(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6985165
(24)【登録日】2021年11月29日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】巻線分離装置および巻線分離方法
(51)【国際特許分類】
H02K 15/02 20060101AFI20211213BHJP
H02K 15/04 20060101ALI20211213BHJP
B23D 25/14 20060101ALI20211213BHJP
【FI】
H02K15/02 A
H02K15/04 Z
B23D25/14 Z
【請求項の数】7
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-12672(P2018-12672)
(22)【出願日】2018年1月29日
(65)【公開番号】特開2019-134507(P2019-134507A)
(43)【公開日】2019年8月8日
【審査請求日】2020年12月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】506347517
【氏名又は名称】DOWAエコシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101557
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100096389
【弁理士】
【氏名又は名称】金本 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100187849
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 隆史
(72)【発明者】
【氏名】成田 悟
(72)【発明者】
【氏名】藤盛 友彦
(72)【発明者】
【氏名】畠山 学
(72)【発明者】
【氏名】後藤 友哉
【審査官】
小林 紀和
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−268861(JP,A)
【文献】
特開2012−055037(JP,A)
【文献】
特開2014−057499(JP,A)
【文献】
特開2000−270523(JP,A)
【文献】
特開2003−324910(JP,A)
【文献】
特開2008−167627(JP,A)
【文献】
特開2014−011953(JP,A)
【文献】
特公昭50−26017(JP,B1)
【文献】
特開2014−57499(JP,A)
【文献】
米国特許第5010639(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 15/02
H02K 15/04
B23D 25/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステータ内に巻回された巻線の一方の折り返し部が切断されたステータから、前記巻線を分離させる巻線分離装置であって、
櫛歯状に並列する複数の楔部材を備えた一対の櫛歯構造体と、少なくとも一方の前記櫛歯構造体を他方の前記櫛歯構造体側へ押圧する押圧手段と、を有し、
一対の前記櫛歯構造体は互いの前記楔部材の尖端同士が対向して配置され、
前記楔部材はそれぞれ、尖端の楔部と基端側上面の傾斜部を有し、前記楔部は、前記ステータの切断されていない方の巻線の折り返し部に挿入可能であり、前記傾斜部は、前記楔部の上面の基端から上方へ向けて傾斜していることを特徴とする、巻線分離装置。
【請求項2】
前記櫛歯構造体の複数の楔部材は、前記押圧手段で押圧されたときに、平面視において一方の前記櫛歯構造体の隣接する楔部材同士の間に、対向する他方の前記櫛歯構造体の楔部材が位置するように交互に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の巻線分離装置。
【請求項3】
前記楔部は、上面が水平面であり、尖端の角度が10°〜45°であることを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の巻線分離装置。
【請求項4】
前記櫛歯構造体の隣接する前記楔部材の間隔が10mm〜30mmであり、前記櫛歯構造体は、前記押圧手段で押圧する方向と直交する幅方向の寸法が、前記ステータの直径以上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の巻線分離装置。
【請求項5】
一対の前記櫛歯構造体の少なくとも一方の、少なくとも一部の楔部材は、前記押圧手段で押圧する方向の長さが、他の楔部材の長さとは異なっていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の巻線分離装置。
【請求項6】
一対の前記櫛歯構造体のうち一方の複数の楔部材は、前記押圧手段で押圧する方向の長さが等しく、他方の櫛歯構造体の複数の楔部材は、幅方向の一方から他方へ順に長くなっていることを特徴とする、請求項5に記載の巻線分離装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の巻線分離装置を用いた巻線分離方法であって、
ステータから露出している巻線の一方の折り返し部を切断して、前記巻線の巻回を解く切断工程と、
前記ステータの巻線を切断していない方を下にして、前記櫛歯構造体の前記楔部材に前記ステータの周縁部の下面を載置した後、少なくとも一方の前記櫛歯構造体を他方の前記櫛歯構造体側へ押圧する巻線分離工程と、を有し、
前記巻線分離工程は、一対の前記櫛歯構造体の楔部材の楔部が前記ステータの切断していない方の巻線の間に挿入され、前記櫛歯構造体の押圧に伴って、ステータが前記楔部材の傾斜部にガイドされて上方に引き上げられ、前記ステータと前記巻線とが分離されることを特徴とする、巻線分離方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済みのモータや発電機の巻線をステータから分離する巻線分離装置および巻線分離方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、冷蔵庫やエアコン等の構成部品であるコンプレッサーに使用されているモータの部品のリサイクルが行われている。ところが、モータの巻線は、ステータに強固に巻き付けられているため、ステータから巻線を分離するのが極めて面倒であり、ステータ全体を破壊するなど、手間とコストを要する作業となっている。
【0003】
例えば特許文献1には、モータまたは発電機のコイル回収における作業効率の向上と回収コストの低下を図るために、ステータに端部が突出して挿入されたコイルの一端を切断し、コイルを固定してステータを押し出すことで、ステータとコイルとを分離する方法が開示されている。また、ステータに巻き付けられた巻線の切断装置は、例えば特許文献2等に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平3−155355号公報
【特許文献2】特開2011−62030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されているように、コイルの一端を切断したステータからコイルを押し出して分離する方法では、装置構成が大型化または複雑化するうえ、作業効率も悪いという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、ステータ内に巻き付けられた巻線の一方を切断した後に、この巻線の分離を容易に行える巻線分離装置、および巻線分離方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題を解決するため、本発明は、ステータ内に巻回された巻線の一方の折り返し部が切断されたステータから、前記巻線を分離させる巻線分離装置であって、櫛歯状に並列する複数の楔部材を備えた一対の櫛歯構造体と、少なくとも一方の前記櫛歯構造体を他方の前記櫛歯構造体側へ押圧する押圧手段と、を有し、一対の前記櫛歯構造体は互いの前記楔部材の尖端同士が対向して配置され、前記楔部材はそれぞれ、尖端の楔部と基端側上面の傾斜部を有し、前記楔部は、前記ステータの切断されていない方の巻線の折り返し部に挿入可能であり、前記傾斜部は、前記楔部の上面の基端から上方へ向けて傾斜していることを特徴とする、巻線分離装置を提供する。
【0008】
前記櫛歯構造体の複数の楔部材は、前記押圧手段で押圧されたときに、平面視において一方の前記櫛歯構造体の隣接する楔部材同士の間に、対向する他方の前記櫛歯構造体の楔部材が位置するように交互に配置されていることが好ましい。また、前記楔部は、上面が水平面であり、尖端の角度が10°〜45°であることが好ましい。さらに、前記櫛歯構造体の隣接する前記楔部材の間隔が10mm〜30mmであり、前記櫛歯構造体は、前記押圧手段で押圧する方向と直交する幅方向の寸法が、前記ステータの直径以上であることが好ましい。
【0009】
一対の前記櫛歯構造体の少なくとも一方の、少なくとも一部の楔部材は、前記押圧手段で押圧する方向の長さが、他の楔部材の長さとは異なっていてもよい。その際、一対の前記櫛歯構造体のうち一方の複数の楔部材は、前記押圧手段で押圧する方向の長さが等しく、他方の櫛歯構造体の複数の楔部材は、幅方向の一方から他方へ順に長くなっていてもよい。
【0010】
また、本発明は、前記巻線分離装置を用いた巻線分離方法であって、ステータから露出している巻線の一方の折り返し部を切断して、前記巻線の巻回を解く切断工程と、前記ステータの巻線を切断していない方を下にして、前記櫛歯構造体の前記楔部材に前記ステータの周縁部の下面を載置した後、少なくとも一方の前記櫛歯構造体を他方の前記櫛歯構造体側へ押圧する巻線分離工程と、を有し、前記巻線分離工程は、一対の前記櫛歯構造体の楔部材の楔部が前記ステータの切断していない方の巻線の間に挿入され、前記櫛歯構造体の押圧に伴って、ステータが前記楔部材の傾斜部にガイドされて上方に引き上げられ、前記ステータと前記巻線とが分離されることを特徴とする、巻線分離方法を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ステータ内に巻き付けられた巻線の一方の折り返し部を切断した後、ステータを櫛歯構造体に載置するだけで、櫛歯状に配置された楔部材の尖端の楔部が巻線に挿入し、傾斜部がステータを上方へガイドすることにより、巻線がステータから分離される。したがって、巻線の分離および回収を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施の形態にかかる巻線分離装置の概略を示す平面図である。
【
図3】
図1の巻線分離装置の楔部材の形状を示す側面図である。
【
図4】本発明の異なる実施形態にかかる櫛歯構造体の楔部材の長さの配置例を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態にかかる巻線分離装置を用いた巻線分離方法の手順を示し、(a)はステータの載置時、(b)は楔部が巻線に挿入され始める状態、(c)はステータと巻線とが分離されていく状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態にかかる巻線分離装置1の概略を示す平面図であり、
図2は
図1の巻線分離装置1の側面図である。
【0015】
巻線分離装置1は、櫛歯状に並列する複数の楔部材11を備えた一対の櫛歯構造体2a、2bと、一方(
図1では右側)の櫛歯構造体2aを他方(左側)の櫛歯構造体2b側へ押圧する押圧手段としてのシリンダ3を有している。シリンダ3は、ばね式、油圧式など市販のものを適宜利用できる。なお、左右両方の櫛歯構造体2a、2bを互いの方向へ押圧するような押圧手段を有してもよい。
【0016】
一対の櫛歯構造体2a、2bは、互いの楔部材11の尖端同士が対向するように配置されている。本実施形態では、左側の櫛歯構造体2bの複数の楔部材11は、シリンダで押圧する方向(
図1、2のY方向)における長さが全て等しく、右側の櫛歯構造体2aの複数の楔部材11は、幅方向(X方向)の一方(
図1の下方)から他方(
図1の上方)へ向けて順に長くなっている。
【0017】
櫛歯構造体2a、2bの楔部材11は、それぞれ、基端側がボルト等で支持部4a、4bに支持されている。本実施形態では、左側の支持部4bは位置が固定され、右側の支持部4aは、レール5に沿って図の左右方向に移動可能となっている。また、一対の櫛歯構造体2a、2bのそれぞれの楔部材11は、
図1に示すように、X方向において、一方の櫛歯構造体2a(2b)の隣接する楔部材11同士の間に、対向する他方の櫛歯構造体2b(2a)の楔部材11が位置するように設けられている。すなわち、櫛歯構造体2aがシリンダ3で押圧されたときに、左右の櫛歯構造体2a、2bの楔部材11同士が接触することなく、交互になるように配置されている。楔部材11同士の間隔は、10mm〜30mmが好ましく、これより小さくても大きくても、巻線の折り返し部への挿入が不十分になりやすい。それぞれの楔部材11の幅方向(X方向)の厚さは5mm〜10mm程度であればよい。また、複数の楔部材11からなる櫛歯構造体2全体の幅方向(X方向)の寸法は、取り扱うステータ8の巻線9の露出部分の全てに確実に楔部材11を挿入できるように、ステータ8の直径以上であることが好ましい。
【0018】
図3は、楔部材11の形状を示す側面図である。
図3において右側が支持部4a(4b)に固定される基端側であり、左側が、巻線9に挿入される楔部12である。楔部12の上面は略水平であり、ステータ8をセッティングする際に、ステータ8の周縁部が載置される。楔部12の下面側は、側方から見た角度θが10°〜45°になるように、下方に傾斜していることが好ましい。角度θが45°を超えると、巻線9への挿入が困難になり、巻線9の分離が円滑に行えなくなる。角度θが小さい方が巻線9へ挿入しやすいが、10°よりも小さいと、先端が細すぎて強度が不足し、楔部12が破損しやすくなる。また、楔部12の上面の基端側に、上方に向けて傾斜する傾斜部13を有している。この傾斜部13により、楔部材11の上面に載置したステータ8が、楔部材11同士が接近するにつれて上方へガイドされ、楔部12が挿入された巻線9とステータ8とが分離される。なお、楔部12の角度θは、2段階以上に変化するように構成してもよい。すなわち、例えば楔部12の尖端から50mmまでは10°、それ以降を40°とする形状でもよい。
【0019】
なお、
図1、
図2の実施形態では、右側の櫛歯構造体2aの複数の楔部材11が、X方向の下方から上方へ向けて順に長くなるものとしたが、本発明はこれに限ることはない。ただし、一部の楔部材11の長さが、他の楔部材11の長さと異なっていることが好ましく、一対の櫛歯構造体2a、2bのうち、少なくとも一方がこのような構成を有していればよい。これにより、シリンダ3による押圧力を一部に集中させて伝えることができ、最も長い楔部材11の楔部12から順に巻線9に挿入され、より確実に巻線9への挿入および巻線9の引き抜きが行える。
図4は、櫛歯構造体2aの楔部材11の長さによる配置が異なる実施形態を示し、
図4(a)に示すように、幅方向の端から中央に向かって楔部材11が長くなる配置や、
図4(b)に示すように、幅方向の2個所の楔部材11が長くなる配置等でもよい。また、これらの楔部材11は、メンテナンス上、個々に支持部4a(4b)から脱着可能であることが好ましい。
【0020】
次に、
図1、
図2に示す巻線分離装置1を用いて、ステータ8内に巻回された巻線9を引き抜く巻線分離方法を説明する。
【0021】
先ず、ステータ8内に巻回された巻線9の一方の折り返し部を切断する。この切断工程では、ステータ8の内部に巻回されている巻線9が露出している上面、下面のいずれか一方の折り返されている巻線9を切断することで、巻線9の巻回状態を解除する。この切断には、例えば、ワイヤーカッター、ジェットカッター、ニッパーなどの公知の方法を用いることができる。その後の巻線分離工程で、反対側から巻線9が確実に引き抜けるように、切断工程では、折り返されている一方の巻線9は全て切断する。
【0022】
次に、巻線分離装置1を用いた巻線分離工程を行う。先ず、巻線9の折り返し部が切断された方を上側にして、ステータ8を、巻線分離装置1の一対の櫛歯構造体2a、2bの間に載置する。このとき、
図5(a)に示すように、ステータ8の下面の周縁部を、両側の楔部材11の上面に載せるようにする。
図1に示すように一方の櫛歯構造体2aの楔部材11の長さが順次異なっている場合には、シリンダ3で左右の楔部材11同士の間隔を微調整しなくても、ステータ8の直径に応じた位置に載置することができる。
【0023】
その後、シリンダ3を作動させて一方の櫛歯構造体2aをY方向に移動させる。ステータ8の周縁部を楔部材11の上面に載置することにより、ステータ8の下面から露出している巻線9は、楔部12の尖端よりも下方に位置する。したがって、シリンダ3の作動によって櫛歯構造体2aがY方向に移動し、楔部12の上面がステータ8の下面に沿って移動することで、
図5(b)に示すように、楔部12が巻線9内に挿入されていく。
【0024】
一対の櫛歯構造体2a、2bの楔部材11は、互いに
図1のX方向において交互に配置されているため、楔部材11同士が接触することなく、巻線9内に押し込まれる。シリンダ3の作動により、左右両側の楔部材11の間隔が狭くなり、重なっていくにつれて、
図5(c)に示すように、ステータ8の下面は、楔部12の上面から傾斜部13に載置されるようになる。つまり、楔部12が巻線9に挿入されたまま、ステータ8は傾斜部13にガイドされて上方に引き上げられる。しかも、巻線9に挿入された楔部12の下面が下方に傾斜しているため、巻線9は下方へ引き下げられる。こうして、ステータ8と巻線9とが分離される。
【0025】
以上のように、本実施形態によれば、櫛歯構造体2の楔部材11が、巻線9を下方へガイドする傾斜を有する楔部12と、ステータ8を上方へガイドする傾斜部13とを有していることにより、これらの傾斜角度によって、櫛歯構造体2aにシリンダ3から押圧力が付与されたときに、楔部12が巻線9に挿入されるとともに、巻線9からステータ8を引き離す力が付与される。したがって、簡単な構造で、容易にステータ8から巻線9を分離させることができる。
【0026】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【実施例】
【0027】
本発明例として、
図1、
図2に示す巻線分離装置1を用いて、ステータ8から巻線9を分離した。櫛歯構造体2aの楔部材11の長さの最大は250mmとし、楔部材11の形状は
図3に示すものを使用し、角度θは27°とした。楔部12の上面の水平部分の長さは20mm〜90mm、傾斜部13と水平部分がなす角は155°とした。また、隣接する楔部材11同士の間隔は16mmとした。
【0028】
従来例としては、上記特許文献1に示されるような分離装置を用い、コイル受けにステータを設置し、開閉アームをステータ位置まで移動した後、コイル掴み爪で巻線をつかんで引き抜く方法を行った。
【0029】
従来の引き抜き方法では、ステータ1個当たり40秒かかっていたが、本発明例の巻線分離装置1を用いると、ステータ1個当たり20秒で巻線の分離を行うことができた。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、モータや発電機の巻線をステータから分離する際に適用できる。
【符号の説明】
【0031】
1 巻線分離装置
2、2a、2b 櫛歯構造体
3 シリンダ
4a、4b 支持部
5 レール
8 ステータ
9 巻線
11 楔部材
12 楔部
13 傾斜部