【課題を解決するための手段】
【0007】
これらの目的の少なくとも1つは、請求項1に記載の測定回路により達成される。従属請求項は、好ましい実施例を定める。
【0008】
したがって、本発明は、第1の上流増幅器がシグナル・インジェクタに接続された第2の入力を備えることを示唆する。評価回路は、シグナル・インジェクタに接続された第1の入力を有する第1の下流増幅器と、第1の上流増幅器の出力に接続された第2の入力とをさらに備える。したがって、シグナル・インジェクタによって生成された補助信号をシグナル・インジェクタから検出素子へ供給するために追加の信号ライン、詳細には第3の信号ラインは必要とされず、省略可能である。
【0009】
一方、測定回路の信頼性は、特に、検出素子のかなり感度のよい範囲内で、回路の複雑さを減少させることによって、このように改善することができる。より詳細には、航空機のエンジン又は陸上タービンなどの回転機械の監視時に典型的には遭遇するような大変苛酷な環境内で作動するとき、例えばかなり複雑な計算ハードウェア及び/又はソフトウェアが必要とされないそのような環境に対して、より信頼できる及び/又は費用対効果の高い解決策を提供することができる。他方では、詳細には検出素子の範囲内で、補助信号を供給するための追加の信号ラインを省略することによって、回路の複雑さを減少させることで、すでに用いられている測定回路の検出素子及び/若しくは信号ラインを本発明による測定回路にアップグレードすること、並びに/又は本発明による測定回路をすでに運転が行われている測定回路に組み込むことを可能にする。
【0010】
同時に、本発明は、詳細には第1及び第2の上流増幅器並びに下流増幅器の上述の有利な配線を用いることによって、高品質の測定を確実にすることを可能にする。詳細には、本発明は、非常に低いノイズ・レベル及び非常に良好なコモン・モード除去を確実にすることができる。本発明は、信頼できる故障特定を実現することもできる。好ましくは、第1及び第2の上流増幅器と第1の下流増幅器の各出力のうちの少なくとも1つの出力は、故障特定ソースとして用いられる。詳細には、好ましくは、第1の下流増幅器の少なくとも出力は、このために用いられる。より好ましくは、シグナル・インジェクタによって生成される補助信号に応答して実質的に異なる出力信号を発生させるこれらの出力のうちの異なる少なくとも2つは、故障特定ソースとして用いられる。最も好ましくは、それぞれの第1及び第2の上流増幅器並びに第1の下流増幅器の出力は、故障特定ソースとして用いられる。
【0011】
好ましくは、検出素子の極は、検出素子から生成された荷電信号及び/又は検出素子へ導入された荷電信号を収集するように構成されたそれぞれの電極に接続される。好ましくは、検出素子の第1の極は、第1の電極に接続され、検出素子の第2の極は、第2の電極に接続される。好ましくは、電極は、検出素子の極に配置される。好ましくは、電極は、正反対の電荷、より詳細には正電荷及び負電荷を収集するように適合される。詳細には、好ましくは、極の少なくとも1つは、正電荷を収集するように適合された正電極に接続されるとともに、好ましくは、極の少なくとも1つは、負電荷を収集するように適合された負電極に接続される。好ましくは、各電極は、正及び負電極として用いることができる。検出素子の極に接続された電極同士の間の静電容量は、その後検出用静電容量と呼ばれる。
【0012】
好ましくは、第2の上流増幅器は、シグナル・インジェクタに接続されていない第2の入力を備える。第1の好ましい構成によれば、第2の上流増幅器の第2の入力は、アースに接続される。第2の好ましい構成によれば、第2の上流増幅器の第2の入力は、第1の上流増幅器の第2の入力が接続されるシグナル・インジェクタとは異なる第2のシグナル・インジェクタに接続される。好ましくは、第2のシグナル・インジェクタは、第1の上流増幅器の第2の入力に接続されたシグナル・インジェクタによって供給されるテスト信号とは異なる周波数範囲内のテスト信号を供給するように構成されている。このようにして、本発明による故障特定方法は、回路内の異なるシグナル・インジェクタによって生成された少なくとも2つの異なるテスト信号を加えることによって、1つの回路内で有利に再現及び/又は共存することができる。
【0013】
好ましくは、評価回路は、第2の下流増幅器を備える。好ましくは、第2の下流増幅器は、第2の上流増幅器の出力に接続された第1の入力を有する。詳細には、好ましくは、第2の下流増幅器は、シグナル・インジェクタが接続されていない上流増幅器に接続された第1の入力を有する。好ましくは、第2の下流増幅器は、第1の下流増幅器の出力に接続された第2の入力を有する。上述のやり方で第2の下流増幅器を備える回路は、故障検知信頼性をさらに向上させることができる。好ましくは、詳細には、第2の下流増幅器の少なくとも出力は、故障特定ソースとして用いられる。
【0014】
本出願の文脈では、好ましくは、増幅器は、それぞれの入力信号、詳細には電圧を供給できる少なくとも1つの入力と、出力信号、詳細には電圧を入力信号のうちの少なくとも1つから詳細には増幅信号の形態で供給する少なくとも1つの出力とを備えた構成要素として定められる。好ましくは、差動増幅器は、2つの入力、詳細には反転入力及び非反転入力と、2つの入力におけるそれぞれの入力信号の間の差を表す出力信号を供給する出力とを有する増幅器として定められる。好ましくは、それぞれの差動増幅器の第1の入力は、反転信号を送り出す反転入力と非反転信号を送り出す非反転入力との一方に対応する。好ましくは、それぞれの差動増幅器の第2の入力は、反転入力及び非反転入力のうちの他方に対応する。詳細には、好ましくは、反転入力は、入ってくる信号値の加法的逆元を与えるように構成される。好ましくは、非反転入力は、入ってくる信号値に実質的に対応する代数的符号を有する信号値を与えるように構成される。次いで、好ましくは、出力信号は、反転入力及び非反転入力によって与えられるこれらの信号値の和を表す。好ましくは、加算増幅器は、第1の入力及び第2の入力と、第1の入力における入力信号と第2の入力における入力信号との和を表す出力信号を供給する出力とを有する増幅器として定められる。
【0015】
好ましい実施によれば、少なくとも1つの増幅器、詳細には少なくとも1つの差動増幅器は、演算増幅器の入力のうちの少なくとも1つと演算増幅器の出力との間の反作用(retroaction)が与えられる演算増幅器として設けられる。詳細には、フィードバック抵抗及び/又はフィードバック静電容量並びに/或いは他のフィードバック構成要素は、反作用を与えるために、演算増幅器の入力のうちの少なくとも1つと出力との間に並列接続で設けることができる。したがって、好ましくは、演算増幅器の出力におけるフィードバック信号の強度、詳細にはその2つの入力におけるそれぞれの入力信号の間の差を表す出力信号は、この反作用によって変調される。本実施では、又は別の好ましい実施によれば、少なくとも1つの増幅器、詳細には少なくとも1つの差動増幅器は、増幅器の入力と増幅器の出力との間に実質的に反作用が与えられない非反作用増幅器(non−retroaction amplifier)として与えられる。
【0016】
好ましくは、第1の上流増幅器及び第2の上流増幅器のうちの少なくとも1つは、差動増幅器を備える。より好ましくは、第1の上流増幅器及び第2の上流増幅器は、差動増幅器をそれぞれ備える。好ましくは、第1の上流増幅器及び/又は第2の上流増幅器の第1の入力は、それぞれの差動増幅器の反転入力及び非反転入力のうちの一方に対応する。好ましくは、第1の上流増幅器及び/又は第2の上流増幅器の第2の入力は、それぞれの差動増幅器の反転入力及び非反転入力のうちの他方の入力に対応する。好ましい構成によれば、第1の信号ライン及び第2の信号ラインは、それぞれの差動増幅器の反転入力又は非反転入力の対応する入力に接続される。好ましくは、第1の上流増幅器及び第2の上流増幅器のうちの少なくとも1つ又は両上流増幅器の差動増幅器は、出力信号が反作用によって変調される演算増幅器として与えられる。
【0017】
好ましくは、第1の下流増幅器は、差動増幅器を備える。好ましくは、第1の下流増幅器の第1の入力は、差動増幅器の反転入力及び非反転入力のうちの一方に対応する。好ましくは、第1の下流増幅器の第2の入力は、それぞれの差動増幅器の反転入力及び非反転入力のうちの他方の入力に対応する。好ましくは、シグナル・インジェクタは、第1の上流増幅器とは異なる、第1の下流増幅器におけるそれぞれの差動増幅器の反転入力及び非反転入力のうちの一方の入力に接続される。好ましくは、第2の下流増幅器は、差動増幅器を備える。好ましくは、第1の下流増幅器の第1の入力は、差動増幅器の反転入力及び非反転入力のうちの一方に対応する。好ましくは、第1の下流増幅器の第2の入力は、それぞれの差動増幅器の反転入力及び非反転入力のうちの他方の入力に対応する。好ましくは、第2の下流増幅器は、2で除算された、詳細には反転入力及び非反転入力における2つの入力信号の差に実質的に対応する出力における出力信号を与えるように構成される。好ましくは、第1の下流増幅器及び第2の下流増幅器のうちの少なくとも1つ又は両下流増幅器の差動増幅器は、出力信号が反作用によって実質的に変調されない非反作用増幅器として与えられる。
【0018】
好ましい構成によれば、評価回路は、加算増幅器を備える。好ましくは、加算増幅器の第1の入力は、第2の上流増幅器の出力に接続される。好ましくは、加算増幅器の第2の入力は、第1の下流増幅器の出力に接続される。上述のやり方で加算増幅器を備える回路は、故障検知信頼性をさらに向上させることができる及び/又は信号評価の複雑さを減少させる。好ましくは、加算増幅器の少なくとも出力は、故障特定ソースとして用いられる。
【0019】
好ましい構成によれば、評価回路は、好ましくは第1の上流増幅器及び第2の上流増幅器のうちの少なくとも1つの入力、詳細には第1の入力の上流で、第1の信号ライン及び第2の信号ラインのうちの少なくとも1つに接続される少なくとも1つのエントリー静電容量(entry capacitance)を備える。より好ましくは、それぞれのエントリー静電容量は、第1の信号ラインと第2の信号ラインの両方に接続される。好ましくは、エントリー静電容量は、アースに接続される。好ましくは、エントリー静電容量は、実質的にそれぞれの上流増幅器の入力に設けられる。エントリー静電容量は、実質的に回路全体をチェックするために、評価回路から用いることができるのが有利である。詳細には、エントリー静電容量は、別の目的のためにさらに使用されてもよく、詳細には、フィルタなどの測定回路の別の電子構成部品の一部であってもよい。
【0020】
好ましくは、少なくとも1つのフィードバック静電容量は、第1の上流増幅器及び第2の上流増幅器のうちの少なくとも1つに並列に接続される。より好ましくは、それぞれのフィードバック静電容量は、第1の上流増幅器及び第2の上流増幅器に並列に接続される。好ましくは、フィードバック静電容量は、実質的にそれぞれの増幅器の入力における分岐点を発端とし実質的にそれぞれの増幅器の出力における分岐点まで並列に接続される。好ましくは、それぞれの増幅器の入力における分岐点は、第1及び第2の信号ラインのうちの少なくとも1つが接続される入力に位置する。したがって、検出素子から生成される電荷は、それぞれのフィードバック静電容量へ供給され、それぞれの増幅器における電圧を発生させることができる。好ましい構成によれば、それぞれの増幅器の入力における分岐点は、それぞれの差動増幅器の反転入力に位置する。好ましくは、第1の上流増幅器及び第2の上流増幅器に並列に接続されたフィードバック静電容量の値は、ほぼ同一である。このようにして、良好なコモン・モード除去比を実現することができる。
【0021】
好ましくは、測定回路は、検出素子を備えた検出ユニットを備える。好ましくは、測定回路は、評価回路を備えた評価ユニットを備える。好ましくは、測定回路は、出力端子を備える。好ましくは、検出ユニット及び評価ユニットは、出力端子を介して互いに接続される。このようにして、好ましくは、検出ユニットは、評価ユニットから取り外し可能であり、詳細には別の検出ユニットを評価ユニットに接続することによって交換可能である。詳細には、この利点は、シグナル・インジェクタを検出素子に接続するための別個の第3の信号ラインを有しない上述の回路により実現することができる。好ましくは、出力端子は、第1の信号ラインのためのセパレート・コネクタ、及び/又は第2の信号ラインのためのセパレート・コネクタを備える。
【0022】
好ましくは、検出ユニットは、検出素子が内部に配置されるセンサ・ハウジングを備える。好ましくは、検出素子は、その後ハウジング静電容量と呼ばれる静電容量が検出素子の各極とセンサ・ハウジングとの間に設けられるようにセンサ・ハウジング内に配置される。好ましくは、センサ・ハウジングは、アースに接続される。好ましい構成によれば、評価回路は、センサ・ハウジング内に含まれない。これは、検出素子を評価回路に簡単に取り付けること、及び/又は検出素子を評価回路から簡単に除去することを可能にする。しかしながら、評価ユニットの少なくとも一部、例えば第1の上流増幅器及び/又は第2の上流増幅器は、センサ・ハウジング内及び/又は検出素子近くに含まれることも考えられる。
【0023】
好ましい構成によれば、第1の信号ライン及び第2の信号ラインは、少なくとも1つのケーブル、より好ましくは共通ケーブル内に少なくとも部分的に含まれる。好ましくは、ケーブルは、ケーブル・シースを少なくとも部分的に備える。好ましくは、第1の信号ライン及び第2の信号ラインは、その後シース静電容量と呼ばれる静電容量が各信号ラインとケーブル・シースとの間に設けられるようにケーブル内に少なくとも部分的に配置される。好ましくは、第1の信号ライン及び第2の信号ラインは、その後ライン静電容量と呼ばれる静電容量が信号ライン同士の間に設けられるようにケーブル内に少なくとも部分的に配置される。好ましくは、ケーブルは、鉱物絶縁(MI:mineral insulated)ケーブル及び/又はケーブル接続を少なくとも部分的に備える。好ましくは、MIケーブル及び/又はケーブル接続は、検出素子、より好ましくはセンサ・ハウジングと出力端子との間に配置される。
【0024】
好ましくは、第1の信号ライン及び第2の信号ラインのうちの少なくとも1つは、分離電磁シールドを少なくとも部分的に備える。好ましくは、ケーブルは、少なくとも1つの信号ラインのための分離電磁シールドを少なくとも部分的に備え、より好ましくは、信号ラインごとに、詳細には、第1の信号ラインのための第1のシールド及び/又は第2の信号ラインのための第2のシールドを少なくとも部分的に備える。好ましくは、信号ラインごとのシールドは、共通ケーブル・シースによって少なくとも部分的に囲まれる。好ましくは、第1のシールド及び/又は第2のシールドは、その後シールド静電容量と呼ばれる静電容量が各シールドとそれぞれの信号ラインとの間に設けられるようにケーブル内に少なくとも部分的に配置される。この場合には、好ましくは、実質的に無視できるほど小さい静電容量が、信号ライン同士の間に及び/又は、シールド同士の間に、及び/又は信号ラインとケーブル・シースとの間に設けられる。好ましくは、ケーブル・シースは、アースに接続される。好ましくは、少なくとも1つのシールドを備えたケーブルは、中低ノイズ(MTLN:medium to low noise)ケーブルとして少なくとも部分的に設けられる。好ましくは、MTLNケーブルは、出力端子と評価ユニットとの間に配置される。代替として又は加えて、MTLNケーブルは、検出素子、より好ましくは、センサ・ハウジングと出力端子との間に配置される。
【0025】
好ましい構成によれば、第1の信号ライン及び第2の信号ラインは、少なくとも1つのMIケーブル内に部分的に含まれる、及び/又は少なくとも1つのMTLNケーブル内に部分的に含まれる。好ましくは、検出ユニットは、MIケーブル及び/又はMTLNケーブルを備える。好ましくは、評価ユニットは、MTLNケーブルを備える。例えば、第1の信号ライン及び/又は第2の信号ラインは、MIケーブルだけ又はMTLNケーブルだけ、或いは異なるケーブル・タイプ又は異なるケーブル・タイプの組み合わせの内に少なくとも部分的に含まれるとも考えられることも理解される。詳細には、別の好ましい構成によれば、第1の信号ライン及び第2の信号ラインが含まれるケーブルが実質的に設けられない。この構成では、好ましくは、検出素子は、評価回路の近くに位置する。詳細には、検出素子及び評価回路は、共通ハウジングによって囲まれてもよく、及び/又は評価回路は、検出素子に実質的に直接接続されてもよい。
【0026】
好ましくは、評価回路は、第1の下流増幅器、第2の下流増幅器、第1の上流増幅器、及び第2の上流増幅器のうちの少なくとも1つの下流で得られた信号、詳細には電圧から得られた値を評価するロジックが構成されている。それぞれの増幅器の下流で得られた前記信号は、それぞれの増幅器の出力から得られた又はそれぞれの増幅器の出力の下流から得られた信号を含むことができる。詳細には、好ましくは、評価回路は、第1の下流増幅器及び第2の下流増幅器のうちの少なくとも1つの出力で又は出力の下流で、信号、詳細には電圧から得られた値を評価するロジックが構成されている。
【0027】
好ましい構成によれば、評価回路は、第1の下流増幅器と第2の下流増幅器の両方の出力又は出力の下流における信号、詳細には電圧から得られた値を評価するロジックが構成されている。好ましい構成によれば、評価回路は、第1の下流増幅器の出力又は出力の下流における信号、詳細には電圧から得られた値と第2の下流増幅器の出力又は出力の下流における信号、詳細には電圧から得られた値とを比較するロジックが構成されている。
【0028】
好ましい構成によれば、評価回路は、加算増幅器の出力又は出力の下流における信号、詳細には電圧から得られた値を評価するロジックが構成されている。好ましい構成によれば、評価回路は、第2の下流増幅器の出力又は出力の下流における信号、詳細には電圧から得られた値と加算増幅器の出力又は出力の下流における並びに前記第1の上流増幅器及び第2の上流増幅器のうちの少なくとも1つの出力又は出力の下流における信号、詳細には電圧から得られた値の組み合わせから得られた値とを比較するロジックが構成されている。
【0029】
好ましくは、評価回路は、事後処理ユニットを備える。好ましくは、第1の上流増幅器、第2の上流増幅器、第1の下流増幅器、第2の下流増幅器、及び加算増幅器のうちの少なくとも1つの出力は、事後処理ユニットに接続される。より好ましくは、第1及び第2の上流増幅器のうちの少なくとも1つの出力及び第1の及び第2の下流増幅器のうちの少なくとも1つの出力は、事後処理ユニットに接続される。好ましくは、事後処理ユニットは、シグナル・インジェクタによって生成されたテスト信号から検出素子によって生成された測定信号を分離するロジックが構成されている。好ましくは、事後処理ユニットは、事後処理ユニットに接続された増幅器の出力からの出力信号を評価するロジックが構成されている。
【0030】
好ましくは、第1の上流増幅器、第2の上流増幅器、第1の下流増幅器、第2の下流増幅器、及び加算増幅器のうちの少なくとも1つの出力信号から評価された値は、第1の信号ライン及び第2の信号ラインのうちの少なくとも1つの検出用静電容量、ライン静電容量、ハウジング静電容量、シース静電容量、シールド静電容量、フィードバック静電容量、及びエントリー静電容量の少なくとも1つ及び/又は組み合わせの変化を示す。
【0031】
好ましくは、第1の上流増幅器、第2の上流増幅器、第1の下流増幅器、第2の下流増幅器、及び加算増幅器のうちの少なくとも1つの出力信号から評価された値は、信号の組み合わせ、詳細には信号の和に関連している。好ましくは、信号は、電圧として与えられる。好ましくは、信号の少なくとも一部は、静電容量、詳細には第1の信号ライン及び第2の信号ラインのうちの少なくとも1つの検出用静電容量、ライン静電容量、ハウジング静電容量、シース静電容量、シールド静電容量、フィードバック静電容量、及びエントリー静電容量のうちの少なくとも1つの静電容量間の電圧降下に関連している。
【0032】
好ましくは、前記増幅器のうちの少なくとも1つの出力又は出力の下流から評価された信号の組み合わせは、検出素子によって生成された信号U
vibを含む。好ましくは、前記増幅器のうちの少なくとも1つの出力又は出力の下流から評価された信号の組み合わせは、シグナル・インジェクタによって生成された信号U
tを含む。好ましくは、増幅器のうちの少なくとも1つの出力又は出力の下流から評価された信号の組み合わせは、第1の信号ラインと第2の信号ラインとの間の静電容量の静電容量値C3を表す信号U
C3を含む。詳細には、静電容量値C3は、検出用静電容量の静電容量値C13及びライン静電容量の静電容量値C23、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0033】
好ましくは、前記増幅器のうちの少なくとも1つの出力又は出力の下流から評価された信号の組み合わせは、信号ラインのうちの1つ、詳細には第1の信号ラインとこの信号ラインの周囲部との間に静電容量の静電容量値C2を表す信号U
C2を含む。詳細には、静電容量値C2は、それぞれの信号ラインのハウジング静電容量の静電容量値C12、シース静電容量の静電容量値C22、シールド静電容量の静電容量値C42のうちの少なくとも1つ、又はこれらの組み合わせを含むことができる。前記増幅器のうちの少なくとも1つの出力又は出力の下流から評価された信号の組み合わせは、信号ラインのうちの1つ、詳細には第2の信号ラインとこの信号ラインの周囲部との間の静電容量の静電容量値C1を表す信号U
C1を含むことができる。詳細には、静電容量値C1は、それぞれの信号ラインのハウジング静電容量の静電容量値C11、シース静電容量の静電容量値C21、シールド静電容量の静電容量値C41のうちの少なくとも1つ、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
【0034】
好ましい構成によれば、評価回路は、
− 信号が
U
output52=U
vib+U
t+U
C2+U
C3、又はU
output52=−U
vib−U
t−U
C2−U
C3
に対応する、第1の上流増幅器の出力又は出力の下流
− 信号が
U
output51=−U
vib−U
C3、又はU
output51=U
vib+U
C3、及び
に対応する、第2の上流増幅器の出力又は出力の下流
− 信号が
U
output53=U
vib+U
C2+U
C3、又はU
output53=−U
vib−U
C2−U
C3
に対応する、第1の下流増幅器の出力又は出力の下流
のうちの少なくとも1つからの信号から得られた値を評価するロジックが構成されている。好ましくは、評価回路は、これらの出力信号のうちの少なくとも2つ、より好ましくは出力信号のうちの全部から得られた値を評価するロジックが構成されている。
【0035】
好ましくは、フィードバック静電容量のうちの少なくとも1つは、静電容量C2を表す信号U
C2が
U
C2=C2×U
t/C51
に対応するように第1の上流増幅器に接続され、
ただし、C51は、このフィードバック静電容量の値に対応する。好ましくは、静電容量C3を表す信号U
C3は、次いで、
U
C3=C3×U
t/C51
に対応する。
【0036】
その結果、第1の上流増幅器の出力信号は、
【数1】
に対応することができる。
第2の上流増幅器の出力信号は、
【数2】
に対応することができる。
第1の下流増幅器の出力は、
【数3】
に対応することができる。
また、第2の下流増幅器の出力は、
【数4】
に対応することができる。
これらの出力信号の逆元も考えられることが理解される。
【0037】
好ましくは、評価回路は、詳細には上述の評価に基づいて、以下の故障、すなわち、
− 検出素子の断線
− ケーブル、詳細にはMTLNケーブルの断線
− 少なくとも1つの増幅器の飽和
− アースへの接続損失、及び
− 詳細にはケーブル接続間のオープン回路
のうちの少なくとも1つを特定するロジックが構成されている。
【0038】
より好ましくは、これらの故障全ては、評価ユニットによって特定可能である。
【0039】
別の好ましい構成では、その中で、評価ユニットは検出素子に実質的に直接接続されてもよく、詳細にはその中で、第1の信号ライン及び第2の信号ラインが含まれるケーブルが実質的に設けられなくてもよく、シース静電容量及び/又はシールド静電容量及び/又はライン静電容量が、回路に実質的に存在しなくてもよい。好ましくは、信号U
C3は、検出用静電容量、詳細には検出用静電容量値C13を直接表す。好ましくは、信号U
C2は、ハウジング静電容量値C12を直接表す。好ましくは、信号U
C1は、ハウジング静電容量値C11を直接表す。詳細には、ライン静電容量値C23、シース静電容量値C21、C22、及びシールド静電容量値C41、C42は、この場合には存在しない又は無視できるほど小さいものであり得る。多くの他の構成が考えられ、例えば、シース静電容量及び/又はシールド静電容量が実質的に存在しないが、少なくとも1つのライン静電容量、少なくとも1つのハウジング静電容量、及び少なくとも1つの検出用静電容量が回路内に存在することができる構成が考えられることが理解される。
【0040】
上述の測定回路の可能性のある応用分野は、振動センサ、加速度計、圧力センサ、アコースティック・エミッション・センサ、又は同様の検出デバイスを含む。振動センサの場合には、好ましくは、測定対象は、検出素子に動作可能に接続された回転機械又は任意の他の振動構造を備える。詳細には、本発明による測定回路は、振動又は回転のうちの少なくとも1つを検知するために用いられる。測定対象は、例えば航空機のエンジン又はガスタービン又は蒸気タービンなどの陸上タービン或いは任意の他の振動構造によって構成することができる。加速度計の場合には、好ましくは、測定対象検出素子に機械的に結合される震動質量を含む。圧力センサの場合には、好ましくは、測定対象は、例えば膜を介して検出素子に動作可能に接続することができるガス及び/又は液体を含む。アコースティック・エミッション・センサの場合には、好ましくは、測定対象は、検出素子によって検知することができる音波の放出源を含む。好ましくは、回路の検出素子は、圧電変換器によって実現される。好ましくは、変換器は、詳細には測定対象の振動及び/又は回転に対応する荷電信号を与えるそれぞれの極に接続された2つの別個の電極を備える。
【0041】
本発明は、本発明のさらなる特性及び利点を示す図面を参照して、好ましい実施例によって以下でより詳細に説明される。図面、明細書、及び特許請求の範囲は、当業者が別個に考えることも、さらなる適切な組み合わせで使用することもできる組み合わせで多数の特徴を含む。