特許第6986596号(P6986596)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6986596
(24)【登録日】2021年12月1日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】超高周波信号伝送用小型コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/71 20110101AFI20211213BHJP
   H01R 13/6585 20110101ALI20211213BHJP
   H01R 24/50 20110101ALI20211213BHJP
【FI】
   H01R12/71
   H01R13/6585
   H01R24/50
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-101576(P2020-101576)
(22)【出願日】2020年6月11日
(65)【公開番号】特開2020-205254(P2020-205254A)
(43)【公開日】2020年12月24日
【審査請求日】2020年6月11日
(31)【優先権主張番号】10-2019-0071043
(32)【優先日】2019年6月14日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0145207
(32)【優先日】2019年11月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519373545
【氏名又は名称】センサービュー・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SENSORVIEW INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】ビョン ナム キム
(72)【発明者】
【氏名】キョン イル カン
(72)【発明者】
【氏名】ソン ギュ パク
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ミン パク
(72)【発明者】
【氏名】サン ウ ハン
(72)【発明者】
【氏名】ジ フン カン
【審査官】 鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2006/0228952(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0187087(US,A1)
【文献】 特開2000−174457(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/123652(WO,A1)
【文献】 特表平09−512107(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0095902(US,A1)
【文献】 特開2013−168339(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R12/00 −12/91
H01R13/658−13/6599
H01R24/00 −24/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
超高周波信号を伝達する複数の超高周波信号線と印刷回路基板(PCB)とを連結する超高周波信号伝送用小型コネクタにおいて、
前記複数の超高周波信号線と連結され、前記複数の超高周波信号線端子を収容し、前記超高周波信号線端子を固定させ、保護する雄(male)コネクタハウジングを備える雄コネクタと、
前記印刷回路基板(PCB)に設けられ、前記雄コネクタハウジングを収容して、前記雄コネクタと締結されるコネクタソケットと、を含み、
前記雄コネクタは、一端は前記超高周波信号線と連結され、他端は前記印刷回路基板に形成された信号線端子パッドと連結されるアダプタをさらに備え、前記雄コネクタのアダプタを通じて前記超高周波信号線は、前記印刷回路基板に形成されている信号線端子パッドと連結され、
前記雄コネクタハウジングは、前記複数の超高周波信号線を通じて発生する電磁波を遮蔽する遮蔽缶(shielding can)であり、
前記コネクタソケットは、前記雄コネクタの前記遮蔽缶を収容し、前記遮蔽缶と前記印刷回路基板の接地と電気的に連結され、
前記遮蔽缶は、複数の前記アダプタが収容されるアダプタ収容部を備え、前記アダプタ収容部は、前記複数のアダプタを収容するが、アダプタ別に遮蔽される遮蔽壁が形成されており、
前記アダプタは、導体部及び前記導体部と遮蔽缶とを分離させる誘電体部からなり、
前記遮蔽缶は、前記アダプタで前記印刷回路基板に形成された信号線端子パッドと接触される部分を除いた残りの部分を全体として遮蔽することを特徴とする超高周波信号伝送用小型コネクタ。
【請求項2】
前記コネクタソケットは、
前記雄コネクタと締結される締結部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の超高周波信号伝送用小型コネクタ。
【請求項3】
前記コネクタソケットは、
前記印刷回路基板(PCB)の表面に実装されるSMD方式、またはPCBを貫通するSIP、DIP、QIPなどの方式で装着されることと、表面実装方式と貫通方式とを複合的に形成して装着されることを特徴とする請求項1に記載の超高周波信号伝送用小型コネクタ。
【請求項4】
前記コネクタソケットは、
前記印刷回路基板(PCB)と一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の超高周波信号伝送用小型コネクタ。
【請求項5】
前記超高周波信号線は、
同軸ケーブル、ワイヤ、FFC、FPCのうち何れか1つであることを特徴とする請求項1に記載の超高周波信号伝送用小型コネクタ。
【請求項6】
前記超高周波信号線は、
同軸ケーブル、ワイヤ、FFC、FPCのうち複数のものを複合で形成されることを特徴とする請求項に記載の超高周波信号伝送用小型コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超高周波信号用コネクタに係り、特に、単数または複数の超高周波信号線を印刷回路基板(PCB)と連結するコネクタの雄(male)信号線が印刷回路基板の信号線と直接連結される超高周波信号伝送用小型コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来のPCB単一またはマルチコネクタの断面図を示したものである。従来のPCB単一またはマルチコネクタは、ケーブル(cable)、ワイヤ(wire)のような電気信号を伝達する電気信号線114の端子が雄コネクタハウジング112によって覆われてなされる雄コネクタ110が、PCB160上に設けられた(mounted)雌(female)コネクタ(または、ソケット)150に挿入されて連結される。この際、雌コネクタ150の雌コネクタハウジング152には、雄コネクタの端子やピン(pin)が収容される収容部材154が設けられている。
【0003】
前記収容部材154を通じて漏れ電流が発生し、これにより、信号損失があり、コネクタの小型化にも限界がある。前記収容部材154を通じて漏れ電流及びノイズが発生し、これにより、信号損失があり、コネクタの小型化にも限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、前述した従来の単一またはマルチコネクタの問題点と限界とを解決するために案出されたものであって、雌コネクタには、雄コネクタハウジングのみ収容するハウジングソケットのみPCBに設けられており、雄コネクタの端子を収容する端子収容部材がなしに雄コネクタの単数または複数の超高周波信号線端子が印刷回路基板の端子パッド(terminal pad)に直接接触することにより、信号損失を最小化し、コネクタの高さを大幅に低くして小型化をなしうる超高周波信号伝送用小型コネクタを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記技術的課題を果たすための本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタは、超高周波信号を伝達する単数または複数の超高周波信号線と印刷回路基板(PCB)とを連結する信号伝送用小型単数コネクタ及びマルチコネクタにおいて、前記単数または複数の超高周波信号線と連結され、前記単数または複数の超高周波信号線端子を収容し、前記超高周波信号線端子を固定させ、保護する雄コネクタハウジングを備える雄コネクタ;及び前記印刷回路基板板(PCB)に設けられ、前記雄コネクタハウジングを収容して、前記雄コネクタと締結されるコネクタソケット;を含み、前記雄コネクタの超高周波信号線端子は、前記印刷回路基板に形成されている信号線端子パッドと直接接触して連結される。
【0006】
前記雄コネクタハウジングは、前記単数または複数の超高周波信号線を通じて発生する電磁波を遮蔽する遮蔽層と連結される遮蔽缶(shielding can)であり、前記コネクタソケットは、前記遮蔽缶を収容し、前記遮蔽缶と前記印刷回路基板の接地と電気的に連結される。前記雄コネクタは、前記超高周波信号線を印刷回路基板の信号線端子パッドと接触させ、一端は、超高周波信号線と連結され、他端は、前記PCBに形成された回路信号線端子パッドと連結されるアダプタをさらに備え、前記雄コネクタのアダプタを通じて超高周波信号線は、前記印刷回路基板に形成されている回路信号線端子パッドと連結される。
【0007】
前記遮蔽缶は、単数または複数の同軸ケーブルの内部導体とそれぞれ対応して連結された単数または複数のアダプタが収容されるアダプタ収容部を備え、前記アダプタ収容部は、前記単数または複数のアダプタを収容するが、アダプタ別に遮蔽される形状からなりうる。前記コネクタソケットは、前記雄コネクタと締結される締結部をさらに備え、前記印刷回路基板(PCB)と一体に形成されうる。前記コネクタソケットは、前記PCBの表面に実装(surface mounted)されるSMD(surface mount devices)方式、またはPCBを貫通するSIP(single in−line package)、DIP(dual in−line package)、QIP(quad in−line package)などで装着され、PCBの表面実装方式と貫通方式とを複合的に形成して装着される。
【発明の効果】
【0008】
本発明による単数または複数の超高周波信号伝送用小型コネクタによれば、コネクタソケットに雄コネクタの信号線端子を収容する収容部材を無くし、雄コネクタの信号線端子が印刷回路基板の信号端子パッドに直接接触するか、雄コネクタの信号線端子がPCBの信号端子パッドとの接触を容易にし、ケーブルの内部導体の端部を収容するアダプタを追加することにより、漏れ電流及びノイズを最小化して、信号損失を減らし、コネクタの締結高さを最小化して小型化をなしうる。
【0009】
そして、信号線が同軸ケーブルである場合、雄コネクタに連結された同軸ケーブルの遮蔽(shielding)層である外部導体と前記同軸ケーブルの信号線である内部導体とを電磁波を遮蔽する遮蔽缶を連結し、PCBに実装されて接地と連結されたコネクタソケットが、前記雄コネクタの遮蔽缶を収容して接続させ、電気的に連結することにより、PCB回路信号端子パッドと直接接触された雄コネクタ信号端子の信号損失を減らしうる。
【0010】
また、コネクタソケットに雄コネクタの信号線端子を収容する収容部材を無くすことにより、コネクタソケットを単純化して、製造コストを節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】従来のPCBマルチコネクタを側断面図で示した図面である。
図2】本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタの一例であって、雄コネクタとPCBに実装されたコネクタソケットとが締結される前の状態を示した図面である。
図3】本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタの一例であって、雄コネクタとPCBに実装されたコネクタソケットとが締結された後の状態を示した図面である。
図4】本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタの雄コネクタとコネクタソケットとを底面から見た底面斜視図である。
図5】本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタのコネクタソケットの一例の分離斜視図である。
図6】本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタの雄コネクタを構成するエレメント(element)の一例を示した図面である。
図7】本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタの雄コネクタに連結される複数の同軸ケーブルの一例を示した図面である。
図8図2に示された雄コネクタのVII−VII線に沿って見た断面図である。
図9図2に示された雄コネクタのVIII−VIII線に沿って見た断面図である。
図10】本発明によるPCBマルチコネクタの雄コネクタを組み立てる過程を示している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。本明細書に記載された実施形態と図面とに示された構成は、本発明の望ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をいずれも代弁するものではないので、本出願時点において、これらを代替しうる多様な均等物と変形例とがあるということを理解しなければならない。
【0013】
本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタは、超高周波信号を伝達する単数または複数の超高周波信号線と印刷回路基板(PCB)とを連結するPCBコネクタであって、雄コネクタ及びコネクタソケットを含んでなる。雄コネクタは、前記単数または複数の超高周波信号線と連結され、前記単数または複数の超高周波信号線端子を収容し、前記超高周波信号線端子を固定させ、保護する雄コネクタハウジングを備える。コネクタソケットは、前記印刷回路基板(PCB)に設けられ、前記雄コネクタハウジングを収容して、前記雄コネクタと締結される。この際、前記雄コネクタの超高周波信号線端子は、前記印刷回路基板に形成されている信号線端子パッドと直接接触して連結される。
【0014】
図2は、本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタの一例であって、雄コネクタ20とPCB215に実装されたコネクタソケット225とが締結される前の状態を示したものである。図3は、本発明によるPCBマルチコネクタの一例であって、雄コネクタ20とPCB215に実装されたコネクタソケット225とが締結された後の状態を示したものである。図2図3とを参照すれば、ケーブル240と連結された雄コネクタのハウジング270、280、290が、PCB215に実装されたコネクタソケット225に挿入されて締結される。この際、PCBとケーブル240の連結は、雄コネクタの底面に形成されたケーブル端子とPCB215に形成された回路信号線端子パッドと直接接触される。
【0015】
図4は、本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタの雄コネクタ20とコネクタソケット225とを底面から見た底面斜視図である。図5は、本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタとPCB215に装着されたコネクタソケット225との一例の分離斜視図である。図4図5とを参照すれば、雄コネクタ20の底面にケーブルの信号線端子255が形成されている。コネクタソケット225は、雄コネクタ20と締結される締結部222を備え、印刷回路基板(PCB)215の表面に実装されるSMD方式、またはPCBを貫通するSIP、DIP、QIPなどで装着され、PCBの表面実装方式と貫通方式とを混用して装着される。また、コネクタソケット225は、別個の部品ではないPCBと一体に形成されうる。
【0016】
雄コネクタ20のハウジング270、280、290が、PCB215に実装されたコネクタソケット225に挿入されて締結される時、ケーブル信号線端子255は、ケーブル信号線端子255が収容される収容部材を経ずに、PCB215に形成された回路信号線の端子パッド214と直接(direct)接触される。図4に示したように、PCB215に実装されるコネクタソケット225には、ケーブル信号線端子255が収容される収容部材を無くすことにより、コネクタソケットを単純化し、また、雌コネクタとの締結高さを最小にすることで小型化される。本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタは、RF信号、電源などを含む電気信号をPCBの信号や電源と連結し、テーブルPC、ラップトップPC、5Gスマートフォン、家電(TV、冷蔵庫、洗濯機などの家電製品)など小型化が要求される多様な電子装置に適用することができる。
【0017】
一方、本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタを通じて連結される超高周波信号を伝達する単数または複数の超高周波信号線の例としては、同軸ケーブル、ワイヤ、FFC(Flexible Flat Cable)、FPC(Flexible Printed Circuit)、S−teflonなどがあり、本発明は、前記例に限定されず、電気信号を伝達する信号線はいずれも含まれうる。図6は、本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタの雄コネクタ20に連結される電気信号線の一例として同軸ケーブル30を示したものである。図6を参照すれば、同軸ケーブル30は、信号線として使われる内部導体210、内部導体210の電磁波を遮蔽(shield)し、アルミニウム、銅などで作られる外部導体230、内部導体210と外部導体230とを絶縁させ、分離する誘電体220、外部導体230を保護する外皮(ジャケット)からなる。内部導体は、DCからマイクロ波、ミリ波まで使用可能であり、約50GHz以上の超高周波信号も伝送可能である。
【0018】
図7は、本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタの雄コネクタ20を構成するエレメントの一例を示したものであって、本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタの雄コネクタ20は、同軸ケーブル30、遮蔽缶270、280、290を含み、アダプタ部40をさらに含みうる。同軸ケーブル30は、外皮240、外部導体230及び誘電体220が一部ストリップ(strip)されている。同軸ケーブル30の外部導体230は、遮蔽缶270、280、290と連結される。遮蔽缶270、280、290は、同軸ケーブル30を収容、保護、及び固定させ、同軸ケーブルの内部導体210から発生する電磁波を遮蔽する。遮蔽缶270、280、290は、下部遮蔽部材270、上部遮蔽部材280、前面遮蔽部材290のそれぞれが結合されて構成されるが、下部遮蔽部材270、上部遮蔽部材280、前面遮蔽部材290のうち少なくとも2つが一体に形成されるか、下部遮蔽部材270、上部遮蔽部材280、前面遮蔽部材290が一体からなる1つの遮蔽部材で構成されても良い。
【0019】
アダプタ部40は、複数のアダプタからなり、アダプタ42は、同軸ケーブル30の内部導体210がPCB215に形成された回路信号線端子パッド214との連結を容易にしながら、遮蔽缶270、280、290によって遮蔽が容易になる形状からなり、導体部250と誘電体部260とからなる。導体部250の一端は、PCB215の信号線端子パッド214と接触されて連結され、他端は、同軸ケーブル30の内部導体である信号線210が収容されて連結される。アダプタ42にケーブルの信号線である内部導体が収容されて連結されれば、前記導体部250の端部が、図4のケーブル信号線端子255になって、PCB215の信号線端子パッド214と接触されて連結される。
【0020】
誘電体部260は、導体部250が遮蔽缶に収容される時、導体部250と遮蔽缶270、280、290とを分離させる役割を果たす。
【0021】
遮蔽缶270、280、290の内部は、単数または複数の同軸ケーブルの内部導体210とそれぞれ対応して連結されたアダプタ42が収容される円筒状からなるアダプタ収容部272を備え、アダプタ収容部272は、アダプタ42が収容され、下部遮蔽缶270、上部遮蔽缶280及び前面遮蔽缶290が結合されれば、各アダプタは互いに分離され、遮蔽される遮蔽壁(wall)が形成される。
【0022】
図8は、図2に示された本発明による雄コネクタのVII−VII線に沿って見た断面図であり、図9は、図2に示された雄コネクタのVII−VII線に沿って見た断面図である。図8及び図9を参照すれば、同軸ケーブル210、220、230、240とアダプタ250、260が遮蔽缶270、280、290によって収容、保護、及び遮蔽され、雄コネクタ20がPCB215に実装されたコネクタソケット225に挿入されて締結される。特に、図9は、下部遮蔽缶270、上部遮蔽缶280及び前面遮蔽缶290が結合されれば、各アダプタは互いに分離され、遮蔽される遮蔽壁(shielding wall)275が形成されることを示している。
【0023】
図10は、本発明による超高周波信号伝送用小型マルチコネクタの雄コネクタを組み立てる過程を示している。図10を参照すれば、ストリップされていない同軸ケーブル60をストリップした後、ストリップされた同軸ケーブル30をアダプタ部40と連結し、アダプタ部40と連結された同軸ケーブル50を下部遮蔽缶270に積置して上部遮蔽缶280と前面遮蔽缶290とを結合する。
【0024】
一方、本発明による超高周波信号伝送用小型コネクタは、信号線として同軸ケーブルが使われる時、信号線の電磁波の遮蔽を極大化することができる。具体的に、雄コネクタ20の遮蔽缶270、280、290は、同軸ケーブル30の外部導体230と連結される。導体からなるコネクタソケット225は、PCB215の接地と連結される。雄コネクタ20がPCB215に実装されたコネクタソケット225に挿入されて締結されれば、同軸ケーブル30の外部導体230と連結された雄コネクタ20の遮蔽缶270、280、290は、PCB215の接地と連結されたコネクタソケット225と接触によって連結されることにより、PCB215の端子パッド214と直接接触する雄コネクタの信号線端子の遮蔽を極大化することができる。
【0025】
本発明は、図面に示された実施形態を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されねばならない。
【符号の説明】
【0026】
110:雄コネクタ
112:雄コネクタハウジング
114:電気信号線
150:雌コネクタ
152:雌コネクタハウジング
154:端子(ピン)収容部材
20:雄コネクタ
210:内部導体(信号線)
214:PCB端子パッド
215:印刷回路基板(PCB)
220:誘電体
222:締結部
225:コネクタソケット
230:外部導体(遮蔽)
240:外皮(ジャケット)
250:アダプタ導体部
255:ケーブルの信号線端子
260:アダプタ誘電体部
270:下部遮蔽缶
272:アダプタ収容部
280:上部遮蔽缶
290:前面遮蔽缶
30:同軸ケーブル
40:アダプタ部
42:アダプタ
50:アダプタ連結された同軸ケーブル
60:ストリップされていない同軸ケーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10