(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6985777
(24)【登録日】2021年11月30日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】人工知能基盤の衛星画像を利用した教育サービス提供方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06F 16/58 20190101AFI20211213BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20211213BHJP
G01C 21/34 20060101ALI20211213BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20211213BHJP
【FI】
G06F16/58
G06T7/00 640
G01C21/34
G06Q50/10
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2021-138366(P2021-138366)
(22)【出願日】2021年8月26日
【審査請求日】2021年8月26日
(31)【優先権主張番号】10-2020-0184775
(32)【優先日】2020年12月28日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521211505
【氏名又は名称】コンテック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CONTEC CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、ソン ヒ
【審査官】
甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第10769768(US,B1)
【文献】
特開2020−201560(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00−16/958
G06T 7/00− 7/90
G01C 21/00−21/36
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛星画像を利用したサービス提供装置において、
衛星画像を獲得する衛星画像情報獲得部;
衛星画像を分析し、衛星画像からオブジェクトを抽出し、上記オブジェクトに対応したオブジェクト画像を生成するオブジェクト抽出部;
衛星画像及びオブジェクト画像を保存する保存部;及び、
衛星画像とオブジェクト画像のうち少なくとも1つをベースにオブジェクト抽出基盤サービスと上記のオブジェクト抽出基盤サービスと関連するコーディングデータを提供するサービス処理部を含み、
上記サービス処理部は、
ディスプレイに行政区域を選択するようインターフェースを提供し、
選択された行政区域に応じて衛星画像を表示するようにディスプレイを制御し、ディスプレイに検出したい建物の種類を選択するようにインターフェースを提供し、
選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出し、抽出されたオブジェクトが衛星画像に表示されるようにディスプレイを制御し、
選択された建物の種類に属する建物のグループの中で使用者から選択された異なる建物の位置を判断し、
上記の建物の位置及び現在のユーザの位置を演算するために、衛星からの情報を受信せずに、衛星画像から異なる建物の位置と周辺地形に応じた複数の移動経路サービスを提供する
ことを特徴とする衛星画像を用いたサービス提供装置。
【請求項2】
上記サービス処理部は、
選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出するソースコードをブロックコードの形で生成し、生成されたソースコードを保存する
請求項1に記載の衛星画像を利用したサービス提供装置。
【請求項3】
上記サービス処理部は、
選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出する人工知能(AI)ベースのオブジェクト抽出のための第1ソースコードを生成し、
年度別及び建物種類別のオブジェクト抽出に基づき、AI基盤の異なるオブジェクト分析統計データを生成できる第2ソースコードを生成する
請求項1に記載の衛星画像を利用したサービス提供装置。
【請求項4】
上記サービス処理部は、
選択された建物の種類に属する建物のグループにおいて、ユーザーから選択された異なる建物の位置を判断する第1ソースコードを生成し、
上記の建物の位置及び現在のユーザの位置を演算するために、衛星からの情報を受信せず、衛星画像から異なる建物の位置と周辺地形に応じた複数の移動経路サービスを提供する第2ソースコードを生成し、
第1ソースコード及び第2ソースコードを、一度のユーザ入力で実行できる一つのブロックコードに結合し、上記の保存部に保存する
請求項1に記載の衛星画像を利用したサービス提供装置。
【請求項5】
上記サービス処理部は、
異なる期間ごとに複数の衛星画像から抽出されたオブジェクトが建物である場合、建物の種類ごとにオブジェクトの数を年度ごとに取りまとめ、
年度別や建物の種類ごとに建物全体で、該当種類の建物が占める割合を分析し、年度や建物ごとのオブジェクト統計分析データを生成する
請求項2に記載の衛星画像を利用したサービス提供装置。
【請求項6】
上記サービス処理部は、
選択された行政区域に対し、異なる年度における第1衛星画像及び第2衛星画像をディスプレイに表示し、
第1衛星画像及び第2衛星画像において、選択された建物の種類に該当する建物を他の建物と他の第1色で区別できるように表示し、
第1衛星画像及び第2衛星画像において、選択された建物の種類に該当する建物の個数がしきい値以上の領域を第2色で表示し、第1衛星画像及び第2衛星画像が比較されるように表示する
請求項5に記載の衛星画像を利用したサービス提供装置。
【請求項7】
衛星画像を用いたサービス提供方法においては、上記の方法は、地球局又は地球局と通信可能につながる衛星画像サービス提供装置により行われ、
獲得された衛星画像を分析し、衛星画像からオブジェクトを抽出して上記のオブジェクトに対応するオブジェクト画像を生成するオブジェクト抽出/ 画像生成過程;
衛星画像およびオブジェクト画像を保存する画像の保存過程;及び、
衛星画像及びオブジェクト画像のうち少なくとも1つをベースにオブジェクト抽出基盤サービスと上記のオブジェクト抽出基盤サービスと関連するコーディングデータを提供するサービス処理過程を含み、
上記のサービス処理過程は、
ディスプレイに行政区域を選択するようにインターフェースを提供し、選択された行政区域によって衛星画像を表示するようにディスプレイを制御する衛星画像表示過程;
ディスプレイに検出したい建物の種類を選択するようにインターフェースを提供し、選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出し、抽出されたオブジェクトが衛星画像に表示されるようにディスプレイを制御するオブジェクト表示過程;及び、
選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出するソースコードをブロックコードの形で生成し、生成されたソースコードを保存部に保存するソースコードの生成/保存過程を含み、
上記のソースコードの生成/保存過程で、
選択された建物の種類に属する建物のグループにおいて、ユーザーから選択された異なる建物の位置を判断する第1ソースコードを生成し、
上記の建物の位置及び現在のユーザの位置を演算するために、衛星から情報を受信せず、衛星画像から異なる建物の位置と周辺地形に応じた複数の移動経路サービスを提供する第2ソースコードを生成し、
第1ソースコード及び第2ソースコードを、一度のユーザ入力で実行できる一つのブロックコードに結合し、上記の保存部に保存する
ことを特徴とする衛星画像を用いたサービス提供方法。
【請求項8】
上記ソースコードの生成/保存過程で、
選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出する人工知能(AI)ベースのオブジェクト抽出のための第1ソースコードを生成し、
年度別及び建物の種類別のオブジェクト抽出に基づき、AIペースの異なるオブジェクト分析統計データを生成できる第2ソースコードを生成する
請求項7に記載の衛星画像を利用したサービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人工知能基盤の衛星画像を利用した教育サービスの提供方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人工衛星(artificial satellite)は、地球周辺を所定の円または楕円軌道に沿って飛行移動できる物体を意味する。人工衛星は、衛星ランチャー(launch vehicle)に搭載された後、打ち上げられ、宇宙空間上の所定の軌道に進入して軌道内であらかじめ定義された各種動作を遂行することができる。人工衛星は、軌道に沿って地球の周辺を回転しながら、地上の複数の通信/電子装置(例えば、衛星アンテナ及びこれに接続されたセットトップボックス等)等と相互にデータのやり取りや、又は地表面等を観測する機能を行う。
【0003】
人工衛星又は衛星ランチャーの管制(例えば、監視又は制御など)及び人工衛星が収集した資料の受信のために、 地上には地上局(ground station)が設置される。
【0004】
最近、地球の周辺にはおよそ1,600個程度の人工衛星が運用されており、宇宙市場の開拓が政府主導から民間主導に変化するにつれ、地球周辺の人工衛星の個数はさらに増加すると判断されている。
【0005】
しかし、このような衛星を利用した地表面の画像データを通じ、地表面に位置する異なる種類のオブジェクトや建物について効率的に識別、分類することができる。しかし、このような衛星画像技術は活用分野が徐々に増えてきているが、教育に活用するための教育コンテンツはほとんどないのが現在の実情である。これに対し、衛星から撮影した画像データは、ブロックコーディング教育に活用することにより、学業成就度を高める可能性が高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、衛星画像を用いた教育サービスの提供方法及び装置を提供するためのものである。
また、本発明の目的は、画像データを用いてコーディング教育のコンテンツを提供することである。
また、本発明の目的は、地表面の画像データを通じ、地表面における異なる種類のオブジェクトや建物を識別及び分類の方法を生かした教育コンテンツを提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、衛星画像を利用した教育サービス提供装置が提供される。上記の教育サービス提供装置は、衛星画像を取得する衛星画像情報獲得部、衛星画像を分析して衛星画像から客体を抽出し、上記客体に対応する客体画像を生成する客体抽出部、衛星画像及び客体画像を保存する保存部及び衛星画像並びに客体画像のいずれかを客体抽出基盤サービスと上記の客体抽出基盤サービスと関わるコーディングデータを提供するサービス処理部を含め、地表面における画像データを通じ、地表面にある種類の異なる客体及び建物に対する識別及び分類方法を提供する。
【0008】
この実施例によれば、上記サービス処理部は、ディスプレイに行政区域を選択するようにインターフェースを提供し、選択された行政区域によって衛星画像を表示するようにディスプレイを制御し、ディスプレイに検出しようとする建物の種類を選択するようにインターフェースを提供し、選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出し、抽出されたオブジェクトが衛星画像に表示されるようにディスプレイを制御することができる。
【0009】
この実施例によると、上記サービス処理部は、選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出するようにするソースコードをブロックコードの形で生成し、生成されたソースコードを保存部に保存することができる。
【0010】
この実施例によると、上記サービス処理部は、選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出する人工知能(AI)ベースのオブジェクト抽出のための第1ソースコードを生成し、年度毎や建物種別のオブジェクト抽出に基づいて、AIベースの異なるオブジェクト分析統計データを生成できる第2ソースコードを生成することができる。
【0011】
この実施例によれば、上記サービス処理部は、選択された建物の種類に属する建物のグループにおいて、ユーザから選択された異なる建物の位置を判断し、上記建物の位置及び現在のユーザの位置を演算するために衛星から情報を受信せず、衛星画像から異なる建物の位置と周辺地形に応じた複数の移動経路サービスを提供することができる。
【0012】
この実施例によれば、上記サービス処理部は、選択された建物の種類に属する建物のグループにおいて、ユーザから選択された異なる建物の位置を判断する第1ソースコードを生成し、上記建物の位置及び現在のユーザの位置を演算するために、衛星から情報を受信せず、衛星画像から異なる建物の位置と周辺地形に応じた複数の移動経路サービスを提供する第2ソースコードを生成し、第1ソースコード及び第2ソースコードを一回のユーザ入力で実行できる一つのブロックコードに結合して上記の保存部に保存することができる。
【0013】
この実施例によると、上記サービス処理部は、異なる期間ごとに複数の衛星画像から抽出されたオブジェクトが建物の場合、建物の種類ごとにオブジェクト数を年度ごとに取り集め、年度別や建物種類別に全体建物から該当する種類の建物が占める割合を分析し、年度や建物ごとのオブジェクト統計分析データを生成することができる。
【0014】
この実施例によると、上記サービス処理部は、選択された行政区域に対して、異なる年度に対する第1衛星画像及び第2衛星画像をディスプレイに表示し、第1衛星画像並びに第2衛星画像から選択された建物の種類に該当する建物を他の建物と異なる第1色に区別されるように表示し、第1衛星画像及び第2衛星画像から、選択された建物の種類に該当する建物の個数が臨界値以上の領域を第2色で表示し、第1衛星画像と第2衛星画像が比較されるように表示することができる。
【0015】
本発明のもう一つの様相に応じた衛星画像を利用したサービス提供方法が提供される。 上記の方法は、地球局又は地球局と通信できるようにつながる衛星画像サービス提供装置によって行われ、獲得された衛星画像を分析し、衛星画像からオブジェクトを抽出し、上記オブジェクトに対応するオブジェクト画像を生成するオブジェクト抽出/画像生成過程; 衛星画像及びオブジェクト画像を保存する画像保存過程; 及び衛星画像及びオブジェクト画像の中でいずれかを基盤としてオブジェクト抽出基盤サービスと上記のオブジェクト抽出基盤サービスと関わっているコーディングデータを提供するサービス処理過程を含む。
【0016】
この実施例によれば、上記サービスの処理過程は、ディスプレイに行政区域を選択するようにインターフェースを提供し、選択された行政区域に従って衛星画像を表示するようにディスプレイを制御する衛星画像表示過程; ディスプレイに検出しようとする建物の種類を選択するようにインターフェースを提供し、選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出し、抽出されたオブジェクトが衛星画像に表示されるようにディスプレイを制御するオブジェクト表示過程;および選択された建物の種類に該当するオブジェクトを、衛星画像から抽出するようにするソースコードをブッロクコードの形態で生成し、生成されたソースコードを保存部に保存するソースコード生成/保存過程を含むことができる。
【0017】
この実施例によれば、上記のソースコード生成/保存過程で、選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出する人工知能(AI)ベースのオブジェクト抽出のための第1ソースコードを生成し、年度毎や建物種別のオブジェクト抽出に基づいて、AIベースの異なるオブジェクト分析統計データを生成できる第2ソースコードを生成することができる。
【0018】
その実施例によれば、上記ソースコードの生成/保存の過程で、選択された建物の種類に属する建物のグループにおいて、ユーザから選択された異なる建物の位置を判断する第1ソースコードを生成し、上記の建物の位置及び現在のユーザの位置を演算するために衛星から情報を受信せず、衛星画像から異なる建物の位置と周辺地形に応じた複数の移動経路サービスを提供する第2ソースコードを生成し、第1ソースコード及び第2ソースコードを一度のユーザ入力で実行できる一つのブッロクコードに結合して上記の保存部に保存することができる。
【発明の効果】
【0019】
上述の衛星画像を用いた教育サービスの提供方法や装置によると、地表面に位置する異なる種類のオブジェクト及び建物に対し、効率的に識別や分類が可能である。
【0020】
上述の衛星画像を用いた教育サービスの提供方法や装置によると、衛星画像を教育資料として利用することにより、学業成就度を向上させ、リアルな教育コンテンツとして活用できる。
【0021】
上述の衛星画像を用いた教育サービスの提供方法及び装置によると、衛星画像及びオブジェクト画像のうち少なくとも一つをベースにオブジェクト抽出基盤サービスと上記オブジェクト抽出基盤サービスに係るコーディングデータを提供することができる。
【0022】
上述の衛星画像を用いた教育サービスの提供方法および装置によると、年度別および種類別のオブジェクト抽出に基づき、AIベースの異なるオブジェクト分析統計データを生成することができる。
【0023】
上述の衛星画像を用いた教育サービスの提供方法や装置によると、水の位置や現在のユーザの位置を演算するために、衛星からの情報を受信せず、衛星画像から異なる建物の位置と周辺地形に応じた複数の移動経路サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明に基づく衛星画像教育サービスの提供装置の詳細構成を示す。
【
図2】本発明による衛星画像教育サービスの提供装置に表示される画面構成を示す。
【
図3】本発明による衛星画像教育サービスの提供装置に表示される画面構成を示す。
【
図4】本発明による都市管理及びプランニングのための都市分析(urban analysis)の例図を示す。
【
図5】本発明による都市管理及びプランニングのための都市分析(urban analysis)の例図を示す。
【
図6】本発明の一例による衛星画像基盤の変化領域探知、検出及び分析を行った画面を示している。
【
図7】本発明に基づいた衛星画像を用いたサービス提供方法の流れ図を示す。
【
図8】本発明に基づいた衛星画像を用いたサービス提供方法の流れ図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の明細書全体において同一参照符号は、特段の事情がない限り、同一構成要素を指す。以下で用いられる「部」が付加された用語は、ソフトウェア又はハードウェアで実装されることがあり、その実施例によっては、「部」が一つの部品として実装されることや、一つの「部」が複数の部品で実装されることもある。
【0026】
明細書全体で、ある部分が他の部分と繋がっているという場合、これはある部分と他の部分が物理的に繋がっていることを表す場合もあり、または電気的に繋がっていることを意味する場合もある。なお、ある部分が異なる部分を含むとしたとき、これは、特に反対の記載がない限り、別の部分以外の、また別の部分を除外することではなく、設計者の選択によって、また別の部分をさらに含められていることを意味する。
【0027】
第1や第2などの用語は、一の部分を他の部分から区別するために用いられるものであって、特に記載がない以上これらが順次的な表現を意味するものではない。 なお、単数の表現は文脈上明らかに例外がない限り、複数の表現を含むことができる。
以下
図1ないし
図6を参照し、衛星画像を用いた教育サービス提供装置について詳細に説明する。
【0028】
以下、本発明による衛星画像を用いた教育サービス提供装置及び方法について詳細に説明すると以下のようになる。
図1は本発明に基づく衛星画像教育サービス提供装置の詳細構成を示す。
【0029】
図1に図示されたところによると、衛星画像を用いた教育サービス提供装置(100)は、衛星画像情報獲得部(110)及び保存部(140)を含むことができる。 実施例によって、オブジェクト抽出部(120)、付加情報処理部(130)、及びサービス処理部(150)のいずれか一つを含めることができる。
【0030】
衛星画像情報獲得部(110)は衛星画像情報を受信して獲得できる。ここで、衛星画像情報は、人工衛星により撮影された地域についての画像データ(以下、衛星画像)を含めることができる。衛星画像は停止画像かも知れないし、動画かも知れない。なお、衛星画像情報は、実施例によって衛星画像の撮影時間、衛星画像に対応する撮影地域(d10)についての情報(例えば、緯度/経度、GPS)座標、グローナス(GLONASS)座標または住所等)、衛星画像を撮影した人工衛星についての情報(例えば、人工衛星識別情報等)及び/または衛星画像の解像度など、衛星画像を利用した活用サービスの提供に必要な少なくとも一つの関連情報をもっと含むことができる。衛星を用いた活用サービスを含む。これらの関連情報は、対応する衛星画像とともに、又は順次受信することができ、例えば、衛星画像にタギングされて受信することができる。
【0031】
衛星画像情報獲得部(110)は、複数の回数で衛星画像情報を獲得することもできる。 この場合、衛星画像情報獲得部(110)は、周期的に衛星画像情報を獲得することもでき、また、非周期的に衛星画像情報を獲得することもできる。
【0032】
この実施例によると、衛星画像情報獲得部(110)は通信モジュールを利用して衛星画像情報を獲得できる。通信モジュールは、有線通信ネットワーク、無線通信ネットワーク(近距離通信ネットワークまたは移動通信ネットワーク等を含むことが可能である)又はこれらの組み合わせにより外部の他の装置から命令やデータの受信が可能な装置を含むこともできる。この場合、衛星画像情報獲得部(110)は他の装置(例えば、人工衛星、人工衛星と通信を行う宇宙基地局又は衛星画像データベースサーバ等を含むことができる)と通信を通じて衛星画像情報を受信して獲得することができる。また、衛星画像情報獲得部(110)は汎用直列バス(USB, Universal Serial Bus)やサンダーボルト等のデータ入出力モジュールを含むこともできる。 この場合、衛星画像情報獲得部(110)は外付けメモリ装置(例えば、携帯用ハードディスク装置やUSBメモリ等)から衛星画像情報を獲得することができる。
【0033】
衛星画像情報獲得部(110)が受信した衛星情報は、保存部(140)に伝達され保存されることができ、実施例によってオブジェクト抽出部(130)に配信されることもある。
【0034】
図1の衛星画像を用いた教育サービス提供装置は、
図2及び
図3の出力インタフェースで提供されることがある。これに関連して、
図2及び
図3は、本発明による衛星画像を用いた教育サービス提供デバイスで表示される画面構成を示す。
【0035】
図2は衛星画像を利用した教育サービス提供装置で表示される衛星画像画面と衛星画像画面を制御するための過程と関連したインターフェースを示す。
図3は、衛星画像を利用した教育サービス提供装置において、画面制御のためのインターフェース及びこれらのインターフェースにより、建物種別ごとに分類する過程を示す。
【0036】
図1ないし
図3を参照すると、衛星画像を用いた教育サービス提供装置は、衛星画像情報獲得部(110)、オブジェクト抽出部(120)、保存部(140)及びサービス処理部(150)を含むように構成される。
【0037】
衛星画像情報獲得部(110)は衛星画像を獲得するように構成される。 オブジェクト抽出部(120)は、衛星画像を分析して衛星画像からオブジェクトを抽出し、オブジェクトに対応したオブジェクト画像を生成するように構成される 保存部(140)は衛星画像やオブジェクト画像を保存するように構成される。サービス処理部(150)は、衛星画像やオブジェクト画像のうち少なくとも一つを基盤に、オブジェクト抽出基盤サービスやオブジェクト抽出基盤サービスと関連したコーディングデータを提供するよう構成される。
【0038】
サービス処理部(150)は、ディスプレイに行政区域を選択するようにインターフェースを提供し、選択された行政区域に応じて衛星画像を表示するようにディスプレイを制御することができる。サービス処理部(150)は、ディスプレイに検出したい建物の種類を選択するようインタフェースを提供できる。また、サービス処理部(150)は選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出し、抽出されたオブジェクトが衛星画像に表示されるようにディスプレイを制御することができる。
【0039】
サービス処理部(150)は、選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出するソースコードをブロックコードの形で生成し、生成されたソースコードを保存部(140)に保存することができる。
【0040】
一方、本発明による衛星画像を用いたサービス提供装置及び方法は、都市管理及びプランニング(city management and planning)に適用されることがある。
【0041】
これに関連して、
図4 及び
図5 に、本発明による都市管理及びプランニングのための都市分析(urban analysis)の例図を示す。
図4は都市部に該当する地表面に位置する空間オブジェクト(spatial object)を示したものである。
図5は本発明の一実施例による空間オブジェクト分析に伴うオブジェクト分析統計データの例である。
【0042】
図1ないし
図5を参照すると、サービス処理部(150)は選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出するようにする人工知能(AI)ベースのオブジェクト抽出のための第1ソースコードを生成することができる。また、サービス処理部(150)は年度別及び建物種類別オブジェクト抽出に基づき、AIベースの異なるオブジェクト分析統計データを生成できる第2ソースコードを生成することができる。建物の種類に関して、建物は、住居用アパート、低層建物(ビラ、一戸建てなど)、体育施設、その他の建築物に分類されることがあるが、これに限定されるものではなく応用によって変更可能である。
【0043】
一方、本発明により、衛星画像を用いた教育サービス提供装置及びその方法を通じ、衛星画像基盤サービスを提供することができる。このような衛星画像基盤サービスは、異なる建物の間の移動経路サービスでありうるが、これに限られるものではない。サービス処理部(150)は、選択された建物の種類に属する建物のグループにおいて、使用者から選択された異なる建物の位置を判断することができる。 サービス処理部(150)は、建物の位置や現在のユーザの位置を演算するために、衛星からの情報を受信せず、衛星画像から異なる建物の位置や周辺地形に応じた複数の移動経路サービスを提供することができる。
【0044】
また、サービス処理部(150)は複数の異なるサービスごとにモジュール化されたソースコードを生成し、このようなソースコードを一つのブロックコードとして結合してユーザに提供することができる。これにより、本発明により様々な衛星画像を基盤とした様々なアプリケーションのためのソースコードをモジュール化することができる。また、ユーザはこのようなモジュール化されたソースコードを組み合わせて、ユーザが望むカスタマイズされた衛星画像基盤の多様なアプリケーションを構築することができる。
【0045】
サービス処理部(150)は、選択された建物の種類に属する建物のグループにおいて、ユーザから選択された異なる建物の位置を判断する第1ソースコードを生成することができる。サービス処理部(150)は、建物の位置及び現在のユーザの位置を演算するために、衛星からの情報を受信することなく、衛星画像から異なる建物の位置と周辺地形に応じた複数の移動経路サービスを提供する第2ソースコードを生成することができる。また、サービス処理部(150)は、第1ソースコード及び第2ソースコードをただ一回のユーザ入力で実行できる一つのブロックコードとして結合し保存部(140)に保存することができる。
【0046】
また、サービス処理部(150)は、異なる期間ごとに複数の衛星画像により抽出されたオブジェクトが建物である場合、その種別ごとにオブジェクトの数を年度ごとにまとめることができる。サービス処理部(150)は、年度毎や建物の種類毎にすべての建物からその種類の建物が占める割合を分析し、年度や建物毎のオブジェクト統計分析データを生成することができる。これに関連して、サービス処理部(150)は異なる動作、すなわち建物種別毎にオブジェクトの数を年度毎にまとめる第1ソースコードと、年度及び建物毎のオブジェクト統計分析データを生成する第2ソースコードを生成することができる。
【0047】
また、本発明による衛星画像を用いたサービス提供装置及び方法により、衛星画像基盤の変化領域の探知、検出及び分析が可能である。これに関連して、
図6は本発明の一例による衛星画像基盤の変化領域探知、検出及び分析を行った画面を表している。
【0048】
図6を参照すると、2015年および2018年の同一地域、例えば世宗市ソダム洞の衛星画像を示したものである。これに関連して、同一地域内の同一領域の異なる日付の衛星画像(A1、A2)が相互に比較され得る。例えば、2015 年の衛星画像(A1)と2018 年の衛星画像(A2)を比較すると、2018 年に同領域内に多くの建物が新規建設されたことが分かる。これにより、サービス処理部(150)は異なる時期において同一地域のうち、建物の新規建設や配置形態の異なる領域を検出することができる。
【0049】
一方、サービス処理部(150)は、建物の新規建設や配置形態の異なる領域に対し、新規建設された建物の種類を分析することができる。また、サービス処理部(150)は、新規に建設された建物の種類に基づき、今後数年内に必要とされる建物の建築形態を含む都市計画分析報告書を作成することができる。これに関連して、サービス処理部(150)は建物の新規建設や配置形態の異なる領域について、新規に建設された建物の種類を分析する第1ソースコードを生成することができる。また、サービス処理部(150)は、新規に建設された建物の種類に基づき、将来数年で必要となる建物建築形態を含む都市計画分析報告書を作成する第2ソースコードを生成することができる。
【0050】
図3ないし
図6を参照すると、サービス処理部(150)は選択された行政区域に対し、異なる年度に対する第1衛星画像及び第2衛星画像をディスプレイに表示することができる。サービス処理部(150)は第1衛星画像及び第2衛星画像において、選択された建物の種類に該当する建物(が含まれている領域)(B)を他の建物(が含まれている領域と他の第1色に区別されるように表示することができる。また、サービス処理部(150)は第1衛星画像及び第2衛星画像において、選択された建物種類に該当する建物の個数がしきい値以上の領域(C)を第2色で表示することができる。これにより、第1衛星の画像及び第2衛星の画像が比較されるように表示することができる。
【0051】
以上では、本発明の一の様相に応じた衛星画像を用いた教育サービス提供装置について説明した。以下では、本発明において、さらなる様相に応じた衛星画像を用いた教育サービスの提供方法について説明する。これに関連して、前述のすべての技術的特徴、動作及び構成等が、以下の衛星画像を用いた教育サービスの提供方法に適用され得る。
【0052】
図7、
図8は、本発明による衛星画像を用いた教育サービス提供方法の流れ図を示す。
図3ないし
図7を参照すると、衛星画像サービスの提供方法は、オブジェクト抽出/画像生成過程(S100)、画像保存過程(S200)及びサービス処理過程(S300)を含むように構成される。
【0053】
オブジェクト抽出/画像生成過程(S100)で、獲得した衛星画像を分析し、衛星画像からオブジェクトを抽出してオブジェクトに対応したオブジェクト画像を生成できる。画像保存過程(S200)で、衛星画像及びオブジェクト画像を保存することができる。サービス処理過程(S300)において、衛星画像及びオブジェクト画像のうち少なくとも一つをベースにオブジェクト抽出基盤サービスと上記のオブジェクト抽出基盤サービスと関連するコーディングデータを提供できる。
【0054】
図1ないし
図8を参照すると、サービス処理過程(S300)は衛星画像表示過程(S310)、オブジェクト表示過程(S320)及びソースコード生成/ 保存過程(S330)を含むことができる。これと関連して、
図7及び
図8の過程は並べられた順序に限定されるものではなく、応用によって様々な変更が可能である。
【0055】
衛星画像表示過程(S310)で、ディスプレイに行政区域を選択するようにインターフェースを提供し、選択された行政区域に従って衛星画像を表示するようにディスプレイを制御することができる。オブジェクト表示過程(S320)で、ディスプレイに検出したい建物の種類を選択するようにインターフェースを提供し、選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出し、抽出されたオブジェクトが衛星画像に表示されるようにディスプレイを制御することができる。 ソースコード生成/ 保存過程(S330)で、選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出するソースコードをブロックコードの形で生成し、生成されたソースコードを保存部に保存することができる。
【0056】
一方、ソースコード生成/ 保存過程(S330)で、選択された建物の種類に該当するオブジェクトを衛星画像から抽出するようにする人工知能(AI)ベースのオブジェクト抽出のための第1ソースコードを生成することができる。 また、ソースコード生成/ 保存過程(S330)で、年度別及び建物種類別のオブジェクト抽出に基づいて、AI基盤の異なるオブジェクト分析統計データを生成できる第2ソースコードを生成することができる。
【0057】
他の実施例として、ソースコード生成/ 保存過程(S330)において、選択された建物種類に属する建物のグループにおいて、ユーザから選択された異なる建物の位置を判断する第1ソースコードを生成することができる。また、ソースコード生成/ 保存過程(S330)において、建物の位置及び現在のユーザの位置を演算するために衛星から情報を受信せずに、衛星画像から異なる建物の位置と周辺地形に応じた複数の移動経路サービスを提供する第2ソースコードを生成することができる。 また、ソースコード生成/ 保存過程(S330)で、第1ソースコードおよび第2ソースコードを一度のユーザ入力で実行できる一つのブロックコードとして結合して保存することができる。
【0058】
以上では、衛星画像を用いたサービス提供装置及び方法について説明した。 上述の実施例による衛星画像を用いたサービス提供装置及び方法の技術的効果は、以下の通りである。
上述の衛星画像を用いたサービス提供方法や装置によると、地表面に位置する異なる種類のオブジェクトや建物に対して効率的に識別や分類が可能である。
【0059】
上述の衛星画像を用いたサービス提供方法及び装置によると、衛星画像及びオブジェクト画像のうち少なくとも一つをベースにオブジェクト抽出基盤サービスと上記のオブジェクト抽出基盤サービスに係るコーディングデータを提供することができる。
【0060】
上述の衛星画像を用いたサービス提供方法および装置によると、年度別および種類別オブジェクト抽出に基づき、AIベースの異なるオブジェクト分析統計データを生成できる。
【0061】
上述の衛星画像を用いたサービス提供手法や装置によると、水の位置や現在のユーザの位置を演算するために、衛星から情報を受信することなく、衛星画像から異なる建物の位置と周辺地形に応じた複数の移動経路サービスを提供できる。
【0062】
上述の実施例に沿った衛星画像を用いたサービス提供方法は、コンピュータ装置によって駆動できるプログラムの形態で実装されることができる。ここでプログラムは、プログラムの命令、データファイル及びデータ構造などを単独で、または組み合わせて含めることができる。プログラムは機械語コードや高度な言語コードを用いて設計及び製作されたものである。プログラムは上述の衛星運用サービス管理方法を実現するために特別に設計されたものでもあり、コンピュータソフトウェア分野において通常の技術者に対して提供され、使用可能な各種関数や定義を利用して実装されたものである可能性がある。また、ここでコンピュータ装置は、プログラムの機能を実現可能にするプロセッサやメモリなどを含めて実装されたものであり、必要に応じて通信装置をさらに含めることもある。
【0063】
上述の衛星画像を用いたサービス提供方法を実装するためのプログラムは、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録されることがある。 コンピューターによって読み取り可能な記録媒体は、例えば、ハードディスクやフロッピーディスクのような磁気ディスク保存媒体、磁気テープ、コンパクトディスクやDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光記録媒体及びローム、ラム又はフラッシュメモリなどの半導体保存装置などコンピューター等の呼び出しに応じて実行される特定のプログラムを保存できる多様な種類の装置を含むことができる。
【0064】
以上、衛星画像を用いたサービス提供方法及び装置の様々な実施例について説明してきたが、衛星画像を用いたサービス提供の方法及び装置は、単に上述の実施例に限定されるものではない。当該技術分野において通常の知見を有する者が上述の実施例を基に修正及び変更して実現可能な様々な装置や方法についても、上述の装置及び手法の一例になり得る。例えば、説明された技術が、説明方法と異なる手順で行われたり、又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの要素が説明されたことと異なる形で結合または組み合わせられたり、他の構成要素や均等物によって代替されたり、または置き換えられたとしても、衛星画像を用いたサービス提供方法及び装置の実施例となりうる。
【要約】
【課題】衛星画像を利用したサービス提供装置を提供する。
【解決手段】サービス提供装置は、衛星画像を獲得する衛星画像情報獲得部; 衛星画像を分析し、衛星画像から客体を抽出し、上記の客体に対応する客体画像を生成する客体抽出部;衛星画像及び客体画像を保存する保存部; 及び衛星画像及び客体画像のいずれかを基盤として客体抽出基盤サービスと上記の客体抽出基盤サービスに係るコーディングデータを提供するサービス処理部を含め、地表面の画像データを通じ、地表面にある異なる種類のオブジェクト及び建物に対しての識別及び分類方法を提供する。
【選択図】
図1