特許第6985728号(P6985728)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6985728
(24)【登録日】2021年11月30日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】検知装置
(51)【国際特許分類】
   G01C 9/12 20060101AFI20211213BHJP
【FI】
   G01C9/12 P
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-205955(P2017-205955)
(22)【出願日】2017年10月25日
(65)【公開番号】特開2019-78643(P2019-78643A)
(43)【公開日】2019年5月23日
【審査請求日】2020年7月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】515086207
【氏名又は名称】株式会社E・C・S
(74)【代理人】
【識別番号】100092727
【弁理士】
【氏名又は名称】岸本 忠昭
(74)【代理人】
【識別番号】100146891
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 ひろ美
(72)【発明者】
【氏名】星山 文基
【審査官】 櫻井 仁
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭60−019940(JP,U)
【文献】 特開平11−241919(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0007125(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 9/12
G01C 9/00
G08B 21/10
G01H 1/00
H01H 35/02
E01F 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
斜面に設置され、前記斜面の崩壊の程度に応じて傾く支持具と、
前記支持具に支持される笠部と、
前記笠部内に設けられた振り子と、
前記振り子の揺れを検知する検知部と、を備え、
前記支持具が傾くと前記振り子が揺れ、
前記振り子は、前記笠部内に垂下されたロープと、前記ロープに支持された重りと、を備え、
前記重りの形状は、前記重りの重心を通り鉛直方向に延びる基準線に対して非対称であり、
前記振り子が揺れて前記重りの第1部位が前記笠部に接触すると、前記検知部は第1検知信号を発し、
前記振り子が揺れて前記重りの第2部位が前記笠部に接触すると、前記検知部は第2検知信号を発することを特徴とする検知装置。
【請求項2】
斜面に設置され、前記斜面の崩壊の程度に応じて傾く支持具と、
前記支持具に支持される笠部と、
前記笠部内に設けられた振り子と、
前記振り子の揺れを検知する検知部と、を備え、
前記支持具が傾くと前記振り子が揺れ、
前記振り子は、ロープと、前記ロープに支持された重りと、を備え、
前記重りは、略半球状の球状部と、前記球状部から一方の側に湾曲しながら先細り状に延出する延出部と、を有し、前記重りは前記延出部の先端において前記ロープに支持され、
前記振り子が揺れて前記球状部が前記笠部に接触すると、前記検知部は第1検知信号を発し、
前記振り子が揺れて前記延出部が前記笠部に接触すると、前記検知部は第2検知信号を発することを特徴とする検知装置。
【請求項3】
斜面に設置され、前記斜面の崩壊の程度に応じて傾く支持具と、
前記支持具に支持される笠部と、
前記笠部内に設けられた振り子と、
前記振り子の揺れを検知する検知部と、を備え、
前記支持具が傾くと前記振り子が揺れ、
前記振り子は、ロープと、前記ロープに支持された重りと、を備え、
前記重りは、略半球状の球状部と、前記球状部から一方の側に湾曲しながら先細り状に延出する延出部と、を有し、前記重りは前記延出部の先端において前記ロープに支持され、
前記振り子が揺れて前記球状部が前記笠部に接触すると、前記検知部は第1検知信号を発し、
前記振り子が揺れて前記延出部の所定部位が前記笠部に接触すると、前記検知部は第2検知信号を発し、
前記振り子が揺れて前記延出部の前記所定部位とは異なる部位が前記笠部に接触すると、前記検知部は第3検知信号を発することを特徴とする検知装置。
【請求項4】
前記重りと前記笠部の内面のうちの何れか一方に第1センサ端子が設けられ、
前記検知部は、前記重りと前記笠部の内面のうちの他方と前記第1センサ端子との接触による通電を検知して前記第1検知信号を発することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の検知装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、斜面崩壊の前兆を検知可能な検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、集中豪雨等による地滑りや土砂崩れといった地盤崩壊による土砂災害が多発しており、このような土砂災害の前兆を検知して災害を最小限に抑えることの重要性が高まっている。土砂災害の前兆を検知する従来の方法としては、角度センサを備えた検知柱を傾斜地に設置し、所定角度以上の傾きを検知すると土砂崩壊発生予報情報を出力するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−316883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、簡単な構成で斜面崩落の前兆を検知可能な検知装置の提供を目的とする。
【0005】
本発明は、斜面崩落前兆による衝撃を検知可能な検知装置の提供を他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の検知装置は、斜面に設置され、前記斜面の崩壊の程度に応じて傾く支持具と、前記支持具に支持される笠部と、前記笠部内に設けられた振り子と、前記振り子の揺れを検知する検知部と、を備え、前記支持具が傾くと前記振り子が揺れ、前記振り子が揺れて前記笠部に接触すると、前記検知部はこれを検知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の検知装置によれば、振り子が笠部に接触したことを検知することにより、支持具の傾きの発生、ひいては斜面崩落の前兆を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】(a)は本発明の実施形態に係る検知装置の概略外観図、(b)は図1(a)のIbーIb線断面図。
図2図1に示す検知装置の要部拡大図。
図3図1に示す検知装置における振り子の揺れを説明する概略図。
図4図1に示す検知装置の機能ブロック図。
図5図1に示す検知装置の変形例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係る検知装置について説明する。図1を参照して、本実施形態の検知装置1は、斜面Sの崩壊や崩壊の前兆を検知するものであり、斜面Sに設置されて斜面Sの変位(崩壊)の程度に応じて傾く支持具2と、支持具2に支持された笠部3と、笠部3内に設けられた振り子4と、振り子4の揺れを検知する検知部5(図4)と、を備える。斜面Sが変位すると振り子4が揺れ、振り子4が笠部3の内周面に接触すると、検知部5はこれを検知する。
【0010】
支持具2は、下端が斜面Sに固定されて鉛直方向D1(即ち、水平面に対して垂直)に延びる杭21と、杭21の上端から斜面Sの下方側へ屈折して斜め上方に延びる上アーム部22と、杭21に固定された下支持部23と、を備え、下支持部23は斜面Sの下方側に延出する3本の下アーム部23aと、斜面Sの上方側に延出する支持台23bと、を備える。笠部3は略円錐形状を有し、笠部3の上端がアーム部22の先端に固定支持され、笠部3の下方部位は3本の下アーム部23aに固定支持されている。支持台23bには図示しない電池や制御盤(後述の制御部52や通報手段53)等を収容する筐体10が設置されている。
【0011】
図2に示す様に、振り子4は、笠部3の上端から垂下する可撓性のワイヤロープ(ロープ)6と、ワイヤロープ6の下端に設けられた重り7と、を有する。重り7は、略半球状の球状部71と、球状部71から一方の側(図2における右側)に湾曲しながら先細り状に上方に向けて延出する延出部72と、を有し、全体として勾玉状に形成されており、延出部72の先端においてワイヤロープ6に支持されている。なお、ここでは説明の便宜上、図1(b)に矢印D1で示す方向を重り7の厚み方向、矢印D2で示す方向を重り7の幅方向と定義する。
【0012】
かかる構成において、地盤崩壊等により斜面Sが変位すると杭21と共に支持具2全体が傾き、支持具2が傾くと振り子4が振れる。振り子4が振れて重り7が笠部3の内周面に接触すると、検出部5はこれを検出する。また、支持具2の傾きの程度、即ち振り子4の揺れの程度に応じて笠部3に接触する重り7の部位が異なるため、重り7の何れの部位が笠部3に接触したかを検出することにより、支持具2の傾きの程度、ひいては斜面Sの崩壊(変位)の程度を検知することができる。
【0013】
即ち、重り7は勾玉形状を有することから、振り子4の揺れが比較的小さいときには図3(a)に示す様に重り7の球状部71の先端部(第1部位)P1が笠部3に接触し、残部は接触しない。しかしながら、振り子4がより大きく振れると、重り7の延出部72が笠部3に接触する。このとき、振り子4の揺れが中程度の場合には、図3(b)に示す様に重り7の延出部72の凸面側の所定部位(第2部位)P2が笠部3に接触するが、揺れが更に大きい場合には重り7が笠部3に打ち付けられ、跳ね上がるようにして延出部72の凸面側の所定部位(第2部位)P2とは異なる部位(第2部位P2よりも上側の第3部位)P3が笠部3に接触する(図3(c))。
【0014】
ここで、重り7は勾玉形状を有することから、球状の重りを用いた場合と比較して、振り子4が揺れた際の重り7は跳ね上がり易くなる。即ち、球の重心から表面までの距離は一律であるのに対し、勾玉形状の重り7の重心Cから表面までの距離は一律でない。図2に示す様に、重り7の形状は、重り7の重心Cを通り鉛直方向に延びる基準線Xに対して幅方向D2において非対称とされており、重心Cから第1部位P1までの距離L1と、重心Cから第2部位P2までの距離L2と、重心Cから第3部位P3までの距離L3はそれぞれ異なる。これにより、重り7の揺れは不安定となり、揺れの程度により異なる部位で笠部3に接触することになる。
【0015】
また、斜面Sが崩落し、支持具2が斜面Sに対して完全に転倒すると、笠部3は横向きに倒れ、重り7は笠部3の上(笠部3の内周面の上)に転がることになる。ここで、図1(b)に示す様に、重り7の矢印D1方向における最大厚みは、重り7の矢印D2方向における最大幅よりも小さい。よって、重り7がこのようにして笠部3の上に転がると、重り7の第4部位P4又は第5部位P5(即ち、厚み方向D1における両側部位の何れか)が笠部3に接触した状態で安定する。
【0016】
このように、重り7の笠部3への接触の有無により斜面Sにおける異常発生の有無を検出できる。また重り7が笠部3に接触した場合には、何れの部位が笠部3に接触したかを検出することにより、斜面Sの状況(崩壊前兆の程度、崩壊の発生)を検出することができる。
【0017】
図4を参照して、笠部3の内周面には、そのほぼ全域にわたって導電部材31が設けられ、重り7には5個のセンサ端子T(T1,T2,T3,T4,T5)が設けられている。これら5個のセンサ端子T1〜T5のうち、第1センサ端子T1は重り7の第1部位P1に、第2センサ端子T2は重り7の第2部位P2に、第3センサ端子T3は重り7の第3部位P3に、第4センサ端子T4は重り7の第4部位P4に、第5センサ端子T5は重り7の第5部位P5それぞれ設けられている。導電部材31と各センサ端子Tの間には電圧がかけられており、導電部材31に何れかのセンサ端子Tが接触すると導電部材31と当該センサ端子Tとが通電する。検知部5は、導電部材31とセンサ端子Tとの間の通電状態に基づいて、重り7の何れの部位が笠部3に接触したのかを検出する。
【0018】
より具体的に、検知部5は、通電センサ51と、制御部52と、通報手段53と、を備え、通電センサ51は、導電部材31に何れかのセンサ端子Tが接触するとこれを検知し、検知信号を制御部52へ入力する。即ち、導電部材31に第1センサ端子T1が接触すると、通電センサ51は第1検知信号を制御部52へ出力し、導電部材31に第2センサ端子T2が接触すると、通電センサ51は第2検知信号を制御部52へ出力し、導電部材31に第3センサ端子T3が接触すると、通電センサ51は第3検知信号を制御部52へ出力し、導電部材31に第4又は第5センサ端子T4,T5が接触すると、通電センサ51は第4検知信号を制御部52へ出力する。制御部52は通電センサか51らの検知信号を受けて、通報手段53を介してこれを外部に通報する。外部への通報方法に制限はなく、例えば所定の通報信号を無線又は有線で送信したり、通報音を発したりすれば良い。
【0019】
なお、導電部材31に第4又は第5センサ端子T4,T5が所定時間以上継続して接触した場合に限り通電センサ51から第4検知信号を出力するようにしても良い。
【0020】
なお、振り子4の揺れ方によっては、第1〜第3部位P1〜P3のうち複数の部位が時間差で笠部3に接触し、通電センサ51から第1〜第3検知信号のうち複数の信号が時間差で出力されることもあり得る。このような場合、制御部52は通電センサ51からの検知信号の種類と時間差に基づいて衝撃のスピードや強さ等を算出するようにしても良い。
【0021】
このように、本実施形態の検知装置1によれば、振り子4の揺れに基づいて斜面Sの崩壊の前兆を3段階で検出でき、検知装置1全体の構成を簡素にできる。また、センサ端子Tと導電部材31との通電状態に基づいて振り子4の揺れを検出できるので、検知装置1の駆動に要する電力が少なくて済み、例えば電源として小型乾電池等を用いることができ、頻繁な電池交換を要することなく長期間にわたって斜面Sの状態を継続して監視することができる。
【0022】
また、重り7の第4又は第5部位P4,P5の笠部3への当接を検知することにより、支持具2の転倒、ひいては斜面Sの完全崩壊を検知できる。
【0023】
ここで、ひとつの斜面Sに検知装置1を複数個群列配置させるのが好ましい。この場合、これらの検知装置1からの通報に基づいて危険性の度合いを総合的に判断し、状況に応じた柔軟な対応を取ることができる。例えば、多数の検知装置1から通報が発せられた場合には、斜面Sに崩落前兆又は崩落が発生したと判断でき、緊急に対応すること求められる。一方、単一の検知装置1からのみ通報があった場合には、支持具2の傾きは倒木や転石、動物による接触等を原因とする可能性も考えられ、危険性の度合いは低いと判断できる。よって、緊急に対処することなく、定期的な巡回の際に通報を発した検知装置1の状況を確認すれば足りると考えられる。通常、このような検知装置1は、人が立ち入るのが困難な場所に設置される場合が多く、現地に赴くことなく遠隔地において状況判断できることは極めて有用である。
【0024】
以上、本発明の実施形態に係る検知装置について添付の図面を参照して説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形、修正が可能である。
【0025】
例えば、上記実施形態においては、3個のセンサ端子T1〜T3を用いることで斜面Sの崩落前兆を3段階で検出したが、1段階のみ又は2段階で検出するようにしてもよい。この場合には、上述した3個のセンサ端子T1〜T3のうちの何れか1個のみ又は2個のみを用いれば良い。
【0026】
また、上記実施形態においては、振り子4はワイヤロープ6に吊り下げられた1個の重り7を有するように構成されているが、複数個の重りをワイヤロープ6で縦に連結させてもよく、この場合には下側に位置する重りを上側に位置する重りよりも軽いものとするのが好ましい。例えば、重り自体の大きさは同一とし、下側の重りを中空にする等して軽くしても良く、或いは図5に示す振り子104のように、下側の重り7Aを上側の重り7よりも小さくすることで軽くしても良い。
【0027】
このように重さの異なる重り7,7Aを連結して用いると、振り子104が揺れた際に重り7Aと重り7Aの重心のバランスが崩れ、下側の重り7Aが跳ね上がり易くなる。よって、揺れの程度が比較的小さい場合には上側の重り7のみが笠部3に接触し、揺れの程度が比較的大きい場合には上側の重り7と下側の重り7Aが笠部3に時間差で接触する(重り7が接触した後に重り7Aが接触する)。また、振り子4の揺れの速さ(即ち、崩落の速さ)が比較的遅い場合には重り7,7Aが笠部3に接触する時間差は比較的大きく、振り子4の揺れの速さが比較的速い場合には重り7,7Aが笠部に接触する時間差は比較的小さくなる。ワイヤロープ6の長さや重り7,7Aの大きさ及び重さ等は既知であるため、笠部3に接触する重り7,7Aの個数や時間差に基づいて振り子4の揺れの程度、ひいては斜面Sの崩壊の状況(崩壊の程度やスピード等)を検知できる。
【0028】
なお、3個以上の重りを連結させて用いる場合においても、下側にいくほど重りの重さが段階的に軽くなる様にする。
【0029】
更に、上記実施形態においては、重り7に複数個のセンサ端子Tを設けたが、これに代えて、複数個のセンサ端子Tを笠部3の内面に設け、これら複数個のセンサ端子Tの各々と重り7との間に電圧をかけておくようにしても良い。この場合、重り7の第1〜第3部位P1〜P3は、図3に示す様に異なる高さ位置で笠部3に接触することから、センサ端子T1〜T3を対応する第1〜第3部位P1〜P3の高さ位置に合わせて笠部3に設ければ、センサ端子Tと重り7の間の通電状態に基づいて斜面Sの崩壊の前兆の程度を検知できる。また、この場合においては、何れかのセンサ端子Tと重り7との通電状態が所定時間以上継続した場合に、支持具2が転倒して重り7が笠部3の側面上で転がったものと判断するようにしてもよい。
【0030】
また、上記実施形態においては重り7を勾玉形状としたが、本発明はこれに限定されず、揺れの程度により異なる部位が笠部3に接触できる形状のものであれば良く、重りの重心を通り鉛直方向に延びる基準線に対して非対称な形状を有するものであれば、揺れの程度により異なる部位で笠部3に接触できる。
【0031】
更に、下支持部23は笠部3を固定支持できればその形状に制限はなく、必ずしも3本の下アーム部23aを有する必要はない。
【符号の説明】
【0032】
1 検知装置
2 支持具
3 笠部
4 振り子
5 検知部
7 重り
S 斜面
図1
図2
図3
図4
図5