【文献】
Nokia,Alcatel−Lucent Shanghai Bell,On Hybrid ARQ functionality for 5G[online], 3GPP TSG−RAN WG1#85 R1−165373,インターネット<URL https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_1477/Docs/R1−165373.zip>,2016年5月27日,Section2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0005】
概して、本開示の例示の実施形態は、フィードバックタイミングを決定するための方法およびデバイス、特に、フィードバックタイミングを適合させる方法およびデバイスを提供する。
【0006】
第1の態様では、第1の通信デバイスにおいて実装される方法が提供される。本方法によれば、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスの能力、タイミング要件、およびサービスタイプのうち少なくとも1つを示す情報を取得する。取得した情報に基づいて、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスが使用するべきフィードバックタイミングを決定する。次いで、第1の通信デバイスは、フィードバックタイミングにしたがって第2の通信デバイスと通信するため、フィードバックタイミングの指示を第2の通信デバイスに送信する。
【0007】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、フィードバックタイミングを含むフレーム構造を選択してもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、フレーム構造の指示を第2の通信デバイスに送信してもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、フレーム構造にしたがって、第2の通信デバイスとデータを通信してもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、フィードバックタイミングと、第2の通信デバイスの能力、タイミング要件、またはサービスタイプとの関連に基づいて、フィードバックタイミングを選択してもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスから情報を受信してもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスに情報に対する要求を送信してもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスから、第2の通信デバイスの能力を示す第2の通信デバイスの処理時間に関する情報を受信してもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスから、通信構成における第2の通信デバイスの処理時間に関する情報を受信してもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスから、通信構成と関連付けられた第2の通信デバイスのタイミング要件を示す情報を受信してもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスから、サービスタイプと関連付けられた第2の通信デバイスのタイミング要件を示す情報を受信してもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスと関連付けられたデータの伝搬時間を取得し、取得した伝搬時間に更に基づいてフィードバックタイミングを決定してもよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、取得した情報に基づいて、通信構成と関連付けられた一組のフィードバックタイミングからフィードバックタイミングを選択してもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスに、フィードバックタイミングと関連付けられた通信構成のうち1つの指示を送信してもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスに、通信構成の1つとフィードバックタイミングとの関連を送信してもよい。
【0021】
第2の態様では、第2の通信デバイスにおいて実装される方法が提供される。本方法は、第2の通信デバイスの能力、タイミング要件、およびサービスタイプのうち少なくとも1つを示す情報を決定することと、情報を第1の通信デバイスに送信することと、フィードバックタイミングにしたがって第1の通信デバイスと通信するため、フィードバックタイミングの指示を第1の通信デバイスから受信することとを含む。
【0022】
第3の態様では、上述したような意味で第1の通信デバイスとして機能することに適した、通信デバイスが提供される。通信デバイスは、更なる通信デバイスの能力、タイミング要件、およびサービスタイプのうち少なくとも1つを示す情報を取得するように構成された第1の取得ユニットと、取得した情報に基づいて、更なる通信デバイスが使用するべきフィードバックタイミングを決定するように構成された第1の決定ユニットと、フィードバックタイミングにしたがって更なる通信デバイスと通信するため、フィードバックタイミングの指示を更なる通信デバイスに送信するように構成された第1の送信ユニットとを備える。
【0023】
第4の態様では、上述したような意味で第1の通信デバイスとして機能することに適した、通信デバイスが提供される。通信デバイスは、通信デバイスの能力、タイミング要件、およびサービスタイプのうち少なくとも1つを示す情報を決定するように構成された第2の決定ユニットと、情報を更なる通信デバイスに送信するように構成された第2の送信ユニットと、フィードバックタイミングにしたがって更なる通信デバイスと通信するため、フィードバックタイミングの指示を更なる通信デバイスから受信するように構成された受信ユニットとを備える。
【0024】
第5の態様では、第1の通信デバイスにおける装置が提供される。本装置は、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備える。メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含み、それによって本装置は、第1の態様による方法を実行するように動作可能である。
【0025】
第6の態様では、第2の通信デバイスにおける装置が提供される。本装置は、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備える。メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含み、それによって本装置は、第2の態様による方法を実行するように動作可能である。
【0026】
第7の態様では、コンピュータプログラムと、コンピュータ可読記憶媒体に有形的に格納されているコンピュータプログラム製品とが提供される。コンピュータプログラムおよびコンピュータプログラム製品はそれぞれ、少なくとも1つのプロセッサで実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、第1または第2の態様による方法を実行させる、命令を含む。
【0027】
以下の記載全体を通して、本開示の実施形態によれば、通信デバイスが使用するフィードバックタイミングは、通信デバイスの能力、タイミング要件、サービスタイプのうち少なくとも1つと関連して、更なる通信デバイスによって決定されてもよいことが認識されるであろう。このように、個々の通信デバイスは、より効率的で柔軟な、通信のためのそれぞれのフィードバックタイミングを使用してもよい。
【0028】
「発明の概要」の項は、本開示の実施形態の重要なまたは必須の特徴を特定することを意図するものではなく、本開示の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもないことが理解されるべきである。本開示の他の特徴は、以下の記載全体を通して簡単に理解できるようになるであろう。
【0029】
添付の図面を参照する、本開示のいくつかの実施形態のより詳細な記載を通して、本開示の上述のおよび他の目的、特徴、および利点がより明白となるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図面全体を通して、同じまたは類似の参照番号は同じまたは類似の要素を表す。
【0032】
以下、本開示の原理について、いくつかの例示の実施形態を参照して記載する。これらの実施形態は、単に例証の目的で記載されるものであり、本開示の範囲に関していかなる限定も示唆することなく、当業者が本開示を理解し、実装する助けとなることが、理解されるべきである。本明細書に記載する開示は、以下に記載するもの以外の様々な手法で実装することができる。
【0033】
以下の説明および特許請求の範囲において、別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本開示が属する分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
【0034】
本明細書で使用するとき、「通信デバイス」という用語は、ネットワーク側および端末側の両方のデバイスを含む、ワイヤレスまたはワイヤード通信能力を有するあらゆるデバイスを指す。例えば、通信デバイスは、基地局、中継器、端末デバイスなどを含んでもよい。
【0035】
本明細書で使用するとき、「基地局」(BS)という用語は、端末デバイスが通信することができるセルまたはカバレッジを提供またはホストすることができるデバイスを指す。BSの例としては、ノードB(NodeBもしくはNB)、発展型ノードB(eNodeBもしくはeNB)、リモート無線装置(RRU)、無線ヘッド(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、フェムトノードやピコノードなどの低電力ノードが挙げられるが、これらに限定されない。
【0036】
本明細書で使用するとき、「端末デバイス」または「ユーザ機器」という用語は、移動電話、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャデバイス、ゲーミングデバイス、音楽保存再生用家電、ワイヤレス通信能力を有するあらゆるポータブル装置もしくは端末、またはワイヤレスインターネットアクセスおよびブラウジングを可能にするインターネット家電などが挙げられるが、これらに限定されない、ワイヤレス通信能力を有するあらゆるエンドデバイスを指す。
【0037】
本明細書で使用するとき、「中継器」という用語は、伝送距離を増加させ、通信ネットワークのカバレッジを拡大するように、2つの通信デバイス間で、例えばBSと端末デバイスとの間でデータを再送または転送することができるデバイスを指す。
【0038】
本明細書で使用するとき、単数形「a」、「an」、「the」は、文脈において別段の明確な指示がない限り、複数も含む。「〜を含む」という用語およびその変化形は、「〜を含むがそれに限定されない」ことを意味するオープンタームとして読まれるべきものである。「〜に基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に〜に基づいて」と読まれるべきものである。「一実施形態」および「ある実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」として読まれるべきものである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」として読まれるべきものである。明示的または暗示的な他の定義が、以下に含まれることがある。
【0039】
上述したように、3GPPのNRフレーム構造に関する現在の考察では、様々なメカニズム/構造が提案されている。これらの構成(またはメカニズム)では、提案されたNRフレーム構造はそれぞれ、対応するタイプのフィードバックタイミングを含むことがある。かかるフィードバックタイミングの1つの設計目的は、早い肯定応答報告および早いアップリンクデータ伝送ができるようにすることである。
【0040】
しかしながら、上述したように、アプリケーションの範囲がますます広がっていることで、要件および特性が変化することがある。更に、異なるハードウェア能力を有し、異なる受信アルゴリズムを利用し、異なるタイミング要件を有する異なるサービスを使用する、非常に多数の異なるタイプの通信デバイスが通信ネットワークに存在することがある。そのため、通信ネットワークにおいて、固定のフィードバックタイミングを有する共通のNRフレーム構造を有することが困難になる。それに加えて、後方互換性のため、レガシー通信ネットワークのレガシー構成(またはメカニズム)も考慮されることがある。この場合、高速/短時間の肯定応答を含めて、NRフレーム構造に加えて他の構成を設計することが有利であろう。
【0041】
上述の問題および他の潜在的問題を解決するために、本開示の実施形態は、通信デバイス(「第1の通信デバイス」と呼ばれる)が、更なる通信デバイス(「第2の通信デバイス」と呼ばれる)の能力、タイミング要件、およびサービスタイプのうち少なくとも1つを示す情報に基づいて、第2の通信デバイスが使用するフィードバックタイミングを決定することを可能にする。このように、第2の通信デバイスは、その能力、タイミング要件、サービスタイプと関連付けられたフィードバックタイミングを使用して、第1の通信デバイスと通信してもよい。
【0042】
図1は、本開示の実施形態を実装することができる、例示の環境100を示している。環境100は、通信ネットワークの一部であり、第1の通信デバイス110と第2の通信デバイス120とを含む。2つの通信デバイス110および120が示されているが、これは単に例証のためのものであり、本開示の範囲に関していかなる限定も示唆するものではないことが理解されるべきである。環境100は、本開示の実施形態を実装するように適合された、任意の適切な数の通信デバイスを含んでもよい。
【0043】
本開示の実施形態によれば、第1および第2の通信デバイス110および120の任意の適切な実装が可能であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の通信デバイス110は基地局(BS)として実装されてもよく、第2の通信デバイス120は端末デバイスとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、環境100は中継通信ネットワークの一部であってもよい。いくつかの例では、第1の通信デバイス110はBSであってもよく、第2の通信デバイス120は中継器であってもよい。他のいくつかの実施形態では、第1および第2の通信デバイス110および120は両方とも、サイドリンクと代替的に呼ばれることがあるデバイス・ツー・デバイス(D2D)通信、またはビークル・ツー・エブリシング(V2X)通信における、端末デバイスとして実装されてもよい。
【0044】
第1および第2の通信デバイス110および120は、破線によって示されるように、互いと通信してもよい。通信は、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEエボリューション、LTEアドバンスト(LTE−A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、および汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)などを含むが、これらに限定されない、任意の適切な規格にしたがってもよい。更に、通信は、現在知られているかまたは将来開発されるであろう、任意の世代の通信プロトコルにしたがって実施されてもよい。通信プロトコルの例としては、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0045】
上述したように、本開示の実施形態は、
図2に示されるような高次フローチャートにそのメカニズムが示されている、第2の通信デバイス120の能力、タイミング要件、またはサービスタイプを示す情報に基づいて、第2の通信デバイス120に関して第1の通信デバイス110によってフィードバックタイミングを決定する。図示されるように、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120の能力、タイミング要件、またはサービスタイプのうち少なくとも1つを示す情報を取得する(ブロック205)。取得した情報に基づいて、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120が使用するフィードバックタイミングを決定する(ブロック210)。次いで、第1の通信デバイス110は、フィードバックタイミングの指示を第2の通信デバイスに送信する(ブロック215)。フィードバックタイミングの指示を受信した後、第2の通信デバイス120は、フィードバックタイミングにしたがって第1の通信デバイス110と通信する(ブロック220)。
【0046】
本開示の実施形態によれば、通信デバイスのフィードバックタイミングは、通信デバイスの能力、タイミング要件、またはサービスタイプと関連して決定されてもよい。このように、それぞれのフィードバックタイミングを提供するため、個々の通信デバイスの遅延要件が考慮されてもよい。通信ネットワーク全体で使用される固定のフィードバックタイミングと比較して、個々の通信デバイスに対して決定されるそれぞれのフィードバックタイミングは、より効率的で柔軟である。以下、いくつかの例示の実施形態について詳細に記載する。
【0047】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による例示の方法300のフローチャートを示している。方法300は、例えば、
図1および2に示されるような、第2の通信デバイス120のフィードバックタイミングを決定するため、第1の通信デバイス110で実装することができる。考察のため、方法300については、
図1および2を参照して記載する。
【0048】
図示されるように、ブロック305で、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120の能力、タイミング要件、およびサービスタイプのうち少なくとも1つを示す情報を取得する。本開示の実施形態によれば、任意の適切なタイプの情報が、指示を可能にするために使用されてもよい。
【0049】
情報が第2の通信デバイス120の能力を示す、いくつかの実施形態では、情報は、第2の通信デバイス120のデバイスタイプであってもよい。デバイスタイプは、第2の通信デバイス120の能力と関連付けられた複雑性を反映してもよい。例えば、デバイスタイプは、第2の通信デバイス120が端末デバイスまたは中継器のどちらであるかを指定してもよい。デバイスタイプはまた、第2の通信デバイス120が、通常の端末デバイス、大容量マシンタイプ通信(M−MTC)、またはクリティカルMTC(C−MTC)のどれであるかを指定してもよい。更に、デバイスタイプは、ユーザ機器(UE)分類を指定してもよい。これらのデバイスタイプは、第2の通信デバイス120が第1の通信デバイス110からデータを受信し処理し、正常終了に応じてフィードバックを提供する、持続時間に影響することがある。したがって、第2の通信デバイス120のデバイスタイプに基づいて、第1の通信デバイス110は、以下のパラグラフに記載するように、第2の通信デバイス120に対するフィードバックタイミングを決定してもよい。第2の通信デバイス120の複雑性を示す他の情報が可能であってもよいことが、理解されるべきである。
【0050】
情報が第2の通信デバイス120の能力を示す、他のいくつかの実施形態では、情報は、第2の通信デバイス120の処理時間に関する情報であってもよい。処理時間は、いずれかの代表的な動作における第2の通信デバイス120の処理時間として実装されてもよく、それによって、第2の通信デバイス120の能力(例えば、処理能力)の指示が可能になってもよい。
【0051】
一例として、処理時間は、特定の通信構成で動作するときの第2の通信デバイス120の処理時間であってもよい。本開示の文脈では、通信構成は、通信のためにデバイスが使用することができる任意の適切な構成であってもよい。例えば、通信構成は、伝送ブロック(TB)サイズ、マルチ入力マルチ出力(MIMO)層、変調および符号化方法(MCS)、キャリアアグリゲーション(CA)構成、物理リソースブロック(PRB)、帯域幅、伝送モード、符号化方法などの、伝送パラメータを含んでもよい。それに加えて、またはその代わりに、通信構成はまた、第2の通信デバイス120の受信器タイプを含んでもよい。受信器タイプの例としては、最大比合成(MRC)受信器、干渉抑圧合成(IRC)受信器、ネットワーク支援干渉除去および抑制(network-assisted interference cancellation and suppression)(NAIC)受信器、EMMSE(拡張最小平均二乗誤差)−IRC受信器などを挙げることができるが、これらに限定されない。異なる通信構成における第2の通信デバイス120のこれらの処理時間に基づいて、第1の通信デバイス110は、以下のパラグラフに記載するように、対応するフィードバックタイミングを決定してもよい。別の例として、処理時間は、様々な通信構成に適用可能な、第2の通信デバイス120の一般処理時間であってもよい。
【0052】
本発明の実施形態によれば、情報はまた、第2の通信デバイス120のサービスタイプを示してもよい。サービスタイプは、第2の通信デバイス120に対して、またはそれによって提供される、サービスのタイプであってもよい。異なるサービスタイプは異なるタイミング要件を有してもよい。例えば、いくつかのサービスタイプは遅延クリティカルであってもよく、いくつかのサービスタイプはより長い遅延に耐えられてもよい。それにより、第1の通信デバイス110は、特定のサービスタイプを使用して、第2の通信デバイス120に対するフィードバックタイミングを決定してもよい。第1の通信デバイス110によるフィードバックタイミングの決定については、以下のパラグラフで詳細に記載する。
【0053】
それに加えて、またはその代わりに、本発明の実施形態によれば、情報はまた、第2の通信デバイス120のタイミング要件を示してもよい。いくつかの実施形態では、タイミング要件は通信構成と関連付けられてもよい。第2の通信デバイス120が異なる通信構成で動作するとき、第2の通信デバイス120は、異なる処理時間を有してもよく、したがって異なるタイミング要件を有してもよい。これらのタイミング要件を用いて、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120に対する対応するフィードバックタイミングを決定してもよい。他のいくつかの実施形態では、タイミング要件はサービスタイプと関連付けられてもよい。上述したように、異なるサービスタイプは異なるタイミング要件を有してもよい。それにより、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120のサービスタイプと関連付けられたタイミング要件に基づいて、対応するフィードバックタイミングを決定してもよい。
【0054】
第2の通信デバイス120の能力、タイミング要件、またはサービスタイプを示す情報は、任意の適切な手法で、第1の通信デバイス110によって取得されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120から情報を受信してもよい。例えば、第1の通信デバイス110は、デバイスタイプ、処理時間、サービスタイプ、またはタイミング要件を第2の通信デバイス120から受信してもよい。任意に、第1の通信デバイス110の受信は、第1の通信デバイス110から第2の通信デバイス120に送信される情報の要求によって開始されてもよい。例えば、第2の通信デバイス120に対するフィードバックタイミングが決定される前に、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120の能力に対するクエリを送信してもよい。応答として、第2の通信デバイス120は、第1の通信デバイス110に能力を示す情報を送信してもよい。第2の通信デバイス120の動作は、以下のパラグラフで詳述される。
【0055】
情報を取得する他の方法が可能であることが理解されるべきである。いくつかの実施形態では、第1の通信デバイス110は自身で情報を決定してもよい。例えば、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120に対してまたはそれによって提供される、サービスタイプを決定してもよい。
【0056】
第2の通信デバイス120の能力、タイミング要件、またはサービスタイプを示す情報は、任意の適切な形態で実装されてもよい。いくつかの実施形態では、情報はテーブルに記録されてもよい。したがって、第1の通信デバイス110はテーブルを取得してもよい。テーブルの一例を以下に示す。
【0057】
この例では、テーブル(例えば、表1)は、タイミング要件と通信構成との関連を示している。示されるように、TBサイズは、セット1とセット2などの2つのセット間で異なり、その場合、セット1は712ビットの値を有し、セット2は1480ビットの値を有する。TBサイズが712ビット以下の場合、第2の通信デバイス120のタイミング要件は1伝送時間間隔(TTI)であり、これは1msまたは数ミリ秒であってもよい。そうでなければ、タイミング要件な2TTIである。表1はまた、3GPP規格で定義されているような、TM2およびTM10を含む2セットの伝送モードを示している。示されるように、伝送モードがTM2の場合、第2の通信デバイス120のタイミング要件は1TTIである。伝送モードがTM10の場合、タイミング要件は2TTIである。更に、示されるように、表1はまた、MIMO層、MCS、PRB、受信器タイプなど、他の通信構成のセットと関連付けられたタイミング要件を含む。
【0058】
表1は、単に、何らかの限定を示唆する例証のためのものであることが理解されるべきである。テーブルの他の実装例が可能であってもよい。いくつかの実施形態では、テーブルはまた、タイミング要件とサービスタイプとの関連を含んでもよい。その代わりに、またはそれに加えて、テーブルは、各セットに対して、第2の通信デバイス120の能力を含んでもよい。
【0059】
ブロック305で第1の通信デバイス110が情報を取得した後、方法300はブロック310に進み、第1の通信デバイス110が、取得した情報に基づいて、第2の通信デバイス120が使用するフィードバックタイミングを決定する。任意の適切な方法が決定に使用されてもよい。例えば、フィードバックタイミングは、フィードバックタイミングと、第2の通信デバイス120の能力、タイミング要件、またはサービスタイプとの関連に基づいて選択されてもよい。
【0060】
例えば、能力が受信されていることを情報が示す実施形態では、第1の通信デバイス110は、より早い(より高速/短時間の)フィードバックタイミングを、より高い能力、より低い処理の複雑性、またはより少ない処理時間を有する第2の通信デバイス120に割り当ててもよく、またその逆であってもよい。具体的には、第2の通信デバイス120が端末デバイスではなく中継器の場合、第1の通信デバイス110は、より早いフィードバックタイミングを第2の通信デバイス120に割り当ててもよい。第2の通信デバイス120がM−MTCではなくC−MTCの場合、第2の通信デバイス120はより遅延クリティカルである。この場合、第1の通信デバイス110はより早いフィードバックタイミングを決定してもよい。
【0061】
例えば、サービスタイプが受信されていることを情報が示す実施形態では、第1の通信デバイス110は、より遅延クリティカルなサービスが提供される第2の通信デバイス120が、より早いフィードバックタイミングを使用することを決定してもよく、またその逆であってもよい。具体的には、第2の通信デバイス120が、より遅延クリティカルな接続を開始する場合、より早いフィードバックタイミングが決定されてもよい。第2の通信デバイス120が、より長い待ち時間に耐えられるデータ共有サービスを使用する場合、より遅いフィードバックタイミングが決定されてもよい。別の例として、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120によって提供されるサービスのタイプがより遅延クリティカルである場合、より早いフィードバックタイミングを決定してもよい。具体的には、第2の通信デバイス120が、中継サービスとして他のデバイスにバックホールを提供する場合、第1の通信デバイス120は、バックホールリンクの待ち時間を低減するように、フィードバックタイミングがより早くてもよいと決定してもよい。
【0062】
その代わりに、またはそれに加えて、第2の通信デバイス120のタイミング要件が取得される実施形態では、第1の通信デバイス110は、より遅い(より低速の/より長い)フィードバックタイミングを、より長い(より遅い/より低速の)タイミング要件を有する第2の通信デバイス120に割り当ててもよい。例えば、第2の通信デバイス120は、より低い能力を有する場合に、より長いタイミング要件を報告してもよい。したがって、第1の通信デバイス110はより遅いフィードバックタイミングを決定してもよい。
【0063】
能力、タイミング要件、またはサービスタイプを示す情報に加えて、第2の通信デバイス120に対するフィードバックタイミングの決定に関して、他の因子が考慮されてもよい。いくつかの実施形態では、決定は更に、フィードバックタイミングとフレーム構造との関連に基づいてもよい。本開示の文脈では、フレーム構造は、例えば、多数のサブフレームおよびそれらのそれぞれの使用を含む、両方の通信側で使用されてもよい、無線フレームのアップリンクおよびダウンリンク構成を指す。例えば、フィードバックタイミングのタイプをそれぞれ含む、一組のフレーム構造が予め定義されてもよい。第1の通信デバイス110は、取得した情報に基づいて、予め定義されたフレーム構造に含まれる一組のフィードバックタイミングからフィードバックタイミングを選択してもよい。
【0064】
これに関連する例について、
図4および5を参照して以下に記載する。
図4は、LTE周波数分割複信(FDD)における例示のシナリオを概略的に示している。図示されるように、この例では、端末デバイスとして作用する第2の通信デバイス120は、アップリンクサブフレームn+4において、ダウンリンクサブフレームnに関連した、自動再送要求(ARQ)またはハイブリッドARQ肯定応答を伝送することが求められる。
図4では、T
pは、アクセスノードとして作用する第1の通信デバイス110から第2の通信デバイス120への伝搬遅延を表し、T
TAは、端末側の対応するダウンリンクサブフレームの開始に対してアップリンクサブフレームの開始を分離するオフセットを表し、T
UEは、端末に利用可能な処理時間であり、T
eNBは、第1の通信デバイス110に利用可能な処理時間である。これにより、第2の通信デバイス120が、2〜3msの間に、搬送ブロックを復号し、ACK/NACKを伝えるアップリンク伝送を準備することが可能になる。正確な時間はタイミングのアドバンス設定に応じて決まる。
【0065】
図5は、時分割複信(TDD)に関するダウンリンクデータとアップリンクハイブリッドARQ肯定応答とのタイミング関係を示している。実際には、アップリンクサブフレーム7で伝送された肯定応答がバンドルされ、サブフレーム0および3の両方のダウンリンク伝送が適正に復号された場合のみ、正の値が与えられる。
【0066】
それに加えて、他のいくつかの実施形態では、フィードバックタイミングの決定は更にシステム構成に基づいてもよい。例えば、システム帯域幅が10MHzであり、2MHzの帯域幅が第2の通信デバイス120に割り振られた場合、フィードバックタイミングは、2MHzの帯域幅で動作する第2の通信デバイス120のタイミング要件に基づいて、第1の通信デバイス110によって決定されてもよい。
【0067】
別の例として、第1の通信デバイス110は、システム構成に基づいて、第2の通信デバイス120に対する通信構成を最初に決めてもよい。通信構成を所与として、フィードバックタイミングは、フィードバックタイミングと通信構成の関連に基づいて更に決定されてもよい。表1も参照されてもよい。構成されたTBサイズが712ビット以下の場合、1TTI以上がフィードバックタイミングとして選択されてもよい。そうでなければ、フィードバックタイミングは2TTI以上である。それに加えて、またはその代わりに、伝送モードがTM2の場合、1TTI以上がフィードバックタイミングとして選択されてもよく、そうでなければ、フィードバックタイミングは2TTI以上である。同様に、フィードバックタイミングは、MIMO層、MCS、PRB,受信器タイプなど、他の通信構成のセットと関連して決定されてもよい。
【0068】
任意に、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120と関連付けられたデータの伝搬時間を更に考慮して、フィードバックタイミングを決定してもよい。例えば、第1の通信デバイス110と第2の通信デバイス120との間におけるデータの伝搬時間がより長い場合、第1の通信デバイス110は、フィードバックタイミングがより遅い(より低速/より長い)と判断してもよい。伝搬時間は、任意の適切な測定方法により、第1の通信デバイス110によって測定されてもよい。あるいは、第1の通信デバイス110は、伝搬時間の測定を実行する第2の通信デバイス120から伝搬時間を受信してもよい。
【0069】
図3を再び参照すると、第2の通信デバイス120に対してフィードバックタイミングが決定された後、ブロック315で、第1の通信デバイス110は、フィードバックタイミングの指示を第2の通信デバイス120に送信する。結果として、第1の通信デバイス110は、フィードバックタイミングにしたがって、第2の通信デバイス120と通信してもよい。フィードバックタイミングの指示は、フィードバックタイミングの任意の適切な明示または暗示の指示として実装されてもよい。
【0070】
いくつかの実施形態では、指示は、それ自体がフィードバックタイミングであってもよい。他のいくつかの実施形態では、指示は、フィードバックタイミングと関連付けられたフレーム構造であってもよい。上述したように、一組のフレーム構造が予め定義されてもよく、各フレーム構造はフィードバックタイミングのタイプを含む。フィードバックタイミングが、予め定義されたフレーム構造に含まれる一組のフィードバックタイミングから選択された後、関連するフレーム構造も選択される。したがって、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120に、フレーム構造の指示を選択されたフィードバックタイミングの指示として送信してもよい。第2の通信デバイス120にフレーム構造が通知された後、第2の通信デバイス120は、以下のパラグラフで詳細に記載するように、フィードバックタイミングとフレーム構造との関連に基づいてフィードバックタイミングを決定してもよい。フレーム構造が第2の通信デバイス120に指示された後、いくつかの実施形態では、第1の通信デバイス110はまた、フレーム構造にしたがって第2の通信デバイス120と通信してもよい。
【0071】
予め定義されないが動的に構成されたフレーム構造を使用することも可能である。この場合、第1の通信デバイス110は、ブロック305で取得した情報に基づいて、特定のフィードバックタイミングを含むフレーム構造を構成してもよい。次いで、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120に、フィードバックタイミングおよびフレーム構造の両方を指示するフレーム構造の指示を、第2の通信デバイス120に送信してもよい。
【0072】
フィードバックタイミング自体および関連するフレーム構造に加えて、いくつかの実施形態では、指示は、フィードバックタイミングと関連付けられた通信構成であってもよい。上述したように、異なる通信構成で動作するとき、第2の通信デバイス120は異なるタイミング要件を有してもよい。第2の通信デバイス120が使用する通信構成が決まると、フィードバックタイミングが、対応するタイミング要件に基づいて、第1の通信デバイス110によって適宜決定されてもよい。この場合、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120に通信構成の指示を送信してもよい。このように、フィードバックタイミングは通信構成によって暗示的に通知される。
【0073】
いくつかの実施形態では、通信構成に加えて、第1の通信デバイス110は、第2の通信デバイス120にフィードバックタイミングと通信構成の関連を送信してもよい。そのため、第2の通信デバイス120は、第1の通信デバイス110から受信した通信構成の指示に基づいて、フィードバックタイミングを決定してもよい。フィードバックタイミングと通信構成の関連は、準安定的または動的に構成されてもよい。したがって、第1の通信デバイス110は、準安定的または動的に第2の通信デバイス120に関連を通知してもよい。フィードバックタイミングと通信構成の関連はまた、予め定義されてもよい。
【0074】
図6は、本開示の他のいくつかの実施形態による例示の方法600のフローチャートを示している。方法600は、例えば、
図1および2に示されるような、第2の通信デバイス120で実装することができる。考察のため、方法600については、
図1および2を参照して記載する。
【0075】
図示されるように、ブロック605で、第2の通信デバイス120は、第2の通信デバイス120の能力、タイミング要件、およびサービスタイプのうち少なくとも1つを示す情報を決定する。上述したように、情報は、任意の適切なタイプの情報として実装されてもよい。
【0076】
例えば、情報が能力を示す実施形態では、第2の通信デバイスは、その能力の指示を第1の通信デバイス110に送信してもよい。具体的には、第2の通信デバイス120は、デバイスタイプ、またはその能力と関連付けられた処理時間を、第1の通信デバイス110に報告してもよい。どうように、処理時間は、特定の通信構成で動作する第2の通信デバイス120の処理時間であってもよい。
【0077】
情報がサービスタイプを示す実施形態では、第2の通信デバイス120は、第1の通信デバイス110に、それ自体に対してまたはそれ自体によって提供されるサービスを送信してもよい。それに加えて、またはその代わりに、情報がタイミング要件を示す実施形態では、第2の通信デバイス120は、通信構成および/またはサービスタイプに基づいて、タイミング要件を決定してもよい。例えば、第2の通信デバイス120は、特定の通信構成で動作するときの処理時間を測定してもよい。更に、第2の通信デバイス120は、測定された処理時間に基づいてタイミング要件を決定してもよい。次いで、第2の通信デバイス120は、タイミング要件を示す情報を第1の通信デバイス110に送信してもよい。別の例として、第2の通信デバイス120(例えば、端末デバイス)は、それ自体によってタイミング要件を構成してもよい。例えば、第2の通信デバイス120が省電力モードのとき、タイミング要件はより長くてもよく、第2の通信デバイス120が非省電力モードのとき、タイミング要件はより短くてもよい。
【0078】
上述したように、情報は任意の適切な形態で実装されてもよい。同様に、情報は、第2の通信デバイス120によってテーブルに、例えば上述したような表1に記録されてもよい。表1が使用される実施形態では、第2の通信デバイス120は、TBサイズ、MIMO層、MCS、PRB、伝送モード、受信器タイプなど、複数の通信構成で動作するときの、そのタイミング要件を決定してもよい。
【0079】
第2の通信デバイス120の能力、タイミング要件、サービスタイプを示す情報が決定された後、方法600はブロック610に進み、第2の通信デバイス120が情報を第1の通信デバイス110に送信する。このように、第1の通信デバイス110は、情報に基づいて、第2の通信デバイス120が使用するフィードバックタイミングを決定してもよい。同様に、情報を記録するためにテーブルが使用される実施形態では、第2の通信デバイス120は、テーブルを第1の通信デバイス110に送信してもよい。いくつかの実施形態では、上述したように、送信は、第1の通信デバイス110から送信される情報に対する要求によって始動されてもよい。
【0080】
いくつかの実施形態では、上述の情報に加えて、第2の通信デバイス120は、第2の通信デバイス120と第1の通信デバイス110との間のデータの伝搬時間を測定し、第1の通信デバイス110に送信してもよい。任意の適切な方法が測定に使用されてもよい。それにより、第1の通信デバイス110は、伝搬時間に更に基づいて、対応するフィードバックタイミングを決定してもよい。
【0081】
ブロック610で情報が送信された後、第2の通信デバイス120は、ブロック615で、第1の通信デバイス110から、それ自体が使用するフィードバックタイミングの指示を受信する。そのため、第2の通信デバイス120は、フィードバックタイミングにしたがって第1の通信デバイス110と通信してもよい。
【0082】
上述したように、フィードバックタイミングの指示は、フィードバックタイミングの指示の任意の適切な明示または暗示として実装されてもよい。例えば、指示は、それ自体がフィードバックタイミングであってもよい。別の例として、フレーム構造の指示またはフィードバックタイミングと関連付けられた通信構成は、フィードバックタイミングを指示するために使用されてもよい。任意に、フィードバックタイミングと通信構成との関連はまた、第2の通信デバイス120によって受信されてもよい。したがって、フレーム構造または通信構成の指示が受信された後、第2の通信デバイス120は、フィードバックタイミングとフレーム構造または通信構成との関連に基づいて、フィードバックタイミングを決定してもよい。
【0083】
例として、上述したように、一組のフレーム構造が予め定義されてもよく、予め定義された各フレーム構造は特定のタイプのフィードバックタイミングを含む。この場合、第2の通信デバイス120は、フィードバックタイミングがフレーム構造に含まれると予め定義されたことに基づいて、フィードバックタイミングを認知してもよい。フレーム構造の指示が受信された場合、いくつかの実施形態では、第2の通信デバイス120は、指示されたフレーム構造にしたがって第1の通信デバイス110と通信してもよい。
【0084】
それに加えて、またはその代わりに、フィードバックタイミングと通信構成との関連が前もって決定される場合、第2の通信デバイス120は、通信構成の指示を受信した後、関連する通信構成に基づいてフィードバックタイミングを決定してもよい。同様に、第2の通信デバイス120はまた、指示された通信構成の第1の通信デバイス110と通信してもよい。
【0085】
図3に示されるような方法300を参照して上述した全ての動作および特徴は、方法600に同様に適用可能であることが認識されるであろう。単純にするため、詳細については省略する。
【0086】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による通信デバイス700のブロック図を示している。通信デバイス700は、
図1および2に示されるような、第1の通信デバイス110の例示の実装と見なすことができる。
【0087】
図示されるように、通信デバイス700は、更なる通信デバイス(本開示のいくつかのパラグラフでは、第2の通信デバイスと呼ばれる)の能力、タイミング要件、およびサービスタイプのうち少なくとも1つを示す情報を取得するように構成された第1の取得ユニット705と、取得した情報に基づいて、更なる通信デバイスが使用するフィードバックタイミングを決定するように構成された第1の決定ユニット710と、フィードバックタイミングにしたがって更なる通信デバイスと通信するため、フィードバックタイミングの指示を更なる通信デバイスに送信するように構成された第1の送信ユニット715とを備える。
【0088】
いくつかの実施形態では、第1の決定ユニット710は、フィードバックタイミングを含むフレーム構造を選択するように更に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の送信ユニット715は、フレーム構造の指示を更なる通信デバイスに送信するように更に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、通信デバイス700は、フレーム構造にしたがって、データを更なる通信デバイスと通信するように構成された、第1の通信ユニット720を更に備えてもよい。
【0089】
いくつかの実施形態では、第1の決定ユニット710は、フィードバックタイミングと、更なる通信デバイスの能力、タイミング要件、またはサービスタイプとの関連に基づいて、フィードバックタイミングを選択するように更に構成されてもよい。
【0090】
いくつかの実施形態では、第1の取得ユニット705は、情報を更なる通信デバイスから受信するように更に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の送信ユニット715は、更なる通信デバイスに情報に対する要求を送信するように更に構成されてもよい。
【0091】
いくつかの実施形態では、第1の取得ユニット705は、更なる通信デバイスから、更なる通信デバイスの能力を示す更なる通信デバイスの処理時間を受信するように更に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の取得ユニット705は、更なる通信デバイスから、通信構成における更なる通信デバイスの処理時間を受信するように更に構成されてもよい。
【0092】
いくつかの実施形態では、第1の取得ユニット705は、更なる通信デバイスから、通信構成と関連付けられた更なる通信デバイスのタイミング要件を示す情報を受信するように更に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の取得ユニット705は、更なる通信デバイスから、サービスタイプと関連付けられた更なる通信デバイスのタイミング要件を示す情報を受信するように更に構成されてもよい。
【0093】
いくつかの実施形態では、通信デバイス700は、更なる通信デバイスと関連付けられたデータの伝搬時間を取得するように構成された、第2の取得ユニットを更に備えてもよい。これらの実施形態では、第1の決定ユニット710は、取得した伝搬時間に更に基づいて、フィードバックタイミングを決定するように更に構成されてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態では、第1の決定ユニット710は、取得した情報に基づいて、通信構成と関連付けられた一組のフィードバックタイミングからフィードバックタイミングを選択するように更に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の送信ユニット715は、更なる通信デバイスに、フィードバックタイミングと関連付けられた通信構成のうち1つの指示を送信するように更に構成されてもよい。
【0095】
図8は、本開示の他のいくつかの実施形態による通信デバイス800のブロック図を示している。通信デバイス800は、
図1および2に示されるような、第2の通信デバイス120の例示の実装と見なすことができる。
【0096】
図示されるように、通信デバイス800は、通信デバイスの能力、タイミング要件、およびサービスタイプのうち少なくとも1つを示す情報を決定するように構成された第2の決定ユニット805と、情報を更なる通信デバイス(本開示のいくつかのパラグラフでは、第1の通信デバイスと呼ばれる)に送信するように構成された第2の送信ユニット810と、フィードバックタイミングにしたがって更なる通信デバイスと通信するため、フィードバックタイミングの指示を更なる通信デバイスから受信するように構成された受信ユニット815とを備える。
【0097】
いくつかの実施形態では、受信ユニット815は、更なる通信デバイスから、情報に対する要求を受信するように更に構成されてもよい。
【0098】
いくつかの実施形態では、受信ユニット815は、更なる通信デバイスから、フィードバックタイミングを含むフレーム構造の指示を受信するように更に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、通信デバイス800は、フレーム構造にしたがって、データを更なる通信デバイスと通信するように構成された、第2の通信ユニット820を更に備えてもよい。
【0099】
いくつかの実施形態では、第2の決定ユニット805は、通信デバイスの能力を示す通信デバイスの処理時間を決定するように更に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の決定ユニット805は、通信構成における通信デバイスの処理時間を決定するように更に構成されてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態では、第2の決定ユニット805は、通信構成と関連付けられた通信デバイスのタイミング要件を決定するように更に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の決定ユニット805は、サービスタイプと関連付けられた通信デバイスのタイミング要件を決定するように更に構成されてもよい。
【0101】
いくつかの実施形態では、通信デバイス800は、通信デバイスと関連付けられたデータの伝搬時間を決定するように構成された、第3の取得ユニットを更に備えてもよい。これらの実施形態では、第2の送信ユニット810は、伝搬時間を更なる通信デバイスに送信するように更に構成されてもよい。
【0102】
いくつかの実施形態では、受信ユニット815は、更なる通信デバイスから、フィードバックタイミングと関連付けられた通信構成のうち1つの指示を受信するように更に構成されてもよい。
【0103】
通信デバイス700および800に含まれるユニットは、方法300および600のブロックに対応することが認識されるべきである。したがって、
図1〜6を参照して上述した全ての動作および特徴は、同様に、通信デバイス700および800に含まれるユニットに適用可能であり、同様の効果を有する。単純にするため、詳細については省略する。
【0104】
通信デバイス700および800に含まれるユニットは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらのいずれかの組み合わせを含む、様々な形で実装されてもよい。一実施形態では、1つまたは複数のユニットが、ソフトウェアおよび/またはファームウェア、例えば記憶媒体に格納された機械実行可能命令を使用して、実装されてもよい。機械実行可能命令に加えて、またはその代わりに、通信デバイス700および800のユニットのうち一部または全てが、少なくとも部分的に、1つもしくは複数のハードウェア論理構成要素によって実装されてもよい。例えば、非限定的に、使用することができる例証的なタイプのハードウェア論理構成要素としては、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システム・オン・チップシステム(SOC)、複雑なプログラマブル論理デバイス(CPLD)などが挙げられる。
【0105】
図9は、本開示の実施形態を実装することに適したデバイス900の単純化したブロック図である。デバイス900は、
図1および2に示されるような、第1および第2の通信デバイス110および120の更なる例示の実装と見なすことができる。したがって、デバイス900は、第1および第2の通信デバイス110および120それぞれで実装される方法を有することができる。
【0106】
図示されるように、デバイス900は、プロセッサ910と、プロセッサ910に連結されたメモリ920と、プロセッサ910に連結された適切な送信器(TX)および受信器(RX)940と、プロセッサ910に連結された通信インターフェース950とを含む。メモリ920はプログラム930の少なくとも一部を格納する。TX/RX 940は双方向ワイヤレス通信向けのものである。TX/RX 940は、通信を容易にする少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本出願で言及するアクセスノードはいくつかのアンテナを有してもよい。通信インターフェース950は、eNB間の双方向通信向けのX2インターフェース、移動管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S−GW)とeNBとの間の通信向けのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信向けのUnインターフェース、またはeNBと端末デバイスとの間の通信向けのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必須である任意のインターフェースを表してもよい。
【0107】
プログラム930は、関連するプロセッサ910によって実行されると、
図1〜8を参照して本明細書で考察したように、本開示の実施形態にしたがってデバイス900が動作できるようにする、プログラム命令を含むものと仮定される。本明細書の実施形態は、デバイス900のプロセッサ910によって、またはハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実行可能な、コンピュータソフトウェアによって実装されてもよい。プロセッサ910は、本開示の様々な実施形態を実装するように構成されてもよい。更に、プロセッサ910とメモリ920の組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実装するように適合された処理手段を形成してもよい。
【0108】
メモリ920は、局所的な技術環境に適したいずれかのタイプのものであってもよく、非限定例として、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定のメモリおよび取外し可能なメモリなど、任意の適切なデータ格納技術を使用して実装されてもよい。1つのみのメモリ920がデバイス900に示されているが、いくつかの物理的に明確なメモリモジュールがデバイス900に存在してもよい。プロセッサ910は、局所的な技術環境に適したいずれかのタイプのものであってもよく、非限定例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づいたプロセッサのうち1つもしくは複数を含んでもよい。デバイス900は、主プロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなど、複数のプロセッサを有してもよい。
【0109】
一般に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアもしくは専用回路、ソフトウェア、論理、またはこれらのいずれかの組み合わせの形で実装されてもよい。いくつかの態様はハードウェアの形で実装されてもよいが、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行されてもよい、ファームウェアまたはソフトウェアの形で実装されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、または他の何らかの描画表現を使用して例証され記載されているが、本明細書に記載するブロック、装置、システム、技術、または方法は、非限定例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路もしくは論理、汎用ハードウェアもしくはコントローラもしくは他のコンピューティングデバイス、またはこれらの何らかの組み合わせの形で実装されてもよいことが認識されるであろう。
【0110】
例として、本開示の実施形態は、プログラムモジュールに含まれるものなどの機械実行可能命令が、標的の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行されているという一般的文脈で記載することができる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データタイプを実装する、ルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。プログラムモジュールの機能性は、様々な実施形態で所望に応じて、組み合わされるかプログラムモジュール間で分割されてもよい。プログラムモジュールに対する機械実行可能命令は、ローカルまたは分散デバイス内で実行されてもよい。分散デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカルおよびリモート両方の記憶媒体内にあってもよい。
【0111】
本開示の方法を実行するプログラムコードは、1つまたは複数のプログラミング言語のいずれかの組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供されてもよく、プログラムコードは、プロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/またはブロック図で指定された機能/動作を実装させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立型ソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上および部分的にリモートマシン上で、または完全にリモートマシンもしくはサーバ上で実行してもよい。
【0112】
本開示の文脈では、機械可読媒体は、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって、またはこれらと関連して使用されるプログラムを包含し、または格納し得る、いずれかの有形媒体であってもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体または機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外、もしくは半導体のシステム、装置、もしくはデバイス、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例としては、1つもしくは複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM、もしくはフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読出し専用メモリ(CD−ROM)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、またはこれらの任意の適切な組み合わせが挙げられるであろう。
【0113】
更に、動作は特定の順序で描かれているが、これは、望ましい結果を達成するために、かかる動作が、示される特定の順序または連続順で実施されること、あるいは例証される全ての動作が実施されることを要するものと理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利なことがある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上述の考察に含まれるが、これらは本開示の範囲に対する限定としてではなく、特定の実施形態に特有であってもよい特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態に関連して記載した特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実装されることもあってもよい。逆に、単一の実施形態に関連して記載した様々な特徴が、複数の実施形態において別個に、または任意の好適な部分的組み合わせで実装されることもあってもよい。
【0114】
構造的特徴および/または機能的作用に特有の文言で本開示について記載してきたが、添付の特許請求の範囲で定義される本開示は、上述した特定の特徴または作用に必ずしも限定されないことが理解されるべきである。それよりもむしろ、上述した特定の特徴および作用は、特許請求の範囲を実装する例示の形態として開示される。