(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第二の判定手段により前記読取対象物に関する前記物品が正規の物品であると判定された場合に、前記読取対象物に係る前記第一の識別情報を、販売済みを示すセルアウト情報として記憶部に登録する登録手段、
を更に有することを特徴とする、請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理システム。
前記第一の取得手段で取得された第一の識別情報が正規の物品に対応するものとして記憶部に記憶されており、且つ当該第一の識別情報が記憶部に前記セルアウト情報として登録されている場合に、判定結果として前記セルアウト情報として登録済みであることに関する情報を出力する出力手段、
を更に有することを特徴とする、請求項5に記載の情報処理システム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の一例について説明する。
【0015】
図1は、本発明の正規品判定を行う情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。本発明の情報処理システムは、携帯端末100(A)(B)、クライアント端末101、正規品判定サーバ200が設置されている。それらの装置はネットワーク102(WAN又はLAN)を介して相互にデータ通信可能に接続されている。
携帯端末100は、無線通信可能なアクセスポイント103と通信可能となっている。アクセスポイント103は、携帯電話回線の基地局であってもよい。
なお、
図1のネットワーク上に接続される各種端末あるいはサーバの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0016】
携帯端末100は、例えば商品のパッケージ400に貼ってある二次元コードを含むシール401を携帯端末100のカメラ23を介して読み取る端末である。携帯端末100は、これら読み取った情報(識別情報を含む読取情報)を正規品判定サーバ200へ送信する。
【0017】
正規品判定サーバ200は、携帯端末100から情報(識別情報を含む読取情報)を受信し、正規品判定を行い、正規品判定結果通知を携帯端末100へ送信するサーバである。なお、本実施形態での 正規品判定サーバ200は、クライアント端末と同様の汎用のコンピュータであってもよい。正規品判定サーバ200は、各種データ(例えば、
図11、
図12)を記憶している。各種データはデータベース上で管理されていてもよい。さらに、外部のサーバ上で管理している構成であってもよい。
【0018】
なお、二次元コードマスタ1201、1202を外部のサーバで記憶しておき、外部のサーバで二次元コードの識別情報が正規な情報であるか否かを判定するようにしてもよい。
【0019】
クライアント端末101は、管理者装置であり、正規品判定サーバ200と通信し、正規品判定に用いる設定情報の入力を実行する端末である。設定情報の入力を実行する画面の例が
図13である。
【0020】
図2は、本発明の実施形態における携帯端末100のハードウェア構成を示す図である。
【0021】
携帯端末100は、例えば携帯電話機やスマートフォン等の無線端末に相当し、無線部21と、オーディオ入出力部22と、カメラ23と、表示部24と、タッチパネル25と、RFIDチップ26と、RFID制御部27と、記憶部28と、プロセッサ29(CPUともいう)と、GPS制御部40を有する。無線部21は、無線アンテナ21Aと接続し、無線通信網との無線通信を司る通信インタフェースである。オーディオ入出力部22は、スピーカ22A及びマイク22Bと接続し、音声を入出力するインタフェースである。
アンテナ21Aとアクセスポイント103を介して、携帯端末100と各装置が通信を行うものとする。
【0022】
カメラ23は、動画像が静止画像等の画像を撮像する機能である。本実施形態の二次元コードを撮影する撮影部である。表示部24は、各種情報を画面表示する出力インタフェースである。タッチパネル25は、表示部24の表示画面と連携してタッチ操作を検出する入力インタフェースである。RFIDチップ26は、例えば、電子マネー等を記録した記録媒体である。RFID制御部27は、RFIDアンテナ27Aと接続し、RFIDシールのRFIDチップ(アンテナ含む)からの搬送波に応じてRFIDチップのIDを取得する部である。
【0023】
記憶部28は、ROM(Read Only Memory)28Aと、RAM(Random Access Memory)28Bと、内部ストレージ28Cを有する。ROM28Aは、例えば、オペレーティングシステムや専用読取アプリケーション(RFIDや二次元コード読取アプリケーション)等の各種プログラムを記憶する領域である。また、ROM28Aには、携帯端末100の個体識別番号を記憶している。RAM28Bは、一時的に各種情報を記憶する領域である。内部ストレージ28Cはハードディスクなどの記憶領域で、アプリケーションファイルや、文書や画像ファイルなどのデータを記憶する領域である。なお、内部ストレージ28Cは、SDカードに置き換えてもよい。
【0024】
プロセッサ29は、携帯端末100全体を制御するものであり、具体的には例えばCPUを示すものである。プロセッサ29は、ROM28Aに記憶された表示制御プログラムを読み出し、読み出された表示制御プログラムに基づき各種プロセスを機能として構成するものである。
【0025】
プロセッサ29は、二次元コード認識部31と、RIFD情報取得部32と、結果取得部33とを機能として動作するものである。二次元コード認識部31は、カメラ23部のズーム機能やオートフォーカス機能を用いて、二次元コードを読み取り、画像認識する。そして、二次元コード認識部31は、画像認識の結果により得られる二次元コード情報を取得する。この取得した二次元コード情報を正規品判定サーバ200へ送信する。
【0026】
RIFD情報取得部32は、RFID制御部27を介して、RFIDシールのRFIDチップから読み取られたRFID情報を取得する。RFIDシールが用いられている場合には、この取得したRFID情報を正規品判定サーバ200へ送信して正規品判定を行ったてもよい。
【0027】
RFID制御部27は、RFIDアンテナ27Aと接続し、RFIDアンテナ27Aが読取検知用の搬送波を出力し、搬送波を用いてRFIDシールのRFIDチップと通信してRFIDチップからRFID情報を読み取る。搬送波は、HF(High Frequency)の周波数帯を使用した読取検知用の信号である。RFIDアンテナ27Aは、読取エリアから所定送信距離のRFID通信範囲で搬送波を送信する。更に、RFID読取部12は、搬送波を用いて、RFID通信範囲の内、RFID読取範囲内に存在するRFIDシール内のRFIDチップと通信してRFIDチップから情報を読み取る。なお、RFID読取範囲は、約2cm以内とする。
【0028】
正規品判定サーバ200から無線部21を介して、二次元コード情報に関する結果を受信する。受信した結果を結果取得部33で取得し、表示部24に画面表示する。
GPS制御部40は、不図示のGPSアンテナから得られる位置情報を取得する制御部である。
【0029】
図3は、本発明の実施形態におけるクライアント端末101、正規品判定サーバ200のハードウェア構成を示す図である。なお、正規品判定サーバ200を情報処理装置として言い換えることが可能である。
CPU301は、システムバス304に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0030】
また、ROM302あるいは外部メモリ311(記憶)には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM303は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM303にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
また、入力コントローラ(入力C)305は、キーボード309や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0031】
ビデオコントローラ(VC)306は、CRTディスプレイ(CRT)310等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0032】
メモリコントローラ(MC)307は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ311へのアクセスを制御する。
【0033】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)308は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0034】
なお、CPU301は、例えばRAM303内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT310上での表示を可能としている。また、CPU301は、CRT310上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0035】
本実施形態の正規品判定サーバ200が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等は外部メモリ311に記録されており、必要に応じてRAM303にロードされることによりCPU301によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ311に格納されている。
【0036】
図4は、本発明の実施形態における正規品判定の利用形態を示す模式図である。
【0037】
400は、商品が外装によりパッケージされた商品パッケージを示している。このパッケージに対して二次元コードが印刷されたシール401(貼付物)が付与されている。
【0038】
このシール401は、二次元コードが印刷された表層材1(401−1)と、表層材1の裏に形成されている粘着材1(401−2)と、表層材1の二次元コードとは異なる二次元コードが印刷された表層材2(401−3)と、表層材2の裏に形成されている粘着材2(401−4)で構成されている。なお、粘着材1と表層材2の間に、表層材2をコーティングする材料があってもよく、表層材1、粘着材1、表層材2、粘着材2の構造に限定されるものではない。「表層材1と粘着材1(1枚目シート)」「表層材2、粘着材2(2枚目シート)」それぞれ一体に構成されており、粘着材1と表層材2の間で1枚目シートと2枚目シートが剥がれる(分離される)構造となっている。粘着材1は、例えば、一度剥がすと、表層材2につかない材質となっている。なお、本実施形態では、最適な例として「表層材1と粘着材1」「表層材2、粘着材2」の2層構造となっているが、めくりにより次の層の面が現れ二次元コードを読み取ることが可能であれば、3層構造であってもよい。
【0039】
外装403と台紙402は、パッケージ400(商品を除く)を分離したものを示している。台紙402を覆う(一部又は全部)外装403は、透明な素材となっており、台紙402に貼り付けられたシール401をカメラ23で撮影して読取することが可能になっている。外装403はプラスティック製のものでも、フィルム(ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルペンテンなどの素材)でラップするものであってもよい。台紙402の素材は紙でなくてもPET素材などでもあってもよい(台材ともいう)。
シール401は台紙に貼り付けられ、外装403で覆われ、パッケージを開封しないと1枚目シートを剥がすことができない構成となっている。
【0040】
すなわち、シール401は、第1の読取情報を含む第1の面のシート(例えば、1枚目シート)と第2の読取情報を含む第2の面のシート(例えば、2枚目シート)とを備え、第1の面のシートを剥離することにより第2の面が現れる貼付物であって、台材(例えば、台紙402)を覆う透明となる外装物(例えば、外装403)とを備える梱包物(例えばパッケージ400)において台材に貼り付けられ、貼付物の第1の面の読取情報が携帯端末により開封前に読み取られ、開封後に貼付物の第1の面のシートが剥離され携帯端末により第2の面の読取情報が読み取られる貼付物である。
【0041】
図5は、シール401の詳細を示す図である。シール401において、1枚目シートがめくられ、2枚目シートと剥離された状態を示している。剥離することで2枚目シートの面の二次元コードが現れる構造となっている。
【0042】
1枚目シート501と2枚目シート502に分離される。シートそれぞれに二次元コードが印刷されており、異なる識別情報を含む二次元コードとなっている。1枚目シールの二次元コードでは、正規品判定において購入前の簡易確認が可能であり、2枚目シールの二次元コードでは、正規品判定において購入後の正式確認が可能となっている。また、それぞれのシールには、二次元コードの他、読取に係る説明などが印刷されている。
【0043】
本実施形態では、1枚目シート501と2枚目シート502の二次元コードは、正規品判定サーバ200で対応付けて管理しない構成として説明する。しかしながら、シール401を生成する際に、1枚目シート501と2枚目シート502の二次元コードから読み取ることで得られる識別情報を対応付け、管理しておくことが可能な場合は、正規品判定サーバ200で予め対応付けて管理しておいてもよい。
【0044】
例えば、後述する
図12の二次元コードマスタ1201と二次元コードマスタ1202を対応付けて管理しておく。キーによって対応付けても、1つのマスター(テーブル)で管理する構成であってもよい。識別情報が対応付いて管理されている場合、後述のセルアウト登録では、2枚目シートの二次元コードが読み取られ、初回に正規と判定された場合に、2枚目シートの識別情報に対応する1枚目シートの識別情報を取得して、セルアウト情報1221に登録する。
【0045】
図6は、本発明の実施形態における情報処理システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【0046】
なお、情報処理システムは、物品の正規の判定に用いられる読取対象物(例えば、501や502)の識別情報(例えば、二次元コードに含まれる識別情報)である正となる識別情報(例えば、1201や1202)と、前記読取対象物の読取履歴(例えば、1211、1212)を記憶する記憶部と通信可能な情報処理装置(例えば、正規品判定サーバ200)と携帯端末(例えば、携帯端末100)を含む情報処理システムである。
【0047】
正規品判定サーバ200としての情報処理装置は、第1の記憶部601と、第1の取得部602と、第1の判定部603と、出力部604と、第2の取得部605と、登録部606
【0048】
第2の判定部607と、第2の記憶部608と、決定部609を備えている。これらの機能部は、CPU301により実行される。以下、各機能部について説明する。
【0049】
第1の記憶部601は、第1の読取情報を含む第1の面のシートと第2の読取情報を含む第2の面のシートとを備え、前記第1の面のシートを剥がすことで前記第2の面の第2の読取情報を読み取ることが可能な貼付物のそれぞれの面に対応する読取情報の正となる識別情報を記憶する機能部である。
第1の取得部602は、前記第1の面又は前記第2の面の読取情報を携帯端末で読み取ることで得られる識別情報を取得する機能部である。
【0050】
第1の判定部603は、前記第1の記憶部に記憶されている正となる識別情報に基づき、前記第1の取得部に取得された識別情報と一致するかを判定する機能部である。
【0051】
出力部604は、前記第1の面の読取情報が読み取られ、前記第1の判定部により読取情報から得られた識別情報と一致が判定された場合に、正規であることを示す結果を出力し、前記第2の面の読取情報が繰り返し読み取られ、前記第1の判定部により繰り返し一致が判定される場合に、非正規扱いとなることを示す結果を出力する機能である。また、前記第2の面の読取情報が読み取られ、前記第1の判定部による一致が初回の判定であった場合に、正規であることを示す結果を出力する機能である。また、後述の第2の判定部により識別情報が登録されている場合には、登録済みであることを示す結果を出力する機能部である。
なお、非正規扱いとなることを示す結果は、前記第2の面が繰り返し読み取られ、正規でない可能性を示す結果である。
【0052】
第2の取得部605は、前記第1の取得部で前記第2の面の読取情報を読み取ることで得られる識別情報を取得し、前記第1の判定部で識別情報が一致すると判定された場合に、前記第1の面の読取情報から得られる識別情報を取得する機能部ある。
登録部606は、前記第2の取得部により取得した第1の面の読取情報に対応する識別情報を登録する機能部である。
【0053】
第2の判定部607は、前記第1の取得部で前記第1の面の読取情報を読み取ることで得られた識別情報を取得した場合、前記登録部により当該識別情報が記憶されているか否かを判定する機能部である。
第2の記憶部608は、前記第1の面および前記第2の面に対応する読取情報から得られた識別情報の判定に係る設定情報を記憶する機能部である。
【0054】
決定部609は、前記第1の判定部により、識別情報が一致すると判定された場合に、それぞれの面に対応する前記第2の記憶部に記憶されている設定情報に従って、判定結果を決定する機能部である。
【0055】
次に、
図7〜
図10のフローチャートを用いて、本実施形態における処理について詳細に説明する。
まず、
図7のフローチャートについて説明する。
図7は、正規品判定を利用する企業などのシステム管理者による事前設定処理を示す図である。
【0056】
ステップS701では、クライアント端末101のCPUが、正規品判定サーバ200にアクセスし、ユーザによる入力された企業コードを用いて、ログイン処理を行う。具体的にはURLを指定して正規品判定サーバ200にアクセスし、ブラウザを介して、企業コードとパスワードの入力を受け付け、ログイン処理(認証)を行う。
ログインができた場合、クライアント端末101で、ログインした企業が、正規品判定をする商品を、ユーザにより選択を受け付ける。
【0057】
ステップS702では、正規品判定サーバ200のCPUが、選択を受け付けた商品が、が2層シール(401)を利用する商品かを特定する。具体的には、選択した商品Aに対して複数(1枚目と2枚目)の設定が可能かを特定する。
図11に示すように、2層シールを利用できる商品は、例えば、1101と1102の設定が可能となっている。商品Aから商品A1,商品A2が特定できる。なお、初期設定では、条件等はNULL値が設定されている。
【0058】
ステップS703では、正規品判定サーバ200のCPUが、2層シールを用いる商品に設定する条件を指定する設定画面(正規品判定設定画面)を生成し、クライアント端末101へ送信する。
ステップS704では、クライアント端末101のCPUが、正規品判定設定画面を受信して、表示する。
【0059】
ステップS705では、クライアント端末101のCPUが、正規品判定設定画面で設定情報を受け付ける。正規判定画面で設定情報を受け付けた設定情報を、正規品判定サーバ200に送信する。正規判定画面で設定情報を受け付けた例を、
図13に示す。
ここで、
図13について説明する。
図13は、正規品判定設定画面の一例を示す図である。この正規品判定設定画面で、正規品判定する際の条件を設定する。
1300〜1306は、1枚目シート(1層目)に対する設定項目である。
1300は、商品名を示す項目であり、正規品判定サーバ200で保持している情報(商品A1)が表示されている。
【0060】
1301は、複数回判定時に正規品通知する際の設定項目であり、本実施形態では、判定回数の設定を示す項目として「正規品表示:上限なし」に設定する。表示色、表示文言は任意に設定されるが、
図13の例では、「青」「正規品です(簡易確認)」と入力されている例となっている。
【0061】
1302は、設定回数以上の読み取り(判定)があった場合の設定項目である。1301で設定した判定回数を超える判定があった場合の設定であるため、本実施形態では、設定が不要である。これは、「正規品表示:上限なし」と設定しているためである。
【0062】
1303は、判定した結果、
図12の1201の二次元コードマスタと読取により得られた二次元コードの識別番号が一致しなかった場合の設定項目である。表示色、表示文言は任意に設定されるが、
図13の例では、「赤」「非正規品です」と入力されている例となっている。
【0063】
その他、1304は、直近履歴表示を設定する項目であり、読取した結果に前回の判定日時を表示するか否かの項目である。1305は、端末識別をして判定を行うかを設定する項目であり、異なる端末からの読み取りがあった場合に、判定回数をカウントアップするための項目である。1306は、非正規の判定がされた場合にメール通知するための項目である。これら1304〜1306は、使用しないためOFFの設定例となっている。
1310〜1313は、2枚目シート(2層目)に対する設定項目である。
1310は、1300と同様の項目であり、商品名を示す項目である。正規品判定サーバ200で保持している情報(商品A2)が表示されている。
【0064】
1311は、1301と同様の項目であり、複数回判定時に正規品通知する際の設定項目である。本実施形態では、判定回数の設定を示す項目として「正規品表示:1回のみ」に設定する。これは購入した際に、1度判定すればよいためで。複数回に設定することも可能であるが、不正を減らすために、1回を設定することが望ましい。表示色、表示文言は任意に設定されるが、
図13の例では、「青」「正規品です(正式確認)」と入力されている例となっている。
【0065】
1312は、1302と同様の項目であり、設定回数以上の読み取り(判定)があった場合の設定項目である。1311で設定した判定回数を超える判定があった場合の設定であり、2枚目シートの場合には、設定を行う。つまり、2回以上判定がされた場合に表示する設定である。
図13の例では、「黄」「非正規品の可能性があります」と入力されている例となっている。
【0066】
1313は、1303と同様の項目であるため、説明を省略する。また、1304〜1306と同様の設定項目を有しており、ここではすべて「ON」の設定の例となっている。
なお、表示色は他の項目と重複しないように排他制御されるものとする
ステップS706では、正規品判定サーバ200のCPUが、設定情報を受信する。
【0067】
ステップS707では、正規品判定サーバ200のCPUが、受信した設定情報を設定テーブル(データベースであってもよい)に記憶する。設定情報を記憶した例を
図11に示す。
【0068】
ここで
図11について説明する。1100が設定情報であり、シール401の1層目の設定が1101に記憶されている。すなわち、1301〜1306の情報を記憶している。
【0069】
また、シール401の2層目の設定が1102に記憶している。すなわち1311〜1313などの情報を記憶している。すなわち、設定情報1100は、第1の面および第2の面に対応する読取情報から得られた識別情報の判定に係る設定情報を記憶する第2の記憶手段の一例を示すものである。
【0070】
次に、
図8のフローチャートについて説明する。
図8は、二次元コード読取の判定処理における、携帯端末100で二次元コード読取処理を示す図である。
【0071】
ステップS801では、携帯端末100のCPUが、ユーザの操作に応じて、携帯端末100にインストールされている読取アプリケーションを起動する。読取アプリケーションは、二次元コードを読み取る汎用のアプリケーションでも、正規品判定サーバ200と連携する専用のアプリケーションであってもよい。専用のアプリケーションの方が、利便性が高いことは言うまでもない。また、専用のアプリケーションである場合には、独自に暗号化した二次元コードなど様々なタイプの二次元コードを用いることが可能である。
【0072】
ステップS802では、携帯端末100のCPUが、カメラ23を起動し、シール401の二次元コードを撮影し、二次元コード画像を取得(読取)する。二次元コード画像の読み取り画面が1401である。この取得した二次元コード画像から、アプリケーションが読取情報を取得する。ここで取得できる読取情報は、例えば、「URL+正規品判定に用いるユニークID(識別情報)」である。なおユニークIDは、正規品判定サーバ200で認識できるIDとなっており、ユーザが閲覧してもどのようなIDになっているか識別できないようになっている。
【0073】
ステップS803では、携帯端末100のCPUが、取得された読取情報を用いて、正規品判定サーバ200にアクセスし、識別情報を通知する。例えば、携帯端末100は、ブラウザを立ち上げ、HTTP通信によって正規品判定サーバ200に対して通信を行う。正規のシールでは、二次元コードマスタ1201、1202に登録されている識別情報(二次元コード情報)がURLの末尾に付加されている。従って、URLを用いて正規品判定サーバ200にアクセスすることで、正規品判定サーバ200は二次元コード情報(識別情報)を取得することが可能である。
また、専用のアプリケーションの場合、GPSで得られた位置情報や携帯端末100の端末IDも合わせて正規品判定サーバ200に送信する。
【0074】
次に、
図9のフローチャートについて説明する。
図9は、二次元コード読取の判定処理における、正規品判定サーバ200での判定処理を示す図である。
【0075】
ステップS901では、正規品判定サーバ200のCPUが、二次元コード情報の識別情報を携帯端末100から受信する。なお、専用アプリケーションからのアクセスによる識別情報の受信の場合は、端末ID、位置情報を含む読取情報を受信する。
すなわち、第1の面又は第2の面の読取情報を携帯端末で読み取ることで得られる識別情報を取得する第1の取得処理の一例を示すステップである。
【0076】
ステップS902では、正規品判定サーバ200のCPUが、簡易確認(1枚目の二次元コードの判定)か正式確認(2枚目の二次元コードの判定)を判断する。簡易確認の場合には、ステップS903へ処理を移す。正式確認の場合には、ステップS911へ処理を移す。
【0077】
簡易確認か、正式確認の判定は、受信した識別情報の構造から判定する。例えば、どの二次元コードマスタを用いて確認するかを特定する情報が識別情報に含まれている。また、二次元コードから「URL+簡易フラグ+識別情報」を取得して、この簡易フラグを用いて判定してもよい。
【0078】
ステップS903では、正規品判定サーバ200のCPUが、識別情報を取得する。すなわち、第1の面又は第2の面の読取情報を携帯端末で読み取ることで得られる識別情報を取得する第1の取得処理の一例を示すステップである。
【0079】
そして、正規品判定サーバ200のCPUが二次元コードマスタ1201を参照して、一致する識別情報が登録されているか否かを判定する。登録されていると判定された場合には、ステップS906へ処理を移す。登録されていないと判定された場合には、ステップS904へ処理を移す。
すなわち、正となる識別情報に基づき、取得された識別情報と一致するかを判定する第1の判定処理の一例を示すステップである。
【0080】
ステップS904では、正規品判定サーバ200のCPUが、識別情報が二次元コードマスタ1201、1202に登録されていないかったため、正規品判定サーバ200のCPUが、非正規品情報テーブル(不図示)に識別情報を登録する。非正規品登録された場合に、設定情報1100のメール通知項目に設定されているメールアドレスに非正規品登録されたことを示すメールを送信する。
【0081】
なお、二次元コードマスタ1201、1202が、第1の読取情報を含む第1の面のシートと第2の読取情報を含む第2の面のシートとを備え、前記第1の面のシートを剥がすことで前記第2の面の第2の読取情報を読み取ることが可能な貼付物のそれぞれの面に対応する読取情報の正となる識別情報を記憶する第1の記憶手段の一例を示すものである。
【0082】
ステップS905では、正規品判定サーバ200のCPUが、非正規品判定情報を取得する。非正規品判定情報とは、設定情報1100の正規品条件の不一致の場合の表示文言である。この非正規品判定情報を含む判定結果を、正規品判定サーバ200のCPUが生成する。
すなわち、第1の面又は第2の面に対応する設定情報に従って、判定結果を決定する決定処理の一例を示すステップである。
【0083】
ステップS906では、正規品判定サーバ200のCPUが、セルアウト情報1221を参照し、受信した識別情報がセルアウト(販売済み商品)されているか否かを判定する。セルアウトされている場合には、ステップS910へ処理を移す。セルアウトされていない場合にはステップ、ステップS907へ処理を移す。すなわち、第2の判定処理の一例を示すステップである。
【0084】
ステップS907では、正規品判定サーバ200のCPUが、
図11の1101の設定情報に従って、正規品判定結果を生成する。ここでは、1枚目の識別情報が二次元コードマスタに一致し、セルアウトもされていないため、表示情報「正規品です(簡易確認)」を取得し、この表示情報である簡易正規品判定情報含む判定結果を生成する。
すなわち、第1の面に対応する設定情報に従って、判定結果を決定する決定処理の一例を示すステップである。
【0085】
これにより、何度読み取られても正規を示す判定結果を通知できるため、購入前に1枚目シートの二次元コードが読み取らせ、購入予定者による簡易的な正規品判定を行わせることができる。特に、簡易的であっても購入予定者は偽造品でないことを認識でき、安心して購入につなげることができる。
なお、ステップS906とステップS907の間に、履歴照合してもよいが、1枚目の設定情報が上限なしであるため、履歴照合しない構成となっている。
【0086】
ステップS908では、正規品判定サーバ200のCPUが、履歴情報である、判定履歴1211に記憶する。初めての場合には識別情報とカウント1を記録し、繰り返し読み取られている場合には、識別情報が一致するレコードのカウントを1アップする。
【0087】
ステップS909では、正規品判定サーバ200のCPUが、生成した判定結果を携帯端末100へ送信する。判定結果の送信は、前述したS905、S907のほか、後述するS910、S914、S915で生成された判定結果を送信する。
【0088】
すなわち、第1の面の読取情報が読み取られ、識別情報の一致が判定された場合に、正規であることを示す結果を出力し、第2の面の読取情報が繰り返し読み取られ、繰り返し識別情報の一致が判定される場合に、非正規扱いとなることを示す結果を出力する出力処理の一例を示すステップである。また、第2の面の読取情報が読み取られ、識別情報の一致が初回の判定であった場合に、正規であることを示す結果を出力する処理の一例でもある。
【0089】
ステップS910では、正規品判定サーバ200のCPUが、セルアウト情報(判定結果)を生成する。セルアウト情報とは、販売済み商品であることを示す情報である。セルアウト情報も任意の文字列を設定でき、この設定された情報を用いてもよい。
【0090】
なお、設定情報1100でセルアウト時であっても、正規品(簡易確認)の結果としたい場合には、ステップS907の判定結果を送信してもよい。また、セルアウト情報+正規品(簡易確認)の組み合わせた判定結果を送信してもよい。
【0091】
ステップS911では、正規品判定サーバ200のCPUが、識別情報を取得する。そして、正規品判定サーバ200のCPUが、二次元コードマスタ1202を参照して、一致する識別情報が登録されているか否かを判定する。登録されていると判定された場合には、ステップS912へ処理を移す。登録されていないと判定された場合には、ステップS904へ処理を移す。
ステップS912では、正規品判定サーバ200のCPUが、履歴照合をする。履歴照合情報である、判定履歴1212を参照する。
【0092】
ステップS913では、正規品判定サーバ200のCPUが、判定履歴1212に識別情報があるかを判定する。識別情報がある場合(本実施形態では、カウンタ1の場合)には、ステップS914へ処理を移す。識別情報がない、すなわち初回の判定となる場合には、ステップS915へ処理を移す。
【0093】
ステップS914では、正規品判定サーバ200のCPUが、設定情報1102に従って、非正規品可能性判定情報を取得し、非正規品判定情報を含む判定結果を生成する。非正規品可能性判定情報とは、設定情報1102の「設定回数以上」に対応する文言で、本実施形態では、「非正規品の可能性があります」となる。
すなわち、第2の面に対応する設定情報に従って、判定結果を決定する決定処理の一例を示すステップである。
【0094】
これにより、購入後に2枚目シートの二次元コードが読み取らせ、正式な正規品を判定することができ、また、2枚目シートの二次元コードが繰り返し読み取られた場合には、非正規でない可能性があることを示す判定結果を通知することができるため、もし不正に複製されたシールが流通し(同じ識別情報を持つシールが多数市場に出回る)、偽造品を購入してしまったとしても、購入者が偽造品の可能性を認識できる。購入者は偽造品の可能性を認識できた場合には、メーカーに問い合わせて交換することが可能であるため、2枚目シートを読み取ることによるメリットを享受できる。
【0095】
また、このような1枚目シートをめくり、2枚目シートの二次元コードを読み取るシールを用いて正規品を判定するようにすることで、複製された不正なシールの流通を防ぐことにも効果がある。
【0096】
ステップS915では、正規品判定サーバ200のCPUが、正規品判定情報を取得し、正規品判定情報を含む判定結果を生成する。正規品判定情報とは、設定情報1102の「1回のみ」に対応する文言で、本実施形態では、「正規品です(正式確認)」となる。
すなわち、第2の面に対応する設定情報に従って、判定結果を決定する決定処理の一例を示すステップである。
【0097】
ステップS916では、正規品判定サーバ200のCPUが、履歴情報である、判定履歴1212に記憶する。初めての場合には識別情報とカウント1を記録し、繰り返し読み取られている場合には、識別情報が一致するレコードのカウントを1アップする。
【0098】
本実施形態における判定結果は、汎用のアプリケーションで二次元コードを読み取った場合には、ブラウザで表示するHTMLデータ(表示データ)となる。このとき、設定情報の色情報を基にHTMLデータを生成する。また、専用のアプリケーションであれば、専用のアプリケーションが認識できるデータとなる。設定情報の色情報も合わせて送信して、専用のアプリケーションで色を用いた表示をする。ユーザが判定結果を識別し易いように表示される。
【0099】
次に、
図10のフローチャートについて説明する。
図10は、二次元コード読取の判定処理における、携帯端末100での判定結果表示処理を示す図である。
ステップS1001では、携帯端末100のCPUが、判定結果を正規品判定サーバ200から受信する。
ステップS1002では、携帯端末100のCPUが、受信した判定結果に従って、判定結果を表示する。表示画面の例を
図14に示す。
【0100】
図14の1402〜1406は、判定結果の表示例の一例を示す図である。ステップS907で生成された判定結果の表示例が1402である。ステップS910で生成された判定結果の表示例が1403である。ステップS915で生成された判定結果の表示例が1404である。ステップS914で生成された判定結果の表示例が1405である。ステップS905で生成された判定結果の表示例が1406である。なお、1404の正規品と判定された結果(正式確認)の場合には、セルアウト登録することが可能となっており、二次元コードが不正に利用されることを防止することを可能としている。セルアウト登録する場合には、1枚目シートの二次元コードの読取を行うため、1407の押下を受け付ける。
【0101】
ステップS1003では、携帯端末100のCPUが、セルアウト指示(1407の押下)があったか否かを判定する。セルアウト指示がない場合(例えば、1402〜1406のOKボタンの押下)には、処理を終了する。セルアウト指示がある場合には、ステップS1004へ処理を移す。
【0102】
ステップS1004では、携帯端末100のCPUが、1枚目シートの二次元コードの読み取りを行い、識別情報を取得する。二次元コードの読み取り制御については、ブラウザで判定結果を表示している場合には、HTMLデータ内のスクリプトを用いて、カメラを起動して読取を行う。また、専用のアプリケーションを用いて判定結果を表示している場合には、専用のアプリケーションで二次元コードの読取画面を表示して、二次元コードの読み取りを行わせ、識別情報を取得する。
【0103】
ステップS1005では、携帯端末100のCPUが、取得した識別情報(1枚目シートの識別情報)を正規品判定サーバ200に送信する。なお、ブラウザを用いている場合には、2枚目シートの二次元コードの読み取りの判定を行っているセッション(同一セッション)にて、識別情報を送信する。これにより、先に送信した識別情報(2枚目シート)と今回送信した識別情報(1枚目)を対応付けて登録することが可能である。
ステップS1006では、携帯端末100のCPUが、識別情報を受信する。すなわち、第2の取得処理の一例を示すステップである。
【0104】
ステップS1007では、携帯端末100のCPUが、先に取得している識別情報(2枚目シート)と、受信した識別情報(1枚目シート)をセルアウト情報1221に登録する。セルアウト情報1221は、二次元コード情報(1枚目)1222、二次元コード情報(2枚目)1223、位置情報1224、登録時間1225、端末ID1226で構成されている。二次元コード情報(1枚目)1222は、識別情報(1枚目シート)が登録される。二次元コード情報(2枚目)1223は、識別情報(2枚目シート)が登録される。登録時間1225は、セルアウト情報1221に登録する時間が登録される。位置情報1224と端末ID1226は、専用のアプリケーションの場合に登録されるものとし、携帯端末100から受信して登録する。また、専用のアプリケーションを用いていない場合、NULLであってもよい。すなわち、登録処理の一例を示すステップである。
セルアウト情報1221に登録がされるとセルアウト登録完了情報を携帯端末100に送信する。
ステップS1008では、携帯端末100のCPUが、セルアウト登録完了情報を受信して、携帯端末100に表示する(不図示)。
【0105】
次に
図15について説明する。
図4の他の形態について示した図である。
図4で詳述したように、本実施形態では、外装403と台紙402の間にシール401が貼りついている構成としたが、購入後に剥がすことを前提にした場合は、
図15のように外装403の上にシール401が貼り付けてもよい。また、台紙402の裏面に貼り付ける構成であってもよい。
【0106】
なお、
図15の例の場合には、1枚目には、「購入後にシールを剥がしてください」「購入後に2枚目で正式確認できます」といった説明を印刷しておくことが望ましい。
【0107】
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の読取情報を含む第1の面と第2の読取情報を含む第2の面とを備える貼付物を用いて、利便性の高い正規品の判定を行うことができる。
【0108】
また、第1の面の二次元コードは繰り返し読み取られても、正しい識別情報であれば正規と判定し結果を返し、第2の面の二次元コードは、初回は正しい識別情報であれば正規と判定して結果を返し、2回目以降は正しい識別情報であっても非正規の可能性を返すため、不正なシールが出回ることを防ぎ、購入者も正規品の商品を入手しやすくなる。すなわち、非正規品や不正品の流通を防ぐことができる。
【0109】
さらに、第1の読取情報を含む第1の面のシート(1枚目)と第2の読取情報を含む第2の面のシート(2枚目)とを備え、前記第1の面のシートを剥離することにより前記第2の面が現れる正規品判定するための貼付物であって、台材と台材を覆う透明となる外装物とを備える梱包物において前記台材に貼り付けられ、前記貼付物の第1の面の読取情報が携帯端末により梱包物の開封前に読み取られ、梱包物の開封後に前記貼付物の第1の面のシートが剥離され携帯端末により第2の面の読取情報が読み取られる貼付物といった、利便性のよい、使い勝手の良いシールにより、非正規品や不正品の流通を防ぐ、購入者に正規判定を容易に行わせることができるという効果がある。
【0110】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0111】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0112】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0113】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0114】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0115】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0116】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0117】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0118】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0119】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0120】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。