(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第1の実施形態]
以下、本発明に係る一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るPOSシステム1の構成例を示す図である。POSシステム1は、プリンタ装置100と、POS端末200と、表示装置300とを備えている。
【0013】
[POSシステム1の構成]
POS端末200は、商品に付されたバーコードなどからの商品情報の読み取り操作や、レシートや割引クーポンなどの印刷を行う操作を受け付ける。POS端末200は、受け付けた操作に応じた印刷指示を、プリンタ装置100に対して送信する。また、POS端末200は、受け付けた操作に応じた表示装置300に対する表示指示を、プリンタ装置100を経由して送信する。
一例として、POS端末200は、レシートの発行を行う操作を受け付けると、レシートの発行を指示する印刷開始コマンド、及びレシートに印刷する商品名や価格のデータをプリンタ装置100に送信する。また、POS端末200は、このレシートに印刷される内容(この場合には、商品名や価格)を表示装置300に表示させるための表示コマンドを、プリンタ装置100に対して送信する。
【0014】
プリンタ装置100は、POS端末200に接続される。例えば、プリンタ装置100は、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信方式によってPOS端末200に接続される。この一例において、プリンタ装置100とは、POS端末200の制御に基づいて1ライン毎にデータを印刷するサーマルプリンタである。
【0015】
表示装置300は、プリンタ装置100に接続される。この一例では、表示装置300は、USB(Universal Serial Bus)、RS−232C(Recommended Standard 232 version C)などの有線通信方式によって、プリンタ装置100に接続される。表示装置300は、例えば液晶ディスプレイを備えており、プリンタ装置100から送信される表示コマンドDCに基づく画像を表示する。この一例では、表示装置300とは、いわゆるカスタマーディスプレイであって、商品購入時の合計金額、預かり金額、釣銭金額などを表示する。
【0016】
図2は、本実施形態に係るPOSシステム1の機能構成の一例を示す図である。プリンタ装置100は、演算部110と、センサ120と、記憶部130と、無線通信部140と、表示通信部150と、印刷部160とを備える。
【0017】
無線通信部140は、POS端末200との間において無線通信を行う。このPOS端末200とは、プリンタ装置100の上位装置の一例である。一例として、POS端末200は、コマンドCMD及び可変データVDをプリンタ装置100に対して送信する。無線通信部140は、POS端末200が送信するコマンドCMD及び可変データVDを受信する。無線通信部140は、不図示の受信バッファを備えており、受信したコマンドCMD及び可変データVDをこの受信バッファに記憶させる。
この可変データVDには、テキストデータTXTと、イメージデータIMGとが含まれる。テキストデータTXTとは、商品名や金額などを示す文字列であって、例えば文字コードで表現できるデータである。また、イメージデータIMGとは、商品の外観などを示す画像データであって、例えばビットマップで表現できるデータである。なお、一般的に、イメージデータIMGは、テキストデータTXTよりも情報量が多い。このため、イメージデータIMGは、テキストデータTXTに比べてPOS端末200から無線通信部140への送信により多くの時間を要する。
【0018】
記憶部130には、各種の情報が記憶される。具体的には、記憶部130には、不揮発記憶部131と、揮発記憶部132とがある。
不揮発記憶部131は、例えば、フラッシュROM(Read‐Only Memory)を備えている。不揮発記憶部131には、記憶された情報が電源供給の有無によらず保持される。本実施形態の一例として、不揮発記憶部131には、PT−CD対応テーブルTBLと、固定イメージデータFIMGとが記憶される。
揮発記憶部132は、例えば、RAM(Random Access Memory)を備えている。この揮発記憶部132は、不揮発記憶部131に比べて書き換えが容易であり、さらに不揮発記憶部131に比べて書き換え回数の制約が緩和されていればより好ましい。揮発記憶部132には、無線通信部140がPOS端末200から受信した情報のうち、POS端末200から受信した可変データVDが記憶される。上述したように、この可変データVDには、テキストデータTXTと、イメージデータIMGとが含まれている。
【0019】
これら不揮発記憶部131及び揮発記憶部132に記憶される情報の具体例について、
図3から
図6を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係るPT−CD対応テーブルTBLの一例を示す図である。PT−CD対応テーブルTBLには、POS端末200が送信するコマンドCMDの種類(コマンドコード)と、このコマンドCMDの種類に対応するデータの種類とが互いに対応づけられている。また、PT−CD対応テーブルTBLには、さらにテンプレートTPLの種類が対応付けられていてもよい。
一例として、PT−CD対応テーブルTBLには、コマンドコード1のコマンドCMDと、テンプレート番号1のテンプレートTPLと、#ID1〜#ID3の可変データVDとが互いに対応付けられている。また、このPT−CD対応テーブルTBLには、コマンドコード2のコマンドCMDと、テンプレート番号2のテンプレートTPLと、#IMG2の固定イメージデータFIMGとが互いに対応付けられている。
【0020】
図4は、本実施形態に係る固定イメージデータFIMGの一例を示す図である。不揮発記憶部131には、固定イメージデータFIMGが、識別子#FIMGに対応付けられて記憶されている。識別子#FIMGとは、固定イメージデータFIMGを個別に識別する識別子である。具体的には、不揮発記憶部131には、#FIMG1と「企業ロゴデータ」とが対応づけられて記憶されている。
【0021】
図5は、本実施形態に係るイメージデータIMGの一例を示す図である。揮発記憶部132には、イメージデータIMGが、識別子#IMGに対応付けられて記憶されている。識別子#IMGとは、イメージデータIMGを個別に識別する識別子である。具体的には、揮発記憶部132には、#IMG1と「商品A画像データ」とが、#IMG2と「商品B画像データ」とが、それぞれ対応づけられて記憶されている。
【0022】
図6は、本実施形態に係るテキストデータTXTの一例を示す図である。揮発記憶部132には、テキストデータTXTが、識別子#IDに対応付けられて記憶されている。識別子#IDとは、テキストデータTXTを個別に識別する識別子である。具体的には、揮発記憶部132には、#ID1と「900円」とが、#ID2と「1000円」とが、#ID3と「100円」とが、それぞれ対応づけられて記憶されている。
【0023】
図2に戻り、印刷部160は、不図示のサーマルヘッド、記録紙供給機構及び記録紙カッター機構などを備えており、演算部110の制御に基づいて、感熱記録紙などの紙葉に対する印刷を行う。具体的には、印刷部160は、演算部110が出力する印刷データPDに基づき、感熱記録紙に印刷する。この印刷データPDには、上述した固定イメージデータFIMG、イメージデータIMG及びテキストデータTXTが含まれる。
センサ120は、印刷部160の各部の状態を検出する。このセンサ120とは、プリンタ装置100に備えられている各種のセンサを総称したものである。例えば、本実施形態のセンサ120は、記録紙の有無を検出する。センサ120は、記録紙の有無を検出した結果を、演算部110に出力する。
【0024】
演算部110は、CPU(Central Processing Unit)を備えており、プリンタ装置100の各部を制御する。演算部110は、出力先選択部111と、プリンタコマンド処理部112と、表示情報処理部113とを、そのソフトウエア機能部として備えている。
【0025】
出力先選択部111は、POS端末200から受信したコマンドCMDに基づいて、揮発記憶部132に記憶されている可変データVDを読み出す。また、出力先選択部111は、受信したコマンドCMDに基づいて、読み出した可変データVDの出力先を、印刷部160と表示装置300とのいずれかから選択する。
【0026】
プリンタコマンド処理部112は、POS端末200から受信した各種コマンドCMDのうち、印刷部160による印刷に関するコマンドCMDを処理する。以下の説明において、POS端末200から受信したコマンドCMDのうち、印刷部160による印刷に関するコマンドCMDを、「プリンタ向けコマンド」とも記載する。
一例として、プリンタコマンド処理部112は、出力先選択部111によって選択された出力先が印刷部160である場合に、記憶部130に記憶されている固定イメージデータFIMGや可変データVDに基づいて印刷データPDを生成する。プリンタコマンド処理部112は、生成した印刷データPDを印刷部160に対して出力する。
【0027】
表示情報処理部113は、POS端末200から受信した各種コマンドCMDのうち、表示装置300による表示に関するコマンドCMDを処理する。以下の説明において、POS端末200から受信したコマンドCMDのうち、表示装置300による表示に関するコマンドCMDを、「表示装置向けコマンド」とも記載する。
一例として、表示情報処理部113は、出力先選択部111によって選択された出力先が表示装置300である場合に、記憶部130に記憶されている固定イメージデータFIMGや可変データVDに基づいて表示コマンドDCを生成する。表示情報処理部113は、生成した表示コマンドDCを表示通信部150に対して出力する。
【0028】
表示通信部150は、表示装置300と有線通信を行う。一例として、表示通信部150は、表示情報処理部113が生成する表示コマンドDCを表示装置300に対して出力する。
【0029】
表示装置300は、表示通信部150が出力する表示コマンドDCに基づく情報を表示する。この表示装置300は、表示装置記憶部310を備えていてもよい。この表示装置記憶部310には、テンプレートTPLが記憶される。以下、プリンタ装置100が、表示装置記憶部310に記憶されているテンプレートTPLを利用して、表示装置300に表示させる場合を一例にして説明する。
【0030】
[プリンタ装置100の動作]
次に、
図7を参照して、プリンタ装置100の動作の一例について説明する。
図7は、本実施形態のプリンタ装置100の動作の一例を示す図である。上述したように、POS端末200は、コマンドCMD及び可変データVDをプリンタ装置100に対して送信する。上述したように、このコマンドCMDには、プリンタ向けコマンドと、表示装置向けコマンドとが含まれている。
ここでは、POS端末200が、
図8に示すレシートR1を印刷するためのコマンドCMD及び可変データVDと、
図9に示す画像P1を表示装置300に表示させるためのコマンドCMD及び可変データVDとを、プリンタ装置100に対してそれぞれ送信する場合を一例として説明する。
【0031】
図8は、本実施形態のプリンタ装置100による印刷結果の一例を示す図である。この一例において、レシートR1には、商品を販売した企業のロゴが印刷される領域AR1と、販売された商品の商品名及び単価が印刷される領域AR2と、合計金額、預かり金額及び釣銭金額が印刷される領域AR3とがある。POS端末200は、レシートR1の領域AR1〜領域AR3に印刷するための可変データVD及びコマンドCMDを、プリンタ装置100に対して順次送信する。
この一例では、領域AR1について、POS端末200は、
図4に示す#FIMG1の固定イメージデータFIMG(すなわち企業ロゴデータ)を、領域AR1に印刷するためのコマンドCMDをプリンタ装置100に送信する。
領域AR2について、POS端末200は、販売した商品の商品名及び単価を示すテキストデータTXTと、このテキストデータTXTを領域AR2に印刷するコマンドCMDとをプリンタ装置100に送信する。
領域AR3について、POS端末200は、合計金額、預かり金額及び釣銭金額を示すテキストデータTXTと、このテキストデータTXTを領域AR3に印刷するコマンドCMDとをプリンタ装置100に送信する。
【0032】
また、POS端末200は、上述したレシートR1の領域AR3に印刷される合計金額、預かり金額及び釣銭金額を示す画面を、表示装置300に表示させるためのコマンドCMDをプリンタ装置100に送信する。
【0033】
図9は、本実施形態の表示装置300に表示される内容の一例を示す図である。この一例では、表示装置300のディスプレイには、合計金額、預かり金額、釣銭金額を示す画像P1が表示される。
POS端末200は、表示装置300に合計金額、預かり金額、釣銭金額を表示させるための表示装置向けコマンドを、プリンタ装置100に対して送信する。この表示装置向けコマンドには、例えば、コマンドコード1が割り当てられている(
図3を参照。)。この一例の場合、POS端末200は、コマンドコード1、テンプレート番号1、識別子#ID1〜#ID3を含んだ表示装置向けコマンドを、プリンタ装置100に対して送信する。
図7に戻り、この一例におけるプリンタ装置100の動作について説明する。
【0034】
(ステップS10)プリンタ装置100の無線通信部140は、POS端末200から情報を受信する。この無線通信部140が受信する情報には、コマンドCMDと可変データVDとが含まれる。
【0035】
POS端末200からプリンタ装置100に順次送信された情報は、無線通信部140の受信バッファに受信順にして記憶される。出力先選択部111は、無線通信部140の受信バッファから受信済みの情報を読み出し、ステップS20及びステップS30において、受信した情報の内容を解釈する。
【0036】
(ステップS20)出力先選択部111は、受信バッファから読み出した情報が可変データVDであるか否かを判定する。出力先選択部111は、可変データVDであると判定した場合(ステップS20;YES)には、処理をステップS40に進める。出力先選択部111は、可変データVDでないと判定した場合(ステップS20;NO)には、処理をステップS30に進める。
【0037】
(ステップS30)出力先選択部111は、受信バッファから読み出した情報がプリンタ向けコマンドであるか、表示装置向けコマンドであるかを判定する。この一例では、出力先選択部111は、読み出した情報がPT−CD対応テーブルTBLに登録されているコマンドCMDである場合には、表示装置向けコマンドであると判定する。また、出力先選択部111は、読み出した情報がPT−CD対応テーブルTBLに登録されていなければ、プリンタ向けコマンドであると判定する。
出力先選択部111は、読み出した情報がPT−CD対応テーブルTBLに登録されていない場合(ステップS30;NO)には、処理をステップS50に進める。出力先選択部111は、読み出した情報がPT−CD対応テーブルTBLに登録されている場合(ステップS30;YES)には、処理をステップS60に進める。
すなわち、出力先選択部111は、ステップS20及びステップS30において、受信バッファから読み出した情報の種類を判定し、処理方法を選択する。
【0038】
[受信した情報が可変データVDである場合]
(ステップS40)出力先選択部111は、受信バッファから読み出した情報が可変データVDである場合、読み出した可変データVDを揮発記憶部132に記憶させる。
ここで、POS端末200は、可変データVDに対して、情報を個別に識別する識別子を付してプリンタ装置100に送信する。具体的には、可変データVDがイメージデータIMGである場合、POS端末200は、識別子#IMGn(nは自然数。以下の説明において同じ。)をイメージデータIMGに付して送信する。可変データVDがテキストデータTXTである場合、POS端末200は、識別子#IDnをテキストデータTXTに付して送信する。
出力先選択部111は、読み出した可変データVDの識別子が#IDnである場合には、この可変データVDがテキストデータTXTであると判定する。また、出力先選択部111は、読み出した可変データVDの識別子が#IMGnである場合には、この可変データVDがイメージデータIMGであると判定する。
出力先選択部111は、読み出した可変データVDがイメージデータIMGである場合には、識別子#IMGnと読み出したイメージデータIMGとを対応付けて、揮発記憶部132に記憶させる(
図5を参照。)。
出力先選択部111は、読み出した可変データVDがテキストデータTXTである場合には、識別子#IDnと読み出したイメージデータIMGとを対応付けて、揮発記憶部132に記憶させる(
図6を参照。)。
【0039】
本実施形態の具体例では、POS端末200は、「900円」に識別子#ID1を、「1,000円」に識別子#ID2を、及び「100円」に識別子#ID3を、それぞれ付してテキストデータTXTとしてプリンタ装置100に送信する。
出力先選択部111は、無線通信部140の受信バッファから読み出した識別子#ID1と「900円」、識別子#ID2と「1,000円」、及び識別子#ID3と「100円」とを、テキストデータTXTとして揮発記憶部132に記憶させる(
図6を参照。)。
【0040】
[受信した情報がプリンタ向けコマンドである場合]
(ステップS50)プリンタコマンド処理部112は、受信バッファから読み出したプリンタ向けコマンドを解釈する。具体的には、プリンタ向けコマンドには、印刷部160において印刷すべき内容を指定する情報が含まれている。プリンタコマンド処理部112は、プリンタ向けコマンドに含まれている情報に基づいて、印刷に必要な情報を記憶部130から読み出す。
【0041】
例えば、
図8に示したレシートR1を印刷する場合、プリンタ向けコマンドには、企業ロゴ、商品の画像等の画像情報や、合計金額の数字、預かり金額の数字、釣銭金額の数字等を指定する情報が含まれている。
この一例では、プリンタ装置100は、識別子#FIMG1の固定イメージデータFIMG(
図4を参照。)を企業ロゴとしてレシートR1の領域AR1に印刷する。識別子#ID1〜#ID3のテキストデータTXT(
図5を参照。)を、合計金額、預かり金額、釣銭金額としてレシートR1の領域AR3に印刷する。なお、領域AR2については、領域AR3への印刷の場合と同様であるため説明を省略する。
この一例の場合、プリンタ向けコマンドには、領域AR1に識別子#FIMG1の固定イメージデータFIMGを印刷し、領域AR3に識別子#ID1〜#ID3のテキストデータTXTを印刷する指示が含まれている。ここで、合計金額の数字、預かり金額の数字、釣銭金額の数字は、ステップS40において揮発記憶部132に既に記憶されている。したがって、ステップS50において処理されるプリンタ向けコマンドには、合計金額の数字、預かり金額の数字、釣銭金額の数字は含まれていない。
【0042】
プリンタコマンド処理部112は、プリンタ向けコマンドが指定する識別子#FIMG1の固定イメージデータFIMGを、不揮発記憶部131から読み出す。
また、プリンタコマンド処理部112は、プリンタ向けコマンドが指定する識別子#ID1〜#ID3のテキストデータTXTを、揮発記憶部132から読み出す。上述したステップS40において、揮発記憶部132には、識別子#ID1に「900円」が、識別子#ID2に「1,000円」が、識別子#ID3に「100円」がそれぞれ対応づけられてテキストデータTXTとして記憶されている(
図6を参照。)。つまりこの場合、表示情報処理部113は、「900円」「1,000円」「100円」をそれぞれ揮発記憶部132から読み出す。
【0043】
プリンタコマンド処理部112は、読み出した固定イメージデータFIMG(この一例では企業ロゴ)を領域AR1に、読み出したテキストデータTXT(この一例では、「900円」「1,000円」「100円」)を領域AR3に、それぞれ印刷する印刷データPDを生成する。プリンタコマンド処理部112は、生成した印刷データPDを印刷部160に対して出力する。印刷部160は、この印刷データPDに基づいて、記録紙に印刷する。
【0044】
[受信した情報が表示装置向けコマンドである場合]
(ステップS60)表示情報処理部113は、受信バッファから読み出した表示装置向けコマンドを解釈する。具体的には、表示装置向けコマンドには、表示装置300に表示すべき内容を指定する情報が含まれている。表示情報処理部113は、表示装置向けコマンドに含まれている情報に基づいて、表示に必要な情報を記憶部130から読み出す。
【0045】
この表示装置向けコマンドには、コマンドコードが含まれている。このコマンドコードは、表示装置300に行わせる動作の種類を指定する情報である。例えば、コマンドコード1には、テキストデータTXTの表示動作が割り当てられている。また、コマンドコード2には、イメージデータIMGの表示動作が割り当てられている(
図3を参照。)。表示情報処理部113は、コマンドコードの番号に応じて表示コマンドDCを生成する。
【0046】
例えば、POS端末200は、表示装置300に合計金額、預かり金額、釣銭金額を表示させる場合、「コマンドコード1」の表示装置向けコマンドをプリンタ装置100に対して送信する。この「コマンドコード1」の表示装置向けコマンドには、表示装置300のディスプレイに表示される合計金額の数字、預かり金額の数字、釣銭金額の数字等を指定する識別子#IDが含まれている。この一例では、表示装置向けコマンドには、合計金額の数字を指定する識別子#ID1、預かり金額の数字を指定する識別子#ID2、釣銭金額の数字を指定する識別子#ID3がそれぞれ含まれている。
ここで、合計金額の数字、預かり金額の数字、釣銭金額の数字は、ステップS40において揮発記憶部132に既に記憶されている。したがって、ステップS60において処理される表示装置向けコマンドには、合計金額の数字、預かり金額の数字、釣銭金額の数字は含まれていない。
【0047】
また、表示装置向けコマンドには、テンプレートTPLの種類を指定するテンプレート番号が含まれている。ここでテンプレートTPLとは、表示装置300のディスプレイ表示のレイアウトを定める情報である。上述したように、このテンプレートTPLは、表示装置300の表示装置記憶部310に予め記憶されている。テンプレートTPLの一例を
図10に示す。
【0048】
図10は、本実施形態の表示装置記憶部310に記憶されるテンプレートTPLの一例を示す図である。テンプレートTPLには、フォントの種類、フォントのサイズ、固定表示される文字(例えば、「合計金額」「お預かり」「お釣り」など)の位置、変数(例えば、金額の数値など)の位置などが予め定められている。このテンプレートTPLを利用することにより、プリンタ装置100から表示装置300に対して表示レイアウトを詳細に指定するレイアウト情報を送信することなく、企業ロゴ、商品の画像、合計金額、預かり金額、釣銭金額等を予め定められた表示レイアウトにして表示することができる(
図9を参照。)。
【0049】
表示情報処理部113は、表示装置向けコマンドが指定する識別子#ID1〜#ID3のテキストデータTXTを、揮発記憶部132から読み出す。上述したステップS40において、揮発記憶部132には、識別子#ID1に「900円」が、識別子#ID2に「1,000円」が、識別子#ID3に「100円」がそれぞれ対応づけられてテキストデータTXTとして記憶されている(
図6を参照。)。つまりこの場合、表示情報処理部113は、「900円」「1,000円」「100円」をそれぞれ揮発記憶部132から読み出す。
【0050】
(ステップS70)
図7に戻り、表示情報処理部113は、表示装置向けコマンドに基づいて、表示コマンドDCを生成する。具体的には、表示情報処理部113は、ステップS60において読み出した識別子#ID1〜#ID3のテキストデータTXTを用いて、表示コマンドDCを生成する。表示コマンドDCの一例を次の(式1)に示す。
【0052】
(ステップS80)表示情報処理部113は、ステップS70において生成した表示コマンドDCを表示通信部150に出力する。表示通信部150は、表示情報処理部113が生成した表示コマンドDCを表示装置300に対して送信する。この結果、表示装置300は、表示コマンドDCに基づく内容を表示する(
図9を参照。)。
【0053】
(ステップS90)出力先選択部111は、一連のコマンドCMDの処理が終了したか否かを判定する。ここで、一連のコマンドCMDとは、ステップS10においてPOS端末200から順次受信し、受信バッファに記憶されているコマンドCMDである。出力先選択部111は、一連のコマンドCMDの処理が終了していないと判定した場合(ステップS90;NO)は、処理をステップS20に戻す。出力先選択部111は、一連のコマンドCMDの処理が終了したと判定した場合(ステップS90;YES)は、処理を終了し、次のPOS端末200からのコマンドCMDの受信を待機する。
【0054】
[第1の実施形態のまとめ]
以上説明したように、本実施形態のPOSシステム1は、表示装置300がPOS端末200ではなく、プリンタ装置100に接続される。したがって、表示装置300に例えば合計金額、預かり金額、釣銭金額などを表示させる場合、POS端末200は、表示のための情報を、プリンタ装置100を経由して表示装置300に出力する。
また、プリンタ装置100に例えばレシートを印刷させる場合、POS端末200は、印刷のための情報をプリンタ装置100に対して出力する。
【0055】
ここで、プリンタ装置100によって印刷される内容と、表示装置300によって表示される内容とについて、その内容が共通する場合がある。例えば、プリンタ装置100が商品購入時の合計金額、預かり金額、釣銭金額をレシートに印刷する場合に、この印刷のタイミングに合わせて表示装置300にこれら合計金額、預かり金額、釣銭金額を表示する場合がある。
【0056】
この場合において、POS端末200がプリンタ装置100と表示装置300とに対して、それぞれ個別に情報を出力するものとすれば、POS端末200は、印刷と表示とに共通する情報を、印刷用と表示用との複数回にわたり出力することになる。
ところで、POS端末200とプリンタ装置100との間の通信方式が、情報の伝送速度が比較的遅い通信方式(例えば、本実施形態のような近距離無線通信方式)であると、情報の出力時間が比較的長くなり、POS端末200での処理時間が比較的長くなってしまう。この場合には、POS端末200における会計処理のスループットが低下してしまうという問題が生じる。
【0057】
本実施形態のプリンタ装置100は、記憶部130を備えており、POS端末200が出力する可変データVDをこの記憶部130に一時的に記憶させる。プリンタ装置100は、POS端末200からの指示に基づき、記憶部130に記憶されている可変データVDに基づいて表示コマンドDCを生成し、生成した表示コマンドDCを表示装置300に供給する。また、プリンタ装置100は、POS端末200からの指示に基づき、記憶部130に記憶されている可変データVDに基づいて印刷データPDを生成し、生成した印刷データPDに基づいて印刷部160に印刷させる。つまり、プリンタ装置100は、表示装置300に表示させる内容と、印刷部160が印刷する内容に共通の可変データVDを用いる場合には、記憶部130に記憶されている可変データVDを印刷と表示とに共用することができる。
したがって、本実施形態のプリンタ装置100によれば、POS端末200がプリンタ装置100と表示装置300とに対してそれぞれ個別に情報を出力することなく、印刷及び表示をすることができる。
このように構成することにより、本実施形態のプリンタ装置100は、POS端末200との間の通信によって送受信される情報量を低減させることができるため、POS端末200での処理時間を低減することができる。したがって、プリンタ装置100によれば、POS端末200による会計処理をより効率化することができる。
【0058】
また、本実施形態のプリンタ装置100は、記憶部130に、PT−CD対応テーブルTBLを記憶している。プリンタ装置100は、このPT−CD対応テーブルTBLに基づいて表示装置300に対する表示コマンドDCを生成する。プリンタ装置100の表示情報処理部113は、記憶部130に記憶されているPT−CD対応テーブルTBLに基づいて、コマンドCMDを表示コマンドDCに変換することにより、表示コマンドDCを生成する。
ここで、プリンタ装置100が表示コマンドDCを自ら生成しない場合には、POS端末200が、表示装置300に対応する表示コマンドDCを送信する必要が生じる。
例えば、表示装置300の種類に応じて、表示コマンドDCのフォーマットが互いに異なる場合がある。本実施形態のプリンタ装置100によれば、このような表示コマンドDCのフォーマットの違いをPT−CD対応テーブルTBLによって吸収することができる。したがって、本実施形態のプリンタ装置100によれば、POS端末200が送信するコマンドCMDの変更を行うことなく、様々な種類の表示装置300を制御することができる。
【0059】
また、本実施形態のプリンタ装置100は、プリンタコマンド処理部112(印刷制御部)は、記憶部130に記憶されている出力情報(例えば、可変データVD)と、不揮発記憶部131に記憶されている情報(例えば、固定イメージデータFIMG)とに基づいて印刷情報(例えば、印刷データPD)を生成する。
ここで、固定イメージデータFIMGを用いずに、可変データVDのみを用いて印刷データPDを生成する場合には、POS端末200からプリンタ装置100に対して、固定イメージデータFIMGに相当するイメージデータIMGを含む、多くの情報を送信する必要が生じる。
本実施形態のプリンタ装置100は、企業ロゴデータなど、変更の頻度が少ない(又は変更が不要な)情報については、不揮発記憶部131に固定イメージデータFIMGとして予め記憶している。このため、POS端末200は、不揮発記憶部131に記憶されている固定イメージデータFIMGの識別子#FIMGnを送信すればよく、固定イメージデータFIMGに相当するイメージデータIMGを送信する必要がない。このため、本実施形態のプリンタ装置100によれば、本実施形態のプリンタ装置100は、POS端末200との間の通信によって送受信される情報量を低減させることができるため、POS端末200での処理時間を低減することができる。したがって、プリンタ装置100によれば、POS端末200による会計処理をより効率化することができる。
【0060】
[変形例]
これまで、POS端末200がレシートR1を発行する場合を一例にして説明した。この変形例では、POS端末200が商品の割引クーポンR2を発行する場合について
図11及び
図12を参照して説明する。
【0061】
図11は、本実施形態のプリンタ装置100が印刷する割引クーポンR2の一例を示す図である。
図12は、本実施形態の表示装置300に表示される割引クーポン画像P2の一例を示す図である。
この一例において、POS端末200は、販売した商品に関連する商品の割引クーポンR2を発行する。例えば、POS端末200は、販売した商品にパンが含まれている場合、このパンに関連する商品としてコーヒーの割引クーポンR2を発行する。この割引クーポンR2には、割引対象の商品の絵柄(この例では、コーヒーの絵柄)が印刷される。
この割引クーポンR2には、割引クーポンタイトルの固定イメージデータFIMG(例えば、識別子#FIMG2)、割引対象商品であるコーヒーのイメージデータIMG(例えば、識別子#IMG2)、割引額のテキストデータTXT(例えば、識別子#ID5)が印刷される。また、割引クーポン画像P2には、割引クーポンタイトルの固定イメージデータFIMG(例えば、識別子#FIMG2)、割引対象商品であるコーヒーのイメージデータIMG(例えば、識別子#IMG2)、割引額のテキストデータTXT(例えば、識別子#ID5)が表示される。つまり、割引クーポンR2と、割引クーポン画像P2とには、共通する固定イメージデータFIMG、イメージデータIMG及びテキストデータTXTが使用される。
【0062】
すなわち、無線通信部140(受信部)が受信する情報には、イメージデータIMG(画像データ)が含まれる。
割引対象の商品がコーヒー以外の他の商品である場合には、割引クーポンR2に印刷される割引対象の商品の絵柄が変更される。したがって、POS端末200は、割引対象の商品毎に、プリンタ装置100に対して商品の絵柄のイメージデータIMGを送信する。
この一例においても上述の例と同様に、プリンタ装置100がイメージデータIMG及びテキストデータTXTを揮発記憶部132に記憶させておくことにより、POS端末200は、識別子#IMGn及び識別子#IDnを指定するだけで、印刷と表示とを行わせることができる。したがって、本実施形態のプリンタ装置100によれば、POS端末200がプリンタ装置100と表示装置300とに対してそれぞれ個別に情報を出力することなく、印刷及び表示をすることができる。
また、この変形例では、イメージデータIMG(例えば、コーヒーの絵柄)が可変データVDとして使用されている。一般にイメージデータIMGは、テキストデータTXTよりも情報量が多いため、POS端末200からプリンタ装置100への可変データVDの送信時間が、テキストデータTXTの送信時間に比べて長くなる。つまり、プリンタ装置100が可変データVDを記憶しておくことによる送信時間の低減量は、テキストデータTXTの場合に比べてイメージデータIMGの方がより多くなる。
【0063】
したがって、本実施形態のプリンタ装置100は、POS端末200との間の通信によって送受信される情報量をより低減させることができるため、POS端末200での処理時間をより低減することができる。したがって、プリンタ装置100によれば、POS端末200による会計処理をより効率化することができる。
【0064】
[第2の実施形態]
次に
図13及び
図14を参照してPOSシステム1の第2の実施形態について説明する。本実施形態のPOSシステム1は、表示装置300からの印刷指示に基づいてプリンタ装置100が印刷を行うか否かを判定することができる点で、第1の実施形態と異なる。なお、第1の実施形態と同様の構成及び動作については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0065】
図13は、第2の実施形態に係るプリンタ装置100の動作の一例を示す図である。
図13に示す各ステップは、
図2に示すステップS50内において実行される。すなわち、
図13に示す各ステップは、POS端末200から可変データVDとコマンドCMD(プリンタ向けコマンド)を受信済みであり、記憶部130に記憶されている情報に基づいて印刷部160による印刷の準備ができている状態で実行される。この一例では、プリンタ装置100は、POS端末200からレシートR1を印刷するための可変データVDとコマンドCMDを受信済みであるとして説明する。
【0066】
本実施形態のPOS端末200は、プリンタ装置100に送信するコマンドCMD(プリンタ向けコマンド)に印刷条件を付すか付さないかを選択することができる。また、表示装置300は、プリンタ装置100に対して印刷の要否の指示(例えば、印刷実行コマンド、印刷不要コマンド)を送信することができる。プリンタ装置100の表示通信部150は、表示装置300から印刷実行コマンド及び印刷不要コマンドを受信することができる。
【0067】
(ステップS110)プリンタ装置100のプリンタコマンド処理部112は、POS端末200から受信したコマンドCMDに印刷条件が付されているか否かを判定する。プリンタコマンド処理部112は、コマンドCMDに印刷条件が付されていないと判定した場合(ステップS110;NO)には、処理をステップS140に進める。プリンタコマンド処理部112は、コマンドCMDに印刷条件が付されていると判定した場合(ステップS110;YES)には、処理をステップS120に進める。
【0068】
ここで、表示装置300に表示される操作画像について、
図14を参照して説明する。
図14は、本実施形態の表示装置300に表示される操作画像の一例を示す図である。この一例では、表示装置300は、タッチパネル式のディスプレイを備えている。表示装置300には、プリンタ装置100に対して印刷指示を送信するための操作画像を(印刷指示画像P3)を表示する。この印刷指示画像P3には、「レシートを発行する」と表示された操作ボタン画像P3−1と、「レシートを発行しない」と表示された操作ボタン画像P3−2とが表示される。表示装置300は、「レシートを発行する」と表示された画像、すなわち操作ボタン画像P3−1が操作(例えば、タッチ)された場合には、プリンタ装置100に対して、印刷実行コマンドを送信する。表示装置300は、「レシートを発行しない」と表示された画像、すなわち操作ボタン画像P3−2が操作(例えば、タッチ)された場合には、プリンタ装置100に対して、印刷不要コマンドを送信する。
【0069】
(ステップS120)表示通信部150は、表示装置300から印刷実行コマンド又は印刷不要コマンドを受信する。
(ステップS130)プリンタコマンド処理部112は、表示通信部150が表示装置300から受信したコマンドが、印刷実行コマンド又は印刷不要コマンドのいずれであるかを判定する。プリンタコマンド処理部112は、表示装置300から受信したコマンドが、印刷実行コマンドである場合、すなわち印刷指示がある場合(ステップS130;YES)には、処理をステップS140に進める。一方、プリンタコマンド処理部112は、表示装置300から受信したコマンドが、印刷不要コマンドである場合、すなわち印刷指示がない場合(ステップS130;NO)には、処理を終了する。
なお、プリンタコマンド処理部112は、印刷不要コマンドを受信した場合には、揮発記憶部132に記憶されている可変データVD(イメージデータIMGやテキストデータTXT)を消去してもよい。
【0070】
(ステップS140)プリンタコマンド処理部112は、上述したステップS50における処理と同様にして、記録紙にレシートR1を印刷する。
【0071】
すなわち、プリンタコマンド処理部112(検出部)は、表示通信部150が表示装置300から受信する印刷指示を検出する、又は自プリンタ装置100が備える操作部に対する印刷指示(例えば、印刷実行コマンド、印刷不要コマンド)を検出する。また、プリンタコマンド処理部112(印刷制御部)は、印刷指示の検出結果に基づいて、印刷部160に対する印刷データPD(印刷情報)の出力の要否を判定する。
【0072】
上述のように構成することにより、プリンタ装置100は、表示装置300からの指示に基づいて印刷の要否を判定することができる。つまり、本実施形態のプリンタ装置100は、印刷の要否をPOS端末200の介入なしに判定することができる。ここで、印刷の要否をPOS端末200が判定するとすれば、POS端末200は印刷要否の操作を待たなければならず、POS端末200の処理効率が低下するおそれがある。本実施形態のプリンタ装置100によれば、印刷の要否をPOS端末200の介入なしに判定することができるため、POS端末200の処理効率を低下させることなく、不要なレシート等の発行を抑止することにより紙資源を節約することができる。つまり、本実施形態のプリンタ装置100によれば、紙資源を節約しつつ、POS端末200による会計処理をより効率化することができる。
【0073】
なお、上述において、プリンタ装置100が、表示装置300の指示に基づいて印刷の要否を判定する場合を一例にして説明したが、これに限られない。プリンタ装置100は、表示装置300以外の指示に基づいて印刷要否を判定してもよい。例えば、プリンタ装置100は、不図示の印刷ボタンを備えていてもよい。この場合、プリンタ装置100は、表示装置300からの指示に代えて印刷ボタンの操作に基づいて印刷要否を判定してもよい。
【0074】
[第3の実施形態]
次に
図15から
図17を参照してPOSシステム1の第3の実施形態について説明する。本実施形態のPOSシステム1は、プリンタ装置100が何らかのイベントを検出したことを条件にして表示コマンドDCを生成する点で、上述した各実施形態と異なる。ここでイベントには、例えば、プリンタ装置100とPOS端末200との間の無線通信ペアリングモードになったことや、印刷部160のセンサ120が「記録紙無し(用紙切れ)」を検出したことなどが含まれる。なお、上述した各実施形態と同様の構成及び動作については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0075】
図15は、第3の実施形態に係るプリンタ装置100の動作の一例を示す図である。
図15に示す各ステップは、
図2に示す各ステップと並行して実行される。
【0076】
[イベント(その1):無線通信ペアリングモードの場合]
プリンタ装置100は、不図示のペアリングボタンの操作や、表示装置300のタッチパネルの操作などにより、無線通信ペアリングモードに遷移することができる。ここで、無線通信ペアリングモードとは、プリンタ装置100とPOS端末200との間の無線通信において、相手装置の認証などの初期設定を行う動作モードである。この無線通信ペアリングモードにおいては、プリンタ装置100の認証用情報(例えば、2次元コード)を表示装置300に表示させ、この表示装置300に表示された認証用情報をPOS端末200が備える不図示のカメラが撮像することにより、POS端末200がプリンタ装置100の認証を行う。本実施形態の一例において、プリンタ装置100の認証用2次元コードは、プリンタ装置100の不揮発記憶部131に固定イメージデータFIMGとして予め記憶されている。
【0077】
(ステップS210)プリンタ装置100の表示情報処理部113は、無線通信ペアリングモードであるか否か(つまり、イベントが発生したか否か)を判定する。表示情報処理部113は、無線通信ペアリングモードでないと判定した場合(ステップS210;NO)には、処理を終了する。表示情報処理部113は、無線通信ペアリングモードであると判定した場合(ステップS210;YES)には、処理をステップS220に進める。
【0078】
(ステップS220)表示情報処理部113は、無線通信ペアリングモードにおいて表示装置300に表示すべき情報(例えば、プリンタ装置100の認証用2次元コードの固定イメージデータFIMG)を、不揮発記憶部131から読み出す。
【0079】
(ステップS230)表示情報処理部113は、読み出したプリンタ装置100の認証用2次元コードの固定イメージデータFIMGを用いて、表示コマンドDCを生成する。
【0080】
(ステップS230)表示情報処理部113は、ステップS230において生成した表示コマンドDCを表示通信部150に出力する。表示通信部150は、表示情報処理部113が生成した表示コマンドDCを表示装置300に対して送信する。この結果、表示装置300は、プリンタ装置100の認証用2次元コードを表示する。
【0081】
なお、本実施形態の一例においては、プリンタ装置100の認証用2次元コードは、プリンタ装置100の不揮発記憶部131に固定イメージデータFIMGとして予め記憶されているものとして説明したが、これに限られない。例えば、表示装置300が、プリンタ装置100の認証用2次元コードを生成してもよい。この場合、プリンタ装置100は、認証用2次元コードを生成するための情報(例えば、文字コード)を表示装置300に対して送信する。表示装置300は、プリンタ装置100が送信した文字コードなどの情報に基づいて2次元コードを生成する。表示装置300は、この生成した2次元コードをプリンタ装置100の認証用2次元コードとして表示する。このように構成することにより、プリンタ装置100から認証用2次元コードの固定イメージデータFIMGを送信する場合に比べて、プリンタ装置100と表示装置300との間の通信の情報量をより少なくすることができる。また、このように構成することにより、表示装置300は、ディスプレイの解像度やピクセル数に応じたサイズの認証用2次元コードを生成することができる。このため、ディスプレイの解像度やピクセル数が表示装置300の種類ごとに異なっていたとしても、プリンタ装置100は、表示装置300に送信する表示コマンドDCを共通化することができる。
【0082】
[イベント(その2):記録紙無し(用紙切れ)の場合]
プリンタ装置100は、センサ120が「記録紙無し」を検出した場合、表示装置300に記録紙の補充を促す画像P4を表示させる。記録紙の補充を促す画像P4の一例を
図16に示す。
【0083】
図16は、本実施形態の表示装置300に表示されるイベント画像の一例を示す図である。記録紙の補充を促す画像P4には、記録紙の補充方法を説明する画像(識別子#FIMG3)と、記録紙の補充方法を説明する文字列TPと、記録紙購入時の連絡先を示す画像(識別子#ID6)とが含まれている。この一例では、記録紙の補充方法を説明する画像(識別子#FIMG3)は、プリンタ装置100の不揮発記憶部131に固定イメージデータFIMGとして記憶されている。記録紙購入時の連絡先を示す文字列(例えば、電話番号)は、プリンタ装置100の揮発記憶部132にテキストデータTXTとして記憶されている。この場合、記録紙購入時の連絡先は可変データVDとしてプリンタ装置100に記憶されているため、POS端末200によって更新が可能である。
また、記録紙の補充方法を説明する文字列TPは、表示装置300の表示装置記憶部310にテンプレートTPLとして記憶されている。このテンプレートTPLの一例を
図17に示す。
【0084】
図17は、本実施形態の表示装置記憶部310に記憶されるテンプレートTPLの一例を示す図である。このテンプレートTPLには、記録紙の補充を促す画像P4のレイアウト情報が含まれている。このテンプレートTPLを利用することにより、プリンタ装置100から表示装置300に対して表示レイアウトを詳細に指定するレイアウト情報を送信することなく、記録紙の補充を促す画像P4を予め定められた表示レイアウトにして表示することができる。
図15に戻り、センサ120が「記録紙無し」を検出した場合のプリンタ装置100の動作の一例について説明する。
【0085】
(ステップS210)プリンタ装置100の表示情報処理部113は、センサ120が「記録紙無し」を検出したか否か(つまり、イベントが発生したか否か)を判定する。表示情報処理部113は、センサ120が「記録紙無し」を検出していない(つまり、記録紙が有る)と判定した場合(ステップS210;NO)には、処理を終了する。表示情報処理部113は、センサ120が「記録紙無し」を検出したと判定した場合(ステップS210;YES)には、処理をステップS220に進める。
【0086】
(ステップS220)表示情報処理部113は、「記録紙無し」を検出した場合において表示装置300に表示すべき情報を、記憶部130から読み出す。ここで、「記録紙無し」を検出した場合において表示装置300に表示すべき情報には、不揮発記憶部131に記憶されている「記録紙の補充方法を説明する画像(識別子#FIMG3)」の固定イメージデータFIMG、不揮発記憶部131に記憶されているテンプレートTPL番号、揮発記憶部132に記憶されている「記録紙購入時の連絡先を示す文字列(識別子#ID6)が含まれる。表示情報処理部113は、これらの各情報を記憶部130から読み出す。
【0087】
(ステップS230)表示情報処理部113は、固定イメージデータFIMG、テンプレートTPL番号、テキストデータTXTを用いて、表示コマンドDCを生成する。
【0088】
(ステップS230)表示情報処理部113は、ステップS230において生成した表示コマンドDCを表示通信部150に出力する。表示通信部150は、表示情報処理部113が生成した表示コマンドDCを表示装置300に対して送信する。この結果、表示装置300は、記録紙の補充を促す画像P4を表示する。
【0089】
以上説明したように、本実施形態のプリンタ装置100によれば、POS端末200との通信ができない場合に表示装置300に表示すべき情報(例えば、無線通信ペアリングの情報)を、POS端末200の指示によらず表示装置300に表示させることができる。また、本実施形態のプリンタ装置100によれば、プリンタ装置100の内部で発生したイベントを、POS端末200の指示によらず表示装置300に表示させることができる。
つまり、本実施形態のプリンタ装置100は、POS端末200を介さずに表示装置300の表示を制御することができる。このため、本実施形態のプリンタ装置100によれば、POS端末200での処理時間をより低減することができる。したがって、プリンタ装置100によれば、POS端末200による会計処理をより効率化することができる。
【0090】
なお、上述した実施形態の一例では可変データVDが揮発記憶部132に記憶されるとして説明したが、これに限られない。可変データVDは、無線通信部140が受信した後、記憶部130に一時的に記憶されればよく、例えば、不揮発記憶部131に記憶されてもよい。
【0091】
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
【0092】
なお、上述の各装置は内部にコンピュータを有している。そして、上述した各装置の各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
【0093】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。