(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1
まず、
図1乃至
図5を参照しながら、本発明の実施の形態1について説明する。
図1及び
図2は、本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置100の一例を示す図である。また、
図3は、アンテナ装置100を備える無線通信装置200の構成の一例を示すブロック図である。なお、本明細書において、大地面に対して垂直な軸をZ軸とし、当該Z軸に直交するとともに基板201(後述)に平行な軸をX軸とし、当該Z軸に直交するとともに基板201に垂直な軸をY軸とする。すなわち、X軸とY軸とは、大地面に対して平行な軸である。
【0013】
図1及び
図2に示すように、アンテナ装置100は、給電アンテナ素子101、無給電アンテナ素子102を備える。アンテナ装置100は、対象とする電波の送受信を行う。アンテナ装置100が対象とする電波としては、例えば、マイクロ波(SHF;Super High Frequency)、極超短波(UHF;Ultra High Frequency)等が挙げられる。マイクロ波の波長は、10mm〜100mm程度であり、極超短波の波長は、100mm〜1000mm程度である。
【0014】
給電アンテナ素子101は、基準電位を有するグラウンド層202と無線通信信号を供給する供給源203(
図3参照)とが形成された基板201上に設けられている。また、給電アンテナ素子101は、大地面に平行な素子部101Aを備える。すなわち、素子部101Aは、X軸に平行に配置されている。また、給電アンテナ素子101は、基板201の大地面側とは反対側の縁部側に、当該縁部に沿って上記素子部101Aが延びるように、設けられている。また、給電アンテナ素子101は、供給源203に一端が電気的に接続されている。以下、給電アンテナ素子101の供給源203に接続される端部を給電端と称する。また、給電アンテナ素子101は、銅、真ちゅう、アルミニウム等の線状又は細長い板状の電気伝導体(以下、単に「導体」とも称する。)で形成される。また、給電アンテナ素子101は、基板201の導体パターンとして形成されてもよい。
具体的には、
図1及び
図2に示すように、給電アンテナ素子101は、例えば、素子部101Aと素子部101Bとが垂直に接続された逆L字形状の素子である。当該L字を構成する一方の素子部101Aは、大地面に平行となるように配置されている。換言すれば、素子部101Aは、X軸に平行に配置されている。また、当該L字を構成する他方の素子部101Bは、大地面に垂直となるように配置されている、換言すれば、素子部101Bは、Z軸に平行に配置されている。また、他方の素子部101Bの素子部101Aに接続していない端部(給電端)は、供給源203に接続されている。
【0015】
無給電アンテナ素子102は、大地面に垂直に配置される垂直素子部を備える。また、
図1及び
図2に示すように、本実施の形態1に係る無給電アンテナ素子102は、垂直素子部のみからなる。換言すれば、無給電アンテナ素子102は、Z軸に平行に配置されている。また、無給電アンテナ素子102は、給電アンテナ素子101の他端(給電端と反対側の端部)の付近に配置されている。具体的には、無給電アンテナ素子102の給電アンテナ素子101側の端部は、基板201の縁部から所定の距離だけ離間して配置されている。また、無給電アンテナ素子102の当該端部は、給電アンテナ素子101の素子部101Aの素子部101Bと接続される端部と反対側の端部の付近に配置されている。なお、無給電アンテナ素子102の当該端部と、給電アンテナ素子101の当該他端(給電端と反対側の端部)との距離は、給電アンテナ素子101が給電されることにより、無給電アンテナ素子102に高周波電流が励起され得る距離である。
無給電アンテナ素子102は、銅、真ちゅう、アルミニウム等の線状又は細長い板状の導体で形成される。また、無給電アンテナ素子102は、プリント配線基板の導体パターンとして形成されてもよい。なお、無給電アンテナ素子102の共振周波数は、給電アンテナ素子101の共振周波数と一致している。
無給電アンテナ素子102の長さ(垂直素子部の長さ)は、送受信の対象とする電波の波長の2分の1未満である。本実施の形態1において、例えば、送受信の対象とする電波の周波数が815MHzである場合、無給電アンテナ素子102(垂直素子部)の長さは、当該電波の波長の2分の1かそれよりも少し短く、例えば135mmである。なお、無給電アンテナ素子102の長さ(高さ)は、対象とする電波の波長に依存するため、上記の長さに限定されるものではない。
【0016】
図3に示すように、無線通信装置200は、グラウンド層202と供給源203とが形成された基板201と、
図1及び
図2に示すアンテナ装置100を備える。
【0017】
基板201は、樹脂等の電気絶縁材料からなる平板上の部材である。樹脂としては、例えば、ガラス布機材エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0018】
グラウンド層202は、銅等の導体からなる板状の導体部材である。具体的には、グラウンド層202は、送受信回路や信号処理回路等の電気回路の搭載部のアース導体である。グラウンド層202は、供給源203を介して、給電アンテナ素子101と電気的に接続され、給電アンテナ素子101に基準電位(接地電位)を提供する。
【0019】
供給源203は、給電アンテナ素子101への無線通信信号としての高周波信号の入力端及び給電アンテナ素子101からの高周波信号の出力端として機能する。供給源203は、例えば、2端子を備え、一方の端子は給電アンテナ素子101に接続され、他方の端子はグラウンド層202に接続されている。
【0020】
次に、
図2を参照しながら、本実施の形態1に係るアンテナ装置100の動作について説明する。
図2において、グラウンド層202に流れる電流を実線の矢印で示し、給電アンテナ素子101に流れる電流を破線の矢印で示し、無給電アンテナ素子102に誘導される電流を一点鎖線の矢印で示す。なお、
図2に示す例では、アンテナ装置100の低背化のため、グラウンド層202の大地面に垂直な第1の辺が大地面に平行な第2の辺より短い。また、電流は、共振周波数に見合った長さを有する部分に流れようとする。そのため、給電アンテナ素子101とグラウンド層202の第1の辺とを合わせた長さが送受信の対象とする電波の波長の2分の1程度であることが理想である。しかしながら、共振周波数が815MHz程度である場合、給電アンテナ素子101とグラウンド層202の第1の辺とを合わせた長さが共振周波数に見合った長さに満たないため、第1の辺よりも長い第2の辺に電流がより多く流れてしまう。その結果、無給電アンテナ素子102を用いないと、水平偏波の強度が大きくなり、垂直偏波の強度が小さくなってしまう。しかし、本実施の形態1に係るアンテナ装置100では、無給電アンテナ素子102を用いることにより、アンテナ装置100の垂直偏波の強度を強くすることができる。
まず、グラウンド層202から給電アンテナ素子101に向かって高周波電流が流れ、供給源203を介して、給電アンテナ素子101に高周波電流が供給される。次に、給電アンテナ素子101に高周波電流が流れると、電磁結合作用によって、無給電アンテナ素子102に高周波電流が励起される。この時、無給電アンテナ素子102は、送受信の対象とする電波の波長の2分の1程度の周波数で共振する。これにより、無給電アンテナ素子102は、アンテナ装置100の垂直偏波の強度を強くすることができる。なお、無給電アンテナ素子102に励起される高周波電流の強さは、給電アンテナ素子101に流れる高周波電流の強さに依存する。そのため、無給電アンテナ素子102の共振周波数は、給電アンテナ素子101の共振周波数と一致している必要がある。
【0021】
次に、
図4及び
図5を参照しながら、本実施の形態1に係るアンテナ装置100の垂直偏波の放射特性について説明する。なお、
図4及び
図5は、送受信の対象とする電波の周波数が815MHzである場合における、放射特性の測定結果を示している。
図4は、本実施の形態1に係る無給電アンテナ素子102を備えないアンテナ装置の放射特性の測定結果を示す。
図5は、本実施の形態1に係るアンテナ装置100の放射特性の測定結果を示す。なお、
図5は、長さが135mmの無給電アンテナ素子102を用いた測定結果である。
図4と
図5を比較すると、無給電アンテナ素子102を備えないアンテナ装置のアンテナ効率は−3.4dBであるのに対し、無給電アンテナ素子102を備えるアンテナ装置100のアンテナ効率は−1.6dBとなっている。そのため、無給電アンテナ素子102を備えることによって、垂直偏波の強度を強くすることができ、更にアンテナ効率を改善することができることが分かる。
【0022】
以上に説明した実施の形態1に係るアンテナ装置100及び無線通信装置200によれば、大地面に垂直に配置される垂直素子部を備える無給電アンテナ素子102を給電アンテナ素子101の端部付近に備えることにより、垂直偏波の強度を強くすることができる。これにより、アンテナ装置100及び無線通信装置200のアンテナ効率を改善することができる。また、反射素子としての無給電アンテナ素子102の長さを送受信の対象とする電波の波長の2分の1未満に短縮することができる。これにより、アンテナ装置100及び無線通信装置200の大型化を抑制することができる。さらに、給電アンテナ素子101と無給電アンテナ素子102とを近い位置に配置するため、追加のノイズ対策を必要としない。よって、追加のノイズ対策を必要とせず、小型で垂直偏波を送受信可能なアンテナ装置及び無線通信装置を提供することができる。
【0023】
実施の形態2
次に、
図6乃至
図8を参照しながら、本発明の実施の形態2について説明する。
図6及び
図7は、本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置300の一例を示す図である。また、
図8は、本実施の形態2に係るアンテナ装置300の放射特性の測定結果を示す。なお、実施の形態2は、アンテナ装置300の無給電アンテナ素子302の構成のみが、実施の形態1と異なるため、実施の形態2の実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
【0024】
無給電アンテナ素子302は、逆コ字状の素子である。具体的には、無給電アンテナ素子302は、第1の素子部302A、第2の素子部302B、第3の素子部302Cを備える。第1の素子部302A及び第2の素子部302Bは、逆コ字の対向する2辺であり、給電アンテナ素子101の大地面に平行な素子部101Aに平行に配置されている。また、第1の素子部302Aは、第2の素子部302Bよりも基板201に近い側に配置されるとともに、給電アンテナ素子101の素子部101Aと対向するように配置されている。また、第3の素子部302Cは、逆コ字の対向する2辺を繋ぐ1辺であり、無給電アンテナ素子302の垂直素子部である。すなわち、第1の素子部302A及び第2の素子部302BはX軸に平行に配置されており、第3の素子部302CはZ軸に平行に配置されている。また、垂直素子部である第3の素子部302Cの一方の端部は、給電アンテナ素子の他端(給電端と反対側の端部)の付近に配置されている。具体的には、第3の素子部302Cの給電アンテナ素子101側の端部は、基板201の縁部から所定の距離だけ離間して配置されている。また、第3の素子部302Cの当該端部は、給電アンテナ素子101の素子部101Aの素子部101Bと接続される端部と反対側の端部の付近に配置されている。なお、第3の素子部302Cの当該端部と、給電アンテナ素子101の当該他端(給電端と反対側の端部)との距離は、給電アンテナ素子101が給電されることにより、無給電アンテナ素子302に高周波電流が励起され得る距離である。
無給電アンテナ素子302は、銅、真ちゅう、アルミニウム等の線状又は細長い板状の導体で形成される。また、無給電アンテナ素子302は、プリント配線基板の導体パターンとして形成されてもよい。なお、無給電アンテナ素子302の共振周波数は、給電アンテナ素子101の共振周波数と一致している。
実施の形態1において、無給電アンテナ素子102の長さ(垂直素子部の長さ)は、送受信の対象とする電波の波長の2分の1未満であった。しかし、本実施の形態2に係る無給電アンテナ素子302は逆コ字状であるため、第3の素子部302C(垂直素子部)の長さは、無給電アンテナ素子102の長さよりも短くて済む。本実施の形態2において、例えば、送受信の対象とする電波の周波数が815MHzである場合、第3の素子部302C(垂直素子部)の長さは、例えば、90mmである。なお、第3の素子部302の長さ(高さ)は、対象とする電波の波長に依存するため、上記の長さに限定されるものではない。
【0025】
図7に、本実施の形態2に係るアンテナ装置300の動作を示す。
図7において、グラウンド層202に流れる電流を実線の矢印で示し、給電アンテナ素子101に流れる電流を破線の矢印で示し、無給電アンテナ素子302に誘導される電流を一点鎖線の矢印で示す。
図7に示すように、本実施の形態2に係るアンテナ装置300の動作は、
図2に示す実施の形態1に係るアンテナ装置100と同様であるため、その説明を省略する。
【0026】
次に、
図8を参照しながら、本実施の形態2に係るアンテナ装置300の垂直偏波の放射特性について説明する。なお、
図8は、垂直素子部である第3の素子部302Cの長さが90mmの無給電アンテナ素子302を用いた測定結果である。また、
図8は、送受信の対象とする電波の周波数が815MHzである場合における、放射特性の測定結果を示している。
図5と
図8を比較すると、実施の形態1に係るアンテナ装置100のアンテナ効率は−1.6dBであるのに対し、本実施の形態2に係るアンテナ装置300のアンテナ効率は−1.5dBとなっている。したがって、実施の形態2に係るアンテナ装置300においても実施の形態1に係るアンテナ装置100と同様に、垂直偏波の強度を強くすることができ、更にアンテナ効率を改善することができることが分かる。
【0027】
以上に説明した実施の形態2に係るアンテナ装置300及び無線通信装置200によれば、実施の形態1に係るアンテナ装置100と同等の効果が得られるのは勿論のこと、無給電アンテナ素子302が逆コ字状であることにより、アンテナ装置300の無給電アンテナ素子302の高さを更に低くすることができる。これにより、アンテナ装置300及び無線通信装置200のさらなる低背化を図ることができる。
【0028】
実施の形態3
次に、
図9乃至
図11を参照しながら、本発明の実施の形態3について説明する。
図9及び
図10は、本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置400の一例を示す図である。また、
図11は、本実施の形態3に係るアンテナ装置400の放射特性の測定結果を示す。なお、実施の形態3は、アンテナ装置400の無給電アンテナ素子402の構成のみが、実施の形態1と異なるため、実施の形態3の実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
【0029】
無給電アンテナ素子402は、X軸及びZ軸に平行な成分だけでなく、Y軸に平行な成分を備える。換言すれば、無給電アンテナ素子402は立体的な形状を有する。具体的には、無給電アンテナ素子402は、第1の素子部402A、第2の素子部402B、第3の素子部402C、第4の素子部402D、第5の素子部402Eを備える。また、第1の素子部402A、第2の素子部402B、第3の素子部402C、第4の素子部402D、第5の素子部402Eは、この順に、電気的に接続されている。また、第1の素子部402A、第2の素子部402B、第3の素子部402C、第4の素子部402D、第5の素子部402Eは、互いの端部に、互いのなす角が直角となるように接続されている。また、第1の素子部402A、第2の素子部402B、第4の素子部402D、第5の素子部402Eは、大地面に平行に配置される平行素子部である。また、第3の素子部402Cは、大地面に垂直に配置される垂直素子部である。また、第1の素子部402Aは、給電アンテナ素子101の素子部101Aと対向する位置に配置されるとともに、給電アンテナ素子101の付近に配置される。また、第2の素子部402B及び第4の素子部402Dは、垂直素子部である第3の素子部402Cの端部に、第3の素子部402Cとのなす角が直角となるように接続されている。
より具体的には、第1の素子部402A及び第5の素子部402EはX軸に平行に配置されている。また、第2の素子部402B及び第4の素子部402DはY軸に平行に配置されている。また、第3の素子部402CはZ軸に平行に配置されている。また、第1の素子部402Aと第5の素子部402Eとは対向しており、第2の素子部402Bと第4の素子部402Dとは対向している。また、第1の素子部402A及び第2の素子部402Bは、第4の素子部402D及び第5の素子部402Eよりも基板201に近い側に配置されている。また、第1の素子部402A及び第5の素子部402Eは、Y軸方向において基板201と実質的に同じ位置に配置されている。また、第1の素子部402Aは、給電アンテナ素子101の素子部101Aと対向するように配置されている。また、第2の素子部402Bは、第1の素子部402Aの給電アンテナ素子101の他端(給電端と反対側の端部)に対向する端部に接続されている。また、第3の素子部402Cは、第2の素子部402Bの第1の素子部402Aと接続される端部と反対側の端部に接続され、Z軸に平行に基板201から遠ざかる方向に延在している。また、第4の素子部402Dは、第3の素子部402Cの基板201側の端部と反対側の端部に接続されている。そして、第5の素子部402Eは、第4の素子部402Dの第3の素子部402Cと接続される端部と反対側の端部に接続されている。また、第2の素子部402Bは、第1の素子部402Aの端部から、基板201のグラウンド層202、供給源203、給電アンテナ素子101等が設けられている面側に突出する方向に延在している。以下、基板201のグラウンド層202、供給源203、給電アンテナ素子101が設けられている面を基板201の表面とする。同様に、第4の素子部402Dは、第5の素子部402Eの端部から、基板201の表面側に突出する方向に延在している。すなわち、第2の素子部402B、第3の素子部402C、及び第4の素子部402Dは、基板201の表面からY軸方向に遠ざかる位置に配置されている。
また、第1の素子部402Aは、基板201の縁部から所定の距離だけ離間して配置されている。また、第1の素子部402Aは、給電アンテナ素子101の素子部101Aの付近に当該素子部101Aと対向するように配置されている。なお、第1の素子部402Aと、給電アンテナ素子101の素子部101Aとの距離は、給電アンテナ素子101が給電されることにより、無給電アンテナ素子402に高周波電流が励起され得る距離である。
無給電アンテナ素子402は、銅、真ちゅう、アルミニウム等の線状又は細長い板状の導体で形成される。なお、無給電アンテナ素子402の共振周波数は、給電アンテナ素子101の共振周波数と一致している。
実施の形態1において、無給電アンテナ素子102の長さ(垂直素子部の長さ)は、送受信の対象とする電波の波長の2分の1未満であった。しかし、本実施の形態3に係る無給電アンテナ素子402は複数の素子部が接続された立体的な形状を有するため、第3の素子部402C(垂直素子部)の長さは、無給電アンテナ素子102の長さよりも短くて済む。本実施の形態3において、例えば、送受信の対象とする電波の周波数が815MHzである場合、第3の素子部402C(垂直素子部)の長さは、例えば、50mmである。なお、第3の素子部402Cの長さ(高さ)は、対象とする電波の波長に依存するため、上記の長さに限定されるものではない。
【0030】
図10に、本実施の形態3に係るアンテナ装置400の動作を示す。
図10において、グラウンド層202に流れる電流を実線の矢印で示し、給電アンテナ素子101に流れる電流を破線の矢印で示し、無給電アンテナ素子402に誘導される電流を一点鎖線の矢印で示す。
図10に示すように、本実施の形態3に係るアンテナ装置400の動作は、
図2に示す実施の形態1に係るアンテナ装置100と同様であるため、その説明を省略する。
【0031】
次に、
図11を参照しながら、本実施の形態3に係るアンテナ装置400の垂直偏波の放射特性について説明する。なお、
図11は、垂直素子部である第3の素子部402Cの長さが50mmの無給電アンテナ素子402を用いた測定結果である。また、
図11は、送受信の対象とする電波の周波数が815MHzである場合における、放射特性の測定結果を示している。
図5と
図11を比較すると、実施の形態1に係るアンテナ装置100のアンテナ効率は−1.6dBであるのに対し、本実施の形態3に係るアンテナ装置400のアンテナ効率は−2.9dBとなっている。したがって、実施の形態3に係るアンテナ装置400においても実施の形態1に係るアンテナ装置100と同様に、垂直偏波の強度を強くすることができ、更にアンテナ効率を改善することができることが分かる。
【0032】
以上に説明した実施の形態3に係るアンテナ装置400及び無線通信装置200によれば、実施の形態1に係るアンテナ装置100と同等の効果が得られるのは勿論のこと、無給電アンテナ素子402が立体的な形状を有することにより、アンテナ装置400の無給電アンテナ素子402の高さを更に低くすることができる。これにより、アンテナ装置400及び無線通信装置200のさらなる低背化を図ることができる。
【0033】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。