(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態に係る栽培容器1の斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る栽培容器1の上面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る栽培容器1の側面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る栽培容器1の底面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る栽培容器1の底面図である
図4内のAにあたる部分を拡大した図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る栽培容器2の斜視図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る栽培容器2の側面図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る栽培容器3の側面図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る栽培容器4の側面図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る栽培容器5のコントロール栓22を取り付ける前の斜視図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る栽培容器5のコントロール栓22を取り付けた斜視図である。
【
図12】本発明の実施形態に係る栽培容器6の蝶ボルト栓23を取り付ける前の斜視図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る栽培容器6の蝶ボルト栓23を取り付けた斜視図である。
【
図14】本発明の実施形態に係る栽培容器1に植物T、及び用土Sを初期設置する様子を表した図である
【
図15】本発明の実施形態に係る栽培容器1に植物T、及び用土Sを初期設置する様子を表した図である
【
図16】本発明の実施形態に係る栽培容器1を掘った土壌Gに定植する様子を表した図である。
【
図17】本発明の実施形態に係る栽培容器1の設置されているコントロール栓20を引き抜いて、成長コントロールを行う作業を図示した図である。
【
図18】本発明の実施形態に係る栽培容器1の設置されているコントロール栓20を引き抜いた後、成長コントロール孔111が解放された状態を図示した図である。
【
図19】本発明の実施形態に係る栽培容器2の設置されているコントロール栓21を引き抜いた後、成長コントロール孔111が解放された状態を図示した図である。
【
図20】本発明の実施形態に係る(a)栽培容器2、(b)栽培容器3、及び(c)栽培容器4の設置されているコントロール栓21を引き抜いた後、成長コントロール孔111が解放された状態を図示した側面図である。
【
図21】本発明の実施形態に係る栽培容器1の設置されているコントロール栓20を引き抜いた後、根Rは自由に延出した状態を図示した図である。
【
図22】本発明の実施形態に係る実施例1の栽培容器1の側面図である。
【
図23】本発明の実施形態に係る実施例1の栽培容器1の上面図である。
【
図24】本発明の実施形態に係る実施例2の栽培容器1の側面図である。
【
図25】本発明の実施形態に係る実施例2の栽培容器1の上面図である。
【
図26】本発明の実施形態に係る実施例3の栽培容器6の側面図である。
【
図27】本発明の実施形態に係る実施例3の栽培容器6の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0022】
[1.成長コントロール植物栽培容器1の概要]
本発明の実施概要の一例として、植物Tのストレート内壁栓タイプ成長コントロール植物栽培容器1(以下、栽培容器1と略す)を
図1乃至
図5に沿って説明する。
図1は栽培容器1の斜視図、
図2は栽培容器1の上面図、
図3は栽培容器1の側面図、
図4は栽培容器1の底面図、及び
図5は底面図である
図4内のAにあたる部分を拡大した図である。
【0023】
図1乃至
図4が示す通り、栽培容器1は、側壁10 、底壁11 、上縁12 、根成長用の孔101n、ホック用の孔102、ホック103、成長コントロール孔111、円筒形もしくは多角柱形の内壁栓20(以下コントロール栓20と略す)からなり、鉢状に形成されている。
図1乃至
図4では、側面から見て逆さ台形、上面から見て円形の容器が図示されているが、植物Tを入れることのできる鉢状であればこのような形に限定されない。栽培容器1の大きさは、植物の種類や植物をどの程度まで成長させ、調節をするかによって異なる。栽培容器1の素材は、プラスティック、グラスファイバー、ステンレス等の丈夫で風化しない素材を用いる。また形状を保つ厚みがあれば、栽培容器1の素材は、防根シートに用いられるポリエステル高密度長繊維不織布でも良い。
【0024】
根成長用の孔101nは、栽培容器1の側壁10 及び底壁11 に任意に複数穿設されても良いし、無くても良い。根成長用の孔101nは、植物を植えつけた後、その植物の細根Snが根成長用の孔101nを通って栽培容器1の周囲の土壌G中に延出できるようにするために設ける。根成長用の孔101nは植物を成長させるには多数設ける方が良いが、植物の成長を抑制したい場合は設けなくても良い。根成長用の孔101nの直径は0.01mm以上10mm以下、好ましくは0.05mm以上5mm以下、さらに好ましくは0.1mm以上3mm以下である。
【0025】
ホック用の孔102は、ホック103を使って、後述するコントロール栓20の固定を行う目的で設けるが、固定する手段があれば無くても良い。栽培容器1へ土を入れる際にコントロール栓20を別手段で固定するのであれば、ホック用の孔102、もしくはホック103はあってもなくても良い。ホック103の素材は金属類、プラスティック、グラスファイバー等でもよいが、竹の繊維、お米の籾殻、コーンスターチ、ヤシの葉等といった、土壌で分解され、土に還る素材としても良い。
【0026】
成長コントロール孔111は、底壁11に設けられるが、側壁10の低部に設けても良い。成長コントロール孔111初期設置時には後述するコントロール栓20によって塞がれているが、成長を促進させたい際に、コントロール栓20を引き抜くことにより、孔が開くことによって、その孔から植物Tの根Rが自由に延出できるようになり、成長を促進させることができる。成長コントロール孔111は円形でも、多角形でも良いが、コントロール栓20で塞ぐことが可能な形が好ましい。
図5に示す成長コントロール孔111の直径CDLは0.1mm以上50mm以下、好ましくは0.3mm以上30mm以下、さらに好ましくは0.5mm以上15mm以下である。成長コントロール孔111は1カ所、1種類の直径でも良いが、好ましくは2カ所以上、2種類以上の直径、より詳細なコントロールを行う場合は、3カ所以上、3種類以上の直径を設ける。
図1乃至
図4の例は成長コントロール孔111が6カ所、3種類の直径としている。栽培容器1の素材が防根シートに用いられるポリエステル高密度長繊維不織布の場合は、ハトメなどを使用して、穴の周辺を金属で覆い、穴の大きさが変形しないようにしても良い。
【0027】
コントロール栓20は成長コントロール孔111を塞ぐために、栽培容器1の側壁10の内側に沿って設置する。前記ホック用の孔102、及び前記ホック103を使って側壁10に固定しても良い。初期設置の際にはコントロール栓20の方端は成長コントロール孔111を塞ぎ、もう方端は用土S上に表出させ、成長コントロールする際にはコントロール栓20を用土S上から引き抜く。
図3に示すコントロール栓20の全長PLは、側壁10、及び上縁12の長さSLと同様、もしくはSLよりも長い栓とする。
図5に示すコントロール栓20の直径PDLは、成長コントロール孔111の直径CDLと同長、もしくは成長コントロール孔111を塞ぐように成長コントロール孔111の直径CDLよりも若干短くしても良い。コントロール栓20の素材は、プラスティック、グラスファイバー、金属(ステンレス等)の丈夫で風化しない素材を用いる。
【0028】
[2.成長コントロール植物栽培容器2の概要]
本発明の実施概要の一例として、植物Tのストレート外壁栓タイプ成長コントロール植物栽培容器2(以下、栽培容器2と略す)を
図6、及び
図7に沿って説明する。
図6は栽培容器2の斜視図、及び
図7は栽培容器2の側面図である。
【0029】
図6、乃び
図7が示す通り、栽培容器2は、側壁10 、底壁11 、上縁12 、根成長用の孔101n、ホック用の孔102、ホック103、成長コントロール孔111、円筒形もしくは多角柱形の外壁栓21(以下コントロール栓21と略す)からなり、鉢状に形成されている。
図6、乃び
図7では、側面から見て逆さ台形、上面から見て円形の容器が図示されているが、植物Tを入れることのできる鉢状であればこのような形に限定されない。栽培容器2の大きさは、植物の種類や植物をどの程度まで成長させ、調節をするかによって異なる。栽培容器2の素材は、プラスティック、グラスファイバー、ステンレス等の丈夫で風化しない素材を用いる。また形状を保つ厚みがあれば、栽培容器2の素材は、防根シートに用いられるポリエステル高密度長繊維不織布でも良い。
【0030】
栽培容器2の根成長用の孔101nは、栽培容器1の根成長用の孔101nと同様である、
【0031】
栽培容器2のホック用の孔102、及びホック103も、栽培容器1と同様であり、後述するコントロール栓21の固定を行う目的で設けるが、固定する手段があれば無くても良い。
【0032】
成長コントロール孔111は、側壁10に設けられる。成長コントロール孔111初期設置時には後述するコントロール栓21によって塞がれているが、成長を促進させたい際に、コントロール栓21を引き抜くことにより、孔が開くことによって、その孔から植物Tの根Rが自由に延出できるようになり、成長を促進させることができる。成長コントロール孔111は円形でも、多角形でも良いが、コントロール栓21で塞ぐことが可能な形が好ましい。成長コントロール孔111の直径CDLは栽培容器1と同様である。
【0033】
コントロール栓21は成長コントロール孔111を塞ぐために、栽培容器1の側壁10の外側に沿って設置する。前記ホック用の孔102、及び前記ホック103を使って側壁10に固定しても良い。初期設置の際には
図6、及び
図7のようにコントロール栓21から栓部211で成長コントロール孔111を塞ぐ。
図6、及び
図7ではコントロール栓211つから栓部211を3つ備えているが、3つ以上でも良い。初期設置の際にはコントロール栓21端は用土S上に表出させ、成長コントロールする際にはコントロール栓21を用土S上から引き抜く。コントロール栓21の素材は、プラスティック、グラスファイバー、金属(ステンレス等)の丈夫で風化しない素材を用いる。
【0034】
[3.成長コントロール植物栽培容器3の概要]
本発明の実施概要の一例として、植物Tのストレート外壁栓タイプ成長コントロール植物栽培容器3(以下、栽培容器3と略す)を
図8に沿って説明する。
図8は栽培容器3の側面図である。
【0035】
図8が示す通り、栽培容器3は栽培容器2と同様、側壁10 、底壁11 、上縁12 、根成長用の孔101n、ホック用の孔102、ホック103、成長コントロール孔111、円筒形もしくは多角柱形のコントロール栓21からなり、鉢状に形成されている。
図8では、側面から見て逆さ台形、上面から見て円形の容器が図示されているが、植物Tを入れることのできる鉢状であればこのような形に限定されない。栽培容器3の大きさは、植物の種類や植物をどの程度まで成長させ、調節をするかによって異なる。栽培容器3の素材は、プラスティック、グラスファイバー、ステンレス等の丈夫で風化しない素材を用いる。また形状を保つ厚みがあれば、栽培容器3の素材は、防根シートに用いられるポリエステル高密度長繊維不織布でも良い。
【0036】
栽培容器3の根成長用の孔101nは、栽培容器1、及び栽培容器2の根成長用の孔101nと同様である、
【0037】
栽培容器3のホック用の孔102、及びホック103も、栽培容器1、及び栽培容器2と同様であり、コントロール栓21の固定を行う目的で設けるが、固定する手段があれば無くても良い。
【0038】
成長コントロール孔111は、側壁10に設けられる。成長コントロール孔111初期設置時にはコントロール栓21によって塞がれているが、成長を促進させたい際に、コントロール栓21を引き抜くことにより、孔が開くことによって、その孔から植物Tの根Rが自由に延出できるようになり、成長を促進させることができる。成長コントロール孔111は円形でも、多角形でも良いが、コントロール栓21で塞ぐことが可能な形が好ましい。成長コントロール孔111の直径CDLは栽培容器1、及び栽培容器2と同様である。
【0039】
コントロール栓21は成長コントロール孔111を塞ぐために、栽培容器1の側壁10の外側に沿って設置する。前記ホック用の孔102、及び前記ホック103を使って側壁10に固定しても良い。初期設置の際には
図8のようにコントロール栓21から栓部211で成長コントロール孔111を塞ぐ。
図8ではコントロール栓211つから栓部211を2つ備えている。初期設置の際にはコントロール栓21端は用土S上に表出させ、成長コントロールする際にはコントロール栓21を用土S上から引き抜く。コントロール栓21の素材は、プラスティック、グラスファイバー、金属(ステンレス等)の丈夫で風化しない素材を用いる。
【0040】
[4.成長コントロール植物栽培容器4の概要]
本発明の実施概要の一例として、植物Tのストレート外壁栓タイプ成長コントロール植物栽培容器4(以下、栽培容器4と略す)を
図9に沿って説明する。
図9は栽培容器4の側面図である。
【0041】
図9が示す通り、栽培容器4は栽培容器2、及び栽培容器3と同様、側壁10 、底壁11 、上縁12 、根成長用の孔101n、ホック用の孔102、ホック103、成長コントロール孔111、円筒形もしくは多角柱形のコントロール栓21からなり、鉢状に形成されている。
図9では、側面から見て逆さ台形、上面から見て円形の容器が図示されているが、植物Tを入れることのできる鉢状であればこのような形に限定されない。栽培容器4の大きさは、植物の種類や植物をどの程度まで成長させ、調節をするかによって異なる。栽培容器2の素材は、プラスティック、グラスファイバー、ステンレス等の丈夫で風化しない素材を用いる。また形状を保つ厚みがあれば、栽培容器4の素材は、防根シートに用いられるポリエステル高密度長繊維不織布でも良い。
【0042】
栽培容器4の根成長用の孔101nは、栽培容器1、栽培容器2、及び栽培容器3の根成長用の孔101nと同様である、
【0043】
栽培容器4のホック用の孔102、及びホック103も、栽培容器1、栽培容器2、及び栽培容器3と同様であり、コントロール栓21の固定を行う目的で設けるが、固定する手段があれば無くても良い。
【0044】
成長コントロール孔111は、側壁10に設けられる。成長コントロール孔111初期設置時にはコントロール栓21によって塞がれているが、成長を促進させたい際に、コントロール栓21を引き抜くことにより、孔が開くことによって、その孔から植物Tの根Rが自由に延出できるようになり、成長を促進させることができる。成長コントロール孔111は円形でも、多角形でも良いが、コントロール栓21で塞ぐことが可能な形が好ましい。成長コントロール孔111の直径CDLは栽培容器1、栽培容器2、及び栽培容器3と同様である。
【0045】
コントロール栓21は成長コントロール孔111を塞ぐために、栽培容器1の側壁10の外側に沿って設置する。前記ホック用の孔102、及び前記ホック103を使って側壁10に固定しても良い。初期設置の際には
図9のようにコントロール栓21から栓部211で成長コントロール孔111を塞ぐ。
図9ではコントロール栓211つから栓部211を1つ備えている。初期設置の際にはコントロール栓21端は用土S上に表出させ、成長コントロールする際にはコントロール栓21を用土S上から引き抜く。コントロール栓21の素材は、プラスティック、グラスファイバー、金属(ステンレス等)の丈夫で風化しない素材を用いる。
【0046】
[5.成長コントロール植物栽培容器5の概要]
次に本発明の実施概要の一例として、植物Tの湾曲栓タイプ植物成長コントロール植物栽培容器5(以下、栽培容器5と略す)を
図10、乃び
図11に沿って説明する。
図10は栽培容器5の後述するコントロール栓22を取り付ける前の斜視図であり、
図11は栽培容器5にコントロール栓22を取り付けた斜視図である。
【0047】
図10、乃び
図11が示す通り、栽培容器5は、側壁10 、底壁11 、成長コントロール孔111、円筒形もしくは多角柱形の栓22(以下コントロール栓22と略す)からなり、筒状、もしくは鉢状に形成されている。
図10、乃び
図11では、側面から見て長方形、上面から見て円形の容器が図示されているが、植物Tを入れることのできる筒状、もしくは鉢状であればこのような形に限定されない。栽培容器2の大きさは、植物の種類や植物をどの程度まで成長させ、調節をするかによって異なる。また形状を保つ厚みがあれば、栽培容器5の素材は、防根シートに用いられるポリエステル高密度長繊維不織布でも良い。
【0048】
成長コントロール孔111は、側壁10の低部に設けても良い。成長コントロール孔111初期設置時には後述するコントロール栓22によって塞がれているが、成長を促進させたい際に、コントロール栓22を引き抜くことにより、孔が開くことによって、その孔から植物Tの根Rが自由に延出できるようになり、成長を促進させることができる。成長コントロール孔111は円形でも、多角形でも良いが、コントロール栓22で塞ぐことが可能な形が好ましい。成長コントロール孔111の直径CDLは栽培容器1と同様に、0.1mm以上50mm以下、好ましくは0.3mm以上30mm以下、さらに好ましくは0.5mm以上15mm以下である。成長コントロール孔111は1カ所、1種類の直径でも良いが、好ましくは2カ所以上、2種類以上の直径、より詳細なコントロールを行う場合は、3カ所以上、3種類以上の直径を設ける。栽培容器3の素材が防根シートに用いられるポリエステル高密度長繊維不織布の場合は、成長コントロール孔ハトメ111nなどを使用して、穴の周辺を金属で覆い、穴の大きさが変形しないようにしても良い。
【0049】
コントロール栓22は成長コントロール孔111を塞ぐために、栽培容器5の側壁10の外側に沿って設置する。栽培容器5の素材の素材がポリエステル高密度長繊維不織布の場合は、
図11の通り、栽培容器3の側壁10上部に切れ目104を入れて、そこにコントロール栓22を通し、固定してもよい。初期設置の際にはコントロール栓22の方端は成長コントロール孔111を塞ぎ、もう方端は用土S上に表出させ、成長コントロールする際にはコントロール栓22を用土S上から引き抜く。コントロール栓22の素材は、プラスティック、グラスファイバー、金属(ステンレス等)の丈夫で風化しない素材を用いる。
【0050】
[6.成長コントロール植物栽培容器6の概要]
次に本発明の実施概要の一例として、植物Tの蝶ボルト栓タイプ植物成長コントロール植物栽培容器6(以下、栽培容器6と略す)を
図12、乃び
図13に沿って説明する。
図12は栽培容器6の後述する蝶ボルト栓23、及び蝶ボルト用ナット24を取り付ける前の斜視図であり、
図13は栽培容器4に蝶ボルト栓23、及び蝶ボルト用ナット24を取り付けた斜視図である。
【0051】
図12、乃び
図13が示す通り、栽培容器6は、側壁10 、底壁11 、成長コントロール孔111、蝶ボルト栓23(以下蝶ボルト栓23と略す)、及び蝶ボルト用ナット24からなり、筒状、もしくは鉢状に形成されている。
図12、乃び
図13では、側面から見て長方形、上面から見て円形の容器が図示されているが、植物Tを入れることのできる筒状、もしくは鉢状であればこのような形に限定されない。栽培容器6の大きさは、植物の種類や植物をどの程度までさせ、調節をするかによって異なる。また形状を保つ厚みがあれば、栽培容器6の素材は、防根シートに用いられるポリエステル高密度長繊維不織布でも良い。
【0052】
成長コントロール孔111は、用土Sに埋まらないように、もしくは埋まった場合でも掘り出せるように。側壁10の上部に設ける。成長コントロール孔111初期設置時には後述する蝶ボルト栓23、及び蝶ボルト用ナット24によって塞がれているが、成長を促進させたい際に、蝶ボルト栓23、及び蝶ボルト用ナット24を外し、孔が開くことによって、その孔から植物Tの根Rが自由に延出できるようになり、成長を促進させることができる。成長コントロール孔111は円形でも、多角形でも良いが、蝶ボルト栓23で塞ぐことが可能な形が好ましい。成長コントロール孔111の直径CDLは栽培容器1と同様に、0.1mm以上50mm以下、好ましくは0.3mm以上30mm以下、さらに好ましくは0.5mm以上15mm以下である。成長コントロール孔111は1カ所、1種類の直径でも良いが、好ましくは2カ所以上、2種類以上の直径、より詳細なコントロールを行う場合は、3カ所以上、3種類以上の直径を設ける。栽培容器4の素材が防根シートに用いられるポリエステル高密度長繊維不織布の場合は、成長コントロール孔ハトメ111nなどを使用して、穴の周辺を金属で覆い、穴の大きさが変形しないようにしても良い。
【0053】
蝶ボルト栓23、及び蝶ボルト用ナット24は成長コントロール孔111を塞ぐために、蝶ボルト栓23を外側から回し、内側の蝶ボルト用ナット24を使って止める。初期設置の際には蝶ボルト栓23、及び蝶ボルト用ナット24は成長コントロール孔111を塞ぎ、蝶ボルト栓23、及び蝶ボルト用ナット24は用土S上に表出させるか、もしく掘り返せる程度の浅さで埋める。成長コントロールする際には蝶ボルト栓23、及び蝶ボルト用ナット24を外す。植物は表面上の養分を吸収するために、地表近くに根を伸ばすため、表面近くの成長コントロール孔111が効果を発揮する。蝶ボルト栓23、及び蝶ボルト用ナット24の素材は、プラスティック、グラスファイバー、金属(ステンレス等)の丈夫で風化しない素材を用いる。
【0054】
[7.栽培容器1を使った成長コントロール例]
次に、植物Tの成長コントロール方法の方法について、
図14乃至
図21に従って説明する。栽培容器1を例に用いて説明するが、栽培容器2乃至6でも同様にコントロールを行う。まず栽培容器1に入れる用土Sは、栽培容器1の周囲の土壌Gと同様のものを使用しても良いが、市販されている赤玉土、黒土、山砂、腐葉土、ピートモス等の基本用土を適当にブレンドして、適度な水分を含み、通気性があって、水はけがよく、養分を保持できる土を作り、用いるのが望ましい。栽培する植物T は、山桃、キウイ、藤、モッコーバラ、フサアカシア、ギンヨウアカシア、ハクレン、ザクロ、アジサイ、カキ、レモン、梅、桜等の木を準備する。
【0055】
図14、及び
図15は栽培容器1に植物T、及び用土Sを初期設置する様子を表した図である。
図14に示す通り、栽培容器1 には用土Sを栽培容器1に入れる。用土Sを入れる量は栽培容器1の高さLの約1 /3 〜 9/ 10 程度まで入れる。好ましくは、約1 / 2 〜 7/ 8 程度、さらに好ましくは約2/ 3 〜 4/ 5 程度まで入れる。その後、
図14に示す通り、容器内に向かう方向を示す矢印に沿って、植物Tを栽培容器1の中に降ろし、用土Sを用いて、植物Tの根Rを埋める。また、用土Sはコントロール栓20の方端が用土S上に表出する程度に入れる。そして
図15に示す通り、土壌Gを掘り、掘った穴に栽培容器1をいれる。
【0056】
植物Tが成長して花・実を実らせるまでの期間の経過を待つ。
図16は栽培容器1に定植した植物Tが成長した様子を表している。通常、栽培容器1に入れられた植物Tが地面に定植されてから半年乃至1年程度経過すると、植物Tは、栽培容器1の根成長用の孔101nを通って細根Snを栽培容器1の周囲の土壌Gに延出する。栽培容器1の周囲の土壌Gから水分と栄養を得るようになり、生長して花・実を実らせる。実が適度に実ったら、それを収穫等する。
【0057】
図17は栽培容器1に設置されているコントロール栓20(栽培容器5の場合はコントロール栓22、もしくは栽培容器6の場合は蝶ボルト栓23)を引き抜いて成長コントロールを行う作業を図示したものであり、
図18は栽培容器1の設置されているコントロール栓20を引き抜いた後、成長コントロール孔111が解放された状態を図示したもの、
図19は栽培容器2に設置されているコントロール栓21を引き抜いて、成長コントロールを行う作業を図示したものであり、
図20は本発明の実施形態に係る(a)栽培容器2、(b)栽培容器3、及び(c)栽培容器4の設置されているコントロール栓21を引き抜いた後、成長コントロール孔111が解放された状態を図示した側面図である。植物Tの成長を望む際は、用土S上に表出しているコントロール栓20、もしくは21の方端を
図17、または
図19のように引き抜く(栽培容器5の場合はコントロール栓22を引き抜き、もしくは栽培容器6の場合は蝶ボルト栓23を外す)。この作業により、
図18、または
図20(a)のように成長コントロール孔111は解放されるため、
図21のように根Rは自由に延出する。この根Rが自由に延出することにより、植物Tはより成長する。コントロール栓20、21、22、及び蝶ボルト栓23が複数ある場合は、コントロール栓20、21、22、及び蝶ボルト栓23を抜いた数が多いほど、またコントロール栓20、21、22、及び蝶ボルト栓23の直径が数種類ある場合は、直径が大きいほど、根Rは大きく延出し、植物Tはより成長が促進される。
【0058】
[8.栽培容器1の実施例1]
次に、栽培容器1の実施例1を説明する。なお栽培容器1を例にとって説明をするが、同様の鉢の形状は栽培容器2、3、及び4で実施しても良い。
図22、及び
図23は栽培容器1の実施例の1つを示している。
図22は実施例1の栽培容器1の側面図であって、栽培容器1は、側壁10、及び上縁12の全長SLは300mm 、底壁11の直径BDは100mm 、上縁12の直径UDが200mm 、根成長用の孔101nは1mmで数百か所、ホック用の孔102は6つ、ホック103も6つ、成長コントロール孔111は6か所、以下コントロール栓20も6つからなり、鉢状に形成されている。栽培容器1の素材はプラスティック素材を用いた。
【0059】
成長コントロール孔111の直径CDLは3種類、最大CDLは150mm、最小CDLは50mm、中間サイズとしてCDL100mmとしている。同様にコントロール栓20の直径PDLの最大PDLは149mm、最小PDLは49mm、中間サイズとしてPDL99mmとし、コントロール栓20の全長PLは305mmとしている。
【0060】
図23は実施例1の栽培容器1の上面図であって、成長コントロール孔111は最大孔、中間孔、最小孔はそれぞれ対角線状に、6か所は均等に配置することによって、均等に根Rを延出させる。均等に根Rを延出させることによって、思ったように成長をコントロールすることが可能となる。
【0061】
[9.栽培容器1の実施例2]
次に、栽培容器1の実施例2を説明する。なお栽培容器1を例にとって説明をするが、同様の鉢の形状は栽培容器2、3、及び4で実施しても良い。この実施例は、下部を幅広く取った例である。
図24、及び
図25は栽培容器1の実施例の1つを示している。
図24は実施例2の栽培容器1の側面図であって、栽培容器1は、側壁10、及び上縁12の全長SLは50mm 、底壁11の直径BDは200mm 、上縁12の直径UDが250mm 、根成長用の孔101nは設けず、ホック用の孔102は8つ、ホック103も8つ、成長コントロール孔111は8か所、コントロール栓20も8つからなり、鉢状に形成されている。栽培容器1 の素材はステンレス素材を用いた。
【0062】
成長コントロール孔111の直径CDLは4種類、最大CDLは150mm、最小CDLは60mm、中間サイズとしてCDL80mm、120mmとしている。同様にコントロール栓20の直径PDLの最大PDLは149mm、最小PDLは59mm、中間サイズとしてPDL79mm、及びPDL119mmとし、コントロール栓20の全長PLは55mmとしている。
【0063】
図25は実施例2の栽培容器1の上面図であって、成長コントロール孔111は最大孔、中間孔、最小孔はそれぞれ対角線状に、8か所は均等に配置することによって、均等に根Rを延出させる。均等に根Rを延出させることによって、意図通りに成長をコントロールすることが可能となる。
【0064】
[10.栽培容器6の実施例3]
次に、栽培容器6の実施例3を説明する。なお栽培容器6を例にとって説明をするが、同様の鉢の形状は栽培容器5で実施しても良い。この実施例は、上部と下部を同じ直径とし、栽培容器6の素材として防根シートに用いられるポリエステル高密度長繊維不織布を用いた例である。
図26、及び
図27は栽培容器5の実施例の1つを示している。
図26は実施例3の栽培容器6の側面図であって、栽培容器6は、側壁10の全長SL、及び底壁11の直径BDは共に200mm 、根成長用の孔101nは設けず、成長コントロール孔111は6か所、筒状に形成されている。
【0065】
成長コントロール孔111の直径CDLは1種類CDL80mm、としている。
【0066】
図27は実施例3の栽培容器6の上面図であって、成長コントロール孔111はそれぞれ対角線状に、6か所は均等に配置することによって、均等に根Rを延出させる。均等に根Rを延出させることによって、意図通りに成長をコントロールすることが可能となる。