(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記画素ユニットの位置と目標輝度差分値との対応関係及び前記目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、前記各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するステップの前に、画素ユニットの位置と目標輝度差分値との対応関係を予め設定するステップ
、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の画面表示方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来技術に存在している問題を解決するために、画面表示方法
、装置
、プログラム及び記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例に係る第1の態様によれば、画面表示方法を提供する。
【0006】
前記画面表示方法は、
折りたたみ式デバイスが折り畳まれた状態になっている場合、フレキシブルディスプレイにおける表示状態になる目標表示領域を確定するステップと、
前記目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、前記各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するステップと、
前記各画素ユニットの目標輝度差分値に基づき、前記各画素ユニットの現在の輝度値を調整し、前記各画素ユニットの調整後の輝度値を取得するステップと、
前記各画素ユニットの調整後の輝度値に基づいて画面表示を行うステップと、を含む。
【0007】
本発明の他の実施例において、前記目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、前記各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するステップは、
前記画素ユニットの位置と目標輝度差分値との対応関係及び前記目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、前記各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するステップ、を含む。
【0008】
本発明の他の実施例において、前記画素ユニットの位置と目標輝度差分値との対応関係及び前記目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、前記各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するステップの前に、
予め設定された前記目標表示領域内における最大輝度差分値及び最小輝度差分値を取得するステップと、
前記最大輝度差分値とその位置及び前記最小輝度差分値とその位置に基づき、画素ユニットの位置と輝度差分値との対応関係を示すための輝度差分曲線を確定するステップと、をさらに含む。
【0009】
本発明の他の実施例において、前記画素ユニットの位置と目標輝度差分値との対応関係及び前記目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、前記各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するステップの前に、
画素ユニットの位置と輝度差分値との対応関係を予め設定するステップ、をさらに含む。
【0010】
本発明の他の実施例において、前記各画素ユニットの目標輝度差分値に基づき、前記各画素ユニットの現在の輝度値を調整し、前記各画素ユニットの調整後の輝度値を取得するステップは、
前記各画素ユニットの現在の輝度値とこれに対応する目標輝度差分値の和を取得し、前記各画素ユニットの調整後の輝度値を取得するステップ、を含む。
【0011】
本発明の他の実施例において、前記フレキシブルディスプレイにおける表示状態になる目標表示領域を確定するステップは、
前記折りたたみ式デバイスの姿勢を取得するステップと、
前記折りたたみ式デバイスの姿勢に基づき、表示状態になる目標表示領域を確定するステップと、を含む。
【0012】
本発明の他の実施例において、前記折りたたみ式デバイスの姿勢を取得するステップは、
センサを利用して前記折りたたみ式デバイスを検出することで、前記折りたたみ式デバイスの姿勢を取得するステップ、或いは、
カメラを利用してユーザの顔画像を収集することで、前記折りたたみ式デバイスの姿勢を取得するステップ、を含む。
【0013】
本発明の実施例に係る第2の態様によれば、画面表示装置を提供する。
【0014】
前記画面表示装置は、
折りたたみ式デバイスが折り畳まれた状態になっている場合、フレキシブルディスプレイにおける表示状態になる目標表示領域を確定するための確定モジュールと、
前記目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、前記各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するための取得モジュールと、
前記各画素ユニットの目標輝度差分値に基づき、前記各画素ユニットの現在の輝度値を調整し、前記各画素ユニットの調整後の輝度値を取得するための調整モジュールと、
前記各画素ユニットの調整後の輝度値に基づいて画面表示を行うための表示モジュールと、を備える。
【0015】
本発明の他の実施例において、前記取得モジュールは、画素ユニットの位置と目標輝度差分値との対応関係及び前記目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、前記各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するためのものである。
【0016】
本発明の他の実施例において、前記取得モジュールは、予め設定された前記目標表示領域内における最大輝度差分値及び最小輝度差分値を取得するためのものであり、
前記確定モジュールは、前記最大輝度差分値とその位置及び前記最小輝度差分値とその位置とに基づき、画素ユニットの位置と輝度差分値との対応関係を示すための輝度差分曲線を確定するためのものである。
【0017】
本発明の他の実施例において、前記画面表示装置は、
画素ユニットの位置と輝度差分値との対応関係を予め設定するための設定モジュール、をさらに備える。
【0018】
本発明の他の実施例において、前記調整モジュールは、前記各画素ユニットの現在の輝度値とこれに対応する目標輝度差分値との和を取得し、前記各画素ユニットの調整後の輝度値を取得するためのものである。
【0019】
本発明の他の実施例において、前記確定モジュールは、前記折りたたみ式デバイスの姿勢を取得し、前記折りたたみ式デバイスの姿勢に基づいて表示状態になる目標表示領域を確定するためのものである。
【0020】
本発明の実施例に係る第3の態様によれば、画面表示装置を提供する。
前記画面表示装置は、
プロセッサと、
プロセッサの実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
折りたたみ式デバイスが折り畳まれた状態になっている場合、フレキシブルディスプレイにおける表示状態になる目標表示領域を確定し、
前記目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、前記各画素ユニットの目標輝度差分値を取得し、
前記各画素ユニットの目標輝度差分値に基づき、前記各画素ユニットの現在の輝度値を調整し、前記各列の画素ユニットの調整後の輝度値を取得し、
前記各画素ユニットの調整後の輝度値に基づいて画面表示を行うように、構成される。
【0021】
本発明の実施例の第4の態様によれば、プログラムが提供され、当該プログラムは、プロセッサに実行されることにより、上記の方法を実現する。
本発明の実施例の第5の態様によると、コンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供され、当該記録媒体には、上記プログラムが記録されている。
【0022】
前記画面表示装置は、
プロセッサと、
プロセッサの実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
折りたたみ式デバイスが折り畳まれた状態になっている場合、フレキシブルディスプレイにおける表示状態になる目標表示領域を確定し、
前記目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、前記各画素ユニットの目標輝度差分値を取得し、
前記各画素ユニットの目標輝度差分値に基づき、前記各画素ユニットの現在の輝度値を調整し、前記各列の画素ユニットの調整後の輝度値を取得し、
前記各画素ユニットの調整後の輝度値に基づいて画面表示を行うように、構成される。
【発明の効果】
【0023】
本発明の実施例に提供された技術案によれば、以下のような効果を含むことができる。
【0024】
表示状態になる表示領域を確定するともに、各画素ユニットの目標輝度差分値を取得することによって、各画素ユニットの目標輝度差分値に基づいて各画素ユニットの輝度値を調整し、これにより、調整後の各画素点の輝度値が同じであるので、調整後の目標表示領域内における輝度が均一であり、画面表示の効果が良好になる。
【0025】
上述の一般的な説明および後述の詳細な説明は、単に例示的及び解釈的なものであり、本発明を限定するものでないことは、理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、例示的な実施例を詳しく説明し、その例示を図面に示す。以下の記載が図面に関わる場合、特に別の説明がない限り、異なる図面における同一符号は、同じ又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本発明と一致する全ての実施形態を代表するものではない。即ち、それらは、特許請求の範囲に記載の本発明のある側面に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0028】
図1は、一例示的な実施例に係る画面表示方法を示すフローチャートである。画面表示方法は、
図1に示すように、折りたたみ式デバイスに用いられ、下記のステップを含む。
【0029】
ステップS101において、折りたたみ式デバイスが折り畳まれた状態になっている場合、フレキシブルディスプレイにおける表示状態になる目標表示領域を確定する。
【0030】
ステップS102において、目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、各画素ユニットの目標輝度差分値を取得する。
【0031】
ステップS103において、各画素ユニットの目標輝度差分値に基づき、各画素ユニットの現在の輝度値を調整し、そして、各画素ユニットの調整後の輝度値を取得する。
【0032】
ステップS104において、各画素ユニットの調整後の輝度値に基づいて画面表示を行う。
【0033】
本発明の実施例により提供される方法は、表示状態になる表示領域を確定するともに、各画素ユニットの目標輝度差分値を取得することによって、各画素ユニットの目標輝度差分値に基づいて各画素ユニットの輝度値を調整し、これにより、調整後の各画素点の輝度値が同一になるので、調整後の目標表示領域内における輝度が均一であり、画面表示の効果が良好になる。
【0034】
本発明の他の実施例において、目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するステップは、
画素ユニットの位置と目標輝度差分値との対応関係、及び目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するステップ、を含む。
【0035】
本発明の他の実施例において、画素ユニットの位置と目標輝度差分値との対応関係、及び目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するステップの前に、
予め設定された目標表示領域内における最大輝度差分値及び最小輝度差分値を取得するステップと、
最大輝度差分値とその位置及び最小輝度差分値とその位置に基づき、画素ユニットの位置と輝度差分値との対応関係を示すための輝度差分曲線を確定するステップと、をさらに含む。
【0036】
本発明の他の実施例において、画素ユニットの位置と目標輝度差分値との対応関係、及び目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するステップの前に、
画素ユニットの位置と輝度差分値との対応関係を予め設定するステップ、さらに含む。
【0037】
本発明の他の実施例において、各画素ユニットの目標輝度差分値に基づき、各画素ユニットの現在の輝度値を調整し、各画素ユニットの調整後の輝度値を取得するステップは、
各画素ユニットの現在の輝度値とこれに対応する目標輝度差分値の和を取得し、各画素ユニットの調整後の輝度値を取得するステップ、を含む。
【0038】
本発明の他の実施例において、フレキシブルディスプレイにおける表示状態になる目標表示領域を確定するステップは、
折りたたみ式デバイスの姿勢を取得するステップと、
折りたたみ式デバイスの姿勢に基づき、表示状態になる目標表示領域を確定するステップ、を含む。
【0039】
本発明の他の実施例において、折りたたみ式デバイスの姿勢を取得するステップは、センサを利用して折りたたみ式デバイスを検出することで、折りたたみ式デバイスの姿勢を取得するステップ、或いは、
カメラを利用してユーザの顔画像を収集することで、折りたたみ式デバイスの姿勢を取得するステップと、を含む。
【0040】
上記の全ての選択的な技術案は、任意の組み合わせを利用することによって本発明の選択的な実施例を構成することができ、ここでは詳しく説明しない。
【0041】
図2は、一例示的な実施例に係る画面表示方法を示すフローチャートである。画面表示方法は、
図2に示すように、折りたたみ式デバイスに用いられ、下記のステップを含む。
【0042】
ステップS201において、折りたたみ式デバイスが折り畳まれた状態になっている場合、折りたたみ式デバイスが折りたたみ式デバイスの姿勢を取得する。
【0043】
ここで、折りたたみ式デバイスには、折り畳み式ケース及びフレキシブルディスプレイが設置され、ユーザのニーズに応じて折り畳み又は展開可能である。折りたたみ式デバイスが展開状態になっている場合、ユーザの観賞ニーズが満足されるように、大きな表示画面が提供することができる。折りたたみ式デバイスが折り畳み状態になっている場合、ユーザの携帯性のニーズが満足されるように、占める空間を減少することができる。普通の折りたたみ式デバイスとして、折り畳み式スマートフォン、タブレットPC、ノートパソコンなどを含む。勿論、上記は網羅的なものではなく、折りたたみ式デバイスは実際に上記のように挙げられたデバイスに限定されない。
【0044】
一般的には、フレキシブルディスプレイ(Flexible display)は、大量の発光ダイオードを含み、これらのダイオードの消耗電力が大きいので、フレキシブルディスプレイが点灯されるように、駆動ユニットにより駆動する必要がある。ここで、駆動ユニットは、駆動チップであってもよく、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)などであってもよい。フレキシブルディスプレイは、駆動ユニットとの距離の遠近によりIC近端およびIC遠端を含む。上記IC近端を含む表示領域を第1の表示領域と称し、上記IC遠端を含む表示領域を第2の表示領域と称する。駆動電流がIC近端からIC遠端へ流れる際に一定の電力損失が生じることを考えると、第1の表示領域の輝度値が第2の表示領域の輝度値より高くなるので、フレキシブルディスプレイに輝度ムラが現れてしまうという問題が発生する。また、同一の表示領域内において、IC近端に近い輝度値がIC遠端に近い輝度値より高くなるので、同一の表示領域内においても輝度ムラが現れてしまうという問題が発生する。フレキシブルディスプレイ及び表示領域内において輝度ムラが生じる問題を解決するために、フレキシブルディスプレイ及び表示領域内における各列の画素ユニットの輝度値に対して調整する必要がある。
【0045】
第1の表示領域内と第2の表示領域内における輝度の変化の状況が一致ではないことを考えると、違う方式で異なる表示領域に対して調整する必要がある。折りたたみ式デバイスが折り畳まれた状態になっている場合、表示領域内の各列の画素ユニットの輝度値を調整することに先立って、折りたたみ式デバイスの姿勢を取得する必要がある。ここで、折りたたみ式デバイスの姿勢は、第1の表示領域が第2の表示領域の画面の上方に位置する場合、第2の表示領域が第1の表示領域の画面の上方に位置する場合などを含む。
【0046】
具体的には、折りたたみ式デバイスが姿勢を取得する時、以下のようないくつかの方式を採用することができる。
【0047】
第1の方式として、折りたたみ式デバイスは、重力センサ、光センサなどの様々なセンサを利用して折りたたみ式デバイスを検出し、センサを利用して折りたたみ式デバイスを検出することによって、折りたたみ式デバイスの姿勢を取得する。
【0048】
第2の方式として、折りたたみ式デバイスは、カメラを利用してユーザの顔画像を収集し、カメラを利用してユーザの顔画像を収集することによって、折りたたみ式デバイスの姿勢を取得する。例えば、カメラが第2の表示領域内に位置する場合、折りたたみ式デバイスは、カメラを利用してユーザの顔画像を収集した時、第2の表示領域が第1の表示領域の画面の上方に位置していると確定することができる一方、折りたたみ式デバイスがカメラを利用してユーザの顔画像が収集されなかった時、第1の表示領域が第2の表示領域の画面の上方に位置していると確定することができる。カメラが第1の表示領域内に位置する場合に関して、折りたたみ式デバイスの姿勢を取得する方法は上記の方法と同じであるので、ここでは詳しく説明されない。
【0049】
勿論、上記の2つの方式で折りたたみ式デバイスの姿勢を取得すること以外、他の方式を利用することができるが、本発明の実施例において、これ以上に詳しく説明しない。
【0050】
ステップS202において、折りたたみ式デバイスは、姿勢に基づいて表示状態になる目標表示領域を確定する。
【0051】
第1の表示領域が第2の表示領域の画面の上方に位置することが折りたたみ式デバイスの姿勢であると取得された場合、折りたたみ式デバイスの第1の表示領域が表示状態になる目標表示領域であると確定することができる。第2の表示領域が第1の表示領域の画面の上方に位置することが折りたたみ式デバイスの姿勢であると取得された場合、折りたたみ式デバイスの第2の表示領域が表示状態になる目標表示領域であると確定することができる。
【0052】
ステップS203において、折りたたみ式デバイスは、目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づいて各画素ユニットの目標輝度差分値を取得する。
【0053】
ここで、各画素ユニットの目標輝度差分値は、各画素ユニットの基準輝度値と現在の輝度値との差分値である。当該現在の輝度値は、調整する前の各画素ユニットが点灯される時の輝度値である。当該予め設定された輝度値は、折りたたみ式デバイスにより予め設定された各画素ユニットが点灯される時の理想的な輝度値である。順次走査する場合、駆動電流が流れる際の電力損失及び負荷の変動することにより、各行の画素ユニットにおける各画素ユニットの現在の輝度値が当該予め設定された輝度値と一致しないので、各画素ユニットの目標輝度差分値を取得する必要があり、そして、当該目標輝度差分値に基づいて各画素ユニットの輝度値に対して調整を行う。
【0054】
本発明の実施例において、折りたたみ式デバイスは、目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づいて各画素ユニットの目標輝度差分値を取得する場合、画素ユニットの位置と目標輝度差分値との対応関係、及び目標表示領域内における各画素ユニットがあるの位置に基づき、前記各画素ユニットの目標輝度差分値を取得する。具体的に実施する際、以下のような2つの方式を含むが、これに限定されない。
【0055】
第1の方式、折りたたみ式デバイスは、予め設定された輝度差分曲線を取得し、そして、目標表示領域内における各画素ユニットがある位置と輝度差分曲線に基づいて各画素ユニットの目標輝度差分値を確定する。ここで、輝度差分曲線は、画素ユニットの位置と輝度差分値との対応関係を示すためのものである。折りたたみ式デバイスは、取得された輝度差分曲線に基づいて各画素ユニットの位置を輝度差分曲線に代入することができ、そして、演算することによって各画素ユニットの目標輝度差分値を取得することができる。
【0056】
折りたたみ式デバイスは、目標表示領域内における各画素ユニットの目標輝度差分値が取得された前に、輝度差分曲線を確定する必要がある。輝度差分曲線を確定する過程は以下である。
【0057】
第1ステップ:折りたたみ式デバイスは、予め設定された目標表示領域内における最大輝度差分値及び最小輝度差分値を取得する。
【0058】
ここで、上記最大輝度差分値は、折りたたみ式デバイスの折り畳む後と折り畳む前との最大差分値である。上記最小輝度差分値は、折りたたみ式デバイスの折り畳む後と折り畳む前との最小差分値である。上記最大輝度差分値及び上記最小輝度差分値は、従来の経験または実験データに基づいて確定されることができる。
【0059】
第2ステップ:折りたたみ式デバイスは、最大輝度差分値とその位置及び最小輝度差分値とその位置に基づいて輝度差分曲線を確定する。
【0060】
折りたたみ式デバイスは、初期の輝度差分曲線を取得する。当該初期の輝度差分曲線は、画素ユニットの位置と輝度差分値との間の関数を示すことができ、確定待ちの曲線パラメータを含む。折りたたみ式デバイスは、取得された最大輝度差分値とその位置及び最小輝度差分値とその位置に基づき、最大輝度差分値とその位置及び最小輝度差分値とその位置を初期の輝度差分曲線に代入し、そして、フィッティング又はその他の演算によって、曲線パラメータを取得することができる。これによって、当該曲線パラメータを含む初期の輝度差分曲線を輝度差分曲線として利用する。
【0061】
さらに、その後に当該輝度差分曲線を利用して目標表示領域内における各画素ユニットの目標輝度差分値を取得することが容易になるために、折りたたみ式デバイスは、確定された輝度差分曲線を記憶することもできる。例えば、当該輝度差分曲線をCPUに記憶してもよく、駆動チップに記憶してもよい。
【0062】
第2の方式、折りたたみ式デバイスは、予め設定された画素ユニットの位置と輝度差分値との間の対応関係を取得し、目標表示領域内における各画素ユニットがある位置及び画素ユニットの位置と輝度差分値との対応関係に基づき、各画素ユニットの目標輝度差分値を確定する。
【0063】
折りたたみ式デバイスは、目標表示領域内における各画素ユニットの目標輝度差分値が取得された前に、目標表示領域が表示状態になった時に収集された各画素ユニットの輝度値および予め設定された基準輝度値に基づき、対応する輝度差分値を各位置の画素ユニットに設定し、これにより、画素ユニットの位置と輝度差分値との間の対応関係を取得する。
【0064】
さらに、その後に画素ユニットの位置と輝度差分値との対応関係を利用して各画素ユニットの目標輝度差分値を取得することが容易になるために、折りたたみ式デバイスは、確定された画素ユニットの位置と輝度差分値との間の対応関係を記憶することもできる。例えば、当該対応関係をCPUに記憶してもよいし、駆動チップに記憶してもよい。
【0065】
以下、2つの点を説明する必要がある。
第1点、第1の表示領域と第2の表示領域における輝度の変化の状況が一致ではないので、第1の表示領域と第2の表示領域のそれぞれに対して、対応する輝度差分曲線又は画素ユニットの位置と輝度差分値との間の対応関係をそれぞれ確定する必要がある。そして、第1の表示領域と第2の表示領域のそれぞれに対応する輝度差分曲線又は画素ユニットの位置と輝度差分値との間の対応関係をそれぞれ記憶することによって、折りたたみ式デバイスが異なる姿勢になっている場合、ユーザがいずれかの表示領域上で画面内容を見る時に良好な観賞体験が得られるように、その輝度値のいずれも調整することができる。
【0066】
第2点、本発明の実施例に係る各画素ユニットの目標輝度差分値は、予め設定された輝度差分値と現在の輝度値との差分値である。駆動ユニットに近い画素ユニットは、負荷が低減されることにより現在の輝度値が増加され、予め設定された輝度値と現在の輝度値との間の差分値が負の値になる可能性がある。駆動ユニットから離れている画素ユニットは、駆動電流が流れる際の電力損失により輝度値が減少されるが、負荷が低減されるので、輝度値もある程度増加する。従って、予め設定された輝度値と現在の輝度値との差分値が、負の値、正の値、またはゼロの値になる可能性がある。上記の分析をまとめることからわかるように、本発明の実施例に係る目標輝度差分値は、正の値、負の値、またはゼロであることができる。
【0067】
ステップS204において、折りたたみ式デバイスは、各画素ユニットの目標輝度差分値に基づき、各画素ユニットの現在の輝度値を調整し、そして、各画素ユニットの調整後の輝度値を取得する。
【0068】
折りたたみ式デバイスは、各画素ユニットの目標輝度差分値が確定された時、各画素ユニットの現在の輝度値をこれに対応する目標輝度差分値に加算することによって、各画素ユニットの現在の輝度値とこれに対応する目標輝度差分値の和を取得し、これにより、各画素ユニットの現在の輝度値とこれに対応する目標輝度差分値の和を各画素ユニットの調整後の輝度値として利用する。
【0069】
各画素ユニットの目標輝度差分値が確定された時、駆動電流の伝送過程における電力損失及び負荷減少により生じる輝度値の変化を考えたので、各画素ユニットの目標輝度差分値に基いて各画素ユニットの現在の輝度値を調整する時、得られた各画素ユニットの調整後の輝度値がいずれも同一であり、これが予め設定された基準輝度値である。
【0070】
ステップS205において、折りたたみ式デバイスは、各画素ユニットの調整後の輝度値に基づいて画面表示を行う。
【0071】
折りたたみ式デバイスは、各画素ユニットの調整後の輝度値に基づいて直ちに画面表示を行う。各画素ユニットの調整後の輝度値がいずれも予め設定された基準輝度値であるので、当該基準輝度値を基いて画面表示を行われた時、目標表示領域内における輝度が均一になり、ユーザが良好な観賞体験を得ることができる。
【0072】
本発明の実施例により提供される方法は、表示状態になる表示領域を確定するともに、各画素ユニットの目標輝度差分値を取得することによって、各画素ユニットの目標輝度差分値に基づいて各画素ユニットの輝度値を調整し、これにより、調整後の各画素点の輝度値が同一になり、調整後の目標表示領域内における輝度が均一であり、画面表示の効果が良好になる。
【0073】
図3は、一例示的な実施例に係る画面表示装置を示す模式図である。
図3を参照すると、当該画面表示装置は、確定モジュール301と、取得モジュール302と、調整モジュール303と、及び表示モジュールと、を備える。
【0074】
上記確定モジュール301は、折りたたみ式デバイスが折り畳まれた状態になっている場合、フレキシブルディスプレイにおける表示状態になる目標表示領域を確定するように構成される。
【0075】
上記取得モジュール302は、目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するように構成される。
【0076】
上記調整モジュール303は、各画素ユニットの目標輝度差分値に基づき、各画素ユニットの現在の輝度値を調整し、各画素ユニットの調整後の輝度値を取得するように構成される。
【0077】
上記表示モジュール304は、各画素ユニットの調整後の輝度値に基づいて画面表示を行うように構成される。
【0078】
本発明の他の実施例において、上記取得モジュール302は、画素ユニットの位置と目標輝度差分値との対応関係、及び目標表示領域内における各画素ユニットがある位置に基づき、各画素ユニットの目標輝度差分値を取得するように構成される。
【0079】
本発明の他の実施例において、上記取得モジュール302は、予め設定された目標表示領域内における最大輝度差分値及び最小輝度差分値を取得するように構成される。
【0080】
上記確定モジュール301は、最大輝度差分値とその位置及び最小輝度差分値とその位置に基づき、画素ユニットの位置と輝度差分値との対応関係を示すための輝度差分曲線を確定するように構成される。
【0081】
本発明の他の実施例において、当該画面表示装置は、設定モジュールをさらに備える。
【0082】
上記設定モジュールは、画素ユニットの位置と輝度差分値との対応関係を予め設定するように構成される。
【0083】
本発明の他の実施例において、上記調整モジュール303は、各画素ユニットの現在の輝度値とこれに対応する目標輝度差分値との和を取得し、各画素ユニットの調整後の輝度値を取得するように構成される。
【0084】
本発明の他の実施例において、上記確定モジュール301は、折りたたみ式デバイスの姿勢を取得し、折りたたみ式デバイスの姿勢に基づいて表示状態になる目標表示領域を確定するように構成される。
【0085】
本発明の他の実施例において、上記確定モジュール301は、センサを利用して折りたたみ式デバイスを検出することで、折りたたみ式デバイスの姿勢を取得するように構成され、或いは、
上記確定モジュール301は、カメラを利用してユーザの顔画像を収集することで、折りたたみ式デバイスの姿勢を取得するように構成される。
【0086】
本発明の実施例により提供される装置は、表示状態になる表示領域を確定するともに、各画素ユニットの目標輝度差分値を取得することによって、各画素ユニットの目標輝度差分値に基づいて各画素ユニットの輝度値を調整し、これにより、調整後の各画素点の輝度値が同一になるので、調整後の目標表示領域内における輝度が均一であり、画面表示の効果が良好になる。
【0087】
上記の実施例における装置に関して、各モジュールが動作を実行する具体的な方式は、当該画面表示方法に関する実施例において詳細に説明したので、ここでは詳細に説明しない。
【0088】
図4は、一例示的な実施例に係る画面表示装置400を示すブロック図である。例えば、装置400は、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージ送受信機、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、PDA等のものであってもよい。
【0089】
図4を参照すると、装置400は、処理ユニット402、メモリ404、電源ユニット406、マルチメディアユニット408、オーディオユニット410、入力/出力(I/O)インタフェース412、センサーユニット414、及び通信ユニット416からなる群から選ばれる少なくとも1つ又は複数を備えてもよい。
【0090】
処理ユニット402は、一般的には、装置400の全体の操作、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理ユニット402は、上述した方法におけるステップの一部又は全部を実現できるように、命令を実行する少なくとも1つのプロセッサ420を備えてもよい。また、処理ユニット402は、他のユニットとのインタラクションを便利にさせるように、少なくとも1つのモジュールを備えてもよい。例えば、処理ユニット402は、マルチメディアユニット408とのインタラクションを便利にさせるように、マルチメディアモジュールを備えてもよい。
【0091】
メモリ404は、装置400での操作をサポートするように、各種のデータを記憶するように配置される。これらのデータは、例えば、装置400で何れのアプリケーション又は方法を操作するための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ404は、何れの種類の揮発性又は不揮発性メモリ、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、ROM(Read Only Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクにより、或いはそれらの組み合わせにより実現することができる。
【0092】
電源ユニット406は、装置400の各種ユニットに電力を供給するためのものであり、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び装置400のために電力を生成、管理及び分配することに関連する他のユニットを備えてもよい。
【0093】
マルチメディアユニット408は、装置400とユーザとの間に出力インタフェースを提供するスクリーンを備えてもよい。スクリーンは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)やタッチパネル(TP)を備えてもよい。スクリーンは、タッチパネルを備える場合、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンになることができる。また、タッチパネルは、タッチや、スライドや、タッチパネル上の手振りを感知するように、少なくとも1つのタッチセンサーを有する。タッチセンサーは、タッチやスライド動作の境界を感知できるだけではなく、タッチやスライド操作と関連する持続時間や圧力も感知できる。一実施例では、マルチメディアユニット408は、フロントカメラ及び/又はバックカメラを有してもよい。装置400が、例えば、撮影モードやビデオモードのような操作モードにある時、フロントカメラ及び/又はバックカメラが外部のマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラ及びバックカメラのそれぞれは、固定の光学レンズ系であってもよいし、焦点距離及び光学ズーム能力を有するものであってもよい。
【0094】
オーディオユニット410は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように配置される。例えば、オーディオユニット410は、マイクロフォン(MiC)を有してもよい。装置400が、例えば、呼び出しモード、記録モード、又は音声認識モードのような操作モードにあるとき、マイクロフォンは、外部のオーディオ信号を受信するように配置される。受信したオーディオ信号は、メモリ404にさらに記憶されてもよいし、通信ユニット416を介して送信されてもよい。一実施例では、オーディオユニット410は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに備えてもよい。
【0095】
I/Oインタフェース412は、処理ユニット402と外部のインタフェースモジュールとの間にインタフェースを提供するためのものである。上記外部のインタフェースモジュールは、キーボードや、クリックホイールや、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタンや、音量ボタンや、スタートボタンや、ロックボタンであってもよいが、それらに限らない。
【0096】
センサーユニット414は、装置400のために各方面の状態を評価する少なくとも1つのセンサを備えてもよい。例えば、センサーユニット414は、装置400のオン/オフ状態や、ユニットの相対的な位置を検出することができる。例えば、前記ユニットは、装置400のディスプレイ及びキーパッドである。センサーユニット414は、装置400又は装置400の1つのユニットの位置の変化、ユーザによる装置400への接触の有無、装置400の方向又は加速/減速、装置400の温度変化などを検出することができる。センサーユニット414は、何れの物理的な接触もない場合に付近の物体を検出するように配置される近接センサを有してもよい。センサーユニット414は、イメージングアプリケーションに用いるための光センサ、例えば、CMOS又はCCD画像センサを有してもよい。一実施例では、当該センサーユニット414は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサー、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサをさらに備えてもよい。
【0097】
通信ユニット416は、装置400と他の設備の間との無線又は有線通信を便利にさせるように配置される。装置400は、通信標準に基づく無線ネットワーク、例えば、WiFi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせにアクセスできる。1つの例示的な実施例では、通信ユニット416は、ブロードキャストチャンネルを介して外部のブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャストに関する情報を受信する。1つの例示的な実施例では、前記通信ユニット416は、近距離通信を促進するために近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに備えてもよい。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識装置(RFID:Radio Frequency IDentification)技術、赤外線データ協会(IrDA:Infrared Data Association)技術、超広帯域無線(UWB:Ultra Wide Band)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT:Bluetooth(登録商標))技術及び他の技術によって実現されてもよい。
【0098】
例示的な実施例では、装置400は、上述した方法を実行するために、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、デジタル信号処理デバイス(DSPD:Digital Signal Processing Device)、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA:Field−Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサー、又は他の電子機器によって実現されてもよい。
【0099】
例示的な実施例では、命令を有する非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、命令を有するメモリ404をさらに提供する。前記命令は、装置400のプロセッサ420により実行されて上述した方法を実現する。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク及び光データメモリ等であってもよい。
【0100】
非一時的コンピュータ可読記録媒体は、前記記録媒体における命令がモバイル端末のプロセッサにより実行されると、モバイル端末が上記の画面表示方法を実行するようにさせる。
【0101】
本発明の実施例に提供される装置は、表示状態となっている表示領域を確定するともに、各列の画素ユニットの目標輝度差分値を取得することによって、各列の画素ユニットの目標輝度差分値に基づいて各画素ユニットの輝度値を調整し、これにより、調整後の各列の画素点の輝度値が同一になるので、調整後の目標表示領域内における輝度が均一であり、画面表示の効果が良好になる。
【0102】
当業者は、明細書に対する理解、及び明細書に記載された発明に対する実施を介して、本発明の他の実施形態を容易に得ることができる。本発明は、本発明に対する任意の変形、用途、又は適応的な変化を含み、このような変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の一般的な原理に従い、本発明では開示していない本技術分野の公知知識、又は通常の技術手段を含む。明細書及び実施例は、単に例示的なものであって、本発明の本当の範囲と主旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0103】
本発明は、上記で記述され、図面で図示した特定の構成に限定されず、その範囲を離脱しない状況で、様々な修正や変更を実施してもよい。本発明の範囲は、添付される特許請求の範囲のみにより限定される。