【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の種々の態様は、独立請求項1及び8に列挙される。
【0009】
本発明に係る消費者製品用包装体、特に喫煙具用包装体は、
容器下壁、並びに、該容器下壁から延びる、容器前壁、容器後壁、及び、二つの対向する容器側壁であってそれぞれが前記容器前壁を前記容器後壁に接続している前記容器側壁、により定められた区画が形成された、容器であって、
前記容器前壁、前記容器後壁及び前記二つの容器側壁は、前記区画にアクセスできるようにするための前記容器下壁に対向している上部開口を定めている、容器と、
蓋体上壁、蓋体前壁、蓋体後壁、及び、二つの対向する蓋体側壁であってそれぞれが前記蓋体前壁を前記蓋体後壁に接続している前記蓋体側壁、を備えた、蓋体であって、
前記蓋体は、前記容器前壁、前記容器後壁又は前記容器側壁の一つ、のうちのいずれか一つに対してヒンジの周りを閉じた位置と開いた位置との間において回動可能になっており、
前記蓋体は、閉じた位置においては前記容器の前記上部開口を閉じており、開いた位置においては後方に傾けられて前記上部開口を通して前記容器における前記区画にアクセス可能にする、蓋体と、を備え、
前記蓋体は、さらに、前記蓋体上壁の接触表面に結合された強化構造を備え、
該強化構造は、前記蓋体前壁から延びている蓋体上壁カウンターパネル、第1蓋体側壁から延びている第1安定化フラップ、及び、第2蓋体側壁から延びている第2安定化フラップを備え、
前記強化構造は、さらに、前記第1安定化フラップにおける端縁の少なくとも一部が、前記蓋体上壁カウンターパネルにおける第1端縁の少なくとも一部に合わさり、且つ、前記第2安定化フラップにおける端縁の少なくとも一部が、前記蓋体上壁カウンターパネルにおける第2端縁の少なくとも一部に合わさるように、構成されている。
【0010】
さらに、本発明に係る消費者製品用包装体、特に喫煙具用包装体を折り曲げて組み立てるための包装体用ブランクは、
蓋体上壁パネル、蓋体上壁カウンターパネル、第1安定化フラップ及び第2安定化フラップを備え、
前記包装体の蓋体における蓋体上壁が、前記蓋体上壁パネル、前記蓋体上壁カウンターパネル、前記第1安定化フラップ及び前記第2安定化フラップを備え、且つ、前記蓋体上壁パネルの外側表面が、前記蓋体上壁の外側表面を形成するように、前記包装体用ブランクは、包装体へと折り曲げて組み立て可能となっており、
前記第1安定化フラップにおける端縁の少なくとも一部が、前記蓋体上壁カウンターパネルにおける第1端縁の少なくとも一部に合わさり、且つ、前記第2安定化フラップにおける端縁の少なくとも一部が、前記蓋体上壁カウンターパネルにおける第2端縁の少なくとも一部に合わさるように、前記蓋体上壁カウンターパネル、前記第1安定化フラップ及び前記第2安定化フラップのそれぞれは、前記蓋体上壁パネルの前記外側表面に対向する前記蓋体上壁パネルの接触表面に直接結合可能となっている。
【0011】
本発明のさらなる態様は、各従属請求項に列挙される。
【0012】
前記包装体の好ましい形態においては、少なくとも前記蓋体上壁カウンターパネルが、該蓋体上壁カウンターパネルが結合した前記蓋体上壁の前記接触表面に対向する前記蓋体上壁カウンターパネルの内側表面に印刷された印を備えてもよい。
【0013】
また、前記包装体の好ましい形態においては、前記蓋体前壁が、該蓋体前壁における蓋体前壁パネルに結合されたもう一つの強化構造を備える。
【0014】
好ましくは、前記蓋体上壁カウンターパネルは、長方形状であり、且つ、前記第1蓋体側壁から前記第2蓋体側壁への方向における前記蓋体上壁カウンターパネルの最大寸法は、二つの蓋体側壁の間の最大距離よりも小さい。
【0015】
前記包装体の他の好ましい形態においては、前記蓋体上壁カウンターパネルは、前記蓋体前壁に隣接する第1基端、及び、該第1基端に平行であり且つ該第1基端より小さく前記蓋体後壁に隣接する第2基端を有する台形状である。
【0016】
前記包装体の有利な形態においては、前記二つの蓋体側壁それぞれには、二つのサイドフラップが形成されている。
【0017】
前記包装体のさらに有利な形態においては、前記二つの容器側壁それぞれには、二つの容器サイドフラップが形成されている。
【0018】
前記包装体用ブランクの好ましい形態においては、前記蓋体上壁カウンターパネルは、長方形状であり、且つ、前記蓋体上壁カウンターパネルの長手方向における最大寸法は、前記蓋体上壁パネルの長手方向における最大寸法よりも小さく、
前記ブランクの長手方向における前記第1安定化フラップ及び前記第2安定化フラップの寸法は、実質的には、前記蓋体上壁パネル及び前記蓋体上壁カウンターパネルそれぞれの最大寸法の差の50%に等しい。
【0019】
あるいは、前記蓋体上壁カウンターパネルは、前記蓋体上壁パネルに隣接する大基端、及び、該大基端に平行であり且つ該大基端に対向している小基端を有する台形状であり、
前記第1安定化フラップ及び前記第2安定化フラップは、前記蓋体上壁パネルの前記接触表面に、前記蓋体上壁カウンターパネル、前記第1安定化フラップ及び前記第2安定化フラップが折り曲げられて結合されることにより、前記蓋体上壁カウンターパネルの側端縁に合わさるように構成された上部自由端縁を備える四辺形状である。
【0020】
前記包装体用ブランクの他の好ましい形態においては、前記包装体用ブランクは、さらに、第1折曲線により前記蓋体上壁パネルから区切られた蓋体前壁パネルと、
第2折曲線により前記蓋体前壁パネルから区切られ、且つ、第3折曲線により前記蓋体上壁カウンターパネルから区切られた蓋体前壁カウンターパネルと、
前記第1折曲線に対向している第4折曲線により前記蓋体上壁パネルから区切られた蓋体後壁パネルと、
少なくとも一つの折曲線により前記蓋体前壁パネルからそれぞれが区切られたサイドフラップの第1の組と、
少なくとも一つの折曲線により前記蓋体後壁パネルからそれぞれが区切られたサイドフラップの第2の組と、
第5折曲線により前記第2の組のうちの第1サイドフラップから区切られている前記第1安定化フラップと、
第6折曲線により前記第2の組のうちの第2サイドフラップから区切られている前記第2安定化フラップと、を備える。
【0021】
好ましくは、前記包装体用ブランクは、さらに、
第7折曲線により前記蓋体後壁パネルから区切られている容器後壁パネルと、
第8折曲線により前記容器後壁パネルから区切られている容器下壁パネルと、
第9折曲線により前記容器下壁パネルから区切られている容器前壁パネルと、
少なくとももう一つの折曲線により前記容器後壁パネルからそれぞれが区切られている二つの容器サイドフラップの第1の組と、
少なくとももう一つの折曲線により前記容器前壁パネルから区切られている二つの容器サイドフラップの第2の組と、
第10折曲線により前記第1の組のうちの第1容器サイドフラップから区切られている第1強化舌部と、
第11折曲線により前記第1の組のうちの第2容器サイドフラップから区切られている第2強化舌部と、を備える。
【0022】
本発明は、さらに、開示した前記ブランクにおける形態の一つを折り曲げて組み立てることにより、上記の包装体を形成する方法を提供し、
前記第1安定化フラップにおける端縁の少なくとも一部が、前記蓋体上壁カウンターパネルにおける第1端縁の少なくとも一部に合わさり、且つ、前記第2安定化フラップにおける端縁の少なくとも一部が、前記蓋体上壁カウンターパネルにおける第2端縁の少なくとも一部に合わさるように、前記蓋体上壁カウンターパネル、前記第1安定化フラップ及び前記第2安定化フラップを、前記蓋体上壁パネルの外側表面に対向する前記蓋体上壁パネルの接触表面に直接結合する。
【0023】
前記方法の好ましい形態においては、前記蓋体前壁パネルが前記蓋体前壁の前記外側表面を形成するように、前記蓋体前壁カウンターパネルを前記第2折曲線にて折り曲げ且つ前記蓋体前壁パネルに結合し、
前記第1の組の前記第1サイドフラップと前記第2の組の前記第1サイドフラップとを結合することにより第1蓋体側壁を形成し、
前記第1の組の前記第2サイドフラップと前記第2の組の前記第2サイドフラップとを結合することにより、前記第1蓋体側壁に対向する第2蓋体側壁を形成する。
【0024】
好ましくは、容器後壁を、前記容器後壁パネルから形成し、
前記蓋体は、前記第7折曲線により実現されるヒンジを介して前記蓋体後壁に連結されており、
容器下壁を、前記第1強化舌部と前記第2強化舌部とを前記容器後壁パネルに結合することにより形成し、
前記容器後壁に対向する容器前壁を、前記容器前壁パネルから形成し、
第1容器側壁を、前記第1の組のうちの前記第1容器サイドフラップと前記第2の組のうちの前記第1容器サイドフラップとを結合することにより形成し、
前記第1容器側壁に対向する第2容器側壁を、前記第1の組のうちの前記第2容器サイドフラップと前記第2の組のうちの前記第2容器サイドフラップとを結合することにより形成する。