(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の使い捨ておむつについて、図面を参照して説明する。なお本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。
【0017】
図1、
図2および
図10には、本発明の第1実施態様に係る使い捨ておむつの一例を示した。
図1は、止着テープを備えた使い捨ておむつを肌面側から見た平面図を表し、
図2は、
図1に示した使い捨ておむつのII−II断面図を表し、
図10は
図1に示した使い捨ておむつの着用状態の斜視図を表す。
図1では、図面の上側がおむつの前側に相当し、図面の下側がおむつの後側に相当する。本願の図では、矢印xが幅方向、矢印yが前後方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が厚み方向zを表す。
【0018】
使い捨ておむつ1は、おむつ本体2と、おむつ本体2の幅方向xの両側に設けられた止着テープ21とを有する。おむつ本体2は、前側部と後側部とこれらの間に位置する股部とを有し、止着テープ21がおむつ本体2の後側部の両側に取り付けられている。使い捨ておむつ1は、着用の際、前側部を着用者の腹部に、股部を着用者の股間部に、後側部を着用者の背部に当て、止着テープ21をおむつ本体2の前側部に止着することで、
図10に示すようなパンツ形状に形成して使用する。例えば、おむつ本体2の前側部の外側面に止着対応部10が設けられ、止着テープ21を止着対応部10に止着することで、使い捨ておむつ1を着用することができる。
【0019】
使い捨ておむつ1は、前後方向yと幅方向xを有する。前後方向yと幅方向xは、使い捨ておむつ1を平面状に広げた状態で規定される。前後方向yとは、使い捨ておむつを着用した際に着用者の股間の前後方向に延びる方向に相当する。幅方向xとは、使い捨ておむつと同一面上にあり前後方向yと直交する方向を意味し、使い捨ておむつを着用した際の着用者の左右方向に相当する。また本発明において、使い捨ておむつの肌面側とは、使い捨ておむつを着用した際の着用者の肌に向く側を意味し、使い捨ておむつの外側とは、使い捨ておむつを着用した際の着用者とは反対に向く側を意味する。
【0020】
おむつ本体2は、例えば、トップシート3とバックシート4の間に吸収体5が配されて構成される。トップシート3は、使い捨ておむつを着用した際に着用者側に位置するシートであり、バックシート4は、使い捨ておむつを着用した際に着用者とは反対側、すなわち外側に位置するシートである。着用者から排泄された尿等は、トップシート3を透過して吸収体5に収容される。バックシート4は、排泄物が外部へ漏れるのを防ぐ。
【0021】
トップシート3は液透過性であることが好ましく、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシート3として、織布、編布、有孔樹脂フィルム等を用いてもよい。
【0022】
バックシート4は液不透過性であることが好ましく、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、樹脂フィルム等を用いることができる。またバックシート4として、不織布とフィルムとの積層体を用いてもよい。
【0023】
吸収体5は、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収体5としては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいは当該成形体を紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布等の被覆シートで覆ったものを用いることができる。吸収性材料としては、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸水性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の熱溶着性繊維が含まれてもよい。これらの熱溶着性繊維は、尿等との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。
【0024】
吸収性材料は、尿等の吸収速度を高める点から、親水性繊維を含むことが好ましい。また、吸収容量を高める点からは、吸収性材料は吸水性樹脂を含むことが好ましい。従って、吸収体は親水性繊維(特にパルプ繊維)と吸水性樹脂を含むことが好ましい。この場合、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
【0025】
吸収体5は、シート状吸収体であってもよい。シート状吸収体としては、不織布間に吸水性樹脂を有しパルプ繊維を有しないように形成されたものが挙げられる。このように形成されたシート状吸収体は、不織布間に吸水性樹脂を有するため、高い吸収容量を実現できる。また、シート状吸収体は不織布間にパルプ繊維を有しないため、嵩張らず薄型に形成することができる。
【0026】
吸収体5の形状(平面形状)は特に限定されない。吸収体(あるいは吸収体を構成する成形体)の形状は、用途に応じて適宜決定すればよく、例えば、長方形、砂時計形、ひょうたん形、羽子板形等が挙げられる。なお、吸収体が着用者の大腿部に挟まれて幅方向xに圧迫されても歪みにくくする点から、吸収体、あるいは吸収体を構成する成形体は、砂時計形に形成されていることが好ましい。
【0027】
おむつ本体2には、トップシート3の幅方向xの両側に、トップシート3よりも幅方向xの外方に延在するサイドシート6が接合していることが好ましい。サイドシート6は液不透過性であることが好ましく、バックシート4に使用可能なシート材料から構成することができる。
【0028】
サイドシート6は、トップシート3の幅方向xの両側に、立ち上がりフラップ7を形成することが好ましい。この場合、サイドシート6には、
図2に示すように、トップシート3との接合部9よりも幅方向xの内方部分に前後方向yに延びる起立用弾性部材8が設けられることが好ましく、起立用弾性部材8の収縮力によってサイドシート6の内方部分が立ち上げられて、立ち上がりフラップ7を形成することができる。立ち上がりフラップ7を設けることにより、尿等の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップ7は前後方向yの端部の内面がトップシート3上に接合されてもよく、これにより、おむつを着用の際に立ち上がりフラップ7が着用者の肌に向かって立ち上がりやすくなる。
【0029】
上記説明した各シートとして不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、SMS不織布等を用いることが好ましい。各シートの単位面積あたりの質量は、10g/m
2以上が好ましく、12g/m
2以上がより好ましく、また40g/m
2以下が好ましく、30g/m
2以下がより好ましい。
【0030】
おむつ本体2には、幅方向xの両側にそれぞれ、前後方向yに延びる脚周り弾性部材11が設けられることが好ましい(
図1を参照)。脚周り弾性部材11を設けることにより、着用者の脚周りにギャザーを形成して脚周りのフィット性を高めたり、横漏れを防止することができる。
【0031】
おむつ本体2には、前後方向yの端部に、幅方向xに延びるウェスト用弾性部材12を設けてもよい。ウェスト用弾性部材12の収縮力により、着用者の胴周りに沿ったウェストギャザーが形成され、背中側や腹部側からの尿等の排泄物の漏れが防止される。
【0032】
上記に説明した各弾性部材としては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等の通常使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料を用いることができる。弾性部材は、伸張状態で、ホットメルト接着剤等の接着剤で固定されることが好ましい。例えば、繊度40〜1,240dtexのポリウレタン糸を、倍率1.1〜5.0倍に伸張して配設し、固定する。接着剤としては、ゴム系のホットメルト接着剤を用いることが好ましい。なお、前記倍率は、非伸張状態を1.0倍とする。
【0033】
止着テープ21について、
図3〜
図6を参照して詳しく説明する。
図3は、
図1に示した使い捨ておむつに取り付けられた止着テープを肌面側から見た平面図を表し、
図4は、
図3に示した止着テープのIV−IV断面図を表し、
図5は、
図3に示した止着テープを、テープ基材の重ね合わせ部における接合を解いて、平面状に展開した状態を肌面側から見た平面図を表し、
図6は、
図5のVI−VI断面図を表す。
【0034】
止着テープ21は、テープ基材22に留め具25が設けられて構成される。止着テープ21は、テープ基材22の一方側に形成され、少なくとも一部がおむつ本体2に取り付けられたテープ本体部26と、テープ基材22の他方側に形成され、テープ本体部26から幅方向xに延在し前後方向yに並んで設けられた第1つまみ部27と第2つまみ部28とを有し、第1つまみ部27と第2つまみ部28にそれぞれ留め具25が設けられる。第1つまみ部27と第2つまみ部28の前後方向yの相対位置は特に限定されない。
【0035】
テープ基材22は、留め具25が設けられる第1面23と、第1面23の反対側の第2面24を有する(
図6を参照)。止着テープ21を展開した状態で、第1面23はテープ基材22の肌面側の面に対応し、第2面24はテープ基材22の外側の面に対応する。
【0036】
テープ基材22としては、不織布、織布、編布、樹脂フィルム、あるいはこれらの積層体等を用いることができる。テープ基材22は、伸縮性材料から構成されてもよい。テープ基材22は、織布、編布または不織布から構成されていることが好ましく、不織布から構成されていることがより好ましい。テープ基材22を不織布から構成することにより、後述するようにテープ基材22どうしを重ね合わせて接合して重ね合わせ部29を形成した際に、テープ基材22どうしを強固に接合することができる。
【0037】
テープ基材22に不織布を用いる場合、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、SMS不織布等を用いることができるが、テープ基材22としては、スパンボンド不織布またはSMS不織布を用いることが好ましく、スパンボンド不織布を用いることがより好ましい。このような不織布を用いれば、高強度のテープ基材を得やすくなる。また、テープ基材22に用いられる不織布はエンボス加工されていることが好ましく、これによりテープ基材に剛性が付与され、止着テープ21の取り扱い性が向上する。
【0038】
テープ基材22の単位面積あたりの質量は、50g/m
2以上が好ましく、55g/m
2以上がより好ましく、また120g/m
2以下が好ましく、100g/m
2以下がより好ましい。テープ基材22の単位面積あたりの質量が50g/m
2以上であれば、テープ基材が十分な剛性を有するようになり、テープ基材22の単位面積あたりの質量が120g/m
2以下であれば、テープ基材が厚くなりすぎず、取り扱い性が向上する。
【0039】
留め具25としては、面ファスナー(フック・ループ・ファスナー)や粘着テープを用いることができる。留め具25は、おむつ本体2の前側部(具体的には止着対応部10)と着脱可能に形成される。留め具25はまた、テープ基材22とも着脱可能であることが好ましい。
【0040】
面ファスナーとしてはフック部材やループ部材を用いることができる。留め具25として面ファスナーのフック部材を用いる場合は、おむつ本体2の前側部の外側面に面ファスナーのループ部材を止着対応部10として設けたり、あるいは、おむつ本体2の前側部の外側面をループ部材として機能する材料(例えば、不織布、織布、編布等)から構成し、これを止着対応部10としてもよい。また、テープ基材22を、ループ部材として機能する材料(例えば、不織布、織布、編布等)から構成することが好ましい。面ファスナーのフック部材は、例えば、基盤から、錨形、鉤形、きのこ形、柱形等の形状のフックが多数突出して構成される。
【0041】
留め具25として粘着テープを用いる場合は、止着対応部10として、おむつ本体2の前側部の外側面に樹脂フィルムを設けたり、おむつ本体2の前側部の外側面を樹脂フィルムから構成し、これを止着対応部10としてもよい。また、テープ基材22を樹脂フィルムから構成することが好ましい。
【0042】
留め具25は面ファスナーのフック部材であり、テープ基材22は不織布から構成されることが好ましい。これにより、後述するようにテープ基材22どうしを重ね合わせて接合して重ね合わせ部29を形成した際に、テープ基材22どうしを強固に接合することができる。また、止着テープ21の使用前、テープ基材22を折り返して留め具25をテープ基材22に仮留めすることができ、これにより、止着テープ21を安定して折り畳むことができる。
【0043】
テープ本体部26は、テープ基材22の一方側に形成され、少なくとも一部がおむつ本体2に取り付けられる。
図3〜
図6に示した止着テープ21では、テープ本体部26の幅方向xの内方部分がおむつ本体2に取り付けられ、当該内方部分から幅方向xの外方にテープ本体部26がさらに延在している。テープ本体部26は、
図6に示すように、サイドシート6とバックシート4の間に配されることが好ましく、これにより止着テープ21をおむつ本体2に安定して取り付けることができる。
【0044】
第1つまみ部27と第2つまみ部28は、テープ基材22の他方側に形成される部分であり、第1つまみ部27と第2つまみ部28は互いに前後方向yに並んで設けられる。
図3に示した状態において、第1つまみ部27と第2つまみ部28は、前後方向yに互いに一部が重なっていてもよく、前後方向yに互いに離隔して設けられてもよい。なお、
図5に示すように、後述する重ね合わせ部29におけるテープ基材22どうしの重ね合わせを展開した状態では、第1つまみ部27と第2つまみ部28は前後方向yに離隔して設けられることが好ましい。またこの状態で、第1つまみ部27と第2つまみ部28は、テープ本体部26からそれぞれ幅方向xの外方に延在することが好ましく、互いに略平行に設けられることが好ましい。第1つまみ部27の幅方向xの長さと第2つまみ部28の幅方向xの長さは、互いに同じであっても異なっていてもよい。
【0045】
第1つまみ部27と第2つまみ部28にはそれぞれ留め具25が設けられる。第1つまみ部27に設けられる留め具25の数は、1つであっても複数であってもよい。第2つまみ部28に設けられる留め具25の数は、1つであっても複数であってもよい。第1つまみ部27(または第2つまみ部28)に留め具25が複数設けられる場合、複数の留め具25は互いに幅方向xに離隔して設けられることが好ましい。
図3〜
図6では、第1つまみ部27に留め具25が2つ設けられ、第2つまみ部28に留め具25が2つ設けられている。なお、テープ基材22の第2面24には留め具は設けられないことが好ましく、また、留め具は第1つまみ部27と第2つまみ部28のみに設けられることが好ましい。
【0046】
第1つまみ部27において、留め具25は、第1つまみ部27の延在方向に対して略垂直方向に延びるように配置されることが好ましい。同様に、第2つまみ部28において、留め具25は、第2つまみ部28の延在方向に対して略垂直方向に延びるように配置されることが好ましい。このように留め具25が設けられていれば、第1つまみ部27または第2つまみ部28を止着対応部10に止着した際、第1つまみ部27または第2つまみ部28に先端部から剥がれる力が作用しても、留め具25がその力に対してより広い範囲で対抗して、留め具25が不用意に止着対応部10から剥がれにくくなる。
【0047】
止着テープ21は、テープ本体部26に、テープ基材22どうしが重ね合わされて接合された重ね合わせ部29を有する。
図3〜
図6に示した止着テープ21Aでは、テープ本体部26は、第1つまみ部27と第2つまみ部28の間に重ね合わせ部29を有し、重ね合わせ部29が幅方向xの外方に向かって重なり幅が広がるように形成されている。詳細には、
図5に示した止着テープ21Aにおいて、テープ基材22をテープ本体部26に形成した折り目30で折り返して、テープ基材22の領域29Aと領域29B(
図5においてストライプ状のハッチングで示された領域)とをテープ基材22の同一面(対向面)で互いに接合することにより、
図3および
図4に示すように重ね合わせ部29が形成される。
図3に示した止着テープ21Aでは、重ね合わせ部29は幅方向xの外方に向かってテープ基材22どうしの重なり幅が広がるように形成されている。
【0048】
上記のように形成された止着テープ21Aは、第1つまみ部27と第2つまみ部28が互いに近づいて延びるように形成される。そのため、使い捨ておむつ1を着用する際、
図10に示されるように第1つまみ部27と第2つまみ部28を重ね合わせて留める重ね留めを、使用者が容易に行えるようになる。このように第1つまみ部27と第2つまみ部28を止着対応部10に止着させると、止着テープ21Aによって着用者の骨盤の側面が上方側および下方側からサポートされやすくなる。そのため、使い捨ておむつ1の着用者の腰周りへのフィット性や両脚の付け根付近でのフィット性が高まり、使い捨ておむつ1を安定して着用者の腰周りに装着することができる。
【0049】
重ね合わせ部29は、テープ基材22どうしがシール部で接合されることにより、テープ基材22どうしの重なり位置が固定された部分として規定される。シール部は、重ね合わせ部29の全体に形成されてもよく、一部のみに形成されてもよい。後者の場合、シール部は、例えば重ね合わせ部29の外縁に沿って形成することができる。
図5に示した止着テープ21Aでは、例えばテープ基材22の領域29Aと領域29Bの外縁に沿ってV字状にシール部を形成することができる。
【0050】
止着テープ21Aでは、重ね合わせ部29は、テープ基材22の同一面どうしが互いに接合されることにより形成される。
図3および
図4では、重ね合わせ部29においてテープ基材22の第2面24どうしが接合されているが、テープ基材22の第1面23どうしが接合されてもよい。また
図4では、テープ基材22の第2面24どうしが接合されて形成された重ね合わせ部29が起立するように形成されているが、さらに重ね合わせ部29においてテープ基材22の第1面23どうしを接合することにより、重ね合わせ部29を倒伏させた状態で固定してもよい。なお、重ね合わせ部29はテープ基材22の外側面に形成される(すなわち、テープ基材22の第1面23どうしが接合される)ことが好ましく、これにより、使い捨ておむつ1を着用した際に重ね合わせ部29が直接肌に当たらなくなり、使い捨ておむつ1の着用感が良好となる。
【0051】
テープ基材22どうしの接合は、接着剤や溶着等により行うことができる。止着テープ21Aでは、例えば、テープ基材22の第2面24に接着剤を塗工し、テープ基材22を折り目30で第2面24を内側にして折り返して対向面どうしを接着することにより、重ね合わせ部29を形成することができる。あるいは、テープ基材22を折り目30で第2面24を内側にして折り返した状態で、テープ基材22の折り目30に沿った部分をヒートシールや超音波溶着により溶着することにより、重ね合わせ部29を形成することができる。
【0052】
重ね合わせ部29は、少なくとも一部が前後方向yに対して第1つまみ部27と第2つまみ部28の間に位置するように、テープ本体部26に形成されればよい。重ね合わせ部29は幅方向xに延びるようにテープ本体部26に形成されることが好ましく、すなわち、重ね合わせ部29は幅方向xの長さが前後方向yの長さよりも長くなるように形成されることが好ましい。止着テープ21Aでは、重ね合わせ部29は幅方向xに延び、幅方向xの外方に向かって重なり幅が広がるように、すなわち幅方向xの外方に向かって拡幅するように形成されている。重ね合わせ部29は、全体として幅方向xの外方に向かって重なり幅が広がるように形成されていればよい。例えば、テープ基材22どうしのシール部の外縁が曲線状やジグザグ状に形成されても、全体として重ね合わせ部29は幅方向xの外方に向かって重なり幅が広がるように形成されていればよい。重ね合わせ部29の重なり幅は、重ね合わせ部29を倒伏させた状態で、重ね合わせ部29の前後方向yの長さを計測することにより求めることができる。
【0053】
重ね合わせ部29は、テープ本体部26の幅方向xの一部のみに形成されてもよく、テープ本体部26の幅方向xの全体にわたって形成されてもよい。なお止着テープ21Aでは、重ね合わせ部29は、テープ本体部26のおむつ本体2から幅方向xの外方に延出した部分に少なくとも形成されることが好ましく、テープ本体部26の幅方向xの外方縁を起点に幅方向xの内方に延びるように形成されることがより好ましい。このように重ね合わせ部29が形成されることにより、第1つまみ部27と第2つまみ部28が安定して互いに近づいて延びるように形成される。
【0054】
重ね合わせ部29がテープ本体部26のおむつ本体2と重なる部分に形成される場合は、重ね合わせ部29はテープ基材22のみから形成されてもよく、テープ基材22とおむつ本体2とから形成されてもよい。前者の場合、折り目30がテープ基材22のみに形成され、折り目30で折り返されたテープ基材22の対向面どうしを互い接合することにより重ね合わせ部29が形成される。そして、重ね合わせ部29が形成されたテープ本体部26を、例えばサイドシート6とバックシート4の間に配することで、止着テープ21Aがおむつ本体2に取り付けられる。後者の場合、止着テープ21Aをおむつ本体2に取り付けた状態で、テープ基材22とおむつ本体2を折り目30で一緒に折り返して、折り返した対向面どうしを互い接合することにより、重ね合わせ部29を形成することができる。重ね合わせ部29は、好ましくは、テープ基材22のおむつ本体2から幅方向xの外方に延出した部分のみに形成される。
【0055】
止着テープ21Aでは、
図5に示すように重ね合わせ部29でのテープ基材22の重ね合わせを解いた状態で、折り目30が幅方向xに略平行に延びるように形成されていることが好ましく、例えば幅方向xに対して15°以内の角度で延びるように形成されることが好ましく、10°以内の角度がより好ましく、5°以内の角度がさらに好ましい。
【0056】
止着テープ21Aでは、重ね合わせ部29でテープ基材22どうしが剥離可能に接合されていてもよい。このように重ね合わせ部29が形成されていれば、使用者の好みに応じて、重ね合わせ部29でのテープ基材22どうしの接合を維持したまま、第1つまみ部27と第2つまみ部28が互いに近づくように展開させて使用したり、あるいは重ね合わせ部29でのテープ基材22どうしの接合を解除して、第1つまみ部27と第2つまみ部28が互いに略平行に延びるように展開させて使用することができる。
【0057】
上記のように重ね合わせ部29が剥離可能に形成される場合、重ね合わせ部29でテープ基材22どうしを接合するシール部は線状に形成されることが好ましい。シール部が線状に形成されることにより、使用者の好みに応じて、シール部での接合を解除することが容易になる。この場合、線状のシール部の幅は3mm以下が好ましく、2mm以下がより好ましく、1mm以下がさらに好ましい。シール部は連続的に形成されていてもよく、断続的に形成されていてもよい。シール部が断続的に形成される場合、その断続長さは、0.5mm以上が好ましく、1mm以上がより好ましく、また3mm以下が好ましく、2mm以下がより好ましい。
【0058】
図7〜
図9には、上記に説明した止着テープ21Aの変形例を示した。
図7は、止着テープを肌面側から見た平面図を表し、
図8は、
図7に示した止着テープのVIII−VIII断面図を表し、
図9は、
図7に示した止着テープを、テープ基材の重ね合わせ部における接合を解いて、平面状に展開した状態を肌面側から見た平面図を表す。
図7〜
図9において、
図3〜
図6に示した止着テープと同じ構成部材は同一の参照符号を用いて示されている。下記の
図7〜
図9の止着テープの説明において、上記と重複する部分の説明は省略する。
【0059】
図7〜
図9に示した止着テープ21Bは、上記に説明した止着テープ21Aと同様に、テープ本体部26に幅方向xの外方に向かって重なり幅が広がる重ね合わせ部29を有する。具体的には、テープ本体部26は、第1つまみ部27と第2つまみ部28の間にテープ基材22どうしが重ね合わされて接合した重ね合わせ部29を有し、重ね合わせ部29が幅方向xの外方に向かって重なり幅が広がるように形成されている。しかし止着テープ21Bでは、重ね合わせ部29の形成方法が止着テープ21Aとは異なる。
【0060】
止着テープ21Bでは、
図9に示すように、テープ本体部26に切り目31を入れ、テープ基材22の切り目31を挟んだ一方側および/または他方側をテープ基材22の面方向にスライドさせて、テープ基材22の領域29Aに領域29B(
図9においてストライプ状のハッチングで示された領域)を重ね合わせて互いに接合することにより、
図7および
図8に示すように重ね合わせ部29が形成される。この場合、テープ基材22は一方面と他方面すなわち第1面23と第2面24が互いに接合されることとなる。止着テープ21Bにおいても、第1つまみ部27と第2つまみ部28が互いに近づいて延びるように形成されるため、使い捨ておむつ1を着用する際、
図10に示されるように第1つまみ部27と第2つまみ部28を重ね合わせて留める重ね留めを、使用者が容易に行えるようになる。そのため、止着テープ21Bによって着用者の骨盤の側面が上方側および下方側からサポートされて、使い捨ておむつ1の着用者の腰周りへのフィット性や両脚の付け根付近でのフィット性が高まり、使い捨ておむつ1を安定して着用者の腰周りに装着することができる。
【0061】
止着テープ21Bにおいて、重ね合わせ部29におけるテープ基材22どうしの接合は、接着剤や溶着等により行うことができる。例えば、テープ基材22の第1面23および/または第2面24に接着剤を塗工し、テープ基材22の領域29Aと領域29Bを重ね合わせて互いに接着することで、重ね合わせ部29を形成することができる。あるいは、テープ基材22の領域29Aと領域29Bを重ね合わせた状態で、領域29Aと領域29Bとが重なり合った部分をヒートシールや超音波溶着により溶着することにより、重ね合わせ部29を形成することができる。なお、領域29Aと領域29Bは、どちらが肌面側または非肌面側に位置してもよい。
【0062】
止着テープ21Bにおいて、重ね合わせ部29は、全体として幅方向xの外方に向かって重なり幅が広がるように形成されていればよい。例えば、切り目31が曲線状やジグザグ状に形成されても、重ね合わせ部29は全体として幅方向xの外方に向かって重なり幅が広がるように形成されていればよい。好ましくは、切り目31は直線状に形成される。
【0063】
止着テープ21Bでは、切り目31は、テープ本体部26の幅方向xの外方縁を起点に幅方向xの内方に延びるように形成されることが好ましく、またテープ本体部26の幅方向xの全体にわたって形成されないことが好ましい。従って、止着テープ21Bでは、重ね合わせ部29は、テープ本体部26の幅方向xの外方縁を起点に幅方向xの内方に延びるように形成されることが好ましく、またテープ本体部26の幅方向xの全体にわたって形成されないことが好ましい。
【0064】
止着テープ21Bでは、重ね合わせ部29はテープ本体部26のおむつ本体2と重なる部分にも形成されてもよく、この場合、重ね合わせ部29はテープ基材22のみから形成されてもよく、テープ基材22とおむつ本体2とから形成されてもよい。好ましくは、重ね合わせ部29は、テープ基材22のおむつ本体2から幅方向xの外方に延出した部分のみに形成される。
【0065】
止着テープ21Bでは、
図9に示すように重ね合わせ部29でのテープ基材22の重ね合わせを解いた状態で、切り目31が、幅方向xに略平行に延びるように形成されることが好ましく、例えば幅方向xに対して15°以内の角度で延びるように形成されることが好ましく、10°以内の角度がより好ましく、5°以内の角度がさらに好ましい。
【0066】
上記には、第1つまみ部と第2つまみ部が互いに近づいて延びるように形成された止着テープを備えた使い捨ておむつについて説明したが、これとは逆に、本発明は、第1つまみ部と第2つまみ部が互いに遠ざかって延びるように形成された止着テープを備えた使い捨ておむつも提供する。これについて
図11〜
図14、
図18を参照して説明する。
【0067】
図11〜
図14、
図18には、本発明の第2実施態様に係る使い捨ておむつの一例を示した。
図11は、止着テープを備えた使い捨ておむつを肌面側から見た平面図を表し、
図12は、
図11に示した使い捨ておむつに取り付けられた止着テープを肌面側から見た平面図を表し、
図13は、
図12に示した止着テープのXIII−XIII断面図を表し、
図14は、
図12に示した止着テープを、テープ基材の重ね合わせ部における接合を解いて、平面状に展開した状態を肌面側から見た平面図を表し、
図18は、
図11に示した使い捨ておむつの着用状態の斜視図を表す。
図11〜
図14、
図18において、
図1〜
図6、
図10に示した使い捨ておむつおよび止着テープと同じ構成部材は同一の参照符号を用いて示されている。下記の
図11〜
図14、
図18の使い捨ておむつおよび止着テープの説明において、上記と重複する部分の説明は省略する。特におむつ本体に係る説明は、上記の説明がそのまま適用される。
【0068】
図11〜
図14、
図18に示した使い捨ておむつ1に取り付けられた止着テープ21Cは、上記に説明した止着テープ21A,21Bと同様に、テープ本体部26に重ね合わせ部29が形成されているが、重ね合わせ部29は幅方向xの内方に向かって重なり幅が広がるように形成されている。具体的には、テープ本体部26は、第1つまみ部27と第2つまみ部28の間にテープ基材22どうしが重ね合わされて接合した重ね合わせ部29を有し、重ね合わせ部29が幅方向xの内方に向かって重なり幅が広がるように形成されている。
【0069】
上記のように形成された止着テープ21Cは、第1つまみ部27と第2つまみ部28が互いに遠ざかって延びるように形成される。そのため、使い捨ておむつ1を着用する際、
図18に示されるように、第1つまみ部27と第2つまみ部28が着用者の腹部の広い範囲をカバーし、止着テープ21を安定して止着対応部10に止着することができる。また、第1つまみ部27と第2つまみ部28をその延在方向に沿って引っ張ることで、おむつ本体2の後側部が縒れたり歪んだりすることなく幅方向xと前後方向yに広がりやすくなり、使い捨ておむつ1を安定して着用者の腰周りに装着することができる。
【0070】
止着テープ21Cでは、重ね合わせ部29は、テープ基材22の同一面どうしが互いに接合されることにより形成されている。詳細には、
図14に示した止着テープ21Cにおいて、テープ基材22をテープ本体部26に形成された折り目30で折り返して、テープ基材22の領域29Aと領域29B(
図14においてストライプ状のハッチングで示された領域)とをテープ基材22の同一面(対向面)で互いに接合することにより、
図12および
図13に示すように重ね合わせ部29が形成される。
【0071】
図12および
図13では、重ね合わせ部29においてテープ基材22の第2面24どうしが接合されているが、テープ基材22の第1面23どうしが接合されてもよい。また
図13では、テープ基材22の第2面24どうしが接合されて形成された重ね合わせ部29が起立するように形成されているが、さらに重ね合わせ部29においてテープ基材22の第1面23どうしを接合することにより、重ね合わせ部29を倒伏させた状態で固定してもよい。なお、重ね合わせ部29はテープ基材22の外側面に形成される(すなわち、テープ基材22の第1面23どうしが接合される)ことが好ましく、これにより、使い捨ておむつ1を着用した際に重ね合わせ部29が直接肌に当たらなくなり、使い捨ておむつ1の着用感が良好となる。テープ基材22どうしの接合は接着剤や溶着により行うことができ、詳細は、上記の止着テープ21Aにおけるテープ基材22どうしの接合に関する説明が参照される。
【0072】
止着テープ21Cでは、重ね合わせ部29は、テープ本体部26の幅方向xの一部のみに形成されてもよく、テープ本体部26の幅方向xの全体にわたって形成されてもよい。なお、重ね合わせ部29は、テープ本体部26の幅方向xの内方縁を起点に幅方向xの外方に延びるように形成されることが好ましい。また、重ね合わせ部29は、テープ本体部26のおむつ本体2と重なる部分から、テープ本体部26のおむつ本体2から幅方向xの外方に延出した部分にかけて形成されることが好ましく、テープ本体部26の幅方向xの全体にわたって形成されることがより好ましい。このように重ね合わせ部29が形成されることにより、テープ本体部26の平面性が高まり、止着テープ21Cをおむつ本体2に安定して取り付けることができる。また、重ね合わせ部29がテープ本体部26の幅方向xの全体にわたって形成されることにより、第1つまみ部27と第2つまみ部28が安定して互いに遠ざかるように形成することができる。
【0073】
重ね合わせ部29がテープ本体部26のおむつ本体2と重なる部分に形成される場合、重ね合わせ部29はテープ基材22のみから形成されてもよく、テープ基材22とおむつ本体2とから形成されてもよい。なお、おむつ本体部2が歪んで形成されないようにする観点から、重ね合わせ部29はテープ基材22のみから形成されることが好ましい。すなわち、折り目30がテープ基材22のみに形成され、折り目30で折り返されたテープ基材22の対向面どうしを互いに接合することにより重ね合わせ部29を形成した後、重ね合わせ部29が形成されたテープ本体部26を、例えばサイドシート6とバックシート4の間に配することで、止着テープ21Cがおむつ本体2に取り付けられることが好ましい。
【0074】
止着テープ21Cでは、
図14に示すように重ね合わせ部29でのテープ基材22の重ね合わせを解いた状態で、折り目30が幅方向xに略平行に延びるように形成されていることが好ましく、例えば幅方向xに対して15°以内の角度で延びるように形成されることが好ましく、10°以内の角度がより好ましく、5°以内の角度がさらに好ましい。
【0075】
図15〜
図17には、上記に説明した止着テープ21Cの変形例を示した。
図15は、止着テープを肌面側から見た平面図を表し、
図16は、
図15に示した止着テープのXVI−XVI断面図を表し、
図17は、
図15に示した止着テープを、テープ基材の重ね合わせ部における接合を解いて、平面状に展開した状態を肌面側から見た平面図を表す。
図15〜
図17において、
図3〜
図9、
図12〜
図14に示した止着テープと同じ構成部材は同一の参照符号を用いて示されている。下記の
図15〜
図17の止着テープの説明において、上記と重複する部分の説明は省略する。
【0076】
図15〜
図17に示した止着テープ21Dは、上記に説明した止着テープ21Cと同様に、テープ本体部26に幅方向xの内方に向かって重なり幅が広がる重ね合わせ部29を有する。具体的には、テープ本体部26は、第1つまみ部27と第2つまみ部28の間にテープ基材22どうしが重ね合わされて接合した重ね合わせ部29を有し、重ね合わせ部29が幅方向xの内方に向かって重なり幅が広がるように形成されている。しかし止着テープ21Dでは、重ね合わせ部29の形成方法が止着テープ21Cとは異なる。
【0077】
止着テープ21Dは、
図17に示すように、テープ本体部26に切り目31を入れ、テープ基材22の切り目31を挟んだ一方側および/または他方側をテープ基材22の面方向にスライドさせて、テープ基材22の領域29Aに領域29B(
図17においてストライプ状のハッチングで示された領域)を重ね合わせて互いに接合することにより、
図15および
図16に示すように重ね合わせ部29が形成される。この場合、テープ基材22は一方面と他方面すなわち第1面23と第2面24が互いに接合されることとなる。止着テープ21Dにおいても、第1つまみ部27と第2つまみ部28が互いに遠ざかって延びるように形成されるため、使い捨ておむつ1を着用する際、
図18に示されるように、第1つまみ部27と第2つまみ部28が着用者の腹部の広い範囲をカバーし、止着テープ21を安定して止着対応部10に止着することができる。また、第1つまみ部27と第2つまみ部28をその延在方向に沿って引っ張ることで、おむつ本体2の後側部が縒れたり歪んだりすることなく幅方向xと前後方向yに広がりやすくなり、使い捨ておむつ1を安定して着用者の腰周りに装着することができる。
【0078】
止着テープ21Dにおいて、重ね合わせ部29におけるテープ基材22どうしの接合は、接着剤や溶着等により行うことができる。詳細は、上記の止着テープ21Bにおけるテープ基材22どうしの接合に関する説明が参照される。
【0079】
止着テープ21Dでは、切り目31は、テープ本体部26の幅方向xの内方縁を起点に幅方向xの外方に延びるように形成されることが好ましく、テープ本体部26のおむつ本体2と重なる部分から、テープ本体部26のおむつ本体2から幅方向xの外方に延出した部分にかけて形成されることがより好ましい。なお、切り目31は、テープ本体部26の幅方向xの全体にわたって形成されないことが好ましい。従って、止着テープ21Dでは、重ね合わせ部29は、テープ本体部26の幅方向xの内方縁を起点に幅方向xの外方に延びるように形成されることが好ましく、テープ本体部26のおむつ本体2と重なる部分から、テープ本体部26のおむつ本体2から幅方向xの外方に延出した部分にかけて形成されることがより好ましく、テープ本体部26の幅方向xの全体にわたって形成されないことが好ましい。
【0080】
止着テープ21Dでは、重ね合わせ部29はテープ基材22のみから形成されることが好ましく、おむつ本体2には形成されないことが好ましい。従って、切り目31を挟んだテープ基材22の領域29Aと領域29Bとを重ね合わせて接合して重ね合わせ部29を形成した後、重ね合わせ部29が形成されたテープ本体部26を、例えばサイドシート6とバックシート4の間に配することで、止着テープ21Dがおむつ本体2に取り付けられることが好ましい。
【0081】
止着テープ21Dでは、
図17に示すように重ね合わせ部29でのテープ基材22の重ね合わせを解いた状態で、切り目31が、幅方向xに略平行に延びるように形成されていることが好ましく、例えば幅方向xに対して15°以内の角度で延びるように形成されることが好ましく、10°以内の角度がより好ましく、5°以内の角度がさらに好ましい。