(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記接着工程は、前記囲繞部材の前記第2開口部側の端部の全周に対して、前記第2閉塞部材を接着させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の化粧品の製造方法。
前記接着工程は、超音波溶着、高周波溶着及び熱溶着のうちいずれか1つによって、前記第2閉塞部材を前記囲繞部材に接着させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、いずれか1に記載の化粧品の製造方法。
前記第2閉塞部材には突部を有し、前記囲繞部材には、前記第2閉塞部材の前記突部と嵌合可能な凹部が前記囲繞部材の外周面側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の化粧品の製造方法。
前記囲繞部材は、円環状に形成され、その内周面の周方向に沿って形成される第1突部と、前記第1突部と直行方向に1以上形成される第2突部とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の化粧品の製造方法。
前記充填工程において、充填する前記化粧料は、加熱により流動状態とされた油性固形化粧料であり、前記接着工程は、超音波溶着によって前記第2閉塞部材を前記囲繞部材に接着させることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の化粧品の製造方法。
前記充填工程において、充填する前記化粧料は、粉末化粧料に所定の溶媒が添加されたスラリーであり、前記充填工程後に、前記充填工程により充填された前記スラリーの前記溶媒の少なくとも一部を除去して固化させる固化工程を有し、前記接着工程は、高周波溶着又は熱溶着によって前記第2閉塞部材を前記囲繞部材に接着させることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の化粧品の製造方法。
前記充填工程において、充填する前記化粧料は粉末化粧料であり、前記充填工程後に、前記充填工程により充填された前記粉末化粧料を加圧して固化させる固化工程を有し、前記接着工程は、高周波溶着又は熱溶着によって前記第2閉塞部材を前記囲繞部材に接着させることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の化粧品の製造方法。
前記接着工程においては、前記囲繞部材を支持する支持部と、前記囲繞部材から突出している立体的形状の化粧料を収容する収容空間と、を有するホルダーに、前記囲繞部材を保持することを特徴とする請求項1乃至請求項9のうち、いずれか1に記載の化粧品の製造方法。
【背景技術】
【0002】
口紅やファンデーション等の化粧料が収容された内容器(以下、中皿ともいう。)と、中皿を保持する外容器とからなる化粧品が広く知られている。中皿内の化粧料は、装飾等の目的で、様々な立体的形状に成形されることもしばしば行われている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0003】
従来、そのような所定の立体的形状を有する化粧料を成形するため、いわゆるホットバックと呼ばれる方法が採られていた。即ち、中皿の底面に予め2つの孔(充填孔と空気孔)を設けておき、当該中皿を、所望の立体的形状の型取りが可能なモールドに対して、中皿の内側をモールド表面に向けた状態で被せる。モールドと中皿の内側面とで囲まれる内部空間に対して加熱により溶融状態とされた化粧料を中皿の充填孔から充填し、その化粧料を固化した後にモールドを取り外すことにより、中皿に保持された、モールド面に対応した立体的形状を有する化粧品が得られる。
【0004】
また、従来の別の成形方法には、
図8に示すようなものもある。所望の立体的形状の型取りが可能なモールド表面55aを有するモールド55に対して枠体53を装着する(
図8(a)参照)。モールド表面55aと枠体53とで囲まれる内部空間に対して溶融状態の化粧料6を充填する(
図8(b)参照)。充填した化粧料6を固化させた後、モールド55を取り外して、裏側に金皿57を装着する(
図8(c)参照)。金皿57は、枠体53に設けられた突起53aに係合可能な孔57aと、枠体53の縁部53bと当接可能な縁部57bとを有し、金皿57の縁部53bには剥離紙付きの両面テープ57cが貼付されている。よって枠体53への金皿57の装着に際しては、まず両面テープ57cの剥離紙を剥がし、金皿57の孔57aを枠体53の突起53aに係合させた後、枠体53の縁部53bと金皿57の縁部57bとを密着させて両面テープ57cにより固着する。これにより、枠体53と金皿57とにより保持された化粧品51が得られる(
図8(d)参照)。
【0005】
また、特許文献1に記載の発明は、ラバーモールドとリング状の金型とにより形成されるキャビティに溶融状態の化粧料を注入し、化粧料の固化後に金型を取り外し、固化した化粧料の一部(被装填部)に中皿を入れ込み、中皿の底部外側から加熱して中皿底部内側に化粧料を溶着させることにより、立体的に成形された化粧料が中皿に保持された化粧品を得る方法が開示されている。
【0006】
また、特許文献2に記載の発明は、弾性型に円筒状の保持具を嵌合させ、弾性型の表面と保持具の内周面とで囲まれる包囲空間に、加熱により流動状態にされた化粧料を充填し、保持具の開口部を円板状の蓋体で蓋したのちに、冷却して流動状態の化粧料を固化させ、その後、弾性型を取り外すことにより、立体的に成形された化粧料が保持具及び蓋体に保持された化粧品を得る方法が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来のホットバックによる成形方法によると、充填孔が小さいためにモールドと中皿の内側面とで囲まれる内部空間の隅々にまで完全に化粧料を行き渡らせて充填することが極めて難しい。また、内部の空気を空気孔から逃がすことを踏まえた、化粧料の充填流速、孔の大きさ、空気を逃がすための位置関係の調整が極めて難しい。さらに、ホットバックによる成形方法によると、色彩等が異なる2種類以上の化粧料をそれぞれ所望の部位に充填することは極めて難しい。
【0009】
また、
図8に示す方法の場合、枠体53への金皿57の装着時に、金皿57に貼付されている両面テープ57cの剥離紙を、手作業によりその都度剥がすという作業工程が必要となり、煩雑かつ効率の悪い作業を伴うものであった。
【0010】
また、特許文献1に記載の発明は、中皿の底部外側から加熱して中皿底部内側に固化した化粧料を溶着させる際、加熱し過ぎると化粧料が溶け過ぎたり、加熱が足りないと中皿内側に化粧料が融着しなかったりするため、中皿内に化粧料を融着させるための加熱条件等が極めて難しい。
【0011】
また、特許文献2に記載の発明は、弾性型と円筒状の保持具の内側に流動状態の化粧料を充填し蓋体で塞ぐものであるが、保持具と蓋体との接着については一切開示されていない。そのため、保持具と蓋体との接着を行わなければ、化粧料が固化した後であっても油性成分が保持具と蓋体との間を毛細管現象により流出してしまうという問題がある。
【0012】
また、一般的に加熱による流動状態の化粧料は、冷却されて固化すると収縮するため、このような温度による体積変化を考慮し、必要な体積よりも多めに充填する必要があるが、特許文献2に記載の発明は、充填した化粧料の固化前に蓋体で塞ぐものであるため、その際に保持具と蓋体との間から流動状態の化粧料が溢れ出てしまう恐れがある。特に、蓋体には、保持具の開口部の内周面に嵌合する円環状の突条が設けられているため、蓋体を保持具開口部に当接させたときには、少なくとも突条の体積分の化粧料が溢れ出ることになってしまう。そのため、溢れ出た化粧料の拭き取り等の作業工程が必要となってしまうものであった。
【0013】
更に、充填した化粧料の固化前に蓋体で塞ぐため、化粧料が弾性型に対してしっかりと充填されているか否かの確認は、蓋体で蓋され化粧料が固化した後に、弾性型を外した段階で初めて可能となる。その際に、充填不良であった場合には、保持具と蓋体との両方が廃棄対象となり、コストがかかるものであった。
【0014】
そこで、本発明の目的とするところは、デザインの自由度を向上させることができ、装飾性の高いデザインで簡易かつ安価に製造することができる化粧品の製造方法及びその製造システム並びに化粧品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するために、本発明の化粧品の製造方法は、熱可塑性樹脂製の囲繞部材の第1開口部側に第1閉塞部材を取り付けて、前記囲繞部材の第2開口部から化粧料を充填する充填工程と、前記囲繞部材の前記第2開口部を閉塞する熱可塑性樹脂製の第2閉塞部材を前記囲繞部材に接着させる接着工程と、を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の化粧品の製造方法において、前記接着工程は、前記囲繞部材の前記第2開口部側の端部に対して、前記第2閉塞部材を接着させることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の化粧品の製造方法において、前記接着工程は、前記囲繞部材の前記第2開口部側の端部の全周に対して、前記第2閉塞部材を接着させることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の化粧品の製造方法において、前記接着工程は、超音波溶着、高周波溶着及び熱溶着のうちいずれか1つによって、前記第2閉塞部材を前記囲繞部材に接着させることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の化粧品の製造方法において、前記第2閉塞部材には突部を有し、前記囲繞部材には、前記第2閉塞部材の前記突部と嵌合可能な凹部が前記囲繞部材の外周面側に設けられていることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の化粧品の製造方法において、前記第1閉塞部材はモールドであり、前記充填工程後に前記充填工程により充填された化粧料を固化させる固化工程を有し、前記固化工程により化粧料が固化した後に、前記接着工程を有することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の化粧品の製造方法において、前記囲繞部材は、円環状に形成され、その内周面の周方向に沿って形成される第1突部と、前記第1突部と直行方向に1以上形成される第2突部とを有することを特徴とする。
【0022】
また、本発明の化粧品の製造方法は、前記充填工程において、充填する前記化粧料は、加熱により流動状態とされた油性固形化粧料であり、前記接着工程は、超音波溶着によって前記第2閉塞部材を前記囲繞部材に接着させることを特徴とする。
【0023】
また、本発明の化粧品の製造方法は、前記充填工程において、充填する前記化粧料は、粉末化粧料に所定の溶媒が添加されたスラリーであり、前記充填工程後に、前記充填工程により充填された前記スラリーの前記溶媒の少なくとも一部を除去して固化させる固化工程を有し、前記接着工程は、高周波溶着又は熱溶着によって前記第2閉塞部材を前記囲繞部材に接着させることを特徴とする。
【0024】
また、本発明の化粧品の製造方法は、前記充填工程において、充填する前記化粧料は粉末化粧料であり、前記充填工程後に、前記充填工程により充填された前記粉末化粧料を加圧して固化させる固化工程を有し、前記接着工程は、高周波溶着又は熱溶着によって前記第2閉塞部材を前記囲繞部材に接着させることを特徴とする。
【0025】
また、本発明の化粧品の製造方法は、前記接着工程においては、前記囲繞部材を支持する支持部と、前記囲繞部材から突出している立体的形状の化粧料を収容する収容空間と、を有するホルダーに、前記囲繞部材を保持することを特徴とする。
【0026】
また、本発明の化粧品の製造システムは、熱可塑性樹脂製の囲繞部材の第1開口部側に第1閉塞部材を取り付けて、前記囲繞部材の第2開口部から化粧料を充填する充填装置と、前記囲繞部材の前記第2開口部を閉塞する熱可塑性樹脂製の第2閉塞部材を前記囲繞部材に接着させる接着装置と、を有することを特徴とする。
【0027】
また、本発明の化粧品は、熱可塑性樹脂製の囲繞部材の第1開口部側に第1閉塞部材を取り付けて、前記囲繞部材の第2開口部から化粧料を充填して得られる化粧品において、前記囲繞部材は、前記囲繞部材の前記第2開口部を閉塞して接着されてなる熱可塑性樹脂製の第2閉塞部材を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、囲繞部材に対して化粧料を充填した後に、第2閉塞部材を囲繞部材に接着させることにより容器が完成されるため、デザインの自由度が向上し、装飾性の高いデザインの化粧品を簡易かつ安価に製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態に係る化粧品の製造方法、製造システム、及び化粧品について、図面を参照して説明する。なお、本発明における化粧品は、化粧料が囲繞部材及び第2閉塞部材に充填された化粧製品、仕掛品、半製品が含まれる。
【0031】
<第1実施形態>
第1実施形態に係る化粧品の製造方法、製造システム、及び化粧品について
図1乃至
図5を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る化粧品の製造方法を示す断面模式図、
図2は、本発明の実施形態に係る化粧品の製造システムを示す模式図、
図3は、本発明の実施形態に係るモールドの変形例を示す断面模式図、
図4は、本発明の実施形態に係る化粧品の囲繞部材を示す断面模式図、
図5は、本発明の実施形態に係るホルダーを示す断面模式図である。
【0032】
[充填工程・充填装置]
図1(a)及び(b)、
図2(a)に示すように、熱可塑性樹脂製の囲繞部材3の第1開口部3b側に、モールド5(第1閉塞部材)を取り付けて、囲繞部材3の第2開口部3cから囲繞部材3の内側に化粧料6を充填する。本実施形態に係る化粧料6は、油性固形化粧料であり、一例としては、口紅、リップグロス、リップクリーム、コンシーラー、ファンデーション、アイカラー、チークカラー等、常温において形状を維持できる種々の固形化粧料が含まれる。
【0033】
モールド5は、囲繞部材3の第1開口部3b側を一時的に閉塞する閉塞部材(第1閉塞部材)である。本実施形態において用いるモールド5の材質は特に限定されないが、油性の固形化粧料1の成形において、容易に離型でき所望の形状を綺麗に成形できるように、モールド5は、撓ませることができる弾性素材(一例としてシリコン樹脂、ゴムなど)で構成した弾性モールドとすることが好ましい。
【0034】
モールド5の表面5aには、例えばバラの花、動物等のキャラクター、抽象的な立体的形状、メーカーのロゴ、商品名など、所望の立体的形状を型取り可能な凸部及び/又は凹部が形成されている。すなわち、モールド5の表面5a(モールド面)の凸部及び/又は凹部は、成形後の化粧料6の表面デザイン(化粧品成形面である表面6a)として所望する立体的形状に対応している。また、モールド5の表面5aの凸部及び/又は凹部は、成形後の化粧料6の表面が囲繞部材3の第1開口部3bから突出するような立体的形状となるような型取りが可能に構成されてもよい。また、
図1に示す例によれば、モールド5の表面5aの縁部5bは、囲繞部材3の内周面3dに当接して入り込むことができるように突出した形状としている。
【0035】
なお、モールド5は、別の構成例として、
図3に示すように、囲繞部材3の外周面3eに当接して、囲繞部材3を外周面3e側から把持可能な把持部5cを設けるようにしてもよい。
【0036】
囲繞部材3は、一定の高さで所定範囲を囲繞するように構成された任意の外周形状を備える。本実施形態において、囲繞部材3は、固化した化粧料6を内周面3dによって囲繞し保持する部材である。本発明における囲繞部材は、例えば、扁平なコンパクトに収容可能な、高さの低い枠状の部材であってもよいし、スティック状口紅等の繰り出し容器に収容可能な、筒状の部材であってもよいが、本実施形態においては前者を例に説明する。囲繞部材3は、モールド5(第1閉塞部材)が取り付けられる時に閉塞される第1開口部3bと、後述の閉塞部材4(第2閉塞部材)が接着される時に閉塞される第2開口部3cと、を有する。最終的には、囲繞部材3は、第2開口部3c側に接着される閉塞部材4とともに容器2(一例として、中皿)を構成する。
【0037】
囲繞部材3は、第2開口部3c側に、閉塞部材4との接着のための位置決め手段が設けられている。本実施形態では、
図1(a)等に示すように、囲繞部材3の外周面3eの第2開口部3c側の端部に凹部3aが設けられており、後述の閉塞部材4の突起4bと嵌合可能に構成されている。このように、囲繞部材3には、外周面3eの第2開口部3c側の端部に凹部3aを設けたので、囲繞部材3への化粧料6の充填及び固化後に後述の閉塞部材4の突起4bを嵌合させても、囲繞部材3の内側領域へ閉塞部材4の突起4bが入り込まず、囲繞部材3の内側に既に成形されている化粧料6を押し出す等の影響を与えない。なお、囲繞部材3と閉塞部材4に設けられている位置決め手段を設けることは任意であり、本発明の必須の要件ではない。
【0038】
囲繞部材3は、後述の閉塞部材4と超音波溶着、高周波溶着、又は熱溶着などによる接着を可能とするために、熱可塑性樹脂によって構成することが好ましい。但し、囲繞部材3及び閉塞部材4を他の接着手段(例えば接着剤による接着など)を用いても良く、本発明では囲繞部材の材質は熱可塑性樹脂に限定されるものではない。
【0039】
囲繞部材3の内周面3dは、
図4(a)に示すように、第1開口部3bから第2開口部3cに向かって垂直に立設するように構成してもよいし、
図4(b)に示すように、内周面3dの一部に突部3fを設ける構成としてもよい。また、
図4(c)に示すように、内周面3dを、第1開口部3bよりも第2開口部3cが広くなるテーパー面とする構成としてもよい。
図4(b)や(c)のように構成すれば、モールド5の取り外し時において、後述のように固化工程(固化装置)により固化された化粧料6が囲繞部材3内にとどまり、化粧料6の囲繞部材3からの脱落等がより防止される。
【0040】
また、
図4(d)に示すように、全体として円環状に形成された囲繞部材3において、その内周面3dの周方向に沿って形成される突部(横リブ。第1突部)3f、及び、突部3fと直行方向に1以上形成される突部(縦リブ。第2突部)3gを有する構成としてもよい。これにより、後述の充填工程(充填装置)により充填された化粧料6の固化時に収縮が生じても、化粧料6の囲繞部材3からの脱落を防止すると共に、化粧料6の囲繞部材3内での回転をも防止される。なお、突部3f及び突部3gの内周面3dからの高さは、化粧料6の固化時の収縮率に応じて設定するものとし、一例としては、固化した化粧料6と突部3f及び/又は突部3gとが、0.1mm以上係合するように設定することが好ましい。その他、化粧料6が囲繞部材3内で回転することを防止するため、突部3gに替えて又はこれに加えて、囲繞部材3を楕円形や多角形に形成してもよい。
【0041】
モールド5の表面5aの縁部5bを、囲繞部材3の第1開口部3bへ、内周面3dに当接させながら入れ込むことにより、モールド5に対して囲繞部材3を取り付けて(
図1(a)参照)、充填装置11のコンベア12の上流側の供給ポイントP2へ供給する(
図2(a))。なお、コンベア12は、予め設定された任意の駆動条件に従って図示しない駆動手段によって駆動するようになっている。
【0042】
次に、モールド5に対して取り付けられた囲繞部材3の内側に化粧料6を充填する(
図1(b)参照)。囲繞部材3の第2開口部3c側から、モールド5の表面5aと囲繞部材3の内周面3dとによって囲繞される空間に、ノズル13aから供給される化粧料6を充填する。より詳しくは、予め所定温度で加熱して溶解された流動状態の油性固形化粧料としての化粧料6(バルク)が、脱気等の処理を経て充填装置11のホッパー13に入れられており、この化粧料6が、ノズル13aから一定量ずつ(すなわち、モールド5の表面5aと囲繞部材3の内周面3dとによって囲繞される空間体積に対応する量)、コンベア12によって流れてくる囲繞部材3が取り付けられたモールド5へ充填される(
図2(a)参照)。なお、化粧料6の流動状態を保つため、ホッパー13及びノズル13aでは所定温度による加熱が可能になっている。
【0043】
モールド5及び囲繞部材3へ充填された化粧料6に対して、
図2(a)に示す充填装置11の加熱部14において、再加熱(リヒート)処理を行う。これにより、化粧料6の表面の凹凸がなくなり、滑らかな表面6b(
図1(c)参照)を得ることができる。加熱部14は、一例として電熱線などを用いればよい。熱可塑性樹脂でなる囲繞部材3が溶けないように再加熱の時間は短く設定するのが好ましい。なお、再加熱(リヒート)処理の実施は任意である。
【0044】
以上のように、流動状態の化粧料6は、大きく開口された囲繞部材3の第2開口部3cから充填されるため、モールド5の隅々まで容易に化粧料6を行き渡らせることができ、品質の向上が図れ、歩留まりを向上させることができる。
【0045】
また、従来の中皿へのホットバックによる充填では困難であったデザインや形状を採用することができるようになり、デザインの自由度を向上させることができる。例えば、本発明によれば、色彩等が異なる2種類以上の化粧料を所望の部位に充填して多色の化粧料を成形することも容易であり、小型で薄い容器2(中皿)に対する化粧料の成形であってもデザインの自由度が増すという利点がある。なお、多色の化粧料を成形する方法としては、(1)化粧料6の充填前に、仕切り(不図示)を囲繞部材3及びモールド5に対してセットし、第1の化粧料を充填し固化させた後、前記仕切りを外し、未充填部分に対して第2の化粧料を充填し固化させる方法や、(2)モールド5の一部にのみ第1の化粧料を充填し固化させた後、その上から第2の化粧料を充填し固化させる方法を用いることができる。
【0046】
[固化工程・固化装置]
図1(c)、
図2(a)に示すように、前記充填工程(充填装置)により充填された化粧料6を固化させる。
【0047】
モールド5及び囲繞部材3へ充填された化粧料6(
図1(c)参照)は、
図2(a)に示す充填装置11のコンベア12によって冷却部15へ移動され、設定温度まで冷却されることにより固化される。
【0048】
図2(a)に示すように、本実施形態における固化装置としての冷却部15は、任意の冷却手段を備えており、コンベア12により移動される冷却対象物に対して冷却処理が施される。冷却部15による冷却効果を向上させるために、冷却部15による冷却領域をカバー16によって覆うのが好適である。
【0049】
なお、本実施形態においては、冷却装置としての冷却部15が充填装置11と一体的に構成した例を説明したが、充填装置11と冷却装置としての冷却部15とを別体で構成してもよいことは言うまでもない。また、本実施形態における固化工程(固化装置)は、モールド5及び囲繞部材3へ充填された化粧料6が固化されるものであればよく、上記のように冷却処理を施す工程に限定されず、例えば冷却対象物を放置して室温まで冷却する放冷工程であってもよく、特に限定されない。
【0050】
冷却部15により固化された化粧料6は、
図2(a)に示すコンベア12の回収ポイントP3において、モールド5及び囲繞部材3ごと搬出される。
【0051】
図1(d)に示すように、化粧料6が充填及び固化されたモールド5及び囲繞部材3が充填装置11から搬出された後、モールド5の表面5aから、囲繞部材3及び化粧料6を取り外す。これにより、囲繞部材3の第1開口部3b側の化粧料6には、モールド5の表面5aの凸部及び/又は凹部に対応して成形された、立体的形状の表面6aが現われる。一方、囲繞部材3の第2開口部3c側には、囲繞部材3の第2開口部3c側の端部と面一の平滑な表面6bの化粧料6が現われる。
【0052】
化粧料6が囲繞された囲繞部材3をそのまま外容器等(不図示)に取り付けて化粧製品とした場合には、ユーザーが化粧料6の表面6a側を塗布具で少量ずつ取って使用するうちに、化粧料6が第2開口部3c側から外容器の内側へ押し出されてしまうため、囲繞部材3の第2開口部3c側を閉塞する必要がある。そこで引き続き、囲繞部材3に対して閉塞部材4を接着する接着工程を実施する。
【0053】
なお、充填した化粧料6の固化後、後述の接着工程移行前に、化粧料6がモールド5に対して正確に充填されて成形されたか否かの確認を行うことができ、仮に充填不良であった場合には、化粧料6が充填された囲繞部材3のみを廃棄すればよく、閉塞に用いる前の閉塞部材4を節約できるため、全体としてコストを抑えることが可能である。
【0054】
[接着工程・接着装置]
図1(d)、(e)、
図2(b)に示すように、固化工程(固化装置)により化粧料6が固化した後に、囲繞部材3の第2開口部3cを閉塞する熱可塑性樹脂製の閉塞部材4を囲繞部材3に接着させる。接着工程(接着装置)は、囲繞部材3の第2開口部3c側の端部に対して、閉塞部材4を接着させるものである。更に好ましくは、接着工程(接着装置)は、囲繞部材3の第2開口部側3cの端部の全周に対して、閉塞部材4を接着させるものである。
【0055】
本実施形態における第2閉塞部材である閉塞部材4は、囲繞部材3の第2開口部3cを閉塞するための平滑部4aを有し、囲繞部材3の外周形状に対応した形状としているが、囲繞部材3の第2開口部3cを閉塞することができる形状であれば特に限定されるものではない。最終的には、閉塞部材4は、囲繞部材3とともに容器2を構成する(
図1(f)参照)。
【0056】
閉塞部材4は、囲繞部材3の第2開口部3cとの接着の際の位置決め手段が設けられている。本実施形態では、
図1(d)に示すように、閉塞部材4の周縁部に突部4bが設けられており、囲繞部材3の凹部3aと嵌合可能に構成されている。
【0057】
閉塞部材4は、囲繞部材3と超音波溶着、高周波溶着、又は熱溶着などによる接着を可能とするために、熱可塑性樹脂によって構成することが好ましい。但し、囲繞部材3及び閉塞部材4を他の接着手段(例えば接着剤による接着など)を用いても良く、本発明では閉塞部材4の材質は熱可塑性樹脂に限定されるものではない。
【0058】
閉塞部材4の囲繞部材3への接着は、
図2(b)に示す接着装置17を用いて実施する。接着装置17は、主としてターンテーブル18と接着機19とを有し、ターンテーブル18は、一例として4つのステーション18a乃至18dを備え、各ステーションを図示しない駆動手段によって反時計回りに回転可能に構成されている。なお、ターンテーブル18の回転方向は反時計回りに限定されず、時計回りでもよく、また、ターンテーブルの他の搬送手段(例えばコンベア)を採用してもよい。さらに、本実施形態においてはターンテーブル18を備える接着装置17を一例として説明するが、少なくとも接着機19を備えるものであればよい。
【0059】
図2(b)の位置Aにあるステーションには、閉塞部材4が囲繞部材3の第2開口部3c側に嵌合された状態で、囲繞部材3が供給される(
図1(e)参照)。同様に、位置Cにあるステーションでは、閉塞部材4と囲繞部材3との接着処理が実行され、位置Dにあるステーションでは、溶着処理済の閉塞部材4及び囲繞部材3(容器2。
図1(f)参照)が排出される。なお、位置Bにあるステーションは、溶着処理直前の待機ゾーンとして使用される。
【0060】
ステーション18a乃至18dのそれぞれには、囲繞部材3及び閉塞部材4を保持可能なホルダー22(
図5参照)が設けられている。囲繞部材3と閉塞部材4との接着を実施するに際しては、囲繞部材3及び閉塞部材4は、
図2(b)に示す位置Aにおいて各ステーションのホルダー22に保持させることが好ましい。本実施形態においては、囲繞部材3と閉塞部材4との接着は、囲繞部材3の第1開口部3bを下に向けた状態で実施されるが、囲繞部材3の第1開口部3b側には、立体的形状の化粧料6が既に成形されており、特にその立体的形状が囲繞部材3から突出している場合には、化粧料6の立体的形状が他の部材との接触によって崩れることがないように保護する必要があるためである。同時に、接着機19による接着処理のための位置合わせも実現できる。なお、囲繞部材3と閉塞部材4との接着は、囲繞部材3の第1開口部3bを上に向けた状態で実施するようにしてもよい。
【0061】
図5(a)に示すように、ホルダー22は、囲繞部材3を支持する支持部22aと、囲繞部材3から突出している立体的形状の化粧料6を収容する収容空間22bと、を有する。支持部22aは、囲繞部材3の第1開口部3b側の端部を支持できる構成であればよく、本実施形態のホルダー22は、一例として段部を設けている。支持部22aから内底部までの長さLは、化粧料6の立体的形状の囲繞部材3からの突出量よりも長く設定する。これにより、
図5(b)に示すように、囲繞部材3及び閉塞部材4をホルダー22に保持させた場合(
図1(e)参照)、囲繞部材3から突出した化粧料6の立体的形状が収容空間22bによって保護されるため、立体的形状が他の部材と接触することによる崩れを防止することができる。
【0062】
接着装置17における処理の流れを、ある一つのステーションに注目して示した場合、以下の通りとなる。
(1)
図2(b)に示す位置Aにあるステーションのホルダー22に、囲繞部材3及び閉塞部材4を保持させる(
図1(e)参照)。
(2)ターンテーブル18が回転し、前記ステーションは位置Bへ移動し、接着処理前の準備が完了する。
(3)ターンテーブル18が回転し、前記ステーションが位置Cへ移動すると、接着機19によって囲繞部材3及び閉塞部材4に対する接着処理が実行される。
(4)続いてターンテーブル18が回転し、前記ステーションが位置Dへ移動すると、図示しない排出手段により、接着された囲繞部材3及び閉塞部材4(容器2。
図1(f)参照)が排出スライダー20へ排出され、回収トレー21へ回収される。
(5)ターンテーブル18が回転し、前記ステーションが位置Aへ移動し,前記(1)からの処理を繰り返す。
【0063】
接着装置17における接着機19は、本実施形態においては、超音波溶着機として構成するのが好ましい。超音波溶着機は、既に知られている通り発振器、振動子、ホーンなどの所定の構成を備えていればよく、詳細な説明は割愛する。
【0064】
このような超音波溶着機によれば、閉塞部材4や囲繞部材3の表面における発熱は極僅かであり、熱可塑性樹脂製の囲繞部材3と閉塞部材4との接合部P1(
図1(e)参照)が、超音波振動による摩擦熱と加圧力によって瞬時に溶融して接着される。そのため、本実施形態のように、加熱によって溶融する油性固形化粧料の製造において、成形済の化粧料6にダメージを与えることなく、囲繞部材3と閉塞部材4とを瞬時かつ容易に接着させることができるという優れた利点がある。これにより、製造工数やランニングコストを削減することができる。
【0065】
また、このような超音波溶着機によれば、囲繞部材3の第2開口部3c側の端部の全周に対して閉塞部材4が接着されるので、囲繞部材3及び閉塞部材4内に保持されている化粧料6(特に油性成分)の漏れを確実に防止することができる。
【0066】
また、化粧製品では製品の性質上、小型で薄い容器を用いることが多い。そのような小型で薄い容器を樹脂製の囲繞部材と閉塞部材とで構成する場合、囲繞部材と閉塞部材とを例えばワンタッチで係合させることが可能な係合部(アンダーカット)を設けることは、その小ささや薄さのために困難である。本発明によれば、囲繞部材と閉塞部材とを接合させて溶着すればよいため、予め上記のような係合部を設けておく必要がなく、囲繞部材及び閉塞部材の構成の簡素化を図ることができる。
【0067】
また、囲繞部材3に対して化粧料6を充填及び成形した後に、閉塞部材4を囲繞部材3に接着させることによって容器2が完成されるため、化粧料6に対するデザイン・形状等の制約が少なくなる。また、装飾性の高いデザインが施された立体的形状を有する化粧料6が容器2に保持された化粧品1を容易かつ速やかに製造できる。化粧品1は、これをさらに外容器(不図示)に取り付けて化粧製品とするための半製品又は仕掛品として、或いは、そのままレフィル製品として用いることが可能である。
【0068】
図2に示すように、所望の形状を型取り可能なモールド5に対して取り付けられた熱可塑性樹脂製の囲繞部材3の内側に化粧料6を充填する充填装置11と、充填装置11により充填された化粧料6を固化させる固化装置としての冷却部15と、冷却部15により化粧料6を固化した後に、囲繞部材3の第2開口部3cを閉塞する熱可塑性樹脂製の閉塞部材4を囲繞部材3に接着させる接着装置17と、を有する化粧品1の製造システム10が構成される。
【0069】
<変形例>
上述の第1実施形態の変形例について、
図6を参照して説明する。
図6は、本発明の第1実施形態の変形例を示す断面模式図である。第1実施形態においては、閉塞部材4は囲繞部材3とともに容器2、特に中皿を構成する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。
閉塞部材4を、外容器(例えばコンパクト、スティック状口紅等の繰り出し容器)自体として構成してもよい。例えば、
図6(a)及び(b)に示すように、成形済みの化粧料6を保持した囲繞部材3を、コンパクト型の外容器である閉塞部材4の内底部に対して接着させて、化粧品1が完成されるようにしてもよい。
また、囲繞部材3自体を、底に開口を有する外容器(コンパクト、繰り出し容器等)として構成してもよい。例えば、
図6(c)及び(d)に示すように、底に開口を有するコンパクト型の外容器である囲繞部材3に化粧料6を充填・成形し、囲繞部材3の開口3cを閉塞するように囲繞部材3に閉塞部材4を接着させて、化粧品1が完成されるようにしてもよい。
これらにより、化粧品1の製造工程を減縮することができ、製造効率を向上させることができる。なお、
図6においては、コンパクトの蓋部は図示を省略した。
【0070】
<第2、第3実施形態>
本発明の第2、第3実施形態は、固形粉末化粧料の製造方法、製造システム、及び固形粉末化粧料について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成・方法については詳細な説明は省略する。なお、モールド5は弾性モールドである必要はない。
【0071】
第2実施形態の充填工程及び充填装置においては、充填される化粧料は、所定成分の粉末化粧料に所定の溶媒が添加されたスラリーである。また、固化工程及び固化装置においては、充填された前記スラリーの前記溶媒の少なくとも一部を除去して固化する。好ましくは圧縮成形する。また、囲繞部材3と閉塞部材4との接着工程においては、囲繞部材3に成形及び固化されている固形粉末化粧料を破壊しないために、振動を伴う超音波溶着(超音波溶着機)は用いず、高周波溶着(高周波溶着機)を用いて、閉塞部材4を囲繞部材3に接着させる。
【0072】
第3実施形態の充填工程及び充填装置においては、充填される化粧料は、所定成分の粉末化粧料である。また、固化工程及び固化装置においては、充填された前記粉末化粧料を加圧して圧縮形成により固化する。また、囲繞部材3と閉塞部材4との接着工程においては、囲繞部材3に成形及び固化されている固形粉末化粧料を破壊しないために、振動を伴う超音波溶着(超音波溶着機)は用いず、高周波溶着(高周波溶着機)を用いて、閉塞部材4を囲繞部材3に接着させる。
【0073】
このような、高周波溶着によれば、閉塞部材4は囲繞部材3の溶着する箇所(接合部P1。
図1(e)参照。)のみを内部加熱させることができ、短時間に接着可能であり、溶着しない箇所に熱の影響を与えることがない。また、固形粉末化粧料は油性固形化粧料に比べて熱によるダメージは少ないため、高周波溶着(高周波溶着機)に替えて、熱溶着(熱溶着機)を用いることも可能である。高周波溶着機又は熱溶着機は、既に知られている構成のものを用いればよく、詳細な説明は割愛する。
【0074】
<第4実施形態>
上記の実施形態においては、最終的に化粧料6が固化される固形化粧料の場合を例に説明したが、本発明はこれに限られない。本発明の第4実施形態に係る化粧品の製造方法、製造システム、及び化粧品について
図7を参照して説明する。
図7は、本発明の第4実施形態に係る化粧品の製造方法を示す断面模式図である。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成・方法については詳細な説明は省略する。
【0075】
図7に示すように、囲繞部材3の第1開口部3b側の端部に、例えばフィルムやアルミシートなどからなるシート7(第1閉塞部材)を取り付けて第1開口部3bを閉塞する(
図7(a)参照)。なお、囲繞部材3へのシート7の取り付けは、化粧品1の使用者が使用開始時に剥離することができるように、囲繞部材3の第1開口部3b側の端部の全周に対して貼付して行うのが好ましい。その後、囲繞部材3の第2開口部3c側から、液状又はパウダー状の化粧料6を充填する(
図7(b)、(c)参照)。続いて、囲繞部材3の第2開口部3cを閉塞する閉塞部材4(第2閉塞部材)を囲繞部材3に接着させる(
図7(d)、(e)参照)。なお、接着方法は、上記の実施形態と同様に、超音波溶着、高周波溶着、熱溶着、接着剤による接着のいずれであってもよい。これにより、液状又はパウダー状の化粧料6が、囲繞部材3及び閉塞部材4からなる容器2に封入された化粧品1を得ることができる。
【0076】
容器の開口部から、液状やパウダー状の化粧料を収容領域に充填し、その後に容器の開口部をシール材でシールする製造方法によると、前記充填時の液だれや粉の舞い上がり等により、化粧料が容器の開口部の端部に付着することがある。その状態でシール工程が実施されると、容器とシール材とのシール性能が著しく低下してしまう。そのため、容器にシール材が予めシールされた状態で、その容器内に化粧料を充填することが望まれる。この場合に、容器の側面や底面に充填口を設けておき、化粧料の充填後に充填口を閉塞する技術としては、例えば、充填口を閉塞する閉塞部材と嵌合可能な係合部(アンダーカット)を容器に形成しておくことや、閉塞部材の熱溶着又は両面テープによる接着などがある。しかしながら、容器に凹凸のある係合部を形成したり、接着のための接着領域を確保したりする必要があり、容器の形状に制約が生じるという問題があった。この点、本実施形態による製造方法、製造システム及び化粧品によれば、シート7が予め取り付けられた囲繞部材3に対する化粧品6の充填後、充填口である第2開口部3cを閉塞部材4によって閉塞して超音波溶着等で接着するので、容器の形状の制約が少なく、隙間なく確実にシールでき、また製造設備の省スペース化も図ることができるという効果を奏する。
【0077】
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。