特許第6986900号(P6986900)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6986900
(24)【登録日】2021年12月2日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】貨幣投入ユニットおよび精算機
(51)【国際特許分類】
   G07D 11/26 20190101AFI20211213BHJP
   G07F 9/00 20060101ALI20211213BHJP
   G07B 15/00 20110101ALI20211213BHJP
【FI】
   G07D11/26
   G07F9/00 107Z
   G07B15/00 Z
【請求項の数】8
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-161956(P2017-161956)
(22)【出願日】2017年8月25日
(65)【公開番号】特開2019-40396(P2019-40396A)
(43)【公開日】2019年3月14日
【審査請求日】2020年8月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】591069086
【氏名又は名称】パーク二四株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100113804
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 敏
(74)【代理人】
【識別番号】100101384
【弁理士】
【氏名又は名称】的場 成夫
(72)【発明者】
【氏名】松田 隆一
(72)【発明者】
【氏名】知名 絵梨子
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 礼央
【審査官】 小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】 特開平04−001885(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07D 9/00−13/00
G07F 1/00−19/00
G07B 1/00−15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
精算機のユーザが料金を精算する際に投入する貨幣を受け入れる貨幣投入ユニットであって、
前記の精算機において前記のユーザと向き合う正面を形成する正面パネルに対して当該ユーザから遠ざかる方向へ凹む凹部を形成する凹部形成部材と、
その凹部形成部材における正面パネルから遠い部分へ投入口を位置させた貨幣受け入れ機と、
前記の凹部形成部材を振動させる振動発生機と、
を備え、
前記の凹部形成部材には、前記の投入口と前記の凹部とを連通させる連通孔を備えた貨幣投入ユニット。
【請求項2】
精算機のユーザが料金を精算する際に投入する貨幣を受け入れる貨幣投入ユニットであって、
前記の精算機において前記のユーザと向き合う正面を形成する正面パネルに対して当該ユーザから遠ざかる方向へ凹む凹部を形成する凹部形成部材と、
その凹部形成部材に対して凹部側へ突出した位置まで投入口を位置させた貨幣受け入れ機と、
その貨幣受け入れ機における前記の投入口を覆うとともに前記の凹部へ収まる凹部対応カバー部材と、
前記の凹部形成部材を振動させる振動発生機と、
を備え、
前記の凹部対応カバー部材には、前記の投入口に連通する連通孔を備えた貨幣投入ユニット。
【請求項3】
前記の凹部対応カバー部材における連通孔が、前記の精算機における正面パネルと面一となるように貨幣受け入れ機における前記の投入口を配置した
請求項2に記載の貨幣投入ユニット。
【請求項4】
前記の凹部対応カバー部材における連通孔が、前記の精算機における正面パネルのなす面よりも前記の貨幣受け入れ機側に位置するように前記の投入口を配置した
請求項2に記載の貨幣投入ユニット。
【請求項5】
ユーザが料金を精算する際に投入する貨幣を受け入れる貨幣投入ユニットを備えた精算機であって、
その精算機は、
前記のユーザと向き合う正面に正面パネルと、
その正面パネルに対して当該ユーザから遠ざかる方向へ凹む凹部と、を備え、
前記の貨幣投入ユニットは、
前記の凹部を形成する凹部形成部材と、
その凹部形成部材における正面パネルから遠い部分へ投入口を位置させた貨幣受け入れ機と、
前記の凹部形成部材を振動させる振動発生機と、
を備え、
前記の凹部形成部材には、前記の投入口と前記の凹部とを連通させる連通孔を備えた精算機。
【請求項6】
ユーザが料金を精算する際に投入する貨幣を受け入れる貨幣投入ユニットを備えた精算機であって、
その精算機は、
前記のユーザと向き合う正面に正面パネルと、
その正面パネルに対して当該ユーザから遠ざかる方向へ凹む凹部と、を備え、
前記の貨幣投入ユニットは、
前記の凹部を形成する凹部形成部材と、
その凹部形成部材における正面パネルから遠い部分へ投入口を位置させた貨幣受け入れ機と、
その貨幣受け入れ機における前記の投入口を覆うとともに前記の凹部へ収まる凹部対応カバー部材と、
前記の凹部形成部材を振動させる振動発生機と、
を備え、
その凹部対応カバー部材には、前記の投入口に連通する連通孔を備えた精算機。
【請求項7】
前記の凹部対応カバー部材における連通孔が、前記の精算機における正面パネルと面一となるように貨幣受け入れ機における前記の投入口を配置した請求項6に記載の精算機。
【請求項8】
前記の凹部対応カバー部材における連通孔が、前記の精算機における正面パネルのなす面よりも前記の貨幣受け入れ機側に位置するように前記の投入口を配置した請求項6に記載の精算機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばコンビニエンスストアやデパートメントストアなどの店舗の料金支払い装置、自動販売機、自動券売機、入退室管理装置、および駐車料金の集中精算機や事前料金精算機などに適用して好適な貨幣投入ユニット等に関する。
特に、紙幣や硬貨などの現金を投入するユニットにおいて、破壊行為に強い貨幣投入ユニットおよび料金精算装置に関する。
【背景技術】
【0002】
今日においては、いわゆる「近傍型」の非接触ICカードが知られている。その「近傍型」の非接触ICカードは、ISO14443(ISO:International Organization for Standardization)の国際標準規格に準拠して動作する通信距離が10cm程度である。その「近傍型」の非接触ICカードは、マイフェアカード(Mifare:登録商標)に代表されるタイプA(TypeA)、住民基本台帳カードやデジタルチケットに代表されるタイプB(TypeB)に分類されている。
我が国で広く普及しているフェリカカード(Felica:登録商標)、スイカカード(Suica:登録商標)、エディカード(Edy:登録商標)は、「近傍型」の非接触ICカードとなっており、便宜上、タイプC(TypeC)に分類されている。
【0003】
前述したようなタイプA,タイプB,タイプCの各非接触ICカードは、キャリア周波数が13.56MHzで共通であり、変調方式や符号化方式などが異なるものの、金銭取引の簡易決済の手法として定着している。
そのため、キャッシュレス化が進行し、財務局における硬貨発行数も減少傾向にある。
【0004】
しかし、紙幣や硬貨(コイン)などの現金による自動販売機、精算機などがなくなることは今のところない。現金のみを受け付けていた自動販売機、精算機が、ICカードと現金との併用が可能な自動販売機、精算機に置き換わりつつある。
【0005】
一方、無人で現金を蓄積している自動販売機、精算機は、常に犯罪の危険にさらされている。そのため、防犯カメラを設置するなど、犯罪の未然防止などの技術が自動販売機、精算機には導入されている。
【0006】
たとえば、特許文献1では、紙幣挿入口から紙幣識別装置へのアクセス通路を遮断して紙幣の盗難を防止可能な自動販売機が開示されている。
また、特許文献2では、防盗性に優れ且つデザイン性を追求可能な低コストの自動販売機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−152407号公報
【特許文献2】特開2006−277381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
さて、自動販売機等に対する破壊行為によって現金が強奪される犯罪がどのように行われているか、については、概ね以下のような場合が多い。
すなわち、紙幣投入口または硬貨投入口へバールのような長尺材の一端を差し込み、梃子(てこ)の原理にて紙幣投入口または硬貨投入口の前面部分を破壊するのである。
【0009】
特許文献1,2に開示された技術は、前述のような破壊行為に対して効果的な構造を備えているとは言い難い。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、長尺材の一端を差し込むことでの破壊行為を効果的に防止する構造を備えた貨幣投入ユニットおよび料金精算装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(第一の発明)
本願における第一の発明は、精算機(10)のユーザが料金を精算する際に投入する貨幣を受け入れる貨幣投入ユニットに係る。
その貨幣投入ユニットは、前記の精算機(10)において前記のユーザと向き合う正面を形成する正面パネル(11)に対して当該ユーザから遠ざかる方向へ凹む凹部を形成する凹部形成部材と、 その凹部形成部材における正面パネル(11)から遠い部分へ投入口(32)を位置させた貨幣受け入れ機(30,20)と、を備える。
そして、前記の凹部形成部材には、前記の投入口(32)と前記の凹部とを連通させる連通孔を備えた貨幣投入ユニットである。
【0012】
(用語説明)
「精算機(10)」とは、サービスを提供される(またはされた)ことに対する対価を精算するための精算機、たとえば駐車料金の精算機、公共交通機関を利用する際のチケット購入のための券売機、飲食物や玩具などの物販を担う自動販売機、などを含む。
「貨幣受け入れ機(30,20)」とは、紙幣投入機(30)、コイン投入機(20)、クレジットカードなどのカード類投入機などである。
「凹部形成部材」は、金属、強化樹脂など、破損しにくい部材で形成されている。防犯性能を向上させるためである。
【0013】
(作用)
バールなどの長尺材を用いて梃子(てこ)の原理を使うことで貨幣受け入れ機(30,20)を破損させて貨幣を強奪しようとする者がいたとする。しかし、凹部形成部材の存在によって、梃子の原理が使えず、梃子(てこ)の中心からの可動角度も狭められ、破壊させるのは困難である。そのため、破壊を免れやすくなる。
精算機(10)のユーザが料金を精算する際には、凹部形成部材が形成する凹部の奥へ紙幣または硬貨を投入する。
精算機(10)が屋外へ設置されている場合、凹部の存在により、貨幣受け入れ機(30,20)の投入口(32)が雨の影響を受けにくい。
【0014】
(第二の発明)
第二の発明もまた、 精算機(10)のユーザが料金を精算する際に投入する貨幣を受け入れる貨幣投入ユニットに係る。
この貨幣投入ユニットは、前記の精算機(10)において前記のユーザと向き合う正面を形成する正面パネル(11)に対して当該ユーザから遠ざかる方向へ凹む凹部を形成する凹部形成部材と、
その凹部形成部材に対して凹部側へ突出した位置まで投入口(32)を位置させた貨幣受け入れ機(30,20)と、
その貨幣受け入れ機(30,20)における前記の投入口(32)を覆うとともに前記の凹部へ収まる凹部対応カバー部材(33)と、
を備える。
そして、その凹部対応カバー部材(33)には、前記の投入口(32)に連通する連通孔(投入口35A)を備えることとした貨幣投入ユニットである。
【0015】
(用語説明)
「凹部対応カバー部材(33)」は、「凹部形成部材」と同様、金属や強化樹脂など、破損しにくい部材で形成されている。防犯性能を向上させるためである。
【0016】
(作用)
貨幣受け入れ機(30,20)を破損させて貨幣を強奪しようとする者がいたとする。しかし、凹部形成部材および凹部対応カバー部材(33)の存在によって貨幣受け入れ機(30,20)が守られているため、破壊させるのは困難である。そのため、破壊を免れやすくなる。
【0017】
(第二の発明のバリエーション1)
第二の発明に係る貨幣投入ユニットは、以下のように形成してもよい。
すなわち、前記の凹部対応カバー部材(33)における連通孔(投入口35A)が、前記の精算機(10)における正面パネル(11)と面一となるように貨幣受け入れ機(30,20)における前記の投入口(32)を配置するのである。
【0018】
(作用)
破壊を免れやすい一方、凹部対応カバー部材(33)における連通孔(投入口35A)が、前記の精算機(10)における正面パネル(11)と面一なので、従来の精算機と同様の使い勝手となる。
【0019】
(第二の発明のバリエーション2)
第二の発明に係る貨幣投入ユニットは、以下のように形成してもよい。
すなわち、前記の凹部対応カバー部材(33)における連通孔(投入口35A)が、前記の精算機(10)における正面パネル(11)のなす面よりも前記の貨幣受け入れ機(30,20)側に位置するように前記の投入口(32)を配置するのである。
【0020】
(作用)
破壊を免れやすいのみならず、凹部も形成されているため、精算機(10)が屋外へ設置されていても、貨幣受け入れ機(30,20)の投入口(32)が雨の影響を受けにくい。
【0021】
(第一および第二の発明のバリエーション)
第一および第二の発明においては、前記の凹部形成部材を振動させる振動発生機(60)を備えることとすると、より好ましい。
ここで、「振動発生機(60)」とは、精算機(10)が屋外へ設置されている場合に、貨幣受け入れ機(30,20)の投入口(32)へ雨水が達しないように、水滴をふるわせて落とす、という役割を担う。または、精算機(10)に破壊行為を仕掛けようとする者に対する警告の意味合いで、凹部形成部材の付近を中心に振動させる、という役割を担っても良い。
具体的な振動発生機(60)としては、たとえば、偏心モータなどを組み込んだ専用機を備える場合の他、精算機(10)が清涼飲料の自動販売機である場合には、清涼飲料を冷やすために用いているコンプレッサが発生させる振動を伝えるような機構でもよい。
【0022】
(第三の発明)
第三の発明は、第一の発明に係る貨幣投入ユニットを備えた精算機に係る。
すなわち、 その精算機(10)は、 前記のユーザと向き合う正面に正面パネル(11)と、 その正面パネル(11)に対して当該ユーザから遠ざかる方向へ凹む凹部と、を備える。
また、その貨幣投入ユニットは、 前記の凹部を形成する凹部形成部材と、 その凹部形成部材における正面パネル(11)から遠い部分へ投入口(32)を位置させた貨幣受け入れ機(30,20)と、を備える。
そして、前記の凹部形成部材には、前記の投入口(32)と前記の凹部とを連通させる連通孔を備えた精算機とする。
【0023】
(第四の発明)
第四の発明は、第二の発明に係る貨幣投入ユニットを備えた精算機に係る。
すなわち、 その精算機(10)は、前記のユーザと向き合う正面に正面パネル(11)と、 その正面パネル(11)に対して当該ユーザから遠ざかる方向へ凹む凹部と、を備える。
前記の貨幣投入ユニットは、 前記の凹部を形成する凹部形成部材と、 その凹部形成部材における正面パネル(11)から遠い部分へ投入口(32)を位置させた貨幣受け入れ機(30,20)と、 その貨幣受け入れ機(30,20)における前記の投入口(32)を覆うとともに前記の凹部へ収まる凹部対応カバー部材(33)と、を備える。
そして、その凹部対応カバー部材(33)には、前記の投入口(32)に連通する連通孔(投入口35A)を備えた精算機とする。
【0024】
(第四の発明のバリエーション)
第四の発明は、第二の発明に係るバリエーションと同じく、以下のように形成してもよい。
すなわち、前記の凹部対応カバー部材(33)における連通孔(投入口35A)が、前記の精算機(10)における正面パネル(11)と面一となるように貨幣受け入れ機(30,20)における前記の投入口(32)を配置することとしてもよい。
また、前記の凹部対応カバー部材(33)における連通孔(投入口35A)が、前記の精算機(10)における正面パネル(11)のなす面よりも前記の貨幣受け入れ機(30,20)側に位置するように前記の投入口(32)を配置することとしてもよい。
【0025】
(第三および第四の発明のバリエーション)
第三および第四の発明に係る精算機には、前記の凹部形成部材を振動させる振動発生機(60)を備えることとすると、より好ましい。
【発明の効果】
【0026】
第一の発明および第二の発明によれば、長尺材の一端を差し込むことでの破壊行為を効果的に防止する構造を備えた貨幣投入ユニットを提供することができた。
第三の発明および第四の発明によれば、長尺材の一端を差し込むことでの破壊行為を効果的に防止する構造を備えた貨幣投入ユニットを備えた精算機を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】第一の実施形態を示す斜視図である。
図2】第一の実施形態における主要部を示す斜視図である。
図3】第一の実施形態によって読み込まれる対象(およびその読み取り面)を示す斜視図である。
図4】第二の実施形態を示す斜視図である。
図5】第二の実施形態における主要部を示す斜視図である。
図6】第二の実施形態における主要部のバリエーションを示す斜視図である。
図7】第一の実施形態における別の主要部を示す斜視図である。
図8】第三の実施形態に係る精算機を示す斜視図である。
図9】読み込まれる対象(カード類)の固定構造の概念を示す斜視図である。
図10】読み込まれる対象(カード類)の固定構造の概念を示す斜視図である。
図11】第一または第二の実施形態に係る精算機を多数管理する場合を示す概念図である。
図12】従来技術とそれに対する破壊行為の概要を示す概念図である。
図13】第一の実施形態にて示した主要部の縦断面図である。
図14】破壊行為に対応する構造に関するバリエーションを示す縦断面図である。
図15】破壊行為に対応する構造に関するバリエーションを示す縦断面図である。
図16図14および15に示したバリエーションとそれに対する破壊行為の概要を示す縦断面図である。
図17】凹部形成部材の形状バリエーションを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を実施形態および図面に基づいてさらに詳しく説明する。
図1から図3は第一の実施形態、図4から図6は第二の実施形態を示す。また、図7は第一の実施形態における別の主要部を示し、図8は、第三の実施形態を示し、図11は第一または第二の実施形態に係る精算機を多数管理する場合を示す。図9および図10は、読み込まれる対象(カード類)の固定構造の概念を示す斜視図である。
【0029】
図1に示す第一の実施形態は、駐車場を利用したユーザが駐車料金を精算するための精算機10であり、押し当てリーダユニット装着型の精算機10Aである。
この精算機10(10A)は、縦長の直方体形状をなし、ユーザに向かう面となる正面パネル11には、さまざまな機器がユーザの操作に供するように備えられている。
【0030】
正面パネル11には、上から順に、ユーザへの指示など画面出力する表示パネル12、駐車券などのチケットを排出するチケット排出機13、ユーザが精算のために投入するコインを受け入れるコイン投入機20、ユーザが精算のために紙幣やクレジットカードを投入したり釣り札またはクレジットカードを受け取ったりする紙幣出入機30、駐車料金の精算に必要な読み取り対象を読み取るためのカードリーダ40、つり銭としてのコインや受け入れできないコインが排出されるコイン返却口14、が備えられている。
「読み取り対象」とは、紙や樹脂シートなどへ印字または刻印された文字や数字のあるチケット(たとえば、新幹線の乗車チケット、駐車場の駐車券など)、樹脂カードへ番号や記号を刻印された各種カード(クレジットカード、会員カードなど)、携帯情報端末(たとえばスマートフォン)の液晶画面である。
【0031】
カードリーダ40は、読み取り対象の印字や数字を光学読み取りするための光学機器であるが、ICカードとの短距離通信をする機器も兼ねていることとしてもよい。
このカードリーダ40は、リーダユニット40Aとして、図2および図3を用いて詳述する。
【0032】
リーダユニット40Aは、ユーザが指で掴んだ状態(図3参照)の読み取り対象50を光学読み取りする機器である。
図2に示すように、光源およびイメージセンサを備えたスキャナ装置41と、そのスキャナ装置41からユーザ側に位置して前記のスキャナ装置41の光源から発せられる光を透過させる透過板42と、を備える。
その透過板42におけるユーザ側の面を読み取り対象50の読み取り面が接する読み取り対象接触面とし、
読み取り対象50を摘んだユーザの指が前記の読み取り対象接触面よりも前記のスキャナ装置41側へ位置させることができる指用凹部43,44を備えている。
【0033】
図2(a)は、図1におけるカードリーダを拡大した図である。図2(b)は、ユーザが読み取り対象50を右手の親指および他の指を使って摘んだ状態で、読み取り対象となる印字された面を透過板42へ押し当てた状態を示す。図2(c)は、ユーザが読み取り対象50を左手の親指および他の指を使って摘んだ状態で、読み取り対象となる印字された面を透過板42へ押し当てた状態を示す。
ユーザが右手の指を使って読み取り対象50を摘んだ場合には、指用凹部43が親指以外の指に対応する。ユーザが左手の指を使って読み取り対象50を摘んだ場合には、指用凹部44が親指以外の指に対応する。
【0034】
ユーザが左右のいずれの手を使って読み取り対象50を読み取り面へ押し当てても、スキャナ装置41による読み取り対象50の光学読み取りの距離が概ね一定となる。そのため、読み取り対象50を光学読み取りしたことで得るデータの解析精度を一定に保ちやすくなり、OCRソフトウェア処理の精度を向上させることに寄与する。
【0035】
図3
図3に示す読み取り対象50は、東海道新幹線の乗車チケットである。このチケットに印字されている乗車年月日、乗車駅、降車駅といった情報を、前述したリーダユニット40が読み取る。読み取った情報にて、新幹線の利用履歴と駐車場利用との組み合わせ状態を判断し、駐車料金に対する割引制度の適用の有無とともに、駐車料金の精算金額を表示パネル12へ出力する。
その表示パネル12へ出力された駐車料金を、ユーザは紙幣やコインを使って精算することとなる。
【0036】
このリーダユニット40Aおよびリーダユニット40Aが組み込まれた精算機10Aであれば、電子データを直接読み込むことができないチケット、証明書類などへ印字された情報を読み込んで、各種の割引制度などへ対応できる精算機となる。
その結果、交通系電子マネー(ICカード)から乗降記録データが提供されなくなっても、パーク&ライドのサービス運用が可能となる。
【0037】
図4から図6を用いて、第二の実施形態を説明する。
図4に示す精算機は、収納リーダユニット装着型の精算機10Bである。
第一の実施形態との相違点は、第一の実施形態にて採用されていたリーダユニット40Aの代わりに、別のリーダユニット40Bを採用した点である。
このリーダユニット40Bは、精算機10Bの前に立ったユーザからは、読み取り対象50を収納するための収納部材45およびその収納部材45が形成した収納空間45Aしか見えない。
以下、リーダユニット40Bについて、図5および図6を用いて説明する。
【0038】
リーダユニット40Bは、ユーザが指で掴んだ読み取り対象50を一時的に収納する収納空間45Aを形成する収納部材45と、その収納部材45における収納空間45Aへ収納された読み取り対象50の読み取り面を読み取る光源およびイメージセンサを備えたスキャナ装置41と、を備えている。
図5(a)では、読み取り対象50が無い状態を、図5(b)では、読み取り対象50をユーザが右手で摘んだ状態を、それぞれ示している。
収納部材45は、先細りとなる台形形状となる収納空間45Aを形成する箱状体であり、開口部分が精算機10Bの正面パネル11と面一となる(図4参照)。
なお、収納空間45Aの開口上側をなす開口上部45Bは、開口下側をなす開口下部45Cよりも若干手前側へ位置するような構造を採用した場合、精算機10Bを屋外に設置した際、収納空間45Aへ雨水が入りにくくなる。
【0039】
精算機10Bの内部において、前記の収納部材45の上方に位置させている。
前記の収納部材45には、スキャナ装置41は、前記の読み取り対象50を所定位置へ固定するための固定構造を備える。スキャナ装置41が収納部材45の上部に位置しているので、読み取り対象50は、読み取り面が上となるようにユーザが挿入しなければならない。その旨は、表示パネル11や収納部材45における開口付近に文字やピクトグラムなどで、ユーザに指示を出している。
【0040】
図6では、収納部材45の下面に、2種類のサイズ(便宜上、小サイズ、大サイズの2種類とする)である読み取り対象50に合わせた固定構造を備えている(図6(a)参照)。
小サイズの読み取り対象50に合わせた固定構造を小サイズ用溝46、大サイズの読み取り対象50に合わせた固定構造を大サイズ用溝47とする。
図6(b)では、ユーザが大サイズの読み取り対象50を右手に持って収納空間45Aへ挿入している様子を示している。固定構造(大サイズ用溝47)が存在するので、読み取り面の読み取りにおいてデータの解析精度を一定に保ちやすくなり、OCRソフトウェア処理の精度を向上させることに寄与する。
【0041】
図7
図7に示すのは、第一の実施形態における別の主要部である。別の主要部とは、コイン投入機20および紙幣出し入れ機30である。
コイン投入機20は、図7(b)に示すように、精算算機10(10A)の正面パネル11よりも奥まった位置に、コインの投入口22を位置させている。すなわち、投入口22と面一となる正面板21は、正面パネル11から奥行き部23に囲まれて位置している。
紙幣出し入れ機30もまた、図7(c)に示すように、精精算機10(10A)の正面パネル11よりも奥まった位置に、紙幣やクレジットカードの投入口32を位置させている。すなわち、投入口32と面一となる正面板31は、正面パネル11から奥行き部33に囲まれて位置している。
【0042】
コイン投入機20および紙幣出し入れ機30がそれぞれ奥行き部23,33を備えていることによって、図7(d)および(e)に示すような精算機を破壊しようという行為に対して効果的である。すなわち、精算機を破壊しようという行為の最も典型的なのは、バール(の先端)を投入口22へ差し込み、正面パネル11の側端(精算機10の角部)を梃子(てこ)の中心として投入口22から破壊しようというものである。
しかし、コイン投入機20および紙幣出し入れ機30にそれぞれ奥行き部23,33が存在することで、梃子の原理が使えず、梃子(てこ)の中心からの可動角度も狭められるので、破壊を免れやすくなる。
【0043】
なお、奥行き部23の寸法は、10ミリメートルから30ミリメートルが効果的であった。奥行き部33の寸法は、5ミリメートルから25ミリメートルが効果的であった。奥行き寸法は大きいほど、破壊行為に対しては強いが、ユーザが使いにくくなってしまうためである。
【0044】
図8は、第三の実施形態に係る精算機、すなわち、図7を用いて説明した奥行き部23,33のあるコイン投入機20および紙幣出し入れ機30とした精算機を示す斜視図である。
コイン投入機20および紙幣出し入れ機30という現金をユーザが入れることを前提とした自動販売機10Cを、前述した破壊行為の被害に遭いにくい状態とすることに寄与する。
【0045】
図9
図9は、読み取り対象50であるカード類の固定構造の実施例を示す斜視図である。
読み取り対象50の長手方向寸法に対応した奥行き方向ガイド45Bと、および当該読み取り対象50の短い方向寸法の間隔で配置固定された二つの横方向ガイド48A,48Aとを収納空間45Aにおいて固定する。読み取り対象50は、収納空間45Aの水平面へ載置することを前提とすることで垂直方向は固定される。以上によって、読み取り対象50の固定構造を形成するのである。
【0046】
なお、前記の長手方向と短い方向とを逆に配置した固定構造を採用しても良い。この場合、奥行き寸法が小さくなり、収納空間45Aの奥行き方向寸法、ひいては、精算機10の奥行き寸法を小さくすることができる、というメリットがある。
【0047】
図10
図10もまた、読み取り対象50であるカード類の固定構造の実施例を示す斜視図である。
図9の固定構造と異なる点は、長手方向と短い方向とを逆に配置した点、および奥行き方向ガイド45Bを省略した点である。
奥行き方向ガイド45Bを省略したことによって奥行き方向の固定位置が決まらないこととなってしまう。しかし、図10(b)に示すように、スキャナ装置41を奥行き方向の自動的な移動が可能となる機能を加えることで、読み取り対象(50)における読み取り面を、結果として固定できる構造となる。
【0048】
図11
図11は、第一または第二の実施形態に係る精算機α、β、γを、精算機・管理サーバが多数管理する場合を概念的に示している。
第一または第二の実施形態に係る精算機α、β、γには、精算機・管理サーバとのデータ通信が可能であるようにしてある。
精算機・管理サーバは、各精算機α、β、γに備えられているリーダユニット40(40Aまたは40B)を制御したりデジタル変換したりするOCRソフトウェアをアップデートするような場合、データ通信網を用いて一括で実行することができる。
また、各精算機α、β、γの精算に関するデータを吸い上げることによって、駐車場の管理、車両の管理などに用いることができる。
【0049】
図12
図12は、従来の自動販売機等(精算機、発券機なども含む)およびそれに内蔵される紙幣投入機39を、簡易化した縦断面図として描いたものである。
図12(a)に示すように、自動販売機等における正面パネル11に対して、紙幣投入機39の投入口32を、正面パネル11がなす面と面一となるように、紙幣投入機39を配置して固定している。
【0050】
図12(b)に示すように、破壊行為をなそうとする者は、投入口32へバール50を差し込み、バール50を押し下げるか、左右へ動かすことで、紙幣投入機39の正面パネル11側を破損させ、紙幣投入機39内の紙幣を奪う。
この図では、紙幣投入機39を例示したが、コイン投入機でも、ほぼ同じである。
【0051】
図13
図13は、図7に示した精算機およびそれに内蔵される紙幣出し入れ機30を、簡易化した縦断面図として描いたものである。
正面パネル11に対して内側へ凹んだ凹部を、奥行き部33および正面パネル31を一体とした部材(凹部形成部材)で形成している。この凹部形成部材には、紙幣出し入れ機30の投入口32の位置に合わせた投入口を設けている。
【0052】
前述の凹部形成部材は、厚めの金属板を折り曲げるなどで形成することで、破壊行為に強い部材としている。
図13(b)に示すように、破壊行為をなそうとする者は、投入口32へバール50を差し込んでも、バール50を回動させられる角度が制限されるため、凹部形成部材の丈夫さと相まって、破損しにくい。
【0053】
図示するように、前述の凹部形成部材を振動させる振動発生機60を備えている。この振動発生機60は、定期的に振動を発生させることによって、投入項32付近に溜まる塵や埃を落としたり、雨などを原因とする水滴を投入項32から遠ざけたりする。図11に示す管理サーバからの命令によって振動発生機60を作動させることとしてもよい。
【0054】
凹部形成部材に圧力センサまたはひずみセンサなどを組み込んでおき、破損させようという行為を検知した場合にも振動を発生させることとしても良い。破損させようという行為を未然に防止することに寄与する。この場合、別途スピーカを設けておき、警告を音声にて流すと、より効果的である。
防犯カメラを別途備え、破損させようという行為を撮影することとすれば、より好ましい。その撮影データは、図11のようなネットワークを介して、管理サーバが受信、蓄積することとすれば、より好ましい。
【0055】
なお、図13(a)においては、紙幣出し入れ機30と同様、コイン投入機20と精算機との関係にも採用している旨を示すため、紙幣出し入れ機30に対応してコイン投入機20をカッコ書きで加えている。同様に、正面パネル31に対しては正面パネル21、奥行き部33に対しては奥行き部23を、それぞれカッコ書きで加えている。
また、図13に示した構造は、精算機のみならず、自動販売機、発券機などにも採用できることは、述べるまでもない。
【0056】
図14
図14では、図13にて示した凹部形成部材を用いたものの、紙幣出し入れ機30における投入口32を、正面パネル11と面一としつつ、破壊行為に強い自動販売機等(精算機、発券機なども含む)とした実施形態を示す。
この実施形態では、図14(a)に示すように、紙幣出し入れ機30を凹部形成部材が形成する凹部へ、その投入口32が突出するように位置させる。
また、凹部形成部材が形成する凹部の内径寸法を外形寸法とする断面コ字形(直方体の一面が無い五面体)の凹部対応カバー部材35を用意する。この凹部対応カバー部材35もまた、凹部形成部材と同様、厚めの金属板を折り曲げるなどで形成することで、破壊行為に強い部材としている。
【0057】
図14(b)に示すように、凹部対応カバー部材35は、凹部形成部材が形成する凹部へ突出させた紙幣出し入れ機30を囲うように嵌め込んで固定される。凹部対応カバー部材35には、紙幣出し入れ機30の投入口32に対応した位置に貫通孔である投入口33Aを備えており、その投入口33Aは紙幣出し入れ機30の投入口32と連通する。
【0058】
この実施形態は、厚めの金属板を折り曲げるなどで形成された凹部形成部材および凹部対応カバー部材35を備えており、破壊行為に強い。図16(a)に示すように、バール50を用いた破壊行為に対して、凹部対応カバー部材35が抗するとともに、凹部対応カバー部材35が変形しようとする外力に対して凹部形成部材が抗するからである。
【0059】
図15
図15には、図14にて示したような凹部対応カバー部材35を用いつつ、図13にて示した凹部形成部材が形成する凹部がもたらす様々な効果(屋外に設置した場合に投入口32が濡れにくいなど)をも享受できる実施形態を示す。 図示するように、前述の凹部形成部材を振動させる振動発生機60を備えている。この振動発生機60は、図13と同趣旨のものであり、詳細な説明を省略する。
図15に用いる凹部対応カバー部材35は、図14に示したものと深さ寸法(図中の横方向の寸法)を短くしている。同時に、紙幣出し入れ機30の凹部への突出寸法も小さくしている。
【0060】
図15(b)に示すように、凹部へ少しだけ突出させた紙幣出し入れ機30を凹部対応カバー部材35が覆い、凹部形成部材が形成する凹部よりも浅い寸法の凹部が形成される。
この実施形態もまた、破壊行為に強い。図16(b)に示すように、バール50を用いた破壊行為に対して、凹部対応カバー部材35が抗するとともに、凹部対応カバー部材35が変形しようとする外力に対して凹部形成部材が抗するからである。
【0061】
図16
図16には、図14および15に示したバリエーションとそれに対する破壊行為の概要を示す。
図16(a)は、図14に示したバリエーションとそれに対する破壊行為の概要である。凹部形成部材と凹部カバー部材35とが存在することで投入口32が守られており、破壊行為によっても破損を免れる確率が高い。
図16(b)は、図15に示したバリエーションとそれに対する破壊行為の概要である。凹部形成部材と凹部カバー部材35の存在に加え、凹部が形成されているので、梃子の原理を使った破壊行為に対して、梃子の原理を使いにくくすることで、破壊行為によっても破損を免れる確率を高めている。
【0062】
図17
図17には、凹部形成部材の形状バリエーションを示す斜視図を示す。いずれも、紙幣出し入れ機30や投入口32などの図示を省略している。また、凹部対応カバー部材を採用する場合、その凹部対応カバー部材についての図示も省略している。
図17(a)は、凹部の入口を円形とするとともに、凹部の奥へ行くほど凹部が狭まった形状をなしている。
図17(b)は、凹部の入口が六角形をなしている。

【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、サービスや商品の料金の精算機(特に駐車料金精算装置)を製造する製造業、精算機に用いるソフトウェアの開発業、精算機を中央制御する通信サービス業、料金の精算機をレンタルするレンタル業、料金の精算機を代行する代行サービス業などにおいて、利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0064】
10 ;精算機 10A;精算機(押し当てリーダユニット装着)
10B;精算機(収納リーダユニット装着)
10C;精算機(一般の自動販売機)
11 ;正面パネル
12 ;出力パネル 13 ;チケット排出機
14 ;コイン返却口
20 ;コイン投入機 21 ;正面板
22 ;投入口 23 ;奥行き部
30 ;紙幣出し入れ機 31 ;正面板
32 ;投入口 33 ;奥行き部
35 ;凹部対応カバー部材 35A;投入口(連通孔)
39 ;紙幣投入機(従来技術)
40 ;リーダユニット 40A;押し当てリーダユニット
40B;収納リーダユニット
41 ;スキャナ装置 42 ;透過板
43 ;指用凹部(右手用) 44 ;指用凹部(左手用)
45 ;収納部材 45A;収納空間
45B;開口上部 45C;開口下部
46 ;小サイズ用溝部 47 ;大サイズ用溝部
50 ;バール
60 ;振動発生器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17