(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6985243
(24)【登録日】2021年11月29日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】コンピュータ節電方法、およびコンピュータ復帰方法
(51)【国際特許分類】
G06F 1/32 20190101AFI20211213BHJP
G06F 21/35 20130101ALI20211213BHJP
【FI】
G06F1/32
G06F21/35
【請求項の数】13
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-233846(P2018-233846)
(22)【出願日】2018年12月13日
(65)【公開番号】特開2020-13533(P2020-13533A)
(43)【公開日】2020年1月23日
【審査請求日】2018年12月13日
【審判番号】不服2020-9595(P2020-9595/J1)
【審判請求日】2020年7月8日
(31)【優先権主張番号】107125114
(32)【優先日】2018年7月20日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】502361706
【氏名又は名称】技嘉科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Giga−Byte Technology Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】コーフイ リン
(72)【発明者】
【氏名】イーミン テン
(72)【発明者】
【氏名】リーテー リン
【合議体】
【審判長】
角田 慎治
【審判官】
▲吉▼田 耕一
【審判官】
稲葉 和生
(56)【参考文献】
【文献】
特開2016−134726(JP,A)
【文献】
特開2013−20606(JP,A)
【文献】
特開2016−162070(JP,A)
【文献】
特開2007−318651(JP,A)
【文献】
特開2007−133812(JP,A)
【文献】
特表2016−533093(JP,A)
【文献】
特開2005−79765(JP,A)
【文献】
特開2002−169628(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/32
G06F21/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブルートゥース(登録商標)信号受信ポートを有するコンピュータに適用されるコンピュータ復帰方法であり、
前記コンピュータのプロセッサが動作を停止し、前記コンピュータが節電モードにあるときに、前記コンピュータの電源スイッチが押されることで生成されるトリガー命令を前記コンピュータが受信したかどうかを判断すること、
前記ブルートゥース信号受信ポートによって得られ、登録された携帯デバイスに関する通信信号の強度が作業強度範囲内であるかどうかを判断すること、および
前記コンピュータが前記トリガー命令を受信し、前記通信信号の前記強度が前記作業強度範囲内であるとき、前記プロセッサを動作可にして前記コンピュータを作業モードで動作させることを含み、
前記コンピュータが前記節電モードで動作しているとき、前記コンピュータの前記節電モードはhibernateモードである、コンピュータ復帰方法。
【請求項2】
前記ブルートゥース信号受信ポートによって得られ、登録された前記携帯デバイスに関する前記通信信号の前記強度が前記作業強度範囲内であるかどうかを判断することは、前記トリガー命令を受信したのちに行われる、請求項1に記載のコンピュータ復帰方法。
【請求項3】
前記コンピュータが前記作業モードで動作された後、あらかじめ前記コンピュータに格納されているログインアカウントとログインパスワードに従って自動ログイン手続きを行うことをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ復帰方法。
【請求項4】
前記ブルートゥース信号受信ポートはUSBポートであり、
前記USBポートは、ブルートゥース信号トランシーバと接続されるように構成される、請求項1に記載のコンピュータ復帰方法。
【請求項5】
前記ブルートゥース信号受信ポートはPCI Expressポートであり、
前記PCI Expressポートは、ブルートゥース信号トランシーバと接続されるように構成される、請求項1に記載のコンピュータ復帰方法。
【請求項6】
前記ブルートゥース信号受信ポートはMini PCI Expressポートであり、
前記Mini PCI Expressポートは、ブルートゥース信号トランシーバと接続されるように構成される、請求項1に記載のコンピュータ復帰方法。
【請求項7】
ブルートゥース信号受信ポートを有するコンピュータに適用されるコンピュータ節電方法であり、
前記ブルートゥース信号受信ポートのブルートゥースプロトコルに従って携帯デバイスを前記コンピュータと通信させ、前記携帯デバイスを前記コンピュータに登録すること、
前記コンピュータのプロセッサが動作可にされて、前記コンピュータが作業モードで動作しているとき、前記ブルートゥース信号受信ポートによって得られ、登録された前記携帯デバイスに関する通信信号の強度が作業強度範囲内であるかどうかを判断すること、
前記通信信号の前記強度が前記作業強度範囲内でないとき、前記プロセッサを動作不可にして前記コンピュータを節電モードで動作させること、
前記コンピュータの前記プロセッサが作業を停止し、前記コンピュータが節電モードで動作されているとき、前記コンピュータの電源スイッチが押されることで生成されるトリガー命令を前記コンピュータが受信したかどうかを判断すること、
前記ブルートゥース信号受信ポートによって得られる、登録された前記携帯デバイスに関する前記通信信号の前記強度が前記作業強度範囲内であるかどうかを判断すること、
前記コンピュータが前記トリガー命令を受信し、前記通信信号の前記強度が前記作業強度範囲内であるとき、前記プロセッサを動作可にして前記コンピュータを前記作業モードで動作させることを含み、
前記コンピュータが前記節電モードで動作しているとき、前記コンピュータの前記節電モードはhibernateモードである、コンピュータ節電方法。
【請求項8】
前記ブルートゥース信号受信ポートによって得られ、登録された前記携帯デバイスに関する前記通信信号の前記強度が前記作業強度範囲内であるかどうかを判断することは、前記トリガー命令を受信したのちに行われる、請求項7に記載のコンピュータ節電方法。
【請求項9】
前記コンピュータが前記作業モードで動作された後、あらかじめ前記コンピュータに格納されているログインアカウントとログインパスワードに従って自動ログイン手続きを行うことをさらに含む、請求項7に記載のコンピュータ節電方法。
【請求項10】
前記ブルートゥース信号受信ポートはUSBポートであり、
前記USBポートは、ブルートゥース信号トランシーバと接続されるように構成される、請求項7に記載のコンピュータ節電方法。
【請求項11】
前記ブルートゥース信号受信ポートは、PCI Expressポートであり、
前記PCI Expressポートは、ブルートゥース信号トランシーバと接続されるように構成される、請求項7に記載のコンピュータ節電方法。
【請求項12】
前記ブルートゥース信号受信ポートは、Mini PCI Expressポートであり、
前記Mini PCI Expressポートは、ブルートゥース信号トランシーバと接続されるように構成される、請求項7に記載のコンピュータ節電方法。
【請求項13】
前記プロセッサを動作不可にして前記コンピュータを前記節電モードで動作させた後に、前記コンピュータに電気的に接続されるモニターをオフにすること、および
前記プロセッサを動作可にして前記コンピュータを前記作業モードで動作させた後に、前記コンピュータに電気的に接続される前記モニターをオンにすることをさらに含む、請求項7に記載のコンピュータ節電方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、省エネルギー方法、より具体的には、コンピュータ節電方法とコンピュータ復帰方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気製品の消費電力は重要なデザインファクターの一つである。メーカーはそれぞれ、自社製品の電力の消費がより小さくなってユーザの要求を満足する連続待受時間が増大することを望んでいる。
【0003】
ユーザは、一時的に他の事をする必要があるとコンピュータを立ち下げずに一時的にコンピュータを置いたまま席を外すことがある。しかし、このような状況が頻繁に起こると、コンピュータは電力をより多く消費することになる。このため通常コンピュータは、消費電力を抑えるために節電モードに設定され、コンピュータの幾つかのデバイスに対して電力供給が停止される。
【0004】
節電モードからコンピュータを復帰させるときには、ユーザはキーボードやマウス、あるいは電源スイッチを操作しなければならない。このため、コンピュータの節電モードから作業モードへの切り替え時、ユーザは不便を強いられることになる。
【0005】
このような状況から、上述した欠点を解決することができるためのコンピュータ節電方法とコンピュータ復帰方法の改善がまさに求められている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態の一つにより、コンピュータ復帰方法とコンピュータ節電方法が提供され、これにより、ユーザがコンピュータから離れたかどうかをより精密に判断することができる。ユーザがコンピュータから特定の距離離れると、コンピュータは作業モードから節電モードへと切り替わり、より早くより効率的に電力消費が抑制される。
【0007】
本開示の実施形態の一つにより、ブルートゥース(登録商標)信号受信ポートを備えるコンピュータに適用されるコンピュータ復帰方法が提供される。このコンピュータ復帰方法は、コンピュータのプロセッサが作業を停止してコンピュータが節電モードで動作されている際、トリガー命令をコンピュータが受信したかを判断すること、ブルートゥース信号受信ポートによって得られ、登録された携帯デバイスに関する通信信号の強度が作業強度範囲内にあるかどうかを判断すること、およびコンピュータがトリガー命令を受信し、かつ通信信号の強度が作業強度範囲内にある場合に、プロセッサを動作可にしてコンピュータを作業モードで動作させることを含む。
【0008】
本開示の実施形態の一つにより、ブルートゥース信号受信ポートを備えるコンピュータに適用されるコンピュータ節電方法が提供される。このコンピュータ節電方法は、ブルートゥース信号受信ポートのブルートゥースプロトコルに従って携帯デバイスがコンピュータと通信してコンピュータに携帯デバイスを登録すること、コンピュータのプロセッサが動作しており、かつコンピュータが作業モードにあるときに、ブルートゥース信号受信ポートによって得られ、登録された携帯デバイスに関する通信信号の強度が作業強度範囲内にあるかどうかを判断すること、通信信号の強度が作業強度範囲内にない場合にプロセッサを停止してコンピュータを節電モードで動作させること、コンピュータのプロセッサが作業を停止し、かつコンピュータが節電モードにある場合にコンピュータがトリガー命令を受信したかどうかを判断すること、ブルートゥース信号受信ポートによって得られ、登録された携帯デバイスに関する通信信号の強度が作業強度範囲内にあるかどうかを判断すること、およびコンピュータがトリガー命令を受信し、かつ通信信号の強度が作業強度範囲内にない場合に、プロセッサを動作可にしてコンピュータを作業モードで動作させることを含む。
【0009】
従来、コンピュータの作業モードから節電モードへの切り替えは、コンピュータの入力インターフェースがどれだけの時間作動されなかったかに応じて行われていた。したがってコンピュータは、実際にはユーザがコンピュータから離れていなくても、ユーザがコンピュータから離れたと誤って判断することがある。本開示のコンピュータ節電方法とコンピュータ復帰方法によると、ブルートゥース信号受信ポートによって得られ、登録された携帯デバイスに関する通信信号の強度が作業強度範囲内にあるかどうかによってコンピュータが動作モードと節電モード間で切り替わるので、ユーザがコンピュータから離れたかどうかを正確に判断して節電することができる。
【0010】
上述した概要と以下に述べる実施形態により、本発明の趣旨と原理が解説、説明され、さらに本発明の範囲が説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示は、以下の詳細な説明と添付図面によってより十分に明らかになるが、これらは単に解説のために用いられるものであり、本開示を制約するものではない。
【
図1】本開示の実施形態の一つに係る、節電機能を有するコンピュータのハードウェアの構成図。
【
図2A】本開示の第1実施形態に係る節電方法のフローチャート。
【
図2B】本開示の第1実施形態に係る節電方法のフローチャート。
【
図3A】本開示の第2実施形態に係る節電方法のフローチャート。
【
図3B】本開示の第2実施形態に係る節電方法のフローチャート。
【
図4】本開示の第3実施形態に係る節電方法のフローチャート。
【
図5】本開示の他の実施形態に係る、節電機能を有するコンピュータのハードウェアの構成図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
説明を目的とし、以下に述べる詳細な説明では、開示される実施形態を十分に理解できるよう、多くの具体的詳細が提示される。ただし、一つ、あるいは複数の実施形態は、これらの具体的詳細なしに実施することができることは明らかである。他の例では、よく知られた構成や装置は、図面を簡略化するため、模式的に表される。
【0013】
図1は、本開示の実施形態の一つに係る節電機能を有するコンピュータのハードウェア構成図である。
図1に示すように、コンピュータ100は、マザーボード10、電源20、ハードディスク30、ブルートゥース信号トランシーバ40、およびモニター50を備える。本実施形態では、マザーボード10はAdvanced Configuration and Power Interface(ACPI)に従い、
ACPIに従うマザーボード10は、S0モード、S1モード(スタンバイ状態)S2モード、S3モード(RAMサスペンド)、S4モード(Hibernateモード)、およびS5モードを有し、S0モードは作業モード、S1モードからS4モードは節電モード、S5モードは立ち下げモードである。電源20、ハードディスク30、ブルートゥース信号トランシーバ40、およびモニター50は、それぞれマザーボード10と電気的に接続される。電源20はマザーボード10に電力を供給し、マザーボード10は、電源20から供給される電力をハードディスク30、ブルートゥース信号トランシーバ40、およびモニター50の使用のために供給する。ハードディスク30は不揮発性の格納装置であり、ハードディスク30内に格納されるデータは、コンピュータ100をオフにしても失われない。ブルートゥース信号トランシーバ40は、ユーザの携帯デバイス200が送信する通信信号CSを受信し、通信信号CSの強度を判断するように構成され、通信信号CSはブルートゥース信号である。
【0014】
マザーボード10は、電源ポート11、電源管理コントローラ12、プロセッサ13、ランダムアクセスメモリ(RAM)14、ハードディスクポート15、ブルートゥース信号受信ポート16、およびモニターポート17を備える。電源ポート11は電源20と電源管理コントローラ12に電気的に接続され、電源ポート11は、電源20によって生成される電力を電源管理コントローラ12へ伝えるように構成される。電源管理コントローラ12は、プロセッサ13、ランダムアクセスメモリ14、ハードディスクポート15、ブルートゥース信号受信ポート16、およびモニターポート17にそれぞれ接続され、電源管理コントローラ12は、プロセッサ13、ランダムアクセスメモリ14、ハードディスクポート15、ブルートゥース信号受信ポート16、およびモニターポート17を動作させるために必要な電力を管理するように構成される。プロセッサ13は電源管理コントローラ12と電気的に接続され、さらにランダムアクセスメモリ14、ハードディスクポート15、ブルートゥース信号受信ポート16、およびモニターポート17と電気的に接続される。プロセッサ13は、ランダムアクセスメモリ14に格納されるプログラム命令を実行するように構成される。ランダムアクセスメモリ14は、プログラム命令を実行するために必要なプログラム命令とデータを一時的に格納するように構成される。ランダムアクセスメモリ14は揮発性メモリーであることから、データとプログラム命令をランダムアクセスメモリ14に保存するためには、ランダムアクセスメモリ14に連続的に電力を供給する必要がある。ハードディスクポート15は電源管理コントローラ12に電気的に接続され、さらにハードディスク30に電気的に接続される。本実施形態では、ブルートゥース信号受信ポート16はUSBポートである。他の実施形態では、ブルートゥース信号受信ポート16は、PCI ExpressポートやMini PCI Expressポートなどの他の種類の接続インターフェースであっても良い。ブルートゥース信号受信ポート16は電源管理コントローラ12に電気的に接続されるほか、プロセッサ13とブルートゥース信号トランシーバ40にも電気的に接続される。本実施形態では、ブルートゥース信号トランシーバ40はコンピュータ100の外部装置であり、マザーボード10に組み込まれていない。
【0015】
図2Aと
図2Bは、本開示の第1実施形態に係る節電方法のフローチャートを示し、
図2Aと
図2Bに示される節電方法は、
図1に示すコンピュータ100によって実行することができる。
図1と
図2Aから理解されるように、ステップ201において、携帯デバイス200はブルートゥース信号受信ポート16のブルートゥースプロトコルに従ってコンピュータ100と通信し、携帯デバイス200がコンピュータ100に登録される。引き続きステップ202において、ブルートゥース信号トランシーバ40は作業強度範囲を設定する。
コンピュータ100のプロセッサ13が動作可とされ、かつコンピュータ100が作業モードで動作している場合、ブルートゥース信号トランシーバ40は、携帯デバイス200によって送信される通信信号CSを受信し、通信信号CSをブルートゥース信号受信ポート16に伝え、ブルートゥース信号受信ポートによって得られ、携帯デバイス200に関する通信信号CSの強度が作業強度範囲内であるかどうかを判断するように構成される。通信信号CSの強度が作業強度範囲内でなければ、ステップ203に移行する。通信信号CSの強度が作業強度範囲内であれば、ステップ204に移行する。さらに、ブルートゥース信号受信ポート16は通信信号CSを電源管理コントローラ12へ伝える。
【0016】
ステップ203において、ブルートゥース信号受信ポート16によって得られる通信信号CSの強度が作業強度範囲内でない場合、これは携帯デバイス200がコンピュータ100から遠すぎることが主な理由である。このとき、電源管理コントローラ12はプロセッサ13に電力供給を停止し、プロセッサ13を動作不可にしてコンピュータ100をS3節電モード(RAMサスペンドモード)で動作させる。S3節電モードでは、コンピュータ100によって扱われるプログラム命令とデータはランダムアクセスメモリ14内に格納され、電源管理コントローラ12はランダムアクセスメモリ14に対して電力供給を続ける。その他の場合には、ステップ204において、コンピュータ100は作業モードを維持し続ける。
【0017】
ステップ203の後がステップ205である。ステップ205では、電源管理コントローラ12はモニターポート17への電力供給を停止し、コンピュータ100に電気的に接続されるモニター50をオフにする。ステップ206では、電源管理コントローラ12はハードディスクポート15への電力供給を停止し、コンピュータ100に電気的に接続されるハードディスク30を停止する。他の実施形態では、ステップ205とステップ206は同時に行ってもよい。
【0018】
図1と
図2Bに示すように、本実施形態のコンピュータ節電方法は、ステップ207から212をさらに含む。以下の説明における便宜のため、ステップ207から212はコンピュータ復帰方法とも定義される。コンピュータ100のプロセッサ13を動作不可にしてコンピュータ100をS3節電モードで動作させるとき、コンピュータ100を復帰させるトリガー命令は、携帯デバイス200によって送信される通信信号CSである。ステップ207では、携帯デバイス200によって送信され、ブルートゥース信号受信ポート16によって得られる通信信号CSの強度が作業強度範囲内であるかどうかを判断する。通信信号CSの強度が作業強度範囲内である場合、ステップ208へ移行する。通信信号CSの強度が作業強度範囲内でない場合、ステップ209へ移行する。ステップ208において、ブルートゥース信号受信ポート16によって得られる通信信号CSの強度が作業強度範囲内である理由として、携帯デバイス200とコンピュータ100間の距離が非常に短いことが考えられる。このとき、電源管理コントローラ12はプロセッサ13に対して電力供給を再開し、プロセッサ13を動作可にする。一方、ステップ209では、通信信号CSの強度が作業強度範囲内でない場合、コンピュータ100はS3節電モードを維持し続ける。
【0019】
ステップ208の後がステップ210であり、ステップ210では、プロセッサ13を動作可にした後、電源管理コントローラ12はハードディスクポート15に電力供給を再開し、コンピュータ100に電気的に接続されるハードディスク30をオンにし、コンピュータ100を再度作業モードで動作させる。ステップ211では、電源管理コントローラ12はモニターポート17への電力供給を再開し、コンピュータ100に電気的に接続されるモニター50をオンにする。他の実施形態では、ステップ210とステップ211を同時に行ってもよい。ステップ212では、コンピュータ100にあらかじめ格納されているログインアカウントとログインパスワードに従って自動ログイン手続きを行う。
【0020】
図3A、
図3Bは、本開示の第2実施形態に係る節電方法のフローチャートであり、
図3A、
図3Bに示す節電方法は、
図1に示されるコンピュータ100を用いて実行することができる。ステップ301では、携帯デバイス200はブルートゥース信号受信ポート16のブルートゥースプロトコルに従ってコンピュータ100と通信し、携帯デバイス200がコンピュータ100に登録される。続いてステップ302では、コンピュータ100のプロセッサ13が動作可とされ、コンピュータ100が作業モードで動作しているとき、ブルートゥース信号受信ポート16によって得られ、携帯デバイス200によって送信される通信信号CSの強度が作業強度範囲内であるかどうかを判断する。通信信号CSの強度が作業強度範囲内でない場合、ステップ303に移行する。通信信号CSの強度が作業強度範囲内である場合、ステップ304へ移行する。
【0021】
ステップ303では、ブルートゥース信号受信ポート16によって得られる通信信号CSの強度が作業強度範囲内でない場合、ランダムアクセスメモリ14に格納されるプログラム命令とデータは、プロセッサ13によってハードディスク30へ移動される。ステップ304では、コンピュータ100は作業モードを維持し続ける。
【0022】
ステップ303の後がステップ305である。ステップ305では、電源管理コントローラ12はプロセッサ13に対して電力供給を停止し、プロセッサ13を動作不可にする。ステップ306では、電源管理コントローラ12はランダムアクセスメモリ14に対して電力供給を停止し、ランダムアクセスメモリ14を動作不可にする。ステップ307では、電源管理コントローラ12はハードディスクポート15に対して電力供給を停止し、ハードディスク30をオフにしてコンピュータ100をS4節電モード(Hibernateモード)で動作させる。ステップ308では、電源管理コントローラ12はモニターポート17への電力供給を停止し、コンピュータ100に電気的に接続されるモニター50をオフにする。
【0023】
図1と
図3Bに示すように、本実施形態のコンピュータ節電方法はステップ309から315をさらに含み、ステップ309から315はコンピュータ復帰方法としても定義される。コンピュータ100のプロセッサ13、ランダムアクセスメモリ14、およびハードディスク30を動作不可にしてコンピュータ100をS4節電モードで動作させる際、コンピュータ100を復帰させるトリガー命令は、携帯デバイス200によって送信される通信信号CSではない。
【0024】
ステップ309はコンピュータ100がトリガー命令を受信したかどうかを判断する。ここでトリガー命令は、コンピュータ100の電源スイッチを押すことで生成される。コンピュータ100がトリガー命令を受信した場合、コンピュータ100はS4節電モードから復帰し、ステップ310へ移行する。コンピュータ100がトリガー命令を受信していない場合、ステップ311へ移行する。ステップ310では、コンピュータ100がトリガー命令を受信したのち、ブルートゥース信号受信ポート16によって得られ、携帯デバイス200に関する通信信号CSの強度が作業強度範囲内であるかどうかを判断する。通信信号CSの強度が作業強度範囲内である場合、ステップ312へ移行する。通信信号CSの強度が作業強度範囲内でない場合、ステップ313へ移行する。ステップ311では、コンピュータ100はS4節電モードで維持される。
【0025】
ステップ312では、コンピュータ100がトリガー命令を受信し、かつ通信信号CSの強度が作業強度範囲内である場合、電源管理コントローラ12はプロセッサ13に対して電力供給を再開してプロセッサ13を動作可にする。ステップ313では、コンピュータ100はS4節電モードに戻る。
【0026】
ステップ312の次がステップ314である。ステップ314では、電源管理コントローラ12はランダムアクセスメモリ14に対して電力供給を再開してランダムアクセスメモリ14を動作可にする。ステップ315では、電源管理コントローラ12はハードディスクポート15に対して電力供給を再開してハードディスク30をオンに、コンピュータ100を作業モードで動作させる。ステップ316では、ハードディスク30に格納されているプログラム命令とデータは、プロセッサ13によってランダムアクセスメモリ14へ移される。ステップ317では、電源管理コントローラ12はモニターポート17への電力供給を再開し、コンピュータ100と電気的に接続されるモニター50をオンにする。ステップ318では、あらかじめコンピュータ100に格納されているログインアカウントとログインパスワードに従って自動ログイン手続きを行う。
【0027】
図4は本開示の第3実施形態に係る節電方法のフローチャートを示し、
図4に示される節電方法は
図1に示されるコンピュータ100によって実行することができる。第3実施形態に係るコンピュータ節電方法のステップ401から406は、それぞれ第1実施形態に係るコンピュータ節電方法のステップ201、202、205、204、207、および211と同一である。第3実施形態と第1実施形態との相違点は、電源管理コントローラ12がプロセッサ13とハードディスク30に対して電力供給を続け、モニターポート17への電力供給のみを停止してコンピュータ100と電気的に接続されるモニター50をオフにすることである。従って、電源管理コントローラ12は、コンピュータ100を復帰させるためにモニターポート17への電力供給のみを再開し、コンピュータ100と電気的に接続されるモニター50をオンにする。
【0028】
第1から第3実施形態に係るコンピュータ節電方法は、異なるハードウェア構成を有する他のコンピュータによって実行してもよい。
図5は、本開示の他の実施形態に係る節電機能を有するコンピュータのハードウェア構成図である。コンピュータ300のハードウェア構成とコンピュータ100のハードウェア構成との相違点は、ブルートゥース信号トランシーバ40がマザーボード10内に組み込まれ、ブルートゥース信号受信ポート16と電気的に接続されることである。第1から第3実施形態に係るコンピュータ節電方法はコンピュータ300によって実行することができ、その動作と原理は上述したそれと同じである。
【0029】
従来、コンピュータの作業モードから節電モードへ切り替えは、コンピュータの入力インターフェースがどれだけの時間作動されなかったかに応じて行われていた。したがってコンピュータは、実際にはユーザがコンピュータから離れていなくても、ユーザがコンピュータから離れたと誤って判断することがある。本開示のコンピュータ節電方法とコンピュータ復帰方法によると、ブルートゥース信号受信ポートによって得られ、登録された携帯デバイスに関する通信信号の強度が作業強度範囲内にあるかどうかによってコンピュータが動作モードと節電モード間で切り替わるので、ユーザがコンピュータから離れたかどうかを正確に判断して節電することができる。