(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載のデバイスにおいて、患者の歯茎と唇との間での挿入のために、前記側 翼の弓形の接合される後方端部から上方及び下方に突出しており、光線療法治療中の回転 に対抗して前記デバイスを安定させるのを助ける、一体的な弓形の可撓性の上部フラップ および下部フラップをさらに含む、デバイス。
請求項1に記載のデバイスにおいて、前記主本体部の周囲に空隙を維持するスリーブをさらに含み、前記スリーブは、内容積の境界の少なくとも一部を形成し、前記内容積内で前記口内光線療法デバイスの前記主本体部を受容する形状である、デバイス。
請求項6に記載のデバイスにおいて、前記口内光線療法デバイスの前記スリーブの内面上にかつ/または前記主本体部の外面上に分離要素をさらに含み、前記分離要素は、前記主本体部が前記スリーブの内部に配置された場合に前記スリーブと前記主本体部との間の接触を阻止することにより、前記スリーブと前記主本体部との間に前記空隙を維持するように構成されている、デバイス。
請求項1に記載のデバイスにおいて、前記主本体部は、前記側翼の内向面上に位置するバイトパッドをさらに含み、前記バイトパッドは、前記患者の大臼歯による係合のために、前記側翼上に位置し、前記主本体部が前記患者の前記口腔内に挿入されているとき、前記側翼を定位置に固定する、デバイス。
請求項12に記載のデバイスにおいて、前記口内光線療法デバイスの前記スリーブの内面上にかつ/または前記主本体部の外面上に分離要素をさらに含み、前記分離要素は、前記主本体部が前記スリーブの内部に配置された場合に前記スリーブと前記主本体部との間の接触を阻止することにより、前記スリーブと前記主本体部との間に前記空隙を維持するように構成されている、デバイス。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ここで、同様の部品を指定するのに同一の参照番号が使用されている図面を、最初に
図1〜
図4を、より詳細に参照すると、外部光源から光を受ける導光装置12を含む口内光線療法デバイス10の実施形態が示されている。本明細書において開示されている実施形態の全てにおいて、導光装置12は、シリコーンなどの、光透過性の柔らかく可撓性の生体適合性ポリマー材料で作製されている主本体部14を含む。しかし、本体部14は、同様に、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ナイロン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリオレフィンの様々な調合物または他の生体適合性熱可塑性エラストマー調合物を含むがそれらに限定されない、他の光学的に透明な生体適合性の柔らかいポリマー材料で作製されていてもよい。
【0017】
口内光線療法デバイスはいくつかの用途に使用される可能性があり、そのいくつかの例が口腔粘膜炎、急性壊死性潰瘍性歯肉炎(ANUG:acute necrotizing ulcerative gingivitis)、歯周疾患、開口障害、口腔手術からの回復時間の減少、歯科矯正学のための光送達、および光線力学的光療法を含み、例えば、化学的うがい薬を有効にする。
【0018】
図1〜
図4に示されている実施形態では、主本体部14は、内部反射により光を口腔の標的領域へ伝達しかつ方向付けるためにかつ側翼の長さに沿って中断部(disruption)またはレンズを設けることによりそこから光が放出されるために、口腔の両側の、患者の歯と頬との間に受容されるようにサイズおよび形状を設定されている、一対の横方向に離間された側翼16、18を含む。また、側翼の最内端部20、22が口腔の他の標的領域へ光を投射してもよい。
【0019】
実施形態のいずれかでは、反射被覆24が側翼の内側面(inwardly facing sides)上に設けられており、側翼の外側面(outwardly facing sides)を通して光を外に向かって反射してもよい。
【0020】
実施形態のいずれかでは、側翼は、口腔の下顎頬面および上顎頬面へ光を放出するために、それらに合うように形成されている湾曲を有し得る。
図5および
図6は、主本体部32が、側翼34、36に加えて、光を口腔の他の標的領域へ伝達しかつ方向付けるために側翼の中間にある中心フラップ38を含む口内光線療法デバイス30の実施形態を示す。中心フラップ38は、扁桃突出ならびに硬口蓋および軟口蓋の光線療法治療のために患者の舌の上にまたは舌の下方に納まることができる。
【0021】
図9〜
図14は、光を口腔の標的領域へ伝達しかつ方向付けるために側翼48、50と一体的に成形されている1つまたは複数の側部光経路44、46を主本体部42が含む口内光線療法デバイス40の実施形態を示す。ある実施形態では、側部光経路44、46は、一般に、中実で筒形の形状であり、そこからの制御された光放出のために、それらの長さに沿って選択的に先細にされている。
【0022】
ある実施形態では、側部光経路44、46の各々は分割(splitting)を利用して、光を口腔の標的領域へより均一に分配する。例えば、側部光経路44、46の各々は2つ以上の分岐52、54を有し、光を口腔の標的領域へより均一に分配し得る。また、分岐52、54の各々は2つ以上の付加的分岐56、58を有し、光を口腔の標的領域へさらにより均一に分配し得る。
【0023】
ある実施形態では、側部光経路および/または分岐の各々は、そこからの制御された光放出のために、選択的に先細にされておりかつ/またはそれらの長さに沿って中断部またはレンズを有する。また、実施形態のいずれかでは、反射被覆24が側翼の内側面に施されており、側翼/側部光経路分岐を含む側部光経路の外側面を通して外向きに光を反射してもよい。
【0024】
図9〜
図14に示されている実施形態では、側翼48、50の中間にある中心フラップ60は、そこからの制御された光放出のために、少なくとも一方の側で選択的に先細にされている可能性がある1つまたは複数の中心光経路62、64を含む。また、中心光経路62、64は2つ以上の分岐66、68を有し、光を口腔の標的領域へより均一に分配し得る。さらに、中心光経路62、64の面の一方が、中心光経路の他方の面から外へ光を反射する平坦な反射部分(
図10参照)を有し得る。
【0025】
ある実施形態では、中心光経路62、64の面の少なくとも一方が、それらの長さに沿って中断部またはレンズパターンを有していてもよく、制御された方法で、そこから光が放出され得る。
【0026】
実施形態の全てにおいて、主本体部の1つまたは複数の部分が、そこへ光源72を光学的に連結するために、側翼を越えて後方に突出している。
図1〜
図4、
図5〜
図6、および
図9〜
図14それぞれに示されている実施形態では、光源72は、主本体部の後方突出端部に直接光学的に連結されている1つまたは複数のLED74を含む。光源72は複数の光源72を含む可能性があり、光源72の出力は光パワーが変動し得る。
図7は、
図10に概略的に示されているように、突出端部と実質的に直接接触しているかまたはそこに埋め込まれている状態にあるLED74と共に、主本体部の、後方突出端部に取り付けられている筐体78の内部の回路基板76上に実装され得る、たった1つの比較的高出力のLED74または2つ以上のより低出力のLED74を含む、いくつかの様々な例示的L
ED構成を示す。
【0027】
図8および
図15それぞれに示されている、他の口内光線療法実施形態80および82では、光源72は、光ファイバケーブル96により、導光装置92、94の各主本体部80、90の後方突出端部84、86に光学的に連結されている遠隔光源73である。
【0028】
ある実施形態では、遠隔光源73は1つまたは複数のLEDまたはレーザを含む。
ある実施形態では、冷却システム98、100が、光源72から離して熱を抽出するために設けられている(
図2および
図6参照)。
【0029】
図2に示されている実施形態では、冷却システム98は、吸放熱器を通過して空気を移動させて冷却過程を補助する送風機104を含み得る吸放熱器102を含む。
図6に示されている実施形態では、冷却システム100は液体冷却システムを含む。例えば、
図13では、液体冷却室77が示されている。
【0030】
実施形態のいずれかでは、口内光線療法デバイスは、患者の歯茎と唇との間での挿入のために、側翼の弓形接合後方端部から上方にかつ下方に突出しており、光線療法治療中の回転に対抗してデバイスを安定させるのを助ける、一体的な弓形の可撓性の上部フラップ106および下部フラップ108を含み得る。
【0031】
実施形態のいずれかでは、口内光線療法デバイスは、患者の大臼歯による係合のために、例えば
図1、
図2、
図9、
図10および
図13に示されているように、側翼の最内端部に隣接してそれらの高さの中間に側翼の内向面上にバイトパッド110を含み、光線療法治療中に側翼を定位置に固定してもよい。
【0032】
実施形態のいずれかでは、口内光線療法デバイスは、制御された方法で光を導光装置へ送達する制御器112(
図2、
図6、
図8、
図10、
図15および
図16参照)を含む。
実施形態のいずれかでは、制御器112は、一定の光、パルス光および/または複数の波長の光を導光装置へ送達してもよい。
【0033】
実施形態のいずれかでは、制御器は、光線療法治療中に口腔内の温度、pH、塩分濃度、水分、湿度、伝導性、および抵抗性の1つまたは複数を監視する、1つまたは複数のセンサ114(
図9、
図12、
図13参照)を含み得る。
【0034】
実施形態のいずれかでは、制御器112は、光線療法治療中、口腔からデータを無線で送信してもよい。
実施形態のいずれかでは、制御器112は光源からの光出力を監視し、光源への入力パワーを変更して、光源からの光出力を自己較正してもよい。
【0035】
図16および
図17は、
図9〜
図14の口内光線療法デバイス40がどのように、患者118の口腔116の内部に嵌合するか、かつそこから口腔の標的領域へ光を放出するかまたは方向付けるかを概略的に示す。
【0036】
患者への均一な光送達を維持するために、口内光線療法デバイスの周囲に空隙が設けられていてもよい。口内光線療法デバイスが口の中に配置された場合、口内光線療法デバイスの周囲の空隙は、口の中の唾液の量および位置ならびに組織との接触位置に応じて、一貫性がない可能性がある。空隙が存在する場合、空気のより低い屈折率は、全内部反射(TIR:total internal reflection)に因り、光が口内光線療法デバイス内に維持されるという結果になる。しかし、唾液および組織の屈折率は空気より高く、この理由から、口内光線療法デバイスと唾液または組織との間の接触点で、接触点において口内光線療法デバイスから光が放出されるという結果になる可能性がある。口内光線療法デバイスと唾液および組織との間の接触の変動性(患者間での、単一の患者に関して期間の間での、のいずれも)は、均一な光送達を困難なものにする可能性がある。この理由から、TIRを維持するために、空隙が口内光線療法デバイスと組織および唾液との間で維持され得る。
【0037】
図20A〜
図20Bに示されている通り、口内光線療法デバイスの周囲の空隙を維持するために、口内光線療法デバイスの周囲で、スリーブ210(例えば、使い捨てプラスチックスリーブ)または覆いが利用されてもよい。例えば、
図20Bは、(点線で示されている)スリーブ210が口内光線療法デバイスの主本体部14を受容する形状であってもよいことを示す。スリーブ210は、非常に薄い可撓性の光透過性の医療グレードの材料で作製されていてもよい。また、スリーブは、口内光線療法デバイスの異なる使用者間での感染症の伝播に対抗して保護する障壁としての機能を果たしてもよい。
【0038】
スリーブと口内光線療法デバイスとの間の接触点における(例えば、口内光線療法デバイスの外側上の)スリーブの内面または口内光線療法デバイスの表面は、分離要素を付加して(例えば、
図26に示されているように、表面を粗くして)、スリーブと口内光線療法デバイスとの間の空隙をさらに維持することにより修正されてもよい。例えば、
図18A〜
図18Cおよび
図19A〜
図19Cは、口内光線療法デバイスの外面上に配置されている分離要素202の付加を示す。
図18Cおよび
図19Bでは、分離要素202は、要素の可視化を補助するより暗い色で示されている。
【0039】
当業者には当然のことながら、分離要素を付加することは、スリーブもしくは口内光線療法デバイスに材料を付加することまたは除去することを含み得る。例えば、分離要素は、隔離物、突起部、隆起部、または六角形突出部を含み得る(がそれらに限定されない)。例として、口内光線療法デバイスの外面は23ミクロン(SPI−B2)から58ミクロン(SPI−C3)までの間の表面仕上げを有して、口内光線療法デバイスとスリーブとの間の空隙を維持してもよい。
【0040】
間隔層が、スリーブと口内光線療法デバイスとの間に含まれていてもよい。例えば、間隔層は、低光学干渉織物または多孔質の柔らかく可撓性の網目状の織物を含み得る。間隔層は、スリーブと口内光線療法デバイスとの間の空気を捕捉するために、スリーブと口内光線療法デバイスとの間に配置されていてもよい。間隔層は、口内光線療法デバイスまたはスリーブの1つまたは複数に取り付けられていてもよい。あるいは、間隔層は、口内光線療法デバイスまたはスリーブのどちらにも取り付けられていなくてもよい。
【0041】
スリーブの代替案としてまたはそれに加えて、疎水性発泡体被覆が、空隙を維持するのに使用されてもよい。
図21Bに示されている通り、金属被覆層220が、口内光線療法デバイスの内部の光のTIRを維持するために、口内光線療法デバイスの表面に施されていてもよい。
図21Aは、
図21Bおよび
図21Cにおいて拡大されている、拡大された領域(四角)を示す。
図21Bおよび
図22は、側翼16、金属被覆220、および反射体230の層を示す。また、空気、組織、または唾液のいずれかが、金属被覆220および反射体230の外側に配置されている。比較のために、
図21Cは、スリーブ210、空隙222、側翼16、反射体230、およびスリーブ210の層を示す。また、(名付けられていない)空気、組織、または唾液がスリーブ210の外側に配置されていてもよい。また、
図22は、(使い捨て覆いと名付けられている)スリーブ210、粗い表面(すなわち、
図26に示されている分離要素202)、(シリコーンマウスピースと名付けられている)口内光線療法デバイス、反射体230の層を示す。
【0042】
金属被覆層は、唾液/組織と口内光線療法デバイスとの間の接触を防止する/減少させるように構成されていてもよい。金属被覆層は、1.33未満のまたはそれに等しい(例えば、唾液および組織より低い)屈折率を有し得る。あるいは、金属被覆層は、1.33と1.5の間の屈折率を有していてもよく、制御された方法で選択的に付加されてもよいかまたは除去されてもよい。金属被覆は選択的に付加されるかまたは除去されて、金属被覆が存在しない場所で光が逃げることを可能にしてもよい。
【0043】
口内光線療法デバイスは、口内光線療法デバイス間で区別する識別子を含み得る。例えば、口内光線療法デバイスは、異なる口内光線療法デバイス間で区別するRFID、シリアル番号、バーコード、2Dバーコード、または任意の他の適切な手段を含み得る。例えば、識別子は、特定の患者と関連する特定の口内光線療法デバイスを識別するのに使用されてもよい。
【0044】
図24を参照すると、主本体部14の内部に光源240を含む口内光線療法デバイスが示されている。光源240はプリント回路基板242に取り付けられていてもよい。プリント回路基板242は、口内光線療法デバイスの内部の光進行の方向を制御するように形成されていてもよい。例えば、
図24に示されている通り、プリント回路基板242は、光源240から放出された光が中心フラップ38および側翼16、18に進入するように形成されている。
【0045】
図25を参照すると、口内光線療法デバイスは、常に、主本体部14の内部で光の方向を変更する空隙を含む。光源240が、光源240により放出された光が空隙と相互作用するように配置されていてもよい。口内光線療法デバイス10が患者の口の中に配置された場合、空隙250は患者の唇の内側に向かって光を反射してもよい。空隙250は、口内光線療法デバイスの材料と空気との間の屈折率差に因り光を反射する。
図25に示されている通り、また、空隙250は反射体252を含み得る。
【0046】
本発明はある実施形態に関して示され、説明されているが、本明細書を読み、理解すると、同等の変更形態および修正形態が当業者に思い付くことは明らかである。詳細には、前述の構成要素により実行される様々な機能に関して、そのような構成要素を説明するのに用いられている用語(「手段」に対するいかなる言及も含む)は、本明細書において示されている、本発明の例示的実施形態の機能を実行する、開示されている構成要素と構造的に同等でなくても、別段の指示がない限り、(例えば、機能的に同等の)説明されている構成要素の特定の機能を実行するいかなる構成要素にも対応することが意図されている。さらに、本発明の特定の特徴が特定の実施形態に関して開示されているが、そのような特徴は、所望される可能性があるかまたは任意の所定のもしくは特定の用途に有利な可能性がある1つまたは複数の他の特徴と組み合わせられてもよい。
態様リスト
以下に列挙されている態様の任意の1つまたは複数が組み合わせられてもよい。
【0047】
態様1 関連光源から光を受けかつ光を患者の口腔内へ伝播する口内光線療法デバイスであって、
外部光源と、
外部光源から光を受ける導光装置であり、挿入された時に口腔の輪郭に合うようにサイズおよび形状を設定され、光を口腔の標的領域へ方向付ける光透過性の柔らかく可撓性の生体適合性ポリマー材料で作製されている主本体部を含む、導光装置と
を含む、口内光線療法デバイス。
【0048】
態様2 制御された方法で光を導光装置へ送達する制御器をさらに含む、態様1のデバイス。
態様3 主本体部は、光を口腔の標的領域へ伝達しかつ方向付けるために、口腔の両側の、患者の歯と頬との間に受容されるようにサイズおよび形状を設定されている、一対の横方向に離間された側翼を含む、態様1〜2のいずれか1つのデバイス。
【0049】
態様4 側翼は、光を口腔の標的領域へ伝達しかつ方向付けるために側翼と一体的に成形されている1つまたは複数の中実側部光経路を支持する、態様3のデバイス。
態様5 側部光経路の少なくともいくつかが略筒形の形状であり、そこからの制御された光放出のために、それらの長さに沿って選択的に先細にされている、態様4のデバイス。
【0050】
態様6 側部光経路の少なくともいくつかが少なくとも2つの分岐を有し、光を口腔の標的部分へより均一に分配する、態様4〜5のいずれか1つのデバイス。
態様7 分岐の少なくともいくつかが少なくとも2つの付加的分岐を有し、光を口腔の標的領域へより均一に分配する、態様6のデバイス。
【0051】
態様8 分岐の少なくともいくつかが、そこからの制御された光放出のために、選択的に先細にされている、態様6〜7のいずれか1つのデバイス。
態様9 側部光経路の少なくともいくつかが、制御された光放出のために、それらの長さに沿って中断部またはレンズを有する、態様4〜8のいずれか1つのデバイス。
【0052】
態様10 側翼の内側面上に反射被覆をさらに含み、側部光経路の外側面を通して外向きに光を反射する、態様4〜9のいずれか1つのデバイス。
態様11 側部光経路の少なくともいくつかが分割を利用して、光を口腔の標的領域へより均一に分配する、態様4〜10のいずれか1つのデバイス。
【0053】
態様12 側部光経路の後方突出端部が側翼を越えて外向きに突出しており、光源は側部光経路の突出端部に光学的に連結されている、態様4〜11のいずれか1つのデバイス。
【0054】
態様13 光源は、側部光経路の後方突出端部内に埋め込まれている1つまたは複数のLEDを含む、態様12のデバイス。
態様14 光源は、光ファイバケーブルにより、デバイスに遠隔で連結されている、態様1〜13のいずれか1つのデバイス。
【0055】
態様15 光源は1つまたは複数のLEDを含む、態様1〜14のいずれか1つのデバイス。
態様16 光源はレーザを含む、態様1〜14のいずれか1つのデバイス。
【0056】
態様17 側翼は、口腔の下顎頬面および上顎頬面に合うように形成されている湾曲を有する、態様3〜16のいずれか1つのデバイス。
態様18 主本体部は、光を口腔の標的領域へ伝達しかつ方向付けるために、側翼の中間にある中心フラップをさらに含む、態様3〜17のいずれか1つのデバイス。
【0057】
態様19 中心フラップは1つまたは複数の中実中心光経路を含む、態様18のデバイス。
態様20 1つまたは複数の中心光経路は2つ以上の分岐を有し、光を口腔の標的領域へより均一に分配する、態様19のデバイス。
【0058】
態様21 1つまたは複数の中心光経路の前向端部が患者の扁桃領域へ光を投射する、態様18〜20のいずれか1つのデバイス。
態様22 1つまたは複数の中心光経路は、そこからの制御された光放出のために、選択的に先細にされている、態様18〜21のいずれか1つのデバイス。
【0059】
態様23 主本体部の1つまたは複数の部分が側翼を越えて後方に突出している、態様3〜22のいずれか1つのデバイス。
態様24 光源は主本体部の突出部分に光学的に連結されている、態様23のデバイス。
【0060】
態様25 光源は、主本体部の突出部分内に埋め込まれている1つまたは複数のLEDを含む、態様23〜24のいずれか1つのデバイス。
態様26 光源は、光ファイバケーブルにより、主本体部の突出部分に遠隔で連結されている、態様23〜24のいずれか1つのデバイス。
【0061】
態様27 光源は1つまたは複数のLEDを含む、態様23〜26のいずれか1つのデバイス。
態様28 光源はレーザを含む、態様23〜26のいずれか1つのデバイス。
【0062】
態様29 患者の歯茎と唇との間での挿入のために、側翼の弓形の接合される後方端部から上方及び下方に突出しており、光線療法治療中に回転に対抗してデバイスを安定させるのを助ける、一体的な弓形の可撓性の上部フラップおよび下部フラップをさらに含む、態様3〜17のいずれか1つのデバイス。
【0063】
態様30 患者の大臼歯による係合のために、側翼の最内端部に隣接して側翼の高さの中間に側翼の内面上にバイトパッドをさらに含み、光線療法治療中、側翼を定位置に固定する、態様3〜17のいずれか1つのデバイス。
【0064】
態様31 中心フラップは1つまたは複数の中実中心光経路を含む、態様18のデバイス。
態様32 中心光経路は少なくとも2つの分岐を有し、光を口腔の標的領域へより均一に分配する、態様31のデバイス。
【0065】
態様33 中心光経路の1つまたは複数が、そこからの制御された光放出のために、選択的に先細にされている、態様31のデバイス。
態様34 1つまたは複数の中心光経路の一方の面が、中心光経路の他方の面から外へ光を反射する平坦な反射部分を有する、態様31〜33のいずれか1つのデバイス。
【0066】
態様35 1つまたは複数の中心光経路の少なくとも1つが中断部またはレンズパターンを有し、制御された方法でそこから光が放出される、態様31〜34のいずれか1つのデバイス。
【0067】
態様36 光源は、主本体部の後方突出端部に取り付けられている筐体内に含まれている、態様1〜35のいずれか1つのデバイス。
態様37 筐体内の光源から離して熱を抽出する冷却システムをさらに含む、態様36のデバイス。
【0068】
態様38 冷却システムは液体冷却システムである、態様37のデバイス。
態様39 冷却システムは吸放熱器である、態様37のデバイス。
態様40 吸放熱器を通過して空気を移動させる送風機をさらに含む、態様39のデバイス。
【0069】
態様41 制御器は一定の光を導光装置へ送達する、態様2〜40のいずれか1つのデバイス。
態様42 制御器はパルス光を導光装置へ送達する、態様2〜40のいずれか1つのデバイス。
【0070】
態様43 制御器は複数の波長の光を導光装置へ送達する、態様2〜40のいずれか1つのデバイス。
態様44 制御器は、光線療法治療中に口腔内の温度を監視するセンサを含む、態様2〜40のいずれか1つのデバイス。
【0071】
態様45 制御器は、光線療法治療中に口腔内のpH、塩分濃度、水分、湿度、伝導性、および抵抗性の1つまたは複数を監視するセンサを含む、態様2〜40のいずれか1つのデバイス。
【0072】
態様46 制御器は、光線療法治療中、口腔から監視データを無線で送信する、態様2〜40のいずれか1つのデバイス。
態様47 制御器は光源からの光出力を監視し、光源への入力パワーを変更して、光源からの光出力を自己較正する、態様2〜40のいずれか1つのデバイス。
【0073】
態様48 関連光源から光を受けかつ光を患者の口腔内へ伝播する口内光線療法デバイスであって、
外部光源と、
光源から光を受ける導光装置であり、口腔の輪郭に合うようにサイズおよび形状を設定され、主本体部から光が放出された場合、内部反射により光を口腔の標的部分へ方向付ける光透過性の柔らかく可撓性の生体適合性ポリマー材料で作製されている主本体部を含む、導光装置と
を含み、
主本体部は、光を口腔の標的領域へ伝達しかつ方向付けるために側翼と一体的に成形されている1つまたは複数の中実側部光経路を支持するために、口腔の両側の、患者の歯と頬との間での受容ためにサイズおよび形状を設定されている一対の横方向に離間された側翼を含む、
口内光線療法デバイス。
【0074】
態様49 光を口腔の標的領域へ伝達しかつ方向付けるために、側翼の中間にある1つまたは複数の中実中心光経路をさらに含む、態様48のデバイス。
態様50 側部光経路および中心光経路は少なくとも2つの分岐を有し、光を口腔の標的領域へより均一に分配する、態様49のデバイス。
【0075】
態様51 側部光経路は分裂を利用して、光を口腔の標的領域へより均一に分配する、態様49〜50のいずれか1つのデバイス。
態様52 側部光経路および中心光経路の後方端部が側翼を越えて後方に突出している、態様49〜51のいずれか1つのデバイス。
【0076】
態様53 光源は側部光経路および中心光経路の後方突出端部に光学的に連結されている、態様52のデバイス。
態様54 光源は、側部光経路および中心光経路の後方突出端部内に埋め込まれている複数のLEDを含む、態様53のデバイス。
【0077】
態様55 光源は、光ファイバケーブルにより、側部光経路および中心光経路の後方突出端部に光学的に連結されている、態様52のデバイス。
態様56 光源は1つまたは複数のLEDを含む、態様48〜55のいずれか1つのデバイス。
【0078】
態様57 光源はレーザを含む、態様48〜55のいずれか1つのデバイス。
態様58 光源は、側部光経路および中心光経路の後方突出端部に取り付けられている筐体内に含まれている、態様52〜53のいずれか1つのデバイス。
【0079】
態様59 患者の大臼歯による係合のために、側翼の最内端部に隣接して側翼の高さの中間に側翼の内向面上にバイトパッドをさらに含み、光線療法治療中、側翼を定位置に固定する、態様48〜58のいずれか1つのデバイス。
【0080】
態様60 患者の歯茎と唇との間での挿入のために、側翼の弓形の接合される後方端部から上方及び下方に突出しており、光線療法治療中に回転に対抗してデバイスを安定させるのを助ける、一体的な弓形の可撓性の上部フラップおよび下部フラップをさらに含む、態様48〜58のいずれか1つのデバイス。
【0081】
態様61 制御された方法で光を導光装置へ送達する制御器をさらに含む、態様48〜60のいずれか1つのデバイス。
態様62 制御器は一定の光を導光装置へ送達する、態様61のデバイス。
【0082】
態様63 制御器はパルス光を導光装置へ送達する、態様61のデバイス。
態様64 制御器は複数の波長の光を導光装置へ送達する、態様61〜63のいずれか1つのデバイス。
【0083】
態様65 制御器は、光線療法治療中に口腔内の温度を監視するセンサを含む、態様61〜64のいずれか1つのデバイス。
態様66 制御器は、光線療法治療中に口腔内のpH、塩分濃度、水分、湿度、伝導性、および抵抗性の1つまたは複数を監視するセンサを含む、態様61〜65のいずれか1つのデバイス。
【0084】
態様67 制御器は、光線療法治療中、口腔から監視データを無線で送信する、態様61〜66のいずれか1つのデバイス。
態様68 制御器は、光源からの光出力を監視し、光源への入力パワーを変更して、光源からの光出力を自己較正する、態様61〜67のいずれか1つのデバイス。
【0085】
態様69 態様1〜68のいずれかの口内光線療法デバイスの周囲の空隙を維持するスリーブであって、内容積の境界の少なくとも一部を形成し、内容積内で口内光線療法デバイスの主本体部を受容する形状である、スリーブ。
【0086】
態様70 口内光線療法デバイスのスリーブの内面上にかつ/または主本体部の外面上に分離要素をさらに含み、分離要素は主本体部がスリーブの内部に配置された場合にスリーブと主本体部との間の接触を阻止することにより、スリーブと主本体部との間に空隙を維持するように構成されている、態様69のスリーブまたは態様1〜68のいずれかの口内光線療法デバイス。
【0087】
態様71 分離要素は、隔離物、突起部、隆起部、またはスリーブの内面および/もしくは主本体部の外面からの突出部の少なくとも1つを含む、態様70のスリーブまたは態様70の口内光線療法デバイス。
【0088】
態様72 主本体部がスリーブの内容積内に配置された場合、口内光線療法デバイスの
主本体部とスリーブとの間に配置されている間隔層
をさらに含み、
間隔層は多孔質材料または網目状の織物を含む、
態様69〜71のいずれかのスリーブまたは態様70〜71のいずれかの口内光線療法デバイス。
【0089】
態様73 主本体部の外面に施されている金属被覆層をさらに含む、態様1〜68または態様70〜72のいずれかの口内光線療法デバイス。
態様74 金属被覆層は、1.33未満のもしくはそれに等しいまたは1.33と1.5の間の屈折率を有する、態様73の口内光線療法デバイス。
【0090】
態様75 金属被覆層は主本体部の外面の選択的部分に施されている、態様73または74のいずれかの口内光線療法デバイス。以下は、本願出願当初の本発明の各種形態である。
(形態1) 関連光源から光を受けかつ前記光を患者の口腔内へ伝播する口内光線療法デバイスであって、
外部光源と、
前記外部光源から光を受ける導光装置であり、挿入された時に前記口腔の輪郭に合うようにサイズおよび形状を設定されており、前記光を前記口腔の標的領域へ方向付ける光透過性の可撓性の生体適合性ポリマー材料で作製されている主本体部を含む、導光装置と を含む、口内光線療法デバイス。
(形態2) 前記主本体部は、前記光を前記口腔の前記標的領域へ伝達しかつ方向付けるために、前記口腔の両側の患者の歯と頬との間に受容されるようにサイズおよび形状を設定されている一対の横方向に離間された側翼を含む、形態1に記載のデバイス。
(形態3) 前記側翼は、前記光を前記口腔の前記標的領域へ伝達しかつ方向付けるために前記側翼と一体的に成形されている1つまたは複数の中実側部光経路を支持する、形態2に記載のデバイス。
(形態4) 前記側部光経路の少なくともいくつかが略筒形の形状であり、そこからの制御された光放出のために、それらの長さに沿って選択的に先細にされている、形態3に記載のデバイス。
(形態5) 前記側部光経路の少なくともいくつかが少なくとも2つの分岐を有し、前記光を前記口腔の前記標的部分により均一に分配する、形態3に記載のデバイス。
(形態6) 前記分岐の少なくともいくつかが、そこからの制御された光放出のために、選択的に先細にされている、形態5に記載のデバイス。
(形態7) 前記側部光経路の少なくともいくつかが、制御された光放出のために、それらの長さに沿って中断部またはレンズを有する、形態3に記載のデバイス。
(形態8) 前記側翼の内側面上に反射被覆をさらに含み、前記側部光経路の外側面を通して外向きに光を反射する、形態3に記載のデバイス。
(形態9) 前記側部光経路の少なくともいくつかが分割を利用して、前記光を前記口腔の前記標的領域へより均一に分配する、形態3に記載のデバイス。
(形態10) 前記側翼は、前記口腔の下顎頬面および上顎頬面に合うように形成されている湾曲を有する、形態2に記載のデバイス。
(形態11) 前記主本体部は、前記光を前記口腔の前記標的領域へ伝達しかつ方向付けるために、前記側翼の中間にある中心フラップをさらに含む、形態2に記載のデバイス。(形態12) 前記中心フラップは1つまたは複数の中実中心光経路を含む、形態11に記載のデバイス。
(形態13) 患者の歯茎と唇との間での挿入のために、前記側翼の弓形の接合される後方端部から上方及び下方に突出しており、光線療法治療中の回転に対抗して前記デバイスを安定させるのを助ける、一体的な弓形の可撓性の上部フラップおよび下部フラップをさらに含む、形態2に記載のデバイス。
(形態14) 形態1に記載の前記口内光線療法デバイスの周囲に空隙を維持するスリーブであって、内容積の境界の少なくとも一部を形成し、前記内容積内で前記口内光線療法デバイスの前記主本体部を受容する形状である、スリーブ。
(形態15) 前記口内光線療法デバイスの前記スリーブの内面上にかつ/または前記主本体部の外面上に分離要素をさらに含み、前記分離要素は、前記主本体部が前記スリーブの内部に配置された場合に前記スリーブと前記主本体部との間の接触を阻止することにより、前記スリーブと前記主本体部との間に前記空隙を維持するように構成されている、形態14に記載のスリーブ。
(形態16) 前記主本体部の外面に施されている金属被覆層をさらに含む、形態1に記載のデバイス。