(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
インターネットを介して接続されるサーバに接続されたクライアントシステムを介して、ユーザ間で質問と、該質問に対する回答を送受信するQ&Aシステムにおけるクライアントシステムであって、
検索サイトで、検索した検索結果が表示される検索結果表示ページを表示する検索結果表示領域を含む検索結果表示画面情報をサーバから受信する検索結果表示画面情報受信手段と、
検索結果表示画面情報受信手段によって受信した検索結果表示画面情報に基づいて検索結果表示画面を表示する検索結果表示画面表示手段と、
検索結果表示画面表示手段に表示された検索結果表示画面の中から、特定の検索結果の指定を促す検索結果指定手段と、
前記検索結果指定手段で指定された検索結果のページを特定する指定ページ情報をサーバに送信するページ情報送信手段と、
前記検索結果指定手段で指定された指定検索結果の情報を表示する指定検索結果情報表示領域と、該指定検索結果に関連する質問文を構成するための複数の文章構成要素候補を表示する文章構成要素表示領域とを含む質問文作成画面情報をサーバから受信する質問文作成画面情報受信手段と、
質問文作成画面情報受信手段で受信した質問文作成画面情報に基づいて質問文作成画面を表示する質問文作成画面表示手段と、
質問文作成画面表示手段で表示された質問文作成画面の文章構成要素表示領域の中から文章構成要素の候補の指定を促す文章構成要素指定手段と、
文章構成要素指定手段で指定された文章構成要素に関する情報をサーバに送信する文章構成要素送信手段と、
検索結果表示画面表示手段に表示された検索結果表示画面において、検索結果を閲覧した閲覧履歴情報を記憶する閲覧履歴情報記憶手段と、閲覧履歴情報記憶手段に記憶された閲覧履歴情報をサーバに送信する閲覧履歴情報送信手段とを有するクライアントシステム。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明のクライアントシステム及びサーバの好適実施形態について、添付図面に基づいて詳述する。
図1は、本実施の形態におけるQ&Aシステム100のシステム構成を示す概念図である。本実施形態におけるクライアントシステム及びサーバを有するQ&Aシステムは、予め会員登録された会員間において、サイト上において質問を募集し、集められた質問に対する回答を、会員から募集し、質問とそれに対する回答をデータベース化するものである。
【0021】
図1に示すように、Q&Aシステム100は、ユーザ端末1a〜1d、及びサーバ2と、
図1には図示していない一般サーバとが、ネットワークNeを介して接続されることにより構成されている。
【0022】
ネットワークNeは、電話回線網、ISDN(Integrated ServicesDigital Network)回線網、ADSL通信網、光通信網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線網等の各種通信回線と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダ基地局等を含む。また、ネットワークNeは、限られたエリア内におけるネットワークであるイントラネットであってもよい。ここで、イントラネットは、サーバと、複数のクライアントとを接続して構成され、接続されたサーバ、及び複数のクライアント間で情報や資源を共有するための、限られたエリア内におけるネットワークである。なお、ネットワークNeは、任意な時に接続が可能であればよく、常時接続されている必要はない。各端末間の接続回線を有線回線として図示したが、これらは無線回線であっても良い。
【0023】
ユーザ端末1a〜dは、例えば、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)1a、ノート型PC1b、PDA(Personal Digital Assistant)1c、携帯電話1d、その他タブレット型式の端末、スマートフォン等の携帯機器用OS(モバイルオペレーティングシステム)を備えた携帯端末などにより構成され、Q&Aシステム100を利用する会員或いはシステム管理者により管理される端末である。なお、ユーザ端末1a〜dを統括して示す場合は、「ユーザ端末1」と記す。
【0024】
ユーザ端末1は、Webサイトを閲覧するためのアプリケーションソフトであるブラウザを搭載し、このブラウザによりサーバ2が開設するHP(ホームページ(以下、Q&A検索サイトという))にアクセスする。そして、サーバ2が提供するQ&A検索サイトを介して、情報の送受信を行うことにより、質問、回答、コメントの投稿又は閲覧、質問や回答に対する評価の表明、検索キーワードの入力、検索結果等の閲覧、Q&A検索等のサービスの提供を受ける。
【0025】
なお、ユーザは、ユーザ端末1を介して、Q&A検索サイトを閲覧できるが、更に、会員登録することができる。会員登録のためには、特定ユーザである会員となろうとするユーザは、ユーザ端末1を介して、Q&A検索サイトにおける会員登録画面を利用して、ユーザ情報として、ユーザID、パスワード、氏名、会員番号、年齢、職業、年収、性別、役職、メールアドレス、電話番号、専門分野、職種、得意分野、趣味、居住地域(住所、又は職場の住所)、飲食の嗜好(甘いもの好き、辛いもの好き等)等をサーバ2に送信する。サーバ2は、ユーザ情報を登録し、サーバ2の備える記憶手段としての記憶部(26、
図2参照)に、当該ユーザ情報を記憶する。そして、会員登録を行った後は、会員は、Q&A検索サイトを利用するにあたっては、ユーザID及びパスワードを含むログイン情報をサーバ2に送信して、ログイン認証を行うことにより、Q&A検索サイトを利用可能となる。
【0026】
また、ログイン情報は、ユーザID及びパスワードに限らず、例えば、メールアドレス、又は氏名及び会員番号であってもよく、上述したユーザ情報に含まれる情報によりログイン認証が行える構成であれば良い。
或いは、予めユーザ登録を行わずに、質問、回答又はコメントを投稿する際に、ユーザを特定可能な情報(例えば、氏名、住所、年齢[生年月日]、職業、年収、性別、役職、メールアドレス、電話番号等)を質問、回答又はコメントと同時に入力させることにより、Q&Aシステム100の利用権限を許諾する構成であっても良い。
【0027】
以上のようなQ&Aシステム100によって構成されるQ&A検索サイトでは、会員が投稿した質問文を表示するとともに、該質問に対する回答を促す質問表示ページと、該質問に対して寄せられた回答やコメントが表示される回答表示ページが設けられており、投稿された質問や回答は、質問と該質問に対する回答とが、それぞれ関連付けられて記憶される。
さらに、ユーザ端末1は、既述のQ&A検索サイト内において、他の検索サイトにアクセスすることができ、検索結果に関して更に質問文を作成し、回答を得ることができる。
【0028】
図2を参照して、ユーザ端末1の内部構成の一例を説明する。
図2は、通信端末としてのユーザ端末1の要部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、ユーザ端末1は、制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)11、入力部12、表示手段としての表示部13、送信手段及び受信手段としての通信部14、RAM15、記憶部16等から構成され、各部はバス17により接続されている。CPU11は、記憶部16に格納されているシステムプログラム、Webブラウザなどの各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAM内の図示しないワークエリアに展開し、入力部12から入力されるデータに応じて、プログラムに従った各種処理を実行し、処理結果をRAM15内のワークメモリに格納する。
【0029】
また、処理結果を表示するための表示情報を生成して表示部13へ出力する。CPU11は、記憶部16からブラウザのプログラムを読み出し起動し、サーバ2にアクセスして、Q&A検索サイトから、Q&A検索サイトの後述する画面情報を受信して、RAM15に記録すると共に、表示部13にQ&A検索サイトの画面(
図3、
図5〜8参照)を表示させる。表示部13は、各画面情報を表示する表示手段として機能する。
【0030】
図3は、表示部13に表示された上記画面例を示す図である。
図3に示されているように、画面131には、メニューバー131A、アドレスバー131B、Q&A・検索ツールバー131C、表示領域131Eが設けられている。メニューバー131Aには、頻繁に利用する機能をアイコン化したボタンが並べて表示されており、それぞれのアイコンを操作することにより、各アイコンに対応した機能が実現される。アドレスバー131Bには、Q&A検索サイトのアドレスが表示される。
【0031】
Q&A・検索ツールバー131Cには、質問入力ボタン131d、Q&A表示・コメント入力ボタン131e、回答入力ボタン131g、質問検索ボタン131h、検索質問ボタン131iが設けられている。
質問入力ボタン131dは、表示領域131Eに質問の入力用の画面の表示を指示するボタンである。Q&A表示・コメント入力ボタン131eは、表示領域131Eに、質問と回答の表示と、それに対するコメント投稿用の画面の表示を指示するボタンである。回答入力ボタン131gは、表示領域131Eに質問に対する回答の入力用の画面の表示を指示するボタンである。質問検索ボタン131hは、表示領域131Eに、質問文を検索するための検索キーワード又は検索文を入力する入力用の画面を表示するボタンである。
【0032】
検索Q(検索クエスチョン)ボタン131iは、表示領域131Eに、検索クエスチョン作成ページを表示するボタンである。検索クエスチョン作成ページは、検索者である使用者が、検索サイトで検索した結果得られた検索結果事項に基づいて、その検索結果に関連する質問を投稿するためのページである。検索結果に関連する質問文の作成の方法は後述するが、検索結果の表示と、それに関連する質問文の生成が、この画面で行われる。
表示領域131Eに表示される情報は、例えば、HTML形式で記述されており、ブラウザを介してダウンロードした文書や画像が表示される。上記各画面データはサーバ2から受信する。
【0033】
入力部12は、かな/英数字入力キー、カーソルキー及び各種機能キー等を備えたキーボード(入力手段)と、ポインティングデバイスであるマウス(指定手段)とを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号としてCPU11へ出力する。また、ユーザ端末1がPDA、携帯端末等である場合、入力部12は、カーソルキー、数字キー及び各種機能キー等を備えて構成され、タッチパネル等のポインティングデバイスや、その他の入力装置を備えるものとしてもよい。
【0034】
表示部13は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、CPU11から入力される表示信号の指示に従って各種表示データの画面表示を行う。例えば、表示部13は、CPU11の制御に応じて、Q&A・検索ツールバーを備えるブラウザ画面131に後述する各種画像を画面に表示する。
【0035】
通信部14は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、あるいはインターネット等の各種ネットワークに接続された伝送媒体に接続可能なインターフェイスである。具体的には、ネットワークインターフェースカード、モデム(MODEM:MOdulator/DEModulator)又はターミナルアダプタ(TA:Terminal Adapter)等によって構成され、既述の通信回線を介して外部機器との通信を行うための制御を行う。
【0036】
RAM(Random Access Memory)15は、CPU11によって実行される各種プログラムやこれら各種プログラムによって処理されたデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。上記のように、サーバ2からダウンロードした画面情報やキーワード情報、語句情報等が記憶される。
【0037】
記憶部16は、プログラムやデータ等があらかじめ記憶されている記憶媒体(図示せず)を有しており、この記憶媒体は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。この記憶媒体は記憶部16に固定的に設けられるもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、この記憶媒体には、システムプログラム、当該システムに対応する各種処理プログラム、及び各種処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する。また、記録媒体に記憶するプログラム、データ等は、その一部若しくは全部をサーバやクライアント等の他の機器からWAN、LAN等のネットワーク回線の伝送媒体を介して通信部14から受信して記憶する構成にしてもよく、さらに、記録媒体はネットワーク上に構築されたサーバの記録媒体であってもよい。
【0038】
また、前記プログラムをネットワーク回線等の伝送媒体を介してサーバやクライアントへ伝送してこれらの機器にインストールするように構成してもよい。具体的に記憶部16は、オペレーティングシステム、ブラウザのプログラム、言語変換ソフト(例えば、漢字変換ソフト)等を記憶している。或いは、CD−R、メモリ等の記録媒体からQ&A・検索ツールバープログラムをインストールする構成であっても良い。
【0039】
次に、Q&Aコミュニティーサーバ2について説明する。なお、サーバ2の要部構成については、上述したユーザ端末1の要部構成と略同一とするため、各構成部分には同列の符号を付し(
図2参照)、その構成の図示及び説明は省略する。以下では、サーバ2に特徴的な機能、及びサーバ2に備えるデータベースについて詳細に説明する。
【0040】
サーバ2は、処理手段としてのCPU21、入力部22、表示部23、送受信手段としての通信部24、RAM25、記憶手段としての記憶部26等を備えて構成され、各部はバス27により接続されている。サーバ2は、会員同士の間で、特定の事象に関する質疑応答を行うQ&Aサイト、及び検索サイトをインターネット上に開設する。そして、上述したサイトにおいて、ユーザ端末1から質問、回答、コメント、質問や回答に対する評価の表明、検索に係る情報(例えば、検索キーワード、検索結果リストの中から指定された特定の検索結果に関する情報)を受信し、受信した情報に基づいて後述する処理等を実行する。
【0041】
記憶部26は、システムプログラム、当該システムに対応する各種処理プログラム、後述する画面データ、及び各種処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する各種データベースを備える。この他、記憶部26は、
図4に示されているように、Q&Aシステム100において蓄積・使用されるデータを格納するデータベースDB2を有する。データベースDB2は複数の記憶エリアを備え、会員の質問及び回答に関する情報をログデータ201a、語句データ202a、質問回答データ203a、ユーザデータ204a、キーワードデータ205a、検索結果データ206aが別のエリアに分類して記憶されている。
【0042】
ログデータ201aは、上記Q&A検索サイトを閲覧したユーザのユーザID、閲覧日時、閲覧回数、ポイント付与の有無、ユーザがサイト内のどのカテゴリを訪れたか、或いは、上記サイトからどのサイトへ遷移したか、どこのサイトからこのサイトに遷移したか等のデータである。なお、閲覧日時、閲覧回数等のデータはユーザIDに対応して記憶されている。
【0043】
語句データ202aは、回答者に対して質問の意図を的確に伝えるためにもちられる語句が記憶されている。この語句データ202aに記録されている語句データを適宜繋げることによりって質問文を構成することができる。例えば、質問に至った経緯を示す語句、質問者(検索者)の気持ち、質問内容に関する知識の程度などの、質問者の状況を示す語句、また、質問の目的や回答者に対する期待を表す語句などが記憶されている。具体的には、質問者の現在の気持ちを表す語句があり、例えば、楽しみにしている、不安、寂しい、悲しい、怒っている、びっくりしている、落ち込んでいる、しらけている等である。
【0044】
更に、質問内容に関する知識の程度を表す語句として、例えば、初心者、中級者、上級者、専門家等がある。また、質問の目的や回答者に対する期待(又は要望)を表す語句として、例えば、わかり易く解説して欲しい、詳しく内容を補足して欲しい、考えを聞かせて欲しい、他の視点を教えて欲しい、他に詳しいサイトを教えて欲しい、アリかナシかを教えて欲しい等がある。質問に至った経緯を示す語句とてしは、サイト、ニュース、写真、モノ、地図、書籍、検索で分からなかった等である。
【0045】
質問・回答データ203aは、Q&A検索サイトにおいて会員が投稿した質問、質問に対する回答及びコメントに関する情報であり、テキストデータ又は画像データとして、ユーザIDに対応して記憶している。質問と回答はそれぞれ関連付けられ、別の領域に、即ち、質問のみが記憶されている領域、回答のみが記憶されている領域に分けて記憶されている。上記質問、回答及びコメントの件数と、それらの質問、回答及びコメントが含まれる質問カテゴリ、また、質問が投稿されてから回答をするまでの経過時間を各質問に関する情報に対応して記憶している。なお、過去の投稿(質問と回答)文を解析し、投稿に使用されたワード(単語)ごとに、その単語の使用頻度が記憶され、また、その単語を使用する頻度の多い会員のランキングが作成され、これが記憶されている。
【0046】
ユーザデータ204aは、上記Q&A検索サイトに会員として登録されているユーザ(特定ユーザ)のユーザ情報(属性情報(登録される会員に備わっている固有の性質・特徴)等)であり、ユーザIDに対応して記憶している。具体的に、ユーザ情報には、ユーザIDに対応して記憶された、パスワード、氏名、会員番号、年齢、職業、年収、性別、役職、メールアドレス、電話番号、専門分野、職種、得意分野、趣味、居住地域(住所、又は職場の住所)、飲食の嗜好(甘いもの好き、辛いもの好き等)、回答専門分野として登録されているカテゴリ、獲得したポイント等を含んでいる。また、ログデータと上記ユーザデータから、各会員のタイプを特定し、会員のタイプもユーザデータとして記憶する。また、ユーザデータ204aには、会員登録されていないユーザに関するデータも記憶される。この一般ユーザのデータは、例えば、質問を投稿した者、回答を投稿した者について、ユーザデータを記憶する領域が設けられ、アクセスしたIPアドレスなどを識別情報として登録し、後述するタイプに分類した結果を記憶する。
【0047】
キーワードデータ205aは、取得したキーワードに関するデータであり、他の検索サイトで入力されたキーワードが、入力した日時、入力された検索サイト、入力された場所(IP)などが、キーワードに関連付けられて記憶される。ここで、記憶されるキーワードは、本Q&Aサイト内で生成された検索サイトページ内において検索実行した場合には、該検索サイトページで入力された検索キーワード、あるいは他の検索サイトも含めて集計される検索キーワードを時系列に応じて集計されたものの内、最も入力件数の多いものなどである。
【0048】
検索結果データ206aは、本Q&Aサイト内で生成された検索サイトページ内において検索実行した場合における検索結果に関するデータ等が記憶される。検索結果に関するデータとは、検索結果として表示されたサイトリストの見出し(テキストデータ、イメージデータを含む)、サイトリストに表示されたサイトのURL、検索結果リストの中で、検索者が閲覧したサイトのサイトリストの見出し(テキストデータ、イメージデータを含む)、URL、閲覧した日時、閲覧時間(そのサイトに入ってから出るまでの時間)など、検索結果が表示されてからその後の検索者の閲覧履歴(閲覧した順番等)が記憶される。この閲覧履歴は、検索者(つまり会員)のデータに関連付けて記憶される。
上記説明したデータベースDBに記憶されている各種データは、必要に応じて適宜ユーザ端末1に送られ、又ユーザ端末1や他のサーバからのデータの供給によって適宜更新される。
【0049】
次に、本実施の形態の動作を説明する。以下に示す各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態でサーバ2の記憶部26に格納されており、CPU21は、このプログラムコードに従った動作を逐次実行する。また、図示しないCD−ROM、DVD―ROM等から外部供給されるプログラム/データを利用してこの実施の形態特有の動作を実行することも可能である。
【0050】
ユーザ端末1及びサーバ2の処理手順を、
図5〜
図8を参照して説明する。
図5に示されているのは、ユーザ端末1を使用して、検索サイトでキーワード検索し、その検索結果リストに基づいて、質問ページを生成する操作である。
図5〜
図8は、Q&Aサイトにおいて、ユーザ端末1の表示領域131E(
図3参照)内に表示されるページの構成を示すものであり、
図5は、質問ページが生成されるまでの手順を示すものである。
【0051】
図3に示されているQ&Aサイトのホームページにおいて、Q&A・検索ツールバー131Cの検索質問ボタン131iが選択されると、ユーザ端末1は、サーバ2に検索質問ページ画面情報を要求し、該画面情報を取得する。サーバ2は、ユーザ端末1からの画面情報の要求があった場合には、検索質問ページ画面情報をユーザ端末1へ送信する。
検索質問ページのホーム画面では、Web検索画面を表示するWeb検索ボタンB01と、投稿されている質問を会員が検索する質問検索画面を表示する質問検索ボタンB02が表示され、更に検索キーワードを入力するキーワード入力領域E01が表示されている(
図5(A))。キーワード入力領域E01の端には、検索実行ボタンB03が表示されている。キーワード入力領域E01には、キーワードを1又は複数個入力することができる。
【0052】
Web検索ボタンB01を選択すると、Web検索画面(
図5(B))に切り替わる。この画面においてキーワード入力領域E01にキーワードを入力する。この構成例では、「ガン」と入力されている。検索実行ボタンB03を押すと、ユーザ端末1は、キーワード入力領域E01に入力されたキーワードをサーバ2に送信する。なお、
図5(B)では、Q&Aサイト内において、検索ページが設けられている構成としたが、サイト画面内に、他の検索サイトの画面が表示される他検索サイト表示領域を設けた構成としてもよい。
【0053】
サーバ2では、キーワードを受信すると、そのキーワードで、Web検索を実行し、検索結果をリスト表示する検索結果表示画面情報を生成し(検索結果情報生成手段)、ユーザ端末1にその画面情報を送信する。これにより、検索結果表示画面情報送信手段が構成される。
ユーザ端末1では、検索結果表示画面情報受信手段としての通信部14で受信した画面情報に基づいて、検索結果画面を表示部13に表示する。このようにして表示された検索結果画面(
図5(C))には、Web検索ボタンB01、質問検索ボタンB02、キーワード入力領域E01が表示され、さらにその下側に、検索結果リスト表示領域W01(検索結果表示領域)が表示される。表示領域131Eの下端部には、質問文作成ボタンB04が表示される。
【0054】
検索結果リスト表示領域W01には、入力したキーワードでWeb検索した結果がリストで表示される。即ち、検索してヒットしたサイトの見出しのリストが表示される。このリストは、通常のWeb検索と同様に、見出しがそのサイトにリンク付されており、見出しを選択することによって、その見出しが付けられているサイトに移動できる構成となっている。このリストから検索者は、いずれかのサイトを選ぶことが促され、このリストによって検索結果指定手段が構成される。検索者は、このリストの中から閲覧したいサイトの見出しを選択する。リストの中から特定の見出しを選択すると、ユーザ端末1が、その選択されたサイトのデータを指定ページ情報としてサーバ2に送信する。これによりページ情報送信手段が構成される。サーバ2は、ユーザ端末1から指定ページ情報を受信すると、その指定ページ情報に含まれるURLから、サイト画面を送信する。
【0055】
ユーザ端末1では、サーバ2からサイト画面情報を受信し、そのサイトのページを検索結果リスト表示領域W01の代わりに設定される検索サイト表示領域W02に表示する(
図5(D))。検索者は表示されたサイトの内容を閲覧し、その後元のリスト表示に戻り、他のサイトを複数選択することもできる。ユーザ端末は、このようなリスト内から選択した順番やサイトのURLなどを閲覧履歴情報として記憶部16に記憶してもよく、この閲覧履歴情報は、後の質問ボタンB04を選択した時に、サーバ2に送信する構成としてもよい。
【0056】
サーバ2には、リストデータを受信した後に、さらにそのURLと、見出しを記憶する。また、リストの他の見出しが選択されて異なるリストデータを受信した場合には、その前に選択されたサイトを閲覧していた時間を記憶する(つまり、リストデータを受信してから、次にリストデータを受信するまでの時間を、先に受信したリストデータのサイトの閲覧時間として記録する。)。これらの選択された見出しの順序、見出しに対応したURL、閲覧時間等をこの検索者の閲覧履歴として記憶部26に記憶する。これにより閲覧履歴情報格納手段が構成される。
【0057】
この実施形態の例では、リストが最初の見出しが「悪性腫瘍」、2番目の見出しが「ガンの9割は、正しい知識があれば予防できる」、3番目の見出しが「ガンと戦ってはいけない」、4番麺の見出しが「ガンからの生還250日の記録」、5番目の見出しが「闘病日記[余命宣告3カ月と知って]」、6番目の見出しが「真実のガン治療(民間療法の功罪)」、7番目の見出しが「ガン専門医のいる病院ランキング」であるとする。
この見出しリストの中から、検索者は、例えば、最初に6番目の見出しを選択して閲覧し、次に3番目の見出しを閲覧し、次に4番目の見出しを閲覧し、次に2番目の見出しを閲覧し、2番目の見出しのサイトを閲覧したのち、内容が解りにくいので、その内容について、解り易い解説が欲しいと考えた場合、そのサイトの記載に関連した質問をすることができる。
【0058】
具体的には、2番目の見出しを選択して、そのサイトのページを表示する、表示領域131Eには、指定検索結果情報表示領域が設けられ、
図5(D)に示されているように、選択したサイトの最初のページが表示される。この時点で、サーバ2には、この表示されているサイトのURLや見出しが記憶さている。画面が見にくい場合には、
図5(E)に示されているように、拡大表示することもできる。
【0059】
上記サイトにおいて、解り易い解説が欲しいと考えた場合、ページ下部の、質問文作成ボタンB04を選択する。質問文作成ボタンB04が選択された場合には、ユーザ端末1は、サーバ2にボタンB04が選択されたサイトのURL情報を送信するとともに質問文作成ページを要求し、サーバ2から質問文作成ページ画面情報を受信し、質問文作成ページを表示する。
サーバ2は、ユーザ端末1から質問文作成ページの要求が有ると質問文作成ページ画面情報を作成する。これにより質問文作成画面情報生成手段が構成される。そして、該作成した画面情報をユーザ端末1に送信する。これにより質問文作成画面送信手段が構成される。
【0060】
図5(F)に示されているように、質問文作成画面である質問文作成ページは、上部にWeb検索ボタンB01、質問検索ボタンB02、キーワード入力領域E01が表示され、その下側に、質問文作成領域W03が表示され、下端部には、確認ボタンB05が表示される。質問文作成領域W03には、質問の元となるサイトの見出しが表示されるサイト情報表示領域W031、質問文作成領域W032、閲覧履歴選択領域W033、追伸入力領域E02が設けられている。
サイト情報表示領域W031には、そのサイトの見出しが表示されるとともに、該サイトへのリンクが設けられている。サイト情報表示領域W031を選択することで、そのサイトのページが表示され、内容を確認することができる構成となっている。
【0061】
質問文作成領域W032には、複数の語句を繋げることで、質問文を構成する仕組みとなっており、質問文を構成する各語句は、予め設定されている複数の語句を選択することによって、決定され、テキストデータを直接入力することなく、質問文を作成できる構成となっている。質問文を構成する語句は、例えば、質問文を作成する切っ掛けとなった対象を表す語句、質問者(検索者)の気持ちを表す語句、質問者の理解度を表す語句、質問者が回答者に欲している内容を表す語句であり、これらの語句を繋げることで、質問文を構成する。
【0062】
それぞれの語句は、質問文作成領域W032内に設けられた、選択領域C01、C02、C03、C04において、複数の語句が表示される語句リストが表示される。そして、これらの語句リストから語句を選択するこが促される構成となっている。各選択領域C01、C02、C03、C04を指定すると(例えば、指でタップする、ポインティングデバイスを重ねる等)、該選択領域に語句リストが表示された領域が表示され、その中から質問者が1つの語句を指定する。選択領域C01、C02、C03、C04によって、文章構成要素表示領域が構成され、文章構成要素表示領域とポインティングディバイス等によって文章構成要素指定手段が構成される。
【0063】
この実施形態では、「何を見て」質問をするのかを表す語句として、「サイト」、「ニュース」、「写真」、「モノ」、「地図」、「書籍」、「検索で分からなかった」といった語句が語句リストとして、選択領域C01に表示され、その中から1つの語句を選択する。
同様に、今の気持ちを表す語句として、「楽しみにしている」、「不安」、「寂しい」、「悲しい」、「怒っている」、「びっくりしている」、「落ち込んでいる」、「しらけている」といった語句が語句リストとして、選択領域C02に表示され、その中から1つの語句を選択する。
また、質問者の理解度を表す語句として、「初心者」、「中級者」、「上級者」、「専門家」といった語句が語句リストとして、選択領域C03に表示され、その中から1つの語句を選択する。
【0064】
質問者が回答者に欲している内容を表す語句として、「解り易く解説して欲しい」、「詳しく内容を補足して欲しい」、「考えを聞かせて欲しい」、「他の視点を教えて欲しい」、「他に詳しいサイトを教えて欲しい」、「アリかナシかを教えて欲しい」といった語句が語句リストとして、選択領域C04に表示され、その中から1つの語句を選択する。
【0065】
追伸入力領域E02には、選択領域C01〜04で選択された語句の組み合わせた質問文に補足するために、適宜質問者が文章を入力する領域(補足情報入力領域)である。この領域には、テキストデータの他、イメージデータを貼り付けることも可能である。
【0066】
閲覧履歴選択領域W033は、検索結果リスト表示領域W01で表示された検索結果(
図5(C))において、検索者(質問者)が閲覧した履歴を、質問文投稿ページに表示して、回答者に閲覧履歴を知らせるか否かを選択する領域である。この閲覧履歴の表示を選択した場合(チェックボックスを選択してチェックを入れる)には、質問文投稿ページにおいて、検索結果(
図5(C))において、検索者(質問者)が閲覧した複数のサイトのリストが表示され、回答するにあたって、回答者はそのリストに表示されているサイトを閲覧できる。このように、閲覧リストを回答者に知らせると、質問に至った経緯を回答者に知らせることとなり、回答内容を、質問者の意図に沿った、より正確な内容とすることができる。この閲覧履歴は、質問文の作成に関するサイトよりも直前に閲覧したサイトが3つ選択されて表示される。この他、閲覧時間が長いサイトから順に3つ選択してもよい。さらに、選択されるサイトの数は3つに限られない。
【0067】
この他、閲覧履歴選択領域W033を選択すると、検索結果リスト(
図5(C))が表示され、表示された各サイトの見出しの横に選択チェックボックスを表示し、このボックスにチェックを入れられたサイトが、閲覧履歴として回答者に表示される構成でもよい。つまり、閲覧サイト選択領域を設け、その領域で選択された閲覧サイト情報をサーバ2が取得し、質問投稿ページには、質問者が選択した閲覧履歴が表示される構成とすることもできる。
【0068】
すべての入力、及び選択が完了した時点で、確認ボタンB05を選択すると、質問文作成ページで入力又は選択された質問文作成情報(指定された文章構成要素情報を含む)が、サーバ2に送信される。これにより、文章構成要素送信手段が構成される。サーバ2では、質問文作成情報を受信する。これにより、文章構成要素受信手段が構成される。受信した質問文作成情報に基づいて、質問文表示画面情報である質問投稿画面情報を生成し、生成した質問投稿画面情報をユーザ端末1に送信する。
ユーザ端末1は、サーバ2から質問投稿画面情報を受信すると、受信した質問投稿画面情報に基づいて質問投稿ページの確認用の確認ページを、表示領域131Eに表示する。
【0069】
表示領域131Eには、
図5(G)に示されているように、
図5(F)の質問文作成領域W032の替わりに、確認ページ表示領域W04が表示される。確認ページ表示領域W04には、サイト情報表示領域W041、質問文表示領域W042、追伸表示領域W043、閲覧履歴表示領域W044が表示され、下端部に投稿ボタンB06が表示される。サイト情報表示領域W041には、そのサイトの見出しが表示されるとともに、該サイトへのリンクが設けられている。サイト情報表示領域W041を選択することで、そのサイトのページが表示され、内容を確認することができる構成となっている。
【0070】
質問文表示領域W042には、選択領域C01〜C04で選択された語句に基づいて作成された質問文が表示される生成質問文表示領域が設けられる。この実施形態では、「サイト」「楽しみにしている」「初心者」「解りやくす解説して欲しい」が選択されているので、これらの語句によって、「このサイトについて楽しみにしている初心者です。解りやすく解説して欲しいです。よろしくお願いします。」との文章が作成され、表示される。
【0071】
上記文章において、選択領域C01〜C04で選択される語句によって、「サイト」「楽しみにしている」「初心者」「解りやすく解説して欲しい」の個所が変更された文章が作成される。追伸表示領域W043には、追伸入力領域E02に入力されたテキストデータやイメージデータが表示される。
【0072】
さらにその下側には、閲覧履歴表示領域W044が表示される。閲覧履歴表示領域W044は、閲覧履歴選択領域W033で閲覧履歴の表示が選択された場合に表示される。内容を確認したのち、投稿ボタンB06を選択すると、投稿完了情報がサーバ2へ送信され、サーバ2から投稿終了画面情報を受信し、該受信した情報に基づいて投稿終了ページを表示する。サーバ2は、ユーザ端末1から投稿終了情報を受信すると、投稿終了画面情報をユーザ端末1に送信する。同時に質問・回答データ203aとして、記憶部26に蓄積される。
【0073】
図5(H)に表示されているように、投稿終了ページは、投稿終了ページ表示領域W05が、確認ページ表示領域W04の替わりに表示される。投稿終了ページ表示領域W05には、質問者に対するメッセージ(例えば「質問が投稿され、会員の回答鉄人に通知されました。回答がついたら、お知らせが届きます。」)、の表示領域W051と、その下側に設けられた検索ワードが「ガン」である質問一覧ページへのリンクボタンB07、更にその下側に設けられ、実際に回答者が閲覧する質問ページにリンクされた「質問を確認する」ボタンB08とを有する。
【0074】
「質問を確認する」ボタンB08を選択すると、ユーザ端末1は、質問ページ確認要求情報をサーバ2に送信し、実際に回答者が閲覧する質問ページ情報をサーバ2から受信し、質問ページを表示する。サーバ2は、質問ページ確認要求情報をユーザ端末1から受信すると、質問ページ情報をユーザ端末1に送信する。
【0075】
図5(I)に示されているように、表示領域131Eには、確認ページ表示領域W04と同一内容の質問内容表示領域W06が設けられる。つまり、質問内容表示領域W06には、サイト情報表示領域W061、質問文表示領域W063、追伸表示領域W064、閲覧履歴表示領域W062が表示される。サイト情報表示領域W061には、サイトの見出しが表示されるとともに、該サイトへのリンクが設けられている。サイト情報表示領域W061を選択することで、そのサイトのページが表示され、内容を確認することができる構成となっている。
【0076】
そして、下部に設けられている閲覧履歴表示領域W062には、「質問者の検索結果閲覧履歴」と表示されたリンクボタンとなっており、このリンクを押すことによって、質問者(検索者)の閲覧履歴から、選ばれた3つのサイトの見出しを表示した閲覧サイトリスト画面(
図5(J))が表示される。
ユーザ端末1は、閲覧履歴情報をサーバ2に要求し、サーバ2から閲覧履歴画面情報を受信し、閲覧サイトリスト画面を表示する。
【0077】
閲覧サイトリスト画面には、閲覧サイトリスト表示領域W07が表示され、閲覧履歴に基づいて、3つのサイトの見出し「ガンからの生還・・・」W071、「ガンと戦っては・・・」W072、「真実のガン治療・・・」W073が表示される。これらのリストは、それぞれリンク付けされており、各見出しを選択することで、それぞれのサイトのフロントページに移行することができる。
【0078】
図6及び
図7は、回答者によって回答ページが生成されるまでの手順を示すものである。
図6(A)に示されているように、検索質問ページのホーム画面(
図5(A)と同じ)から、質問検索ボタンB02を選択して、質問検索画面に移行する(
図6(B))。表示されているキーワード入力領域E01にキーワード「ガン」を入力し、検索実行ボタンB03を押す。これにより、ユーザ端末1は、キーワードをサーバ2に送信し、サーバ2から質問ページの検索結果リスト画面情報を受信する。この検索結果リスト画面情報に基づいて、
図6(C)に示されているように、質問ページの検索結果リスト画面を表示する。サーバ2は、キーワードを受信すると、質問・回答データ203aの中から質問データを検索して、質問ページのリストを作成し、質問リスト画面情報を生成し、ユーザ端末1に送信する。キーワードとして「ガン」を選択した場合には、「ガン」で検索したサイトを基にして作成された質問ページが検索リストに表示される。
【0079】
検索結果リスト画面では、検索結果リスト表示領域W08が表示され、検索結果リスト表示領域W08内には、作成された質問ページの質問の基となるサイトページの見出し、「ガンの9割は・・」W081、「脇の下の脱毛・・・」W082・・・が表示される。これらの見出しはいずれもリンク付けされており、各見出しを押すことによって、その見出しに関する質問ページに移行する。
つまり、ユーザ端末1でいずれかの見出しが押されると、その見出しに関する質問ページ特定情報がサーバ2に送信され、サーバ2からは見出しに掛る質問ページの質問ページ情報が送信され、該質問ページ情報に基づいて、質問ページ(
図6(D))を表示する。
【0080】
表示される質問ページは、
図5(I)に示されているものと同様であるので、
図5(I)と同じ符号を付して説明を省略するが、この質問ページを閲覧した回答者は、閲覧履歴表示領域W062から、質問者の閲覧履歴(
図6(F))を閲覧して、質問に至った経緯を把握し、質問者の意図に沿った回答を作成する精度を向上させることができる。また、質問者が閲覧したサイトの情報を知ることができるので、すでに質問者が知っている情報を重複して回答文に含めてしまうことを抑制できる。
回答者が、サイト情報表示領域W061を選択すると、ユーザ端末1は、サイト画面情報をサーバ2に要求し、サーバ2からサイト画面情報を受信し、サイト画面を、表示領域131E内に設けられたサイト画面表示領域W10内に表示する。サーバ2は、ユーザ端末1からサイト画面情報を要求されると、サイト画面情報を生成し、ユーザ端末1へ送信する。
【0081】
サイト画面表示領域W10内には、サーバ2から送られたサイト画面情報に基づいて、サイト情報表示領域W061に表示された見出しに対応するサイトのサイトページがそのまま表示される。そして、サイト画面表示領域W10の下側には、回答ボタンB09が設けられている。
【0082】
回答ボタンB09を押すと、ユーザ端末1は、サーバ2に回答作成ページ情報を要求し、サーバ2から回答作成ページ情報を受信して、表示領域131Eに表示する。サーバ2は、ユーザ端末1から回答作成ページ情報の要求があった場合には、回答作成ページ情報を生成し、ユーザ端末1へ送信する。
【0083】
図6(G)に示されているように、回答作成ページでは、回答作成領域W11が、回答作成ページ情報に基づいて表示される。回答作成領域W11には、回答者の質問事項に対する成熟度を表示する成熟度選択領域C05、回答者のレベルを表示するレベル表示領域W112、回答文を入力する回答文入力領域E03、参考イメージデータをダウンロードするためのイメージデータ選択ボタンB10、キーワード入力領域E04及びキーワード入力領域に入力されたキーワードでWeb検索を実行するための検索実行ボタンB11とが表示される。
【0084】
成熟度選択領域C05を指定すると、該選択領域に、成熟度を示す語句リストが表示された領域が表示され、その中から回答者が自分に該当するものを指定することで、回答者の成熟度が入力される。選択される語句リストの内容としては、「一般人」「経験者(経験したことがある)」「知識者(知識だけは知っている)」「専門家(資格がある)」「企業人(関係する業種の企業にいる)」などである。
【0085】
レベル表示領域W112には、回答者としてのレベルが、例えば12段階に分けて表示される。回答文入力領域E03には、回答者からテキストデータで回答文が入力される。イメージデータ選択ボタンB10を押すと、イメージデータが格納されているファイルが開かれ、適宜イメージデータを選択することで、回答ページに貼り付けることができる。ここで、イメージデータとは、静止画、動画などである。
キーワード入力領域E04に入力されたキーワードでWeb検索を実行し、検索されたサイトは、参考情報として、サイトページのイメージがそのまま回答ページの一部に表示される。
【0086】
以上のような回答作成ページにおける回答の作成について、
図7に基づいて説明する。
図6(G)及び
図7(A)に示されている回答作成ページにおいて、回答者は、成熟度選択領域C05で「知識者」を選択し、レベル表示領域W112には、回答者としてのレベルが11級(上級)である旨が表示されている。このレベルは、ユーザデータ204aに記憶されている回答者情報から抽出されている。
【0087】
回答者に回答文入力領域E03に、「特に、肝臓癌は、レントゲン写真で発見しづらく、症状が出た時には、ステージも進行していることが多いよ・・・」と入力し、参考資料として、イメージデータ選択ボタンB10で、イメージデータ(肝臓のレントゲン写真)を、ファイルから取り出して添付している。
【0088】
参考ページとしてWeb検索した検索結果も表示できる。キーワード入力領域E04にキーワードを入力して、検索実行ボタンB11を押すと、ユーザ端末1は、キーワードをサーバ2に送信し、サーバ2から検索結果リスト画面情報を受信して、検索結果リスト画面を表示領域131Eの検索結果表示領域W12に表示する。サーバ2は、ユーザ端末1からキーワードを受信すると、該キーワードによるWeb検索を行い、検索によってヒットしたサイトページのリストを作成して、検索結果リスト画面情報を生成する。そして、その検索結果リスト画面情報をユーザ端末1へ送信する。
【0089】
図7(B)に示されているように、検索結果リスト表示領域W12には、サーバ2から受信した検索結果リスト画面が表示される。即ち、検索してヒットしたサイトの見出しのリストが表示される。このリストは、通常のWeb検索と同様に、見出しがそのサイトにリンク付されており、見出しを選択することによって、その見出しが付けられているサイトに移動できる構成となっている。検索者は、このリストの中から閲覧したいサイトの見出しを選択する。リストの中から特定の見出しを選択すると、ユーザ端末1が、その選択された見出しのデータをサーバ2に送信し、サーバ2は、見出しのサイトデータを受信すると、そのサイトのURLのサイト画面を送信する。
【0090】
ユーザ端末1では、サーバ2からサイト画面情報を受信し、そのサイトのページを検索結果リスト表示領域W12の代わりに設定される検索サイト表示領域W13に表示する(
図7(C))。画面が見にくい場合には、拡大表示領域W14に拡大表示することもできる(
図7(D))。これら検索結果を参考ページとして表示する場合には、ページの下端部配置された添付ボタンB13を押す。その際に表示されていたページの画面情報と、URL等のそのサイトを特定する情報を、ユーザ端末1が記憶する。
【0091】
回答作成ページにおいて、選択と入力が終了すると、
図7(E)に示されているように、成熟度選択領域C05では、「知識者」が選択され、回答文入力領域E03には回答文が入力されており、添付資料としてイメージデータW151が表示され、参考ページには、サイトのページイメージW153が貼り付けられている。
【0092】
確認ボタンB12を押すことによって、ユーザ端末1は、成熟度選択領域C05で選択した語句、回答文入力領域E03に入力されたテキストデータ、添付されたイメージデータ、添付ボタンB13で記憶された参考ページの情報を、サーバ2に送信する。サーバ2は、ユーザ端末1から送られた回答ページ作成用の情報を基にして回答ページ情報を生成し、ユーザ端末1へ送信する。
【0093】
ユーザ端末1は、サーバ2から送信された回答ページ情報に基づいて、確認用回答ページ(
図7(F))を表示する。
図7(F)に示されているように、表示領域131Eには、確認ページ表示領域W16が設けられる。確認ページ表示領域W16には、回答者の紹介表示領域W161、回答文表示領域W162、補足資料表示領域として、イメージ表示領域W163、参考ページ情報表示領域W164が設けられ、下端部に投稿ボタンB13が設けられている。このような確認ページにおいて、回答内容を確認し、投稿ボタンB13を押す。これにより、ユーザ端末1は、回答作成情報をサーバ2に送信し、サーバ2から投稿終了ページ情報を受信し、投稿終了ページ(
図7(G))を表示する。投稿終了ページは、投稿終了ページ表示領域W17が、確認ページ表示領域W16の替わりに表示される。
【0094】
投稿終了ページ表示領域W17には、回答者に対するメッセージ(例えば「回答が投稿され、質問者に通知されました。コメントやお礼がついたら、お知らせが届きます。」)、の表示領域W171と、その下側に設けられた検索ワードが「ガン」である質問一覧ページへのリンクボタンB15、更にその下側に設けられ、実際に質問者が閲覧する回答ページにリンクされた「回答を確認する」ボタンB14とを有する。
【0095】
「回答を確認する」ボタンB14を選択すると、ユーザ端末1は、回答ページ確認要求情報をサーバ2に送信し、実際に質問者が閲覧する回答ページ情報をサーバ2から受信し、
図7(H)に示されているような回答ページを表示する。サーバ2は、回答ページ確認要求情報をユーザ端末1から受信すると、回答ページ情報をユーザ端末1に送信する。回答ページにおける回答内容表示領域W18は、確認ページ表示領域W16に表示された内容と同じ内容となっている。
【0096】
以上のように生成され回答ページは、以下のように質問者に対しいて回答が投稿された旨が通知される。
図8(A)に示されているような質問ページにおいて、右上隅に配置されたお知らせ表示ボタンB15を選択すると、ユーザ端末1は、サーバ2にお知らせ通知画面を要求し、サーバ2は、お知らせ通知情報をユーザ端末1に送信する。ユーザ端末1は、サーバ2から受信したお知らせ通知情報に基づいて、お知らせ通知ページを表示する。
【0097】
図8(B)に示されているように、表示領域131Eには、お知らせ通知領域W19が設けられ、お知らせがある旨表示されている。このお知らせ通知領域W19のリンクを選択すると、ユーザ端末1は、サーバ2にお知らせリスト情報を要求し、サーバ2は、ユーザ端末1にお知らせリスト情報を送信する。ユーザ端末1は、お知らせリスト情報を受信すると表示領域131Eのお知らせリスト表示領域W20に、回答が届いた旨と、回答内容の要約が表示された回答要約情報表示領域W201が表示される。
【0098】
回答要約情報表示領域W201には、対応する回答が表示される回答ページにリンク付けられており、回答要約情報表示領域W201を選択することで、ユーザ端末1は、サーバ2に回答ページ情報を要求する。サーバ2は、ユーザ端末1からの要求に応じて、回答ページ情報を送信し、ユーザ端末1は、回答者が作成した回答ページ(
図7(H))と同じ回答内容表示領域W18を有する回答ページ(
図8(D))を表示する。
【0099】
回答ページの表示方式は、
図8で説明した構成の他、質問ページの質問内容表示領域W06に連続して回答内容表示領域W18を表示する構成としてもよい。また、この場合には、複数の回答があった場合には、回答が早い順番に、回答内容表示領域W18を連続して表示することもできる。
この明細書の以下の事項を開示する。
[1]インターネットを介して接続されるサーバに接続されたクライアントシステムを介して、ユーザ間で質問と、該質問に対する回答を送受信するQ&Aシステムであって、
検索サイトで、検索した検索結果が表示される検索結果表示ページを表示する検索結果表示領域を含む検索結果表示画面情報生成手段と、
前記検索結果表示画面情報生成手段で生成された検索結果表示画面情報をクライアントシステムに送信する検索結果表示画面情報送信手段と、
前記検索結果表示領域に表示された検索結果の内、指定された検索結果のページを特定する指定ページ情報をクライアントシステムから受信するページ情報受信手段と、
前記ページ情報受信手段で受信した指定ページ情報を記憶するページ情報記憶手段と、
前記ページ情報記憶手段に記憶された指定ページ情報に基づいて生成された指定検索結果の情報を表示する指定検索結果情報表示領域と、該指定検索結果に関連する質問文を構成するための複数の文章構成要素の各候補を表示する文章構成要素表示領域とを含む質問文作成画面情報生成手段と、
前記質問文作成画面生成手段で生成された質問文作成画面をクライアントシステムに送信する質問文作成画面送信手段と、
質問文を構成するための複数の文章構成要素に関する情報をクライアントシステムから受信する文章構成要素受信手段と、
文章構成要素受信手段で受信した文章構成要素に関する情報と、ページ情報受信手段で受信した指定ページ情報とに基づいて質問文表示画面情報を生成する質問文表示画面情報生成手段と、
を備えたサーバと、
検索結果表示画面情報をサーバから受信する検索結果表示画面情報受信手段と、
検索結果表示画面情報受信手段によって受信した検索結果表示画面情報に基づいて検索結果表示画面を表示する検索結果表示画面表示手段と、
検索結果表示画面表示手段に表示された検索結果表示画面の中から、特定の検索結果の指定を促す検索結果指定手段と、
前記検索結果指定手段で指定された検索結果のページを特定する指定ページ情報をサーバに送信するページ情報送信手段と、
質問文作成画面情報をサーバから受信する質問文作成画面情報受信手段と、
質問文作成画面情報受信手段で受信した質問文作成画面情報に基づいて質問文作成画面を表示する質問文作成画面表示手段と、
質問文作成画面表示手段で表示された質問文作成画面の文章構成要素表示領域の中から文章構成要素の特定の候補の指定を促す文章構成要素指定手段と、
文章構成要素指定手段で指定された文章構成要素に関する情報をサーバに送信する文章構成要素送信手段とを備えたクライアントシステムと、
を有するQ&Aシステム。
[2]前記サーバは、クライアントシステムから受信した指定ページ情報の履歴を記憶する閲覧履歴情報格納手段を有し、
前記質問文表示画面情報生成手段は、閲覧履歴情報格納手段に記憶されている閲覧履歴情報を質問文表示画面に含めて画面情報を生成する上記[1]に記載のQ&Aシステム。
[3]前記文章構成要素は、質問の目的を示す情報、質問者の状況を示す情報、回答者に対する要望を示す情報の内、1つ又は2以上である上記[1]又は[2]に記載のQ&Aシステム。
[4]インターネットを介して接続されるサーバに接続されたクライアントシステムを介して、ユーザ間で質問と、該質問に対する回答を送受信するQ&Aシステムにおけるサーバであって、
検索サイトで、検索した検索結果が表示される検索結果表示ページを表示する検索結果表示領域を含む検索結果表示画面情報生成手段と、
前記検索結果表示画面情報生成手段で生成された検索結果表示画面情報をクライアントシステムに送信する検索結果表示画面情報送信手段と、
前記検索結果表示領域に表示された検索結果の内、指定された検索結果のページを特定する指定ページ情報をクライアントシステムから受信するページ情報受信手段と、
前記ページ情報受信手段で受信した指定ページ情報を記憶するページ情報記憶手段と、
前記ページ情報記憶手段に記憶された指定ページ情報に基づいて生成された指定検索結果の情報を表示する指定検索結果情報表示領域と、該指定検索結果に関連する質問文を構成するための複数の文章構成要素候補を表示する文章構成要素表示領域とを含む質問文作成画面情報生成手段と、
前記質問文作成画面生成手段で生成された質問文作成画面情報をクライアントシステムに送信する質問文作成画面送信手段と、
質問文を構成するための複数の文章構成要素に関する情報をクライアントシステムから受信する文章構成要素受信手段と、
文章構成要素受信手段で受信した文章構成要素と、ページ情報受信手段で受信した指定ページ情報とに基づいて質問文表示画面情報を生成する質問文表示画面情報生成手段と、
を備えたサーバ。
[5]更にクライアントシステムから閲覧履歴情報を受信する閲覧履歴情報受信手段と、
閲覧履歴情報受信手段で受信した閲覧履歴情報を記憶する閲覧履歴情報格納手段とを有し、
前記質問文表示画面情報生成手段は、閲覧履歴情報格納手段に記憶されている閲覧履歴情報を質問文表示画面に含めて画面情報を生成する上記[4]に記載のサーバ。
[6]前記文章構成要素は、質問の目的を示す情報、質問者の状況を示す情報、回答者に対する要望を示す情報の内、1つ又は2以上である上記[4]又は[5]に記載のサーバ。
[7] インターネットを介して接続されるサーバに接続されたクライアントシステムを介して、ユーザ間で質問と、該質問に対する回答を送受信するQ&Aシステムにおけるクライアントシステムであって、
検索サイトで、検索した検索結果が表示される検索結果表示ページを表示する検索結果表示領域を含む検索結果表示画面情報をサーバから受信する検索結果表示画面情報受信手段と、
検索結果表示画面情報受信手段によって受信した検索結果表示画面情報に基づいて検索結果表示画面を表示する検索結果表示画面表示手段と、
検索結果表示画面表示手段に表示された検索結果表示画面の中から、特定の検索結果の指定を促す検索結果指定手段と、
前記検索結果指定手段で指定された検索結果のページを特定する指定ページ情報をサーバに送信するページ情報送信手段と、
前記検索結果指定手段で指定された指定検索結果の情報を表示する指定検索結果情報表示領域と、該指定検索結果に関連する質問文を構成するための複数の文章構成要素候補を表示する文章構成要素表示領域とを含む質問文作成画面情報をサーバから受信する質問文作成画面情報受信手段と、
質問文作成画面情報受信手段で受信した質問文作成画面情報に基づいて質問文作成画面
を表示する質問文作成画面表示手段と、
質問文作成画面表示手段で表示された質問文作成画面の文章構成要素表示領域の中から文章構成要素の候補の指定を促す文章構成要素指定手段と、
文章構成要素指定手段で指定された文章構成要素に関する情報をサーバに送信する文章構成要素送信手段とを有するクライアントシステム。
上記[1]、[4]、[7]に記載の発明によれば、検索サイトで検索した結果に基づいて容易に質問文を作成することが可能となるので、検索者の意図に沿った回答を得られることが容易となる。
上記[2]、[5]に記載の発明によれば、検索結果における検索者の閲覧履歴を質問文の表示画面に表示するので、質問文表示画面を閲覧した回答者は、閲覧履歴を参考にして、検索者の質問の意図をより深く理解することが可能となる。
上記[3]、[6]に記載の発明によれば、質問文を構成する構成要素の候補をあらかじめ表示して、質問者が選択できる構成とすることで、より良い質問文の作成が容易となり、Q&Aサイトの利用効率が向上する。