特許第6986087号(P6986087)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6986087バルブ診断システムを有するダイカスト鋳造装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6986087
(24)【登録日】2021年11月30日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】バルブ診断システムを有するダイカスト鋳造装置
(51)【国際特許分類】
   B22D 17/32 20060101AFI20211213BHJP
   B29C 45/03 20060101ALI20211213BHJP
【FI】
   B22D17/32 J
   B29C45/03
【請求項の数】8
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2019-539180(P2019-539180)
(86)(22)【出願日】2018年2月8日
(65)【公表番号】特表2020-507473(P2020-507473A)
(43)【公表日】2020年3月12日
(86)【国際出願番号】IB2018050787
(87)【国際公開番号】WO2018146615
(87)【国際公開日】20180816
【審査請求日】2020年10月23日
(31)【優先権主張番号】102017000014874
(32)【優先日】2017年2月10日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】519258770
【氏名又は名称】イタルプレッセ・インドゥストリエ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
【氏名又は名称原語表記】ITALPRESSE INDUSTRIE S.P.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】アンドレア・ペッツォーリ
【審査官】 坂口 岳志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−018970(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22D 15/00−17/32
B29C 45/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイカスト鋳造装置の射出アセンブリ(1)であって、
前記装置のモールド内の鋳造溶融金属に作用するように並進制御可能な射出ピストン(20)、及び前記射出ピストン(20)を並進させるための流体を収容し、圧力を加えるメイン圧力チャンバ(26)と、
前記メイン圧力チャンバ(26)内の流体圧力を増加させるために油圧制御されるマルチプライヤピストン(42)と、
前記射出ピストン(20)と前記マルチプライヤピストン(42)との前進及び復帰を操作するバルブ手段であって、
位置トランスデューサ(204)によって電子的フィードバック制御される比例供給バルブ(104)と、
射出復帰ドレインバルブ(105)と、
射出復帰バルブ(106)と、
位置トランスデューサ(212)によって電子的フィードバック制御される比例射出ドレインバルブ(112)と、
マルチプライヤ解放バルブ(114)と、
マルチプライヤ復帰ドレインバルブ(116)と、
位置トランスデューサ(218)によって電子的フィードバック制御される比例メインマルチプライヤバルブ(118)と、
の少なくとも1つを含む、前記バルブ手段と、
複数の前記バルブの少なくとも1つ及び前記トランスデューサに動作可能に接続され、前記複数のバルブの開閉を制御する電子制御手段(300)であって、前記複数のバルブに対する複数の診断テストを実行するためのテスト操作プログラムを含む所定の制御プログラムによって構成及びプログラムされる、前記電子制御手段(300)と、
前記電子制御手段に動作可能に接続され、前記診断テストの結果を表示する表示手段と、
を備え、
前記テスト操作プログラムは、各バルブに対してテストを順番に1つずつ実行し、前記テストの中で検出されたパラメータを、予め規定された範囲又は閾値と比較
前記表示手段は、前記診断テストの結果を表示するとき、前記テストされたバルブの正しい動作若しくは誤った動作、又は前記テストが実行できないことをハイライトする、
射出アセンブリ(1)。
【請求項2】
前記テスト操作プログラムは、前記複数のテストの全てを連続して実行し、
前記電子制御手段は各結果を表示する、
請求項1に記載の射出アセンブリ。
【請求項3】
前記射出ピストン(20)の位置を検出する射出ピストン位置センサ(220)と、
メイン背圧チャンバ(32)内の圧力を検出するメイン背圧チャンバ圧力トランスデューサ(232)と、
前記メイン圧力チャンバ(26)内の圧力を検出するメイン圧力チャンバ圧力トランスデューサ(226)と、
二次背圧チャンバ(56)の圧力を検出する二次背圧チャンバ圧力トランスデューサ(256)と、
を備える、
請求項1又は2に記載の射出アセンブリ。
【請求項4】
前記テスト操作プログラムは、
供給バルブのオフセット値(テスト1)と、
ドレインバルブのオフセット値(テスト2)と、
供給バルブの開閉時間(テスト3)と、
ドレインバルブの開閉時間(テスト4)と、
供給バルブのフィードバック(テスト5)と、
ドレインバルブのフィードバック(テスト6)と、
供給バルブの油圧漏れ(テスト7)と、
ドレインバルブの油圧漏れ(テスト8)と、
マルチプライヤ解放バルブの開放及び動作(テスト9)と、
メインマルチプライヤバルブの開閉時間(テスト10)と、
メインマルチプライヤバルブのフィードバック(テスト11)と、
からなる一群のテストのうちの少なくとも1つを実行する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の射出アセンブリ。
【請求項5】
前記テスト操作プログラムは、油圧回路の一部をオイル供給から除外して、所定のバルブを検証するための最適な条件下で前記テストを実行する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の射出アセンブリ。
【請求項6】
軽合金用ダイカスト鋳造装置の油圧回路におけるバルブの診断方法であって、
各バルブに対して診断テストを順番に1つずつ実行することと、
前記テストの中で検出されたパラメータを予め規定された範囲又は閾値と比較して前記テストの結果を判定することと、
前記診断テストの結果を続いて表示することと、
を含
前記診断テストの結果を続いて表示することは、前記テストされたバルブの正しい動作若しくは誤った動作、又は前記テストが実行できないことをハイライトすることを含む、
方法。
【請求項7】
供給バルブのオフセット値(テスト1)と、
ドレインバルブのオフセット値(テスト2)と、
供給バルブの開閉時間(テスト3)と、
ドレインバルブの開閉時間(テスト4)と、
供給バルブのフィードバック(テスト5)と、
ドレインバルブのフィードバック(テスト6)と、
供給バルブの油圧漏れ(テスト7)と、
ドレインバルブの油圧漏れ(テスト8)と、
マルチプライヤ解放バルブの開放及び動作(テスト9)と、
メインマルチプライヤバルブの開閉時間(テスト10)と、
メインマルチプライヤバルブのフィードバック(テスト11)と、
からなる一群のテストのうちの少なくとも1つの実行を含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
油圧回路の一部をオイル供給から除外して、所定のバルブを検証するための最適な条件下で前記テストを実行するように、前置ステップが設けられる、
請求項6又は7に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧作動式ダイカスト鋳造装置に関し、具体的には、軽合金のダイカスト鋳造用の油圧作動式ダイカスト鋳造装置に関する。特に、本発明は、射出プロセスを操作するためのバルブを備え、これらのバルブの動作の自己診断システムが設けられている鋳造装置の射出アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、この種の装置は、モールドで作業を行う装置であって、二つのハーフモールドを備え、当該二つのハーフモールドが結合することによって製造する部品に対応するキャビティが形成される。また、ダイカスト鋳造装置は、型締アセンブリと、モールド内に注湯された溶融金属に圧力を加えるための射出ピストンを有する射出アセンブリとを備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
射出ピストンの作動及び更なるプロセス操作タスクのために、多数のバルブによって調節される油圧回路が設けられる。これらのバルブの性能は、装置の適切な動作にとって非常に重要であり、バルブの誤動作は、装置の停止、又は成形される部品の品質レベルの大幅の低下に繋がる。
【0004】
多くの場合、作業回復時間が長く、システムの生産性に与える影響は想像できる。
【0005】
本発明の目的は、前述した欠点を克服するように、バルブを診断するためのシステムを備える油圧作動式ダイカスト鋳造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1に係るダイカスト鋳造装置によって達成される。従属請求項は、本発明の更なる実施形態を明確にする。
【0007】
本発明に係るダイカスト装置の特徴及び利点は、添付の図面による非限定的な例として提供される以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る、プロセスを操作するバルブを備えるダイカスト装置の射出アセンブリの機能図である。
図2】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト1の実行フローチャートである。
図3a】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト2の実行フローチャートである。
図3b】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト2の実行フローチャートである。
図4a】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト3の実行フローチャートである。
図4b】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト3の実行フローチャートである。
図5a】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト4の実行フローチャートである。
図5b】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト4の実行フローチャートである。
図6】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト5の実行フローチャートである。
図7】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト6の実行フローチャートである。
図8a】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト7の実行フローチャートである。
図8b】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト7の実行フローチャートである。
図9a】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト8の実行フローチャートである。
図9b】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト8の実行フローチャートである。
図10a】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト9の実行フローチャートである。
図10b】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト9の実行フローチャートである。
図11a】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト10の実行フローチャートである。
図11b】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト10の実行フローチャートである。
図12a】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト11の実行フローチャートである。
図12b】射出アセンブリにおけるバルブに対するテスト11の実行フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1によれば、油圧作動式ダイカスト鋳造装置の射出アセンブリは符号1で全体的に示されている。
【0010】
射出アセンブリ1は、射出ピストン20を備え、射出ピストン20は、頭端部22と対向する末端部24との間の並進軸Xに沿って延びている。射出ピストン20は、コマンドにより、油圧駆動装置によって、前記並進軸Xに沿って並進することができる。
【0011】
射出アセンブリ1は、更にメイン圧力チャンバ26を備えている。メイン圧力チャンバ26は、射出ピストン20の上流、すなわち、その末端部24の上流側に位置し、射出ピストン20を外側に向けて並進させるための流体を収容し、流体に圧力を加える。
【0012】
更に、射出アセンブリ1は、流体のメイン入口28と、メイン入口28とメインチャンバ26との間に配置され、流体がメインチャンバ26からメイン入口28へ戻ることを防止するのに適した遮断バルブ102とを備える。
【0013】
例えば、前記遮断バルブ102は、出願人名義の欧州出願第2942127(A1)号明細書に含まれる開示により作製されたものである。
【0014】
更に、当該鋳造装置は、射出ピストン20の動作回路用の第1のアキュムレータ30(第1のアキュムレータ30は、関連シリンダにより装填されてもよく、シリンダは、例えば、加圧窒素を封入する)を備える。前記第1のアキュムレータ30は、メイン入口28の上流側に接続され、当該第1のアキュムレータ30と前記メイン入口28との間には、比例供給バルブ104が動作する。
【0015】
前記供給バルブ104は電子的に制御され、バルブの開度の関数としての信号を検出するのに適した位置トランスデューサ204によるフィードバックを利用する。
【0016】
メイン圧力チャンバ26は更に、ドレインに接続された射出ドレイン29に接続され、射出ドレイン29に沿って射出復帰ドレインバルブ105が動作する。
【0017】
射出アセンブリ1は、メイン背圧チャンバ32を更に備えている。メイン背圧チャンバ32は、射出ピストン20の末端部24の下流側に位置し、復帰入口34に接続され、射出ピストン20を復帰並進させるための加圧流体を提供する。
【0018】
復帰入口34は、上流側にポンプフィード36に接続されており、ポンプフィード36の上流には、一般に電気モータにより作動されるポンプ38が配置されている。
【0019】
ポンプフィード36と復帰入口34との間に、ポンプ38が配置されている。
【0020】
更に、比例最大ポンプ圧力バルブ108は、ポンプフィード36上に同時に挿入され、ドレインに接続されて、ポンプ38の吐出圧力を調整する。
【0021】
更に、メイン背圧チャンバ32は、ドレインに接続された復帰ドレイン40に接続され、復帰ドレイン40に沿って比例射出ドレインバルブ112が配置され、当該比例射出ドレインバルブ112は、電子的に制御され、位置トランスデューサ204が設けられている。位置トランスデューサ204は、当該バルブの開度の関数としての信号を発するのに適している。
【0022】
更に、射出アセンブリ1は、メインチャンバ26に含まれる流体の圧力を、アキュムレータ30によって供給される圧力よりも高く増加させるのに適した圧力倍増手段を備える。
【0023】
前記圧力増倍手段は、マルチプライヤピストン(multiplier piston)42を有し、マルチプライヤピストン42は、増倍軸Yに沿って、メインチャンバ30内の圧縮で作動するのに適した頭端部44と反対側の末端部46との間で延びている。増倍軸Yは、例えば、射出ピストン20の並進軸Xと一致している。
【0024】
マルチプライヤピストン42は、増倍軸Yに沿って、コマンドにより並進することができる。
【0025】
圧力増倍手段は、マルチプライヤピストン42の上流の二次圧力チャンバ48と、加圧流体を注入するための、二次チャンバ100の上流の二次流体入口50とを更に備える。
【0026】
鋳造装置は更に、二次入口50に接続可能な第2のアキュムレータ52(リチャージ用の関連シリンダを有する)を備え、マルチプライヤ解放バルブ114は、第2のアキュムレータ52と二次入口50との間に配置されている。
【0027】
二次圧力チャンバ48は、ドレインに接続されたマルチプライヤ復帰ドレイン54にも接続され、マルチプライヤ復帰ドレイン54に沿ってマルチプライヤ復帰ドレインバルブ116が配置されている。
【0028】
更に、増倍手段は、マルチプライヤピストン42の末端部46の下流の二次背圧チャンバ56を有し、二次背圧チャンバ56は、二次復帰入口58を介して第2のアキュムレータ52に接続可能である。
【0029】
前記二次復帰入口58に沿って、第2のアキュムレータ52と二次背圧室56との間において、電子制御可能な比例メインマルチプライヤバルブ118が動作し、当該バルブの開度の関数としての信号を発するのに適した位置トランスデューサ218が設けられている。
【0030】
最後に、第1付属部60は、マルチプライヤ復帰ドレインバルブ116をメインマルチプライヤバルブ118に接続させ、圧力を解放し、第2部62は、マルチプライヤ復帰ドレインバルブ116を射出復帰ドレインバルブ105に接続させる。
【0031】
更に、射出アセンブリ1は、
射出ピストン20の位置を検出するための射出ピストン位置センサ220(例えば、エンコーダ)と、
メイン背圧チャンバ32内の圧力を検出するためのメイン背圧チャンバ圧力トランスデューサ232と、
メイン圧力チャンバ26内の圧力を検出するためのメイン圧力チャンバ圧力トランスデューサ226と、
二次背圧チャンバ56内の圧力を検出するための二次背圧チャンバ圧力トランスデューサ256と、
を備える。
【0032】
ダイカスト鋳造方法は、第1の射出ステップを含み、第1の射出ステップにおいて、射出ピストン20はスピードを落として前進し、溶融金属をモールド内に設けられた副チャネルに充満させる。
【0033】
第1の射出ステップにおいて、制御された供給バルブ104の部分的開放のため、加圧流体は、例えば、150バールの公称圧力でメイン入口28に供給され、そこから、メイン遮断バルブ102の開放によってメインチャンバ30に供給される。
【0034】
制御された射出ドレインバルブ112の開放により、メイン背圧チャンバ32は圧力を解放し、それにより、メイン圧力チャンバ30内の流体の作用とメイン背圧チャンバ32内の流体の反作用とは、所望の速度で、射出ピストン20に対し外向けの推力を生ずる。
【0035】
続いて、好ましくは、前のステップから中断することなく、本方法は第2の射出ステップを提供し、第2の射出ステップにおいて、射出ピストン20は、第1のステップの前進速度よりも高い速度で前進する。
【0036】
第2の射出ステップにおいて、更に制御された供給バルブ104の開放のため、例えば、全体として、加圧流体は、より大きな流量でメイン入口28に供給され、そこから、メイン遮断バルブ102の開放によってメインチャンバ30に供給される。
【0037】
更に、好ましくは、更に制御された射出ドレインバルブ112の開放のため、メイン背圧チャンバ32は圧力を解放し、それにより、メイン圧力チャンバ30内の流体の作用とメイン背圧チャンバ32内の流体の反作用とは、所望の速度で、射出ピストン20に対し外向けの推力を生ずる。
【0038】
更に、好ましくは、前のステップから中断することなく、本方法は第3の射出ステップを提供し、第3の射出ステップにおいて、射出ピストンはほぼゼロ速度で動作するが、溶融金属に対し高い推力を加え、冷却による収縮を相殺するように固化中の溶融金属に作用する。
【0039】
第3の射出ステップにおいて、圧力増倍手段が作動される。
【0040】
特に、加圧流体は、二次入口50に供給され、そこから、制御されたマルチプライヤ解放バルブ114の開放に連れ、二次圧力チャンバ48に供給される。二次背圧チャンバ56は、メインマルチプライヤバルブ118を介して制御されるように、加圧流体が供給され、それにより、増圧ピストン42は、メイン圧力チャンバ30内に存在する流体に対し推力を与え、圧力チャンバ30内の圧力を、例えば、500バールまで増加させる。
【0041】
その結果、メイン入口40とメイン圧力チャンバ30との間の圧力差に反応する遮断バルブ102は、閉鎖構成に移行し、メイン入口40とメイン圧力チャンバ30とを流体的に分離させる。
【0042】
高圧状態にされたメイン圧力チャンバ30内の流体は、射出ピストン20に作用し、それにより、当該ピストンは、モールド内の金属に対し所望の作用を加え、収縮を相殺する。
【0043】
第3の射出ステップが完了した後、増倍手段は停止される。特に、二次背圧チャンバ56に供給される加圧流体、及びマルチプライヤ復帰ドレインバルブ116の開放により二次圧力チャンバ48がドレインに接続されることによって、マルチプライヤピストン42は、リタンストロークを実行する。
【0044】
更に、射出復帰バルブ106の開放によって、加圧流体は、復帰入口34及びポンプフィード36を介してメイン背圧チャンバ32に供給される。また、射出復帰ドレインバルブ105の開放によって、メイン圧力チャンバ30は、ドレインに接続される。このように、射出ピストン20は、リタンストロークを完了する。
【0045】
鋳造装置は、更に操作手段300を備える。操作手段300は、電子制御ユニット、すなわち、プログラム可能なPLC又はマイクロプロセッサを有する。電子制御ユニットは、前記バルブ及び/又は前記センサ及び/又はトランスデューサと動作可能に接続され、前記センサ及び/又は前記トランスデューサによって発される信号の関数として、及び/又は所定の操作プログラムの関数として、前記バルブの開閉を制御する。
【0046】
本発明によれば、鋳造装置は、診断システムを備える。当該診断システムは、各バルブに対してテストを実行し、テストの中で検出されたパラメータを、予め規定された間隔又は閾値と比較することにより、前述のバルブの正しい動作を検証できる。閾値は、オペレータによって設定されるか、又は基本テストの中で検出される。
【0047】
言い換えると、テストは各バルブに対して、1つずつ順に実行され、テストの中で検出されたパラメータは、予め規定された間隔又は閾値と比較される。
【0048】
更に、所定のバルブを検証するための最適な条件下でテストを実施するように、テストを実施する前に、油圧回路の一部がオイル供給から除外される。
【0049】
更に、前記診断システムは、表示手段、例えば、モニタ又はディスプレイを備え、各テストの結果を表示し、正しい動作、誤った動作、又はテストを実行できないことをハイライトする。
【0050】
各テストを実行する前に、診断システムは、例えば、装置に配置されているバルブのタイプにより、そのようなテストが実行できることを確認し、実行できる場合に、当該テストを実行する。
【0051】
テスト1:供給バルブオフセット値
本テストは各供給バルブに対して実行される。テストの目的は、バルブの最小開度に対応する制御電圧値を特定し、それが予め規定された範囲内にあり、経時的に変化しないことを確認することである。
【0052】
上記装置の場合、特に、前記テストは、供給バルブ104、及び供給バルブ104への油圧回路に同時に挿入され、例えば、供給に対する要求を満たすために、同様な機能を有する他の比例供給バルブについて行われる。
【0053】
テスト開始条件は以下である、すなわち、
1.ドレインバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
2.供給バルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
3.メインマルチプライヤバルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
4.ドレインバルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
5.供給バルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
6.メインマルチプライヤバルブは、閾値の間でフィードバックする(低値と高値との間、バルブが閉じた位置を示す)。
7.マルチプライヤ解放バルブは、自由状態である。
8.射出復帰ドレインバルブは、自由状態である(供給チャンバが空にされた)。
9.射出復帰バルブは、自由状態である。
10.マルチプライヤ復帰ドレインバルブは、「OFF」である(頭側チャンバが空にされた)。
11.供給圧は、閾値よりも小さい(圧力がない状態を示す)。
12.ピストンは引っ込む位置にある。
13.射出安全アクセスポートが閉じている。
【0054】
本テストは、図2に示すフローチャートにより実行される。
【0055】
テスト2:ドレインバルブオフセット値
本テストは各ドレインバルブに対して実行される。テストの目的は、バルブの最小開度に対応する電圧制御値を特定し、それが予め規定された範囲内にあり、時間とともに変化しないことを確認することである。
【0056】
前述した装置については、特に、前記テストは、射出ドレインバルブ112、及びドレインバルブ112への油圧回路に同時に挿入され、同様な機能、例えば、ドレインへの流量要件を満たすための機能を有する他の比例ドレインバルブについて行われる。
【0057】
テスト開始条件は以下である、すなわち、
1.ドレインバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
2.供給バルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
3.メインマルチプライヤバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
4.ドレインバルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
5.供給バルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
6.メインマルチプライヤバルブは、閾値の間でフィードバックする(低値と高値との間、バルブが閉じた位置を示す)。
7.マルチプライヤ解放バルブは、自由状態である。
8.射出復帰ドレインバルブは、自由状態である(供給チャンバが空にされた)。
9.射出復帰バルブは、自由状態である。
10.マルチプライヤ復帰ドレインバルブは、「OFF」である(頭側チャンバが空にされた)。
11.供給圧は、閾値よりも小さい(圧力がない状態を示す)。
12.ピストンは引っ込む位置にある。
13.射出安全アクセスポートが閉じている。
【0058】
本テストは、図3a及び図3bに示すフローチャートにより実行される。
【0059】
テスト3:供給バルブの開閉時間
本テストは、目的が供給バルブの最小開閉時間(そして、開閉速度)を検証することであり、供給バルブに利用可能である。
【0060】
前述した装置において、本テストは、供給バルブ104、及び油圧回路に同時に挿入された他の比例供給バルブについて行われる。
【0061】
本テストは、射出ピストンが静止状態で実施される。すなわち、本テストは、適切な動作条件にあるピストンが動かないように、制御ロジックに従って実施される。
【0062】
更に、アキュムレータ30は、バルブの開放に連れ、高圧オイルを蓄えないように排出される。一方、アキュムレータ52は、適切な動作を確保するように蓄積される。
【0063】
テスト開始条件は以下である、すなわち、
1.ドレインバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
2.供給バルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
3.メインマルチプライヤバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
4.ドレインバルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
5.供給バルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
6.メインマルチプライヤバルブは、閾値の間でフィードバックする(低値と高値との間、バルブが閉じた位置を示す)。
7.マルチプライヤ解放バルブは、自由状態である。
8.射出復帰ドレインバルブは、自由状態である(供給チャンバが空にされた)。
9・射出復帰バルブは、自由状態である。
10.マルチプライヤ復帰ドレインバルブは、「OFF」である(頭側チャンバが空にされた)。
11.供給圧は、閾値よりも小さい(圧力がない状態を示す)。
12.ピストンは引っ込む位置にある。
13.射出安全アクセスポートが閉じている。
【0064】
本テストは、図4a及び図4bに示すフローチャートにより実行され、その中、「Tam」は、「供給バルブの開放時間を測定するためのタイマー」を表し、「Tcm」は、「供給バルブの閉止時間を測定するためのタイマー」を表す。
【0065】
テスト4:ドレインバルブの開閉時間
本テストは、目的がドレインバルブの最小開閉時間(そして、開閉速度)を検証することであり、フィードバックバルブに利用可能である。
【0066】
前述した装置において、特に、本テストは、ドレインバルブ112、及び同時に挿入され、同様の機能を有する他の比例ドレインバルブについて行われる。
【0067】
本テストは、射出ピストンが静止状態で実施される。更に、アキュムレータ30は、バルブの開放に連れ、高圧オイルを蓄えないように排出される。一方、アキュムレータ52は、適切な動作を確保するように蓄積される。
【0068】
テスト開始条件は以下である、すなわち、
1.ドレインバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
2.供給バルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
3.メインマルチプライヤバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
4.ドレインバルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
5.供給バルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
6.メインマルチプライヤバルブは、閾値の間でフィードバックする(低値と高値との間、バルブが閉じた位置を示す)。
7.マルチプライヤ解放バルブは、自由状態である。
8.射出復帰ドレインバルブは、自由状態である(供給チャンバが空にされた)。
9・射出復帰バルブは、自由状態である。
10.マルチプライヤ復帰ドレインバルブは、「OFF」である(頭側チャンバが空にされた)。
11.供給圧は、閾値よりも小さい(圧力がない状態を示す)。
12.ピストンは引っ込む位置にある。
13.射出安全アクセスポートが閉じている。
【0069】
本テストは、図5a及び図5bに示すフローチャートにより実行され、その中、「Tas」は、「ドレインバルブ開放時間」を表し、「Tcs」は、「ドレインバルブ閉止時間」を表す。
【0070】
テスト5:供給バルブフィードバック
本テストは、目的がバルブの制御と応答(フィードバック)との間の精度を検証することであり、フィードバック測定を有するバルブに利用可能である。
【0071】
前述した装置において、特に、本テストは、供給バルブ104、及び同時に挿入され、同様の機能を有する他の比例供給バルブについて行われる。
【0072】
本テストは、射出ピストンが静止状態で実施される。
【0073】
テスト開始条件は以下である、すなわち、
1.ドレインバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
2.供給バルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
3.メインマルチプライヤバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
4.ドレインバルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
5.供給バルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
6.メインマルチプライヤバルブは、閾値の間でフィードバックする(低値と高値との間、バルブが閉じた位置を示す)。
7.マルチプライヤ解放バルブは、自由状態である。
8.射出復帰ドレインバルブは、自由状態である(供給チャンバが空にされた)。
9・射出復帰バルブは、自由状態である。
10.マルチプライヤ復帰ドレインバルブは、「OFF」である(頭側チャンバが空にされた)。
11.供給圧は、閾値よりも小さい(圧力がない状態を示す)。
12.ピストンは引っ込む位置にある。
13.射出安全アクセスポートが閉じている。
【0074】
本テストは、図6に示すフローチャートにより実行される。
【0075】
テスト6:ドレインバルブフィードバック
本テストは、目的がバルブの制御と応答(フィードバック)との間の精度を検証することであり、フィードバックバルブに利用可能である。
【0076】
前述した装置において、特に、本テストは、ドレインバルブ112、及びドレインバルブ112への油圧回路に同時に挿入され、同様の機能を有する他の比例ドレインバルブについて行われる。
【0077】
本テストは、射出ピストンが静止状態で実施される。
【0078】
テスト開始条件は以下である、すなわち、
1.ドレインバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
2.供給バルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
3.メインマルチプライヤバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
4.ドレインバルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
5.供給バルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
6.メインマルチプライヤバルブは、閾値の間でフィードバックする(低値と高値との間、バルブが閉じた位置を示す)。
7.マルチプライヤ解放バルブは、自由状態である。
8.射出復帰ドレインバルブは、自由状態である(供給チャンバが空にされた)。
9・射出復帰バルブは、自由状態である。
10.マルチプライヤ復帰ドレインバルブは、「OFF」である(頭側チャンバが空にされた)。
11.供給圧は、閾値よりも小さい(圧力がない状態を示す)。
12.ピストンは引っ込む位置にある。
13.射出安全アクセスポートが閉じている。
【0079】
本テストは、図7に示すフローチャートにより実行される。
【0080】
テスト7:供給バルブの油圧漏れ
本テストの目的は、供給バルブに漏れがないことを確認することである。
【0081】
前述した装置において、特に、本テストは、供給バルブ104、及び供給バルブ104への油圧回路に同時に挿入され、同様の機能を有する他の比例供給バルブについて行われる。
【0082】
好ましくは、本テストは、射出復帰ドレインバルブ105に対しても実行される。
【0083】
本テストは2つのステップに分けられる。
1.供給チャンバが加圧され、圧力が安定に維持されることを確認する(これにより、復帰ドレインバルブの漏れが排除される)。
2.圧力が解放され、ドレインバルブが閉じられ、圧力が上昇しないことを確認する(これにより、供給バルブの漏れの可能性が排除される)。
【0084】
テスト開始条件は以下である、すなわち、
1.ドレインバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
2.供給バルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
3.メインマルチプライヤバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
4.ドレインバルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
5.供給バルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
6.メインマルチプライヤバルブは、閾値の間でフィードバックする(低値と高値との間、バルブが閉じた位置を示す)。
7.マルチプライヤ解放バルブは、自由状態である。
8.射出復帰ドレインバルブは、自由状態である(供給チャンバが空にされた)。
9・射出復帰バルブは、自由状態である。
10.マルチプライヤ復帰ドレインバルブは、「OFF」である(頭側チャンバが空にされた)。
11.供給圧は、閾値よりも小さい(圧力がない状態を示す)。
12.ピストンは引っ込む位置にある。
13.射出安全アクセスポートが閉じている。
【0085】
本テストは、図8a及び図8bに示すフローチャートにより実行される。
【0086】
テスト8:ドレインバルブの油圧漏れ
本テストの目的は、ドレインバルブ(射出シリンダロッド側)に漏れがないことを確認することである。
【0087】
前述した装置において、特に、本テストは、ドレインバルブ112、及びドレインバルブ112への油圧回路に同時に挿入され、同様の機能を有する他の比例ドレインバルブについて行われる。
【0088】
好ましくは、本テストは、射出復帰ドレインバルブ106に対しても実行される。
【0089】
本テストは2つのステップに分けられる。
1.ドレインチャンバが加圧され、圧力が安定に維持されることを確認する(これにより、射出ドレインバルブ112の漏れの可能性が排除される)。
2.圧力が解放され、比例ドレインバルブが閉じられ、圧力が上昇しないことを確認する(これにより、射出復帰バルブの漏れが排除される)。
【0090】
テスト開始条件は以下である、すなわち、
1.ドレインバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
2.供給バルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
3.メインマルチプライヤバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
4.ドレインバルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
5.供給バルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
6.メインマルチプライヤバルブは、閾値の間でフィードバックする(低値と高値との間、バルブが閉じた位置を示す)。
7.マルチプライヤ解放バルブは、自由状態である。
8.射出復帰ドレインバルブは、自由状態である(供給チャンバが空にされた)。
9・射出復帰バルブは、自由状態である。
10.マルチプライヤ復帰ドレインバルブは、「OFF」である(頭側チャンバが空にされた)。
11.供給圧は、閾値よりも小さい(圧力がない状態を示す)。
12.ピストンは引っ込む位置にある。
13.射出安全アクセスポートが閉じている。
【0091】
本テストは、図9a及び図9bに示すフローチャートにより実行される。
【0092】
テスト9:マルチプライヤ解放バルブの開放と動作(閉ループ射出)
本テストの目的は、マルチプライヤ解放バルブが迅速に開き、圧力増倍ステップに必要なオイルの正しい供給を可能にすることを検証することである。
【0093】
テスト開始条件は以下である、すなわち、
1.ドレインバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
2.供給バルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
3.メインマルチプライヤバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
4.ドレインバルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
5.供給バルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
6.メインマルチプライヤバルブは、閾値の間でフィードバックする(低値と高値との間、バルブが閉じた位置を示す)。
7.マルチプライヤ解放バルブは、自由状態である。
8.射出復帰ドレインバルブは、自由状態である(供給チャンバが空にされた)。
9・射出復帰バルブは、自由状態である。
10.マルチプライヤ復帰ドレインバルブは、「OFF」である(頭側チャンバが空にされた)。
11.供給圧は、閾値よりも小さい(圧力がない状態を示す)。
12.ピストンは引っ込む位置にある。
13.射出安全アクセスポートが閉じている。
【0094】
本テストは、図10a及び図10bに示すフローチャートにより実行され、その中、「Tasm1」は、「マルチプライヤ解放バルブの開放時間を確認するタイマー」を表す。
【0095】
テスト10:メインマルチプライヤバルブの開放時間(閉ループ射出)
本テストの目的は、3方マルチプライヤバルブの最小開閉時間(開閉速度)を検証することである。
【0096】
テスト開始条件は以下である、すなわち、
1.ドレインバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
2.供給バルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
3.メインマルチプライヤバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
4.ドレインバルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
5.供給バルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
6.メインマルチプライヤバルブは、閾値の間でフィードバックする(低値と高値との間、バルブが閉じた位置を示す)。
7.マルチプライヤ解放バルブは、自由状態である。
8.射出復帰ドレインバルブは、自由状態である(供給チャンバが空にされた)。
9・射出復帰バルブは、自由状態である。
10.マルチプライヤ復帰ドレインバルブは、「OFF」である(頭側チャンバが空にされた)。
11.供給圧は、閾値よりも小さい(圧力がない状態を示す)。
12.ピストンは引っ込む位置にある。
13.射出安全アクセスポートが閉じている。
【0097】
本テストは、図11a及び図11bに示すフローチャートにより実行され、その中、「Ta1ml」は、「メインマルチプライヤバルブのポジティブ開放時間(positive opening time)を確認するタイマー」を表し、「Ta2m1」は、「メインマルチプライヤバルブのネガティブ開放時間(negative opening time)を確認するタイマー」を表す。
【0098】
テスト11:メインマルチプライヤバルブのフィードバック
本テストは、目的がメインマルチプライヤバルブの制御とフィードバックとの間の精度を検証することであり、フィードバック測定を有するバルブに利用可能である。
【0099】
本テストは、射出ピストンが静止状態で実施される。
【0100】
テスト開始条件は以下である、すなわち、
1.ドレインバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
2.供給バルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
3.メインマルチプライヤバルブは、流通可能、すなわち、「ON」であり、制御電圧は、0Voltである。
4.ドレインバルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
5.供給バルブは、フィードバックが閾値より小さい(信号が利用可能な場合、バルブが閉じた状態を示す)。
6.メインマルチプライヤバルブは、閾値の間でフィードバックする(低値と高値との間、バルブが閉じた位置を示す)。
7.マルチプライヤ解放バルブは、自由状態である。
8.射出復帰ドレインバルブは、自由状態である(供給チャンバが空にされた)。
9・射出復帰バルブは、自由状態である。
10.マルチプライヤ復帰ドレインバルブは、「OFF」である(頭側チャンバが空にされた)。
11.供給圧は、閾値よりも小さい(圧力がない状態を示す)。
12.ピストンは引っ込む位置にある。
13.射出安全アクセスポートが閉じている。
【0101】
本テストは、図12a及び図12bに示すフローチャートにより実行される。
【0102】
本発明に係る射出アセンブリは、バルブの適切な動作を確認すること、誤動作を示すこと、又は経時的な性能を検証することを可能にするため、従来技術に関して言及した欠点を克服する。
【0103】
当業者は、様々なニーズに応じて、上記射出アセンブリに変更を加えることができ、これらの全てが、添付の特許請求の範囲により定められる保護の範囲内に含まれることは明らかである。
図1
図2
図3a
図3b
図4a
図4b
図5a
図5b
図6
図7
図8a
図8b
図9a
図9b
図10a
図10b
図11a
図11b
図12a
図12b