(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記オプション品抽出部は、前記配達先車両の車種に対応して、前記配達先車両の車室内の所定部に装着可能なアタッチメント機能を有する前記食事ツールを、前記オプション品として抽出する
請求項2に記載の配達手配システム。
前記オプション品抽出部は、前記飲食物の配達元である第1販売店から前記配達先車両までの配達経路に存在する第2販売店で調達可能な物品を、前記オプション品の抽出対象に含める
請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の配達手配システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来のシステムのように、車両への飲食物の配達を依頼して車内で飲食を行う場合、利用者にとってより快適に飲食が行えることが望ましい。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、車両に配達された飲食物の車室内での飲食を、より快適にすることができる配達システム、及び配達方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための
第1態様として、配達先車両への飲食物の配達を手配する配達手配システムであって、前記配達先車両への飲食物の配達を依頼する配達依頼情報を、前記配達先車両の利用者により使用される利用者端末から受信して、前記配達先車両への前記飲食物の配達を受付ける飲食物配達受付部と、前記配達依頼情報又は前記配達依頼情報に対応付けられた依頼関連情報に含まれる
、前記配達先車両の車種と、前記配達先車両の乗員情報とのうちの少なくともいずれかに基づくオプション品を抽出するオプション品抽出部と、前記配達先車両への前記オプション品の配達を提案するオプション品提案情報を、前記利用者端末に送信するオプション品提案部とを備える配達手配システムが挙げられる。
上記配達手配システムによれば、配達先車両の利用者により、配達先車両への飲食物の配達が依頼されたときに、オプション品抽出部により、飲食物の種類と、配達先車両の車種と、配達先車両の乗員情報とのうちの少なくともいずれかに基づくオプション品が抽出される。そして、オプション品提案部により、オプション品の配達を提案するオプション品提案情報が、利用者端末に送信される。利用者は、オプション品提案情報を確認してオプション品の配達を依頼することにより、オプション品を使用して、配達先車両の車室内での飲食物の飲食をより快適に行うことができる。
【0006】
上記配達手配システムにおいて、前記オプション品抽出部は、前記配達先車両の乗員が、前記配達先車両の車室内で前記飲食物を飲食する際に用いる食事ツールを、前記オプション品として抽出する構成としてもよい。
この構成によれば、飲食物の種類による飲食のし易さ、配達先車両の車種による車室の広さ、配達先車両の乗員情報による乗員数等に基づいて、配達先車両の車室内での食事に適した食事ツールを抽出することができる。
【0007】
上記配達手配システムにおいて、前記オプション品抽出部は、前記配達先車両の車種に対応して、前記配達先車両の車室内の所定部に装着可能なアタッチメント機能を有する前記食事ツールを、前記オプション品として抽出する構成としてもよい。
この構成によれば、利用者は、オプション品を配達先車両の車室内の所定部に装着することで、より快適に車室内で飲食をすることができる。
【0008】
上記配達手配システムにおいて、前記オプション品抽出部は、前記アタッチメント機能を有するテーブルを、前記オプション品として抽出する構成としてもよい。
この構成によれば、利用者は、オプション品であるテーブルを車室内の所定部に装着することにより、快適に飲食をすることができると共に、飲食物の飛散による車室内の汚れを防止することができる。
【0009】
上記配達手配システムにおいて、前記オプション品抽出部は、
前記乗員情報から前記配達先車両に幼児が乗車していることを認識した場合に、防汚機能を要する衣類又はシートを、前記オプション品として抽出する構成としてもよい。
この構成によれば、利用者は、オプション品である防汚機能を有する衣類又はシートにより、着用している衣服や車室内の座席を覆うことにより、飲食物の飛散による衣類や車室内の汚れを防止することができる。
【0010】
前記オプション品抽出部は、前記飲食物の配達元である第1販売店から前記配達先車両までの配達経路に存在する第2販売店で調達可能な物品を、前記オプション品の抽出対象に含める構成としてもよい。
この構成によれば、飲食物を販売する第1販売店では扱っていないが、配達経路に存在する第2販売店で調達可能な物品を、オプション品の抽出対象に含めることにより、より多くの種類の物品をオプション品として配達先車両に配達することが可能になる。
【0011】
上記目的を達成するための
第2態様として、配達先車両への飲食物の配達を手配するために、コンピュータにより実行される配達手配方法であって、前記コンピュータが、前記配達先車両への飲食物の配達を依頼する配達依頼情報を、前記配達先車両の利用者により使用される利用者端末から受信して、前記配達先車両への前記飲食物の配達を受付ける飲食物配達受付ステップと、前記コンピュータが、前記配達依頼情報又は前記配達依頼情報に対応付けられた依頼関連情報に含まれる、前記配達先車両の車種と、前記配達先車両の乗員情報とのうちの少なくともいずれかに基づくオプション品を抽出するオプション品抽出ステップと、前記コンピュータが、前記配達先車両への前記オプション品の配達を提案するオプション品提案情報を、前記利用者端末に送信するオプション品提案ステップとを含む配達手配方法が挙げられる。
上記配達手配方法によれば、配達先車両の利用者により、配達先車両への飲食物の配達が依頼されたときに、オプション品抽出ステップにより、飲食物の種類と、配達先車両の車種と、配達先車両の乗員情報とのうちの少なくともいずれかに基づくオプション品が抽出される。そして、オプション品提案ステップにより、オプション品の配達を提案するオプション品提案情報が、利用者端末に送信される。利用者は、オプション品提案情報を確認してオプション品の配達を依頼することにより、オプション品を使用して、配達先車両の車室内での飲食物の飲食をより快適に行うことができる。
上記目的を達成するための第3態様として、配達先車両への飲食物の配達を手配する配達手配システムであって、前記配達先車両への飲食物の配達を依頼する配達依頼情報を、前記配達先車両の利用者により使用される利用者端末から受信して、前記配達先車両への前記飲食物の配達を受付ける飲食物配達受付部と、前記配達依頼情報又は前記配達依頼情報に対応付けられた依頼関連情報に含まれる、前記飲食物の種類と、前記配達先車両の車種と、前記配達先車両の乗員情報とのうちの少なくともいずれかに基づくオプション品を抽出するオプション品抽出部と、前記配達先車両への前記オプション品の配達を提案するオプション品提案情報を、前記利用者端末に送信するオプション品提案部とを備え、前記オプション品抽出部は、前記飲食物の配達元である第1販売店から前記配達先車両までの配達経路に存在する第2販売店で調達可能な物品を、前記オプション品の抽出対象に含める配達手配システムが挙げられる。
【発明の効果】
【0012】
上記配達手配システムによれば、配達先車両の利用者により、配達先車両への飲食物の配達が依頼されたときに、オプション品抽出部により、飲食物の種類と、配達先車両の車種と、配達先車両の乗員情報とのうちの少なくともいずれかに基づくオプション品が抽出される。そして、オプション品提案部により、オプション品の配達を提案するオプション品提案情報が、利用者端末に送信される。利用者は、オプション品提案情報を確認してオプション品の配達を依頼することにより、オプション品を使用して、配達先車両の車室内での飲食物の飲食をより快適に行うことができる。上記配達手配方法による場合にも、同様の作用効果を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[1.配達手配システムによる配達手配の態様]
図1を参照して、本実施形態の配達手配システム1による配達手配の態様について説明する。
図1では、配達手配システム1が、配達先車両100に乗車した利用者Uからの依頼に応じて、配達元である第1販売店400から配達先車両100への飲食物450の配達を手配し、配達車両410により飲食物450を届ける態様を示している。
【0015】
配達先車両100は電動車両であり、配達先車両100の全体的な作動を制御するECU(Electronic Control Unit)110、バッテリ111、及び目的地への経路案内等を行うナビゲーション装置112を備えている。配達先車両100は、駅、充電ステーション等の公共施設700の駐車スペースに駐車している。
【0016】
配達手配システム1は、飲食物450の配達を受注したときに、一緒に配達するオプション品を利用者Uに提案し、利用者Uがオプション品の配達を依頼したときには、オプション品の配達も手配する。配達手配システム1は、第1販売店400の取扱品の他に、第1販売店400から配達先車両100までの配達経路Rtの途中に存在する他の販売店が取り扱う物品についても、オプション品として利用者Uに提案する。
【0017】
図1の例では、利用者Uが、オプション品として、第2販売店500が取り扱う物品550と、第3販売店600が取り扱う物品650の配達を依頼した状況を示している。第1販売店400の配達員Dは、第2販売店500で物品550を調達し、第3販売店600で物品650を調達して、飲食物450と共に配達先車両100に届ける。第1販売店400は例えば中華料理の販売店であり、第2販売店500は例えば日用品等を扱うホームセンターであって、物品550は車室内で使用するテーブル等である。第3販売店600は例えばドラッグストアであり、物品650は幼児用のスタイや粉ミルクである。
【0018】
このように、利用者Uは、第1販売店400からの飲食物の配達を依頼したときに、第2販売店500が取り扱う物品及び第3販売店600が取り扱う物品についても、併せて配達を依頼することができる。そのため、利用者Uは、多くのオプション品の中から、自身の或いは同乗者にとってより適したオプション品の配達を依頼することができ、これにより、配達先車両100の車室内での飲食がより快適になることが期待できる。
【0019】
また、第2販売店500及び第3販売店600は、第1販売店400から配達先車両100への配達経路Rtの途中に存在する。そのため、配達員Dが、配達途中で第2販売店500及び第3販売店600に立ち寄って物品550及び物品650を調達することによる負担増は小さく、第1販売店400側の負担増を抑制しつつ、利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0020】
ここで、テーブル等の再利用が可能なオプション品については、利用者による注文形態として、購入の他に、オプション品の提供元や配達サービスの運営会社からのレンタルを選択できるようにしてもよい。利用者がレンタルを選択した場合には、オプション品の回収希望時刻や回収場所を、注文時に指定できるようにしてもよい。
【0021】
[2.配達手配システムの構成]
図1〜
図4を参照して、配達手配システムの構成について説明する。
図1に示したように、配達手配システム1は、CPU(Central Processing Unit)10、メモリ30、通信部40等により構成されたコンピュータシステムである。
【0022】
配達手配システム1は、通信部40により、通信ネットワーク900を介して、第1販売店400に設置された販売店端末401、利用者Uにより使用される利用者端末90、及び配達員Dにより使用される配達員端末420との間で通信を行う。
【0023】
配達手配システム1のメモリ30には、配達手配システム1の制御用プログラム31、配達手配システム1の利用登録を行った各利用者の情報が記録された利用者DB(Data Base)32、配達手配システム1の利用登録を行った各販売店の情報が記録された販売店DB33、及び各利用者による配達依頼の注文情報が記録された受注DB34が保存されている。
【0024】
さらに、メモリ30には、車種DB35、及び年齢・性別DB36が保存されている。車種DB35には、車両の車室内の部材(シート、インパネ等)に装着して使用するアタッチメント品(テーブル、ドリンクホルダ等)、シートアレンジ等の情報が記録されている。年齢・性別DB36には、年齢及び性別に応じた一般的な推奨品(例えば、女児に対する花柄模様が描かれたスタイ等)の情報が記録されている。
【0025】
CPU10は、メモリ30に保存された制御用プログラム31を読み込んで実行することにより、利用者登録部11、販売店登録部12、飲食物配達受付部13、オプション品抽出部14、及びオプション品提案部15として機能する。以下では、利用者Uと第1販売店400が、配達手配システム1に利用登録を行って、
図1に示したように、利用者Uの依頼に応じて、配達員Dが、配達車両410により第1販売店400から配達先車両100まで物品を配達する場合を例に説明する。
【0026】
なお、飲食物配達受付部13により実行される処理は、本発明の配達手配方法における飲食物配達受付ステップに相当し、オプション品抽出部14により実行される処理は、本発明の配達手配方法におけるオプション品抽出ステップに相当する。また、オプション品提案部15により実行される処理は、本発明の配達手配方法におけるオプション品提案ステップに相当する。
【0027】
利用者登録部11は、利用者端末90から送信される利用者登録情報を受信して、利用者情報を利用者DB32に記録することにより、配達手配システム1への利用者Uの登録を行う。
図2に示したように、利用者DB32には、各利用者について、利用者ID32a、利用者情報32b、配達先車両情報32c、及び乗員情報32dが記録されている。利用者IDは、配達手配システム1により、各利用者に対して発行される固有の識別情報である。利用者情報には、利用者の氏名、電話番号、Eメールアドレス、顔画像、自宅住所等が含まれる。
【0028】
配達先車両情報32cには、配達先車両(利用者が使用している車両)の車種、色、年式、グレード、車両画像等が含まれる。乗員情報32dには、配達先車両に乗車している各乗員の性別、年齢、嗜好性等が記録されている。乗員情報32dは、利用者Uが配達手配システム1への登録を行う際に入力してもよく、利用者Uが配達を依頼する際に入力してもよい。また、乗員情報として、乗員による過去の注文履歴等をさらに記録してもよい。
【0029】
販売店登録部12は、販売店端末401から送信される販売店登録情報を受信して、販売店情報を販売店DB33に記録することにより、配達手配システム1への第1販売店400の登録を行う。
図3に示したように、販売店DBには、各販売店について、販売店ID33a、販売店名33b、所在場所33c、配達エリア33d、及び販売品情報33eが記録されている。
【0030】
販売店ID33aは、配達手配システム1により、各販売店に対して発行される固有の識別情報である。販売品情報33eには、販売店が販売する各商品の情報と、各商品に対して提案するオプション品の情報とが記録されている。
【0031】
飲食物配達受付部13は、利用者端末90から送信される発注情報MOi(本発明の配達依頼情報に相当する)を受信することにより、利用者Uによる配達先車両100への飲食物の配達依頼を受付け、発注情報MOiにより指示された内容を、受注DB34に記録する。
図4に示したように、受注DB34には、各受注案件について、受注番号34a、利用者ID34b、販売店ID34c、注文品34d、オプション品手配情報34e、配達先34f、配達指定時刻34g、及び配達状況34hが記録されている。
【0032】
利用者ID34bは、配達依頼を行った利用者の利用者IDである。販売店ID34cは、配達依頼により指定された発注先の販売店の販売店IDである。注文品34dには、注文された物品の品名、個数等が含まれる。オプション品手配情報34eには、後述するオプション品抽出部14及びオプション品提案部15による処理に応じて、利用者が依頼したオプション品とその調達先が記録される。配達先34fには、配達先車両が駐車している場所の住所、地点(緯度・経度)、施設名称、配達先車両情報等が含まれる。地点(緯度・経度)は、利用者端末90又はナビゲーション装置112に備えられた図示しないGPS(Global Positioning System)センサにより、配達先車両の現在位置の検出情報が取得可能な場合に記録される。
【0033】
配達先車両情報には、配達先車両の車種、色、グレード等の配達先車両を特定するための情報が記録されている。さらに、配達先34fには、配達先車両が充電ステーションで充電している場合には、充電器の識別表示が含まれる。充電器の識別表示は、例えば、充電器の筐体に視認可能に示されている番号やマーク、或いは充電器に備えられた表示器に表示される番号やマークであって、目視により確認可能な表示である。
【0034】
オプション品抽出部14は、飲食物配達受付部13が、利用者Uによる第1販売店400から配達先車両100への飲食物の配達依頼を受付けたときに、依頼された飲食物と共に配達するオプション品を抽出する。オプション品抽出部14は、利用者DB32、販売店DB33、及び受注DB34を参照して、依頼された飲食物、利用者U、及び同乗者の情報に基づくオプション品を抽出する。
【0035】
この場合、利用者DB32は、発注情報MOi(配達依頼情報)と利用者IDにより対応付けられた依頼関連情報に相当する。また、オプション品抽出部14は、販売店DB33を参照することにより、第1販売店400が取り扱う物品の他に、配達経路Rtに存在する第2販売店500及び第3販売店600が取り扱う物品もオプション品の抽出対象とする。
【0036】
オプション品提案部15は、オプション品抽出部14により抽出されたオプション品の情報を利用者端末90に送信し、利用者端末90から送信されるオプション品の注文情報を受信して、オプション品の配達を手配する。
【0037】
[3.配達依頼がなされた場合の処理]
図5〜
図6に示したフローチャートに従って、
図1に示した状況で、利用者Uが、利用者端末90を操作して、公共施設700に駐車している配達先車両100への飲食物450の配達を依頼した場合に、配達手配システム1により実行される処理について説明する。配達手配システム1は、利用者端末90、販売店端末401、及び配達員端末420との間で通信を行うことにより、配達先車両100への飲食物450及びオプション品550、650の配達を手配する。
【0038】
図5のステップS20で、利用者端末90は、利用者Uにより、第1販売店400から配達先車両100への飲食物450の配達依頼の操作がなされたときに、ステップS21に処理を進める。ステップS21で、利用者端末90は、飲食物450の発注情報MOiを配達手配システム1に送信する。発注情報MOiには、依頼者である利用者Uの利用者ID、注文先の第1販売店400の販売店ID、注文品(品名、個数、価格等が含まれる)、配達先である配達先車両100の駐車位置、配達希望時刻等が含まれる。
【0039】
配達手配システム1において、ステップS1で、飲食物配達受付部13は、利用者端末90から発注情報MOiを受信したときに、発注情報MOiの情報を受注DB34に記録してステップS2に処理を進める。ここでは、
図4に示したように、「中華定食一人前、担々麺二人前、烏龍茶2本、及びコーラ1本」が注文されたものとする。ステップS2で、オプション品抽出部14は、利用者DB32、販売店DB33、車種DB34、及び年齢・性別DB36を参照して、利用者Uに対して提案するオプション品を抽出する。
【0040】
オプション品抽出部14は、販売店DB33の第1販売店400に関する情報を参照して、
図3に示したように、注文された飲食物に対応して記録されたオプション品情報を取得する。ここでは、オプション品抽出部14は、中華料理である飲食物450に対応したオプション品として、「車室用のテーブル」、「ウェットティッシュ」が抽出される。
【0041】
また、オプション品抽出部14は、利用者DB34を参照して、配達先車両100に1才の女児が乗車していることを認識し、第3販売店600で調達可能な女児向けのオプション品として「女児用のスタイ」を抽出する。さらに、オプション品抽出部14は、1才の幼児に対応した飲食物のオプション品として、第3販売店600で調達可能な「粉ミルク」を抽出する。また、オプション品抽出部14は、利用者DB32、及び車種DB35を参照して、配達先車両100の車種に適合し、第2販売店500で調達可能なアタッチメント機能付きの車室用テーブルを抽出する。アタッチメント機能付きの車室用テーブルは、例えば、配達先車両100のシート等の所定部に装着可能な仕様となっている。
【0042】
続くステップS3で、オプション品提案部15は、オプション品抽出部14により抽出されたオプション品である、配達先車両100の車種用のアタッチメント機能付きテーブル、ウェットティッシュ、女児用スタイ、及び粉ミルクを示すオプション品提案情報OPiを、利用者端末90に送信する。
【0043】
利用者端末90は、配達手配システム1からオプション品提案情報OPiを受信したときに、ステップS22で、
図6に示したように、オプション品の配達を提案するオプション品提案画面60をタッチパネル91に表示する。オプション品提案画面60には、利用者Uによる注文品リスト61と共に、オプション品リスト62が表示される。利用者Uは、オプション品リスト62の購入ボタン62aをタッチ操作することによって、配達先車両100へのオプション品の配達を依頼することができる。
【0044】
続くステップS23で、利用者端末90は、利用者Uによるオプション品の注文操作があったときに、ステップS25に処理を進める。ステップS25で、利用者端末90は、注文されたオプション品を示すオプション品注文情報ODiを、配達手配システム1に送信する。また、利用者Uによるオプション品の注文操作がなかったときには、利用者端末90はステップS24に処理を進め、この場合はオプション品注文情報ODiは送信されない。
【0045】
配達手配システム1において、オプション品提案部15は、ステップS4で、利用者端末90からオプション品注文情報ODiを受信したときに、ステップS5に処理を進めて、オプション品の手配情報を受注DB34の受注情報に記録する。
図4に示したように、受注情報のオプション品手配情報34eには、各オプション品の調達先が記録されている。例えば、車種〇〇用のアタッチメント機能付きテーブルについて、ホームセンターYYが調達先として記録されている。
【0046】
また、利用者端末90からオプション品注文情報ODiを受信しなかった場合は、オプション品提案部15は、ステップS4からステップS6に処理を進め、この場合は、オプション品の手配情報は受注情報に記録されない。ステップ6で、オプション品提案部15は、受注情報を第1販売店400の販売店端末401に送信する。
【0047】
図1に示したように、第1販売店400では、受注情報RCiに基づいて、飲食物とオプション品の配達先車両100の配達が手配される。第1販売店400の配達員Dは、飲食物450と第1販売店400が取り扱うオプション品(ここではウェットティッシュ)を、配達車両410に収容して第1販売店400を出発する。そして、配達員Dは、配達経路Rtの途中の第2販売店500でオプション品550(ここでは、アタッチメント機能付きテーブル)を調達し、第3販売店600でオプション品650(ここでは、女児用スタイと粉ミルク)を調達して、配達先車両100に届ける。
【0048】
飲食物とオプション品を受け取った利用者Uは、アタッチメント機能付きのテーブルを配達先車両100のシートに装着して、快適に車室内での飲食を楽しむことができる。また、利用者Uは、1才の女児に女児用のスタイを着用させて衣服の汚れを防ぐと共に、粉ミルクを与えることで、女児も快適に飲食を楽しむことができる。さらに、担々麺のスープの飛び散り等による汚れを、オプション品のウェットテッシュで拭き取ることができるので、汚れにより不快感が生じることを防止して、乗員全員が快適に車室内での飲食を楽しむことができる。
【0049】
[4.配達経路に存在する販売店での取扱品を案内する処理]
図5に示したフローチャートによる処理では、利用者Uによる飲食物の配達がなされたときに、飲食物の種類、配達先車両の車種、及び乗員情報に基づくオプション品を抽出し、オプション品の配達を利用者に提案した。他の構成として、上記抽出を行わずに、注文先の販売店から配達先車両までの配達経路に存在する他の販売店が扱う物品を、利用者Uに案内して配達を受付ける構成とすることも考えられる。以下、
図7に示したフローチャートに従って、この構成による処理について説明する。
【0050】
図7のステップS60で、利用者端末90は、利用者Uにより、第1販売店400から配達先車両100への飲食物450の配達依頼の操作がなされたときに、ステップS61に処理を進める。ステップS61で、利用者端末90は、飲食物450の発注情報MOiを配達手配システム1に送信する。発注情報MOiには、依頼者である利用者Uの利用者ID、注文先の第1販売店400の販売店ID、注文品(品名、個数、価格等が含まれる)、配達先である配達先車両100の駐車位置、配達希望時刻等が含まれる。
【0051】
配達手配システム1において、ステップS50で、飲食物配達受付部13は、利用者端末90から発注情報MOiを受信したときに、発注情報MOiの情報を受注DB34に記録してステップS51に処理を進める。続くステップS51で、オプション品抽出部14は、販売店DB33を参照して、第1販売店400から配達先車両100までの配達経路Rtの途中に存在する他の販売店を抽出する。
図1の例では、第2販売店500と第3販売店600が抽出される。次のステップS52で、オプション品提案部15は、販売店DB33を参照して、第2販売店500と第3販売店600の取扱品を認識する。そして、オプション品提案部15は、第2販売店500と第3販売店600の取扱品を含む配達可能品情報を、利用者端末90に送信する。
【0052】
利用者端末90は、配達手配システム1から送信された配達可能品情報DPiを受信したときに、ステップS62で、
図8に示した追加注文案内画面70を、タッチパネル91に表示する。追加注文案内画面70には、配達経路Rtに存在する販売店の情報を示す販売店リスト71が表示される。販売店リスト71には、販売店毎に、販売店名71a、取り扱い商品ジャンル71b、及び商品リストボタン71cが表示される。
【0053】
利用者Uが、追加注文案内画面70の商品リストボタン71cをタッチ操作すると、取扱品の情報を詳細表示するポップアップ画面72が表示される。利用者Uは、ポップアップ画面72をタッチ操作して、各販売店の取扱品の配達を依頼することができる。続くステップS63で、利用者端末90は、利用者Uによる追加品の注文操作があったときに、ステップS65に処理を進める。ステップS65で、利用者端末90は、注文されたオプション品を示すオプション品注文情報ODiを、配達手配システム1に送信する。また、利用者Uによるオプション品の注文操作がなかったときには、利用者端末90はステップS64に処理を進め、この場合はオプション品注文情報ODiは送信されない。
【0054】
配達手配システム1において、オプション品提案部15は、ステップS53で、利用者端末90からオプション品注文情報ODiを受信したときに、ステップS54に処理を進めて、
図5のステップS5と同様に、オプション品の手配情報を受注DB34の受注情報に記録する。また、利用者端末90からオプション品注文情報ODiを受信しなかった場合は、オプション品提案部15は、ステップS53からステップS55に処理を進め、この場合は、オプション品の手配情報は受注情報に記録されない。ステップS55で、オプション品提案部15は、受注情報を第1販売店400の販売店端末401に送信する。
【0055】
受注情報を受信した第1販売店400では、
図5に示したフローチャートによる処理と同様に、飲食物とオプション品の配達が手配され、配達員Dは、第2販売店500と第3販売店600でオプション品を調達して、配達先車両100に届ける。
図7のフローチャートの処理による場合、利用者Uは、第1販売店400に対して配達を依頼したときに、配達経路Rtの途中に存在する第2販売店500及び第3販売店600の取扱品の中から、配達を依頼するオプション品を任意に選択することができる。そのため、利用者Uの広範囲の要求に応じたオプション品の配達を可能にすることができる。
【0056】
[5.他の実施形態]
上記実施形態では、オプション品抽出部14は、配達経路Rtの途中に存在する第2販売店500及び第3販売店600の取扱品を含めて、利用者Uに提案するオプション品を提案した。他の構成として、配達経路Rtの途中に存在する販売店が取り扱う物品を抽出対象とせずに、注文先である第1販売店400の取扱品を対象として、オプション品を抽出するようにしてもよい。
【0057】
上記実施形態では、車室内で飲食をする際に用いる食事ツールとして、アタッチメント機能付きのテーブルを例示したが、ドリンクホルダー等の他の種類の食事ツールを提案してもよい。また、アタッチメント機能のない食事ツールをオプション品として提案してもよい。
【0058】
上記実施形態では、防汚機能を有する衣類として幼児用のスタイを例示したが、防汚のためのオプション品として、ナプキン、前掛け、シート等の種々のオプション品を提案してもよい。また、乗員数が多い等の場合にあっては、配達先車両100の車外で使用する折り畳みテーブル等をオプション品として提案することで、車室内と車外での飲食を共に快適にすることができる。
【0059】
上記実施形態では、配達先車両100として電動車両を示したが、ガソリン車両等の燃料を使用する車両が配達先車両である場合にも本発明の適用が可能である。
【0060】
なお、
図1は、本願発明の理解を容易にするために、配達手配システム1の機能構成を、主な処理内容により区分して示した概略図であり、配達手配システム1の構成を、他の区分によって構成してもよい。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアユニットにより実行されてもよいし、複数のハードウェアユニットにより実行されてもよい。また、各構成要素の処理は、1つのプログラムにより実行されてもよいし、複数のプログラムにより実行されてもよい。