特許第6985286号(P6985286)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スージョウ レキン セミコンダクター カンパニー リミテッドの特許一覧

特許6985286発光素子およびこれを備えた発光モジュール
<>
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000005
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000006
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000007
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000008
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000009
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000010
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000011
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000012
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000013
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000014
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000015
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000016
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000017
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000018
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000019
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000020
  • 特許6985286-発光素子およびこれを備えた発光モジュール 図000021
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6985286
(24)【登録日】2021年11月29日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】発光素子およびこれを備えた発光モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/58 20100101AFI20211213BHJP
【FI】
   H01L33/58
【請求項の数】4
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2018-549891(P2018-549891)
(86)(22)【出願日】2017年3月22日
(65)【公表番号】特表2019-511126(P2019-511126A)
(43)【公表日】2019年4月18日
(86)【国際出願番号】KR2017003080
(87)【国際公開番号】WO2017164644
(87)【国際公開日】20170928
【審査請求日】2020年3月5日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0033927
(32)【優先日】2016年3月22日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0033931
(32)【優先日】2016年3月22日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521268118
【氏名又は名称】スージョウ レキン セミコンダクター カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】キム,キヒョン
【審査官】 小澤 尚由
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−244170(JP,A)
【文献】 特開2007−234779(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/118639(WO,A1)
【文献】 特開2009−176798(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0200566(US,A1)
【文献】 韓国登録特許第10−1469237(KR,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0153327(US,A1)
【文献】 特開平10−308536(JP,A)
【文献】 特開2002−299698(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部が開放されたリセスを有する胴体;
前記リセスに配置された複数の電極;および
前記リセスに配置され、前記複数の電極と電気的に連結された発光ダイオードを含み、
前記リセスは、底部と傾斜した複数の側面有し、
前記発光ダイオードは、前記リセスの底部の中心部の上に配置され、
前記リセスの複数の側面のそれぞれは、発光ダイオードの光軸に対して第1角度に傾斜し、
前記発光ダイオードと前記リセスの側面の下端との間の最小距離の値と前記第1角度に対するタンジェント値の積が0.21ないし0.42の範囲を有し、
前記リセスの傾斜した複数の側面のそれぞれは、前記発光ダイオードの側面と対面し、
前記胴体は、セラミック材質を含み、
前記胴体は、前記リセスの上部周りに前記胴体の上部より低い段差構造を有し、
前記発光ダイオードは、紫外線波長の光を発光し、
前記リセス上に配置された光学フィルムを含み、
前記光学フィルムの周りは、前記段差構造に配置され、
前記発光ダイオードは、前記複数の電極のうちの少なくとも一つの上に配置され、
前記リセスの複数の側面のそれぞれは、上部周りに正反射面を有する第1領域と、下部周りに前記リセスの底部と隣接した乱反射面を有する第2領域を含み、
前記第1領域は、前記発光ダイオードの上面高さ以上の位置に配置され、
前記第2領域は、前記発光ダイオードの側面と対面するように配置され、
前記発光ダイオードの各側面は、前記リセスの全ての側面同じ間隔で配置され、
前記光学フィルムの下の空間は、空いた空間を有し、
前記胴体は、AlNであり、
前記第1領域は、銀金属が配置され、
前記第2領域は、前記胴体のセラミック材質が露出し、
前記リセスの深さと前記第1領域の高さの比率は、1:0.7ないし1:0.8の範囲を有し、
前記リセスは、トップビュー形状が多角形形状であり、
前記発光ダイオードと前記リセスの側面の間の最小距離は、0.3mmないし1mmの範囲を有し、
前記リセスの深さは、前記段差構造の深さを除いた深さであり、2mm±0.3mmまたは1.2mm±0.2mmの範囲であり、
前記第1角度は、20度ないし40度の範囲を有し、
前記第1領域の下端地点は、前記発光ダイオードの上面高さと同一またはより高い高さに位置し、
前記紫外線波長の光度は、中心光度が前記中心光度の周辺の±15度または±30度の光度より高く、
前記光学フィルムを経た前記紫外線波長の光度は、中心光度と前記中心光度の周辺の±15度または±30度の光度の比率が1以上であり
前記紫外線波長の光を発光する前記発光ダイオードは、角領域やエッジ領域を除いたセンター領域から30%以下の光を放出する、発光素子。
【請求項2】
前記光学フィルムの外側周りを前記段差構造に接着させる接着物質を含み、
前記発光ダイオードは、280nm以下の波長を発光し、
前記第1領域の高さは、前記第2領域の高さより高く、
前記第1領域の面積は、前記第2領域の面積より大き
請求項に記載の発光素子。
【請求項3】
前記発光ダイオードから放出された光の中で前記第1領域の下端地点によって反射した光の第1出射角と前記第1領域の上端地点によって反射した光の第2出射角との差の絶対値は、17度ないし24度の範囲を有し、
前記第1出射角と前記第2出射角のうちいずれか一つは、20度以上であ
請求項に記載の発光素子。
【請求項4】
前記胴体の下面に複数のパッドおよび前記胴体の内部に複数のビア電極を含み、
前記パッドおよび前記ビア電極は、前記発光ダイオードと電気的に連結され、
前記胴体の厚さは1mmないし2mmの範囲であり、
前記リセスの深さは、前記発光ダイオードと前記光学フィルムの厚さの和より大きく配置され、
前記リセスは、前記段差構造より内側に配置され
請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載の発光素子。





【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、発光素子およびこれを備えた発光モジュールを提供する。
【0002】
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)は、GaAs系、AlGaAs系、GaN系、InGaN系およびInGaAlP系などの化合物半導体材料を利用して発光源を構成することができる。
【0003】
このような発光ダイオードは、パッケージ化されて多様な色を放出する発光素子として利用されており、発光素子は、カラーを表示する点灯表示器、文字表示器および映像表示器などの多様な分野に光源として使用されている。
【背景技術】
【0004】
特に、紫外線発光ダイオード(UV LED)の場合、短波長の場合、殺菌、浄化などに使用され、長波長の場合、露光機または硬化器などに使用され得る。このような紫外線発光ダイオードを有する発光素子の光度が低いため、光度改善が要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
実施例は、紫外線波長を放出する発光ダイオードを有する発光素子を提供する。
【0008】
実施例は、リセスの内で発光ダイオードとリセスの側面との間の距離、前記リセスの側面の傾斜角度を最適化して中心光度を改善した発光素子を提供する。
【0009】
実施例は、紫外線発光素子およびこれを備えた発光モジュールの信頼性を改善させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施例による発光素子は、上部が開放されたリセスを有する胴体;前記リセスの底部に配置された複数の電極;および前記複数の電極のうち少なくとも一つの上に配置されて前記複数の電極と電気的に連結された発光ダイオードを含み、前記リセスは傾斜した側面および底部を有し、前記発光ダイオードは前記リセスの底中心部の上に配置され、前記リセスの側面は発光ダイオードの光軸に対して第1角度に傾斜し、前記発光ダイオードと前記リセスの側面の下段との間の最小距離の値と前記第1角度に対するタンジェント値との積が0.21ないし0.42の範囲を有する。
【0011】
実施例によると、上部が開放されたリセスを有する胴体;前記リセスの底部に配置された複数の電極;および前記複数の電極のうち少なくとも一つの上に配置された発光ダイオードを含み、前記リセスは底部と周りに複数の側面を有し、前記リセスの側面は前記リセスの底部に対して傾斜し、前記リセスの側面は前記胴体の上面に隣接して上部周りに正反射面を有する第1領域と、下部周りに前記リセスの底と隣接した乱反射面を有する第2領域を含み、前記第1領域は前記発光ダイオードの上面高さ以上の位置に配置され、前記第2領域は前記発光ダイオードの側面と対面するように配置され、前記発光ダイオードは紫外線波長の光を発光する。
【0012】
実施例によると、前記発光ダイオードと前記リセスの側面との間の最小距離は0.3mmないし1mmの範囲を有し、前記第1角度は20度ないし40度の範囲を有し得る。
【0013】
実施例によると、前記発光ダイオードから放出された光の光度は中心光度が±15度または±30度の光度より高く、前記光学フィルムを経た前記発光ダイオードから放出された光の光度は中心光度と±15度または±30度の光度との比率が1以上であり得る。
【0014】
実施例によると、前記胴体のリセスの上に配置されたガラス材質の光学フィルム、前記胴体の上部周りに段差構造および前記光学フィルムの外側周りを前記段差構造に接着させる接着物質を含み、前記発光ダイオードは280nm以下の波長を発光することができる。
【0015】
実施例によると、前記第1領域の高さは前記第2領域の高さより高く、前記第1領域の面積は前記第2領域の面積より大きく、前記第1領域の下段地点は前記発光ダイオードの上面高さと同じか、さらに高い高さに位置し得、前記第1領域は銀(Ag)金属が配置され、前記第2領域は前記胴体のセラミック材質が露出し得る。
【0016】
実施例によると、前記発光ダイオードから放出された光のうち、前記第1領域の下段地点によって反射した光の第1出射角と前記第1領域の上段地点によって反射した光の第2出射角の差の絶対値は17度ないし24度の範囲を有し得る。
【0017】
実施例によると、前記第1出射角と前記第2出射角のうちいずれか一つは20度以上であり、前記リセスの側面の第1、2領域は垂直な軸を基準として45度ないし68度の範囲の傾斜角度を有し得る。
【0018】
実施例によると、前記リセスの深さと前記第1領域の高さとの比率は1:0.7ないし1:0.8の範囲を有し、前記リセスの側面での第1領域と前記第2領域の高さの比率は2.5:1ないし3.5:1の範囲を有し得る。
【発明の効果】
【0019】
実施例は、紫外線発光素子の中心光度を改善させることができる。
【0020】
実施例は、紫外線発光素子の中心光度を周辺光度より高めることができる。
【0021】
実施例は、紫外線発光素子の中心光度を改善させて、多様なアプリケーションに適用することができる。
【0022】
実施例は、紫外線発光素子およびこれを備えた発光モジュールの信頼性を改善させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】第1実施例による発光素子の斜視図である。
図2図1の発光素子で光学フィルムが除去された平面図である。
図3図1の発光素子の背面図である。
図4図1の発光素子のA−A縦断面図である。
図5】実施例による発光素子の他の例を示した縦断面図である。
図6図4の部分拡大であって、リセスの側面と発光ダイオードとの間の距離に伴って説明するための図である。
図7】第1実施例による発光ダイオードの光特性の例を説明するための図面である。
図8】第2実施例であって、図1の発光素子のA−A縦断面図である。
図9図8の発光素子の他の例を示した縦断面図である。
図10図8の部分拡大図であって、リセスの側面の領域を説明するための図である。
図11】実施例による発光ダイオードの例を説明するための図である。
図12】実施例による発光ダイオードの他の例を説明するための図である。
図13】実施例による発光素子を有する発光モジュールの例を示した図である。
図14】実施例による発光素子の第1例の光度を示した図である。
図15】実施例による発光素子の第2例の光度を示した図である。
図16】実施例による発光素子の第3例の光度を示した図である。
図17】比較例による発光素子の光度を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付した図面を参考にして本発明の実施例に対して、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は多様な異なった形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。
【0025】
明細書全体で、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは特に反対となる記載がない限り他の構成要素を除くことでなく他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。そして、図面で本発明を明確に説明するために説明と関係ない部分は省略し、明細書全体を通じて類似した部分については類似した図面符号を付けた。
【0026】
実施例の説明において、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上」にあるというとき、これは他の部分の「真上」にある場合だけでなくその中間にまた他の部分がある場合も含む。反対に、ある部分が他の部分の「真上」にあるというときには中間に他の部分がないことを意味する。
<第1実施例>
【0027】
図1は、第1実施例による発光素子の斜視図であり、図2図1の発光素子で光学フィルムが除去された平面図であり、図3図1の発光素子の背面図であり、図4図1の発光素子のA−A縦断面図であり、図5は実施例による発光素子の他の例を示した縦断面図であり、図6図4の部分拡大図であって、リセスの側面と発光ダイオードとの間の距離に伴って説明するための図であり、図7は実施例による発光ダイオードの光特性の例を説明するための図である。
【0028】
図1ないし図7を参照すると、発光素子100は、リセス111を有する胴体110、前記リセス111に配置された複数の電極121、123、前記複数の電極121、123のうち少なくとも一つの上に配置された発光ダイオード131、前記リセス111上に配置された光学フィルム161を含む。
【0029】
前記発光ダイオード131は、紫外線波長から可視光線波長の範囲内で選択的なピーク波長を含むことができる。前記発光ダイオード131は、紫外線波長、例えば、100nm−400nm範囲の波長を発光することができる。
【0030】
前記胴体110は、絶縁材質、例えば、セラミック素材を含む。前記セラミック素材は、同時塑性する低温塑性セラミック(LTCC:low temperature co−fired ceramic)または高温塑性セラミック(HTCC:high temperature co−fired ceramic)を含む。前記胴体110の材質は、例えば、AlNであり得、熱電導度が140W/mK以上の金属窒化物で形成することができる。前記胴体110の第1軸X方向または第2軸Y方向の長さX1、Y1は、互いに同一か、または異なることもあり、例えば5mm以上で提供され得る。前記胴体110の厚さZ1は、1mm以上例えば、1mmないし2mmの範囲に配置され得る。
【0031】
前記リセス111は、前記胴体110の上部領域の一部が開放された領域であり、前記胴体110の上面112から所定の深さで形成され得る。前記リセス111は、トップビュー形状が多角形、円状または楕円状を含むことができる。前記リセス111は、角部分119が面取り処理された形状、例えば、曲面形状で形成され得る。前記リセス111は、複数の側面116を含むことができ、前記複数の側面116は、前記リセス111の底部に対して垂直な軸を基準として傾斜するように配置され得る。前記リセス111の側面116は、前記胴体の材質が露出したり、金属材質の反射層が配置され得る。前記リセス111の側面116は、上部は反射層が配置され、下部はセラミック材質の胴体110が露出し得る。
【0032】
前記胴体110の上部周りは、段差構造115を含む。前記リセス111の底部は、前記胴体110の段差構造115よりさらに深い深さで形成され得る。前記リセス111の深さは、前記光学フィルム161と前記発光ダイオード131の厚さの合計よりさらに大きく配置され得る。ここで、前記リセス111が開放された方向は、発光ダイオード131から発生した光が放出される方向になり得る。前記段差構造115は、前記胴体110の上面112より低い領域であって、前記リセス111の上部周りに配置され得る。前記段差構造115の深さは、前記胴体110の上面112からの深さであって、光学フィルム161の厚さ(図6のT3)より深く形成され得、これに限定しない。ここで、前記リセス111は、前記胴体110の段差構造115より内側に位置し得る。
【0033】
前記リセス111には、電極121、123が配置され、前記電極121、123は、前記発光ダイオード131に選択的に電源を供給することになる。前記電極121、123は、金属例えば、白金(Pt)、チタニウム(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)を選択的に含むことができ、単層または多層で形成され得る。ここで、多層の電極は、最上層にはボンディングのための金(Au)材質が配置され得、最下層には胴体110との接着性に優れたチタニウム(Ti)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)の材質が配置され得、最上層と最下層との間の中間層には白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)等が配置され得る。このような電極の積層構造で限定しない。
【0034】
図2および図4を参照すると、前記電極121、123は、前記発光ダイオード131が配置された第1電極121、および前記第1電極121と離隔した第2電極123を含む。前記第1電極121および第2電極123は、リセス111の底部で互いに離隔し、前記発光ダイオード131とワイヤーのような連結部材135に連結され得る。前記リセス111の底部の前記第1電極121の面積は、前記第2電極123の面積より大きく配置され、前記第1電極121による放熱面積が大きいので前記発光ダイオード131の放熱効率を改善させることができる。前記発光ダイオード131は、垂直型チップで具現され得る。他の例として、前記発光ダイオード131は、例えば、水平型チップで配置されて、第1、2電極121、123にワイヤーのような連結部材で連結されたり、フリップチップ方式で配置され得る。
【0035】
前記発光ダイオード131は、前記リセス111の底中心部に配置され得る。前記発光ダイオード131の各側面は、前記リセス111の側面116のうち少なくとも2側面または、すべての側面から同じ間隔で配置され得る。
【0036】
他の例として、図5のように前記リセス111の底部には、第1、2電極121、123以外に無極性の放熱プレート125が配置され得、前記発光ダイオード131は、前記無極性の放熱プレート125上に配置され、第1、2電極121、123にワイヤーのような連結部材135に連結され得る。前記放熱プレート125は、前記胴体110の内部に配置されて前記胴体110の底部に隣接したり露出し得る。
【0037】
前記胴体110の下面113には、図3、4のように、複数のパッド141、143が配置される。前記複数のパッド141、143は、例えば、第1パッド141、および第2パッド143を含み、前記第1および第2パッド141、143は、前記胴体110の下面113に互いに離隔して配置され得る。前記第1および第2パッド141、143のうち少なくとも一つは、複数で配置され得、電流経路を分散させることができ、これに限定しない。前記胴体110の下面113に配置された第1パッド141の面積は、前記第2パッド143の面積より大きく配置されて、放熱効率を改善させることができる。前記第1パッド141は、前記発光ダイオード131と垂直方向にオーバーラップするように配置され得る。他の例として、前記胴体110の下面113には、第1、2パッド141、143以外に前記第1、2パッド141、143の間に無極性の放熱パッドが配置され得る。
【0038】
前記胴体110内には、複数のビア電極117、118が配置され得、前記複数のビア電極117、118は、前記リセス111と前記胴体110の下面との間の電気的な連結経路を提供することができる。前記ビア電極117、118は、第1ビア電極117および第2ビア電極118を含み、前記第1ビア電極117は、第1電極121と第1パッド141とを連結し、第2ビア電極118は、第2電極123と第2パッド143とを連結することができる。
【0039】
実施例の発光素子100は、前記胴体110のリセス111内に保護素子(図示せず)がさらに配置され得、前記保護素子は、前記発光ダイオード131を電気的に保護することができる。前記保護素子は、ツェナーダイオード(Zener diode)を含むことができる。
【0040】
実施例による発光素子100は,前記胴体110内には放熱部材(図示せず)が配置され得る。前記放熱部材は,前記発光ダイオード131の下、すなわち、第1電極121の下に配置され、前記発光ダイオード131から発生した熱を下部の放熱パッドや第1パッドに伝導することができる。前記放熱部材の材質は金属、例えば、合金であり得る。
【0041】
前記発光ダイオード131は、紫外線発光ダイオードであって、100nmないし280nm範囲の波長を有する紫外線発光ダイオードであり得る。すなわち、280nm以下の短波長の紫外線を発光することができる。前記紫外線波長は細菌、バクテリア、ウイルスなど多様な生物学的汚染物質を減少させる効果がある。前記発光ダイオード131は、第1電極121と伝導性接着剤でボンディングされ、第1連結部材135で第2電極123に電気的に連結され得る。前記発光ダイオード131は、前記第1電極121および第2電極123と電気的に連結され得る。前記発光ダイオード131は、II族とVI族元素の化合物半導体、またはIII族とV族元素の化合物半導体で形成され得る。例えば、AlInGaN、InGaN、AlGaN、GaN、GaAs、InGaP、AllnGaP、InP、InGaAsのような系の化合物半導体を利用して製造された半導体発光素子を選択的に含むことができる。前記発光ダイオード131のn型半導体層、p型半導体層、および活性層を含むことができ、前記活性層は、InGaN/GaN、InGaN/AlGaN、InGaN/InGaN、GaN/AlGaN、InAlGaN/InAlGaN、AlGaAs/GaAs、InGaAs/GaAs、InGaP/Gap、AlInGaP/InGaP、InP/GaAsのようなペアで具現され得る。前記発光ダイオード131の厚さT1は0.3mmないし1mm範囲であり得、幅Wは2mm±1mm範囲であり得、これに限定しない。
【0042】
図1および図4のように、前記光学フィルム161は、前記胴体110のリセス111上に配置される。前記光学フィルム161は、ガラス(glass)材質、例えば、石英ガラスを含む。これにより、前記光学フィルム161は、前記発光ダイオード131から放出された光、例えば、紫外線波長によって分子間の結合破壊のような損害なしに透過させることができる材質と定義することができる。
【0043】
前記光学フィルム161は、外側周りが前記胴体110の段差構造115上に配置される。前記光学フィルム161と前記胴体110の段差構造115との間には接着物質163が配置され、前記接着物質163はシリコンまたはエポキシのような樹脂材質を含む。前記光学フィルム161は前記リセス111の底幅(図4のY2)より広い幅で形成され得る。前記光学フィルム161の下面の面積は、前記リセス111の底部の面積より広い面積で形成され得る。これにより、光学フィルム161は、前記胴体110の段差構造115に容易に安着することができる。前記胴体110の段差構造115は除去され得、この場合、前記光学フィルム161は前記胴体110の上面に付着することができる。前記光学フィルム161の厚さT3は0.1mm以上、例えば、0.1mmないし0.5mmの範囲であり得、前記範囲を外れる場合、光抽出効率が低下することがある。
【0044】
前記光学フィルム161は、前記発光ダイオード131から離隔し得る。前記光学フィルム161が前記発光ダイオード131の上面から離隔することによって、前記発光ダイオード131により発生した熱によって膨張することを防止することができる。前記光学フィルム161の下の空間は、空いた空間であるか、或いは、非金属または金属化学元素が満たされ得、これに限定しない。前記光学フィルム161上には、レンズが結合され得、これに限定しない。また、前記胴体110の側面には、樹脂材質の反射部材がさらに配置され、防湿および素子保護を行うことができる。
【0045】
ここで、図7を参照すると、紫外線発光ダイオード131は、チップ上面から見るとき、角領域A1とエッジ領域から大部分の光が放出され、30%以下の光が角領域A1やエッジ領域を除いたセンター領域A2から放出される特性を有することになる。これは発光ダイオード131の製造過程でチップの上面上に存在する欠陥A3の大部分が前記センター領域A2に集中しているので、光の大部分が角領域A1やエッジ領域に放出する特性を有することになる。
【0046】
このような発光ダイオード131を有する発光素子の場合、光効率は60%以下に落ちることがあり、比較例として、図17のように中心光度が周辺光度より低いランバート分布(Lambertian distribution)を有することになる。このようなランバート分布を有する発光素子は,中心光度が低くて適用され得るアプリケーションが減少する問題がある。実施例は、発光素子100のリセス111の構造を変更して、発光素子100から放出された光の効率が67%以上になり得るようにして、多様なアプリケーションに適用されるようにすることができる。実施例による発光素子100は、放出された光の中心光度が周辺光度よりさらに高いリセス構造を提供することができる。
【0047】
実施例による発光素子100の胴体110のリセス構造を見ると、前記リセス111の上部幅Y3は前記リセス111の下部幅Y2よりさらに広いことがある。前記リセス111の幅は、リセス底部から前記光学フィルム161または前記段差構造115に隣接するほど徐々に広くなり得る。前記リセス111の側面116は、前記リセス111の底部(Bottom)の水平な延長線に対して所定の角度θ2に傾斜するように配置され得る。前記傾斜した角度θ2は、50度ないし70度の範囲、例えば、55度ないし68度の範囲であり得る。前記の側面116の角度θ2が前記範囲より大きいか、または小さい場合、光の抽出効率が低下する問題がある。前記リセス111の側面116は、セラミック材質の面であるか、または金属材質の反射層がさらに配置され得る。例えば、前記反射層は、正反射する材質で形成され得る。前記リセス111の側面116は反射面と定義することができる。
【0048】
前記リセス111の側面116、例えば、側面116の下段は、前記発光ダイオード131の側面までの最短距離Dが1mm以下、例えば、0.3mmないし1mmの範囲であり得る。前記距離D1が1mmを超過するようになると、発光素子100の中心光度が周辺光度より低くなることがあり、前記0.3mm未満になると、発光素子100の光効率が低下する問題がある。実施例は、前記のリセス111の側面116の傾斜した角度θ2と前記距離D1を最適化して、中心光度および光効率を改善させることができる。実施例による発光素子100は、中心光度(0度)が周辺光度、例えば、±15度での光度と±30度での光度より大きいこともある。また、発光素子100の光効率は67%以上、例えば、70%以上であり得る。
【0049】
図4および図6を参照すると、前記発光ダイオード131と前記リセス111の側面116下段P2との間の間隔、例えば、直線距離Dまたは最短距離、前記リセス111の側面116の光軸Zに対する傾斜した第1角度θ1を利用して発光素子の全体光出力が減少しない条件で図14ないし図16のように中心光度(E0)が向上する条件を探してみることにする。前記第1角度θ1は、90度でθ2の角度を差し引いた範囲であって20度ないし40度の範囲、例えば、22度ないし35度の範囲であり得る。前記の側面116の第1角度θ1が前記範囲より大きいか、または小さい場合、光の抽出効率が低下する問題がある。図14ないし図16のように前記発光素子から放出された光の中心光度(0度、E0)は、±15度での光度E1と±30度での光度E2より大きいこともある。
【0050】
下の表1は、図6の光軸Zを基準としてリセス111の側面116の第1角度θ1と、リセス111の側面下段116と発光ダイオード131の中心との間の最短距離がXである場合、前記発光ダイオード100の側面116と前記リセス111の側面116との間の最短距離Dによる光効率および光度比率を比較した表である。
【0051】
【表1】
【0052】
ここで、実験のために発光ダイオード131のサイズは、横×縦×厚さが2mm×2mm×1mmにしたのであり、これに限定しない。また、胴体110のリセス111の深さT2は、2mm±0.3mm範囲であり得、これに限定しない。前記リセス111の深さT2は、前記胴体110で段差構造115の深さを除いた深さであり得る。
【0053】
ここで、前記発光ダイオード131の側面P1と前記胴体110のリセス111の側面下段P2までの最短距離Dと側面116のタンジェントθ1の値の積が0.21ないし0.42であり得る。すなわち、距離D1と側面116のタンジェントθ1の積が0.21以上0.42以下である場合、図14ないし図17のように発光素子100の中心光度E0が周辺光度E1、E2より高く光効率が70%以上であることがわかる。ここで、光度比率は、中心光度E0と周辺光度E1、E2との比率が1以上であるので、中心光度が高く示めされることがわかる。
【0054】
下記の表2は、表1のうち下の例1、2、3のリセス構造を有する発光素子のリセス構造から放出された光のランバート分布を図14ないし図16で示したものである。
【0055】
【表2】
【0056】
発光素子の例1は、前記胴体110のリセス111の側面116の第1角度θ1が光軸Z基準で23.5度であり、発光ダイオード131の側面P1とリセスの側面116下段P2との間の最短距離が1mmである場合、光効率は、72%程度であり、図14のように中心光度E0と周辺光度E1、E2との比率E0/E1、E0/E2は1以上であることがわかる。
【0057】
発光素子の例2は、前記胴体110のリセス111の側面116の第1角度θ1が光軸Z基準で27.5度であり、発光ダイオード131の側面P1とリセスの側面116下段P2との間の最短距離Dが0.6mmである場合、光効率は、71%程度であり、図15のように中心光度E0と周辺光度E1、E2との比率E0/E1、E0/E2は1以上であることがわかる。
【0058】
発光素子の例3は、前記胴体110のリセス111の側面116の第1角度θ1が光軸Z基準で27.5度であり、発光ダイオード131の側面P1とリセスの側面116下段P2との間の最小距離Dが0.6mmである場合、光効率は71%程度であり、図16のように中心光度E0と周辺光度E1、E2との比率E0/E1、E0/E2は1以上であることがわかる。
【0059】
実施例は、光効率が高く中心光度が周辺光度より高い紫外線発光素子を提供することによって、多様なアプリケーションに適用することができる。
<第2実施例>
【0060】
図8ないし図10は第2実施例による発光素子である。第2実施例を説明するのにおいて、第1実施例と同じ構成は第1実施例の説明を参照し、選択的に第2実施例に適用することができる。
【0061】
図8ないし図10を参照すると、発光素子100は、リセス111を有する胴体110、前記リセス111に配置された複数の電極121、123、前記複数の電極121、123のうち少なくとも一つの上に配置された発光ダイオード131、前記リセス111上に配置された光学フィルム161を含む。
【0062】
前記発光ダイオード131は、紫外線波長から可視光線波長の範囲内で選択的なピーク波長を含むことができる。前記発光ダイオード131は、例えば、UV−C波長、すなわち、100nm−400nm範囲の紫外線波長を発光することができる。前記発光ダイオード131は、紫外線発光ダイオードとして、100nmないし400nm範囲の波長を有する紫外線発光ダイオードであり得る。前記発光ダイオード131が、例えば、280nm以下の短波長を発光する場合、細菌、バクテリア、ウイルスなどの多様な生物学的汚染物質を減少させる効果がある。前記発光ダイオード131は、第1電極121と伝導性接着剤でボンディングされ、第1連結部材135で第2電極123に連結され得る。前記発光ダイオード131は、前記第1電極121および第2電極123と電気的に連結され得る。前記発光ダイオード131はII族とVI族元素の化合物半導体、またはIII族とV族元素の化合物半導体で形成され得る。例えば、AlInGaN、InGaN、AlGaN、GaN、GaAs、InGaP、AllnGaP、InP、InGaAsのような系列の化合物半導体を利用して製造された半導体発光素子を選択的に含むことができる。前記発光ダイオード131のn型半導体層、p型半導体層、および活性層を含むことができ、前記活性層は、InGaN/GaN、InGaN/AlGaN、InGaN/InGaN、GaN/AlGaN、InAlGaN/InAlGaN、AlGaAs/GaAs、InGaAs/GaAs、InGaP/Gap、AlInGaP/InGaP、InP/GaAsのようなペアで具現され得る。前記発光ダイオード131の厚さT1は0.12mm±0.03mm範囲であ得、幅Wは1.3mm±0.4mm範囲であり得、これに限定しない。
【0063】
前記発光ダイオード131を有する発光素子100の場合、露光機または硬化器のような装置に適用される場合、特定領域での光効率や均一度の改善が要求されている。しかし、胴体内のリセスの側面がセラミック材質で垂直に形成された発光素子(比較例)の場合、発光ダイオードから放出された光がタケット171面に入射する効率を見ると、30%未満であり、光の均一度は75%以下と低く現れ、このような比較例の発光素子を適用した露光機や硬化器の信頼性を低下させる問題が発生することがある。また、光効率および均一度の改善のために、複数の発光ダイオードを採用する場合があり、製造費用や工程が増加する問題が発生することがある。
【0064】
実施例は、上述した問題を解決するために、胴体110のリセス111の側面116を傾斜するように提供し、前記傾斜した側面116に部分的に正反射(Specular reflection)面を配置して、一定角度の光度を高めることができ、タケット171領域での均一度を改善させることができる。
【0065】
図8を参照すると、実施例による発光素子100の胴体110のリセス構造を見ると、前記胴体110のリセス111は,底部および複数の側面116を含むことができる。前記リセス111の底中心部上に前記発光ダイオード131が配置され得る。前記発光ダイオード131の各側面は、前記リセス111の側面と等間隔に配置され得る。
【0066】
前記リセス111の上部幅Y3は、前記リセス111の底幅Y2より広いことがある。前記リセス111の幅は、リセス底部から前記光学フィルム161または前記段差構造115に隣接するほど徐々に広くなり得る。前記リセス111の側面116は、前記リセス111の底部(Bottom)の水平な延長線に対して所定の角度θ2に傾斜するように配置され得る。前記傾斜した角度θ2は、40度ないし70度の範囲、例えば、45度ないし68度の範囲であり得る。前記の側面116の角度θ2が前記範囲より大きいか、または小さい場合、タケット171での光度および光効率が低下する問題がある。ここで、前記タケット171は、光学レンズであるか、または他の方向に光経路を変更する反射面であり得る。
【0067】
前記リセス111の側面116、例えば、側面116の下段は、前記発光ダイオード131の側面までの最短距離が1mm以下、例えば、0.3mmないし1mmの範囲であり得、前記最短距離が1mmを超過するようになると、発光素子100から放出された光のタケット171での光度および光効率が低くなることがあり、前記0.3mm未満になると、発光素子100の光効率が低下する問題がある。実施例は、前記リセス111の側面116の傾斜した角度θ2、前記最短距離、そして前記側面116の正反射面の領域を最適化したリセス構造を提供して、特定領域への光度および光効率を改善させることができる。実施例による発光素子100から放出された光によってタケット171での光効率が30%以上であり、光均一度が80%以上であるリセス構造を提供することができる。
【0068】
図10を参照すると、前記胴体110のリセス111の側面116は、領域により反射特性が異なることがあり、例えば、光学フィルム161に隣接した第1領域S1は正反射面であり、前記第1領域S1とリセス111の底部との間の第2領域S2は乱反射面であり得る。前記第1領域S1は側面116での上部領域であり、前記第2領域S2は側面116での下部領域であり得る。前記第1領域S1は前記複数の側面116の上部周りに配置され、前記第2領域S2は前記複数の側面116の下部周りに配置され得る。
【0069】
前記第1領域S1の上段地点a3は、前記リセス111の側面116の上段であり、下段地点a2は、前記発光ダイオード131の上面で水平に延長した仮想の直線と交差する地点であるか、または前記交差する地点より上に位置することがある。前記第2領域S2は前記発光ダイオード131の上面に対して水平な仮想直線より下に配置され得る。前記第1領域S1は前記発光ダイオード131の側面と対面しない領域であり、前記第2領域S2は前記発光ダイオード131の側面と対面する領域であり得る。前記第1領域S1は前記リセス111の底部から前記発光ダイオード131の厚さT1以上に離隔した高さに配置され得る。前記正反射面は金属材質のコーティングされた層、例えば、銀(Ag)コーティング層であり得、前記乱反射面は胴体110の材質であるか、またはセラミック材質で形成されたり、拡散剤が塗布され得る。前記リセス111の側面116で第1領域S1の面積は第2領域S2の面積よりさらに大きい面積を有し得る。前記第1領域S1の高さR2は第2領域S2の高さR3より大きいことがある。前記リセス111の深さR1と第1領域S1の高さR2に対する比率は1:0.7ないし1:0.8の範囲であり得、前記リセス111の深さR1と第2領域S2の高さR3に対する比率は1:0.2ないし1:0.3の範囲であり得る。前記R2:R3の高さの比率は2.5:1以上、例えば、2.5:1ないし3.5:1の範囲であり得る。このような第1、2領域S1、S2の高さR2、R3は発光ダイオード131の厚さT1により異なることがあり、これに限定しない。前記リセス111の深さR1は1.2mm±0.2mmの範囲を有することができ、発光ダイオード131の厚さT1により異なることがある。前記第1、2領域S1、S2は前記の側面116の傾斜角度と同じ角度に傾斜することができる。
【0070】
ここで、前記発光ダイオード131から放出された光のうちタケット171の光効率および光度に影響を与え得る光を見ると、光軸方向に進行する第3光L3と、第1領域S1の下段a2により反射した第2光L2と、第1領域S1の上段a3に進行する第1光L1に区分され得る。
【0071】
前記第2光L2は、前記第1領域S1の下段地点a2に進行して光軸Zに対して第2出射角e2で反射し、前記反射した光L2は光学フィルム161を経てタケット171に進行するようになる。このとき、前記第2光L2の進行経路を前記タケット171に変更させることによって、前記タケット171での光度および光効率が改善され得る。
【0072】
前記第1光L1は前記第1領域S1の上段地点a3に進行して光軸Zに対して第1出射角e1で反射し、前記反射した光L1は光学フィルム161を経てタケット171のエッジ領域に進行するようになる。このとき、前記第1光L1の進行経路を前記タケット171のエッジ領域に変更させることによって、タケット171での光度および光効率が改善され得る。このような第1領域S1による光の出射角e1、e2の範囲と傾斜角度(図10のθ2)を最適化してタケット171に入射し得る光の有効角を最大化することができる。ここで、前記発光素子100から放出された光の有効角は前記発光素子100から所定の離隔したタケット171領域に入射する角度であって、前記タケット171のエッジに入射する最大角度であり得る。このような有効角によってタケット171での光度および光効率を改善させることができる。
【0073】
ここで、前記第1領域S1の下段地点a2は正反射面と乱反射面の境界地点であり得、前記リセスの底部から前記発光ダイオード131の上面中心a1の位置と同じ高さに位置し得る。例えば、前記a2≧0の条件を満足し、前記a2が0なら発光ダイオード131の上面中心a1との高さの差がない場合であり、a2>0なら発光ダイオード131の上面中心a1より高く位置した場合である。すなわち、前記a2は発光ダイオード131の上面と高さが同じであるか、またはさらに高いことがある。前記第1領域S1の上段地点a3は前記発光ダイオード131の上面中心a1から1.1mm±0.2mmの高さの差を有して高く配置され得る。このような第1領域S1の上段地点a3が前記発光ダイオード131の上面を基準として1.1mm±0.2mmの高さの差より小さい場合、第1領域S1での光度および光効率が低下して、発光素子の全体の光効率を低下させることがある。第1領域S1の上段地点a3が前記発光ダイオード131の上面を基準として1.1mm±0.2mmの高さの差より大きい場合、前記第1光L1がタケット171のエッジを外れることがある問題がある。前記a3は前記リセス111の深さR1と発光ダイオード131の厚さT1により変更され得る。
【0074】
前記発光ダイオード131の中心とリセス111の側面下段a4との間の距離Xを基準として前記発光ダイオード131の上面中心a1を介して第1領域S1に進行する光の出射角度e3は0度ないし25度の範囲にありえる。ここで、前記距離Xの値は2.1mm以下、例えば、1.7mmないし2.1mmの範囲または、1.4mmないし2.0mmの範囲を有し得る。前記距離X値が前記範囲より狭かったり大き過ぎる場合、光の進行経路をタケット方向に制御することに困難がある。
【0075】
図10を参照すると、地点a1は発光ダイオード131の上面中心であり、側面116の第1領域S1は正反射面であり、第2領域S2は乱反射面である。角度e1は発光ダイオード131の上面中心a1で第1領域S1の最上地点に入った光が正反射して光軸Zをノルマルベクター(Normal vector)に出射される角度であり、角度e2は前記発光ダイオード131の上面中心a1から入った光が第1領域S1の下段地点a2で正反射して、光軸Zをノルマルベクターに出射される角度である。
【0076】
下記の表3は、実施例による発光素子での光効率および照度効率のためのパラメーターの実験値である。ここで、前記タケット171と前記光学フィルム161との間の距離G1は500mmであり、タケット171の横および縦の長さG2は500mmの条件であり、前記発光ダイオード131は横および縦の長さ1.30mmであり、厚さが0.12mmで実験した。
【0077】
【表3】
【0078】
前記a2は、第1領域S1の下段地点であり、前記発光ダイオードの上面中心a1とリセス底部との間の間隔と同じ位置であり、前記出射角の差はe1−e2の絶対値であって、0または正の値を有する。
【0079】
前記第1出射角e1の光度は、第1光L1による光度であり、第2出射角e2の光度は第2光L2による光度であり、出射角光度は第1領域S1により正反射して反射する光の光度と発光ダイオードから光軸方向に入射した光度の合計であり得る。照明効率(Illumination EEF)はタケット面に入る光効率であり、光の均一度はタケットの照度値の平均/タケットの照度値のうち最大値の比率である。
【0080】
ここで、照明効率は、発光ダイオード対比所望の照度値のための効率であり、0.3以上に求められ、光均一度は0.8以上に求められ、出射角差はe1−e2の差の絶対値として17度以上、例えば、17度ないし24度の範囲であり得、出射角e1、e2の光度は1.8ないし2の範囲に来ることができる。ここで、前記出射角e1、e2のうちいずれか一つは、または高い角度が20度以上であり得る。
【0081】
第2実施例による発光素子100から放出された光によってタケット171での光効率が30%以上であり、光均一度が80%以上であるリセス構造を提供することができる。実施例は、発光素子から放出された紫外線光に対するタケット171での光度および光効率を改善させて、多様なアプリケーションに適用することができる。他の例として、実施例による発光ダイオードは紫外線光でない可視光線例えば、青色、緑色、赤色、または、白色の光が放出され得、これに限定しない。
【0082】
図11は、実施例による発光ダイオードの例を示した図である。
【0083】
図11を参照すると、発光ダイオードは、複数の半導体層11、12、13を有する発光構造物10、前記発光構造物10の下に第1電極層20、前記第1電極層20の下に第2電極層50、前記第1および第2電極層20、50の間に絶縁層41、およびパッド25を含むことができる。
【0084】
前記発光構造物10は、第1半導体層11、活性層12、および第2半導体層13を含むことができる。前記活性層12は前記第1半導体層11と前記第2半導体層13との間に配置され得る。前記活性層12は前記第1半導体層11の下に配置され得、前記第2半導体層13は前記活性層12の下に配置され得る。
【0085】
例として、前記第1半導体層11は、第1導電型ドーパント、例えば、n型ドーパントが添加されたn型半導体層を含み、前記第2半導体層13は第2導電型ドーパント、例えば、p型ドーパントが添加されたp型半導体層を含むことができる。また、逆に、前記第1半導体層11がp型半導体層に形成され、前記第2半導体層13がn型半導体層に形成されることもある。
【0086】
前記発光構造物10は、II族ないしV族元素およびIII族ないしV族元素の化合物半導体の中で選択的に形成され、紫外線帯域から可視光線帯域の波長範囲内で所定のピーク波長を発光することができ、例えば、紫外線波長を発光することができる。前記発光構造物10は、第1半導体層11、第2半導体層13、前記第1半導体層11と前記第2半導体層13との間に形成された活性層12を含み、前記各層11、12、13の上および下のうち少なくとも一つには他の半導体層がさらに配置され得、これに限定しない。
【0087】
前記第1半導体層11は、InAlGA1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を含む。前記第1半導体層11は、III族−V族元素の化合物半導体、例えば、GaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPの中から選択され得る。前記第1導電型ドーパントは、n型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Teなどと同じドーパントを含む。
【0088】
前記活性層12は、第1半導体層11の下に配置され、単一陽子井戸、多重陽子井戸(MQW)、陽子線(quantum wire)構造または陽子点(quantum dot)構造を選択的に含み、井戸層と障壁層の周期を含む。前記井戸層/障壁層の周期は、例えば、InGaN/GaN、GaN/AlGaN、AlGaN/AlGaN、InGaN/AlGaN、InGaN/InGaN、AlGaAs/GaA、InGaAs/GaAs、InGaP/GaP、AlInGaP/InGaP、InP/GaAsのペアのうち少なくとも一つを含む。
【0089】
前記第2半導体層13は、活性層12の下に配置される。前記第2半導体層13は、第2導電型ドーパントがドーピングされた半導体、例えば、InAlGA1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を含む。前記第2半導体層13は、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPのような化合物半導体のうち少なくとも一つからなる。前記第2半導体層119がp型半導体層であり、p型ドーパントとして、Mg、Zn、Ca、Sr、Baを含むことができる。
【0090】
前記第1半導体層11の上面は、ラフ(rough)な凹凸部11Aに形成され得、このような凹凸面11Aは光抽出効率を改善させることができる。前記凹凸面11Aの縦断面は多角形状、または、半球形状を含むことができる。
【0091】
前記第1電極層20は、前記発光構造物10と第2電極層50との間に配置され、前記発光構造物10の第2半導体層13と電気的に連結され、前記第2電極層50と電気的に絶縁される。前記第1電極層20は、第1接触層15、反射層17およびキャッピング層19を含み、前記第1接触層15は、前記反射層17と第2半導体層13との間に配置され、前記反射層17は、前記第1接触層15と前記キャッピング層19との間に配置される。前記第1接触層15、反射層17およびキャッピング層19は、それぞれ異なる導電性物質で形成され得、これに限定しない。
【0092】
前記第1接触層15は、前記第2半導体層13に接触し、例えば前記第2半導体層13にオーミック接触を形成することができる。前記第1接触層15は、例えば、伝導性酸化膜、伝導性窒化物または金属で形成され得る。前記第1接触層15は、例として、ITO(Indium Tin Oxide)、ITON(ITO Nitride)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IZON(IZO Nitride)、AZO(Aluminum Zinc Oxide)、AGZO(Aluminum Gallium Zinc Oxide)、IZTO(Indium Zinc Tin Oxide)、IAZO(Indium Aluminum Zinc Oxide)、IGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)、IGTO(Indium Gallium Tin Oxide)、ATO(Antimony Tin Oxide)、GZO(Gallium Zinc Oxide)、IZON(IZO Nitride)、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、Pt、Ag、Tiのうち少なくとも一つで形成され得る。
【0093】
前記反射層17は、前記第1接触層15とキャッピング層19に電気的に連結され得る。前記反射層17は、前記発光構造物10から入射する光を反射させて外部に抽出される光量を増加させる機能を行うことができる。
【0094】
前記反射層17は、光反射率が70%以上である金属で形成され得る。例えば、前記反射層17は、Ag、Ni、Al、Rh、Pd、Ir、Ru、Mg、Zn、Pt、Cu、Au、Hfのうち少なくとも一つを含む金属または合金で形成され得る。また、前記反射層17は、前記金属または合金とITO(Indium−Tin−Oxide)、IZO(Indium−Zinc−Oxide)、IZTO(Indium−Zinc−Tin−Oxide)、IAZO(Indium−Aluminum−Zinc−Oxide)、IGZO(Indium−Gallium−Zinc−Oxide)、IGTO(Indium−Gallium−Tin−Oxide)、AZO(Aluminum−Zinc−Oxide)、ATO(Antimony−Tin−Oxide)等の透光性伝導性物質を利用して多層に形成され得る。
【0095】
例えば、実施例で前記反射層17は、Ag、Al、Ag−Pd−Cu合金、またはAg−Cu合金のうち少なくともいずれか一つを含むことができる。例えば、前記反射層17は、Ag層とNi層が交互に形成され得、Ni/Ag/Ni、あるいはTi層、Pt層を含むことができる。他の例として、前記第1接触層15は、前記反射層17の下に形成され、少なくとも一部が前記反射層17を通過して前記第2半導体層13と接触することもできる。他の例として、前記反射層17は、前記第1接触層15の下に配置され、一部が前記第1接触層15を通過して前記第2半導体層13と接触することができる。
【0096】
実施例による発光ダイオードは、前記反射層17の下に配置されたキャッピング層(capping layer)19を含むことができる。前記キャッピング層19は、前記反射層17の下面と接触し、接触部34がパッド25と結合し、前記パッド25から供給される電源を伝達する配線層として機能する。前記キャッピング層19は、金属で形成され得、例えば、Au、Cu、Ni、Ti、Ti−W、Cr、W、Pt、5、Fe、Mo物質のうちで少なくとも一つを含むことができる。
【0097】
前記キャッピング層19の接触部34は、前記発光構造物10と垂直方向にオーバーラップされない領域に配置され、前記パッド25と垂直にオーバーラップされる。前記キャッピング層19の接触部34は、前記第1接触層15および反射層17と垂直方向にオーバーラップされない領域に配置される。前記キャッピング層19の接触部34は、前記発光構造物10より低い位置に配置され、前記パッド25と直接接触することができる。
【0098】
前記パッド25は、単層または多層で形成され得、単層はAuであり得、多層である場合、Ti、Ag、Cu、Auのうち少なくとも2個を含むことができる。ここで、多層である場合、Ti/Ag/Cu/Auの積層構造や、Ti/Cu/Au積層構造であり得る。前記反射層17および前記第1接触層15のうち少なくとも一つがパッド25と直接接触でき、これに限定しない。
【0099】
前記パッド25は、第1電極層20の外側壁と前記発光構造物10との間の領域に配置され得る。前記パッド25の周りには、前記保護層30および投光層45が接触することができる。
【0100】
保護層30は、前記発光構造物10の下面に配置され、前記第2半導体層13の下面および前記第1接触層15と接触することができ、前記反射層17と接触することができる。
【0101】
前記保護層30のうち、前記発光構造物10と垂直方向にオーバーラップされる内側部は、前記突出部16の領域と垂直方向にオーバーラップされるように配置され得る。前記保護層30の外側部は、前記キャッピング層19の接触部34の上に延びて前記接触部34と垂直方向にオーバーラップされるように配置される。前記保護層30の外側部は、前記パッド25と接触でき、例えば、前記パッド25の周り面に配置され得る。
【0102】
前記保護層30の内側部は、前記発光構造物10と前記第1電極層20との間に配置され、外側部は、投光層45と前記キャッピング層19の接触部34との間に配置され得る。前記保護層30の外側部は、前記発光構造物10の側壁より外側領域に延びて、湿気が浸透することを防止することができる。
【0103】
前記保護層30は、チャネル層、または低屈折材質、アイソレーション層で定義され得る。前記保護層30は、絶縁物質で具現され得、例えば、酸化物または窒化物で具現され得る。例えば、前記保護層30は、SiO、Si、Si、Si、SiO、AL、TiO、AlNなどからなる群から少なくとも一つが選択されて形成され得る。前記保護層30は透明な材質で形成され得る。
【0104】
実施例による発光ダイオードは、前記第1電極層20と前記第2電極層50を電気的に絶縁させる絶縁層41とを含むことができる。前記絶縁層41は、前記第1電極層20と前記第2電極層50との間に配置され得る。前記絶縁層41の上部は、前記保護層30に接触することができる。前記絶縁層41は、例えば、酸化物または窒化物で具現され得る。例えば、前記絶縁層41は、SiO、Si、Si、Si、SiO、AL、TiO、AlNなどからなる群から少なくとも一つが選択されて形成され得る。
【0105】
前記絶縁層41は、例えば100ナノメートルないし2000ナノメートルの厚さで形成され得る。前記絶縁層41の厚さが100ナノメートル未満に形成される場合、絶縁特性に問題が発生し得、前記絶縁層41の厚さが2000ナノメートル超過に形成される場合に後工程段階で破れが発生し得る。前記絶縁層41は、前記第1電極層20の下面と前記第2電極層50の上面とに接触し、前記保護層30、キャッピング層19、接触層15、反射層17それぞれの厚さよりは厚く形成され得る。
【0106】
前記第2電極層50は、前記絶縁層41の下に配置された拡散防止層52、前記拡散防止層52の下に配置されたボンディング層54および前記ボンディング層54の下に配置された伝導性支持部材56を含むことができ、前記第1半導体層11と電気的に連結され得る。また、前記第2電極層50は、前記拡散防止層52、前記ボンディング層54、前記伝導性支持部材56のうち1個または2個を選択的に含み、前記拡散防止層52または前記ボンディング層54のうち少なくとも一つは形成しないことがある。
【0107】
前記拡散防止層52は、Cu、Ni、Ti、Ti−W、Cr、W、Pt、V、Fe、Mo物質のうちで少なくとも一つを含むことができる。前記拡散防止層52は、絶縁層41とボンディング層54との間で拡散障壁層として機能することもできる。前記拡散防止層52は、ボンディング層54および伝導性支持部材56と電気的に連結され、前記第1半導体層11と電気的に連結され得る。
【0108】
前記拡散防止層52は、前記ボンディング層54が提供される工程で前記ボンディング層54に含まれた物質が前記反射層17方向に拡散されることを防止する機能を行うことができる。前記拡散防止層52は、前記ボンディング層54に含まれた錫(Sn)等の物質が前記反射層17に影響を及ぼすのを防止することができる。
【0109】
前記ボンディング層54はペリオ金属または、ボンディング金属などを含み、例えば、Ti、Au、Sn、Ni、Cr、Ga、In、Bi、Cu、Ag、Nb、PdまたはTaのうち少なくとも一つを含むことができる。前記伝導性支持部材56は、実施例による前記発光構造物10を支持して放熱機能を遂行することができる。前記ボンディング層54は、シード(seed)層を含むこともできる。
【0110】
前記伝導性支持部材56は、金属またはキャリア基板、例えば、Ti、Cr、Ni、Al、Pt、Au、W、Cu、Mo、Cu−Wまたは不純物が注入された半導体基板(例:Si、Ge、GaN、GaAs、ZnO、SiC、SiGeなど)のうち少なくともいずれか一つで形成され得る。前記伝導性支持部材56は、発光ダイオードを支持するための層であって、その厚さは第2電極層50の厚さの80%以上であり、30μm以上に形成され得る。
【0111】
一方、第2接触層33は、前記第1半導体層11の内部に配置されて前記第1半導体層11と接触する。前記第2接触層33の上面は、前記第1半導体層11の下面より上に配置され得、第1半導体層11と電気的に連結され、前記活性層12および第2半導体層13と絶縁される。
【0112】
前記第2接触層33は、前記第2電極層50に電気的に連結され得る。前記第2接触層33は、前記第1電極層20、前記活性層12および前記第2半導体層15を貫通して配置され得る。前記第2接触層33は、前記発光構造物10内に配置されたリセス(recess)2に配置され、前記活性層12および第2半導体層15と保護層30により絶縁される。前記第2接触層33は、複数個が互いに離隔して配置され得る。
【0113】
前記第2接触層33は、第2電極層50の突起51に連結され得、前記突起51は、前記拡散防止層52から突出することができる。前記突起51は、絶縁層41および保護層30内に配置されたホール41Aを介して貫通し、第1電極層20と絶縁され得る。
【0114】
前記第2接触層33は、例えば、Cr、V、W、Ti、Zn、Ni、Cu、Al、Au、Moのうち少なくとも一つを含むことができる。前記突起501は、他の例として、前記拡散防止層52およびボンディング層54を構成する物質のうち少なくとも一つを含むことができ、これに限定しない。例えば、前記突起51は例えば、Ti、Au、Sn、Ni、Cr、Ga、In、Bi、Cu、Ag、Nb、PdまたはTaのうち少なくとも一つを含むことができる。
【0115】
パッド25は、前記第1電極層20に電気的に連結され、前記発光構造物10の側壁外側の領域に露出し得る。前記パッド25は一つまたは複数に配置され得る。前記パッド25は、例えば、Cu、Ni、Ti、Ti−W、Cr、W、Pt、V、Fe、Mo物質のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0116】
投光層45は、前記発光構造物10の表面を保護し、前記パッド91と前記発光構造物10との間を絶縁させることができ、前記保護層30の周辺部と接触することができる。前記投光層45は、前記発光構造物10を構成する半導体層の物質より低い屈折率を有し、光抽出効率を改善させることができる。前記投光層45は、例えば、酸化物または窒化物で具現され得る。例えば、前記投光層45は、SiO、Si、Si、Si、SiO、AL、TiO、AlNなどからなる群から少なくとも一つが選択されて形成され得る。一方、前記投光層45は設計により省略されることもある。実施例によると、前記発光構造物10は前記第1電極層20と前記第2電極層50により駆動され得る。
【0117】
図12は、実施例による発光ダイオードの他の例である。
【0118】
図12を参照すると、発光ダイオードは、発光構造物225および複数の電極245、247を含む。前記発光構造物225は、II族ないしVI族元素の化合物半導体層、例えば、III族−V族元素の化合物半導体層またはII族−VI族元素の化合物半導体層で形成され得る。前記複数の電極245、247は、前記発光構造物225の半導体層に選択的に連結され、電源を供給するようになる。
【0119】
前記発光ダイオードは、基板221を含むことができる。前記基板221は、前記発光構造物225の上に配置される。前記基板221は、例えば、透光性、絶縁性基板、または伝導性基板であり得る。前記基板221は、例えば、サファイア(AL)、SiC、Si、GaAs、GaN、ZnO、Si、GaP、InP、Ge、Gaのうち少なくとも一つを利用することができる。前記基板221の トップ面および底面のうち少なくとも一つまたは、すべてには複数の凸部(図示せず)が形成され、光抽出効率を改善させることができる。各凸部の縦断面形状は、半球形状、半楕円形状、または多角形状のうち少なくとも一つを含むことができる。このような基板221は除去され得、これに限定しない。
【0120】
前記基板221と前記発光構造物225との間には、バッファー層(図示せず)および低伝導性の半導体層(図示せず)のうち少なくとも一つを含むことができる。前記バッファー層は、前記基板221と半導体層との格子定数差を緩和させるための層であって、II族ないしVI族化合物半導体のうちで選択的に形成され得る。前記バッファー層の下には、アンドーピングされたIII族−V族化合物半導体層がさらに形成され得、これに限定しない。
【0121】
前記発光構造物225は、前記基板221の下に配置され得、第1導電型半導体層222、活性層223および第2導電型半導体層224を含む。前記各層222、223、224の上および下のうち少なくとも一つには、他の半導体層がさらに配置され得、これに限定しない。
【0122】
前記第1導電型半導体層222は、基板221の下に配置され、第1導電型ドーパントがドーピングされた半導体、例えば、n型半導体層に具現され得る。前記第1導電型半導体層222は、InAlGA1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を含む。前記第1導電型半導体層222はIII族−V族元素の化合物半導体、例えば、GaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPの中から選択され得る。前記第1導電型ドーパントはn型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Teなどのようなドーパントを含む。
【0123】
前記活性層223は、第1導電型半導体層222の下に配置され、単一陽子井戸、多重陽子井戸(MQW)、陽子線(quantum wire)構造または陽子点(quantum dot)構造を選択的に含み、井戸層と障壁層の周期を含む。前記井戸層/障壁層の周期は、例えば、InGaN/GaN、GaN/AlGaN、AlGaN/AlGaN、InGaN/AlGaN、InGaN/InGaN、AlGaAs/GaA、InGaAs/GaAs、InGaP/GaP、AlInGaP/InGaP、InP/GaAsのペアのうち少なくとも一つを含む。
【0124】
前記第2導電型半導体層224は前記活性層223の下に配置される。前記第2導電型半導体層224は、第2導電型ドーパントがドーピングされた半導体、例えば、InAlGA1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を含む。前記第2導電型半導体層224は、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPのような化合物半導体のうち少なくとも一つからなることができる。前記第2導電型半導体層224がp型半導体層であり、前記第1導電型ドーパントは、p型ドーパントとして、Mg、Zn、Ca、Sr、Baを含むことができる。
【0125】
前記発光構造物225は、他の例として、前記第1導電型半導体層222がp型半導体層、前記第2導電型半導体層224はn型半導体層で具現され得る。前記第2導電型半導体層224の下には、前記第2導電型と反対の極性を有する第3導電型半導体層が形成することもできる。また、前記発光構造物225はn−p接合構造、p−n接合構造、n−p−n接合構造、p−n−p接合構造のうちいずれか一つの構造で具現することができる。
【0126】
前記発光構造物225の下には、第1および第2電極245、247が配置される。前記第1電極245は、前記第1導電型半導体層222と電気的に連結され、前記第2電極247は、第2導電型半導体層224と電気的に連結される。前記第1および第2電極245、247は、底部形状が多角形または円形状であり得る。前記発光構造物225内には、複数のリセス226を備えることができる。
【0127】
前記発光ダイオードは、第1および第2電極層241、242、第3電極層243、絶縁層231、233を含む。前記第1および第2電極層241、242のそれぞれは単層または多層で形成され得、電流拡散層として機能することができる。前記第1および第2電極層241、242は、前記発光構造物225の下に配置された第1電極層241;および前記第1電極層241の下に配置された第2電極層242を含むことができる。前記第1電極層241は電流を拡散させるようになり、前記第2電極層241は入射する光を反射するようになる。
【0128】
前記第1および第2電極層241、242は、互いに異なる物質で形成され得る。前記第1電極層241は透光性材質で形成され得、例えば、金属酸化物または金属窒化物で形成され得る。前記第1電極層241は、例えば、ITO(indium tin oxide)、ITON(ITO nitride)、IZO(indium zinc oxide)、IZON(IZO nitride)、IZTO(indium zinc tin oxide)、IAZO(indium aluminum zinc oxide)、IGZO(indium gallium zinc oxide)、IGTO(indium gallium tin oxide)、AZO(aluminum zinc oxide)、ATO(antimony tin oxide)、GZO(gallium zinc oxide)の中から選択的に形成され得る。前記第2電極層242は、前記第1電極層241の下面と接触して反射電極層として機能することができる。前記第2電極層242は、金属、例えば、Ag、AuまたはAlを含む。前記第2電極層242は、前記第1電極層241の一部領域が除去された場合、前記発光構造物225の下面に部分的に接触することができる。
【0129】
他の例として、前記第1および第2電極層241、242の構造は無指向性反射(ODR:Omni Directional Reflector layer)構造で積層され得る。前記無指向性反射構造は、低屈折率を有する第1電極層241と、前記第1電極層241と接触した高反射材質の金属材質である第2電極層242との積層構造で形成され得る。前記電極層241、242は、例えば、ITO/Agの積層構造で形成され得る。このような前記第1電極層241と第2電極層242との間の界面で全方位反射角を改善させることができる。
【0130】
他の例として、前記第2電極層242は除去され得、他の材質の反射層で形成され得る。前記反射層は、分散型ブラッグ反射(distributed bragg reflector:DBR)構造で形成され得、前記分散型ブラッグ反射構造は、それぞれ異なる屈折率を有する二つの誘電体層が交互に配置された構造を含み、例えば、SiO層、Si層、TiO層、Al層、およびMgO層のうち互いに異なるいずれか一つをそれぞれ含むことができる。他の例として、前記電極層241、242は、分散型ブラッグ反射構造と無指向性反射構造を両方とも含むことができ、この場合98%以上の光反射率を有する発光チップを提供することができる。前記フリップ方式で搭載された発光チップは、前記第2電極層242から反射した光が基板221を介して放出することになるので、垂直上方向に大部分の光を放出することができる。前記発光ダイオードの側面に放出された光は実施例による反射部材によって光出射領域に反射することができる。
【0131】
前記第3電極層243は、前記第2電極層242の下に配置され、前記第1および第2電極層241、242と電気的に絶縁される。前記第3電極層243は金属例えば、チタニウム(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、白金(Pt)、錫(Sn)、銀(Ag)、リン(P)のうち少なくとも一つを含む。前記第3電極層243の下には、第1電極245および第2電極247が配置される。
【0132】
前記絶縁層231、233は、第1および第2電極層241、242、第3電極層243、第1および第2電極245、247、発光構造物225の層との間の不必要な接触を遮断するようになる。前記絶縁層231、233は第1および第2絶縁層231、233を含み、前記第1絶縁層231は前記第3電極層243と第2電極層242との間に配置される。前記第2絶縁層233は前記第3電極層243と第1、2電極245、247との間に配置される。
【0133】
前記第3電極層243は、前記第1導電型半導体層222と連結される。前記第3電極層243の連結部244は、前記第1、2電極層241、242および発光構造物225の下部を通じてビア構造で突出して第1導電型半導体層222と接触する。前記連結部244は複数に配置され得る。前記第3電極層243の連結部244の周りには、前記第1絶縁層231の一部232が発光構造物225のリセス226に沿って延び、第3電極層243と前記第1および第2電極層241、242、第2導電型半導体層224および活性層223との間の電気的な連結を遮断する。前記発光構造物225の側面には、側面保護のために絶縁層が配置され得、これに限定しない。
【0134】
前記第2電極247は、前記第2絶縁層233の下に配置され、前記第2絶縁層233のオープン領域を通じて前記第1および第2電極層241、242のうち少なくとも一つと接触したり連結される。前記第1電極245は、前記第2絶縁層233の下に配置され、前記第2絶縁層233のオープン領域を通じて前記第3電極層243と連結される。これにより、前記第2電極247の突起248は、第1、2電極層241、242を通じて第2導電型半導体層224に電気的に連結され、第1電極245の突起246は、第3電極層243を通じて第1導電型半導体層222に電気的に連結される。
【0135】
実施例は、発光ダイオード上に蛍光体層(図示せず)が配置され得、前記蛍光体層は発光ダイオードの上面に配置されたり、上面/側面に配置され得る。前記蛍光体層は、前記発光ダイオードから放出された光の波長変換効率が改善され得る。前記蛍光体層は、赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体、黄色蛍光体のうち少なくとも一つを含むことができ、これに限定しない。前記蛍光体は、例えば、YAG、TAG、Silicate、Nitride、Oxy−nitride系物質の中から選択的に形成され得る。
<発光モジュール>
【0136】
図13は、図1または、図8の発光素子を有する発光モジュールの例を示した図である。
【0137】
図13を参照すると、実施例による光源モジュール200は、発光素子100、前記発光素子100が配置された回路基板201、および前記発光素子100および前記回路基板201を覆う防湿フィルム175を含む。
【0138】
前記発光素子100は、リセス111を有する胴体110、前記リセス111に配置された複数の電極121、123、前記複数の電極121、123のうち少なくとも一つの上に配置された発光ダイオード131、前記リセス111上に配置された光学フィルム161を含む。
【0139】
前記発光ダイオード131は、紫外線波長すなわち、100nm−400nm範囲の紫外線波長を発光することができ、これに限定しない。前記発光ダイオード131は、フリップチップ方式で配置されたり、ダイボンディングで配置され得る。前記光学フィルム161は、前記紫外線波長によって分子間の結合破壊のような損害がないガラス材質で形成され得る。このような発光素子100の構成は、前記に開示された実施例の説明を参照することにする。
【0140】
前記回路基板201は、複数のボンディングパッド204、205を含み、前記複数のボンディングパッド204、205は、前記胴体110の下面に配置された第1および第2パッド141、143と電気的に連結され得る。
【0141】
前記回路基板201は、外部連結端子207、208を介して信号ケーブル211、213に連結され得、前記信号ケーブル211、213は、外部から電源を供給するようになる。
【0142】
前記防湿フィルム175は、発光素子100の上面および側面と前記回路基板201の上面に配置される。前記防湿フィルム175は、前記発光素子100の光学フィルム161の上面、前記胴体110の上面および側面に配置される。前記防湿フィルム175の延長部71は、前記胴体110の側面から前記回路基板201の上面まで延びて配置される。
【0143】
前記防湿フィルム175は、フッ素樹脂系材料として、前記発光ダイオード131から放出された光によって破壊されず、前記光を透過させることができる。このような防湿フィルム175は、PCTFE(Polychlorotrifluoroethylene)、ETFE(Ethylene + Tetrafluoroethylene)、FEP(Fluorinated ethylene propylene copoly−mer)、PFA(Perfluoroalkoxy)のうち少なくとも一つで使用され得る。ここで、紫外線波長での透過率は、PCTFE、ETFE、FEP、PFAの順に透過率が高くなり、紫外線波長での湿気吸収率を見ると、PCTFE、FEP、PFAの順に高くなる。実施例は、PCTFE、FEP、PFAのうち少なくとも一つを使用して防湿層として使用することができる。
【0144】
前記防湿フィルム175は、回路基板201に浸透する水分または湿気だけでなく、前記発光素子100の側面および上面を通じて浸透する水分または湿気を遮断することができる。前記防湿フィルム175の厚さは、0.5μm−10μm範囲で形成され得、前記防湿層175の厚さが前記の範囲を超過すると、光透過率が著しく低下し、前記範囲の未満であると、耐湿性が低下する。
【0145】
他の例として、前記発光素子100の下面と前記回路基板201との間の領域に防湿材料が配置され得る。ここで、前記防湿材料は、前記回路基板201のボンディングパッド204、205の表面にも形成され得る。このような防湿材料は、前記発光素子100の下面と前記回路基板201との間の領域で水分または湿気の浸透を遮断することができる。
【0146】
前記防湿フィルム175は、前記外部連結端子207、208と信号ケーブル211、213のボンディング領域から離隔することができる。他の例として、前記防湿フィルム175は、前記外部連結端子207、208をカバーすることができる。この場合、防湿フィルム175は外部連結端子207、208を通じた水分または湿気浸透を防止することができる。
【0147】
他の例として、発光ダイオード131の上面およびリセス111の底部に防湿層(図示せず)が配置され、前記発光ダイオード131を水分または湿気から保護するようになる。
【0148】
このような防湿材料は、フッ素を含むことができる。前記フッ素は炭素と化学結合力が強く、紫外線による分子間の結合破壊は発生しない。このような防湿材料は、フッ素樹脂系層と定義することができ、その分子鎖は、螺旋状構造であって、分子鎖の構造が3次元的な螺旋状構造になっており、炭素−炭素結合の周辺をフッ素原子が隙間がないように防いでおり、紫外線および酸素などの侵入による分子鎖の破壊を保護している。
【0149】
実施例による発光素子およびこれを備えた光源ユニットは、冷蔵庫の室内機、蒸発器、凝縮水の殺菌装置として使用することができ、また、エアワッシャー(air washer)のような機器内での殺菌装置、浄水器の貯水器の貯水槽および吐出水の殺菌装置、便器内での殺菌装置として使用され得る。このような殺菌装置は、前記に開示された防湿フィルムを選択的に含むことができる。或いは、実施例による発光素子は露光機または硬化器のUVランプに適用され得る。
【0150】
以上、実施例に説明された特徴、構造、効果などは本発明の少なくとも一つの実施例に含まれ、必ずしも一つの実施例にのみ限定されるものではない。さらに、各実施例において例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例に対しても組合せまたは、変形して実施可能である。したがって、このような組合せと変形に関係する内容は、本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【産業上利用の可能性】
【0151】
本発明の発光素子は、紫外線の中心光度を改善させて、殺菌装置の光源ユニットとして利用され得る。
【0152】
本発明の発光素子は、紫外線の中心光度を改善させて、露光機または硬化器のUVランプに利用され得る。
【0153】
本発明は、多様な紫外線LEDランプに適用され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17