(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記端末装置が現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを確定した場合、前記通信方法はさらに、
前記端末装置がネットワーク装置へ第一のメッセージを送信し、前記第一のメッセージが、Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを示すことに用いられることと、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された第二のメッセージを受信し、前記第二のメッセージが、前記端末装置に割り当てられた、D2Dモードで前記第一のサービスの通信を実行するためのリソースを示すことに用いられることとを含み、
前記端末装置がD2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することは、前記端末装置が前記ネットワーク装置から前記端末装置に割り当てれた前記リソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することを含むことを特徴とする
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信方法。
リソースプールのアイドルリソースを使用してD2D通信を実行することは、第一のタイマが終了した時に前記リソース割り当てメッセージを受信しない場合、前記リソースプールのアイドルリソースを使用してD2D通信を実行することを含み、
前記リソース割り当てメッセージに示されたリソースを使用して前記送信対象データに対するD2D通信を実行することは、
前記第一のタイマが終了した後に起動された第二のタイマ内に前記ネットワーク装置から割り当てられた前記リソース割り当てメッセージを受信した場合、前記端末装置が前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することを放棄し、前記リソース割り当てメッセージに示された前記リソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することを含むことを特徴とする
請求項1に記載の通信方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、遅延を低減し、通信品質を向上させることができる通信方法、端末装置、ネットワーク装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一の態様による通信方法は、
端末装置が現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを確定すること、又は、端末装置が、現在Uuインタフェースに基づいて第一のサービスの通信を行う時に、無線リンクが失敗することを確定することと、
前記端末装置が端末間直接接続(D2D)通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することとを含む。
【0005】
第一の態様と組み合わせ、第一の態様の第一の可能な実施形態では、前記端末装置が現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを確定することは、
前記端末装置がUuインタフェースに基づく第一のサービスの通信の遅延が前記第一のサービスのサービス品質(QoS)要求を満たすことができないことを確定することを含む。
【0006】
第一の態様又は上記のいずれかの可能な実施形態と組み合わせ、第一の態様の第二の可能な実施形態では、前記端末装置がD2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することは、
前記端末装置がD2D通信のためのリソースプールにアイドルリソースが存在するか否かを監視することと、
前記アイドルリソースが存在する場合、前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することとを含む。
【0007】
第一の態様又は上記のいずれかの可能な実施形態と組み合わせ、第一の態様の第三の可能な実施形態では、前記端末装置がD2D通信のためのリソースプールにアイドルリソースが存在するか否かを監視する前に、前記通信方法はさらに、
前記ネットワーク装置から送信されたダウンリンク放送チャネルによって前記リソースプールの情報を確定することを含む。
【0008】
第一の態様又は上記のいずれかの可能な実施形態と組み合わせ、第一の態様の第四の可能な実施形態では、前記端末装置が現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを確定した場合、前記通信方法はさらに、
前記端末装置がネットワーク装置へ第一のメッセージを送信し、前記第一のメッセージが、Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを示すことに用いられることと、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された第二のメッセージを受信し、前記第二のメッセージが、前記端末装置に割り当てられた、D2Dモードで前記第一のサービスの通信を実行するためのリソースを示すことに用いられることとを含み、
前記端末装置がD2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することは、前記端末装置が前記ネットワーク装置から前記端末装置に割り当てれた前記リソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することを含む。
【0009】
第一の態様又は上記のいずれかの可能な実施形態と組み合わせ、第一の態様の第五の可能な実施形態では、前記端末装置がD2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することは、
前記端末装置がD2D通信のためのリソースプールのアイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行した後、前記第二のメッセージを受信した場合、前記端末装置が前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することを放棄し、前記ネットワーク装置から端末装置に割り当てられた前記リソースを使用し、D2D通信方式で前記第一のサービスの通信を実行することを含む。
【0010】
第一の態様又は上記のいずれかの可能な実施形態と組み合わせ、第一の態様の第六の可能な実施形態では、前記端末装置がD2D通信方式で前記第一のサービスの通信を実行することは、
第一のタイマ内に前記第二のメッセージを受信しない場合、D2D通信のためのリソースプールのアイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することと、
前記第一のタイマが終了した後に起動された第二のタイマ内に前記第二のメッセージを受信した場合、前記端末装置が前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することを放棄し、前記ネットワーク装置から端末装置に割り当てられた前記リソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することとを含む。
【0011】
第一の態様又は上記のいずれかの可能な実施形態と組み合わせ、第一の態様の第七の可能な実施形態では、前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された第二のメッセージを受信する前に、前記通信方法はさらに、
前記端末装置がネットワーク装置から送信されたスクランブリングシーケンス番号を受信することと、
前記端末装置がネットワーク装置へ送信対象データのデータ量を報告することとを含み、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された第二のメッセージを受信することは、前記スクランブリングシーケンス番号を使用し、ネットワーク装置が前記データ量に基づいて送信した前記第二のメッセージを受信することを含む。
【0012】
第一の態様又は上記のいずれかの可能な実施形態と組み合わせ、第一の態様の第八の可能な実施形態では、前記端末装置がD2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することは、
前記ネットワーク装置から前記端末装置に予め構成されたリソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することを含む。
【0013】
第二の態様による通信方法は、
端末装置がネットワーク装置から送信された指示情報を受信し、前記指示情報が前記第一のサービスの通信をUuインタフェースに基づく通信モードから端末間直接接続(D2D)通信モードに切り替えることを示すことに用いられることと、
前記端末装置がD2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することとを含む。
【0014】
第二の態様と組み合わせ、第二の態様の第一の可能な実施形態では、前記端末装置がD2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することは、
前記端末装置がD2D通信のためのリソースプールにアイドルリソースが存在するか否かを監視することと、
前記アイドルリソースが存在する場合、前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することとを含む。
【0015】
第二の態様又はその上記のいずれかの可能な実施形態と組み合わせ、第二の態様の第二の可能な実施形態では、前記指示情報はさらにD2D通信のためのリソースを含み、
前記端末装置がD2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することは、
前記端末装置が前記D2D通信モードで前記指示情報に示された前記リソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することを含む。
【0016】
第二の態様又はその上記のいずれかの可能な実施形態と組み合わせ、第二の態様の第三の可能な実施形態では、端末装置がネットワーク装置から送信された指示情報を受信する前に、前記通信方法はさらに、
前記端末装置が前記ネットワーク装置へ通知メッセージを送信し、前記通知メッセージが、前記Uuインタフェースに基づいて通信する前記第一のサービスの遅延又は遅延がサービス品質(QoS)要求を満たすか否かを示すことに用いられることを含む。
【0017】
第二の態様又はその上記のいずれかの可能な実施形態と組み合わせ、第二の態様の第四の可能な実施形態では、前記通知メッセージはさらに前記Uuインタフェースに基づいて通信する他のサービスの遅延又は遅延がQoS要求を満たすか否かを示すことに用いられる。
【0018】
第三の態様による通信方法は、
ネットワーク装置が、現在Uuインタフェースに基づいて通信する第一のサービスが端末間直接接続(D2D)通信を行う必要があることを確定することと、
端末装置へ指示情報を送信し、前記指示情報が前記第一のサービスの通信をUuインタフェースに基づく通信モードからD2D通信モードに切り替えることを示すことに用いられることとを含む。
【0019】
第三の態様と組み合わせ、第三の態様の第一の可能な実施形態では、前記指示情報はさらにD2D通信のためのリソースを含む。
【0020】
第三の態様又はその第一の可能な実施形態と組み合わせ、第三の態様の第二の可能な実施形態では、前記通信方法はさらに、
端末装置から送信された複数のサービスの通信品質又は通信遅延を受信し、前記複数のサービスが第一のサービスを含むことと、
前記複数のサービスの現在の通信品質又は通信遅延に基づき、第一のサービスがD2D通信を行う必要があることを確定することとを含む。
【0021】
第四の態様による通信方法は、
端末装置が現在の端末間直接接続(D2D)通信モードでの送信対象データのデータ量を確定することと、
前記端末装置が前記ネットワーク装置へ前記データ量を報告することと、
前記ネットワーク装置から送信されたリソース割り当てメッセージを受信した場合、前記リソース割り当てメッセージに示されたリソースを使用し、前記送信対象データに対するD2D通信を実行し、前記リソース割り当てメッセージが前記送信対象データに割り当てられた、D2D通信のためのリソースを示すことに用いられることと、
前記リソース割り当てメッセージを受信しない場合、リソースプールのアイドルリソースを使用してD2D通信を実行し、前記リソースプールがD2D通信に利用可能なリソースを含むこととを含む。
【0022】
第四の態様と組み合わせ、第四の第一の可能な実施形態では、
リソースプールのアイドルリソースを使用してD2D通信を実行することが、第一のタイマが終了した時に前記リソース割り当てメッセージを受信しない場合、前記リソースプールのアイドルリソースを使用してD2D通信を実行することを含み、
前記リソース割り当てメッセージに示されたリソースを使用して前記送信対象データに対するD2D通信を実行することが、
前記第一のタイマが終了した後に起動された第二のタイマ内に前記ネットワーク装置から割り当てられた前記リソース割り当てメッセージを受信した場合、前記端末装置が前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することを放棄し、前記リソース割り当てメッセージに示された前記リソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することを含む。
【0023】
第四の態様又はその第一の可能な実施形態と組み合わせ、第四の態様の第二の可能な実施形態では、前記通信方法はさらに、
前記端末装置がネットワーク装置から送信されたスクランブリングシーケンス番号を受信することと、
前記スクランブリングシーケンス番号を使用し、ネットワーク装置が前記データ量に基づいて送信した前記リソース割り当てメッセージを受信することとを含む。
【0024】
第五の態様による端末装置は、上記第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行するように構成される。具体的には、該端末装置は、上記第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行するためのユニットを備える。
【0025】
第六の態様による端末装置は、前記第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行するように構成される。具体的には、該端末装置は、上記第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行するためのユニットを備える。
【0026】
第七の態様によるネットワーク装置は、前記第三の態様又は第三の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行するように構成される。具体的には、該ネットワーク装置は、上記第三の態様又は第三の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行するためのユニットを備える。
【0027】
第八の態様による端末装置は、前記第四の態様又は第四の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行するように構成される。具体的には、該端末装置は、上記第四の態様又は第四の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行するためのユニットを備える。
【0028】
第九の態様による端末装置は、メモリとプロセッサとを備え、該メモリが命令を記憶することに用いられ、該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行することに用いられ、且つ該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行すると、該実行により該プロセッサが第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行する。
【0029】
第十の態様による端末装置は、メモリとプロセッサとを備え、該メモリが命令を記憶することに用いられ、該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行することに用いられ、且つ該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行すると、該実行により該プロセッサが第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行する。
【0030】
第十一の態様によるネットワーク装置は、メモリとプロセッサとを備え、該メモリが命令を記憶することに用いられ、該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行することに用いられ、且つ該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行すると、該実行により該プロセッサが第三の態様又は第三の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行する。
【0031】
第十二の態様による端末装置は、メモリとプロセッサとを備え、該メモリが命令を記憶することに用いられ、該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行することに用いられ、且つ該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行すると、該実行により該プロセッサが第四の態様又は第四の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行する。
【0032】
第十三の態様によるコンピュータ記憶媒体は、プログラムコードを記憶し、該プログラムコードが上記第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行することを示すことに用いられる。
【0033】
第十四の態様によるコンピュータ記憶媒体は、プログラムコードを記憶し、該プログラムコードが上記第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行することを示すことに用いられる。
【0034】
第十五の態様によるコンピュータ記憶媒体は、プログラムコードを記憶し、該プログラムコードが上記第三の態様又は第三の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行することを示すことに用いられる。
【0035】
第十六の態様によるコンピュータ記憶媒体は、プログラムコードを記憶し、該プログラムコードが上記第四の態様又は第四の態様のいずれかの可能な実施形態の方法を実行することを示すことに用いられる。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の実施例の技術的解決策をより明確に説明するために、以下に本発明の実施例又は従来技術の記述において必要な図面を簡単に説明し、当然ながら、以下に記載される図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0038】
以下に本発明の実施例の図面を組み合わせながら、本発明の実施例に係る技術的解決策を明確に全面的に説明する。明らかに、説明した実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要せずに得た他の実施例は、全て本発明の保護範囲に属する。
【0039】
理解すべきものとして、本発明の技術的解決策は、様々な通信システム、例えばグローバルモバイル通信(GSM:Global System for Mobile Communication)システム、符号分割多元アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、長期発展型(LTE:Long Term Evolution)システム、高度な長期発展型(LTE−A:Advanced long term evolution)システム、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、5Gなどに応用されてもよい。
【0040】
いくつかの実施例では、端末間直接接続(D2D:Device to Device)通信は車間(V2V:Vehicle to Vehicle)通信、又はV2X通信を指すことができる。V2X通信では、Xは無線受信及び送信能力を有しているいかなるデバイスを広く指すことができ、例えば遅く移動する無線デバイス、速く移動する車載デバイス、又は無線送信及び受信能力を有しているネットワーク制御ノードであるがこれらに限定されない。もちろん、本発明の実施例はD2D通信ではなく、端末とセルラネットワークとの間の通信に用いられてもよい。
【0041】
本発明の実施例では、端末装置はアクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動サイト、遠隔局、遠隔端末、モバイル装置、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント又はユーザ装置と呼ばれても良い。アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol:セッション開始プロトコル)電話、WLL(Wireless Local Loop:ワイヤレスローカルループ)局、PDA(Personal Digital Assistant:パーソナルデジタルアシスタント)、無線通信機能を有しているハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス及び将来の5Gネットワークにおける端末装置であってもよい。ネットワーク装置は移動デバイスとの通信に用いられてもよく、ネットワーク装置はGSM(Global System of Mobile communication:グローバルモバイル通信システム)又はCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重アクセス)におけるBTS(Base Transceiver sttion:基地局)であってもよいし、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access:広帯域符号分割多重アクセス)におけるNB(NodeB:基地局)であってもよいし、LTE(Long Term Evolution:長期発展)におけるeNB又はeNodeB(Evolutional N ode B:発展型基地局)、又は中継局又はアクセスポイント、又は車載デバイス、ウェアラブルデバイス及び将来の5Gネットワークにおけるネットワーク装置であってもよい。
【0042】
本発明の実施例では、端末とネットワーク装置の間の通信インタフェースがUuインタフェースと呼ばれてもよく、端末装置と端末装置の間の直接接続インタフェースがPC5インタフェースと呼ばれてもよい。
【0043】
理解を容易にするために、以下に本発明の実施例に係る遅延取得方法について詳細に説明する。
【0044】
ステップAで、送信側は送信パケットに時間指示情報を追加し、該時間指示情報が該送信側から該受信側までの遅延を取得するために受信側に用いられる。
【0045】
選択可能に、該送信パケットはパケットデータ集約プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層パケット、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層パケット又はメディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)層パケットである。
【0046】
選択可能に、該送信パケットはデータパケット又は専用遅延プロービングパケットである。
【0047】
ステップBで、該送信側は該受信側へ該送信パケットを送信する。
【0048】
選択可能に、送信側は、該送信側から該受信側の遅延に対応するサービス品質(QoS:Quality of Service)を取得し、対応するサービス品質(QoS)に従って、該送信側が該受信側へ該送信パケットを送信する必要があることを確定する。
【0049】
ステップCで、受信側は送信側から送信された送信パケットを受信し、該送信パケットが時間指示情報を含む。
【0050】
ここで、受信側は、時間識別子情報を解析すると、送信側に時間識別子情報が追加された同じ層に行い、例えば、送信側がMAC層に時間識別子情報を追加すると、受信側はMAC層に時間識別子情報を解析する。
【0051】
ステップDで、該時間指示情報に基づき、該受信側は該送信側から該受信側までの遅延を確定する。
【0052】
選択可能に、本発明の実施例では、送信側は複数の経路を介して該送信パケットを送信することができ、受信側は該送信側から複数の経路を介して送信された該データパケットを受信し、該複数の経路のうちの各経路の遅延を確定する。その中、送信パケットに対して該送信パケットに対応する経路の経路情報を含むことができ、又は、送信パケットが通過する中間ノードはパケットに経路の経路情報を追加する。
【0053】
選択可能に、本発明の実施例では、送信側から送信された送信パケットに含まれる時間指示情報は該送信側が該送信パケットを処理する開始時点を含むことができ、受信側は該送信パケットを処理する終了時点と該開始時点の差に基づき、送信側から受信側までの遅延を確定することができる。その中、送信側が該送信パケットを処理する開始時点は該パケットを得た時点又は該パケットを生成し始める時点を指し、受信側が該送信パケットを処理する終了時点は該パケットを解析した時点を指すことができる。
【0054】
選択可能に、上記開始時点と終了時点は絶対時間、例えば世界統一時間(UTC:Coordinated U ni versal Time)、北斗とGPSに対応する絶対時間であってもよく、そのため終了時点と開始時点の差を送信側から受信側までの遅延として直接使用することができる。
【0055】
上記開始時点と終了時点は絶対時間でなくてもよく、例えば、通信システムに定義された時間、例えばサブフレーム又はタイムスロットに示された時間であってもよく、そのため送信側と受信側の同期時間偏差、及び終了時点と開始時点の差に基づき、送信側から受信側までの遅延を確定する必要がある。
【0056】
ここで、送信側と受信側の同期時間偏差は送信側から受信側までの任意の二つのノードの間の同期時間偏差に基づいて計算されてもよい。その中、中間ノードの前のノードが該中間ノードと同期しない場合、該ノードは前のノードとの同期時間偏差を確定し、且つ送信パケットに該同期時間偏差を記録することができる。
【0057】
例えば、送信側から受信側まではノード1とノード2を通過する必要があり、そのためノード1は送信パケットを受信した後、送信側とノード1との同期時間偏差を取得し、送信パケットに記録することができ、ノード2は送信パケットを受信した後、ノード1とノード2との同期時間偏差を取得し、送信パケットに記録することができ、その中、ノード1とノード2との同期時間偏差がこの前の同期時間偏差と積算して送信パケットに記録することができ、即ちノード1とノード2との同期時間偏差とこの前の同期時間偏差を加算し、記録された同期時間偏差を加算された同期時間偏差に変更し、又は、ノード1とノード2との同期時間偏差が一つの情報フィールドに記憶されてもよく、受信側は該送信パケットを受信した後、ノード2と受信側との同期時間偏差を取得し、送信パケットのレコードに基づいて送信側とノード2との同期時間偏差を取得することができ、それによって送信側と受信側との同期時間偏差を取得することができる。
【0058】
選択可能に、送信側は該送信パケットを処理する処理遅延を送信パケットに追加することができ、中間ノードは、送信パケットを受信した後、処理遅延及び前のノードとの伝送遅延を送信パケットに追加することができ、その中、中間ノードは処理遅延と伝送遅延を送信パケットの異なる情報フィールドに個別に記録することができ、又は、中間ノードは、本ノードによって得られた処理遅延と伝送遅延の和を情報フィールドに記録することができるが、他のノードによって記録された時間と加算せず、又は、中間ノードは処理遅延と他のノードによって得られた処理遅延を加算して一つの情報フィールドに記録し、及び伝送遅延と他のノードによって得られた伝送遅延を別の情報フィールドに記録することができ、又は中間ノードは伝送遅延と処理遅延の和と送信パケットによって記録された処理遅延と伝送遅延の和を加算し、レコードを更新する。送信側は、送信パケットを受信した後、送信パケットの時間指示情報の指示に応じて送信側と受信側との遅延を得ることができる。
【0059】
理解を容易にするために、以下にいくつかの実施形態を挙げていくつかの時間指示情報の記録モードについて説明する。
【0060】
一つの実施形態では、該時間指示情報は該送信側が該送信パケットを処理する処理遅延、及び送信側から該受信側までの任意の中間ノードが該送信パケットを処理する処理遅延、及び任意の中間ノードによって取得された前のノードとの伝送遅延を含み、その中、異なるノードが該送信パケットを処理する処理遅延が該送信パケットの異なる情報フィールドに搬送され、異なるノードによって取得された伝送遅延が該送信パケットの異なる情報フィールドに搬送され、同一のノードの処理遅延と伝送遅延が該送信パケットの異なる情報フィールドに搬送される。この場合、受信側は受信側が該送信パケットを処理する処理遅延及び受信側と該受信側の前のノードとの伝送遅延を確定し、該送信側が該送信パケットを処理する処理遅延、任意の中間ノードが該送信パケットを処理する処理遅延、任意の中間ノードによって取得されたその前のノードとの伝送遅延、受信側が該送信パケットを処理する処理遅延、受信側と該受信側の前のノードとの伝送遅延という五者の和に基づき、該送信側から該受信側までの遅延を確定する。
【0061】
例えば、送信側から受信側まではノード1とノード2を通過する必要があり、送信側が送信パケットを処理する処理遅延(1ms)が情報フィールドに記録され、ノード1は送信パケットを受信し、受信側からノード1までの伝送遅延0.5ms、及び該送信パケットを処理する処理遅延1msを取得し、それぞれ0.5msと1msを異なる情報フィールドに記録し、ノード2は送信パケットを受信し、ノード1からノード2までの伝送遅延0.6ms、及び該送信パケットを処理する処理遅延1.1msを取得し、それぞれ該0.6msと1.1msを異なる情報フィールドに記録し、受信側は該送信パケットを受信し、ノード2から受信側までの伝送遅延0.4msと該送信パケットを処理する処理遅延1.2msを取得し、且つ送信パケットに記録された1ms、1ms、0.5ms、0.6ms、1.1msを取得し、1ms、1ms、0.5ms、0.6ms、1.1ms、0.4msと1.2msを加算した時間値を送信側から受信側までの遅延の確定に用いる。
【0062】
一つの実施形態では、該時間指示情報は該送信側が該送信パケットを処理する処理遅延、及び送信側から該受信側までの任意の中間ノードが送信パケットを処理する処理遅延とそれと前のノードとの伝送遅延との和を含み、その中、異なるノードが該送信パケットを処理する処理遅延と取得された伝送遅延との和が該送信パケットの異なる情報フィールドに搬送される。この場合、該受信側は、受信側が該送信パケットを処理する処理遅延及び受信側と該受信側の前のノードとの伝送遅延を確定し、該送信側が該送信パケットを処理する処理遅延、送信側から該受信側の前のノードまでの任意のノードが該送信パケットを処理する処理遅延と取得された前のノードとの伝送遅延の和、受信側が該送信パケットを処理する処理遅延、受信側と該受信側の前のノードとの伝送遅延という四者の和に基づき、該送信側から該受信側までの遅延を確定する。
【0063】
例えば、送信側から受信側までノード1とノード2を通過する必要があり、送信側が送信パケットを処理する処理遅延(例えば1ms)が情報フィールドに記録され、ノード1は送信パケットを受信し、受信側からノード1までの伝送遅延0.5ms、該送信パケットを処理する処理遅延1msを取得し、1.5msを情報フィールドに記録し、ノード2は送信パケットを受信し、ノード1からノード2までの伝送遅延0.6ms、及び該送信パケットを処理する処理遅延1.1msを取得し、1.7msを送信側と異なる情報フィールドに記録し、受信側は該送信パケットを受信し、ノード2から受信側までの伝送遅延0.4msと該送信パケットを処理する処理遅延1.2msを取得し、且つ送信パケットに記録された1ms、1.5msと1.7msを取得し、1ms、1.5ms、1.7ms、0.4msと1.2msを加算した時間値を送信側から受信側までの遅延の確定に用いる。
【0064】
一つの実施形態では、該時間指示情報は該送信側が該送信パケットを処理する処理遅延、該送信側から該受信側までの中間ノードが該送信パケットを処理する処理遅延と任意の中間ノードによって取得されたその前のノードとの伝送遅延の和を含む。該受信側は該受信側が該送信パケットを送信する処理遅延、及び該受信側の前のノードから該受信側までの伝送遅延を確定し、時間指示情報に含まれる該送信側が該送信パケットを処理する処理遅延、該送信側から該受信側までの中間ノードが該送信パケットを処理する処理遅延と任意の中間ノードによって取得されたその前のノードとの伝送遅延の和、該受信側が該送信パケットを処理する処理遅延、該受信側の前のノードから該受信側までの伝送遅延という三者の和に基づき、該送信側から該受信側までの遅延を確定する。
【0065】
例えば、送信側から受信側まではノード1とノード2を通過する必要があり、送信側が送信パケットを処理する処理遅延(例えば1ms)が情報フィールドに記録され、ノード1は送信パケットを受信し、受信側からノード1までの伝送遅延0.5ms、及び該送信パケットを処理する処理遅延1msを取得し、送信側によって記録された1msを2.5msに更新し、ノード2は送信パケットを受信し、ノード1からノード2までの伝送遅延0.6ms、及び該送信パケットを処理する処理遅延1.1msを取得し、ノード1によって記録された2.5msを4.2msに更新し、受信側は該送信パケットを受信し、ノード2から受信側までの伝送遅延0.4msと該送信パケットを処理する処理遅延1.2msを取得し、送信パケットに記録された4.2msを取得し、4.2ms、0.4msと1.2msを加算した時間値を送信側から受信側までの遅延の確定に用いる。
【0066】
各ノードによって取得された処理遅延及び/又は伝送遅延が絶対時間によって得られたものではない場合、送信側と受信側の同期時間偏差を取得する必要があり、その中、送信側と受信側の同期時間偏差が送信側から受信側までの任意の二つのノードの間の同期時間偏差に基づいて計算されてもよい。その中、中間ノードの前のノードが該中間ノードと同期しない場合、該ノードは、前のノードとの同期時間偏差を確定し、送信パケットに該同期時間偏差を記録することができる。
【0067】
ここで、各ノードは、送信パケットに前のノードとの同期時間偏差を記録する時に、個別に記録してもよいし、処理遅延及び/又は伝送遅延と組み合わせて記録してもよい。
【0068】
選択可能に、該送信パケットはさらに遅延要求、受信側リストとフィードバックオブジェクトのうちの少なくとも一つを含む。
【0069】
ここで、該送信パケットに遅延要求が含まれる場合、受信側は、遅延が遅延要求を満たすか否かを判定し、フィードバックオブジェクトへ該送信側から該受信側までの遅延が遅延要求を満たすか否かをフィードバックすることができる。
【0070】
ここで、該送信パケットに遅延要求が含まれない場合、受信側は、フィードバックオブジェクトへ送信側から受信側までの遅延、又は他の方式によって取得された遅延要求(例えば、ネットワーク装置に配置された遅延要求)を直接フィードバックすることができ、受信側は、遅延が遅延要求を満たすか否かを判定し、且つフィードバックオブジェクトへ該送信側から該受信側までの遅延が遅延要求を満たすか否かをフィードバックすることができる。
【0071】
ここで、遅延のフィードバックオブジェクトは送信側であってもよいし、サードパーティエンティティ、例えばネットワーク装置であってもよい。
【0072】
選択可能に、該送信側はサードパーティエンティティから送信された配置情報を受信し、該配置情報が、該送信側が該受信側へ該時間指示情報を含んでいる該送信パケットを送信することを示すことに用いられる。
【0073】
選択可能に、送信側はUuインタフェース又は端末間直接接続インタフェースを介して該受信側へ該送信パケットを送信する。
【0074】
したがって、本発明の実施例では、送信パケットに時間指示情報を追加すると、送信側から受信側までの遅延を正確に取得することができる。
【0075】
図1は本発明の実施例による通信方法100の概略フローチャートである。
図1に示すように、該通信方法100は110及び120を含む。
【0076】
110で、端末装置は、現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が該第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを確定し、又は、端末装置は、現在Uuインタフェースに基づいて第一のサービスの通信を行う時に、無線リンクが失敗することを確定する。
【0077】
選択可能に、Uuインタフェースに基づくサービスの通信が該サービスの通信ニーズを満たすことができないことは、Uuインタフェースに基づく該サービスの通信の遅延が該サービスのサービス品質(QoS:Quality of Service)要求を満たすことができないことであってもよい。
【0078】
120で、該端末装置はD2D通信モードで該第一のサービスの通信を実行する。
【0079】
選択可能に、端末装置が現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が該第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを確定した場合、又は、現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信に無線リンクが失敗することを確定した場合、該端末装置は、D2D通信のためのリソースプールのアイドルリソースを確定し、該アイドルリソースが該第一のサービスの通信を実行する。
【0080】
ここで、端末装置はリソースプールのアイドルリソースを常に監視することができ、第一のサービスをD2D通信モードに切り替える必要があることを確定すると、監視されたアイドルリソースを直接使用して第一のサービスに対するD2D通信を実行することができる。又は、端末装置は、第一のサービスをD2D通信モードに切り替える必要があることを確定する場合のみに、アイドルリソースを監視し、監視されたアイドルリソースを使用してD2D通信を実行することができる。選択可能に、アイドルリソースを使用して第一のサービスに対するD2D通信を実行した場合、ネットワーク装置へ通知メッセージを送信し、既に第一のサービスに対してアイドルリソースを使用してD2D通信モードに切り替えたことを報告することができる。
【0081】
ここで、端末装置は、ネットワーク装置から送信されたダウンリンク放送チャネルによってリソースプールの情報を確定することができる。
【0082】
選択可能に、該端末装置が現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が該第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを確定した場合、該端末装置はネットワーク装置へ第一のメッセージを送信し、該第一のメッセージが、Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が該第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを示すことに用いられ、端末装置は該ネットワーク装置から送信された第二のメッセージを受信し、該第二のメッセージが、該端末装置に割り当てられた、D2Dモードで該第一のサービスの通信を実行するためのリソースを示すことに用いられ、端末装置は該ネットワーク装置から該端末装置に割り当てられた該リソースを使用し、D2D通信モードで該第一のサービスの通信を実行する。
【0083】
ここで、上記第一のメッセージは、現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が該第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを直接示すことができる。例えば、第一のメッセージに「満たす」又は「満たしない」に対応する情報を直接搬送することができ、例えば0が満たすことを表し、1が満たしないことを表す。
【0084】
又は、上記第一のメッセージは、現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が該第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを間接的に示すことができる。例えば、第一のメッセージにUuインタフェースの通信遅延及び対応するQoSニーズを搬送することができ、当然、遅延がQoSを満たすか否かの結果を搬送するだけでなく、遅延と対応するQoSニーズを同時に搬送することができる。
【0085】
ここで、端末装置は、該第一のメッセージを送信した後、リソースプールのアイドルリソースを直接監視することができ、アイドルリソースを監視した場合、アイドルリソースを使用して通信することができ、又は、端末装置は、該第一のメッセージを送信した後、リソースプールのアイドルリソースに対する監視を実行せず、第二のメッセージを待ち、第二のメッセージを受信した後、第二のメッセージにおける割り当てられたリソースに従って、第一のサービスに対するD2D通信を実行することもできる。
【0086】
選択可能に、端末装置がリソースプールのアイドルリソースを使用して該第一のサービスの通信を実行した後に、該第二のメッセージを受信した場合、該端末装置は、該アイドルリソースを使用して該第一のサービスの通信を実行することを放棄し、ネットワーク装置から端末装置に割り当てられた該リソースを使用し、D2D通信モードで該第一のサービスの通信を実行する。
【0087】
選択可能に、端末装置は、第一のメッセージを送信した後、第一のタイマを起動することができ、第一のタイマ内に該第二のメッセージを受信しない場合、D2D通信のためのリソースプールのアイドルリソースを使用して該第一のサービスの通信を実行し、端末装置はさらに第一のタイマが終了した後、第二のタイマを起動することができ、該第二のタイマ内に該第二のメッセージを受信した場合、該端末装置は該アイドルリソースを使用して該第一のサービスの通信を実行することを放棄し、該ネットワーク装置から端末装置に割り当てられた該リソースを使用し、D2D通信モードで該第一のサービスの通信を実行する。
【0088】
当然、本発明の実施例では、端末装置は、第一のタイマが終了した後に第二のタイマを起動せず、リソースプールのアイドルリソースを直接監視し、アイドルリソースを監視した後、アイドルリソースを使用して第一のサービスに対するD2D通信を実行することもできる。
【0089】
選択可能に、端末装置はネットワーク装置から送信されたスクランブリングシーケンス番号(具体的には無線ネットワーク一時識別子(RNTI:Radio Network Tempory Identity))を受信し、該端末装置はネットワーク装置へ送信対象データのデータ量を報告し、該スクランブリングシーケンス番号を使用し、ネットワーク装置が該データ量に基づいて送信した該第二のメッセージを受信し、且つ第二のメッセージによって実行されたリソースを使用して第一のサービスに対するD2D通信を実行する。ここで述べるRNTIはSL−RNTI(サイドリンクRATI:sidelink −RNTI:)であってもよい。
【0090】
具体的には、基地局が端末から送信された、サービスのための通信が通信ニーズを満たすことができないメッセージを受信した場合、まず端末にSL
RNTIを割り当て、新しいデータが到達すると、端末はバッファ状態レポート(BSR:buffer status report)によって基地局へ自体が送信しようとするデータ量を報告することができ、次に端末装置はSL
RNTIを使用してPDCCH(ダウンリンク制御チャネル)で基地局に割り当てられたD2D
grant(その中、D2D
が端末に割り当てられたリソースのスケジューリング情報である)を監視する。端末が第一のタイマ内に基地局から送信されたD2D
grantを検出しない(これは端末自体のエラー検出に起因する可能性がある)場合、端末はリソースプールのアイドルリソースを使用して送信することができる。第一のタイマが終了した後に起動された第二のタイマ内に、端末がD2D
grantを受信した場合、端末は、このスケジューリング情報を無視し、リソースプールのアイドルリソースを引き続き使用してD2D通信を行うことができ、又は端末はこのスケジューリング情報に示されたリソースを使用してD2D通信を行うこともできる。
【0091】
ここで、第一のタイマ又は第二のタイマに第二のメッセージを受信すると、いずれも上記スクランブリングシーケンス番号を使用し、基地局から送信されたD2
grantを監視することができる。
【0092】
選択可能に、該ネットワーク装置は、該ネットワーク装置から該第一のサービスに予め構成されたリソースを使用し、D2D通信モードで該第一のサービスの通信を実行する。
【0093】
ここで、第一のサービスが高い優先度又はQoSサービス要求を有し、即ち長いサービス切り替え遅延を許可できない場合、ネットワーク装置は該端末装置の第一のサービスにリソースを予め割り当てることができ、端末装置が該第一のサービスの通信の遅延が通信品質要求を満たすことができなく、又は無線リンクが失敗することを確定した場合、該第一のサービスに対するD2D通信を実行することができる。
【0094】
例えば、端末がUuインタフェースで行っているサービスが高い優先度又はQoS要求を有する可能性があり、基地局は該サービスにD2D通信に基づくリソースを予め予約し且つ割り当てることができ、端末がこれらのサービスのうちのあるサービスの遅延が要求を超えることを発見すると、端末は該サービスをFC5インターフェース通信モードに直接切り替え、予め構成されたリソースを使用してD2D通信を実行することができ、基地局へ予め報告する必要がない。その後、端末は、該サービスが既に該サービスに割り当てられたリソースに基づいてD2D通信モードで通信したことを基地局に報告することができる。
【0095】
したがって、本発明の実施例では、現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が該第一のサービスの通信ニーズを満たすことができない場合、又は、現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信に無線リンクが失敗する場合、Uuインタフェースに基づく通信モードをD2D通信に基づくモードに切り替え、第一のサービスの通信を実行することにより、遅延を低減し、通信品質を向上させることができる。
【0096】
図2は本発明の実施例による通信方法200の概略フローチャートである。
図2に示すように、該通信方法は210、220、230及び240を含む。
【0097】
210で、ネットワーク装置は、現在Uuインタフェースに基づいて通信する第一のサービスがD2D通信を行う必要があることを確定する。
【0098】
選択可能に、端末装置は、現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が該第一のサービスの通信ニーズを満たすことができない(例えば遅延がQoS要求を満たすことができない)ことを確定した場合、ネットワーク装置へ通知メッセージを送信することができ、該通知メッセージが、前記Uuインタフェースに基づいて通信する前記第一のサービスの遅延又は遅延がQoS要求を満たすか否かを示すことに用いられ、ネットワーク装置は、該通知メッセージに基づき、現在Uuインタフェースに基づいて通信する第一のサービスがD2D通信を行う必要があることを確定することができる。
【0099】
選択可能に、端末装置は、現在Uuインタフェースに基づいて実行される全てのサービスの遅延又は遅延がQoS要求を満たすか否かをネットワーク装置に送信することができ、ネットワーク装置は全ての遅延が要求を満たしないサービスをD2D通信モードに切り替えられるサービスとして確定することができ、又は、選択可能に、部分の遅延が要求を満たすサービスをD2D通信モードに切り替えられるサービスとして確定し、例えば、ネットワーク装置の負荷が高い場合、ネットワーク装置は、部分の遅延が高いが依然として要求を満たすサービスをD2D通信モードに切り替えることができる。
【0100】
220で、ネットワーク装置は端末装置へ指示情報を送信し、前記指示情報が、前記第一のサービスの通信をUuインタフェースに基づく通信モードからD2D通信モードに切り替えることを示すことに用いられる。
【0101】
230で、端末装置はネットワーク装置から送信された指示情報を受信する。
【0102】
240で、端末装置はD2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行する。
【0103】
選択可能に、該指示情報が該端末の第一のサービスに割り当てられたリソースを搬送しない場合、端末はD2D通信のためのリソースプールにアイドルリソースが存在するか否かを監視し、前記アイドルリソースが存在すると、前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスのD2D通信を実行することができる。
【0104】
又は、該指示情報が前記第一のサービスに対するD2D通信を実行するためのリソースを搬送する場合、前記端末装置は前記D2D通信モードで、前記指示情報に示されたリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行する。
【0105】
したがって、本発明の実施例では、端末装置はネットワーク装置の指示に従ってUuインタフェースに基づく通信モードをD2D通信に基づくモードに切り替え、サービスの通信を実行することができ、柔軟な通信モードを実現することができ、それによって遅延を低減し、通信品質を向上させることができる。
【0106】
図3は本発明の実施例による通信方法300の概略フローチャートである。
図3に示すように、該通信方法は310、320、330、340及び350を含む。
【0107】
310で、端末装置は、現在のD2D通信モードでの送信対象データのデータ量を確定する。
【0108】
320で、前記端末装置は前記ネットワーク装置へ前記データ量を報告する。
【0109】
330で、ネットワーク装置は該データ量に基づいて端末にD2D通信のためのリソースを割り当て、該リソース情報をリソース割り当てメッセージに含ませて端末装置に送信する。
【0110】
340で、端末装置が前記ネットワーク装置から送信されたリソース割り当てメッセージを受信した場合、前記リソース割り当てメッセージに示されたリソースを使用し、前記送信対象データに対するD2D通信を実行し、前記リソース割り当てメッセージが前記送信対象データに割り当てられたD2D通信のためのリソースを示すことに用いられる。
【0111】
350で、前記リソース割り当てメッセージを受信しない場合、リソースプールのアイドルリソースを使用してD2D通信を実行し、その中、前記リソースプールがD2D通信に利用可能なリソースを含む。
【0112】
選択可能に、端末装置は、ネットワーク装置へデータ量を報告した後、第一のタイマを起動することができ、第一のタイマ内にリソース割り当てメッセージを受信しない場合、D2D通信のためのリソースプールのアイドルリソースを使用して該送信対象データを送信し、端末装置はさらに第一のタイマが終了した後、第二のタイマを起動することができ、該第二のタイマ内にリソース割り当てメッセージを受信した場合、該端末装置は該アイドルリソースを使用することを放棄し、該ネットワーク装置から端末装置に割り当てられた該リソースを使用し、端末間直接接続(D2D)通信モードで該送信対象データの送信を実行する。
【0113】
当然、本発明の実施例では、端末装置は、第一のタイマが終了した後に第二のタイマを起動しなくてもよく、リソースプールのアイドルリソースを直接監視し、且つアイドルリソースを監視した後、アイドルリソースを使用して送信対象データを送信する。
【0114】
選択可能に、端末装置はネットワーク装置から送信されたスクランブリングシーケンス番号(具体的にはSL
RNTIであってもよい)を受信し、該端末装置はネットワーク装置へ送信対象データのデータ量を報告し、該スクランブリングシーケンス番号を使用し、ネットワーク装置が該データ量に基づいて送信したリソース割り当てメッセージを受信し、該リソース割り当てメッセージに示されたリソースを使用して送信対象データを送信する。
【0115】
具体的には、端末はD2Dモードで動作し、新しいデータが到達すると、バッファ状態レポート(BSR:buffer status report)によって自体が送信しようとするデータ量を基地局に送信することができ、その後、端末はSL
RNTI(SL
RNTIはバッファ状態レポートを送信する前にネットワーク装置から端末装置に割り当てられたものであってもい)を使用してPDCCH(ダウンリンク制御チャネル)で基地局から割り当てられたD2D
grant(その中、D2D
が端末に具体的に割り当てられたリソースのスケジューリング情報である)をリッスンする。端末が第一のタイマ内に基地局から送信されたD2D
grantを検出しない(これは端末自体のエラー検出に起因する可能性がある)場合、端末はリソースプールのアイドルリソースを使用して送信することができる。第一のタイマが終了した後に起動された第二のタイマ内に、端末がD2D
grantを受信した場合、端末は、このスケジューリング情報を無視し、リソースプールのアイドルリソースを引き続き使用してD2D通信を行うことができ、又は端末はこのスケジューリング情報に示されたリソースを使用してD2D通信を行うこともできる。
【0116】
ここで、第一のタイマ又は第二のタイマに第二のメッセージを受信すると、いずれも上記スクランブリングシーケンス番号を使用することができる。
【0117】
したがって、本発明の実施例では、D2D通信で、端末装置がネットワーク装置へ送信対象データ量を報告し、ネットワーク装置が該データ量に基づいて端末装置にリソースを割り当て送信対象データの送信を実行することにより、リソースの浪費を回避することができ、且つネットワーク装置によって割り当てられたリソースを受信した場合、リソースプールのアイドルリソースを使用して送信することにより、データのタイムリーな送信を実現することができ、且つ遅延を低減し、通信品質を向上させることができる。
【0118】
図4は本発明の実施例による端末装置400の概略ブロック図である。
図4に示すように、該端末装置400は、
現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを確定し、又は、現在Uuインタフェースに基づいて第一のサービスの通信を行う時に、無線リンクが失敗することを確定するように構成される確定ユニット410と、
端末間直接接続(D2D)通信モードで前記第一のサービスの通信を実行するように構成される実行ユニット420とを備える。
【0119】
選択可能に、前記確定ユニット410はさらに、
Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信の遅延が前記第一のサービスのサービス品質(QoS)要求を満たすことができないことを確定するように構成される。
【0120】
選択可能に、前記実行ユニット420は具体的に、
D2D通信のためのリソースプールにアイドルリソースが存在するか否かを監視し、
前記アイドルリソースが存在する場合、前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行するように構成される。
【0121】
選択可能に、前記実行ユニット420はさらに、
前記ネットワーク装置から送信されたダウンリンク放送チャネルによって前記リソースプールの情報を確定するように構成される。
【0122】
選択可能に、前記確定ユニット410が現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを確定した場合、前記実行ユニット420はさらに、
ネットワーク装置へ第一のメッセージを送信し、前記第一のメッセージが、Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを示すことに用いられ、
前記ネットワーク装置から送信された第二のメッセージを受信し、前記第二のメッセージが、前記端末装置に割り当てられた、D2Dモードで前記第一のサービスの通信を実行するためのリソースを示すことに用いられ、
前記ネットワーク装置から前記端末装置に割り当てれた前記リソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行するように構成される。
【0123】
選択可能に、前記実行ユニット420はさらに、
前記実行ユニットがD2D通信のためのリソースプールのアイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行した後、前記第二のメッセージを受信した場合、前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することを放棄し、前記ネットワーク装置から端末装置に割り当てられた前記リソースを使用し、D2D通信方式で前記第一のサービスの通信を実行するように構成される。
【0124】
選択可能に、前記実行ユニット420はさらに、
第一のタイマ内に前記第二のメッセージを受信しない場合、D2D通信のためのリソースプールのアイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行し、
前記第一のタイマが終了した後に起動された第二のタイマ内に前記第二のメッセージを受信した場合、前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することを放棄し、前記ネットワーク装置から端末装置に割り当てられた前記リソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行するように構成される。
【0125】
選択可能に、前記実行ユニット420はさらに、
ネットワーク装置から送信されたスクランブリングシーケンス番号を受信し、
ネットワーク装置へ送信対象データのデータ量を報告し、
前記スクランブリングシーケンス番号を使用し、ネットワーク装置が前記データ量に基づいて送信した前記第二のメッセージを受信するように構成される。
【0126】
選択可能に、前記実行ユニット420はさらに、
前記ネットワーク装置から前記端末装置に予め構成されたリソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行するように構成される。
【0127】
理解すべきものとして、該端末装置400は方法100の端末装置に対応してもよく、該端末装置の対応する機能を実現することができ、簡潔のためにここでは説明を省略する。
【0128】
図5は本発明の実施例における端末装置500の概略ブロック図である。
図5に示すように、該端末装置500は、
ネットワーク装置から送信された指示情報を受信するように構成され、前記指示情報が前記第一のサービスの通信をUuインタフェースに基づく通信モードからD2D通信モードに切り替えることを示すことに用いられる受信ユニット510と、
D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行するように構成される実行ユニット520とを備える。
【0129】
選択可能に、前記実行ユニット520はさらに、
D2D通信のためのリソースプールにアイドルリソースが存在するか否かを監視し、
前記アイドルリソースが存在する場合、前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行するように構成される。
【0130】
選択可能に、前記指示情報はさらにD2D通信のためのリソースを含み、
前記実行ユニット520はさらに、
前記D2D通信モードで前記指示情報に示された前記リソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行するように構成される。
【0131】
選択可能に、
図5に示すように、該端末装置500はさらに、
前記受信ユニット510がネットワーク装置から送信された指示情報を受信する前に、前記ネットワーク装置へ通知メッセージを送信するように構成され、前記通知メッセージが、前記Uuインタフェースに基づいて通信する前記第一のサービスの遅延又は遅延がQoS要求を満たすか否かを示すことに用いられる送信ユニット530を備える。
【0132】
選択可能に、前記通知メッセージはさらに前記Uuインタフェースに基づいて通信する他のサービスの遅延又は遅延がQoS要求を満たすか否かを示すことに用いられる。
【0133】
理解すべきものとして、該端末装置500は方法200の端末装置に対応してもよく、該端末装置の対応する機能を実現することができ、簡潔のためにここでは説明を省略する。
【0134】
図6は本発明の実施例によるネットワーク装置600の概略ブロック図である。
図6に示すように、該ネットワーク装置600は、
現在Uuインタフェースに基づいて通信する第一のサービスがD2D通信を行う必要があることを確定するように構成される確定ユニット610と、
端末装置へ指示情報を送信するように構成され、前記指示情報が前記第一のサービスの通信をUuインタフェースに基づく通信モードからD2D通信モードに切り替えることを示すことに用いられる送信ユニット620とを備える。
【0135】
選択可能に、前記指示情報はさらにD2D通信のためのリソースを含む。
【0136】
選択可能に、
図6に示すように、該ネットワーク装置600はさらに受信ユニット630を備え、前記受信ユニット630が端末装置から送信された複数のサービスの通信品質又は通信遅延を受信するように構成され、前記複数のサービスが第一のサービスを含み、
前記確定ユニット610は、前記受信ユニットによって受信された前記複数のサービスの現在の通信品質又は通信遅延に基づき、第一のサービスがD2D通信を行う必要があることを確定するように構成される。
【0137】
理解すべきものとして、該ネットワーク装置600は方法200のネットワーク装置に対応してもよく、該ネットワーク装置の対応する機能を実現することができ、簡潔のためにここでは説明を省略する。
【0138】
図7は本発明の実施例による端末装置700の概略ブロック図である。
図7に示すように、該端末装置700は、
現在のD2D通信モードでの送信対象データのデータ量を確定するように構成される確定ユニット710と、
前記ネットワーク装置へ前記データ量を報告するように構成される送信ユニット720と、
前記ネットワーク装置から送信されたリソース割り当てメッセージを受信するように構成される受信ユニット730と、
前記受信ユニットが前記ネットワーク装置からリソース割り当てメッセージを受信した場合、前記リソース割り当てメッセージに示されたリソースを使用し、前記送信対象データに対するD2D通信を実行し、前記受信ユニットが前記リソース割り当てメッセージを受信しない場合、リソースプールのアイドルリソースを使用してD2D通信を実行するように構成され、前記リソースプールがD2D通信に利用可能なリソースを含む実行ユニット740とを備える。
【0139】
選択可能に、前記実行ユニット740はさらに、
第一のタイマが終了した時に前記リソース割り当てメッセージを受信しない場合、前記リソースプールのアイドルリソースを使用してD2D通信を実行するように構成される。
【0140】
前記第一のタイマが終了した後に起動された第二のタイマ内に前記ネットワーク装置から割り当てられた前記リソース割り当てメッセージを受信した場合、前記端末装置は前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することを放棄し、前記リソース割り当てメッセージに示された前記リソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行するように構成される。
【0141】
選択可能に、前記受信ユニット730はさらに、
ネットワーク装置から送信されたスクランブリングシーケンス番号を受信し、
前記スクランブリングシーケンス番号を使用し、ネットワーク装置が前記データ量に基づいて送信した前記リソース割り当てメッセージを受信するように構成される。
【0142】
理解すべきものとして、該端末装置700は方法300の端末装置に対応してもよく、該端末装置の対応する機能を実現することができ、簡潔のためにここでは説明を省略する。
【0143】
図8は本発明の実施例による通信装置800の概略ブロック図である。
図8に示すように、該通信装置800はプロセッサ810、メモリ820と送受信器830を備え、選択可能に、該通信装置はさらにプロセッサ810、メモリ820と送受信機830を相互に接続するためのバスシステム840を備える。メモリ820は命令を記憶するように構成され、プロセッサ810はメモリ820に記憶された命令を呼び出して対応する操作を実行するように構成される。
【0144】
選択可能に、
図8に示す通信装置800は方法の実施例100に係る端末装置の対応する操作を実行することができ、又は、方法の実施例200に係る端末装置の対応する操作を実行することができ、又は、方法の実施例200に係るネットワーク装置の対応する操作を実行することができ、又は、方法の実施例300に係る端末装置の対応する操作を実行することができる。
【0145】
理解を容易にするために、以下に方法の実施例100に係る端末装置の対応する操作を例として説明する。
【0146】
プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを確定すること、又は、端末装置が、現在Uuインタフェースに基づいて第一のサービスの通信を行う時に、無線リンクが失敗することを確定すること、
端末間直接接続(D2D)通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することという操作を実行する。
【0147】
選択可能に、前記端末装置が現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを確定した場合、プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信の遅延が前記第一のサービスのサービス品質(QoS)要求を満たすことができないことを確定するという操作を実行する。
【0148】
選択可能に、プロセッサ810はメモリ820に記憶された命令を呼び出し、
送受信機830によってD2D通信のためのリソースプールにアイドルリソースが存在するか否かを監視すること、
前記アイドルリソースが存在する場合、前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することという操作を実行する。
【0149】
選択可能に、プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
前記ネットワーク装置から送信されたダウンリンク放送チャネルによって前記リソースプールの情報を確定するという操作を実行する。
【0150】
選択可能に、前記端末装置が現在Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを確定した場合、プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
送受信機830によってネットワーク装置へ第一のメッセージを送信し、前記第一のメッセージが、Uuインタフェースに基づく第一のサービスの通信が前記第一のサービスの通信ニーズを満たすことができないことを示すことに用いられること、
送受信機830によって前記ネットワーク装置から送信された第二のメッセージを受信し、前記第二のメッセージが、前記端末装置に割り当てられた、D2Dモードで前記第一のサービスの通信を実行するためのリソースを示すことに用いられること、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から前記端末装置に割り当てれた前記リソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することという操作を実行する。
【0151】
選択可能に、プロセッサ810はメモリ820に記憶された命令を呼び出し、
D2D通信のためのリソースプールのアイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行した後、送受信機830によって前記第二のメッセージを受信した場合、前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することを放棄し、前記ネットワーク装置から端末装置に割り当てられた前記リソースを使用し、D2D通信方式で前記第一のサービスの通信を実行するという操作を実行する。
【0152】
選択可能に、プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
第一のタイマ内に送受信機830によって前記第二のメッセージを受信しない場合、D2D通信のためのリソースプールのアイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行すること、
前記第一のタイマが終了した後に起動された第二のタイマ内に送受信機830によって前記第二のメッセージを受信した場合、前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することを放棄し、前記ネットワーク装置から端末装置に割り当てられた前記リソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することという操作を実行する。
【0153】
選択可能に、プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
送受信機830によってネットワーク装置から送信されたスクランブリングシーケンス番号を受信すること、
送受信機830によってネットワーク装置へ送信対象データのデータ量を報告すること、
スクランブリングシーケンス番号を使用し、送受信機830によってネットワーク装置が前記データ量に基づいて送信した前記第二のメッセージを受信することという操作を実行する。
【0154】
選択可能に、プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
前記ネットワーク装置から前記端末装置に予め構成されたリソースを使用し、D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行するという操作を実行する。
【0155】
理解を容易にするために、以下に方法の実施例200に係る端末装置の対応する操作を例として説明する。
【0156】
プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
送受信機830によってネットワーク装置から送信された指示情報を受信し、前記指示情報が前記第一のサービスの通信をUuインタフェースに基づく通信モードからD2D通信モードに切り替えることを示すことに用いられること、
D2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行することという操作を実行する。
【0157】
選択可能に、プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
送受信機830によってD2D通信のためのリソースプールにアイドルリソースが存在するか否かを監視すること、
前記アイドルリソースが存在する場合、前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することという操作を実行する。
【0158】
選択可能に、前記指示情報はさらにD2D通信のためのリソースを含み、
プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
D2D通信モードで前記指示情報に示された前記リソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行するという操作を実行する。
【0159】
選択可能に、プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
送受信機830によって前記ネットワーク装置へ通知メッセージを送信し、前記通知メッセージが、前記Uuインタフェースに基づいて通信する前記第一のサービスの遅延又は遅延がQoS要求を満たすか否かを示すことに用いられるという操作を実行する。
【0160】
選択可能に、前記通知メッセージはさらに前記Uuインタフェースに基づいて通信する他のサービスの遅延又は遅延がQoS要求を満たすか否かを示すことに用いられる。
【0161】
理解を容易にするために、以下に方法の実施例200に係るネットワーク装置の対応する操作を例として説明する。
【0162】
プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
現在Uuインタフェースに基づいて通信する第一のサービスがD2D通信を行う必要があることを確定すること、
送受信機830によって端末装置へ指示情報を送信し、前記指示情報が前記第一のサービスの通信をUuインタフェースに基づく通信モードからD2D通信モードに切り替えることを示すことに用いられることという操作を実行する。
【0163】
選択可能に、前記指示情報はさらにD2D通信のためのリソースを含む。
【0164】
選択可能に、プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
送受信機830によって端末装置から送信された複数のサービスの通信品質又は通信遅延を受信し、前記複数のサービスが第一のサービスを含むこと、
前記複数のサービスの現在の通信品質又は通信遅延に基づき、第一のサービスがD2D通信を行う必要があることを確定することという操作を実行する。
【0165】
理解を容易にするために、以下に方法の実施例300に端末装置の対応する操作を例として説明する。
【0166】
プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
現在のD2D通信モードでの送信対象データのデータ量を確定すること、
送受信機830によって前記ネットワーク装置へ前記データ量を報告すること、
送受信機830によって前記ネットワーク装置からリソース割り当てメッセージを受信した場合、前記リソース割り当てメッセージに示されたリソースを使用し、前記送信対象データに対するD2D通信を実行し、前記リソース割り当てメッセージが前記送信対象データに割り当てられた、D2D通信のためのリソースを示すことに用いられること、
送受信機830によって前記リソース割り当てメッセージを受信しない場合、リソースプールのアイドルリソースを使用してD2D通信を実行し、前記リソースプールがD2D通信に利用可能なリソースを含むことという操作を実行する。
【0167】
選択可能に、プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
第一のタイマが終了した時に送受信機830によって前記リソース割り当てメッセージを受信しない場合、前記リソースプールのアイドルリソースを使用してD2D通信を実行するという操作を実行する。
【0168】
前記第一のタイマが終了した後に起動された第二のタイマ内に送受信機830によって前記ネットワーク装置から割り当てられた前記リソース割り当てメッセージを受信した場合、前記アイドルリソースを使用して前記第一のサービスの通信を実行することを放棄し、前記リソース割り当てメッセージに示された前記リソースを使用しD2D通信モードで前記第一のサービスの通信を実行する。
【0169】
選択可能に、プロセッサ810は、メモリ820に記憶された命令を呼び出し、
送受信機830によってネットワーク装置から送信されたスクランブリングシーケンス番号を受信すること、
前記スクランブリングシーケンス番号を使用し、送受信機830によってネットワーク装置が前記データ量に基づいて送信した前記リソース割り当てメッセージを受信することという操作を実行する。
【0170】
当業者であれば、本明細書に開示された実施例と組み合わされて説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現されてもよいと理解できる。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアで実行されるか否かは技術的解決策の特定アプリケーションと設計制約条件に依存する。専門技術者は各特定のアプリケーションに対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えていると考えられるべきではない。
【0171】
当業者は、便利且つ簡潔に説明するために、上述したシステム、装置とユニットの具体的な動作プロセスについて上記方法の実施例における対応するプロセスを参照でき、ここでは説明を省略することを明確に理解することができる。
【0172】
本発明が提供するいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置及び方法は他の方式により実現されてもよいと理解すべきである。例えば、上述した装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分はロジック機能的区分だけであり、実際に実施する時に他の区分方式もあり得る。例えば複数のユニット又は部材が組み合わせられてもよく、又は別のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴は無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示される又は議論される相互結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットを介する間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
【0173】
分離部材として説明された前記ユニットは物理的に分離するものであってもよくまたは物理的に分離するものでなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理的ユニットであってもよくまたは物理的ユニットでなくてもよく、すなわち一つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際のニーズに応じてその中の一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0174】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに統合されてもよく、個々のユニットは単独で物理的に存在してもよく、二つ又は二つ以上のユニットは一つのユニットに統合されてもよい。
【0175】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形態で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本発明の技術的解決策は本質的にソフトウェア製品の形態で実現されてもよく、又は従来技術に貢献する部分又は該技術的解決策の部分がソフトウェア製品の形態で実現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は一台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置などあってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるためのいくつかのコマンドを含む記憶媒体に記憶される。前記記憶媒体はUディスク、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0176】
以上は、本発明の最適的な実施例に過ぎず、本発明を制限するものでなく、本分野の当業者に対して、本発明は各種類の変更と変化がある。本発明の主旨精神と原則の範囲内で、いかなる改修、同等入れ替わり、改良等が、本発明の保護範囲以内に含まれるべきである。