(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明、例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明等は省略する場合がある。なお、以下の説明および参照される図面は、当業者が本開示を理解するために提供されるものであって、本開示の請求の範囲を限定するためのものではない。
【0015】
<照明装置の説明>
図1Aから
図1Cを参照して、本開示の実施の形態に係る照明装置100について説明する。
図1Aは照明装置100を一部破断した平面図であり、
図1Bは照明装置100の筐体内部を示す断面図であり、
図1Cは照明装置100の接続部分の拡大図である。なお、本明細書において、便宜上、
図1Bにおける紙面上方向を上、
図1Bにおける紙面下方向を下として説明を行う。この場合、
図1Aおよび
図1Cにおいては、紙面手前方向が上、紙面奥方向が下である。
【0016】
照明装置100は、
図1Aから
図1Cに示すように、LED1、実装基板2、筐体3、電源ケーブル4、コネクタ5、端子部6、連結端子7、電子部品8、エンドキャップ10を有する。LED1は、本開示の発光素子の一例である。エンドキャップ10は本開示のキャップ部材の一例である。
【0017】
LED1は、実装基板2上に複数個実装されている。LED1は、
図1Cに示すように、LEDチップ1a、パッケージ1b、封止部1c、を備えている。パッケージ1bは、LEDチップ1aを収容する凹部を備えている。封止部1cは、LEDチップ1aを覆うように凹部に充填されている。封止部1cは、透光性封止材料で形成されている。透光性封止材料の例としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ガラス等が挙げられる。封止部1cには、LEDチップ1aから放射される光により励起されて、蛍光を放射する蛍光体が含有されている。
【0018】
LED1は、例えば、LEDチップ1aから放射される青色光と、蛍光体から放射される黄色光との混色により、白色光を放射させることができる。LED1は、LEDチップ1aや蛍光体の種類を代えることで、白色光だけでなく、例えば、電球色の光を放射できるように構成されていてもよい。
【0019】
実装基板2は、矩形平板状かつ長尺の外形形状を有し、筐体3の内部に収納されている。以下の説明において、実装基板2のLED1が実装されている側の面を第1表面21、その反対側の面を第2表面22とする。
【0020】
実装基板2において、第1表面21および/または第2表面22には、種々の配線(図示せず)が設けられている。第1表面21側の配線と第2表面22側の配線とは、厚み方向に貫通する貫通配線(図示せず)により電気的に接続されている。実装基板2には、LED1、端子部6、連結端子7、および電子部品8等の実装面を除いて、配線を覆うようにレジスト膜が形成されている。
【0021】
実装基板2には、第1表面21において、複数個のLED1が短手方向における中央部に長軸方向に沿って実装されている。実装基板2に対するLED1の実装方法としては、例えばはんだが用いられる。実装基板2において、LED1は等間隔に並ぶように配置されている。複数個のLED1は、配線により、電気的に直列接続されている。実装基板2は、複数個のLED1を電気的に直列接続させる構成だけに限られず、電気的に並列接続させる構成でもよいし、直並列接続させる構成でもよい。また、実装基板2に実装されるLED1の数については、本開示では特に限定しない。
【0022】
図1Aに示すように、実装基板2の長軸方向におけるエンドキャップ10に近い側の端部付近には、第1表面21側に端子部6が実装されている。
図1Aに示すように、端子部6は実装基板2の短手方向に沿って2つ実装されている。
【0023】
実装基板2の全長が筐体3と比較して短い場合、筐体3の内部に複数枚の実装基板2が長軸方向に互いに接続されて収納されていてもよい。なお、複数枚の実装基板2が互いに接続されるとは、複数枚の実装基板2が電気的にかつ物理的に接続されることを意味する。実装基板2同士の接続は、連結端子7によって行われる。複数枚の実装基板2が互いに接続された場合でも実装基板2上に実装された複数のLED1が長軸方向に沿って互いに等間隔となるように、実装基板2上に各LED1が配置されていることが望ましい。具体的には、例えば実装基板2の端部から端部に近いLED1までの距離は、互いに隣接するLED1同士の距離の約半分であることが望ましい。
【0024】
実装基板2としては、例えば、ガラスエポキシ樹脂基板が用いられる。なお、本発明はこれに限定されず、実装基板2としては、例えば、セラミック基板、あるいは金属ベースプリント配線板等を用いてもよい。
【0025】
筐体3は、長尺の中空形状(筒状)を有し、筐体3の内部に実装基板2が収納されている。従って、筐体3は少なくとも1枚の実装基板2よりも長軸方向において実装基板2よりも長くなるように形成されている。筐体3は、光出射部31、一対の側壁32、ガイド部33、および底壁34を有している。
【0026】
光出射部31は、LED1から放射される光を外部に出射できるように、実装基板2の第1表面21側に設けられ、LED1から放射される光に対して透光性を有している。光出射部31は、ほぼ半円筒状の外形形状を有する。
【0027】
一対の側壁32は、光出射部31の両端から延びるように、光出射部31と一体に形成されている。側壁32には、実装基板2に接するガイド部33が形成されている。実装基板2は、LED1が光出射部31に対向し、短手方向の両端縁部それぞれがガイド部33に接した状態で、筐体3の内部に収納されている。
【0028】
底壁34は、筐体3における光出射部31と対向する側に形成されている。実装基板2が筐体3の内部に収納された状態では、底壁34は実装基板2の第2表面22と対向する。実装基板2は、底壁34とガイド部33とによって筐体3の内部で動かないように保持されている。
【0029】
筐体3は、透光性を有する硬質樹脂によって形成されている。筐体3の材料の例としては、例えば、ポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等が挙げられる。筐体3は、例えば、押出成形により形成することができる。筐体3は、二色成形で形成されていてもよい。筐体3は、透光性の樹脂材料に光拡散材を含有させて形成されていてもよい。なお、筐体3は、光出射部31、側壁32、ガイド部33および底壁34が一体的に形成された構成としたが、本開示はこれに限定されない。筐体3は、例えば、少なくともLED1からの光を光出射部31から外部に出射できるように、光出射部31を透光性材料で形成し、光出射部31以外をアルミニウム等の他の材料で形成するようにしてもよい。
【0030】
電源ケーブル4は、絶縁性の被膜部材(ビニール等)で芯線が被覆された被覆電線であり、外部からの電力をLED1に対して供給する。電源ケーブル4の一端はコネクタ5に、他端は端子部6に、それぞれ電気的に接続されている。
図1Aに示すように、電源ケーブル4は、筐体3の外側においては2芯の電線が被覆された状態で平行に接続された平行線であり、筐体3の内部においては2芯の電線が被覆されたまま分離されてそれぞれ異なる位置に配置される。なお、この平行線への絶縁性の被膜部材による被覆は二重被覆であってもよい。
【0031】
コネクタ5は、照明装置100の外部に設けられた直流電源装置(図示せず)に設けられたレセプタクルコネクタに対して抜き差しできるように構成されている。直流電源装置は、例えば、スイッチング電源回路を有し、電力系統から供給される交流電圧を、直流電圧に変換して出力する。
【0032】
端子部6は、実装基板2の配線と電源ケーブル4とを電気的に接続する端子である。
図1Aに示すように、端子部6は実装基板2上に2つ設けられており、それぞれが電源ケーブル4を構成する一対の被覆電線のそれぞれと接続される。
【0033】
連結端子7は、実装基板2の長軸方向の両端、または一端に設けられ、複数の実装基板2を互いに接続する。実装基板2において、例えば一方の連結端子7はオス端子であり、他方の連結端子7はメス端子である。連結端子7は、実装基板2同士を物理的に接続するだけでなく、実装基板2の配線同士を電気的に接続することができる。これにより、筐体3の内部に複数の実装基板2が互いに接続された状態で収納された場合に、コネクタ5、電源ケーブル4、端子部6および配線を介して、電力が複数の実装基板2に実装されたLED1に対して供給される。
【0034】
電子部品8は、実装基板2に複数種類実装された部品であり、LED1の駆動制御を行う。電子部品8は、例えばはんだにより実装基板2に実装されている。電子部品8のそれぞれは、配線を介して、複数個のLED1と電気的に接続されている。複数種の電子部品8は、相互に電気的に接続されてLED1に定電流を供給する定電流回路を構成している。電子部品8の例としては、例えば、抵抗やトランジスタ等が挙げられる。定電流回路は、所定の直流電圧が印加された場合、LED1を流れる電流が一定になるようにする。
【0035】
エンドキャップ10は、
図1Aに示すように、筐体3の長軸方向における端部に設けられ、筐体3の内部を外部から遮断する。エンドキャップ10は、筐体3の内部に対して電源ケーブル4を通すが、水を浸入させないような防水性能を有する。エンドキャップ10は、筐体3の端部に取り付けられることができるように、筐体3の端部の外形よりも若干大きい外形形状に形成されている。エンドキャップ10の詳細について、次に説明する。
【0036】
<エンドキャップ10の説明>
以下では、エンドキャップ10について詳細に説明する。なお、以下の説明では、エンドキャップ10が
図1Aに示すように筐体3に取り付けられた状態において、筐体3の長軸方向に沿って筐体3の外側から見た面をエンドキャップ10の正面、筐体3の内側から見た面をエンドキャップ10の背面とする。
【0037】
図2Aは、エンドキャップ10を正面側から見た斜視図である。
図2Bは、エンドキャップ10の正面図である。
図2Cは、エンドキャップ10を背面側から見た斜視図である。
図2Dは、エンドキャップ10の背面図である。また、
図2Eは、エンドキャップ10を上から見た図である。
【0038】
図2Aから
図2Eに示すように、エンドキャップ10はキャップ本体11および中子12を有する。キャップ本体11は、筐体3の外形に合わせて形成された部材である。中子12は、電源ケーブル4を保持する部材であり、電源ケーブル4を保持した状態でキャップ本体11に嵌め入れられ、溶着によってキャップ本体11に固定される。
【0039】
図2Aから
図2Eに示すように、電源ケーブル4は、エンドキャップ10の正面側においては2芯の電線が互いに接合された状態(平行線)であり、エンドキャップ10の背面側においては2芯の電線が互いに分離された状態となっている。
【0040】
<キャップ本体11の説明>
図3Aから
図3Eは、キャップ本体11について説明するための図である。
図3Aは、キャップ本体11を正面側から見た斜視図である。
図3Bは、キャップ本体11の正面図である。
図3Cは、キャップ本体11を背面側から見た斜視図である。
図3Dは、キャップ本体11の背面図である。
図3Eは、
図3DにおけるA−A断面図である。
【0041】
図3Aから
図3Eに示すように、キャップ本体11は、外縁部材111、壁部材112、穴113、第1溶着用リブ114、溶着代115、第2溶着用リブ116、ガイド部材117を有する。キャップ本体11は硬質樹脂によって形成されている。
【0042】
キャップ本体11の材料の例としては、筐体3と同様に、例えばポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等が挙げられる。キャップ本体11を硬質樹脂で形成することにより、軟質樹脂で形成した場合と比較して、強度の観点からキャップ本体11全体の厚さ(正面側端部から背面側端部までの距離)を薄くすることができる。また、キャップ本体11は、透明な樹脂で形成されていることが望ましい。
【0043】
外縁部材111は、エンドキャップ10が筐体3(
図1参照)に取り付けられるとき、筐体3の端部外側と接触してエンドキャップ10を筐体3に対して固定する部材である。外縁部材111は、所定の厚さを有する。所定の厚さは、一例として9mmである。これにより、
図1Aに示すように、エンドキャップ10が筐体3に取り付けられた状態で、筐体3の長軸方向において、キャップ本体11の外縁部材111は、LED1のうち最も外側に設けられたLED1よりもさらに外側に配置されることになる。このため、エンドキャップ10がLED1に被さらないようになっている。エンドキャップ10がLED1に被さってしまうと、LED1の発光時にエンドキャップ10を透過した光の色味が、筐体3の光出射部31(
図1参照)を透過した光の色味と若干異なってしまい、見る者に違和感を与えることがある。本開示は上記した構成により、このような事態を回避できる。
【0044】
壁部材112は、エンドキャップ10が筐体3に取り付けられる(
図1A参照)とき、筐体3の外側と内側とを隔てる。壁部材112には、穴113が設けられている。この穴113には、中子12の一部(
図4A等に示す第1突出部122)が嵌合する。
【0045】
第1溶着用リブ114は、キャップ本体11に中子12が嵌め入れられた状態で溶融し、キャップ本体11と中子12の端部との間隙を埋め、硬化してキャップ本体11と中子12とを溶着させるための部材である。
図3Dおよび
図3Eに示すように、第1溶着用リブ114は穴113の縁に設けられている。本実施の形態において、キャップ本体11と中子12との溶着には高周波溶着が用いられる。高周波溶着とは、高周波による誘電加熱によって材料を内部から溶融させて溶着する手法であり、物理的な振動がないため溶着した箇所の見栄えがよいという特徴を有する。
【0046】
壁部材112の背面側における穴113の周囲には、
図3Cおよび
図3Dに示すように、キャップ本体11が中子12と溶着されるときに溶融した第1溶着用リブ114が流れ込むためのスペースである溶着代115が設けられている。
【0047】
第2溶着用リブ116は、キャップ本体11(エンドキャップ10)が筐体3の端部に取り付けられた状態(
図1A参照)で溶融し、キャップ本体11と筐体3の端部との間隙を埋め、硬化してキャップ本体11と筐体3とを溶着させるための部材である。キャップ本体11と筐体3との溶着には高周波溶着が用いられる。第2溶着用リブ116は、キャップ本体11が筐体3の端部に取り付けられた状態で筐体3の端部が壁部材112と接触する位置に設けられる。具体的には、第2溶着用リブ116は、
図3Cおよび
図3Dに示すように、壁部材112の背面側における、外縁部材111の付近に配置されている。なお、上記したようにキャップ本体11は透明な樹脂で形成されているため、外部からこの第2溶着用リブ116が溶融した場合にこれを視認できる。このため、キャップ本体11と中子12と筐体3とが好適に溶着されたか否かを容易に確認することができる。
【0048】
ガイド部材117は、エンドキャップ10が筐体3に取り付けられるとき、筐体3の端部外側をキャップ本体11の内部、すなわち壁部材112の付近まで導くための部材である。
図3Cに示すように、ガイド部材117は、外縁部材111の内壁面に形成されている。
【0049】
また、ガイド部材117は、エンドキャップ10が筐体3に取り付けられたとき、ガイド部材117の先端部分が筐体3の端部の側面(端部の外壁面)と接触した状態となるため、摩擦により、エンドキャップ10の筐体3に対する固定を補助することができる。
【0050】
図3Cおよび
図3Dに示すように、ガイド部材117はキャップ本体11(外縁部材111)の壁部材112から背面側へ向かって突出するように形成されているため、エンドキャップ10が筐体3に取り付けられるとき、キャップ本体11の壁部材112と筐体3の端部の側面との間に微少な隙間が確保できる。この隙間には、例えば接着剤を流し込むようにしてもよく、その場合、エンドキャップ10が筐体3に取り付けられてから溶着されるまでの間、エンドキャップ10が筐体3から外れないように固定することができる。
【0051】
図3Dに示すように、ガイド部材117は、キャップ本体11のほぼ下半分にのみ設けられている。換言すれば、ガイド部材117は、エンドキャップ10が筐体3に取り付けられたとき、光出射部31(
図1B参照)と接しない部位に形成されている。その理由は、エンドキャップ10が筐体3に取り付けられた状態でLED1が光を発したとき、光がガイド部材117に当たって散乱してしまう事態を回避するためである。仮にガイド部材117がキャップ本体11の上側に設けられている場合、LED1から放射された光がガイド部材117で散乱されてしまい、その散乱光の色味や筐体3の外部への出射方向等が光出射部31から出射される光と異なってしまう事態が生じうる。ガイド部材117を光出射部31と接しない部位に形成することで、そのような事態の発生を防止することができる。
【0052】
なお、ガイド部材117は、エンドキャップ10と筐体3との高周波溶着の際、多少溶融して溶着に用いられてもよい。
【0053】
<中子12の説明>
図4Aから
図4Eは、中子12について説明するための図である。
図4Aから
図4Eでは、説明のため、中子12に保持される電源ケーブル4の一部も図示されている。
図4Aは、中子12を正面側から見た斜視図である。
図4Bは、中子12の正面図である。
図4Cは、中子12を背面側から見た斜視図である。
図4Dは、中子12の背面図である。
図4Eは、
図4Dを上から見た一部透視図である。
【0054】
図4Aに示すように、中子12は、中子本体121、第1突出部122、第1穴123、第2突出部124、第2穴125を有する。
【0055】
中子本体121は、中子12がキャップ本体11に嵌め入れられたとき、キャップ本体11と密着する面(密着面126:
図4Bの斜線部分)を有する。
図4Aおよび
図4Bに示すように、密着面126は中子12の正面側に設けられており、密着面126の中心部に第1突出部122が設けられる。
【0056】
第1突出部122は、中子本体121の密着面126から正面方向に突出する部材である。正面から背面へ延びる軸に対して垂直な面における第1突出部122の断面積は中子本体121より小さく、キャップ本体11の穴113(
図3参照)の開口面積とほぼ同じになるように形成されている。これにより、中子12がキャップ本体11に嵌め入れられたとき、第1突出部122がキャップ本体11の穴113の中に嵌合し、中子本体121の密着面126がキャップ本体11の壁部材112に密着する。この状態で上記した高周波溶着が行われることにより、キャップ本体11と中子12とが好適に溶着される。
【0057】
第1突出部122のほぼ中心部には第1穴123が設けられている。第1穴123は、電源ケーブル4を通すための穴である。第1穴123を通される電源ケーブル4は、2芯の電線が被覆部材(ビニール等)によって互いに接続された平行線である。従って、第1穴123は、このような平行線の外形に合致した形状を有する。
【0058】
第2突出部124は、中子本体121の背面方向に突出する部材である。第2突出部124には一対の第2穴125が、互いに離れた位置に設けられている。一対の第2穴125は、被覆されたまま分離された2芯の電線を通すための穴である。
【0059】
すなわち、中子12に保持される電源ケーブル4は、第1穴123においては2芯の電線が被覆された状態で平行に接続された平行線の状態であり、第2穴125においては2芯の電線が被覆されたまま分離された状態である。電源ケーブル4のこのような配置は、
図4Eに示す、中子12の内部に設けられた分岐部127によって実現されている。分岐部127は、二股に分かれた形状を有しており、電源ケーブル4は、第1穴123から分岐部127までの間では平行線の状態であり、分岐部127から第2穴125までの間では2芯の電線が分離された状態である。
【0060】
このような構成により、実装基板2の端部付近までLED1が実装されている場合でも、電源ケーブル4がLED1の発光を妨げることがない。この効果について、
図5を参照して具体的に説明する。
図5は、照明装置100のエンドキャップ10付近の平面拡大図である。
【0061】
図5に示すように、筐体3の内部側では、中子12によって電源ケーブル4が互いに分離された状態となっている。これにより、実装基板2の端部付近までLED1が実装されている場合、筐体3内において最も外側のLED1は、分離された2芯の電源ケーブル4の間に配置されうる。このため、筐体3において最も外側に配置されたLED1の発光が電源ケーブル4によって妨げられる事態を回避することができる。
【0062】
なお、
図5に示すように、エンドキャップ10が筐体3に取り付けられた状態において、キャップ本体11および中子12は、最も外側に配置されたLED1よりも筐体3における外側に、LED1に被さらないように配置されている。これにより、最も外側に配置されたLED1の発光が、エンドキャップ10によって妨げられる事態を回避することができる。これにより、照明装置100は筐体3の端部付近においても好適な発光を提供することができる。
【0063】
このように、第1穴123においては電源ケーブル4を構成する一対の被覆電線が互いに接続された状態で、第2穴125においては被覆電線の接続が切り離された状態で通されている中子12を製造する方法は、例えば以下の通りである。すなわち、例えば中子12の外形に合わせた形状の金型を用意し、電源ケーブル4を途中から分離させるように金型内に固定し、金型に樹脂等を流し込んで硬化させることで、中子12を形成すればよい。
【0064】
<作用・効果>
以上説明したように、本開示の実施の形態に係るエンドキャップ10は、エンドキャップ10と筐体3の端部とを溶着させる際に溶融させるための第2溶着用リブ116を有し、LED1が配置された実装基板2を収納した筐体3の端部に高周波溶着によって取り付けられる。
【0065】
このような構成により、エンドキャップ10が筐体3に取り付けられた状態でエンドキャップ10と筐体3との間に生じる隙間に溶融した第2溶着用リブ116が入り込み、硬化することで、エンドキャップ10と筐体3とが互いに強固に固定される。また、隙間に溶融した第2溶着用リブ116が入り込んでいるため、エンドキャップ10は筐体3への水の浸入を十分に防止することができる。
【0066】
さらに、エンドキャップ10と筐体3との溶着は、物理的振動を伴わない高周波溶着によって行われるため、溶着した箇所の見栄えをよくすることができる。
【0067】
また、本開示のエンドキャップ10は、筐体3の端部に取り付けられた状態で、筐体3の長軸方向において、最も外側に配置されたLED1に被さらないように、LED1よりも外側に配置される。
【0068】
このような構成により、エンドキャップ10がLED1に被さる場合に生じうる問題を回避することができる。エンドキャップ10がLED1に被さる場合に生じうる問題とは、例えばLED1の発光時にエンドキャップ10を透過した光の色味が、筐体3の光出射部31を透過した光の色味と若干異なってしまい、見る者に違和感を与えることである。
【0069】
また、エンドキャップ10は、エンドキャップ10が筐体3に取り付けられるときに筐体3の端部と接触する外縁部材111、筐体3の外部と内部とを隔絶する壁部材112、および、LED1に対して電力を供給する電源ケーブル4を筐体3の外部から内部へ通すために壁部材112に設けられた穴113、を備えるキャップ本体11と、電源ケーブル4の周囲を電源ケーブル4に密着した状態で覆って電源ケーブル4を支持し、キャップ本体11の穴113に嵌め入れられて高周波溶着によってキャップ本体11と溶着される中子12と、を有する。
【0070】
このように、中子12が電源ケーブル4に密着した状態で、筐体3の外部から内部へと電源ケーブル4を通しているため、電源ケーブル4を通すための穴から水が浸入する事態を防止することができる。また、中子12とキャップ本体11とが高周波溶着によって溶着されるため、キャップ本体11と中子12との間から水が浸入する事態を防止することができるとともに、溶着部の見栄えをよくすることができる。
【0071】
また、電源ケーブル4が平行に配置された2芯の電線を絶縁部材で被覆した平行線である場合に、中子12は、平行線を2芯のそれぞれに分離させる二股形状の分岐部127を内部に有する。このような構成により、筐体3において最も外側に配置されたLED1の発光が電源ケーブル4によって妨げられる事態を回避することができる。
【0072】
また、エンドキャップ10が筐体3に取り付けられたときに、筐体3の端部の側面と接触するガイド部材117がキャップ本体11の内壁面に形成されている。このような構成により、エンドキャップ10を容易に筐体3に取り付けることができる。
【0073】
<使用例>
上記した実施の形態に係る照明装置100の使用例について説明する。
図6Aおよび
図6Bは、照明装置100が使用されたショーケース500について説明するための図である。
図6Aはショーケース500の斜視図であり、
図6Bはショーケース500の前後方向における断面図である。なお、
図6Aおよび
図6Bではショーケース500の開口が設けられた側を前、その反対側を後ろとする。
【0074】
ショーケース500は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗内に据え付けられるオープンショーケースである。ショーケース500は、背面に設けられる断熱性の背面壁501と、背面壁501の側面に取り付けられている断熱性の側面壁502と、底面壁503と、天井壁504と、を有する。
【0075】
背面壁501の内側には仕切板505が取り付けられ、仕切板505等と背面壁501間にダクトが形成されている。仕切板505の下端前方には、底板506が背面壁501の底面壁503との間に取り付けられており、仕切板505および底板506によって陳列室507が構成される。陳列室507の内部は、冷却装置508および送風機509によって冷却される。
【0076】
このようなショーケース500において、天井壁504の前方に張り出すように設けられたキャノピー510の下面、および陳列室507内に設けられた棚板511の下面に、照明装置100が取り付けられている。このような配置により、照明装置100は、陳列室507の内部や、ショーケース500の開口側を照らすことができる。
【0077】
なお、
図6Aおよび
図6Bに示す例では、照明装置100がオープンショーケースに使用される場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。照明装置100は、他の形式のショーケースや展示用機器等に使用されてもよい。