【課題を解決するための手段】
【0006】
目的は、特許請求項1に記載の方法によって達成される。少なくとも1つのラック列と、少なくとも1つの格納装置と、制御ユニットと、該制御ユニットに結合された操作ユニットとを含むピッキング装置に、複数の同一の単個品を格納するための、本発明による方法において、多数の単個品が格納装置の載置面上に配置され、且つ最後の単個品が載置面上に配置されたかどうかが検出される。これが検出されるや否や、単個品は、格納方向に沿って、格納装置の除去エリアの中に移動される。ここで格納方向は、ピッキング装置の中に格納装置が移動する方向に対応する。
【0007】
単個品が除去エリアに配置された場合、操作ユニットの把持器具は、この除去エリアの中に移動され、その結果として、把持装置は単個品にアクセスすることが可能であり、且つ単個品は、把持器具によって掴まれると共に、支持テーブルの端面縁部を越えて、除去エリアから制御ユニットの支持テーブル上に移動される。
【0008】
単個品は、ピッキング装置の中に移動された後、直ちに、格納装置から除去されると共に、格納されてもよい。しかしながら、単個品はまた、それらのそれぞれの除去エリアにおける除去装置上に、先ずは一時的に格納されてもよい。即ち、単個品が、操作ユニットによって、それぞれの除去エリアから移動される前に、かなり大きな数の単個品(即ち、各場合において、同一である単個品の多数のグループ)が格納装置上に集められる。
【0009】
本発明によれば、支持エリアに位置する単個品の数は、単個品データ及び単個品のサイズデータに基づいて判定される。ここで単個品データ及び単個品のサイズデータは、少なくとも1つのセンサシステムによって検出されるが、その場合、特に最後の単個品が支持エリアに配置されたことが確証された後に検出が行われる。
【0010】
最後の単個品が預け入れられた後に、単個品は、検出されると共に、単個品の位置又はサイズ、及び互いに対する配列を備えてもよい。ここで配列とは、例えば、組み合わせとして、4つの単個品が存在するかどうか、又は、互いに対して隣に位置するかどうか、若しくは互いからある距離に位置するかどうか、といったものである。これらのデータは、この目的に適したセンサシステム(例えば、光格子結合体又はカメラシステム)を用いて検出される。ここで該センサシステムは、当業者には既知である、複数の任意のセンサを含んでもよい。
【0011】
制御ユニットには既知である、単個品データ及び単個品のサイズデータに基づいて、制御ユニットは、預け入れられた単個品の数を明確に検出することが可能である。このことは、特に、互いに対する単個品の配列のタイプとは無関係である。
【0012】
本発明によれば、それ故に、格納を始動する前に、預け入れられる単個品の正確な数を制御ユニットに伝達することは、もはや必要ではない。単個品の格納は、このように加速され、且つエラーの可能性は低減される。その理由は、格納されるべき単個品の数に関する手作業の指示が、不要とされる場合があるからである。
【0013】
本発明にとって本質的なことは、最後の単個品が預け入れられた後、適切なセンサシステムによって数が判定される、ということである。これがどこで起こるか、そしていかに起こるかを正確に判定することは、本発明にとって本質的ではない。
【0014】
一実施形態において、単個品データは、支持エリアに関連付けられた支持エリアセンサシステムによって判定してもよい。その場合、単個品が、格納方向に沿って、除去エリアの中に移動される前に判定が行われる。そのような方法手続きは、単個品の正確な数が、格納プロセスにおける早い時点で確かであり、且つ、それ故に、最適な方法手続きを確立するための、十分な時間が残されている、という利点を有する(例えば、除去エリアの場所は、固定的に画定されたエリアではなく、しかし、むしろ、除去エリアの場所は、続いて起こる格納場所に依存して、選択してもよい)。例えば、支持エリアに関連付けられたカメラシステム又は光格子結合体は、単個品データを判定するための、支持エリアセンサシステムとして使用してもよい。
【0015】
一実施形態において、単個品が格納方向に沿って移動している間、又は単個品が除去エリアの中に移動した後、単個品データは、格納装置に関連付けられた格納センサシステムによって判定してもよい。そのような実施形態は、干渉信号がより少ない状態で、単個品データが装置内で検出されるという利点を有する。単個品データを検出するための、上で述べた2つの方法はまた、数を検出する上での確実性を上げるために、組み合わせてもよい(2つのセンサシステムによって検出される数における不一致は、その時、エラーを示す)。
【0016】
一実施形態において、単個品が支持テーブル上に移動している間、単個品データは、除去エリアに関連付けられた除去エリアセンサシステムによって判定してもよい。この実施形態では、単個品の数は、格納プロセスにおける比較的遅い時点でのみ、判定される。しかしながら、この方法では、判定された単個品の数は、後で格納される数に正確に対応する。例えば、単個品を除去エリアの中に移動する間、単個品を把持器具によって手際よく掴むことができずに、支持テーブル上に移動するような方法において、単個品が位置を変えることも考えられる。この実施形態では、そのような単個品は、「数えられ」ない。この実施形態の更なる利点は、非常に簡単な設計を有するセンサシステムを使用してもよい、ということである。即ち、光の入射量を測定するセンサで十分かもしれない。
【0017】
この実施形態では、移動される単個品の単個品データ、又はセンサシステムからの対応する信号は、例えば、どの時点で、単個品が支持テーブルの端面縁部を越えて移動されるかを示してもよい。格納されるべき単個品のサイズデータ、把持器具の移動速度(又はモータの特定の瞬時位置)、及び単個品データ又は対応する信号に基づいて、制御ユニットは、支持テーブル上に移動される単個品の数を判定することが可能であり、その結果として、手作業によって単個品の数を入力する必要はない。
【0018】
この実施形態では、単個品の正確な配列は重要ではない。即ち、単個品は、互いに対して直接隣に配置してもよく、又は単個品の間に幾つかの任意の距離が存在してもよい。格納装置の除去エリアの中への把持器具の移動は、格納されるべき全ての単個品が掴まれると共に、支持テーブル上に移動されることを保証するような方法において、常に実行される。加えて、単個品を除去エリアから支持テーブル上に移動する間、単個品の正確な配列が維持されるかどうか、又は、支持テーブル上への実際の移動の前に、単個品が統合されるかどうか、ということは重要ではない。即ち、単個品の間に存在するかもしれない空隙は、掴む間に、又は掴んだ後に、及び支持テーブル上への移動の前に、埋められる。このことは、例えば、把持器具が把持顎部を含む場合に当てはまり、そこでは、一方の又は両方の把持顎部が、「前方」部分における枢動運動によって、互いに向けて移動され、これによって、V字形の把持輪郭になるという結果をもたらす。把持器具又は把持顎部が、除去エリアから支持テーブルの方向に移動する間、端面縁部から最も遠い単個品は、初めに把持され又は掴まれ、支持テーブルの方向に移動される。このことは、最初の単個品が、支持テーブルの方向に沿って同様に移動される二番目の単個品に出くわすまで続く。このタイプの格納は、複数の単個品が中断無く順番に並べられるという結果をもたらす。
【0019】
そのような場合、センサは、ただ1つの物体(即ち、例えば、4つの単個品の組み合わせ)が通過することを検出する。センサによって供給される信号又は格納情報はもちろんのこと、単個品の寸法又は単個品データ、移動速度、又は把持器具の瞬時のモータ位置を知ることによって、制御ユニットは、支持テーブル上に移動される組み合わせが4つの単個品を備える、ということを明確に判定できる。
【0020】
移動される単個品の数を正確に計算するために、格納されるべき単個品に対するサイズデータ(即ち、単一の単個品の寸法)は、制御ユニットにとって、利用可能なものでなければならない。もし大きな数の同一の単個品を格納しなければならない場合、例えば、格納されるべき単個品に対するサイズデータは、この大きな数の単個品を格納する前に、一度に検出すると共に、各格納動作の間に、使用することが可能である。即ち、サイズデータは、各格納動作の前に、更新されない。
【0021】
しかしながら、もし、単個品のタイプに変化ある時に、格納されるべき新しい単個品に関する新しいサイズデータが提供されない場合、この状況は、格納されるべき単個品の数を自動的に判定することに失敗するという結果をもたらすかもしれない。
【0022】
サイズデータは、慣例的に、単個品に関する識別情報と内部的に関連付けられる。この識別情報は、格納及び後の引き出しにとって重要である。その理由は、どの単個品がどの格納場所に格納されるか(棚上の無秩序格納、又は格納シュートにおける非混合格納を含むかどうか)を、制御ユニットが明確に知らなければならないからである。しかしながら、単個品の数を厳密に判定するためには、サイズデータ以上の識別情報は、重要ではない。
【0023】
識別情報は、通常、単個品自体又はそれらの外側包装に適用される。しかしながら、それは、存在する識別情報が、格納されるべき単個品のサイズデータを含まない、という場合であってもよい。医薬品については、例えば、包装物に関連付けられた識別情報が、包装物に関するサイズデータを含むことは、未だ慣例的ではない。
【0024】
上記の見込み違いの場合を避けるために、一実施形態において、単個品が移動する前に、制御ユニットには識別情報が備えられる、ということを規定してもよい。各新しい格納プロセスの前に、新しい識別情報が提供される手続きが続いてもよい。しかしながら、このことは、大きな数の同一の単個品を格納しなければならない場合には必要ではなく、その結果として、新しい識別情報を提供するというこの「義務」については、手作業によって、又は制御ユニットによる制御によって、スイッチを切ってもよい。
【0025】
既に上で述べたように、それは、格納されるべき単個品に対して、サイズデータが存在しない場合かもしれない(その理由は、新しい識別情報は、おそらくサイズデータを含まないかもしれず、且つデータは、未だ入力されていない、又は学習されていない、からである)。手作業でサイズデータを入力する必要性を避けるために、1つの好ましい実施形態において、次のことが規定される。規定される内容は、新しい格納プロセスの前に、制御ユニットは、格納されるべき単個品に対して、サイズデータが存在するかどうかを確認し、そして、もしそうでない場合、ユーザは単一の単個品を配置することを要求されるが、ここで該単個品のサイズデータは、検出されると共に、単個品に関する識別情報と一緒に格納される、というものである。サイズデータが検出された後、格納されるべき付加的な単個品は、引き出すと共に、格納してもよい。そのような実施形態は、「新しい」単個品の格納を簡単化する。簡単化の理由は、サイズデータの検出が自動化され、従って、エラーに対する感受性を減少させるからである。
【0026】
最後の単個品が載置面上に配置されたことの検出は、例えば、ユーザが、適切な入力手段(例えば、足ペダル又は押しボタン)を作動させることによって行われてもよい。格納動作の速度を上げると共に、格納動作を簡単化するために、1つの好ましい実施形態において、次のことが規定される。規定される内容は、格納されるべき複数の単個品の、最後の単個品を配置することによって、格納が開始される、というものである。この目的のために、この好ましい実施形態では、載置面に関連付けられた支持検出センサの検出範囲内に、単個品を預け入れることが検出される。従って、この実施形態では、最後の単個品が配置された後、更なる動作は、もはや必要ではない。即ち、支持検出センサの検出範囲内に預け入れることによって、除去エリアへの単個品の移動が開始される。
【0027】
もしピッキング装置が支持エリアセンサシステムを含む場合、1つの好ましい実施形態において、支持エリア内に最後の単個品を配列することを、支持エリアセンサシステムによって判定する、ということが規定される。センサシステムは、その時、一方では、預け入れられた単個品が検出可能であると共に、他方では、単個品がある一定の検出範囲内に位置するように、設計しなければならない。その場合、互いに対する単個品の位置、及び検出範囲内の少なくとも1つの単個品の位置を検出するためのセンサシステムが利用され、このようにして、第2のセンサシステムを使用することを回避する。
【0028】
以前に示したように、把持器具は、除去エリアから支持テーブル上への全ての単個品の移動が保証されるように、常に除去エリアの中に十分深く移動される。本発明による方法の1つの特定の実施形態において、判定されるのは、単に預け入れそれ自体ではなく、むしろ、最後の単個品の正確な預け入れ場所であり、且つ除去エリアの中への把持器具の移動は、預け入れ場所に基づいて制御される。預け入れ場所は、特別なセンサシステム、又は既に存在するセンサシステムによって判定してもよい。最後の単個品の正確な預け入れ場所を知ることによって、除去エリアの中への把持器具の正確な侵入深さを制御することが、このように可能である。従って、この実施形態では、把持器具を完全に除去エリアの中に常に移動させることは、絶対的には必要ではなく、このようにして、単個品を除去エリアから支持テーブル上に移動させる上での速度を向上させる。
【0029】
目的は、特許請求項10に記載のピッキング装置によって、更に達成される。本発明によるピッキング装置は、一方が他方の上方に位置する複数の棚を備えた少なくとも1つのラックを有する、少なくとも1つのラック列を含む。格納されるべき単個品は、これらの棚の上に無秩序に格納してもよく、又は棚の上に形成された格納シュートの中に格納してもよい。ピッキング装置はまた、格納されるべき単個品を受け入れるための載置面を有する、少なくとも1つの格納装置を含み、これらの単個品は、載置面上に配置された後、格納装置によってピッキング装置の中に移動される。ピッキング装置は、1つ以上の単個品を受け入れるための支持テーブルを備えた、制御ユニットに結合された操作ユニットを更に含み、支持テーブルは、格納装置に関連付けられた端面縁部を有する。操作ユニットはまた、把持器具を含み、該把持器具によって、単個品は、格納装置の除去エリアの中で掴まれ、且つ格納装置から、端面縁部を越えて、支持テーブルの上に移動される。ピッキング装置はまた、制御ユニットに結合された少なくとも1つのセンサシステムを含み、該センサシステムによって、単個品データは検出可能であると共に、制御ユニットへ伝達可能であり、制御ユニットは、支持エリアに位置する単個品の数が、単個品データ及び単個品のサイズデータに基づいて、判定可能であるような方法において設計される。
【0030】
単個品が検出可能となる、上述のセンサシステムを使用することによって、制御ユニットは、センサシステムによって供給される信号又は単個品データに基づいて、また好みに応じて付加的なデータを使用することによって、移動される単個品の数を自動的に判定することが可能である。これに関する詳細は、本発明による方法を参照しながら、既に説明されている。
【0031】
ピッキング装置の一実施形態において、センサシステムは、支持エリアセンサシステムとして設計され、該支持エリアセンサシステムによって、支持エリアに位置する単個品の単個品データは検出可能である。
【0032】
一実施形態において、センサシステムは、格納センサシステムとして設計され、該格納センサシステムによって、単個品が格納方向に沿って移動している間、又は単個品が除去エリアの中に移動した後、単個品データは検出可能である。
【0033】
一実施形態において、センサシステムは、除去エリアに関連付けられた除去エリアセンサシステムとして設計され、該除去エリアセンサシステムによって、単個品が支持テーブル上に移動している間、単個品データは検出可能である。
【0034】
単個品の格納を開始する解放装置は、作動されると、制御ユニットに結合される。この格納では、単個品は、格納装置によって、支持エリアから除去エリアの中に移動される。解放装置は、足ペダル又は簡単な押しボタンとして設計してもよく、例えば、これは、作動されると、格納を開始する。しかしながら、1つの好ましい実施形態において、解放装置は、格納装置の支持エリアに関連付けられた支持検出センサとして設計されることが規定され、ここで支持検出センサは、単個品又は単個品の一部分が、検出範囲内に預け入れられる場合、検出を行う。従って、この好ましい実施形態では、最後の単個品が預け入れられた後、預け入れられた単個品の格納を開始するために、更なる付加的な動作が完了されなければならない、ということはない。検出範囲内に最後の単個品を預け入れることで格納が開始され、その結果として、格納自体を、より迅速に実行することができる。
【0035】
もしピッキング装置が支持エリアセンサシステムを含む場合、1つの好ましい実施形態において、解放装置が支持エリアセンサシステムによって提供される、ということが規定される。即ち、解放装置の機能性はまた、支持エリアセンサシステムによって達成され、且つ、このようにして、構成部品の数は低減され、且つ装置に対するコストを低下させることができる、ということである。
【0036】
支持テーブルの端面縁部を越える単個品の移動を検出するためのセンサシステムは、除去エリアの領域における何か1つの任意の構成部品の上に位置してもよい。このことは、端面縁部を越える単個品の移動を、センサシステムによって検出可能であることが保証される限り、成り立つ。しかしながら、1つの好ましい実施形態において、センサシステムは、支持テーブル自体の端面縁部に位置することが規定される。このことは、格納されるべき単個品に関して、センサシステムが常に理想的に位置決めされることを保証し、その結果として、センサシステムは、単個品の性質とは無関係に、端面縁部を越える単個品の移動を検出可能である、ということを保証することができる。
【0037】
本発明による装置及び本発明による方法は、添付された図面を参照しながら、以下でより詳細に説明される。