(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、車載バッテリのワイヤレス充電を開始させる際、充電設備の選択および充電開始のための操作が必要になる分だけ、車両のユーザに煩雑さを感じさせる可能性がある。また、ユーザが当該操作をし忘れると、車載バッテリの充電し忘れにつながる。車両の設定および操作に応じて、自動的に当該車両に搭載されているバッテリの充電が開始または停止される場合、ユーザの認証が不要であるため、ユーザ以外の第三者(例えば、違法に車両を取得した者)であっても、車載バッテリの充電が可能になってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、車載バッテリの非接触充電の開始および停止を、車両の適正なユーザの乗車および降車の意思に応じて自動的に実行しうる非接触充電システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の非接触充電システムは、
車両に搭載されているバッテリを充電するため、当該車両に搭載されている受電ユニットに対して非接触方式で送電する送電ユニットと、
前記車両が前記送電ユニットの設置個所に停止している状態で、前記車両の駐車または走行開始のための前記車両のユーザの操作を表わす操作情報、および、前記車両の降車または乗車のための行動に反映される前記車両のユーザの意思を表わす意思情報のうち少なくとも一方と、前記車両のユーザの認証のための認証情報と、を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された前記操作情報および前記意思情報のうち少なくとも一方と、前記認証情報と、に基づき、
前記操作情報が前記車両の駐車操作を表わし、付加的または代替的に、前記意思情報が前記車両のユーザの降車の意思を表わし、かつ、前記認証情報が前記車両のユーザが正規のユーザであることを表わしていることを要件として、前記送電ユニットによる前記受電ユニットに対する送電を開始する一方、
前記操作情報が前記車両の走行開始操作を表わし、付加的または代替的に、前記意思情報が前記車両のユーザの乗車の意思を表わし、かつ、前記認証情報が前記車両のユーザが正規のユーザであることを表わしていることを要件として、前記送電ユニットによる前記受電ユニットに対する送電を停止する充電制御装置と、を備えている。
【0008】
当該構成の非接触充電システムによれば、車両が送電ユニットの設置箇所に停止している状態で、(1−1)操作情報が前記車両の駐車操作を表わし、かつ/または、(2−1)意思情報が車両のユーザの降車の意思を表わし、かつ、(3)認証情報が車両のユーザが正規のユーザであることを表わしていることを要件として、送電ユニットによる車両の受電ユニットに対する送電が開始される。
【0009】
その一方、車両が送電ユニットの設置箇所に停止している状態で、(1−2)操作情報が車両の走行開始操作を表わし、かつ/または、(2−2)意思情報が車両のユーザの乗車の意思を表わし、かつ、(3)認証情報が車両のユーザが正規のユーザであることを表わしていることを要件として、送電ユニットによる受電ユニットに対する送電が停止される。
【0010】
認証情報により、操作情報および/または意思情報に車両の正規のユーザの意思が反映されていることが担保される。このため、ユーザによる操作回数の低減を図りながら、車両に搭載されているバッテリの充電のし忘れが回避され、かつ、不正規の第三者によるバッテリの充電制御が禁止されるために非接触充電システムの利便性の向上が図られる。
【0011】
前記非接触充電システムにおいて、
前記情報取得部が、前記車両が駐車状態または走行開始準備状態であることを表わす前記操作情報、ならびに、前記車両と前記車両のユーザにより携帯されるスマートキーとの距離および前記車両のキャビンスペースにおけるユーザの有無のうち少なくとも一方を表わす前記意思情報のうち少なくとも一方と、
前記車両の正規のユーザであることおよび前記車両の盗難を防止するためのセキュリティ情報を表わす前記認証情報と、を取得し、
前記充電制御装置が、前記情報取得部により取得された前記操作情報および前記意思情報のうち少なくとも一方と、前記認証情報と、に基づき、
前記車両が駐車状態であることを前記操作情報が表わし、付加的または代替的に、前記距離が所定距離以上であることおよび前記車両のキャビンスペースにユーザが存在していないことのうち少なくとも一方を前記意思情報が表わし、かつ、前記車両の正規のユーザであることおよび前記セキュリティ情報が適正であることのうち少なくとも一方を前記認証情報が表わしていることを要件として、前記送電ユニットによる前記受電ユニットに対する送電を開始する一方、
前記車両が走行開始状態であることを前記操作情報が表わし、付加的または代替的に、前記距離が所定距離未満であることおよび前記車両のキャビンスペースにユーザが存在していることのうち少なくとも一方を前記意思情報が表わし、かつ、前記車両のユーザが適正であることおよび前記セキュリティ情報が適正であることのうち少なくとも一方を前記認証情報が表わしていることを要件として、前記送電ユニットによる前記受電ユニットに対する送電を停止することが好ましい。
【0012】
当該構成の非接触充電システムによれば、(1−1)車両が駐車状態であることを操作情報が表わし、かつ/または、(2−1−1)車両とユーザにより携帯されるスマートキーとの距離が所定距離以上であることおよび(2−1−2)車両のキャビンスペースにユーザが存在していないことのうち少なくとも一方を意思情報が表わし、かつ、(3−1)車両の正規のユーザであることおよび(3−2)セキュリティ情報が適正であることのうち少なくとも一方を認証情報が表わしていることを要件として、送電ユニットによる車両の受電ユニットに対する送電が開始される。
【0013】
その一方、(1−2)車両が走行開始状態であることを操作情報が表わし、かつ/または、(2−2−1)車両とユーザにより携帯されるスマートキーとの距離が所定距離未満であることおよび(2−2−2)車両のキャビンスペースにユーザが存在していることのうち少なくとも一方を意思情報が表わし、かつ、(3−1)車両のユーザが適正であることおよび(3−2)セキュリティ情報が適正であることのうち少なくとも一方を認証情報が表わしていることを要件として、送電ユニットによる受電ユニットに対する送電が停止される。
【0014】
認証情報に含まれている正規ユーザ情報および/またはセキュリティ情報より、操作情報に含まれている車両状態情報、ならびに、意思情報に含まれているスマートキー情報および/または乗員検知情報に車両の正規のユーザの意思が反映されることが担保されている。このため、ユーザによる操作回数の低減を図りながら、車両に搭載されているバッテリの充電のし忘れが回避され、かつ、不正規の第三者によるバッテリの充電制御が禁止されるためにシステムの利便性の向上が図られる。
【0015】
前記構成の非接触充電システムにおいて、
前記充電制御装置が、
前記送電ユニットによる送電量および前記受電ユニットによる受電量を検知し、前記送電ユニットによる送電量および前記受電ユニットによる受電量に基づいて充電効率を算出する充電効率算出部と、
前記充電効率算出部により算出された充電効率の時間変化態様に基づき、前記車両のユーザによる乗車または降車の有無、および、前記車両のキャビンスペースにおけるユーザの有無のうち少なくとも一方を推定する乗員推定部と、を備え、
前記充電制御装置が、前記乗員推定部による推定結果に基づき、前記送電ユニットによる前記受電ユニットに対する送電量を可変に制御することが好ましい。
【0016】
当該構成の非接触充電システムによれば、ひいては充電効率(結合係数)の時間変化態様には、車体の揺れの有無または大小が反映されることに鑑みて、車両の乗員の降車または乗車の有無および/または車両のキャビンスペースにおける乗員の有無が推定される。そして、充電効率の時間変化態様が不安定であり、車両の乗員が降車または乗車しており、あるいは、車両のキャビンスペースに乗員がいると推察される際には、送電量が低減されうる。その一方、充電効率の時間変化態様が安定であり、車両の乗員が降車または乗車しておらず、あるいは、車両のキャビンスペースに乗員がいないと推察される際には、送電量が増加されうる。これにより、充電効率の向上が図られる。
【0017】
本発明の車両は、
バッテリと、
前記バッテリを充電するため、指定箇所に設置されている送電ユニットから非接触方式で受電する受電ユニットと、を備えている車両であって、
前記車両が前記送電ユニットの設置個所に停止している状態で、前記車両の駐車または走行開始のための前記車両のユーザの操作を表わす操作情報、および、前記車両の降車または乗車のための行動に反映される前記車両のユーザの意思を表わす意思情報のうち少なくとも一方と、前記車両のユーザの認証のための認証情報と、前記送電ユニットを有する非接触充電システムに対して提供する情報提供部と、を備え、
前記操作情報が前記車両の駐車操作を表わし、付加的または代替的に、前記意思情報が前記車両のユーザの降車の意思を表わし、かつ、前記認証情報が前記車両のユーザが正規のユーザであることを表わしていることを要件として、前記受電ユニットによる受電を開始する一方、
前記操作情報が前記車両の走行開始操作を表わし、付加的または代替的に、前記意思情報が前記車両のユーザの乗車の意思を表わし、かつ、前記認証情報が前記車両のユーザが正規のユーザであることを表わしていることを要件として、前記受電ユニットによる受電を停止する車載制御装置を備えている。
【0018】
当該構成の車両によれば、車両が送電ユニットの設置箇所に停止している状態で、(1−1)操作情報が前記車両の駐車操作を表わし、かつ/または、(2−1)意思情報が車両のユーザの降車の意思を表わし、かつ、(3)認証情報が車両のユーザが正規のユーザであることを表わしていることを要件として、送電ユニットによる車両の受電ユニットに対する送電が開始される。
【0019】
その一方、車両が送電ユニットの設置箇所に停止している状態で、(1−2)操作情報が車両の走行開始操作を表わし、かつ/または、(2−2)意思情報が車両のユーザの乗車の意思を表わし、かつ、(3)認証情報が車両のユーザが正規のユーザであることを表わしていることを要件として、送電ユニットによる受電ユニットに対する送電が停止される。
【0020】
認証情報により、操作情報および/または意思情報に車両の正規のユーザの意思が反映されていることが担保される。このため、ユーザによる操作回数の低減を図りながら、車両に搭載されているバッテリの充電のし忘れが回避され、かつ、不正規の第三者によるバッテリの充電制御が禁止されるために車両の利便性の向上が図られる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(非接触充電システムの構成)
図1に示されている本発明の一実施形態としての非接触充電システム1は、送電ユニット10と、情報取得部11と、充電制御装置12と、を備えている。
【0024】
送電ユニット10は、車両2に搭載されているバッテリ200を充電するため、当該車両2に搭載されている受電ユニット20に対して非接触方式で送電する。送電ユニット10は、例えば、車両2の駐車スペースに設置されている。
【0025】
情報取得部11は、車両2の車載制御装置22から送信される各種情報(詳細は後述する。)を無線通信により受信する。
【0026】
充電制御装置12は、装置情報取得部11により取得された各種情報に基づき、送電ユニット10の送電動作を制御する。充電制御装置12は、充電効率算出部121と、乗員推定部122と、を備えている。充電効率算出部121は、送電ユニット10による送電量および受電ユニット20による受電量を検知し、送電ユニット10による送電量および受電ユニット20による受電量に基づいて充電効率を算出する。乗員推定部122は、充電効率算出部121により算出された充電効率の時間変化態様に基づき、車両2のユーザによる乗車または降車の有無、および、車両2のキャビンスペースにおけるユーザの有無のうち少なくとも一方を推定する。
【0027】
充電制御装置12ならびにこれを構成する充電効率算出部121および乗員推定部122は、記憶装置(例えば、HDD、メモリまたはこれにより構成されるSSDなど)と、当該記憶装置から必要なデータおよびプログラム(ソフトウェア)を読み出し、当該データを対象に当該プログラムにしたがって演算処理を実行する演算処理装置(例えば、CPU、シングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサなど)と、により構成されている。
【0028】
(車両の構成)
図1に示されている車両2は、受電ユニット20と、情報提供部21と、車載制御装置22と、センサ群23と、バッテリ200と、を備えている。
【0029】
受電ユニット20は、バッテリ200を充電するため、指定箇所に設置されている送電ユニット10から非接触方式で受電する。バッテリ200は、例えば、リチウムイオン二次電池により構成されている。情報提供部21は、センサ群23の出力信号または当該出力信号に基づく演算処理結果等を、各種情報として非接触充電システム10の情報取得部11に対して無線で送信する。
【0030】
車載制御装置22は、センサ群23を構成する各種センサ(例えば、シフタの位置センサ、キャビンスペースの様子を撮像するための撮像装置、シートの感圧センサなど)の出力信号に応じて、車両2の各構成要素の動作を適宜制御する。車載制御装置22は、車両2のユーザによって携帯されるスマートキー24と無線通信する機能を有している。
【0031】
車載制御装置22は、充電制御装置12と同様に、記憶装置(例えば、HDD、メモリまたはこれにより構成されるSSDなど)と、当該記憶装置から必要なデータおよびプログラム(ソフトウェア)を読み出し、当該データを対象に当該プログラムにしたがって演算処理を実行する演算処理装置(例えば、CPU、シングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサなど)と、により構成されている。
【0032】
(機能)
(充電開始機能(第1実施形態))
前記構成の非接触充電システム1による車両2のバッテリ200の充電開始機能の第1実施形態について、
図2のフローチャートを用いて説明する。
【0033】
まず、車両2が停車状態であるか否かが判定される(
図2/STEP112)。例えば、車両2において、センサ群23を構成する車速センサまたは加速度センサの出力信号が、車載制御装置20から情報提供部21により情報取得部11に対して送信され、充電制御装置12により、当該出力信号に基づいて車両2が停車状態であるか否かが判定される。車載制御装置22により、センサ群23の出力信号に基づいて車両2が停車状態であるか否かが判定され、当該判定結果が情報提供部21から情報取得部11に対して送信されてもよい。この際、車両2の停車位置が、送電ユニット10および受電ユニット20の位置が合わせられた指定位置であることが、送電ユニット10の周囲に配置された撮像装置を通じて取得された車両2の撮像画像に基づいて判定されてもよい。
【0034】
当該判定結果が否定的である場合(
図2/STEP112‥NO)、車両2の停車状態判定(
図2/STEP112)以降の処理が繰り返される。その一方、当該判定結果が肯定的である場合(
図2/STEP112‥YES)、車両2のシフトレバーの位置が「P(Parking)」であるか否かが判定される(
図2/STEP114)。この判定は、車両2のパワープラント系(エンジン、モータ)から駆動系(トランスミッション、シャフト、タイヤ)に対する動力が遮断されている状態であるか否かの判定と同値である。
【0035】
例えば、センサ群23を構成するシフトレバーの位置センサの出力信号が「駐車操作を表わす操作情報」として、車載制御装置20から情報提供部21により情報取得部11に対して送信され、充電制御装置12により、当該出力信号に基づいて車両2のシフトレバーの位置が「P」であるか否かが判定される。車載制御装置22により、センサ群23の出力信号に基づいて車両2のシフトレバーの位置が「P」であるか否かが判定され、当該判定結果が「駐車操作を表わす操作情報」として情報提供部21により情報取得部11に対して送信されてもよい。
【0036】
当該判定結果が否定的である場合(
図2/STEP114‥NO)、車両2の停車状態判定(
図2/STEP112)以降の処理が繰り返される。その一方、当該判定結果が肯定的である場合(
図2/STEP114‥YES)、車両2のユーザが正規のユーザであるか否かが判定される(
図2/STEP116)。
【0037】
例えば、センサ群23を構成するキーセンサが取得したスマートキー24のID(識別子)またはセキュリティ情報を表わす出力信号が「ユーザの認証のための認証情報」として、車載制御装置20から情報提供部21により情報取得部11に対して送信され、充電制御装置12により、当該出力信号に基づいて車両2のユーザが正規のユーザであるか否かが判定される。センサ群23を構成する指紋センサが取得したユーザの指紋または撮像センサおよび測距センサが取得したユーザの顔の立体形状を表わす出力信号が認証情報(認証のための生体情報)として、車載制御装置20から情報提供部21により情報取得部11に対して送信され、充電制御装置12により、当該出力信号に基づいて車両2のユーザが正規のユーザであるか否かが判定されてもよい。車載制御装置22により、センサ群23の出力信号に基づいて車両2のユーザが正規のユーザであるか否かが判定され、当該判定結果が認証情報として情報提供部21により情報取得部11に対して送信されてもよい。
【0038】
当該判定結果が否定的である場合(
図2/STEP116‥NO)、車両2の停車状態判定(
図2/STEP112)以降の処理が繰り返される。この際、充電制御装置22により、送電ユニット10の送電動作の停止状態が維持される。その一方、当該判定結果が肯定的である場合(
図2/STEP116‥YES)、充電制御装置22により、送電ユニット10の送電動作が開始される(
図2/STEP118)。
【0039】
その後、充電効率算出部121により、送電ユニット10による送電量および受電ユニット20による受電量が検知され、送電ユニット10による送電量および受電ユニット20による受電量に基づいて充電効率が算出される。送電ユニット10による送電量は、送電ユニット10に設けられたセンサ(例えば、電流センサおよび電圧センサ)により検知される。受電ユニット20による受電量は、車両2のセンサ群23を構成するセンサ(例えば、電流センサおよび電圧センサ)により検知される。
【0040】
続いて、乗員推定部122により、充電効率算出部121により算出された充電効率の時間変化態様に基づき、車両2のユーザによる乗車または降車の有無、および、車両2のキャビンスペースにおけるユーザの有無のうち少なくとも一方が推定される。例えば、車両2の乗降または車両2の乗員の動きに伴い、当該車両2の車体が動き、ひいては当該車体に対して固定されている送電ユニット10に対する受電ユニット20の相対的な位置が変化する。このため、充電効率の時間変化態様が不安定である場合または高周波成分が含まれている場合、車両2のユーザが乗車または降車している、あるいは、車両2のキャビンスペースにユーザが存在すると推定される。そして、充電制御装置12により、乗員推定部122による推定結果に基づき、送電ユニット10による受電ユニット20に対する送電量が可変に制御される。
【0041】
充電効率の時間変化態様が不安定であり、車両2の乗員が降車または乗車しており、あるいは、車両2のキャビンスペースに乗員がいると推察される際には、送電量が低減されうる。その一方、充電効率の時間変化態様が安定であり、車両2の乗員が降車または乗車しておらず、あるいは、車両2のキャビンスペースに乗員がいないと推察される際には、送電量が増加されうる。これにより、充電効率の向上が図られる。
【0042】
(充電停止機能(第1実施形態))
前記構成の非接触充電システム1による車両2のバッテリ200の充電停止機能の第1実施形態について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0043】
まず、停止状態にあって非接触充電システム1によるバッテリ200の非接触充電が継続している状態の車両2のユーザによる走行開始動作の有無が判定される(
図3/STEP212)。例えば、車両2において、センサ群23を構成する各種センサの出力信号が、「車両2のユーザの乗車の意思に関する意思情報」として車載制御装置20から情報提供部21により情報取得部11に対して送信され、充電制御装置12により、当該出力信号に基づいてパーキングブレーキの解除の有無、ブレーキペダルの踏み込みの有無、シフトレバーの接触の有無、および/または、シートベルトの装着の有無、ひいてはユーザの乗車の意思の有無が判定される。車載制御装置22により、センサ群23の出力信号に基づいて車両2のパーキングブレーキの解除の有無等が判定され、当該判定結果が「車両2のユーザの乗車の意思に関する意思情報」として情報提供部21により情報取得部11に対して送信されてもよい。この際、車両2の停車位置が、送電ユニット10および受電ユニット20の位置が合わせられた指定位置であることが、送電ユニット10の周囲に配置された撮像装置を通じて取得された車両2の撮像画像に基づいて判定されてもよい。
【0044】
当該判定結果が否定的である場合(
図3/STEP212‥NO)、走行開始動作の有無判定(
図3/STEP212)以降の処理が繰り返される。その一方、当該判定結果が肯定的である場合(
図3/STEP212‥YES)、車両2のユーザが正規のユーザであるか否かが判定される(
図3/STEP214(
図2/STEP116参照))。
【0045】
当該判定結果が否定的である場合(
図3/STEP214‥NO)、充電制御装置22により、送電ユニット10の送電動作が停止される(
図3/STEP215)。その一方、当該判定結果が肯定的である場合(
図3/STEP214‥YES)、車両2のシフトレバーの位置が「P」以外の位置(例えば「D(Drive)」)であるか否かが判定される(
図3/STEP216)。車両2のシフトレバーの位置が「D」であるか否かの判定は、車両2のパワープラント系(エンジン、モータ)から駆動系(トランスミッション、シャフト、タイヤ)に対する動力が伝達可能な状態であるか否かの判定と同値である。
【0046】
例えば、センサ群23を構成するシフトレバーの位置センサの出力信号が「走行開始操作を表わす操作情報」として、車載制御装置20から情報提供部21により情報取得部11に対して送信され、充電制御装置12により、当該出力信号に基づいて車両2のシフトレバーの位置が「P」とは異なる位置であるか否かが判定される。車載制御装置22により、センサ群23の出力信号に基づいて車両2のシフトレバーの位置が「P」とは異なる位置であるか否かが判定され、当該判定結果が「走行開始操作を表わす操作情報」として情報提供部21により情報取得部11に対して送信されてもよい。
【0047】
当該判定結果が否定的である場合(
図3/STEP216‥NO)、走行開始動作の有無判定(
図3/STEP212)以降の処理が繰り返される。この際、充電制御装置22により、送電ユニット10の送電動作が継続される。その一方、当該判定結果が肯定的である場合(
図3/STEP216‥YES)、充電制御装置22により、送電ユニット10の送電動作が停止される(
図3/STEP217)。
【0048】
(充電開始機能(第2実施形態))
前記構成の非接触充電システム1による車両2のバッテリ200の充電開始機能の第2実施形態について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0049】
まず、車両2のユーザが正規のユーザであるか否かが判定される(
図4/STEP122(
図2/STEP116参照))。
【0050】
当該判定結果が否定的である場合(
図4/STEP122‥NO)、車両2のユーザの認証可否判定(
図4/STEP122)以降の処理が繰り返される。その一方、当該判定結果が肯定的である場合(
図4/STEP122‥YES)、車両2とスマートキー24との距離が所定距離以上であるか否かが判定される(
図4/STEP124)。当該判定は、スマートキー24を携帯しているユーザに降車の意思があるか否かを判定することと同値である。
【0051】
例えば、スマートキー24から送信された無線信号の強度、ひいては車両2とスマートキー24との距離を表わす、センサ群23を構成するキーセンサからの出力信号が「降車に対するユーザの意思を表わす意思情報」として車載制御装置20から情報提供部21により情報取得部11に対して送信され、充電制御装置12により、当該出力信号に基づいて車両2とスマートキー24との距離が所定距離以上であるか否かが判定される。また、センサ群23を構成する測距センサの、車両2からその外部に存在する物体(例えば、ユーザ)までの距離を表わす出力信号が「降車に対するユーザの意思を表わす意思情報」として車載制御装置20から情報提供部21により情報取得部11に対して送信されてもよい。車載制御装置22により、センサ群23の出力信号に基づいて車両2とスマートキー24との距離が所定距離以上であるか否かが判定され、当該判定結果が降車の意思を表わす意思情報として情報提供部21により情報取得部11に対して送信されてもよい。
【0052】
当該判定結果が肯定的である場合(
図4/STEP124‥YES)、車両2のユーザの認証可否判定(
図4/STEP122)以降の処理が繰り返される。この際、充電制御装置22により、送電ユニット10の送電動作の停止状態が維持される。その一方、当該判定結果が否定的である場合(
図4/STEP124‥NO)、充電制御装置22により、送電ユニット10の送電動作が開始される(
図4/STEP126)。
【0053】
その後、第1実施形態と同様に、充電制御装置12により、乗員推定部122による推定結果に基づき、送電ユニット10による受電ユニット20に対する送電量が可変に制御される。
【0054】
(充電停止機能(第2実施形態))
前記構成の非接触充電システム1による車両2のバッテリ200の充電停止機能の第2実施形態について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0055】
まず、停止状態にあって非接触充電システム1によるバッテリ200の非接触充電が継続している状態の車両2の電源スイッチがOFFであるか否かが判定される(
図5/STEP222)。例えば、車両2において、センサ群23を構成するスイッチセンサの出力信号が、車載制御装置20から情報提供部21により情報取得部11に対して送信され、充電制御装置12により、当該出力信号に基づいて車両2の電源スイッチがOFFであるか否かが判定される。車載制御装置22により、センサ群23の出力信号に基づいて車両2の電源スイッチがOFFであるか否かが判定され、当該判定結果が情報提供部21により情報取得部11に対して送信されてもよい。
【0056】
当該判定結果が否定的である場合(
図5/STEP222‥NO)、電源スイッチのON/OFF判定(
図5/STEP222)以降の処理が繰り返される。その一方、当該判定結果が肯定的である場合(
図5/STEP222‥YES)、車両2のキャビンスペースにおけるユーザの有無が判定される(
図5/STEP224)。例えば、前記のように、乗員推定部122により、充電効率算出部121により算出された充電効率の時間変化態様に基づき、車両2のキャビンスペースにおけるユーザの有無が推定される。当該推定結果が「ユーザが車両2のキャビンスペースに存在することを表わす意思情報」または「乗車の意思を表わす意思情報」として、車載制御装置22から情報提供部21により情報取得部11に対して送信されてもよい。そのほか、センサ群23を構成する加速度センサの車体の加速度に応じた出力信号または車両2のキャビンスペースの様子を表わす撮像装置(撮像センサ)の出力信号が、「ユーザが車両2のキャビンスペースに存在することを表わす意思情報」または「乗車の意思を表わす意思情報」として、車載制御装置22から情報提供部21により情報取得部11に対して送信され、充電制御装置22により当該出力信号に基づいて車両2のキャビンスペースにおけるユーザの有無が推定されてもよい。
【0057】
車両2とスマートキー24との距離が所定距離未満であることが、ユーザの乗車の意思を表わす意思情報として、情報取得部11により取得されてもよい。
【0058】
当該判定結果が肯定的である場合(
図5/STEP224‥YES)、電源スイッチのON/OFF判定(
図5/STEP222)以降の処理が繰り返される。その一方、当該判定結果が否定的である場合(
図5/STEP224‥NO)、車両2のユーザが正規のユーザであるか否かが判定される(
図5/STEP228(
図2/STEP116参照))。
【0059】
当該判定結果が否定的である場合(
図5/STEP228‥NO)、電源スイッチのON/OFF判定(
図5/STEP222)以降の処理が繰り返される。この際、充電制御装置22により、送電ユニット10の送電動作が継続される。その一方、当該判定結果が肯定的である場合(
図5/STEP226‥YES)、充電制御装置22により、送電ユニット10の送電動作が停止される(
図5/STEP228)。
【0060】
(作用効果)
前記構成の非接触充電システムによれば、車両2が送電ユニット10の設置箇所に停止している状態で、(1−1)操作情報が車両2の駐車操作を表わし、かつ、(3)認証情報が車両2のユーザが正規のユーザであることを表わしていることを要件として、送電ユニット10による車両2の受電ユニット20に対する送電が開始される(
図2/STEP112‥YES→STEP114‥YES→STEP116‥YES→STEP118参照)。また、車両2が送電ユニット10の設置箇所に停止している状態で、(2−1)意思情報が車両2のユーザの降車の意思を表わし、かつ、(3)認証情報が車両2のユーザが正規のユーザであることを表わしていることを要件として、送電ユニット10による車両2の受電ユニット20に対する送電が開始される(
図4/STEP122‥YES→STEP124‥NO→STEP126参照)。
【0061】
その一方、車両2が送電ユニット10の設置箇所に停止している状態で、(1−2)操作情報が車両2の走行開始操作を表わし、(2−2)意思情報が車両2のユーザの乗車の意思を表わし、かつ、(3)認証情報が車両2のユーザが正規のユーザであることを表わしていることを要件として、送電ユニット10による受電ユニット20に対する送電が停止される(
図3/STEP212‥YES→STEP214‥YES→STEP216‥YES→STEP218参照)。また、車両2が送電ユニット10の設置箇所に停止している状態で、(2−2)意思情報が車両2のユーザの乗車の意思を表わし、かつ、(3)認証情報が車両2のユーザが正規のユーザであることを表わしていることを要件として、送電ユニット10による受電ユニット20に対する送電が停止される(
図5/STEP224‥NO→STEP226‥YES→STEP228参照)。
【0062】
認証情報により、操作情報および/または意思情報に車両2の正規のユーザの意思が反映されていることが担保される。このため、ユーザによる操作回数の低減を図りながら、車両2に搭載されているバッテリ200の充電のし忘れが回避され、かつ、不正規の第三者によるバッテリ200の充電制御が禁止されるために非接触充電システム1および車両2の利便性の向上が図られる。
【0063】
(本発明の他の実施形態)
本発明の他の実施形態における非接触充電システム1の機能について
図6を用いて説明する。
【0064】
車両2のユーザがこの車両2の所有者(オーナー)であると判定され(
図2/STEP116‥YES参照)、かつ、(1−1)乗員による操作情報が車両2の駐車操作を表わしていることを要件として(
図2/STEP114‥YES参照)、送電ユニット10による車両2の受電ユニット20に対する送電、ひいてはバッテリ200の充電が開始される(
図6/STEP412(
図2/STEP118参照))。車両2のオーナーは1人であってもよく複数人であってもよい。
【0065】
(2−1)意思情報が車両2のユーザの降車の意思を表わしていること(
図4/STEP124‥YES参照)に応じて、送電ユニット10による車両2の受電ユニット20に対する送電、ひいてはバッテリ200の充電が停止される(
図6/STEP414(
図2/STEP118参照))。
【0066】
続いて、車両2のキャビンスペースにおけるユーザの有無が判定される(
図6/STEP416(
図5/STEP224参照))。
【0067】
次に、降車したユーザが車両2のオーナーであるかその他のユーザであるか否かが判定される(
図6/STEP418)。例えば、センサ群23を構成するキーセンサが取得したスマートキー24のID(識別子)またはセキュリティ情報を表わす出力信号に基づき、当該判定処理が実行される。そのほか、センサ群23を構成する、キャビンスペースの様子を撮像するための撮像装置により取得された撮像画像に応じて、当該判定処理が実行されてもよい。
【0068】
降車したユーザが車両2のオーナーであると判定された場合(
図6/STEP418‥1)、オーナー認証情報が充電制御装置12を構成する記憶装置またはデータベースに記憶保持される(
図6/STEP420)。その上で、車両2の外部近傍に人がいるか否かが判定される(
図6/STEP422(
図4/STEP124参照))。
【0069】
当該判定結果が肯定的である場合(
図6/STEP422‥YES)、一連の処理が終了する。その一方、当該判定結果が否定的である場合(
図6/STEP422‥NO)、オーナー認証情報の有無がさらに判定される(
図6/STEP424)。
【0070】
オーナー認証情報があると判定された場合(
図6/STEP424‥YES)、送電ユニット10による車両2の受電ユニット20に対する送電、ひいてはバッテリ200の充電が再開される(
図6/STEP428)。その一方、オーナー認証情報がないと判定された場合(
図6/STEP424‥NO)、一連の処理が終了する。
【0071】
降車したユーザが車両2のオーナーではないユーザであると判定された場合(
図6/STEP418‥2)、車両2の外部近傍に人がいるか否かが判定される(
図6/STEP426(
図4/STEP124参照))。
【0072】
当該判定結果が肯定的である場合(
図6/STEP426‥YES)、一連の処理が終了する。その一方、当該判定結果が否定的である場合(
図6/STEP426‥NO)、送電ユニット10による車両2の受電ユニット20に対する送電、ひいてはバッテリ200の充電が再開される(
図6/STEP428)。
【0073】
車両2のオーナーが降車して、当該車両2から離れた場合、車両2のキャビンスペースに他のユーザがいたとしても、車両2に搭載されているバッテリ200が充電されうる。これにより、非接触充電システム1の利便性の向上が図られる。
【0074】
前記実施形態では、(1−1)操作情報が車両2の駐車操作を表わしていること、および、(2−1)意思情報が車両2のユーザの降車の意思を表わしていることの一方のみを要件として、送電ユニット10による車両2の受電ユニット20に対する送電が開始されたが(
図2および
図4参照)、他の実施形態として、(1−1)および(2−1)の両方を要件として、送電ユニット10による車両2の受電ユニット20に対する送電が開始されてもよい。
【0075】
前記実施形態では、(1−2)操作情報が車両2の走行開始操作を表わしていることおよび(2−2)意思情報が車両2のユーザの乗車の意思を表わしていることの両方、または(2−2)のみを要件として、送電ユニット10による車両2の受電ユニット20に対する送電が停止されたが(
図3および
図5参照)、他の実施形態として(2−2)のみを要件として、送電ユニット10による車両2の受電ユニット20に対する送電が停止されてもよい。