特許第6985877号(P6985877)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6985877ファイルホルダー、綴じホルダーおよびホルダーキット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6985877
(24)【登録日】2021年11月30日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】ファイルホルダー、綴じホルダーおよびホルダーキット
(51)【国際特許分類】
   B42F 13/12 20060101AFI20211213BHJP
   B42F 7/00 20060101ALI20211213BHJP
【FI】
   B42F13/12 Z
   B42F7/00 B
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-196523(P2017-196523)
(22)【出願日】2017年10月10日
(65)【公開番号】特開2018-187911(P2018-187911A)
(43)【公開日】2018年11月29日
【審査請求日】2020年7月14日
(31)【優先権主張番号】特願2017-91350(P2017-91350)
(32)【優先日】2017年5月1日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】591046179
【氏名又は名称】株式会社デザインフィル
(74)【代理人】
【識別番号】100162961
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100146927
【弁理士】
【氏名又は名称】船越 巧子
(74)【代理人】
【識別番号】100188640
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 圭次
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 崇之
【審査官】 金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05380111(US,A)
【文献】 実開昭60−072273(JP,U)
【文献】 国際公開第2011/080846(WO,A1)
【文献】 実開昭50−040310(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42D 1/00−15/00
15/04−19/00
B42F 1/00−23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バインダー式綴じ具の綴じ込み用紙群を保持する断面コの字形ファイルホルダーであって、そのオモテ表紙または裏表紙の少なくとも一方には背表紙に隣接する隣接領域および背表紙に隣接しない把手領域の2区画に分割する折曲溝が設けられ、そのオモテ表紙の当該把手領域には複数個の雌綴じ具が配設され、その裏表紙には複数個の雄綴じ具および棒状体が立設されていることを特徴とするファイルホルダー。
【請求項2】
前記雄綴じ具は嵌入頭部を備え、前記雌綴じ具は着脱可能な受口部および遊嵌穴部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のファイルホルダー。
【請求項3】
バインダー式綴じ具の綴じ込み用紙群を保持する綴じホルダーであって、1枚の紙基材からなる当該綴じホルダーは、覆部、仕切り部および係合部から構成され、当該覆部および当該係合部は空隙部を介して当該仕切り部上に積層され、当該係合部および当該仕切り部は同一の所定位置に複数個の留め穴を有し、かつ、当該覆部の縁は当該仕切り部の平坦面と円弧状に連接していることを特徴とする綴じホルダー。
【請求項4】
上記仕切り部の横幅は、綴じ込み用紙の横幅より長いことを特徴とする請求項3に記載の綴じホルダー。
【請求項5】
上記請求項3に記載の綴じホルダーの複数個および上記請求項1に記載のファイルホルダー1個が組み合わされたことを特徴とするホルダーキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、システム手帳等の雄雌綴じ具の綴じ込み用紙群を保持するためのファイルホルダー、綴じ込み用紙群を所定の種類ごとに保持するための綴じホルダーおよびホルダーキットに関し、特にシステム手帳等の携帯用手帳、メモ帳、ノート等から保存用の保管ファイルへ移動するのに適したファイルホルダーおよび紙製の綴じホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
本、日記、ノート、手帖、雑誌、パンフレット、カタログ等の紙製やビニール製の表紙カバーを栞や袋などに兼用することは古くから知られている。たとえば、実開昭49−088816号公報の実用新案登録請求の範囲には「本の厚みに合わせて表紙または表紙カバー類に数条の筋押しを施し、その部分を折り曲げることにより、しおりを兼ねた表紙類」が開示されている。また、実開平02−80475号公報(後述する特許文献1)の実用新案登録請求の範囲には「各種バインダー用用箋を手帳、ノートに組み込んだ状態で複数枚毎本考案のビニールカバーで保護するとともに、バインダーの開閉をすることなく本考案のカバーの取りはずしが可能なため用箋の閲覧記入を容易ならしめ、また、本考案のカバーを色分けすることにより検索を容易にすることを特徴とするバインダー用用箋の折り曲げ式保護ビニールカバー」が開示され、第一図に具体的な斜視図が示されている。
【0003】
また、実登2606539号公報(後述する特許文献2)の請求項1には「重ねた複数枚の頁の一縁辺を一体化して開閉自在とした冊子体に適用される多機能シートにおいて、前記多機能シートの一縁辺には前記冊子体の頁に着脱自在に張りつく粘着層が設けられ、その前記粘着層を介して前記冊子体に一縁辺が着脱自在に張りつき、重ねられた前記頁の端面の少なくとも一部を覆って他縁辺が他の頁の間に差し込まれるよう構成された多機能シート」が開示され、図1(a),(b)および(c)に第1実施例の使用状態が示されている。
【0004】
また、実登3145310号公報(後述する特許文献3)の請求項1には「大きさがA5サイズの約縦半分になる、バインダー式の手帳・ファイル・フォルダー・ノートの類で、A4・A5用紙を折りたたんでファイルする」A4・A5書類・用紙ファイル可能バインダー式ポケット手帳が開示され、図1に具体的な斜視図が示されている。
【0005】
また、特許第5098818号公報(後述する特許文献4)の請求項1には、「用紙と中面の表紙とをリング綴じし、中面の表紙において中面の表紙の綴じた辺の対側の辺から連続した下部に折り曲げた下面の表紙を新たに設け、用紙を開いて必要な用紙の上面をもってきたときに他の上方にあった用紙を360度回転して下方にもっていき、その用紙が下面の表紙に保護され、下面の表紙から更に上面の表紙をリング綴じで設けて、用紙の上面をその上面の表紙で保護することによって、上面の表紙を閉じたときには用紙全体を保護し、使うときには上面の表紙を開けるだけで必要な面が現われ、その上面の表紙を360度回転させることによって用紙片面と同程度の省スペースで使えて全体を下方で支えると用紙がばらつくことなく使えるリング綴じ用紙」が開示され、図1に基本的な外観図が示されている。
【0006】
上記の従来技術でも、必要な個所にしおりを挟むことにより後からでも見たいページをすぐにめくることができる機能がある。さらに、実開平02−80475号公報(後述する特許文献1)では、同明細書4ページ下から3行〜5ページ6行に「バインダーの操作なしで本カバーの取りはずし、装着が可能なことから、用箋を保護しながら、簡単に必要な頁の検索が可能になった。…(中略)…本カバーを色わけすることにより、検索を容易にした。」ことが記載されている。また、特許第5098818号公報(後述する特許文献4)では、図2に示されるように、リング綴じした2種類の用紙群を同時に使用できるようにした工夫がなされている。
【0007】
また、米国特許6663310号公報(後述する特許文献5)の図1には、リングバインダーに代わる3組の着脱可能な雄雌ボタン群を立設したボタン構造のバインダーが開示されている。この雄雌ボタン群の配列位置は穴明きメモ用紙の孔の位置によってほぼ固定される。
【0008】
しかしながら、閉じた雄雌ボタン群を右手で開ける際、左手で支点となる背表紙の位置を固定するのは極めて困難である。このようなファイルホルダーを開けると、綴じ具を開放する際の衝撃力がファイルホルダー全体に伝わり、綴じた用紙がバラバラになってしまう。このため綴じ具の解放力は弱くならざるを得ず、同公報の綴じ具では特に分厚い綴じ込み用紙群を保持することができなかった。同公報の図2以下に様々な雄雌ボタンが例示されているが、これらの場合も綴じられる穴明きメモ用紙の枚数も雄雌ボタンに負荷がかからない限られた枚数になる。
【0009】
日常生活またはビジネス社会では、スケジュール変更やプロジェクト変更等によってバインダーに綴じたメモ用紙群を再整理しなおす必要性は頻繁に生じる。また、日記帳や類似のプロジェクト等によって過去に綴じたメモ用紙群に新たなメモ用紙群を積み増すことも頻繁に行われる。このような場合、まったく新たに分類整理しなおす必要はなく、過去に整理したメモ用紙群が大部分転用することができ、再配列するだけでことが足りる場合が多い。
【0010】
しかしながら、従来のように2種類の手帳を携帯するのは、不必要な手帳まで携帯するため体積がかさばったり、重くなったりして不便である。また、パソコン画面に情報を記録するやり方では、過去に整理したメモ用紙群がデリートされてしまうため、機動性に欠け、移動中にメモ等をすることができない。さりとて、一つの手帳に多数のメモ用紙群を密に詰め込むと、ファイルホルダーの口が開いた状態になって他のファイルホルダーに移しかえる際に多数のメモ用紙群がバラバラになってしまいやすい。
【0011】
ファイルホルダーの口が開いた状態になってしまうのを防ぐため四角柱形状のファイルホルダーも公知である。たとえば、米国特許5380111号公報(後述する特許文献6)の図1には、脱着が可能な3組のスペーサ組立体がカバー部材の双方の内部に独立して取り付けられ、ファイルホルダーを四角柱形状に保持する技術が開示されている。
【0012】
しかし、綴じ込み用紙群を差し替えようとすると、スペーサ組立体を開放してファイルホルダーを開く作業とリング式ホルダーを外す作業の2回の動作が必要であり、面倒である。また、多数の綴じ込み用紙群がコンパクトに綴じられた場合には、リング式ホルダーを外す際に綴じられた用紙が散らばりやすくなるという従来の課題も依然残る。
【0013】
以上述べたように、これまで開発されたバインダーやファイルホルダーは様々なものがあるが、いずれも穴明き用紙群を綴じることに主眼が置かれていた。そのため綴じられた綴じ込み用紙群の内容を一目で視認できるようにする工夫がなされていなかった。最近のメモ用紙は左から右へ書き進む横書きが主流である。横書き文書を左綴じすると、左側にかかれたタイトルを右側から目視することになり、該当箇所の検索に時間がかかってしまう。さらに、綴じ込み用紙群を保持する雄雌綴じ具の着脱には複数回の作業が必要であった。
【0014】
また、多数の用紙群を綴じてファイルホルダーに保管した場合、その後の変更作業が困難であった。たとえば多数の用紙群に追加の用紙を差し込もうとしたとき、もう一度綴じた用紙群の内容を読む必要があった。また、多数の用紙群をもう一度整理しなおそうとしたとき、これまでに整理した分類体系をいったん壊して新たな分類体系を構築する必要があった。特に多数の用紙群がコンパクトに綴じられた場合には、内容確認が困難になるのでこれらの作業は非常に時間がかかることになる。
【0015】
このようなことから閉じたまま視認しやすく、1回の作業で綴じ具を外すことができ、その際に綴じ込み用紙群がばらけることがないファイルホルダーやビジネス手帳等に記載したリフィル用紙群からテーマ別、プロジェクト別、取引先別など案件ベースで手軽に再整理しやすい綴じホルダー、および、バラバラになりやすい雄雌綴じ具の綴じ込み用紙群を右綴じの複数の綴じホルダーに区分けするという新しいシステムが求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】実開平02−80475号公報
【特許文献2】実登2606539号公報
【特許文献3】実登3145310号公報
【特許文献4】特許第5098818号公報
【特許文献5】米国特許6663310号公報
【特許文献6】米国特許5380111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明はファイルホルダーを閉じたまま開口面側から綴じ込み用紙群の内容が見やすいファイルホルダーを提供することを目的とする。また、本発明は1回の作業で綴じ具を外すことができ、その際、綴じ込み用紙群の厚さに関係なく、綴じ込み用紙が散らばりにくい右バインド形式のファイルホルダーを提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明の綴じホルダーは、自ら記録したメモの一部を見ればメモの全体像を思い出しやすいという体験記憶の呼び出し特性を活用しようとするものである。本発明の綴じホルダーは、覆部がめくれやすく、綴じ込み用紙群の内容が思い出しやすい綴じホルダーを提供することを目的とする。また、本発明の綴じホルダーは、バラバラになりやすい雄雌綴じ具の綴じ込み用紙群をひとまとめに整理しやすくする綴じホルダーを提供することを目的とする。また、本発明の綴じホルダーは、ひとまとめにした綴じ込み用紙群を保持し、移動し、色別に差し替えることも可能な綴じホルダーを提供することを目的とする。
【0019】
また、本発明のホルダーキットは、バラバラになりやすい雄雌綴じ具の綴じ込み用紙群を右綴じの複数の綴じホルダーに区分けするという新しい綴じシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明のファイルホルダーは、バインダー式綴じ具の綴じ込み用紙群を保持する断面コの字形ファイルホルダーであって、そのオモテ表紙または裏表紙の少なくとも一方には背表紙に隣接する隣接領域および背表紙に隣接しない把手領域の2区画に分割する折曲溝が設けられ、当該把手領域には複数個の雄雌綴じ具および棒状体が立設されていることを特徴とする。
【0021】
本発明のファイルホルダーは、隣接領域を左手で抑えることによって折曲溝を支点に定位する。その結果、折曲溝を支点とした力のモーメントのつり合い原理を利用して閉じたファイルホルダーを右手で簡単に開くことができる。そして、綴じ具が解放されると瞬時に隣接領域の折曲溝が綴じ込み用紙群を押さえつける。このため綴じ込み用紙群の多少にかかわらず、綴じ具が解放される際の衝撃力によって綴じ込み用紙群がばらけることはなく、強力な雄雌綴じ具を用いることができる。
【0022】
また、本発明の綴じホルダーは、バインダー式綴じ具の綴じ込み用紙群を保持する綴じホルダーであって、1枚の紙基材からなる当該綴じホルダーは、覆部、仕切り部および係合部から構成され、当該覆部および当該係合部は空隙部を介して当該仕切り部上に積層され、当該係合部および当該仕切り部は同一の所定位置に複数個の留め穴を有し、かつ、当該覆部の縁は当該仕切り部の平坦面と円弧状に連接していることを特徴とする。
【0023】
また、本発明の綴じホルダーキットは、上記の綴じホルダーの複数個および上記のファイルホルダー1個が組み合わされたことを特徴とする。すなわち、本発明の綴じホルダーキットは、バインダー式綴じ具の綴じ込み用紙群を保持する綴じホルダーであって、1枚の紙基材からなる当該綴じホルダーは、覆部、仕切り部および係合部から構成され、当該覆部および当該係合部は空隙部を介して当該仕切り部上に積層され、当該係合部および当該仕切り部は同一の所定位置に複数個の留め穴を有し、かつ、当該覆部の縁は当該仕切り部の平坦面と円弧状に連接している綴じホルダーの複数個、並びに、バインダー式綴じ具の綴じ込み用紙群を保持する断面コの字形ファイルホルダーであって、そのオモテ表紙には背表紙に隣接する隣接領域および背表紙に隣接しない把手領域の2区画に分割する折曲溝が設けられ、当該把手領域には複数個の雌綴じ具が配設され、他方、その裏表紙には当該雌綴じ具に対峙する棒状の雄綴じ具が立設されているファイルホルダーが組み合わされたことを特徴とする。
【0024】
本発明のファイルホルダーにおいて好ましい実施態様は以下のとおりである。すなわち、前記雄綴じ具は嵌入頭部を備え、前記雌綴じ具は着脱可能な受口部および遊嵌穴部を備えていることが好ましい。棒状の雄綴じ具と雌綴じ具が斜めの関係になっても、雌綴じ具の遊嵌穴部が力のモーメントのつり合い原理に従って最適な向きに移動するからである。
【0025】
以下、本発明の構成要件について説明する。
本発明のファイルホルダーにおいて、隣接領域の幅は背表紙の幅よりも等しいか長いことが好ましい。隣接領域の幅が短いと、綴じ具が解放される際に把手領域で綴じ込み用紙群を押さえつけることになるからである。折曲溝の形状は1条の直線が好ましい。ただし、折曲溝の形状に曲線を含んでいても、力のモーメントのつり合い原理は維持されれば、本発明のファイルホルダーに含まれる。
【0026】
複数個の雄雌綴じ具は棒状体の一端または中間部分に設けることができる。雄雌綴じ具は、オモテ表紙および裏表紙に直接取り付けてもテープ状基材などを介して間接的に取り付けても、棒状体に直接取り付けても棒状体を加工してもよい。好ましくは雌綴じ具をオモテ表紙の把手領域に取り付け、雄綴じ具を棒状体に直接取り付けることが好ましい。雄雌綴じ具の材質はプラスチック樹脂でもよいが、金属が好ましい。繰り返し使用しても強力な着脱機能が維持できるからである。金属製の綴じ具を用いると、1回の操作でファイルホルダーを開けることができるからである。
【0027】
棒状体の材質はプラスチック樹脂でもよいが、金属が好ましい。棒状体は中実であっても、中空であっても、中実部材と中空部材の組合せであってもよい。カバンの中に入れて持ち歩いても安易に綴じ具が破損や変形することがないからである。棒状体の長さは背表紙の高さを基準に定めることができる。背表紙の高さと同等か、またはそれよりも低いことが好ましい。棒状体は、オモテ表紙および裏表紙に直接取り付けてもテープ状基材などを介して間接的に取り付けてもよい。
【0028】
雌綴じ具および雄綴じ具の結合は、嵌合、咬合、噛合等または挾持、咬持、把持等、あるいは、磁力などを用いることができる。繰り返しの着脱作業に耐えることから嵌合が好ましい。雄綴じ具の先端の形状は棒状の金属に嵌合頭部を備えていることが好ましい。嵌合頭部は、一組の金属ボタンの一方をスポット溶接、はんだ付け、カシメ等の接合手段によって棒状の金属に接合することができる。また、半球状の金型を備えたヘッダー加工機を用いて棒状金属の先端面を半球状に膨出することができる。また、グラインダ加工機によって棒状金属の先端部をくびれのある半球状に成形することができる。また、トーチバーナーによって棒状金属の先端部に溶融ボールを形成することができる。
【0029】
本発明の綴じホルダーにおいて、仕切り部上に覆部および係合部を設けたのは、綴じ込み用紙群の一部を両側から挟み込むためである。挟み込むことによって綴じ込み用紙群がばらけるのを防ぐことができる。また、挟み込むことによって綴じ込み用紙群の横幅より長くなるので、しおりの機能も発揮される。ここで、「ばらける」というのは、綴じ込み用紙群の移しかえによって綴じ込み用紙群が雄雌綴じ具の綴じ込み穴にはまらなくなる状態をいう。このため、仕切り部の横幅は綴じ込み用紙の横幅よりも留め穴の半径未満の範囲にとどめることが望ましい。より望ましくは、綴じ込み用紙の横幅は綴じ込み穴の直径×2/5の長さを超えないことである。綴じ込み用紙群からのはみだし幅が少なければ、システム手帳等の横幅から出っ張ることがなく持ち運びに便利である。
【0030】
本発明の綴じホルダーにおいて、仕切り部上の覆部および係合部のあいだに空隙部を設けたのは、綴じ込み用紙群の記載内容を呼び戻すためである。自分が記載したメモ等の内容は、その一部を見るだけでも記載した当時の全体の記憶がよみがえるというヒトの習性を利用するものである。表側から覆部を押さえて裏側から仕切り部を押し上げると、綴じ込み用紙群が反って空隙部がひろがり、さらに綴じ込み用紙群の記載内容がより思い出しやすくなる。
【0031】
本発明の綴じホルダーにおいて、覆部の円弧状曲面が仕切り部の平坦面と連接していることとしたのは、綴じ込み用紙群から覆部を開きやすくするためである。1枚の紙基材から仕切り部上に覆部を構成すると、覆部の外側の縁が半円状に伸ばされ、内側の縁は圧縮される。他方、覆部の他端は自由端である。覆部の縁から覆部の自由端のほうに向かってロール圧延するなどして両側から覆部の外側の縁を圧縮すると、覆部の外側の縁は半円状に引き伸ばされ、覆部の縁では引っ張り状態となる。これが仕切り部の平坦面と円弧状に連接している状態を保つ理由である。また、円弧状に連接している状態にあれば、円弧状の箇所を指で押さえることによって本発明の綴じホルダーをつかんだまま雄雌綴じ具から取り外し、別の雄雌綴じ具へ取り付けることができる。
【0032】
この円弧状態は、綴じ込み用紙群を入れ替える回数が増えるとより大きな円弧状となり、手帳を閉じっぱなしにすると小さな円弧状となる。また、本発明の綴じホルダーは、綴じ込み用紙群の用紙と同じく紙基材であるから、指で仕切り部の平坦面を裏側から表側に押しあてれば、空隙部を簡単に広げることができ、内容確認がさらに容易になる。また、覆部が円弧状曲面となっているので、綴じ込み用紙群が数ページと薄くなっても簡単に綴じ込み用紙群の一部のページを差し替えることが可能になる。
【0033】
また、本発明の綴じホルダーの製造方法のひとつは、1枚の紙基材の両側を同一方向に折り曲げて仕切り部上に空隙部を介して覆部および係合部を積層した、雄雌綴じ具の綴じ込み用紙群を保持する綴じホルダーの製造方法であって、少なくとも当該仕切り部上の当該覆部をロール圧延する工程、および、当該係合部および当該仕切り部の同一の所定位置に複数個の留め穴を形成する工程とからなる。
【0034】
また、本発明の綴じホルダーの製造方法のもうひとつは、1枚の紙基材の両側を同一方向に折り曲げて仕切り部上に空隙部を介して覆部および係合部を積層した、雄雌綴じ具の綴じ込み用紙群を保持する綴じホルダーの製造方法であって、1枚の紙基材の第一たるみ部分をロール圧延する工程、そのロール圧延された紙基材の第二たるみ部分をロール圧延する工程、および、その第一たるみ部分またはその第二たるみ部分の同一の所定位置に複数個の留め穴を穿孔する工程とからなる。
【0035】
本発明の綴じホルダーの製造方法において、少なくとも当該仕切り部上の当該覆部をロール圧延する工程を設けたのは、覆部の縁から覆部の自由端のほうに向かってロール圧延すると、覆部の外側の縁は半円状により引き伸ばされ、仕切り部の平坦面とより円弧状に連接している状態をつくるからである。より円弧状に連接している状態になれば、そのまま開いて綴じ込み用紙のページをめくりやすく、記入しやすくなるからである。これらの綴じホルダーの製造方法は、綴じホルダーの覆部が効率よくめくれやすくなるようにする綴じホルダーの製造方法を提供することができる。
【0036】
また、本発明の綴じ込み用紙群の移送方法は、あるバインダー式金具の一部の綴じ込み用紙群を別のバインダー式金具に移しかえる綴じ込み用紙群の移送方法において、以下の(a)〜(d)からなる綴じホルダーを用いて綴じ込み用紙群を移しかえることができる。
(a)1枚の紙基材からなる当該綴じホルダーは、覆部、仕切り部および係合部から構成されていること、(b)当該覆部および当該係合部は空隙部を介して当該仕切り部上に積層されていること、(c)当該係合部および当該仕切り部は同一の所定位置に複数個の留め穴を有していること、かつ、(d)当該仕切り部は横方向に上記留め穴の直径未満の範囲で上記綴じ込み用紙より長いこと。
【0037】
本発明の綴じホルダーにおいて好ましい実施態様は以下のとおりである。
本発明の仕切り部は横方向に上記留め穴の半径未満の範囲で上記綴じ込み用紙より長いことが好ましい。また、本発明の綴じホルダーは色分けされていることが好ましい。
【0038】
本発明の綴じホルダーにおいて、仕切り部上に覆部および係合部を設けたのは、綴じ込み用紙群の一部を両側から挟み込むためである。挟み込むことによって綴じ込み用紙群がばらけるのを防ぐことができ、同時に、抜き取られた残りの用紙がばらけるのを防ぐことができる。また、挟み込むことによって、後述する図4の部分拡大図に示すように、仕切り部上の覆部が湾曲するので覆部が開閉しやすくなり、綴じ込み用紙群の出し入れが容易になる。また、仕切り部の横方向は綴じ込み用紙群の横幅より長いので、しおりの機能も発揮される。ここで、「ばらける」というのは、綴じ込み用紙群の移しかえによって綴じ込み用紙群がバインダー式金具の綴じ込み穴にはまらなくなる状態をいう。このため、仕切り部の横幅は綴じ込み穴の直径×2/5の長さを超えないことが望ましい。より望ましくは、綴じ込み用紙の横幅は綴じ込み用紙の横幅よりも留め穴の半径未満の範囲にとどめることである。綴じ込み用紙群からのはみだし幅が少なければ、スリムなシステム手帳等の横幅から出っ張ることがなく持ち運びに便利である。
【0039】
本発明の綴じホルダーにおいて、仕切り部上の覆部および係合部のあいだに空隙部を設けたのは、綴じ込み用紙群の記載内容を呼び戻すためである。自分が記載したメモ等の内容は、その一部を見るだけでも記載した当時の全体の記憶がよみがえるというヒトの記憶の習性を利用するものである。表側から覆部を押さえて裏側から仕切り部を押し上げると、綴じ込み用紙群が反って空隙部がひろがり、情報量が多くなるのでさらに綴じ込み用紙群の記載内容がより思い出しやすくなる。
【0040】
本発明の綴じホルダーを使用すると、後述する図4の部分拡大図に示すように、覆部の円弧状曲面が仕切り部の平坦面と連接している状態になる。このため本発明の綴じ込み用紙群の移送方法によると、綴じ込み用紙群から覆部を開きやすくなる。1枚の紙基材から仕切り部上に覆部を構成すると、覆部の外側の縁が半円状に伸ばされ、内側の縁は圧縮される。特に綴じ込み用紙群が厚くなった場合、適当な個所で折り目を設けることによって綴じホルダーの背表紙およびタイトル記入欄とすることができ、本発明のファイルホルダーに綴じたとき検索が容易になる。
【0041】
他方、覆部の他端は自由端である。覆部の縁から覆部の自由端のほうに向かってロール圧延するなどして両側から覆部の外側の縁を圧縮すると、覆部の外側の縁は半円状に引き伸ばされ、覆部の縁では引っ張り状態となる。これが仕切り部の平坦面と円弧状に連接している状態になりやすい理由である。また、ひとたび円弧状に連接している状態になれば、以後は円弧状の箇所を指で押さえることによって本発明の綴じホルダーをつかんだままバインダー式金具から取り外し、別のバインダー式金具へ取り付けることができるようになる。
【0042】
この円弧状態は、綴じ込み用紙群を入れ替える回数が増えるとより大きな円弧状となり、手帳を閉じっぱなしにすると小さな円弧状となる。また、本発明の綴じホルダーは、綴じ込み用紙群の用紙と同じく紙基材であるから、指で仕切り部の平坦面を裏側から表側に押しあてれば、空隙部を簡単に広げることができ、内容確認がさらに容易になる。また、覆部が円弧状曲面となっているので、綴じ込み用紙群が数ページと薄くなっても簡単に綴じ込み用紙群の一部のページを差し替えることが可能になる。
【0043】
本発明の綴じホルダーの製造方法において、少なくとも当該仕切り部上の当該覆部をロール圧延する工程を設けたのは、覆部の縁から覆部の自由端のほうに向かってロール圧延すると、覆部の外側の縁は半円状により引き伸ばされ、仕切り部の平坦面とより円弧状に連接している状態をつくりやすくなるからである。より円弧状に連接している状態になれば、そのまま開いて綴じ込み用紙のページをめくりやすく、記入しやすくなるからである。
【発明の効果】
【0044】
本発明のファイルホルダーを用いると、1回の操作でファイルホルダーを開き、かつ、綴じ具を開放することができる効果がある。しかも、硬く閉じた綴じ具を開放する力が少なくて済む効果がある。また、本発明のファイルホルダーを用いると、たとえ開放した際に衝撃力が発生してもこの衝撃力によって綴じ込み用紙群がばらけることはない効果がある。特に雄綴じ具の嵌合頭部が雌綴じ具の遊嵌穴部で遊嵌すると、解放力の垂直成分によって屈曲溝が自律的に綴じ込み用紙群を抑える効果がある。また、本発明のファイルホルダーを用いると、綴じ具を閉じたまま綴じ込み用紙群の内容を視認することができる効果がある。
【0045】
他方、本発明の綴じホルダーを用いると、バインダー式金具に綴じられた用紙群から必要なページ部分だけをバインダー式金具から簡単に取り去ることができる効果がある。また、本発明の綴じホルダーは、綴じ込み用紙群を両側から挟み込んでいるので、左右にばらけることがなく簡単に別のバインダー式金具へ綴じなおすことができる効果がある。綴じ込み用紙はリフィル、バインダーノート、ルーズリーフなど様々な名前で呼ばれているが、本発明の綴じホルダーよるとこれらすべての綴じ込み用紙群に用いることができる。特にバインダー式金具に綴じられた綴じ込み用紙群の一枚が薄くても、本発明の綴じホルダー上でそのままめくることができ、綴じ込み用紙の差し替えも容易に行うことができるという効果がある。
【0046】
また、本発明の綴じホルダーは、紙製なので下敷きとして利用することができ、綴じ込み用紙群の必要なページ部分に書き込みをすることができる。また、本発明の綴じホルダーに罫線や図表やスコアシートなどを設けると、簡単なタイトルなどを書きこむことができる効果がある。また、本発明の綴じホルダーのエッジに目盛りを設けたり、0〜9までの数字で区切ったりすると、簡単な物差しや分類表として利用することができる。
【0047】
さらに、本発明の綴じホルダーに綴じ込み用紙群と異なる複数のカラー色を施した場合、カラー色に合わせたインデックス機能も兼ねることができる効果がある。この場合、バインダー式金具に綴じられた綴じ込み用紙群の端面からカラーエッジが覗くことで、出っ張りのないスマートなカラーインデックス機能を兼ね備えることができる。また、このカラーインデックス機能は、1冊のシステム手帳等の場合や保管ファイルの場合でも、テーマ別、プロジェクト別、取引先別など案件ベースで色分けし、整理することができる効果がある。
【0048】
本発明の綴じホルダーの製造方法によると、本発明の綴じホルダーを簡単に精度よく製造することができる効果がある。本発明のロール圧延によると、綴じホルダーの覆部が仕切り部の平坦面とより円弧状に連接している状態をつくることができる効果がある。特に、たるみ部分をロール圧延することによって同一の所定位置に複数個の留め穴を穿孔することが容易になる効果がある。
【0049】
本発明の綴じホルダーの使用方法によると、あるバインダー式金具の一部の綴じ込み用紙群を別のバインダー式金具に移しかえる綴じ込み用紙群の移送が簡単になる。また、その移送に用いる本発明の綴じホルダーの覆部が開きやすくなり、綴じ込み用紙群の出し入れが簡単になるという効果がある。
【0050】
本発明のホルダーキットによると、小さく取り扱いにくいA5以下の大きさの穴明き用紙群の整理が容易になる効果がある。特に、手帳用のリフィルは紙が薄く滑りやすいので、このような穴明き用紙群の整理に最適なものになる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1】本発明の綴じホルダーの製造方法の模式図であり、第一たるみ部分を形成する状態を示す。
図2】本発明の綴じホルダーの製造方法の模式図であり、第一たるみ部分を案内する状態を示す。
図3】本発明の綴じホルダーの製造方法の模式図であり、第二たるみ部分を形成する状態を示す。
図4】本発明の綴じホルダーの斜視図および部分的に拡大した模式図である。
図5】本発明の綴じホルダーに綴じ込み用紙群が保持された模式図である。
図6】本発明の綴じホルダーを従来のバインダー式金具に綴じた斜視図および部分的に拡大した模式図である。
図7】本発明のファイルホルダーの閉じた状態を示す斜視図である。
図8】本発明のファイルホルダーの開いた状態を示す斜視図である。
図9】本発明のファイルホルダーの平面図である。
図10】本発明のファイルホルダーの底面図である。
図11】本発明のファイルホルダーの正面図である。
図12】本発明のファイルホルダーの右側面図である。
図13】本発明のファイルホルダーの左側面図である。
図14】本発明の綴じホルダー1個を本発明のファイルホルダーに綴じた斜視図である。
図15】本発明のファイルホルダーの解放直前の状態を示す模式図である。
図16】本発明のファイルホルダーの解放直後の状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。まず本発明の綴じホルダーについて説明する。図1図3は本発明の綴じホルダーの一製造工程を示し、図4図6は本発明の綴じホルダーおよびその使用例を示す。まず、本発明の綴じホルダーの一製造工程について説明する。
【0053】
本発明の綴じホルダー1の基材である紙基材2は、図1 に示すように、第一上下ロール10の上ロール11と下ロール12によって右から左へ移送される。移送された紙基材2の先端は、第一ガイド板13に案内され、第一ストッパ板14に当たって止まる。他方、紙基材2は先端が止まっても第一上下ロール10によって右から左へ移送され続けるので、やがて第一たるみ部分15が形成される。
【0054】
この第一たるみ部分15は、図2 に示すように、第一上下ロール10の下ロール12および第二上下ロール20の上ロール21によって所定のロール間隔で押しつぶされると同時に引き伸ばされるので、係合部6を形成する。その後、係合部6は、紙基材2の先端となって第二ガイド板23に案内され、第二ストッパ板24に当たって止まる。他方、紙基材2自体は下ロール22および上ロール21によって下方へ移送され続けるので、やがて第二たるみ部分25が形成される。
【0055】
この第二たるみ部分25は、図3 に示すように、第二上下ロール20の上ロール21と下ロール22によって右から左へ移送され、紙基材2が第二上下ロール20から吐き出される。その後、図4 に示すように、穿孔装置(図示せず)によって留め穴4が形成され、綴じホルダー1が完成する。
【0056】
綴じホルダー1には、仕切り部5上に係合部6および覆部3が積層され、係合部6および覆部3の間に空隙部7がある。また、覆部3の縁は、図4の部分的に拡大した図で示すように、仕切り部5の平坦面と円弧状に連接している。このため、図5 に示すように、綴じホルダー1に綴じ込み用紙群Pを保持しようとするとき、容易に覆部3を開くことができる。
【0057】
次に、図6 に示すように、綴じホルダー1をバインダー式金具8に綴じた場合、綴じホルダー1の空隙部7から綴じ込み用紙群Pの内容を見ることができる。他人には理解することができないメモ等の内容でも、自分が記載したものは隙部7からその一部を見るだけでメモ等の内容全体の記憶をよみがえらせることができる。また、綴じホルダー1を反らせることによって綴じ込み用紙群Pの記載内容を確認することができる。また、図6 の部分拡大模式図に示すように、綴じホルダー1は綴じ込み用紙群Pよりもエッジ9の部分だけ横幅が大きくなっている。このため綴じホルダー1の上にむき出しの綴じ込み用紙群Pをのせても、綴じホルダー1のインデックス機能(栞機能)によって綴じホルダー1の箇所を即座に開くことができ、さらに、バインダー式金具8の綴じ環を開くことによって綴じホルダー1を簡単に取り出すことができる。
【0058】
次に、本発明のファイルホルダー100について説明する。図7および図8は本発明のファイルホルダー100の開閉状態を示す。図9図13は本発明のファイルホルダー100の詳細を示す。図14は本発明のファイルホルダーに綴じホルダーを使用した例を示し、図15および図16はファイルホルダーの雌雌綴じ具の解放前後の状態を示す。
【0059】
図8に示すように、本発明のファイルホルダー100は、オモテ表紙110に背表紙120に隣接する隣接領域112および背表紙120に隣接しない把手領域113の2区画に分割する屈曲溝114が設けられ、当該把手領域113には2個の雌綴じ具130,140が配設され、他方、その裏表紙150には当該雌綴じ具130,140に対峙する棒状の雄綴じ具160,170が立設されている。
【0060】
雌綴じ具130は、図15に示すようにいわゆるリングホックのアタマ(ヘッド)131とバネ132である。たとえば、アタマ131は外形10mm、内径3mm、全長3.5mmであり、バネ132は外形10.5mm、内径4.5mm、全長4.5mmである。オモテ表紙110の穴をあけた把手領域113の両側にアタマ131とバネ132を置く。ハンドプレス機を用いてアタマ131とバネ132を圧着すると、アタマ131の先端部133がつぶれてバネ132と固着され、雌綴じ具130が完成する。雌綴じ具130の受口部134の直径は3.5mmである。雌綴じ具130には、遊嵌穴部135があり、線状バネ体136が組み込まれている。
【0061】
雄綴じ具160、170は、直径3.6mmの金属棒の先端部161、171を球形に旋盤加工し、先端面から3mmの位置に直径3.3mmの首部162、172を設けたものである。すなわち、ここでの雄綴じ具160、170は雄綴じ具および棒状体が一体となったものである。雄綴じ具および棒状体が一体となったもの160、170の長さは背表紙120の高さと同じである。本発明のファイルホルダー100を閉じているときは、雄綴じ具160が雌綴じ具130に嵌着される。このとき雄綴じ具160の首部162が雌綴じ具130の線状バネ体136によって両側から締め付けられているので、雄綴じ具160の先端部161は雌綴じ具130の遊嵌穴部135内で遊嵌する。オモテ表紙110の把手領域113からの雌綴じ具130と140の高さは32mmであり、雄綴じ具160と170の間隔は、57mmである。
(綴じホルダーの開閉試験)
【0062】
図6に示すような綴じホルダー1の係合部6の上下をクリップ(図示せず)で止めた。これを垂直方向に傾けて覆部3を開き、また、水平方向に戻して覆部3を閉じた。これを1サイクルとして50サイクル繰り返したところ、覆部3は全体が大きく湾曲した。
(ファイルホルダーの開閉試験)
【0063】
図8に示すファイルホルダー100の高さ32mmの雄綴じ具160に17mmの高さまで綴じ込み用紙群Pをのせた。その後、図7に示すようにファイルホルダー100の雌綴じ具130,140と雄綴じ具160、170を嵌合した。ついで、オモテ表紙110の把手領域113の雌綴じ具130と140の真中を右手でもって勢いよく解放した。図15に示す解放直前の状態では、雌綴じ具130,140は直立した雄綴じ具160、170と遊嵌し、引っ張り方向を向いている。
【0064】
図16に示す解放直後の状態では、解放時の衝撃が綴じ込み用紙群Pに伝わる。しかし、左手を図7に示すオモテ表紙110の隣接領域112に載せているので、くぼんだ隣接領域112が屈曲溝114をさらに押し下げる。そうすると屈曲溝114が綴じ込み用紙群Pに当たり、綴じ込み用紙群Pが舞い上がってばらけることはない。
【産業上の利用分野】
【0065】
本発明における綴じホルダーは、バインダー式金具形式のシステム手帳、スケジュール帳、日替わり日記帳、家計簿、スコアシート、ルーズリーフ、メモ帳などさまざまな用途に利用することができる。また、本発明におけるファイルホルダーおよびホルダーキットは、背表紙を外に向けて綴じる新規なタイプのファイルホルダーおよびホルダーキットである。
【符号の説明】
【0066】
1:綴じホルダー
3:覆部
5:仕切り部
6:係合部
7:空隙部
9:エッジ
100:ファイルホルダー
110:オモテ表紙
112:隣接領域
113:把手領域
114:屈曲溝
130,140:雌綴じ具
131:アタマ
132:バネ
135:遊嵌穴部
160,170:雄綴じ具
161、171:球形先端部
162、172:首部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16