(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記部材の少なくとも1つが、前記部材と、該部材に取り付け可能な前記部品との間に配備されたアダプタを含み、前記アダプタが、前記部品が前記部材と取り外し可能に係合可能であるように移動可能な傾斜部インタフェースを含む、請求項1に記載の手術器具。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0039]開示される手術システムおよび関連する使用の方法の例示的な実施形態は、筋骨格疾患の治療のための医用デバイスに関して、より具体的には、斜め外側手術進入路を含み得る斜め手術進入路を用いる、手術部位へのインプラント送達のための手術システムおよび脊椎を治療するための方法に関して論じられる。一実施形態では、本開示のシステムおよび方法は、脊椎関節および固定術とともに、たとえば、脊椎の頚椎領域、胸椎領域、腰椎領域、および/または仙椎領域とともに、用いられる。
【0008】
[0040]いくつかの実施形態では、手術システムは、後側腰筋とたとえば大静脈および大動脈などの前方の血管系との間の前外側手術回廊(operative corridor)を使用する、L1椎体とL5椎体との間の領域下部腰椎における斜め外側椎体間固定術(oblique lateral interbody fusion(OLIF))手術を含む方法とともに用いられる。いくつかの実施形態では、患者は、大静脈を中心線の右側に位置決めするために、左側を上にして横向きに配置される。いくつかの実施形態では、手術システムは、腰筋を後方に移し、それによって、筋線維を裂いてL1−L5椎骨領域内の腰筋にある神経を損なうのを回避する。いくつかの実施形態では、腰筋は、手術手技中は無感覚にされるおよび/または麻痺させられる。
【0009】
[0041]いくつかの実施形態では、手術システムは、たとえば、L2−L5椎骨領域を治療するためにOLIF手技とともに使用するために構成された開創器などの手術器具を含む。いくつかの実施形態では、手術システムは、非モジュール式構成要素および/またはアタッチメントを含む。
【0010】
[0042]いくつかの実施形態では、手術システムは、身体の前外側回廊への脊椎アクセスの目的でL2−L5椎骨領域を治療するためにOLIF手技とともに使用するために構成された開創器を備える。いくつかの実施形態では、手術システムは、固定されたまっすぐなレールに取り付けられた3つの関節式(articulating)アームを備える3つのアームから成る開創器を備える。いくつかの実施形態では、手術システムは、湾曲したレールに取り付けられた3つの関節式アームを備える3つのアームから成る開創器を備える。いくつかの実施形態では、手術システムは、ベッドクランプに取り付けられた3つの関節式アームを備える3つのアームから成る開創器を備える。いくつかの実施形態では、開創器のアームのうちの1つは、2つのブレードから成る開創器ラックを保持する。いくつかの実施形態では、手術システムは、さまざまなブレードおよびラックをフレームのアームに取り付けるように構成された汎用コネクタを備える。
【0011】
[0043]いくつかの実施形態では、手術システムは、3つのアームから成るフレーム開創器システムを備える。いくつかの実施形態では、この3つのアームから成るフレーム開創器システムは、L2−L5椎骨領域を治療するためにOLIF手技とともに使用するために構成された開創器の3つ以上のブレードを位置決めするために2つのブレードからなるラックと組み合わせて使用される3つのほとんど独立したアームを備える。いくつかの実施形態では、手術システムは、患者が側臥位に位置決めされた状態でL2−L5椎間板腔への斜めアプローチを利用するL2−L5椎骨領域を治療するためにOLIF手技ともに使用するために構成された開創器を備える。いくつかの実施形態では、開創器は、まっすぐなまたは湾曲したレールに沿って取り付けられた1つまたは多数の関節接合点(articulation point)を備える3つの可撓性アームを備える。いくつかの実施形態では、まっすぐなまたは湾曲したレールは、手術台に直接的に取り付けるように構成される。いくつかの実施形態では、手術台に直接的に取り付けるように構成されたベッドクランプハブに取り付けるように構成された1つまたは多数の関節接合点を備える3つの可撓性アーム。
【0012】
[0044]いくつかの実施形態では、手術システムは、脊髄を治療するための方法とともに用いられる。いくつかの実施形態では、この方法は、手術部位の位置を特定し、固体の(solid)第1の拡張器を使用して広げるステップを含む。いくつかの実施形態では、この方法は、第1の固体/カニューレ処置されていない拡張器を前方に手術部位に位置決めするステップを含み、椎間板腔の位置特定を容易にする。いくつかの実施形態では、この方法は、残りの拡張器を手術部位に位置決めするステップを含む。いくつかの実施形態では、方法は、開創器を位置決めするステップを含む。
【0013】
[0045]いくつかの実施形態では、手術システムは、開創器のブレードを通して配備されたピンを備える。いくつかの実施形態では、手術システムは、頭尾方向への平行移動およびブレード回転のために構成された第1の丸いブレードと第2の丸いブレードとを有するラック開創器を備える。いくつかの実施形態では、開創器は、第1の可撓性アームに接続され、開いている。いくつかの実施形態では、第1の可撓性アーム、第2の可撓性アーム、および第3の可撓性アームは、共通バーに装着される。いくつかの実施形態では、第1の可撓性アームは、ラックと2つのブレードを固着させる。いくつかの実施形態では、第2の可撓性アームは第3のブレードに取り付けられ、開創器ブレードは開かれる。いくつかの実施形態では、第2の可撓性アームは第3のブレードを固着し、ハンドルを使用して位置決めされる。いくつかの実施形態では、第3のブレードは、前方方向に引っ込める。いくつかの実施形態では、第3の可撓性アームは、第4のブレードに取り付けられる。第3の可撓性アームは第4のブレードを固着し、ハンドルを使用して位置決めされる。いくつかの実施形態では、第4のブレードは、後方方向に引っ込める。いくつかの実施形態では、共通バーは、ベッドレールおよび第2のバーを使用して固着される。いくつかの実施形態では、3つの可撓性アームは、共通バーに装着される。いくつかの実施形態では、共通バーは、第2のバーを使用してベッドレールに固着される。いくつかの実施形態では、共通バーとベッドレールの両方は、関節でつなぐことができる。
【0014】
[0046]いくつかの実施形態では、開創器は、第3のブレードアタッチメントを備える。いくつかの実施形態では、方法は、本明細書で説明するように、2つのブレードの付いたラック開創器を位置決めするステップを含む。いくつかの実施形態では、第3のブレードは、単一の台が装着された可撓性アームに直接的に取り付けられたより小型の可撓性アームを使用して開創器に取り付けられ、第3のブレードは前方に引っ込める。いくつかの実施形態では、手術システムは、単一の可撓性アームと、ベッドレールアタッチメントとを備える。いくつかの実施形態では、第3のブレードは、共通バーを使用せずに開創器に追加される。いくつかの実施形態では、単一の可撓性アームは、開創器をベッドレールに固着するために使用される。
【0015】
[0047]いくつかの実施形態では、手術システムは、ラック開創器を備える。いくつかの実施形態では、このラック開創器は、ブレードの平行移動および回転を可能にする。いくつかの実施形態では、手術システムは、固定部材と、ラック接続とを備える。いくつかの実施形態では、複数の自由度を提供する、開創器ブレードのためのコネクタが設けられる。いくつかの実施形態では、このコネクタは、ラックを共通レールに接続するために使用される。
【0016】
[0048]本開示は、本開示の一部を形成する添付の図に関連してなされる以下の実施形態の詳細な説明を参照して、より容易に理解され得る。本出願は、本明細書で説明および/または図示される特定のデバイス、方法、条件、またはパラメータに限定されないこと、ならびに本明細書で使用される用語は、単に例として特定の実施形態について説明することを目的とし、限定することを意図するものではないことを理解されたい。また、いくつかの実施形態では、添付の特許請求の範囲を含めて本明細書において使用されるとき、単数形である「a」、「an」、および「the」は複数を含み、特定の数値への言及は、文脈が別途明確に規定しない限り、少なくともその特定の値を含む。範囲は、本明細書では、「約」もしくは「ほぼ」1つの特定の値から、および/または「約」もしくは「ほぼ」別の特定の値までと表現されてよい。そのような範囲が表現されるとき、別の実施形態は、1つの特定の値から、および/または他の特定の値までを含む。同様に、値が、先行する「約」を使用して近似値として表現されるとき、特定の値が別の実施形態を形成することが理解されよう。たとえば、水平、垂直、上部、上方、下方、下部、左、および右などのすべての空間的な言及は、単に説明の目的をしたものであり、本開示の範囲内で変化可能であることも理解される。たとえば、「上方」および「下方」という言及は相対的なものであり、他方に対する文脈でのみ使用され、必ずしも「上位」および「下位」であるとは限らない。
【0017】
[0049]添付の特許請求の範囲を含めて本明細書において使用されるとき、疾患または健康状態を「治療すること」または「治療」は、疾患または健康状態の徴候または症状を緩和する目的で、1つもしくは複数の薬剤を患者(正常もしくはそうでない人間、または他の哺乳動物)に投与すること、埋込み型デバイスを用いること、および/またはたとえば、隆起したまたはヘルニアを起こした椎間板および/または骨棘部分を除去するために使用される顕微鏡下椎間板切除術器具などの疾患を治療する器具を用いることを含み得る手技を実行することを指す。緩和は、疾患または健康状態の徴候または症状が出現する前に、ならびにその出現後に、生じ得る。したがって、治療することまたは治療は、疾患または望ましくない健康状態の防止することまたは防止(たとえば、疾患に罹患しやすいことがあるが、まだその疾患に罹患したと診断されていない患者において疾患が発生することを防止すること)を含む。さらに、治療することまたは治療は、兆候または症状の完全な緩和を必要とせず、治癒を必要とせず、具体的には患者に対するほんのわずかの効果しかもたない手技を含む。治療は、疾患を阻害すること、たとえば、その進行を抑えること、または疾患を軽減すること、たとえば、疾患の退行を引き起こすことを含むことができる。たとえば、治療は、急性もしくは慢性の炎症を低減すること、疼痛を緩和し、軽くし、新しい靱帯、骨、および他の組織の再生を誘発すること、手術における補助として、ならびに/または任意の修復手技を含むことができる。また、添付の特許請求の範囲を含めて本明細書において使用されるとき、「組織」という用語は、具体的に別途参照されない限り、軟組織、靱帯、腱、軟骨、および/または骨を含む。
【0018】
[0050]以下の説明は、本開示の原理による手術システムおよびこの手術システムを用いる関連方法の説明を含む。代替実施形態も開示される。添付の図に示される本開示の例示的な実施形態に対する参照が詳細になされる。
図1〜
図5を参照すると、手術システム10の構成要素が示されている。
【0019】
[0051]手術システム10の構成要素は、金属、合成ポリマー、セラミック、および骨材料、および/またはこれらの複合材料を含む、医療適用例に適した生物学的に許容可能な材料から製作可能である。たとえば、手術システム10の構成要素は、個々にまたは集合的に、ステンレス鋼合金、工業用純チタン、チタン合金、グレード5チタン、超弾性チタン合金、コバルト−クロム合金、ステンレス鋼合金、超弾性金属合金(たとえば、ニチノール、日本の豊田マテリアル株式会社によって製造されるGUM METAL(登録商標)などの超弾性プラスチック金属)、セラミックおよびリン酸カルシウムなどのその複合材料(たとえば、Biologix Inc.によって製造されるSKELITE(商標))、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、およびポリエーテルケトン(PEK)を含むポリアリールエーテルケトン(PAEK)などの熱可塑性物質、カーボンPEEK複合材料、PEEK−BaSO
4ポリマーゴム、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ファブリック、シリコーン、ポリウレタン、シリコーン−ポリウレタンコポリマー、ポリマーゴム、ポリオレフィンゴム、ヒドロゲル、半剛性材料および剛性材料、エラストマー、ゴム、熱可塑性エラストマー、熱硬化性エラストマー、エラストマー複合材料、ポリフェニレンを含む剛性ポリマー、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエチレン、エポキシ、自家移植片、同種移植片、異種移植片、または遺伝子組換え皮質骨および/もしくは皮質海綿骨を含む骨材料、ならびに組織成長因子もしくは分化因子、たとえば、金属とカルシウム系セラミックの合成物、PEEKとカルシウム系セラミックの合成物、PEEKと吸収性ポリマーの合成物などの部分的に吸収性の材料、たとえば、ヒドロキシアパタイト(HA)、コラリン(corraline)HA、二相リン酸カルシウム、トリリン酸カルシウムなどのリン酸カルシウム、もしくはフルオロアパタイト、トリ−リン酸カルシウム(TCP)、HA−TCP、硫酸カルシウムなどのカルシウム系セラミック、またはポリアエチド(polyaetide)、ポリグリコリド(polyglycolide)、ポリチロシンカーボネート、ポリカルオプラエトヘ(polycaroplaetohe)、およびそれらの組み合わせなどの他の吸収ポリマー、生体適合性セラミック、ミネラル化コラーゲン、生物活性ガラス、多孔性金属、骨粒子、骨ファイバ、骨細片チップ(morselized bone chip)、BMP−2、BMP−4、BMP−7、rhBMP−2、もしくはrhBMP−7などの骨形成タンパク質(BMP)、脱ミネラル化された骨基質(DBM:demineralized bone matrix)、トランスフォーミング成長因子(TGF、たとえば、TGF−β)、骨芽細胞、増殖分化因子(GDF)、インスリン様成長因子1、血小板由来増殖因子、線維芽細胞成長因子、またはその任意の組み合わせなどの完全に吸収性の材料などの材料から製作可能である。
【0020】
[0052]手術システム10のさまざまな構成要素は、強度、剛性、弾性、コンプライアンス、生体力学的性能、耐久性、および放射線透過性またはイメージングの好みなどのさまざまな所望の特性を達成するために、上記の材料を含む材料合成物を有してよい。手術システム10の構成要素は、個々にまたは集合的に、上記で説明した材料の2つ以上の組み合わせなどの異種材料からも制作されてよい。手術システム10の構成要素は、本明細書で説明されるように、モノリシック的に形成されてもよいし、一体的に接続されてもよいし、留め要素および/または器具を含んでもよい。
【0021】
[0053]手術システム10は、
図1に示すように、たとえば手術開創器12などの手術器具を含む。手術開創器12は、たとえば、レール14などの要素を含む。レール14は、たとえば、たとえば手術台(図示せず)などの固定の手術機器のアーム20などの固定具との接続のために構成される。レール14は、手術手技に関連する対象身体Bおよび/または切開部に対する開創器12の配置および/または配向付けを容易にするように構成される。
【0022】
[0054]レール14は、端部16と端部18との間に延びる。レール14は、端部16、18の間に角度付きセクションを有するように延びる。いくつかの実施形態では、レール14は、アーム20に対して移動可能であり、選択された位置および/または配向においてアーム20を用いてロック可能である。いくつかの実施形態では、レール14は、本明細書で説明するように、レール14をロックするノブ22を含み、アーム20は、手術台および/または患者の身体に対して選択された位置および/または配向にある。いくつかの実施形態では、ノブ22は、手術台に対するレール14の漸増的かつ選択的な位置決めを容易にするために、アーム20のカラー30の径方向にスプラインの付けられた面28を係合する径方向にスプラインの付けられた面26を有するカラー24と接続される。アーム20に対するレール14の選択的位置決めおよび配向付け時、ノブ22は、アーム20を用いてレール14を所定の位置にロックするように、スプラインの付けられた面を強制的に係合させるために回転される。
【0023】
[0055]いくつかの実施形態では、レール14は、単一または複数のレールを含むことができ、各レールは、互いから離隔され、たとえば、中心を外れた、ずらされた、横断する、垂直、および/または平行などのさまざまな配向に配備される。いくつかの実施形態では、レール14のすべてまたは一部分のみが、たとえば、平面、凹状、凸状、多角形、不規則、均一、不均一、ずらされた、テーパの付いた、一貫性のある、または可変などの、さまざまな構成および寸法にされてよい。
【0024】
[0056]手術開創器12は、本明細書で説明するように、たとえば、複数の開創器アーム30、32および34などの複数の部材を含む。開創器アーム30、32、および34は、1つまたは複数のアーム30、32、および34が、手術手技に関連してレール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して1つまたは複数の配向に1つまたは複数の自由度で移動可能であるように、レール14を用いて取り付けられる。いくつかの実施形態では、レール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対する1つまたは複数の配向へのアーム30、32、および34のうちの1つまたは複数の運動の自由度は、平行移動における1つまたは複数の運動度、回転における1つまたは複数の運動度、4つのバーの連結などの平面状運動、多軸などの球状運動、および/または継手もしくは運動連鎖などのリンクを含むことができる。いくつかの実施形態では、平行移動における運動度は、上、下、左、右、前方、および/または後方を含むことができる。いくつかの実施形態では、回転における運動度は、1つまたは複数の方向における傾斜、旋回、および/または枢動を含むことができる。
【0025】
[0057]いくつかの実施形態では、アーム30、32、および34は、レール14、固定の手術機器、および対象身体Bに対して独立しておよび選択的に移動可能である。いくつかの実施形態では、アーム30、32、および34は、各々がレール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対するいくつかの自由度を有して関節でつながる、複数の独立した固定アームを備える。いくつかの実施形態では、手術開創器12の構成は、本明細書で説明するように、さまざまな手術適用例とともに用いることが可能なアーム30、32、および34を提供する。いくつかの実施形態では、手術開創器12の構成は、たとえば、軌道の選択された角度で配備可能であり、隣接するブレードの配置によって拘束されないことが可能なブレードなどの部品に接続されたアーム30、32、および34を提供する。いくつかの実施形態では、アーム30、32、および34は、本明細書で説明するように、複数の取り付け点における取り付けを容易にするために、モジュール式構成でレール14と取り付けられる。
【0026】
[0058]アーム30は、レール14の中間部分に隣接する突出部36においてレール14と接続される。突出部36は軸X1を画定する。突出部36は、本明細書で説明するように、たとえば、アーム30と接続された玉38などの軸受けを含む。アーム30は、手術手技に関連して、レール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して、1つまたは複数の配向に対する複数の自由度で移動可能である。いくつかの実施形態では、アーム30は、
図4に示され本明細書で説明するように、たとえば、ブレード70、72などの部品の位置決めを容易にするために、軸X1のまわりでレール14に対して独立しておよび選択的に移動可能である。
【0027】
[0059]アーム30は、延長部42と、延長部44とを含む。延長部42は、玉38の配備のために構成されたソケット48を画定する管状カラー46を含む。玉38とカラー46は、たとえば、延長部42およびレール14の相対運動を容易にする玉継手50などの球状関節を形成する。玉26はレール14と固定され、カラー32はそのまわりで移動可能であり、したがって、延長部42は、たとえば、手術手技に関連してレール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対する多軸などの1つまたは複数の配向に複数の自由度で移動可能である。いくつかの実施形態では、玉継手50は、突出部36に対する延長部42の回転と、軸X1に対して複数の配向における延長部42の配備とを提供する。いくつかの実施形態では、延長部42は、延長部42が軸X1に対して角度範囲を通って移動可能な第1の配向と第2の配向との間でレール14に対して移動可能である。いくつかの実施形態では、軸X1に対する配向は、たとえば、横断する、垂直、鋭角または鈍角などの角度配向、同軸などを含んでよく、および/または中心を外れてもよいし、ずらされてもよい。
【0028】
[0060]延長部42は、本明細書で説明するように、延長部44の円盤形カラー54に接続された円盤形カラー52を含む。カラー52、54は、移動可能な配向とロックされた配向との間に配備可能な車軸関節56を形成する。車軸関節56は、軸X1に対して直角に配備された軸A1を画定する。カラー52、54は、レール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対するブレード70、72の位置決めを目的とした延長部42に対する延長部44の回転を容易にするために、軸A1のまわりで相対的に回転可能である。
【0029】
[0061]車軸関節56は、延長部42、44がレール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して選択された相対的位置および/または配向に配備されるように、カラー54を用いてカラー52をロックするノブ58を含む。いくつかの実施形態では、ノブ58は、延長部42、44の漸増的かつ選択的な位置決めを容易にするために、カラー54の径方向にスプラインの付けられた面を係合する径方向にスプラインの付けられた面を有するカラー52と接続される。延長部42、44の選択的位置決めおよび配向付け時、ノブ58は、延長部44を用いて延長部42を所定の位置にロックするように、スプラインの付けられた面を強制的に係合させるために回転される。
【0030】
[0062]延長部44は、ソケット62を画定する管状カラー60を含む。ソケット62は、たとえば、玉64などの軸受けの配備のために構成される。玉64とカラー60は、たとえば、ブレード70、72および延長部44の相対運動を容易にする玉継手66などの球状関節を形成する。ブレード70、72は、手術手技に関連して、延長部44、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して、1つまたは複数の配向に対する複数の自由度で移動可能である。いくつかの実施形態では、ブレード70、72は、本明細書で説明するように、ブレード70、72の位置決めを容易にするために、軸X1のまわりで延長部44に対して独立しておよび選択的に移動可能である。
【0031】
[0063]延長部44は、本明細書で説明するように、1つまたは複数の配向に対する多軸などの複数の自由度におけるブレード70、72および延長部44の相対運動を容易にするために、ソケット62との係合のための玉64を含む突出部68を含む。突出部68は、本明細書で説明するように、組織を離隔するように身体に対する頭尾配向での切開部との係合の目的でブレード70、72を位置決めするために、ブレード70、72との係合のために構成される。ブレード70、72は、本明細書で説明するように、身体の
左右対称の軸に対して斜め手術進入路Pを画定するように切開部の組織を離間するための構成において配備可能である。ブレード70、72は、軌道の一意の角度を達成するように構成され、本明細書で説明するように、隣接するブレードの配置によって拘束されない。
【0032】
[0064]ブレード70は、
図5に示すように、ブレード先端を備えることがある端部70aと端部70bとの間に延びる。ブレード70は、組織を係合および離隔するように構成された外面を含む。ブレード70は、手術進入路P(
図29)の一部分を画定するように構成された内面を含む。ブレード72は、ブレード先端を備えることがある端部72aと端部72bとの間に延びる。ブレード72は、組織を係合および離隔するように構成された外面を含む。ブレード72は、手術進入路Pの一部分を画定するように構成された内面を含む。ブレード70、72は、周囲組織および筋肉の挿入および移動を容易にするために、円筒状構成を含む。いくつかの実施形態では、ブレード70および/またはブレード72のすべてまたは一部分のみが、たとえば、円弧状、細長い、方形、多角形、波状、不規則、均一、不均一、一貫性のある、可変、および/またはU字形などの、さまざまな断面構成を有することがある。
【0033】
[0065]ブレード70、72は、本明細書で説明するように、手術進入路Pの一部分を画定し組織の離間を容易にするブレード70、72が離隔されるように、たとえば
図21に示すような閉鎖構成とたとえば
図25に示すような開放構成との間で互いに対して移動可能である。いくつかの実施形態では、ブレード70、72は、さまざまな程度のブレード70、72の離間の1つもしくは複数の開放構成および/または開放構成と閉鎖構成との間の構成で配備されてよい。
【0034】
[0066]ブレード70、72は、
図3〜
図5に示すように、ラック開創器アセンブリ80との接続のために構成される。ラック開創器アセンブリ80は、本明細書で説明するように、組織を離間する目的でアーム30に対してブレード70、72を回転および/または平行移動させるために頭尾配向に切開部に対してブレード70、72を配備するように構成される。ラック開創器アセンブリ80は、たとえば、シャフト82などの部材を含む。シャフト82は、長手方向軸L1と、外面84を画定する。外面84はラック86を含む。ラック86は、本明細書で説明するように、手術部位における組織の選択的離間のためのブレード70、72の離間および/または伸延(distraction)の範囲を提供する目的で、ブレード70、72の選択的位置決めのために部材を係合するように構成された複数の歯87を含む。いくつかの実施形態では、シャフト82は、グリップ面を含んでよい。グリップ面は、たとえば、親指を含むことができる、指などの開業医の手との係合のために構成された面を含んでよい。いくつかの実施形態では、グリップ面は、たとえば、滑らかな、粗い、メッシュ状、多孔性、半多孔性、くぼみのある、円弧状、波状、尖った、および/またはテクスチャ付きであってよい、代替面構成を含んでよい。
【0035】
[0067]シャフト82は、それから軸L1に対して直角な軸L2に沿って延びるアーム88を含む。アーム88は、シャフト82から同じ平面に沿って垂直配向に延びる。いくつかの実施形態では、アーム88は、たとえば、軸L1に対して平行、同軸、角度的に中心を外れた、中心を外れた、および/またはずらされたなどの代替構成において、軸L2に沿って配向付けられてよい。アーム88は、端部90から端部92に延びる。端部90は、本明細書で説明するように、ブレード70、72のうちの1つと嵌合するインタフェース構成を含む。
【0036】
[0068]端部92は、円筒状の嵌合用シャフト94を含み、内面96を含む。いくつかの実施形態では、内面96は、軸L2に沿って軸配向に配備されたスプラインを備える。スプライン構成は、ブレード70とアーム88との間のスナップ嵌合を提供するための装着およびアライメント構成を提供する。いくつかの実施形態では、嵌合用シャフト94は、たとえば、卵形、細長い、三角形、方形、正方形、多角形、不規則、均一、不均一、可変、および/またはテーパの付いたなどの代替断面構成を有してよい。いくつかの実施形態では、面96のすべてまたは一部分のみは、たとえば、粗い、他の計器との接続のためにねじ切りされた、円弧状、波状、多孔性、半多孔性、くぼみのある、研磨された、および/またはテクスチャの付いたなどの代替面構成を有してよい。
【0037】
[0069]ブレード70は、アーム98を備え、シャフト94との係合のために構成される。アーム98は、ブレード70をアーム88と嵌合するための装着およびアライメント構成を提供する。いくつかの実施形態では、アーム98は、スプライン構成(図示せず)を画定する面を含む。スプライン構成は、装着およびアライメント構成をシャフト94に提供する。
【0038】
[0070]シャフト94は、アーム88の回転を容易にするためにレバー102と係合可能なフランジ100を含む。レバー102は、本明細書で説明するように、はね上げ式構成を有し、アーム88へのブレード70の固定時のアーム88の回転を容易にする。レバー102は、
図4において矢印Aによって示されるように、対向する方向にアーム88を回転させるために操作可能である。
【0039】
[0071]ハウジング106は、端部108と端部110との間で軸L1に沿って延びる。ハウジング106は、外面112と、内面114とを含む。内面114は、本明細書で説明するように、ブレード72を平行移動させるようにシャフト82に沿った平行移動のために構成される内部空洞116を画定する。いくつかの実施形態では、ハウジング106のすべてまたは一部分のみは、たとえば、細長い、三角形、正方形、多角形、不規則、均一、不均一、中心を外れた、ずらされた、波状、円弧状、可変、および/またはテーパの付いたなどの代替断面構成を有してよい。
【0040】
[0072]ハウジング106は、たとえば、固定配向でブレード70、72を選択的に伸延(distract)および/または離隔するために、シャフト82と取り外し可能に係合可能なラッチ120などのロックを含む。ラッチ120は、第1の端部と第2の端部との間に延びるレバー122を含む。レバー122の第1の端部は、開業医による係合および/または握持を容易にするために、ギザギザの付いた面を含む。レバー122の第2の端部は、ハウジング106に対してシャフト82を固定するために歯87を係合するように構成された突起124を含む。レバー122は、支柱を介してハウジング106に装着され、ハウジング106およびシャフト82に対する枢動運動のために構成される。
【0041】
[0073]レバー122は、ブレード70、72を選択的に位置決めするために突起が歯87との係合から解放され、シャフト82がハウジング106に対して自由に摺動可能であるような非ロッキング構成と、突起が歯87を係合し、シャフト82がハウジング106に対して固定されるように、レバー122が操作的(manipulative)係合から解放されるようなロッキング構成との間で枢動可能な移動のために係合可能である。レバー122のロッキング構成では、ブレード70、72は、組織を離隔するために選択的に伸延される。いくつかの実施形態では、ラッチ120は、レバー122をロックされた構成に弾性的に付勢するばね(図示せず)を含む。
【0042】
[0074]ラック開創器アセンブリ80は、軸L1に対して直角な軸L3に沿って延びるアーム130を含む。アーム130は、ハウジング106から同じ平面に沿って垂直配向に延びる。いくつかの実施形態では、アーム130は、たとえば、軸L1に対して平行、同軸、角度的に中心を外れた、中心を外れた、および/またはずらされたなどの代替構成において、軸L3に沿って配向付けられてよい。アーム130は、端部132から端部134に延びる。端部132は、ブレード72と嵌合するブレードインタフェース構成を含む。
【0043】
[0075]端部132は、円筒状の嵌合用シャフト136を含み、内面138を含む。いくつかの実施形態では、内面138は、軸L3に沿って軸配向に配備されたスプラインを備える。スプライン構成は、ブレード72とアーム130との間のスナップ嵌合を提供するための装着およびアライメント構成を提供する。いくつかの実施形態では、嵌合用シャフト136は、たとえば、卵形、細長い、三角形、方形、正方形、多角形、不規則、均一、不均一、可変、および/またはテーパの付いたなどの代替断面構成を有してよい。いくつかの実施形態では、シャフト136のすべてまたは一部分のみは、たとえば、粗い、他の計器との接続のためにねじ切りされた、円弧状、波状、多孔性、半多孔性、くぼみのある、研磨された、および/またはテクスチャの付いたなどの代替面構成を有してよい。
【0044】
[0076]ブレード72は、シャフト136との係合のために構成されたアーム140を含む。アーム140は、ブレード72をアーム130と嵌合するための装着およびアライメント構成を提供する。いくつかの実施形態では、アーム140は、スプライン構成(図示せず)を画定する面を含む。スプライン構成は、装着およびアライメント構成をシャフト136に提供する。
【0045】
[0077]シャフト136は、レバー144およびアーム140の回転を容易にするために係合可能なフランジ142を含む。レバー144は、説明するように、はね上げ式構成を有し、アーム130へのブレード72の固定時のアーム130の回転を容易にする。レバー144は、
図4において矢印Bによって示される方向にアーム130を回転させるように操作可能である。
【0046】
[0078]アーム32は、
図1に示されるように、レール14の端部部分に隣接する突出部150においてレール14と接続される。突出部150は軸X2を画定する。突出部150は、本明細書で説明するように、たとえば、アーム32と接続された玉152などの軸受けを含む。アーム32は、手術手技に関連して、レール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して、1つまたは複数の配向に対する複数の自由度で移動可能である。いくつかの実施形態では、アーム32は、本明細書で説明するように、たとえば、ブレード170(
図27)などの部品の位置決めを容易にするために、軸X2のまわりでレール14に対して独立しておよび選択的に移動可能である。
【0047】
[0079]アーム32は、延長部154と、延長部156とを含む。延長部154は、玉152の配備のために構成されたソケット160を画定する管状カラー158を含む。玉152とカラー158は、たとえば、延長部154およびレール14の相対運動を容易にする玉継手162などの球状関節を形成する。玉152はレール14と固定され、カラー158はそのまわりで移動可能であり、したがって、延長部154は、たとえば、手術手技に関連してレール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対する多軸などの1つまたは複数の配向に複数の自由度で移動可能である。いくつかの実施形態では、玉継手162は、突出部150に対する延長部154の回転と、軸X2に対して複数の配向における延長部154の配備とを提供する。いくつかの実施形態では、延長部154は、延長部154が軸X2に対して角度範囲を通って移動可能な第1の配向と第2の配向との間でレール14に対して移動可能である。いくつかの実施形態では、軸X2に対する配向は、たとえば、横断する、垂直、鋭角または鈍角などの角度配向、同軸などを含んでよく、および/または中心を外れてもよいし、ずらされてもよい。
【0048】
[0080]延長部154は、本明細書で説明するように、延長部156の円盤形カラー166に接続された円盤形カラー164を含む。カラー164、166は、移動可能な配向とロックされた配向との間に配備可能な車軸関節168を形成する。車軸関節168は、軸X2に対して直角に配備された軸A2を画定する。カラー164、166は、レール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対するブレード170の位置決めを目的とした延長部154に対する延長部156の回転を容易にするために、軸A2のまわりで相対的に回転可能である。
【0049】
[0081]車軸関節168は、延長部154、156がレール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して選択された相対的位置および/または配向に配備されるように、カラー166を用いてカラー164をロックするノブ172を含む。いくつかの実施形態では、ノブ172は、延長部154、156の漸増的かつ選択的な位置決めを容易にするために、カラー166の径方向にスプラインの付けられた面を係合する径方向にスプラインの付けられた面を有するカラー164と接続される。延長部154、156の選択的位置決めおよび配向付け時、ノブ172は、延長部156を用いて延長部154を所定の位置にロックするように、スプラインの付けられた面を強制的に係合させるために回転される。
【0050】
[0082]延長部156は、ソケット176を画定する管状カラー174を含む。ソケット176は、たとえば、玉178などの軸受けの配備のために構成される。玉178とカラー174は、たとえば、ブレード170および延長部156の相対運動を容易にする玉継手180などの球状関節を形成する。ブレード170は、手術手技に関連して、延長部156、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して、1つまたは複数の配向に対する複数の自由度で移動可能である。いくつかの実施形態では、ブレード170は、本明細書で説明するように、ブレード170の位置決めを容易にするために、軸X2のまわりで延長部156に対して独立しておよび選択的に移動可能である。
【0051】
[0083]延長部156は、ブレード170との接続のためのクランプ182(
図29)を含む。クランプ182は、アーム32を用いてブレード170を選択された配向に固定するように、ブレード170との解放可能な係合のために調製可能である。クランプ182は、本明細書で説明するように、1つまたは複数の配向に対する多軸などの複数の自由度におけるブレード170および延長部156の相対運動を容易にするために、ソケット176との係合のための玉178を含む突出部184を含む。いくつかの実施形態では、クランプ182は、本明細書で説明するように、ブレード170のアーム170a(
図28)の配備のために構成された空洞(図示せず)を画定する面を含む。いくつかの実施形態では、クランプ182は、ハンドル186の作動による空洞内での平行移動のために構成されたジョー(図示せず)を含む。ハンドル186は、ジョーがアーム170aを係合してブレード170をクランプ182と固定するように回転される。いくつかの実施形態では、ブレード170は、ブレード170の操作を容易にするように構成されたハンドル186と接続される。
【0052】
[0084]いくつかの実施形態では、ブレード170は、本明細書で説明するように、前側配向の配備のために構成され、対象身体Bに対して切開部の実質的に前側部分の組織と係合可能である。いくつかの実施形態では、ブレード170は、本明細書で説明するように、対象身体Bの
左右対称の軸に対して斜め手術進入路Pを画定するように切開部の組織を離間するための構成において配備可能である。いくつかの実施形態では、ブレード170は、ブレード170が延長部170に対して角度範囲を通って移動可能な第1の配向と第2の配向との間で延長部156に対して移動可能である。いくつかの実施形態では、ブレード170は、一意の角度の軌道を達成するように構成され、本明細書で説明するように、隣接するブレードの配置によって拘束されない。一実施形態では、ブレード170は、第1の端部と第2の端部との間に延びる。
【0053】
[0085]いくつかの実施形態では、ブレード170は、組織を係合および離隔するように構成された外面を含む。ブレード170は、手術進入路Pの一部分を画定するように構成された内面を含む。ブレード170は、本明細書で説明するように、アーム60およびまたはアダプタとの係合のために構成された、
図30に示されるアーム170aを含む。
【0054】
[0086]アーム34は、レール14の端部部分に隣接する突出部200においてレール14と接続される。突出部200は軸X3を画定する。突出部200は、本明細書で説明するように、たとえば、アーム34と接続された玉202などの軸受けを含む。アーム34は、手術手技に関連して、レール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して、1つまたは複数の配向に対する複数の自由度で移動可能である。いくつかの実施形態では、アーム34は、本明細書で説明するように、たとえば、ブレード204(
図29)などの部品の位置決めを容易にするために、軸X3のまわりでレール14に対して独立しておよび選択的に移動可能である。
【0055】
[0087]アーム34は、延長部206と、延長部208とを含む。延長部206は、玉202の配備のために構成されたソケット212を画定する管状カラー210を含む。玉202とカラー210は、たとえば、延長部206およびレール14の相対運動を容易にする玉継手214などの球状関節を形成する。玉202はレール14と固定され、カラー210はそのまわりで移動可能であり、したがって、延長部206は、たとえば、手術手技に関連してレール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対する多軸などの1つまたは複数の配向に複数の自由度で移動可能である。いくつかの実施形態では、玉継手214は、突出部200に対する延長部206の回転と、軸X3に対して複数の配向における延長部206の配備とを提供する。いくつかの実施形態では、延長部206は、延長部206が軸X3に対して角度範囲を通って移動可能な第1の配向と第2の配向との間でレール14に対して移動可能である。いくつかの実施形態では、軸X3に対する配向は、たとえば、横断する、垂直、鋭角または鈍角などの角度配向、同軸などを含んでよく、および/または中心を外れてもよいし、ずらされてもよい。
【0056】
[0088]延長部206は、本明細書で説明するように、延長部208の円盤形カラー218に接続された円盤形カラー216を含む。カラー216、218は、移動可能な配向とロックされた配向との間に配備可能な車軸関節220を形成する。車軸関節220は、軸X3に対して直角に配備された軸A3を画定する。カラー216、218は、レール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対するブレード204の位置決めを目的とした延長部206に対する延長部208の回転を容易にするために、軸A3のまわりで相対的に回転可能である。
【0057】
[0089]車軸関節220は、延長部206、208がレール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して選択された相対的位置および/または配向に配備されるように、カラー218を用いてカラー216をロックするノブ222を含む。いくつかの実施形態では、ノブ222は、延長部206、208の漸増的かつ選択的な位置決めを容易にするために、カラー218の径方向にスプラインの付けられた面を係合する径方向にスプラインの付けられた面を有するカラー216と接続される。延長部206、208の選択的位置決めおよび配向付け時、ノブ222は、延長部208を用いて延長部206を所定の位置にロックするように、スプラインの付けられた面を強制的に係合させるために回転される。
【0058】
[0090]延長部208は、ソケット226を画定する管状カラー224を含む。ソケット226は、たとえば、玉228などの軸受けの配備のために構成される。玉228とカラー224は、たとえば、ブレード204および延長部208の相対運動を容易にする玉継手230などの球状関節を形成する。ブレード204は、手術手技に関連して、延長部208、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して、1つまたは複数の配向に対する複数の自由度で移動可能である。いくつかの実施形態では、ブレード204は、本明細書で説明するように、ブレード204の位置決めを容易にするために、軸X3のまわりで延長部208に対して独立しておよび選択的に移動可能である。
【0059】
[0091]いくつかの実施形態では、延長部208は、ブレード204との接続のためのクランプ232を含む。クランプ232は、アーム34を用いてブレード204を選択された配向に固定するように、ブレード204との解放可能な係合のために調製可能である。クランプ232は、本明細書で説明するように、1つまたは複数の配向に対する多軸などの複数の自由度におけるブレード204および延長部208の相対運動を容易にするために、ソケット226との係合のための玉228を含む突出部234を含む。いくつかの実施形態では、クランプ232は、本明細書で説明するように、ブレード204のアーム204a(
図29)の配備のために構成された空洞(図示せず)を画定する面を含む。いくつかの実施形態では、クランプ232は、ハンドル236の作動による空洞内での平行移動のために構成されたジョー(図示せず)を含む。ハンドル236は、ジョーがアーム204aを係合してブレード204をクランプ232と固定するように回転される。いくつかの実施形態では、ブレード204は、ブレード204の操作を容易にするように構成されたハンドル238と接続される。
【0060】
[0092]いくつかの実施形態では、ブレード204は、本明細書で説明するように、後側配向の配備のために構成され、対象身体Bに対して切開部の実質的に後側部分の組織と係合可能である。いくつかの実施形態では、ブレード204は、本明細書で説明するように、対象身体Bの
左右対称の軸に対して斜め手術進入路Pを画定するように切開部の組織を離間するための構成において配備可能である。いくつかの実施形態では、ブレード204は、ブレード204が延長部208に対して角度範囲を通って移動可能な第1の配向と第2の配向との間で延長部208に対して移動可能である。いくつかの実施形態では、ブレード204は、軌道の一意の角度を達成するように構成され、本明細書で説明するように、隣接するブレードの配置によって拘束されない。一実施形態では、ブレード98は、第1の端部と第2の端部との間に延びる。
【0061】
[0093]いくつかの実施形態では、ブレード204は、組織を係合および離隔するように構成された外面を含む。ブレード204は、手術進入路Pの一部分を画定するように構成された内面を含む。ブレード204は、本明細書で説明するように、延長部208およびまたはアダプタとの係合のために構成された、
図29に示されるアーム204aを含む。
【0062】
[0094]いくつかの実施形態では、本明細書で説明するシステムおよび方法に類似した手術システム10は、たとえば、
図18〜
図20に示すように切開部Iへの挿入のために構成された拡張器300などの手術道具を含む。いくつかの実施形態では、手術システム10は、たとえば、
図19および
図20に示すようなカニューレ処置された拡張器302、304などの手術器具を含む。拡張器300は、外面306を有し、円筒状断面構成を含む。拡張器302は、穴308を画定する内面を含む。穴308は、拡張器302が拡張器300の上に挿入されたときの拡張器300の配備のために構成される。拡張器304は、穴310を画定する内面を含む。穴310は、拡張器304が拡張器302の上に挿入されたときの拡張器302の配備のために構成される。拡張器300、302、304は、手術進入路Pを形成するように組織への順次挿入のために構成される。
図21に示すように、ブレード70、72は、本明細書で説明するように、ブレード70、72の挿入および組織の引っ込めを容易にするように、拡張器304に関する配備のために構成される。
【0063】
[0095]一実施形態では、
図6〜
図11に示すように、手術システム10は、たとえば本明細書で説明するアーム32などの部材をたとえばブレード170などの部品と取り付けるために構成されたアダプタ430を含む。いくつかの実施形態では、アダプタ430は、アーム32とブレード170との間の迅速接続アタッチメントとして構成され、それらの間でのトグルを阻止および/または防止する。いくつかの実施形態では、アダプタ430は、本明細書で説明するように、アーム32、34およびブレード170、204のうちの1つまたは複数とともに用いることが可能である。いくつかの実施形態では、アダプタ430は、たとえばアーム170aなどのブレードのアームの一部分と、たとえば延長部156などの部材の一部分とを含む。いくつかの実施形態では、アダプタ430は延長部156と接続され、そのような接続は、玉継手180に類似した球状関節を含む。いくつかの実施形態では、アダプタ430は、アーム32およびブレード170と取り付けられた手術システム10の別個の構成要素を備える。
【0064】
[0096]アダプタ430は、ハウジング432を含む。ハウジング432は、本明細書で説明するように、アーム32の延長部156との嵌合係合のために構成される。ハウジング432は、たとえばプッシュボタン440などのアクチュエータの配備のために構成された空洞436および空洞438を画定する面434を含む。空洞436、438は、離隔された関係で隣接して配備される。いくつかの実施形態では、空洞436、438は平行に配備される。いくつかの実施形態では、空洞436、438は、たとえば、中心を外れた、ずらされた、横断する、垂直、および/または鈍角もしくは鋭角などの角度をなす、などのさまざまな相対的配向で配備される。ハウジング432は、凹部444を画定する面442を含む。凹部444は、本明細書で説明するように、たとえば開位置および/または解放位置などの選択された位置における入れ子構成でのボタン440の一部分の配備のために構成される。
【0065】
[0097]面434は空洞450を画定する。空洞450は、空洞436、438に対して直角に配備される。空洞450は、アーム32を用いてブレード170を
図8に示す非ロック位置と
図9に示すロック位置との間に配備するように、アダプタ430内での、これに対するアーム170aの平行移動を容易にするために、空洞436と連通する。ボタン440は、アーム32を用いてブレード170を非ロック位置とロック位置との間に配備するために、アーム170aとの係合を介して操作される、および/または
図8の矢印Cによって示される方向における平行移動のために開業医によって押し下げられる。面434は、空洞436、438に対して直角に配備された空洞452を画定する。空洞452は、本明細書で説明するように、ブレード170のアーム170aと接続された、たとえばピン456などの、回転防止要素を受け入れるように構成される。
【0066】
[0098]アーム170aの一部分は、空洞450内での配備のためのシリンダ458を含む。アーム170aは、チャネル462を画定する面460を含む。面460は、チャネル462に対して配備された楔464を含む。楔464は、主傾斜部468を画定する面466を含む。楔464は、ロッキング傾斜部472を画定する面470を含む。傾斜部468、472は、本明細書で説明するように、ブレード170の平行移動および/またアーム32を用いたロッキングを容易にするために、本明細書で説明するように、楔488との係合のために構成される。延長部156に対するアーム170aの回転を阻止および/または防止するための、空洞452を用いたピン456の配備および面434との係合。
【0067】
[0099]ボタン440は面474を含む。延長部480および延長部482は、面474からハウジング432へと延びる。延長部480は、空洞436内での配備のために構成される。延長部480は、円筒状部分476を含む。延長部480は、チャネル486を画定する面484を含む。面484は、本明細書で説明するように、チャネル486に対して配備され、楔464との係合のために構成された楔488を含む。楔488は、傾斜部492を画定する面490を含む。楔488は、傾斜部496を画定する面494を含む。傾斜部492、496は頂点498を形成する。傾斜部468は、本明細書で説明するように、ロック位置と開位置との間でボタン440を移動させるように傾斜部496を係合するために、頂点498の上での傾斜部492との摺動可能な係合のために構成される。傾斜部472は、アダプタ430がアーム32を用いてブレード170を取り外し可能にロックするように、傾斜部496との摺動可能な係合のために構成される。傾斜部472が傾斜部496に沿って平行移動すると、楔464は、楔が楔488の上で摺動し、締まり嵌めにおいてそれと係合するように、ある位置における配備のために平行移動する。ばね500は、本明細書で説明するように、アーム170aがアダプタ430から分離するのを阻止および/または防止するように楔464、488を干渉およびロックされた配向に維持するために弾性的に付勢される。いくつかの実施形態では、ばね500は、空洞436内に配備され、本明細書で説明するように、アーム170aがアダプタ430と係合可能であるおよび/またはボタン440が操作されるように力を面474および楔464に加えるように構成され、したがって、アダプタ430はクイックリリース機構である。
【0068】
[00100]延長部482は、空洞504を画定する面502を含む。空洞504は、たとえば、ボタン440のハウジング432とのアライメントを容易にするように構成されたアライメントピン506などのピンの配備のために構成される。
【0069】
[00101]使用に際して、アダプタ430は、
図7に示すように、ボタン440が凹部444内で入れ子にされ、ばね500がボタン440をロック位置に付勢するように、ロック位置に配備される。シリンダ458は空洞450と位置合わせされ、ピン456は空洞452と位置合わせされる。ピン456およびシリンダ458は、空洞450、452内での配備およびアーム170aの延長部156との接続を目的とする面434との係合のために平行移動される。楔464は、
図8に示すように、ボタン440が平行移動し、ばね500の付勢力が克服されるように、チャネル486を通って平行移動し、楔488を係合する。チャネル486を通る楔464の平行移動によって、傾斜部168が、傾斜部192に沿って頂点198まで平行移動することができる。傾斜部168は、頂点198の上で摺動して傾斜部496を係合する。楔464は、楔464が楔488の上で摺動し、それと締まり嵌めで係合されるような位置に配備される。ばね500は、
図9に示すように、アーム170aがアダプタ430から分離するのを阻止および/または防止するように楔464、488を干渉およびロックされた配向に維持するために弾性的に付勢された配向に拡張する。いくつかの実施形態では、アダプタ430は、アーム32とブレード170との間の迅速接続アタッチメントとして構成され、それらの間でのトグルを阻止および/または防止する。
【0070】
[00102]一実施形態では、
図12および
図13に示すように、本明細書で説明するシステムおよび方法に類似した手術システム10は、たとえば本明細書で説明するアーム32などの部材をたとえばブレード170などの部品と取り付けるための、本明細書で説明するアダプタ430に類似したアダプタ630を含む。
【0071】
[00103]アダプタ630は、ハウジング632を含む。ハウジング632は、本明細書で説明するように、アーム32の延長部156との嵌合係合のために構成される。ハウジング632は、たとえば本明細書で説明するボタン440に類似したプッシュボタン640の配備のために構成された空洞636および空洞638を画定する面634を含む。空洞636、638は、離隔された関係で隣接して配備される。ハウジング632は、凹部644を画定する面642を含む。凹部644は、本明細書で説明するように、たとえば開位置および/または解放位置などの選択された位置における入れ子構成でのボタン640の一部分の配備のために構成される。
【0072】
[00104]ハウジング632は、空洞636、638に対して直角に配備された空洞650を含む。空洞650は、アーム32を用いてブレード170を非ロック位置とロック位置との間に配備するように、アダプタ630内での、これに対するアーム170aの平行移動を容易にするために、空洞636と連通する。空洞650は、テーパの付いた面652を含む。テーパの付いた面652は、本明細書で説明するように、アーム170aの面と摩擦嵌めを形成するように構成される。アーム170aは、テーパの付いた構成を含み、摩擦嵌め構成において空洞650内での配備のために構成される。アーム170aおよび面652の摩擦嵌めは、延長部156に対するアーム170aの回転を阻止および/または防止する。いくつかの実施形態では、アーム170aは、アライメントを容易にし、回転負荷を離すように構成されたダウエルピン658との係合のために構成される。
【0073】
[00105]ボタン640は、アーム32を用いてブレード170を非ロック位置とロック位置との間に配備するために、アーム170aとの係合を介して操作される、および/または平行移動のために開業医によって押し下げられる。アーム170aは、チャネル662を画定する面660を含む。面660は、チャネル662に対して配備された楔664を含む。楔664は、主傾斜部668を含む。楔664は、ロッキング傾斜部672を含む。傾斜部668、672は、本明細書で説明するように、ブレード170の平行移動および/またアーム32を用いたロッキングを容易にするために、本明細書で説明するように、楔688との係合のために構成される。
【0074】
[00106]ボタン640は面674を含む。延長部680および延長部682は、面674からハウジング632へと延びる。延長部680は、空洞636内での配備のために構成される。延長部680は、円筒状部分676を含む。延長部680は、チャネル686を画定する面684を含む。面684は、本明細書で説明するように、チャネル686に対して配備され、楔664との係合のために構成された楔688を含む。楔688は、傾斜部692を画定する。楔688は、傾斜部696を画定する。傾斜部692、696は頂点698を形成する。傾斜部668は、本明細書で説明するように、ロック位置と開位置との間でボタン640を移動させるように傾斜部696を係合するために、頂点698の上での傾斜部692との摺動可能な係合のために構成される。傾斜部672は、アダプタ630がアーム32を用いてブレード170を取り外し可能にロックするように、傾斜部696との摺動可能な係合のために構成される。傾斜部672が傾斜部696に沿って平行移動すると、楔664は、楔が楔688の上で摺動し、締まり嵌めにおいてそれと係合するように、ある位置における配備のために平行移動する。ばね700は、本明細書で説明するように、アーム170aがアダプタ630から分離するのを阻止および/または防止するように楔664、688を干渉およびロックされた配向に維持するために弾性的に付勢される。いくつかの実施形態では、ばね700は、空洞636内に配備され、本明細書で説明するように、アーム170aがアダプタ630と係合可能であるおよび/またはボタン640が操作されるように力を面674および楔664に加えるように構成され、したがって、アダプタ630はクイックリリース機構である。
【0075】
[00107]延長部682は、空洞704を画定する面702を含む。空洞704は、たとえば、ボタン640のハウジング632とのアライメントを容易にするように構成されたアライメントピン706などのピンの配備のために構成される。
【0076】
[00108]一実施形態では、
図14および
図15に示すように、本明細書で説明するシステムおよび方法に類似した手術システム10は、たとえば本明細書で説明するアーム32などの部材をたとえば卵形断面構成を有する、アーム170aに類似したアーム170bを含むブレード170などの部品と取り付けるための、本明細書で説明するアダプタ630に類似したアダプタ830を含む。
【0077】
[00109]アダプタ830は、ハウジング832を含む。ハウジング832は、本明細書で説明するように、アーム32の延長部156との嵌合係合のために構成される。ハウジング832は、たとえば本明細書で説明するボタン640に類似したプッシュボタン840の配備のための空洞836および空洞838を画定する。ハウジング832は、本明細書で説明するように、開位置および/または解放位置におけるボタン840の一部分の配備のための凹部844を画定する。
【0078】
[00110]ハウジング832は、空洞836、838に対して直角に配備された空洞850を画定する面834を含む。空洞850は、アーム32を用いてブレード170を非ロック位置とロック位置との間に配備するように、アダプタ830内での、これに対するアーム170bの平行移動を容易にするために、空洞836と連通する。空洞850は、卵形断面構成を有する。アーム170bは、延長部156に対するアーム170bの回転を阻止および/または防止するために面834がアーム170bの面を締まり嵌めで係合するように、空洞850内での配備のために構成される。
【0079】
[00111]ボタン840は、アーム32を用いてブレード170を非ロック位置とロック位置との間に配備するために、アーム170bとの係合を介して操作される、および/または平行移動のために開業医によって押し下げられる。アーム170bは、チャネル862を画定する面860を含む。面860は、チャネル862に対して配備された楔864を含む。楔864は、主傾斜部868を含む。楔864は、ロッキング傾斜部872を含む。傾斜部868、872は、本明細書で説明するように、ブレード170の平行移動および/またアーム32を用いたロッキングを容易にするために、本明細書で説明するように、楔888との係合のために構成される。
【0080】
[00112]ボタン840は面874を含む。延長部880および延長部882は、面874からハウジング832へと延びる。延長部880は、空洞836内での配備のために構成される。延長部880は、円筒状部分876を含む。延長部880は、チャネル886を画定する面884を含む。面884は、本明細書で説明するように、チャネル886に対して配備され、楔864との係合のために構成された楔888を含む。楔888は、傾斜部892を画定する。楔888は、傾斜部896を画定する。傾斜部892、896は頂点を形成する。傾斜部868は、本明細書で説明するものと同様に、ロック位置と開位置との間でボタン840を移動させるように傾斜部896を係合するために、頂点の上での傾斜部892との摺動可能な係合のために構成される。傾斜部872は、アダプタ830がアーム32を用いてブレード170を取り外し可能にロックするように、傾斜部896との摺動可能な係合のために構成される。延長部882は、空洞902を画定する面900を含む。空洞902は、アライメントピン904の配備のために構成される。
【0081】
[00113]いくつかの実施形態では、
図16および
図17に示すように、手術システム10は、たとえば本明細書で説明するアーム32などの部材をたとえばブレード170などの部品と取り付けるために構成されたアダプタ1030を含む。いくつかの実施形態では、アダプタ1030は、本明細書で説明するように、アーム32、34およびブレード170、204のうちの1つまたは複数とともに用いることが可能である。いくつかの実施形態では、アダプタ1030は、たとえばアーム170aなどのブレードのアームの一部分と、たとえば延長部156などの部材の一部分とを含む。いくつかの実施形態では、アダプタ1030は延長部156と接続され、そのような接続は、玉継手180に類似した球状関節を含む。いくつかの実施形態では、アダプタ1030は、アーム32およびブレード170と取り付けられた手術システム10の別個の構成要素を備える。
【0082】
[00114]アダプタ1030は、アーム32をブレード170と接続し、アーム170aおよび延長部156の相対運動を容易にする。いくつかの実施形態では、アダプタ1030は、本明細書で開創器12に関して説明するように、ブレード170が、手術手技に関連して、レール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して1つまたは複数の配向に1つまたは複数の自由度に移動可能であるように、アーム32をブレード170と接続する。いくつかの実施形態では、アダプタ1030は、ブレード170が延長部156に対して回転における2つの自由度と平行移動における1つの自由度とを含む複数の自由度に移動可能であるように、アーム32をブレード170と接続する。いくつかの実施形態では、アダプタ1030は、本明細書で説明するように、ブレード170が、ブレード170の位置決めを容易にするためにアーム32に対して独立しておよび選択的に移動可能であるように、アーム32をブレード170と接続する。
【0083】
[00115]アダプタ1030は、カラー1032を含む。カラー1032は、延長部156の配備のために構成された開口1038を画定する面1036を有する延長部1034を含む。延長部1034は軸Y1を画定する。いくつかの実施形態では、面1036および延長部156の面は、玉継手180に類似した球状関節を備える。
【0084】
[00116]カラー1032は、ネジ付きシャフト1046を有するハンドル1044の配備のための開口1042を画定する面1040を含む。ハンドル1044は、シャフト1046を回転させるようにハンドル1044を係合するために、たとえばドライバ(図示せず)などの同様の形状をした道具のビットの配備のために構成されたヘックスローブ(hexalobe)外形を有するソケット1048を含む。いくつかの実施形態では、ソケット1048は、ドライバの対応する形状をした部分の配備のために構成された十字形、フィリップス(phillips)、正方形、六角形、多角形、星形の断面構成を有する。
【0085】
[00117]カラー1032は、ジョー1054の配備のために構成された空洞1052を画定する内面1050を含む。ジョー1054は、配備およびシャフト1046とのネジによる固定のために構成されたネジ付き通路1058を画定する内面1056を含む。ジョー1054は、アーム32を用いて非ロック位置とロック位置の間にブレード170を配備するために、ネジによる固定においてハンドル1044と係合可能である。シャフト1046は、ジョー1054と係合されて、軸Y2を画定する。
【0086】
[00118]ジョー1054は、たとえば側方通路1062などの空洞を画定する面1060を含む。通路1062は、アーム170aの配備のために構成され、これらは軸Y3を画定する。面1060は、保持用フランジ1064を含む。フランジ1064は凹部1066を画定し、面1060はアーム170aの配備のために構成される。いくつかの実施形態では、フランジ1064は、アダプタ1030を用いてアーム170aを保持するためにスナップ嵌め構成で配向付けられる。いくつかの実施形態では、アダプタ1030は、最終的な配向におけるアーム32の固定の前にアダプタ1030を用いてアーム170aを保持するように、アーム170aを用いて暫定的に閉鎖またはロックされた位置にアダプタ1030を付勢するために、空洞1052内に配備されたばね(図示せず)を含む。いくつかの実施形態では、暫定的に閉鎖またはロックされた位置は、ジョー1054が空洞1052に対してアーム170aを用いて上方に付勢されるおよび/または引っ張られることを含む。いくつかの実施形態では、ばね(図示せず)は、シャフト1046のまわりに配備される。いくつかの実施形態では、ばね(図示せず)は、ジョー1054と面1050との間に配備される。
【0087】
[00119]アダプタ1030は、ブレード170が複数の自由度に移動可能であるように、アーム32をブレード170と接続する。アダプタ1030は、延長部156を用いて固定される。アーム170aは、通路1062に対して配備される。アダプタ1030は、最終的な配向におけるアーム32の固定の前にアダプタ1030を用いてアーム170aを保持するように、アーム170aを用いてハンドル1044および/またはジョー1054を暫定的に閉鎖またはロックされた位置に付勢するために、ばねによりあらかじめ荷重が加えられる。
【0088】
[00120]アーム170aは、延長部156に対して、回転における2つの自由度と平行移動における1つの自由度とを含む、アダプタ1030によって容易にされる少なくとも3つのさらなる自由度に移動可能である。アーム170aは、延長部156に対して選択された配向に、
図16の矢印Dによって示される方向に軸Y2に対して軸Y2のまわりで回転可能であり、矢印Eによって示される方向に軸Y3に対して軸Y3のまわりで回転可能であり、矢印Fによって示される方向に軸Y3に対して軸Y3に沿って平行移動可能である。本明細書で説明するように、選択された配向における延長部156に対するブレード170の位置決め時、ドライバはがソケット1048と係合される、および/またはハンドル1044が、ジョー1054と螺合するシャフト1046を回転させるように操作される。シャフト1046は、選択された配向に延長部156を用いてブレード170をロックするようにアーム170aを係合する。
【0089】
[00121]いくつかの実施形態では、手術システム10は、たとえば、ドライバ、エクステンダ、径違い継ぎ手(reducer)、スプレッダ、ディストラクタ(distractor)、クランプ、鉗子、昇降機(elevator)、およびドリルなどのさまざまな手術器具を備えてよく、これらの器具は代わりの大きさおよび寸法にされ、キットとして用意されてよい。いくつかの実施形態では、手術システム10は、手術器具を含む手術システム10の構成要素の導入および/または手術部位への送達を追跡するために用いられ得る、たとえばエミッタおよびセンサを用いる手術ナビゲーション構成要素などの、顕微手術技術および画像誘導技術の使用を備えてよい。たとえば、米国特許第6,021,343号、第6,725,080号、および第6,796,988号に記載された手術ナビゲーション構成要素およびそれらの使用法を参照されたい。これらの参考文献の各々の内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0090】
[00122]
図18〜
図30に示すアセンブリ、動作、および使用法において、本明細書で説明するシステムに類似した手術システム10は、患者の脊椎の一セクションを冒す、本明細書で説明するものなどの、脊椎疾患の治療のために手術手技とともに用いられる。手術システム10はまた、他の手術手技ともに用いられてもよい。対象身体の椎骨の冒されたセクションを治療するために、対象身体は、たとえば対象身体を支持するように構成された手術台などの手術固定面に対して側配向に配備される。
【0091】
[00123]対象身体Bは、OLIF手技がたとえば前方の血管系などの選択された筋肉および腹腔の解剖学的構造を回避しながら椎骨のL2−L5椎骨レベルの1つまたは複数の椎間腔への直接的アクセスを提供するために腰筋の前で斜めに実行可能であるように配向付けられる。いくつかの実施形態では、対象身体を横に配置することによって、斜角で配備される手術進入路Pへのアクセスが容易になる。いくつかの実施形態では、対象身体を横に配置することによって、重力の影響を介した手術進入路Pから離れるような腹腔内容物の自然な動きが容易になる。
【0092】
[00124]いくつかの実施形態では、腰筋が斜め手術進入路Pに沿って回避されるため、腰筋PM中に存在する神経を監視するまたはその位置を特定する必要がないので、腰筋は、手術手技中は完全に麻痺させられる。いくつかの実施形態では、腰筋を麻痺させることによって、手術手技中の腰筋の操作および/または後退が容易になる。
【0093】
[00125]L2およびL5椎間板腔、下部肋骨、ならびに腸骨稜は、皮膚上でランドマークとしてマークすることができる。いくつかの実施形態では、たとえば、単一椎骨レベル手技では、対象身体は、標的椎間板の中間部の4〜10センチメートル(cm)前方(または腸骨稜の上部から臍までの距離の約3分の1)にマークされる。3cm〜6cmの垂直方向、水平方向、または斜めの切開が、対象身体の組織内で行われる。いくつかの実施形態では、たとえば、2つの椎骨レベルの手技では、対象身体は、間の椎体の中間部の4〜10cm前方にマークされ、対象身体の組織内で切開が行われる。一実施形態では、手術レベルの腰椎前湾は、椎間板腔と合致する角度を決定するために皮膚上でマーク可能である。
【0094】
[00126]いくつかの実施形態では、腹部筋肉系に到達するまで、皮下脂肪層が切開される。いくつかの実施形態では、単極焼灼は止血に利用可能であり、小型留置開創器は、皮膚および皮下層の初期切開に使用可能である。いくつかの実施形態では、外腹斜筋膜は、遭遇する第1の平面であり、明確に切開する必要がある唯一の層である。いくつかの実施形態では、クランプが、外腹斜筋、内腹斜筋、および腹横筋の線維を鈍く(bluntly)広げるために使用される。いくつかの実施形態では、これらの筋肉層は反対方向に延びるので、切開は、筋線維に沿って実行される。
【0095】
[00127]いくつかの実施形態では、人差し指が、内側腹壁を後方に追って腰筋に至るために利用される。いくつかの実施形態では、指または刃先の鈍い計器が、腹膜とともに映る尿管を含む腹膜内容物と後腹膜脂肪を、腰筋PMの前側部分を越えて前方椎体まで前方に取り除くために使用される。
【0096】
[00128]拡張器300が、腰筋に対して前側、かつ腹膜に対して後側に(図示せず)、
図18に示すように、手術進入路Pに沿った斜め軌道に沿って切開部Iに最初に挿入される。拡張器302は、
図19に示すように、テレスコープ型構成で拡張器300の上に挿入される。いくつかの実施形態では、拡張器302は、拡張器300の上に、中心のアライメントに配備される。拡張器304は、
図20に示すように、テレスコープ型構成で拡張器302の上に挿入される。いくつかの実施形態では、拡張器304は、拡張器302の上に、中心のアライメントに配備される。
【0097】
[00129]本明細書で説明するように、たとえば開創器12などの手術器具は、組織を離間するために、切開部Iとともに手術進入路Pと連通して配備される。本明細書で説明する開創器ブレード70、72、170、および204は、本明細書で説明するように、組織および/または血管を保護するためにL2−L5椎間腔のまわりでの順次挿入のために構成される。レール14は、本明細書で説明するように、手術機器に取り付けられる。いくつかの実施形態では、たとえばアダプタ1030などのアダプタは、本明細書で説明するものに類似したアーム32および/または34ならびにブレード170および/または204と取り付けられる。
【0098】
[00130]本明細書で説明するラック開創器アセンブリ80およびブレード70、72は、アーム30と取り付けられる。ラック開創器アセンブリ80およびブレード70、72は、アーム30によって拡張器304とのアライメントへと操作される。ブレード70、72は、手術手技に関連して手術部位に隣接するレール14、アーム30、固定の手術機器、および/または対象身体Bの組織に対して、1つまたは複数の配向に移動可能である。ブレード70、72が身体Bに対して頭尾配向に拡張器304の上で手術進入路Pに沿った斜め軌道に沿って導入されるように、ブレード70、72は、閉鎖構成において、
図21および
図22に示す位置に配備される。拡張器300、302、304が、切開部Iから除去される。ブレード70、72は、ラック開創器アセンブリ80によって、
図25に示す開位置へと操作される。ブレード70は、身体Bに対して頭尾配向に組織を離間するようにブレード72に対して平行移動される。
【0099】
[00131]ブレード170は、手術手技に関連して手術部位に隣接するレール14、アーム32、固定の手術機器、および/または対象身体Bの組織に対して、1つまたは複数の配向に複数の自由度で移動可能である。ブレード170は、
図28に示すように、ブレード170を位置合わせして身体Bに対して前側配向および/または切開部Iの前側部分との係合へと誘導する切開部Iに対してアダプタ1030および/またはアーム32を介して、本明細書で説明する移動に操作される。
【0100】
[00132]ブレード204は、手術手技に関連して手術部位に隣接するレール14、アーム34、固定の手術機器、および/または対象身体Bの組織に対して、1つまたは複数の配向に複数の自由度で移動可能である。ブレード204は、
図30に示すように、ブレード204を位置合わせして身体Bに対して後側配向および/または切開部Iの後側部分との係合へと誘導する切開部Iに対してアダプタ1030および/またはアーム34を介して、本明細書で説明する移動に操作される。開創器12は、手術進入路Pを画定するために切開部Iに隣接する組織を離間し、これによって、手術進入路Pを通して計器および/またはインプラントを身体Bに斜めに挿入することが可能になる。
【0101】
[00133]いくつかの実施形態では、椎間板切除術は、手術進入路Pを介して実行される。いくつかの実施形態では、たとえば、Cobb昇降機、槌、シェーバー、鋸歯状キュレット、やすり、環状キュレット、子宮キュレット、および/またはそれらの組み合わせなどの計器が、椎間板腔の椎間板切除術を実行するために利用される。
【0102】
[00134]いくつかの実施形態では、前縦靱帯(ALL)解放手技が、椎間板切除術後にOLIF手法を使用して実行可能である。たとえば、ALLをゆるめることは、OLIF手術進入路がALLのすぐ近くにあるようにALL内に孔または部分的切れ目を置くことによって実行可能である。
【0103】
[00135]いくつかの実施形態では、トライアル用インプラント(図示せず)が、手術進入路Pに沿って送達される。トライアル用インプラントは、L2−L5椎骨レベルの1つまたは複数の椎間腔を伸延し、椎間腔内に適切な張力を加えて間接的な減圧を可能にするために使用される。一実施形態では、椎間板腔の直接的な減圧は、ヘルニアを起こした椎間板の一部分を除去することによって実行される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の椎体間インプラントは、L2−L5椎骨レベルの1つまたは複数の椎間腔を用いた埋め込みのために、手術進入路Pに沿って導入および送達可能である。
【0104】
[00136]いくつかの実施形態では、パイロット孔などが、骨留め具を受け入れるならびに/またはロッドおよびプレートを含み得る脊椎構造物を取り付けるために手術進入路Pを介してその椎間腔に隣接する椎骨内に作製される。挿入物は、L2−L5椎骨レベルの1つまたは複数の椎骨および/または椎間腔に隣接する埋め込みを目的として、手術部位に隣接する手術進入路Pに沿った送達のために、インプラントおよび/または脊椎構造物と取り付けられる。
【0105】
[00137]本明細書で説明する手技の完了時、手術システム10の手術器具、アセンブリ、および埋め込まれていない構成要素が除去され、切開部が閉じられる。手術システム10の構成要素のうちの1つまたは複数は、ポリマーなどの放射線透過性材料から作製可能である。放射線不透過性マーカは、X線技法、蛍光透視技法、CT技法、または他のイメージング技法の下で識別のために含まれてよい。いくつかの実施形態では、本明細書で説明する手術ナビゲーション、顕微手術技法、および画像誘導技術の使用は、手術システム10を用いて脊椎悪化または損傷にアクセスする、見る、および修復するために用いられてよい。いくつかの実施形態では、手術システム10は、インプラントおよび/または脊椎構造物を含んでよく、インプラントおよび/または脊椎構造物としては、単一椎骨レベルまたは複数の椎骨レベルとともに使用するための1つまたは複数のプレート、ロッド、コネクタ、および/または骨留め具がある。
【0106】
[00138]一実施形態では、手術システム10は作用物質を含み、この作用物質は、手術システム10の構成要素および/または面の中、その上、またはそのまわりに配備、充填、被覆、または積層されてよい。いくつかの実施形態では、作用物質としては、たとえば、固定手術システム10の構成要素および/または面の椎骨との固定を高めるための、骨移植同種移植片、異種移植片、自家移植片、骨ペースト、骨チップ、Skelite(登録商標)、および/またはBMPなどの骨成長促進物質があり得る。いくつかの実施形態では、作用物質としては、たとえば、疼痛、炎症、および変性を治療するための徐放を含む放出のための1つまたは複数の治療薬および/または薬物があり得る。そのような実施形態では、チタンコーティングが、PEEK/チタンインプラントを形成するために、限定するものではないが、プラズマスプレーコーティングおよび/またはチタンプレートの機械的アタッチメントを含むさまざまな方法を介して適用されることがある。
【0107】
[00139]一実施形態では、
図31〜
図33に示すように、本明細書で説明するシステムおよび方法に類似した手術システム10は、本明細書で説明する開創器12に類似した手術開創器1112を備える。手術開創器1112は、アーム30に類似したアーム1130に取り付けられた、本明細書で説明するラック開創器アセンブリ80およびブレード70、72と、本明細書で説明するアーム34に類似したアーム1134に取り付けられた本明細書で説明するブレード170とを含む。
【0108】
[00140]アーム1130は、延長部1154と、延長部1156とを含む。延長部1154は、車軸関節1162を形成するカラー1158およびカラー1160によるレール14との枢動可能な接続のために構成される。延長部1156は、
図31に示すように、ラック開創器アセンブリ80との接続のために構成される。延長部1154は、たとえば、本明細書で説明する玉継手180に類似した玉継手1164などの球状関節を介して延長部1156に接続される。玉継手1164は、延長部1154に対する延長部1156の移動および/またはトグルの自由を提供するように構成される。アーム1130は、手術手技に関連して、レール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して、1つまたは複数の配向に対する複数の自由度で移動可能である。いくつかの実施形態では、アーム1130は、本明細書で説明するように、たとえば、ブレード70、72などの部品の位置決めを容易にするために、レール14に対して独立しておよび選択的に移動可能である。
【0109】
[00141]本明細書で説明するアーム32に類似したアーム1132は、アーム1130との取り付けのために構成される。アーム1132は、アーム1130に対して独立した選択的な移動のために構成される。アーム1132は、端部1170と端部1172との間に延びる。端部1172は、アーム1132がアーム1130に沿って平行移動可能であるようにクランプ1174によるアーム1130への取り付けのために構成される。クランプ1174は、アーム1130に沿った平行移動およびアーム1130に対するアーム1132の固定を容易にするように構成されたハンドル1176を含む。
【0110】
[00142]アーム1132は、延長部1178と、延長部1180とを含む。延長部1178は、クランプ1174から、たとえば垂直などの角度配向に延びる。延長部1180は、
図32に示すように、患者の身体Bに対するブレード170の前方の配置を容易にするために延長部1178から延びる。いくつかの実施形態では、延長部1178のすべてまたは一部分のみは、たとえば、中心から外れた、連続的、ずらされた、横断する、および/または平行などの代替構成で、クランプ1174から延びてよい。
【0111】
[00143]延長部1180は、たとえば、本明細書で説明する玉継手180に類似した玉継手1182などの球状関節を介して延長部1178に接続される。玉継手1182は、延長部1178に対する延長部1180の移動および/またはトグルの自由を提供するように構成される。アーム1132は、手術手技に関連して、レール14、固定の手術機器、および/または対象身体Bに対して、1つまたは複数の配向に対する複数の自由度で移動可能である。いくつかの実施形態では、アーム1132は、本明細書で説明するように、たとえば、ブレード170などの部品の位置決めを容易にするために、レール14に対して独立しておよび選択的に移動可能である。
【0112】
[00144]動作時、ラック開創器アセンブリ80およびブレード70、72は、アーム1130と取り付けられる。ラック開創器アセンブリ80およびブレード70、72は、アライメントへと操作され、手術手技に関連して手術部位に隣接するレール14、アーム1130、固定の手術機器、および/または対象身体Bの組織に対して、1つまたは複数の配向に移動可能である。ブレード70、72は、本明細書で説明するものと同様に、閉鎖構成で切開部と配備される。ブレード70、72は、
図31に示すように、ブレード70が身体Bに対して頭尾配向に組織を離間するようにブレード72に対して平行移動されるように、ラック開創器アセンブリ80によって開位置へと操作される。
【0113】
[00145]ブレード170は、手術手技に関連して手術部位に隣接するレール14、アーム1132、固定の手術機器、および/または対象身体Bの組織に対して、1つまたは複数の配向に複数の自由度で移動可能である。ブレード170は、ブレード170を位置合わせして身体Bに対して前側配向および/または切開部Iの前側部分との係合へと誘導する切開部Iに対して、本明細書で説明する移動に操作される。いくつかの実施形態では、ブレード204に類似した後側ブレードは、本明細書で説明するものと同様に、切開部Iと配備されてよい。
【0114】
[00146]さまざまな修正および/または組み合わせが、本明細書で開示する実施形態に対してなされてよいことが理解されよう。したがって、上記の説明は、限定と解釈されるべきではなく、単にさまざまな実施形態の例示と解釈されるべきである。当業者は、本明細書に添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内の他の修正を想定するであろう。