特許第6985251号(P6985251)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6985251複数の同一の単個品をピッキング装置に格納するための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6985251
(24)【登録日】2021年11月29日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】複数の同一の単個品をピッキング装置に格納するための方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20211213BHJP
【FI】
   B65G1/137 C
【請求項の数】16
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-511649(P2018-511649)
(86)(22)【出願日】2016年9月5日
(65)【公表番号】特表2018-529599(P2018-529599A)
(43)【公表日】2018年10月11日
(86)【国際出願番号】EP2016070863
(87)【国際公開番号】WO2017042128
(87)【国際公開日】20170316
【審査請求日】2019年7月25日
(31)【優先権主張番号】15184246.5
(32)【優先日】2015年9月8日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】516389064
【氏名又は名称】ベクトン・ディッキンソン・ロワ・ジャーマニー・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】ヘレンブラント,クリストフ
【審査官】 大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−043010(JP,A)
【文献】 特開2000−255717(JP,A)
【文献】 特開平02−113393(JP,A)
【文献】 西独国特許出願公開第10225332(DE,A1)
【文献】 特表2008−519743(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/137
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピッキング装置(1)に複数の同一の単個品を格納するための方法であって、
該方法は、少なくとも1つのラック列(10)と、少なくとも1つの格納装置(20,30)と、制御ユニット(70)と、前記制御ユニット(70)に結合された操作ユニット(50)とを備え、
多数の単個品が、格納装置(20,30)の支持エリア(21,31)に配置され、最後の単個品が、支持エリア(21,31)に配置されたことが検出され、
このことが検出されるや否や、前記単個品は、格納方向に沿って、前記格納装置(20,30)の除去エリア(25,35)の中に移動され、
前記操作ユニット(50)の把持器具(60)が、前記除去エリア(25,35)の中に移動され、
前記単個品が、前記把持器具(60)によって掴まれ、且つ前記操作ユニット(50)の支持テーブル(51)の端面縁部(52)を越えて、前記除去エリア(25,35)から前記支持テーブル(51)上に移動される、方法において、
前記支持エリア(21,31)に位置する単個品の数は、最後の単個品が前記支持エリア(21,31)に配置されたことが検出された後、少なくとも1つのセンサシステム(80,81a,81b,200,300,250,260)によって検出される前記単個品の単個品データ及びサイズデータに基づいて判定される、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記単個品データは、前記単個品が前記格納方向に沿って前記除去エリア(25,35)の中に移動される前に、支持エリア(21,31)に関連付けられた支持エリアセンサシステム(200,300)によって判定される、ことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の方法であって、
前記単個品データは、
前記単個品が前記格納方向に沿って移動している間に、又は、
前記単個品が前記除去エリア(25,35)の中に移動した後に、
格納装置(20,30)に関連付けられた格納センサシステム(250,260)によって判定される、ことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法であって、
前記単個品データは、前記単個品が前記支持テーブル(51)上に移動している間に、除去エリア(25,35)に関連付けられた除去エリアセンサシステム(80,81a,81b)によって判定される、ことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の方法であって、
単個品が前記支持エリア(21,31)に預け入れられる前に、識別情報が前記制御ユニット(70)に伝達される、ことを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、
前記制御ユニット(70)は、格納されるべき前記単個品に対して、サイズデータが存在するかどうかを確認し、且つ、
もしそうでない場合、ユーザは単一の単個品を配置することを要求され、該単個品のサイズデータは、検出されると共に、前記単個品に関する識別情報と一緒に格納される、ことを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の方法であって、
支持エリア(21,31)に最後の単個品を配置することは、
支持エリア(21,31)に関連付けられた支持検出センサ(24)の検出範囲(23,33)に単個品を配置するのを検出することによって検出される、ことを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項2に記載の方法であって、
支持エリア(21,31)に最後の単個品を配置することは、前記支持エリアセンサシステム(200,300)によって判定される、ことを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれかに記載の方法であって、
前記最後の単個品の預け入れ場所が判定され、且つ前記除去エリア(25,35)の中への前記把持器具(60)の移動が、前記預け入れ場所に基づいて制御される、ことを特徴とする方法。
【請求項10】
単個品のためのピッキング装置(1)であって、
一方が他方の上方に位置する複数の棚(12)を備えた少なくとも1つのラック(11)を有する少なくとも1つのラック列(10)と、
格納されるべき単個品を受け入れるための支持エリア(21,31)を有する少なくとも1つの格納装置(20,30)と、
制御ユニット(70)に結合された操作ユニット(50)であって、
操作ユニット(50)は、
1つ以上の単個品を受け入れるための支持テーブル(51)であって、前記支持テーブル(51)は端面縁部(52)を有する、支持テーブル(51)、及び、
少なくとも1つの把持器具(60)であって、把持器具(60)によって、単個品は、格納装置(20,30)の除去エリア(25,35)において掴まれ、且つ前記格納装置(20,30)から、前記端面縁部(52)を越えて、前記支持テーブル(51)上に移動される、少なくとも1つの把持器具(60)、
を有する、操作ユニット(50)と、
前記制御ユニット(70)に結合され、格納されるべき単個品の格納を開始する解放装置(22,32)と、
前記制御ユニット(70)に結合された少なくとも1つのセンサシステム(80,81a,81b,200,300,250,260)であって、センサシステム(80,81a,81b,200,300,250,260)によって、単個品データ及びその単個品のサイズデータは、検出可能であると共に、前記制御ユニット(70)へ伝達可能である、少なくとも1つのセンサシステム(80,81a,81b,200,300,250,260)と、
を備え、
前記制御ユニット(70)は、前記支持エリア(21,31)に位置された単個品の数が、前記単個品データ及び前記単個品のサイズデータに基づいて判定される、ことを特徴とするピッキング装置(1)。
【請求項11】
請求項10に記載の、単個品のためのピッキング装置(1)であって、
前記センサシステムは、支持エリアセンサシステム(200,300)として設計され、支持エリアセンサシステム(200,300)によって、前記支持エリアに位置された前記単個品の単個品データが検出可能である、ことを特徴とするピッキング装置(1)。
【請求項12】
請求項10又は請求項11に記載の、単個品のためのピッキング装置(1)であって、
センサシステムは、格納センサシステム(250,260)として設計され、格納センサシステム(250,260)によって、単個品データは、
単個品が格納方向に沿って移動している間に、又は、
単個品が前記除去エリア(25,35)の中に移動した後に、
検出可能である、ことを特徴とするピッキング装置(1)。
【請求項13】
請求項10から請求項12のいずれかに記載の、単個品のためのピッキング装置(1)であって、
前記センサシステムは、除去エリア(25,35)に関連付けられた除去エリアセンサシステム(80,81a,81b)として設計され、除去エリアセンサシステム(80,81a,81b)によって、単個品データは、前記単個品が前記支持テーブル(51)上に移動している間に、判定可能である、ことを特徴とするピッキング装置(1)。
【請求項14】
請求項13に記載の、単個品のためのピッキング装置(1)であって、
前記除去エリアセンサシステム(80,81a,81b)は、前記支持テーブル(51)の端面縁部(52)に位置する、ことを特徴とするピッキング装置(1)。
【請求項15】
請求項10から請求項14のいずれかに記載の、単個品のためのピッキング装置(1)であって、
前記解放装置は、格納装置(20,30)の支持エリア(21,31)に関連付けられた支持検出センサ(22,32)として設計され、支持検出センサ(24)は、単個品又は単個品の一部分が、前記支持エリア(21,31)の検出範囲(23,33)に位置する場合に検出を行う、ことを特徴とする、ピッキング装置(1)。
【請求項16】
請求項11に記載の、単個品のためのピッキング装置(1)であって、
前記解放装置は、前記支持エリアセンサシステム(200,300)によって提供される、ことを特徴とするピッキング装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の同一の単個品、特に医薬品包装物をピッキング装置に格納するための方法、及び該方法を実行するのに適したピッキング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
薬局では、医薬品包装物の省スペース格納を可能にするための、自動化されたピッキング装置がしばしば使用される。医薬品包装物は、薬局に適した既知のピッキング装置に「無秩序に」格納される場合がある。即ち、医薬品包装物は、装置の中の所定の格納場所に格納されるのではなく、むしろ、現在のところ十分な格納スペースが存在する格納場所に格納される。過度の空き体積は、このように回避されるかもしれず、その結果として、床面積一平方メートル当たりに格納される医薬品包装物の数は、有意に増える。かなり低い分配率を有する医薬品又は医薬品包装物(いわゆる「ゆっくり動く製品」)に対しては、無秩序な格納が日常的に使用されている。
【0003】
高い分配率を有する医薬品又は医薬品包装物に対しては、シュートシステムにおける非混合格納が日常的に使用され、該シュートシステムでは、複数の同一医薬品包装物が、端部に位置する解放装置を有する、通常傾いた格納シュートに格納される。もし格納シュートに位置する医薬品が要求される場合、医薬品包装物を分配するには、単に解放装置を作動させる必要がある。もし無秩序に格納された医薬品が要求される場合、該医薬品は、操作ユニットを使用して、その格納場所で掴み、且つ引き出さなければならない。無秩序に格納された医薬品包装物を引き出すには、より多くの時間がかかり、その結果として、特に一般的に高い引き出し頻度を有するピッキング装置に対しては、無秩序格納と非混合格納の組み合わせが慣例的に使用される。
【0004】
単なる無秩序格納若しくは非混合格納、又は格納タイプの組み合わせが使用されるかどうかとは無関係に、ピッキング装置には、同じ医薬品の多数の医薬品包装物を預け入れることが慣例的である。既知の方法では、この目的のために、医薬品包装物が、格納装置上に個々に配置され、且つ継続的にピッキング装置の中に移動されるか、又は、複数の同一の医薬品包装物が、格納装置の載置面上に預け入れられる、のいずれかの方法が取られる。預け入れられた医薬品包装物の数は、その後、ピッキング装置の制御ユニットに手作業で報告され、このようにして、格納の始動を開始する。既知の方法は、時間がかかる(継続的な格納)か、又はエラーを起こしやすい(預け入れられた医薬品包装物に関して不正確な数を提供すること)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
それ故に、本発明の目的は、1つの方法を提供することであり、該方法によって、複数の同一の単個品が、時間を節約する方法で、且つエラーの頻度を減らした状態で、格納されるであろう。本発明の更なる目的は、ピッキング装置を提供することであり、該装置によって、そのような方法が実行されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
目的は、特許請求項1に記載の方法によって達成される。少なくとも1つのラック列と、少なくとも1つの格納装置と、制御ユニットと、該制御ユニットに結合された操作ユニットとを含むピッキング装置に、複数の同一の単個品を格納するための、本発明による方法において、多数の単個品が格納装置の載置面上に配置され、且つ最後の単個品が載置面上に配置されたかどうかが検出される。これが検出されるや否や、単個品は、格納方向に沿って、格納装置の除去エリアの中に移動される。ここで格納方向は、ピッキング装置の中に格納装置が移動する方向に対応する。
【0007】
単個品が除去エリアに配置された場合、操作ユニットの把持器具は、この除去エリアの中に移動され、その結果として、把持装置は単個品にアクセスすることが可能であり、且つ単個品は、把持器具によって掴まれると共に、支持テーブルの端面縁部を越えて、除去エリアから制御ユニットの支持テーブル上に移動される。
【0008】
単個品は、ピッキング装置の中に移動された後、直ちに、格納装置から除去されると共に、格納されてもよい。しかしながら、単個品はまた、それらのそれぞれの除去エリアにおける除去装置上に、先ずは一時的に格納されてもよい。即ち、単個品が、操作ユニットによって、それぞれの除去エリアから移動される前に、かなり大きな数の単個品(即ち、各場合において、同一である単個品の多数のグループ)が格納装置上に集められる。
【0009】
本発明によれば、支持エリアに位置する単個品の数は、単個品データ及び単個品のサイズデータに基づいて判定される。ここで単個品データ及び単個品のサイズデータは、少なくとも1つのセンサシステムによって検出されるが、その場合、特に最後の単個品が支持エリアに配置されたことが確証された後に検出が行われる。
【0010】
最後の単個品が預け入れられた後に、単個品は、検出されると共に、単個品の位置又はサイズ、及び互いに対する配列を備えてもよい。ここで配列とは、例えば、組み合わせとして、4つの単個品が存在するかどうか、又は、互いに対して隣に位置するかどうか、若しくは互いからある距離に位置するかどうか、といったものである。これらのデータは、この目的に適したセンサシステム(例えば、光格子結合体又はカメラシステム)を用いて検出される。ここで該センサシステムは、当業者には既知である、複数の任意のセンサを含んでもよい。
【0011】
制御ユニットには既知である、単個品データ及び単個品のサイズデータに基づいて、制御ユニットは、預け入れられた単個品の数を明確に検出することが可能である。このことは、特に、互いに対する単個品の配列のタイプとは無関係である。
【0012】
本発明によれば、それ故に、格納を始動する前に、預け入れられる単個品の正確な数を制御ユニットに伝達することは、もはや必要ではない。単個品の格納は、このように加速され、且つエラーの可能性は低減される。その理由は、格納されるべき単個品の数に関する手作業の指示が、不要とされる場合があるからである。
【0013】
本発明にとって本質的なことは、最後の単個品が預け入れられた後、適切なセンサシステムによって数が判定される、ということである。これがどこで起こるか、そしていかに起こるかを正確に判定することは、本発明にとって本質的ではない。
【0014】
一実施形態において、単個品データは、支持エリアに関連付けられた支持エリアセンサシステムによって判定してもよい。その場合、単個品が、格納方向に沿って、除去エリアの中に移動される前に判定が行われる。そのような方法手続きは、単個品の正確な数が、格納プロセスにおける早い時点で確かであり、且つ、それ故に、最適な方法手続きを確立するための、十分な時間が残されている、という利点を有する(例えば、除去エリアの場所は、固定的に画定されたエリアではなく、しかし、むしろ、除去エリアの場所は、続いて起こる格納場所に依存して、選択してもよい)。例えば、支持エリアに関連付けられたカメラシステム又は光格子結合体は、単個品データを判定するための、支持エリアセンサシステムとして使用してもよい。
【0015】
一実施形態において、単個品が格納方向に沿って移動している間、又は単個品が除去エリアの中に移動した後、単個品データは、格納装置に関連付けられた格納センサシステムによって判定してもよい。そのような実施形態は、干渉信号がより少ない状態で、単個品データが装置内で検出されるという利点を有する。単個品データを検出するための、上で述べた2つの方法はまた、数を検出する上での確実性を上げるために、組み合わせてもよい(2つのセンサシステムによって検出される数における不一致は、その時、エラーを示す)。
【0016】
一実施形態において、単個品が支持テーブル上に移動している間、単個品データは、除去エリアに関連付けられた除去エリアセンサシステムによって判定してもよい。この実施形態では、単個品の数は、格納プロセスにおける比較的遅い時点でのみ、判定される。しかしながら、この方法では、判定された単個品の数は、後で格納される数に正確に対応する。例えば、単個品を除去エリアの中に移動する間、単個品を把持器具によって手際よく掴むことができずに、支持テーブル上に移動するような方法において、単個品が位置を変えることも考えられる。この実施形態では、そのような単個品は、「数えられ」ない。この実施形態の更なる利点は、非常に簡単な設計を有するセンサシステムを使用してもよい、ということである。即ち、光の入射量を測定するセンサで十分かもしれない。
【0017】
この実施形態では、移動される単個品の単個品データ、又はセンサシステムからの対応する信号は、例えば、どの時点で、単個品が支持テーブルの端面縁部を越えて移動されるかを示してもよい。格納されるべき単個品のサイズデータ、把持器具の移動速度(又はモータの特定の瞬時位置)、及び単個品データ又は対応する信号に基づいて、制御ユニットは、支持テーブル上に移動される単個品の数を判定することが可能であり、その結果として、手作業によって単個品の数を入力する必要はない。
【0018】
この実施形態では、単個品の正確な配列は重要ではない。即ち、単個品は、互いに対して直接隣に配置してもよく、又は単個品の間に幾つかの任意の距離が存在してもよい。格納装置の除去エリアの中への把持器具の移動は、格納されるべき全ての単個品が掴まれると共に、支持テーブル上に移動されることを保証するような方法において、常に実行される。加えて、単個品を除去エリアから支持テーブル上に移動する間、単個品の正確な配列が維持されるかどうか、又は、支持テーブル上への実際の移動の前に、単個品が統合されるかどうか、ということは重要ではない。即ち、単個品の間に存在するかもしれない空隙は、掴む間に、又は掴んだ後に、及び支持テーブル上への移動の前に、埋められる。このことは、例えば、把持器具が把持顎部を含む場合に当てはまり、そこでは、一方の又は両方の把持顎部が、「前方」部分における枢動運動によって、互いに向けて移動され、これによって、V字形の把持輪郭になるという結果をもたらす。把持器具又は把持顎部が、除去エリアから支持テーブルの方向に移動する間、端面縁部から最も遠い単個品は、初めに把持され又は掴まれ、支持テーブルの方向に移動される。このことは、最初の単個品が、支持テーブルの方向に沿って同様に移動される二番目の単個品に出くわすまで続く。このタイプの格納は、複数の単個品が中断無く順番に並べられるという結果をもたらす。
【0019】
そのような場合、センサは、ただ1つの物体(即ち、例えば、4つの単個品の組み合わせ)が通過することを検出する。センサによって供給される信号又は格納情報はもちろんのこと、単個品の寸法又は単個品データ、移動速度、又は把持器具の瞬時のモータ位置を知ることによって、制御ユニットは、支持テーブル上に移動される組み合わせが4つの単個品を備える、ということを明確に判定できる。
【0020】
移動される単個品の数を正確に計算するために、格納されるべき単個品に対するサイズデータ(即ち、単一の単個品の寸法)は、制御ユニットにとって、利用可能なものでなければならない。もし大きな数の同一の単個品を格納しなければならない場合、例えば、格納されるべき単個品に対するサイズデータは、この大きな数の単個品を格納する前に、一度に検出すると共に、各格納動作の間に、使用することが可能である。即ち、サイズデータは、各格納動作の前に、更新されない。
【0021】
しかしながら、もし、単個品のタイプに変化ある時に、格納されるべき新しい単個品に関する新しいサイズデータが提供されない場合、この状況は、格納されるべき単個品の数を自動的に判定することに失敗するという結果をもたらすかもしれない。
【0022】
サイズデータは、慣例的に、単個品に関する識別情報と内部的に関連付けられる。この識別情報は、格納及び後の引き出しにとって重要である。その理由は、どの単個品がどの格納場所に格納されるか(棚上の無秩序格納、又は格納シュートにおける非混合格納を含むかどうか)を、制御ユニットが明確に知らなければならないからである。しかしながら、単個品の数を厳密に判定するためには、サイズデータ以上の識別情報は、重要ではない。
【0023】
識別情報は、通常、単個品自体又はそれらの外側包装に適用される。しかしながら、それは、存在する識別情報が、格納されるべき単個品のサイズデータを含まない、という場合であってもよい。医薬品については、例えば、包装物に関連付けられた識別情報が、包装物に関するサイズデータを含むことは、未だ慣例的ではない。
【0024】
上記の見込み違いの場合を避けるために、一実施形態において、単個品が移動する前に、制御ユニットには識別情報が備えられる、ということを規定してもよい。各新しい格納プロセスの前に、新しい識別情報が提供される手続きが続いてもよい。しかしながら、このことは、大きな数の同一の単個品を格納しなければならない場合には必要ではなく、その結果として、新しい識別情報を提供するというこの「義務」については、手作業によって、又は制御ユニットによる制御によって、スイッチを切ってもよい。
【0025】
既に上で述べたように、それは、格納されるべき単個品に対して、サイズデータが存在しない場合かもしれない(その理由は、新しい識別情報は、おそらくサイズデータを含まないかもしれず、且つデータは、未だ入力されていない、又は学習されていない、からである)。手作業でサイズデータを入力する必要性を避けるために、1つの好ましい実施形態において、次のことが規定される。規定される内容は、新しい格納プロセスの前に、制御ユニットは、格納されるべき単個品に対して、サイズデータが存在するかどうかを確認し、そして、もしそうでない場合、ユーザは単一の単個品を配置することを要求されるが、ここで該単個品のサイズデータは、検出されると共に、単個品に関する識別情報と一緒に格納される、というものである。サイズデータが検出された後、格納されるべき付加的な単個品は、引き出すと共に、格納してもよい。そのような実施形態は、「新しい」単個品の格納を簡単化する。簡単化の理由は、サイズデータの検出が自動化され、従って、エラーに対する感受性を減少させるからである。
【0026】
最後の単個品が載置面上に配置されたことの検出は、例えば、ユーザが、適切な入力手段(例えば、足ペダル又は押しボタン)を作動させることによって行われてもよい。格納動作の速度を上げると共に、格納動作を簡単化するために、1つの好ましい実施形態において、次のことが規定される。規定される内容は、格納されるべき複数の単個品の、最後の単個品を配置することによって、格納が開始される、というものである。この目的のために、この好ましい実施形態では、載置面に関連付けられた支持検出センサの検出範囲内に、単個品を預け入れることが検出される。従って、この実施形態では、最後の単個品が配置された後、更なる動作は、もはや必要ではない。即ち、支持検出センサの検出範囲内に預け入れることによって、除去エリアへの単個品の移動が開始される。
【0027】
もしピッキング装置が支持エリアセンサシステムを含む場合、1つの好ましい実施形態において、支持エリア内に最後の単個品を配列することを、支持エリアセンサシステムによって判定する、ということが規定される。センサシステムは、その時、一方では、預け入れられた単個品が検出可能であると共に、他方では、単個品がある一定の検出範囲内に位置するように、設計しなければならない。その場合、互いに対する単個品の位置、及び検出範囲内の少なくとも1つの単個品の位置を検出するためのセンサシステムが利用され、このようにして、第2のセンサシステムを使用することを回避する。
【0028】
以前に示したように、把持器具は、除去エリアから支持テーブル上への全ての単個品の移動が保証されるように、常に除去エリアの中に十分深く移動される。本発明による方法の1つの特定の実施形態において、判定されるのは、単に預け入れそれ自体ではなく、むしろ、最後の単個品の正確な預け入れ場所であり、且つ除去エリアの中への把持器具の移動は、預け入れ場所に基づいて制御される。預け入れ場所は、特別なセンサシステム、又は既に存在するセンサシステムによって判定してもよい。最後の単個品の正確な預け入れ場所を知ることによって、除去エリアの中への把持器具の正確な侵入深さを制御することが、このように可能である。従って、この実施形態では、把持器具を完全に除去エリアの中に常に移動させることは、絶対的には必要ではなく、このようにして、単個品を除去エリアから支持テーブル上に移動させる上での速度を向上させる。
【0029】
目的は、特許請求項10に記載のピッキング装置によって、更に達成される。本発明によるピッキング装置は、一方が他方の上方に位置する複数の棚を備えた少なくとも1つのラックを有する、少なくとも1つのラック列を含む。格納されるべき単個品は、これらの棚の上に無秩序に格納してもよく、又は棚の上に形成された格納シュートの中に格納してもよい。ピッキング装置はまた、格納されるべき単個品を受け入れるための載置面を有する、少なくとも1つの格納装置を含み、これらの単個品は、載置面上に配置された後、格納装置によってピッキング装置の中に移動される。ピッキング装置は、1つ以上の単個品を受け入れるための支持テーブルを備えた、制御ユニットに結合された操作ユニットを更に含み、支持テーブルは、格納装置に関連付けられた端面縁部を有する。操作ユニットはまた、把持器具を含み、該把持器具によって、単個品は、格納装置の除去エリアの中で掴まれ、且つ格納装置から、端面縁部を越えて、支持テーブルの上に移動される。ピッキング装置はまた、制御ユニットに結合された少なくとも1つのセンサシステムを含み、該センサシステムによって、単個品データは検出可能であると共に、制御ユニットへ伝達可能であり、制御ユニットは、支持エリアに位置する単個品の数が、単個品データ及び単個品のサイズデータに基づいて、判定可能であるような方法において設計される。
【0030】
単個品が検出可能となる、上述のセンサシステムを使用することによって、制御ユニットは、センサシステムによって供給される信号又は単個品データに基づいて、また好みに応じて付加的なデータを使用することによって、移動される単個品の数を自動的に判定することが可能である。これに関する詳細は、本発明による方法を参照しながら、既に説明されている。
【0031】
ピッキング装置の一実施形態において、センサシステムは、支持エリアセンサシステムとして設計され、該支持エリアセンサシステムによって、支持エリアに位置する単個品の単個品データは検出可能である。
【0032】
一実施形態において、センサシステムは、格納センサシステムとして設計され、該格納センサシステムによって、単個品が格納方向に沿って移動している間、又は単個品が除去エリアの中に移動した後、単個品データは検出可能である。
【0033】
一実施形態において、センサシステムは、除去エリアに関連付けられた除去エリアセンサシステムとして設計され、該除去エリアセンサシステムによって、単個品が支持テーブル上に移動している間、単個品データは検出可能である。
【0034】
単個品の格納を開始する解放装置は、作動されると、制御ユニットに結合される。この格納では、単個品は、格納装置によって、支持エリアから除去エリアの中に移動される。解放装置は、足ペダル又は簡単な押しボタンとして設計してもよく、例えば、これは、作動されると、格納を開始する。しかしながら、1つの好ましい実施形態において、解放装置は、格納装置の支持エリアに関連付けられた支持検出センサとして設計されることが規定され、ここで支持検出センサは、単個品又は単個品の一部分が、検出範囲内に預け入れられる場合、検出を行う。従って、この好ましい実施形態では、最後の単個品が預け入れられた後、預け入れられた単個品の格納を開始するために、更なる付加的な動作が完了されなければならない、ということはない。検出範囲内に最後の単個品を預け入れることで格納が開始され、その結果として、格納自体を、より迅速に実行することができる。
【0035】
もしピッキング装置が支持エリアセンサシステムを含む場合、1つの好ましい実施形態において、解放装置が支持エリアセンサシステムによって提供される、ということが規定される。即ち、解放装置の機能性はまた、支持エリアセンサシステムによって達成され、且つ、このようにして、構成部品の数は低減され、且つ装置に対するコストを低下させることができる、ということである。
【0036】
支持テーブルの端面縁部を越える単個品の移動を検出するためのセンサシステムは、除去エリアの領域における何か1つの任意の構成部品の上に位置してもよい。このことは、端面縁部を越える単個品の移動を、センサシステムによって検出可能であることが保証される限り、成り立つ。しかしながら、1つの好ましい実施形態において、センサシステムは、支持テーブル自体の端面縁部に位置することが規定される。このことは、格納されるべき単個品に関して、センサシステムが常に理想的に位置決めされることを保証し、その結果として、センサシステムは、単個品の性質とは無関係に、端面縁部を越える単個品の移動を検出可能である、ということを保証することができる。
【0037】
本発明による装置及び本発明による方法は、添付された図面を参照しながら、以下でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本発明によるピッキング装置の第1の実施形態の斜視図である。
図2】第1の実施形態の前面エリアの詳細図である。
図3】第1の実施形態の上面図である。
図4】制御ユニットの詳細図である。
図5a-5e】本発明による方法の第1の実施形態による格納の1つの段階を示す図である。
図6】センサシステムの例を示す図である。
図7a-7b】センサを超える単個品の移動の間の、センサの信号を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1は、本発明によるピッキング装置1の第1の実施形態の斜視説明図を示す。ピッキング装置1は枠組構造2を含み、枠組構造2の上に、複数の被覆要素3が取り付けられている。明快さのために、枠組構造2の幾つかの要素と同様、多くの被覆要素が省略されている。ピッキング装置1は、多数のラックを有する第1のラック列10を含み、各ラックは、一方が他方の上方に位置する複数の棚12を有し、且つ水平面内に延在する(図1には、3つの棚12だけが図示されている。付加的な棚は、図示されている棚の上方、下方、及び隣に位置する)。第1のラック列10の個々の棚11は、棚壁13及び複数の上述の棚12によって形成される。示された実施形態において、棚の全ての端面(装荷縁部)は、垂直面内に位置し、このことは、棚への、及び棚からの単個品又は医薬品包装物の格納及び引き出しを簡単化する。示された棚は、医薬品包装物の無秩序な格納のために設計される。
【0040】
本発明によるピッキング装置の示された実施形態において、第1のラック列10とは反対側に、第2のラック列10’が設けられるが、明快さの理由のために、これは単に示されているだけである。即ち、非混合格納のための格納シュート14を有する、このラック列及び棚12’のための支持枠の個々の要素だけが図示されている。
【0041】
示された実施形態において、ピッキング装置は、一方が他方の上方に位置すると共に、第1のラック列10に統合される2つの格納装置20、30を含み、その結果として、棚12は、2つの格納装置20、30の上方及び下方に設けられる。格納装置20、30は、その前方においてピッキング装置から突出し、且つ、突出部分において、それぞれ支持エリア21、31を含み、支持エリア21、31の上に、医薬品包装物を、格納のために預け入れてもよい。図1では、3つの同一の医薬品包装物6が、上部格納装置20の支持エリア21に位置している。
【0042】
案内装置上を水平及び垂直に移動可能である操作ユニット50は、示された第1のラック列と、単に示されている第2のラック列との間に設けられ、且つ、図3及び図4を参照しながら、より詳細に説明される。この操作ユニットは、単に示されている水平案内装置55、及び2つのラック列の間の経路にある垂直案内装置56に沿って移動可能である。
【0043】
ピッキング装置にはまた、引き出し装置40が位置し、これは、示された実施形態ではコンベヤベルトとして設計され、且つピッキング装置の第2のラック列と右側外壁との間に示される。引き出し装置によって、引き出し装置上に移動される医薬品包装物は、引き出し装置の除去エリア41に移動される。医薬品包装物は、例えば、操作ユニット50によって、また好みに応じて、間に補助引き出し経路(図示せず)を接続することによって、引き出し装置上に移動されることで、引き出し装置に達することが可能である。傾斜した格納シュートにおいては、格納シュートの一方の端部に位置する解放装置を作動させることによって、医薬品包装物は、引き出し装置上へ容易に移動させることができる。そのような場合、医薬品包装物は、引き出し装置上に重力によって単に落ちる。
【0044】
最後に、図1では、制御ユニット70(これは、操作ユニット、センサ及びセンサシステム、並びに、通常、格納装置及び引き出し装置に結合される)が、ピッキング装置の前面エリアに位置する。ドア開口部4は、ピッキング装置の前面エリアの中央に設けられ、保守目的のために、及び故障の場合には、ドア開口部4を通して、装置を入れてもよい。
【0045】
図2は、ピッキング装置の第1の実施形態の前面エリアの詳細図を示す。この図では、特に格納装置20、30の支持エリアが、はっきりと分かる。図2では、2つの同一の医薬品包装物6が、底部格納装置30の支持エリア31に位置している。
【0046】
支持エリアセンサシステム200、300は、各場合において、格納装置の支持エリアの上方に位置している。例えば、センサシステムは、光格子結合体又はカメラ/カメラ結合体であってもよく、それらによって、単個品データ(即ち、特定の支持エリア上の単個品の位置に関するデータ)を判定してもよい。支持エリアセンサシステムの構成に依存して、検出範囲23における医薬品包装物6の配列を、支持エリアセンサシステムによって、また好みに応じて、配列の場所の正確な判定によって(格納装置20の幅に基づいて)検出してもよい。センサシステムの例は、続いて出てくる図を参照しながら、より詳細に議論されるであろう。
【0047】
支持エリアセンサシステム200の「左側」エリアには、代替的な支持検出センサ24が示されている。一実施形態において、支持エリアセンサシステム又は上述の機能を有する支持エリアセンサシステムが組み込まれていない場合、該支持検出センサ24によって、上述の機能を実行してもよい。
【0048】
単個品が検出範囲23、33に預け入れられるや否や、又は、単個品が検出範囲の中に少なくとも部分的に突出するや否や、適切な信号が制御ユニット70に伝達される。上述の信号を誘発するために、医薬品包装物が検出範囲の中に突出しなければならない程度は、制御ユニット若しくは支持検出センサ、又はセンサシステム自体において設定してもよい。
【0049】
また図2には、上部格納装置20の上方に入力装置及び/又は出力装置5が示されるが、該入力装置及び/又は出力装置5によって、格納されるべき医薬品包装物に関する情報を、表示してもよい且つ/又は入力してもよい。
【0050】
図3は、本発明によるピッキング装置の第1の実施形態の上面図を示す。明快さのために、支持枠2の多くが省略されている。格納装置20(これは、支持エリア21を有する外側領域から、ピッキング装置の中深くまで通じる)が左側にあることは、はっきりと分かる。4つの同一の医薬品包装物6が、格納装置20の除去エリア25に位置している。この説明図では、「最上部」エリアにおいて、棚12及び棚壁13が、格納装置20の上方に示されているので、格納装置が、第1のラック列10に統合されることもはっきりと分かる。引き出し装置40は、除去エリア41と一緒に、右側にあることがはっきりと分かり、且つピッキング装置の内部に向けて、第2のラック列10’(単に示されている)と隣り合っている。水平及び垂直に移動可能な操作ユニット50は、第1ラック列10と第2ラック列10’との間に位置し、水平案内装置55は、ピッキング装置の長さ全体にわたって面直方向に延在して、操作ユニットによって装置の全ての棚に届くことが可能である。操作ユニット50は、端面縁部52を有する支持テーブル51を含み、端面縁部52を越えて、医薬品包装物は、把持器具60によって支持テーブル51上に引き寄せられる。
【0051】
また図3に示されているのは、除去エリア25と支持エリア21との間に示される格納センサシステム250であり、格納センサシステム250によって、除去エリアに向けて格納方向に移動される単個品の単個品データが検出される。センサシステムの正確な構成は、特別な固有の要求及び構造的環境に依存する。従って、ここでも同様に、カメラシステム又は光格子結合体が考えられる。しかしながら、センサシステムは、上述の2つの設計に限定されず、且つ要求される単個品データ(即ち、単個品の正確な配列)を判定可能な全てのセンサシステムを使用してもよい。
【0052】
図4は、制御ユニットの詳細図を示す。示された実施形態において、制御ユニット50の把持器具60は、2つの把持顎部61a、61bを含む。把持顎部61a、61bの基底部が実質的に移動されない状態で、把持顎部61a、61bの先端部63a、63bが、互いに向けて及び互いから離れて移動され得るような方法で、把持顎部61a、61bは、2つの枢軸接合部62a、62bによって枢動可能である。把持器具60全体を、支持テーブル51上方で、しかも引き出し装置20の除去エリア25の中に、移動させてもよい。その場合、除去エリアにおいて医薬品包装物6を掴み、且つ支持テーブル51の端面縁部52を越えて医薬品包装物6を引き寄せるが、これは、除去エリアに位置するセンサ80、及び/又は支持テーブル51の端面縁部にある2つのセンサ81a、81bを越えることによって行われる。即ち、医薬品包装物がセンサを越えて移動する場合、センサは信号を発生させ、且つその信号を制御ユニットに中継する。示された実施形態において、1つのセンサ80は、除去エリア25に(即ち、格納装置20に)位置し、且つ2つのセンサ81a、81bは、支持テーブルの端面縁部に位置する。この配列は、1つの可能なセンサ構成を単に表している。除去エリアに、又は支持テーブルの端面縁部に、ただ1つのセンサを使用することも可能である。センサの正確な数及び構成は決定的なものではなく、除去エリアから支持テーブル上への医薬品包装物の移動が、センサによって正確に検出され得る、ということが重要である。
【0053】
図5aから図5eは、複数の同一の単個品又は医薬品包装物の格納における様々な段階を示す。簡単のために、個々の方法ステップに対して本質的である構成部品だけが、上述の図に模式的に図示されている。
【0054】
図5aは、支持エリア21、及び支持検出センサ(図示せず)の検出範囲23を有する格納装置20を示す。3つの同一の単個品又は医薬品包装物6が、互いからある距離で、支持エリア21に位置しており、「最上部」の医薬品包装物は、検出範囲23の中に突出している。
【0055】
検出範囲23の中への最上部の医薬品包装物の突出は、検出範囲23に関連付けられた支持検出センサ(図示せず)によって検出されると共に、制御ユニットへ伝達される。単個品又は医薬品包装物6は、その後、格納装置20を経由して、除去エリア25の中に移動されるが、このことは、図5bではっきりと分かる。
【0056】
除去エリアは、ピッキング装置内の一部分であり、把持器具は、医薬品包装物を格納装置から制御ユニットの支持テーブル上へ移動させるために、該一部分にアクセスする。その場合、把持器具がこの除去エリアの中に移動されることでアクセスが行われる。除去エリアは、ピッキング装置内の「静止」エリアではなく、その代わりに、例えば、制御ユニットの位置、又は格納されるべき単個品の預け入れ場所に依存して、変動してもよい。
【0057】
以前に示したように、把持器具は、2つの把持顎部又は締め付け顎部を有してもよく、これらは、例えば、枢動させてもよい。代わりに、2つの把持顎部が互いに向けて平行に移動可能であると共に、医薬品包装物が、1つ又は2つの把持顎部を移動することによって締め付けられる又は把持されるように、2つの把持顎部を構成することも考えられる。
【0058】
図5cでは、上述の2つの変形例(即ち、枢動可能な把持顎部、及び平行に移動可能である把持顎部)が、1つの図に示されている。2つの説明図において、把持顎部61a、61bは、未だ完全に閉じていない。即ち、医薬品包装物(複数可)は、未だ掴まれていない。使用される把持顎部のタイプとは無関係に、医薬品包装物6の間には、(この例のように位置する)すき間7が存在する。しかしながら、多数の医薬品包装物の組み合わせとして、把持顎部の間にすき間が無い状態で、医薬品包装物が支持エリア21上に位置してもよい。示された実施形態において、支持テーブル51上への単個品の移動を検出可能なセンサ80は、除去エリア25に関連付けられる。医薬品包装物がセンサを越えて移動する場合、センサは信号(又は信号における変化)を発生させる。この信号は、制御ユニットへ中継され、且つ、この信号又はこの信号に対応する医薬品包装物の位置情報に基づいて、制御ユニットは、付加的なデータを使用して、移動される医薬品包装物の数を判定することが可能である(図6図7a、図7bを参照のこと)。
【0059】
図5cにおける説明図から始めると、把持器具の把持顎部61a、61bは閉じられるが、この閉じる動作は、左の説明図における最上部の医薬品包装物、及び右の説明図における全ての医薬品包装物が締め付けられる又は把持されるまで続く。もし、図5dに示されるように、包装物が今、枢動可能な把持顎部(図5dの左部分)によって、支持テーブル51の方向に移動される場合、初めは「最上部の」医薬品包装物だけが移動されるが、これは、特に最上部の医薬品包装物と中央の医薬品包装物との間のすき間が取り除かれるような方法で行われる。2つの医薬品包装物の組み合わせは、その後、支持テーブル51に向けた把持顎部の更なる移動に際して、「底部の」医薬品包装物へ移動され、これによって、間にスペースが無い、3つの医薬品包装物の組み合わせになるという結果がもたらされる。
【0060】
図5dの右部分に示されるように、平行に移動可能である把持顎部を有する把持器具によって掴まれた医薬品包装物に対しては、状況が異なる。一方又は両方の把持顎部61a、61bの平行移動のために、全ての医薬品包装物(これらは、同一であるので、同じ寸法を有する)は、同時に掴まれ、その結果として、把持顎部が支持テーブル51へ向けて移動する間、医薬品包装物の互いに対する位置の変化は生じない。即ち、医薬品包装物の間のすき間7は維持される。
【0061】
図5eでは、把持移動の「結果」がはっきりと分かる。把持顎部61a、61bに関する左の説明図において、3つの医薬品包装物は、間にスペースが無い組み合わせとして、支持テーブル51上に移動される。平行に移動可能である把持顎部に関する右の説明図において、医薬品包装物は、それらの元の載置位置に対応する支持テーブル51上に移動される。即ち、医薬品包装物の間に、すき間7が依然として存在する。
【0062】
図6は、センサシステム200の例を示し、ここでセンサシステム200は、支持エリアセンサシステム200、300、又は格納センサシステム250、260として使用してもよい。センサシステムは、光格子又は、2つの光格子210、230及び220、240の結合体であり、複数の光源211及び受光器231を有する水平光格子210、230と、同様に複数の光源221及び受光器241を有する垂直光格子220、240とを備える。光ビーム212、222は、光源211、221から発光され、且つ受光器231、241で受光される。単個品データは、どの光ビームが受光器に達するかに基づいて、判定される。
【0063】
示された実施形態において、光格子は、単個品の移動方向に対して、同じ高さに位置するように見えるが、しかし実際の尺度では、これは当てはまらない。光格子は、格子の光ビームが干渉効果を持たないくらいに、少なくとも十分に離して、一定間隔で置かれる。
【0064】
代わりに、センサシステムは、カメラシステムによって達成してもよく、そこでは、カメラシステムによって検出されるデータ(画像)は画像処理を受けて、必要な単個品データが提供される。
【0065】
図7a及び図7bは、支持テーブル51上への医薬品包装物の移動の関数として、センサ80によって供給される信号を描いており、そこでは(この実施形態において)、X軸は時間軸を示し、且つY軸は信号強度を示す。この実施形態では、センサは、自身に当たる光の強度を単に測定する、ということが仮定される。他の実施形態では、異なるセンサ(例えば、接触センサ)を使用してもよい。
【0066】
図7aは、センサ80上での、3つの医薬品包装物の組み合わせの移動を描いている。センサによって検出される光の強度は、時間t1の点で減少し、且つ時間t2の点で再び増加する、ということがはっきりと分かる。制御ユニットは、移動する医薬品包装物の数を自動的に判定することが可能であり、この判定は、時間期間Δt12(t2−t1)、信号における変化の数(医薬品包装物の位置情報)、把持顎部の移動速度、及び医薬品包装物に関する識別情報に基づいて行われる。
【0067】
図7aでは、強度における変化は、時間間隔t1/t2に対してのみ判定されたものであり、且つ、付加的な情報に基づいて、3つの医薬品包装物が、支持テーブル上に移動されたことを判定してもよい。医薬品包装物が、組み合わせを形成するために、一緒に押される又は引き寄せられるのではなく、むしろ、医薬品包装物の間にすき間7がある状態で、センサを越えて移動される場合、状況は異なる。このことが図7bに描かれている。図7bでは、光強度における減少が、時間t2、t4、t6における3つの点で検出され、且つ光強度における増加が、時間t1、t3、t5における3つの点で検出され、そこでは、光強度が減少した期間は、センサを越える医薬品包装物の移動に対応する。医薬品包装物の数は、この情報であるΔt12(t2−t1)、Δt34(t4−t3)及びΔt56(t6−t5)、把持顎部の移動速度、及び医薬品包装物に関する識別情報に基づいて、明確に判定することができる。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図6
図7a
図7b