(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、適宜図面を参照しながら、本発明に係る化粧品提示システム、化粧品提示方法及び化粧品提示サーバを具体的に開示した実施の形態(以下、「本実施の形態」という)を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0015】
本実施の形態の化粧品提示システム100のシステム構成について、
図1を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の化粧品提示システム100のシステム構成の一例を示すブロック図である。以下の説明において、化粧品提示システム100の利用者を、単に「ユーザ」といい、女性のユーザを例示して説明する。
【0016】
図1に示す化粧品提示システム100は、ユーザが所持する端末の一例としてのユーザ端末10と、サーバ又は化粧品提示サーバの一例としての化粧品検索サーバ50と、化粧品データベース(DB:Database)60と、化粧品購入サーバ70と、購入履歴データベース(DB)80とを含む構成である。以下、化粧品データベースを「化粧品DB」と記載し、購入履歴データベースを「購入履歴DB」と記載する。化粧品DB60と化粧品検索サーバ50とはネットワークNW1を介して通信可能に接続されてもよいし、化粧品DB60が化粧品検索サーバ50内に設けられてもよい。購入履歴DB80と化粧品購入サーバ70とはネットワークNW2を介して通信可能に接続されてもよいし、購入履歴DB80が化粧品購入サーバ70内に設けられてもよい。
【0017】
ネットワークNW1,NW2は、有線を用いて構成されるネットワークであり、例えばLAN(Local Area Network)通信ネットワークである。また、ネットワークNW1,NW2は、無線を用いて構成されるネットワークでもよく、化粧品DB60と化粧品検索サーバ50との間、並びに購入履歴DB80と化粧品購入サーバ70との間の無線通信が可能であれば、その無線通信方式は問わない。
【0018】
ユーザ端末10は、ユーザが携帯可能に所持する無線通信可能な端末であり、例えば携帯電話機、スマートフォン又はタブレット端末である。なお、ユーザ端末10には電話機能を有さなくても構わない。ユーザ端末10は、化粧品検索サーバ50並びに化粧品購入サーバ70とは無線通信可能に接続されている。
【0019】
本実施の形態の化粧品提示システム100の動作概要は次のとおりである。
【0020】
ユーザ端末10は、ユーザが化粧を行う前の顔画像(第1画像の一例、以下、「素肌顔画像」という)とユーザの手持ちの化粧品(つまり、ユーザの肌によく似合っていて、そのユーザ自身が気に入っている化粧品の事。以下同様。)を用いて実際に化粧を行った後の顔画像(第2画像の一例、以下、「化粧顔画像」という)を撮像して取得する。ユーザ端末10は、少なくとも素肌顔画像及び化粧後顔画像を含む化粧品検索依頼を化粧品検索サーバ50に送信する。ユーザ端末10は、化粧品検索依頼に応じて化粧品検索サーバ50が化粧品DB60を参照して検索した結果として、化粧品検索サーバ50から送信された検索結果リストを受信して表示する。ユーザ端末10は、検索結果リストの中にユーザが気になる化粧品があった場合には、その化粧品を用いたバーチャルメイクアップ(VMU:Virtual Makeup)の処理依頼(以下、「VMU処理依頼」という)を化粧品検索サーバ50に送信する。ユーザ端末10は、VMU処理依頼に応じて化粧品検索サーバ50が素肌顔画像に対してバーチャルメイクアップ処理した結果として、化粧品検索サーバ50から送信されたバーチャルメイクアップ処理後の顔画像(以下、「VMU顔画像」という)を受信して表示する。
【0021】
また、ユーザ端末10は、ユーザがディスプレイ15に表示された検索結果リスト並びにVMU顔画像を見た結果として購入したい化粧品を見つけた場合には、ユーザの購入操作に従って、その購入対象となる化粧品の購入申請を化粧品購入サーバ70に送信する。これにより、ユーザは、化粧品検索サーバ50により抽出された、自分の手持ちの化粧品と同類(類似)する化粧品をユーザ端末10のディスプレイ15上で確認できたり、必要に応じて購入したりできる。
【0022】
化粧品検索サーバ50は、ユーザ端末10から送信された化粧品検索依頼データを受信すると、化粧品検索依頼に含まれる素肌顔画像及び化粧顔画像に基づいて、ユーザが化粧に用いた化粧品(例えばユーザの手持ちの化粧品)の化粧色を推定する。化粧色の推定方法については後述する。化粧品検索サーバ50は、推定した化粧色に関する情報と化粧品DB60とに基づいて、推定した化粧色を有する1つ以上の類似化粧品を検索(抽出)し、検索結果(抽出結果)を検索結果リストとしてユーザ端末10に送信する。また、化粧品検索サーバ50は、ユーザ端末10から送信されたVMU処理依頼を受信すると、VMU処理依頼に含まれる化粧品に関する情報に基づいて、ユーザの素肌顔画像に対しバーチャルメイクアップ処理を施し、その結果(つまり、VMU顔画像)をユーザ端末10に送信する。
【0023】
化粧品DB60は、複数の化粧品に関する情報を登録して保持する。化粧品に関する情報は、例えば化粧品のメーカ名、化粧品の名称、化粧品の色(つまり、塗られたときに肌に対して合成される色)、化粧品の種別(例えば、ファンデーション(Foundation)、リップ(Lip)、チーク(Cheek)、アイシャドー(Eyeshadow)、マスカラ(Mascara)。以下同様。)、化粧品の値段(例えば、販売価格の基準となるメーカ希望小売価格)であるが、これらに限定されない事は言うまでもない。
【0024】
化粧品購入サーバ70は、ユーザ端末10から送信された化粧品の購入申請を受信すると、その購入申請の対象となる化粧品の購入に関する各種の手続(例えば、決済手続)を処理し、その処理結果を購入履歴DBに書き込んで登録する。
【0025】
購入履歴DB80は、化粧品購入サーバ70により購入に関する各種の手続が完了した化粧品の購入履歴を登録して保持する。購入履歴は、例えば購入対象となった化粧品の識別番号、ユーザ端末10の識別番号、購入者の氏名や住所であるが、これらに限定されない事は言うまでもない。
【0026】
図2は、本実施の形態のユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すユーザ端末10は、カメラ部11と、プロセッサ12と、メモリ13と、操作入力部14と、ディスプレイ15と、通信部16とを含む構成である。操作入力部14とディスプレイ15とにより、ユーザの操作(例えば、タッチ、タップ)を検知可能なタッチパネルTPが構成されてもよい。
図2に示すユーザ端末10は、電話機能を有してもよいし、有さなくてもよい。例えばユーザ端末10が電話機能を有する場合、電話機能に関する構成の図示が省略されている。
【0027】
撮像部の一例としてのカメラ部11は、例えばレンズとイメージセンサと信号処理部とを用いて構成される。レンズは、ユーザ端末10から入射した光をイメージセンサにおいて撮像可能に結像させる。イメージセンサは、例えばCCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いて構成される。イメージセンサは、レンズを介して結像された光を光電変換することにより撮像し、撮像により得られた光学像の電気信号を信号処理部に出力する。信号処理部は、イメージセンサの出力(つまり、光学像の電気信号)を用いて既存の画像処理を施すことにより、所定の形式(例えばH.264)を満たす映像を構成するRGB画像又はYUV画像を生成する。カメラ部11は、上述したレンズ、イメージセンサ及び信号処理部を用いて、ユーザの素肌顔画像とユーザの化粧顔画像とを撮像して取得し、ユーザの素肌顔画像とユーザの化粧顔画像とをプロセッサ12に出力する。
【0028】
プロセッサ12は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成される。プロセッサ12は、ユーザ端末10の各部の動作を統括して制御するための信号処理、他の各部との間のデータの入出力処理、データの演算処理及びデータの記憶処理を行う。
【0029】
プロセッサ12は、ユーザの素肌顔画像及び化粧顔画像と、後述する素肌顔画像中の素肌領域及び化粧顔画像中の化粧領域に関する情報と、検索パラメータ(後述参照)とを含む化粧品検索依頼データを生成して通信部16に出力する。なお、プロセッサ12は、ユーザの素肌顔画像及び化粧顔画像がディスプレイ15に表示された画面において、ユーザが実際に化粧を行った化粧品の種別が操作入力部14を介して選択された場合には、ユーザが実際に化粧を行った領域(つまり、化粧領域)を特定し、この特定した化粧領域情報を上述した検索依頼データに含めて生成してもよい。
【0030】
プロセッサ12は、ディスプレイ15に表示された検索結果リストの中でいずれかの類似化粧品が選択された場合に、選択された類似化粧品に関する情報とその類似化粧品を用いたバーチャルメイクアップの処理要求とを有するデータ(以下、「VMU処理依頼要求データ」という)を生成して通信部16に出力する。
【0031】
メモリ13は、プロセッサ12の動作(処理)時のワークメモリとして動作するRAM(Random Access Memory)と、プロセッサ12を動作させるためのプログラム及びデータ(例えば各種のアプリケーション)を記憶するROM(Read Only Memory)とを含む。また、メモリ13は、ユーザ端末10の電源がオフされた場合でも、例えばプロセッサ12により生成されたデータを記憶、保持するための半導体メモリ(例えばフラッシュメモリ)を含む。
【0032】
指示部の一例としての操作入力部14は、ディスプレイ15に表示された各種の画面上に対するユーザの操作(例えばタッチ、タップ)を受け付ける。操作入力部14は、ユーザの操作に応じて、例えばユーザが自分の顔に対して行った化粧の種別又は化粧の領域に関する情報の指定を受け付けし、その化粧の種別又は化粧の領域に関する情報をプロセッサ12に出力する。
【0033】
表示部の一例としてのディスプレイ15は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electroluminescence)を用いて構成され、ユーザの操作に応じて、ユーザ端末10において実行可能にインストールされている各種のアプリケーションの画面を表示する。
【0034】
第1通信部の一例としての通信部16は、化粧品検索サーバ50又は化粧品購入サーバ70との間で所定の無線通信方式(無線LAN、例えばWifi(登録商標))を用いた情報やデータの送受信を行う。
【0035】
図3は、本実施の形態の化粧品検索サーバ50のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3に示す化粧品検索サーバ50は、データ蓄積部51と、プロセッサ52と、メモリ53と、化粧品DBインタフェース55と、通信部56とを含む構成である。
【0036】
データ蓄積部51は、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)を用いて構成され、プロセッサ52の処理結果となる各種のデータを蓄積する。
【0037】
プロセッサ52は、例えばCPU、MPU又はDSPを用いて構成される。プロセッサ52は、プロセッサ52の各部の動作を統括して制御するための信号処理、他の各部との間のデータの入出力処理、データの演算処理及びデータの記憶処理を行う。プロセッサ52の動作(処理)の詳細については、
図4を参照して後述する。
【0038】
メモリ53は、プロセッサ52の動作(処理)時のワークメモリとして動作するRAMと、プロセッサ52を動作させるためのプログラム及びデータ(例えばユーザ端末10からの要求に応じた化粧品の検索処理や、ユーザ端末10からの要求に応じたバーチャルメイクアップ処理を実行可能なアプリケーション)を記憶するROMとを含む。
【0039】
化粧品DBインタフェース55は、化粧品検索サーバ50と化粧品DB60との間の通信用のインタフェースであり、プロセッサ52からの情報又はデータを化粧品DB60に渡して問い合わせしたり、化粧品DB60からの応答結果の情報又はデータをプロセッサ52に渡したりする。
【0040】
第2通信部の一例としての通信部56は、化粧品DB60との間で所定の通信方式(例えば有線のLAN通信方式、又は無線の無線LAN通信方式)を用いた情報やデータの送受信を行う。また、通信部56は、ユーザ端末10との間で所定の無線通信方式(無線LAN、例えばWifi(登録商標))を用いた情報やデータの送受信を行う。
【0041】
図4は、本実施の形態の化粧品検索サーバ50のプロセッサ52内におけるソフトウェア機能の詳細な構成の一例を示すブロック図である。プロセッサ52は、領域特定部521と、化粧色推定部522と、化粧色検索部523と、化粧合成部524とを有する。領域特定部521、化粧色推定部522、化粧色検索部523、及び化粧合成部524の各処理をそれぞれ実行可能なプログラム及びデータがメモリ53に予め記憶される。プロセッサ52がこれらのプログラム及びデータをメモリ53から読み出して実行する事で、領域特定部521、化粧色推定部522、化粧色検索部523、及び化粧合成部524がプロセッサ52内において構成され、各部の動作(処理)がプロセッサ52とメモリ53との協働によって実行される。
【0042】
領域特定部521は、ユーザ端末10から送信された化粧品検索依頼データを取得する。化粧品検索依頼データは、例えば素肌顔画像及び化粧顔画像の各データと、化粧品の種別又は化粧の領域に関する情報(例えば、ユーザが実際に化粧を行った時に用いた化粧品(つまり、ユーザの手持ちの化粧品)の種別に関する情報、又はユーザが実際に化粧を行った領域に関する情報。以下同様。)とを有する。
【0043】
領域特定部521は、これらの取得した情報やデータを用いて、ユーザが実際に化粧を行った領域(つまり、化粧領域)を特定し、それぞれの画像において特定した化粧領域の画像を切り出す。領域特定部521は、この切り出しにより得られた画像(つまり、素肌顔画像の化粧領域となる画像(以下、「素肌領域画像」という)と、化粧顔画像の化粧領域となる画像(以下、「化粧領域画像」という))とを化粧色推定部522に出力する。また、領域特定部521は、特定された化粧領域に関する情報(つまり、化粧領域情報)を化粧合成部524に出力する。
【0044】
領域特定部521は、例えば化粧品の種別に関する情報(例えばリップ)と素肌顔画像と化粧顔画像との差分とを基に、ユーザの顔画像の中でユーザによって実際に化粧が行われた領域(つまり、化粧領域)を特定する。但し、領域特定部521における化粧領域の特定方法は上述した素肌顔画像と化粧顔画像との差分を用いる方法に限定されない事は言うまでもない。なお、領域特定部521は、ファンデーションの化粧領域を顔全体と特定し、リップの化粧領域を唇と特定し、チークの化粧領域を頬と特定し、アイシャドーの化粧領域を目の上下の一部の領域と特定し、更に、マスカラの化粧領域を目の上下の睫毛と特定する。
【0045】
なお、領域特定部521は、ユーザ端末10から送信された検索依頼データに化粧領域情報が含まれている場合には、素肌顔画像及び化粧顔画像の各データにおける化粧領域の特定処理を省略し、素肌顔画像中及び化粧顔画像中のそれぞれの化粧領域情報に対応する素肌領域画像及び化粧領域画像を切り出して化粧色推定部522に出力してもよい。
【0046】
推定部の一例としての化粧色推定部522は、領域特定部521から出力された素肌領域画像及び化粧領域画像と、ユーザ端末10から送信された化粧品検索依頼データに含まれる、化粧品の種別に関する情報とを取得する。化粧色推定部522は、素肌領域画像及び化粧領域画像と化粧品の種別に関する情報とに基づいて、ユーザが化粧に用いた化粧品(例えばユーザの手持ちの化粧品)の化粧色Bを推定する。化粧色推定部522は、推定した化粧色Bを化粧色検索部523に出力する。
【0047】
ここで、化粧色推定部522における化粧色Bの推定方法について説明する。
【0048】
化粧色推定部522は、例えばユーザが手持ちの化粧品を用いて化粧を行ったときにユーザの素肌に塗られる色(つまり、化粧品の発色)を、ユーザにより化粧されるパーツ(つまり、化粧対象となる部位)毎に予め決定されている色のブレンド率αを用いて、数式(1)に従って推定(算出)する。数式(1)において、Bは化粧色(つまり、ユーザが手持ちの化粧品を用いて化粧を行ったときにユーザの素肌に塗られる色、言い換えると、化粧品を塗ったときに合成される色)を示し、Aは元の肌の色(つまり、化粧前の素肌の化粧領域内の色)を示し、Cは化粧後の色(つまり、化粧後の化粧領域内の色)を示す。αはブレンド率であって、例えばリップの場合にはα=0.9、チークの場合にはα=0.67となり、化粧品の種別によって異なる値となる。但し、αの値は一例である。
【0050】
つまり、化粧色推定部522は、ユーザの肌の色(より具体的には、ユーザが手持ちの化粧品を用いて実際に化粧を行った化粧前後の画像(具体的には、素肌領域画像及び化粧領域画像))と化粧品の種別とを考慮して、ユーザの手持ちの化粧品の発色(つまり、化粧色B)を具体的に推定する事ができる。
【0051】
抽出部の一例としての化粧色検索部523は、化粧色推定部522により推定された化粧色Bに関する情報とユーザ端末10から送信された化粧品検索依頼データに含まれる検索パラメータとを基に化粧品DB60を参照し、化粧色Bと同一又は類似の1つ以上の類似化粧品を検索する。化粧色検索部523は、その検索結果を検索結果リストとして抽出して化粧合成部524及び通信部56にそれぞれ出力する。ここで、類似化粧品とは、化粧色Bと同一の色又は類似の(つまり、良く似た)色を有する化粧品の事を示す。なお、類似の(つまり、良く似た)色とは、例えばHSL色空間における色(H)と化粧色Bとの距離が所定の閾値(既定値)未満となる色とする。なお、化粧色検索部523は、ユーザ端末10から送信された検索依頼データに検索パラメータが含まれない場合には、化粧色推定部522により推定された化粧色Bに関する情報を基に化粧品DB60を参照し、化粧色Bと同一又は類似の類似化粧品を検索する。
【0052】
ここで、検索パラメータは、ユーザが化粧色Bと同一の色の化粧品を要求する場合に限らず、必要に応じて、化粧色Bに近い色、化粧色Bよりも明度が大きい色又は小さい色、化粧色Bよりも彩度が大きい色又は小さい色も化粧品検索サーバ50の検索対象として含めるために、ユーザ端末10により指定されるパラメータである。検索パラメータは、例えばHSL色空間(なお、CIELCH色空間、HSV色空間、LAB色空間でも可。以下同様。)における色(H)と化粧色Bとの距離が近いもの、化粧色Bより明度(L)が大きいもの又は小さいもの、及び、化粧色Bより彩度が大きいもの又は小さいものが該当する。
【0053】
化粧合成部524は、ユーザ端末10から送信された化粧品検索依頼データに含まれる素肌顔画像及び化粧顔画像と、領域特定部521により特定された化粧領域に関する情報と、化粧色検索部523により抽出された1つ以上の類似化粧品の化粧色に関する情報(つまり、検索結果リスト)と、ユーザ端末10から送信されたVMU処理依頼要求データに含まれる選択類似化粧品に関する情報とを取得する。選択類似化粧品とは、例えば1つ以上の類似化粧品に関する情報を含む検索結果リストデータがユーザ端末10において表示された後、ユーザの操作によって選択されたいずれか1つの類似化粧品である。画像処理部の一例としての化粧合成部524は、選択類似化粧品を用いて、素肌顔画像の化粧領域に対しバーチャルメイクアップ処理を施したVMU顔画像を生成する。化粧合成部524は、この生成したVMU顔画像と素顔顔画像とを対応付けて左右対称的に繋げた左右対称顔画像のデータ(以下、「VMU処理データ」という)を生成して通信部56に出力する。
【0054】
次に、本実施の形態の化粧品提示システム100の動作手順の第1例について、
図5、
図7〜
図9を参照して説明する。
図5は、本実施の形態のユーザ端末10と化粧品検索サーバ50との間の類似化粧品の検索に関する動作手順の第1例を詳細に説明するシーケンス図である。
図7は、本実施の形態のユーザ端末10に表示される初期画面GM1を示す図である。
図8は、本実施の形態のユーザ端末10に表示されるパーツ領域選択画面GM2を示す図である。
図9は、本実施の形態のユーザ端末10に表示される検索結果リスト画面GM3を示す図である。
【0055】
図5の説明の前提として、ユーザ端末10には、
図7に示す初期画面GM1が表示されている。
図7〜
図9に示す各種の表示画面は、例えば本実施の形態の化粧品提示システム100において利用可能な化粧品提示アプリケーションにおいて表示される画面である。化粧品提示アプリケーションは、ユーザ端末10において予め実行可能にインストールされている。
図7に示す初期画面GM1は、ユーザの操作によって化粧品提示アプリケーションが起動されると、ユーザ端末10のディスプレイ15に表示される。
【0056】
図7に示す初期画面GM1は、顔画像表示領域FC1と、メニューボタン表示領域MU1と、検索結果リスト表示領域RST1とを有する。
【0057】
顔画像表示領域FC1には、ユーザの顔画像が表示されたり、後述するカメラ撮影ボタンBT1及び静止画像ボタンBT2が表示されたりする。
【0058】
メニューボタン表示領域MU1には、画像取り込みボタンBT3と、化粧選択領域AR1と、検索ボタンBT4と、オプション領域BR1とが表示される。
【0059】
画像取り込みボタンBTは、その押下により、カメラ撮影ボタンBT1及び静止画像ボタンBT2を顔画像表示領域FC1に表示するためのボタンである。
【0060】
化粧選択領域AR1には、ユーザが顔に化粧を行った領域又はユーザが顔に化粧を行った化粧品の種別を指定するための複数の候補(例えば、ファンデーション、リップ、チーク、アイシャドー、マスカラ)が表示される。また、化粧選択領域AR1には、素肌顔画像NF1が表示される実化粧無エリアと化粧顔画像RMU1が表示される実化粧有エリアとを左右反転して表示させるためのボタンも表示される。
【0061】
検索ボタンBT4は、ユーザが手持ちの化粧品を用いて化粧した時にその化粧品と同一又は類似の化粧品(つまり、類似化粧品)の検索要求を化粧品検索サーバ50に対して行うためのボタンである。
【0062】
オプション領域BR1は、ユーザの希望に応じて、類似化粧品の検索時のオプションとなる項目(具体的には、化粧品の色の明るさ(明度)及び鮮やかさ(彩度))を指定するためのスライドバーを表示する。明るさ、鮮やかさは、化粧品検索サーバ50が推定した化粧色B(数式(1)参照)を中心としたスライドバーに対し、ユーザの操作(例えばドラッグ操作)によってプラスマイナスの調整が可能である。
【0063】
検索結果リスト表示領域RST1には、化粧品検索サーバ50から送信された類似化粧品の検索結果リストデータが表示される(
図9参照)。
【0064】
図5において、ユーザ端末10は、例えば初期画面GM1の画像取り込みボタンBT3を押下するユーザの操作を検知すると、顔画像表示領域FC1にカメラ撮影ボタンBT1及び静止画像ボタンBT2を表示する。ユーザ端末10は、カメラ撮影ボタンBT1を押下するユーザの操作を検知すると、カメラアプリケーションを起動する。ユーザ端末10は、カメラアプリケーションにおいて、ユーザが化粧を行う前の顔画像(素肌顔画像)と、ユーザの手持ちの化粧品(つまり、ユーザの肌によく似合っていて、そのユーザ自身が気に入っている化粧品)を用いて実際に化粧を行った後の顔画像(化粧顔画像)とをそれぞれ撮像して取得する(S1)。
【0065】
なおステップS1において、ユーザ端末10は、カメラ撮影ボタンBT1の代わりに、静止画像ボタンBT2を押下するユーザの操作を検知すると、メモリ13内に記憶、保持されている静止画像のデータを読み出し、上述した素肌顔画像及び化粧顔画像のうち少なくとも1つをユーザに選択させてもよい(S1)。
【0066】
ユーザ端末10は、ステップS1において素肌顔画像及び化粧顔画像を取得すると、例えば素肌顔画像のフレームの左半分のサイズ分の画像と化粧顔画像のフレームの右半分のサイズ分の画像とを左右対称的に繋げた左右対称顔画像を、初期画面GM1の顔画像表示領域FC1に表示する。ユーザ端末10は、素肌顔画像のフレームの左半分のサイズ分の画像と化粧顔画像のフレームの右半分のサイズ分の画像とを左右対称的に繋げた左右対称顔画像を顔画像表示領域FC1に表示すると、
図7の初期画面GM1から
図8のパーツ領域選択画面GM2に表示切替する。
図8に示すパーツ領域選択画面GM2において、実化粧無エリアには素肌顔画像NF1のフレームの左半分(1/2)のサイズ分の画像が表示され、実化粧有エリアには化粧顔画像RMU1のフレームの右半分(1/2)のサイズ分の画像が表示される。
【0067】
ステップS1の後、ユーザ端末10は、
図8に示すパーツ領域選択画面GM2において、素肌顔画像及び化粧顔画像の中でユーザが化粧を行った領域の指定を受け付ける(S2)。ここでは、例えばユーザがチークを塗るという化粧を行った場合、実化粧無エリアの素肌顔画像NF1中の頬部分CK1と、実化粧有エリアの化粧顔画像RMU1中の頬部分CK2とがユーザの操作によって指定されたとする。ユーザ端末10は、ステップS2の指定により、頬部分CK1の位置を示す情報(例えば素肌顔画像中の座標)と頬部分CK2の位置を示す情報(例えば化粧顔画像中の座標)とを取得する。なお、頬部分CK1の位置を示す情報(例えば素肌顔画像中の座標)と頬部分CK2の位置を示す情報(例えば化粧顔画像中の座標)とは、化粧品検索サーバ50において特定されても構わない。
【0068】
また、ユーザ端末10は、例えば
図8に示すパーツ領域選択画面GM2において、ユーザが実際に行った化粧の化粧品の種別(例えばチーク)を選択し、更に、ユーザの操作により、素肌顔画像NF1及び化粧顔画像RMU1の中でどのエリアを化粧品検索サーバ50の処理に使用するかを、ディスプレイ15において直接指定しても構わない。これにより、ユーザ端末10は、ユーザが例えばアイシャドーの化粧時に目頭部分と目尻部分とで重ね塗りをする等の多少複雑な化粧又はユーザ独特の化粧を行う場合に、ユーザが化粧を行った領域(化粧領域)に関する情報を正確に取得でき、化粧品検索サーバ50における化粧色Bの推定精度を向上できる。
【0069】
また、ユーザ端末10は、
図8に示すパーツ領域選択画面GM2において、オプション領域BR1の明度及び彩度のうち少なくとも1つのスライドバーの調整により指定された場合には、指定された明度及び彩度のうち少なくとも1つに関する情報を検索パラメータとして取得する(S3)。なお、ユーザによりオプション領域BR1の明度も彩度も指定されない場合には、ステップS3の処理は省略される。
【0070】
ユーザ端末10は、ステップS1で取得した素肌顔画像及び化粧顔画像と、ステップS2で取得した化粧領域(つまり、ユーザが化粧を行った素肌顔画像中の該当領域、ユーザが化粧を行った化粧顔画像中の該当領域)に関する情報と、必要に応じてステップS3で取得した検索オプションに関する情報と、化粧品検索サーバ50への検索要求とを含む化粧品検索依頼データを生成する。化粧品検索依頼データとは、ユーザが手持ちの化粧品を用いて化粧を行ったとき、その化粧品の発色と同一又は類似の発色を有する化粧品があるかどうかの検索依頼を化粧品検索サーバ50に要求するためのデータであり、以下同様である。ユーザ端末10は、化粧品検索依頼データを化粧品検索サーバ50に送信する(S4)。
【0071】
化粧品検索サーバ50は、ステップS4においてユーザ端末10から送信された化粧品検索依頼データを受信する。化粧品検索サーバ50は、化粧品依頼検索データに含まれる素肌顔画像及び化粧顔画像と化粧領域に関する情報とを基に、ユーザが化粧を行った部分の素肌領域画像及び化粧領域画像をそれぞれ切り出して取得する(T1)。
【0072】
化粧品検索サーバ50は、ステップT1において取得された素肌領域画像及び化粧領域画像と、ユーザ端末10から送信された化粧品検索依頼データに含まれる、化粧品の種別に関する情報とに基づいて、ユーザが化粧に用いた化粧品(例えばユーザの手持ちの化粧品)の化粧色Bを推定する(T2)。
【0073】
化粧品検索サーバ50は、ステップT2において推定された化粧色Bに関する情報とユーザ端末10から送信された化粧品検索依頼データに含まれる検索パラメータとを基に化粧品DB60を参照し、化粧色Bと同一又は類似の1つ以上の類似化粧品を検索する(T3)。
【0074】
化粧品検索サーバ50は、ステップT3の検索により抽出された検索結果(つまり、1つ以上の類似化粧品に関する情報)を検索結果リストデータとして抽出する。化粧品検索サーバ50は、例えば類似化粧品毎に、類似化粧品の名称、類似化粧品のメーカ名を、その類似化粧品の色を背景色とした所定サイズのアイコンに印字して生成した類似化粧品アイコンを、1つ以上の類似化粧品に関する情報として生成する(T4)。
【0075】
化粧品検索サーバ50は、ステップT4において生成した検索結果リストデータをユーザ端末10に返信する(T5)。
【0076】
ユーザ端末10は、化粧品検索サーバ50から返信された検索結果リストデータを受信し、検索結果リストデータを検索結果リスト表示領域RST1に表示した検索結果リスト画面GM3をディスプレイ15に表示する(S5、
図9参照)。
図9の検索結果リスト画面GM3の検索結果リスト表示領域RST1には、複数(例えば6個)の類似化粧品毎の類似化粧品アイコンLP1,LP2,LP3,LP4,LP5,LP6が表示されている。類似化粧品アイコンLP6は一部しか図示されていないが、ユーザ端末10は、ユーザの操作により、左右方向にスクロールして表示する事が可能である。
【0077】
類似化粧品アイコンLP1は、類似化粧品のメーカ名「xxx」、類似化粧品の名称「yyy0」のリップの色を背景色として有し、ユーザのお気に入りに登録された化粧品である事を示す星形のマーカにチェックMK1が入っている。ユーザのお気に入りに登録された化粧品のリストは、お気に入りエリアAR2にその化粧品のメーカ名及び名称が対応付けて示される。更に、ユーザ端末10は、ユーザの操作により、お気に入りエリアAR2に示されている化粧品のいずれかが選択されて購入ボタンが押下された事を検知すると、選択された化粧品の購入申請を生成して化粧品購入サーバ70に送信可能である。これにより、ユーザは、お気に入りエリアAR2に登録された化粧品の中で気に入った化粧品があれば、いつでも化粧品購入サーバ70を介して購入できる。
【0078】
また、ユーザ端末10は、お気に入りエリアAR2中のいずれかの化粧品がユーザの操作により選択された場合に、その選択された化粧品を用いたバーチャルメイクアップの処理依頼(後述するVMU処理依頼要求データ)を生成して化粧品検索サーバ50に送っても良い。これにより、ユーザ端末10は、ユーザがお気に入りエリアAR2に登録している化粧品を用いたVMU顔画像をユーザの簡単な操作にディスプレイ15に表示可能となる。
【0079】
類似化粧品アイコンLP2は、類似化粧品のメーカ名「xxx」、類似化粧品の名称「yyy1」のリップの色を背景色として有する。
【0080】
類似化粧品アイコンLP3は、類似化粧品のメーカ名「xxx」、類似化粧品の名称「yyy2」のリップの色を背景色として有する。
【0081】
類似化粧品アイコンLP4は、類似化粧品のメーカ名「xxx」、類似化粧品の名称「yyy3」のリップの色を背景色として有する。
【0082】
類似化粧品アイコンLP5は、類似化粧品のメーカ名「xxx」、類似化粧品の名称「yyy4」のリップの色を背景色として有する。
【0083】
類似化粧品アイコンLP6は、類似化粧品のメーカ名「xxx」、類似化粧品の名称「yyy5」のリップの色を背景色として有する。
【0084】
なお、ユーザ端末10は、化粧品検索サーバ50から返信された検索結果リストデータを受信した時に、検索結果リスト画面の別例として、
図10に示す検索結果リスト画面GM4をディスプレイ15に表示してもよい。
図10は、本実施の形態のユーザ端末10に表示される検索結果リスト画面GM4を示す図である。
【0085】
図10の検索結果リスト画面GM4では、
図7の初期画面GM1,
図8のパーツ領域選択画面GM2,
図9の検索結果リスト画面GM3とは異なり、検索結果リスト表示領域RST1を除く他の領域に、素肌顔画像NF1のフレームの左半分のサイズ分の画像と化粧顔画像RMU1のフレームの右半分のサイズ分の画像とを左右対称的に繋げた左右対称顔画像と類似化粧品毎の類似化粧品アイコンとが1対1で対応して、類似化粧品の抽出数N(1以上の整数)個分表示されている。また
図10では、ユーザのお気に入りに登録された化粧品である事を示す星形のマーカが左右対称顔画像上に重畳して示されている。
図10では、
図9と同様に類似化粧品(メーカ名:xxx、名称:yyy0)のマーカに対し、チェックMK1が付与されている。
【0086】
図9の検索結果リスト画面GM3又は
図10の検索結果リスト画面GM4がユーザ端末10のディスプレイ15に表示されている時に、ユーザの操作により、いずれかの類似化粧品が選択されたとする(S6)。ユーザ端末10は、選択された類似化粧品を用いたVMU処理依頼要求データを生成して化粧品検索サーバ50に送信する(S7)。
【0087】
化粧品検索サーバ50は、ユーザ端末10から送信されたVMU処理依頼要求データを受信すると、ステップT1において切り出した素肌領域画像に対し、VMU処理依頼要求データに含まれる類似化粧品に関する情報により特定される化粧品の色(化粧色)を用いてバーチャルメイクアップ処理を施す(T6)。化粧品検索サーバ50は、バーチャルメイクアップ処理後のVMU顔画像を含むVMU処理データをユーザ端末10に返信する(T7)。
【0088】
ユーザ端末10は、化粧品検索サーバ50から送信されたVMU処理データを受信すると、ディスプレイ15に表示中の検索結果リスト画面GM3又は検索結果リスト画面GM4の少なくとも1つのユーザの素肌顔画像を、VMU処理データに含まれるVMU顔画像に切り替えて表示する(S8)。なお、ステップS8以降の処理は、ユーザ端末10において選択される類似化粧品の数に応じて、ユーザ端末10のステップS6→ステップS7→化粧品検索サーバ50のステップT6→ステップT7→ユーザ端末10のステップS8の計5つの処理を1セットとして同様に繰り返される。
【0089】
図6は、本実施の形態のユーザ端末10と化粧品検索サーバ50との間の類似化粧品の検索に関する動作手順の第2例を詳細に説明するシーケンス図である。
図6の説明において、
図5に示した処理と同一の処理については同一のステップ番号を付与し、説明を簡略化又は省略する。
【0090】
図6において、ステップS1の後、ユーザ端末10は、
図8に示すパーツ領域選択画面GM2において、ユーザが実際に化粧を行った化粧品の種別(例えばリップ)の指定を受け付ける(S2A)。
【0091】
ユーザ端末10は、ステップS1で取得した素肌顔画像及び化粧顔画像と、ステップS2Aで取得した化粧品の種別に関する情報(例えば、リップ)と、必要に応じてステップS3で取得した検索オプションに関する情報と、化粧品検索サーバ50への検索要求とを含む化粧品検索依頼データを生成する。ユーザ端末10は、化粧品検索依頼データを化粧品検索サーバ50に送信する(S4)。
【0092】
化粧品検索サーバ50は、ステップS4においてユーザ端末10から送信された化粧品検索依頼データを受信する。化粧品検索サーバ50は、化粧品依頼検索データに含まれる素肌顔画像及び化粧顔画像と化粧品の種別に関する情報(例えば、リップ)とを基に、素肌顔画像及び化粧顔画像の中でユーザが化粧を行った部分を特定する(T1A)。更に、化粧品検索サーバ50は、ユーザが化粧を行った部分の特定結果に基づいて、素肌顔画像及び化粧顔画像から素肌領域画像及び化粧領域画像をそれぞれ切り出して取得する(T1A)。ステップT1A以降の処理は
図5と同一であるため、説明を省略する。
【0093】
以上により、本実施の形態の化粧品提示システム100では、ユーザ端末10は、ユーザの化粧前の顔画像を示す素肌顔画像(第1画像の一例)とユーザの化粧後の顔画像を示す化粧顔画像(第2画像の一例)とをそれぞれ撮像し、ユーザが行った化粧の種別又は領域に関する情報を取得する。ユーザ端末10は、撮像された素肌顔画像及び化粧顔画像と、指定された化粧の種別又は領域に関する情報とを対応付けて化粧品検索サーバ50に送信する。化粧品検索サーバ50は、ユーザ端末10から送信された素肌顔画像及び化粧顔画像とユーザが行った化粧の種別又は領域に関する情報とを基に、ユーザが行った化粧の化粧色Bを推定する。化粧品検索サーバ50は、推定した化粧色Bに関する情報と化粧品データベース60とを基に、推定された化粧色Bを有する少なくとも1つの類似化粧品を検索して抽出し、抽出された少なくとも1つの類似化粧品に関する情報を検索結果リストデータとしてユーザ端末10に返送する。ユーザ端末10は、化粧品検索サーバ50から送信された少なくとも1つの類似化粧品に関する情報をディスプレイ15に表示する。
【0094】
これにより、化粧品検索サーバ50は、ユーザが所持している化粧品(つまり、ユーザの肌によく似合っていて、そのユーザ自身が気に入っている化粧品)と類似する1つ以上の類似化粧品を抽出できて、1つ以上の類似化粧品の抽出結果をユーザ端末10に提示できる。従って、化粧品提示システム100によれば、ユーザが所持している化粧品と同様の化粧品を欲しいと考えている場合に、そのユーザの肌色や化粧時の発色に適合した化粧品を効率的に探索かつ選択する事ができ、ユーザの化粧品の探索時や選択時の利便性を向上できる。元々、化粧品はカタログ等で化粧時の発色(つまり、化粧品の色)を確認できるが、ユーザは実際には塗ってみないとその化粧時の発色が化粧品自体の色と同一であるかどうかを正確には分からない。本実施の形態によれば、化粧品検索サーバ50は、ユーザの素肌(化粧前)の素肌顔画像と化粧後の化粧顔画像とを基に、ユーザの手持ちの化粧品で実際に化粧した時の色(化粧色B)を推定した上で、その化粧色Bと同一又は類似する類似化粧品を抽出できるので、ユーザの希望に適った1つの類似化粧品を化粧品メーカ(言い換えると、ブランド)に関係なく探索する事ができ、ユーザの化粧品の選択時の利便性を向上できる。
【0095】
また、ユーザ端末10は、ディスプレイ15に表示された類似化粧品のいずれか1つの選択に応じて、選択された1つの類似化粧品を用いたバーチャルメイクアップの処理要求を化粧品検索サーバ50に送信する。化粧品検索サーバ50は、選択された1つの類似化粧品を用いて、ユーザの素肌顔画像にバーチャルメイクアップを施す。化粧品検索サーバ50は、バーチャルメイクアップが施されたVMU顔画像(第1処理画像の一例)を含むVMU処理データをユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10は、化粧品検索サーバ50から送信されたVMU処理データに含まれるVMU顔画像をディスプレイ15に表示する。これにより、ユーザは、ユーザ端末10のディスプレイ15に表示された1つ以上の検索結果リスト(つまり、類似化粧品)の中で自分が気になった類似化粧品を選択するという簡単な操作により、自分の素肌顔画像がその選択された類似化粧品で仮想的に化粧した時の画像を確認でき、ユーザのその類似化粧品の購入意欲を掻き立てる事が可能となる。
【0096】
また、ユーザ端末10は、ユーザが行った化粧の化粧品の化粧色の明度又は彩度の情報を、化粧の種別又は領域に関する情報と化粧品検索依頼データに含めて化粧品検索サーバ50に送信する。化粧品検索サーバ50は、推定された化粧色Bに関する情報と化粧品データベース60と化粧色の明度又は彩度の情報とを基に、推定された化粧色Bと同一又は類似する少なくとも1つの類似化粧品を抽出する。これにより、ユーザは、自分が化粧時に使用した化粧品の発色を基準として、明るさ、明度のいずれか又はその両方の調整を含めた化粧時の仕上がりのバランスを考慮した類似化粧品を、化粧品検索サーバ50に簡単に検索依頼できる。また、ユーザは、化粧品検索サーバ50からの検索結果リストデータをディスプレイ15上で、自分が化粧時に使用した化粧品の発色を基準として、明るさ、明度のいずれか又はその両方の調整を含めた化粧時の仕上がりのバランスを考慮した類似化粧品のリストの中から気になる化粧品を選択できるので、購入したいと考えるユーザの化粧品の選択時の幅(つまり、購入対象となり得る化粧品の候補の数)を増大できる。
【0097】
また、ユーザ端末10は、化粧品検索サーバ50から送信された少なくとも1つの類似化粧品に関する情報をディスプレイ15に表示する検索結果リスト画面GM3に、素肌顔画像NF1のフレームの左半分又は右半分のサイズの画像と化粧顔画像RMU1のフレームの右半分又は左半分のサイズの画像とを繋げた左右対称顔画像を表示する(
図9参照)。これにより、ユーザは、素肌顔画像NF1と化粧顔画像RMU1とが左右対称的にディスプレイ15に表示されるので、素肌顔画像NF1と化粧顔画像RMU1とを見比べながら、例えば化粧を施した部位における化粧時の発色や艶の良さ等を分かり易く比較できる。
【0098】
また、化粧品検索サーバ50は、推定された化粧色Bと同一の又は類似する複数の類似化粧品を抽出し、複数の類似化粧品に関する情報をユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10は、1つの左右対称顔画像と複数の類似化粧品に関する情報とを対応付けてディスプレイ15に表示する(
図9参照)。これにより、ユーザは、素肌顔画像NF1と化粧顔画像RMU1とが左右対称的にディスプレイ15に表示され、かつ複数の類似化粧品の検索結果が同じディスプレイ15に表示されるので、素肌顔画像NF1と化粧顔画像RMU1と複数の類似化粧品とを見比べながら、どの類似化粧品が実際の化粧時の発色と似ているかを分かり易く判断できる。
【0099】
また、化粧品検索サーバ50は、推定された化粧色Bと同一の又は類似する複数の類似化粧品を抽出し、複数の類似化粧品に関する情報をユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10は、化粧品検索サーバ50により抽出された類似化粧品の数をN(N:2以上の整数)とした場合に、N個の左右対称顔画像のそれぞれに、異なる類似化粧品に関する情報を重畳してディスプレイ15に表示する(
図10参照)。これにより、ユーザは、複数ある中の1つ1つの類似化粧品を用いてバーチャルメイクアップが施されたVMU顔画像と化粧顔画像とが左右対称的に繋げられた画像を同一のディスプレイ15に表示された検索結果リスト画面GM4の中で見比べて対比できるので、自分の気になる類似化粧品を効率的に選択する事ができる。
【0100】
また、ユーザ端末10は、類似化粧品の化粧色を背景色とした所定サイズのアイコン(例えば類似化粧品アイコンLP1,LP2,LP3,LP4,LP5,LP6)を、類似化粧品に関する情報としてディスプレイ15に表示する。これにより、ユーザは、化粧品検索サーバ50により抽出された1つ以上の類似化粧品の色を類似化粧品アイコンの背景色によって簡単かつ分かり易く確認でき、ユーザの化粧品の選択時の利便性を向上できる。
【0101】
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【0102】
上述した本実施の形態では、ユーザの操作によってユーザ端末10においていずれかの類似化粧品が選択された場合に、その類似化粧品を用いてユーザの素肌顔画像に対しバーチャルメイクアップ処理を施したのは化粧品検索サーバ50であった。但し、ユーザ端末10自身が、ユーザの操作によっていずれかの類似化粧品が選択された場合に、その類似化粧品を用いてユーザの素肌顔画像に対しバーチャルメイクアップ処理を施し、そのバーチャルメイクアップ処理後の顔画像をディスプレイ15に表示してもよい。これにより、ユーザは、ユーザ端末10と化粧品検索サーバ50との間の通信環境が劣悪な場合でも、ユーザ端末10に対するいずれかの類似化粧品の選択によって、迅速にバーチャルメイクアップ処理後の画像を確認でき、ユーザの使い勝手がより向上する。