(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6985122
(24)【登録日】2021年11月29日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】バッテリー充電制御方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20211213BHJP
H02J 7/04 20060101ALI20211213BHJP
B60L 1/00 20060101ALI20211213BHJP
B60L 53/00 20190101ALI20211213BHJP
G01C 21/26 20060101ALI20211213BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20211213BHJP
H01M 10/44 20060101ALI20211213BHJP
【FI】
H02J7/00 P
H02J7/04 C
B60L1/00 L
B60L53/00
G01C21/26 A
H01M10/48 P
H01M10/44 Q
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-235140(P2017-235140)
(22)【出願日】2017年12月7日
(65)【公開番号】特開2019-54706(P2019-54706A)
(43)【公開日】2019年4月4日
【審査請求日】2020年9月29日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0116352
(32)【優先日】2017年9月12日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
(73)【特許権者】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】張 永 振
(72)【発明者】
【氏名】魯 成 漢
(72)【発明者】
【氏名】朴 駿 淵
(72)【発明者】
【氏名】姜 亨 ソク
【審査官】
辻丸 詔
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−236472(JP,A)
【文献】
特開2016−025390(JP,A)
【文献】
特開2017−093226(JP,A)
【文献】
特開2017−104000(JP,A)
【文献】
特開2014−172587(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00−7/12
7/34−7/36
H01M 10/42−10/48
B60L 1/00
B60L 53/00
G01C 21/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置に目的地の入力を受け、車両の出発時に直流−直流変換器とバッテリーとの間に接続されるスイッチをオン(ON)にしてバッテリーを充電する段階と、
バッテリーの充電状態が予め設定された値よりも大きい場合、ナビゲーション装置から伝送を受けた到着予定時間に基づいて導出された第1時間の間スイッチをオフ(OFF)にする段階と、
第1時間の終了時点に再びスイッチをオンにして、第2時間の間バッテリーを充電する段階とを含み、
前記スイッチをオフ(OFF)にする段階で、到着予定時間は、スイッチをオフにする時点から到着時点までの時間であることを特徴とするバッテリー充電制御方法。
【請求項2】
前記スイッチをオフ(OFF)にする段階で、
スイッチをオフにし、直流−直流変換器の出力端にバッテリーとともに電気的に並列接続された電装負荷の大きさに応じて直流−直流変換器の出力電圧を調整することを特徴とする請求項1に記載のバッテリー充電制御方法。
【請求項3】
前記スイッチをオフ(OFF)にする段階で、
下記数式を用いて第1時間を導出する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のバッテリー充電制御方法。
第1時間=T*(Pchg−2Pdiff−Pload)/(Pchg−Pdiff−Pload)
(T:到着予定時間、Pchg:充電パワー、Pdiff:放電パワー、Pload:負荷パワー)
【請求項4】
前記スイッチをオフ(OFF)にする段階で、
下記数式を用いて第2時間を導出する段階をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のバッテリー充電制御方法。
第2時間=T*(Pdiff)/(Pchg−Pdiff−Pload)
(T:到着予定時間、Pchg:充電パワー、Pdiff:放電パワー、Pload:負 荷パワー)
【請求項5】
バッテリーと、
電圧レベルを変換してバッテリーを充電する直流−直流変換器と、
直流−直流変換器とバッテリーとの間に接続されるスイッチと、
ユーザーから目的地の入力を受け、到着予定時間を導出するナビゲーション装置と、
ナビゲーション装置に目的地が入力され、車両の出発時にスイッチをオン(ON)にしてバッテリーを充電し、バッテリーの充電状態が予め設定された値よりも大きい場合には、ナビゲーション装置から伝送を受けた到着予定時間に基づいて導出された第1時間の間スイッチをオフ(OFF)にし、第1時間の終了時点に再びスイッチをオンにして第2時間の間バッテリーを充電する制御部とを含んでなり、
前記制御部がナビゲーション装置から伝送を受けた到着予定時間は、スイッチをオフにする時点から到着時点までの時間であることを特徴とするバッテリー充電制御システム。
【請求項6】
前記直流−直流変換器の出力端にバッテリーとともに電気的に並列接続された電装負荷をさらに含み、
制御部は、バッテリーの充電状態が予め設定された値よりも大きい場合、第1時間の間スイッチをオフ(OFF)にし、電装負荷の大きさに応じて直流−直流変換器の出力電圧を調整することを特徴とする請求項5に記載のバッテリー充電制御システム。
【請求項7】
前記制御部は、下記数式を用いて第1時間を導出することを特徴とする請求項5に記載のバッテリー充電制御システム。
第1時間=T*(Pchg−2Pdiff−Pload)/(Pchg−Pdiff−Pload)
(T:到着予定時間、Pchg:充電パワー、Pdiff:放電パワー、Pload:負荷パワー)
【請求項8】
前記制御部は、下記数式を用いて第2時間を導出することを特徴とする請求項7に記載のバッテリー充電制御システム。
第2時間=T*(Pdiff)/(Pchg−Pdiff−Pload)
(T:到着予定時間、Pchg:充電パワー、Pdiff:放電パワー、Pload:負荷パワー)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリー充電制御方法およびシステムに係り、より詳しくは、ナビゲーション情報を活用して車両の運転停止時点を判断し、これにより車両の運転停止の際に補助バッテリーの状態をできる限り満充電状態にしてバッテリーの放電を防止し、満充電の際に補助バッテリーに流れるエネルギーを遮断して燃費を極大化させることができるバッテリー充電制御方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ハイブリッド車や電気自動車の場合、電装負荷および補助バッテリーはLDC(Lowvoltage DC−DC Converter)の出力端に並列に接続されており、車両走行の際にLDCは常時動作するのが一般的であり、これは、補助バッテリーが満充電になっても充電が実行されるため、エネルギー損失が発生して非効率的であるという問題点があった。
また、補助バッテリーの放電を防止するために、車両の運転停止の際に補助バッテリーの状態をできる限り満充電状態に維持することが理想的であるが、何時停車するか分からない運転特性上、従来ではある程度の損失を甘受して持続的に補助バッテリーの充電を行ってきた。これにより、満充電の際にもLDCがエネルギーを持続的に供給することにより損失が発生するという問題点があった。
したがって、補助バッテリーの充電制御によってLDCエネルギー損失を低減し、車両の運転停止の際にSOC状態を最良にして燃費を向上させることができるソリューションが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国公開特許10−2017−0033941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、ナビゲーション情報を活用して車両の運転停止時点を判断し、これにより車両の運転停止の際に補助バッテリーの状態をできる限り満充電状態にしてバッテリーの放電を防止し、満充電の際に補助バッテリーに流れるエネルギーを遮断して燃費を極大化させることができるバッテリー充電制御方法およびシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明に係るバッテリー充電制御方法は、ナビゲーション装置に目的地の入力を受け、車両の出発時にスイッチをオン(ON)にしてバッテリーを充電する段階と、バッテリーの充電状態が予め設定された値よりも大きい場合、ナビゲーション装置から伝送を受けた到着予定時間に基づいて導出された第1時間の間スイッチをオフ(OFF)にする段階と、第1時間の終了時点に再びスイッチをオンにして、第2時間の間バッテリーを充電する段階とを含んでなることを特徴とする。
【0006】
前記スイッチをオフ(OFF)にする段階で、スイッチをオフにし、直流−直流変換器の出力端にバッテリーとともに電気的に並列接続された電装負荷の大きさに応じて直流−直流変換器の出力電圧を調整することを特徴とする。
【0007】
前記スイッチをオフ(OFF)にする段階で、下記数式を用いて第1時間を導出する段階をさらに含むことを特徴とする。
第1時間=T*(P
chg−2P
diff−P
load)/(P
chg−P
diff−P
load)
(T:到着予定時間、P
chg:充電パワー、P
diff:放電パワー、P
load:負荷パワー)
【0008】
前記スイッチをオフ(OFF)にする段階で、下記数式を用いて第2時間を導出する段階をさらに含むことを特徴とする。
第2時間=T*(P
diff)/(P
chg−P
diff−P
load)
(T:到着予定時間、P
chg:充電パワー、P
diff:放電パワー、P
load:負荷パワー)
【0009】
前記スイッチをオフ(OFF)にする段階で、到着予定時間は、スイッチをオフにする時点から到着時点までの時間であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るバッテリー充電制御システムは、バッテリー;電圧レベルを変換してバッテリーを充電する直流−直流変換器、直流−直流変換器とバッテリーとの間に接続されるスイッチ、ユーザーから目的地の入力を受け、到着予定時間を導出するナビゲーション装置、およびナビゲーション装置に目的地が入力され、車両の出発時にスイッチをオン(ON)にしてバッテリーを充電し、バッテリーの充電状態が予め設定された値よりも大きい場合には、ナビゲーション装置から伝送を受けた到着予定時間に基づいて導出された第1時間の間スイッチをオフ(OFF)にし、第1時間の終了時点に再びスイッチをオンにして第2時間の間バッテリーを充電する制御部、を含んでなることを特徴とする。
【0011】
前記直流−直流変換器の出力端にバッテリーとともに電気的に並列接続された電装負荷をさらに含み、制御部は、バッテリーの充電状態が予め設定された値よりも大きい場合、第1時間の間スイッチをオフ(OFF)にし、電装負荷の大きさに応じて直流−直流変換器の出力電圧を調整することを特徴とする。
【0012】
前記制御部は、下記数式を用いて第1時間を導出することを特徴とする。
第1時間=T*(P
chg−2P
diff−P
load)/(P
chg−P
diff−P
load)
(T:到着予定時間、P
chg:充電パワー、P
diff:放電パワー、P
load:負荷パワー)
【0013】
前記制御部は、下記数式を用いて第2時間を導出することを特徴とする。
第2時間=T*(P
diff)/(
Pchg−P
diff−P
load)
(T:到着予定時間、P
chg:充電パワー、P
diff:放電パワー、P
load:負荷パワー)
【0014】
前記制御部がナビゲーション装置から伝送を受けた到着予定時間は、スイッチをオフにする時点から到着時点までの時間であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明のバッテリー充電制御方法およびシステムによれば、ナビゲーション情報を活用して車両の運転停止時点を判断し、これにより車両の運転停止の際に補助バッテリーの状態をできる限り満充電状態にしてバッテリーの放電を防止し、満充電の際に補助バッテリーに流れるエネルギーを遮断して燃費を極大化させることができる。
また、LDC消費パワーを最小化することにより、メインバッテリーのエネルギー消費を最大限抑えることができる。
また、補助バッテリーの満充電後に補助バッテリーのスイッチをオフにし、電装負荷の電圧をLDCが可変制御することにより、燃費を向上させることができる。
また、時間基準計算をしてトラフィック状態による走行時間の増加を含めて最大限にLDC可変電圧制御を活用することができる。
また、到着地点満充電制御および充電限界線の維持により既存の可変電圧制御を最大限に維持して燃費効果を維持することができる。
また、充電下方限界線の上向きではなく、Fast満充電制御によってSOC過充電による燃費損失を最小限に抑えることができる。
また、到着地点の近くで電装負荷が急変しても補助バッテリーの満充電後にリレーをオフにするので、電装負荷に影響がなく、これにより到着時に補助バッテリーの満充電が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施例に係るバッテリー充電制御システムの構成図である。
【
図2】本発明の一実施例に係るバッテリー充電制御方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の一実施例に係るバッテリー充電制御方法を説明するためのグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して、本発明の様々な実施形態に係るバッテリー充電制御方法およびシステムについて説明する。
図1は本発明の一実施例に係るバッテリー充電制御システムの構成図、
図2は本発明の一実施例に係るバッテリー充電制御方法のフローチャート、
図3は本発明の一実施例に係るバッテリー充電制御方法を説明するためのグラフである。
まず、
図1に示す通り、本発明の一実施例に係るバッテリー充電制御システムは、バッテリー30と、電圧レベルを変換してバッテリー30を充電する直流−直流変換器50と、直流−直流変換器50とバッテリー30との間に接続されるスイッチ70と、ユーザーから目的地の入力を受けて到着予定時間を導出するナビゲーション装置90と、ナビゲーション装置90に目的地が入力され、車両の出発時にスイッチ70をオン(ON)にしてバッテリー30を充電し、バッテリー30の充電状態が予め設定された値よりも大きい場合には、ナビゲーション装置90から伝送を受けた到着予定時間に基づいて導出された第1時間の間スイッチ70をオフ(OFF)にし、第1時間の終了時点に再びスイッチ70をオンにして第2時間の間バッテリー30を充電する制御部100とを含む。
【0018】
ここで、バッテリー30は、後述する直流−直流変換器50から電力の供給を受けて電装負荷110に電力を供給する補助バッテリーである。
直流−直流変換器50は、車両用緩速充電器(OBC:On−Board battery Charger)から入力された電圧レベルを変換して出力するLDC(Low voltage DC−DC Converter)である。直流−直流変換器50は、バッテリー30および電装負荷110にそれぞれ電気的に接続されてバッテリー30を充電し、後述するスイッチ70のオフ時に電装負荷110の大きさに応じて出力電圧を調整して供給する。
スイッチ70は、直流−直流変換器50とバッテリー30との間に接続されるリレーで、スイッチ70は、制御部100によってターンオン/オフされ、スイッチ70のオン時には、バッテリー30が充電され、スイッチのオフ時には、バッテリー30は直流−直流変換器50および電装負荷110との電気的接続が遮断されて自然放電される。
【0019】
電装負荷110は、直流−直流変換器50の出力端にバッテリー30とともに電気的に並列接続できる。
ナビゲーション装置90は、GPS衛星(GPS:Satellite for Global Positioning System)から現在の車両の位置を把握し、これに基づいてマッピング(mapping)される地理情報上に、車両の現在の地理的位置に関する情報、目的地までの道路走行情報、到着予定時間などを提供する装置であって、車両に装着されているナビゲーション装置またはブルートゥース(登録商標)/有線を介して接続されるモバイル端末(例えば、携帯電話、タブレット)である。
制御部100は、ナビゲーション装置90に目的地が入力され、車両の出発時にスイッチ70をオン(ON)にしてバッテリー30を充電し、バッテリー30の充電状態が予め設定された値よりも大きい場合には、ナビゲーション装置90から伝送を受けた到着予定時間に基づいて導出された第1時間の間スイッチ70をオフ(OFF)にし、第1時間の終了時点に再びスイッチ70をオンにして、第2時間の間バッテリー30を充電する。
【0020】
ここで、予め設定された値は、制御部100に予め設定されたSOC(State of Charge)であって、80〜90%であり、設定によって異なる値である。制御部100は、バッテリー30の充電状態が予め設定された値よりも大きい場合には満充電状態であると判断してスイッチ70をオフにし、これにより、満充電されたバッテリー30の追加充電によるエネルギー損失を防止することができる。第1時間は、スイッチ70のオフ時間であって、バッテリー30の充電状態が予め設定された値よりも大きい場合、制御部100がスイッチ70をオフにする時点から、車両が目的地に到着する前に再びスイッチ70をオンにする時点までの時間を意味する。
第1時間は下記数式を用いて導出できる。ここで、Tは、一般に、ユーザーがナビゲーション上に目的地を入力したときに算出される到着予定時間であるが、本発明の第1時間および第2時間を導出するための到着予定時間は、スイッチ70をオフにする時点から到着時点までの時間である。すなわち、車両の出発時にスイッチ70をオン(ON)にしてバッテリー30を充電し、バッテリー30の充電状態が予め設定された値に到達してスイッチ70をオフにする時点から到着時点までの時間である。たとえば、ナビゲーション上に目的地を入力したときに算出される到着予定時間が60分であり、車両の出発時にスイッチ70をオン(ON)にしてバッテリー30の充電状態が予め設定された値に到達するために20分がかかった場合、第1時間および第2時間を導出するための到着予定時間は「60分−20分=40分」となる。
【0021】
P
chgは、充電パワーであって、直流−直流変換器50の出力パワーに該当し、P
diffは、放電パワーであって、スイッチ70をオフにし、直流−直流変換器50の出力を維持した後、バッテリー30に接続されたセンサーを用いて一定時間の間失われたパワーに該当するパワーであり、スイッチ70をオフにする時点から一定時間の間測定された平均値を用いて導出することができる。P
loadは、負荷パワーであって、負荷で消費されるパワーに該当する。
[数式1]
第1時間=T*(P
chg−2P
diff−P
load)/(P
chg−P
diff−P
load)
(T:到着予定時間、P
chg:充電パワー、P
diff:放電パワー、P
load:負荷パワー)
第2時間は、車両が目的地に到着する前に再びスイッチ70をオンにする時点から目的地到着までの時間を意味し、バッテリー30は、この第2時間の間充電されて車両の目的地到着時に満充電状態になり、車両の停車時にバッテリー30の放電を防止することができ、ひいてはバッテリー30の放電による耐久性の低下を防止することができる。さらに、到着前に予めバッテリー30を満充電させることにより、車両の停車中にバッテリー30を充電する場合に比べて充電効率が向上できる。
【0022】
第2時間は、前記導出された到着予定時間Tと第1時間との差によって導出できる。具体的に、第2時間は下記数式を用いて導出できる。ここで、T、P
chg、P
diff、P
loadは、上述した第1時間を導出する数式のT、P
chg、P
diff、P
loadと同様である。
[数式2]
第2時間=T*(P
diff)/(
Pchg−P
diff−P
load)
(T:到着予定時間、P
chg:充電パワー、P
diff:放電パワー、P
load:負荷パワー)
制御部100は、バッテリー30の充電状態が予め設定された値よりも大きい場合、第1時間の間スイッチ70をオフ(OFF)にし、電装負荷110の大きさに応じて直流−直流変換器50の出力電圧を調整する。
ここで、制御部100は、バッテリー30の充電状態が予め設定された値よりも大きい場合には、スイッチ70をオフにして、満充電されたバッテリー30の追加充電によるエネルギー損失を防止するとともに、電装負荷110の大きさに応じて直流−直流変換器50の出力電圧を調整することにより車両の燃費を向上させることができる。
【0023】
制御部100の具体的な制御動作を後述のバッテリー充電制御方法によって説明する。
図2および
図3に示す通り、本発明の一実施例に係るバッテリー充電制御方法は、ナビゲーション装置に目的地の入力を受け、車両の出発時にスイッチをオン(ON)にしてバッテリーを充電する段階(S100、S200)と、バッテリーの充電状態が予め設定された値Xよりも大きい場合、ナビゲーション装置から伝送を受けた到着予定時間(T’区間)に基づいて導出された第1時間(C区間)の間スイッチをオフ(OFF)にする段階(S300、S400)と、第1時間(C区間)の終了時点2’に再びスイッチをオンにして、第2時間(D区間)の間バッテリーを充電する段階(S700)とを含む。
バッテリーを充電する段階(S100、S200)で、まず、ユーザーからナビゲーション装置に目的地の入力を受けて到着予定時間が算出された後、車両の出発時にスイッチをオンにしてバッテリーを充電する。このとき、バッテリーは、充電状態が予め設定された値Xになるまで充電される(A区間)。予め設定された値Xは、上述したように、予め設定されたSOC(State Of Charge)であって、本発明の一実施例として80〜90%であり、設定によって異なる値である。バッテリーの充電状態が予め設定された値Xになるとは、満充電されることを意味する。
【0024】
到着予定時間は、先にバッテリー充電制御システムで説明したように、一般的に、ユーザーがナビゲーション上に目的地を入力したときに算出される到着予定時間(T区間)であるが、本発明の第1時間および第2時間を導出するための到着予定時間(T’区間)は、スイッチをオフにする時点1’から到着時点3’までの時間である。すなわち、車両の出発時にスイッチをオン(ON)にしてバッテリーを充電し、バッテリーの充電状態が予め設定された値に到達してスイッチをオフにする時点1’から到着時点3’までの時間である。
第1時間の間スイッチをオフ(OFF)にする段階(S300、S400)で、バッテリーの充電状態が予め設定された値Xよりも大きい場合には、スイッチをオフ(OFF)にするが、バッテリーの満充電の際にスイッチオフによって、満充電されたバッテリーの充電により失われるエネルギーを根本的に遮断することができる。スイッチをオフにすると、電装負荷は、バッテリーではなく、直流−直流変換器から電力の供給を受ける。このとき、電装負荷の大きさに応じて直流−直流変換器の出力電圧を調整することにより、車両の燃費を向上させることができる。
【0025】
スイッチをオフしてから一定時間の間(B区間、設定によって異なる時間)バッテリーの放電パワーを測定し、すなわち、スイッチ70をオフにする時点から一定時間の間測定された平均値である放電パワーを測定し(S500)、測定された放電パワー、およびスイッチをオフにする時点1’から到着時点3’までの時間である到着予定時間(T’区間)に基づいて、スイッチがオフにされる時間である第1時間(C区間)、および車両が目的地に到着する前に再びスイッチをオンにする時点2’から目的地到着時点3’までの時間である第2時間(D区間)を導出する(S600)。第1時間(C区間)および第2時間(D区間)は下記数式を用いて導出する。
第1時間(C区間)=T*(P
chg−2P
diff−P
load)/(P
chg−P
diff−P
load)
第2時間(D区間)=T*(P
diff)/(
Pchg−P
diff−P
load)
(T:到着予定時間、P
chg:充電パワー、P
diff:放電パワー、P
load:負荷パワー)
T、P
chg、P
diff、P
loadは、先立ってバッテリー充電制御システムで説明した第1時間(C区間)を導出する数式のT、P
chg、P
diff、P
loadと同様である。
【0026】
前記導出された数式からも分かるように、スイッチがオフにされる第1時間(C区間)、および目的地到着前にスイッチがオンにされる第2時間(D区間)は到着予定時間に基づいて変わることにより、本発明は、目的地到着前にスイッチをオンにしてバッテリーを充電させるが、到着の際に満充電状態を作ることができる。
第1時間(C区間)と第2時間(D区間)が導出された後、スイッチは、導出された第1時間(C区間)の間オフにされるが、このとき、バッテリーは、スイッチオフにより電装負荷による大きな影響を受けなくなり、到着時までに変動幅が小さい。
第2時間(D区間)の間バッテリーを充電する段階(S700)で、第1時間(C区間)の終了時点2’に再びスイッチをオンにして(S700)、第2時間(D区間)の間バッテリーを充電する。これにより、目的地到着前にバッテリーを満充電させることにより、車両の停車時にバッテリーの放電を防止することができ、ひいてはバッテリーの放電による耐久性の低下を防止することができる。さらに、到着前に予めバッテリーを満充電させることにより、車両の停車中にバッテリーを充電する場合に比べて充電効率が向上できる。
【0027】
上述したように、本発明の様々な実施例に係るバッテリー充電制御方法およびシステムは、ナビゲーション情報を活用して車両の運転停止時点を判断し、これにより車両の運転停止の際に補助バッテリーの状態をできる限り満充電状態にしてバッテリーの放電を防止し、満充電の際に補助バッテリーに流れるエネルギーを遮断して燃費を極大化させることができる。
また、LDC消費パワーを最小化することにより、メインバッテリーのエネルギー消費を最大限に抑えることができる。
また、補助バッテリーの満充電後に補助バッテリーのスイッチをオフにし、電装負荷の電圧をLDCが可変制御することにより、燃費を向上させることができる。
また、時間基準計算をしてトラフィック状態による走行時間の増加を含めて最大限にLDC可変電圧制御を活用することができる。
また、到着地点満充電制御および充電限界線の維持により既存の可変電圧制御を最大限に維持して燃費効果を維持することができる。
また、充電下方限界線の上向きではなく、Fast満充電制御によってSOC過充電による燃費損失を最小限に抑えることができる。
また、到着地点の近くで電装負荷が急変しても補助バッテリーの満充電後にリレーをオフにするので、電装負荷に影響がなく、これにより到着時に補助バッテリーの満充電が可能である。
【0028】
以上、本発明に関する好ましい実施例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の属する技術分野を逸脱しない範囲での全ての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0029】
30 バッテリー
50 直流−直流変換器
70 スイッチ
90 ナビゲーション装置
100 制御部
110 電装負荷