACアドレス(Media Access Control Address)を含む情報である。
【0029】
第3無線通信部113は、通信待機状態にした後、特定機器12の認証部123から認証を受けた場合、外部ネットワークとの通信を開通する。
【0030】
次に、実施の形態に係るシステムの動作を説明する。
図3は、実施の形態に係るシステムの動作を例示するシーケンス図である。
図3は、特定機器12及び通信中継機器11を起動してから特定機器12が外部ネットワークとの通信を開通するまでを示す。図3においては、無線信号をビーコンとして説明する。
【0031】
図3に示すように、特定機器12の第1特定無線通信部121は、起動後から常時ビーコンを送信し続ける(ステップS101)。ビーコンをビーコン信号と称することもある。
【0032】
通信中継機器11の第1無線通信部111は、起動後からビーコンを受信する。第1無線通信部111は、受信したビーコンの全てを通信制御部114に転送する(ステップS102)。
【0033】
尚、通信中継機器11の第2無線通信部112及び第3無線通信部113は、起動後の初期状態では無効状態とする。第2無線通信部112は、初期状態では無効状態なので特定機器12と通信することは無い。第3無線通信部113は、初期状態では無効状態なので外部ネットワークと通信することは無い。
【0034】
通信制御部114は、受信したビーコンを解析する(ステップS103)。通信制御部114は、ビーコンの送信元のMACアドレスの情報やビーコンに含まれる情報に基づいて送信元が特定機器12である特定ビーコンが存在するか否かを確認する。
【0035】
通信制御部114は、特定機器12が送信した特定ビーコンが存在した場合、第2無線通信部112に起動要求をかける(ステップS104)。
【0036】
第2無線通信部112は、起動して通信待機状態に移行する(ステップS105)。
【0037】
通信制御部114は、さらに、第3無線通信部113にも起動要求をかける(ステップS106)。
【0038】
ここで、第3無線通信部113は起動して有効となるが、SIMのPIN認証をかけておりPIN認証が未認証の状態であるため、通信は開通しない(ステップS107)。通信中継機器11のSIMのPIN認証番号は、サービス提供者が予め設定しておく番号であり、ユーザはPIN認証番号を知らないものとする。
【0039】
特定機器12の第2特定無線通信部122は、通信中継機器11の第2無線通信部112に対して接続要求をかける(ステップS108)。
【0040】
第2特定無線通信部122は、接続要求に対する接続応答を受けた場合(ステップS109)、特定機器12と通信中継機器11との間でLAN通信を開通する。
【0041】
特定機器12の認証部123は、LAN通信が開通したら、接続先情報を取得する(ステップS110)。
【0042】
認証部123は、接続先の確認を行い(ステップS111)、接続先が通信中継機器11であるとの確認が取れた場合、特定機器12の認証部123から通信中継機器11の第3無線通信部113に対してSIMのPIN認証をかける(ステップS112)。
【0043】
通信中継機器11の第3無線通信部113は、SIMのPIN認証を受けた場合(ステップS113)、外部ネットワークとのWAN(Wide Area Network)通信を開通する。
【0044】
通信中継機器11は、ビーコン受信を継続し続け、特定機器12の特定ビーコンを受信できない時間が所定時間以上となった場合、第2無線通信部112及び第3無線通信部113を停止する。
【0045】
このようにして、特定機器12は、通信中継機器11が通信待機状態に移行した後、認証を受けることによって、外部ネットワークとの通信を開通することができる。また、ユーザは、ユーザ自身が所有する子機端末を通信中継機器11の第2無線通信部112に接続させることにより、特定機器12以外の該子機端末でも外部ネットワークとの通信を開通させることができる。
【0046】
実施の形態に係る通信中継機器11は、特定機器12の近くで起動しない場合、特定機器12から送信された無線信号を受信できない。これにより、第2無線通信部112は、LAN通信を開通しない。また、特定機器12が通信中継機器11にLAN接続してSIMのPIN認証をしない場合、通信中継機器11の第2無線通信部112は、WAN通信を開通しない。さらに、通信中継機器11は、LAN通信とWAN通信を開通した後も継続して特定機器12のビーコンをポーリングして受信し続けるので、特定機器12との間の距離が離れた場合、通信中継機器11はLAN通信とWAN通信を停止する。
【0047】
これにより、通信中継機器11が使用可能な範囲を特定機器の周辺に限定することが可能な通信中継機器、システムを提供することができる。
【0048】
また、通信中継機器11の近くに特定機器12が存在しない場合、第1無線通信部111はビーコンを受信せず、通信制御部114は特定機器12の特定ビーコンが存在しないため、第2無線通信部112及び第3無線通信部113に対して起動要求をかけない。
【0049】
これにより、通信中継機器11が単独で起動したとても、外部ネットワークと通信することは無く、不必要な動作を防止できる。
【0050】
また、特定機器12の近くで通信中継機器11が起動して通信中継機器11の通信が開通した後、通信中継機器11を別の場所に移動させた場合を説明する。通信中継機器11がビーコンの受信範囲内に有る場合、ステップS101乃至ステップS113により通信中継機器11の通信が開通した後、第1無線通信部111はビーコンを受信し続け、通信制御部114はビーコンを解析し続ける。その後、通信中継機器11がビーコンの受信範囲外に移動した場合、通信制御部114は、ビーコンを受信できなくなる。通信制御部114は、特定機器12が送信元の特定ビーコンが存在しない時間が所定時間以上となった場合、第2無線通信部112及び第3無線通信部113に対して停止要求をかける。
【0051】
これにより、通信中継機器11の通信が開通した後に通信中継機器11を別の場所に移動させた場合、所定時間が経過すると通信中継機器11の通信が停止するので、不必要な動作を防止できる。
【0052】
なお、上記の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、各構成要素の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0053】
上記の実施の形態において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実態のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(具体的にはフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(具体的には光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(具体的には、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM))、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0054】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0055】
10…システム
11…通信中継機器
111…第1無線通信部
112…第2無線通信部
113…第3無線通信部
114…通信制御部
12…特定機器
121…第1特定無線通信部
122…第2特定無線通信部
123…認証部
図1
図2
図3