(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記貨物荷役機器間距離の設定範囲は、前記フォークの長さと前記貨物荷役機器間距離の差が、前記貨物の前記フォークの根元に近い面から前記重心位置までの長さより長く、又は、前記フォークの延在方向における前記貨物の長さより短くなる範囲である、
請求項1に記載の荷役制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施の形態)
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一又は相当する部分には同じ符号を付す。
【0015】
図1は、この発明の実施の形態に係る荷役機器1と貨物2を示す外観図である。荷役機器1は、
図1に示すように、前方に延在した2本のフォーク11を備える機器であり、例えばフォークリフト、カウンターフォーク、ハンドリフターである。貨物2を持ち上げ、運搬し、荷下ろしする動作を含む荷役時には、荷役機器1はフォーク11の上面で貨物2を支持する。
【0016】
貨物2は下方に、フォーク11を差し込むための差し込み穴21を備えている。なお、差し込み穴21は、貨物2の一部として備えてもよく、又は、貨物2に外付けされたものでもよい。例えば、差し込み穴21を備えたパレット上に貨物2が積載されていてもよい。
【0017】
荷役機器1は、荷役動作を制御する荷役制御装置10を備える。
図2は、荷役制御装置10の構成例を示すブロック図である。荷役制御装置10は、
図2に示すように、記憶部110と、記憶部110にデータを入力する入力部120と、記憶部110に格納されたデータに基づいて各種演算を行う演算部130と、を備える。さらに、荷役制御装置10は、演算部130の演算結果に基づいて異常を報知する報知部140と、演算部130の演算結果に基づいて荷役機器1への制御信号を出力する制御信号出力部150を備える。
【0018】
記憶部110は、任意の記憶装置であり、例えば、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)を含む不揮発性半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)である。なお、記憶部110は、外部機器から入力されたデータ、又は、ユーザが入力部120に入力したデータが格納されている。また、演算部130が実行する演算処理のプログラムも格納されている。
【0019】
記憶部110には、貨物2と荷役機器1の間の距離である貨物荷役機器間距離111と、貨物2のサイズ、質量、重心位置及び静止摩擦係数を含む貨物特性情報112と、荷役機器1のフォーク11の長さ及び静止摩擦係数を含む荷役機器特性情報113と、荷役機器1の加速度及びフォーク11のチルト角を含む荷役変数情報114と、を記憶する。
【0020】
記憶部110に記憶された各種情報は、各種測定器から伝送され、又は、入力部120からユーザによって入力される。荷役制御装置10は、距離測定器31と、サイズ測定器32と、質量・重心測定器33と、接続されている。接続形態は着脱可能な外部接続でもよい。あるいは、距離測定器31、サイズ測定器32及び質量・重心測定器33の一部又は全部を、内部機能部として荷役制御装置10が内蔵してもよい。荷役制御装置10は、荷役機器1と接続されている。接続形態は着脱可能な外部接続でもよい。あるいは、荷役機器1が荷役制御装置10を内蔵してもよい。
【0021】
距離測定器31は、2点間距離が測定できる任意の測定器であって、例えば、レーザー距離測定器、音波距離測定器、電磁波距離測定器である。あるいは、距離測定器31は、2つ以上のカメラを用いた画像認識により距離を計測するステレオカメラや、光の反射時間を計って距離を計測するTOF(Time of Flight)方式の距離測定器であってもよい。
【0022】
距離測定器31は、荷役機器1のフォーク11の根元から貨物2の荷役機器1に向かう最前面までの距離を計測する。距離測定器31が測定した距離は、貨物荷役機器間距離111として荷役制御装置10の記憶部110に格納される。
【0023】
サイズ測定器32は、物体の外形サイズを測定する任意の測定器である。例えば、複数のレーザーが細かい等間隔で配置され、レーザーに対向して設置された受光器の受光パワーに基づいて、レーザー光を遮断する位置に配置された貨物2の外形サイズを測定するライトカーテンである。あるいは、サイズ測定器32は、ステレオカメラや、TOFカメラを用いた画像認識により測定する測定器であってもよい。サイズ測定器32が測定した貨物2の外形サイズは、貨物特性情報112の一部として荷役制御装置10の記憶部110に格納される。
【0024】
質量・重心測定器33は、貨物2の質量及び重心位置を測定する任意の測定器であって、例えば、重量計及び重心位置測定器である。質量・重心測定器33が測定した質量及び重心位置は、貨物特性情報112の一部として荷役制御装置10の記憶部110に格納される。
【0025】
貨物特性情報112は、入力部120から入力されたデータも含む。入力部120から入力されたデータは、例えば、ユーザが貨物2の材質を入力又は予め用意されたリストより選択して入力された材質によって規定される貨物2の静止摩擦係数である。ユーザは静止摩擦係数の値を直接入力部120に入力して記憶部110に格納してもよい。ここで、貨物2の静止摩擦係数は、予め定めた材質の基準面に対する係数である。
【0026】
貨物特性情報112は、サイズ測定器32、質量・重心測定器33の測定値に代えて、ユーザが入力部120に直接入力したサイズ、質量・重心位置の数値であってもよい。
【0027】
ここで、物流現場において、一日に膨大な貨物が荷役されるため、より多くの情報に対応できる他の方法で貨物特性情報112を取得してもよい。例えば、貨物特性情報112と貨物2の保管位置とを対応づけたデータベースを作成しておき、貨物2の保管位置に基づいて貨物特性情報112を取得してもよい。あるいは貨物特性情報112をバーコードや2次元コードやRFID(radio frequency identifier)に格納して各貨物2に添付し、荷役時に荷役制御装置10に備えられたリーダーの読み取りにより、取得してもよい。
図1は2次元コード22を貨物2に添付し、それを荷役制御装置10のコードリーダーが読み取る場合の図を示している。
【0028】
荷役機器特性情報113は、入力部120より入力される。例えば、荷役機器1のメーカー及び型番と、フォーク11の長さF及びフォーク11の静止摩擦係数と、を対応づけたリストを予め記憶部110に記憶しておく。そしてユーザが、当該リストより荷役機器1のメーカー及び型番を選択し入力部120に入力することにより、フォーク11の長さF及びフォーク11の静止摩擦係数を取得して荷役機器特性情報113として記憶部110に格納する。
【0029】
ユーザは、フォーク11の長さF及びフォーク11の静止摩擦係数の値を直接入力部120に入力して記憶部110に格納してもよい。ここで、フォーク11の静止摩擦係数は、予め定めた材質の基準面に対する係数である。
【0030】
荷役機器1は、加速度計及び角度計を実装しており、加速度計により荷役機器1の加速度を取得し、角度計により荷役機器1のフォーク11のチルト角を取得する。チルト角は、フォーク11の延在方向の水平面に対する角である。荷役機器1から入力された荷役機器1の加速度及びフォーク11のチルト角は、荷役変数情報114として記憶部110に格納される。
【0031】
演算部130は、記憶部110に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)である。演算部130は、記憶部110に格納されている貨物荷役機器間距離111、貨物特性情報112、荷役機器特性情報113、荷役変数情報114に基づいて、適切な差し込み深さや荷役変数を演算する。
【0032】
演算部130は、現時点の貨物荷役機器間距離111が、演算した適切な差し込み深さを実現する貨物荷役機器間距離111の規定範囲内であるか否かを判定し、規定範囲内にない場合に異常であると判定する。この場合、報知部140は警報を発して、異常を報知する。また、演算部130が、貨物2の荷ずれや転倒が発生する可能性が低くなる加速度とフォーク11のチルト角を求め、荷役機器1の駆動に対する制御信号を生成すると、制御信号出力部150は当該制御信号を荷役機器1に対して出力する。
【0033】
ここで、フォーク11の差し込み超過の状態と差し込み不足の状態について
図3を用いて説明する。
図3は貨物2とフォーク11を側面から見た外観図である。なお、実際にはフォーク11を、貨物2の下方に備えたフォークの差し込み穴21に差し込んで荷役作業を行うが、差し込み穴21はフォーク11の厚さに対して十分な高さを有しているため、説明の簡易化のため、フォーク11の上面に貨物2が積載されているとして説明する。
【0034】
フォーク11の差し込み超過の状態は、荷役対象の貨物2の後端より、フォーク11の先端が出た状態である。貨物2の下面から突き出したフォーク11の先端は、貨物2の後方の物体又は人を傷つける虞があるため、この状態は望ましくない。
図3に示すように、フォーク11の延在方向Lにおける貨物2の長さ(奥行き)をb、フォーク11の長さをF、貨物荷役機器間距離111をRとすると、フォーク11の差し込み超過を回避するためにはb>F−Rにする必要がある。
【0035】
フォーク11の差し込み不足の状態は、貨物2の重心位置が、フォーク11の先端より離れた位置にある状態である。この状態は、貨物2がフォーク11より転落する虞があるため望ましくない。
図3において、貨物2のフォーク11の根元に近い面から重心位置までの長さをb’とすると、フォーク11の差し込み不足を回避するためにはb’<F−Rにする必要がある。
【0036】
つまり、フォーク11の差し込み深さが適切な貨物荷役機器間距離Rは、以下の式(1)で表される。
【0038】
フォーク11の差し込み後の荷役時には、演算部130は、貨物特性情報112及び荷役機器特性情報113と、荷役機器1から取得した荷役変数情報114とから、貨物2の荷ズレ又は回転を回避するための荷役機器1の加速度及びチルト角を演算する。
【0039】
貨物2の荷ズレと回転は、フォーク11を備えた荷役機器1の急停止による加速度の変化やチルト角の誤操作に起因するフォーク11の傾きの変化によって発生する。貨物2の荷ズレは、荷役機器1のフォーク11との接触を保ったままの状態でフォーク11に積載された貨物2が、フォーク11の面に沿って移動する状態である。貨物2の回転は、フォーク11に接した状態で積載された貨物2が、貨物2のある1辺のみでフォーク11との接触を保ったまま、その1辺を軸にして回転することである。
【0040】
図4は貨物2の荷ズレと回転を示す概念図であり、貨物2に加わる力及び力の方向を示している。貨物2のサイズ、質量、重心位置及び静止摩擦係数を含む貨物特性情報112と、フォーク11の長さ及び静止摩擦係数を含む荷役機器特性情報113と、貨物2の荷役中の加速度とチルト角を含む荷役変数情報114と、に基づいて貨物2にかかる力を演算し、荷ズレ及び回転の可能性を判定する。また、荷ズレ及び回転の可能性がある場合は貨物2が動こうとする力を抑制する加速度及びチルト角を演算する。
【0041】
図4(a)において、貨物2の質量をm、貨物2の底面のフォーク11の上面に対する静止摩擦係数をμ、荷役機器1の荷役中の加速度をα、フォーク11のチルト角をθ、重力加速度をgとしたとき、貨物2の荷ズレが発生するのは(mgsinθ+mαcosθ)>μ(mgcosθ−mαsinθ)の場合である。この場合、演算部130は、貨物2の荷ズレの可能性があると判断し、荷ズレを回避する条件である下式(2)を満たす加速度α及びチルト角θを演算する。そして演算結果である加速度α及びチルト角θを含む制御信号を制御信号出力部150から出力させる。
【0042】
(mgsinθ+mαcosθ)<μ(mgcosθ−mαsinθ) (2)
【0043】
同様に、
図4(b)において、回転の軸となる辺Dに対する重心Cの位置を、貨物2の高さ方向Hの長さa’、貨物2の奥行き方向Lの長さb’で表すとき、貨物2の回転が発生するのはb’(mgsinθ+mαcosθ)>a’(mgcosθ−mαsinθ)の場合である。この場合、演算部130は、貨物2の回転の可能性があると判断し、回転を回避する条件である下式(3)を満たす加速度α及びチルト角θを演算する。そして演算結果である加速度α及びチルト角θを含む制御信号を制御信号出力部150から出力させる。
【0044】
b’(mgsinθ+mαcosθ)<a’(mgcosθ−mαsinθ) (3)
【0045】
以上のように構成された荷役制御装置10の動作について、
図5、6に示すフローチャートを用いて説明する。
図5は差し込み深さ演算処理のフローチャートである。
図6は荷役状況演算処理のフローチャートである。
【0046】
荷役制御装置10は、まず、サイズ測定器32と質量・重心測定器33から貨物2のサイズ、質量、重心位置及び静止摩擦係数を含む貨物特性情報112を取得して記憶部110に記憶しておく。また、入力部120に入力された荷役機器1のフォーク11の長さ及び静止摩擦係数を含む荷役機器特性情報113を取得して記憶部110に記憶しておく。
【0047】
演算部130は、フォーク11を貨物2の差し込み穴21に差し込んだ状態で
図5に示す差し込み深さ演算処理を開始する。
【0048】
演算部130は、貨物2のサイズ、質量、重心位置及び静止摩擦係数を含む貨物特性情報112を記憶部110より取得する(ステップS101)。次に、フォーク11の長さ及び静止摩擦係数を含む荷役機器特性情報113を記憶部110より取得する(ステップS102)。
【0049】
演算部130は、貨物特性情報112と荷役機器特性情報113に基づいて貨物荷役機器間距離111の設定範囲を演算する(ステップS103)。この設定範囲は、例えば上式(1)を満たす範囲のうち、中心値寄りの予め定めた割合の範囲としてもよい。
【0050】
その後、演算部130は距離測定器31が定期的に取得して記憶部110に一時記憶されている貨物荷役機器間距離111を取得する(ステップS104)。そして、ステップS104で取得した貨物荷役機器間距離111がステップS103で演算した設定範囲内にあり、差し込み深さが適切であるか否かを判定する(ステップS105)。
【0051】
貨物荷役機器間距離111が設定範囲内である場合には(ステップS106;Yes)、荷役作業を開始し、
図6に示す荷役状況演算処理を実行して(ステップS107)、ステップS104に戻る。そしてステップS104〜S107の処理を繰り返す。
【0052】
貨物荷役機器間距離111が設定範囲外である場合には(ステップS106;No)、報知部140より異常を報知させて(ステップS108)処理を終了する。
【0053】
荷役状況演算処理において、まず、演算部130は荷役機器1から定期的に取得して記憶部110に一時記憶させている加速度αとチルト角θを含む荷役変数情報114を取得する(ステップS201)。次にステップS101で取得した貨物特性情報112に含まれる貨物2の質量及び静止摩擦係数と、ステップS102で取得した荷役機器特性情報113に含まれるフォーク11の静止摩擦係数と、ステップS201で取得した加速度及びチルト角に基づいて摩擦力及び回転モーメントを演算する(ステップS202)。
【0054】
そして摩擦力に基づいて荷ズレの可能性があるか否かを判定する(ステップS203)。また、回転モーメントに基づいて回転の可能性があるか否かを判定する(ステップS204)。例えば、上式(2)を満たす範囲内にあるか否かにより、荷ズレの可能性があるか否かを判定する。また、上式(3)を満たす範囲内にあるか否かにより、回転の可能性があるか否かを判定する。
【0055】
荷ズレ又は回転の可能性がある場合は(ステップS205;Yes)、荷役変数である加速度又はチルト角を変更し(ステップS206)、ステップS201〜S206の演算及び判定を繰り返す。荷ズレ又は回転の可能性がない場合は(ステップS205;No)は、荷役情報演算処理を終了し、
図5のステップS104に戻る。
【0056】
このようにして、荷役機器1は、貨物2がフォーク11から転倒することがなく、またフォーク11が貨物2から突き出すことのない適切なフォーク11の差し込み深さで貨物2を支持することができる。また、荷役制御装置10は、貨物2が荷ズレを起こすことなく、また回転して落下することのない荷役機器1の加速度及びフォーク11のチルト角を決定し、荷役機器1を制御することができる。
【0057】
以上説明したように本実施の形態に係る荷役制御装置10は、貨物2のサイズ、質量、重心位置及び静止摩擦係数を含む貨物特性情報112、並びに、荷役機器1のフォーク11の長さ及び静止摩擦係数を含む荷役機器特性情報113を取得して記憶部110に記憶しておく。そして、貨物荷役機器間距離111を取得して、貨物2のサイズ、重心位置及びフォーク11の長さに基づいて求めた貨物荷役機器間距離111の設定範囲内であるか否かを判定し、範囲外である場合には、異常を報知する。また、荷役動作中に荷役機器1の加速度及びフォーク11のチルト角を含む荷役変数情報114を取得して、貨物2の質量及び荷役機器1の加速度及びフォーク11のチルト角に基づいて摩擦力や回転モーメントを演算し、荷ズレや回転が発生しない加速度及びチルト角を求めて荷役機器1を制御する。これにより、貨物2のサイズ及び重心位置に応じて、貨物2の転倒、荷ズレ、回転をすることなく、安全かつ高効率で荷役作業を行うことが可能となる。
【0058】
このように本発明は、貨物のサイズ、重心位置を含む貨物特性情報と、荷役機器のフォークの長さを含む荷役機器特性情報と、を記憶部に記憶しておき、貨物から荷役機器までの貨物荷役機器間距離を測定し、記憶部が記憶する貨物特性情報と荷役機器特性情報に基づいて貨物荷役機器間距離の設定範囲を演算し、測定した貨物荷役機器間距離が設定範囲内にないときに異常と判定することとした。これにより、貨物が転倒することなく安全かつ高効率で荷役することが可能となる。
【0059】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
【0060】
例えば、上記実施の形態において、重心位置に基づいて、貨物2が転倒することのない適切な差し込み深さを演算するとしたが、重心位置が取得できない場合は、貨物2の奥行きbの2/3を重心位置と仮定して、2/3・b<F−Rを、差し込み不足による回転を回避する条件としてもよい。
【0061】
また、貨物2の質量と重心位置を予め測定して、その質量と重心位置を用いて荷ズレ及び回転を回避する荷役機器1の加速度とフォーク11のチルト角を演算するとしたが、フォーク11上に質量及び重心位置を計測する質量・重心測定器33を設置して、荷役制御装置10は荷役機器1より質量及び重心位置を受信してもよい。このとき荷役機器より受信する質量及び重心位置を記憶部110に記憶して、その値を用いて常に重心位置がフォーク11上の安定した場所に来るよう加速度及びチルト角を自動制御する。これにより、荷役作業中に重心が移動した場合であっても、貨物2の荷ズレ及び回転を回避することができる。
【0062】
また、荷ズレの演算に際し、貨物2の底面の静止摩擦係数と荷役機器1のフォーク11の上面の静止摩擦係数をそれぞれ取得し、それらの静止摩擦係数に基づいて摩擦力を演算するとしたが、貨物2の底面の、フォーク11の上面に対する静止摩擦係数を予め計測しておき、その値を用いて荷ズレを演算してもよい。
【0063】
また、上記実施の形態に示したハードウェア構成やフローチャートは一例であり、任意に変更及び修正が可能である。記憶部110及び演算部130で実現する各機能は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。
【0064】
例えば、上記実施の形態の動作を実行するためのプログラムを、コンピュータが読み取り可能なCD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、メモリカード等の記録媒体に格納して配布し、プログラムをコンピュータにインストールすることにより、各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。そして、各機能をOS(Operating System)とアプリケーションとの分担、又はOSとアプリケーションとの協同により実現する場合には、OS以外の部分のみを記録媒体に格納してもよい。