(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
パネル(3)を押し下げるための前記手段(533)は、滑り面(532)を有する前記手段(531)に回転可能に取り付けられている第1のヒンジアーム(5330)を備える、ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
前記マンドレル(51)は、前記中間パネルの少なくとも一部の面に対して、前記形成装置の支持又は保持手段(54)にある前記中間パネル(5)の適用面(510)を備え、
前記マンドレルが格納位置にある場合、前記中間パネルの前記適用面(510)と、前記マンドレルに対向する前記上面(511)との間の距離は、得られる前記箱又は前記箱の一部の幅よりも小さく、
前記接着剤塗布ワークステーション(40)から来る前記ブランク(1)が前記マンドレルの下方に位置する、すなわち形成位置にある場合、前記マンドレルの前記外側断面は、前記支持又は保持手段にある前記中間パネルごとに一度、前記マンドレルの前記適用面(510)により前記支持又は保持手段(54)にある前記中間パネル(5)を押すように、得られる前記箱又は前記箱の一部の前記内側断面に対応する、ことを特徴とする請求項10又は11に記載の方法。
前記ブランク(1)は、前記ブランクの前記パネルの間の前記折り目(8)〜(10)と平行な方向の並進移動により、前記接着剤塗布ワークステーション(40)から前記マンドレル(51)の下方に運び込まれ、
前記マンドレル(51)は、固定されている前記接着剤塗布ワークステーション(40)に配置されている、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
前記ブランクは、前記マンドレルの下方における前記ブランクの正確な位置決めを確実にするため、その並進移動を確実にする手段(43)の吸引により固定されている、ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
平行な折り目(8)〜(10)により互いに接続され、サイドフラップ(13),(16a)〜(16d)を備える1組のパネル(3)〜(6)を備える、多角形断面の箱又は箱の一部をブランク(1)から形成するための方法であって、
前記サイドフラップは、前記パネルを接続する前記折り目(8)〜(10)に垂直な折り目(14)により前記パネルにそれぞれ接続されており、
前記ブランクは、請求項10〜14のいずれかに記載の方法を行うことにより、接着剤塗布ワークステーション(40)において接着され、マンドレル(50)の周りに成形されることを特徴とする、方法。
【背景技術】
【0003】
ブランクは、
少なくとも3つのパネルの連続部、すなわち、少なくとも1つの中間パネルのいずれかの側に位置する2つの端部パネルを備え、
前記パネルは、平行な折り目により互いに接続され、サイドフラップを備え、
前記サイドフラップは、前記パネルを接続する前記折り目に垂直な折り目により前記パネルにそれぞれ接続され、
端部パネルの一方の自由端は、前記パネルを接続する前記折り目と平行な折り目により前記端部パネルに接続されているタブを備える。
【0004】
ブランクは、3つのパネルを備える場合、箱の一部(蓋又は底)が得られる。ブランクは、4つのパネルを備える場合、箱が得られる。
【0005】
箱又は箱の一部が得られるように、接着剤が、一方では2つの前記フラップに、他方では端部パネルの前記タブ、又は前記タブと反対の前記端部パネルの前記自由端の近傍に堆積される。
【0006】
前記パネルは、外側断面が、得られる前記箱の内側断面に対応する、多角形断面のマンドレルの周りに配置され、
前記タブは、前記マンドレルの上面に対して位置する他の端部パネルの自由端に対して固定され、
前記パネルの同じ側に配置される前記フラップは、互いに固定される前記マンドレルの対応する端面に対して折られる。
【0007】
本発明は、補強される段ボール箱の分野において、非排他的な適用に関わらず、特に重要である。
【0008】
これは、ブランクをマンドレルの周りに成形する多くの方法と装置から既に知られている。
【0009】
特に、マガジン内のブランクを連続的に取り外すこと、及びドライブフィンガを備えるテーブルにブランクを置くことから構成される方法と装置が記載されている欧州公開特許0334707が引用され得る。後者は、マンドレルの下方においてブランクの音を立てるように、テーブル上でブランクをスライドさせる。マンドレルの移送中、ブランクはテーブルの上方と下方に配置されるグルアに触れる。このグルアはブランクに接着層を堆積させる。
【0010】
ブランクをマンドレルの周りに成形することは、ブランクの平面に対して垂直に並進移動するような移動式機器を用いて行われる。この移動式機器は、マンドレルの周りにパネルとタブを配置するように、橋台、ヒンジアーム、及びフレームに固定されるアクチュエータを備える。
【0011】
タブと反対の端部パネルの自由端に対してタブを固定すること、マンドレルの対応する端面に対してパネルの同じ側に配置されるフラップを折ること、及び折られたフラップを互いに固定することは、フレームに固定されているヒンジアームとアクチュエータにより達せられる。
【0012】
この装置の多くの変形例が、提供され、全体的な充足をもたらす。
【0013】
一方、これらの装置は、互いに独立する多くの装置の介入を完全に必要とするため、不利な点を有する。したがって、装置の介入は、ブランクの正しい成形を保証するため、正確に調整される必要があり、著しい量になる。
【発明の概要】
【0014】
本発明は、シート状の材料で形成されたブランクをマンドレルの周りに成形することに対して、略図及び/又は簡略化された実施形態でありながら、この成形を非常に正確に達せられるようにする装置と方法を提案することにより、これらの不利な点を克服することを意図する。
【0015】
このため、本発明は、特に、
多角形断面の箱又は箱の一部を得るように、シート状の材料で形成されるブランクをマンドレルの周りに成形するための装置であって、
前記ブランクが、
少なくとも3つのパネルの連続部、すなわち、少なくとも1つの中間パネルのいずれかの側において、2つの端部パネルを備え、
前記パネルが、平行な折り目により互いに接続され、サイドフラップを備え、
前記サイドフラップが、前記パネルを接続する前記折り目に垂直な折り目により前記パネルにそれぞれ接続され、
前記端部パネルの一方の自由端が、前記パネルを接続する前記折り目と平行な折り目により前記端部パネルに接続されているタブを備え、
前記ブランクが、接着剤塗布ワークステーションにおいて、一方では2つのフラップに、他方では前記端部パネルの前記タブ、又は前記タブと反対の前記端部パネルの前記自由端の近傍に予め接着され、
前記装置が、
フレームと、
外側断面が、得られる前記箱又は前記箱の一部の内側断面に対応する、多角形断面の前記マンドレルと、
パネルと前記タブを前記マンドレルの周りに配置するための手段と、
前記タブと反対の前記端部パネルの前記自由端に対して前記タブを固定するための手段と、
前記マンドレルの対応する端面に対して前記パネルの同じ側に配置されるフラップを折るための手段と、
折られた前記フラップを互いに固定するための手段とを備え、
前記パネルを配置するための手段、及び前記タブを固定するための手段が、前記装置の前記フレームに固定され、前記マンドレルのいずれかの側に配置されている2つのつり台により、前記ブランクが運び込まれる方向に関して、前記接着剤塗布ワークステーションから横方向及び左右対称に支持されていることを特徴とする、装置を提案する。
【0017】
さらなる及び/又は加えられる有利な実施形態において、以下の構造の一部及び/又はその他が用いられる。
つり台をそれぞれ包む手段は、
前記マンドレルに対向する2つの側面の一方に前記ブランクのパネルを押し下げる滑り面を有する手段、
一方の前記つり台に関して、パネルを押し下げる手段、
及び他方の前記つり台に関して、前記マンドレルの上面の端部の周りにおいて、前記タブを折る手段をそれぞれ備える。
前記つり台は、垂直方向と横方向に包装手段を移動させるためのヒンジシステムをそれぞれ備える。
パネルを押し下げるための前記手段は、滑り面を有する前記手段に回転可能に取り付けられている第1のヒンジアームを備える。
他の前記つり台は、前記タブを固定するための前記手段を支持し、
これらの前記手段は、前記つり台の滑り面を有する前記手段に回転可能に取り付けられ、前記端部パネルの前記自由端に対して前記タブを押し付けるための手段を有する第2のヒンジアームを備える。
フラップを折るための前記手段の少なくとも一部は、2つの前記つり台により支持されている。
前記装置は、前記ブランクの中間パネルの表面の少なくとも一部の支持又は保持手段を備える。
また、前記マンドレルは、前記支持又は保持手段にある前記中間パネルの適用面、前記側面、及び前記適用面と反対の前記上面を備える。
前記マンドレルは、前記マンドレルの前記外側断面が、得られる前記箱又は前記箱の一部の前記内側断面に対応する、前記箱又は前記箱の一部を形成するための第1の位置と、前記マンドレルの前記適用面とその反対の前記上面との間の距離が、得られる前記箱又は前記箱の一部の幅よりも小さい第2の格納位置との間を移動できる。
前記適用面と、前記マンドレルに対向する前記上面との間の距離は調整され得る。
前記マンドレルの前記端部は、角が切られている。
【0018】
また、本発明は、
多角形断面の箱又は箱の一部を得るように、シート状の材料で形成されるブランクをマンドレルの周りに成形するための方法であって、
前記ブランクが、
少なくとも3つのパネルの連続部、すなわち、少なくとも1つの中間パネルのいずれかの側において、2つの端部パネルを備え、
前記パネルが、平行な折り目により互いに接続され、サイドフラップを備え、
前記サイドフラップが、前記パネルを接続する前記折り目に垂直な折り目により前記パネルにそれぞれ接続され、
前記端部パネルの一方の自由端が、前記パネルを接続する前記折り目と平行な折り目により前記端部パネルに接続されているタブを備え、
方法が、フレームを備える装置を実装し、
前記ブランクが、前記装置の接着剤塗布ワークステーションに予め接着され、
前記パネルが、外側断面が、得られる前記箱又は前記箱の一部の内側断面に対応する、多角形断面のマンドレルの周りに配置され、
前記タブが、前記マンドレルの上面に対して位置する他の前記端部パネルの前記自由端に対して固定され、
前記パネルの同じ側に配置される前記折り目が、互いに固定される前記マンドレルの対応する端面に対して折られ、
前記パネル及び前記タブを配置すること、及び前記タブを固定することが、前記形成装置の前記フレームに固定され、前記マンドレルのいずれかの側に配置されている2つのつり台により、前記ブランクが運び込まれる方向に関して、前記接着剤塗布ワークステーションから横方向及び左右対称に支持されている手段により行われる並進移動及び回転移動から起こることを特徴とする、方法に関する。
【0019】
さらに及び/又は加えて、有利なことに、以下の構造の一部及び/又はその他が用いられる。
前記フラップの少なくとも一部を折ることは、前記つり台により支持される手段から行われる。
前記マンドレルは、前記中間パネルの少なくとも一部の面に対して、前記形成装置の支持又は保持手段にある前記中間パネルの適用面を備え、
前記マンドレルが格納位置にある場合、前記中間パネルの前記適用面と、前記マンドレルに対向する前記上面との間の距離は、得られる前記箱又は前記箱の一部の幅よりも小さく、
前記接着剤塗布ワークステーションから来る前記ブランクが前記マンドレルの下方に位置する、すなわち形成位置にある場合、前記マンドレルの前記外側断面は、前記支持又は保持手段にある前記中間パネルごとに一度、前記マンドレルの前記適用面により前記支持又は保持手段にある前記中間パネルを押すように、得られる前記箱又は前記箱の一部の前記内側断面に対応する。
前記ブランクは、前記ブランクの前記パネルの間の前記折り目と平行な方向の並進移動により、前記接着剤塗布ワークステーションから前記マンドレルの下方に運び込まれ、
前記マンドレルは、固定されている前記ワークステーションに配置されている。
前記ブランクは、前記マンドレルの下方における前記ブランクの正確な位置決めを確実にするため、その並進移動を確実にする手段の吸引により固定されている。
【0020】
また、本発明は、
接着剤塗布ワークステーションを備える、多角形断面の箱又は箱の一部を形成するための装置であって、
シート状の材料で形成されるブランクが、平行な折り目により互いに接続され、サイドフラップを備える1組のパネルを備え、
前記サイドフラップが、前記パネルを接続する前記折り目に垂直な折り目により前記パネルにそれぞれ接続され、
前記1組のパネルの一方の端部パネルの自由端が、前記パネルを接続する前記折り目と平行な折り目により前記端部パネルに接続されているタブを備えており、
前記ブランクが、一方では2つのサイドフラップに、他方では端部パネルの前記タブ、又は前記タブと反対の前記端部パネルの前記自由端の近傍に少なくとも接着され、
形成ワークステーションが、上述のような成形装置を備えることを特徴とする、装置に関する。
【0021】
また、本発明は、
平行な折り目により互いに接続され、サイドフラップを備える1組のパネルを備える、多角形断面の箱又は箱の一部をブランクから形成するための方法であって、
前記サイドフラップが、前記パネルを接続する前記折り目に垂直な折り目により前記パネルにそれぞれ接続されており、
前記ブランクは、上述の成形方法を行うことにより、接着剤塗布ワークステーションにおいて接着され、マンドレルの周りに成形されることを特徴とする、方法に関する。
【0022】
最後に、本発明は、
本発明に記載の箱又は箱の一部を形成する方法を行う、箱又は箱の一部を連続して自動的に形成する方法であって、
n−1番目の前記ブランクは、n番目の前記ブランクが接着されるとき、形成されることを特徴とする、方法に関する。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、箱を形成することを目的とする、例えば厚さ3mmの両面段ボールで形成されるブランク1を示す。
【0026】
ブランク1は、接着タブ7を端部とし、互いに平行な第1の折り目、すなわち第1の中央又は参照折り目8、2つの第1の側方折り目9,10、タブ7に繋がる第1の端部折り目11により互いに接続される4つの主要長方形パネル3,4,5,6の連続部2を備える。
【0027】
パネル3,6は端部パネルと呼称される。また、パネル4,5は中間パネルと呼称される。
【0028】
ブランクは、それ自体、既知の方法で、充填の後、箱の上部を特に形成する、第1の折り目に垂直な第2の折り目14により主要パネルに接続されている長方形又は実質的に長方形のフラップ13の第1の組12と、箱の下部を特に形成する、第2の折り目14により主要パネルに接続されている長方形又は実質的に長方形のフラップ16a〜16dの第2の組15とを備える。
【0029】
また、本発明に記載の方法及び装置は、
図1に示されるブランクの変形例、特に補助長方形パネルにより互いに接続されている主要長方形パネルを備えるブランクを用いる。
【0030】
既知の方法で、これらの補助パネルは、最終的な箱において、後者の傾斜角を形成する。
【0031】
また、本発明に記載の方法及び装置は、箱の一部を得るため、中間パネルと2つの端部パネルを備えるブランクを用い得る。
【0032】
まず初めに、
図2〜5を参照して、
図1に示すブランクから多角形断面の箱を形成するための機械を示す。この機械は、本発明の実施形態に記載の接着装置を備え、特に他の図を参照して、より明確に本明細書に記載される。
【0033】
この機械20は、
図1に示すブランクから箱を形成することを確実にするように組み立てられている、サブセット又は独立したモジュールを有するプラットフォームを形成するフレーム又は構造21を備える。
【0034】
このプラットフォームは、ブランクの保管/引き出しモジュール30、ブランク接着モジュール40、形成モジュール50、及び取り出しモジュール60である。
【0035】
これらのモジュールは、独立して作られ、フレーム22に取り付けられる。
【0036】
したがって、フレーム21は、2つの端部モジュール、すなわち保管/引き出しモジュール30と取り出しモジュール60との間の接続を確実にする。
【0037】
フレームの柱22において、電気的なキャビネットが設けられる。この電気的なキャビネットは、機械を制御するためにプログラム可能な自動装置を含む。この自動装置は、それ自体、既に知られている。
【0038】
第1の保管/引き出しモジュール30は、形成されるブランク1の半垂直位置において保管マガジン31を備える。
【0039】
この保管マガジン31は、例えば非同期モータを有するシステム33により駆動される2つのモジュラーチェーン32を備える。
【0040】
チェーン32は、例えばフリーホイール34と連動し、前部36に供給され得るようにブランクを保持することができる。
【0041】
保管マガジン31において、ブランクは、印刷面が機械の外側に向かって回転し、ブランクのタブがブランクのスクロール方向に機械の右側に配置されている状態で保管される。
【0042】
また、このモジュール30は、マガジン31からブランク1を引き出すための手段35(
図3参照)を備える。
【0043】
接着モジュール40は、ブランク1を受け入れることを目的とする、テーブルのような平坦な支持部41を有する接着装置を備える。このテーブル41の長手方向の端部において、テーブルに対して固定されている止め具410が設けられている。この止め具410はブランクの位置決めを確実にし得る。
【0044】
また、接着装置は、支持部の上方に配置されているノズル420を支持するヒンジアームシステム42を備える。
【0045】
形成モジュール50はマンドレル51、すなわち成形工具を備える。接着装置により予め接着されたブランクはマンドレル51の周りに成形される。
【0046】
ブランク1を接着装置からマンドレル51の下方に移動させるように、移送手段43が設けられる。この移送手段43は、テーブル41の下方に配置され、吸引手段によりブランクを下方から掴み得るヒンジアームシステムを備える。
【0047】
成形モジュール50(
図4参照)自体が、フレーム21に固定され、マンドレル51のいずれかの側、すなわちブランクが接着剤塗布ワークステーションから運び込まれる方向に対して横方向及び左右対称に配置されている2つのつり台52,53を備える。
【0048】
これらのつり台は、
図2〜5に示す例において、パネルを配置するための手段とタブを固定するための手段とを備える。
【0049】
取り出しモジュール60は、多角形断面の箱又は箱の一部が形成されるマンドレル51から多角形断面の箱又は箱の一部を取り出し装置61を用いて取り出すための取り出しワークステーションと、2つのコンベヤ62,63、及び取り出しワークステーションから排出ワークステーションに箱又は箱の一部を移送するためのワークステーションを有する排出ワークステーションとを備える。
【0050】
図6〜14について、形成モジュール50をより詳細に示す。
【0051】
図6は、マンドレル51、及び接着剤塗布ワークステーション40において予め接着されているブランク1を示す。
【0052】
図6において、マンドレルとブランクは、機械20のブランクの流動方向に対して横方向に示され、機械の後方から示される。すなわち、タブ7は、機械20の内側にあるブランク1の移動方向に沿って右側に配置され、
図6の左側に配置される。
【0053】
記載される方法の実施例において、接着層は、パネル3の自由端の近傍、及びフラップ16a,16cに堆積される。これらの接着層は、
図1に示すブランクの上面に堆積される。
【0054】
この上面は
図6のマンドレル51に面し、ブランクの印刷面である下面の反対側にある。
【0055】
当然ながら、本発明はこの実施形態に限定されない。特に、接着層の堆積は、ブランクの下面、すなわちテーブル41に面し、その上面を構成するブランクの印刷面に行われ得る。
【0056】
この場合、接着層は、フラップ16b,16dに堆積される。
【0057】
上述のように、ブランク1は、ヒンジアームシステムを備える移送手段43により、接着剤塗布ワークステーション40からマンドレル51の下方まで移動される。
【0058】
これらの移送は、極めて正確であるという利点を有し、移送が例えばドライブフィンガの手段により行われるときに必要となる、すべてのサイドガイドを取り外すことが特に可能になる。また、これらの移送により、マンドレルの下方にブランクを正しく位置決めするため、一般的に設けられている前側橋台を取り外すことができる。そのため、この前側橋台は図示されない。
【0059】
一方、本発明はこの実施形態に限定されない。ブランク1は、真っ直ぐに動かされる従来の手段により、接着剤塗布ワークステーション40から形成ワークステーション50まで動かされ得る。
【0060】
したがって、
図6は、移送手段43を用いてマンドレル51の下方にブランク1を位置決めし、移送手段43を戻し、ブランク51の下方に配置されている支持手段54,55によりブランク1を保持した後のブランク1を示す。また、ブランク1は、マンドレル51の下面に対して、支持手段54,55に位置する。このとき、移送手段43は、形成ワークステーションを離れ、接着剤塗布ワークステーションに戻る。
【0061】
図6に示す実施例において、これらの支持手段は、中間パネル5及び端部パネル3の少なくとも一部の表面と接触している。ブランク1を支持及び/又は保持するための他の手段が、本発明の範囲から逸脱することなく検討され得る。
【0062】
図6は、マンドレルの下に配置されている支持手段54が2つのサイドパッド540,541と中間支持部542とを備えることを示す。
【0063】
マンドレル51は、ブランク1に面することを目的とする適用面510、主要パネル3が平坦にされる適用面510と反対側の上面511、主要パネル4,6が配置される側面512,513、サイドフラップ16a〜16dが押し下げられる端面514とを備える。
【0064】
マンドレルの面は、プレート、又は山形鋼により、それ自体が既に知られている方法で形成され得る。
【0065】
図示される実施例において、端部は真っ直ぐな線である。
【0066】
ブランク1が主要パネルの間に長方形補助パネルを備える場合、マンドレル51は、角が切られている端部を有する。したがって、補助パネルは、形成後に得られる箱の傾斜角を形成する。
【0067】
図6と
図7を比べることにより、マンドレル51は、
図6に示す格納位置と
図7に示す形成位置との間で移動し得ることが分かる。
【0068】
図6に示す格納位置において、マンドレルの適用面510とその反対側の上面511との間の距離は、ブランク1から得られる箱の幅よりも小さい。
【0069】
この格納位置により、移送手段43がマンドレルの適用面510と支持手段54,55との間をブランク1に通過させることができる。
【0070】
図7に示す形成位置において、マンドレルの外側断面は、ブランク1から得られる箱の内側断面に対応する。また、適用面510はブランク1の上面と接触している。
【0071】
図6,7に示す実施形態において、マンドレルの適用面510とその反対側の上面511との間の距離はアクチュエータ515などの適切な手段を用いて調整できる。一方、本発明はこの実施形態に限定されない。また、変形例が、本発明の範囲から逸脱することなく検討され得る。
【0072】
サイドパッド540,541はマンドレルに面して位置することが分かる。したがって、サイドパッド540,541の外面5400,5410は、マンドレル51の側面512,513の実質的に下方にある。
【0073】
これにより、マンドレルの適用面510に対する中間パネル5の実質的な平坦化を確実にすることができる。
【0074】
マンドレルの周りに箱を形成することは、
図8および
図9を参照して、より詳細に記載されるつり台52,53により行われる。
【0075】
上述のように、これら2つのつり台は、機械のフレーム21に固定され、(
図8に示していない)マンドレルのいずれかの側、すなわちブランクが接着剤塗布ワークステーションから運び込まれる方向に対して横方向及び左右対称に配置されている。
【0076】
図8において、ブランクが機械20の内部に運び込まれる方向が矢印Fにより示される。
【0077】
したがって、つり台52は、マンドレルの下方に位置するブランクのタブ7の側面に示されている。一方、つり台53はパネル3と4の下方に位置する。
【0078】
つり台52,53は、同様に得られるヒンジアームシステム56,57をそれぞれ備える。
【0079】
したがって、このヒンジアームシステム56,57は、2つの軸561,571,562,572により互いに折り畳まれている一対の主要アーム560,570を備える。
【0080】
これらの2つの軸561,562,571,572は、互いに離間し、実質的に長手方向に、すなわち機械20内のブランクの移動方向に沿って伸びている。
【0081】
主要アーム560,570は中間アーム563,573をそれぞれ支持する。
【0082】
2つの中間アーム563,573は、その一方の端部において、2つのメインアーム560,570と共通の軸562,572周りに回転可能に取り付けられている。
【0083】
軸562,572に回転可能に取り付けられている中間アーム563,573の反対側の端部において、中間アーム563,573は、2つの補助アーム565,575と共通の軸564,574に回転可能に取り付けられている。
【0084】
また、小さな接続ロッド566,576,567,577は、主要アーム560,570、補助アーム565,575をそれぞれ2重にする。
【0085】
中間アーム563,573と反対側の補助アーム565,575及び小さな接続ロッド567,577の端部は、滑り面522,532を有するサイドフラットナ521,531のための支持手段568,578を備える。これら2つの滑り面は、ブランク1がマンドレル51の下方に位置するとき、マンドレルの側面512,513と実質的に平行で、ブランク1に垂直な長手方向の平面において伸びる。これらの滑り面は、パネル6,4の配置、及びマンドレル51に対するパネル6,4の平坦化を確実にするように設計されている。
【0086】
これらのつり台は、箱を形成できるようにするすべての手段を支えるように設計されている。
【0087】
したがって、つり台52は、折り目11においてタブ7を折り曲げるための手段523と、折り曲げられた後、タブ7にパネル3を固定することを確実にするための手段524とを支持する。
【0088】
手段523は滑り面の上部5220の近傍に設けられ、3歯のくし形状を有するアクチュエータで形成され得る。この3歯のくし形状は、オリフィス5230をそれぞれ通過し得る。
【0089】
手段524は、実質的に平行で、略L字形状を有する2つのアーム5240(第2のヒンジアーム)を備える。
【0090】
これら2つのアーム5240は、共通軸5241周りにおいて、サイドフラットナ521に回転可能に取り付けられ、略L字形状の第1の枝の自由端により、実質的に長手方向に伸びる。
【0091】
図示されるように、この軸5241は、滑り面522に対してサイドフラットナの後方に配置されている。
【0092】
アーム5240は、軸5241と反対側のLの第2の枝の自由端において、アーム5240により形成されている略L字形状の第2の枝に対して実質的に垂直に伸びるプレート5242を支持する。
【0093】
また、つり台52は、矢印Fにより示すブランクの流動方向において、折り曲げ手段523の下流に配置されるヒンジアーム525を支持する。
【0094】
このヒンジアーム525は、つり台53の後述するアーム534と協働して、(上方の位置にある)サイドフラップ16aをマンドレル51の端面514に対して押し下げることを目的とする。
【0095】
つり台53自体が、マンドレルの周りに主要パネル4を配置するためのユニット533を支持する。
【0096】
このユニットは、実質的に平行で、実質的に長手方向の共通軸5331周りに回転可能に取り付けられている2つのアーム5330を備える。この軸5331は、支持手段578と反対側のサイドフラットナ531の滑り面532の上端5320に実質的に配置されている。
【0097】
軸5331と反対側の端部において、アーム(第1のヒンジアーム)5330はプレート5332を支持する。
【0098】
また、つり台53はヒンジアーム534を支持する。このヒンジアーム534は、つり台52のアーム525と協働して、マンドレル51の端面514にある(フラップ16cと反対側であり、上方の位置にある)サイドフラップ16aを押し下げることを目的としている。
【0099】
このヒンジアームは、矢印Fで示される、ブランクの移動方向に対して配置手段533の下流に配置され、つり台52のアーム525と実質的に反対側に配置されている。
【0100】
最後に、つり台52,53は、マンドレルの端面514にあるサイドフラップ16d,16cを折り曲げることに対する手段526、536を備える。
【0101】
これらの手段526,536は、窓5260,5360を通過し得るフィンガから構成され、フラップ16d,16cのサイズに応じて制御される3つのアクチュエータの1組により作動され得る。
【0102】
図9を参照して、つり台53を側面から示す。
【0103】
この
図9は、プレート5332とアーム534を支持するサイドフラットナ531を示す。
【0104】
また、
図9は、アーム534を作動させる手段を示す。この手段は、アクチュエータシステム5340を備える。
【0105】
図9は、折り曲げ手段536とその作動手段を示す。
【0106】
また、
図9は、モータ578を用いて、ヒンジアームシステム57を移動させるベルト575を示す。
【0107】
つり台52は、同様に、ヒンジアームシステム56を駆動させるための手段を備える。
【0108】
実施するとき、これらのヒンジアームシステムのそれぞれに関するモータは、マンドレルにパネルを配置するとき、2つのヒンジアームシステム56,57が同じ動きに従って移動するように制御される。
【0109】
図10〜14を参照して、2つのつり台52,53を用いて、マンドレル51の周りにブランクを形成する様々なステップを示す。
【0110】
図10は、形成開始前のマンドレル51とブランク1の相対位置を示す。
【0111】
図7において、この位置は示される。ブランク1はマンドレル51に対して正確に位置決めされる必要があることが分かる。実施するとき、パネルの配置は、適用面510に対してブランクを平坦にした後に行われる。
【0112】
したがって、本明細書は、ブランクの配置が始まる一方、マンドレルに対するブランクの平坦化が行われない方法を記載している欧州公開特許0334707と異なる。
【0113】
実施するとき、パネル5は適用面510と接触している。一方、パネル6はつり台52の側面から伸び、パネル3,4はつり台53の側面から伸びる。
【0114】
図8に示すように、この位置において、ヒンジアームシステム56,57は折り曲げ位置にある。
【0115】
このとき、これら2つのシステムは、
図12に示す展開位置に移行するように制御される。
【0116】
折り曲げ位置から展開位置に移行するとき、主要アーム、補助アーム、及び中間アームが回転することで、跡がサイドフラットナ521,531にそれぞれ残る。この回転は機械の上部および内部に向かう複合運動である。
【0118】
この中間位置において、滑り面522の上部5220はパネル6の下面(印刷面)に接触している。滑り面522が移動することにより、パネル6がマンドレルの周りに配置され、パネル6が折り目10において折れ曲がる。
【0119】
同様に、滑り面532の上部5320はパネル4と接触している。一方、ユニット533のプレート5332はパネル3の下面と接触している。
【0120】
滑り面532が移動することにより、マンドレルの周りにパネル4を配置し、折り目8においてパネル4を折り曲げることができる。また、プレート5332により、パネル3がパネル4の延長部にあり続けることができる。
【0121】
図12に示すつり台の展開位置において、パネル6は、滑り面522を用いて、マンドレルの側面512に対して平坦にされる。
【0122】
また、折り曲げ手段523は、折り目11において、タブ7を折り曲げるように作動される。したがって、このタブ7はマンドレルの上面511に接触する。
【0123】
同時に、つり台53の滑り面532は、マンドレルの側面513に対してパネル4を平坦にする。また、アーム5330は、軸5331周りの反時計方向に回転し、折り目9においてパネル3を折り曲げる。
【0124】
図13に示す以下のステップにおいて、2つのつり台52,53は、
図12に示す展開位置に留まる。
【0125】
この位置において、ラッピングアーム5330は、軸5331周りの反時計方向に回転し続け、プレート5332を用いて、マンドレルの上面511に対してパネル3を平坦にすることを確実にする。
【0126】
これと共に、アーム5240の移動が、シャフト5241周りの時計方向に始まる。
【0127】
この位置において、折り曲げ手段526,536は、マンドレルの端面514に対してサイドフラップ16d,16bを平坦にするため、折り目14においてサイドフラップ16d,16bを折り曲げるように作動される。
【0128】
このとき、アーム525,534は、既に折り曲げられているサイドフラップ16b,16dに対して、折り目14周りに折り曲げることにより、上側フラップ16aを折り曲げるように作動される。
【0129】
図14は、軸5241周りにアーム5240を回転させることが続く、以下のステップを示す。したがって、プレート5242は、パネル3に対して位置し、パネル3の自由端の近傍にある接着剤を用いて、押し付けることにより、パネル3をタブ7に固定することを確実にする。
【0130】
接着層がパネル3の自由端の近傍ではなくタブの上面にある場合、折り曲げ手段523はユニット533の後でのみ作動される。したがって、まず、マンドレルの上面511に対してパネル3を平坦にすることが進められる。このとき、手段523を用いて、折り目11の周りにタブ7を折り曲げる。最後に、アーム5240が、タブにある接着剤を用いてタブ7を固定することを確実にするため、パネル3に対してタブ7を押し付けるように作動する。
【0131】
図14に示すように、プレート5242がタブ7とパネル3との間の固定を確実にするとき、つり台53は折り曲げ位置に向かってその移動を始め得る。
【0132】
パネル3にタブ7を固定することが達せられるとすぐに、つり台52は、2つのつり台52,53の折り曲げ位置に向かって移動を始め、
図10に示す折り曲げ位置になる。アーム5240は、軸5241周りの反時計方向の回転を用いて後方に向かって傾く。したがって、マンドレル51の周りで新しいブランクを形成することができる。
【0133】
また、所定の手段が、折り目14においてフラップ16cを折り曲げ、マンドレルの端面514に対して既に折り曲げられているフラップ16b,16dに対してフラップ16cを固定するために設けられる。
【0134】
これらの手段は、従来のものであるため、詳細には図示されず、サイドフラットナ521,531により運ばれる、又は例えば取り出しモジュール60の取り出し手段61に設けられ得る。
【0135】
したがって、マンドレルの周りのブランクを成形すること、タブと反対の端部パネルの自由端に対してタブを固定すること、及びマンドレルの端面に対するフラップと同じ側に配置されている少なくとも2つのフラップを折り曲げることを確実にする、すべての手段が、つり台52,53、特にサイドフラットナ521,531により支持される。
【0136】
つり台を設計するとき、これらの様々な手段の互いに対する位置決めは予め保たれている。
【0137】
したがって、本発明に記載の装置は、その正しい機能を確実にするための調整を必要としない。
【0138】
また、これらすべての手段がつり台に共に集められていることから、大きさを制限し、特に、フレームの上部に固定されているアームをなくすことができる。したがって、マンドレルとフレームとの間の空間がすべて開放される。
【0139】
全ての移動は、回転であること、すなわちサイドフラットナを駆動することを可能にする移動、又はつり台により支持される様々な手段の移動であることが記載されている。
【0140】
マンドレルの端面514に予め折り曲げられているフラップ16b,16dに、上面に接着剤を備えるフラップ16a,16cを固定することは、4つの側面フラップすべてを固定することを確実にする。これは、接着剤がサイドフラップ16b,16dの下面にあり、フラップ16a,16cが互いに折り曲げられている場合よりも確実である。
【0141】
最後に、接着剤がブランクの上面にあり、つり台により支持されている様々な手段がブランクの下面(印刷面)に接触している限り、これらの手段が予め堆積されている接着層に接触する虞はない。これは、異なる手段、特にユニット533と固定手段524の調整の段階における精度の要求を下げる。
【0142】
箱を形成できるようにする機械の機能が図面を参照して記載される。
【0143】
第1のブランク1は、ブランクを保管するマガジン31から取り出される。また、マガジン31は水平方向に対して傾くように形成されている。
【0144】
したがって、ブランク1は、テーブル41に下ろされ、テーブル41に正確に位置決めされる。
【0145】
ブランクが固定されている状態で、接着層が、ブランクの上面における、少なくとも2つのサイドフラップ16c,16aに堆積される。一方、下面はブランクの印刷面を備える。
【0146】
このとき、ブランクは、接着剤塗布ワークステーションから形成ワークステーションに移送される。また、接着層の堆積は、この移送において、パネル3の自由端の近傍又はタブ7で進められる。
【0147】
本明細書において、ブランク1がマンドレルの下方に位置する状態で、マンドレルの周りにブランク1を配置することは上述の2つのつり台52,53により進められる。
【0148】
形成のステップから、パネル3はタブ7に接着される。また、サイドフラップ16a,16cは、マンドレルの端面510において箱の底部を形成するためにフラップ16b,16dに接着される。後者は取り出しモジュール60の側面において回転する。
【0149】
したがって、これは、コンベヤ62,63のいずれかに箱を置くため、いかなる適切な手段であっても、マンドレル51から形成される箱を取り出す。
【0150】
また、本明細書は、箱の一部、特に蓋又は底を形成することに適用される。
【0151】
当然ながら、この方法は、箱または箱の一部を連続して自動的に形成することの範囲において実施される。したがって、n番目のブランクは、n−1番目のブランクを形成するとき、接着される。
【0152】
当然ながら、また上述のように、本発明は、より明確に記載されている実施形態に限定されない。むしろ、全ての変形例が含まれる。特に、マンドレルの下方にブランクを移動させるための手段が、接着のため、ブランクが正確に位置するための手段に固定されているマットにより形成される。